妄想的時代小説part2at EROPARO
妄想的時代小説part2 - 暇つぶし2ch50:皇女裏伝説
06/11/21 00:06:36 1O/gm7+4
>>49
 帝の瞳に宿るのは欲望なのか怒りなのか、まだ俗世を知らぬ和宮には計り知れなかった。
 先程までの甘やかな声音と違った帝の声が、組み敷かれている和宮に発せられる。
「其方には余と熾仁の想いの違いがわからぬのか、和宮! 其方はここに熾仁を受け入れ
る事で、純潔を失ったのだ! 其方との婚儀も済ませぬうちから、あ奴はそこいらの女房
らと其方を同等に扱っておったのだぞ!? 余が大事に愛で慈しんできた其方をだ!」

 和宮はその言葉に当惑し、相手が異母兄の帝である事も忘れて抗い、叫んだ。
「―お兄様が他の女と宮を……!? 嘘、嘘です! だ、だってお兄様は宮を……っ!」
 つい先程まで大事な花を愛でる様に優しかった帝の腕が、和宮の言葉を遮る様に粗雑に
両足を抱え上げ、押し開げた。急に変貌した帝は、どこか熾仁にも似た力強さと淫放さを
発しており、和宮は当惑しつつ芽生えた恐怖感から、小さく悲鳴をあげて逃れようとする。
「真に愛しむ心算ならば、内儀も婚儀も済ませておらぬ幼い其方の純潔を散らす真似を致
す筈もないであろう! 熾仁とて既に元服を済ませた25の成人ぞ。普通の公達どもより
他の女子は味わいつくしておるわ! ほれ、其方が先程余にねだった物と同じ物を用い
てな!」
 帝は感情が激するままに自ら腰紐を落とすと、猛る一物をまだ愛液の乾かぬ蜜壷にあて
がい、抗おうとする和宮を躊躇うことなく刺し貫いた。
 火照りから急速に冷めつつあった和宮の体が、貫かれた衝撃で弾ける様に反り返る。
「はぅ……っ! お、お待ちを! 兄上様……っ! やっ……ぁ……っい、嫌ぁっ!」
 和宮の搾り出すような懇願は、もはや帝には届かなかった。
 体が軋む程開かれた脚が、床につくまで折り曲げられ、抽送に合わせて揺さぶられる。
 乱暴に腰を引かれると、和宮の豊かな黒髪が背部の絹の上に波打つように乱れ解けた。
 散り広がりゆく髪は、そのまま和宮の心情を表現するが如く、波紋を描いてゆく。
「う、嘘です……っ! お兄様が他の女達ともなんて……っ! ……ああっ……!」

 熾仁への疑惑と思慕と、帝に与えられる刺激が、和宮の芯に引火し、悩み悶えせた。
 交差する戸惑いが、更に和宮の愛液を溢れさせ、白い肌を桜色に染め上げてゆく。
 いつも物静かで穏やかであった帝も、今は呼吸も荒ぶらせ、額に汗を浮かばせている。
「嘘なものか。婚約の折よりあ奴は様々な女官達との浮名を馳せておった。今もこれ幸い
と新たな姫をこうして侍らせておるかも知れぬぞ? 和宮よ。何も知らぬは其方だけだ。
……口惜しい事よ! こうも淫らに体を慣れさせおって! 其方は余のものであったに!」
 和宮の淫靡な反応に怒りを覚えながらも、帝は久しくなかった程に怒張した一物で和宮
の蜜壷を攻め立て続ける。
 恐れ戦きながらも途中で止められていた欲情が満たされ、和宮は再び淫楽の波に抗う術
も無く飲み込まれていった。


51:皇女裏伝説
06/11/21 00:08:29 9IzZvk0Q
>>50
 咽び泣く様な喘ぎ声が、悦楽の喘ぎへと変わってゆく。
 和宮の喘ぎに応えるが如く、帝の呼吸が早まり、脚を押さえる腕に力が込もった。
「図らずも世を裏切り、純潔を捨てた和宮よ! これが余から其方への降嫁の手向けだ!
 先程其方が余にねだった物を、とくと心して受け止めるがよい!」
 言葉と共に、帝は『くっ……』と硬直し、白濁した欲望を和宮の中に吐き出した。

「……あ、兄上様っ……。こ、降嫁の手向けとは……!? み、宮を手放されると……?」
 霞のかかった意識の中で、和宮は熱を帯びた様に喘ぎつつ、帝の言葉を反芻する。
「抗うではない! 和宮。熾仁めに汚された其方を、今、余が清めてやっておるのだ!」
 『清め』と称した帝の精が、和宮の内部に深く注ぎ込まれてゆく。
 思いの外、多量に放たれた精は和宮の蜜壷の中を満たし尽くし、結合部の結界の僅かな
隙間から股間を伝い落ちていた。

 灯篭の灯火が再び揺れ、重なっていたひとつの影が上部からゆっくりと浮き離れてゆく。
 抱えた和宮の脚を手放すと、帝は絹を拾い上げ、濡れ滴っている己の一物を拭き清めた。
 己の裃を調えると、傍らに放心したまま横たわる和宮の髪を指に絡め捕り、口寄せる。
 自ら放ち終えた精が、全裸のまま横たわっている和宮の内股で濡れ滴っているのを満足
げに眺めると、そっと和宮に囁いた。それは、嘗て和宮の聞き馴染んだ穏やかな声だった。
「哀れな可愛い異母妹よ。乱雑な扱いに驚きつつも感じておったであろう? 次からはも
っと優しく愛でてやろう。其方の穢れは余がしっかりと降嫁迄に清めてやる故、安心致せ。
 純潔を失のうておった其方は、今後余に償う為にも降嫁し、国家安泰に尽力するのだ」
 朦朧とした意識で、和宮は異母兄である帝の言葉を遠く聞いていた。

 ―宮とお兄様は、いけない事をしていたの……? 純潔……償いのための降嫁……?
 何故……? 宮には……宮にはわかりませぬ。
 帝が室を遠のく足音を聞きながら、和宮は虚ろに見開いた瞳から、一筋の涙を流した。


 その後、帝は日中和宮の室に訪れては、『清め』と称して和宮の体を貪った。
 夜間は正室や側室の室を訪れる為、帝の和宮への訪室は日を重ねる度に減ってきていた。
 帝の行為は前戯が長く和宮を疼かせたが、熾仁が和宮に施してきた行為と一体どこがど
う違い、『清め』であるのか、和宮にはわからなかった。
 ひとつ違うのは、帝の男性自身は若々しい熾仁に比べ、既に衰え始めており、和宮
は切ない火照りで満たされない日々を送るようになったという事だけだ。
 ―帝が去った後、和宮は疼く体を持て余しては悶え苦しみ、『お兄様に会いたい』と
いう思慕を日に日に強く募らせていた。

 物心つく頃には帝によって性的愛撫を受け続け、10歳では熾仁によって女にされた和宮
は自慰を覚える必要も無かったし、性については何一つ教えられる事も無く無知であった。
 心身への快楽は己の庇護者が与えてくれるものであり、求めれば与えられてきた。
 少女として花開き始める15歳になった和宮は性的知識には無垢のまま、男二人に快楽を
教え込まれ、高貴な殿方に愛でられている事が幸福なのだと認識してきた。
 そして今は満たされぬ空虚な気持ちと、降嫁への絶望で日々を過ごしている。
 渇望し、疼く体に苛まれる和宮は、この枯渇した気持ちを埋めてくれるのは熾仁をおい
て他にいないと思い込んでいった。

 宮中に帰して一ヶ月も過ぎた頃、お抱えの神官が帝に『物忌みの日』を告げた。
 『物忌みの日』は、定められるとその日1日、宮廷の一室に奥深く籠もる事になる。
 和宮は、その日を置いて熾仁に会える機会は無いと決断し、お偲びで外出の手筈を整え
ると、熾仁に親書を送って期日を待った。


52:皇女裏伝説
06/11/21 00:09:26 1O/gm7+4
>>51
 そして待ちに待った当日、和宮は懐かしい有栖川宮家へと戻ってきた。
 和宮の降嫁が具体的に決まり、有栖川宮家との婚約は正式に解消されていた為、和宮の
突然の来訪に家人は驚いた。しかし婚約は解消しても、皇女には変わりない。
 平素の如く振舞う和宮は、一ヶ月前と同じく丁重に扱われた。
 接客の間に案内されると、落ち着かぬ様子で御簾越しに声をかける。
「ねぇ、お兄様は? お兄様はどこ!? 文で本日伺う事は伝えてあります。お出かけに
はなられていないわよね。定刻には早いけれど和宮が参りました、と早くお伝えして頂戴」
 程なく有栖川宮家で顔馴染みであった女房が茶具を掲げて和宮の前に跪いた。
 女房はつつ、と後ろに下がると、三つ指をつき和宮に平頭する。
「恐れながら、熾仁の君様は、和宮親子内親王様に、しばしこの間にてお待ち頂く様にと
の仰せに御座います。宮様のお好きなお菓子も御用意して御座いますので、しばし御辛抱
願えますでしょうか」

 和宮はすっと立ち上がると、笑いながら女房に声をかけてやった。
「なぁに? 随分と大仰です事。少しお館から遠ざかっておりましたが、宮はここで育っ
たも同然なのですよ? お兄様がいらっしゃるのなら案内は不要です。お兄様は室で身支
度をなさっておられるのね? そっと伺って驚かせて差し上げたいわ」
 久しぶりの自由に、和宮は上機嫌だった。
 女房が困惑した表情で和宮を制しようとするが、和宮は気にも留めず慣れた足取りで、
熾仁の居室へと向かう。

 室の前では庭師が二人、廊下の外の庭に控えているのが見える。彼らも和宮に気づくと、
御簾越しに控えながら駆け寄ってくる。
「……和宮様、その先へ進む事はお待ちください! 熾仁様は程なくお見えになります故」
「……? 何を言うの? この先はお兄様の私室でしょう。あなた達がいるという事は、
お兄様がいらっしゃるという証。宮に指図は許しませんよ!」
 和宮はやや不興を抱きつつ、庭師をも制して熾仁の居室へと歩を進めた。

「お兄様! 和宮です。……入りますわよ?」
 室に入ると書物の置かれた間には熾仁はいなかった。その奥の寝間から、かすかな物音
とくぐもった声が聞こえてくる。
「まぁ、お兄様ったら。まだお休みでしたの? お寝坊さんね。お兄様! もう、お目覚
めになって! ああ、お兄様の香りに包まれるとほっとするわ……」
 和宮は微笑みながら寝屋へと向かい、書室と区切る帳から寝間へと顔を覗かせた。

 会いたかった熾仁を見出すと、和宮は満面の笑顔を浮かばせたまま、凍りついた。
 初めて見る光景に驚き、絶句したまま膝の力が抜け、腰を落としてしまう。
 ようやく気配に気づいた熾仁が、さして驚く様子もなく、和宮を振り返った。
 汗を浮かばせながら行為に耽る熾仁は、和宮に言い捨てるように言葉をかける。
「……和宮か。しばし待てと女房に申し付けておいた筈だが、相変わらずだな……。
 見ての通り……今手が離せぬのだ。しばしそこで待つが良い。……くっ……!」

 和宮は目の前で繰り広げられている狂態に、声も出ず唖然と見入ってしまった。


53:皇女裏伝説
06/11/21 00:11:43 1O/gm7+4
>>52
 ―若い女生が家畜の様に四つ這いになり、高々と熾仁に向けて腰を上げている。
 そして熾仁はその女の腰を掴み、背後から激しく貫いていた。
 貫く度に女の唇から嬌声が漏れ、乱れ絡む黒髪から覗く乳房が上下に揺れ動く。
 快楽の喘ぎを放っていた女が、熾仁が和宮にかけた声に反応を示した。
「か……ずの……みや……? はぁんっ! ……あ、ああ……『ミヤサマ』か。
 んぁっ……! ……ぁん! ぁん! ……も、戻って……来たの……んっ!」
 和宮は熾仁に貫かれている見知らぬ女が、自分の名を口にした事にまたも驚く。
 自分にこの様な口をきく女房は、かつて出会った覚えも無い。
 驚愕で凍り付いていた和宮は、この無礼な女への怒りで我に返った。

「お、お兄様っ! 何をなさっていますの! そ、そのような下賎な格好をなさるなんて!
 まるで獣のようですわ! ど、どうか、はしたない真似はおやめくださりませっ!
 そ、それに、その無礼な女は一体何者なのですっ!?」
 怒りで混乱し、搾り出すように叫びながら立ち上がろうとしている和宮に、熾仁は嘲る
様な笑いを返す。
 そして、和宮に女の顔が見える様、腰を掴み貫いたまま向きを変えた。
「見せる事に躊躇いは無くとも、見るのは初めての様だな。和宮。……ほれ、この顔に見
覚えはないか?」
 刺し貫く女の背後から、熾仁が笑う。
 貫かれている女は喘ぎながらも和宮に視線を交わし、にやりと勝ち誇るように笑った。

「だ、誰……!? お前は誰なのっ!?」
 和宮は女の視線に射すくめられ、気圧された様に強張る。
 熾仁は和宮に見られている事に興奮し、達しようとしていた。激しく腰を揺さぶり出す。
「……まぁ、待て。これではこの者も話し難かろう。……出すぞ! 多岐!」
「んぁぁぁっ!」
 熾仁は女の中に精を放つと、掴んでいた腰を離しその場に座り込む。
 離された女はそのまま崩れ落ち、しばし痙攣したように震えるとゆっくり起き上がった。
 そのまま慣れた仕草で和宮に尻を向けると、自らに放ち終えた熾仁の一物を口に含み、
ぴちゃぴちゃと舐め始める。
 和宮に向けられた股間からは、熾仁の放った精液が伝い落ちており、それをも和宮に見
せつけている様に思われた。
 室内に熾仁と女が馬鍬っていた性交の臭気が漂い、和宮は袂で顔を庇いながら叫んだ。
「ぶ、無礼者っ! み、宮にその様な汚れた部位を見せるなんてっ! お、お前は誰っ!」
 熾仁の股間に顔を埋めていた女は、気だるそうに一旦熾仁から口を離す。
「まあ、ちょっと待ちなよ。ミヤサマ。終わったら綺麗にしてさしあげるのもお勤めだろ。
 ……そうそう。あの時は『生臭い』なんて言って悪かったよ。今じゃあたいもお仲間さ」
 女はくすりと笑ってそう言うと、再び熾仁の一物に舌を這わせ始めた。
「……何の事です……」
 和宮は背筋に冷たい悪寒を走らせつつ、聞きたくない気持ちと裏腹に尋ねた。
 女に一物を舐め清めさせながら、肩に衣を羽織った熾仁が可笑しそうに笑い、応えた。

「覚えてはおらぬか。この者は初秋に其方が罰を願った少女、多岐だ」

「たき……? 初秋って……。 あ、あのときの浮浪児!?」
 和宮は熾仁の股間で振り返り笑う女を、凍りついたまま見つめていた。

                   承-1 終 

           

54:名無しさん@ピンキー
06/11/21 01:00:28 P9+YJUQd
素晴らしかったです。
構成力と文章力とエロ力に圧倒された感じ。
続きもものすごく期待してます。

55:名無しさん@ピンキー
06/11/21 01:00:47 uDbFATDM
いやエロい、もとい凄い!
細かく描写されたエロスと堕ちてゆく宮サマ。
そこにタキちゃん乱入!

展開が待ち遠しいです。命削っても頑張っていただきたいw
GJ!

56:名無しさん@ピンキー
06/11/21 09:26:12 D9sv171M
朝一で読んだら勃っちまった・・・・
立てねーぞ!オイw
なんちゅーもん書いてくれるんだ!
GJだぜ畜生!

57:名無しさん@ピンキー
06/11/21 12:14:51 XVZdpMRL
GJage

文章構成の巧みさに思わず読みふけりました。
静的な文面につめ込まれたエロとストーリー展開、
序盤に張られた伏線が見事に生かされて、もう
何といえばいいのやら‥

>其方は”喜怒哀楽”の感情が全て淫欲に結びついておるようだな

このセリフがいい!
続きが気になってたまりませぬ!w
wktkしてお待ちしています

58:名無しさん@ピンキー
06/11/21 14:31:22 uJnZRrub
俺も和宮を悶えよがらせてみてぇぇ!
エロもだが続きも気になる
期待して待ってますぜ!


59:名無しさん@ピンキー
06/11/21 22:18:50 7pY+3WaC
GJです!!!久し振りに読み応えのある話を読ませていただきました。
続きが気になりますwktk

60:名無しさん@ピンキー
06/11/21 23:10:08 AsxFbBW+
GJとしか言い表せない自分が悲しいっす

61:名無しさん@ピンキー
06/11/22 13:37:12 SDMq7FI8
歴史上の人物を強制女性化する小説のスレ
スレリンク(eroparo板)

相互リンク。よろしく。

62:名無しさん@ピンキー
06/11/22 15:27:21 1G7/UPP6
気位の高い淫らな皇女という設定に萌え

骨組みのある話なので大変そうだが、
いくらでも待つので完走してください。
wktkして待っています!


63:名無しさん@ピンキー
06/11/25 23:53:52 OvmKhacb
続きをwktkしつつ死守!

64:名無しさん@ピンキー
06/11/30 23:01:32 9nTP1S0D
急かしてるんじゃないんだ。
大変だろうとは思ってる。


だけど続きが気になってつい見に来てしまう俺が保守する!

頑張ってください!

65:名無しさん@ピンキー
06/12/03 17:12:59 4Z1V7Di+
「武士の一分」の加世がエロかったのだが、島田に手篭めにされる加世でお願いしたい
つーか、スレちがい??

66:皇女裏伝説(前置き)
06/12/09 10:52:15 EoEGl7jn
皇女裏伝説の続きを投下します。 

(注意1)陵辱描写とNTR要素を含みますので、苦手な方はNG指定をお願いします。
     今回は百合描写も含みます。 

(注意2)続きはまだ時間がかかりそうなので、他の職人様方は 
      かまわず投下なさってください。 

67:皇女裏伝説
06/12/09 10:54:28 EoEGl7jn
>>53
 ―何故、あのときの浮浪児が今ここにいるの?
 お兄様の寝屋に自由に入れるのは宮だけだった筈……。この様な下賎な者が何故……?

 和宮は体を強張らせながら、多岐に奉仕させている熾仁を凝視していた。
 多岐は見せ付けるように熾仁の一物を舐めしゃぶり続けている。
 淫猥な水音が熾仁の股間から聞こえてくる。まざまざと見せ付けられた和宮の胸内に怒
りが込み上げて来た。
 嫌! お兄様に愛でられるのは宮だけよ! 身分もない卑しい身でお兄様を穢さないで!
 声にはならない多岐への罵倒が、和宮の胸中を駆け巡っていた。
 股間の獣を宥めるように顔を埋めている多岐を見下ろし、熾仁は言う。
「……これ、多岐。もうよいぞ。さて和宮、おいで。そろそろ待ちくたびれたであろう?」
 多岐は頬に張り付いた髪を払いながら、熾仁の股間から顔を上げる。
 その唇から光る細い糸が伸び、ぷつりと切れた。
 多岐に奉仕させていた熾仁の一物は、多岐の唾液で濡れ光りつつ、再び猛り勃っている。

 ゆっくりと和宮に手を差し伸べる。和宮はその一物に魅入られていた自分に気付き、困
惑しつつも己を精一杯奮い立たせて叫んだ。
「い、嫌です! お兄様! そ、その様な女の後に、この宮に触れるおつもり!?
 どうか、穢れを落とし、場所も清めてその下賎な女を下がらせてくださいませ!」

 熾仁はやや肩を竦めると、静かな笑いを浮かべた。
「やれやれ。待てと申したのを聞かずに押しかけたのは其方の方であろう? 和宮よ。
 待ちきれずに参ったのではないのか? 相変わらず我が侭な事ばかり申すものよ」
 図星を衝かれ、頬を高潮させた和宮は、切り札とばかりに言い放った。
「あ、兄上様……いえ。今上帝は、お兄様が他の女とも懇ろであると宮に仰せられました。
 で、でも宮は、ずっとお兄様を信じてまいりました! そんな宮にこの様な仕打ちをな
さろうなんて……! あ、兄上様とて、きっと知ればお怒りになられますわっ!」

 熾仁の笑顔が静けさから酷薄なものへと変貌し、抑揚もなく和宮に話しかけてくる。
「その帝に黙ってここを訪れたのは、何方であるかな? すぐに引き返して帝に訴え出れ
る立場におありなのか、考えてもみるがよい。まだ其方には腹芸という物ができぬ。
 ……其方、宮中に戻ってから、帝に抱かれたのであろう? 帝の睦言を聞いたのだな。
 和宮よ。この多岐等は其方と年の端も変わらぬが、よほど世間を知っておるぞ?」
 熾仁の傍らに座し、手の甲で口を拭っていた多岐が、無言で和宮に微笑む。

 熾仁は再び、言葉に窮している和宮に手を差し伸べた。
「さぁ、もう駄々をこねるのはおやめ。和宮。これが欲しくて参ったのであろう?
 帝ももう御年だ。満足できぬ体を持て余して、我が元に参ったのではないのか?
 ―ここ迄ご自分でおいで。存分に満たして差しあげよう程に……」

 ……い、嫌……。……お兄様は穢れていらっしゃる……宮はそんなお兄様は嫌よ……。
 和宮の理性はそう警鐘を鳴らし続けるが、体は操られる様に立ち上がり、ふらふらと頼
りない足取りで、熾仁の座る寝具の元へと吸い寄せられていった。

 差し伸べられた熾仁の手の平に、そっと指先を落とす。それだけでぞくりと、言い様も
ない感覚が和宮を襲った。
「ふふ……。和宮よ。其方、先程の光景と今の怒りで既にもう濡れておるのではないか?
 其方の口は情がないが、躯は実に正直に反応するからな。どれ、脱いでご覧。見て差し
あげよう」
 熾仁の発する言葉が呪縛の様に、和宮を意のままに操る。
 和宮は放心した表情で、自らの腰紐を解き解した。
 乾いた衣擦れの音と共に、和宮の体から衣装が滑り落ちる。

68:皇女裏伝説
06/12/09 10:55:53 EoEGl7jn
>>67
 やや浅黒く、肉感的な肢体の多岐とは対照的な、白く華奢な裸体が顕わとなった。
「……やはりな。悪態をつきつつも、躯はしっかり欲情しておるではないか。和宮よ」
 熾仁が悦にいった様に微笑みながら、和宮の乳房の先端で既に屹立している蕾に触れる。
 びくりと反応し、和宮の意思がかろうじて我に返った。
「そ、その様な事っ……! い、嫌っ! 穢れた手で、宮に触れないでくださいませ!」
 熾仁の手を振り払い、和宮は刹那的に自らの腕で胸を覆い隠そうとして後退った。
 後退る足袋の踵が先程脱ぎ落とした衣にかかり、蹌踉《よろ》めいてしまう。

「……あっ……!」
 熾仁の為に念入りに梳ってきた髪が蹌踉めく反動で乱れつつ、宙を舞う様に流れた。
 その髪の一筋と共に、熾仁の手が和宮の肘を掴み支える。
「やれやれ。せっかちな皇女だ。まだ床に伏すのは早かろう? 我が手のどこが穢れと申
すのか、其方の口で答えてみよ」
 熾仁は和宮の腕を掴んだまま、己の座している正面に引き戻した。
 両腕を抑えられ、身を翻す事も叶わずに和宮の肢体は熾仁の目に犯される。
 こうして視姦される事は過去多くあった。だが今の和宮は、自尊心と欲望の狭間で葛藤
し、抵抗していた。抗う程に掴まれた腕に力が籠もり、和宮は小さく悲鳴をあげる。
「い、痛っ……! お放しになって! お兄様!」
「まだ質問に答えてなかろう? 我が手のどこが穢れと申すのだ。答えてみよ、和宮」
 今迄と違い、甘えを許さぬ言葉に、和宮は思わず癇気をもって熾仁を罵る。
「あ、兄上様は仰りました! お兄様はそうして、宮を穢されたのだと!
 下賎な女と宮を……宮を同じく扱い、穢したのだと! 兄上様の仰る通りだわ!
 だから……だから宮は兄上様に『清め』を受けねばならなかったのです!
 お、お兄様のせいよっ! なのに、なのにどうしてこんな仕打ちをなさるの!?」
 泣きながら抗議をする和宮に、熾仁は含みのある表情で笑った。

「ほう……。では今の其方は穢れが落ちているわけだな。さぞかし帝は念入りに其方を払
い清めたであろうよ。……なのに再びこうして来たのは何故だ? 自ら衣を脱いだのは?」
「……そっ……!」
 反論しようとする和宮の体が仰け反った。熾仁の舌が、和宮の秘肉を分け入り、奥へと
分け入ってきたのだ。
「……こうして帝に清めてもらったか? しかし清められたここが、濡れているのは解せ
ぬ。我が穢れた舌に蜜を滴らせ、柔肉をひくつかせておるのは何故だろうな?」
 荒々しく秘肉を貪る熾仁の舌が、和宮の唇から途切れがちな呻き声を導き出してゆく。
「……い、嫌……っ……! ……い、いやぁ……ぁあっ……!」

 淫猥な水音が、絶え間なく和宮の中心を襲う。熾仁に貪られる部位が疼く様に火照り、
立っている事もままならぬ程、和宮の膝はがくがくと震え、崩れ落ち始める。
 掴まれていた腕が開放されると、そのまま寝具に膝を落とし、床に手をついてしまう。
 熾仁の腕は和宮の腰へと移動し、床についた腰を軽々と持ち上げた。
「まだ床に伏すのは早いと申したであろう、和宮。帝御自らに清めて頂いたという『ここ』
を、もっとよく、穢れた我に見せるのだ」
 皮肉混じりに言い放ち、腰を持ち上げると、和宮の体を背後に向けさせる。
 ゆっくり仰向けに横たわる熾仁は、背後に向けさせた和宮の足を抱え上げると、自身の
目前に和宮の秘部が見える様、跨らせた。


69:皇女裏伝説
06/12/09 11:01:24 EoEGl7jn
>>68
 和宮の脳裏に、先程迄背部から馬鍬《まぐわ》っていた熾仁と多岐の姿が疎ましくも浮
かび上がる。
「……い、嫌……! こ、この様な格好、宮は嫌です……っ! ……んぁっ……!」
 陶磁器の如く白く滑らかな曲線を描く和宮の尻に、熾仁の無骨な指が鍵爪の様に埋まり、
眼前から離れようとしている体を制した。
 尻の肉を掻き分け顕わにした和宮の秘肉に、再び熾仁の顔が近づき、火照る部分を責め
始める。
「おかしな奴よ。普段、仰向けならば人前でも抗わぬに、向きを変えただけで何を慌てる
のだ? よく見えるぞ、和宮……。淫らに濡れ滴っている、其方自身がな……」
「……! ……くぅ……っ! ……はぁっ……!」
 熾仁の口が和宮の秘部に吸い付き、舌が蠢く。秘部の突起は痛い程に固く、鋭敏になっ
ていた。
 堪えようとしても、忍び声が漏れ出でてしまう。
「どうした。先程我らを『獣の様』と蔑んだ其方が、今同じ姿で獣のように吠えるのか?
 高貴な皇女殿であろうとも、其方は淫楽には抗えぬ。その様に育ってきたのだからな」
 熾仁の無骨な指が、和宮の秘部をかき分け、ぐっと和宮の内部に侵入する。
 指に絡みつく内部の襞を弄りつつ、溢れる和宮の秘液を押し出す様に蠢《うごめ》く。
 悲鳴とも、快楽の叫びともわからぬまま、和宮の喘ぎ声は高まってゆく。

 容赦ない局所の責めに、自尊心と理性は崩され、屈辱的な体位で与えられる悦淫に支配
されてゆく己を自覚しつつ、和宮には抗う術はなかった。
 崩れ落ちそうになる体を熾仁の腕で再び掴まれ、倒れ伏す事もままならず翻弄される。
 全裸で熾仁に騎乗位のまま局所を攻められ、反り返る体と共に豊かな髪が波打っていた。

「へぇ……。いい『顔』と『声』を持ってたんだね、ミヤサマ。それに染み一つない綺麗
な体だ。女のあたいでも、妙な気分になりそうだよ」
 傍らで、衣も纏わず膝を抱えていた多岐は、好奇心に駆られて立ち上がると、和宮と熾
仁に近づいて来ていた。
「……すごいな。さっきあたいの中にいっぱい出した若様のここも、まるで腹に食込みそ
うな程に猛り立ってるよ」
 多岐の手が和宮の視界に入る。その手が熾仁の一物に触れようとした時、和宮は咄嗟に
叫んでいた。
「無礼者っ! ……お、お兄様に触れる事は許しません! ……く……っ! お下がり!」

 多岐の瞳が挑む様に光ると、可笑しそうに笑い声を発した。
「股ぐらをしゃぶられながら言っても威厳がないよ、ミヤサマ。邪魔をするなってかい?
 そんな野暮はしないさ。あたいが今興味があるのはあんただよ。ミヤサマ」
 多岐が発音する『ミヤサマ』には、明らかに侮蔑が含まれている、と和宮は感じていた。

 その多岐の手が、熾仁の猛る物から離れる。そのまま手は素通りして和宮へと向かった。
 首筋から汗で肌に纏わりつく和宮の髪を、ゆっくりその手で払いのける。
「……お、お止め! 無礼者! み、宮に触れる事も許しませぬ……っ! 出てお行き!」
 熾仁は和宮に触れる多岐を見上げながらも和宮の腕を戒め、秘肉を嬲《むさぼ》る行為
を続けている。
 和宮は体を捩《よじ》りながらも、精一杯の虚勢を張って多岐を威嚇しようとしていた。



70:皇女裏伝説
06/12/09 11:02:23 EoEGl7jn
>>69
 思わぬ刺激に体が弾ける様に反り返る。
 多岐の手が和宮の両乳房を掴み上げ、そそり立つ乳首を人差し指でなぞっていた。
「……へえ……。すべすべしてるのに、吸い付くような肌だね。こんな肌はあたいの知っ
てる誰も持ってないよ、ミヤサマ。若様の抱いてた他の女達にもいなかったなあ……」
「な……っ!? ……はぅ……っ! い、今何と……?」
 和宮の問いかけに多岐は答えない。代わりに鷲掴みして突起している、和宮の乳房の先
端に唇を近寄せた。
「……んぁっ……! お、おやめなさ……あぁっ……!」
 熾仁とも異母兄の帝とも違う、細く紅い舌先が、和宮の乳房の先端をちろちろと、まる
で蛇の舌の様な敏捷さで甚振《いたぶ》り始める。
 秘部二箇所を同時に二人の人間に攻められ、和宮は否応も無く官能の渦に巻き込まれた。
「い、いやぁぁぁぁ……っ! ……」
 びくり! と体が一瞬痙攣を起し、全身の力が抜けてゆく。
 熾仁が手を離すと、和宮は力無く多岐の胸に覆いかぶさるように倒れこんだ。
「下賎な人間に触られても気をいかせちゃうんだ? ミヤサマ。随分感度がいいんだね」
 多岐が皮肉混じりに言うのを、和宮はかすれた意識でぼんやりと聞いていた。
 平素であれば、決してその様な暴言は許さない。しかし今の和宮に叱責する余力は無か
った。

「まだこれからであろう? 和宮よ。まだ其方が求めたものは与えてはおらぬぞ?」

 上体を起した熾仁が、力無く持たれかかっている和宮の腰を背後から持ち上げる。
 多岐にすがり付いていた和宮の上体が床へとずり落ち、うつ伏せのまま腰だけが抱え上
げられた。
 糸の切れた操り人形の様になっている和宮を見下ろしながら、多岐が呆れた様に言う。
「若様もせっかちだねえ……。せっかく天国にいるミヤサマを、少し休ませてやれば?」
「其方には解らぬだろう、多岐よ。躯は華奢でも、快楽には貪欲な皇女殿なのだからな」
 熾仁は事もなく言い放つと、ぼんやりしたまま腰を上げられた和宮に一物をあてがう。
 唾液と自らの秘液で濡れ光る和宮の蜜壷を、猛る熾仁が躊躇なく刺し貫いた。
「……ひぁ……っ! ……ぁ、ぁあ……っ……!」
 朦朧としていた和宮が、熱でうかされた様に力無く声を発する。
 未だ視点も定まらぬ瞳が見開かれ、熾仁の抽送によって唇端から透明な液が伝い落ちた。

 鈍い水音と、肌と肌とが頻繁に接触する度に生じる音が、寝屋で淫猥に鳴り響いていた。
 次第にその音を掻き消すかのごとく、か細い喘ぎが悦楽の喘ぎ声へと変わってゆく。
「……帝にたっぷりと穢れを祓うてもろうたのであろう? ……和宮よ。
 ならば清められた其方の『ここ』で、其方が我が穢れも清め与えてくれるであろうな?
 元許婚であった我らだ。慈悲深い帝がまた其方を念入りに清めて下さる事であろうよ!」
 若く猛々しい熾仁自身が、蜜を迸らせつつも脱力していた和宮の、奥深くまで刺し貫く。
 宙から引き戻され、またも快楽のうねりに巻き込まれた和宮の掠れた喘ぎが、激しい抽
送に悦楽で応えるかのごとく、寝屋に響き渡った。

71:皇女裏伝説
06/12/09 11:03:30 EoEGl7jn
>>70

「どっちもどっちだね……。あたいら平民より、よっぽど好き者じゃないか。やれやれだ」
 部屋の隅で衣を肩に羽織りながら、多岐は溜め息をつきつつ、密かに独りごちた。
 和宮は再び達しようとしている。その和宮を貫きながら、熾仁が急に叫んだ。
「多岐! 何をしている!? まだ其方の勤めは残っておるぞ! ……近こう参れ……!」
「あ……あい! 若様!」
 不意に呼ばれた多岐は、驚きながらも四つ這いのまま、絡み合う二人の元へ戻る。

 同じく四つ這いで熾仁に貫かれている和宮は、歓喜の喘ぎで満ち、多岐には気付かない。
 激しく和宮を打ち付けていた熾仁は、多岐が足元迄来たのを確認すると、愛液に塗れた
一物を、和宮の中から引き抜いた。
 二人の局部から、繋った光る透明な糸が伸び、自らの重みでぷつりと切れて床に落ちる。
 それを見定めると同時に、多岐の尻を押さえた熾仁がいきなり多岐を背後から貫いた。
「……んぁっ! ……な、なんで……!? ……若様……あぅっ!」
 既に乾き始めていた多岐の肉壷を熾仁の一物が貫き、激しく内部に打ちつけ始める。
 今まさに達しようとして、急に振り払われた和宮はしばし放心していた。
 そして事態の急変に気がつくと、怒りと驚きで悲鳴をあげる。
「お、お兄様っ!? な、何故ですっ!? ……い、嫌! お止めください!」
「……っ!」
 熾仁はものも言わずに多岐を激しく貫き続け、多岐の中に精を打ち放った。

 それを見せ付けられた和宮は悲痛に泣き叫び、素肌のまま床に泣き伏せった。
「い……嫌ぁぁっ! 酷い! お兄様、あんまりです!」
 精を多岐に放ち終えた熾仁は、先程と同じく寝具の上に胡坐をかく。
 そして、表情も変えずに和宮に言った。
「何ゆえ嘆くのだ、和宮。其方は最早我との婚約を解消し、降嫁なさると決まったであろ?
 大事前の其方を万が一にも孕ます訳にもいくまいよ。それ位は我もわきまえておる」


 精を放つと同時にやはり捨て放たれた多岐は、そんな熾仁の横顔を無言で見つめていた。
 ふっ、と一瞬諦めの表情を見せたが、何時もの様に奉仕すべく、のろのろと身を起した。
 しかし熾仁はそれを制した。そして泣き伏せる和宮に向かって声をかけた。
「和宮よ。我が憎いか?」
 ―泣き伏していた和宮がぴくりと反応する。
「我が其方を苦しめているのはわかっておる。其方を哀れとは、我とて思ってはおるのだ」
 熾仁の甘い言葉に、和宮は泣き伏していた顔を上げた。涙を溜めたまま熾仁を見つめる。
「お兄様……」

 しかし、次の熾仁の言葉で和宮の瞳からは涙さえも消え失せた。

72:皇女裏伝説
06/12/09 11:04:31 EoEGl7jn
>>71

「……せっかく其方に清めて頂いたが、またも欲望に負けてしまった。我は我が身が辛い。
 そこで頼みだ、和宮……。今一度、我を清めてはくれぬか? 今度は其方の、その清ら
かなる口と舌を用いてな」

 熾仁の思いもかけぬ提案に和宮は驚き、罵倒さえも口に出せずに強張っていた。
 ―この方は誰……? この方は、宮の知っている、あの優しかったお兄様なの……!?
 和宮は宮中に参内した日、異母兄が睦み事の最中に急に態度が変わった事を思い出した。

 ……兄上様も、宮が『純潔』を失ったとお知りになられてから急にお変わりになられた。
 宮をお人形の様に愛でてくれた兄上様が、穢れ物を清めると仰っては、乱暴に宮を引き
裂き、御心のままに宮の体中を蹂躙なされた。

 それから『清め』と室にお出でになる兄上様は、もう宮の知る昔の兄上様ではなかった。
 慈しむ瞳は失われ、好色な瞳で御自分の興味の赴くままに宮を貪り、お一人でお果てに
なられると、素っ気無く退室なさっておしまいになる。
 その都度、どんなに宮が寂しく惨めであるかを思い知らされてきた事か。
 兄上様にはもう宮の気持ちを御分かり頂けないのだという事は、理解できていた。
 だからこそ、お兄様が恋しくて。宮を抱きしめてくれるお兄様に逢いたくて、宮は今日
という日を待ち侘びてきたのだ。それなのに……!

 ―そうだ。今のお兄様の瞳は兄上様と同じなのだわ……。
 兄上様は、宮がお兄様に純潔を捧げたとお怒りになられた。では、お兄様は何故?
 何故宮にこの様な仕打ちをなさるというの……? ……わからない!


「……若様。それはさすがに酷いんじゃない? ミヤサマはさっき迄、何も知らなかった
んだろ? あたいの事も、他の女の事さえもさ……」
 ―つい口を出してしまった、と多岐は後悔した。この女に好感など持ってないのに。
 自分に戸惑っている多岐を冷ややかに横目で見ると、聞こえなかった様に熾仁は続ける。
「其方もまだ達せずにおるのであろう? 其方次第では、欲求も叶うやも知れぬぞ?」

 和宮は無言で熾仁を凝視していた。熾仁の気持ちが、考えが、和宮にはわからなかった。
 無言でいる和宮に、熾仁は ふう、と溜め息をつくと独り言のように呟いた。
「……いや、勝手な申し出であった。それは余りにも身勝手な、我の願望でしかなかった
な。忘れてくれ。そして其方はもう、帰り支度をするがよい。我が愛しい和宮よ」
 声色は寂しそうであったが、まるで賭博を楽しむ様な瞳の色が見えたのは、多岐にだけ
であっただろう。

 世間知らずの和宮には、到底見抜ける筈もない。和宮の表情が哀れみと慈愛に変わる。
 その慈愛が誰に向けられるものなのか、己自身であるものなのか、其処迄は和宮には理
解できずにいた。
 ―お兄様は、まだ宮を愛しむお気持ちを持ってくださっている……?
 淡い希望が和宮を動かす糧となった。
 よろよろと立ち上がり、熾仁の前に正座すると、消え入るような声で囁く。
「お兄様も、宮の降嫁を悲しんでくださってるの? 今でも宮を手放したくないと思って
いらっしゃる?」
「勿論だとも、和宮よ。我が伴侶として暮らした九年は、永久に続く筈であったのだ……」
 ―その言葉で、和宮の表情は再び輝きを取り戻した。
 どうやら熾仁は賭けに勝ったらしい。和宮はおずおずと、濡れ光る熾仁の一物を手に取
り、躊躇いがちに唇を近づけた。


73:皇女裏伝説
06/12/09 11:05:41 EoEGl7jn
>>72
 いざ熾仁自身が目前に迫ると、和宮は濡れ光る一物から発する匂いに困惑してしまう。
 ……これは宮のお兄様。だけどあの下賎な女の臭いも混じっている。
 厭わしさは湧き上るが、視線は外すまいと決めていた。
 ―お兄様は宮の口で、穢れを清めて欲しいと仰ったわ。下賎な香りがしようとも、宮
はお兄様の願いに応えなくては……!

「……先程、初めて見ただけですから……。お兄様をお楽に出来るかわかりませんが……」
 意を決した様に、和宮は熾仁に前もって断りを入れ、濡れる一物を口にした。
 拙い舌が熾仁の一物を舐め始める。熾仁のそれはやや猛りが収まっていたが、華奢な和
宮の口にはやはり大きく見受けられた。事実、熾仁の全てを口に含む事はできないでいた。
 それでも熾仁は満足そうに顔にかかる髪を掻き上げ、己に奉仕する和宮を見下ろした。

「お、お兄様……。こ、こんな大きなものが宮の中に入っていたのですね……」
 小さな水音を立てながら、一心に奉仕する和宮をしばらく見つめた後、熾仁は多岐に目
配せをして見せた。
 多岐はすぐにそれが何を指示するものかわかったが、今や無知でしかないと思える和宮
に”それ”をする事は何やら躊躇われていた。
 しかし、熾仁は『早くせぬか』と言いたげに顎を動かし、無言で多岐に命令する。
 多岐はまた諦めの表情をすると、和宮の背後に移動した。

 和宮は一心に、熾仁自身を自らの舌で舐め清めていた。忌々しいが、あの下賎の女がし
ていた行為を思い起こしつつ、それに習って舌と唇を動かしていた。
 徐々に熾仁の一物が猛り肥大し、上向きになってくる。
 それを咥え奉仕するには、自らの膝を立てねばならなくなった。まるで家畜が水を飲む
様な姿勢を取らざるを得ない。
 皇女としては屈辱的な体位であるし、己の髪が口元に垂れ絡んで奉仕に邪魔でもあった。

 ふと、熾仁の掌が和宮の頬に触れ、邪魔な髪を掻き揚げてくれた。
 掌はそのまま両耳朶の上で固定され、髪を押さえてくれている。和宮は熾仁を口に含ん
だまま、微笑む様に目線を上にあげた。
 ―熾仁は穏やかに微笑んで自分を見つめている。和宮は己が猛らせた熾仁の一物が誇
らしくもあり、甘い疼きさえ感じさせた。
「……上手いぞ、和宮……。其方の口で、我は拭い清められ、この様になっておる。
 ……くれぐれも、歯だけは立てずに頼むぞ……」
 熾仁の囁きに、和宮が頷こうとした時だった。

 火照る局部に、暖かくぬめるような感触が与えられ、和宮はびくり、と仰け反る。
 思わず含んでいた一物を濡れた口唇から離し、振り向こうとする。
 だが、熾仁が耳朶の上に当てた掌がそれを阻んだ。
「お、お兄様……!? な……何者かが宮の……背部に……んぁ……っ!?」
 和宮は自らの秘部を、多岐に舐められているとわかり、驚愕する。
「ごめんよ、ミヤサマ。……これもあたいのお努めなんだ……」
「……ま……また、お……前なの……!? た……たき……! ……ぁああっ!」
 多岐が和宮の秘肉をかき分け、指と舌を蠢かしていた。
 敏感な小粒が甘噛みされ、和宮はまたも仰け反り反応してしまう。
「お……お兄様っ! ……や……やめさせて……ください……ませっ! はぅ……っ!」
 頭を抑えられている和宮は、今度も多岐に抵抗できないでいた。


74:皇女裏伝説
06/12/09 11:08:50 EoEGl7jn
>>73
 熾仁が優しい声音で和宮に囁く。
「気を散らすでない、和宮。我は先程、多岐の方に放出したが、かなり際どかったのだ。
気付かず其方の中にも精を放ったやも知れぬ。万が一があってはならぬ故、多岐に其方の
内部を清めさせておかねばの。……さあ、其方は我を清めておくれ……」
 熾仁の手が、和宮の顔を猛る一物に押し付ける。
 だが女同士、敏感な部分を探り当てられ攻めたてられる和宮に奉仕の余裕はない。
「……で……できませぬ……! お兄様……っ! やめさせてくださらないと……!
 宮は……宮は……集中が……ひぁ……っ!」
 心ならずも多岐によって翻弄され、火照った蜜壺が湛えていた愛液がとろりと太股を伝
い、床に糸を引いて滴り落ちていく。
 熾仁は笑顔を崩さぬまま、和宮の頭部を押さえていた。
「やれやれ……。困ったものだ。其方が達した後でないと『清め』はしてもらえぬ様だな。
 ―多岐。”あれ”を使っておやり」
「……あい。若様。……ミヤサマ、今いかせてあげるよ」
 背部で多岐が何かを持ち出そうとしている気配がした。
「……な、なに……? 何をするつもりなのです!?」
 見えないという恐怖心が、和宮を竦ませた。背後で多岐が何かに舌を絡ませ、微かに淫
らな音を響かせている。
「ミヤサマは、こんな物には縁が無かっただろ? これはね、『張子』っていうのさ。
 女同士でも『あれ』が出来る張り型なのさ。……んん……っ!」
 多岐が悩ましい声を発する。
「……な……何をしているの……? お、お兄様っ! こ、怖い……!」
「案ずるな。張子とは我が一物に似せて作った紛い物だ。あれは二人の女が繋がれる仕組
みになっておる。多岐が今、それを自らに入れたのだ。其方と繋がる為にな」

 ―な、なに……? どういう事!? 張子? 紛い物? それをどうするというの!?
 和宮は青ざめ、必死に抵抗しようとした。
 熾仁は和宮の頭だけでは抑え切れなくなり、華奢な肩を床に抑え付けて自由を奪った。
「……もう充分濡れてるから怖くないさ。ミヤサマ……いくよ」
「い、嫌……! お止め! ……お願い! やめてぇぇ! ……ぁうっ!」
 和宮の蜜壷に、固く太い異物が侵入を開始する。和宮の陰裂は熱い蜜を湛え、
異物である筈の張子の進入を易々と許してしまった。

 『それ』はまるで生き物のように和宮の蜜壺の壁をかき分け、奥底を目指してゆっくり
と捻り進んで行く。
「…っ!! んっ…あっ!」
 奥まで当たると和宮と同じくして、多岐が喘ぎ声を発した。ゆっくりと引き抜かれたか
と思うと、再び貫いてくる。
「……くぅ……っ! ミヤサマ……。……あんたの中の襞がすごく絡みつくよ……!
 あたいの方が抜けちまいそうだ……。……んっ! あんた、『名器』って奴なんだ」
 多岐は刹那そうに喘ぎながらも、和宮の蜜壷を貫いてくる。

 和宮は抗い続けたが、中央内部を熾仁のものの様に貫く、固く太い『それ』に反応し始
めてしまう。
 下半身から未体験の感覚が和宮の後頭部を幾度も貫く度、彼女の喘ぎ声が多岐の秘部を
滾らせる。
 いつしか抗う事も忘れ、より深い快楽を欲するようになっていた。
「んぁっ……ミヤサ……マ……ま、まだ奥まで……」
 最後の一突き、多岐が力を込めた瞬間……二人の蜜壺の奥底に張子が辿り着いた。
「ああっ!!」
 二人の女の喘ぎが、寝屋に響き渡る。二人の少女が繋がり喘ぐ様を見ていた熾仁の一物
は、もうはちきれそうな程猛り立っていた。


75:皇女裏伝説
06/12/09 11:10:17 EoEGl7jn
>>74
 官能に喘ぐ和宮の頭を抑えつけ、自らの股間にあてがう。
「和宮。『清め』を再開しておくれ。我ももう耐え切れなくなりそうだ……!」
 熾仁の手で、和宮は猛り立つ一物を咥えさせられる。
 全身を駆け巡る快楽に喘ぐ和宮は、熾仁の茎に舌を何度も巻き付けようとする。
 しかし、茎へ舌を沿わせた瞬間、彼女の技を殺ぐように更なる快楽が身体の芯を貫く。
 多岐に翻弄される和宮は、うまく熾仁をしゃぶる事ができなかった。
 熾仁は自身の腕で、一物を咥えた和宮を上下に動かした。
「……んっ……んぐっ……! お、お兄様……く、苦しい……! ……も、もう……!」
「……わ、若様……っ! ……あ、あたいも……もう……! ……ぁあっ……!」
「……うむ……! 我も……もう、そろそろだ……。 和宮よ、我を受け止めよ!」
 和宮と多岐が達した直後、熾仁も自らを解放した。
 抑えつけられていた和宮の口内に、濃度の濃いねばねばした液体が放たれる。
 その液体は咽頭の奥深くに当たったが、飲み下すには量も多く、喉に絡みついた。
 飲み切れなかった白濁した液体が和宮の口端から溢れ出し、和宮はそれを指で拭った。
「……あ、ああ……。……これがお兄様の……?」
 気だるげに精のついた指を見つめる和宮に、熾仁は息を弾ませながら頷いた。
「美味とは言えぬだろうが……。やはり其方の中に出したかったのだ。……許せ、和宮」

 ……これがいつも宮の中に放たれていたお兄様なの……?
 もう兄上様以外からは、宮の中には頂けないものと思っていたのに、この様にお口から
頂ける方法も可能だったなんて知らなかったわ……。
「……お兄様。宮は今日驚くことばかりでしたが、お兄様のお気持ちは嬉しく頂きました」
 和宮は、さすがに疲れて休息を取っている熾仁に抱きつくと、甘える様に頬を当てた。

 多岐は気だるい体を起して張子を始末していたが、和宮の世間知らずな反応に肩をすく
め、溜め息をついた。
 ―貴族ってのは、おつむの中はからっぽなんだな……。まあ、あたいには関係ないさ。

「お兄様は宮がいなくなると思って、たき達を身代わりになさってらしたのでしょう?」
 熾仁に絡みつきながら、和宮は甘えるような声で尋ねた。
 熾仁は和宮の出した都合のよい結論に苦笑したが、あえて否定はしなかった。

 和宮は多岐に向かって、初めて自分から優しげに笑って見せた。
「下賎の身とはいえ、宮の代わりを勤めてくれた事には礼を言います。たき」
 二人の会話を空々しく聞いていた多岐は、驚いて振り返った。
 何か言い返してやろうかとも思ったが、和宮の世間への無知さにその気力もなくした。
「……あ、あたいは、別に……。ここは雨風も凌げるし、お飯も『おアシ』も貰えるしね」
「……? 『おアシ』って?」
 不思議そうに聞いてくる和宮に、多岐はやや面倒臭そうに答える。
「お給金の事さ。あたいはここで、三食昼寝付きで雇ってもらってるんだ。全部お勤めさ」
 和宮は『そうなの?』と無邪気そうに微笑むと、熾仁に振り返った。

「お兄様。宮は皆が幸福になれる方法を思いつきましたわ。たき、お前もよ!」

76:皇女裏伝説
06/12/09 11:16:44 EoEGl7jn
>>75
 熾仁も多岐も和宮の話を半分程に、いや、それよりまともに聞いていなかったのだが、
突飛な提案には視線を傾けた。
「たき、お前は生活が保障されればいいのでしょう?」
「……あ、ああ。まあ、そーだね……」
「そして宮はお兄様の元から離れたくないのです。こうして考えてみたら簡単でしたわ!
 降嫁の行列の祭、たきが宮に代わればよいのです。徳川家の正室ですよ、其方には望む
べくもない光栄ではありませぬか?」

 ―多岐は開いた口が塞がらなかった。
 よりによって、あたいが将軍様の正室だって!? このミヤサマって、やはりおつむが
足りないんじゃないか!?

「あのね……、ミヤサマ。公家どころか貴族でもない、教養もないあたいがだよ!?
 どうやって天下の将軍様の正室になれるっていうのさ!? 無理に決まってるだろ!」
「まだ降嫁迄には半年以上あるわ! 皇女としての嗜みならば、この宮が、なんとか其方
に体裁を整えさせてあげます。
 お前は徳川に、宮はお兄様の元に戻って元通りお兄様に輿入れするのです。
 賢明な考えだとは思いませんか?」

 熾仁はしばらく黙って聞いていたが、悪戯そうな笑いを浮かべ始めた。
「……面白いかも知れぬな。我々が作り上げた皇女が徳川家に嫁ぐわけか。
 期限はまだある事であるし、うまく行けば奴らの鼻もあかしてやれる。
 どうだ? 多岐。試しては見ぬか? なに、駄目で元々だ。生活の苦労は一切無いぞ?」
 和宮はすっかりと上機嫌になって、はしゃいでいた。
「お兄様もそう思われるでしょう? 大体、武家風情が皇女を娶るなんて不遜ですもの!
 今までの無礼は忘れてあげます。たき、いいえ、多岐。お前は宮になれるのですよ。
 今日から宮の元で暮らしながら作法を覚えるのです。わかりましたね?」

 和宮の最後の言葉に、熾仁は急に冴えない表情となる。熾仁にとって多岐は色々と便利
な玩具であるのだ。
「……教育は我が有栖川宮家でも出来るのではないか? 連れて行く程ではあるまい?」

 二人の馬鹿げた話を聞いていた多岐は、ふっと溜め息をついて答えた。
「いいよ。ミヤサマの所に行くよ。その代り、お給金は前よりはずんでおくれよ!
 それと、どうなったって命の補償だけはしてくれるんだろうね!?」

「お金なら、お前が欲しいだけあげるわ。警備もしっかりしてるから危険もないわ。
 それではお話は成立ですね。お前は今日から多岐という、宮付きの女御とします。
 お兄様、兄上様が物忌みの時にまた参ります。多岐は宮に頂けますわね?」
 熾仁は不満そうであるが、宮中に行けば多岐では遊べるのだと思い至った。
 代わりの玩具は多岐に連れてきてもらえばいいのだ。
「……多岐。それでよいか?」



77:皇女裏伝説
06/12/09 11:17:36 EoEGl7jn
>>76

 人間一人をまるで物のように扱う奴等に、多岐は改めて嫌悪を抱いた。
 ―最初からわかってた筈だろ、たき。金さえ貰えば別にもう、どうだっていいのさ。
 自嘲気味に笑うと、多岐は衣を纏い始めた。

「ああ。いいよ。あたいがミヤサマなんかになれるとは思えないけどね」
 和宮はやや不愉快そうな表情をしたが、すぐに気持ちを切り替えた。
「何を当たり前の事を。お前がこの宮そのものになどなれるわけはないでしょう。
 ただ、その余計なおしゃべりは今後お止めなさい。いっそ話さない方がいいわ。
 ―では、お兄様。そろそろ支度をして宮中に戻ります。
 前程にはお会いできないけれど、出来る限り参りますわ。
 さあ、多岐。お前も来るのですよ。では、湯浴みをさせて頂いて失礼します。
 また次の日まで、御機嫌よくお過ごしくださいませ。お兄様」

 こうして和宮は多岐という少女を共なって宮中へと戻っていった。

 歴史の一つの歯車が、軋みながらゆっくりと動き出す。

      ~承 了―転―


78:名無しさん@ピンキー
06/12/09 11:36:13 XybBYnB8
リアルタイム遭遇!!
・・・神降臨だ!
ずっしり詰込まれた構成の巧みさと
濃いエロスをこんな時間から堪能させてもらえるとは
素晴らしいです!
今後の展開を楽しみにお待ちします!

79:名無しさん@ピンキー
06/12/09 13:12:55 ItOiHYz7
私もっ、リアルタイムで読んでました、GJ!
引越し途中なのに、引越し屋さんに呼ばれるぎりぎりまで読みふけってますた……。
高貴な人々の思惑におもちゃにされる多岐と将軍に期待!!

80:名無しさん@ピンキー
06/12/09 21:53:41 RBgiAs2s
続き来てたー!w
相変わらずGJです!
加速されたエロと、話の展開がお見事・・・・

もういくらでも待ちます!
続き期待しています!!

81:名無しさん@ピンキー
06/12/10 01:06:12 scYhcqEq
続編お疲れ様です。そしてGJ!

前置きで時間がかかると書いてありましたが、
中途で投げ出さずにずっしりとした文章構成とエロ力、
感服しました。

二人の少女もキャラが立っててすごくいい!
続きをwktkしています!

82:名無しさん@ピンキー
06/12/10 05:04:00 TZ6Am7xC
寝る前に立寄ったら…

続編ktkr!
思わず読み耽ってしまいました……

素晴らしいです。GJです!

和宮の別人説は、小説やTVでもありましたね。
どんな展開と顛末を迎えるか、
期待が膨らみます。

83:名無しさん@ピンキー
06/12/10 11:54:02 PMIH4aGO
ネタバレ予想など野暮は言いません。GJ!
続きの投下をwktkでお待ちしています。

84:名無しさん@ピンキー
06/12/10 21:53:59 1N2naehL
すごい!素晴らしいですGJ!!!
続きをwktkしながらお待ちしてます。
構成、文書、エロさでこれ程の神級にお目にかかれるとは思いませんでした。


85:名無しさん@ピンキー
06/12/12 16:44:37 h0zUc/el
規制で亀レスですが…GJ!!!
年末に向かって大河連載お疲れ様です。
いやもう頭が下がるほど素晴らしいっす!
頑張ってください!!!

86:名無しさん@ピンキー
06/12/13 07:12:04 HP15M45B
頭は下がるが下半身はもたげたw
GJ!!

87:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/16 22:54:28 jzodNrQg
中国史ものですがいってみます。

88:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/16 22:55:05 jzodNrQg
呂后伝

漢の第二代皇帝・恵帝劉盈が死んだとき、その母親・呂后は涙ひとつ見せなかったという。
呂后は、漢帝国の初代・高祖劉邦の正妻であり、恵帝の実母であるから、
廷臣たちは、ただ無表情に座っているだけの皇太后を見て不思議がった。

「―これはまずい」
そう呟いたのは、丞相(宰相)の陳平であった。
陳平は謀将である。
かつて劉邦が、天下を争ったライバルの項羽に包囲されて絶体絶命であったとき、
項羽のうたぐりぶかい性格を利用して、その諸将とのあいだに離間の策をかけ、
劉邦の身代わりを立ててこれを逃がしたことや、
帝国樹立後、匈奴の冒頓単于を討とうとして逆に囲まれた劉邦を救うために、
虚偽の援軍の報と、単于の愛妻の買収によってその包囲を解かしめたことなど、その功績は枚挙に暇がない。
人の心理を読みとり、それに対する策を立てることにおいては、
漢帝国にあまた集まった人間の中でも屈指の才能を持っている。
その陳平が見るところ、今の呂后は危険な状態にあった。
「―呂后は、不安で爆発寸前だ」
この策士は、そう見てとった。
夫・劉邦の死後、呂后は二代目皇帝の母として宮中に専横を振るった。
性質温厚、ともすれば政治に無気力な息子を補佐した彼女は、
実家である呂氏の勢力拡大に非常に熱心であった。
─高祖が天下を取ったのは、呂氏の後ろ盾があったからだ。
呂后はじめ呂家の人々はそう考えている。
たしかに、劉邦が沛から出でて兵を起こしたとき、呂氏の援助は大きかった。
初期の劉邦は、妻の実家の資金や名声でさまざまなものを調えたといってよい。
だが名家であると言っても、呂家は、天下に名だたる、というほどのものではない。
せいぜいが地方の資産家であるに過ぎず、そうした意味での「名家」は天下にいくらでもいた。
劉邦が楚の一将として軍功をあげるころから、すでにその配下に集まった人間は、
呂家の名声などよりも、劉邦その人の魅力に惹かれた者の集団であった。
呂家の名望を過剰評価しているのは、呂后をはじめ呂氏の人間だけである。
─しかし、その呂后が、劉邦の死後に天下の実権を握った。

89:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/16 22:55:48 jzodNrQg
呂氏を漢帝国の最大の功労者であると思っている呂后が、二代皇帝の母后として実権を掌握したことは、
当然、呂氏重用政策につながった。
呂氏は、粛清されつつある建国の功臣たちに代わって広大な食邑や高位の官職を占有した。
その権力の源は、いうまでもなく、呂后である。
この婦人は、恐るべき政治的手腕と感覚を持っていた。
一代の─いや、中国の文字や民族を「漢」と呼ぶ風習があることを考えるに、
今日に至るまでの中国史の中で最大級といっていい─英雄の死にもかかわらず、
それを継いだ凡庸な二代目時代に、漢帝国がゆるぎなく基礎を固めたのは、呂后の政治力に負うところが大きい。
司馬遷でさえも、呂后の取った政策を大いに認めている。

だがこの婦人は、その性、酷薄であった。
夫に寵愛された戚夫人を「人豚」にしてしまった話ひとつとってもその残虐性はわかる。
建国の功臣たちの粛清にも熱心な呂后の力と性格を、諸将は恐れた。
丞相位にある陳平も、彼女を恐れていた。
もっとも、この策士は自分の保身には自信があったから、恐れたのは、
自分の生命や財産ではなく、彼女の暴走によって帝国が崩壊することのほうである。
「呂后は、帝国を安定させるだけの力がある。それゆえに、滅ぼすことさえできる」
陳平は、そう見ている。
実際、彼女が心の平穏を失えば、とんでもない政策を行う懸念があった。
「まずは、あの婦人を落ち着かせよう」
御簾の向こう側で無言無表情に座る女性の内部に渦巻く不安や恐怖心が、
狂気―それも、今この帝国で最大最悪の狂気―にかわる前に、それを解消してやらなければならない。
そう考えた陳平は、自分を上回る智者の力を借りることにした。

─項羽や冒頓単于すら詐術にかけた策士が及ばぬ賢者は、天下広しといえど、ただ一人しかいない。
劉邦に天下を取らしめた大軍師、張良である。

90:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/16 22:56:20 jzodNrQg
「―お久しぶりです」
部屋に入ってきた張辟彊がうやうやしく挨拶をする。
「―父上は、ご壮健か?」
「はい。―もっとも政務の場には出られぬ健康状態ではありますが」
「あの方にご出馬していただかねばならん事態なのだがな」
陳平はごちた。
表舞台に出てきてしまったら、自分の強力な政敵─どころか到底かなわない相手─になることはわかっていたが、
そんなことを言っていられない状況にあることをこの策士は悟っていた。
「父は、出てきませんよ」
辟彊は、小さく笑った。
この歳、十五歳の侍従が天下の丞相に呼ばれるのは、彼の聡明さのためではない。
その父・張良との連絡役であるからだ。
陳平が奇策をもって高祖を救った策士ならば、張良は高祖に天下を取る戦略を与えた大軍師である。
その智も、策も、陳平の及ぶところでない。
そして、天下の一大事に関わることには、張良の智こそが解決策であった。
だが、張良は劉邦の死後、俗世から身を引いた。
もともとからだの弱い彼は、劉邦の生前からなかば隠居していたが、あるじの死後、それは徹底的になった。
それでも彼の知恵を借りたがる人間は多かった─呂后さえ、恵帝の即位に関して彼の知恵を借りた─が、
張良は、近年、子の辟彊を通じて天下のために必要最低限の助言を与えるにとどめている。
その「最低限」が必要な事態が来てしまったことに、陳平はため息をついた。

「呂氏に思い切って実権を譲るべきです」
辟彊は、そう語った。
「今でもだいぶ譲歩しているつもりだが─」
現実派の彼は、呂后に迎合した政策を採っていた。
それは、実直な彼の前任者、王陵が詰問するくらいの迎合であった。
「それでも足りません。―呂氏の王を立てるくらいでなければ」
辟彊はさらりと言い、陳平は、愕然とした。
彼とてその策を考えなかったわけではない。
だが、劉邦は、「劉氏以外の姓の王はすべて滅ぼせ」と遺言していた。
それを破るほどの勇気は、さすがにこの男にもなかった。
だが、辟彊は、父譲りの澄んだ瞳で、この老策士の目をのぞきこんだ。
陳平は、うなずく他に方法がなかった。

91:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/16 22:57:00 jzodNrQg
陳平の部屋を去った辟彊は、その足で後宮に向かった。
途中で与えられた部屋に入り、衣装を脱いで素裸になる。
化粧をし、女官の装束を身にまとった。
女装では、ない。
十五歳の侍従が、実は男装の美少女であることを知る人間は、
親である張良と、もう一人の人物しか知らない。
「―太后さまにご拝謁ねがいたい」
後宮の奥深くを守る呂氏の女衛兵は、軽やかな足取りでやってきた少女に扉を開けた。
彼女たちの主人は、いついかなるときでも、この少女の謁見だけは許している。
たとえ、今、このとき、この後宮の主が、最大級の怒りと不機嫌に見舞われているこの瞬間でさえ─。
いや、だからこそこの少女が現れたのだ。
女衛兵たちは、そう思った。
涼やかな美少女が呂后のもとに現れるときは、天下の一大事の場合に限った。
音もなく呂后の私室に入る辟彊は、まるで神仙のたぐいのようであった。
彼女の父がそう呼ばれたように─。

「……」
辟彊は、広間の半ばで立ち止まった。
あらゆるものが破壊されている。御簾も、装飾品も、壁すらも。
それは、怒りにまかせて引きちぎられ、投げ出され、叩き壊されていた。
破壊物が散乱する部屋の中央に、ぺたりと座り込んだ人影がある。
童女のようにすすり泣く声を、美少女は耳にした。
「呂后様……」
その人影に、辟彊は声をかける。
返事はない。
だが、辟彊は動かず、沈黙を守った。
この相手にどう振舞えば良いのか、彼女はよく知っていた。
─やがて。
のろのろと顔を上げた人影は、当時の基準から言えば、もう老齢と言っていいほどの年齢のはずだ。
だが、その美貌は衰えることなく瑞々しい。その泣き濡れた瞳が辟彊を認識した。
─そして。
「……辟彊……。劉邦が、劉邦が死んじゃったよぉ……」
か細い声で、また泣きはじめた。

92:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/16 22:57:35 jzodNrQg
「……劉邦がね、……劉邦がね、死んじゃったの……。最後に残った半分までっ……!!」
呂后は、呟きながら泣き続ける。
その口から出ることばは、とりとめもない。
彼女の夫、高祖劉邦は、七年前にこの世を去っている。
だから、「劉邦が死んだ」という呂后のことばは不可解なものであった。
だが、辟彊は、その意味するところを知っていた。
七年前、今のように茫然自失していた目の前の女に、
「劉邦」が「半分」生きていることを教え、立ち直らせたのは当時八歳の彼女であったから。
「……言ったよね、言ったよね、辟彊。「盈が生きているうちは、劉邦は半分生きてる」って……。
盈は劉邦と私のあいだの子供だから、盈の中には私の劉邦が半分いるんだ、って……」
べそべそと泣き崩れる女が、歴戦の諸将が悪鬼邪神のごとく畏れる皇太后と誰が信じようか。
─いや。
「……だから、私、頑張ったんだ。ずっとずっと七年もっ!
劉邦が死んで七年もっ! ……頑張ったんだっ!!」
一言ごとに昂ぶる感情が、部屋の中心で、気の渦を巻きはじめた姿を見れば、あるいは納得するかもしれない。
辟彊は、その渦に「引き込まれ」そうになる自分を、ぐっと抑えた。
仙道の素養のある美少女は、目の前の途方もない感情のうねりを物理的に感じてさえいた。
「―でも、その盈まで死んじゃったっ!! 劉邦、全部死んじゃったっ!!!」
不意に、百万の大軍が吹き飛ぶような爆発が起こった。
辟彊は、数歩よろめき下がって、その幻覚から逃れた。
─彼女以外の人間なら、おそらくは気死、運が悪ければ本当に死んでいたかもしれない。
中国史上最高の英雄の妻の感情の爆発は、それだけの力を持っていた。
「……」
めまいと耳鳴りに耐えながら、萎えた足を引きずるようにして呂后のそばに近寄る。
「劉邦が死んじゃったよぉ……。劉邦、全部、死んじゃったよぉ……」
呂后は、弱弱しく、だが終わることなく泣き続けている。
十五歳の少女よりもはるか年下の童女のように泣く美貌の婦人を、辟彊はその胸に抱きしめた。
赤子をあやすようにことばをかけ、抱きしめ続ける。
辟彊よりはるかに豊満で妖艶な肢体を持つ美女は、大軍師の娘の胸の中で、
えんえんと泣き続けたが、やがて泣きつかれたかのように眠りはじめた。
廃墟と見まがう後宮の奥部屋で─。

93:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/16 22:58:06 jzodNrQg
「―私の娘に、箒と塵取りを持たせていただきたい」
呂后の父、呂公(呂文)は、劉邦にそう言った。
劉邦とはじめて会った日のことである。

単父の有力者であった呂公は、その地元で人を殺す事件を起こし、
後難をさけるため、沛に一家そろって移転してきた。
沛の人々は、この資産家の移住を喜び、歓迎した。
彼を迎える宴席に出席をした人間は数え切れないほどであったという。
その中で、呂公がもっとも歓待したのは、劉邦である。
この、沛のごろつきあがりで、最近ようやく下級官職についたばかりの長身の男を、
呂公は一目見て、手を押しいただいて奥に引き入れた。
最上席を与えただけでなく、私室に案内して自分の妻に会わせ、
ついでもっとも可愛がっている娘を呼び寄せて劉邦に会わせた。
その時に言ったことばが、「箒と塵取りを……」である。
これには、呂公の妻だけでなく、劉邦も大いに驚いた。
「箒と塵取りを持つ」とは、家の掃除のことを指す。
妾や卑女の仕事であるが、家事全体の意味にもつながる。
それはすなわち、「妻にしてほしい」ということの謙遜表現であった。
「―なにを言うのですか」
呂公の妻は、気でも違ったかといわんばかりに噛み付いた。
「この娘は高貴な相を持っている、よほどの大人物にしか嫁がせまいぞ、
あなたはそうおっしゃっていたではないですか」
─それをこのようなごろつきに─とまでは言わなかったが、
老妻の目は、雄弁にそう語っていた。
(当然の反応だ)
劉邦本人でさえ、呂公の妻の言うことにうなずいた。
このとき劉邦の身分は、亭長、すなわち郷里の官舎管理者兼駐在、という程度にすぎない。
とうてい大富豪の娘を妻に迎えるほどの収入ではなかった。だが、呂公は、
「その大人物がここにおられる。ぜひ娘を娶っていただきたい」
とこともなげに言い放った。
人相を見ることに長けていた呂公が劉邦を見初めたとも言われるし、
動乱の時代に、転居先の一番の暴れ者とつながっておこうという保身、とも言われる。
だが、どちらにしても、この時点で誰もこの劉邦が天下を取るなどとは考えていなかったであろう。

94:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/16 22:58:36 jzodNrQg
─こうして呂雉、後の呂后は劉邦の妻になった。

「……」
その初夜。
劉邦は、この男らしくないことに、戸惑っていた。
正確には、二人きりになったとたん、抱きついてきた呂后に対して、である。
「劉邦、劉邦、劉邦!」
子猫ですらこれほどじゃれ付くまい、と言うくらいに身体を摺り寄せてくる小娘を、
劉邦は、唖然として眺めた。
さきほど─つまり、婚礼の儀の間、他の者がいるとき─までの、
いかにも富豪の娘、といった木で鼻をくくったような小面にくさはどこにもない。
「―劉邦!」
自分の額を、相手のそれにくっつけるようにして劉邦の顔を覗き込んだ呂雉の瞳は、
夜の帳の中でさえ、きらきらと輝いていた。
「私を、劉邦のものにして─」
妻になった少女のことばは、ひどく直接的だった。
「―私、わかっちゃった。劉邦を一目見た時から─。
私のつがいは、劉邦、あなただって。私は、劉邦の嫁になるんだって。
─だから、まぐわおう、劉邦! 私を、今すぐあなたのものにして!」
それは、巫女が宣託を受けたかのように、激しく熱っぽいことばの本流であった。
劉邦、このときすでに中年にさしかかってきたごろつきの親分は、
いかにも小娘らしい、勘違いにも似た情熱にひそかに苦笑したが、
この男は、それが何よりも強い意味を持ったことばということを、身をもって知ることになる。
しかし、今夜の劉邦は、この誰よりも強力な巫女が、誰よりも強い龍に吸い寄せられて
ここに来たということを知る由もない。
人変りしたように無邪気に抱きついてくる娘を、板張りの上に転がし、自分の女にするだけであった。
呂雉は、小さな嬌声を上げて、それを受け入れた。

─呂雉は、むろん生娘である。
昼間見せた毅然とした態度や、今見せた純情で情熱的な態度を見せても、身体は男を知らない。
女遊びをさんざんし尽くした中年男にかかっては、
運命への期待にわななく処女は、罠にかかった仔兎よりも簡単な獲物だった。
呂雉の破瓜の痛みは、すぐに甘い官能に蕩けた。

95:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/16 22:59:07 jzodNrQg
「……」
追憶の優しいまどろみの中で、呂后は微笑を浮かべた。
歳を取らぬかと思われるくらいに衰えの少ない美貌は、誰のために捧げられたのか。
「―私、劉邦のいいお嫁さんになるね!
心も身体もこれからずうっと磨きをかけて、うんと美人に、
─劉邦にふさわしい女になるから!」
夢の中、遠い過去、初夜のふしどで言ったことばであろう、そのつぶやきを聞いて、
張辟彊はやるせない思いを抱いた。
英雄が去り、それにふさわしい女だけが残ってしまった。
─ただ英雄が築いた帝国を守らせるがためだけに。
「……今は、夢の中で亡き陛下とお戯れください。
仙術にて、太后様の望む夢を見させてさしあげます……」

─そして目覚めれば、残酷な現実が待っている。
だが、龍が去った大地には、それに次ぐ力を持つ女傑がまだまだ必要であった。
─穏やかに眠るこの女性は、陳平が推測するような呂氏の優遇など望んでいない。
辟彊たちがすれをすすめるのは、ただ、呂后が動きやすいように「場」を整えるだけの意味しかなく、
もっとも重要なことは、呂后に愛する夫の幻影を見続けさせ、政務を取らせることにあった。
だが─劉邦との間に出来た恵帝すら世を去った今、
呂后を絶望させることなく、帝国の確立までもたせることができるのか。
暗澹たる思いを抱きながら、美少女は仙術を練りはじめた。
眠れる美女に、あらたな追憶の甘みを与えるために─。
その一挙一動が、漢帝国の礎そのものであった。


─史書に云う。
則天武后、西太后とならぶ中国三大悪女の一人は、高祖劉邦の妻・呂后であると。
だが、この女性には、則天武后のような男妾飼いの逸話もなければ、
西太后のような国力を衰退させるほどの贅沢と亡国政策の罪もない。
そして、彼女をどれほど悪し様に記した史書でも、
彼女─呂后が夫・劉邦その人のことを憎んだという記述は見受けられない。
読み取れるのは、英雄の死後、現実的な政策を取り続けて漢帝国を安定させ、
夫の寵を奪った女に激しい嫉妬を燃やした、情が深く濃い、一人の女性がいたことである。

96:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/16 23:02:32 jzodNrQg
嫌われ、畏れられる呂后タンですが、
嫉妬深くて気が強いだけで、実はデレデレなお方だったのではないかと思いますw
夫の死後に見せたその政策能力は則天武后に勝るとも劣らないし、
未亡人になっても、彼女のように男遊びとか全くしていないし、
意外にかーわいい女性だったんじゃないかと……w


97:名無しさん@ピンキー
06/12/16 23:17:40 J/6U28DD
GJ!!!リアルタイムで読ませていただきました。
面白い解釈ですね。呂后の別の話も読んでみたいです。

98:名無しさん@ピンキー
06/12/17 22:30:53 mA0oZeUj
GJでした。
でも、則天武后や西太后も好きなので
最後で二人を貶めた書き方になっていたのがちょっと辛かった。すまん。

99:名無しさん@ピンキー
06/12/18 03:15:42 N41fh1LF
ちょ…w何このスレ!?

過疎スレだと思ってたのにゲーパロ氏は来てるし!w
皇女裏伝説の中の人はもう神だし!!
あー!なんでもっと早く見に来なかったんだ俺のバカーー
お二人ともGJすわ!

100:名無しさん@ピンキー
06/12/18 03:37:36 N41fh1LF
僭越ながら少しだけ…

ゲーパロ氏どの、
呂后の科白はできれば后風にしていただけたらとそこだけが残念でありました。
いや、作品自体は萌えなんです!
その前の裏皇女がなんとももうすごすぎて
ミクロの単位なんですが引っかかりを感じるんすよ…
さしでた感想ですいませんっす

年内に続編は読めるのでしょうか?裏皇女の作者様!



101:名無しさん@ピンキー
06/12/18 17:19:33 AUvDd2eT
>>96
史実の説明が大半でストーリー部分がほとんどないのが惜しい
まだ序説なのでしょうか?
続きがあるならwktkでお待ちします!

>>100
セリフについては同感
現代風の言葉使いがせっかくの中華の歴史的雰囲気を損なってるように思える

>年内に続編は読めるのでしょうか?
急がしちゃだめだ!
皇女裏伝説の作者様はじっくりと書き上げて欲しい
保守しつつお待ちしております!

102:名無しさん@ピンキー
06/12/21 12:01:18 uzt6uSRf
ここのSSは、なんか重みがあってぐっと来るな。

今更だが、初めのほうに紹介されていた保管庫の作品を読んできた。

萌え死んだ。

103:名無しさん@ピンキー
06/12/22 00:21:58 U9j6TNRW
はじめて覗いてみたらこんな神SSが!?
すげーよかったです
じゃ、今度は保管庫へいって萌えてきます

104:名無しさん@ピンキー
06/12/23 13:27:00 ieoaVf1x
>>66神作品…GGGJ!!
NG指定などいらないのではないですか?
何気なく通りかかったスレにこんな逸材が埋もれていようとは…

ずっしりと巧みな文章構成とエロスの中の人間模様。
もう、すごすぎです
思わずageてしまいます!!

105:名無しさん@ピンキー
06/12/23 19:16:18 5k/HaDH8
前スレがいつの間にか沈んで凹んでましたが、次スレが立っていて嬉しいです。
エビチリさんの「少尉殿!」、再開してくれないかなぁ……。

106:名無しさん@ピンキー
06/12/24 15:22:52 Bmh0nUkI
正直前スレ落ちたのは氏のマンネリズムに辟易して住人が離れたからだと思う。
エビチリ氏イラネ

軍隊スレでも立ててやってもらえば?

107:名無しさん@ピンキー
06/12/26 15:02:44 YmADXDyB
まぁ、なんだ。
前のスレがdat落ちしちまったのは残念だが
立て直してくれた>>1には感謝だな
GJ!!
おかげで神SSは投下されるし
これからも職人さんが着てくれるといいと思う

108:名無しさん@ピンキー
06/12/26 15:05:13 YmADXDyB
着て ×
来て ○

                 スマソ

109:名無しさん@ピンキー
06/12/31 00:45:01 0P8+PnyX
ちゅ、ちゅうごくの歴史をパロディにすると
当局に怒られちゃうって、ホントなのかな、ホントなのかな?

110:名無しさん@ピンキー
07/01/04 21:44:34 bwOQIDSY
保守

111:名無しさん@ピンキー
07/01/04 22:06:32 lp5gwx+W
保守

112:名無しさん@ピンキー
07/01/05 11:34:17 izLJ2o0T
保守

113:名無しさん@ピンキー
07/01/05 17:45:07 NA/DRhlr
保管庫はどこにありますか?
にくの墓場を探したけどわからない。

114:名無しさん@ピンキー
07/01/05 19:05:44 NA/DRhlr
ゴメ・・・自己解決

115:名無しさん@ピンキー
07/01/06 01:01:51 19NRBMNV
>>109
大丈夫じゃないか?そんな事云ったら三国無双とか確実にアウトやんw

116:名無しさん@ピンキー
07/01/06 02:02:47 E7tcoLCx
三国志パロのエロゲあるぐらいだから大丈夫だろ
……訴えていいような内容な気がするけどな

117:名無しさん@ピンキー
07/01/06 02:20:38 1N68W/Dr
海賊版を野放しにしてる連中にだけは言われたくないなw

118:名無しさん@ピンキー
07/01/10 13:50:57 hFfa2Q4r
保守

119:名無しさん@ピンキー
07/01/14 14:21:43 samAn02Y
保守

120:名無しさん@ピンキー
07/01/15 22:22:39 iMJF4c4q
>>65
こっそり同意しておく

121:名無しさん@ピンキー
07/01/20 17:25:38 obPkrhV9
真説忠臣蔵

 赤穂四十七士の討ち入りは忠義の鑑と讃えられ、芝居や小説となって人々の喝采を受けてきたが、
その真相が淫靡なホモ事件とは気付かぬ脚色なのが残念だ。
 浅野の家中は戦国の気風を残し男色が盛んで、男は一人残らずホモ関係で結ばれ、
その筆頭が殿様の浅野内匠頭と家老の大石内蔵助の恋愛だった。
幼い頃から念友の二人は人も羨むカップルで寸暇を惜しんでホモ行為に耽り、
殿様の江戸出仕の日が来ると特に激しいプレイで別れの名残とした。
 恋男と相思相愛でも性欲が多情なのがホモの特徴だ。
江戸に着いた浅野はさっそくホモ遊びの浮気を始めるが、その頃江戸は軟弱文化がはびこり優男タイプがもてたから、
美男でも田舎出で芋臭い浅野は相手が少なく、無骨なプレイが陰間茶屋でも嫌われて欲求不満が溜まる一方だった。
 他方、幕府の重役の吉良上野介はホモ通人として名を馳せていたもののマンネリを感じていたところに浅野に目を着けた。
女形タイプに飽きた吉良には毛深いガッチリ型の浅野が新鮮な魅力だ。浅野が仕事の相談に来たのを幸い、
誘惑すると吉良のダンディーさに浅野もOKしてたちまち関係が結ばれた。
 ホモの世界は情報が速い。吉良と浅野のホモ関係の噂はすぐに赤穂に伝わり留守番の大石は嫉妬の涙だった。
 浅野は吉良の性的魅力に夢中になったが、吉良は一時の遊びの積りだったから、しつこい浅野が鬱陶しく、邪険に扱うようになった。
冷たくされるとますます燃え上がるのが田舎者のホモだ。
浅野は性欲が頂点に達し、ある日、御殿で勃起を振り立てて背後から吉良に迫った。
強引な誘惑に吉良もその気になりかけたところ、その場面を他の大名が発見し浅野は取り押さえられて、
殿中のSEXは御法度ゆえ切腹申し渡された。
 SMマニアの浅野には切腹は苦にならぬが、二度と大石と寝られなくなる浮気心を悔いつつ腹に刀を突き立て絶頂を味わった。
 浅野家は取り潰され、恋男を奪われた大石は悲嘆の涙に暮れ、大石程でなくても家来の多くが殿様のお手付きだったから、
このままでは魔羅の虫が納まらぬ。
大石を頭に四十七人が徒党を組み、殿様が最後に果たせなかった吉良を代りに犯ることで意見が一致し、互いを慰めつつ機会を狙った。
 浅野の件で自重していた吉良は美少年を集めて憂さを晴らしていたところ、赤穂浪士が強姦に来るとの噂に狂喜し勃起し乍ら待ち焦がれた。
やがて浪士達は吉良邸に乱入し屋敷の美少年を片端から犯すが肝心の吉良が見当たらぬ。
吉良はすぐに見つかっては詰らぬと秘密のプレイ室で待っていた訳で、そこに踏み込んだ大石達は吉良をさんざんにSM責めし、
被虐の快感で全身が痺れる歓喜の涙の吉良は、興奮で血気の余り昇天してしまった。
 浪士達は切腹処分を受けたが、強烈な暴力SEXを堪能したから思い残すことなく切腹の味に酔った。

122:名無しさん@ピンキー
07/01/28 19:03:30 lVQ2orF6
保守

123:名無しさん@ピンキー
07/01/30 00:01:53 F4ctq9Es
徹底的に保守。

124:名無しさん@ピンキー
07/01/30 21:26:59 CS/wNm+/
絶対的に保守。

125:名無しさん@ピンキー
07/02/01 04:42:11 LNcRYxOi
よしながふみの大奥のパロはこの板的にあり?なし?

126:名無しさん@ピンキー
07/02/01 08:51:48 MxI1rgBh
>>125
俺的にはアリ

127:名無しさん@ピンキー
07/02/01 11:04:10 Oyd09AHP
歴史上の人物を強制女性化する小説のスレの♀秀吉をもう一度読みたい

128:名無しさん@ピンキー
07/02/01 19:01:25 KL+3m7ov
女性化スレって立てたほうがいい?
住人に抵抗がないなら合流しちゃったほうがいいとは思うんだけど。

129:名無しさん@ピンキー
07/02/01 22:58:54 1TiF8lB1
圧倒的に保守。

130:名無しさん@ピンキー
07/02/04 19:40:02 YjfrPd5U
立体的に保守。

131:名無しさん@ピンキー
07/02/05 16:54:36 SifBcOQZ
衝動的に保守。

132:名無しさん@ピンキー
07/02/05 22:04:41 pQS8Ph+0
結果的に保守。

133:名無しさん@ピンキー
07/02/05 22:09:31 wPD2bTlM
「皇女裏伝説」の続きを激しく待ってます!
その為だけに絶対的保守!

134:名無しさん@ピンキー
07/02/06 00:14:28 2HcDleSB
自分も待ってる。>皇女裏伝説

135:名無しさん@ピンキー
07/02/06 23:13:31 KOdtGqTC
刹那的に保守。

136:名無しさん@ピンキー
07/02/07 01:55:42 LAZBDHIs
倒錯的に保守

137:名無しさん@ピンキー
07/02/07 05:50:01 dLaiuS6m
皇女裏伝説の続きを正座して待つ

138:名無しさん@ピンキー
07/02/07 15:17:13 e9ivC4Vq
>>133-134 >>137
皇女裏伝説自演乙

139:名無しさん@ピンキー
07/02/07 15:24:31 LAZBDHIs
自演かどうか問うのは不毛だが、
あまり特定SSだけ推しすぎるのも新規が投下しづらい状況になると思う。

140:名無しさん@ピンキー
07/02/07 15:27:48 h1umTrvP
エビチリ神職人様の復活期待age

141:名無しさん@ピンキー
07/02/07 22:45:37 Q6ErRMrA
盲目的に保守。

142:名無しさん@ピンキー
07/02/07 23:35:36 YDLKFvdm
過去ログ倉庫でエビチリ氏を読んだ。
結構面白かった。
皇女裏伝説も待ってるけど、新規もよろしく。

143:名無しさん@ピンキー
07/02/08 01:17:40 ZPJWCO4U
高圧的に保守

144:名無しさん@ピンキー
07/02/08 17:27:01 /gUirk8i
>>139
単に一人が言い出したから思い出した状態じゃね?
いいとこで終ってるし気持ちはわかる。

145:名無しさん@ピンキー
07/02/08 18:45:33 lBYA82ha
戦国武将の女体化って投下しておK?
女体化スレに行った方が良いですか。

146:名無しさん@ピンキー
07/02/08 18:57:55 ZPJWCO4U
どうする?
新しいスレ立てようか?

147:145
07/02/08 23:47:17 lBYA82ha
女体化スレに、「各スレでTS系SSの気配を感じたら、荒れる前にここに誘導
TS専用スレが立てられたらここに誘導 」とありました。
女体化スレに行った方が良さそうですか。

148:名無しさん@ピンキー
07/02/09 00:24:33 OQ4wScJD
歴史上の人物を強制女性化する小説のスレでやってたような、
とりとめもない雑談がやりたいんだよなー
誰か立ててくんない?失敗したんだが


歴史上の人物を女性化するスレ2

・歴史上の人物が何らかの理由で女性化したのを萌える
・歴史上の人物が女性だったと解釈(妄想)して萌える
どっちもアリ。
細かい事は忘れて地味に萌えよう。

前スレ
歴史上の人物を強制女性化する小説のスレ
スレリンク(eroparo板)

関連スレ
妄想時代小説part3
スレリンク(eroparo板)
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】4話目
スレリンク(eroparo板)

149:名無しさん@ピンキー
07/02/09 00:33:23 npK+hWYA
>>148
立ててみた

歴史上の人物を女性化するスレ 2
スレリンク(eroparo板)

150:名無しさん@ピンキー
07/02/09 00:36:14 PtkHqptM
妄想時代小説はpart2じゃないの?

151:名無しさん@ピンキー
07/02/09 01:45:18 OQ4wScJD
ゴメン。
>>149

152:名無しさん@ピンキー
07/02/09 22:36:37 LROF5sgH
永久的に保守。

153:名無しさん@ピンキー
07/02/10 15:50:01 GxkaOfQR
>>138-151までは

>>145-149の為の伏線って事でFA?

変な流れといえば
>>121からもうグダグダだが
自分のところが落ちたからってわざわざこのスレに乗り込んでくる図々しさがわからない
歴史上の人物を強制女性化する小説のスレ 

そして>>145
いいですかいいですか聞く前にここの過去ログ嫁。。。。

女体化希望レスは全部スルーしてたのを、全部台無しにしてくれてありがとう。
これでうちに職人さんが戻ってきてくれたなら奇跡だ

>>145 >>147お前さんの事は以後忘れないよ。達者でな













154:名無しさん@ピンキー
07/02/10 16:44:57 m4A+TMjX
>>106 >>138 >>140
ここでGJいわれた職人さんを狙い撃ちしてないか

それとなぜ必要もないのに毎日変な保守ageしてんの?

新規どころか連載中や元いた職人さんだってこの雰囲気じゃ引くだろ普通
わざとやってるのかと聞きたい


155:名無しさん@ピンキー
07/02/10 16:48:04 zAwwC3uj
投下無くて暇

暇すぎて保守

職人引く

再び(ry

悪循環だな

156:名無しさん@ピンキー
07/02/10 17:25:30 EUfjtNXQ
>>153

だから>>128で聞いたじゃん。
嫌なら聞いたときに嫌味にスルーなんてしないで
「女体化はスレ分けて」って言えばよかったじゃん。

そもそも女体化はこのスレの1から住人だったんなら知ってると思うが、
最初は「妄想時代小説」のほうでやってて、
後に「~強制女体化するスレ」が重複で立った形だったんだよ。
それで自然に住人が空気読んで別れたの。

だけど元々両方とも過疎ぎみなところがあるから、
合流したほうがいいのか、嫌なら別スレたてようかって聞いたのに。

157:名無しさん@ピンキー
07/02/10 17:49:26 bag9liij
>>156
それでリンクも合流も嫌だといえば、そういって反論してくるわけだろ

見苦しいからスルーされてたとは思わないわけ?
だから女体化は腐女子のスクツとして忌み嫌う奴もいるんだって
かなり前からこれは討論されてるけどな
控え室まとめサイトにあるから見てみなよ

返事がないのが返事だと空気嫁。

現にあっちのスレのレス、腐女子ばっかりじゃないか

158:名無しさん@ピンキー
07/02/10 17:59:52 bag9liij
>>156
>合流したほうがいいのか、嫌なら別スレたてようかって聞いたのに。 

聞く前に、ここから分離した経緯を考えてみろって。

言ってる事が矛盾してるのに気がついてないのな
>それで自然に住人が空気読んで別れたの。
これだろ?

だからスルーしてたんだよ
日本語通じない相手に何言っても無駄だろ

お前ら荒らしにしか見えないんだよ

わかったらもう引っ込め、相手するのもウザいのを我慢して出てきてやったんだ


159:名無しさん@ピンキー
07/02/10 18:39:54 EUfjtNXQ
>>158-159

だから、一番重要なところ読めって言ってんの。

>だけど元々両方とも過疎ぎみなところがあるから、
>合流したほうがいいのか、嫌なら別スレたてようかって聞いたのに。

ここ読めよ。現に落ちただろうが、part1。
意見聞いてるだけなのに話通じないって決め付けて全拒否してる時点でお前こそがおかしいんだよ。
リンクも合流も嫌だと言えば別にスレ立てたよ。
自分たちの気に入っているものがいかに異質かなんて分かってるから、当たり前だろ。

お前が女体化嫌うのも、腐女子くさいとか思うのも、
もともと荒れ気味なのを全部そっちのスレの住人のせいだと思うのも勝手だけど、
そもそも、お前が結局一番スレの雰囲気悪くしてるんじゃないか。
スルーすべきところでしないで、すべきじゃないところでするってどういう事だ。
お前みたいな奴がいたら職人さん引くのも分かる気がするよ。お前こそ消えてくれ。

160:名無しさん@ピンキー
07/02/10 19:07:51 FOctNabo
>>159
やくざみたいな恫喝しなくても落ち着きなよ・・・

随分汚い言葉使いだね。
そうやって興奮したレス見てるだけでも>>157-158じゃないけど
話が通じないってのはわかるな
嫌だと理由を言えばこの勢いじゃなぁ

確かに前スレは落ちたよ
そっちと同様にね。

でもだから合流しようとか相互リンクしようとかは言った覚えはないんだけど、
それはどうなのかな?

>自分たちの気に入っているものがいかに異質かなんて分かってるから、当たり前だろ。 

当たり前ならもっと控えめに行動した方がいいんじゃない?
自分のレス、冷静になって読み返したほうがいいよ

この一連のやり取りで
自分も今までここの人がスルーしてた気持ちがようやくわかった。

161:名無しさん@ピンキー
07/02/10 22:34:57 FOctNabo
>そもそも、お前が結局一番スレの雰囲気悪くしてるんじゃないか。 
>お前みたいな奴がいたら職人さん引くのも分かる気がするよ。お前こそ消えてくれ。

それもあなたがいう事ではないのでは? 
あなたのその発言で不愉快になってるROMの方は少なくはないと思いますがいかがですか。
意見が違う立場の場合、相手を決め付けることもおかしいですね

向こうの1の人も違う考え(もっと穏便)のようだし、これ以上は話し合っても無駄みたいですね

互いに不可侵で、dat落ちや過疎落ちしても需要があればまた復活しますから。
返答のない拒否もあることだけは知っておいてください。



こうした言い争いをしたく無いからこそのスルーだと察してください。
以上、お節介ですが代弁させていただきます

162:名無しさん@ピンキー
07/02/11 01:15:21 w0oa6zi1
>>161
事情は知らんが失せろ。

163:名無しさん@ピンキー
07/02/11 01:27:06 DNqICd34
>>ID:FOctNabo
あんたあっちのスレに乗り込んでいって何言ってんの?
乗り込んだ当人が不可侵なんてどの口がほざきやがる

自分、静観してたここの住人だけどいい加減にしてくれよ
あっちに合う人はあっちに行けばいいし
こっちの空気が馴染む奴はここに留まる、ただそれだけの事だろ

164:名無しさん@ピンキー
07/02/11 01:33:59 O+GmsA2h
前から気になってたんだけど

時代小説って、どの程度まで史実に基づいてた方が良いのかな?
歴史的に有名な人物を主題に取るのは当然良しとして
例えば「江戸時代」ってことだけに基づいてて人物とかは全部創作ってのでも良いんだろか?

ここの住民がどの辺まで厳密な時代小説を望んでるのかちょっと気になった

165:名無しさん@ピンキー
07/02/11 01:42:13 4fBMB2ea
>>164
歴史小説ではなく、あくまで時代小説、特に市井物ならあまり史実に厳密にこだわる必要はないだろうけど
現実みにはこだわって欲しい。
忠臣蔵と幕末の登場人物が同時に存在してるようなのは萎えるし。

ただ面白ければ何でも良いというのが本音だ。

166:名無しさん@ピンキー
07/02/11 02:01:57 KA/FAS/G
>>159>>161>>163

>自分、静観してたここの住人だけどいい加減にしてくれよ 

言い訳がましい自演乙

元からいたんならずっと続いてた保守egeも静観してたわけか
暇つぶしに職人引かせてりゃ世話ねーや
こういうときになると~だけど、とか言い出すんだよな

だったら静観せずに雑談でも女体化合流に賛成・反対でもレスしとけ
後からウダウダほざいてんじゃねえ
鬱陶しい

167:名無しさん@ピンキー
07/02/11 02:11:58 TjGA+fHt
>>164
現実みには拘って欲しいと自分も思うね。
たとえば、SF的手法などはいれて欲しくないね。
市井物でも歴史物でもいい。面白い話が読みたいとの意見には同意。

168:名無しさん@ピンキー
07/02/11 04:17:38 O+GmsA2h
>>165,167
クス
なるほど
大体どういう物が求められてるのか理解した
全員に聞いた訳じゃないけど

戦国時代くらいで国を攻め滅ぼされた姫が・・・とかって話はどうなるんか気になったんだ
実在しない国作ったら時代小説じゃないし、国は実在の物使ってもその主役が創造の人物だったらなんか気持ち悪いし、と思って
あくまで自分がそう思うだけなんだけど

なんとなく趣旨は分かった
スレ汚しスマソ

169:名無しさん@ピンキー
07/02/11 06:13:24 hskg4/Ws
思ったんだが、>>157-158=>>160-161=>>166

って感じに自演ぽいな。
改行の具合とか、2スレ使ってレスするところとか。
まあ、日付変わった時にこんな事言っても意味ないんだが。

170:名無しさん@ピンキー
07/02/11 08:29:53 W/TXaYxX
>>162-163
も水増しID臭いけどな。

>>157-158=>>160-161=>>162-163=>>166 
必死なマッチポンプ自演でいいよもう。

とりあえず時代物で面白ければ歓迎。
パラレル時代物はちょっとモニョるけど、江戸くらいまでの戦国時代には改易された国や
取り潰された国とかで実在しない国があってもいいかなと思う。
ホモは数板でやって欲しい。



171:名無しさん@ピンキー
07/02/11 08:51:52 Ce7n6DXA
>>168
時代小説で架空の国や地域が舞台なのは結構あるよ。
有名所だと藤沢周平氏の海原藩とか。
作者創造の人物が歴史上の偉人と違和感なく一緒に活躍するのも珍しくはない。

世界観さえしっかりと作りこめばお話自体の内容はかなり自由度が高くなる。

172:名無しさん@ピンキー
07/02/11 14:04:45 ghWCNm2D
舞台は中国だが蒼穹の昴とか珍妃の井戸とかも
言ってしまえば妄想時代小説ってことになるな
史実史実とは言ってもそこへ記述されない
行間や隙間みたいなのはいつの時代でも存在したろうし
そういうのをうまく使っていけばいいかもな

173:名無しさん@ピンキー
07/02/11 14:43:48 GzRo4V7h
注意事項書けばいいじゃないか。
いやなものが出てもスルーしろ。
いったい何歳なんだ。
スレ分けなんかしても両方さびれるのは目にみえている。
ただでさえ寂れてて投下しづらい雰囲気あるし。


174:名無しさん@ピンキー
07/02/11 22:12:52 DtAiZePZ
質問です。
このスレには過去の時代を取り扱っていれば、
オリキャラのみしか登場しないと言うのは構わないのですか?


175:名無しさん@ピンキー
07/02/11 23:07:52 Y/BMyMtc
それは中世ファンタジースレ行った方がいいかも知れない
ただ、実在してる時代(鎌倉時代とか)の話である程度史実に沿ってやるならここでもいいのかな、とは思うが

176:174=ぽぽ者
07/02/12 23:09:26 DKwXTth2
はじめまして。>>174こと、ぽぽ者と申します。
時代モノの小説を書いたのですが、このスレに投下して良いか
今一判断に迷うので、一応事前に詳細を報告させて頂きます。


小説の詳細

・日本の中世(戦国期頃)が時代背景。
・正し、登場人物は全てオリキャラ。
・やたらと長い(容量にして200KB近い)。
・純粋なエロ小説と言うわけではなく、
 普通の小説の所々にエロが入っているというもの。


もしこれで構わないと仰るのであれば、投下致します。

177:名無しさん@ピンキー
07/02/12 23:26:17 l54SFIXa
あえて保守。

178:名無しさん@ピンキー
07/02/13 20:46:37 Wjny2W2S
>>176
投下するのは全く構わないが、どっかのロダに上げてURLだけ書いた方がいいな

179:名無しさん@ピンキー
07/02/16 21:00:23 F5Z4uT0y
保守

180:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん

181:名無しさん@ピンキー
07/02/18 12:54:23 62aKIdY+
うぜえ。氏ね

182:名無しさん@ピンキー
07/02/23 22:45:32 pVnWceI1
ほしゅ

183:名無しさん@ピンキー
07/03/03 15:09:44 R+rvBMJk
ほす

184:名無しさん@ピンキー
07/03/06 21:14:51 QM2JKWKC
ほしゅ

185:名無しさん@ピンキー
07/03/11 17:24:14 xfk5WyE1
毎晩夫に抱かれて、でも最後までイケないマリー・アントワネットってシチュがエロくね?

周囲にやいのやいの言われてようやくその気になったルイ16世だが
××であるため自分もイケない、妻も満足させられない。
毎晩身体をいじくられるだけのマリーは欲求不満が高まってついに・・・
というような話を書きてーw

186:名無しさん@ピンキー
07/03/12 00:23:02 BcK8y8R5
かきたまえよ

187:名無しさん@ピンキー
07/03/14 20:05:29 hH6miAIe
保守

188:名無しさん@ピンキー
07/03/16 15:50:15 zpocqxL7
【ゴールデンレス】
このレスを見た人はコピペでもいいので
10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば14日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です


189:名無しさん@ピンキー
07/03/16 22:21:23 EONi47Er
天武×持統を投下します。
初投下の上、携帯からなので読みにくかったらすみません。

・長文の割にエロ少なめ
・一応初夜ですが、途中まで
・持統→讃良、天武→大海人で書いてます

190:天武×持統 1
07/03/16 22:23:24 EONi47Er
婚礼の話で邸内は華やいでいたが、当の本人である讃良の心は冷めていた。
年が十以上離れていて複数の妻や子がすでにいる叔父との結婚。しかも姉も同じ男と結婚する、父の政略の手駒として。
確かに、親子以上に年の離れた夫婦や近親婚は珍しくないし、男が複数の妻を持つのは当たり前のことだ。
讃良の母がそうであるように、姉妹で一人の男と結婚することや、父親が政略のために娘の結婚を利用することはおかしなことではない。
世間から見ればごくごく普通のこと。
それがわからないわけではないけれど、讃良は喜ぶ気にはなれなかった。
父に対して不信と嫌悪を抱いていなければ、ここまで反発はしなかっただろう。
そう、讃良は父―中大兄を憎んでいた。
讃良の母方の祖父は中大兄によって破滅させられ、そのことを悲しんだ母は精神を病み衰弱してこの世を去った。
讃良にとって中大兄とは祖父母と母の仇も同然であった。
『我が弟ながら大海人は頼りになる奴だ。そなたらを任せるのにこれ以上の男はいないだろうよ』
中大兄が言った言葉を思い出し讃良の瞳はますます冷たくなる。
普段は讃良の元など訪れない父の言葉は讃良に何の感銘も与えなかった。
(私達と結婚させてつなぎ

191:天武×持統 2
07/03/16 22:25:03 EONi47Er
ある朝、讃良は大田に違和感を覚えた。
姉は相変わらず優しく儚げであったが、かすかに「女」の香りをまとっていた。
昨夜大田に起こった「それ」が近いうちに自分にもやってくることを考えると吐き気がした。

―数日後
「今宵いらっしゃいますよ」
乳母にそう耳打ちされ、讃良の体はこわばった。
冷や汗がたらりと流れる。
「大丈夫、女なら誰でも一度は通る道なのですから。最初は少し痛うございますけど、我慢なさいませね」
僅かに青ざめた讃良の顔を見て心得顔で乳母は微笑む。
「緊張なさることはありません。何事も殿方にまかせておけばよいのですよ」
逃げ出すことは許されない。讃良は唇をきりりと噛み締めた。

真新しい夜着に着替えさせられた讃良はじっと身を固くして座っていた。
やがて木のきしむ音が大海人の訪れを告げたが、讃良はそちらを見ようとはしなかった。
ふいに顎をつかまれ顔をあげさせられる。
叔父姪の間柄ではあるがこの時まで二人は互いの顔を知らずにいた。
理知的で神経質な中大兄とは逆に快活で親しみやすい雰囲気の大海人に讃良は少し驚き、
儚げでたおやかな大田とは違い氷のような視線をぶつけてきた讃良に大海人は戸惑いを覚えた。

192:天武×持統 3
07/03/16 22:27:12 EONi47Er
そのまま大海人が唇をよせると、讃良はびくりと肩を震わせたが、突き刺すような視線はそのままだった。
まるで体は自由にされても心は奪われないと宣言するような目。
大海人は内心ため息をこぼす。
自身の妻を兄に奪われた代わりに押し付けられた幼い皇女を素直に愛せるほどお人好しではないとは言え、
優しく微笑みながら涙をほろりとこぼした大田を何とも思わないほど薄情でもない。
だが、その相手がこうでは抱く気も失せるというものだ。
口付け以上のことをしようとはせずに大海人はごろりと讃良に背を向けて横たわった。
そんな大海人に讃良は安堵を感じると同時に胸に刃が刺さるような錯覚を覚えた。
男に抱かれるなどまっぴらだと思っていたのに、父の手駒としての結婚など嫌だったはずなのに、
こんな風に大海人に拒否されるとなぜか悲しさがこみあげてきた。
「私を抱かないのですか?」
胸の奥底に芽生えた悲しさを感じさせない冷たい声音で讃良が問う。
「……抱かれたいなど思っていないくせによく言う」
「そんなことは……」
無いとは言えなかった。
拒まれることに悲しさと悔しさを感じたが、大海人が手を出してきていたら拒絶の目を向けてしまうだろうから。
「気が変わったとでも?」
ぐいと大海人は身を起こし讃良に眼差しを向ける。
強さと冷たさの入り混じった大海人の視線が讃良の体を舐めまわす。
ぞくりと震えが体に走り、その恐怖心に負けまいと讃良は大海人を睨みつけた。
(ここで泣き出せばまだ可愛げがあるというのに)
ふいに大海人はこの少女を壊してみたいという衝動にかられた。
この氷のような視線を屈服させてみたいと。

193:天武×持統 4
07/03/16 22:28:49 EONi47Er
再び大海人の唇が讃良の唇に重なる。
しかし、それは最初のものとは異なり荒々しいものだった。
「んっ」
唐突に舌がさしこまれ、讃良の口内を侵略していく。
唾液の絡まる音の中で讃良はただ身を固くする以外になにもできなかった。
大海人が動きを止め身を離すと唇と唇の間にねっとりとした橋があらわれた。
口付けが終わったことに安堵する間もなく、讃良は肩をつかまれ褥に押し倒される。
これから何をされるのかを讃良は朧げにしかわかっていなかった。
侍女たちのそれとない噂話を漏れ聞いた程度の知識しかなく、未知の恐怖が讃良の瞳を染めはじめる。
「あっ」
大海人の手が讃良の夜着を剥き、幼く固い肌が夜の空気に晒された。
嫌だと叫ぶ前に讃良の唇は三度塞がれ、固く白い胸にごつごつとした手が這う。
初めての体験に讃良の頭は真っ白になった。
「ひゃ」
讃良の唇をむさぼっていた唇が耳たぶ、首筋へと移動していきぞくりとした感覚を讃良に与える。
嫌悪感の中に甘い痺れが混ざりこんだ。
ふいに大海人の胸への愛撫がやみ、その掌は腰をなぞり尻を軽く触れた後、讃良の秘部へたどりついた。
「い、嫌ぁ、やめて」
閉じた足の間にねじこまれた手が乱暴に秘部を擦りあげた時、初めて讃良の口から拒絶の言葉が溢れた。
大海人の体をどかそうと手で押しても男はびくともせず、体をねじって逃げることもかなわなかった。
「嫌、お願い、やめて、やめてください」
今まで耐えていたものが崩れ、涙がぼろぼろと溢れてくる。


194:天武×持統 5
07/03/16 22:30:59 EONi47Er
ぴたりと大海人の動きがやむ。
(俺は……)
讃良の瞳から溢れる涙を見てはっと我にかえった。
衝動にまかせて触れたのはまだ13才の少女なのだ。
「すまない」
大海人は讃良の涙を拭い、乱れた衣をそっと直すとその幼い体を優しく抱きしめた。
大海人の腕の中で讃良は何故か暖かい気分になった。
こんな気持ちになるのは初めてだった。
このまま抱きしめていてほしいと讃良は思ったが、大海人はすぐに身を離してしまった。
「……私を抱かないのですか?」
それはさっきと同じ台詞だが、弱々しくすがりついてくるような声音であった。
(嫌がって泣いたくせに何を……。いや、俺も悪いのだが)
「……私が嫌がったからですか?それとも……」
「それとも?」
問い返され言いにくそうに讃良が続きを口にする。
「私が父さまに似ているからですか?姉さまみたいに女らしくないからですか?」
泣きそうな目の讃良を見て思わず大海人は笑ってしまう。
「な……!」
「そんなことを気にして?」
「……だって」
ぽつりと讃良は言葉を溢す。
「私のことを好きな人なんて誰もいないのだもの」
「そんなことないだろう」
「いいえ、父さまも叔母さまも死んだ母さまも私なんか可愛いと思ってないのだわ。姉さまは皆に愛されているのに私は……」
讃良の瞳がうるみはじめる。
「あなただって、そうなのでしょう?」
氷の瞳から子犬の瞳へと変貌した讃良。大海人はそのすがりつくような眼差しが急に愛しくなった。
この少女は自分が愛されないと思い込んで、傷付かないように氷の仮面をかぶっていたのだ。
愛されていないなんてことはないのに。


195:天武×持統 6
07/03/16 22:32:50 EONi47Er
大海人はぎゅっと讃良を抱きしめた。
「嫌いなものか」
驚きで讃良の目がひらく。安堵と喜びの涙が溢れ、大海人の衣を濡らした。
「愛しいと思っている」
抱きしめる力を強め髪に顔を埋めてそう囁く。
そのまま大海人が体温が混じりあうのを心地よく思っていると、いつの間にか讃良は寝てしまっていた。
讃良の寝息に苦笑を浮かべ、大海人は讃良の頭をなでた。まるで子守りだな、と呟きながら。

大海人は知っていた。
中大兄が讃良のことを嫌っているどころかとても愛していることを。
讃良と向き合えないのは、讃良の祖父を謀反の濡衣で自害に追い込んだことを今でも悔いているからだ。
そして自分に似ている讃良のことを大田以上に気にかけている。
この結婚も大海人が謀反をおこさないと判断したから。娘の夫や子を殺す羽目にならないように。
大海人から額田を引き離したのも、下心のためよりも姉妹が額田の才の陰に隠れないようにするため。
中大兄も讃良も互いの愛を欲しがっている。讃良の中大兄への憎しみの深さは愛情の裏返しだ。
無器用で素直になれない父親と、勘違いと思い込みの激しい娘。時間が経つほど溝は深くなっていった。
なまじ讃良がしっかりしているから周囲の者の目が少し頼りない大田に向くのもそれを悪化させたのだろう。
そのことを讃良に告げるつもりは大海人にはなかった。
自分だけを見つめてくる瞳を手放したくないと思ってしまったから。
「俺も病んでいるかな」
もう一度讃良の頭をなで、大海人も眠りの神に身をゆだねた。

おわり

196:名無しさん@ピンキー
07/03/16 22:58:35 pe3Hgznj
>>195
GJ!(・∀・)イイ!!
初投稿とは思えない、よく纏まっていると思います。
頑張って書き続けて欲しいね。

197:天武×持統
07/03/17 01:25:51 LOsDyWfQ
すみません。今見直したら1の途中が切れてました。



普段は讃良の元など訪れない父の言葉は讃良に何の感銘も与えなかった。
(私達と結婚させてつなぎとめておきたい、裏を返せばそれだけの危険人物だということ。
時期が来れば私達ごと切り捨ててしまうつもりなのだわ)
そんな父の思惑に気付いていないのか頬をほんのり染めて嬉しそうにしている姉の大田さえ恨めしい。
讃良はぎゅっと唇を噛んだ。
「同じ姉妹だというのに讃良さまは可愛げの無いこと。婚礼が近付けば普通は恥じらったりそわそわしたりするものよね」
「本当に。大田さまとは大違い。一体誰に似たのかしら」
「どちらかと言えば中大兄さま似よね。いっそ皇子としてお産まになればよかったのかもしれないわ」
部屋の外からかすかに聞こえた侍女たちの他愛もないお喋りが讃良の胸をちくりと痛めた。
父に似ていると言われることも姉と比べられることもうんざりだった。


198:名無しさん@ピンキー
07/03/17 14:34:18 xnU5bbsT
>>186
よし、書くぜ。ありがと。

199:名無しさん@ピンキー
07/03/18 01:31:42 I4L1W/TE
保守

200:名無しさん@ピンキー
07/03/23 14:58:17 KECe3buL
一瞬でも讃良が護良(親王)にみえた俺は・・・・・

201:名無しさん@ピンキー
07/03/29 01:36:24 guQWO1zv
今、参考文献読んでるから保守

202:名無しさん@ピンキー
07/04/07 01:03:08 6S8BdT9e
保守

203:名無しさん@ピンキー
07/04/09 00:54:21 Qg0AFKgN
保守がわりにネタメモ(ごめんw)

ピョートル2世
1730年、天然痘のため在位僅か3年余で死亡。15歳。
死の床で、ピョートルはその日結婚したばかりの妻エカチェリーナ・ドルゴルコヴァに
子孫を残そうと、狂おしく絶望的な努力を行った。

うまく書くとエロくなりそうなんだけどなぁ。

204:名無しさん@ピンキー
07/04/17 01:19:47 O2WaGucl
すまん、保守だ

205:名無しさん@ピンキー
07/04/27 00:54:45 IY77+T6X
落ちそうなんで保守

206:名無しさん@ピンキー
07/05/04 00:16:53 KmSt4Jok
ほしゅ

207:名無しさん@ピンキー
07/05/15 01:45:40 RnjTBoGi
SS待ち保守

208:名無しさん@ピンキー
07/05/20 18:12:10 2VSrA7DM
世界史系よみたい。

保守。

209:名無しさん@ピンキー
07/05/27 03:02:10 LnqB8OJ7
その日、行者は御所へと召されていた。
なんでも、帝の后が憑き物に悩まされており、その祈祷をすべく、大和は
金剛山で久しく修行を積み、霊験並ぶものなしと言われた彼は都へと上り、
加持祈祷を行っていたのだ。帝の后の名は明子といい、染殿の后と呼ばれ、
容色は誠に麗しい、絶世の美女として知られていた。しかし、これまで修行
一筋に行きてきた彼にとって、そのようなことはさしたる問題では無かった。
それどころか、興味すら無かった事だ。彼女の顔を見るまでは・・・・。

その日行者は、祈祷の末、遂に狐を祓うのに成功した。狐は行者の祓いに散々
打ち据えられ、ついには一陣の風となって消え失せてしまった。しかし、その
風は御簾をふわりと持ち上げたために、行者は后の顔を見てしまった。
(・・・・なんと、美しい・・・。・・・まさに絶世・・・・)
たちまち行者は今までに感じた事の無い、胸の高鳴りを感じていた。
(・・・なんだ、この感覚は。いかん、私は一体どうしたというのだ?)
自身の変化に戸惑う行者。その後数日、后の父良房大臣は娘の回復を喜び、
行者を滞在させていたが、その間にも行者の胸中の后への想いはますます
膨らんでいった。その間、行者は毎晩のように后を思いながら自分を慰める
ようになっていった。それを情けなく思いながらも、自分でも対処の
しようの無い行者は、明日大和へ帰ろうと決心した。しかし、その日の
夜だった。その日は満月で、行者は月を眺め物思いにふけっていたが、
そのうちに全身にあふれた后への思いが、狂おしいばかりに一点に集中していた。
それから少しした夜半、行者は自分の寝所を抜け出した。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch