いもうと大好きスレッド! Part3at EROPARO
いもうと大好きスレッド! Part3 - 暇つぶし2ch350:名無しさん@ピンキー
07/01/21 14:49:45 VF5w5tf4
>>349
悪かった
悶絶期待

351:名無しさん@ピンキー
07/01/21 23:44:51 6wM59yuL
僕は妹に恋をする
皆見た?

352:名無しさん@ピンキー
07/01/21 23:55:04 IlYYgP25
あの主人公はキモイからちょっと……。
漫画の一巻で引いた。

353:名無しさん@ピンキー
07/01/22 14:27:06 u+V7DTw4
僕は僕に恋をする

354:名無しさん@ピンキー
07/01/23 00:13:10 DLoucRg+
>>353テラナルシストw

奈津美書くか…

355:名無しさん@ピンキー
07/01/23 03:41:04 zQne+XDJ
執筆活動再開クルー?

356:名無しさん@ピンキー
07/01/24 12:30:31 fevt7sJF
マクドナルドのクーポン券のチラシの妹分が高くて噴いた

357:名無しさん@ピンキー
07/01/25 14:16:14 xfleAc9N
今更だが
妹に騎乗で喰われる初夢をみた。
そんなに溜ってたか?と絶望した。

358:名無しさん@ピンキー
07/01/25 15:22:14 4EEszFW+
>>357
詳しく

359:名無しさん@ピンキー
07/01/25 17:06:30 sWo4vJ2A
>>357
その夢をそのままSSにしてうp

360:名無しさん@ピンキー
07/01/25 17:09:12 xfleAc9N
おk、詳しく

両手がカーテン引きちぎったような布でベッドの頭側の手摺に拘束されて
暫く問答してなだめたけど無理、ズボン下ろされて強制フェ(
そして本番。

携帯厨だからこれ以上書くの無理ぽ

361:名無しさん@ピンキー
07/01/25 17:12:30 sCO44oSb
逆レイプかっ!!

362:名無しさん@ピンキー
07/01/25 17:17:35 Kk9LnjsK
よし、正夢だ。問いつめろ

363:357
07/01/25 18:07:15 xfleAc9N
正直 変態と罵られる覚悟はしてた。今では反省していぬ

確認は…

(((((;´Д`)))))

364:名無しさん@ピンキー
07/01/25 18:12:50 Kk9LnjsK
*「おおゆうしゃよ、なんじかくにんをせぬことには
  たびたびいんむになやまされることうけあいであろう」

365:357
07/01/25 22:25:37 xfleAc9N
>>364いんむになやまされることうけあい

「じゃあ…次は一体どうなるかな」




お…おおお袋!!?


うあ"…何をすr



僕 達 は
禁 忌 を 犯 し た

Cルート―二人目の悪夢―


いい加減スレチ気味だから名無しに戻るか

366:名無しさん@ピンキー
07/01/26 06:58:47 dhgFj24i
次は娘だw

367:名無しさん@ピンキー
07/01/26 13:09:24 uWAUqXbK
まだ姉貴がいるッ!

368:名無しさん@ピンキー
07/01/26 13:50:52 dhgFj24i
待て!ここは妹スレだ!!

369:名無しさん@ピンキー
07/01/26 15:47:38 uGk02E8Y
はっ、そうか、そうだった
正気に戻してくれてありがとう
お礼としちゃなんだが、こんなものを

つ【357の妹(自称)】


370:名無しさん@ピンキー
07/01/26 16:19:49 xDhdnV1K
>>369
詳細を

371:名無しさん@ピンキー
07/01/26 17:35:07 dhgFj24i
>>369
人生に関わることなので事細かに

372:名無しさん@ピンキー
07/01/26 20:13:25 uGk02E8Y
  妹365の状態を目撃
       ↓
      家出
       ↓
  その辺で俺と出会う
       ↓
   「泊めてください」
       ↓
      承諾
       ↓
SMプレイ勃発(360の状態)
       ↓
   (((((;゜Д゜)))))






たすけてくれ

373:名無しさん@ピンキー
07/01/26 20:54:41 dhgFj24i
>>372
いいSSになって帰って来いよ ノシ

374:357
07/01/26 21:08:20 uWAUqXbK
>>372 がんがれ

じゃ 国語の勉強をしつつも
華麗にROMってSS練習するか

375:名無しさん@ピンキー
07/01/27 04:18:53 pvA/kJan
俺の友達の妹って、標準以上にルックスがいいのに、アイツはいつも妹には無関心な顔するんだよな。
兄弟って不思議だ

376:名無しさん@ピンキー
07/01/27 17:39:00 +f6QAWQC
つ【人それぞれ】


隣で衣服はだけて寝てる妹が
生殺しなんだがどーしてくれる。

377:名無しさん@ピンキー
07/01/27 23:08:18 yDaMAdQp
>>376
なおしたげんさい

378:名無しさん@ピンキー
07/01/27 23:49:43 +f6QAWQC
>なおしたげんさい

エロい方に考えが逝くのは折れだけorz

あ、布団は掛けましたよ。

379:名無しさん@ピンキー
07/01/28 01:13:29 zL5NjFSM
>>378
俺の場合旅行先で家族でザコ寝してて、夜中目が覚めたら目の前にシャツがめくれて乳見えてる妹だからな。
暗かったのと、俺の目が悪いのもあってよく見えなくて助かったと思ってる。
なんか恐ろしくてシャツ直してあげたよ…今は少し後悔してうわなにをするやめ(ry

380:名無しさん@ピンキー
07/01/29 00:36:13 Gy+h7PgN
>>378
なおしとらんのかいw
はだけるような服はけしからんので着替えさせてやれ

381:名無しさん@ピンキー
07/01/29 13:03:11 O9l6lS4j
着替の用意はこちらでしますね。

つ【大きめのYシャツ】

382:名無しさん@ピンキー
07/01/30 13:44:10 MRlJzR5O
長期間一緒に過ごした異性に対しては性的嫌悪感が発生する、ってのは何効果って言うんだったっけ?

383:妹尾兄妹の人
07/01/30 22:46:43 pe2xpdTQ
本気で作品が来ないな。
みんな正月に投下するのは止めて、
バレンタインSSを書く予定なのか?

というわけで、投下が無いなら妹尾兄妹だ。

384:相変わらずの妹尾兄妹
07/01/30 22:47:40 pe2xpdTQ
「ふんふん、ふ~ん」
それは有る日の事、鼻歌を鳴らしながら、妹は洗濯機に洗い物を放り込んでいた。
コイツも家事を積極的にやる所は、小さいながらも立派だと思う。
「ありゃりゃ、お兄ちゃん、このパンツ随分くたびれてるねぇ~!
 そろそろ新しいのおろしたらぁ?」
「ん? そうか、じゃあ捨てといてくれ」
「分かったー、コレは処分しとくねー」
元気な声で答える我が妹、それは非常によろしいが………
「 ち ょ っ と 待 て え ! ! 」
「ひゃぁ! お兄ちゃん、大声出さないでよぉ。ビックリするじゃない!」
「………俺はお前に『捨てといて』と言ったんだぞ。
 何故お前はソレをポケットに仕舞うんだ?」
「あはっ、見つかっちゃった?」
妹はイタズラが発覚した子供のように、あどけない笑いを振りまいた。
そこだけ見れば、兄ながら実に愛嬌の有る笑顔だ。
他の奴らなら、その笑顔に惑わされて追求の手を緩めたかもしれない。
だが他人には効くだろうが、同じ血を分けたこの俺には効かぬ。
「だって…もったいないし」
もったいないと思うなら、まだ使うっての(パンツとして)
「一体何に使うってんだ、こんなもの」
まさか雑巾や布巾に使う積りじゃないだろうな?
使い古しのパンツでテーブルを拭くなんて嫌だぞ。
「変な事に使う積りは無いよー、ちょっと『嗅いだり』『抱き締めたり』『被ったり』
 『履いたり』『(オナって)濡れたアソコを拭くのに使ったり』する位だよー。
 あれ、お兄ちゃん… 急に床に手をついちゃって、なんでうなだれてるの?」
「………」
我が妹はダークサイドの道に陥ってしまった。
この深く険しい道に、この若さで踏み入ってしまうとは。
「後はー…、お兄ちゃんに去年かって貰ったクマさんのぬいぐるみに履かせて遊ぶ位かな」
ごめんなさいクマさん。
俺の使い古しのパンツなんか履かされて…

385:相変わらずの妹尾兄妹
07/01/30 22:48:43 pe2xpdTQ
兄として、俺は一体どうするべきだろうか。
このまま諦めるか?
いや、コイツはまだ若い。
『更正の余地が存在しうる可能性が僅かながらも発見しうる希望が失われたと断定するには
 尚早であると考えることも出来なくは無いかもしれない』
………早い話が更正は極めてゼロに近いと思うのだが。
「だって、お兄ちゃん私と最近遊んでくれないんだもーん」
お前は兄と遊べないと、兄のパンツで遊ぶのか?
「私だって寂しいんだよぉ! こんなに、こんなにお兄ちゃんの事好きなのに…
 この間の日曜日もヘレナさんとデートで一日中会えなかったし」
「その先週はメアリーと旅行に行ってたから話も出来なかったしな」
「だから、せめてお兄ちゃんの匂いやぬくもりを感じていたいと思ったの~」
ぬう、そんな風に言われると、俺の方にも非が有るように思えなくも無い。
最近家族サービスが足りなかったからな。
「分かったよ、俺も妹のお前と過ごす時間をもう少し増やせるよう努力してみる」
「えっ、ホント!!」
「ああ、妹のお前に寂しい思いをさせて悪かったよ」
「お兄ちゃん……… 嬉しいよぉ~」
「だから、もう俺のパンツで遊ぶのは止めろ」
「 断 る ! 」
思いっきり拒否しやがった。
「お兄ちゃんのパンツで遊ぶのは、今や私の夜の日課よ。
 ぬいぐるみのクマさんに履かせて、お兄ちゃんに見立ててえっちぃコトするの!
 すでに生きがいと言っても過言では無い位よっ」
どうか他の生きがいを見つけてくれ。
「例えば、クマちゃんの顔についてるアクリルの鼻を、股間にぐいぐい押し付けつつ~、
 私はお兄ちゃんのパンツの匂いを嗅いで擬似69とか~………」
いかに俺の下着を履かせたぬいぐるみと戯れているか(性的な意味で)
自慢げに話してくれる我が妹。
「という訳でー、お兄ちゃんのパンツは、私にとってすでに必需品なのです!」
「………これからは、他の女の家に居るときに下着を処分する事にするよ」
「え~~、なに聞いてたのよぉ! 他所の女の人じゃなくって、私にパンツちょうだ~いっ」
「駄目だ」
「ぶーぶーぶー、あっ… そうだよ!」
何か閃いた顔をする我が妹、
どうせろくでもないコトでも考え付いたのだろうが。
「私だけ貰うから不公平になるんだよっ!! お兄ちゃんにも私の使古しのパンツあげるから。
 そうすればおあいこだよね~」
本当に、心底ろくでもないことであった。
「んなもん、誰が要るかっ!」
「えー、パンツを交換し合ってる兄妹なんて、萌えるシチュじゃなぁい?」
「絶対萌えん!」
こうして、下着一つをとってもコイツの馬鹿は相変わらずなのであった。

(終わり)

386:名無しさん@ピンキー
07/01/30 23:51:17 dk8fp7u3
キタ━( ゚∀゚)|妹|尾|兄|妹|の|S|S|毎|度|あ|り|っ|!|(゚∀゚*)━!!

なにがってクマさんカワイソスw

387:名無しさん@ピンキー
07/01/31 00:26:32 d3Foraxt
バカ妹大暴走ワロスw
ほんと毎回楽しませてくれるな、妹尾兄妹は。

388:名無しさん@ピンキー
07/01/31 02:12:11 aBdHIvN0
ぐっじょぶ!   性的な意味で。

389:名無しさん@ピンキー
07/02/03 14:11:41 HFLsI4ax
節分。
歳の数だけおマメを食べたり、黒くて太い棒を口に突っ込んだりする日です。
全国のお兄ちゃん、頑張ってください。


390:名無しさん@ピンキー
07/02/04 02:55:59 GIP1UqMI
なかなか興奮しました(性的な意味で)

391:名無しさん@ピンキー
07/02/08 15:59:57 cUHO+vzb
もうすぐバレンタイン編が大量に投下される時期ですな
wktk

392:名無しさん@ピンキー
07/02/13 16:25:39 N65xoZE7
保守
明日の投下分↓

393:名無しさん@ピンキー
07/02/13 21:30:39 YvXp3Ww+
↓まず明日の大量投下の前に、軽く妹尾で露払いをば、

394:妹尾兄妹のバレンタイン
07/02/13 21:31:10 YvXp3Ww+
「るんららるんるん~」
世間は二月の中旬、自宅の台所には薫り高いカカオの匂いが充満している。
そう、一年で一番菓子屋が儲かる日、聖ヴァレンタイン・ディが近付いているのだ。
そんな中、俺の妹君もチョコの準備に余念が無い。
「でも、ほんと~に手作りチョコって手がかかるね」
「市販のチョコでも心が篭ってれば、俺は構わないが」
「駄目だよぉ。市販のじゃ色々細工できないじゃないの」
「何の小細工をかます積りだ?」
まさか一昨年みたいに媚薬一ケースとかぶっこむつもりじゃなかろうな?
「んん~、華と野望(略称ハナユメ)に載ってた恋のおまじないかなぁ」
「…なんだそれ」
「アソコの毛をチョコにこっそり潜ませて男の子に食べさせると、絶対その恋は成就するんだって」
…抗議の文章を出版社に送ってやる。
「おい、冷静に考えろ。陰毛を食わされた男がその女に好意を抱くと思ってるのか?」
「それは…もちろん……… 抱かないかも?」
当たり前だ、そんなので喜ぶのはよっぽどのマニアだ。
「はあ、いいかい?我が妹よ」
仕方なく、真剣な表情で俺は妹の目を見る。
久しぶりに正面から見つめられて、妹は頬を赤らめた。
「なっ、なあに?」
「俺はお前の愛と真心を味わいたいのさ。心の篭ったチョコなら、それで十分なんだ。
 血の繋がった愛しい妹からもらえるのなら、味や形は二の次だよ」
「そ…そんな風に言われると困っちゃうなあ!」
顔を紅潮させて、妹は身悶えする。
「困らなくていいんだよ? ありのままのお前のチョコを送ってくれ」
「ふいぃ~ん、そうかなぁ~」
愛しいとか言われて、舞い上がってるようだ… 騙されやすい奴め。
「判った、お兄ちゃん! 今年のチョコは期待しててねぇ」
我が妹はその貧弱な胸を叩いて断言した。
「えへへ、ありのままの私をお兄ちゃんに食べてもらうからね~」
…こういう時が一番危ない。
ちゃんと釘を刺しておかないと、どんな真似をやらかすことやら。
「どうでもいいが… 去年みたいにマンチョコ作ろうとして失敗するなよ?」
「任せてよぉ~、失敗は成功の妹よ!」
成功よりも年下なのかよ。
「ちゃーんと今年は作り方研究したもの! あれって直接身体を象ろうとするからマズイのよ。
 まず粘土でアソコの型を取ったらその形を別の雄型に写して、さらにそこから雌型を成型して
 最期にようやく溶けたチョコを流し込むのよ~」
「なんつー無駄な研究だよ…」
「えへへ、哲子さんから教わったブロンズ像の作成技法に着想を得ました~」
ちっとはその探究心を他の方向に向けろ。
徒労感に打ちひしがれながら、俺は祈る。
『ああ聖バレンタインよ!世界中の恋する妹達から、すべての兄を救いたまえ』

(終わり)

395:名無しさん@ピンキー
07/02/13 21:40:19 YvXp3Ww+

「…ちょっと待てブロンズ像を作ってるのは「哲子」じゃなくって「蓮」だろ」
「あれ、そうだったかな?」
「そうだよ哲子は『獅子舞』の話の時に出てきただろ」
「あっ間違った! 恥っずかしぃ~」

すいません。
兄の彼女の名前間違えて、前に一回出てきた女の名前を出してしまいました。

396:名無しさん@ピンキー
07/02/13 23:01:26 IR5h/rYW
流石妹尾兄妹w
毎回笑かしてくれる。GJ!

397:名無しさん@ピンキー
07/02/14 14:03:34 y3udgZBR
若槻wktk

398:名無しさん@ピンキー
07/02/15 00:53:35 ZwHzMrEc
えー!バレンタイン投下は無しっスか??

399:名無しさん@ピンキー
07/02/15 17:02:36 bSywuuSg
妹からチョコたくさん貰った
妹が友達から貰ったのだけど

400:名無しさん@ピンキー
07/02/15 20:15:11 JzBu1uNH
という事にして渡しのでは?

401:名無しさん@ピンキー
07/02/16 00:05:22 R7uzsoFt
妹からしかもらった事がない・・・

402:名無しさん@ピンキー
07/02/16 02:21:36 3+u/wwcS
>>401
いもうと大好きスレッドで言ってるってことは・・・?

403:名無しさん@ピンキー
07/02/17 00:30:09 AgMabJcE
えーっとこんな感じ?

妹がたくさん貰ったチョコを兄と一緒に食べていると…
「おっ、これうまいなー」
「あっ!それ……」
「ん?このチョコがどうかしたのか?」
「…なんでもない(……私が作ったチョコだ…)」
「んーこの中じゃこれが一番うまいなー」
「ほ、本当!?」
「お、おぅ。嘘言っても意味ないし。お前も食べてみる?」
「ううん、お兄ちゃん全部食べていいよ」
「そうか?欲しかったら言えよー」
「うん。ありがと…ねぇ何か飲み物持ってこようか?」
「んじゃ、コーヒー頼むわ」
「はーい。ちょっと待っててね……お兄ちゃん」
「んー?なんだー?」
「大好きだよ」
「えっ?」

会話だけ思いついた。

404:名無しさん@ピンキー
07/02/17 00:55:11 SPb1KXYG
ワッフルワッフル

405:名無しさん@ピンキー
07/02/17 13:35:53 2kpNw4iv
親父が会社で貰ってきたチョコを口いっぱいに頬張った俺ですが何か?

406:作品投下熱望妹尾兄妹
07/02/18 20:53:08 nKfRZEq7
「「兄妹愛」とは「タブー」を知ることッ! 「タブー」を我が物とすることだゃあッ!
 家族で愛し合うのは「タブー」! だが「タブー」を支配した時!萌えは激しく燃え上がるッ!
 兄妹相姦の性癖は「家族愛」の産物!!
 近親賛歌は「兄妹愛」の賛歌ッ!! 近親のすばらしさは兄妹愛のすばらしさ!!
 いくら良いSSが投下されても他スレは「兄妹愛」を知らん! ゴミと同類よォーッ!!」

突然訳のわからない事を叫びだした我が妹……
脳みそがとうとうやばい事になったか?

「あ~ん、何よぉ!新年この方私達以外の投下が無いじゃないのよ!」
なんだ、このスレの現状を嘆いていたのか。
あやうく病院を予約の電話をかける所だったぞ。
「そういえばそうだな。バレンタイン作品も結局なしだったか」
「もー、世間のお兄ちゃんたちは何してんの!
 リアル妹とイチャつくので忙しくてSSなんて書く暇ないの?
 姉スレが4まで行ってるのにぃ、妹スレはまだ3なのよ~」
地団駄踏んで悔しがる我が妹。
だが実際世間からみれば妹とラブな関係になる方が異常なのだから、
今の状態は正常とも言える。
「もー、実妹も義理妹もどっちでもいいからさ~、
 ねとねとでぐちょぐちょのどろどろのべとべとのぎとぎとのぎりぎりの作品が、
 バンバン投下されないかなぁ~!」
「どうだろうなあ、そもそも俺たちも保守代わりに作られた存在だしな。
 それもあと数話で最終回だしな」
「えっ?」
「作者は既に最終回の構想を作ってあるんだぞ」
「ええ~っ!?」
そんなに驚く事か?
……いや、知らない人間から見れば、取り止めの無い馬鹿な話を書き垂らしてるだけに
見えたかもしれないが、これは第二話あたりから決まってた事なのだ。

「まあ始まりあれば終わりありだ、ちゃんと区切りをつける方が良いだろ?」
「うぎぃ~私ずっとお兄ちゃんと一緒に楽しくこのスレに居たいなぁ~」
「作者だって自分の乏しい文才を振り絞ってお前の馬鹿さを表現してるんだからな。
 そんなにずっと書き続けたらどうにかなっちまうって」


(という訳で、皆さんもっと作品書いて。 お願いします)

407:名無しさん@ピンキー
07/02/18 20:56:11 /OjmZuX2
ワロスwww

408:名無しさん@ピンキー
07/02/18 22:06:04 QUcVf8/l
ワロスwww
「作者は既に最終回の構想を作ってあるんだぞ」と言ってはいるが
「続・妹尾兄妹」は構想中に違いあるまい。

409:名無しさん@ピンキー
07/02/19 01:00:28 mwWQSWxv
お初です。
アクセス規制が解けたので双子もの、投下します。


410:「月食」1
07/02/19 01:01:35 mwWQSWxv
 月の綺麗な夜、カーテンは開いてるからよく見える。今日は満月だ。
 ここは僕たちの部屋、そう、僕"たち"の部屋。
 ベッドの上の影は一つ、正確には二つが一つになっている。

「はぁ…はぁ……んっ…あっ……」

 聞こえるのは、荒い息づかいと、少しだけ軋むベッドの音。

「か…づきぃ…キス……ん……」

 名指しでキスを求められる。僕もキスしたかったから丁度良かった。
 求められるまま、求めるままに口づけを交わす。舌は必要ない。僕が望んでいないから、多分彼女も望んでいない。

「んっ……ぷぁ…あっ…ん……ぁん…」

 ストロークは緩やかに。それで十分だった。彼女の膣内は僕を逃がすまいと、緩くはなく、しかし強過ぎずに締め付け、包み込む。
 それだけで凄まじい快感を感じている。同時に、それ以外にも。
 僕のお腹の中、女性で言うと膣の辺りを、焼きごてのように熱いものが、引き抜かれては押し込まれる、実際に僕の身体に起きていない感覚を、脳が認識している。
 同時に彼女も存在しない肉棒を、締め付け、包まれる感覚を得ている筈だ。

「はぁ、はぁ…香月…イクよ…」

もうそろそろ限界だ。僕は腰の動きを加速させる。

「きてっ! かづきぃ! 全部っナカにぃ!」

 わかってるよ、最初から外に出すつもりなんて微塵にも無い。もちろんそれを彼女、香月も承知している。いつも通り、最後の一突きに合わせるように、一際強く締め付けられ、

「くぅっ……ぅっ!」
「ひぅっ…あぁぁっ!」

 香月の子宮へと白い奔流を解き放った。同時に、僕の中を高熱が蹂躙してゆく。
 合わせるように香月の中は、一滴残さず僕から搾り取ろうとするように、蠕動運動にも似た動きを繰り返す。

「ふぅ………」

『出し尽くして』と言うべきか『絞り尽くされて』一息ついた所で、

「ん…あっ、まだ……」

 香月が懇願するような瞳で見つめてくる。その視線と言葉の意味を、僕はすぐに看破した。

「うん、わかってる」

 有り難い事に、これ以上出なくとも、僕の愚息はまだ縮小を始めてはいなかった。
 全身から力が抜けた香月に負担をかけないよう、僕自身が抜けないように気をつけながら、僕が下になるように体勢を変え、優しく抱き締める。

「これでいい? 香月」
「うん。ありがと……」

 香月は、僕と同じ顔で微笑んで告げた。

「……霞月(かづき)」



411:「月食」2
07/02/19 01:02:32 mwWQSWxv
 月食



 僕の名前は明空 霞月(あけそら かづき)、県立高に通う2年生。
 そして、未だ繋がったままで僕の上で全身を弛緩させているのは、双子の妹、明空 香月(あけそら かづき)、同じく県立校に通う2年生だ。
 名前は、父さんが「男の子なら霞月、女の子なら香月」と決めていた所、双子である事がわかり、決めていた名前をノリで分けて名付けたらしい。
そのノリで、後から産まれた下の双子姉弟には「上の二人が月だから、下の二人は陽だ」などと言ってそれぞれ、「陽香(ようか)」と「陽霞(ようか)」と名付けている。
 どっちが兄か妹か? そんな事は気にせず、同じ発音の名前を呼び合い、いつも一緒に過ごしている僕たちは、高校の友達も、両親や、下の妹と弟も、誰もが認めるような仲良し兄妹、それが表の顔。
 裏の顔は……

「霞月……愛してる……」
「僕もだよ、香月……」

 ……こうして夜な夜な、恋人として愛し合う、血を分けた兄妹として、決して正しいとは言えない行為をしている。後悔は全くしてないけれど。
 僕たちがこうなったのは2年前、まだ中学3年生のとき、そしてそもそもの原因は、僕たちの特殊な生い立ちにあった。

 それは、2年生ももう終わりに近づいた頃、双子がどういうものかを知り始めたころだった……


「ねぇ、なんでかな? 香月」
「ぼくだってよくわかんないよ」

 僕たちは双子というものについて、初めて疑問を抱いた。その理由は、

「こうやって向き合うと、鏡を見てるみたいだよね」
「髪の長さは違うけどね」

 僕たちが似過ぎているという事。
 性別の違う双子は二卵性、つまり完全に別の人間が同時に産まれてくる。双子は、そう言うものなんだと知った。
 もちろん、いくら違う人間でも、親は同じなのだから、似ること自体は不思議じゃないのだけれど、それにしたって似過ぎている。
 まず容姿。二次性徴が始まるまで、僕たちの見た目は、髪型を除いて全く同じだった。二次成長が始まってからも、胸の起伏や、若干体格が変わる程度で、僕たちを見間違う人は未だに減ってない。
 次に性格。趣味や考えている事、食の好み、果ては一人称まで同じときた。……まぁこの辺は育ち方によるかもしれないけれど。
 更にはそれ以外の諸々。よく耳にする双子特有の感応とかなんとか。あれを僕と香月も持ち合わせている。と言っても、ぼんやりと触感覚がわかるだけで、それもごくたまにしか感じなかった。
 そしてこの謎は、母さんに聞いた時に全て解けた。

「ああ、そんな事? そう言えば言ってなかったわね。あなた達はね、二卵性双生児じゃないの」
 母さんは言った。


412:「月食」3
07/02/19 01:03:06 mwWQSWxv
 異性一卵性双生児
 極めて稀であるが、オリジナルの性染色体がXXYであった場合、多胚化の際にXまたはY染色体がそれぞれ別に落とされて、性別が異なる一卵性多胎児が生まれること。
 異性一卵性双生児の場合、遺伝子の核が異なるため、遺伝情報は一卵性双生児であっても完全に同一なものとはならない。

 世界でも、片手で数えられるぐらいしか例がない、とても珍しいことらしい。と母さんは言った。

「でも、母さん。どうしてそんな事がわかったの?」
「うん、普通は性別が違ったら二卵性だと思うんじゃない?」

 と、僕と香月が聞いた所、母さんは……

「それはね、お父さんが気まぐれで二人のDNA鑑定を依頼したからよ」

 などと宣った。

「気まぐれでDNA鑑定って……」
「父さん…一体何がしたかったの……?」

 僕たちがげんなりしたのは言うまでも無い。
 そして、僕たちが双子について知りたかった理由は、ある不安と、その頃に芽生えた一つの感情からだった。

 僕は香月が好きだ。
 自覚したのはつい最近。もちろん、親愛の情や兄弟愛ではなく、一人の女の子として。
 二卵性の双子だと思って、僕とは別個の人間だと思って、でも僕たちは同じ、違うけど同じだと知って、僕と同じだった香月は、少しずつ、だけど確実に僕とは違う人間になってゆく。
 それは、元々香月に対して持っていた感情を、恋愛のそれへと昇華させて、同時に、どうしようもない寂寥感と焦燥を、僕に覚えさせた。

 他人から見れば、僕たち二人の違いは、変化は些細な物。だけど僕にとってそれは、強く胸を締め付けるものだった。
 ……僕は何も出来ないまま15歳の誕生日を迎えた。

 15歳の誕生日、いつもよりも豪華な夕飯を食べ、バースデイケーキを切り分け、食べてから、父さんと母さんからプレゼントを貰った、家族内でのミニパーティ。
 焦燥はいよいよ募り上げる。既に両親や、陽香たちも眠りについた頃、

「香月、まだ起きてる?」
「……うん」
「パーティ、楽しかったね」
「そうだね…」

 僕は二段ベッドの上に、香月は下にいる。
 香月は眠たそうだった。両親が寝入るような時間まで起きていたから当然だけど。

「えっと、香月。大事な話があるんだけどいいかな?」


413:「月食」4
07/02/19 01:04:35 mwWQSWxv
 僕は意を決した。これ以上何もしなかったら、取り返しがつかなくなると思ったから。

「…うん。なに?」

 ちゃんと言うべきだと思ったから、ベッドから降りて香月に向かい合う。

「えっと、冗談で言う訳じゃ無いから、ちゃんと聞いてね」
「う、うん」

 僕が真剣である事を悟ってくれたのか、香月もきちんと向かい合ってくれた。

「そ、その、実は……」
「うん……」
「えっと、その……」
「うん……」

 拒絶されたらどうしよう、嫌われたりしたら……そんな事が頭の中を駆け巡る。

(でも、

 葛藤は無理矢理ねじ伏せて、

もう決めたんだ! だから……)

「僕は……香月の事が好きだ」

 言った。言ってしまった。多分、僕の顔は今、真っ赤になっているだろう。

「えと、その、それって兄妹とかじゃなくって……?」
「僕は一人の女の子として香月が好きなんだ」

 聞き返してくる香月に、自分の想いを確かめるようにかえす。

「こんなことって……あるんだ……」
「変かもしれない、間違ってるかもしれないけど、……本気だから」

 一度言ってしまえば、後は堰を切ったように言葉は溢れてくる。
 そしてようやく気づいた。香月の声が震えている事に。
 瞬間、僕は悟った。

(やっぱりダメ、だよね……)

 今までは香月が何を考えているか、絶対に当てられる自身があったけど、遂にそれは外れた。

「ゴメンね、めいわ…く……!?」

 一瞬、何が起きたのかわからなかった。けれどすぐに現状を把握する。

 香月に抱き締められている。

「ひっく、うっ……か…づきは……ずる…いよ……」

 耳に届いた声は涙声で、

「さきに……いうなんて……」

 そして僕はようやく正しい意味を悟った。

414:「月食」5
07/02/19 01:05:17 mwWQSWxv
「ぼくだって……かづきのこと……だいすきなんだから!!」
「……!!」

 そう、遂に香月の考えを当てる事が出来なかった。香月も同じように僕の事を想ってくれていたなんて。
 正確には全く考えなかった訳じゃない。だけどそれは「そうだったらいいな」と言う願望であって、実際にそうだとは思ってもみなかった。
 僕は香月を抱き締めかえした。離さないように、無くさないように。

「……大好きだよ、香月」
「ぼくも、大好き……」

 向かい合った僕と香月の距離は--近づく--瞼をそっと閉じて--零になった。
 触れ合うなんてほど優しくなく、押し付けるなんてほど強くない、自然なキスだった。

 ……どれくらいの時間そうしていたのか、ようやく唇を離した時、

「あっ……」

 香月がバランスを崩して、僕が覆い被さるような形で、香月のベッドに倒れ込んだ。

「ごめん香月! だいじょう……」

 たまたま向いた先で、眼が釘付けになった。パジャマの隙間から、香月の胸が見えていたから。
 倒れた時に開けたのか? それとも、もともと香月がボタンを止めきっていなかったのか? それ以前に下着は?
 どちらにしても、それは香月に「女」を感じさせるには十分だった。

「えっ、あっ、ごご、ゴメン!」

 謝ってすぐに眼を背けようとすると、香月が僕の頭を押さえられて、

「かづ、き?」
「ねぇ、霞月……このまま…しよ?」
「えっ!? かづ、んむっ……」

 そう言われて、キスされて、混乱しきった頭をどうにか稼働させると、香月の言葉を反芻した。
 するって何を? そんな事がわからないほど子供じゃない。
 ようやくキスから解放された僕は、わかっているのに敢えて聞く。

「…香月……するってやっぱり……」
「……うん、セックス……」

 それを望まなかったかと言えば嘘だ。いや、ハッキリとそれを望んでいた。けれど、いざ事態に直面すると、思いに反して体が動かなかった。しかしそれも、

「もしかして、いや……?」

 香月の言葉で、混乱ごとまとめて打ち消された。それを証明するように、今度はこっちからキスをする。

「ううん、僕もずっとしたかった……」

 そこに、嘘偽りは無い。香月の事を考えてオナニーした事もある。自分という存在を侵し、香月を犯す事を夢見ながら。その時は、する度に激しく自己嫌悪していたけど、もうそれもいらない。

415:「月食」6
07/02/19 01:05:59 mwWQSWxv
「そう……よかった。それじゃ……」

 僕たちはベッドの真ん中に移動すると、チュッ、と短いキスをかわして、香月のパジャマに手をかける。
 一つ一つボタンを外し、ようやくさっきまで何度も見えては隠れていた、小振りだけど形の整った胸が姿を現した。それだけで止まらず、そのままズボンの方にも手を伸ばし、するりと脱がした。
 一方香月は同じように、僕のパジャマを脱がしてゆく。そして、互いにパンツ一枚だけになった僕たちは、向かい合った。
 既に僕のトランクスは完全にテントを張り、香月のショーツは湿り気を帯びている。

「香月、触ってもいい?」
「もちろん……霞月なら……」

 その表情にも、言葉にも情欲をそそられる。
 許可を貰った僕は、左手で胸を優しく揉み、右手でショーツの上から秘部をそっと撫でる。

「んっ……」

 ぴくり、と香月が身体を震わせたのと同時に、

「………!?」

 ゾク、と背筋を、悪寒にも似た快感が走った。

「……? どうしたの?」
「ううん、なんでもないよ」

 今のは? という疑問も、香月を前にすぐに消えた。と同時に、胸を揉む手に若干力を込め、右手は意図的に割れ目をなぞる。

「んんっ……!」

 そしてまた、

「ひぅっ!?」
「わっ!? どしたの? 霞月」

 今度はハッキリと。
 それは、無い筈の胸を揉まれ、無い筈の溝をなぞられる感覚。その鮮明さに思わず女の子みたいな声が上がってしまった。

「今、アレきた……」
「アレって……もしかして、えっと、感応…だっけ?」

 それは久しぶりのモノだった。最近はあまり感じていなかったもの……感応とか言うらしいソレ。だけど今のは……

「うん、すごく鮮明に。自分でやってるのに、僕が揉まれたり、触られたりしてる感じだった……」
「そんなに!?」

 そう、今まではこんなに鮮明に香月の身体に起こった事が、わかった事なんて無かった。

「その上、オマケまで……」
「オマケ?」

 触られる事によって、多分香月が感じた感覚も付随してきた。
 つまり……

「……快感付きで」
「……ホントに?」
「そりゃもうバッチリと」

 この感覚にもの凄く興味を惹かれる物もあるけれど、同時に不安もあった。のだけれど……

416:「月食」7
07/02/19 01:06:35 mwWQSWxv
「トランクスの上から見ても凄いよね」
「……って、ひぁっ!? 香月!?」
「あっ、うぅっ、んっ……」

 香月が、トランクスの上から僕のモノを擦り、同時に僕からフィードバックする快感を感じていた。
 香月って行動早いんだなぁ……じゃなくって!

「……何してるの香月?」
「何って……ナニを」
「ナニって……」
「もしくは手いn「わかったからもういい!」」

 なんか気が休まらないなぁ……元々休まるもんじゃないか。

「む~、でも凄いねコレ。霞月ってこんな感じがしてるんだ」

 言いかけた事を妨害されてちょっと不機嫌そうに、けどすぐに元通りに香月は話してくる。そんな香月の様子にさっきの不安はいつの間にか消えていた。
 それに考えてみると、これはもの凄くラッキーなことだ。感じている事を共有できるのだから。

「うん。でも香月の感じも凄いよ」

 実際、今の香月の扇情的な姿や、さっきのあれやらetc…で僕の愚息は充血しきっていた。見ると、香月のショーツも既にびっしょりで、布団に小さな染みが出来ている。

「ねぇ霞月、もう……」
「うん、僕もこれ以上は我慢できそうにない……」

 僕たちはそれぞれ、濡れて役に立たなくなった下着を脱いだ。

「……! 霞月の……おっきい……」

 香月は、外気に晒された、膨張しきった僕の陰茎を見て、静かに驚いている。

「ソレが、ぼくの中に……」
「香月……」
「う、うん……」

 香月が、ベッドに仰向けに寝そべり、脚を開く。そしてようやく僕は、香月の秘部を見た。
 うっすらと毛がはえていた。僕が最後に見た時--まだ一緒にお風呂に入っていた中1の頃--は、まだはえてなかったと思う。

「か、霞月……恥ずかしいよ……」
「え、あ、ごめん……」

 どうも僕は、まじまじと見ていたらしい。香月の声で我に返ると、上に覆い被さり、香月の秘部に、膣への入り口に、僕のソレをあてがう。

「えと、香月、ここであってる?」
「うん。だいじょうぶ」
「それじゃあ……いくよ……」
「うん……きて……」

 ゆっくり、ゆっくりと押し広げるように、香月の中へと侵入してゆく。

417:「月食」8
07/02/19 01:07:09 mwWQSWxv
「うぅ、んっ! ……んんっ!」
「うっ、くぅ……」

 香月が苦痛に呻きだす。その苦痛は、そのまま僕にも襲いかかる。痛みとは若干違うそれに苛まれながら、同時に心には確かな充足があった。
 半分くらい進んだ所で、行き止まりに突き当たった。それで、処女膜に辿り着いたんだと悟る。

「か、づき……」

 苦痛に加え、破瓜への不安に、香月が見つめてくる。

「だいじょうぶ。香月一人に痛い思いさせないから」
「うん…ありがとう霞月……。ぼくの処女を、もらってください……」
「確かに、もらうよ……」

 これが最後の一線、躊躇うつもりは無かった。ゆっくりと進行を再開し、貫いた。

「ひっーー! ーーーーーーーっ!!」
「か…はっ! うっ…くっ…ぅぅ!!」

 肉を引き裂くような、いや、肉を引き裂く感覚と、引き裂かれる感覚が、僕たちを襲う。
 言葉に出来ず、ならないほどの激痛。15年間の人生の中でここまでの痛みを味わったのは初めてだった。そんな痛みの最中にありながら、それでも進行を止めず、やっとの思いで最奥、子宮口に辿り着いた。
 その姿勢で、香月をぎゅっ、と抱き締める。香月の中で荒れ狂う激痛が治まるまで。その痛みのおかげで、射精感が抑えられていたのは幸いだった。
 同じように香月も、僕を抱き締め返してくる。そのままの体勢で暫く経ち、痛みも引いてきた頃、ようやく香月が口を開いた。

「うっ…つぅ……だい、じょうぶ? 霞月……」
「それはこっちの台詞。もう平気?」

 香月を不安にさせないため、僕は、まだ少し残っている苦痛を押し殺して、強がってみせた。

「うん……だいぶ楽になった……」
「そっか、よかった……」
「ねぇ、ぼくたち今、繋がってるんだよね? 一つに……なってるんだよね?」

 香月が見つめて、問いかけてきた。だから僕は答える。

「そうだよ。僕たちは今、一つになってる……」

 それを改めて自覚した途端、僕はこの15年間の人生の中で、最も満たされた気分になった。失われた半身を取り戻したような、いや文字通り、香月と言う半身を取り戻した。それがこの充足の正体。

「ねぇ…霞月、もう動いてもいいよ……?」

 既に痛みは殆ど無くなっていた。お言葉に甘えて、僕は動き出した。ゆっくりと引き抜いては、また押し込む。

418:「月食」9
07/02/19 01:07:52 mwWQSWxv
 その時、接合部から香月の破瓜の血が出てきた。僕はなんとなく、指でそれを掬って、

「あ、それ……霞月!?」

 そのまま舌で舐め取った。鉄の味と、形容し難い、けど安心できるような、そんな味がした。

「何してるの!? 霞月……!」
「ん? あぁ、香月の血を舐めてみた」
「いや、そうじゃなくって……」

 気づくと、香月は真っ赤になって驚いていた。今更になって、今の出来事に羞恥心を抱く。

「う…あ…えと…その……つい……」
「いいけど……凄い事をさらっとやったよね。それで……感想は?」
「うん。血と……香月の味がした……」
「………………」

 多分あれは、香月の味でいいんだと思う。そんな答えに、また香月が真っ赤になった。本当に可愛い。

「それじゃあ、また動くよ」
「うん……」

 今のやり取りの間に、だいぶ僕の限界が近くなってしまった。暴発してしまわないように、ゆっくりと腰を動かす。

「んっ、んんっ!」
「うっ、あっ……」

 ゆっくりとした動きでも、小さな痛みが伝わってくる。それと同時に小さな快感も感じていた。
 しかし僕自身の方は、既にいっぱいいっぱいだった。香月から伝わってくる快感は、僕の限界を早めるばかりで、痛感の方もこの程度だと逆に射精感に拍車をかけているだけでしかない。
 未だにイってしまわないのは、破瓜の痛みによるギリギリまでの抑制と、低速ストローク、それに、僕自身の過去最大の我慢のおかげだった。けど、流石にもう限界だった。

「ごめん香月…もうっ…限界……!」
「わかってる……さっきからずっと伝わってきてるから。……いいよ、霞月の好きなようにして……」

 その言葉を皮切りに、一気に腰の動きを加速させる。
 痛感も快感も大きくなって、

「はぁっ……はぁっ……」
「んっ、あっ、くぅっ……んんっ……」

 限界はあっという間だった。
 一瞬で込み上げた感覚に任せ、僕は、

「「かづきぃ!!」」

 香月の中へと、具現化された白い欲望を放った。互いに名前を呼び合いながら。
 ピッタリと突き入れた肉棒から精液を、香月の子宮へ直に流し込み続けた。その度に、自分の中にも熱が広がってゆく。
 香月の中は脈動を続け、僕から最後の一滴まで絞り出そうとする。その乱暴でない略奪は、とても心地よかった。

「ふぅ……」
「ーーっ、はぁ…はぁ…はぁ……」

 僕は、完全に出し尽くして小さくなり始めたモノを、香月の中からゆっくりと引き抜いた。

「あっ……」

 香月のあげた声の真意がわかった。それは寂しさ。--取り戻した半身が、また離れてしまった--と。僕も感じたからわかる。けど、大丈夫。

419:「月食」10
07/02/19 01:09:14 mwWQSWxv
「大丈夫だよ、香月」
「えっ……?」
「僕たちは離れない、絶対に。もし離されても、僕が香月をつかまえるから。だから、大丈夫」

 香月の不安を取り払うように。そして誓った。

「僕たちは……ずっと一緒だよ」
「…………っ!!」

 香月が僕に抱きついてきた。僕もそっと、香月を抱き締め返す。

「ありがとう……霞月…お兄ちゃん……」

 これが、最初で最後に香月に兄と呼ばれたときでもあった。

 さて、そのあとが大変だった。真夜中に結構な音量の声をあげてしまったので両親や陽香たちが起きていないかとビクビクしたり、汚れたシーツを隠して新しいシーツに変えたり、布団のシミは? 下着は? などと事後処理の方が苦労したような気さえする。
 これ以降は、こうゆう事を予め考えてからするようになった。
 そして、する度に新しい事に手を出した。フェラやクンニなどを試した結果、二人で同時にできるシックスナインがお気に入りになってしまったのが一番大きいと思う。
 場所を変えたりもした。家族が出払っていたときはリビングで堂々としてみたり、人気の無い公園でやった事もある。
 学校で昼休み中にしてた時に親友の真(まこと)に見つかった時は、親にバレるとか、真に嫌われるとか、
(誓いを忘れた訳じゃないけれど)一緒にいられなくなるとか色々考えて絶望的な気分になったけど、その時に真は人払いをしてくれた上、真自身のそうゆう事情を話してくれて、僕たちの事を理解してくれた。
 ついこの間の話だけど、本当に真には感謝してもし足りない。
 等々、色々あって今……

420:「月食」11
07/02/19 01:09:46 mwWQSWxv
「どうしたの? 何か考え事?」

 香月が聞いてくる。たったこれだけでも、小さな幸せを感じてる。

「うん。ちょっと初めてのときの事を思い出してた」
「初めてのときかぁ、あれから何回セックスしたか覚えてる?」
「もう覚えてないよ。80回くらいまでは数えてたけど」

 数えるのを放棄したのは、だいたい1年くらい前だ。

「そういえばあの時だけ「お兄ちゃん」って呼んでくれたっけ」
「あ、覚えてたんだ」
「忘れやしないよ。今のとこ最初で最後なんだから」
「そっかぁ。でもなんか「霞月」の方がぼくとしてはしっくりくるんだよね。それとも、お兄ちゃんの方がいい?」
「うーん……じゃあ、たまにで」
「オッケー。それじゃたまには「お兄ちゃん」って呼ばせてもらうね」

 ちなみにそう呼ばれるのは主に二人きりの時で、セックスの時にもたまに使われたりすることになる。

「まぁそれはいいとして、結構昔みたいな気もするけど、まだ2年前なんだねぇ」
「そうだね。あの時、初めて香月と一つになった時、凄く安心できたんだ」
「うん。自分が全部満たされた、みたいな」
「もしかしたら、今が「かづき」の完全体なんじゃないかな? って」
「へぇ~、霞月はそう考えたんだ。ぼくは別の考え方してるよ」

 あれま珍しい。僕と香月の意見が違うなんて。

「それってどんな?」
「それはね……ぼくたちの子供が「かづき」なんじゃないかって考え♪」

 悪戯っぽくそう言った香月を、僕は抱き締めて唇を重ねた。いつか現実にする事を本気で考えながら。


 ちなみにこの一部始終を、たまたまトイレに行くために起きた陽香と陽香が目撃していたとかいうのは、また別のお話。


 おしまい

421:名無しさん@ピンキー
07/02/19 01:10:28 jhwNKQht
初リアルタイムktkr

422:名無しさん@ピンキー
07/02/19 01:12:31 mwWQSWxv
異性一卵性双生児なるものを知ってつい書きました。
お目汚しすいませんでした。

保管庫には保管しないで頂けると有り難いです。

423:名無しさん@ピンキー
07/02/19 18:48:42 88rw2EfK
GJ!!!

424:名無しさん@ピンキー
07/02/19 19:23:02 cc0okX1a
>408
「お…おい!待て!
 待ってくれ作者ァ!いや作者先生~ッ!!」

「ま…まさか……あんた……
 最終回になったからって妹尾を打ち切りにするってことはないよなあ……………
 妹スレはまだ3スレ目…
 ちょっと休載して気合入れてから
 あとで本当は再開してくれるんだろ?続・妹尾兄妹とかでさあ」


「・・・・・・・・・」


「う!」

「あ…あの作者の目………H×Hの連載再開を望むファンでもみるかのように冷たい目だ 残酷な目だ…
 『かわいそうだけどdat落ちになるまで待ったとしても無駄な運命なのね』ってかんじの!」

425:名無しさん@ピンキー
07/02/20 01:09:43 pSegldgA
ここって義妹でもいいの? 血が繋がってなくとも良いの?

426:名無しさん@ピンキー
07/02/20 06:27:19 tBdV++ql
妹に「牛タンってウマイよな」って言ったら、
「うん、人間の舌も牛タンだったらいいのにね」って言われた。

「そしたら何も食べてなくても、常に牛タンの味がしておいしいのに」だって。
たしかに、人間の舌っていつも口の中にあるのに味がしないなー。

妹と話し合った結果、それはもしかすると
ずっと同じ味の舌が口の中に入ってるから味覚が麻痺してるんじゃないか?
ということになって、お互いの舌を舐め合って確かめてみることにした。

そしたらすごい!妹の舌おいしい!!まろやか!
お互いに相手の舌を舐めながら「おいしいよー」「おいしいねー」
「デリシャスだよー」「デリシャスだねー」ってやってたら、
だんだんお互いの口の中に唾が溜まってきて
自分の唾はおいしくないけど相手の唾はコクがあっておいしいことに気付いたんだ。

それからは二人とも夢中で唾液を交換してぐちゅぐちゅ混ぜ合わせて共有して
お互いの味をしっかり確かめて味わって、最後に溜まった唾を仲良く半分こして飲んじゃった。
「お兄ちゃんの舌と唾、すっごくおいしくてびっくりしちゃった。」て興奮気味の妹。
二人ともこの味をすっかり気に入っちゃってそれから毎日ぺろぺろちゅぱちゅぱしてます。

427:名無しさん@ピンキー
07/02/22 07:09:08 ++FWgYd7
当然血が繋がってなくてもおkだと思う

428:名無しさん@ピンキー
07/02/24 04:27:53 q/ZUo3ra
ほしゅ

429:名無しさん@ピンキー
07/02/26 22:11:07 0vCzP9qE
捕手

430:名無しさん@ピンキー
07/02/27 09:27:07 cIJYtgGB
「ねえ、兄さん」
『んー?』
「やらないか」
『さっさと寝ろ、馬鹿』
「酷い…私は、こんなにも兄さんを愛してるのに…」
『あ゙ー…悪いが、俺はお前の期待に答える事は出来ない』
「そう…なんだ…」
『だから早く寝「血の繋がった姉とは毎晩SEXしてるのに…」
『レイプされてるだけです』
「お姉ちゃんを孕ませたのに…」
『あのキチガイが俺をレイプしたからな』
「それなのに…血の繋がらない妹とSEX出来ないなんて…」
『いや、普通出来ないだろ』
「兄さん…私の事嫌いなんだね…私の事愛してないんだね…」
『(…なぜこんなクレイジーな子になってしまったんだ…)』
「そんな事ない、姉さんよりもお前の事を愛してるよ」
「兄さん!? 本当!」
「ああ、お前は俺だけのモノだ、誰にも渡さないよ」
「兄さん…好き…」
「愛してるよ、我が妹よ…」
「兄さんッ!!」
『姉さんやめて、殺すぞ離せ』
《いやいや、そろそろ三人目が欲しくなっちゃって》
「兄さんの…兄さんの精液が私の中に一杯…」
「俺の子を産んでくれ、いや…孕むまで犯してやるよ」
『自由が…平和が欲しい('A`)』

431:名無しさん@ピンキー
07/02/27 19:46:30 6UBOK5C5
>>430
後半のはいわゆる
俺「
俺「
俺「
ってやつかwwwwwwお前に平和はいらんwwwwww

432:名無しさん@ピンキー
07/02/28 22:20:09 jiEmWuFP
すごく理解しにくいと思うが

妹「」
兄『』
姉《》

茶を濁す事すら出来ない俺のネタ

433:名無しさん@ピンキー
07/03/02 18:12:31 dhHklMl9
ワロタ

434:名無しさん@ピンキー
07/03/08 13:24:32 iqb3u2be
ライジングサン

435:名無しさん@ピンキー
07/03/09 17:01:58 O48pAYxZ
ライジング=立ち上がる  サン=息子

つまりニンニンおっきしたって事か

436:名無しさん@ピンキー
07/03/12 03:45:31 uXwHX86I
>>435
もちろんだ

437:妹尾兄妹のホワイトデー
07/03/14 19:30:55 o9AmMvyX

「おっにいちゃ~ん、今日は何の日か知ってるよね?」
「ああ、勿論だとも妹よ」
今日は三月十四日、先月貰えなかった男たちには、何の問題も発生しない特殊な日だ。
「ほいよ、お返し」
妹に俺はバレンタイン返しのプレゼントを放り投げる。
中身は有名店で買った洋菓子の詰め合わせだ。
まとまった数を購入したため業者価格で購入でき、結果かなり値引きしてもらえた。
さもなければ、俺にとってもえらい出費になったに違いない。
・・・全くチョコの貰いすぎも考え物である。

「む~! こんな既製品でお返しされてもなぁ~」
だが、我が妹はそんなありきたりの物を期待していた訳ではないようだ。
「私のあげた『Valentine's Vagina chocolate(略称VVC』に比べると、ちょっと簡単すぎない?」
ふざけるな、あの凄まじくいかがわしい形のチョコを兄に喰らわせた分際で、
お返しが貰えるだけでもありがたいと思え。

「やっぱさ、お兄ちゃん! ホワイトデーならではのお返しって有るじゃない?」
「なんだそれは?」
「もぉー、ホワイトデー。WHITE DAY。和訳すると白い日、白い・・・つまり、はくだく・・・」
「悪い、それ音子と小雪とソーニャに散々BUKKAKEしてきたから、今日はもう打ち止めだ」
「ええっ!!」
「いやいや、三人とも『ホワイトデーなんだから、私達を白く染め上げてぇん(はあと』
 とか言うもんだから、つい俺も張り切っちゃってな・・・」
「むっきー! 酷いよぉっ、お兄ちゃん!
 愛しい兄の白濁液を待っている妹の分まで、他所の女の人にかけて来ちゃったって言うのぉ~!」
・・・フツー妹から貰ったバレンタインのお礼に、BUKKAKEで返す兄はいないと思う。
だが、このバカにそんな理屈は通じない。

「ひどい、酷い、ヒド過ぎ~! せめてこのお菓子にぶっかけて、
 『げへへ、お兄様の精汁でトッピングした白濁スイーツがお返しだぁ!ありがたく食べるがいい!』
 ぐらいの事いっても罰はあたらないでしょぉ!」
いや、そんな食べ物を冒涜する行為をしたら、きっと罰が当たるぞ・・・


(終わり)

438:名無しさん@ピンキー
07/03/14 21:13:31 ZjZ7K5Wk
ぬはー、GJ!
しかし、どうやったらこんなステキ思考な妹を書けるのだろうか……!

439:名無しさん@ピンキー
07/03/14 23:27:55 ijdne3kx
暴走妹ワロスwww
兄もあいかわらずいい味出してるしw

GJですた

440:名無しさん@ピンキー
07/03/18 01:47:18 PnsNZxYg
ちくしょおおおおおお!なにが業者価格だ!
チョコの貰いすぎも考え物だなんて一生に一度は言ってみてえよ!


ムカついたのでちょっと妹にBUKKAKEしてくる

441:名無しさん@ピンキー
07/03/18 14:00:59 IO4ITAMn
美味しくいただいてこいよ

442:名無しさん@ピンキー
07/03/20 19:38:41 Kw2mrWF8
>>441
そこは「美味しくいただいてこいよ」じゃなくて
「美味しくいただかれてこいよ」が正解だと思った。
勿論妄想b

>>440
刑務所だけはやめておけ

443:名無しさん@ピンキー
07/03/22 16:19:21 PlSIWcsT
一発ネタ

精霊「清らかなる乙女の純粋な想いに応え、汝の願いを叶えよう」
妹「お兄ちゃん専用の肉便器奴隷妻してください!!」
精霊「清らかで……純粋……」(泣)

444:名無しさん@ピンキー
07/03/28 11:58:46 HkFJuhlU
欲しゅ

445:名無しさん@ピンキー
07/03/30 23:47:25 xHORL0Uh
>>100
これって誰のセリフだっけ?

446:名無しさん@ピンキー
07/04/03 07:36:36 Itzz59xQ
>>445
斑目?

447: ◆26PKCMob6A
07/04/10 00:36:00 n67xjbMr
 股間が妙に生暖かかった。寝ぼけ頭で左手をトランクスの中にある自身に突
き入れて、暖かく粘り気のあるものをが手についた。
「また、やっちった……」
 俺は目を開けて掛け布団を右手で掴んでベッドから降りた。どんな夢かは覚
えてないが、夢精したのだから相応の夢だろう。優衣が出てこなかっただけマ
シだが、出したはずなのに股間に蠢く僅かな疼きに顔をしかめた。部屋のベッ
ド脇に置かれた時計を見ると現在時刻は午前5時50分。今の時間なら優衣は起
きていないはずだ。シャワー浴びよう。
 戸棚の引き出しの一つを開いて、黒柄のトランクスと白いTシャツを引っ張
り出す。部屋のドアを開けて、階段を降りて洗面所の前で何かをごしごし洗っ
ている優衣とばったり出会ってしまった。
 優衣はパジャマ姿のまま、風呂場向かい側の洗面所に電気もつけずに立って
いた。必死になって自分の下着を洗っていた所を俺に見つかって、声も出ずに
硬直していた。それは俺もそうだ。今まで優衣の下着をまじまじと見ることも
なく、優衣の顔が真っ赤になるのも見た事がなかったから。
 優衣の下着は、精緻な白い花柄模様で、中央にちっちゃな赤いリボンが飾ら
れていた。上品な中にも可愛らしさのある下着の、あそこの部分が石鹸の泡に
まみれている。大事な下着なのかブラシは使っておらず、指で丁寧に洗ってい
たようだ。その細い手は16歳らしく、白くきめこまやかな肌だ。
 俺は頭が真っ白になって、ただ突っ立っていた。
「お兄ちゃん……」
「うん」
「……見ないで」
「うん」
 優衣が顔を真っ赤にさせながらも俺にお願いしているにも関わらず、俺は優
衣の話を右から左に聞き流していた。
「お兄ちゃん……本当に」
 優衣の声色がやや上擦る。その声がいけなかった。俺は股間が再び勃起する
のを抑えられなくなると共に、「ごめんっ」と言って後ろを振り返った。
「……ごめん」

448: ◆26PKCMob6A
07/04/10 00:37:20 n67xjbMr
 言ってみたものの、その場から立ち去ろうとはしない俺がいた。優衣のパン
ティを洗っている音が聞きたかった。どんな表情で洗っているのか、克明に見
ておきたかった。股間は膨張していた。
「……お兄ちゃん。恥ずかしいから……どこか行って」
「ああ。ごめん」
 これ以上ここにいたら本当にダメな人間になってしまう。俺はトイレに直行
した。


 トイレの中で、俺は洋式の便器にズボンを下ろして座ったまま、当然のよう
にペニスを左手で握っていた。皮被りのペニスは10センチ強に勃起していたの
で紅い亀頭が丸見えだ。その亀頭と皮に自分の唾液を垂らして、息を殺してオ
ナニーした。
 あの虫も殺さぬような端正な優衣が、今自分の下着を洗っている。朝早くか
ら電気もつけずに洗っているのは何故か。見られたくないような汚れがついて
いたのか。あの指が、下着を泡立てて洗っていた。下着をいためないように優
しく洗っていたのだろう。音がまるっきり聞こえなかったから、相当気をつけ
ていたに違いない。
 優衣の可愛らしい笑顔に撃墜された男子は数知れない。あげてもいないバレ
ンタインデーのお返しチョコなども山のように届いた時もあった。二回も違う
ストーカーに狙われて追い返したこともある。街を歩けばモデルにならないか
と誘われたことも腐るほどあった。お淑やかな、言葉を選ぶ妹だから相手を傷
つけるような台詞は口にしない。だから他人は誤解してしまう。まだいけるの
ではないかと。
 優衣は他人の冗談にも理解を示し、そこにいるだけで和みキャラとなってし
まう。優衣がいるだけで他の女子は見劣りし、結婚式に行けば優衣よりは可愛
くない、という評価が男性でなされてしまった。
 俺ぐらいは、優衣の前では真人間でいてやらなくてはいけない。そう思って
いるはずなのに、優衣の仕草一つで今日もオナニーを始めてしまった。夢精を
したとか関係なかった。優衣がいる。ただそれだけで、勃起するようになって

449:名無しさん@ピンキー
07/04/10 00:39:03 n67xjbMr
いた。夢の中でなら何回も優衣を犯した。優衣も気持ちよくなってくれたこと
もある。だが現実ではそんな関係にはない。なってはいけないのだ。
 もうオナニーしないと誓ってからは、一週間に一度くらいのペースでしかオ
ナニーしないようになった。だがオナニーするとき、ネタは妹しかなくなって
いた。ダメ人間だと自分を否定し続けても何も変わらない。良い兄貴でなくて
はいけないのだ。
 そんな御託を吹っ飛ばすくらいに、自慰は気持ちよかった。今日の「優衣」
はたっぷり溜まった精子をお口で吸い取ってくれる「優衣」だった。「一週間
の勉強の疲れをとってあげたいから」と大きな瞳をうるわせて、俺のチンコを
大切に取り出して、両手で皮を剥いて舌を這わせた。アイドル顔のAV女優のよ
うに目を細めて微笑んで、しゃぶり続ける妹がそこにいた。「私の膣じゃきつ
すぎるから……」そういって優衣は両手で俺の竿を加減しながら上下にこすっ
ていった。カリ首が弱いと見透かすや否や唾液をふんだんに塗して、舌と唇で
ねっとりとペニスのカリ首辺りを舐めしゃぶっていく。「お兄ちゃんの心が読
めたらいいのになぁ。そうしたらもっと気持ちよくできるのに」
 優衣の手コキと舌技は絶品だった。健気にも俺を慕う優衣の口腔に、俺は大
量の精液を放出した。放出と同時に、俺のペニスを掴んだ優衣の手がきゅっと
締まる。強すぎる締め付けではなく、極上の快楽をもたらす優衣の手ほどきに、
俺は自身の白いどろどろの精液が睾丸からペニスを通り、亀頭を抜けて優衣の
口の中に放出されてゆくのを感じていた。
「お兄ちゃん……優衣がしてあげるから、もうオナニーしちゃ駄目だよ……」
 頷くことさえできず、ただ思った。
「また、やっちった……」


 俺の家族は四名。父さんと母さんと俺と優衣だ。父さんは東京の九段下に単
身赴任していて、母さんはクラブのママさんをしているから昼頃出かけて深夜
に帰ってくる。母さんに似て優衣は異常に可愛らしかった。最近ロングヘアー
からボブカットにしたが、可愛らしさは変わらず、更にチャーミングになった。
 優衣は俺と同じ高校一年生で、俺の方が先に出てきたという理由だけでお兄

450:名無しさん@ピンキー
07/04/10 00:39:54 n67xjbMr
ちゃんとなった。優衣は頑張り屋だった。勉強も、スポーツも一生懸命で小さ
な頃から弁護士になると決めて、勉強を続けていた。その努力は尋常でない。
 自分は学校の先生になりたいと考えていた。高校こそ一緒だが、大学になれ
ば優衣とは会えなくなる。
 優衣がいたから俺もしっかりしなくちゃと思うようになった。だけど優衣で
オナニーするのだけは、止められなかった。
 自慰を終えた俺は朝ごはんの準備に取り掛かる。キッチンの洗い場で石鹸を
使って洗
う。家事は優衣と分担していて、月曜は朝ごはんが俺で、洗濯は優衣という風
に曜日ごとに仕事は分かれていた。
 念入りに手を洗いつつ、今日の献立を考える。朝飯は簡単にご飯と味噌汁、
ベーコンとほうれん草の炒め物にする。夕飯は、としばし考えても思いつかな
いので冷蔵庫をあさって、家計簿を見て考える。ある程度の食費を捻出できそ
うだったので優衣の好みも聞いておこう。
「おはよう……お兄ちゃん」
 料理が一通り済んだところで優衣を呼びに行こうとする前に、優衣は階段か
ら降りてきた。すでに制服姿になっていた優衣は綺麗なボブカットを靡かせて、
俺を見上げながら申し訳なさそうに言った。
「おはよう。さっきはごめんな」
「え? あ……ううん。大丈夫。気にしてないから」
 優衣はそういって微笑んだ。だが気にはしているだろう。兄とはいえ男子に
下着を見られたのだから。
「いや。優衣は気にしているに違いない」
「え?」
「俺を憎んでるに違いない」
「え、ええ~~?」
「俺を困らせようと画策してるんだ」
「し、してないよぉ……」
「そうか。そんなに俺が憎いか」
「に、憎んでないのに」

451:名無しさん@ピンキー
07/04/10 00:48:18 n67xjbMr
「優衣は考えた。『こいつを懲らしめるにはどうすればいいか?』」
「考えてない……」
「『金だ。それもありったけの金を奪い取ろう。120円、150円なんては
した金じゃなくて』」
「はぁ……」
 呆れて反論する気も失せている優衣。
「『ディズニーシーに行きたいんだ私は。チケットを購入させてやる!』馬鹿
な! なんて酷いこと考えるんだお前は! 俺の弱みを握ったな!」
「い、いきたい」
「そこだけ本音かよ! ま、とにかくそういうわけで、俺はチケットを買わな
くちゃいけなくなったわけだ。料金改定前に」
「お兄ちゃん……」
「何だよ勝ち組」
「朝からテンション高すぎだよぉ」
「スマンこういう性格なもんで」
「むしろお兄ちゃんがディズニーシーに行きたかったりする?」
「ぐっ」
「一人だと寂しいから誰か適当な人を」
「違う! 俺は、お前と行きたいんだ~~!」
 右手に力瘤を入れて力説する俺。傍目で見ると愚かかもしれないがそれは気
にしない。
「シーは一度も行ってないから妹を出汁に使って」
「そんなことないです。優衣。君は間違っている。君はもっとお淑やかな妹だ
ったはず」
 優衣は少し黙って、顔を綻ばせた。「いいよ」
「はい?」「お兄ちゃんとだったら、いきたいな」
 上目遣いではにかむ妹がそこにいた。兄を全編的に信頼する穢れのない少女
の応答に、俺は胸が一瞬にして焦がれた。「だっ……」
 言葉を発しなくては場の空気が悪くなるのは分かっていたが、邪な自分とは
あまりにも異なる優衣に、心が砕けてゆきそうだった。優衣の可愛らしい唇か

452:名無しさん@ピンキー
07/04/10 00:49:24 n67xjbMr
らまた、今日も爆弾級の言葉が漏れた。いつも、そうした言葉をオカズにしていた。
「優衣、じゃいつが空いてるか調べといてくれよ。俺が優衣に合わせるから」
 俺の言葉一つ一つに頬を染めて頷く優衣。その瞳を覗き込んでいるだけで、
抱きしめたくてうずうずしてしまう。
「メシにしようぜ。ひとまずはさ」
「うん」
 優衣は眩しそうに俺を見て微笑んだ。「お兄ちゃん」
 その表情にドキドキしてしまう。「な、なに?」努めて冷静に答えようとし
たが、声がうわずってしまった。
「ありがとう」
 俺はもう、優衣の口元しか見られなかった。耳に柔らかく響く、優しげな声
で優衣は「ありがとう」といった。
「そ、そんなに改まって言うなよ。照れるじゃんか」
「だって優衣はお兄ちゃんに、何もしてあげられてないのに……どうすればお
兄ちゃん、喜んでくれるのかな。分からなくって」
 優衣は椅子に座ったまま、目がうるんでいた。「時間がないだなんて言い訳
だよね……お兄ちゃんに聞かないで探そうって思ったけど、全然思いつかなくて」
「優衣がここにいてくれれば、それでいいよ」
 怒ったような困ったような、優衣は顔をくしゃくしゃにさせた。涙が両頬か
ら一滴零
れておちる。
「メシにしよう。冷めちゃうから」
 俺は努めて笑顔でいった。「聞いて驚けよ。味噌汁には料理会コンテスト第
一位の永田さんの白味噌と、永田さんのご主人の取れたて茄子が入っているん
だ。朝一で貰ってきた。心して食せ? ベーコンは三件あるスーパーマーケッ
トの中で一番安い石橋屋のベーコン111円の一切れを利用してる。旨いかどうか
は分からんけど……」
 空回りしてるのは自分でも分かってる。気にするな。優衣は頬を紅潮させて、
静かに俺の話を聞いていた。自分の気持ちを隠すでもなく、だけど言うでもな
く。優衣は俺の話を涙を流しながら、聞いていた。

453:名無し
07/04/10 01:10:12 1/JfY2GF
続き続き!

454:名無しさん@ピンキー
07/04/11 01:21:08 siPfmZdh
うわあああああああああwwwwwww
洗ってるシーンがツボだwwww

455:名無しさん@ピンキー
07/04/11 23:24:11 bajQhGx9
 放課後になると、クラスメートは一様に部活のため、帰宅のために教室を後にする。
俺も帰宅するために教科書などを鞄に詰めて教室のドアをがらりと開けたら、目の前
の廊下に優衣がいた。手提げ鞄を胸に押し付けるように両手で抱え込んでいた優衣が
俺に気づくと、伏し目がちな目を輝かせて「お兄ちゃん」と左手を小さく振った。
 う、おおおお。
 そんな仕草が男子生徒を一々悶絶させているなど、優衣は知る由もない。只でさえ
女子高生のブレザー姿は男子生徒の妄想の的なのだ。しかも学内きっての美少女がグ
ラビアに出てこない笑顔を見せたとあっては、一大事件である。
 隠れて彼女の挙動を視姦していた男子生徒諸君(先生含む)から複雑な声が漏れる。
歓喜、驚愕、憤怒、悲哀、様々なうめき声が廊下を走る。
「おう。お疲れ。どうした? 優衣」
 いつもは自分から優衣のクラスに入ってくのだが、今日は優衣が廊下で待っていた。
何か用事があるのかもしれない。
「あのね。今日……これから数学の若本先生の特別講習があるから」
 それでは一緒に帰ることはできない。「そうか。分かった。先に帰るけど、いいか?」
「うん。ごめんなさい」
「気にするなよ。優衣が大丈夫なら、俺はいいよ」
「……うん」
 痴漢未遂事件があってから、俺は必ず朝夕に優衣と一緒に帰るようにしていた。学
校に行きたくないという気持ちを押し殺して学校に行こうとした事件後の次の日、優
衣は高熱を出して倒れた。優衣には話していないが、痴漢に対しての精神的な拒絶反
応が高熱を出させたのではないか。そんな気がしている。ともあれここ一ヶ月以上は
放課後になるとお互いのクラスで落ち合い、帰るようになっていた。今日のケースは
例外だ。だが、朝はともかく夕方なら、痴漢に会わないように帰れるのではないかと
思うようにもなっていた。夕方なら電車のラッシュはないし、緊急用のアラーム機も
持たせていたから、何かあったらそれを押して助けを求めればいい。
 そして俺に依存する生活をし続けていても、優衣のためにはならない。
「ありがとう……おにいちゃん」
「……馬鹿。照れるだろ」
 そういって優衣の眉間を軽く小突くと、優衣は頬を染めて俯く。
 廊下から「おおおおお、ふおおおお」というざわめきが聞こえてきた。

456:名無しさん@ピンキー
07/04/12 01:18:46 5rvBfBgO
wktk

457:名無しさん@ピンキー
07/04/12 03:31:54 PsmYaw3z
おおおおお、ふおおおお

458:名無しさん@ピンキー
07/04/13 23:39:48 8CjGkjOe
 家に帰ってきた俺は私服に速攻着替えて台所に立ち、今日の献立を考える。やっぱ
男はカツ丼だろ。というわけで優衣に相談すべく、焦げ茶の階段を登る。
「優衣は女の子だけど、やっぱカツ丼食って頑張ろう」
 理論もへったくれもないのは重々承知だが、今日はカツ丼だと思った。反論は許さない。
いや優衣がもっと軽いものがいいって言ったらすぐ変えるが。
 肉がなかった。あと調味料がいくつか足りなかった。カツ丼を買うためにいくらか
出費が高くなるが、許して欲しいと優衣にお願いする必要があった。食費は決められ
ている。お金を使いすぎて生きていけるわけがないのである。
 優衣の部屋の前に立って、二回ノックするが、返事がない。しばらくしてもう二度、
ノックしてから気づいた。まだ帰ってきてなかったんだ、あいつ……。
 その時、魔がさした。今なら、優衣の部屋に入れる。俺は左手をドアノブにかけて、
ゆっくりとドアを開けた。

 西日の入る八畳ほどの部屋に、赤い柄物のシーツがかかった折りたたみのベッド、
棚がついた木製の勉強机、グレーの洋服箪笥が並んでいた。部屋は暖色系に統一され
ていた。整然と参考書が並んだ本棚、チリひとつない机の上、皺一つないシーツなど、
優衣がどれだけ部屋に気を使っているかが分かる。俺はまず、彼女の本棚を舐めるよ
うに閲覧した。学校関係の参考書、法学関係の書籍、またはファッション誌も何冊か
ある。書籍の横には、ホワイト・テリアやウェルシュ・コーギー、ゴールデン・レト
リバーなど色々な犬のキーホルダーが何匹か、その部屋の住人を眺めるように置かれ
ていた。
 そこにある犬の瞳を眺めていたら、猛烈に優衣の弱みを握りたくなってきた。ちら
りとその話題を振ろうとしただけで涙目で口を震わせて、何でもするから言わないで
欲しいと懇願されるような弱みを、握りたくなった。この部屋の清潔感がたまらなく
嫌だった。いや、汚れていればいいというわけじゃない。優衣だって、一つや二つ、
他人には絶対に見られたくないものがなくてはいけないのだ。今朝の下着のように。
 馬鹿だな。そんなことも忘れていたなんて。
 優衣は今朝、俺に隠し事をした。兄として何でも把握しなくてはいけないのに、優
衣はそれを拒んだ。なぜ、見せたくないのだ。下着を兄に見られたからといって別に
いいではないか。下着が汚れていた? それでどうして恥ずかしがる必要がある。俺

459:名無しさん@ピンキー
07/04/13 23:41:35 8CjGkjOe
に見られたくない? 俺に見られないような所に隠したってことか?
 俺は周囲を見渡した。
 窓のサッシにかかった物干しに、白の花柄パンティーがかかっていた。中央に小さ
な赤いリボンがついているのも、今朝の下着とそっくりだった。今朝洗ったのだ、干
されているのが当然だ。俺は本棚からくるりと向き直ってその下着に駆け寄った。

 ちりちり、と理性が焼け焦げる感覚に襲われる。言いようのない不安、罪悪、苦し
み、孤独。説明のつかないものが胸の奥
で蠢いた。今、何も考えずに部屋の外に出れば収まるかもしれない。だが俺は
あの愛らしい優衣の下着を掴むためにここにいる。下着を掴めなくて何が男だ。とぐ
ろを巻いたような胸の苦しみなど、パンティをペニスに擦り
付ければすぐに直るさ。今までだってそうだ。優衣にさえバレなければいいんだ。
 すぐさまパンティを咥えている洗濯ばさみを取り除き、下着を両手の掌に乗せた。
 肌触りのいい、シルクの下着だった。ふわりと両手に乗った純白の下着に鼻を近づ
けて、匂いを嗅いでみる。朝から丁寧に洗っていただけのことはある。石鹸の香りが
するだけで、別段卑猥な匂いはしない。
 パンティの裏地を見なくては。
 朝、優衣が洗っていた箇所は丁度股間が当たる箇所だった。表の生地が綺麗とはい
え、裏がそうとは限らない。俺の右手は早速パンティを表裏をひっくり返した。真っ
白な下着の股間部に残る、うっすらと黄色がかった汚れが見つかった。なぜこんな色
なのか。これは昨日できた汚れだろうか。それとも以前からあったのか。今朝優衣が
必死に洗っていたのは、汚れが付いたばかりだったからではないか─可能性はある。
では付いたばかりだとしたら。
 お漏らし……?
「はぁ……はぁ……」
 興奮でくらくらする。この小さな下着を、優衣は昨日、穿いていたのだろう。優衣
の白いお尻がこの下着の中に納まっていた。優衣の大切なあの箇所もこの白いパンテ
ィの下にあったと想像するだけで、息を荒げてしまう。
 ふと、それで自慰をしたらどれだけキモチイイか想像した。それが駄目だった。心
臓が早鐘を打ち、気づいた時には、下着を亀頭に被せていた。
 駄目だ、こんなことをしていてはいけない、と自制の声が聞こえたが、俺の右手は

460:名無しさん@ピンキー
07/04/13 23:42:29 8CjGkjOe
問答無用にピストンを繰り返していた。優衣、洗って返してあげるから勘弁してくれ。
黄色がかった染みだって俺がきちんと純白にしてあげるよ。知ってるかい優衣。おち
んちんからは精子が出るんだ。精子の色って知ってる? すっごく白いんだぜ。ルー
ズソックスくらい白いのがたっくさん出てくるんだ。これを優衣の下着に満遍なく塗っ
てあげるよ。こんな黄色い染みなんてわからなくなるくらいに塗りたくってあげるか
ら、ちょっと待ってな。
 今……うっ。
 ドクドクと射精していた。
 肉棒はすっぽりと下着に覆われていて、白い下着の丁度股間の割れ目の辺りに赤黒
い亀頭が突き刺さっていた。亀頭からは白濁液がびゅる、びゅくっと放出されつづけた。
 刹那、階下から「ただいまぁ~」という声が聞こえた。妹の優衣だ。俺は瞬時にあ
たりを見渡し、ここが妹の部屋であることを再確認した。このままここにいてはいけ
ない。俺は精子で濡れた下着をズボンのぽっけに突っ込んで、同じく精子で濡れた右
手を上着の裏にこすり付けて、妹の部屋のドアに手をかける。
「お兄ちゃ~ん。いないの~?」
 マズイ。優衣は俺を探している。今すぐ部屋を出なくてはいけない。俺はドアノブ
を捻って、廊下に半身を出してから振り返った。優衣の部屋の中の、先ほど俺がオナ
ニーしていた辺りにはいくつも、両手から零れ落ちた精子が絨毯に染みこむ事無く残
っていた。4箇所、こってりとした精子の固まりが見えた。精子をふき取る余裕はな
かった。俺は、優衣の部屋を出てからドアを閉めて、自室に戻った。
 自分の部屋に戻り、自分の両手を近くにあったティッシュで綺麗にしてから、
ベッドに倒れこんだ。
 危なかった。左のポケットを見ると、優衣の白いパンティが半分出ていた。
 おい!
 俺は速攻パンティを引っ張り出して、丁重に折りたたんで自分の机の引き出しにしまった。

461:名無しさん@ピンキー
07/04/14 18:51:38 rRSqW0s/
  ∧_∧  +
 (0゜・∀・)   wktk
 (0゜∪ ∪ +
 と__)__) +

462:名無しさん@ピンキー
07/04/15 00:12:52 iG+6DarE
おおおおお、ふおおおおGJ

463:名無しさん@ピンキー
07/04/15 14:02:18 sKtDbvmY
「お兄ちゃ~ん」
 階段を軽快に駆け上がってくる音と、優衣が俺を呼ぶ声がする。俺は立ち上がり、
クローゼットの扉を開いて自身の体を無理くり押し込んで扉を音を立てないよう慎
重に閉じた。だが服や下着がすでにこんもり並んでいる中に高校一年の体がまるま
る入ったため、ドアはきっちり閉めることが出来ず、僅かだが隙間ができてしまっ
た。右手でもう一度扉を閉めようとしたが、うまく扉を閉めるためには俺の足が邪
魔だった。俺の体を更に奥に押し付けようにも服が邪魔で、服は外に出さなくては
いけないくらい満杯だった。
 大体……なんで俺隠れてんだ。
 隠れる必要なんて更々─とは言えないが─ないのに、優衣が二階に上がって
くるだけで自分の部屋のクローゼットに隠れてしまった自身の卑屈さに胸が痛む。
得てしてそうだ。俺は馬鹿だ。
「お兄ちゃん~、いる?」
 コンコン、とドア向こうから優衣のノックする音がした。
 「いるぜ」と言おうとして、口が止まった。俺はクローゼットの中にいるのに、
普段よりも大声を出して返事するのか? まずクローゼットから出ろよ俺!
 俺が右手でクローゼットの扉を押し開こうとした時、優衣がドアを開いた。
「いないの……? お兄ちゃん」
 うおおおおお……!!
 俺の右手は瞬時に固まった。ギリギリ扉を開けなかったことで、優衣に己の存在
を隠し通すことができた。この指がちょっと早ければ、高校一年生がクローゼット
の中で体育座りをしている様が見えたことだろう。ありえない、ありえないマジ
やばい。
 真っ暗な闇の中、一本の光が縦に走っている。その光は俺が今さっき扉を開けよ
うとしたことでできた光だ。俺の部屋を覗ける一条の光の中に、優衣はいた。学校
帰りの制服姿で、Yシャツの首元にあるピンクのリボンが可愛らしい。
「いないんだ……お兄ちゃん」
 優衣が声のトーンを落として、俺の部屋から引き返そうとする。
 その声に良心が痛んだ。優衣はとてもつらそうに顔を伏せて、いった。
「あのね……本当は数学の補修じゃなかったの。お兄ちゃんに嘘つくつもりじゃな

464:名無しさん@ピンキー
07/04/15 14:03:43 sKtDbvmY
かったんだけど……お兄ちゃんの顔見たら、本当のこと言えなくて……今日ね。同
じクラスの男子が─お兄ちゃんも知ってる人。大野くんから、『放課後、大丈夫
か?』って言われて、本校舎の屋上で……告白されちゃった」
 俺の心臓の鼓動がやけに大きく聞こえてくる。普段優衣は、自分の恋の話をしな
い。一際美形だから皆からチヤホヤされてて、色んな男子からアプローチも受けて
るだろうが、そんな話を俺にしてくることはない。俺もそんな話は聞きたくもない
し、話を振らないようにしていた。バレンタインデーの日などは特別だ。振らない
方が不自然だから、率先して話題にした。だが本命は誰かなど直球の話はしなかっ
たし、優衣からもしてこなかった。
 優衣が告白されるなんておこずかいの日くらいの確率で発生することを、俺も知
っていた。だから隠す必要も、嘘をつく必要もないはずだった。
「本当にね……大野くん、私のこと好きなんだなぁって思って、何も言えなくなっ
ちゃった。だってどう言えばいいの? 『ごめんなさい』なんて、言いたくないのに」
 優衣は殆ど涙目になっていた。俺がその場にいたとしても、何も言い返せなかっ
ただろう。言える事など何もない。
「優衣には、好きな人がいます。その人は、近くて遠い人。いつも優衣を見てくれ
て、優衣のために何でもしてやるよって言ってくれる人。優衣が悪いことしたら真
剣に怒ってくれて、いつも笑ってる人。すっごく優しくて、大好きなの」
 自分との相違点を必死にチェックする。俺と合ってるような、合ってないような
……合ってる気がするのは俺の希望に過ぎない。仮に合っていたとしても、決定的
な証拠が欠けていた。
「……お兄ちゃん」
 急に呼ばれて、ドキッとする。顔が赤くなるのが自分でも分かる。優衣の
表情も心なしか赤くなっていた。「うん」とか返事しそうになる自分がいる。バレ
てないはずだ。返事をするべきじゃない。
「甘えてばかりの優衣だけど、傍にいてもいいですか?」
 俺は壊れた。それはもう間違いなく。

465:名無しさん@ピンキー
07/04/15 16:18:03 BcHkyOd1
続ききてたー!

466:名無しさん@ピンキー
07/04/15 20:53:32 CcA80K+0
う、う、うヴぉあぁぁああああ!!1!1111!!1

467:名無しさん@ピンキー
07/04/15 22:34:51 vml6zaPO
ひとりごとの多い妹だなwGJ

468:名無しさん@ピンキー
07/04/16 01:13:41 s6fAA4yY
ふお、ふお、おおおおお!

469:名無しさん@ピンキー
07/04/16 01:21:35 RAiWBQMW
いやこれは隠れてるのバレテーラなんじゃね

470:UNICEFは国連児童基金
07/04/17 20:21:10 K0tDr2yH

コンコンッ。

ん?この扉の叩き方は…
「おにぃちゃーん!!」やっぱし。っておーい、ノックして反応がある前に入ってくるのか。

「宿題、教えて?」
「あのなぁ、わからない問題っつうのはな、自分で調べるからこそ」
「だめなの!!今回ばっかりは!!明日間違いなくこの範囲で先生に指されるから!!もう1時過ぎてるし、お願い!!」「ったく。しゃあない」
満更嫌じゃない俺がいるよ。なんせ我が家の美人箱入り娘だからな。
「俺でいいなら、手伝うよ」
「も~んだいないよ!それどころかお釣りがくるね!なんせお兄ちゃんは県で五本の指に入る秀才っていわれてるんだからっ」
「そんな話気のせいだ。」
「あと、"世界屈指の指づかい"って隣の秋ちゃんがいってたけど、おにいちゃん、それって何の話??」
「そ、そんな話気のせいだ(汗」
「と、ともかく、早くわからないとこ教える!」
「わかったー。これ。NAFTA」
「北米自由貿易協定」
「UNHCRは?」
「国連難民高等弁務官事務所」
「これ!PTBTはぁ?」
「部分的核実験停止条約」
「なら…なら…IPCCっ!!」
「気候変動に関する政府間パネル…どうした?」
「ま…負けた(泣)」

471:名無しさん@ピンキー
07/04/18 11:41:57 y5MVO/g8
『萌えたん』系のオタク向け参考書みたいでワラタw

472:名無しさん@ピンキー
07/04/18 21:53:21 8WaL1YUy
乙! やっぱ明るい兄妹は和む。

473:名無しさん@ピンキー
07/04/18 23:17:45 gIh5k/UG
 小学生の頃なら、お兄ちゃんに何でも言えた。だけど中学生になって隠し事がで
きた。お兄ちゃんの友達からラブレターを貰ってしまったのだ。その人自体はとて
もいい人なのだけど、断る言葉が出てこなくて、泣いてしまった。
 それは放課後の教室での出来事、返答に痺れを切らせたその人が、直接言ってき
たのだった。私は泣いて何も言えず、それを見た周囲が二人を公認のカップルと断
定した。囃し立てるクラスメートと顔を赤らめる彼。私は断る勇気がなくて、その
日から私たちは「カップル」となった。
 「ついにあの遠藤優衣が─」という噂が独り歩きし、お兄ちゃんの耳にもその
日に届いた。だけどお兄ちゃんはその話題を口にすることなく、普段どおり接して
くれた。
 いつかお兄ちゃんに言えたらいいな。今日のことも、優衣の気持ちも。
「さてと」
 料理を作らなくちゃ。
 お兄ちゃんの部屋を後にしようとして、机の引き出しにふと目がいった。引き出
しが一つ少し隙間が空いていて、そこから白い布切れのようなものが見えた。
 目を逸らそうとして、でも背ける事ができなくて、机に近寄る。
 右手を引き出しに差し伸ばそうとして、手を止める。
 何でこんなことしてるんだろ。ここはお兄ちゃんの部屋だから、勝手に中のもの
を見たりしちゃいけないはずなのに。でも、その引き出しの中にあるものは優衣の
ものでないかと思ってしまったのだ。
 私はその引き出しを開けた。そこには女の子用のショーツが、折りたたまれて置
かれていた。
 心臓の鼓動が高まる。そのショーツはあまりにも見覚えがあった。私はそれを右
手で掴んだ。シルクの生地で縫製されたショーツは一部濡れていて、指先にしっと
りとした生温かさが伝わる。朝洗って中干ししたから、まだ乾ききってないのだろ
う。ショーツを左手でも持って、広げてみた。ショーツは細かい花柄の模様が散り
ばめられていて、真ん中に赤い、小さなリボンがついていた。間違いなく、私のだ。
 頭が止まる。どうしてここに、私の下着があるんだろう。お兄ちゃんが、持って
きたのか。何故。
 不意にあそこがじんわりと熱くなった。まただ。またあの変な感じだった。胸が

474:名無しさん@ピンキー
07/04/18 23:18:39 gIh5k/UG
苦しくて切なくて、あそこが熱を持つ感覚。
「……はぁ……はぁ……」
 頬が熱くなって、顔が赤くなって息が乱れて、あそこに触ってしまいたくなって
しまうあの変な感じ。
 女子なら誰でもしてる、ある行為。
 男子なら早い人は小学校の低学年の頃からしているという、ある行為。
 おなにー。
 おなにーをすれば、このどうしようもなくもどかしい感覚から逃れられるのは知
っている。だけどおなにーは恐いくらいに気持ち良すぎて、できずにいた。おなに
ーをたくさんしていると、絶頂に達することがあるという。絶頂に達したことを目
を輝かせて語る女子もいて、周囲から「変態」とレッテルを貼られてからかわれて
いた。でも皆おなにーをしているなら、皆絶頂に達したことがあるのだろう。エッ
チな話になった時に微妙についていけなくなるのは私くらいで、それは嫌だった。
だけどそれはいけない事だから、できるだけ触らないようにしてきた。一ヶ月に何
回もいけない気分になることがあって、触れたくなっても我慢してきた。皆は私の
ことを「お堅い、まじめな子」と言うけれど、私は変態にならないようにしてきた
だけだった。
 私はいつしかショーツを顔に引き寄せていた。生臭い匂いがショーツから漂って
くるが、不快ではなかった。むしろ鼻にまとわりつくような生臭さをもっと嗅ぎた
くて、ショーツを裏返して顔に寄せる。途端に顔に生温かい、湿った何かがこびり
ついた。白いサラダドレッシングのような色をした、とろみのあるものが鼻先や頬、
目元や唇に突然付着したので、私は驚いた。ショーツの裏がこんなに濡れているは
ずはないのに。
 少しショーツを離してみた。ショーツにこびりついたそれのいくつかが糸を引い
て、私の顔についたままとなっていた。どうしてこんなものがついているのか。少
なくとも朝に表も裏も洗った。
「あっ……」
 せ……ぃえきだ。
 お兄ちゃんの、精液なんだ。今日の間に、ほ、放出された、精液。
 これが、精液なんだ。

475:名無しさん@ピンキー
07/04/18 23:22:58 gIh5k/UG
 お兄ちゃんの、精液。
 お兄ちゃん……優衣のお気に入りのショーツ、お兄ちゃんの精液でとろとろだよ。
そんなによかったの? 優衣が、綺麗にしてあげようか?
 それは精液を舐めるための言い訳だった。
「お兄ちゃん……」
 ここにいない人に対して問いかける。
「頂き……ます」
 私は舌を差し出して、ショーツに溜まった白い精液に舌を浸した。

476:名無しさん@ピンキー
07/04/18 23:29:49 LAUjONq9
GJ

続きが気になりすぎて
投下されるまで俺は動かざる!

477:名無しさん@ピンキー
07/04/19 12:34:54 TZ7Jru5q
GJ!
いい感じだ~
続きに期待してます。

478:名無しさん@ピンキー
07/04/21 16:39:17 YS+4QAYo
おおおおお、ふおおおお

479:名無しさん@ピンキー
07/04/22 11:01:34 pNBtfmK7
なんという妹
その恥じらいかたのあまりの可愛さについGJしてしまった
この妹は間違いなく萌える

480:名無しさん@ピンキー
07/04/22 12:19:56 eaT99G4X
ここってエチなしあり?

481:名無しさん@ピンキー
07/04/22 12:51:41 CORLbQuB
エロパロ板なんだから基本的にはエロがデフォルトだろ
なしでもかまわないという風潮のスレはあるけど
エロ禁止のスレはなかろう

482:名無しさん@ピンキー
07/04/22 12:57:40 ksZT/064
エッチありだけどなしでもOK。

483:名無しさん@ピンキー
07/04/22 14:53:56 ksZT/064
 それから兄の部屋に、何か啜る音が響き渡るのに時間は掛からなかった。都市部
から離れた閑静な町の一角、一軒家の二階の一室で制服に身を包んだ年端も行かな
い少女が白い布切れをじゅるじゅると口に含んでいる。兄にオカズにされたショー
ツを両手に持って、精子が付着した箇所を口腔に入れて、普段の振る舞いからは想
像もつかないようなはしたない音を立ててしゃぶり続けている。
「んっ……んっ……んっ」
 ショーツについた精液はなかなか取れないらしく、少女は形のいい眉を寄せて、
可愛らしい顔を赤らめて、頬をへこませて吸飲する。少女の視点は定まっていない。
 これはメディアには流れない。ブラウン管に写るアイドルの仕事を軒並み奪うほ
どの端正な顔立ちの高校一年生が、男性の棒を啜るが如く、女の子座りをして自分
の下着に吸い付いている。制服のスカートから伸びた足を覆う黒ニーソックスがい
やらしい。
「ちゅる……ズじゅッ、んっ……んっ、んっ、んっ、んっ、チュぱぁぁあ」
 アイスクリームやバナナを頬張るアイドルを映像越しに見たことはあっても、自
分の下着を水音を立てて吸う少女を見る機会はまずない。それが妹となれば尚更だ。
 優衣─お前、そんなことしたら─
 ペニスが勃つ。
 腹の下辺りがもぞもぞしてくる。その音、表情はヤバイ。何でそんなおいしそう
に頬張るんだ。精液はそんなにおいしくないだろう。しょっぱいだけだろう。それ
なのに目をトロンとさせて、ちゅるちゅるしゃぶってるだなんて……。
 鼻息が荒くなる。気を許せばこちらまで興奮して荒い息を吐いてしまう。マズイ。
 心臓の鼓動が早くなり、体中の血液が股間に集中し始める。急速に睾丸に精子が
作られ始めているかのように、ペニスの上あたりが蠢き始めていた。俺はペニスを
触ってはいけない。絶対に触ってはいけないんだ。今、ペニスが敏感になってる。
「んっ、んっ、んっ、んっ、ちゅるっ、ズじゅッ、ちゅるっ、ズじゅッ、じゅるっ、
じゅるじゅるじゅるじゅるっ……んっ、んっ、んっ、んっ」
 妹の声が甘美に耳に届く。優衣の声はアニメ声のように繊細で、包み込むような
印象を与える可愛らしい声だった。男子ならその声を聞くだけでもんぞり打って萌
えてしまうだろう。その優衣の癒されるアニメ声が、白濁液にまみれて脳に届く。
 胸が締め付けられるように痒くなる、甘い攪拌音。

484:名無しさん@ピンキー
07/04/22 14:55:14 ksZT/064
 優衣は着実に精液を吸い続けていた。
「あっ、あっ、アッ──」
 途端に優衣は吸うのを止め、だらしなく口を広げたまま、ビクビクと体が痙攣し
始めた。
 パンティーは両手に掴んだまま、女の子座りをした優衣は瞼を震わせていた。制
服から伸びた手足が小刻みに揺れる。遠目にはただ白いものを持っているようにし
か見えなかっただろう。だが俺は今までずっと優衣を見てきた。こんな優衣は見た
ことがなかった。優衣は精液を飲んで、軽くイったのだった。
 その間、部屋は静寂に包まれていた。

485:名無しさん@ピンキー
07/04/22 15:10:59 ksZT/064
いつも読んでいただいてありがとうございます。今まで書き溜めていたため定
期的に投下できましたが、今後不定期になると思われます。ご了承ください。

レスを下さった皆様、お返事はそれぞれ何回も読み返しています。皆様から頂
いたレスに対して返事を書かない理由は慢心を避けるためです。ご理解頂けた
ら幸いです。

あとこの作品、題名を募集いたします。
便宜的に『優衣』としていますが、なかなかしっくりとこなくて。

今後ともよろしくお願いいたします。

486:名無しさん@ピンキー
07/04/22 16:43:31 +bEbWXjr
>>485
GJ!!
ゆっくりじっくり納得いくように書いてくれ。 wktkしながら待ってる。

487:480
07/04/22 21:36:58 eaT99G4X
>>481>>482の人わざわざスマン。
ネタはあるんだが到底ぬけねー暗さなもんで
ぬるくてどん暗いのって大丈夫かと。


488:名無しさん@ピンキー
07/04/22 22:05:23 kBiFjGSC
スレ違いでなければ大丈夫かと。書きたいものを書くのがよろしいですよ。

489:480
07/04/23 00:20:11 mYomqTj6
そんじゃお言葉に甘えて投下。

不毛で暗い展開
仲悪い
数年別居してた

上記でだめぽな人はスルーよろ。

490:青の感情
07/04/23 00:22:03 mYomqTj6
妹と喧嘩をした。
いつものことだし、始まりは些細だった。
彼の妹は、学校においても家庭においても優秀と呼ばれる人間
だったので、兄の素行の悪さに嫌気がさしてお小言を言いたくなる
のも当然のことだと、彼には分かっていた。
その彼が、理解していながらあのような暴挙に及んだのは、
どうやら理性の範疇外のことだったらしく、後日、彼はそのことに
対して少し後ろめたさを抱いた。
もちろん周囲の誰にも、まして当の妹本人には、そんな感情の
一端も握らせはしなかったが。
彼は自分ではそうと意識しないながら、誰にも内側を覗かせない
人間だった。
幼い頃からの癖で、それは染み付いているものなので
自分ではどうしようもないことだった。
どうかしようと思ったこともなかった。
ただ、育ててくれた父が亡くなり、もう一方の家族と同居する
ことに至った際には、己のそのような部分が面倒を引き起こすかも
しれない、という危惧を抱いたことはあった。だがこれもまた
手の打ちようのない問題だったので、はなから直すのを諦めて
居直ることにした。


491:青の感情
07/04/23 00:22:58 mYomqTj6
するとやはり面倒事は生じた。
面倒は、彼の妹にあたる少女に関してがほとんどだった。
彼女は、彼を兄と思ってはいないようだった。
11年の年月を経ての再会で、どうやら初対面から警戒心を抱かせた
らしく、どんなに交流を図っても親しくすることはなかった。
いや、もしかしたら、親しくしようという努力なら彼女も試みた
かもしれない。
事実、同居してから最初の3日間は、特別用もないのに向こうから
話しかけてきた。
だが、彼が手の内をまったく明かさずに接していることを悟ると、
努力は無駄だと思ったのか笑顔すら滅多に見せなくなった。
彼はそのことに対して、特にこれといった感想を抱かなかった。
記憶も定かでないような昔に引き離された二人が、思春期に差し
掛かった今の時期になんのこだわりも持たずに仲良くすることは
無理だろうと、どこかで分かっていたからかもしれない。


492:青の感情
07/04/23 00:23:49 mYomqTj6
だが、深く沈めて浮上させることもしなかった記憶の底、
澱んだ泥濘の中にあるぼやけた輝きを、彼の中枢はまだ消し去って
いなかった。
彼女の方は頭の隅にも記憶していないだろう過去の交差を、彼の
方は確かに覚えていたのだ。
その過去を思えば、今の兄妹の温度は少しだけ、彼にとっては
哀しい温度かもしれないことを、ほんの僅かの間ではあるが思った。
そんな気持ちも、目まぐるしい日々はぎこちない家族をさらって
置き去りにした。
そしてその日々は、兄と妹をゆっくりと、しかし確実に成長させる。
結果として、その成長は兄にとってまったく迷惑極まりない、
予想外の事態を呼び寄せることになった。
先日の喧嘩も、まさにその予想外の事態が影響した末のことだった。
彼は、己が日一日と変わっていくのを感じ、その焦りと恐れから、
つい妹に八つ当たりしてしまったのだ。
それも、押し倒して脅す、という形で。

493:青の感情
07/04/23 00:24:49 mYomqTj6

『私は、兄さんにとって何なの?』

短い髪をわずか揺らし、黒目がちの瞳をひたとこちらに見据えた、
彼の妹。血の、確かに繋がった。
彼の中には、もう一つの家族と初めて会った日から抱えている、
激しい感情がある。
深い青色をしたそれは、しっかりと管理してあるものの、何かの
拍子に飛び火したなら取り返しがつかないほどタチが悪い。
それこそが予想外の事態の元凶だった。
だから彼は、妹にとっては理性的で、常に余裕を持った、
無関心の兄という立場を貫かなければならない。
成り行きで押し倒してしまった先日の喧嘩も、その為の抑制剤だ。
彼の激しい感情を揺さぶるのは、妹の優しさに他ならないからだ。
だから彼は、どんな失態を犯そうとも妹とは険悪な状態を保ち、
たとえ僅かであっても彼女からの信頼を根こそぎ刈り取らなければ
ならなかったのだ。

494:480
07/04/23 00:26:58 mYomqTj6
とりあえずここまで。続きます。

…妹萌えというか兄妹萌えかもしれん

495:名無しさん@ピンキー
07/04/23 01:30:48 wGZ7akLH
それでも構わない。
GJ!

496:名無しさん@ピンキー
07/04/23 07:29:08 /ZFE1/23
おーい兄よ!
GJ

497:480
07/04/24 01:06:30 78kEnZ3f
続き投下。
兄、関西弁。
エセでもスルー願う。


498:青の感情
07/04/24 01:08:30 78kEnZ3f

「たーかーお。何読んでんの?」
甘い香水の香る女友達の気配が、右肩に乗っかった。
香水は、彼女がベビードールと呼んでいるものだ。
高尾はその香りを他の女からもかぎとったことがあるが、それは
あまり彼の好まない匂いだ。
素直な感想を述べてもいいのなら、鼻がひん曲がるという形容詞がつく。
だから香水の感想を暗に求められた時には、高尾は何も言うことはなかった。
「エロ本」
女友達の声に遅ればせながら答えを返すと、彼女は「うっわ」と
低い声で唸った。
「普通さー、女の子の前で堂々と見る?ったく無神経なんだからさ」
「その無神経にくっついてきたんはお前やろ。うるさく言うんは
筋違いやぜ」
「まあ、そーだけどさぁ」
家に両親のいないとき、高尾はたまに女を連れてきた。
家に呼ぶ彼女たちの基準は邪魔になるかならないか。
それでないなら声もかけない。
今回はハズレだったかもしれないと、高尾は密かに嘆息した。
「ねー、…あたしとエッチするために呼んだんじゃないの」
あまりにも突然であからさまな誘いに、思わずズッコケた。
「あ、あんなぁ、薮から棒に何を言い出すんや!
本破けてまうとこやったやないかい!」
「だって、え?じゃなんで連れてきてくれたの?」
「そりゃ…」

499:青の感情
07/04/24 01:09:50 78kEnZ3f
逆に聞き返されて答えに窮してしまった。
確かに目的はそれだ、恥ずかしながら。
高尾は、彼女のずば抜けて開けっ広げな性格と、天井知らずの明る
さが好きで付き合い出したのだが、たまについていけなくなる。
今がまさにそうだ。
しかしここでなんだかんだ理由を述べてムード(?)をシラケさせて
もなんなので、高尾は渋々の体を装って女の提案に乗ることにした。
「それもそうか。しゃーない、ヤるか」
すると女は、何よしゃーないって、と憤慨したが、
そのときにはすでに制服を脱ぎはじめていた。
首筋に口を寄せ、ぬめる軌跡を施したとき、
「ただいまー」
という少し無愛想な声が聞こえた気がしたが、構わなかった。
妹のものだったからだ。

女を送っていってから、ふと思いたってドラッグストアに寄った。
そう前に買ったものでもないのに、ゴムはさっきできれてしまった。
我ながら節操がないと思いながら、改善しようとは露とも思わない。
もし女を連れこむのをやめる時がくるとしたら、
それは家を出るときと決めていた。
在学中、いや、親の手を離れて許してもらえる日までは、
彼が女の噂を途絶えさせることはないだろう。
それが高尾なりの対策だった。
あの他人行儀な家で生活するため、やむなく身に付けた知恵だ。
だから女もコンドームも、今はまだ切らすことができない。


500:青の感情
07/04/24 01:12:34 78kEnZ3f

「ただいま」
一応の挨拶を告げて家に入ると、中はシンとして薄暗い。
人の気配がしないのがすぐに分かった。
妹の靴は確認したが、もしかしたらつっかけを履いて
どこかへ行ってしまったのかもしれない。
さっきの行為の声は、妹の部屋まで安々と届いていたはずだ。
妹の不在を知って、高尾はどこかでほっとしている自分に気付いた。
それは、矛盾した感情だった。
わざと妹に聞かせようとしたのに、はっきりとは聞かなかったのか
もしれないと考えると、それが最善のようにも思われた。
煩わしい考えだったので、首を振って少し嘲笑する。
長くはその思いにとりつかなかった。
自室に戻って雑誌を片付けていると、紙屑が落ちているのに気付いた。
それはくしゃくしゃに丸められていて、どんなものか分からない。
高尾は紙屑を手にとって広げ、中を確かめた。
――変態。
その二文字だけが、黒く細いペンで、しかしはっきりと
怒りを表した様に乱暴に殴り書きされていた。
それは、先日妹との喧嘩の原因になった、女からの短い手紙だった。
高尾は忌々しい思いでそれをくしゃくしゃに丸め戻し、
今度こそ永久に目につかぬように力をこめてゴミ箱に捨てた。


501:青の感情
07/04/24 01:16:09 78kEnZ3f
変態。
まあ、そうだろうと高尾は思う。
認めたくはないが、高尾は自分をそのように思いはじめていた。
妹に欲情するような人間は変態以外の何者でもない、と。
とどのつまり、高尾にとって妹は妹ではないのだ。
彼女にとって高尾が兄ではないように。
あの偽りの家族を装い始めた日から、二人はその事実をどこかで
周到に嗅ぎとっていたので、迷わず互いを嫌悪の対象にした。
顔を合わせれば挨拶より先に小言が口をつく。
兄の態度ややり方に我慢ならない妹は邪険にし、
そんな分かりやすい妹の反応を馬鹿にする兄は無視を決めこむ。
両親は常々それを不安に思い、険悪な実の兄妹の関係を心配していた。
だが、最悪なまでの仲の悪さは露呈せずに置いたので、
若い兄弟にはよくあることかとどこか楽観してもいた。
兄弟仲が悪いのは、世間一般的には普通の範疇に入るからだ。
その範疇に入らないのは、むしろ異常に仲の良い兄弟の方だった。
高尾も妹もそれを十分理解し、世間の目を気にする余裕を持って
いたので、半ばわざとらしいくらいに仲の悪さを露呈させていた。
そんな兄妹の違和感を、敏感に感じ取ってしまった者がいた。
その者こそ手紙の主、高尾の元カノの女だ。


502:480
07/04/24 01:17:38 78kEnZ3f
続く。
そして無駄に長いんでご容赦を。

503:名無しさん@ピンキー
07/04/24 02:39:57 RU4eamTv
もんだいない、200レスまでなら許容範囲だ
それにこういうムードは大好物だwwwwww

504:名無しさん@ピンキー
07/04/24 21:18:55 60clEvGY
いい感じですね。期待しています。

505:名無しさん@ピンキー
07/04/26 02:02:08 Rsbfb6nB
これは・・・・かなり期待できるな。
ついでに保守

506:480
07/04/27 00:47:15 4nLy24iv
途中まで投下します。

507:青の感情
07/04/27 00:48:30 4nLy24iv
つ、とこめかみに汗が伝って、高尾はそれをとっさに拭った。
手紙の主の執念には、身の毛もよだつ思いがした。
あの際どい二文字が綴られた手紙を妹に渡した真意は、
恐らく妹と高尾の両方を傷つけさせることにあったからだ。
だが高尾は、その手口を正直甘いと馬鹿にした。
彼女は妹が高尾を気にして手紙を盗み見ると踏んだようだが、
妹はそんな卑しいことはしない。
少なくとも高尾に関しては、だが。
三年という月日は、妹を知るに十分とは行かないまでも、
決して短くはない。
彼の妹は実に聡明でありながら、反対にどうしようもないほど
鈍くもあった。
高尾が関心のないフリをしたらそれを額面通りに受け入れ、
必要以上に介入しない。
暗黙のルールであり、共に暮らすために引いた一線だった。
だからたとえ元カノらしき人物からワケありげなものを渡されたと
しても、それを確かめるような愚を妹が犯すはずがない。
聡明にして鈍感な妹は、同時に憎らしいほど優しいのだ。
その優しさが向けられることを、高尾は良しとしない。
結果として兄弟仲は悪くなる一方なのだが、この前の手紙の件の
ようなことが起こった場合は、そうでないと
困ることになる。
いっそ視界に入れたくないと言われるほど嫌われた方が、
潔いのかもしれない。
そうでもしないと、彼女は嫌悪を越えた持ち前の優しさを高尾に
示してくるかもしれない。
あの喧嘩での妹は、高尾が不安になるほど頼りない声を投げてきた。
高尾は、そんな妹の情をはねつけることがこの所難しくなっていた。


508:青の感情
07/04/27 00:49:43 4nLy24iv

* * *

『兄さん』
抑揚のない声が扉の向こうから聞こえてきた。
用のない時以外滅多に訪れない妹は、その声から察して不機嫌で
あることが予想された。
『兄さん、居るんでしょ』
返事がないのに苛立ったのか、今度は強い響きだった。
仕方がないので面倒そうに答えて、机のスタンドのスイッチを押す。
微かな明かりを受けて、暗闇に浸っていた部屋がぼんやりと輪郭を
現した。
『少し話があるんだけど』
堅い口調は、その話とやらの内容がまず面白くない内容であること
を高尾に伝えた。
妹が、また兄の素行をいさめに来たことは間違いなかった。
ガチャ、とドアノブが回る音の後に『入るよ』という無遠慮な
確認で妹が入ってきた。
『勝手に入るなて言わへんかったか』
もしナニの最中やったらどないすんじゃ、と意地悪な気持ちに
なって不機嫌な声を出す。実際はベッドで不貞寝していただけだった。
『勝手じゃないわ。入るよって言ったもの』
ひねくれた兄の第一声にうんざりとした様子で、妹…千世(ちせ)が
不遜な言い訳を告げる。
『了承なしに了承得た、言う奴のことを勝手っちゅうんや』
あからさまに不機嫌を表に出す千世を無視して、高尾は溜め息
混じりに言った。
こんな風に、顔を付き合わせては喧嘩腰に話すのも相当に疲れる。
冗談の一つも言いたくなるのを堪えて、高尾は千世を一睨みし、
それからまたベッドに寝転んだ。
千世に背を向ける様に寝返りを打つと、正面の壁に小柄な影が
映っているのが見えた。
『まぁええわ。話ってなんや。お前が話ある言うんは大抵くだらん
ことか報告してほしくもないことのどっちかって相場は決まっとる
けど、今日はどっちなん?』
穏やかな声で妹が早く出て行きたくなるような言葉を並べ立てた。
背中越しの対話で済むよう、さっさと用を済ませてほしかった。


509:青の感情
07/04/27 00:50:57 4nLy24iv
『どっちでもないよ、私にとっては。でも強いて言えば報告しなく
ちゃいけないことを話にきた、かな』
嫌々口に出す千世は、段々と苛立ちを顕著にし始めていた。兄より
も感情を隠すのが下手な妹は、負けたくない故に嫌な役を演じている。
本性は穏やかな少女のそんな真実に、高尾はもちろん気付いていた。
けれどどうすることも出来ない立場だから、もう三年も気付かぬ
フリを続けたままだ。
『あ、そ。聞きたくもない話の方な』
『あのさ、兄さんが誰とどうしようと私の知ったことじゃないけど、
そっちの私情に巻き込まないで欲しいんだけど。今日、兄さんの
彼女を名乗る人が教室にきて、これ。渡してくれって頼まれた』
素っ気ない返事を返すと、千世は何やらを机に置いてそう言った。
やはり女絡みの話だったか、と高尾は舌打ちをしたい気持ちになる。
妹が苦情を言ってくるのは大抵がそれ関係だが、今回ばかりは
触れられたくなかった。
昨日別れを告げた女とは、常になくまずい別れ方をしたからだ。
それも、妹に無関係ではない理由で。
高尾の内心の焦りなど露知らぬ千世は、一区切りつけるように
溜め息をつき、皮肉っぽい声で言った。
『それと、兄さんの噂聞いててあんまり気持ちいいものじゃないよ。
私が口挟むようなことじゃないかもしれないけど、でもこういう
トラブルに今までこっちが何回付き合わされたと思ってるの?
お母さん達の前でいい顔出来るんだったら、自分の彼女にだって
出来るでしょう。別れるんだったらもっとうまくしてよ』
高尾は、それを聞いて一瞬呆気にとられた。
妹がこのように突っ込んだ小言を言ってくるのは珍しいことだった。
『やかましわ、それだけやったら早う出てってくれへんか』
動揺から、少し情けない声になってしまった高尾だった。
まるで身内らしい文句を言う千世は、挑発しているかのようだ。
この話題について高尾が避けたがるのを、知っていて言ってる
様に聞こえて。


510:青の感情
07/04/27 00:52:43 4nLy24iv
『【あんたの兄貴は残酷な奴よ】』
追い討ちをかけるように千世が尖った声で誰かを真似た。
聞き覚えのある語尾の上がり方は、話題の中心の元カノに違いない。
『だって、今日その手紙渡した人が』
その手紙というのは、恐らく先ほど千世が机に置いたものだろう。
だが今の高尾には、そんなことはどうでもよかった。手紙の内容
より、元カノの過激な発言より、何より気になるのは千世の挑む
ような口ぶりの方だ。
今日に限って、何故。
『じゃかぁしいなぁ…』
ゆらりと起き上がった高尾は、その時には動揺から解放されていた。
考えるのはいつでも出来る、と理性が訴えた。
ともかくは、この幾分不利な状況から脱出するのが先決だった。
その為には早いとこ妹を追い出さなければならない。
普段なら決して合わせようとしない視線を、高尾は久々に妹へ向けた。
『なんや。千世ちゃんは、そないに俺に相手して欲しいんかぁ?』
意識して、小さな子供を相手にするような甘ったるい声を出す。
『女の話なんぞしよって、それがタブーやてエエ子ちゃんの千世は
よう分かっとるよなぁ。そのおつむでわざわざ薮へびなこと言い
よるんは、俺にかまって欲しいからなんやろ?』
ベッドの上で両膝を立たせ、その上に両腕を置き、ことさらに
皮肉に見える笑みを浮かべる。
そうすることでどれほど凄味のあるハッタリをかませるか、
高尾はよく知っていた。
そんな顔を向けられれば、さすがに千世も怯むように肩を縮めた。
だが怖じけながらも立ち去ることはしなかった。
『べ、別に。兄さんが自分の行動に責任持ってくれたら、私だって
こんな話しない。でもいい加減うんざりしてるのも分かって欲し
かったの。一応私は兄さんの』
高尾はハッとした。
千世が何故これほどつっかかってきたのか、高尾はやっと悟ったのだ。
『妹なんだから』
おそらく、この一言を伝えるために違いなかった。

511:青の感情
07/04/27 00:53:55 4nLy24iv
『………』
サー、とカーテンの閉じられた窓の向こうから、控えめな雨音が
響いてきた。
雨季に入ったこのところは、じっとりとして空気が重くなる。
この場の気まずさを助長するかのような雨音に嫌気がさしながらも、
高尾は部屋を出ようとする千世を帰すのを、やめにした。
『そんなん、嘘やろ』
先ほどとは打って変わって芯の通った張りのある声は、物の少ない
すっきりとした部屋に怖いほどよく響いた。
『どうして』
振り返らずに聞き返した千世の声は、こちらも先ほどと違って
嘘のように頼りなかった。
そうして、気付く。
優しい千世を駆り立てた不安。
『どうして…てなぁ。自分の胸に聞いてみろっちゅうヤツや。
ほんまは分かっとんねやろ?俺がお前んこと妹や思うてへんて』
『……!』
見据えた先の小さな肩は、その瞬間にびくっと揺れた。
そんなことは出会って数日して互いに気付いていたはずなのだが、
改めて口に出されるのは違う心地がするものだったらしい。
相変わらず分かりやすい妹の反応に、高尾は笑いを噛み殺した。
『ほら、な。やっぱ分かっとるやん。でもって自分も俺んこと兄貴
や思うてへんのやろ。ま、当たり前やろな。三年そこそこ一緒に
居っただけの兄妹なんぞ、どんだけ取り繕っても親戚以上にはなれ
へんわ。ダチのがまだ兄弟ごっこできるん違うか』
十年以上離れていたこと、方言が違うこと、生活の重点が違うこと。
その全てが紛い物の兄弟を示している。
『そんなんやったらお互い干渉せん方がよっぽど仲良う出来る
やんか。せやからこっちもお前に余計な口出しせんとあったかーく
見守っとるやろ。それが賢いやり方っちゅうもんや』
『でも、今日みたいなのは不可抗力だもん!何よ、私が悪いって
言うの?』
堪り兼ねたように叫んで振り返った千世の瞳に、きらりと涙が
膜を張っていた。


512:青の感情
07/04/27 00:55:30 4nLy24iv
そんな妹の様子をちらと見て、高尾は机の上の白い紙切れを手にとった。
何の気なしに、その中身を確認してみた。
――変態。
黒い文字で、汚く、しかしはっきりと、紙切れにはそう書いてあった。
ぶわ、と、額に汗が吹き出た。
千世は、これを読んだのだろうか。
そして実の兄が抱いている彼女への劣情に気付いた上で、こんな
逃げ場のない状況を作っているのだろうか。
『兄さんのとばっちりをなんで私が受けなきゃならないの!?確かに
私は兄さんが嫌いだし、兄だと思ってない!でもそれとこれとは別の話じゃない!
必要以上に干渉するのはどうかと思うけど、そうでもしなきゃ私が
巻き添えくうんだよっ。妹じゃなくても!兄さんは私のこと何とも
思ってないのにさぁ!』
何を言っているのだろう、と、頭のどこかで高尾は思う。
子供みたいに、駄々をこねるように、高尾には
千世が愛情を欲しがっているようにしか聞こえない。
『なんやそれ』
久しぶりに、高尾は理不尽な怒りを抱いた。
手のつけられない激しい感情が、のそりと首をもたげようとしていた。
理性が追いつかない。
『俺のことが、嫌いや、言うんやったら』
三歩でその距離をつめた高尾は、拳を握って仁王立ちしている千世
の細い両手首を掴んだ。
そして逃げられぬようにと、白い顔の両脇で背後のドアに縫いつけた。
『兄貴やない、思うとるんやったらな』
『に、兄さん…?』
突然の高尾の行動に頭がついていかないらしい千世は、涙を浮かべ
たままで呆然としている。
されるがままの今の事態がどれほど危険か、まったく気付いては
いない様子だった。
『中途半端に関わんな。…妹やないて思うとる奴が、ナニしようと
気にせんの知っとるか?』
『………』
拳の中でくしゃくしゃになっている紙切れを意識しながら、高尾は
妹の鼻先三寸の位置まで顔を寄せて、低く笑った。
妹は涙を流すどころか、驚き過ぎて口を開けたままじっと高尾を
見つめている。



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