いもうと大好きスレッド! Part3at EROPARO
いもうと大好きスレッド! Part3 - 暇つぶし2ch320:間に合わなかった
06/12/25 00:01:20 Cqv0D3Vb
「はい、お兄ちゃん。メリークリスマス」
「おう、メリークリスマス」
俺と妹の愛美との、クリスマス恒例のプレゼント交換ももう何度目だろうか。
始めたのは愛美が中学に上がった年だから今回で5回目かな。
「うわ~、ネックレスだ~。…キレイ、それにすごく凝ってる。高かったんじゃないの?」
プレゼントのネックレスを見た愛美がそう訊いてくるが、俺は首を振る。
「いや、そんなたいした物じゃないよ。まぁ、気に入ってもらえたみたいでよかった」
実は値段が6ケタに届くかという程の、かなり豪華なものであることは黙っておく。
男という生きものは好きな女の子の前では格好つけたいものなのだ。
「ところで、愛美は彼氏とか作らないのか? 世の女性はクリスマスを一人で過ごさないために彼氏を作ったりしているってのに」
ネックレスをつけようと四苦八苦している愛美に椅子に腰掛けるように促しながらそう声をかけるが、逆に笑われてしまう。
「いいんだよ。お兄ちゃんと家でお祝いするのが毎年の楽しみなんだし。好きな人と一緒にクリスマスを過ごすんだから、わたしはこれでいいと思うよ」
そう言って小さく笑う愛美に俺はドキッとしてしまう。
もちろん愛美は家族として好きだと言っているだけで、深い意味なんてないはずだ。
しかし俺は愛美を妹としてではなく、一人の女の子と好きになってしまっている。
これで意識をするなといわれても無理に決まっているのだ。
震える指先に力を込め、なんとかネックレスをつけてやる。
「そんなことで行き遅れになっても知らないからな」
平静を装いそう返す。自分の思いは伝えてはいけない、悟られてもいけないものだとわかっているから。
「ふん。わたしのことより、お兄ちゃんは自分の心配をしたほうが良いと思うよ。十九年間彼女無しなんてかっこわるいよ?」
むくれてそう言った愛美もやはり可愛いと思った。
はははと笑って誤魔化す。「それじゃあわたし寝るね?」
立ち上がり愛美がそう言う。
「おう、おやすみ」
と俺が言ったのと、頬に柔らかい感触を感じたのは同時だった。
愛美が俺にキスしていた。
「うん。おやすみ。あと、メリークリスマス」
それだけ言うと愛美は二階の自分の部屋に駆け込んでいく。
後に残された俺は小さくメリークリスマスとつぶやいた。


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch