【隅っこ】無口な女の子とやっちゃうエロSS【眼鏡】at EROPARO
【隅っこ】無口な女の子とやっちゃうエロSS【眼鏡】 - 暇つぶし2ch150:書く人
07/01/19 00:20:05 buLajb7k
 俺は、目を覚ました。
 寝起きは良い方の俺の脳は、即座に今までの事が全て夢だったと気付く。どうやら、千草との出会いを思い出しながら、寝てしまったようだった。耳には、ローテンポのラブソングが聞こえる。聞き覚えがある曲…というよりも俺が書いた曲だ。
 俺は起き上がろうとして、自分の口をふさぐ、濡れたような柔らかい感触にも気付く。
 …なんだこりゃ?
 目を見開けばいきなり肌色の何かが視界をふさぎ、更には後頭部にも柔らかい感触。しかもいい匂いまでする。

「ん?」

 俺は何気なく、声をあげ…

「!!!!!?」

 無言の悲鳴。そう表現できるような慌てた気配が伝わってきた。
 次の瞬間、視界が急に開け、俺の頭の下に差し込まれていた柔らかな枕が飛び
跳ねるように動いた。

「なんだなんだ!?」

 混乱しつつも起き上がる。そして周りを見ると、すぐ近くに千草がいた。
 彼女には珍しく、明らかに驚愕の感情を浮かべた顔を、なぜか真っ赤に染めて
、壁を背にしてこっちを見ている。
 回転しろ、俺の灰色の脳細胞。一帯何が起こった?
 現状から数秒前を推測するんだ。

1.俺は寝ていた。ここには俺と千草しかいない。
2.ついさっきまで俺の頭を支えていた枕はどこにも無く、そういえばなんか暖かかった気がする。
3.さっき俺の口をふさいでいた感触は覚えがある。千草の唇の感触だ。
4.千草がめずらしいことに滅茶苦茶動揺している。

 …ふっふっふ、初歩的な推理なのだよヘイスティングス。
 俺は自身ありげな笑みを浮かべて千草を見る。千草は、俺の視線を受けてさっと目をそらす。いつもの無表情も今はどこか取り繕ったようなものになり、そもそも白い肌はまだ赤みを残している。
 証拠は十分だな。だが、ここでもう一つとラップをかけて置こう。
 俺は千草をビシッっという効果音つきで指差して、

「千草…犯人はお前だ!」
「違う、してない」
「おやぁ、してないって何をかなぁ?」
「……極悪人」

151:書く人
07/01/19 00:22:57 buLajb7k
 千草は無表情に呟いた。普通に言われたらグサリと来るかもしれないそれだが、シチュエーションによる補正と僅かに赤い頬のせいで俺の嗜虐心をくすぐる媚薬に変わる。

「極悪人はどっちだよ?人の寝込みを襲っておいてさ…」
「おっ、襲…ってなんか…」
「ん?聞こえないなぁ」

 言いながら、俺は千草ににじり寄り、そっと抱き寄せる。千草はそっぽを向きながら、それでも抵抗する素振りはない。俺は調子に乗って千草の頬を撫で、口を耳元に寄せる。

「でもさ、どうしてそんなにキスが好きなんだ?」
「好きじゃ…ないもん」
「嘘つけ。じゃあ、どうしてそんなにキス魔なんだよ?」
「キス魔…じゃ!はむぅ…」

 言葉を遮って、俺は千草にキスをする。舌も入れないフレンチキスだ。しかし効果は劇的だ。一枚のレンズ越しの目は、一瞬大きく見開かれ、すぐに蕩けて細まっていく。
 ああ…その表情ヤバイって。
 思わず押し倒したくなるが、ここはグッと我慢。キスを終えて、千草と目を合わせる。

「どうしてだ?」

 再び問う。実は答えが返ってくることなど期待してはいない。どんな反応が返ってくるかが楽しい。それこそ嘘でも、無言であってかまわない。自分の言葉に対して彼女がどう返してきてくれるか、それが楽しい。
 特に、普段から情緒情動が見えにくい千草だからこそ、こういう感情が表に出ている時は格別だ。
 期待を込めて見つめる俺の視線の先で、千草は口を開く。

「……から…」
「ん?」
「怖い…から」
「…何がだ?」

 千草は躊躇うようにしてから、必死といった風情に口を開いた。

「私…口下手だから。…あなたみたいに、歌ったりもできないし…好きって伝えられないから……。だから…代わりにキス、するの。伝わってなかったらって思うと、怖くて…キスしないと、不安だから…」

 千草が言い終えるより早く、俺は再び彼女の唇を奪った。

「んっ…んんー!」

 今度は舌を入れる。千草が僅かに抗うような動きをするが、それも僅かだった。

「ふゅ…ふ、ぅ……」

 千草は反撃を試みる。必死さが伝わる舌の動きだが、あまりに稚拙だった。俺は差し込まれて舌をしゃぶる様に迎撃し、怯んだところで逆襲。千草の歯や
歯茎を撫で回す。

「…んっ!…ぁぅん…!っはぅ」

 千草はついに音を上げて、逃げるように口を離す。息をつく千草を、俺はたまらなく愛しいと思いながら、告げた。

「伝わってるよ」
「…?」
「千草の気持ち、伝わってる」

152:名無しさん@ピンキー
07/01/19 00:24:36 buLajb7k
 そう。千草の思いは完全に伝わっている。今のこの部屋には、俺が目を覚ましてからずっと、リーダーが歌う俺が書いた曲が流れている。
 内容はベタベタなほどにストレートなラブソング。千草と付き合い始めて、その時に彼女に送った歌で個人的にはかなりいい線だと思っている。だが、彼女の無言のキスに――それによって伝えようとしてくる想いと比べてしまえば、陳腐にしか思えない。

「何百回好きだって言われるより、沢山伝わってる。だから、安心しろよ」
「…うん」

 頷くと、千草は心音を聞くように、俺の胸に顔を寄せる。千草の髪は、いい匂いがする。シャンプーか香水か、それとも彼女自身の香りなのかはわからないけれども、いい匂いだ。
 落ち着くような、それでいてどこかドキドキする……ぶっちゃけると、興奮する匂いだ。
 …結局獣かよとか言うな、畜生。仕方ないだろ、ディープキスした挙句、恋人と二人きりで抱き合ってるんだぞ?増して千草は結構いい体している。
 普段の図書館で作業しているエプロン姿では想とは見えないが、実は結構背が高く、手足は長い。プロポーションだってセーターの上からでも括れがはっきりと解るくらいだ。
 などと俺が自己欺瞞をしていると、千草が呟いた。

「Hな気分?」
「え?」
「硬いから」

 Oh!My馬鹿息子!
 そりゃ密着状態じゃ隠しようないわな。

「雰囲気、台無し」
「く…っ、仕方ないだろ?」

 二重の意味で硬直する俺に、千草は言う。さっきの意趣返しとでも言うつもりか?
 だが、そんな俺の想像と、彼女の意図はまったく違った。

「うん。仕方ないよね」
「えっ?」

 てっきり「この万年発情期がぁっ!」的なことを言われるのを覚悟していた俺は、意表を突かれて腕の中の千草を見る。千草も、俺の方を見ていた。
 笑顔の一つもない無表情で、だけどほんの少しだけ恥ずかしそうに頬を染めて千草は言う。

「セックスしよ?」





つづく


 今日はここまで。とりあえず、図書館の本は大切に使用ってことで。

153:名無しさん@ピンキー
07/01/19 00:44:41 L+H+BgMJ
おう、めっちゃ大切にする
そしてwktkもする

154:名無しさん@ピンキー
07/01/19 04:05:45 coImyXOl
おおっラブラブな感じですな
細かな表情の変化があるとイイよなぁ。特に「自分だけがわかる」ってのが。
続きにwktk

ところで>>151
フレンチキスは舌を入れるキスだ
URLリンク(dic.yahoo.co.jp)

155:名無しさん@ピンキー
07/01/19 06:51:28 254GDv4l
完璧ですよヘイスティングス

156:名無しさん@ピンキー
07/01/20 20:38:59 wD+UQoXh
>>フレンチ-キス
日本語の場合、どっちの意味でも使ってるみたいナリ。

…唇を合わせるだけの軽いキス、とかって本場じゃなんて言うんだろ?

157:名無しさん@ピンキー
07/01/20 23:12:33 x8G13P1P
>>156
バードキスです。

フレンチキス=ディープキスが一般的。
でもフレンチキス=バードキスも間違いじゃないです。

フレンチキスはフランス式のキスという意味でフランス人のキスは下品=ディープキスと宣伝されたらしい。
日本ではフランスは上品=バードキスと誤解されたためこっちが広まりました。
諸説あるらしいですが……

私はフレンチキス=ディープキスですね。

158:名無しさん@ピンキー
07/01/21 20:00:43 vqjR9Z/t
小鳥の啄むようなキス、というやつだな。

159:名無しさん@ピンキー
07/01/23 09:01:26 lBSGw5Ll
>>152
GJだ兄弟


フレンチキスのところ読んでるときに>>154>>157みたいなことするやつ出てくるだろうと思ってはいたけど、案の定いたな

本当の意味とは違う言葉の使い方してても、多くの人がその使い方をすればそれは正しい意味になることがあるんだよ
「全然」と同じようにね

160:名無しさん@ピンキー
07/01/23 22:15:48 L4v6C2Hg
>>159のようなことをいうやつが出て来るのも想定内。
むしろ、俺のこのレスまででワンセット、よくあるパターンです。

161:名無しさん@ピンキー
07/01/24 22:07:35 Jela1VK1
あげ

162:書く人
07/01/25 03:21:43 TGT9IzQt
キス私的ありがとうございます。では続きを。

163:書く人
07/01/25 03:22:25 TGT9IzQt
 ワクワクしながら胡坐をかく俺の後ろで、衣擦れの音が終わった。

「もういいよ」

 千草の許可を貰って、俺は振り返った。
 そこでは、一糸纏わぬ姿で布団に正座した千草がいた。

「つかさ、何で服脱いでいるところは見ちゃいけないんだ?」
「…恥ずかしいから」
「裸は見られるのは平気なのにか?」
「…コレだって…」

 いいながら、千草は自分の豊満な胸を抱く。しかし彼女の細腕には、その豊かさ双丘を隠しきれず、柔肌が腕の隙間から零れる。
 うわぁっ!普通に正座していた時よりエロいんですが?

「いただきます!」
「きゃっ…」

 本能が理性を凌駕するって本当にあるんだな、と感心しながら俺は千草に抱きつき押し倒す。
 襲うとはいっても、怪我しないようにそれほど勢いをつけたわけではないのだが。一方の千草も特に抵抗せずに、あっさりと布団の上に仰向けになる。
 ぽふっ、という感じにシーツに沈む千草の体。
 手始めにと、彼女の首筋に舌を這わせながら、俺は甘い香りを感じた。千草の匂いだ。

「シーツも、千草の匂いがする…」
「い、いやぁ…」

 その言葉に、初めて千草が抵抗らしい反応をする。鳴きそうな声で首を振り、俺の体を押し返そうとする。だが、その力だってやっぱり僅かなものだった。
 少ししてから、観念したように濡れた声でもう一度言う。

「嗅ぐの…ダメェ」
「いい匂いなのに?」
「…」

 返事はなかった。ただ俺の目の前にある千草の耳が赤くなる。
 カワイイと思いながら、俺はキスを鎖骨から下に這わしていく。

「んっ……」

 口の愛撫が乳首に達すると、千草の体はピクリと動く。初めて抱いた時から、ここは敏感だったな。
 俺は思い出しながら、千草の右の乳首を舌先で転がし、左の乳首は指で弄る。

「…!…ふくぅっ…」

 口の中で、千草の乳首が硬くなっていく。乳首は勃起し乳輪の形もはっきりしてくる。
 完全に硬くなってから、俺は音を立てて吸ってみた。

「ちゅりゅ、ずちゅちゅぅぅっ!」

164:書く人
07/01/25 03:22:55 TGT9IzQt
「~~~~~~~っ!」

 俺とて弾くのが専門とは言え、一応は歌手の端くれ。自慢の肺活量に引っ張られた胸は円錐形に立ち、それに引っ張られる形で千草も上半身を反らせる。
 空気を求める息をつく千草。俺はその様子にはしかし満足しない。もう一方の乳首も同じように口に含み、たっぷりと唾液をまぶしてから、同じように吸ってやった。

「ぁ~~~~っ!」

 今度は、かすかに声を上げた。
 千草の息が整うまで、俺は攻め手を緩めて胸を揉む。

「音…立てるの…やだ…」
「気持ちよくなかったのか?」
「…」

 赤くなって沈黙する千草。俺は捏ねていた乳を内側に寄せる。
 千草の胸の大きさゆえに、乳首はすぐ近くまで寄る。ちょうど、一度に両方を口に含めるくらいの距離だ。
 出来るなら、やるしかないよな。

「っ!ああああぅっ!」

 予想外の攻撃だったのだろう。俺は舌先で転がし、口から外れる直前までひっぱりを繰り返す。

「…っ!ぅ、へぁっ……はっ…はぁっ!ぁぁあっ!」

 すがりつく様に、千草は俺の頭を抱いてきた。俺が千草の味を十二分に堪能してから口を離す。
 俺は千草の顔を見ると、彼女はすっかり出来上がっていた。

「ぁ…ぉぁ…」

 顔の赤みは明らかに羞恥以外の要素で赤くなり、目は潤んで空を見ている。

「気持ちよすぎたか?」
「…い、いぢわるぅ…」
「声…でちゃった…」
「我慢しなくてもいいんだけど…」
「駄目…はずかしい…」
「恥ずかしくなんてないと思うけど?」
「でも…」

 泣きそうな顔をする千草。たまらなく愛おしく思いながら、俺は千草の頬に顔を寄せる。

「ん…」

 頬に舌を這わせるようにキスをして、耳を甘く噛む。リラックスしたように声を上げる千草。
 ふっふっふ、油断したな。と、俺は次なる攻め手に入るべく、千草の内股に片手を差し込んだ。
 その瞬間、千草の体に緊張が走った。

「力、抜いて」
「…」

 千草は一瞬、不安そうに俺を見返してから、頷いた。自由に動けるようになった手で、俺は千草の柔肌を弄る。
 ランダムに、小さな痙攣を反応として返す千草。そのうち、俺は腕に湿った感触を受けた。
 股間に擦りつけられた腕に、愛液がまとわり付き始めていた。
 少しずつ、手を彼女の中心に近づけていく。

「ゃぁ…」

 抵抗は口だけだった。彼女の足は既に完全に脱力し、俺の侵攻を防ぐ事はしない。
 指先は用意に千草の花弁に触れ、暖かい蜜の感触を伝えてくる。

165:書く人
07/01/25 03:24:07 TGT9IzQt
「千草…指、入れるよ?」

 千草の返答は小さな頷きだった。俺は千草に口付けをしながら、中指を彼女の中に沈めていった。

「んん…っ!」

 喉の奥で、千草が小さく喘ぎ声を上げる。拒絶ではない。声には甘さがあり、秘所は濡れそぼっていた。
 俺は口を離してから、本格的に指を動かし始める。

「はぁぅっ!?きゅふぅぅぅっ!」

 悲鳴のような声を上げる千草。その度に膣は凄まじいといっていいほどの力で俺の指を締め付けてくる。だが、それはただ一本やりの締め付けではなく、呼吸するようにゆっくり蠢動している。
 掻き分ける媚肉は愛液で濡れそぼっている。擦られる感触は、指の肌で感じるだけで気持ちいい。まして、敏感な粘膜越しに感じている彼女はどれほどのものか?
 答えは、表情に出ていた。

「っ!…ぃっ!んっ!っ!!…!!」

 挙がりそうになる声を、千草は両手で口をふさいで必死で堪えていた。言ったとおり、声を上げるのが恥ずかしいのだろう。
 いっそ、手を無理やり外して、千草の声を聞きたいとも思ったが、だがこの堪える表情もいいと思った。
 指の動きを激しくすると同時に、さらに親指の腹で肉芽を押しつぶすという責めを加える。
 追い詰められる千草の頬をなでる。

「ふぇぅっ!…ん!んっ!…っっ!ひっ!あぅっっっ!」

 いやいや、と首を横に振る千草。我慢しているのだ。

「…イっても、いいぞ?」

 俺は千草の耳元で囁いてから、まるで熱を測るように千草の額に手をやり、それから少し下にずらして目を塞ぐ。
 片手で熱に浮かされる子供をあやす様にしながら、もう一方の手で容赦なく熱病の中に追い込んでゆく。
 そして…

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!」

 千草は、果てた。






 千草が落ち着くのを待ってから、俺は二本の指を差し込んで、少し曲げてみる。一度絶頂を迎えた膣は程よく緩んで俺の指を受け入れる。

「もう、いいか?」
「…うん」

 千草の返答を待ってから、俺は千草の脚の間に体をもぐりこませる。
 正常位。他の体位も試したいが、まだ三度目だししばらくはこのままでいいだろう。

「あ…のね?」

 俺がペニスを手にして角度を調整しているところに、千草が恥ずかしそうにリクエストしてきた。

「キス…しながら…」
「解った」

 俺は唇を重ねながら、千草を貫いた。

166:書く人
07/01/25 03:24:44 TGT9IzQt
「ん…」

 千草の反応は穏やかだった。
 一瞬だけ体を硬くした後、脱力しながら縋り付いてきた。

「痛くないか?」
「うん…」

 千草は少し考えたと、こう付け加えた。

「私の体…あなたのおチンチンにぴったりになってきたんだね…」

 あ、幸せそうにそんなこと言うの、反則です。

「千草…っ!」
「!っああん!」

 辛抱たまらず動き出した俺を、千草は受け止める。

「あん!あん!ひゃん!あん!んん!はぁん!ああ!あ゛あ゛!ああんっ!」

 普段より、一オクターブ高い音。
 声を堪える事も忘れてよがる千草の嬌声は、美しかった。
 どんな楽器にも奏でることも出来ない、官能的で、扇情的で、綺麗で、純粋で、美しい声。
 もっと聞きたいと、俺は千草に剛直を突き入れる。

「あん!ああん!きゃん!ひっ、ひぃっ!だ、だめ!あ、ああああ!」

 悲鳴を上げる千草に、腰を叩きつける俺。
 その度に、彼女の胸はリズムカルに弾み、声が上がる。
 熟れた唇の味も昇り立つ香りも、脳をしびれさせるほど甘く感じる。
 五感の全てで千草を感じる。愛おしく感じる。
 俺の限界もすぐに来る。中で出そう。

167:書く人
07/01/25 03:26:30 TGT9IzQt
「イク…イクぞ!?」
「ふ、ふわっ!あ、あああ!ああああ!」

 聞こえたのか偶然か、千草は俺の腰に脚を絡め、頭を抱き寄せる。
 キスを求めてくる。拒む理由はないし、俺も…

「~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!」
「…ぅぅぅっ!」

 どっちが先立ったのだろうか?キスをしたまま俺達は果てた。

168:名無しさん@ピンキー
07/01/25 03:27:34 TGT9IzQt
 俺の先端から噴出す精液が、千草の最奥に注ぎ込まれていく。千草はまるでそれを求めるかのように、ゆっくりと動きながら射精を促す。一滴残らず、吸い出されてゆく。
 ああ、何も考えられない。
 至近には千草の顔がある。
 うっすらと汗の浮んだ顔は染まり、瞳や唇は潤んでいる。卑猥な、しかし綺麗な顔だった。
 そんな顔のまま、千草は微笑んだ。

「すごく…エッチな顔してる」

 どうやら、俺も似たようなものらしい。俺は照れながらもこう言い返した。

「それは…千草もだぞ」

 ようやく、射精が止まった。
 心地よい倦怠感を感じながら、俺達はキスを交わした。











「キスしよ?」

 生まれたままの姿で布団の中で抱き合いながら、千草はまた俺にキスをしてきた。

「返事も待たずにかよ」
「……駄目?」
「いや全然」
「んっ……んん」

 不安げに問い返してきた千草に、今度は俺からキスをする。
 キスを離してから、千草は俺の胸元に、まるで子猫がするように顔を擦り付ける。
 あああ、一緒にこすり付けられる乳の感触がたまらんです。
 などと俺が千草の感触を楽しんでいると、千草は俺を見ずに言ってきた。

「嘘…ついてた」
「なんだ?」

 言われたところで、心当たりがない。
 実は処女って言うのが嘘だった、ってのはないだろう。しっかり血が出てたし。

「キスするのって…気持ち伝えるためって言うの、本当は半分だけ嘘」
「っていうと?」
「その…」

 千草は恥ずかしそうに、こちらを上目遣いで見ながら、こう言った。

「…キスも…好きなの」

 何を言い出すかと思えば。
 俺は苦笑しながら答えた。

「知ってるよ」
「うん…」

 答えながら、俺と千草はキスをした。

169:書く人
07/01/25 03:28:23 TGT9IzQt
一週間あけたからキャラが微妙に違う…。
ともかく、以上です。

170:名無しさん@ピンキー
07/01/25 03:30:57 aTbHND1I
ごちそうさまでした(*´ρ`*)'`ァ'`ァ

171:名無しさん@ピンキー
07/01/25 15:31:02 5rnPjLRa
>>162
GJ!

>>159は、もしかして全然を正しい日本語だと勘違いしてるのか?
文章表現と会話表現は違うってこと知らないのか?
普通、小説を書くときは辞書的な意味が優先されるんだよw
全然~ありみたいな現代で認められてきたけど辞書的な意味ではありえない言葉は作者が意図的に使ってない限り間違い。
そもそも、文章読めばフレンチキスの辞書的な意味を勘違いして使ってるのは一目瞭然

常識の問題だよ

172:名無しさん@ピンキー
07/01/25 18:07:43 WkKYDWPE
どうでもいいけど>>171はキモい

173:名無しさん@ピンキー
07/01/25 20:15:39 ZopYGiMW
良いな、ラブラブエチー。

174:名無しさん@ピンキー
07/01/25 20:45:10 T03ZZoMb
だがまだまだ無口なおにゃのこが足りないのだよ
とりあえず>>80の続きを無言で待ち続けてるとだけ記す

175:名無しさん@ピンキー
07/01/26 06:21:02 iOSxJOjo
上げてみるGJ

176:名無しさん@ピンキー
07/01/27 00:19:19 Clm796UQ
ъ(゚Д゚)グッジョブ!!
↑の一言に尽きる

177:名無しさん@ピンキー
07/01/27 00:28:52 7BJpkp3J
あ゙あ゙あ゙あ゙…GJ!

178:名無しさん@ピンキー
07/01/29 22:26:46 lIZhx04P
あげ


179:名無しさん@ピンキー
07/01/31 15:36:40 0Ae3O8g9
あげ

180:名無しさん@ピンキー
07/02/01 00:22:51 DRY/ewWG
唐突に投下。




「旅行?」
「明日から一泊」
「随分急だな…まあいいや、行こうか」
「……親、来るから」
「待てお前それは(プツッ!)…切れた」

というわけで企画された、幼馴染み兼恋人の華岡 葵と、そして双方の親を巻き込んだ家族旅行。
暗い部屋の天井の幽かな明かりを見つめながら、早峰 涼は眠れない夜を過ごしていた…少し離れた隣の布団に、小さな呼吸音を聞きながら。
どれだけ経っただろうかと、テレビ台備え付けのデジタル時計を見る。緑の蛍光がゼロを四つ並べていた。日付が変わっている。

(生殺しかよ……)

もともと夜は早い方だが、意識は冴えっぱなしだ…状況が状況だけに。
いざ就寝となって、公然と

「私たちは私たちでいちゃつくから、アンタたちはアンタたちで仲良くやんなさい♪」

と言われて二人部屋に放りこまれ、しかし素直に従えるわけもなく。

「…」
「な、なあ葵、」
「寝る」
「あ、さいですか」

という流れを経てこのザマだ。これでもう一週間、葵とシてないことになる。
鼓動が痛いほどに高まる、という程初心ではない。だがそれでも惚れた相手が浴衣姿で横になっていて平静を保てるほど老成はしていない。

(…葵は、平気なのか…?)

確かに男は年中発情期と言っても過言ではないが、かといって女にも性欲が無いわけではない。
だのにあの寡黙な、それでも考えていることは判る幼馴染みは、しかし事もなげに布団を敷いた後、背中を向けてそれっきりだ。今回ばかりはその心の内を察する手だては無い。
もしかして…襲って来るのを待ってたり、とか…

(……空しい)

どうして恋人を隣にして、こんな空虚な妄想に浸らねばならんのだ。
くっついて来た親どもを心底恨みながら、涼はため息と共に目を閉じた。

181:名無しさん@ピンキー
07/02/01 00:24:41 DRY/ewWG
……と。

「?」

みしり。
畳から、小さな音。自分ではない。
気のせいかと思えばもう一度、藺の擦れる乾いた音。
考えられるのは……一人。

「…葵……?」

目を開けばそこには浴衣姿の葵が立っていて、寝転がったままのこの男を見下ろしていた。

「…………ヘタレ」
「は?」
「っ……………ど、…鈍感っ」
「どっ…」

鈍感呼ばわりされる謂れはない、と言おうとして止めた。
橙色の小さな電灯の光を湛えた視線も、どこか濡れているような、熱っぽいような。

「……来る?」

同時に聞こえた、息を呑む微かな音。
否定の声が無いところを見ると、どうやらそうらしい。
…つまり、そういうこと。
まあ、あれだ。馬鹿親どもの話に乗るのは癪だが、確かに二人とも色々な意味で「お年頃」だ。そう易々と我慢できる筈もなく。

「おいで」

布団を上げてやると頬を染めながら、おずおずと潜り込んで来た。

182:名無しさん@ピンキー
07/02/01 00:27:41 DRY/ewWG
一週間振りの口付け。
ついばむようなキスを、それでも思う存分堪能する。
勿論深い方もしたいのだが、後回しだ。付き合うようになって聞いたことだが、深い方は葵にとって、思った以上に刺激が強いのだ。
普段の態度の割に、恋愛関係や「そっち」は弱いというか、奥手というか。

「寝るって言ったくせに」
「………うっさい」

唇を離して言ってやると、蕩けかかった顔をむくれさせてぷいと背けた。
…こういう仕草が凄く可愛いって、わかってやっているのだろうか。
堪らなくなって、今度は強引に唇を奪う。

「…!」

珍しく驚愕の表情を浮かべるのを余所に、そのまま舌を割り込ませる。
そのまま蠢く葵のそれに絡ませ、犯す。熱い歯茎を舐め、硬い歯の裏を滑らせる。この感触はどれほど楽しんでも飽きが来ない。
抗議の声も聞こえないことにする。実際背中に回した腕に力を込めると、堪念したようにボリュームが下がっていった。見開かれた目も再び熱を帯びていく。
唾液をこね合わせ、半分ずつ分け合ったところでようやく唇を離す。二人分の雫が布団に落ち、見えないところに染みを付けた。

「……ず、るい」

潤んだ瞳で睨まれると本当は弱い。が、こういう場合は別だ。

「狡くないだろ…誘ったのはお前じゃないか」
「………したかったくせに」
「ああ。でも、お前もだろ?」

向かい合ったまま浴衣の布地をさらに広げ、豊かな双丘を包み込んむ。
肌蹴た布の内側、押せば飲み込み、引けば弾く若々しい肉の質感。
ふぅっ、と熱い吐息が漏れてくる。俯いた顔から表情は窺えないが、身体の震えは隠せない。感度の良さは相変わらずのようだ。

「…大きくなってるな」

掌に余るその感触が僅かに、しかし感知できるほど変化しているのに気付いた。もともと涼の手に余る程はあったのが、掌から零れる量はより多くなっている。
もし、間に挟んだら…いや止そう。それを頼むのはいくらなんでも恥ずかしい。恥ずかし過ぎる。また今度だ。

「りょ、涼のっ、せい……、っ、」

指の股で突起を摘んでやると、切なげな息が吐き出される。

「…そりゃそうだな」

俺以外はこんなことしてないし、させてやる気もない。
言外に思いを込め、少し強く挟んでやる。あぁ、ぁ、と声が漏れ、小さな肩が軽く震えた。

183:名無しさん@ピンキー
07/02/01 00:28:57 DRY/ewWG
「今さら、我慢するな」
「………が、我慢、なんか」

だが、まだ声を抑えていると見える。
相対していたのを横にころんと転がし、緩んでいた浴衣を完全に脱がせる。後ろから抱き着くと、上半身だけ起き上がる。

「っぁ」

あぐらをかき、葵の身体を隙間にすっぽりと収める。より触りやすい格好…背面座位の体勢だ。

「…や……ぁ、っ………!」

片手で乳房を揉みしだきながら、残りの手を下半身に滑らせる。控え目な茂みを通り過ぎ、直接そこへ。

「ゃっ、ま、待っ、当たって……はぁっ…!」

いきり立ったモノのことを言っているのだろうが、それより早く到着した。
湿り気を帯びたそこに指を遊ばせ、入口を往復する。入れるよりさすられる方が好きなのだとか。掌でクリトリスを押し、強すぎないように刺激してやる

「や、ぁ、…っ……。ちゃ、と…涼、ので…」
「これか?」

自分の浴衣を開き、充血した分身を足の付け根、滑らかな太股に押し付ける。
葵の身体を回転させ、座ったまま相対する。完全に脱ぐと、擦りつけながら位置を上にずらし、たどり着いた秘裂を裏側で撫で上げた。

「~~~っ」

快感に顎をつんと出しながら、恥ずかしげに目をぎゅっと閉じる。

「っ……生えたみたいだな」
「…ば、か……ぁっ」

そのまま上下に揺らすと、ちょうど雁の部分が敏感な突起を小突く形になる。その度に小さな電流が流れ、あ、あ、と声を上げた。押し殺す事が出来ず、葵は羞恥に眉を寄せた。
恥ずかしがる顔をもっと見たくて、そのまましばらく続ける。すると閉じていた双眸がゆっくりと開かれ、濡れた漆黒の瞳が現れた。

「入れたい?」
「…」

訴えかけるような切ない、でもちょっぴり怒ったような視線。

「…………意地悪」
「…済まん」

そろそろ我慢できないのは、涼も同じで。

「…入れるよ」

返事を待たずに、割って、埋めた。

184:名無しさん@ピンキー
07/02/01 00:30:18 DRY/ewWG
「あ…はわっ……あぁ…ッ…!!」

水音も顕わに、飲み込まれていく。
葵は涙に濡れた瞳を「そこ」に向けながら、秘肉を分け入るたびに鼻にかかった喘ぎをこぼした。
自分で処理をしなかっただけあって、正に背筋が震える快楽だった。入ったばかりだというに、強烈な収縮に思わず果ててしまいそうになる。
だが一週間振りの機会をこの程度で終わらせてなるものかと、足を絡めてしがみつく葵を逆にきつく抱き返し、何とか堪え、押さえこんだ。

「っ……大丈夫、か?」

締め付けがひとしきり収まった後、涼はそれでも絶えず送られる快感に耐えつつ尋ねる。
達したかどうかは聞くまでもなかった。分身からは内部の痙攣が伝わって来たし、留まりきらずに漏れた愛液の量も半端ではない。何より背中に食い込んだ爪の後が雄弁に物語っている。
男の自分に女の快感はわからないが、それでも果てた後が辛いのはよくわかる。それも今のは一週間振りの、本物の絶頂の筈だ。

「はぁ、…は、ぁっ…ふぁ…」

あまり大丈夫ではなさそうだ。呼吸が荒い。

「ぁ……っ、…はっ、…い、れるの……早、すぎ………」

葵は息も絶え絶えといった様子で答えた。タイミングではなく、入れるスピードのことを言っているようだ。
荒い呼吸で身体が上下する度に、淡い朱色を差した火照った果実が二つ、揺れている。

「……はぁ、は……ぁっ……ふぅ……んっ……」
「………」

前後にも少し動きがあるため、ちゅ、ちゅ、と音が漏れる。
中が擦れる。
眼差しに入り混じった、困惑と羞恥。
快楽の残滓。

「…わ、るい」

…理性が飛んだ。

「え……んぁっ! あぁっ!」

男の意地だとか、もっと長く楽しもうとか先に出したくないだとか、そういう考えは直ぐさま吹き飛んだ。
体勢を変えることすら忘れた。座って向き合ったまま、添えた手で腰をがっちりと掴み。
突き上げる。

「あっ! だ、め…ふあ、あんっ! や、やぁ…ぁ、ひああ!」

唐突な攻勢に、葵は身震いして悶える。一週間振りのその快感に、抗議もできなかった。
突けば敏感な最奥まで届き、引けば葵の体重で加速する。内壁の襞が涼のモノを擦り上げ、更に血量を増した男根が次々と蜜を掻き出す。溢れたそれは二人の肌の間で糸を引き、打ち付けるたびにぐちゃぐちゃと音を立てた。
より大きく。より卑猥に。

「あぁ! んあ! はあ! ふあっ!」

葵はだらし無く唾液を垂らし、口を半開きにしたまま喘ぐ。
暴力的なまでの、圧倒的な快楽。他の事を考える余裕などなかった。

185:名無しさん@ピンキー
07/02/01 00:31:42 DRY/ewWG
やがて、声が切羽詰まっていく。
締め付けの間隔が狭まり、しがみつく腕がきつくなる。
もともと達しかけ、高まっていただけあって、涼にもとうとう限界が来た。

「い、く…ぞっ!」

最後とばかりに、腰を思い切り叩き付ける。より激しく。より強く。

「あぁ、あぁっ! はぁ、はあ、う、んっ! ひぃぁ、いあっ!」

最後の一突きで自分の腰をぐいと押し付け、目の前にある葵のそれは、逃がさぬよう押さえ付け。

「っ!」

勢いよく、滾りを放出した。

「へあ、ふああぁ! あぁぁぁっ!!」

強烈な締め付けが容赦なく襲い掛かった。搾り出される感覚に、思わず呻きが咽を震わせる。

「はぁあ! あ、ひああぁぁんッ!!!」

大量の灼熱が奥を叩くのを受け、葵も追って二度目の絶頂へと達した。ぶるぶると身体をわななかせ、鮮烈なまでの快楽を全身で表現する。
一際大きな、悩ましげな鳴き声を上げ、痙攣と同時におびただしい量の愛液を吐き出す。膣内に満ちた白濁と混じり合い、入りきらない分は結合部の隙間で圧力を受け、ぴゅ、ぴゅ、と漏れていく。
ぎゅぅ、と抱き着かれる。温かい身体。
意識が薄れ、しがみついた○○と一緒に横になった。
心地よい脱力。
軽い睡魔。下へ。
下へ…

186:名無しさん@ピンキー
07/02/01 00:34:22 DRY/ewWG
「馬鹿」
「…はい」
「鬼畜。色情魔。節操無し」
「いや節操無しはないだろ、こういうことはお前にしか」
「ケダモノ」
「ゴメンナサイ」

時刻は午前1時。
二人で布団を被ったまま、涼は一方的なお説教を喰らっていた。
いかに一週間振りだったとはいえ、理性が吹っ飛んだ後は半ば葵を無視した揚げ句、完全に中に出してしまったのだ。ケダモノと言われようが言い返せる身分ではない。

……中に?

「そ、そうだお前、その…」
「……薬、ある」
「あ…そうか、す、すまん」

そのうえ男性が気を使うべき最低限の事にすら思いが至らなかったことを知り、さらに情けなさで縮こまる。
ダメ人間の宣告を受けているようで、心が…痛かった。

「……」
「?」

言葉が沈黙に消え、涼はおやと顔を上げた。
目の前の葵は、なにやら視線を反らし、ほんの僅かに俯いていた。
微妙に頬が染まっている。

「……薬……ある、から…」
「は?」

発言の意味がいまいち読み取れない。薬があるから…何なのか。涼は首を傾げる。
すっと顔が上がり、上目使いの視線が向けられる。ちょっと待てお前それは反則だろう。そんなに俺の理性を虐めたいのですか。
…だが後に続いた言葉は、さらにそれを焼き焦がしてくれた。

「あ、あおいさん?」
「………………つ、次…優しく、して」

翌日、防音への配慮の甘さを思い知らされることになるが…それは別の話。




終わり。エロが書きたかった。スレ燃料になればいいなと思って投下したが今では反省している。
だが後悔は(ry

187:名無しさん@ピンキー
07/02/01 01:23:55 sGeRo5Ug
GJ!
抜いてくる

188:名無しさん@ピンキー
07/02/01 01:36:47 EY8eLhJG
GJ
この燃料だけでスレは10年戦える!

189:名無しさん@ピンキー
07/02/01 08:42:45 VR/zB/52
>意識が薄れ、しがみついた○○と一緒に横になった。



190:名無しさん@ピンキー
07/02/01 08:57:18 DRY/ewWG
orz

名前決める前にとりあえず全部○○で書いてたんだよ…スマン(´・ω・)

191:名無しさん@ピンキー
07/02/01 09:13:24 UIdv4vk6
test

192:名無しさん@ピンキー
07/02/01 09:29:04 dyL5NOhg
そんなのは些細な事だ!
声を大にしてGJ!

193:名無しさん@ピンキー
07/02/01 12:36:01 lXOqHPgu
GJ!強気無口もいいものだ…

194:神崎さん
07/02/02 00:03:00 dcD71pfG
とりあえず書いてみました。

「はぁ・・・、こりゃまだしばらくかかるな。」
「・・・・・・・。」
「神崎さん、そっちはどんな感じ?」
「・・・・・・・。」
俺たちはほとんどの教師が帰ってしまった校舎で、いつ終わるとも分からない「保健便り」の製作に勤しんでいた。
「そもそも俺は保健委員って柄じゃないってのに・・・よりによって何で委員長なんだよ・・・。」
文句を言ってる俺に構うことなく、向い合って座っている女の子「神崎ゆい」は黙々と作業を続けていた。

俺と神埼さんは高校生活2年間、どういう訳かずっと保健委員だった。
俺の場合は別に立候補したという事ではなく、いつもジャンケンで負けて残っていた保健委員になってしまってたのだった。
神崎さんはどうなのかは知らなかった。
普段からほとんど誰かと話すことをしないから、保健委員を押し付けられてしまったのかもしれない。
結局、保健委員を2年間続けていたせいで担当の先生にしっかり顔を憶えられ、俺と神崎さんは委員長と副委員長に半ば強制的
に任命された。
神崎さんは最初から無口で、必要が無いことはほとんど口にしないが仕事はきっちりこなすし、勉強もよく出来る真面目な女の子だ。

195:神崎さん
07/02/02 00:03:37 dcD71pfG
時計は夜8時を指していた。
「ねぇ、お腹空かない? これ終わったら何か食いに行こうよ。」
俺は友達同士が交わす特にこれといって深い意味の無い提案をした。
しかし神崎さんはメガネの向こうの目を真ん丸くして驚いているようだった。
「わっ・・・わたし・・・と?」
神崎さんはたどたどしく聞き返してきた。
確かに2年間一緒に保健委員をやってきたが、ほとんど私的な事を話したことが無かったから驚くのも無理ないかもしれない。
「あっ、別に嫌なら良いんだ。 ごめん、変なこと言って・・・。」
「・・・・・・・・・・ううん、行く。」
予想外の返事に俺が驚かされた。
神崎さんは小さな声でだが、間違いなく「行く」と返事をした。
「えっ?あっ・・・そう!? じゃあ、あっ、でも金無いからラーメンとかで良い?」
今度は俺がたどたどしく提案した。
「・・・・・・・・。」
神崎さんの返事は無かった。

196:神崎さん
07/02/02 00:04:23 dcD71pfG
と、その時俺の左の人差し指に鋭い痛みが走った。
見れば、たいして傷は深くないが、新聞の切り抜きに使っていたカッターの刃が指先から指真ん中にかけて切り裂いていた。
それを見た神崎さんは無言のまま俺の手を掴んで、凄い勢いで保健室に連れて行った。
途中職員室の前を通ったら、明かりは消えていた。
保健室の鍵は開いていて、神崎さんは俺を椅子に座らせると手際よく手当ての準備をしている。
俺はその間、普段では想像できない積極的な神崎さんに呆気に取られて、一言も口にできなかった。
そんな俺を前に神崎さんは絆創膏と包帯を手に困った顔をしていた。
察するにどうやら消毒薬が無いようである。
俺が「舐めとけば治るよ。」と言い終わらないうちに、神崎さんは俺の人差し指を舐めていた。
今まで特に意識していなかったが、改めて顔を見ると結構神崎さんは可愛いかった。
俺の視線に気が付いたのか、恥ずかしそうに口を離し手当てをし、俯いてしまった。

197:神崎さん
07/02/02 00:05:24 dcD71pfG
傷口は傷んだが、綺麗に手当されていた。
しかし俺はそれどころではなかった。
女の子にこんな事をしてもらったことは無かったし、今更だが神崎さんは可愛いのだ。
その女の子が・・・・・・・。
頭の中が混乱していた。
気が付けば神崎さんを保健室のベッドに押し倒していた。
メガネは床に落ちていた。
俺は我に返り、咄嗟に起き上がろうとしたが緊張してしまい体が動かなかった。
その時神崎さんと目が合った。
神崎さんは抵抗するでもなく、ただひたすら俺の目を見ていた。
「・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・。」
気まずい沈黙が訪れた。
しばらくして神崎さんが口を開いた。
「・・・あなたが望むなら・・・良いよ・・・・・・・・・・・・・・・。」
俺は無我夢中で神崎さんに覆いかぶさった。

198:神崎さん
07/02/02 00:05:58 dcD71pfG
「ごめん・・・俺、初めてだから・・・・。」
神崎さんは慣れない手つきで、でも優しく俺を導いてくれた。
そこはもう濡れそぼっている。
「あの神崎さんも・・・・。」
察したのか、ただコクリと頷いた。
俺は申し訳ない気分になったのと同時に、とても愛おしく感じた。
「出来るだけ、優しくするから・・・・。」
「・・・・・・うん。」
俺は彼女に宛がうと先端に当たるモノを感じた。
「これが・・・・じゃあ・・・いくよ。」
神崎さんはじっと俺の目を見つめていた。
侵入を開始すると苦しそうに息を荒げていた。
中はとても熱く、そして狭かった。
「大丈夫? もし辛いなら・・・・・。」
「・・・あっ・・くぅっ・・・大丈夫っ・・・・だから・・んくっ!」
大丈夫とは言うものの、歯を食いしばって痛みに耐えている。
俺は負担をかけないようになるべくゆっくり動いた。
「ふぅ・・・あっ・・・ふぅ・・んっ・・・んんっ・・・ああっん!」
しばらくすると段々と痛みに慣れてきたのか、神崎さんの口から甘い鳴き声が聞こえてきた。
しかしその頃には俺の限界はもうそこまで迫っていた。
「はぁはぁ・・・・ごめん、もう俺・・・・くっ。」
神崎さんは何も言わず俺の背に脚を巻きつけてきた。
「えっ?・・・ごめん、くあっ・・・・射精る!!」
俺は神崎さんの中に放っていた。
「・・・・・あっ・・・・来てる・・・んんっ・・・・温かい・・・・。」
神崎さんはそう呟くと、静かにまぶたを閉じた。

199:神崎さん
07/02/02 00:07:08 dcD71pfG
時計はすでに10時近くを指していた。
時間も時間なので結局ラーメン屋には行かず、自宅で済ませることにした。
「俺は大丈夫だけど・・・神崎さんのご両親、心配してない?」と尋ねると、
「・・・・・・・わたし、アパートで・・・・一人・・・暮らしだから。」と教えてくれた。
俺はアパートまで送って行く事にした。
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
俺たちはそれっきりアパートに着くまで終始無言だった。
15分くらいだろうか? アパートの前まで来た。
「・・・・・・それじゃあ。」
神崎さんはそう言うと背を向けた。
「ま、待ってくれ! 神崎さん!順番無茶苦茶だけど、俺と付き合って欲しい!」
生まれて初めての告白に、心臓は物凄い勢いでバクバクと音をたてていた。
長い沈黙の後、神崎さんは口を開いた。
「・・・・・・わたしのお願い、聞いてくれる・・・・・・?」
「でっ、出来ることなら!」
「・・・・二人の時は・・・ゆいって、名前で呼んでほしい・・・。」
「えっ? あぁ解った、その・・・・ゆい。」
「・・・・うん・・・・それと・・・キス・・・・してほしいな・・・・・。」
「!?」
思い返せば、一度もキスをしてなかった。
俺はゆいを抱きしめると、彼女の唇に触れるように優しくキスをした。
「・・・・・・えへっ、これから・・・・よろしくね。」
ゆいは唇に手をあて、今まで誰も見たことがないであろうとびきりの笑顔を見せて、アパートの中に消えていった。

                                                終わり


・・・・初めてでしたが書きました。
拙い出来ですが、読んでくださった方々ありがとうございます。
読み返してみると全くエロくないですね・・・。

200:名無しさん@ピンキー
07/02/02 00:19:10 e1IK5xFy
リアルに保健委員委員長をやっていたがこんなかわいい女の子はいなかったぜチクショーGJ!

201:名無しさん@ピンキー
07/02/02 00:34:10 ErB+FRoO
スレに書き手さんが…!
GJ!!!

202:名無しさん@ピンキー
07/02/02 01:01:17 SmJx47HH
無口スレながら、このところ神々の筆が雄弁で嬉しい限りだと思います。

203:名無しさん@ピンキー
07/02/02 09:00:53 pAWhBJT/
ちょっと描写がすっ飛ばしがちな感じだが、
堪能させてもらいますた!

204:名無しさん@ピンキー
07/02/02 10:16:23 DTGHRc2r
ギャルゲぽくて良い!

205:名無しさん@ピンキー
07/02/02 18:06:27 0qSvXzlC
小学校、中学校、高校と「図書委員」をやってきたが
こんなにも「保健委員」に憧れたことはない。

206:名無しさん@ピンキー
07/02/03 20:03:50 VkEIrGkv
Hの時、無口ながらも体は情熱的で大胆な無口っ娘がいてもいいじゃない

                     マスオ

207:名無しさん@ピンキー
07/02/05 09:40:29 HZ3GPqxc
>>206
まことに残念ですがおまえの嫁は・・・

208:名無しさん@ピンキー
07/02/05 21:06:10 TGT9IzQt
>>206それはつまり

「ハァ…ハァ…イッたか?」
「…っ…(コクコク)」
「じゃ、じゃあもう満足だな?」
「…(フルフル)」
「け、けど、もう疲れて…」
「………(ぶすぅ)」
「ちょ、そ、そんな顔したって…」
「(ぎゅ)」
「……あと一回だけだぞ?」
「~♪」

ってことか?

209:名無しさん@ピンキー
07/02/05 21:20:43 tLkbbEJG
>>208 不覚にも萌えた

210:名無しさん@ピンキー
07/02/05 21:56:54 GyOnFCVq
おっきした

211:名無しさん@ピンキー
07/02/05 22:36:05 PLA0sAae
>>208
すばらしい

212:名無しさん@ピンキー
07/02/05 23:04:15 pbxaNiYL
良いじゃないですか!

213:名無しさん@ピンキー
07/02/06 19:38:56 uuNBcBKw
恥ずかしがりやで、モジモジして口数少ないのはアリ?

214:名無しさん@ピンキー
07/02/06 20:28:56 zvo8gXIS
カモン!

215:名無しさん@ピンキー
07/02/07 03:27:38 14+Dlj/U
>>213
投下して下さい。

216:名無しさん@ピンキー
07/02/07 09:34:09 AKSQAYOr
(´・ω・`)ショボーン
まだかにゃ~

217:213
07/02/07 09:45:51 78shaPbR
すまん、エロに到達するか怪しくなってきた・・・。

218:名無しさん@ピンキー
07/02/07 16:40:10 Hr9yJbjM
大丈夫だ。いざとなったら妄想力で自給自足するから。
なぁ、俺達?

219:名無しさん@ピンキー
07/02/07 18:16:12 RC8L/0zl
呼んだか?>俺

220:213
07/02/07 20:39:01 78shaPbR
すまない戦友。
もう少し頑張ってみる。

221:名無しさん@ピンキー
07/02/07 22:28:15 j7tspCcn
ガンガレ

222:名無しさん@ピンキー
07/02/08 14:53:09 7lv4jQgq
無口な子をレイプ、誰にも話すことがないだろうからそのまま性奴隷に…

223:213
07/02/08 14:56:06 RhA27JPP
どーも遅くなりまして。
思ってたより長くなりそうです、すいません。

「あ、あのさぁ、明日天気崩れてくるみたいだけど・・・・・どうする?」
すでに日も落ち、暗くなったバイト帰り、俺「宇垣真示」は隣を歩く彼女「三橋沙耶」に尋ねた。
「・・・・・・・・・・・大丈夫・・・行く。(/////)」
沙耶は俺の手をギュッと握ってそう言うと、恥ずかしそうに俯いてしまった。
「んっ、そうか。 まぁ水族館だから天気は関係無いよね。」
内心、沙耶の仕草にドキドキしながらも、平静を装い俺は答えた。

沙耶と付き合いだして一ヶ月くらいになる。そして今回は3回目のデートだ。
告白したのは俺からだった。
初めて会ったのは俺のバイトしている小さな喫茶店だ。
沙耶は喫茶店の常連さんで、4時頃に来ていつもカウンターの右端でジュースを飲んでいた。
その時間は大抵他に客も居なく、マスターは俺に店を任せてくれていたので、俺と沙耶の二人だけのことが多かった。
最初は話しかけても、店員と客という立場もあってなかなか親しく話せなかったが、それでも回数を重ねるうちにだんだんと心を開いてくれるようになった。
沙耶は話すことが得意ではないらしく、自分から話を振ることは滅多にない。
いつも俺が話題を提供して、それに沙耶が答えるという形だ。
答えると言っても「・・・・・・うん。」とか「・・・・・・・そうだね。」と、あまり積極的な答え方はしない。





224:213
07/02/08 14:57:04 RhA27JPP
それでも楽しそうに俺の話を聞いていてくれた。俺はそんな沙耶が好きになっていた。
店に二人だけのある日、俺は決心して沙耶に告白した。
「あの・・・・俺と付き合って欲しい!!」
生まれて初めての告白だった。下げた頭を上げるのが怖かった。
俺は19、さやは17だった。他に好きな人が居るかもしれない、断られたらこれからどうしよう。そんな事が頭の中でグルグルしていた。
そんな不安を沙耶はいっきに吹き飛ばしてくれた。
「・・・あっ、あの・・・・そのっ・・・こんな・・・つまらない・・・わたしで・・・良いの?」
頭を上げてみると、沙耶は顔を真っ赤に染め、俯きながらモジモジしていた。
「そっ、それは・・・・OKってこと・・・?」
俺は聞き返してしまった。
「・・・・・・・・・・・うん。」
沙耶は俯いたまま、コクンと小さく頷いた。
それからの事はよく憶えていない。
ただ沙耶が恥ずかしそうに、でも優しく微笑んでいたのははっきりと目に焼きついている。


225:213
07/02/08 15:20:17 RhA27JPP
俺たちの関係を察してくれたのか、今回のデートはマスターがセッティングしてくれた。 で、マスターがくれたのが水族館のペアチケットというわけだ。
「じゃあ俺は家こっちだから。 明日、駅前・・・10時半ね。」
いつの間にか、家も近くまで来ていた。
「・・・・・・うん、真ちゃん・・・また明日ね・・・。」
沙耶はずっと握り締めていた俺の手を惜しそうにほどくと、もう真っ暗な夜道に吸い込まれるように消えていった。

朝、空はどんよりとした雲に覆われていた。いつ降りだしてもおかしくない空模様だ。
俺はお気に入りのドイツ軍のフィールドパーカーに袖を通すと駅へと急いだ。
駅に着くと、そこにはすでにオドオドとしながら辺りを見回す沙耶の姿があった。
「ごめん、結構待った?」
沙耶は無言でフルフルと首を振った。
俺たちは早速電車に乗った。だいたい1時間くらいだ。
電車の中、俺たちはこれといった特別な話はしなかったが、沙耶は終始ニコニコしていた。
今日は土曜日ということもあってか、水族館はカップルや家族連れの人たちでいっぱいだった。


226:213
07/02/08 15:32:24 RhA27JPP
「・・・・・・・・ねぇ真ちゃん、わたしたちって・・・・どんなふうに・・・・見えるのかな?(/////)」
沙耶はモジモジしながら珍しく自分から口を開いた。どうやら周りを見て気になったのだろう。
俺はちょっとイジワルしたくなった。
「う~ん、そうだなぁ・・・年の離れた兄妹・・・かな?」
「あっ・・・・そう・・・だよね・・・。」
途端に沙耶はしゅんとしてしまった。 それを見た俺は「しまった!」と思いつつ慌ててフォローした。
「う、うそうそ!冗談だよ、こんな可愛い彼女連れてるのに・・・・・。」
「・・・・・・・・ホン・・・ト?」
不安げに俺の瞳をみつめていた。
「あぁ、もちろんさ! 変なこと言ってごめんね。」
それを聞くと、多少安心したのか俺の手をギュッと握ってきた。


227:213
07/02/08 16:33:03 RhA27JPP
しかし実際のところ、沙耶は本当に年の離れた妹みたいな感じだった。
精神的にも脆く、決して社交的ではなく幼い感じだ。背だって俺が182cmに対して、沙耶は140cmちょいくらいしかない。おまけに胸もないし、尻もない。
言ってしまえば、完全に幼児体型だ。大学の友人に沙耶の写真を見せたところ、「オマエってロリコンの気があったんだな。」なんて言われた。
俺は体型のことなんか大して気にしてないが、沙耶はそのことにコンプレックスがあるらしい。

沙耶は熱帯魚の水槽に釘付けになっていた。 今までいくつか回ってきたが、熱帯魚の水槽が一番のお気に入りのようだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「沙耶はどの熱帯魚が好き?」
「・・・・・・・・・・・・・・あのお魚。」
沙耶は一点を指差した。
「ネオンテトラかい?」
「・・・・・違う、その下にいるの。」
「ん?・・・・・・・・コリ・・・ドラス?」
沙耶は満足そうにコクリと頷いた。
そいつは赤や青の華やかな水槽の中で、えらく地味なヤツだった。水槽に沈んでいる流木の陰で何やらチョコチョコ動いている。 確かに可愛くはあるのだが・・・。
「なんだか・・・」とそこで言うのをやめた。 もし「沙耶みたいだ。」と続けていたら、また傷つきそうな気がしたからだ。
沙耶はそんな俺を不思議そうに見上げていた。


228:213
07/02/08 16:34:21 RhA27JPP
俺たちは昼食を水族館の中で適当に済ませ、近くの店なんかを見て回った。時計は6時を指し、そろそろ帰ろうかという時、雨がシトシトと降ってきた。
「・・・・どうしよう・・・傘持ってない・・・・。」
沙耶は短めのトレンチコートにスカートで、どうやってもビショビショになってしまう格好だった。
「ほら。」
俺は沙耶にお気に入りのフィールドパーカーをかぶせてやった。
「え?・・・・でも・・・・。」
何か言おうとしている沙耶の手を引っ張り、俺は駅まで走った。
当然俺は駅に着くまでにずぶ濡れになっていた。

「ふぅ・・・こっちは大丈夫みたいだな。」
地元は雨がすでに上がっていた。
時計を見る。もう7時を過ぎていた。普段なら沙耶はとっくに家に帰っている時間だ。
「結構遅くなっちゃったね。 家の人心配してない?」
俺はさすがに心配になって尋ねた。
「・・・・・・大丈夫・・・き、今日・・・女の子の友達の・・・お家に泊まるって・・・言ってきた・・・・。(/////)」
「・・・!?」
それは俺のアパートに泊まるってことだ。要するにそれは・・・・・・。
「いいのか?」
沙耶は返事をする代わりに、目を静かに閉じて俺のほうに顔を向けた。
俺は少し屈むようにして、沙耶にキスをした。思えばこれが最初のキスだった。
「俺のアパートここだから・・・。」
沙耶はだまって俺の後を付いて来た。カンカンと階段を上る音だけが響いている。
俺は部屋に案内した。決して広くはないが、狭くもない。幸い部屋は一昨日かたずけたので綺麗だった。


229:213
07/02/08 16:48:59 RhA27JPP
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。(/////)」
沙耶は緊張しているのか、一言も口にしない。 しかしそれは俺も一緒だった。
「・・・・先・・・・いいよ。」
そう言うので精一杯だった。沙耶はなにをするべきか理解しているのだろう。なにも言わずに風呂場へと消えていった。シャワーの音だけが聞こえる。俺の心臓はバクバクと激しく鼓動していた。とりあえず準備だけはしておいた。
そうしているうちに沙耶が出てきた。ほんのりと桜色に染まっていた。
俺は目を合わすことも出来ずに風呂場へ向かった。不安でため息ばかりが出る。
はたして満足してもらえるだろうか、うまくやれるだろうか。不安で不安で仕方ない。
結局不安を拭い去ることを出来ずに、部屋へと戻った。
部屋は豆電球だけが灯っていた。ぼんやりとした明かりの中、沙耶はベッドで待っていた。俺はベッドに腰掛けた。すると沙耶は何も言わずオズオズと俺に寄り添ってきた。すでに沙耶は生まれたままの姿だった。


230:213
07/02/08 17:14:37 RhA27JPP
「その・・・俺初めてだから・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わっ、わたしも・・・。」
俺はそっとキスをした。と同時にほとんど膨らみのない胸に手を伸ばした。沙耶の胸は簡単に手の中に納まってしまった。途端に沙耶は申し訳なさそうにつぶやいた。
「んっ・・・ゴッ、ゴメンね真ちゃん・・・・あっ、わたし・・・・その・・・おっぱい・・・小さいから・・・・。」
「気にすることないよ、沙耶・・・・可愛いよ・・・。」
俺はそう言うと、今度は下の方に手を伸ばした。
「んんっ!」
沙耶は小さく呻いた。そこはもう濡れていた。俺は優しくそこをなぞった。
「くぅぅぅっ・・・・し、真ちゃっ・・・・ひうぅぅっ!?」
沙耶からはピチャピチャと湿り気をおびた音がするようになってきた。そろそろ大丈夫だろうと、俺はゴムの箱を手にしようとした。


231:213
07/02/08 17:34:48 RhA27JPP
「あっ、あのね・・・真ちゃん・・・・初めては・・・・・その・・・そのままがいいの・・・・。」
「えっ? いや、でも・・・・。」
沙耶の要望に俺は少し驚いた。
「きょ・・・今日は大丈夫な日だから・・・・。」
「・・・・・・・・・わかった。」
俺はしっとりと濡れた沙耶に宛がった。
「無理はするなよ。・・・・もし辛かったらちゃんと言ってくれ・・・。」
沙耶はコクリと頷くと、ぎゅっと目を閉じた。
俺は優しくキスをすると、正面から抱きかかえるように沙耶の中に侵入を開始した。
沙耶は苦しそうに歯を食いしばり、「フーッフーッ」と息を荒げていた。
そのうちミチミチと音をたて中から赤い血が流れてきた。
「沙耶・・・・・大丈夫か?」
沙耶はそっと目を開け、繋がっているところを目にした。
俺はもう一度聞きなおした。
「・・・・・・・うん、少し痛いけど・・・・んっ、大丈夫・・・。」
沙耶は健気にも目に涙を浮かべながらも、微笑んでみせた。
「んくっ・・・動いても・・・大丈夫だよ・・・・・・。」
「でもっ・・・・。」
「へっ、平気だ・・・から・・・・・・ねっ?」
「わかったよ。でも本当に苦しかったら言うんだぞ。」


232:213
07/02/08 17:35:25 RhA27JPP
沙耶は返事代わりに「チュッ」とキスをしてきた。 俺はストロークを開始した。結合部からはクチュクチュと湿った音が響いている。それもだんだんと、その音は激しさを増していった。
「んんんっ・・・・・あっ・・・ひぅっ・・・ねっ、真ちゃん・・・?・・・・ぐぅっ!!」
沙耶は不安げな顔で俺をみつめている。
「はぁっはぁっ・・・・気持ち・・・いいよっ・・・・んっ・・・。」
それを聞くと沙耶は安心したのか、抱きついてきた。 部屋中に吐息と、湿った音がこだましているように感じてきた。
「んんっ・・・・すっ・・・・すまない沙耶・・・・・・もうっ・・・!」
俺は限界が近づいていた。初めてにしてはかなり持っているほうだろう。
「うんっ、うんっ・・・なぁっ・・いいよ・・・・きて・・・し、真ちゃん!」
俺は沙耶を抱きしめると、沙耶の中に解き放った。
「くぅ・・・ああっ・・・来てるよ・・・・真ちゃぁん・・・・んっ・・・・あったかぁい・・・。」
沙耶はそうつぶやくと、ぐったりとしてしまった。俺は沙耶から引き抜いた。すると血と俺の出したモノがドロッと溢れてきた。


233:213
07/02/08 17:36:13 RhA27JPP
「えへへっ・・・・とうとう真ちゃんと・・H・・しちゃった・・・・。」
沙耶は微笑みながら横になった。
「野暮なこと聞いて悪いとは思うんだけどさ、その・・・・・ホントに俺で・・・・。」
沙耶の返事はない。気づくと沙耶は安心しきった顔で「スースー」と静かに寝息をたてていた。俺は沙耶の顔を優しく撫でた。そして俺も横になった。

「・・・・・・おやすみ、沙耶・・・・・。」


234:213
07/02/08 17:40:27 RhA27JPP

以上です。
いかがだったでしょうか?
気が付けばとんでもない長さになってしまいました。
しかも無口かどうかも怪しい・・・・。
反省点は他にも多々ありますが、一応形にできたのでとりあえずは満足です。
読んでくださった皆様、ありがとうございました。

235:名無しさん@ピンキー
07/02/08 17:43:06 lb51J64r
GJ
ニヤニヤしながら見てた
次回作も楽しみ

236:名無しさん@ピンキー
07/02/08 19:18:27 qHaPiJDb
スラッシュは勘弁して欲しい

237:名無しさん@ピンキー
07/02/08 21:50:57 gilIV+o2
超王道無口GJ!
ただあえて言うなら・・・ではなく…のほうが読みやすいかも。
内容に関しては文句の付けようがなかったぜ!

238:名無しさん@ピンキー
07/02/08 23:16:52 Xo6d/ulF
GJ
無口成分がちょっと足りないような?
とりあえずお疲れさまです

239:名無しさん@ピンキー
07/02/09 07:47:34 1XuwJ+nY
あと>>236とかぶるが、やはり(////)とかやるのは読み辛くなるる
しかも楽だから書き手もそれに依存して恥ずかしがる描写の全てを(////)で表現するようになっちゃうから出来るだけ使わない方が良いと思う
それ以外の部分は特に違和感感じなかったからGJとだけ言わせてもらう
長文スマソ

240:名無しさん@ピンキー
07/02/09 10:32:36 tFGvQY7z
そだねー。
上でも言われてるけど、無口が少なめなのと
スラッシュが気になる以外はだいまんぞくー

GJっすよGJ

241:書く人
07/02/09 12:35:29 mlTu8w5B
>>213GJ
それはそうと、散々既出だけど(///)は対談系完全無口でもない限り使わないほうがいいと思う。
つまり

「お前も飴、欲しいか?」
「…(こくこく)」
「じゃあ、やる」
「…(あーん)」
「…ってありゃ?もうねえや」
「!……(しょぼーん)」
「…しゃあねえな。ほれ」
「?…っ!?」
 ちゅっ、くちゅ…
「ほらよ。舐めかけだけどな」
「…(///)」
「なんだよ…イヤなら返せよ」
「(ふるふる)」


 見たいな感じで、どうしてもカッコ内で表現しなくてはならないときに使うにとどめておくべき。

242:213
07/02/10 00:37:24 oqwbMf1C
皆様、ご指摘ありがとうございます。
ここで書いたのはまだ2回目だったので、いろいろと勉強不足でした。
また書く機会があった時は参考にして、満足してもらえるものを書きたいと思います。

243:名無しさん@ピンキー
07/02/10 10:07:23 S1NEHnNH
>>242
がんばれ
またエロいのかいてくれ

244:名無しさん@ピンキー
07/02/10 22:05:29 agPS3HIO
次回作に期待、GJ

245:名無しさん@ピンキー
07/02/10 22:16:06 tCcLQ/L6
謙虚な態度がまたGJ!
いずれ神になってくれることを祈ってます。

246:名無しさん@ピンキー
07/02/12 13:17:03 72J3F7QQ
ほしゅ

247:名無しさん@ピンキー
07/02/12 22:34:33 bXbS+TPJ
無口な少女、投下してもいいですか?


248:名無しさん@ピンキー
07/02/12 22:41:21 TLWQiQFs
カマーン!

249:名無しさん@ピンキー
07/02/12 22:47:47 bXbS+TPJ
では、後少しで書き終わるので書き終わり次第投下させてください。

よろしくです。

250:名無しさん@ピンキー
07/02/12 22:48:34 mriezp54
>>249
新作を楽しみにしています!

251:名無しさん@ピンキー
07/02/12 23:58:12 72J3F7QQ
ほsy…wktkwktk!

252:名無しさん@ピンキー
07/02/13 01:09:27 erLc+JYi
どんとこーい

253:247
07/02/13 04:24:19 UAoYJNEe
推敲していたら遅くなりました。では、投下します。


【妹が無口な訳】


 美代(みよ)が初めて俺の家に来た時、とっても奇妙な感じがした。母親が他界して5年目の夏の事、
親父が突然再婚するという話を持ってきた。子供だった俺には母親が新たにできるという感覚は無くて、
知らない人が突然押しかけてきて同居するって気分だった。

 だから、美代を義妹として迎える事が出来なくて、その時俺はずっと不機嫌な顔をしていた。

【……】

 真っ赤な顔をして、美代は小さくお辞儀をした。その美代を俺は睨み返してしまった。美代は直ぐに
母親の後ろに隠れてしまったけど、睨むほど嫌だったんじゃない。ただ単に恥ずかしかっただけだと思う。
天然のウエーブが掛かった肩位までの髪に、くりくりとした目。口数が少なくて、目立たない子というのが
美代の第一印象だった。
 俺は子供の時に母親が死んでから、ずっと父親に育てられていた。だから、女の子にどう接したらいいか
なんて、その時は全く分からなかった。だからとても怖くて、どきどきしていた。

 でも、差し出された小さな手を握り返した時、そんな気持ちがすっと引いていったような気がした。
それは、握った美代の小さな手も震えていたからだ。妹になるこの子も怖いんだ。そう思った時、不思議と
怖いという気分が消え、守ってあげたいという気持ちが芽生えていた。


 そして今10年の月日が流れ、俺は高校をもう直ぐ卒業する。東京の大学を受験する予定の俺は、この春
この家を出て下宿をする予定だ。美代はまだ高校2年で高校生活をエンジョイしている……と、思う。
何故、俺がここで希望的観測なモノの言い方をするかというと、美代の性格がちょっと心配だったからだ。

(トン、トン)

 『Miyo』というネームプレートの掛かった扉をノックする。暫くすると扉がゆっくりと開いて、美代が
眠たそうな眼を擦りながら部屋から出てきた。
「おい、もう遅刻するぞ。そろそろ起きようぜ」
「……」
「今日は2月14日だろ。そんなのんびりしていていいのか?用意とかあるんじゃないか?」
「……ない」
 何だか不貞腐れている。いつもこんな調子だ。大体、2月14日といえば、女の子にとって見れば
一大イベントじゃないのか?製菓メーカーの陰謀に乗って、ワイワイと盛り上がるのが普通の女子高生だろうに。

「お前なぁ。そこそこ可愛い顔しているんだから、期待している男子も多いと思うぞ。義理チョコでも
やって、ちょっと愛想を振りまけばボーイフレンドの1ダースも直ぐにできるだろうに」
「……」
 じっと黙って俺を見つめる。この10年で兄の俺が言うのも何だが、美代は可愛く成長した。セミロングの
髪がふわっと腰に掛かり、切れ長の目に長いまつげ。すっと鼻筋が通り、微笑むと日本人形のような清楚な
感じのする少女になった。
「もしかして、義理チョコも無しか?」
「……ん、」
 ところが誤算はこの性格だ。口数が極端に少ない。しかも、男に興味がない。中学の頃から俺が知っている
だけで美代は20人には告白されているはずだ。その度にこの義妹は決まってこの言葉を口にする。

254:247
07/02/13 04:24:52 UAoYJNEe
【困ります……】

 俺からすれば、なんて高飛車な受け答えだと思うのだが、世の中の男供にとって見ればこれがまたいいらしい。
美人でクリーンで清楚。しかも、勉強も学年の常に上位クラス。高嶺の華という奴なんだろうが、俺からして
見れば、今パジャマで寝ぼけ眼(まなこ)の妹が高嶺の華にはどう見ても見えないぞ。
「とにかく、直ぐ着替えて直ぐ来いよ……ってお、おいっ!」
 美代がその場でパジャマのボタンを外し始めやがった。慌てて振り向いて視線を逸らす。
「馬鹿、俺以外の奴の前でそんな恥ずかしい事、絶対やるなよ。美人のイメージが崩れ落ちるぞ。正体、ばれるぞ」
「いい」
「俺が困るだろ。美人の妹が俺の唯一の自慢なんだ。この俺がここまで守ってきたって触れ込みなんだから。
正体ばれたら彼氏になる奴が俺くらいしかいなくなるぞ。いいか、わかったな」
「…………うん」
 俺と美代はこんな日常を繰り返していた。学校で完璧なはずの妹が何故か俺の前ではとてもだらしが無い。
小学校の時は犬に襲われそうになっても逃げないし、中学校の時は変なナンパ野郎に連れて行かれそうになっても
ぼうっとして逃げない。その度に俺は美代を助ける役目をしてきて、損ばかり被って来た。全く、しょうがない
義妹だよ。

 やれやれという気持ちで母親が作ってくれた朝ごはんを食べようと階段を降りようとする。すると、美代が
俺の肩をぽんと叩く。何だ?と思って振り向くと、美代が俯いて手に包みを持っていた。
「はい」
 手渡されたピンクの包み。可愛い包装紙に赤いリボンが掛かっている。
「何だ……義理チョコ、無いって言っていたのにあるんじゃないか。サンキュー。誰からも貰えないと寂しいと
思っていたんだ」
 俺は制服のポケットにそれを仕舞いこむと、上機嫌で階段を降りた。
「……義理はないよ」
 僅かに揺れる髪。俺はそれを聞いてはいなかった。


 高校3年の2月にもなると、学校での授業というのは殆ど無い。出席を取って終業というのが普通になる。
受験勉強も追い込みの時期に来ており、教室の中もかなり切羽詰った雰囲気になっている場合が多い。
「勉強をする前に、糖分の補給でもしておくか」
 脳の活性化には糖分がいいという豆知識を知っていた俺は、今朝美代からもらった包みをポケットから取り出した。
小さな包みを無造作に開けると、中には可愛いチョコとメッセージカードが入っていた。
「あれ、何だこれ?」
 小さな箱には4つ折にしたメッセージカードが入っていた。そのメッセージカードを俺は何気なく読んでみる。

≪兄さん。今日、どうしても渡したいものがあります。受け取っていただけるのなら、私が帰って30分したら
部屋に取りに来てください。 美代≫

「何でこんな2度手間な事をするんだ?チョコ渡したのにわざわざ時間指定までして……ははぁ、分かった。
請求書だろ。それも3倍返しの。欲しいものがあったから、義理チョコ渡しておねだりか。30分後というのは、
買出しに行くんで私服にでも着替えるんだろ。まぁ、見え透いた手だが、今日は気分がいいし乗ってやるか」
 俺はそのメモをポケットに仕舞った。

 やがて、美代が帰ってきたらしく、トントンと小気味のいい階段の足音が聞こえた。俺は30分という時間を
正確に待って、美代の部屋を訪ねる。


255:247
07/02/13 04:25:29 UAoYJNEe
(トントン)

 今朝と同じようにノックをする。だが、返事が無い。もう一度同じようにノックをする。すると、僅かに
美代の声が中から聞こえてきた。
「…………いいよ」
 蚊の鳴くような声の了解を聞いて、俺は美代の部屋に入った。ちなみに美代の部屋は6畳の洋室にベッドと
机が置いてある。小奇麗にまとまった、いかにも女の子って感じの部屋だ。
「来たぞ。でも、今月ピンチだからそんなに高いのは無しにしろよ」
 だが、中に入って驚いた。……暗い。雨戸が閉まっていて、部屋の電気も消してある。
「おいおい、真っ暗じゃないか」
 何の冗談かと思って手探りでスイッチを探す。
「!」
 俺がスイッチのあると思われる部分に手を伸ばすと、そこの位置には手があった。細く長い指。その手が
俺の手を握り締める。
「おい、何の冗談だよ。いい加減にしないと怒るぞ」
「……やだ」
「……えっ?」

 美代は高校生でもかなりスタイルのいい方だ。今朝、パジャマを脱ぎかけた胸元から見えた双丘もふっくらと
その存在感があって、かなりのインパクトだった。その胸の膨らみが俺の手のひらに押し付けられている。
ふにゅっとした感触が俺の両手に伝わってきた。
「じょ、冗談はやめろって」
 暗闇に慣れてきたのかうっすらと部屋の中が見えてきた。モデルのような体系に長い髪。美代が俺の目の前に
立っている。石鹸の匂いとシャンプーの香りが部屋を包んでいた。

(コクン)

 思わず生唾を飲み込んでしまった。そこには、レースの下着姿の美代が立っていた。しかも、目を瞑り、握った
手は震えている。
「……好き…………です」
「ちょ、ちょっと。美代……」
 それっきり、俺は声が出なかった。
 妹からの告白。だが、こんな展開は正直予想していなかった。しかも、とびきり不器用だぞ。いきなり下着姿で
告白かよ。勉強は学校でも群を抜いて良いくせに、恋愛は赤点以下だ。こういうサービスをしなくたって、美代は
十分可愛いのに。
「可愛い?」
 俺は自分で呟いて必要以上に動揺している自分に気がついた。美代の告白。美代は……美代は家族の……はず
だよ……な。

 今まで一番身近で一番親しかった家族。
 愛情という感情をあえて押し殺していた家族。
 見守っていくのが当然と考えていた家族。

「俺……は……お前を」
 
 知っている中で一番可愛い異性。
 一番分かり合えていた異性。
 何でも言い合える異性。

「いいのか?……俺で」

 一番抱きしめたかった少女。
 一番キスしたかった少女。
 一番好きだった少女。


256:247
07/02/13 04:26:17 UAoYJNEe
「……兄さんだから……」

 何かが弾けた。意図的に恋愛感情を殺してきた自分の気持ちの中で、何かが解き放たれる。胸まで鼓動が必要以上に
高鳴り、今にも飛び出しそうになる。暗闇に目が完全に慣れた頃、熱い吐息が目の前にあった。吸い込まれるように俺は
それに応じる。

「俺も……だ。ずっと前から……好きだった」
「んっ……」

 重なるだけのキス。だが、俺と美代にとってはとても大きな意味を持つキス。兄妹が一人の男と一人の少女に
戻るための大切な儀式。カチカチと震える歯が美代の緊張を表していた。胸にあった手をゆっくりと解き、左手を
肩にまわした。そして、残った右手で頭を優しくなでる。

「お前は緊張した時、こうやって頭をなでてやると直ぐ笑顔になって緊張がほぐれたよな」
 実際、俺も緊張しっぱなしだった。でも、今まで妹を守ってきた俺は、まず妹の事を考えてしまう。
「告白してくれたのは嬉しいよ。でも、無理はしなくていい。その気持ちは十分受け取ったから」

 だが、その言葉を聞いた美代はふるふると首を振る。目元に光るものがあった。
「……何で……泣いてるんだ」
「……」
 何も言わずに俺の胸に顔をうずめてくる。時折嗚咽を漏らしているのが分かった。部屋の明かりをつける。
すると、美代の机の上には俺が受ける大学の入学案内があった。その横に置かれた1枚の写真。家族で旅行に行った
時に撮った写真。うつむき加減の美代とブイサインをしている俺の写真。2人だけで写っている珍しい写真。
「お前、これ……ずっと前の……」
「……いっちゃ……やだ」

 どんないい男に告白されても断り続けた妹。その妹の気持ちを感じ取れなかった鈍感な兄。俺はずっと遅れて
やっと理解した。
「すまなかった。気がついてやれなくて」
「んんっ……あ、ん……」
 二度目のキスはフレンチキス。お互いの気持ちを確かめ合うように、二人の時間を埋めるように求めあう。
歯で閉ざされていた美代の口内に舌先でノックする。ゆっくりと開いた口内に舌を絡めると、甘い舌がそれに
答えてきた。舌が絡み合い、唾液を吸って、その行為に没頭した。

「……あっ……ふっ」
 美代が声にならない吐息を漏らす。涙を溜めた目がとろんとした状態になり、桜色に染まった頬と口元から
トロトロと唾液が零れ落ちる。
「俺、美代が欲しい。もう、ずっと離さないから」
「……ん」
 返事の代わりに、首を僅かだけ上下させる。やばい……凄く可愛い。恥ずかしい話だが、俺ももう理性が
飛ぶ寸前だ。みっとも無い話だが、下半身に血液が逆流し体中が高揚している。そんな時、美代の両腕が
俺の胸板に絡み付いてきた。ぎゅっと抱き合う二人。豊満な胸の柔らかさが胸と胸の重なり合いから伝わって来る。
そして、美代のショーツが俺の誇張しきったパンツに触れる。一瞬、びくっと腰を引くが、恐る恐るその腰を
密着させてくる。

 その行為が引き金になった。俺の中で美代に対する性欲が爆発していた。今まで求めてはいけないと考えて
いた物が直ぐそこにある。妹だった少女の全てを……美代の全てを見てみたい。美代の全てを犯したい。
そして、全てを手に入れたい。もう、俺の気持ちは決まっていた。下着姿の美代の柔らかな胸を右手で包み込む。
右手の中で納まりきれない豊満なおっぱいが手のひらからこぼれていた。それをゆっくりと揉み回していく。
≪……くっ、……ふっ、うっ≫
 胸は感じるのか、必死に美代は耐えている様子だった。俺は、すっとブラジャーの横から指を入れ、ぷっくりと
膨れた乳輪と既にツンと尖った乳首を指の間で挟んで刺激した。
≪きゃっ、……うんっ≫
 今まで聞いた事の無いような可愛い声で鳴く。普段、無口な分、こういう可愛い声で鳴かれるともっと意地悪
したくなってくる。

257:247
07/02/13 04:26:45 UAoYJNEe
「どうしてそんなに感じているの?美代はこんなにいやらしい妹だったんだ」
 美代は首を横に振って慌てて否定する。
「俺の事、おかずにオナニーしていたこともあるんじゃないか?」
 また、同じように首を振る。その様子を見た俺は、愛撫の手を止めた。性感を刺激され、快感に没頭していた
美代は、驚いて顔を上げる。
「ごめん、やっぱり俺これ以上はできないわ。美代は嘘をついているみたいだし」
 懇願するように目で訴えかけるが、俺はすっと体を離す。すると、美代は小さな、とても小さな声で答える。
「…………シマシタ」
「えっ?何?聞こえないよ。もっとちゃんと教えて」
「…………オナニー」
「好きって言っているのに、美代は隠し事するんだ」
「オナニー……しました……兄さんで」
 搾り出すように美代は答えた。全身が真っ赤に染まり、完全に下を向いてしまっている。だが、俺は知って
いた。美代はこうする事で俺に完全に身を任せてくる。これは長い間付き合ってきた美代を、緊張させず
逆に受け入れやすくする俺の芝居だった。その効果は直ぐに現れる。下半身のピンク下着から薄っすらと
染みが見え始めている。女性特有の匂いが僅かに部屋に漂ってくる。

「正直に答えてくれたんだ。嬉しいよ。俺も正直に自分を出すよ」
 俺はそう言って上着とズボンを脱いだ。反り返ったそれを美代に見せる。美代は目を瞑っていたが、促すと
ゆっくりと目を開ける。
「俺がこうなっているのも美代が好きだから。美代が欲しいからこうなってる」
 最初は遠慮がちに見ていたそれを、美代が段々目が離せなくなってきている。俺はそれを確認して、
両手を俺のモノに導いた。
「あっ」
「ゆっくりと触って。これが、美代に入るんだから」
 両膝を着いて、美代が両手で陰茎を包み込む。そこで動きがぴたっと止まる。
「片手で包み込んで、上下にゆっくりと動かすんだ。そして、もう一つの手は前立腺や裏筋を刺激して」
 ゆっくりと指示通りに動かす。ピクピクと動くのに驚いた様子だったが、徐々にペースを上げて刺激してくる。
と、同時に俺にもぞわっとした快感がこみ上げてくる。美人で人気者のアイドルだった自分の義妹が、俺の指示通りに
誇張したものを愛おしそうに摩っている。
「あっ、くっ、んんっ、うっ、んん……上手いぞ。くっ、んん、、」

 俺も声を上げると嬉しそうに奉仕をしてきた。遠慮がちに顔を近づけている。どうやら知識である程度の
事は知っているようだ。フェラチオをやっていいかどうか迷っているらしい。
「く、口で……やって欲しい」
 そう、言うとコクリと頷いて恐る恐る唇に亀頭を含んだ。バナナを大切に舐めるように先の部分だけを
唇と舌で刺激する。生暖かい感触の刺激が背筋を電流のように駆け巡る。
「やば、出る。引いてくれ」
 だが、行為に没頭していた美代に通じるわけもなく、ちゅっちゅっと刺激を続ける。

「あっく、、、うっっっ、、くぅ」
(びゅくっ、びゅっく)

258:247
07/02/13 04:27:10 UAoYJNEe
 俺のモノが放たれた。美代はびっくりしてその場に固まっている。唇と頬に、白い白濁液がとろりと流れて
ぽたぽたと床に落ちる。
「すまん、汚しちまった。拭いてくれ」
 ティッシュを渡すと、にっこりと微笑む。そして、それを拒否して指ですくって一生懸命に飲もうとする。
「いいから、いいから。そこまでしなくても」
 俺は、さすがに罪悪感に捕らわれて止めようとした。それを美代は悲しそうな顔をして拒否する。
「いいの……」
 そう言ってまた綺麗にすくって舐めた。

「今度は俺が気持ちよくするよ」
 コクンと頷くと、美代はもたれ掛かってきた。ベッドまで美代を運んで、下着を脱がす。既に薄い毛に
びっしょりと愛液が溢れ出し、内股の部分まで垂れていた。ずっと我慢していたのか、クリトリスも既に大きく
勃起している。
「兄さんの……欲しい」
 美代は懇願する。既に受け入れる体制は出来ているようだった。俺のも準備が整っていた。少し休憩したのが
良かったようだ。唾液で濡れた淫茎が既にこれ以上は無いというくらいに誇張している。
「ゆっくり入れるから、肩の力を抜いて。いくぞ……」
 膣の入り口に亀頭をあてがう。ぬらぬらとした液が直ぐに亀頭に絡みつく。ゆっくりと探るように上下させると、
それだけで熱い吐息を漏らす。

≪くっちゅっ……≫
「んあ……ぅ……はん、あっ……う」
 片手でしっかりと押さえ、ゆっくりと埋没させていく。きつい。正直、亀頭の部分が入ったところで、
押し返されてしまう。しかも、ぬるっとした感触と、ギュウギュウと締め付ける膣内でなかなか挿入していかない。
「あっ、、くっ、、くぅ、、あくっぅ」
 美代も痛さで必死に耐えているようだった。
「大丈夫か。やめるか?」
 美代の目から涙がほろほろと零れた。必死に笑顔を作って首を横に振る。痛くないわけ無い。でも、必死に
耐えている。早く終わらせてあげよう。この気持ちに応える為に。俺は覚悟を決めた。
「ちょっとだけ我慢してくれ。きついかもしれないが」

 強く腰を打ちつけた。膣内が今まで以上にぎゅうっと締まる。背中に回された指が俺の肉に食い込んでくる。
≪くっぅぅぅぅうう!!!≫
 ゆっくりとゆっくりと陰茎が膣内を侵攻していく。やがて全てが埋没した時、美代の膣内からは赤い鮮血が
つつっと、流れ出していた。

 少しの時間、そのまま俺と美代は抱き合っていた。やがて、美代が俺に軽いキスを求め、俺が応えてやると
目で合図を送ってきた。美代も痛みが和らいだようだ。
「動くよ」
「……ん」
 俺は美代の合図でゆっくりと出し入れを再開する。すると、先ほどのきつい感じは無くなり、少しづつスムーズに
動くようになってきていた。
「トロトロとして、美代の膣内(なか)、熱い」
「……んっ、んぁっ……あ、ふっ……ぁっ」
 美代も先程とは違い、徐々にだが吐息の中に妖艶な息遣いが混じってくる。時折、きゅっと膣内が締まり俺の亀頭
を刺激してくる。子宮口に亀頭の部分がコンコンと当たる。その度に美代の足先がびくっと緊張する。
「美代が感じているのが分かる。俺のが美代を感じてる……」
「んっ、んんっ、あっ、、ぁぅっ……兄……んぁっ……さぁっん……」

≪くちゅっ、ぐっちゅっ……くちゅ……ちゅっく≫

 静まった部屋に性器が出し入れされる音が響く。赤い血と白い愛液が混じりあい、潤滑油となってその音が加速
していく。少しずつ早くなるその淫音と共に、美代の喘ぎ声も加速していく。

259:247
07/02/13 04:28:03 UAoYJNEe
「ん、、、んっ、、、、あっ、あぁうっ、、ぅぅっん、あぁっ、、んっんん、、」
「もう……そろそろ」
 俺がそう言うと、美代が懇願してくる。
「んっ、……はっぁ……やっ……なか……ぁぁっ、、なかに……んんっ……お願い」
「分かった。俺、膣内(なか)に……美代に膣内(なか)に……出すから」
 ぎゅうっと今までにない締め付けが俺を襲う。同時に、俺の前立腺から一気に射精感が高まっていく。
「んっ、ぁぁっ、ぁぁ、ぁっくぅ、ぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」

 次の瞬間、(どくん)と俺の中で脈打った。何度も何度もそれは収縮される膣内と子宮に放たれる。
一緒に果てた美代がぽろぽろと涙を流して目を閉じる。そして、暫くして小さな声で何かを言った。

≪…………だね≫ 

 うとうとしていた俺はその言葉を聞き取れなかった。

 1ヵ月後。俺は東京の大学の入学が決まった。少し早いが下宿先が決まったので、今日はその引越しをしている。
美代とはあれから多少仲良くなったが、表立っては普通のままだ。それは俺と美代が決めた約束があったからだった。
それは俺が高校を卒業するまでは兄妹のままでいようという事。それは俺の両親を安心させるためにそうしようと
二人で決めたことだった。美代は1年後に東京の大学に受かるだろう。そうしたら、また仲良く暮らせるさ。

260:247
07/02/13 04:28:24 UAoYJNEe
 電車が出発すると、目に涙を溜めて手を振る美代。多少寂しさが残るが、1年の辛抱だ。まぁ、直ぐに時間は経つ。
そう思ってふとポケットを触ると一通の手紙が入っていることに気がついた。ピンクの封筒に見慣れた字。美代からだった。
封を開けてそれを読む。


 兄さん

 バレンタインの時、私の気持ちを受け止めてくれてありがとう。私はずっと兄さんの事が好きでした。
 子供の時、初めてあったあの日から、私は兄さんの事をずっと見ていたの。
 私が困った時、私が助けを求めていた時、いつも近くにいてくれた。

 そうそう、覚えてる?小さい時、どんな女の子が好き?って私が質問した時、兄さんは大人しい子って言ってた事。
 私、今でもよく覚えてる。


「ん?ちょっと待てよ」
 俺はそこまで読んで、嫌な予感が頭をよぎる。妹に会って少しして、こんな事を話した記憶がある。だが、何でこんなに
胸騒ぎがするんだろう。


 私、それからなんだ。無口になろうって決めたの。いつの間にかそれが普通になっちゃったけどね。


「すると、俺が美代をあんな無口で無愛想な女の子にしたって事か?」
 俺の背中に汗が滴り落ちる。いや、これが問題ではない。胸騒ぎがどんどんと大きくなる。


 それから、お嫁さんにするならどんな子とするって話になって、初めて好きって告白した子とするって……


 やばい。これは本格的にやばい。


 一緒になったら俺はその子を一生面倒見るぞ。その子を手元に置いてずっと離さないんだって。言ってたよね。
 私も離れたくない。少しの間だって。兄さんのいない生活なんて考えられないし。結婚は早いほうがいいし。
 子供も早く欲しいし。
 だから私、兄さんの所に行くね。直ぐに……待ってて。

 
 そういえば美代は一度こうと決めたら絶対に実行に移す、有言実行型人間だった。まさか……まさか……。
 

 私、今の学校辞めて東京の女子高に転向することになったから。来年は同じキャンパスだね。あ、心配なく。
 兄さんの大学だったら、私今直ぐに試験受けても入れるから。ちゃんと可愛がって面倒見てくださいね。
 

 俺は美代がもう既に全ての手配を済ませていることをこのとき悟った。しかも、結婚する気満々で俺の下宿に
転がり込んでくる。しかも、既に美代の荷物が届いているという事か?学校と親を丸め込んで。普段は無口な癖に、
何で手紙だとこんなに饒舌でしたたかなんだ!そりゃ、美代は好きだけど、同棲だの結婚だのって……まだ、俺
高校卒業したばかりだぞ。

 俺が手紙を丸めてポケットにしまいこんだとき、≪ぽんっ≫と誰かに肩を叩かれた。振り返るとそこには……。



おしまい


261:247
07/02/13 04:31:33 UAoYJNEe
以上です。

無口少女、難しいですね~。でも、うるさい女の子よりはずっと萌え度が高いかも。w
バレンタインネタでひねりも無いですが、読んでいただけたら幸いです。

しかし、本当にストレートな話……もうちょっとエロ成分と汁成分増やした方が良かったかな……。

262:名無しさん@ピンキー
07/02/13 05:04:52 c31IsU4j
GJすぎて何も言えない

しかし行動力ありすぎww兄貴ガンガレww

263:名無しさん@ピンキー
07/02/13 05:26:50 0H/bBCRb
難しいという割にはレベル高い気がする・・・・・
俺は素人だからなんとも言えないけどwww
とにかく

264:名無しさん@ピンキー
07/02/13 05:27:26 0H/bBCRb
途中で書き込みしちゃった・・orz

とにかくGJ

265:名無しさん@ピンキー
07/02/13 08:07:30 ox5Hv0z3
Nice可愛い過ぎるよ、無口な子ほど何か独占欲がわく

266:名無しさん@ピンキー
07/02/13 08:37:48 dJEKMyW4
GJ!
妹健気過ぎる!
また最後のギャップも良い感じですね。


267:名無しさん@ピンキー
07/02/13 09:13:15 fHERWuzu
手紙という手があったか!!
多用するとアレだけど。

268:名無しさん@ピンキー
07/02/13 10:09:58 TFH/jbmS
GJ!
こんな健気でしたたかな義妹が欲しい…

269:名無しさん@ピンキー
07/02/13 10:35:05 ITwVDmp/
なぜか、『ホテルで女と会ったらメールで「 見てたから 」と送りつけられた』という羨ましい体験談を思い出した。


270:名無しさん@ピンキー
07/02/13 10:40:16 X/n6Xakj
手紙で騙られる無口娘の心情!
GJじゃよ!

271:名無しさん@ピンキー
07/02/13 11:23:42 lW9d3T6f
素晴らしすぎる!
全ては妹の手のひらの上ってことかw

272:名無しさん@ピンキー
07/02/13 12:52:46 dJEKMyW4
>>271
でもその義妹のハートを掴んだのは兄貴だぜ!

273:247
07/02/13 21:38:44 UAoYJNEe
こんなに読んでいただいて感想を上げてもらって、本当にありがとうございました。
アップしていたのが明け方でぼうっとしていたのか、誤字や同じフレーズを繰り返し使ってしまうなど
読みにくいSSで申し訳ありません。直してアップし直したい位です。

手紙は携帯メールでも良かったのですけど、美代の性格で古風な手紙を使うかなと。
無口な子の心情を語らせるのに、受け手に説明ばかりさせているとくどくなるので苦肉の策でした。w

また、機会がありましたらよろしくです~。

274:名無しさん@ピンキー
07/02/14 00:02:57 erLc+JYi
おぬしやるな(*´ρ`*)

275:名無しさん@ピンキー
07/02/14 13:36:24 v+NGELyB


276:名無しさん@ピンキー
07/02/14 15:54:09 oC7gZfHB
>>247


277:名無しさん@ピンキー
07/02/16 02:18:49 lDMWauxD

結構、いや、かなり良かったよ

278:名無しさん@ピンキー
07/02/16 22:43:31 mw2soZMv
保守

279:名無しさん@ピンキー
07/02/17 17:18:14 2gnDXS0x
>>247
GJ
しかしこの妹、一歩間違うと嫉妬スレやヤンデレスレに移動しそうな危うさが
だがそれがイイ!!

280:名無しさん@ピンキー
07/02/18 17:18:19 xQassvCj
GJ!!!age

281:名無しさん@ピンキー
07/02/18 21:28:25 7P9zrijL
URLリンク(yandere.web.fc2.com)
つくりが簡単杉かもしれませんが、作品を保管してみました。

ヤンデレと無口な女の子に繁栄あれ!!!


282:名無しさん@ピンキー
07/02/18 21:31:53 WCxOjPaL
>>281超乙

283:名無しさん@ピンキー
07/02/18 21:44:26 MQNIb55Z
>>281
保管人さん超乙であります!某ヤンデレでもお世話になってます!

284:名無しさん@ピンキー
07/02/18 23:49:52 rDrIbrcM
>>281
今確認したんだが>>145のSSは?保管しないの?

285:名無しさん@ピンキー
07/02/18 23:51:13 rDrIbrcM
見逃してた。保管されてる。

286:無口姫の日常(1/13)
07/02/19 00:50:23 Z7V4VbOx
 秋陽高校2年3組。
 月曜日の六時間目は日本史の時間だった。
 担当教師である黒須仁(くろす じん)が板書を終え、こちらに振り返る。
「ほい、ここの問題解ける人ー……桜ノ宮か」
 紅葉のような小さな手を上げていたのは、廊下側、前から三番目の席に座っ
ていた桜ノ宮澄(さくらのみや すみ)。
 切りそろえたショートカットの、小柄な女の子だった。
 涼しげな視線が、黒須を射抜く。
「…………」
 にらめっこが続くこと三十秒。
 黒須は気まずそうに、澄の隣に座る男子生徒に視線を向けた。
「……あー、野田、通訳頼む」
 男子生徒、野田昭和(のだ あきかず)は、頬杖をついたまま口を開いた。
「第六天魔王」
「素直に織田信長って言えよ」
「キャラクターボイスは若本だそうです」
「知るか!」
「俺に怒鳴らないで下さいよ! 言ったのはこいつ!」
 昭和は、まだキリリと立ったままの澄を指差した。
 黒須が情けない顔で澄を見た。

287:無口姫の日常(2/13)
07/02/19 00:52:41 Z7V4VbOx
「……桜ノ宮ー」
「…………?」
 首を傾げる澄。
「いや、そりゃ正解だけど、お前それテストで書いたら点数付けないからな」
「…………?」
 何か言ったようだが、やはり黒須には澄の考えが読めないようだった。
 すがるように、昭和の方を見る。
「何だって、野田?」
「赤鬼は? とか言ってますけど」
「却下だ! ……つーか野田、本当に桜ノ宮が言ってるんだろうな?」
 昭和としては睨まれても困るのだ。
「俺が、織田信長のそんなマイナーな別名を知ってるとでも?」
「そうか、悪かったな。桜ノ宮も座っていいぞ」
「…………」
 頷き、澄は席に着いた。
 二年生になって一ヶ月、教室の皆、澄の事を分かっていたので今更誰も驚か
ない日常であった。

288:無口姫の日常(3/13)
07/02/19 00:54:46 Z7V4VbOx
 放課後、みんなが帰り支度をする中、クラスメイトの戸鳴均(となり ひとし)
が振り返り、後ろの席に座っていた昭和に話しかけてきた。
「……それにしても昭和ってさー、よく桜ノ宮の言いたい事が分かるなー」
「長い付き合いだからな」
 昭和自身帰り支度をしながら答える。
「…………」
 昭和の横にいた澄が、均の方を向いた。
 が、何を言ったのか相変わらず分からない。表情すら動かないときたもんだ

「何だって?」
「以心伝心なの! だそうだ」
 昭和が通訳してやる。
「お前まで『なの!』とか言うな。気持ち悪い」
「しょうがないだろ! そのまま伝えるのが癖になってるんだから!」
「桜ノ宮は桜ノ宮で、寡黙なのにも程があるだろ……」
「…………」
 均の言い分に、澄がジッと見つめ返してきた。
 均が、昭和の机を指でこつく。
「昭和、通訳」
「男は黙ってハードボイルドなの、だそうだ」

289:無口姫の日常(4/13)
07/02/19 00:56:51 Z7V4VbOx
「お前は女だろ!?」
「…………」
「無駄口の多い男は早死にする、だそうだ」
「知るかー!」
 などとアホなやり取りをしていると、均の身体がぐい、と反り返った。
「うおっ」
「……均ー、馬鹿やってないで、そろそろ帰るわよ」
 そう言って、均の襟首をつかんでいたのは、彼の幼馴染である矢野瑤子
(やの ようこ)だった。
 問答無用で均を引きずっていく。
 それを見送りながら、無表情の澄が手を振った。
「…………」
「じゃあな、矢野。澄も、ばいばい、だとさ」
「はいはい。ほんじゃねー」
「さらばだー」
 瑤子と均が教室から出て行き、昭和も席を立った。
「んじゃ、俺らも帰るか」
「…………」
 澄も頷いた。

290:無口姫の日常(5/13)
07/02/19 00:59:18 Z7V4VbOx
 まだ日の高い帰り道。
 一見ほとんど昭和が一方的に話しているようなコミュニケーションが、いつ
もの二人のやり取りだった。
 澄の家は共働きで、今日は両親の帰りが遅いらしかった。
「そうか、今日は家誰もいないのか」
「…………」
 澄が頷く。
「んじゃま、いったん着替えてから……あ? 制服は着たまま?」
「…………」
 グッと拳を作る澄。
「……だがそれがいい? って、マニアックな趣味だな、おい!」
「…………?」
 いや、制服着たままって興奮しない? と尋ねられても。
「別に俺はどっちでもいいが」
「…………?」
 靴下は残さないと駄目だよね、と聞かれ、昭和は慌てた。
「待て! 靴下は関係ないだろ、靴下は!」
「…………☆」
「脱ぐよ☆ っていやそれは」
「…………」
 脱がれたくなければ家にカモン。
 何故か脅迫だった。
「……分かった分かりました。んじゃ、今日はお前んち直行な」
「……♪」
 澄は昭和の手を握ると、大きく振った。ご機嫌のようだ。

291:無口姫の日常(6/13)
07/02/19 01:01:19 Z7V4VbOx
 澄の部屋は女の子の部屋としては飾りっ気がない。
 が、小物の一つ一つを取ってみれば、それなりにファンシーなモノであるこ
とを、昭和は分かっていた。
 とはいえ、今はそんな物を見ている余裕はなく。
 目の前で涎を垂れ流す、微かに開かれた薄桃色の割れ目を指で攻めるので忙
しかった。
「……つーかさ、俺は別にいいけどお前、制服シワになったり気にならないの
か?」
 互いに制服のまま。
 澄が上位のシックスナイン体勢で、互いの性器を愛撫しあいながら、昭和は
尋ねる。指をきつくもぬかるんだ膣内のザラザラした部分でこすりあげると、
澄の尻がビクンと跳ね上がる。
「…………」
 鼻息も荒く、微かに頬を紅潮させた澄は懸命に昭和の肉棒を舐めしゃぶって
いた。
 口で奉仕しながらも、壁に掛かっている使ったことのない制服を見上げる。
 それだけで、昭和に意味が通じた。
「新しい制服って……お前、わざわざこういう事のために?」
「……!」
 エロスのための手間は惜しまないの! と主張しつつ、鈴口から漏れる先走
り液を吸い上げる澄。

292:無口姫の日常(7/13)
07/02/19 01:03:20 Z7V4VbOx
「そんな力説するな……っ!」
 澄の細い指で扱かれながら亀頭部分を重点的に舌で攻められ、昭和は危うく
射精感が競りあがってくるのを何とかやり過ごした。
「……?」
 ここがいいの? と問われ、
「ん、それ……」
 昭和はうっかり頷いてしまった。その間も、澄のお漏らしをしたかのように
愛液を分泌する割れ目を二本に増やした指で掻き混ぜる。
 切羽詰ったような吐息を漏らしながら、澄の舌が昭和の精を求めて肉棒を這
い回る。
「……っ……っ……」
 小さな唇を開き、澄がペニスを頬張る。ぬめる口腔粘膜の感触に、昭和の竿
が澄の口の中でググッと膨張していく。
「ちょ、ちょっと待て……それ以上されると……」
 どこで覚えたのか、昭和の先端を喉奥まで飲み込む澄。
「…………! ……!」
 正直澄にも余裕がない。昭和の指がぐにぐにと彼女の胎内を掻き混ぜ、自分
の汁が外へ掻き出されているのを自覚する。
 苦しくはあったが辛くはない。口の中いっぱいに昭和の分身を咥え込みなが
ら、喉の奥で亀頭が傘を広げているのを感じていた。


293:無口姫の日常(8/13)
07/02/19 01:05:54 Z7V4VbOx
 口内での射精の予感に、澄の下腹部が熱くなる。
「飲む……って、や、ま、待て、いや、待つな……くっ……」
 その瞬間、澄の喉で熱い飛沫が弾けた。
「……!」
 同時に肉棒に見立てられた昭和の指で絶頂を迎え、澄の肩がぶるっと震えた。
 喉を一度大きく鳴らし、苦しさに目から涙を溢れさせながら口の中に広がっ
た昭和の精を嚥下する。
 断続的に放たれる精液はとまらず、少し休むとすぐに澄の口内を満たしてし
まう。
 だが、わずかに処理し切れなかった精を口の端から垂らしながらも、澄は昭
和の欲望をほぼ全部飲み下すのに成功していた。


 互いに脱力することしばし。
「お、お前なぁ……」
 透明な愛液でふやけた指を澄の淫裂から引き抜いた昭和は、そのまま小ぶり
な尻を軽く叩いた。
「…………」
 頬を赤らめながらも無表情な澄が振り返る。口の端から垂れている精の残滓
が、異様に卑猥に感じられた。

294:無口姫の日常(9/13)
07/02/19 01:08:05 Z7V4VbOx
 再び肉棒が硬くなるのを感じながら、昭和は身体を起こした。
 そのまま、澄を押し倒す。
「……おしおきな」
「…………☆」
「わーい☆ じゃねえっ! 喜んでどうする!?」
「…………」
「激しいのが好きだもん、って……じゃあ、優しくするか」
「~~~~~!!」
「そこで怒るのか!? ああ、もう……!」
 昭和が澄の足を大きく開くと、彼女自身両膝の裏に手を回して、彼を入れや
すくした。右の足首に丸まったショーツを引っ掛けたまま、澄はあまりに無防
備な姿を晒す。
 昭和はガチガチに強張った肉棒を無毛の秘処へあてがい、一気に貫いた。
 肉の槍が粘蜜を掻き出しながら、窮屈な澄の中を突き進んでいく。
「…………!?」
 小さく口を開き、子宮底を突かれる衝撃に澄は目を見開いた。
「口喧嘩じゃ勝てないからな……」
 昭和が微かに腰を引くと、ぬるぬるの膣粘膜が肉竿に絡みついてくる。さっ
き出したばかりだというのに、あまりの気持ちよさに腰が震える。膣の中で、
自分のモノが膨れ上がるのを感じる。


295:無口姫の日常(10/13)
07/02/19 01:10:18 Z7V4VbOx
「…………?」
 断続的に荒い息を吐きながら、潤んだ目で澄が昭和を見ていた。
「ああ、動くって……言っても、きついからな、お前の中……」
 引き抜くと、汁まみれの膣が三箇所段々になって肉棒を締め付けてきた。だ
が、それをこらえながら、もう一度昭和は澄の中に己自身を突き入れる。
 じゅぶっ、じゅぶっと愛液を溢れさせながら、何度も腰を突き続けた。
「……! ……!!」
 そのたびに、澄の身体がビクッビクッと痙攣を繰り返す。
 脂肪の少ない澄の下腹部が、昭和が突き込むたびに肉棒の形に膨れ上がった。
「……この体位だと、すごいな、お前のここ、ほら」
 昭和がその腹を指摘すると、
「…………!」
 澄が小さく口を開いた。快感に、小さく喘ぎ声が漏れる。それにつれて、澄
の胎内は昭和の竿をギュッと締め付けてきた。
「ちょ、澄、し、締まるって……!」
「……! ……!」
 だったら出していい、と澄は主張する。お腹の中に出して、もう一回すれば
いいだけの話だ。安全日だし、子宮の中を昭和の精液で満たしてほしい、と澄
はねだった。
「いや、あのな……男はそう何発も出来るもんじゃないんだけど」


296:無口姫の日常(11/13)
07/02/19 01:12:29 Z7V4VbOx
「……☆」
「今日は中出し放題だから頑張れ☆ ってあのなぁ……」
「……?」
 しないの? と澄が昭和に尋ねる。
「……頑張ってみる」
「……♪」
 澄が微かに笑った。
「んじゃ、このまま二発目……いくぞ」
 すぐにでも射精しそうな肉棒を、連続して澄の子宮へ叩き込む。二人の下の
シーツは既にお漏らしをしたかのように愛液が染みを作り、なおも飛沫が撒き
散らされる。
「……! ……!!」
 力強く激しく抉りこまれる度に、澄の頭も真っ白のなっていく。
 身体の中で、どんどんと昭和のモノが膨れ上がっていく。腰を打ち付けあう
音と水音が次第に激しさを増し、
「んんっ……」
 昭和の唸りと同時に、澄の最奥に熱い精液が迸った。
「~~~~~!! ……! ……!!」
 断続的に放たれる精が子宮へと流れ込む感覚に、同時に絶頂を迎えていた澄
はさらなる高みへと昇り詰めていた。
 彼女自身の意思に応えるように、澄の膣は昭和の肉棒をきつく締め付け最後
の一滴まで搾り取ろうとする。
 二人繋がったまま、昭和は澄に身体を預けた。
「……ちょっと休憩な。さすがに連続三発はきつい」
「…………」
 ん、と澄は昭和の身体に両腕を回し、抱きしめた。


297:無口姫の日常(12/13)
07/02/19 01:14:40 Z7V4VbOx
 翌日の2年3組。
 教室に入ってきた戸鳴均が、昭和のやつれた顔を見て驚いた。
「……すごい顔だな、昭和?」
 結局、六回した。
「いつもの事だ。お前だって似たようなもんだろ、均」
 かくいう均も、似たような具合にやつれていた。
 何があったのかは、昭和には分からないが。
「……こっちは三人だからなー」
 ボヤく均の側頭部に、竹刀の先端が迫っていた。
「……余計な事言わない」
「げはぁっ!?」
 ビリヤードの玉よろしく、均の身体が撥ね飛ばされた。
 竹刀の先を床につき、矢野瑤子が小さく吐息をこぼす。微かに顔が赤い。
 その様子に、澄は首を傾げた。
「……?」
「三人って? と、澄が聞いてるけど?」
 いつものように、昭和が通訳する。
「き、気にしなくていいのよ、ええ。他聞寝言の類だから」
「……? ……?」
「ハーレム? 孕ませ? 何の話だ?」


298:無口姫の日常(13/13)
07/02/19 01:17:34 Z7V4VbOx
 澄の追求に、今度は昭和が訳が分からない。
「うわー! うわー! ちょっと澄! あんた分かってて言ってるでしょ!」
 慌てて、瑤子が澄の口を手でふさいだ。
「……☆」
 やー、と無表情のまま、両拳を突き上げる澄。
「お前、無口なくせに自己主張激しいよな」
「……?」
 そういう子、嫌い?
 澄がそう尋ねると、
「…………」
 昭和は無言で澄を睨んだ。
「ごめん、二人黙ると訳分かんない。澄の言った事、今のは何となく分かったけど」
「嫌いな訳ない、だって」
 しょうがないので澄が昭和の意思を綺麗な声で通訳した。
「「「「「喋った!?」」」」」
 クラスの全員が驚愕する中、一人昭和が澄の後頭部を叩いた。

※落ちてない。(汗
 現実逃避その2。
 このスレは、こういうのでOK?
 ちなみに小ネタ的に、孕ませスレと別板のアンソロスレ(と他色々)にリン
クしてます。

299:名無しさん@ピンキー
07/02/19 01:37:35 AuMja542
リアル遭遇GJ!こういう無口な子もいいなw
しかし、喘ぎ声も出さないとは徹底しとるw

300:名無しさん@ピンキー
07/02/19 02:22:03 NdTbCf72
うわーGJ!
小ネタにニヤニヤしてしまった

301:名無しさん@ピンキー
07/02/19 02:40:34 qvBiEDry
ぐっじょぶ(*´ρ`*)
ついにひとっことも声を出さずボディーランゲージ? オンリーの娘が出たかっ!

しかし、「~なの」だけでスケブの人を思い浮かべる俺、何とかならんかな(遠い目

302:名無しさん@ピンキー
07/02/19 03:09:25 cvuKG7vV
ぐっ、GJ!

俺もボディランゲージ娘書いてたけど、先を越されたっ!
くやしくないもん!(笑)

とまぁ、みっともない負け惜しみはさておき、楽しく読めました。GJです。

303:名無しさん@ピンキー
07/02/19 09:01:27 DQdlXlWx
エロい無口っ娘、ディ・モールトGoodJob!

304:名無しさん@ピンキー
07/02/19 19:00:09 epWd1NnS
GJ
まさかここまでとは、、、、

305:名無しさん@ピンキー
07/02/19 22:13:31 HCPguv+p
威力が桁違いだ!!

306:名無しさん@ピンキー
07/02/19 23:25:36 TirXPdUU
素晴らしい…

307:名無しさん@ピンキー
07/02/20 00:08:52 CygRWibv
>>GJです。

まだ、前の作品が投下されて1日だし、投下するのは早いかな?



308:名無しさん@ピンキー
07/02/20 00:19:36 pSegldgA
投下直後じゃないし、いいんじゃないかな?

っつーかばっちこいだぜ!!

309:名無しさん@ピンキー
07/02/20 00:32:32 Lyr28dw/
ドンと来い!
神々の筆に関しては雄弁でも何の問題もないかと。

310:名無しさん@ピンキー
07/02/20 01:30:54 CygRWibv
では、投下します。よろしくお願いします。
保管庫完成記念ということで。

(内容はそれとは全く関係がありませんがw)

311:名無しさん@ピンキー
07/02/20 01:31:48 CygRWibv
【ほうきぼしの姉妹】


「……お願いします」
「3番のカツカレー大盛りにボンゴレビアンコあがりました」

 俺が通っている大学から徒歩3分の喫茶店【ほうきぼし】のランチタイム。味もなかなか
美味しいと評判のこの店は、今日も多くの大学生がランチを食べに来ている。
「あーっ、忙しいったらないわね。いい加減、バイト料上げてくれなきゃ、とてもじゃないけど
やってられないわ。ねっ、そう思うでしょ」

 ウェイトレスの結衣(ゆい)さんが声を掛けてくる。実際、今現在の忙しさは、時給850円
のバイト料じゃ、割りに合わない忙しさだ。その点では大いに同意する。だが、今はそんな話を
悠長に聞いている状態じゃない。
「……できました」
「あっ、はい。結衣さん、このカルボナーラとナポリタンを1番テーブルに大至急お願いします。
バイト料の件はランチタイムが終わったら店長に直談判して下さい」
「何よぉ。ちょっと位、愚痴聞いてくれてもいいじゃない。あのケチンボのお父さんが時給を
上げてくれるわけ無いでしょ」
 結衣さんがほっぺたをぷぅっと膨らまして、しぶしぶ銀の丸テーブルに乗った料理を運んでいく。

 ここのバイトを始めて早2ヶ月。大学に入って2回目の春休みを金を稼ぐ事に決めた俺が、求人
広告を見て始めたのがここのバイトだった。学生に人気のほうきぼしは、オーナーである佐伯夫妻と
その子供の2人の姉妹が経営する小さな喫茶店だ。
 調理場を次女の友美さんと佐伯夫人。キャッシャー件ウェイターを長女の結衣さんと店長の
佐伯氏が担当している。そして、この俺はというと、この全てをこなすオールマイティー。まぁ、
要は忙しいところを手伝う雑用……という重要な役目を仰せつかっている。今は調理場から出てくる
友美さんの料理を結衣さんに渡し、結衣さんから受け取った食器を洗うという重要な……くそっ、
言ってて虚しくなってきた。
「何、ぶつぶつ言ってるの。後ろで友美、困っているじゃない」
「わっ、ご、ごめん」
「……いえっ、そんな……いいんです」
 後ろには真っ赤になって下を向いている友美さんがいた。


312:名無しさん@ピンキー
07/02/20 01:32:39 CygRWibv
 ほうきぼしの人気にはこの姉妹の存在もあった。長女の結衣さんは、軽いウェーブのかかった
茶髪で腰までの長い髪。ウェイトレスの制服が良く似合っており、頭の上には、白いカチューシャ
リボンが付けられている。凛とした切れ長の目に長いまつげ。唇には薄いピンクのルージュが
良く似合っている。明るく活発で誰からも好かれている巨乳美人のお姉さんだ。
 そして、次女の友美さん。肩までのボブヘアーに可愛らしい笑顔。口数も少なくてお淑(しと)やか
な淑女といった感じの女性だ。エプロンが似合う家庭的な優しい女の子なのだが、胸もお淑やか
なのは残念な限りだ。

「何、じろじろ私たちの胸見てるのよ」
「えっ? 見てました? 俺」
「じっくり、はっきり、くっきり見てたわよ。ふ~ん、わかった。やらしいこと考えていたでしょ。
エッチな事したいな~とか考えていたんでしょ」
「……おっ、お姉ちゃん」
「いえ、俺そんな事、1ナノ秒も考えていません」
「嘘。鼻の下伸びてる。あのねぇ、あたしにならいいけど、友美にそんな事しちゃ駄目だからね。
友美はウブで、処女どころかファーストキスさえまだの、超奥手で純粋な子なんだから」
「えっ? 友美さんて確か、俺と同じ二十歳(はたち)でした……よね」
「そうよ、あたしの妹の癖に生きた化石っていうかなんといっ……いだだだだっ!」
「……うっ、ぅっ、ぅっ、ぅぅうーーー!」
 ハイヒールの先を思いっきり運動靴で踏みつけている……それ、リアルで痛いと思いますよ。
友美さん。

『ねぇっ、Aランチのセットまだですか?』

 俺への冤罪はお客様の一言でうやむやの無罪放免となった。

313:名無しさん@ピンキー
07/02/20 01:33:06 CygRWibv
 その夜。調理場で明日の仕込みのジャガイモを剥いていると、≪カランカラン≫という音がして
喫茶店に誰かが入ってくる。
「あの、すいません。9時で閉店なんですけど」
「あははっ、あたしよ。あたし。お水、超特急で1杯頂戴~」
「結衣さんじゃないですか。どうしたんです、そんなに酔っ払って」
 水を渡すと、結衣さんはぐいっと一気にそれを飲み干す。
「あたしさ、振られちゃった。他に好きな人いたんだって……」
 結衣さんはそう言うと俺に寄りかかってくる。時折、涙声になりながら俺に話しかけてきた。
そこには、昼間に明るかった結衣さんとは別人のような弱々しい女性がいた。
「あたし、分かってたんだ。こうなるって。でもさ、もしかしたら本当の恋に発展するかもって期待してた。
でも、駄目。あたし、いつもそう……本当に好きな人には素直になれないで……こんな風に振られて……」
 最後の方は嗚咽に近い小さな声で話す。俺は結衣さんの肩を両手で支え、落ち着くまで少し待ってから
ゆっくり話し始めた。

「俺、こんな時、上手く言えない不器用な男だけど……でも、大丈夫ですよ。結衣さんみたいないい人、
他にそうはいませんから。直ぐ、本当の恋だって見つかります」
「……」
「もし俺だったら、結衣さんみたいないい人、絶対ほおっておきません。ずっと、離さないですよ」
「……嘘つき」
「はっ?」
 俺は一瞬、結衣さんの言っている事がよく分からなかった。だが、次の瞬間結衣さんの体が俺の体に
抱きついてくる。
「ねぇ、昼間、本当にあたしの体見てたでしょ。あの時、エッチしたいって考えてた?」
「えぇっ!?」
「あたしも……君ならいいって思ってた」
「ちょっ、どういうつもりです。結衣さん」
「……エッチしようよ。ここで。あたしの事慰めて」
「まっ、待ってください。結衣さん。おかしいですよ。本当に好きな人、他にいるんでしょ」
「もう、そんなのどうでも良くなっちゃった。お姉さんとエッチしよ……」
 そう言うと、結衣さんはその豊かな胸を俺の体に密着させてきた。吐息が頬をくすぐり、ピンクの
唇が直ぐそこまできている。結衣さんが俺の上に覆いかぶさるように二人の体が重なる。

「……すみませんっ」
 俺は結衣さんに謝った。密着していた胸を慌てて離し、頭(こうべ)を垂れる。
「やっぱり、あたしなんかじゃ嫌なんだ……」
「……いえ、そんな事ないです。結衣さんは魅力的だし、色っぽいし、おっぱいは大きいし。男だったら
誰でもエッチしたいと思いますよ」
「じゃあ、何で?」
「でも、結衣さんには本当は好きな人がいて、その人に告白できないでいる。俺、その人に申し訳ないです。
結衣さんがもし、ここで俺なんかとこんなことしたら、また同じ事繰り返しになってしまうと思うし」
「…………」
「だからっ、だから、すみません」
 俺は頭を下げ続けた。実際、こうするより他に方法が分からなかった。それに結衣さんの色気に反応して
しまっている下半身がみっとも無い自分。それが何とも腹立たしさを感じた。
「…………ぷっ」
 すると、突然の結衣さんの笑い声。
「……えっ?」
「冗談よ、冗談。失恋した腹いせに年下の男の子をからかって見ただけ。ごめんね~。お姉さん、名演技
だったでしょ」
「……そう……なん……ですか」
「そうよ。昼間、あたしの胸をいやらしい目で見ていた仕返し。本気にしちゃった?」
 結衣さんはもういつもの結衣さんに戻っていた。ケラケラと笑い、俺の肩をぽんぽんと叩いてくる。
「よかった……」
「そうよ、そう。この結衣さんを舐めるな~。それに、さっき言った事、全部嘘だから」
「振られたとか、本当に好きな人とかって……それも」
「そうよ~。あたしがそんな奥手なわけないでしょ~。好きな人がいたら直ぐにアタックするのが結衣さんの
モットーだぞ」
「……こっ……こっ、……この、大嘘つき女!」



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