07/01/05 20:09:11 oHFwXVE+
大晦日に逢い、姫納めと姫始めを同時に行い、元日はおろか三が日も一緒に過ごした年下の彼女。
あいかわらずの無口で、うん、ちがう、の二言くらいしか喋らなかったけれど、
一緒にいられて、俺は嬉しかった。
そして、仕事も始まった今日、珍しいことに彼女から着信が。
何事かとケータイを開くと、まるでイタズラのような無言電話。
でも俺は、根気強く待った。
それくらいの根気がないと、この子とは付き合えない。
たっぷり2分くらいの沈黙をおいて、ようやく彼女が言葉を発した。
「・・・・・・・・・・・・・・・ぁ、あけまして、ぉめでとぅ・・・・・・」
元日から今日まで、俺の言った新年の挨拶に返事しようと頑張って、やっと言えたんだろう。
・・・かわいいなぁ。
俺は、新年に言った言葉を、もう一度繰り返した。
あけまして、おめでとう。
なんとなくだけど、電話の向こうの彼女が、微笑んだような気がした。