川原泉作品をエロくしろ!6at EROPARO
川原泉作品をエロくしろ!6 - 暇つぶし2ch552:レナード現象には『難』がある
07/05/26 13:30:33 sSefTAet

 『俺様』な飛島君は、友成君の不審な行動にはさして関心を持たないのが基本だ。
 しかし、見るからに影が薄そうで、口の堅そうな友成君には少し親近感を感じた。
「……君は3年A組の飛島だろ。そっちこそこんなところで何してたんだ? 参考書コーナーは、
ここじゃないぞ」
「俺は勉学の参考書を買う程、知識には不自由はない。ちょっと心理学的な探究心で来ている。
 友成は文系だし、口も固そうだ。ちょっとアドバイスを聞かせてくれないか」

 友成君は内心『やだな』と思ったが、学園で唯我独尊と噂の高い飛島君が、自分にどんなアド
バイスを期待しているのか、という好奇心に負けてしまった。
「い、いいけど……」

 こうして飛島君は固有名詞こそ使わなかったが、渡りさんに対して抱いている疑問や、不思議な
感情が自分を動揺させる事を聞いてもらった。
「……という訳なんだが、どう思う?」
「……説明できない事も無いな……」
「じゃ~、早く言えよ。勿体ぶらずに簡潔にな」
 友成君は静かに話を聞き終えると、理系の飛島君に簡潔・かつ明瞭に意見を述べるには、どん
な例が適切かを頭の中で検索してみた。

「要するに、女性の心理を理解して、円満な関係を築き上げたいって事だろう?
 例えていえば、ギャルゲーやときメモとかで女の子のハートをゲットするとか……」
「……」

 理系ならパソコンくらいやっているだろうと例にしてみたが、友成君の喩えは飛島君のお気には
召さなかった様だ。
 ―そういう喩えは感心しないと思うんだが……全くどいつもこいつも……。

 冷ややかな視線で、飛島君は友成君を見る。
 パソコンオタクといわんばかりの視線に、友成君はちょっと焦った。
「べ、別に俺はパソコンでそんなゲームばっかりやってるわけじゃないぞ!
 つ、つまりは恋愛関係の相談だろ?
 ……じ、じゃ、こんな本を読んでみたらど~かなっ!?」
 飛島君の視線に誤解を感じた友成君は、書籍名をメモに書いて渡すと『じゃっ!』と足早に去っ
ていった。

 飛島君に渡されたメモに書かれたお勧め書籍は、―柚木真 作― 『ドングリにもほどがある』
だった……。



続きます


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