川原泉作品をエロくしろ!6at EROPARO
川原泉作品をエロくしろ!6 - 暇つぶし2ch450:清らかな白薔薇を手折るのは・・・8
07/02/20 03:11:21 ydEGTgS5
責めるつもりではない。
ただ自分の方こそ急に会いたいなどとワガママを

言って申し訳ないという気持ちと、そんなワガママをはっきりと断ってくれてもよかったのにという気持ちの両方だった。
だが、そんな孝志の言葉に、白薔薇の君はその美しい瞳に涙を浮かべる。

「私・・・少しでも早く、孝志様にお会いしたかったのですわ・・・」

早くも今夜3度目の致命傷を、孝志はハートに受けた。
あまりの胸の苦しさに息もできない。
勿論、彼女の言葉に返事すらできない孝志だった。
だが、それをどう勘違いしたのか。
突然白薔薇の君は浮かべていた涙をその両の瞳からはらはらと零して泣き始めてしまった。
おろおろとするしかない孝志。

「もう・・・いいですわ・・・っ」

何も言ってくれない孝志に業を煮やしたのか、白薔薇の君は突然、泣きながら出口に向かって走り出した。
だが彼女は強い力に引き戻され、出て行く事は叶わなかった。
その突然の行動に孝志は何も考える暇もなく体が動いて彼女の腕を掴み、引き戻したのだ。

「いやっ!離してくださいっ!」

思いがけない力で抵抗され、どうしようもなく孝志は彼女の体をがっちりと抱き締めた。

「そんなに泣いているあなたを、このまま帰せるはずがないじゃないですか」

だが彼女はいやいやと幼女のようにむずかるばかりだ。

「一体どうしたって言うんです?突然。あなたらしくないですよ?」

451:清らかな白薔薇を手折るのは・・・9
07/02/20 03:17:36 ydEGTgS5
その一言が引き金だったのか。
白薔薇の君がそれまで背けていた顔を孝志に向け、真っ直ぐに彼の目を見つめて涙ながらに訴え始めたのだ。

私らしくない・・・?孝志様は、一体私の何をご存知だと言うのですか?」
「何をって・・・」

そう言われて孝志は戸惑う。
自分の知っている白薔薇の君。
本物のお嬢様で、この世の人とも思えないほど美しい。
クラシックと詩を好み、常に上等なレースと刺しゅうに囲まれ、いつも上品で優しく、自分のつまらない話でもにこにことそばで聞いてくれている。
そういう人ではなかったのか。
だが。それではまるで中味がないように聞こえるではないか。
大人しくて美しいだけなら人形と変わりはない。
孝志は、自分の腕の中から挑戦的に見上げているこの佳人が、一体どういう人なのかまるで理解していないのではないだろうか。と安になってきた。
だが、好きだという気持ちはもう消せそうにもない。
一体どうすればいいというのか。

「そう。やっぱり。孝志様は何もわかっていらっしゃらない。私のことなんて何も・・・」

悲しげに目を伏せた次の瞬間、再び白薔薇の君は孝志を睨むように見つめた。

「孝志様も他の人と同じ。私をまるで人形か何かのようにお思いなのでしょう?
 でも私は人間ですわ。悩みもすれば悲しんだりもするんですのよ」
「あ・・・あなたのような人が一体何を悩むことがあるのです?」

452:清らかな白薔薇を手折るのは・・・10
07/02/20 03:23:21 ydEGTgS5
働いていないのだから仕事のストレスもないだろう。
生活の心配という言葉すら知らないだろう。
一人っ子で、裕福な両親からは蝶よ花よと育てられ、夢のようなしあわせな人生だったのではないのか。
そのどこに、悲しみや悩みを感じる時間があるというのか。
想像力のかけらもない孝志にはまったくわからなかった。
だが、その一言は目の前の佳人を絶望の淵に落とすのには十分だったようだ。
一時は止まっていた涙が再びはらはらと落ち始める。

「孝志様にはわからないんですわ。私がどんなに・・・
 どんなに、孝志様のことを思って不安になって、悩んでいるのかなんて・・・っ」
「俺!?」

ますます訳がわからない。
俺が一体何をしたと言うのか。
自分には身分違いのこの人に、何か失礼があってはならないと、どれほど気を遣っていることか。
この人こそ、そのことをわかっていないに違いない。
理不尽に責められ孝志はだんだん怒りがこみ上げてくるのを感じた。
首筋が熱くなってくる。

「俺が一体あなたに何をしたと言うんですか!?
 あなたこそ、俺の苦労をわかっていない!
 身分違いの、本物のお嬢様に釣り合おうと成り上がりの俺がどれだけ必死で頑張っているのかなんて、知らないでしょう!?
 どれだけ遠慮しているかなんて、あなたは全然知らないでしょう!?
 どれだけ我慢しているのかなんて、あなたは知らないでしょう!」
「どこに頑張る必要があるのですか!?孝志様は孝志様でいいではないですか!
 何を遠慮しなくてはならないのですか!?遠慮なんて必要ないじゃありませんか!
 私には孝志様のお気持ちがわかりませんわ!
 我慢なんてする必要がなぜあるんですの!?私は・・・」

まだ言い足りない様子の白薔薇の君だったが、その言いたいことの全てを言う事はできなかった。
孝志に強く抱き締められ、驚きのあまり言葉を飲み込んでしまったからだ。

「我慢しなければ、こういうことをしてしまいそうになるからですよ・・・!」

453:清らかな白薔薇を手折るのは・・・11
07/02/20 03:26:17 ydEGTgS5
きつくきつく抱き締めながら、白薔薇の君が、己の腕の中で身を固く強張らせているのを感じる。
まるでその体の固さが、彼女の心の固さのように孝志は感じた。

「す・・・すみませんっ!俺・・・」

彼女の固さに気づき、慌ててその腕を緩めようとした孝志。
彼女から距離を置かなければ。
そして突然に働いた非礼を詫びなければ。
だがそれはできなかった。
遠ざけようとするその腕を、白薔薇の君に繋ぎとめられたからだ。

「いやっ。離さないで・・・!」

一言そう言うと、彼女は自ら孝志の胸に飛び込んできたのだ。
自分の行動が突然だったことを棚に上げ、孝志は彼女の突然さに驚き、どうしていいかわからないままに、
自信なさそうにその腕を彼女の背中に回した。
するとそれに応えるように彼女がぎゅっとしがみついてくる。
孝志もそれに応えるように、もう一度強く抱き締めるのだった。

454:清らかな白薔薇を手折るのは・・・12
07/02/20 03:28:31 ydEGTgS5
ずっとこうしたかった。
しっかりとこの腕に抱き締めて、体と体を密着させて、今まで誰も感じたことのないこの人の体温を感じたかった。
鼓動を聞きたかった。
香りを知りたかった。
だが、遠慮と我慢を苦労して重ね、守り続けてきたのだ。
守る?
一体何から?

孝志は腕の中の恋しい人の存在を感じながらふと思った。
俺は一体何から何を守ってきたというのだろう。
彼女を守ってきたつもりだったが、果たしてそれは本当だろうか。
もしかしたら。

孝志は考え込む。
もしかしたら俺は自分を守ってきたのではないのだろか。

こんなに美しい人が自分に好意を寄せてくれていることが未だに信じられない。
彼女の気持ちを信じられないその弱さが、信じることと信じて次に進んで万が一自分の自惚れや
勘違いだった時に傷付くことから自分を守ってきたのではないのか。
俺はなんてバカだったんだろう。

455:清らかな白薔薇を手折るのは・・・13
07/02/20 03:32:31 ydEGTgS5
「孝志様・・・・・」
「なんですか・・・?」

互いにしっかりと体を寄せ合いながら囁くような声で話す。

「私・・・不安なんです・・・。私は孝志様のことが好きです。
 ・・・そう申し上げたこともありました。でも、孝志様は・・・?」

孝志の心臓がどきりと高鳴る。
今まであえて言わずにいた言葉だった。
もし自分の勘違いだったら。
自惚れだったら。
恥をかくかもしれないと思うとどうしても言えない言葉だった。
こんな平凡な人生を歩んできた平凡な顔の男を本気で好きになってくれるはずもないと、
自分に言い聞かせては何度も飲み込んできた言葉だった。
だが今、柔らかな彼女の体が孝志に勇気を与える。
今は彼女の言葉が信じられる。
今なら言える。
本当はずっと言いたかったただ一言が。

「好きです・・・。愛しています」
「孝志様・・・・っ」

泣き止んでいたはずの白薔薇の君の声が潤んできたかと思うと、肩を震わせて再び泣き始めてしまった。

「泣かないで下さい・・・」
「だって・・・だって・・・。不安だったのですもの・・・。もうずっと・・・」

自分の臆病さが彼女を不安にしていたのか。
孝志は驚いた。
まったく今夜は驚いてばかりだ。
と同時に申し訳ない気持ちになる。
自分さえもっと男らしく態度をはっきりさせていればこんなにまで彼女を追い詰める事はなかっただろうに。
自分のせいながら彼女がかわいそうになり、また愛しくなり、その柔らかな髪をなでながらなだめた。

456:清らかな白薔薇を手折るのは・・・14
07/02/20 03:34:46 ydEGTgS5
「ごめん・・・」

だが、そうやって優しくされることによって白薔薇の君はより一層激しく泣き、訴えてくる。

「怖かった・・・。怖かったの・・・。
 孝志様の気持ちがわからなくて・・・。ずっと怖かったの・・・。
 不安で・・・怖くて・・・悲しくて・・・私・・・私・・・」

最後はもう、言葉にならず嗚咽だけが部屋に響く。
孝志はそんな彼女をなだめるのに必死だった。
大体が女性を泣かせたり女性に泣かれたことがないのだ。
どうしたら泣き止んでくれるのだろう。

「どうしたら、泣き止んでくれますか・・・?」

率直な気持ち。白薔薇の君はその言葉に彼を見上げる。

「・・・もう一度、好きって言って・・・」

なんて愛しい人なんだろう。孝志はまたも胸に撃ち抜かれたような痛みを感じる。

「何度でも言いますよ・・・。好きです・・・。好き・・・。愛しています・・・。
 本当はずっと言いたかったんです・・・」

457:清らかな白薔薇を手折るのは・・・15
07/02/20 03:36:08 ydEGTgS5
指を愛撫するような滑らかな髪の手触り。
鼻腔をくすぐる甘い香り。
体に当たる柔らかな体。
泣きながら愛の言葉をせがむその唇はどんな味がするのだろう。
孝志は、頭に渦巻く不埒な想像に困惑していた。
だがその時。
腕の中の愛しい人がそっとこちらを見上げたのだ。
まるで孝志の想像を見透かし

たように、潤んだ瞳でじっとこちらを見つめている。
孝志は吸い寄せられる

ようにそのつややかな唇に自分の唇を重ねた。

458:清らかな白薔薇を手折るのは・・・16
07/02/20 03:38:55 ydEGTgS5
柔らかな唇の感触。
その感触を唇だけで味わうのはもったいない。
孝志は舌でその小さな唇をなぞり、上下の合わさりの間に差し込んでいった。
驚いたのか、わずかに抵抗を示して離れようとする彼女の体をしっかりと腕で抱き締めて離さない。
もう止められそうもない。
そんな孝志の気持ちが伝わったのだろうか。
ついには白薔薇の君の唇がわずかに開かれた。
すかさず舌を入れ、彼女の口内を味わい尽くさんとばかりに嘗め回す。
もう、無我夢中だった。
何がどうなっているのかさえ、わからない。
ただただ自分の欲求のままに彼女の舌を求め、彼女の唾液を飲み、彼女の口中を全て自分の舌で味わいつくした。

「・・・っはぁ・・・」

ようやく孝志がその唇を解放した時、白薔薇の君は大きく息をついた。
呼吸することも忘れて彼の口付けを受けていたのか。
もしかしたら初めての経験だったのかもしれない。

「すみません、俺・・・」

苦しそうな表情に、思わず謝ってしまう。
だがそんな彼に、白薔薇の君は再び寄り添い甘く囁く。

「謝らないで下さい・・・。私、うれしいんですから・・・」

まさかその一言が、孝志の理性の糸を断ち切ることになろうとは、彼女は思いもよらなかった。

「では、これからすることにも謝りませんよ・・・?」

それだけ言うと彼女の答えも聞かず彼が突然自分の体を重石にするように体に重ねてソファに押し倒してきたのだ。

459:清らかな白薔薇を手折るのは・・・17
07/02/20 03:42:21 ydEGTgS5
「あ・・・あの・・・」

驚いて思わず声を上げる。
だが孝志はその声にお構いなしに、強い力でがっちりと抱きすくめたままで彼女の首筋、耳を舌で愛撫していく。

「はぁ・・・っ。あ・・・っ。あ・・・あの・・・あ・・・」

白薔薇の君の声が上ずっている。
だが決して抵抗はしなかった。
戸惑いながらもなすがままにされ、受け入れている。
孝志はもう夢中で彼女の鎖骨まで舌を伸ばしている。
手は上質な布のワンピースの上からその柔らかな両の乳房を揉みしだいていた。

「・・・脱がせたい・・・。いいですか・・・?」

布地の上、下着の上からの愛撫に物足りなくなったのか。
孝志が白薔薇の君にそう尋ねると、彼女は上気した顔でそっと拒否の言葉を口にする。

「・・・ここではイヤです・・・」

ならば。

「では、ベッドに行きましょう」

彼女の答えを待たず、孝志は起き上がると愛しい人を横抱きにして立ち上がる。
いわゆる「お姫様抱っこ」というスタイルだ。

「あ、あの・・・」
「ん?」

決して狭いとは言えないが広すぎもしない部屋を、ソファからベッドへ彼女を抱いたまま移動する孝志。
その腕の中で白薔薇の君は恥ずかしそうに顔を真っ赤にしているが
さすがに取り乱したりすることなく、品良くそこに納まっている。

「・・・重く、ありません・・・?」

確かに軽いとは言えないだろう。
いくら彼女が細くても40キロ以上はあるに違いない。
同じ重さの、いや、その半分の荷物でも、同じように抱えれば重くて不平の一つも出るだろうが、
不思議と彼女を重いとは思わない。
人間なんて現金なものなんだな、と苦笑いしつつ軽く彼女に口付けする。

「重いなんて思いませんよ」

460:清らかな白薔薇を手折るのは・・・18
07/02/20 03:44:45 ydEGTgS5
そうこうするうちに孝志はベッドに辿り着いた。
割れ物を扱うように優しく丁寧に彼女を寝かせる。
初めてのことなのにこうもスムーズに事が運ぶのは、今までに何度もこの場面を妄想した賜物なのかもしれない。
孝志は今改めて、自分のベッドの上で恥ずかしそうに、けれど従順にしている彼女の姿を見て胸を締め付けられる。

「ファスナー下ろしますから、後ろを向いてください」
「あ・・・はい・・・」

素直に従う彼女の背に手を入れて体を転がす手伝いをする。
髪が絡んでしまわないように片側に寄せ、一瞬の躊躇の後に丁寧にファスナーを下ろしていく。
開かれたそこには繊細かつ見事なレースに包まれた彼女の背中があった。
本来なら、そのレースとレースに包まれた背中を堪能したいところだが、孝志は今それほどの余裕がないことを自覚している。
勢いのある今のうちでないと、多分機を逸してしまうだろう。
それは倫理的には正しいことなのかもしれないが、彼女の心の限界と自分の体の限界を無視する事はできなかった。
無言でそのレースを体に留めている肩ひもと、同時に豊かな胸を守っているであろう下着のひもさえも下ろす。
彼女が軽く身をすくめるのが、肩甲骨のわずかな動きでわかる。
だが何も言わず、ただシーツに顔を埋めているだけだ。
ホックを外すと、清らかに美しい彼女の背中が隠すところなく現れた。

461:清らかな白薔薇を手折るのは・・・19
07/02/20 03:47:44 ydEGTgS5
髪を寄せたためにむき出しになっているうなじ、肩、肩甲骨へと孝志の唇と舌は這っていく。
見る見る白薔薇の君の後ろ半身にはぬめぬめと光る孝志の欲情の道ができていった。
存分に背中を堪能した彼は、今度は体を横にし、シーツに半ば埋もれている彼女の顔を覗き込んだ。
視線に気づき顔を上げた、それが合図ででもあるかのように、孝志は彼女に口付けをする。
もっと、と言うように彼女が更に顔を上げる。
その機会を逃さずにやや上がった肩から反対の肩に手を差し込み、くるりと反転させてしまった。

「あ・・・」

と同時に彼女が恥ずかしがって胸を隠す直前に素早く下着とレースの装飾を、ワンピース共々抜き去ってしまう。
いくら手で隠したとしても、その小さな手では隠しきれない豊かな乳白色の丘が二つ現れた。
口付けしながらその手を取り去ろうとする孝志。
恥ずかしがって頑なに胸を守っていた白薔薇の君の腕は、だが、次第に激しくなっていく彼の口付けにいつしか夢中になり、
もっととせがむように両腕を首に回したことによって簡単にほどかれてしまった。
すかさず孝志はその胸に顔を埋める。
やわやわと弄ぶように両手で揉みながら、その先端で恥らうことなく己を主張している小さな突起を唇でついばむ。
「あ・・・っ。あ・・・。あぁ・・・」

462:清らかな白薔薇を手折るのは・・・20
07/02/20 03:49:39 ydEGTgS5
その度、彼女の口からはなんとも甘いメロディーが流れてくるのだ。
もっと聞いていたい。
孝志は思う。
だがその反面、別の場所、もっと敏感な場所を愛撫したら彼女はどんな声を上げるのか、聞いてみたい気もする。
葛藤する二つの欲望のうち、後者に飲まれて彼の顔は徐々に下へと下がっていった。

胸から下り、平らかな腹部を下り、途中、ウェストにしがみついているストッキングに手をかけて脱がせていく。
小さくくぼんだ臍をくすぐり、その舌は更に更にと下がっていく。
やがて既に孝志によって脱がされてしまった下着とおそろいの小さなレースに隠された三角形の場所に到達する。
その美しさを愉しむことなく、即座に脱がせてしまうと中からふわふわとした若草のような茂みが顔を出した。
さすがに白薔薇の君が抵抗を示し身じろぎしながら両脚を合わせて隠そうとする。
だがそれはごくか弱いもの。

「俺に見せてください」

言うが早いか孝志は、無残にその抵抗を打ち負かして脚を大きく開いた。

「いやぁ・・・っ!」

463:清らかな白薔薇を手折るのは・・・21
07/02/20 03:51:56 ydEGTgS5
だが孝志の耳にその羞恥の悲鳴は届いていない。
憧れ続け夢想し続け妄想し続けたその場所が、ぬらぬらと光りながら今目の前にあるのだ。その感動。
今の孝志にはそれしかない。
美しいと彼は思った。
もし全く見ず知らずの人のそれが目の前にあったなら、彼は美しいとは思わないだろう。
客観的にグロテスクなものと映るだろう。
だが違う。
彼女のものは違う。
それは愛らしく、扇情的であり、なおかつ清らかだった。
孝志の顔は、まるで吸い込まれるようにその場所へと近づいていった。

「あぁ・・・っ!だめっ!いけません!」

孝志の顔が近づいていることを察し、白薔薇の君は必死で拒否した。
孝志はその声を聞き不思議そうに尋ねる。

「どうしてです?」
「恥ずかしいからです・・・」

だが、その答えに納得したとしても彼は今更やめる気などさらさらなかった。

「忘れさせてあげます」

一言言うと、遠慮なく彼女の秘部に顔を近づけ、その唇と舌とで愛撫していった。

「あぁっ!だめっ!ダメです!やめてぇ!」

464:清らかな白薔薇を手折るのは・・・22
07/02/20 03:54:59 ydEGTgS5
両脚は孝志にがっちりと開かされているので動かしたとしてもしれている。
だがそれでも彼女は必死で抵抗し、彼の舌と唇から逃れようともがいた。

孝志はさもうるさそうに顔を上げるともう一度彼女にその理由を問う。

「今度はなんです?」
「汚いからやめて下さい・・・。私、今日はまだシャワーも・・・」

だが全てを言い終わる前に孝志はキスで彼女を黙らせてしまった。

「あなたに汚いところなんてありませんよ」

そう言うと、再び彼女の秘部に顔を埋め、後はもう、どれだけ彼女がやめて欲しいと哀願しても聞き入れなかった。



舌先を尖らせて。
あるいは舌全体を平らに伸ばして。
彼女の秘部を存分に味わう。
果たしてこれでいいのかわからなかったが、その度彼女が上げる細く甘い声に導かれるように
的確に彼女の感じる部分を刺激していく。
いつしか彼女のそこは赤く充血しぷっくりと膨らみ、受け入れる準備のできたことを教えている。
本の通りだな、と孝志は思った。さすがは医学書だ。
思春期の頃興味津々で読んだ医学書の女性器のページを思い出す。
頭に焼き付けられるほどに熱心に読んだあの頃。
少年の日の自分に孝志は感謝した。

465:清らかな白薔薇を手折るのは・・・23
07/02/20 03:57:00 ydEGTgS5
「・・・そろそろ・・・入れますよ・・・」

彼女に一体どれくらいの性的な知識があるのかはわからない。
だが初めての時には相当の痛みを伴うということぐらいは知っているだろう。
彼女にそれを強いることを申し訳ないと思いつつ、自分のために、
自分と一つになるために、それを耐えてくれることを孝志は望む。

「はい・・・」

控え目に、だが確かに彼女は答え、小さく頷いた。
これでもう、迷う事はない。
孝志は自らの強張りを手に持つと、彼女の濡れそぼった神秘の溝にあてがい、
蕩けるような感触を味わう暇もなくぐいと中へと進入していった。

「いたぁい・・・っ」

覚悟はしていたはずだったが、その想像以上の痛みに白薔薇の君は思わず悲鳴を上げる。
だが、そんなことを言われても今更孝志も引く事はできない。

「ごめん・・・っ。でも。・・・やめられない・・・っ」

精一杯我慢をして、中に入れた状態でじっとしている。
本当なら今すぐにめちゃくちゃに動いて快楽を貪りたい。
だが痛みを与えることしかできないのだという理性がわずかに働いているのだ。

466:清らかな白薔薇を手折るのは・・・24
07/02/20 04:00:14 ydEGTgS5
どれくらいそうしていたのだろうか。
孝志は耐えに耐えていた。
が、ふいに自分の下から名前を呼ぶ声が聞こえてきた。

「孝志様・・・」

慌てて彼女を見る。
すると、苦しげながらも微笑を浮かべている彼女の顔が見えた。

「私・・・もう大丈夫ですから・・・あの・・・」

痛みに慣れてきた、というのでもなかろう。
幾らかましになってきたというところか。
それでも彼女は自分のために苦痛を耐えてくれるというのか。

愛しさに、それまで封印してきた凶暴なまでの欲情が自身の性器に奔流のように集まっていくのがわかる。

「いいんですか・・・?本当に」
「はい・・・」


気高く香る純白の薔薇。
彼女の中に咲き続け、彼女を守ってきた華やかな鎧。
その清らかな白薔薇を手折るのは一体誰だろう。
それは自分なのだろうか。
いや、違う。
その薔薇は自分の独りよがりでは決して手折られることはないのだ。
彼女自身の手が添えられなければ。
それほどまでに強く、それほどまでに健気な純白の薔薇。

「優しくできなかったらすみません・・・」

正直な気持ちだった。
勿論、優しくしたいのは山々だが快楽に飲み込まれてしまったら、その自信はない。

「大丈夫です。こう見えて私、強いんですのよ?」

か弱い風情の中に芯の強さを感じさせる笑顔を見せ、白薔薇の君は孝志の目を見返した。
その笑顔に、孝志の中にも覚悟が固まる。
この人を一生しあわせにしよう。
今日のこの痛みを後悔させないように。

467:清らかな白薔薇を手折るのは・・・25
07/02/20 04:02:58 ydEGTgS5
初めはゆっくり。
だがその自制は間もなく、あまりに強い快楽にあっさりと崩されてしまった。
もっと奥に入りたい。
もっと激しくこすり付けたい。

もっと。もっと。
自分のベッドが激しく軋む音を初めて聞くことに気がつく暇もないほどに、激しく何度も彼女の中を求め続けた。
自分の腕の下にいる彼女の顔が再び痛みで歪んでも、もうやめられない。
この気持ちよさには何者もかえられなかった。
心の片隅で、今だけ我慢してくれと念じながらも腰の動きは速さを増すばかり。
孝志の限界が近づいてきているのだ。
少しでも奥へ。
1ミリでも奥へ。
本能の命じるままに腰を打ち付けつつ、その瞬間は来た。

「・・・・・・・・・・っ!」

言葉の塊が自分の口から出て行くのを、他人事のように聞いている自分が意識の底にいる。
だが、その言葉まではわからなかった。
だが、孝志の腕の下で彼の体を支えながら痛みに耐え続けた白薔薇の君の耳にははっきりと聞こえていた。
初めて彼が呼ぶ、通称などではない自分の本当の名前が。
その瞬間、今までの悩みも悲しみも、そして今この瞬間まで我が身を苛んでいた痛みさえもが、一瞬のうちに消えていった。
あぁ。耐えてよかった。

力を使い果たしたかのようにぐったりと自分の体にその身を預けてくる孝志の背中に両腕を回しながら、白薔薇の君は真珠よりも美しい涙をはらはらとこぼした。

468:清らかな白薔薇を手折るのは・・・26
07/02/20 04:05:38 ydEGTgS5
「結婚して下さい」

ベッドの中で、自分の腕を枕にしている彼女にそっと囁く。

「はい・・・」

彼女もまた、小さく囁くと恥ずかしそうに孝志の胸に顔を埋めてしまった。



彼女の中に咲く清らかな純白の薔薇。
その薔薇を、これからも一生、自分が彼女と共に手折っていきたい。
その度に、彼女の中の、誰も知らない場所に薔薇が咲くのだろう。
欲情の真紅の薔薇が。
誰も知らない。
二人しか知らない場所に。





翌朝、なぜか自分達よりも気まずそうにしている両親が帰ってきた。
少しでも二人に気兼ねなく過ごせる時間を持たせたいとの配慮からの外泊だったことは明白だが、
まさか朝になっても白薔薇の君がまだ家にいる、こんな事態は予想もしていなかったに違いない。
目を白黒させている二人を前に、これから忙しくなりそうだな、と弾むように高鳴る胸で覚悟を決める孝志だった。

469:名無しさん@ピンキー
07/02/20 04:06:09 ydEGTgS5
終わりです・・・。
ね・・・眠い・・・・・

470:名無しさん@ピンキー
07/02/20 12:06:50 ueXRwJ1D
乙です!
ほんとーに純真な白薔薇の君テラカワユス
タカシサマも(・∀・)イイ!!
ご両親もナイス!

471:名無しさん@ピンキー
07/02/20 19:41:55 fv0NA3AT
とーちゃんとかーちゃんも盛り上がって、歳の離れた兄弟が出来ちゃうとかはない?



472:名無しさん@ピンキー
07/02/20 20:33:48 yBkjnVQb
うまいよー最高だよー
リクエストしてよかったー

ありがとうネ申!

473:名無しさん@ピンキー
07/02/23 03:02:17 +JIeGA5E
もぎゅっと保守

474:名無しさん@ピンキー
07/02/23 10:39:50 5YbPMmEC
>>440
遅ればせながら、どもです。

>>470
どもです。

>>471
ないです。

>>472
どもです。

>>473
保守、お疲れ様です。

475:名無しさん@ピンキー
07/02/23 10:43:32 5YbPMmEC
「清らかな・・・」を書いている時に思いついたので。
続編のようなカンジです。


***注意事項***
◆白薔薇の君 × 孝志 のお話です。
◆上記の通り、白薔薇(攻)・孝志(受)のお話です。
 受け付けないと思われる方はスルーして下さい。
◆白薔薇の君がかなり白薔薇の君らしくないので、イメージが壊れる恐れがあります。
 受け付けないと思われる方はスルーして下さい。
◆読まれる方は自己責任でお願いします。




以下、投下します。

476:宝物・・・1
07/02/23 10:44:39 5YbPMmEC
孝志は働いた。
それはそれは懸命に働いた。
人から心配されようとも。
人からバカにされようとも。
孝志は無我夢中で働いた。
それには事情があったのだ。

世にも美しい正真正銘のお嬢様である「白薔薇の君」とめでたく結婚した孝志。
だが世間はそんな彼を羨む一方で妬みもした。
やれ、成り上がり者は、金の次は血筋を欲しがる。
やれ、金にものを言わせて美人の妻を買ったのだ。
やれ、平凡な人間ほど高望みするものだ。
やれ、あいつにはあんな奥さんは荷が勝ちすぎて不釣合いだ。
もう、聞き飽きていた。
連日連夜の残業と接待。
今夜も背中に妬みと嫉みの言葉を浴びながら接待を終えて帰れば、家に着いたのは未明と言ってもいい時間だった。
だが、家には明りがついており、玄関を開けると人妻となった今も「白薔薇の君」と呼ばれる美しい妻がうれしそうに自分を出迎えてくれるのだ。

477:宝物・・・1
07/02/23 10:45:14 5YbPMmEC
「おかえりなさい、孝志様」

自分のためにスリッパを揃え、こんな時間にも係わらず軽い食事をいつでも食べられるように用意してくれている。
だが、疲れ切って食べずに寝ることもままあり、それでも彼女は一度も文句を言わなかった。
完璧な妻。

生まれた家は申し分のない家柄。
父は立派な人物、母は美しく上品。
一流の幼稚園、小学校、中学校。
高校、短大は聖ミカエルだ。
そして本人は美しく、優しく、しっかり者ではあるが出しゃばらずいつも夫を立てている。
どこに文句のつけようがあるというのだ。
それなのに。
どうしたことだろう。
近頃その彼女に対して苛々が募るのだ。
穏やかな笑顔に。
優しい言葉に。
柔らかい雰囲気に。
暖かい心遣いに。
気持ちがささくれ立ってくる。
彼女のどこが悪いというのだ。
そう自分を責めれば責めるほど、余計にささくれは大きく固くなっていく。
自分では、どうしようもなかった。

478:名無しさん@ピンキー
07/02/23 10:45:46 5YbPMmEC
しまった。
番号打ち間違えた。

479:宝物・・・3
07/02/23 10:46:23 5YbPMmEC
「先に寝ていてもいいとあれほど言ったのに・・・」

自分の声がとげとげとしていることを孝志は意識している。
だが、そんなことに気づいていないかのように妻は穏やかに笑って答える。

「孝志様が働いていらっしゃるのに、寝ることなんてできませんわ」

その笑顔にウソがあるとは思えなかった。
だが酩酊に近いこんな状況で「働いている」と言われればそれは嫌味のように聞こえる。
俺が働いていると本当に思って言っているのだろうか。
穏やかな笑顔は仮面で、虫も殺さないような笑顔の下で本当はどろどろと黒い意識が渦巻いているのかもしれない。
いや、まさか。
孝志は内心、苦笑して彼女を見た。
にこにことうれしそうな笑顔で台所に向かう彼女。

「お腹、空いていません?今日はお茶漬けを用意していましたのよ」

彼女のことだ。
市販のお茶漬けの素など使いはしないだろう。
試飲を重ねて選び抜いた「お茶漬け用のお茶」を使い、脂の乗った塩鮭、上品過ぎない適度な塩分のある、まさにお茶漬けに適した香の物。
そういったものを用意してあるのだろう。
自分がいないこの家で一人、夜食は何にしようかと考える時、きっと彼女はしあわせそうな笑顔を浮かべているのだ。
食材を選ぶ時、手を抜くことなくあれこれと考えあぐねているのだ。
そして、こんな時間まで待っている間も、ただ心静かにいるのだろう。

・・・・・・たまらない

息が詰まる思いがする。
いつからこの家は、思い切り息もできないような胸苦しい場所になってしまったのだろう。
こんなことになるはずではなかったのに。
薔薇色のしあわせな人生を送るはずだったのに。
やりきれない思いが急に募り、孝志は苛々と立ち上がった。

480:宝物・・・4
07/02/23 10:46:54 5YbPMmEC
「悪いけど、寝かせてもらいます。明日は休みだし、起こさないで下さいね」

電子レンジで鮭を温め、お茶を淹れるためにお湯を沸かしている彼女を見向きもせずに孝志は寝室へと向かった。
今夜は風呂にも入りたくない。

「そうですか。わかりました。おやすみなさいませ」

優しい彼女の声が背中を追いかけてくる。
が、それに答えることもせず、孝志は寝室へ行くとパジャマに着替えることもせず、ネクタイを外しただけでベッドに沈むように眠りについた。

481:宝物・・・5
07/02/23 10:47:25 5YbPMmEC
目が覚めたのは、それからわずか2時間後だった。
まだ暗いが時計を見ると早朝だ。
喉が渇いた。
隣を見るとベッドに妻の姿はない。
もう起きているのだろうか?
それともトイレか。
ベッドには一度も休んだ形跡がないことに彼は気づかない。
半ば朦朧とした頭でワイシャツを脱ぎベルトを外すと下着とズボン姿になって台所へ水を飲みに行った。

驚いた。
台所の片隅に、妻がしゃがみこんでいるのだ。
具合でも悪いのか。
慌てて駆け寄るとその体を起こそうとした。

「どうしたんですか!?大丈夫ですか!?」

だが妻は顔を背けて体を固くしている。
どうしたのだろう。
無理に彼女の顔をこちらに向かせると、妻は目と鼻の頭を真っ赤にして水っぽく顔を泣き腫らしていた。

「・・・どうしたんですか・・・」
「・・・なんでもありませんわ・・・」

予想外のことに、孝志は呆然としながら問い掛けるが、妻に答えるつもりはないようだった。
だが、そうですか、と放ってもおけない。
自分が帰ってから2時間も、恐らく彼女は泣き続けていたのだろう。
寝穢く眠りを貪っているその間、彼女はこっそりと泣いていたのだ。
いや、もしかしたら今夜だけではないのかもしれない。
孝志は愕然とした。
これは一体どういうことだ。
自分が知らない間に一体何があったというのだ。

482:475
07/02/23 10:55:26 eKXJ2qQq
しまった。
連投規制にひっかかった。

483:宝物・・・6
07/02/23 10:55:42 5YbPMmEC
書けない・・・

484:名無しさん@ピンキー
07/02/23 10:56:40 5YbPMmEC
あ。いけた。
gdgdで申し訳ない。

以下、続きます。

485:宝物・・・6
07/02/23 10:57:30 5YbPMmEC
おろおろと彼女の背中をさすってみたり肩を抱いてみたりしたが彼女はこちらに身を委ねる事はなかった。
泣きつかれたのか、今は涙も流していない。
ただぼうっとしているだけだった。

「何があったんです?話して下さい」

孝志の懇願も、妻には届かないようだった。
垂れた頭をただ静かに首を横に振る。
孝志は再び苛立ちを覚えた。

「何も言ってくれないとわからないじゃないですか!」

怒鳴ってどうする。
自分の怒声を聞きながら孝志は思うが止められなかった。
その言葉がまるで銃弾のように彼女の心に刺さったのか。
弾かれたようにびくりと大きく体を震わせると、孝志のほうを向いて猛然と叫びだしたのだ。

「何も言ってくれないのは孝志様じゃないですか!毎晩どんなにお仕事が遅くなっても、接待で疲れても、私には何も言って下さらない!私がどれほど心配して待っているのかなんて、おわかりにはならないのでしょう!?」

突然の妻の豹変に孝志は驚いた。
いつもの上品で優しく美しい妻ではない。
泣き腫らした顔、乱れた髪、崩れた姿勢、しわだらけの服。
見たこともない妻の姿。
彼女はいつもこんな風に、自分が知らないところで泣いていたのか。
そして、自分が帰ってくるまでに泣いていた痕跡を消し、身支度を整え、何事もなかったかのように取り繕い、心配をかけまいとしていたのか。
だがこちらとて毎日遊び歩いていたわけではない。
疲労困憊するほどに働いて働いて働いているのだ。
一体誰のためだと思っているんだ。
全ては何不自由なく過ごしてきた妻に、今まで通り、いや、今まで以上の生活をさせたいと思うからこそではないか。
何も言わないと言ったところで、仕事の話などしてもどうせわからないではないか。
一度も働いたこともなく自分の元に嫁してきた箱入り娘なのだから。
仕事の苦労などわかってたまるか。
まして仕事の苦労だけではない。
自分には過ぎたこの妻に相応しくないと馬鹿にする世間を見返してもやりたかった。
そのためにまさに馬車馬のように働き続けたのだ。
その自分を非難されたようで孝志はかっとなってしまった。

「何を言えと言うんです?どうせあなたには何を話してもわからないでしょう?所詮お嬢様なんだから」

その言葉が終わると同時に、号泣が孝志の耳を襲った。
彼女の腕が孝志の胸元を掴む。

「好きでお嬢様に生まれたわけじゃないっ!好きでお嬢様に生まれたわけじゃないっ!」

同じ言葉を繰り返しながら掴んだ孝志の胸元をゆさゆさとゆすり怒りと悲しみをぶつける。
この泣き叫ぶ女性は誰だろう。
こんなにまで激しく感情をぶつけてくる彼女を自分は知らない。
孝志は、まるで呪文のように彼女が繰り返す言葉を聞きながら、どうしていいかわからずにただされるがままになっていた。

486:宝物・・・7
07/02/23 10:58:36 5YbPMmEC
どれくらいそうしていたのか。
激しく泣き叫びながら孝志を揺さぶっていた白薔薇の君だったが、やがて疲れたのか大人しくなってしまった。

「・・・気が、すみましたか・・・?」

そっと孝志が声をかけると、彼女は疲れ切った様子で言葉もなく頷いた。

「すみません・・・」

とりあえず彼女に謝ってみたものの、それ以上なんと言っていいのか孝志にはわからなかった。
唯一つ、わかっていること。
それは、彼女の呪縛を解いてやらねばならないということ。
結婚前も結婚後も、孝志には妻が「お嬢様」だということが負い目になっていた。
お嬢様に相応しいように。
お嬢様に失礼がないように。
お嬢様に恥をかかせないように。
自分とはまったく違う人種だと思っていた「お嬢様」との付き合いは、孝志にはやはり荷が重かった。
だが、それでも彼女を愛しいと思う気持ちは消えなかったのだ。
それくらいのことで彼女を諦めたくなかった。
たとえ「お嬢様」であっても、自分のい愛情が強ければ何も問題はないと思い込んでいた。
だが、その「お嬢様」ということが彼女自身をも苦しめていたと言うのか。
そんなことがあるのだろうか。
確かにあの家に生まれたのは、あの両親の元に生まれてきたのは彼女が好んでしたことではない。
平凡な人生が長かった孝志にとって、「お嬢様」に生まれついたと言うことそのものが苦痛になるのだとは想像もつかなかった。
だがもしかしたら。
「お嬢様」だからこそ、諦めねばならないこともあったかもしれない。
「お嬢様」だからこそ、知らないこともあるのかもしれない。
「お嬢様」だからこそ、逆らえない運命もあるのかもしれない。
もし、彼女が「お嬢様」ではなく、自分のように平凡な家庭に生まれたのだったら。
食事の時、おかずの取り合いをして食卓に笑いがあったかもしれない。
マンガを買うのにお小遣いが足りなくて、親の手伝いをしてお駄賃をもらったかもしれない。
友達と駄菓子屋でおやつを選んで愉しんだかもしれない。
だが彼女にはそういったことは今までになかったのだ。
なんだ。
案外「お嬢様」なんてつまらないものなんだな。
勝手な想像で孝志は思う。
キレイな服を着て、おいしいものを食べて上等なものに囲まれて暮らす。
人はそれを羨むだろう。
だがそれが果たして人間のしあわせなのだろうか。
それだけが。
むしろ自身が今こうして、彼女の苦しみを知るまで気がつかなかったように人からは理解されない苦しみがずっと付きまとっているのかもしれない。
彼女はそれを誰にも知られないようにひた隠しに隠して、いつも優しい微笑みでいたのかもしれない。
自分の愚かさに孝志の胸は痛んだ。
自分の愚かさが愛する妻をこれほどまでに傷つけてきたことに胸が痛んだ。
この傷を、どうやって償えばいいのだろう。
孝志には想像もつかない。
ただどうすることもできず、そっと抱き締める。
今はそれ以外に思いつかないのだ。

487:宝物・・・8
07/02/23 11:01:21 5YbPMmEC
腕の中で彼女は体を固くしたまま、まるで人形のようにじっとしている。
もう、以前のように甘えてもたれかかってくることはないのだろうか。
もう、許してはくれないのだろうか。
もう、傷は癒えないのだろうか。
無反応の妻に、それでもいいと孝志はぽつぽつと語り始めた。

「俺が・・・だらしないばっかりに、またあなたを傷つけてしまった・・・。一生守ろうと誓ったのに・・・。本当にすみません。

「あの時と同じですね・・・。覚えていますか?俺の部屋にあなたが初めて来た日・・・。俺達の初めての日・・・。

「ずいぶんとあなたを泣かせて。もう絶対に泣かせないと誓ったんだけどな・・・。はは・・・。このザマだ。

「俺は・・・怖かったのかもしれません。お嬢様のあなたをしあわせにするっていうことがどういうことかわからずに、ただ、あなたを失望させるのが怖かったのかもしれない。
 あなたの口から“こんなはずではなかったのに” “こんな人だと思わなかった”って言われるのが怖かった・・・。

「こんなことなら、俺となんて結婚するんじゃなかったと思われるのが、言われるのが怖くて、結婚前以上の生活をさせたかった。贅沢をさせたかった。
 ・・・それがあなたのしあわせなんだと、いつの間にか勘違いしていた・・・

「それに・・・。俺は世間も怖かった。あなたと結婚したことを心から喜んでくれる人は思ったよりも少なくて。
 世間のほとんどは、会社の人間も取引先の人も、あなたみたいな綺麗な人と結婚した俺を妬んで色々言われたんです。
 いや、今も言われている。勿論、あたなのせいじゃありません。

「俺みたいな成り上がり者なんかが本物のお嬢様をしあわせになんてできるはずがないと思っている世間を見返してやりたくて必死に働いてきたけれど、
 今思えば俺は怖かったんでしょうね。世間の言うとおりになることが。あなたをしあわせにできなくなることが。俺は怖かった・・・

何を語りかけてもぴくりとも動かない。
眠ってしまったのかと思ったが眠ってもいない。
ただ身を固くして感情を失くしたかのようにじっとしているだけの妻。
すっかり冷えている彼女の体を優しくさすりながらなおも孝志は語り続けた。

488:宝物・・・9
07/02/23 11:03:25 5YbPMmEC
「・・・ねぇ。あなたのしあわせって、なんなんでしょうね?・・・俺のしあわせは、あなたがしあわせでいること・・・。
 こんな簡単なことも、俺、忘れていたんだな・・・

「・・・・・・・・・・もし。もしもあなたがしあわせになれるんだとしたら・・・・・・

「・・・別れましょうか・・・

その時、腕の中の彼女が急にびくりと動いた。

「いや・・・っ!いやっ!離さないでっ!」

すごい力でしがみついてくる彼女の、急な態度の変化に驚きながらも孝志は説得する。

「俺といるとあなたがこんなに苦しんでしまうのなら、別れた方がいいんですよ」

「孝志様・・・!孝志様は本当に私と離れたいんですか?一生離さないつもりでいらしたのではないんですか!?」

泣き枯らしたかと思えた彼女の瞳から、また涙が溢れ、流れ落ちる。

「離したくないけど・・・。一緒にいて辛い思いをさせるくらいなら・・・」

「離しちゃいや!いや!いや!いや!」

「聞き分けてください。他にどうすればあなたをしあわせにできるんですか?」

だが、孝志のその問いに彼女は答えなかった。
突然、孝志の唇にむしゃぶりついてきたのだから。

「んぐ・・・っ!?んむ・・・っ んん・・・っ」

初めは驚いて目を白黒させていた孝志だったが、激しい唇と舌との愛撫にいつしか頭の中が蕩けてくる。

「はぁ・・・っ 一体、どうしたんですか?」
「離さないって言って・・・」

自分からこんな風に求めたことのない妻。
慣れないことをしたせいかはぁはぁと息が上がっている。
そんな状況でありながら孝志に離さないと言ってくれと懇願する彼女の気持ちがわからなかった。

489:宝物・・・10
07/02/23 11:04:16 5YbPMmEC
「何を言ってるんですか。俺はただあなたのために」

孝志にはまだ言いたいことがあった。
だが再び激しく唇を、舌を吸われ言葉は彼の中に落ちていく。
いつしか自分からも強く舌を絡め、彼女の口内を貪っていた。
こんな風に口付けを交わしたのは久しぶりのことだった。

「んぐ・・・っ!?」

激しいキスを交わしながら孝志は素っ頓狂な声を上げた。
なんと、彼女がその細い指を下着の中に入れ、彼の乳首を刺激し始めたのだ。
二本揃えた指の腹で、最初はすりすりと撫で回す。
女のようにくりくりと固く立ってきた乳首を、今度は人差し指と中指に挟んでこりこりと弄ぶ。
その刺激でこれ以上なく固くなったものを親指と人差し指で摘んでぐりぐりと潰すようにいじり始めた。
口付けをしたままで。

「・・・っはぁ・・・!あ・・・・・っ」

思いがけない快感が乳首から下半身へと電流のように流れていく。
孝志は思わず声を上げていた。

「孝志様・・・?気持ちいい・・・?」
「あ・・・っ や・・・やめて下さい・・・」
「ねぇ・・・お願い・・・。離さないって言って・・・」

そう言ったかと思うと、彼女は今度は唇と舌で孝志の乳首を愛撫し始める。
舌で乳輪をなぞり、乳首をちろちろ舐めたかと思うとぐりぐりと舌で押し込んでいく。
かと思うと乳首に激しく吸い付き、外れないぎりぎりまで引っ張るのだ。

「あぁ・・・っ は・・・っ」

みっともない声を上げつつその快感に夢中になっている孝志は、彼女の手がズボンのホックにかかっていることにことに気がつかなかった。

490:宝物・・・11
07/02/23 11:04:53 5YbPMmEC
気がついたのはファスナーも下ろされ、トランクスの上からゆるゆると立ち上がったものを撫でられた時だった。

「あ・・・?な・・・っ」

勿論、こんなことを妻がしたのは初めてだ。
孝志は焦った。

「や・・・やめて下さい・・・っ」
「離さないって言って・・・」

孝志の懇願は聞き流し、一言言うと彼女は再び唇で乳首を、指で股間を刺激し続けた。
こんなことを、いつどこで覚えたのか。
だが考えようとしても今は戸惑いと快感の方が勝っていて深く考える事は難しい。
寄せ来る快楽の波に孝志は翻弄されていた。

彼女がようやく孝志の乳首を解放した。
ほっとしたのも束の間。
今度は彼女はトランクスをずり下げ、直接そのものを口に含んだのだ。

「あぁっ!だ・・・だめですっ!」
「どうしてですの?」

思わず出た拒絶の言葉に、妻がさも不思議そうに問う。

「き・・・汚いからです。俺、風呂に入ってないし・・・」

だがその答えに彼女はくすりと笑った。

「孝志様の体に、汚いところなんてありませんわ」

聞き覚えのある言葉。
あれは確か、初めての夜に自分が彼女に言った言葉。
覚えていたのだろか。
それとも。
だがそれ以上は考えることができない。
柔らかな唇。
ぬらぬらと動く舌。
狭い口内。
飲み込まれていく。
吸い込まれていく。
それは今までに経験したことのない快感だった。
見れば自分の股間のものを口にし、必死に顔を上下に動かしている妻がいる。
お嬢様が。
貞淑な妻が。
こんなことをしているなんて。
そう思った瞬間、彼のものが爆発しそうになった。

「あ・・・」

491:宝物・・・12
07/02/23 11:05:42 5YbPMmEC
だが、あともう少し、と言うところでふいに彼女が口を外したのだ。
思わず口をついて出た情けない声。
そんな気持ちを知ってか知らずか妻は立ち上がった。
何をするつもりなのだろう。
そう思う孝志の目の前で、スカートを落とし、するすると下着を脱いでいく。

「な・・・っ」

またしても、今までに見たことのない妻の行動。
一体どうしたって言うんだ。
うろたえる孝志。
その股間にまたがると、彼女はゆっくりと腰を下ろした。
孝志の期待が高まる。
このところ忙しくて彼女を抱くこともなかったのだ。
その上こんな刺激的な状況。
早く彼女の中に入りたいと、自身の分身が背伸びしているように感じる。
だが。
先端の最も敏感な部分が入る直前のところで彼女は腰を止める。

「ねぇ・・・孝志様?一言でいいの・・・。離さない、って言って下さい・・・」

交換条件というところか。
だが孝志は言わなかった。

「強情な人・・・」

ついに彼女は孝志の股間に完全に自らの秘部を密着させた。
だが入ってはいない。
彼女の柔らかな肉が孝志の固い肉を全体的に撫でさするだけだ。

「あぁ・・・」

じれったかった。
気持ちがいいのは気持ちがいい。
だが、彼女はまるでそんな孝志を弄ぶようにゆるゆると秘部をこすり合わせるだけだった。
まるで甘美な拷問。
こんなことがいつまで続くのか。
ゆるゆるとこすり合わされている彼女の秘部がやがて潤み、ぬめってくるにつけ、その快感は強さを増す。
だが決して致命的なものではない。
彼女から与えられる快感だけでは物足りなくなった孝志は自らも腰をぐりぐりと押し付ける。

「ねぇ・・・言って・・・。離さないって・・・。一言・・・」

前後に体をゆすりつつ彼女がうわ言のように言う。
だがそれでも孝志は言わなかった。
ついにじれったくなったのか、彼女が孝志のものを掴んで自らの入り口に当てる。

「入れたいでしょう・・・?無理しないで・・・一言言ってくれれば楽にしてさしあげますわ・・・。さぁ・・・」

だが孝志は答えず、ぐいと腰を動かして強引に彼女の中に押し入ってしまった。

「あぁ・・・っ!」

喜悦の声を一瞬上げた彼女だったが、すぐに抜き去ろうとする。
そうはさせじと孝志は彼女の腰をがっちりと両手で掴んで下からぐいぐいと腰を押し上げ、少しでも奥へと入れようとする。

492:宝物・・・13
07/02/23 11:06:29 5YbPMmEC
「あぁっ あ・・・っ は・・・っ あぁ・・・っ」

ついに観念したのか、リズミカルに腰を動かし始めた白薔薇の君。
快楽にその美しい眉をひそめ、夢中になって唇からはそれしか言えないかのように何度も何度も同じ言葉が漏れる。

「愛してる・・・愛してる・・・」

その言葉に、孝志の欲情は限界にまで高められた。
激しく、まるで美しい妻を壊そうとするかのように容赦なく突き上げ、自らも快楽に溺れる。

「あぁん! あっ! あぁっ! あっ!」

孝志の突き上げに合わせて声を上げながら、白薔薇の君は何かにすがろうとするかのように両腕を空中に彷徨わせる。
すかさずその手を孝志がしっかりと掴むと、無意識に彼女はそのほっそりとした美しい指を彼の指に絡ませた。


「あんっ! あんっ! あんっ! あっ!」
「いくよ・・・。いくよ、そろそろ・・・」

白薔薇の君の激しい喘ぎ声と孝志の切なそうな声とが台所に響き渡る。
二人の限界はもうすぐそこだった。

「あぁぁぁぁぁ・・・っ!」
「・・・・・・・・・っ!」



先に達したのはどちらなのか。
互いにわからなかった。
久々の、しかも今までにない激しいセックスに孝志は全身に疲労と満足がないまぜになった不思議な、だが心地いい感覚が広がっていくのを感じる。
ぐったりと自分の上に被さるようにしている彼女の体を抱き締めようと、けだるい中で懸命に上げた腕。
だがその気配を察したのか彼女はふいと体をずらした。
愛液と精液の混ざった白い粘液が孝志の股間を濡らしている。
孝志の見ているその横で、彼女は脱ぎ捨てたスカートを拾うともぞもぞと身に着け始めた。
あれだけ大胆なことをしていおいて、今更恥ずかしいのか。
孝志はくすりと笑う。
だが彼女は、そんな孝志を悲しそうな表情で見ている。
そして諦めたように小さくため息をつくとのろのろと立ち上がりかけた。

493:宝物・・・14
07/02/23 11:07:20 5YbPMmEC
「待って」

その腕を孝志が掴む。

「どこへ行くんです?」

彼女の様子にただならぬ気配を感じ、孝志は慌てて半身を起こす。
その彼を、白薔薇の君は淋しい微笑を浮かべつつ見つめ返した。

「荷物は・・・いずれ誰かに取りに参らせます。孝志様には不自由をかけるでしょうけれど・・・。ごめんなさい」
「・・・何を言っているんです・・・?」

孝志には事態が飲み込めていない。
彼女の心が読めていない。
ただ目に映るのは悲しそうな妻の表情だけだった。

「私はもう・・・孝志様には必要ないのかもしれませんから・・・。短い間でしたけれど、しあわせにしてくださってありがとうございました」

驚き慌てる孝志。
どうしたらいいのかわからず、ただ思いのままに抱き締めた。

「離して下さい」
「離しませんよ」

妻の言葉をあっさりと無視し、孝志は抱き締める腕に力をこめる。

「大体、離さないって言って、なんて言ってたクセに離して下さい、なんて・・矛盾もいいところですよ」
「もういいんです。もう。だから離して下さい」
「いいや、離さない」

いつも優しい孝志の思いのほか強い口調にわずかに驚いて彼を見る。

「さっきは、あんなことを言ってしまってすみませんでした。ただ、あの時は、あなたをしあわせにする自信がなくなっていて・・・」

だが白薔薇の君は体を固くして、まるで先程の情熱が一瞬にして消えてしまったかのように冷たくなっている。
その体を温めようとするかのように、孝志はさすりながら話し続けた。

「俺はばかですね。あなたのしあわせ、あなたのしあわせ、って・・・。俺は自分のしあわせを考えていなかったんです。

「だけど、俺がしあわせにならないと、あなたをしあわせになんてできないですよね・・・。今、気がつきました。

「・・・俺をしあわせにしてくれますか・・・?

その問い掛けに、白薔薇の君は呟くような声で更に問う。

「孝志様のしあわせって・・・なんですの・・・?」

494:宝物・・・15
07/02/23 11:08:12 5YbPMmEC
ようやく答えてくれた彼女に、孝志の顔は笑顔で満ちる。

「さっきも言ったでしょう?忘れましたか?俺のしあわせは、簡単なことです。・・・あなたがそばにいればいい」

その言葉に。
白薔薇の君の固くなっていた心が、体が、溶けていく。

「私の・・・私のしあわせは、孝志様のおそばにいることですわ・・・」
「よかった。それじゃぁ同じですね」

ぐいと強く抱き締める妻の体。
いつの間にかやせたようだ。
もう離さない。
体も心も。
その覚悟が今までなかったのだろう。
彼女の全てを包み込む覚悟。
お嬢様だということを負い目に思っている彼女の悩みも、そのお嬢様に釣りあわないんじゃないかと僻む自分の悩みも、全てを受け止めていく覚悟。
だが考えてみたら彼女と自分が一緒にならなければ、彼女が妻にならなければそんなことで悩むこともなかったはずだ。
だとしたら、悩みの全ても彼女の存在と共に俺の宝物ではないのか。
それも、一度手放してしまったら、もう二度とこの手に戻ってくることのない宝物なのだ。
危うく失くしかけた宝物。
孝志は妻に口付けする。

「俺のそばを離れないで下さい」

最愛の人を優しく見つめて孝志が言う。
その孝志を見つめて、白薔薇の君が微笑みながら言う。

「さっきあんなにお願いした時には言って下さらなかったのに・・・」
「知らないんですか?飲酒時とセックスの時の約束はしなかったも同じなんですよ?」

孝志は、あははと笑うと立ち上がり、片手を彼女に差し伸べる。
その手にすがって立ち上がる妻の目を真剣な眼差しでえてもう一言付け加える。

「冷静な時に、俺の本当の気持ちを伝えたかったんです。あなたは俺の宝物ですから」

それからふいにをお姫様抱っこのスタイルに抱き上げるとすたすたと歩き出した。

「あの?孝志様。下ろして下さい。恥ずかしいですわ・・・」

あれだけのことをしておいて今更恥ずかしいとは。
孝志はそんな彼女を更に愛しく思う。

「さっきのは初めての経験で刺激的でしたけれど、俺はされる一方は好まないのでね」

顔を真っ赤に染め、口をぱくぱくしている妻の顔を楽しそうに眺めながら孝志が囁く。

「今度は俺が責める番です。・・・覚悟するんですよ?」



今日は休み。
久しぶりの愛の行為に官能の火をつけられた孝志に、貞淑な白薔薇の君が、
これが本当に宝物に対する仕打ちなのかと思うのは何時間後のことだろか。

495:名無しさん@ピンキー
07/02/23 11:10:02 5YbPMmEC
・・・以上です。

あんまりエロくなくてスミマセン・・・

496:名無しさん@ピンキー
07/02/23 20:34:01 9qh4Q+UE
イヤッホウ!
キタキタキター!

職人様乙!です
楽しかったよ♪

497:名無しさん@ピンキー
07/02/27 00:06:42 c01+Er8K
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

498:名無しさん@ピンキー
07/03/05 23:00:10 IASEGNuF
ほす

499:名無しさん@ピンキー
07/03/08 20:50:06 D4kB9dCx
あげ

500:名無しさん@ピンキー
07/03/10 22:53:05 GfIvLoIn
500get

501:名無しさん@ピンキー
07/03/13 14:33:01 +b6B0AUt
a

502:名無しさん@ピンキー
07/03/20 00:32:21 duCnPpPq
保守もぎゅもぎゅ。

503:名無しさん@ピンキー
07/03/26 04:24:34 da/ucU+F
保守age

504:名無しさん@ピンキー
07/04/01 01:22:54 xc6yrb03
エイプリルフールage

505:名無しさん@ピンキー
07/04/07 06:54:13 iXNhlv7Y
週末上げ

506:名無しさん@ピンキー
07/04/13 00:48:12 n4rYCPAg
保守しとく

507:名無しさん@ピンキー
07/04/16 00:44:37 nVzqvMiL
上げますよ。

508:名無しさん@ピンキー
07/04/16 01:04:39 96eTwkrE
鷹見陸と各務先生のカップリングに萌える。

509:名無しさん@ピンキー
07/04/21 09:30:45 ffpZrgOL
途中まで書いてた神がいたよね、そういえば。

510:名無しさん@ピンキー
07/04/21 20:54:17 TSpuCPXA
>>509
恐れ多いです・・・ここもみんなレベル高いし・・
カミングアウトしますが数年前に書いたのは多分自分です。

途中からネタが浮かばなくなって書けなくなってしまった・・・
チラ裏スマソ


511:名無しさん@ピンキー
07/04/21 21:18:05 lNPzWlvC
まぁ、気にすんなって。気が向いときにでもまた書いてよ。
一時期、10人ちかく書き手がいて読み手もたくさんいたことあったよね。
今は昔の話だが。


512:名無しさん@ピンキー
07/04/21 21:27:11 TSpuCPXA
どうもです ネタが浮かんだら再び書かせてもらいます>>511
そういや昔はいっぱい職人さんがいたね。
久しぶりに覗いたら過疎化していた。

513:名無しさん@ピンキー
07/04/22 22:36:08 XSNq88tT
509です。あの時の職人さんありがとう!
好きなカップリングだったから、当時禿燃えたよ。
書けなくなるのは良くあることだし、キニシナイ(・∀・)

毎週ひっそり保守してるだけだったから、スレで会話出来ただけでもウレシス。

514:名無しさん@ピンキー
07/04/28 00:50:15 RBekAHJg
司城さんとこのお話が読みたいです。

515:名無しさん@ピンキー
07/04/29 13:52:13 4tOY1FM4
黄金週間あげ

516:名無しさん@ピンキー
07/05/03 20:16:41 NPiCzUlA
今日、聴きに行ったバイオリニストが一臣に~ちゃんぽかった。

517:名無しさん@ピンキー
07/05/04 21:08:29 7WJGHF9O
こんな素敵な所があったなんてッ!
嬉しい~★

柚子ちゃんとロレンス先生にほんわかします!

518:名無しさん@ピンキー
07/05/04 21:10:34 ZhyVr1Pv
過疎だけどね。

519:名無しさん@ピンキー
07/05/05 00:55:04 RYZtNi5n
聡真・遥のカポーは・・・・5年後位ならアリですか?

520:名無しさん@ピンキー
07/05/05 23:27:59 IMbMlxfR
ありです。
とーるちゃんくみこちゃんカポーも過去にあったしな。

521:名無しさん@ピンキー
07/05/07 23:12:22 hsFYWYys
企業買収特集番組を観ていて入江和馬氏の会社は同族っぽいが乗り切れる
のか、なんて思う連休明け。

522:名無しさん@ピンキー
07/05/08 12:35:12 lvjBMMAk
会社倒れても、新たに起業して儲けそうだがね。
賢くしぶとく生き残りそう。

523:名無しさん@ピンキー
07/05/08 17:00:31 ezxEAaSL
>>521-522
入江和馬を見てヤバイと思わない様な奴ならM&Aするどころか
逆にやられちゃうんじゃない?

524:名無しさん@ピンキー
07/05/09 23:53:37 pn7Ts5nk
入江さんちはメーカーだっけ。若菜のパパは技術系で和馬パパと同じ学校出
身だからお招きにあずかったのかしらん。と、脳内補填がてら神をお待ちし
ております。

525:名無しさん@ピンキー
07/05/11 09:56:49 W+wg6WMk
総真遥カポーでこんな妄想★
大学4年でレギュラーになった総真の試合に、
高校1年の遥が応援しに行く。



526:名無しさん@ピンキー
07/05/12 09:25:55 z+kuxYPO
妄想はいいんだけどsageしような。
やっと平和になりつつあるけど、ここ、変なのがずっと潜んでるから
テンプレよく読んでくだされ

527:525
07/05/14 00:42:22 2cNcaTGZ
あげてしまいまして・・・。
すみません。
526さん、ありがとう。

528:名無しさん@ピンキー
07/05/16 21:00:26 9Nk5d9kF
好きなカップルはたくさんいるけど・・・
あぁぁぁ、文才があったなら!

529:名無しさん@ピンキー
07/05/17 19:50:30 CGy5WSHD
一臣に~ちゃんをだれか書いてくだされ。

530:名無しさん@ピンキー
07/05/19 22:45:40 EAOpEqyM
バビロン職人様降臨お待ちしております(´σ∀`)

531:名無しさん@ピンキー
07/05/22 00:30:53 huuXhK+E
上げますよ。

532:名無しさん@ピンキー
07/05/25 10:18:33 mzZO9rft
ちょっと序盤だけ投下させてもらいます。
ほんの少しなので、つまらなそうならスルー推奨でお願いします。

533:レナード現象には『難』がある
07/05/25 10:23:24 mzZO9rft
 ―蕨さん側の回想―

 3年A組の蕨さんは溜め息をついていた。
 ど~も最近隣の席の飛島君が変なんだな。

 飛島穂高君は大学病院のひとり息子で、天が四物も与えた果報者だ。
 とっても頭の出来がよろしいので、教科書なんか流し読みしただけで理解してしまう。
 ほとんどまぐれでこの県下でも名高い私立・彰英高校に入ってしまった蕨さんは、
 なんで自分が3年までこの学校にいられたのかもよくわからない。
 そりゃ、蕨さんなりに、一生懸命勉強しているんだけどさ……。
 特に数学に至っては、なんというか……その、努力がなかなか結果に結びつかないんだな~。

 そーゆー事ってよくあるよね……?

 とっても無残な点数を取ってしまう蕨さんだが、生まれつきマイペースな性格なので、
それまでは何とかけなげに明るく生きてきたわけなんだが。

 席替えで飛島君の隣に移ってから、さすがの蕨さんも何度か気持ちをへこまされる羽目になっていた。
 飛島君は平然と楽々と満点を取った上、蕨さんの無残な点数を見るや、とても冷たい一瞥を浴びせてくる。

 ―猿だ! 絶対に私のこと猿だと思ってるよ! この人……。

 細かい事でいつまでも落ち込まない蕨さんだが、さすがに猿と見られた時は心穏やかに過ごせない程、
暗~い気分にもなってしまうんだな……。

 打ちひしがれた蕨さんはトボトボ学校を後にする。 だけど生来マイペースな性格なので、あまり落ち込みを引きずらない。
「いいんだ。死んだば~ちゃんも言ってたしな。『人は人、自分は自分』
 さぁ、幸い今日はプロジ○クトXの放送日だ! N○Kに感謝しながらテレビを見よう! そうしよう!」

 そんなこんなで蕨さんは心の均衡を保てているんだが、最近飛島君の様子が今度はおかしいんだ。
 最初に『マユが~~』がくれたクッキーを分けてくれた恩もあるし、元々困ってる人をほっとけない蕨さんは、
ついついタイミング悪く飛島君に付き合ってしまう。無論、会話が弾むわけもない。

 どうやら飛島君は、親に進路を反対されたり、人格を否定されたりして、人生初めて受ける理不尽さに、戸惑い怒っているらしい。



534:レナード現象には『難』がある
07/05/25 10:24:36 mzZO9rft
 ―君子、危うきに近寄らず―
 とかく、昔の人の言う事は、案外的を得ているもんなんだな。
 
 蕨さんも、できればあまり関わりたくないな~と思っていたのだが、成績の事で飛島君に暴言を吐かれた翌日の事だ。
 『性格は俺様』と名高い彼に謝ってこられて、なんとな~く、ほっとけなくなっちゃったんだよな。
 蕨さん自身はN○Kのおかげですっかり立ち直っていたんだけどね……。

 どうやら蕨さんがちっとも気にしてない事に、またまた飛島君は傷ついちゃったらしい。逆に蕨さんのほうがなんだか飛島君に
悪い事してるような気分になってしまう。

 全く難儀な人だなぁ……。

 なんだか黄昏て屋上にいる飛島君の背姿をみて、蕨さんは思わず溜め息をついちゃったね……。
 当人の飛島君は、蕨さんが近づいても気がつかないみたいだ。

 説明すると長くなってしまうが、蕨さんには背中をさすってやると相手が元気になるという特技がある。
 これは3年A組だけの秘密ってことになってるはずなんだが、知ってる人には有名な事なんだ。

 飛島君は鼻で笑って信じてくれなかったけど、八神さんと小此木君にも頼まれたしな~。
 ひとり黄昏てる飛島君の背中を、蕨さんは無言でさすってみたね。

 なんだか飛島君は元気になるより驚いてたが……。
 それから飛島君と少し話をしたんだけど、なにやら飛島君は無言で驚いたり、一人悟りを開いたような表情をしたり…
忙しい人だと蕨さんは思った。

 ―う~ん……。驚いたり、悟ったり、凡人には理解しかねる人だ。
 蕨さんは思ったが、それから飛島君は何故か蕨さんによく接近してくる。
 マイナス・イオンがど~たらか~たら、『レナード現象』がど~たらと、蕨さんの不思議な力を理屈付けながら、
それでもたまに背中をさすってあげたりするようになった。

 最近では、なんだか自分と同じ理Ⅲに進めようと勉強も見てくれる。
 全く凡人には飛島君のやる事なす事理解できないと、蕨さんは思う。


 でも、最近そんな飛島君に、ちょっとだけ胸がときめいてしまう、自分でも不思議な蕨さんなんだ……。


エロまでは長くなりそうですが……続きます

535:名無しさん@ピンキー
07/05/25 10:44:04 WlLzAAGT
保守。

536:レナード現象には『難』がある
07/05/25 14:06:25 mzZO9rft
 ―飛島君の事情―

 隣の席にいる蕨は変な女だ、と飛島君はつくづく思うようになった。
 まず、蕨が自分の事を『平凡だ』と、思い込んでいる事からして変だ。

 あのヒーリング体質になったきっかけだって『カミナリに打たれてなんともなかった』
と、ケロリと答えるところがおかしい。
 ―平凡じゃない! 全然平凡じゃない! 生きているのが不思議な事故だろ!?
 カミナリの直撃受けて、なんともない上、レナード現象体質になってるんだ!
 なのに、なんで『平凡な答えでごめんね』なんてケロッと言い切れるんだ!?

 とっても突っ込みを入れたい飛島君だが、蕨本人があまりにもあっけらかんとしているので、
なんだか突っ込む気力も失せてしまった。
 脱力しながらも、それから蕨の事が飛島君の脳裏から消えてくれない。

 なんでだろう……? 飛島君はいつもの様に、論理的かつ冷静に、蕨について感じている自分
と蕨について、分析と考察をしてみる事にした。

 ―蕨に備わった能力は、マイナスイオンを発生させる蓄電器みたいなものだと説明がつく。
 つまり、ストレス等において有効でお手軽な能力であり、貴重な症例であるともいえる。

 だが、単にレナード現象だけが生み出すヒーリング体質なのか? と考察すると、そうとばかり
は言い切れない。

 蕨の能天気でマイペースな性格が、レナード現象の威力を増幅させているのだと思われる。
 俺自身、なんとなく蕨の傍にいると落ち着くのだ。
 偏差値は全く足りないが、蕨は両親がケチをつけた俺の欠点を補って余りある素材だ。
 俺が診断と研究を行い、蕨が治療とフォローにつけば、完璧な医療が行えるだろう。
 その為には、あの猿頭の蕨を特訓して、同じ進路を歩ませるべきだ。

 そして、学会で発表するには、落雷で生存させる方法を確実に見つけなければならない。
 第二の蕨体質は人為的には作れないだろう。研究も必要だが、蕨体質を一代で終わらせてしま
うのは、医学的損失だ。

 ではどうしたらいい? 考えろ、穂高。
 確率は低いが、蕨から生まれる子供には蕨体質が遺伝するかもしれない。
 それなら蕨の偏差値遺伝を補うにも、俺と蕨が将来結婚して子供を作ればいいんじゃないか?
 うん、我ながら完璧な考察及び将来計画だ!

 ―飛島君、飛島君。考えがかなーり飛躍してるぞ……。
 誰かがどこかで突っ込みを入れたが、飛島君には聞こえていない。

「ふふふ……。俺が医者に向いてないと言った言葉を訂正してもらうぞ!親父!」
 飛島君は蕨に対するもやもやを、やっと自分に折り合いのつく結論へと強引に導き出し、
 立派なお屋敷の部屋の中で、安心したように窓に向かって高笑いした。

537:レナード現象には『難』がある
07/05/25 14:08:00 mzZO9rft
 ―階下では飛島君の両親が、突然高笑いし始めた息子の声を聞いてビクッとしていた。

「か~さんや……。
 この間、穂高もやっと人並みに人間関係で悩んだりしてたみたいだけどさー……。
 あれ、マジで少しは変わったのかな? 私、なんだかやっぱり心配なんだよね……」

 飛島君のかーちゃんは、返事に困ったように誤魔化し笑いをしながら家事をしている。

「私……。夜中に突然高笑いするような医者には、やっぱり見て欲しくないなぁ……」

 飛島君の母さんは、またも苦笑するしかなかった。

「まぁ、あの子も最近女の子と交際しているみたいですし……。も少し気長に見守りません?」
「そ、そっかな~? 私、やっぱし心配しすぎなのかな?
 そ~いえば、なんだか最近、心配で髪が薄くなってきた気もするんだよね……。
 なぁ、かーさん。私の頭、薄くなってない? ねっ? ど~思う?」
 飛島君の父さんは、飛島君の事も忘れたように、しきりに頭を気にし始めていた。

 ―思い込みの激しいところは、とうさんに似てるのかもねぇ。穂高……。

 口には出さないが、か~ちゃんは心配性のと~ちゃんを、苦笑いして見つめていた。




538:レナード現象には『難』がある
07/05/25 14:08:42 mzZO9rft
 翌日、蕨さんはいつもの様におかしな銅像のある噴水の前で弁当を食べていた。
 チラッとベンチの横に置かれた書物を見下ろすと、いつもの蕨さんらしくもなく、どんよりとする。
 書物は朝、飛島君に見ておけとプレゼントされた参考書と問題集だった。
「やでやで……。昼飯くらいのんびりと食いたいんだよな~。飛島君にも困ったもんだ……」

 弁当箱を片手に、参考書を片手でぱらぱらとめくってみる。
 途端に数式が襲い掛かってくるような気がして、蕨さんは思わず箸をかじってしまう。

 『嫌だ』と言えれば済む事なのだが、蕨さんは言い出すタイミングがつかめない。
 せっかく教えてくれるのに悪いし、傍若無人ながらも何故か飛島君は憎みきれないんだ。
 数式が解けないと、猿を見るような目は変わらないんだけどね……。

 蕨さんがそんな事を考えていると、花壇の茂みから当の飛島君がまたまた出没してきた。
 また、手にはクッキーらしき包み袋を持っている。

 ―あ~……。また『マユが~』手作りしたのを無言で受け取ってきたんだな。

 蕨さんはラブリーな包装紙を見て直感したが、できれば昼休みくらい飛島君にしごかれたくはな
いと、息を潜めてみたりした。
 弁当を広げて食べている状況では、隠れる暇もなく、あっけなく見つかってしまったのだが。

「なんだ、蕨。またここにいたのか。参考書は見てるか?」
 当たり前のように『マユが~』が手作りしたクッキーの袋を蕨さんに渡してよこす。
 自分で食べないなら、受け取らなきゃいいのに……。と、蕨さんは飛島君にいえなかった。
「あ~。いつも悪いね~。飛島君……」
 弁当を平らげた直後だが、蕨さんは渡された袋を開けてクッキーをかじってみた。

「……うまいか?」
 私は毒見役か……? 内心思いつつ、さくさくと蕨さんの口の中でクッキーが咀嚼されていく。
「…………」
 『マユは~』は、今回も砂糖を入れ忘れたらしい。
 ……こないだのジャム、まだ腐ってないかな? 人のいい蕨さんは、黙ってロッカーの中にしま
ったままのジャムの存在を思い出していた。

 飛島君は無言でクッキーを食べている蕨さんを見つめながら、参考書を拾い上げる。
「食いながらでいいから勉強しろ。タイム・イズ・マネーだ」

 味のないクッキーを食わされながら数式を見ろって言うのか!?
 さすがの蕨さんも反抗心が心に沸きあがった。
「あのさ……、飛島君。
 勉強教えてくれるのはありがたいんだけどさ~、お昼くらいはゆっくりしたいんですけど……」

 元祖『俺様』の飛島君には、蕨さんの必死の抵抗も馬耳東風だ。
「そんな悠長な事を言ってると、理Ⅲ合格なんか夢のまた夢だぞ。甘えるな、蕨」
「はぁぁ?」

 T大理Ⅲ合格って……励ます為のジョークじゃなかったのか!?

 蕨さんは思わず目が点になり、クッキーを頬張ったまま口をあんぐりあけてしまった。
「あ、あのさ……。飛島君……。私、別にT大行く気はないし。
 私大行くほど裕福な家庭じゃないよ? せいぜい短大出たら就職予定なんですが……」

 今度は飛島君が不思議そうに驚く番だった。

539:レナード現象には『難』がある
07/05/25 14:56:50 mzZO9rft
「なんで? そのヒーリング体質は世の為、人の為、俺のために生かすべきだろ?
 短大じゃ医師免許は取れないぞ?」

 ど~も話がかみ合わないな……。
 蕨さんは疑いもせず言ってのける飛島君を、まじまじと見つめて溜め息をついた。
 飛島君は蕨さんの溜め息には目もくれず、自分の言いたい事をいう。
「……蕨。とりあえず、その開いた口を閉じたほうがいいぞ。年頃の娘がはしたない顔をするな」
「……」
 蕨さんはなんだか情けなくなって、口とともにクッキーの袋をとじると袋を飛島君に投げ返した。

「飛島君さ……、いくら頭が良くっても、デリカシーくらい持った方がいいよ。それ、返す!」
 蕨さんは泣きたくなりながら弁当箱をしまって、その場から逃げ出そうとした。
「おい! 参考書忘れてるぞ! クッキーがうまくなかったのか!?」

 ―飛島君はIQは高いかもしれないけど、バカだ~!
 どこまでもはずれた会話をする飛島君に、蕨さんは泣きながら校舎へと駆け出して行った。

「何怒ってるんだ……あいつは……?」
 参考書と投げ返されたクッキーを握り締めながら、飛島君はきょとんとしていた。

「あ~あ……。あれじゃ蕨さんも怒るわ」
「だね、だね。飛島は乙女心の機微ってやつがわかってないんだよな~」
 草むらからしたり顔で立ち上がったのは八神さんと小此木君だった。

 さすがの飛島君も彼らの出現にはびっくりする。
「お前ら……。いつもどこから沸いて来るんだよ!? 乙女心? 機微? 何の事だ?」

 小此木君はやれやれと言うように首を振ると、大げさに手をあげてジェスチャーしてみせる。
「お前は最近蕨さんに急接近してるだろ?
 蕨さんもお前に逆らわないが、人がいいだけで何でも言う事を聞く人間がいるか?
 おまけに他の女の子から貰った差し入れを彼女に食わせるなんて、お前にとって蕨さんは何だ?
 無理やり勉強させるメリットは?」

「俺の将来の為だ」
 飛島君が答えると、顔面めがけて八神さんの上履きが飛んできた。

 飛島君はそれをひょいと紙一重で靴をかわして受け止める。
「危ないなー。あにすんだよ~。八神……」
 八神さんは上履きを取り返して履きなおすと、真っ赤になって怒った。
「あんたは本当に医者なんかに向いてないわよっ! このバカッ!鈍感男!いこっ、小此木君」
 言い捨てると、八神さんと小此木君はまたも花壇の草むらに姿を消す。

「何なんだよ、一体……。あいつら忍者か?」
 呆然としながらも、飛島君はまたもや何か蕨さんを傷つけてしまった事だけはなんとなく分った。

 ベタなシチュですが、とりあえずここまでで続く



540:名無しさん@ピンキー
07/05/25 15:04:20 WlLzAAGT
保守保守保守

541:名無しさん@ピンキー
07/05/25 15:40:48 mzZO9rft
修正文。他にも誤字や二重表現がありますが見逃してください……
>>533
>飛島穂高君は大学病院のひとり息子で、天が四物も与えた果報者だ。

訂正です

飛島穂高君は大病院のひとり息子で、天が四物も与えた果報者だ。

542:名無しさん@ピンキー
07/05/25 16:48:49 WlLzAAGT
スレ埋め乙

543:名無しさん@ピンキー
07/05/26 00:35:51 vq9fDLmH
>>541
推敲してから投下しろ、tukaスレの空気嫁。
続編は投下しないでいいから。



544:名無しさん@ピンキー
07/05/26 00:41:54 6yehriuM
まだまだエロには到達しなさそうですが、自分はお待ちしてますよ。
原作っぽい流れるような文章で、空気の再現は見事です。
ここからどんなエロになるのか楽しみ。

545:名無しさん@ピンキー
07/05/26 02:06:05 N5yX2VME
新作来てた~
レナードはまだ少ないので嬉しい!!
触りだけでも雰囲気があってGJ!!
じっと耐えて待った甲斐がありました~wktk

546:名無しさん@ピンキー
07/05/26 05:13:53 OY+3dpS/
わ~、久々の新作だ~。
ワクテカで続きをお待ちしております。

547:名無しさん@ピンキー
07/05/26 10:51:35 nTe38Nzz
今ならどんな駄作でもGJもらえて図に乗るだろうな

548:レナード現象には『難』がある
07/05/26 13:24:35 sSefTAet
続きを途中まで投下させてください。
気の向くままに書いているので、なかなかエロまでたどり着けずすみません。

飽きてしまった方はNG指定でスルーをお願いします。
省略したほうがよいようなら、少し考えてみます。

549:レナード現象には『難』がある
07/05/26 13:26:04 sSefTAet

 しかし、なんで蕨はいきなり怒ったんだ……?
 今回は猿頭とも言ってないし、蕨のヒーリング体質だって否定してないぞ?
 なのに部外者にまで罵倒されるなんて、あまりにも理不尽じゃないか!
 ―やはりあのクッキーが不味かったのか……?

 飛島君は八神さんと小此木君が去った後も、噴水の周りを熊の様に歩き回りながら考え込んで
いた。

 普段動揺を見せない飛島君だが、それはこういう状況になった事がほとんど経験がない為だ。
 性格は『俺様』なのに、迷いや疑問が生じると、割とグルグル気にしちゃうタイプだったんだな。

 予鈴が鳴って、教室に戻る飛島君の足取りは重かった。
 何といっても蕨は隣の席だ。気まずいったらありゃしない。

 恐る恐る教室に戻ると、隣の席は空席だった。
 飛島君がさらにショックを受けたのは言うまでもない。理不尽な怒りもこみ上げてくる。

 ―なんだよ! 蕨のやつ。人が気にして謝ろうかと悩んでいるのに、そういう態度を取るか!?
 陰険なやつだ!

 ……飛島君、飛島君。それは人に謝ろ~って姿勢じゃないぞ……。
 またもどこからか、誰にも聞こえない突込みが入った。

 みるみる不機嫌な雰囲気を撒き散らす飛島君に、罪もないクラスメートはビクビクしてしまう。
 ほとんど八つ当たりといって差し支えないのだが、周囲をびびらせるには充分なオーラを放って
いた。

 と、ふてくされた様に肘をついて怒っている飛島君の背中が急に暖かくなって、スーッと怒りが
引いていく。
 振り向くと、蕨さんが飛島君の背中をすりすり摩ってあげていた。
「わ、蕨……!?」
「飛島君、あんまり怒りを撒き散らすと、体によくないよ?」
 蕨さんはさっきまでの態度はどこへやら、いつもの穏やかな蕨さんに戻っていた。


550:レナード現象には『難』がある
07/05/26 13:27:25 sSefTAet

 飛島君は内心安堵したが、背中に背負ったプライド猫が素直になれない。
「お、お前……。予鈴が鳴ったのにどこに行ってたんだよ!?」

 ……謝るつもりじゃなかったのか? 飛島君……。

 蕨さんはどんより落ち込んで校舎に逃げ帰ったのだが、いつものごとく、同級生に頼まれて背
中をさすってあげてるうちに、飛島君に対する憤懣をころっと忘れちゃっていたんだな。
「あ~、そうだ。飛島君。さっき返したクッキー、またダイエット・クッキーだったからさ。
 ついでにロッカーからこないだ買ってきたジャム持ってきたんだよ。はい、これつけて食べなさい」
「……」

 飛島君は机に置かれたジャムのビンを凝視しながら、蕨さんの思考回路は一体どうなっている
んだ? と考えてしまう。
「あ、賞味期限も切れてないし、傷んでないから大丈夫だよ~、そのジャム。
 学校のロッカーって、冷蔵庫より保存がいいんだよね~」

 ―いや、冷蔵庫よりロッカーって……そんな訳ないだろ!?
 と、飛島君は思った。

「もしかして、蕨さんが使うロッカーって、ピラミッド・パワーみたいな作用があるんじゃない?」
 またも背後から八神さんと小此木君が会話に混じってくる。
「お前ら……。いつもいきなり現れて何非科学的な事ばかり言ってるんだよ……」
 結局飛島君は謝るタイミングをはずした上、蕨さんの気持ちも分らなくて悶々としてしまった。

 なにしろ、飛島君は今迄何をやるにしても、それほど苦労せず簡単にできちゃったので、
こういう状況にどう対応していいのかわからない。
 何でも簡単にできちゃうってことは、達成感も無くてつまんないと思っていたんだが、理解不能な
ことに遭遇すると、結構脆かったりするんだな。

 さすがにこれは蕨さんに愚痴を聞いてもらうわけにもいかない。
 なんだか男の沽券に関わる気がしてきちゃうんだ。


551:レナード現象には『難』がある
07/05/26 13:29:18 sSefTAet

 ―こういう時はどう対処すればいいんだ?
 人が悩んでいるのも知らず、細々とクラスメートの世話を焼いている蕨さんに対して、意味もなく
いらいらしてしまう飛島君だった。

 ……やれやれ…飛島君もなぁ……。
 こんな時はキノコ狩りでもして、気を静めてもらいたいもんだ……。

 そう思っているのは蕨さんだけではなかっただろう。


 さて、それでも飛島君は飛島君なりに考え込んでいたりするんだ。
 小此木君が言っていた、『乙女心』や『心の機微』について考えてみたりもしたが、やはり飛島君
には理解不能な世界だ。
 仕方なく、ハウツー本でも読んでみるか、な~んて飛躍的な思いつきに至ったりした。

 さすがに近所の書店でその手の本を探すは はばかられる。
 変なところでプライドの高い飛島君は駅二つ先の書店まで足を運んでみた。

 足は運んでみたものの、どんな本を探せばいいのかも分らない。
 店員に聞くのもなんだしな~と、店内をうろついていた飛島君は、妙な人物を発見した。

 もう夕暮れに近いのに、サングラスにマスクをして挙動不審な人物だ。
 こういう人物にはあまり関わらない方がいいと飛島君は思ったが、ついつい目で追ってしまう。

 ―あれ? こいつ、うちの学校の生徒じゃないか……?

 飛島君の無遠慮な視線に気がついたその人物は、なにやら慌てた様にきびすを返そうとした。
「待てよ。お前、確か文系クラスの『友成』とかいう奴じゃないか?」
 呼び止められた人物は、ギクッと硬直すると、恐る恐る飛島君に振り返った。
「な、なんで分ったんだ……?」
「なんでって……そりゃお前……、そんなに目立ついでたちなら、普通不審に思うだろ……」
 自分もコソコソ遠方まで来てるのに、やっぱり飛島君は『俺様』なんだな。

「……で? こんなところで何してたんだ?」
 友成君は諦めた様に扮装を解いたが、まさか自分の新刊の売れ行きをリサーチしに来ていると
はとても言えない。
「別に……。ちょっと気が向いたのでぶらついていただけだ」
「ふーん」


552:レナード現象には『難』がある
07/05/26 13:30:33 sSefTAet

 『俺様』な飛島君は、友成君の不審な行動にはさして関心を持たないのが基本だ。
 しかし、見るからに影が薄そうで、口の堅そうな友成君には少し親近感を感じた。
「……君は3年A組の飛島だろ。そっちこそこんなところで何してたんだ? 参考書コーナーは、
ここじゃないぞ」
「俺は勉学の参考書を買う程、知識には不自由はない。ちょっと心理学的な探究心で来ている。
 友成は文系だし、口も固そうだ。ちょっとアドバイスを聞かせてくれないか」

 友成君は内心『やだな』と思ったが、学園で唯我独尊と噂の高い飛島君が、自分にどんなアド
バイスを期待しているのか、という好奇心に負けてしまった。
「い、いいけど……」

 こうして飛島君は固有名詞こそ使わなかったが、渡りさんに対して抱いている疑問や、不思議な
感情が自分を動揺させる事を聞いてもらった。
「……という訳なんだが、どう思う?」
「……説明できない事も無いな……」
「じゃ~、早く言えよ。勿体ぶらずに簡潔にな」
 友成君は静かに話を聞き終えると、理系の飛島君に簡潔・かつ明瞭に意見を述べるには、どん
な例が適切かを頭の中で検索してみた。

「要するに、女性の心理を理解して、円満な関係を築き上げたいって事だろう?
 例えていえば、ギャルゲーやときメモとかで女の子のハートをゲットするとか……」
「……」

 理系ならパソコンくらいやっているだろうと例にしてみたが、友成君の喩えは飛島君のお気には
召さなかった様だ。
 ―そういう喩えは感心しないと思うんだが……全くどいつもこいつも……。

 冷ややかな視線で、飛島君は友成君を見る。
 パソコンオタクといわんばかりの視線に、友成君はちょっと焦った。
「べ、別に俺はパソコンでそんなゲームばっかりやってるわけじゃないぞ!
 つ、つまりは恋愛関係の相談だろ?
 ……じ、じゃ、こんな本を読んでみたらど~かなっ!?」
 飛島君の視線に誤解を感じた友成君は、書籍名をメモに書いて渡すと『じゃっ!』と足早に去っ
ていった。

 飛島君に渡されたメモに書かれたお勧め書籍は、―柚木真 作― 『ドングリにもほどがある』
だった……。



続きます

553:名無しさん@ピンキー
07/05/26 13:31:33 sSefTAet
だらだらとしてしまうので、他の職人様がたもお気にせずに投下をお願いします。

554:名無しさん@ピンキー
07/05/26 13:39:45 sSefTAet
>>552の致命的な誤字を訂正お願いします……

>渡りさん
ではなく「蕨さん」の誤爆でした……

555:名無しさん@ピンキー
07/05/26 13:56:26 nTe38Nzz
省略より投下やめた方がスレが平和になるぞ

556:名無しさん@ピンキー
07/05/26 14:13:44 ToGvRyKL
リアルタイム遭遇!!エロは無いけど笑いました!
レナード単行本の友成君とクロスオーバーさせちゃうとはw
GJです! 
容量は気にしないで、気の向くままに萌えさせてください

557:名無しさん@ピンキー
07/05/26 16:15:52 OY+3dpS/
レナードさんの連載中ですが、小ネタができたんで投下。
空の食欲魔人、微エロです。

558:1
07/05/26 16:17:51 OY+3dpS/
「これはだめかもわからんね」
微かに酸味を嗅ぎ付けたみすずさんが、ぼそりと呟いた。手には朝飲んだまま、うっかり出しっぱなしにしていた牛乳。
食材が傷みやすい季節が、思ったより早く来ていたらしい。でも弘文なら大丈夫かな。
瞬間、ぐるんと音がしそうなほどに勢いを付けて、弘文が振り返った。朝食を馬のように食べたというのに、もう大福に食らい付いている。
「みすず」
「あによ。…って、ちょっと弘文、顔が粉だらけなのはいいけど床にこぼさないでよ~。
掃除すんの私なんだからね、一日何回食べこぼしの始末してると思ってんの」
あったくよ~…。
いつもの台詞を言わなくてはならないことに結構うんざりしながら、更に言い募ろうとしたら肩を掴まれた。
「みすず」
「ちょっと粉だらけの手で触んないでよ。大体、黒い服なのに何食ってんのよ馬鹿!」
「みすず」
普段は聞くことも無い、真面目で静かな、深い声。振り仰ぐとやっぱり普段は見ることも無い、真面目な顔で。
…牛乳、駄目かもしらんのがそんなに腹立たしいのかこやつ。
「何」
だからって食べこぼしがチャラになる訳無いし、そもそも駄目になった理由は弘文だ。

559:名無しさん@ピンキー
07/05/26 16:19:41 OY+3dpS/
負けるもんかと睨んだら、意外な言葉を聞いた。…粉だらけの口から。
「バット・ナウ・アンコントローラブル」
「はあ?」
「ディセント。ハイドロプレッシャーオールロス」
とても悲しそうに。
「オールロス? あと2杯くらいだったし全滅って訳でもないわよ。
大体、弘文が朝っぱらからあんなに」
「123便」
唐突に遮られ、人の話を最後まで聞かんかと頭を叩きかけたみすずであった。が、遮った単語に反応して寸前でその手を止めた。
「それさ~、あの山にぶつかる前に言ったんだよね。機長が。だめかもしらんねぢて」
暑い夏の日、山に墜ちた機体。
「ごめん」
「ん、知らない人も多いから仕方ないよ。でもちょっと、俺は悲しかった。みすずから聞いて」
「…ごめん」
流石のみすずも知らなかったとは開き直れず、しんなりとなる。仮にもひこーきのうんてんしゅの、妻なのにな。
振り上げた手をのろのろと下ろし、制服に付いた大福の粉をぱたぱたと叩く。今日はフライトだ。

560:3
07/05/26 16:21:56 OY+3dpS/
sage忘れスマソ…orz

普段暢気にしているから忘れそうになるが、弘文の仕事は乗客の命を預かっているのだ。
命を預かって、安全に安心に快適に、送り届けてあげるのが仕事なのだ。何があっても。車輪が出なかったこともあったしな。
そんなことも忘れ、更に知らなかったとはいえ酷いことを言ってしまった自分がちょっと嫌で、何も言えない。
取り敢えず駄目そうな牛乳を飲ますなんて止めて、新しい牛乳を買おう。
ひこーきのうんてんしゅが腹を下して運転しているなんて、怖いに決まっている。
「みすず」
そういや片桐とかいうおっさんが、機内食に中ったこともあったな…。
「みすず」
「……っ!」
低い声が耳元でしたのに、変な反応をしてしまった。ちょっと放心していたらしい。
真っ赤になったみすずを見て、弘文が嬉しそうにしている。
「本当に耳よえーなー、みすずは」
「ば…っ、いきなりでびっくりしただけよ! 何よ突然!」
「いや、だからさ~。意外に俺もセンシティブなとこがある訳よ」
ニヤニヤ。
…嫌味だ、絶対。今はしがない主婦ですよどうせ。

561:4
07/05/26 16:24:33 OY+3dpS/
「だからフライト前は余計にお前が欲しいのよ、俺」
やっぱり一発叩いて…いや、殴っておこうと振り上げた拳はいともたやすく搦め捕られ、濃厚な口づけを落とされる。
あんまり唐突だったから、不意を突かれた。顔を背けたくても、後頭部に回された手がそれを許してくれない。
「んぅ…っ、ば、か、さっきしたじゃない…!」
「足りないもーん」
「2…回もしとい、て…ぇっ……あっ」
唇から耳へ、首筋へと大喰らいの舌がひらひらと踊る。味わうみたいに。
「んっ…、馬鹿、ほんと、駄目って…!」
「駄目じゃない」
「だ…め…、だってハ…」
「あーごめん俺が駄目、挿れたい。挿れるね?」
「だ…から、無理だってば…ぁあん!」
いきなり差し込まれた指が、既に潤っている秘所を掻き回す。水音が響く。
「駄目じゃ無いじゃん」
ね、ね、と実に嬉しそうに笑うのが悔しい。貪られてばかりで悔しい。
更に悔しいことに、妹たちの言う通り、制服を着た弘文は三割増しだから始末におえない。

562:5
07/05/26 16:27:10 OY+3dpS/
しかし、それとこれとは違うのだ。
いそいそとベルトを抜こうとする弘文を突き飛ばし、まだまだ残っている大福のパックを人質(?)に抱え込む。
「駄目ったら駄目。…それ以上したら、この大福、潰すわよ」
「俺の大福にあにすんだよ」
「大福が惜しければ私の言うことを聞け!」
大声を出した途端、脇に抱えたパックがぺきぱきぎゅむりと悲鳴を上げる。
「みすずだって気持ちいいくせに~」
「うるさい。いい、弘文。あんたはもうすぐフライト、わかる?」
「だからみすずといっぱいしたい…」
「聞け人の話を。つまりもうすぐ何が来る?」
「何って」
解りかけた弘文が、あ、という顔をした瞬間。インターホンが鳴った。
「もうピックアップか…、待っててもらおうよ。おさまんないよ。すぐ終わるから~」
「おめーな…、今日は安部キャプテンと同乗でしょうが。待たせるつもり? ほら早よ行け」
がっくりと肩(と、おさまらない筈のナニ)を落とした弘文を玄関まで引きずり、フライトバッグごと外に放り出す。

563:6
07/05/26 16:31:09 OY+3dpS/
「乗客の皆様を安心安全快適に運ぶのよ、あんたの仕事でしょ」
「…うん」
「そんで無事戻って来るんでしょ」
「うん」
「そしたら、ご褒美やるから。だから行ってこい」
…煽られても我慢している身にもなれよな。
更に追い立てようとして、未練がましく玄関先に立ち尽くす弘文に仏心が出てしまったらしい。
「じゃ、じゃあ行ってくる!」
いきなり元気になり、ハイヤーへ向かう弘文に少々の不安を覚えつつ手を降る。
「ん、行ってらっしゃい」
「ご褒美、楽しみにしてるから!」
「わかったわかった」
どうせしばらくアメリカだしな。忘れるだろ、弘文だし。
「あ、言うの忘れてた。今日は国内に変わったから!」
「……は?」
「新しいフライトスケジュール、夜渡すよ。じゃーねー!」
弘文(と、安部機長)を載せたハイヤーは瞬く間に遠ざかっていった。
「アメリカじゃ…ないの?」
どうせ遠くに行くのだからと調子のいいことを言ってしまった…。呆然と呟くみすずの声は、長閑な昼前の住宅街に案外大きく響いて消えた。

合掌。

564:名無しさん@ピンキー
07/05/26 18:57:45 nTe38Nzz
もうグダグタだな…

565:名無しさん@ピンキー
07/05/26 20:07:13 nodgUT9f
>>548
レナード現象の中の人様、原作のイメージが浮かんでくるような巧みな文章と
俺様な飛島君や脇役がいい味出しててGJです!!
続き楽しみにお待ちしてます

>>557
空の~の小ネタの中の方、相変わらずのみすずさんのめおと漫才GJでした!!
ギャグなのに妙にリアルっぽい夫婦生活の描写でした

566:名無しさん@ピンキー
07/05/26 20:43:24 nTe38Nzz
つまり生臭いとry

567:名無しさん@ピンキー
07/05/27 06:47:26 5LOT2f0M
レナード現象は乙である

568:名無しさん@ピンキー
07/05/27 11:19:18 XJeTojMy
レナード引っ込め。バビロン職人様降臨お待ちしております(´σ∀`) 

569:名無しさん@ピンキー
07/05/27 12:00:14 Z3/G3fvd
お、久しぶりに賑わってる。
レナードも魔人もどちらも乙です。

570:名無しさん@ピンキー
07/05/27 18:29:10 5LOT2f0M
乙=どーでもよくね?だろw

571:名無しさん@ピンキー
07/05/27 21:47:07 ihfyMV39
レナード続き楽しみです(*´σ∀`)

572:名無しさん@ピンキー
07/05/27 23:15:24 sJCpscDa
レナード続きまってますw
空の食欲魔人もイカッタ

職人様の降臨を期待するぞ

573:名無しさん@ピンキー
07/05/27 23:43:04 HWhRafoK
レナード職人様、本当に待ってます!
スレが活気づくのは久しぶりで、もう感謝感謝です!
しかもレベル高い!思わず拝んでしまいます!

574:名無しさん@ピンキー
07/05/27 23:54:21 5LOT2f0M
>>568
>>571
>レナード続き楽しみです(*´σ∀`)
自演合戦キタコレw

575:名無しさん@ピンキー
07/05/27 23:55:27 HWhRafoK
なんだかなー・・・

576:名無しさん@ピンキー
07/05/28 01:32:14 RMGmM02g
うお、久しぶりに来たら賑わってるね。
賑わったと同時にいつもの人も来ているみたいだが。気にせずのびのび書いてほしいもんだ。

レナードもいいし、食欲魔人は堪能できたし、GHQをいまだに待ってるし。

577:名無しさん@ピンキー
07/05/28 02:37:45 +hgMg2AU
ここに注目

>レナード  も  いいし、食欲魔人  は  堪能できたし、GHQ を い ま だ に 待 っ て る し。 
         ̄                ̄                ̄

        つ い で で し か な い レナード職人 惨 め だ な

578:名無しさん@ピンキー
07/05/28 02:50:03 jIDVjfgO
【寄って集って】 川原泉作品をエロくしろ!6 【職人晒しage】


579:名無しさん@ピンキー
07/05/28 02:55:52 jIDVjfgO
なにもしないでもにここの婆どもは・・・もうだめだ、腹痛てえW
上品ぶってるくせに言葉の使い方さえ自爆してやがらW

580:名無しさん@ピンキー
07/05/28 06:41:33 KwLtsWOi
個人の好みと希望に口を出すのもなんだけど…。
GHQの作者様が最後に投下してから1年、スレも4から6に変わってて、
その間1度もスレを見てないとは思えない。5スレ目でも待ってるコールはあったし。
エロシーンで苦しんでたし、あまり待ってると書くとプレッシャーにならないかなと言ってみる。

それと過去連載途中で止まってる職人さんは他にもいるし、その方々のは待ってないのか?って
ならないか?
できれば続き読みたい連載は自分にもあるよ。
多分雰囲気で引いちゃって連載止めてる職人さんも多いと思うし、住人自体も過疎ってきてる。
レナード職人さんの登場はものすごくありがたいけど、ちょっと投下タイミングが悪かったかも…。
文章見た限りじゃ、ここが初投下の人とは思えない程文章構成とかイメージ出すのとかうまいし。
できれば常駐職人さんになって欲しいんだけど、ちょっと雰囲気が歓迎ムードじゃないかなと思えてくる。
長文レスでごめん

581:名無しさん@ピンキー
07/05/28 06:52:52 8cQDj8CH
>>580
余計なお世話。読みたいものを読みたいといって何が悪い?
したり顔で長文レス書いて陶酔するのやめてくんない?
エロが読みたいんだよ!じゃなきゃエロパロなんかに来てないっての。
乙は所詮乙でしょうが。


582:名無しさん@ピンキー
07/05/28 07:15:00 c9JZNvs0
絶対自分は悪くない!
このスレお得意の理論キタコレw

朝っぱらから漏れ等より熱いなw
その調子だ(ry

583:名無しさん@ピンキー
07/05/28 11:58:14 c9JZNvs0
都合の悪いレスには自演乙。
スレ初期からの自治厨は漏れ等だけ疑うが
駄作しか書けない職人もどきも雑じってるだろうw

584:名無しさん@ピンキー
07/05/28 20:53:28 Gm5fHw0o
自分は文章書けないので、読めてすごく嬉しいです!
職人さんありがとうございますvvv


585:名無しさん@ピンキー
07/05/28 20:56:42 c9JZNvs0
自己語りの語尾や題名の語尾に・・・つけるヤシとかry
数年前に投下して復帰したわりには全レス返しウザ・・・
すぐに保守されて遊び相手にすらならない雑魚だったな

案外そういうヤシ程黒いry
他の職人邪魔だろ?

586:名無しさん@ピンキー
07/05/28 23:25:01 eQl72PGL
いわれて見れば、住人の対応とか結構シビアだね・・・・
痛い人は痛いのに先住人には甘いみたいな。

587:名無しさん@ピンキー
07/05/28 23:28:23 c9JZNvs0
それは全部自演だか・・ry

588:名無しさん@ピンキー
07/05/30 07:34:24 pAdG1hKC
レナード投下がなければ過疎でも平和なスレだったのに…
投下スレの空気を読んで欲しかった

589:名無しさん@ピンキー
07/05/30 19:20:55 MzU0nQ6D
エロパロ板で投下しないって、どんなスレよ。
毎週保守の為だけに書き込んでいて、虚しかったよ。脳内あぼーんして、作品だけ楽しんだらいいのに。
つまんなければ叩かれるどころか反応も無い、面白ければスレが伸びるのが2chじゃないのかと。

レナードも食欲魔人も素直に楽しんだよ。久しぶりに川原パロ読めて嬉しかった。

590:名無しさん@ピンキー
07/05/30 20:53:26 bj2aiD67
荒れればスレが伸びるのが2ちゃん
実際まともなレスねえじゃん

ここは正確には2ちゃんじゃないけどry

591:名無しさん@ピンキー
07/05/31 02:07:20 8CCZNXG4
>>525-526から
>>530-531の流れに (´σ∀`) 馬鹿にしたような顔文字にむっとするバビロン職人

三日後レナード投下
投下中から保守のレスが。

ここで控え室から抜粋

・神=なんて面白いんだ、今後も期待できる

・GJ=うん、まあ面白かったよ

・乙=どーでもよくね?まあスレ埋めはお疲れさん

・保守=読むまでもないな、見なかった事にして次行こ、次

・ネ申=判定:貴方は立派な邪心です、出直してきなさい

最初レナード=バビロン職人かとも思ったが、誤字訂正以外の自己語りのなさと
>>571で別人っぽいなと(ry

変に馴れ合いすぎるのよね、このスレ
「これはだめかもわからんね」
どこの方言だよと聞きたいがあえて使わせてもら(ry

保管庫で読み返したがGHQ、待つほどの神か?
ほとんど前戯終了で残り挿入シーンだけ
どんだけ無理して引っ張っても3レスで糸冬。そらもう終わってるだろ・・・


592:名無しさん@ピンキー
07/05/31 02:24:06 8CCZNXG4
総評

GHQ待ってるノシ連呼するレス=自己アピールの自演か作者を追い詰める嫌がらせ

ここのスレの住人は「アテクシ、お嬢様育ちなのおー」と虚栄を張りたがるヤシばかり
のように見えるが、実はただ自画自賛するため単発IDでの自演

>>589
>毎週保守の為だけに書き込んでいて、虚しかったよ。
つまりもう巡回している住人はほとんどいないと自白

これぞまさに自演告白乙

それとな、 ///やらvvv顔を赤くする、ハートマーク代わりの表現は厨臭いから使わない方がいいぞ

なうな やんぐ だと主張したいのかもしれないが(ry

593:名無しさん@ピンキー
07/05/31 02:37:30 8CCZNXG4
消去法で行くと誰が残ってるかわかるな?インテグラ

594:名無しさん@ピンキー
07/05/31 04:26:25 YjZogovH
>>591
>最初レナード=バビロン職人かとも思ったが、誤字訂正以外の自己語りのなさと
>>571で別人っぽいなと(ry

文体からして違う。はっきりいえばバの人は原作の原形をとどめていない。

595:名無しさん@ピンキー
07/05/31 09:01:27 8CCZNXG4
>>594
本文読んでるヤシがいたのかwww

596:名無しさん@ピンキー
07/05/31 12:37:07 tKg8tDde
ま、こうなったらレナードの人に期待するしかないでそ(´σ∀`)
他の人も待ってるケド(´σ∀`)

597:名無しさん@ピンキー
07/05/31 12:57:33 bOUJvYd6
レナードには全く期待してないお。
バビロンとブレーメンの人の続きを期待して待つ(´σ∀`) 

598:名無しさん@ピンキー
07/05/31 13:08:23 YjZogovH
断固GHQを待つノシ

599:名無しさん@ピンキー
07/06/02 02:47:11 1VYDqv2z
レナード続きまだあー?(´σ∀`)

連載は完結させるのが*最低限*のマナーだろー(´σ∀`)

600:名無しさん@ピンキー
07/06/02 04:30:23 N6g7+34Y
他スレで散々な目に合わされたスレ潰しがまたもや粘着しているようだがスルーでよろ。

601:名無しさん@ピンキー
07/06/02 08:52:07 7O92EZ2O
>>600
>他スレで散々な目に合わされたスレ潰しがまたもや粘着
これを具体的に教えてください。
なんだか川原作品にも詳しいようですが。
作者さん以外、全部その人のレスですか?
いいスレ見つけたと思ったんですけど・・・なんだかもう怖いです・・・
小説も少ないし、雑談もないし・・・
住人さんは本当にいるのでしょうか・・・


602:名無しさん@ピンキー
07/06/02 09:10:29 FyLmJ8XD
更年期のおばさん特有の被害妄想また始まったか
またマルチコピペして他のスレに迷惑かけるなよ>>600

>>601
過去スレログ読め

603:名無しさん@ピンキー
07/06/02 09:31:24 FyLmJ8XD
少なくとも単発IDはこのスレお得意の自演★
こんなに荒されてアテクシカワイソス~★と言いたいわけだw

おばさん、いい加減にしとけ…
見苦しい

604:名無しさん@ピンキー
07/06/02 09:51:52 vwzJ7ne8
>スルーでよろ。

そうカキコしてるあんたこそ、スルーできてないという自覚、ちゃんと持ちなよ。

反応してんのはあんただけでしょうが。
誤爆スレにまで書き込んで突っ込まれてみたり、スレ特定されたりと
恥の上塗りもいいとこ。

付き合い切れんわ…。


605:名無しさん@ピンキー
07/06/02 10:05:46 FyLmJ8XD
あれだ。
ヒステリックなおばさんはPTAでだけ騒いでろってこった。

にちゃんで自治厨気取るには、一世紀ROMっから来い

ここはにちゃんじゃないけどな。

606:名無しさん@ピンキー
07/06/02 10:34:20 64NucDu7
>>600
そういう書き方は・・・逆効果で・・・
さらに・・・相手を怒らせて・・・炎上させるだけだと思うのですが・・・
これも”自演”・・・なんでしょうか・・・

他のスレとか・・・どうでもいいのですけど・・・
作品が読めなくなるのは・・・悲しい・・・です・・・

607:名無しさん@ピンキー
07/06/02 11:09:13 FyLmJ8XD
>>392
当時は流してたけど、それ誤爆じゃなくて。震源地がこのスレで
便乗厨がコピペして貼っただけだから。

荒らしだけが違うスレ見てると思ってた訳じゃないよな?

608:名無しさん@ピンキー
07/06/02 11:23:01 FyLmJ8XD
>>392
当時は流してたけど、それ誤爆じゃなくて。震源地がこのスレで
便乗厨がコピペ改変して勝手に貼っただけだから。笑えたから黙ってたけど

荒らしだけが違うスレも見てると思ってた訳じゃないよな?
よくある事だし。

609:名無しさん@ピンキー
07/06/02 11:36:30 iEaC+d97
腐女子は視野が狭いから(ry
自分が見てるスレは他人も見てるとは思わないんだろう。
それが腐女子たる由縁、ただでさえ女性漫画スレは腐女子スレと肩身が狭いのに
なんで堂々とマルチポストや鬼の首取ったように誇らしげに振舞えるのかねえ‥‥

610:名無しさん@ピンキー
07/06/02 11:52:32 iEaC+d97
当時のヲチスレから見てたけど、そもそも先に暴れだしたのはこのスレの自治厨。

今も続いてるスレは見ーてーたーだーけー。潰れたスレもあったらしいし(ry
乗り込んできたヤシにトリつけろと命令した挙句、そのトリに突っ込まれてただろ?

トリはつけてたみたいだけど、同じトリの発言がなかったりID変わってるのはなんで?と(ry

その頃から水増しIDで自演してる事実はかなり有名だぞ、このスレ‥‥

611:名無しさん@ピンキー
07/06/02 11:58:50 nz595Rbh
あれだけ大騒ぎしてたのにあっさり今の保管庫にまかせた経緯もアヤシイヨネ…
どこの誰ともわからない人にいきなりまかせちゃうわ、検索よけもしてなかったわ(ry

しかも新設してからの更新、ほとんどされてないし~
これも自演だったりしてえ~☆

612:名無しさん@ピンキー
07/06/02 12:30:32 FyLmJ8XD
言われりゃそーだ…
いきなり沸いた保管人=自分らが叩いてた保管人
これを誰も疑わずすんなり受け入れたってのは確かに臭いな…。

613:名無しさん@ピンキー
07/06/02 13:10:50 FyLmJ8XD
これから自演単発ID擁護との泥試合スタートかw

熱く語り合えや。

どっちもどっちだろうけど
↓ ↓ ↓

614:名無しさん@ピンキー
07/06/02 13:18:17 sUG1C+ci
>>600のID:N6g7+34Yにまかせるわ。
もうどうでもいい


615:名無しさん@ピンキー
07/06/02 14:04:39 e5mE+LJh
スレ伸びてるから投下かと期待したのに、これか…

自分は当時の騒ぎもROMしてただけだし、別に誰が保管人でもよかったから深く考えてなかった。
なんであんな騒ぎになったのか、今もわからない。保管庫さえきちんと機能してくれていれば文句もないし。
だから今さら1年も前のことをgdgd言い争うつもりもない。
疑惑扱いされた職人さんの作品は正直面白かったし、今もどこか元気で活動してくれればいいと思う。
他人は所詮他人だし、まして匿名掲示板で犯人特定なんて不毛なだけ。

自分は作品さえ面白く読めればそれですべてOK。
投下してくれる職人さんに感謝しつつ、wktkで読ませてもらうだけだな。

616:名無しさん@ピンキー
07/06/02 14:09:49 H2En4bki
ラージに群がるリトル・グレイいっぱい

617:名無しさん@ピンキー
07/06/02 14:24:58 FyLmJ8XD
アテクシは傍観者だから~と責任逃れレス&意味ないようで含みあるレスktkr
次いこ、次w

618:名無しさん@ピンキー
07/06/02 18:19:30 IK1bTpER
そういえばネ申気取りの批評厨が三点リーダを使わないとか
書き癖指摘で鬼の首取ったようにはしゃいでた事もあったね…今だから言えるけど。
あの頃はものすごい剣幕で、ROMの人は思い切り引いてたし。

その頃はここの普通のレスさえ意識的に全員三点リーダ使用で、住人の陰険さ全開だったw
意図的な嫌がらせの連続してたな、今にして思えばこのスレ。

結局彼ら以外にも今だ意図的に三点リーダ使わない職人さんとか、文書作法無視してる職人さんも
いまだにいるのに、それは見ないふり。
三点リーダ使ってる人も、正式な使用法じゃないし、単に言いがかりつける口実がほしかっただけと違うのかと(ry

書き手スレ別館を作ったのが気に入らないって、スレ名出して文句書いてたわけでもなかったのに
目くじら立てる必要はあったのか、乗り込んで文句言う人もいたねw
それこそ荒らし行為じゃなかったのか(ry

ナツカシス


619:名無しさん@ピンキー
07/06/02 18:44:47 8tHXhc7i
>>600
ねえ
>他スレで散々な目に合わされたスレ潰し

じゃなくて

このスレで叩きまくって散々な目にあわされ潰れたスレ

この表現が正しいんじゃないの?粘着してるかどうかは証拠もないけどry


昔のこと持ち出さなきゃ忘れてもらえてたのにね・・・

620:名無しさん@ピンキー
07/06/02 18:55:28 FyLmJ8XD
祭り騒ぎもその時は盛り上がるが飽きてしまえば野次馬たちは冷静に戻る
騒いだ事さえ忘れて逆に批判にも回る

烏合の集なんてそんなもんだw

次いこ、次w

621:名無しさん@ピンキー
07/06/02 19:31:44 mjnlMEwS
あの騒ぎで一時期職人さんが一斉に消えて、そのスレ後半あたりでぽつりぽつり降臨、
いったん盛り返したけどその後またつまらない事で揉めて一気に荒れて・・・・・・。
このスレになっても引きずって、すっかり今では過疎スレに。

気に入らないレスにはとことんスルーできない住人しか残ってないんだろうね。
他人にはスルーしろと命令口調の癖に。

スレに歴史あり、だな。暗黒歴史だけど。


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