07/05/04 02:49:42 W1Fubwz8
男の憶測は当たっていた。
またもや、水晶が何も無い空間から光を集め合成されてゆく。
加速度による物理法則を無視して、急降下、急停止。
しかし、ここからは違う。
焼太刀のような赤みがかったビームを、男と少女の両名に。
男、473。
少女、180。
二人にとっては、何も意味を持たない数字。
解析を完了した水晶は、ビームを止める。
続いて、やはり、日の出の光が溢れると、
653が、ふっと現れ3秒間。
それも消えると、時同じくして全てが消えた。
音も光も風も無く、全てを消した。
白い部屋は、つい先程の平穏を取り戻した。1つの変化を取り除いて。
男は眺める。
少女は眺める。
今回は頭を使うことになるであろう。