07/04/15 02:26:05 WWAyvaEk
私の名前は外山月。二つの城を持つ地方豪族・外山一三郎の一人娘。
娘といってもお茶やお花の勉強しているわけではない。
10年ぐらい前、母上と兄上を流行り病で失った外山家は、
跡取りとして私に剣や兵法など、当主としての教育をさせている。
めでたくして1年前、元服の折にそのうちの一つ若葉城を貰い受けたんだけど、
後見人として我が外山家の筆頭家老・彦根武忠の息子 彦根武義 がこの座に着いた。
武義は私より二つ上というだけだけど、政治感覚が優れ、若葉城の行政をそつなくこなしている。
その代わりといっては何だけど・・・剣とか槍とかそういうのはぜんぜんだめ。
この前の戦なんか、私が先陣切って槍をふるっているのに、
武義ときたら矢の一本も飛んでこないところで、じーっと戦況をうかがっているだけだもん。
「僕は文官だから」とか言っちゃって、少しは役に立ちなさいよね。
こんな感じでこの一年間は、武義が私に政治や経済を 私が武義に剣や弓を教えあって過ごしてきた。