星のカービィ その6at EROPARO
星のカービィ その6 - 暇つぶし2ch287:名無しさん@ピンキー
06/11/16 01:41:31 QhJSEEMO


288:名無しさん@ピンキー
06/11/16 18:20:12 fRl2XOFl
>>287
死ね

289:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん

290:名無しさん@ピンキー
06/11/16 22:52:52 fRl2XOFl
 (´ι _`  ) あっそ

291:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん

292:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん

293:名無しさん@ピンキー
06/11/20 01:32:45 LD1gAuqq
>>100
そいつは贅沢だ

294:名無しさん@ピンキー
06/11/20 18:01:01 7jECndGS
幻聴モエー

295:名無しさん@ピンキー
06/11/20 23:42:04 twc8tp9p
>>293
本当に贅沢だよな

誰でもいいから帰ってきてOTL

296:名無しさん@ピンキー
06/11/21 13:18:39 TznrWy7h
URLリンク(kirby.classicgaming.gamespy.com)
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297:名無しさん@ピンキー
06/11/21 14:15:39 TznrWy7h
URLリンク(kirby.classicgaming.gamespy.com)
URLリンク(kirby.classicgaming.gamespy.com)
URLリンク(kirby.classicgaming.gamespy.com)
URLリンク(kirby.classicgaming.gamespy.com)
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URLリンク(kirby.classicgaming.gamespy.com)
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298:名無しさん@ピンキー
06/11/21 20:45:11 6ZlMKhUs
幻聴もえー

299:名無しさん@ピンキー
06/11/22 20:07:40 79w6ndP4
幻聴萌えー

300:名無しさん@ピンキー
06/11/23 17:14:06 aUtmvnrW
300

301:名無しさん@ピンキー
06/11/23 18:52:51 PYjdNAsa
フームたんのエロ絵が見あたらなさス。
前に保存してたファイルが消えてしまったス。
お願いします。カービィのエロスレ保管庫にあった
フームたんのエロを最UPしてください…

302:名無しさん@ピンキー
06/11/23 18:55:39 PCUNxx5/
マルチするなよボケ

303:名無しさん@ピンキー
06/11/23 20:37:51 Lfl64WsU
アニカビss読みたいな


304:名無しさん@ピンキー
06/11/23 21:10:44 drjEI+04
幻聴萌えー

305:カイン
06/11/24 16:09:44 kblvYETd
フームさーん…

306:メタナイト
06/11/24 17:13:31 b6FuTiB9
フームたぁぁぁぁーんっっ!

307:名無しさん@ピンキー
06/11/24 17:45:54 g4dq2Y4+
幻聴もえー

308:カイン
06/11/24 21:42:06 kblvYETd
フームさんのエロ画像がほしいです~。
どうか、フームさんのエロ画像をください~。
お願いします~。フームさんはボクの幸せなんです~。

309:名無しさん@ピンキー
06/11/25 11:55:45 UoTQ8UcO
幻聴萌えー

310:ブン
06/11/25 15:49:54 cj5Q+uJN
ねーちゃんのエロ画像だってよ!バッカみてぇだな!キシシシ…

311:名無しさん@ピンキー
06/11/26 11:35:03 O76B8seC
ブンはいいよな…(´・ω・`)

312:名無しさん@ピンキー
06/11/26 16:24:39 KqrxfwXr
旧保管庫にあったリボンちゃんのエロ絵誰かうpしてくれないか

313:名無しさん@ピンキー
06/11/26 18:51:11 patAhGA2
最近は奴が来ないから平和だな

314:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん

315:名無しさん@ピンキー
06/11/26 19:55:03 FNbAf6Xu
幻聴もえー

316:名無しさん@ピンキー
06/11/28 14:23:54 jYUlLxIZ
>最近は奴が来ないから平和だな
だれだっけ
それはそうと旧保管庫のデデデ×フームたんUPキボンヌ

317:名無しさん@ピンキー
06/11/28 17:37:31 yHwA7FG4
幻聴萌えー

318:名無しさん@ピンキー
06/11/29 15:31:52 2v05Dudk
幻聴萌えー


319:名無しさん@ピンキー
06/11/30 06:54:33 d0Ahf7vp
幻聴明えー

320:名無しさん@ピンキー
06/11/30 14:39:54 EkgSkI4R
幻聴明えー

321:名無しさん@ピンキー
06/12/01 04:48:31 ZmPaIkAm
ダメかな…

322:名無しさん@ピンキー
06/12/01 16:28:01 6cx6CGCD
幻聴明えー

323:名無しさん@ピンキー
06/12/02 18:02:06 2taB8lP7
>>316 >>321
あまりクレクレばかりの流れというのも何だし、ここはギブアンドテイクって事で
漏れが持ってないエロ絵をアップor新しく描いてくれたらUPするよ。

・・・なんて言っても怪しいだけかw とりあえず保管庫に一枚UP。

324:名無しさん@ピンキー
06/12/02 18:31:49 jE+T0D/9
ちょちょー!GJス!
やっぱ楽してほしがるっつーのはイカンすよね。
なんかUPしてもらって申し訳ない…
ていうかこの絵忘れてたwそういえばこんなのもあったな~。
んでは別の絵なら持ってるのでUPします。

325:名無しさん@ピンキー
06/12/02 18:49:49 2taB8lP7
>>324
あー、残念だけどこれは持ってるなぁ・・・。

でも折角だしUPしとく。

326:名無しさん@ピンキー
06/12/02 19:01:46 jE+T0D/9
どうも、どうも……
なんかどうしよう…貼って欲しいのがあるんスが、どうしよう…
セリフ付きなんス。一応また貼ります…

327:名無しさん@ピンキー
06/12/02 19:09:23 3+nqP6Vo
横から失礼。自分もリボンたんを希望して良いですか?
仮に自作するとして、下手糞でも許してくれますか?(´・ω・`)

328:名無しさん@ピンキー
06/12/02 19:42:40 jE+T0D/9
ぬぉ!自分も自作するぞ。
時間かけて丁寧に描かねば。
ちなみにセリフ付きってのはやっぱデデ×フムです。

329:名無しさん@ピンキー
06/12/02 19:43:35 2taB8lP7
>>326
う~ん、手持ち内でそれに該当する絵は一枚・・・。
カビ×ワドも持ってたけど、もう条件無視は最後って事でUPします。

>>327
良いです!許します!自作大歓迎です!(`・ω・´)

330:名無しさん@ピンキー
06/12/02 19:50:00 2taB8lP7
>>328
わお!書き込む前に更新すれば良かったw
デデフムはUPしてしまったけど、自作絵は是非お願いしたい所です。

331:名無しさん@ピンキー
06/12/02 19:53:25 jE+T0D/9
ぬぉぉぉコレですこれ!コレを待ってたんですわ!
こりゃありがたい!感謝、感謝ァァ!
うっしゃあ描くぜぇー!

332:名無しさん@ピンキー
06/12/02 20:25:07 jE+T0D/9
よくよく考えたら自分が描くような絵でいいのだろうか…
とりあえず出来上がったらUPしますね

333:名無しさん@ピンキー
06/12/02 20:59:15 2taB8lP7
>>332
何も荒らしみたいに悪意で絵を描いてる訳じゃ無いっしょ?
なら大丈夫!心配せずに堂々と投下して下さい!

・・・あれ?いつの間にか漏れがクレクレにw

334:名無しさん@ピンキー
06/12/02 21:07:22 jE+T0D/9
自分なんかがクレクレされるのは逆に光栄ですわいw
ちなみに自分N天堂で最近フーム描いた者です。
同じく「スマブラ出てぇ~」って言ってるワルイージとか
スパルタンX風ワルイージのマンガ描いたのも。

335:名無しさん@ピンキー
06/12/02 22:04:48 OQPIeNT3
幻聴明えー

336:名無しさん@ピンキー
06/12/02 22:59:20 iRnOVq8W
ちとPC切ってた元2taB8lP7でつ。
>>334
あ~、あの人か!自分は逆レイプktkrとか大喜びだった奴で(ry
画力面も言うほど心配に及ばないし、焦らず無理せず自作絵頑張って下せいw

337:名無しさん@ピンキー
06/12/02 23:33:32 jE+T0D/9
どうもです…

338:名無しさん@ピンキー
06/12/03 16:10:05 iQ6ykdcN
>>336
完成したのでUPしました。フームたんじゃないですが…

339:名無しさん@ピンキー
06/12/03 16:24:43 iQ6ykdcN
あぁっと。元jE+T0D/9です。言い忘れてましたわいw

340:名無しさん@ピンキー
06/12/03 18:03:51 ajCRVND1
幻聴明えー

341:名無しさん@ピンキー
06/12/03 23:39:24 UFGTaKyc
>>338
くぉー!マジにテラGJ!
シリカたん分は少ないので嬉しい限り!

342:名無しさん@ピンキー
06/12/04 04:13:23 g6bEKcH3
喜んでもらえて光栄です…
ところでなんですが、バスガールフームの絵
もってたらUPしてもらえませんかね…
っていうか旧保管庫の絵、ウィルスのせいで全滅状態なんですね。
ここまでそろったのでも嬉しいですわな…

343:名無しさん@ピンキー
06/12/04 08:31:07 XiiPiTGp
バスガール、バスガールっと・・・発見、UP!
自作絵に対して手持ち1枚で済ますのも何なので、更に2枚UPです。

327氏にも是非描いて欲しい所ですが・・・駄目ですかね?

344:名無しさん@ピンキー
06/12/04 17:51:51 RRblj4Sw
幻聴明えー

345:しま
06/12/04 21:33:50 g6bEKcH3
元g6bEKcH3ヨリ。

>>343
うぉぉぉぉThanks!!
知らない物まで2つも!?感謝、感謝!!
この調子でまた次描くネタ考えてみますわw

名前載せないと誰が誰だか混乱しそうなので今度から名前付きで行きます。

346:名無しさん@ピンキー
06/12/05 17:19:10 plBMOUSE
幻聴明えー

347:名無しさん@ピンキー
06/12/06 01:28:07 qj4icbu5
てーててーてーててれてててーてーれれーてーれれーれーれれー

348:名無しさん@ピンキー
06/12/06 17:11:31 BzL5FtJ1
幻聴明えー

349:名無しさん@ピンキー
06/12/07 18:43:58 I7JbtPLP
幻聴明えー

350:名無しさん@ピンキー
06/12/08 17:16:12 dl+EDRzl
幻聴明えー



351:名無しさん@ピンキー
06/12/09 18:05:47 mMmUwPSV
幻聴明えー






352:幻聴愛好家
06/12/09 23:29:09 AxUd3zio
                   ``‐.`ヽ、  .|、     |
             ゙'.     ,ト `i、  `i、    .、″
                |    .,.:/""  ゙‐,. `    /
             `  .,-''ヽ"`    ヽ,,,、   !
                、,、‐'゙l‐、      .丿 : ':、
               、/ヽヽ‐ヽ、;,,,,,,,,,-.ッ:''`  .,"-、
              ,r"ツぃ丶  ``````   ../  `i、
      ∧_ _∧,.イ:、ヽ/ー`-、-ヽヽヽ、-´    .l゙`-、 ∧_ _∧
     (,, ´Д`)゙-:ヽ,;、、 幻聴愛好家     、、丶  ゙i、(´Д` ,,) 
     (  つl_ヽ冫`'`-、;,,,、、、、.............,,,,、.-`":    │ `i、(ノ  )
      、、::|、、、ヽ,、、.    _,,,..      ..,,,_     、.、'`  .|丶 く ))
     .l","ヽ、,"、,"'、ぃ  ''''''''''ノ    '''''''''' 、、.、、、_、.,,. l゙  ゙).__)
    ,、':゙l:、、`:ヽ、`:、  :   -=・=-   -=・=-'" "`゙^       l゙ `ヽ
   ,i´.、ヽ".、".、"'ヽヽ;,:、....... ̄ ;       ̄           、、...,,,、- |゙゙:‐,   
  ,.-l,i´.、".`ヽ,,,.".`   `゙、 ∵)(、_,)(∵ ノ-ー"``"``r  _.‐′  丿  ,!
 j".、'ヽ,".、".、"`''`ー、._、:::   . ' `゛  `        ..-‐:'''′   .、,:"  丿
 ゙l,"`"`''ヽヽ"`"`  ```゙'  ヾエエエエエン,、  ∠、、、、ぃ-`''''": 、._./`._/`
  `'i`ヽヽヽ`''ーi、、、: :      `¬―'´         、.,-‐'`   、/`
   ``ヽン'`"`  : `~``―ヽ::,,,,,,,,,,.....................,,,,.ー'``^    ,、‐'"`
      `"'゙―-、,,,,..、、                 : ..,、ー'"'`
              : `‘"`―---------‐

353:名無しさん@ピンキー
06/12/10 18:46:29 fuks6fAA
幻聴明えー



354:名無しさん@ピンキー
06/12/11 17:26:52 SS++SRde
幻聴明えー

355:名無しさん@ピンキー
06/12/12 16:12:09 bSwy5i5j
幻聴明えー

356:/a> おめでとさん(´・ω・`) ←豚 占い通りに仮死状態が続くのも何だしな・・・ 死ぬほど下手でも構わないという寛大な人、ネタ提供ぷりーず。



357:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん

358:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん

359:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん

360:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん

361:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん

362:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん

363:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん

364:名無しさん@ピンキー
07/01/05 10:13:43 qSAEaFfY
─プロローグ─
フームやカービィ達が遊んでいると、見慣れない種族の女の子2人に出会った。
絵の勉強でポップスターに来たお絵かき少女のアドレーヌ、
そしてアドがリップルスターに立ち寄った際に仲良くなった妖精のリボン。
2人はすぐにカービィ達とも仲良くなって皆で一緒に遊び始める。
一方、その様子を城から双眼鏡で覗き見るデデデ大王。
カービィが可愛い女の子達にちやほやされているのを見て嫉妬の炎を燃やす。
早速いつもの魔獣発信サイトに繋げてカスタマサービスに相談する。
カスタマの提案で何かをダウンロードしたデデデは、大笑いでカービィ達の元へ向かう。


もう誰も居ないと思いつつ聞いてみる。この後の内容はどれが良い?
(①デデデ&魔獣 ②魔獣 ③カービィ ④フーム&アド&リボン ⑤その他)が
(Aデデデ Bカービィ Cフーム&アド&リボン Dその他)を犯す。

365:名無しさん@ピンキー
07/01/05 10:17:44 tE0xsk0+
神の予感!!!
①C

366:名無しさん@ピンキー
07/01/05 12:48:17 qSAEaFfY
まだ住人が残ってて少し安心した。①C了解。
いつもあらすじだけ書いて本編は職人任せだったので質は期待せずに。

367:!omikuji
07/01/05 13:37:40 IJATUaOa
小説マダー?

368:名無しさん@ピンキー
07/01/05 17:35:40 f5FUfBku
⑤Cで⑤=ブンってのはNGか?

369:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん

370:名無しさん@ピンキー
07/01/05 20:01:39 qSAEaFfY
プププランドの平和な昼下がり・・・・・
「カー君、フームちゃん、ブン君、こっちこっちー!」
「アドさんがお弁当を出してくれましたよー」
「よ~し、カービィ!あの2人の所まで競争だぜ!」
「ぽよ、ぽよ~♪」
「ふふふ、待ってよ~!」
カービィとフームとブン、そして新しい友達のアドレーヌとリボン、
5人の楽しそうな声が綺麗な野原に響き渡っていた。
しかし、そんな和やかな空気をぶち壊すかのように、
けたたましいエンジン音を鳴らして趣味の悪いオープンカーが現れた。
そこにはデデデとエスカルゴンが乗っていたのは言うまでも無い。
「デデデ!またあんたなの!」
フームは表情を一転させ、デデデをキッと睨みつけた。
「び、びっくりしちゃいましたぁ」
「デデ・・・・・って、あの人は誰なの?」
突然の事態にアドとリボンは状況を飲み込めない様子だ。
「あぁ、デデデとエスカルゴンの事は知らないんだよな」
「いつもカービィにちょっかい掛けてくる、最低の大王よ」
「ガハハハハ!褒めるでないゾイ!」
「いや誰も褒めてないでゲス」
「あはっ、面白い人達なんですね」
「ねーデデの旦那ー!あなた達も一緒にお弁当食べなーい?」
「あ、あのねぇ・・・」
フーム達と違ってデデデの人柄をよく知らないアドとリボンは無邪気に笑っている。
そんな彼女達の反応にデデデとエスカルゴンは萌え萌えだ。
「か、可愛いゾイ・・・・・」
「どっかのツンツン娘とは大違いでゲスな」
「悪かったわね、ツンツン娘で・・・」
フームは不機嫌そうにそっぽを向いた。
「ぽよ、ぽよ」
まぁまぁ、とフームをなだめているらしい。

371:名無しさん@ピンキー
07/01/05 20:02:14 qSAEaFfY
「で、何しに来たのよ?まさかまたカービィを倒そうとしてる訳?」
半ば呆れ顔のフームが一応尋ねてみる。
「陛下はそんなに暇じゃないでゲス。今日はそっちのカワイコちゃん達に用事でゲス」
「苦しゅうない、名を名乗るゾイ」
アドとリボンは一瞬顔を見合わせ、にっこり笑って自己紹介をする。
「私はアドレーヌよ。アドって呼んでね」
「わたしはリボンです。よろしくお願いします、大王様♪」
「こんな奴にお願いしなくていいってば・・・」
「ツンツンは黙ってるでゲス!」
「アドちゃんにリボンちゃんか。気に入ったゾイ!今すぐワシと結婚するゾイ!」
デデデは少女2人にプロポーズをした。
「私はパスするわ」
「わたしもお断りさせて頂きます」
5秒で破談になった。
そしてしばらくの沈黙の後・・・。
「・・・・・・・・プッ!」
「ぎゃはははは!フラれてやんのー!!」
「いきなり出てきて結婚だなんて・・・あははは!信じられない~!!」
「ぽよぽよ、ぽよ~!」
フームとブン、つられてカービィも大爆笑だ。
「クククク・・・だ、だから無理だと言ったでゲスよ・・・クヒヒヒ・・・」
エスカルゴンにまで笑われ、デデデは顔を真っ赤にして逆切れを始めた。
「うるさいゾイ!黙れゾイ!!ワシに恥をかかせた者は許さんゾイ!!!」
デデデは荒々しく運転席のスイッチを押した。

372:名無しさん@ピンキー
07/01/05 20:06:10 qSAEaFfY
とりあえずは話の分岐点まで。後はリクエストの内容に合わせて続きの流れを考えてみる。
エロ描写に慣れていない上に遅筆なので、他の人も自由に別の続きを考えて書いてくれたりすると大感謝。
あと文句・中傷・催促の類は自分で代替SSを投下してからの方向で。これでも頑張ってるから。

>>398
OK、デデデ&魔獣が書けたら書いてみる。

373:名無しさん@ピンキー
07/01/05 20:24:22 Mm9/lPdG
もういらない

374:豚
07/01/05 20:44:30 qSAEaFfY
言うと思った。コテ付けるから要らない・読みたくない・もう書くなって人は今のうちにNGで。
NGもせずに萎えるSS読む事になっても文句は聞かないから。

375:名無しさん@ピンキー
07/01/05 21:22:34 KXmTiehT
>>404
ほっとけ。ただの煽り文句だ。

376:豚
07/01/05 21:42:48 qSAEaFfY
分かってる。後はほっとくよ。

377:名無しさん@ピンキー
07/01/05 21:58:15 Mm9/lPdG
やっぱ餓鬼か

378:名無しさん@ピンキー
07/01/05 22:28:49 +gDaDVQb
これはひどすぎる

379:名無しさん@ピンキー
07/01/06 15:01:05 /tTF7rGo
そういや前スレの終盤からこのスレの序盤までお漏らしネタで盛り上がってたっけ。
今回そういう展開には・・・ならないだろうなぁ。
アドとリボンが漏らして、次があるとすればフームかなと当時思ったものだが。

380:名無しさん@ピンキー
07/01/06 15:17:33 Kw6RczCF
なんだかなぁ

381:名無しさん@ピンキー
07/01/07 13:17:23 dy1ddjsI
お漏らしネタは流石に受け付けないわ

382:名無しさん@ピンキー
07/01/09 22:27:56 pdpnrJjs
ある星の夜中

がさごそ… ビリッ ビリビリビリ

『! きゃあああああっ!
なにするのよ! ナックルジョー!』

「おとなしくしてろよ。シリカ。
俺のボンバーナックルをお前にぶち込」


『ペッ 真性じゃねーか。
出直してこいよ。チンカス。』




383:名無しさん@ピンキー
07/01/10 16:27:32 pCJIXamM
このスレ読み返してみたけど、前スレの終わり近くからの一時的な活気って
200近くまでは続いてたんだな。
あれって結構長く続いた方なのか?

384:sugi@”管理”人
07/01/11 17:28:26 U1PN5G78
荒らしにご注意ください!

最近、よその掲示板を利用して、
僕や参加者の名前を無断で使って、荒らしてる人がいるようですが、
一切相手にしないようにお願いします。

荒らしが僕の名前で書き込んでるのを見かけましたが、
僕は一切、荒らし行為はしてませんし、する理由がありません。
現在、マシン別ランキングの作成中で、それどころではありません。
たまに、チャットに参加して話をしたり、タイムアタックはしてますが、
このサイトとは関係ない場所に書き込みするということはしていません。

もし、このサイトとは関係ない場所で、
僕や参加者の名前を使って、意味不明な書き込みしているのを見かけましたら、
それは僕ではなく、荒らしの仕業とご理解ください。


385:名無しさん@ピンキー
07/01/12 19:47:17 kD65BLIB
   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ´∀`)< ・・・
  (    )  \_____
  | | |
  (__)_)

386:名無しさん@ピンキー
07/01/14 12:41:19 byjCvtCG
test

387:名無しさん@ピンキー
07/01/15 08:30:59 pMge97Hu



388:名無しさん@ピンキー
07/01/18 00:04:59 Y2jBFPqw
>>413
昨年にしては相当長く続いた方だろ

389:名無しさん@ピンキー
07/01/22 19:36:58 J24NF4Ou
ていうか去年唯一の活気じゃね?

390:名無しさん@ピンキー
07/01/29 00:13:52 arDGpMGG
保守

391:名無しさん@ピンキー
07/01/29 17:39:07 O9l6lS4j
なんか唐突に
アドレーヌがケケを描いて実体化させ、
慰み物にしてるシチュが浮かんだ。

やべっ キてるな(頭が

392:名無しさん@ピンキー
07/02/01 03:40:27 67457Q5N
保守

393:名無しさん@ピンキー
07/02/04 19:10:26 yfWG3cS0


394:名無しさん@ピンキー
07/02/08 21:35:01 opnjobzs
保守

395:名無しさん@ピンキー
07/02/09 08:28:25 /2fNjXuG
>>421
あ、見たい。

396:名無しさん@ピンキー
07/02/09 13:15:03 iTfJ6clw
>>425
とりあえず、多忙なのと文章力がどうにかなったら…

397:携帯厨、ガンバル。
07/02/11 21:46:56 7tZJyj7b
私は筆を振るった。

もはやこの手は使うまい、と思ったのに。
今夜も私は筆を振るった。

さらさらの銀糸の髪、大きな漆黒の瞳、ツンとした目鼻だち。
白陶のような肌、夜のようなドレス。それからそれから・・・・
小さく歪曲した胸線に、か細いからだ。その日は上手く描けた。
とっぷりと夜に呑まれたこの時分。こうこうと夜を裂く室内で。
可憐な少女は画板から ぬ け でた。

いかんせん、画板の脚が高すぎた。可憐な少女はずり落ち、きゃっ と尻もちをついた。
・・白い足が露になる。状況が掴めないのか、目をパチクリさせるのみ。無理もない。
「わたし・・」
たちまち顔を不安が支配してゆくのが見てとれる。
「覚えてね・・・貴方の、名前は、ケケよ。私は、アドレーヌ。」
「ケケ・・・・なまえ。」呆けたように繰り返す。

──我慢─出来ない。

次の瞬間には、ケケを押し倒す形で覆い被っていた。



ごめんなさい日本語でおkですね。吊ってきます。

398:名無しさん@ピンキー
07/02/12 10:33:57 Mn57SJK/
ウザッ

399:名無しさん@ピンキー
07/02/12 11:59:52 Gyhq3xVY
携帯厨ってこんなもんじゃん?
メモ帳とか使えないし…

400:名無しさん@ピンキー
07/02/13 20:16:45 GvX2gvCI
>>427
一年ROMれ。おまいは強くなる。




・・・と、ウチの師匠がおっしゃっていたそうな。




401:名無しさん@ピンキー
07/02/13 21:26:41 lGtlk2Pv
>>427
GJ+乙。出来れば続けて欲しい。

402:名無しさん@ピンキー
07/02/13 23:03:11 zc/LfSjI
続けなきゃ俺が書いちゃうぞw

403:名無しさん@ピンキー
07/02/14 03:55:23 2cn9uGaD
>>428
>>431
おまいら…人生初SSにして初叩き&初フォローですよ。ありがとう。涙出そう。

文才無くてorzだから今 上手い人のを読んで勉強してる。今しばしお待ち下さい。

404:427
07/02/14 08:03:25 2cn9uGaD
あ、↑は427ね。

>>432
駄作の続きでいいなら書いてもらえるとうれしい。
オレは半年ROMるので…

405:名無しさん@ピンキー
07/02/15 20:28:30 4KEBhtjN
>>434
四の五の言わずに早く続きを。

406:名無しさん@ピンキー
07/02/16 01:30:02 gZb8Flyp
同じく
半年ROMはそれからでおk

407:名無しさん@ピンキー
07/02/16 11:03:05 IoYfM17f
ぶっちゃけROMらなくておk

408:携帯厨の人
07/02/16 12:30:28 bgrdGI5D
ちょっと待ってて下さいね。
なかなか暇が貰えなくて…

409:名無しさん@ピンキー
07/02/16 16:11:03 Rh7btbxo
>>438
待つけど、書かなきゃ掘る。

410:名無しさん@ピンキー
07/02/16 19:14:03 bgrdGI5D
─ガタン!!ガコッ!!!
立ててあった絵の具やら筆入れが散乱した。ケケはおもいきりに押し倒され、頭を脚に打ち付けてしまった。
しっかと両手をついて押さえ込み、胸の大きな釦に手を伸ばす。
「はぁッ……」
呼気が荒い。動悸が激しくなる。焦る右手で、釦と格闘する。夢中で、格闘する。
プツ… と、大きな止め具が外れ、窮屈なハイネックがするりと緩む。右手が、次の役目を果たすべく、スカート部分へと滑る。
もう戻れないと思った。これから私はこの子を──


「痛っ……たあぃ…」
「!!!!!」


小さな悲鳴が届いた。ある種「黙」の世界に入ったアドレーヌだが、一瞬に冴えた。視覚に輪郭が蘇る。
「っごめんなさい。気が付かなかったわ。…どこをぶつけたの?」
「………。てっぺん、らへん」
右手に別の「役目」が宿った。すっとケケの顔を撫ぜ、頭に伸びる。
そのまま、銀の髪をくしゃくしゃ撫ぜた。甘い香が嗅覚に届く。
「あなた、絵なのにイイ香りがするのね。…………上手くなったものだわ」
遠い目もそのままに、悲しそうに呟いた。

「え…?「え」ってなんですか?」

そうか。この子は何も知らないんだ。自分は何か。何故ここに居るのか。これからどうなるのかさえ──
「???」
首をかしげ、まるまるとした瞳を一心にこちらに向けてきた。この子の丸く黒い瞳が、私を責め立てている気さえした。視界の端、散乱した身のか細い黒の絵の具チューブが、痛ましく写った。

411:名無しさん@ピンキー
07/02/16 22:12:37 bgrdGI5D
さて…またしても続きを考えずに書いてしまった訳ですが…
初挑戦だらけだけど、ヘタなりに頑張ります。

>>439
掘らんで下さい。落ち着いて。

412:名無しさん@ピンキー
07/02/16 23:12:30 PCH28bVw
─ガタン!!ガコッ!!!
立ててあった絵の具やら筆入れが散乱した。ケケはおもいきりに押し倒され、頭を脚に打ち付けてしまった。
しっかと両手をついて押さえ込み、胸の大きな釦に手を伸ばす。
「はぁッ……」
呼気が荒い。動悸が激しくなる。焦る右手で、釦と格闘する。夢中で、格闘する。
プツ… と、大きな止め具が外れ、窮屈なハイネックがするりと緩む。右手が、次の役目を果たすべく、スカート部分へと滑る。
もう戻れないと思った。これから私はこの子を──


「痛っ……たあぃ…」
「!!!!!」


小さな悲鳴が届いた。ある種「黙」の世界に入ったアドレーヌだが、一瞬に冴えた。視覚に輪郭が蘇る。
「っごめんなさい。気が付かなかったわ。…どこをぶつけたの?」
「………。てっぺん、らへん」
右手に別の「役目」が宿った。すっとケケの顔を撫ぜ、頭に伸びる。
そのまま、銀の髪をくしゃくしゃ撫ぜた。甘い香が嗅覚に届く。
「あなた、絵なのにイイ香りがするのね。…………上手くなったものだわ」
遠い目もそのままに、悲しそうに呟いた。

「え…?「え」ってなんですか?」

そうか。この子は何も知らないんだ。自分は何か。何故ここに居るのか。これからどうなるのかさえ──
「???」
首をかしげ、まるまるとした瞳を一心にこちらに向けてきた。この子の丸く黒い瞳が、私を責め立てている気さえした。視界の端、散乱した身のか細い黒の絵の具チューブが、痛ましく写った。

413:名無しさん@ピンキー
07/02/17 16:53:32 H09+j1vn
─ガタン!!ガコッ!!!
立ててあった絵の具やら筆入れが散乱した。ケケはおもいきりに押し倒され、頭を脚に打ち付けてしまった。
しっかと両手をついて押さえ込み、胸の大きな釦に手を伸ばす。
「はぁッ……」
呼気が荒い。動悸が激しくなる。焦る右手で、釦と格闘する。夢中で、格闘する。
プツ… と、大きな止め具が外れ、窮屈なハイネックがするりと緩む。右手が、次の役目を果たすべく、スカート部分へと滑る。
もう戻れないと思った。これから私はこの子を──


「痛っ……たあぃ…」
「!!!!!」


小さな悲鳴が届いた。ある種「黙」の世界に入ったアドレーヌだが、一瞬に冴えた。視覚に輪郭が蘇る。
「っごめんなさい。気が付かなかったわ。…どこをぶつけたの?」
「………。てっぺん、らへん」
右手に別の「役目」が宿った。すっとケケの顔を撫ぜ、頭に伸びる。
そのまま、銀の髪をくしゃくしゃ撫ぜた。甘い香が嗅覚に届く。
「あなた、絵なのにイイ香りがするのね。…………上手くなったものだわ」
遠い目もそのままに、悲しそうに呟いた。

「え…?「え」ってなんですか?」

そうか。この子は何も知らないんだ。自分は何か。何故ここに居るのか。これからどうなるのかさえ──
「???」
首をかしげ、まるまるとした瞳を一心にこちらに向けてきた。この子の丸く黒い瞳が、私を責め立てている気さえした。視界の端、散乱した身のか細い黒の絵の具チューブが、痛ましく写った。


414:名無しさん@ピンキー
07/02/17 17:35:21 2bLiMR83
ちょっと待って、書いてます、書いてますから!


顔から火が出るくらい恥ずかしいから晒さないで…

415:名無しさん@ピンキー
07/02/17 20:14:46 uIGM5Ots
>>444
コピペには構わず突き進むべし。

以上、昔ネタで書いた単文をガ板ばりの改編地獄にされた者の弁。

416:名無しさん@ピンキー
07/02/17 20:37:29 2bLiMR83
>>445
おお、じゃあ突き進まさせて頂きます。


本当はネタ投下ということで427で終りのつもりだったんですよ。
まさか文才無いのに挑戦することになるとは…




417:名無しさん@ピンキー
07/02/17 21:41:14 2bLiMR83
虚しさと罪悪感が一辺に襲いかかってくる。でもこの気持は初めてじゃない。懐かしくさえあったのだ。
どろどろと血液沿いに、ひんやりとした「何か」が胸奥を拠点に、胴に。手足に。染み渡る。
同時に、ふつふつと込み上がる気持ち。勿論、初めてじゃない。

──劣情。

何の為にこの子を描いたのか、忘れた訳では無かった。ぐるぐると、軽い黒い情が沸き上がる。…もう、いい。

・・・試しに、けしかけてみようか。 なに、すこしだけ。すこしだけ──

「それはそうと、動…けないん……ですけど。」
「ん……ああ、そうだったわね…………………でも」
「どいてあげない。」
「そんなぁ……」
ケケの表情が困惑に染まる。細い眉が微かに傾く。これはこれで……まぁ。

「あなた…………」
お互いの呼気がかかる程、顔を近付ける。
「やっぱり、なんでもない。」
意味もなく、微笑。自分でもひきつっているのが解った。…滑稽だ。

「アドレーヌさん、どうかしましたか?さっきから、変です。」
「……たが、悪……じゃない。」
名前で呼んでくれたのは今夜中で初めてだ。素直にうれしい。


でも、もう、よかった。何でも。どうでも。


「アドレーヌさん??」
「アッ──」



嫌なら逃げろ、とヒトコト言いたかった。腕を引っ掻き、蹴り飛ばし、滅茶苦茶に暴れればいい。
順序なんかもう、いい。私がこうしたかっただけだ。
呆けたケケの唇に、引ったくる様に口付けた。



──あなたが、悪いんじゃない。



そう、自分に言い聞かせた。



418:名無しさん@ピンキー
07/02/18 00:28:07 OvdT45G0
グッジョブ。そして続きに期待。

419:444
07/02/18 04:25:12 PIiM1dbN
一応アドレーヌ視点なので、詳しいナレーションが入れられずに苦戦…
更にカービィっぽさを残しつつ、且つ自分色を出す。難しいですね~。
百合だからイレタ、イッタも無理だし。


極め付けはオレ、携帯なんですよね。改行とか大丈夫ですか?汚くなってそう…



420:名無しさん@ピンキー
07/02/18 18:07:40 QV2XxRcm
─ガタン!!ガコッ!!!
立ててあった絵の具やら筆入れが散乱した。ケケはおもいきりに押し倒され、頭を脚に打ち付けてしまった。
しっかと両手をついて押さえ込み、胸の大きな釦に手を伸ばす。
「はぁッ……」
呼気が荒い。動悸が激しくなる。焦る右手で、釦と格闘する。夢中で、格闘する。
プツ… と、大きな止め具が外れ、窮屈なハイネックがするりと緩む。右手が、次の役目を果たすべく、スカート部分へと滑る。
もう戻れないと思った。これから私はこの子を──


「痛っ……たあぃ…」
「!!!!!」


小さな悲鳴が届いた。ある種「黙」の世界に入ったアドレーヌだが、一瞬に冴えた。視覚に輪郭が蘇る。
「っごめんなさい。気が付かなかったわ。…どこをぶつけたの?」
「………。てっぺん、らへん」
右手に別の「役目」が宿った。すっとケケの顔を撫ぜ、頭に伸びる。
そのまま、銀の髪をくしゃくしゃ撫ぜた。甘い香が嗅覚に届く。
「あなた、絵なのにイイ香りがするのね。…………上手くなったものだわ」
遠い目もそのままに、悲しそうに呟いた。

「え…?「え」ってなんですか?」

そうか。この子は何も知らないんだ。自分は何か。何故ここに居るのか。これからどうなるのかさえ──
「???」
首をかしげ、まるまるとした瞳を一心にこちらに向けてきた。この子の丸く黒い瞳が、私を責め立てている気さえした。視界の端、散乱した身のか細い黒の絵の具チューブが、痛ましく写った。

421:ごめん、今回推敲が短い。
07/02/18 19:48:17 PIiM1dbN
前頭葉を中心に、波状に頭がガンガンする。耳鳴りが煩い程にかち鳴らされる。…視界に、火花が散る。
「んっ……んんッ…!」
上からついばむ程度のキス。足りない。足りない。足りない。
「っっッはあっ……!───!!!」
空気を求めて空いた口に、無理矢理に舌をねじこんだ。何かを喋ったような気がしたが、聞こえないフリをキメこむことにした。
「ぅんんっ──!!」
ふいに、舌と舌とが触れ合った。ザラリとした感触が、後頭部を蕩かせる。ゾクゾクと、背筋から頬にかけて電撃が染みる。
ケケの舌が、一瞬 後退した。逃さないように。舌の腹で絡めとる。
遮二無二、右往左往、縦横無尽、古今東西←(?)口腔内を凌辱した。ケケの頬を、ついと どっちつかずな唾液が伝う。
不意に、アドレーヌの舌が固い感触に触れた。それが歯だと、いや、触れる前から解っていた。

──噛まれる。

──拒絶される。

痛みに耐えるため、きゅっと目を閉じた。ケケを押さえ込む両手がこわばり、汗が滲む。
その瞬間だけは、焦燥と締感の合わさった不思議な心地がした。覚悟を決めて、「その時」に備えた。

──ぎゅっ……

「!!!?」
………噛まれた。……噛まれた。…噛まれた?
突拍子もない事をされて、張本人のアドレーヌは混乱を余儀なくされた。


──甘噛み、された。






「はぁっ……はぁ……」
「はぁ…ふっ……く……」
荒々しい呼気だけが、部屋中に響いていた。
四つん這いになって押し倒した己の両腕を思いきり突っ張って、少し上から、ケケを見おろした。
荒い呼吸に合わせて、小さな胸が上下している。

この子は、なんで──
なんで──

2つの「なぜ」がくるくる回った。
上手く、言葉が出ない。や、選べない。混乱が耳鳴りを酷く、明瞭にしていった。

意識が、まどろみを引きずったまま、無理矢理覚醒へと追いやられる。混乱が、混乱を呼んだ。




422:名無しさん@ピンキー
07/02/19 17:43:38 lLBvuw7z
小さな悲鳴が届いた。ある種「黙」の世界に入ったアドレーヌだが、一瞬に冴えた。視覚に輪郭が蘇る。
「っごめんなさい。気が付かなかったわ。…どこをぶつけたの?」
「………。てっぺん、らへん」
右手に別の「役目」が宿った。すっとケケの顔を撫ぜ、頭に伸びる。
そのまま、銀の髪をくしゃくしゃ撫ぜた。甘い香が嗅覚に届く。
「あなた、絵なのにイイ香りがするのね。…………上手くなったものだわ」
遠い目もそのままに、悲しそうに呟いた。

「え…?「え」ってなんですか?」

そうか。この子は何も知らないんだ。自分は何か。何故ここに居るのか。これからどうなるのかさえ──
「???」
首をかしげ、まるまるとした瞳を一心にこちらに向けてきた。この子の丸く黒い瞳が、私を責め立てている気さえした。視界の端、散乱した身のか細い黒の絵の具チューブが、痛ましく写った。
ごめん、今回推敲が短い。前頭葉を中心に、波状に頭がガンガンする。耳鳴りが煩い程にかち鳴らされる。…視界に、火花が散る。
「んっ……んんッ…!」
上からついばむ程度のキス。足りない。足りない。足りない。
「っっッはあっ……!───!!!」
空気を求めて空いた口に、無理矢理に舌をねじこんだ。何かを喋ったような気がしたが、聞こえないフリをキメこむことにした。
「ぅんんっ──!!」
ふいに、舌と舌とが触れ合った。ザラリとした感触が、後頭部を蕩かせる。ゾクゾクと、背筋から頬にかけて電撃が染みる。
ケケの舌が、一瞬 後退した。逃さないように。舌の腹で絡めとる。
遮二無二、右往左往、縦横無尽、古今東西←(?)口腔内を凌辱した。ケケの頬を、ついと どっちつかずな唾液が伝う。
不意に、アドレーヌの舌が固い感触に触れた。それが歯だと、いや、触れる前から解っていた。

423:名無しさん@ピンキー
07/02/19 19:32:49 ls0LMnwQ
ちょっ……お願い待って………

424:名無しさん@ピンキー
07/02/19 20:45:20 taOD0Z5e
いつもながらGJ。あと職人潰しの嫌がらせは気にしない方向で。
書き上げるまで静かに待つからマイペースでおk。

425:EDまでいけるかな?
07/02/19 21:10:35 ls0LMnwQ

先に口が利けるようになったのは私のアドレーヌだった。
重い口を動かし、沈黙を破った。喘ぐケケを尻目に、関を切った様に喰ってかかった。
「………ッ…アンタ バカ!!?自分がっ…何したのか分かってるの!?もう少しで──!」
最早、何を言っているのか、自分でもよく判らなかった。ただ、このどろどろとした気持ちを吐き出したかった。
「もう少しで………私に犯──」
言葉をつぐんだ。私が そうしたクセに。バカは私だ。涙腺がカッと熱くなる。
何より、そこから先を言えば、自分が「決壊」すると思ったからだ。

「──わかって、ます」

フイに、この子はそう呟いた。途切れ途切れに、しかし確かな口調で続けた。
「気付い、ちゃったんです。わたしが、何故、ここに居るのか。」

───!!!!

「わたし、絵…なんですね……」

言葉に、成らない。

「…そこに落ちてる、黒のチューブ。」
「…とても、痩せてます………このドレスに、使ったんですね…それも、何回も。」
「好き、だったんですね。「ケケさん」が。」

衝突で落ちた手鏡を、まじまじと見つめている。
描きかけの画板には、ケケのデッサンが微笑を浮かべていた。

「だからわたし、決めたんです。このまま──」


大半を聞き逃した。…まるでヴェール、アドレーヌの視界は、暗く遮られた。
……この子は賢い。私の焦燥も、何もかも。お見通しだったのだろうか。

拍子抜けな脱力が、襲ってきた。

それから、私は───




∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
涙が、込み上げてきた

→笑いが、込み上げてきた。




426:名無しさん@ピンキー
07/02/19 21:23:11 ls0LMnwQ
>>454
いつもフォローが染みます。本当にありがとう。

あ、あと最後の選択肢っぽい文は、特に意味無いです。
思い付いたEDが2つ3つあったので、派生出来るようにしてみました。書くかは未定なんですが(駄

427:名無しさん@ピンキー
07/02/20 01:12:07 kfvM1jdK
単純明快なシチュの割にストーリーが深そうだね
毎日続きが気になってwktk状態

EDコンプしたら過去のエピソードも是非

428:名無しさん@ピンキー
07/02/20 08:50:06 1mCTAolG
いや、詰め過ぎてさらに厨二病的になっただけかと…期待に応えられるかどうか。

コピペって、続きキボンって事なのかなぁ。そう考えると無視も忍びないんだよな。
オレは2chも素人だから、よう分からん。

429:BAD ENDルート
07/02/20 11:26:55 1mCTAolG
「ふ………ふふふっ……」
…笑いが、込み上げてきた。
「アハハハハハハハハっ…ハハハハハハッ………
困惑するケケを置き去りに、笑う、笑う──
おかしかった。つまるところ、こうだ。「好きに、されてもいい」と。視界が一瞬、乖離する。
殊勝だとは、言わなかった。私に非があるのは確かだったから。…………が、ばかばかしい。
私の俊巡も、何もかも。溶けて消えて行く気がした。棚ボタ的に、免罪符という武器を得たのだ。



「決壊」…………した。



どろどろ。どろどろ。何か、何か途方も無く黒い感情が、胸一杯に侵食した。

止めるモノは、何も無かった。
もう押さえ付ける必要の無くなった両の腕が、手が、「本来の」役目を取り戻した。
小さく丸みを帯びた胸を、ドレス越しに揉みしだく。んっ と、吐息が漏れた。

──抵抗は、無かった。

この子は覚悟を決めた様に、きゅっと目を瞑っていた。覆い被さり、口腔内を強引に「犯し」た。

──抵抗は、無かった。

右手で、スカート部分を乱暴にたくし上げた。飾り気の無い下着が露になる。がむしゃらに、手を這わせた。

──抵抗は。


ケケは先程の様に、空気を求めて喘いでいた。胸と下腹部の刺激に耐え、身を震わせている。
そんな事とはお構い無しに、下着の中に手を滑り込ませる。
「あッ……」
ケケから、抗議にも似た小さな声が漏れた。──が。
一直線にケケの秘所に指を這わせる。順序も何も無かった。次の瞬間、湿りの不十分なケケの秘裂に、指を突き入れた。

「あぁあぅっ!!……痛ぅ………」
そのまま指を上下に動かす。当然、ケケの声がこだまする。
「アド……れ………さん、……いっ……」
アドレーヌは指の速度を落とし、やんわりと内壁をなぞる。

「きゃっ……ふ……あぁあああっ!!あぅぅッ……ひ…」
明らかに、声色が変わった。指を引き抜き、トロトロになった中指をケケの口に運んだ。
じゅぷじゅぷ……と、そのまま口を指で犯す。
それを見て、邪悪に吐き捨てた。


「ハハ……あなたは、傑作ねっ!!最高傑作だわ!!アハハハハハハハ………」


顔が、歪んでいた。声が、歪んでいた。



夜は──長い。

430:ホントごめん、gdgd。
07/02/20 13:38:26 1mCTAolG

────朝。外には、小鳥がさえずっていた。が、太陽は出ない。
どす黒い雲が、久方ぶりにプププランドを覆ったのだ。予報は、雲りを告げていた。

二人の少女は、ベッドに横たわっていた。もぞもぞと、銀髪の少女が上半身を起こした。
キョロキョロと辺りを見回すその顔に、表情は無かった。虚ろな眼をしばたたかせ、見回した。
足元のシーツが、ザラザラした。シミと血痕が、夢では無いと執拗に語りかけてくる。やがて、黒髪の少女も起き上がる。
目が合い、銀髪の少女は肩を震わせる。アドレーヌは──






「お?珍しい組み合わせっスね、お二人さん。」

二人は外に出た。初めての外と言うことで、散歩に出掛けたのだ。そこでワドルディと出会った。
「ああ、おはようワドルディ。」
アドレーヌは軽く会釈をするも、銀髪の少女は驚くほど反応がない。
「ほら、あいさつは?」
「………………。」
ワドルディは、不思議がった。
「こちらの方は……?」
異変に気付いたらしい。

「ああ、この子はケケじゃあないんだったわね。」
その一言に、ワドルディの頭は余計に混乱した。
「じゃあ、誰なんスか?」

銀髪の少女は、うつ向いている。


「───」


突風が、言の葉を拐った。

「あ、そうそう。今日は……雨、だったわね。そろそろ帰りまょうか。」
「聞こえなかったっス~!」後ろで、ワドルディが抗議の声を上げる。

軽く会釈をして、その場を去る。
「それじゃあ、帰りましょうか。私の──」






その日、プププランドの天気予報は外れ、一転して大雨となった。
黒い雲がもたらした雨は、数日間降り続くこととなる。





「飼い猫」 END




431:名無しさん@ピンキー
07/02/20 13:51:36 ogQvEkO6
koeeeeeeeeeeeeeeee

432:名無しさん@ピンキー
07/02/20 16:57:52 emdIf01R
kimeeeeeeeeeeeeeeeeee

433:名無しさん@ピンキー
07/02/20 17:24:10 1mCTAolG
ごめん
しばらく来られないから、無理矢理打ち切った。

434:名無しさん@ピンキー
07/02/20 19:41:42 ogQvEkO6
ちょwwwそんな

wktkさせておいて後半諦めんなwww


怖えぇよ。眠れねー

435:名無しさん@ピンキー
07/02/20 19:44:25 jX6eL0aa
game over

436:名無しさん@ピンキー
07/02/20 19:44:55 jX6eL0aa
>>464
なんで笑ってんの?

437:名無しさん@ピンキー
07/02/20 20:22:14 1mCTAolG
オレ、素直に無理に書かずに消えた方が良かったんだろうか。
なんか嵐みたいでさ…

438:名無しさん@ピンキー
07/02/20 21:00:46 NzdpYcSj
消えるならせめてもう一個のエンディングも書いていけ

ウソですもっといてください

439:名無しさん@ピンキー
07/02/20 21:02:05 jX6eL0aa
>>467
住民はツンデレです

440:名無しさん@ピンキー
07/02/20 21:20:11 1mCTAolG
これが噂のツンデレか…


ところで、いきなり「明日から忙しい」と言われたから無理矢理こんな終りかたさせたけど、
間を置いても失礼に当たらないの?そう習ったから無理矢理今日中にグシャ書きして終わっちゃったんだけど…

441:名無しさん@ピンキー
07/02/20 22:42:46 txNeeEVH
>>470
454でも言ったつもりだったけど書くまで待つから無理する必要は全然無いよ。
じっくり路線で良いから無理矢理終わらせるとか消えるとか言わないで。お願い。

442:名無しさん@ピンキー
07/02/20 23:15:44 1mCTAolG
そうだったのか…
無理矢理とか、待っててくれた皆に悪い事をした。犠牲になったケケにも…


まだまだ駆け出しだから不安たっぷりだけど…
次はもうちょい上手くなって帰ってくるさ。…多分。

443:名無しさん@ピンキー
07/02/21 03:17:47 UNb9QDFz
消えたら住所割り出して掘る

444:名無しさん@ピンキー
07/02/21 21:52:11 GE0Sl0e8
今から>>473の住所割り出して掘る

445:名無しさん@ピンキー
07/02/22 02:28:12 p7Ed9V/u
今からアドの住所割り出して破る

446:名無しさん@ピンキー
07/02/22 07:31:02 hQrAh3AY
427氏のケケはオレの嫁

447:名無しさん@ピンキー
07/02/22 11:17:00 zFb7qhYp
427ですが>>476阻止します。

アダプタ吹っ飛んでスーファミとか64が出来なくて確認できないんですが、
ケケってどんな特徴でした?なんか特徴間違えてるような……

448:名無しさん@ピンキー
07/02/22 20:27:23 Zv4QMVzm
>>477
URLリンク(kirby.classicgaming.gamespy.com)
URLリンク(imepita.jp)
64のはコレクションカードの画像があれば一番良かったんだけど。

449:名無しさん@ピンキー
07/02/22 20:55:07 zFb7qhYp
ありがとう!!携帯じゃ見られないから友達のパソで盗み見しました。



頭に…なんか生えてますね…
ネコ耳(リボン?)描写忘れた……吊ろう………

450:名無しさん@ピンキー
07/02/22 21:33:54 QG5GFt0z
>>476
ケケは居ないが、漏れが居る。
ここ初めてか?力抜けよ。

451:名無しさん@ピンキー
07/02/23 09:03:28 EUPM905s
>>479
吊ったら掘(ry
64の4コマとかでもそう言ってるし、やはりネコ耳かと。

452:名無しさん@ピンキー
07/02/23 20:23:49 SiDB3hGw
なんてことだ!SS書く以外をしたら掘られてしまう。

453:名無しさん@ピンキー
07/02/23 22:55:17 Orc9PeZb
なんてことだ!SS書く以外をしたら掘られてしまう。

454:名無しさん@ピンキー
07/02/23 23:26:34 Oty93E+u
レスをしたので
尾前ら二人は…ハァハァ…

455:名無しさん@ピンキー
07/02/24 11:45:05 /2Iq8B1P
なんてことだ!SS書く以外をしたら掘られてしまう。

456:名無しさん@ピンキー
07/02/27 20:02:07 fKRHDQ4W
忙しいから電波も受信出来ないし…巨匠のSSもじっくり読めやしない…はぁ。
ともあれ、もうちょいで復帰出来そうです。期待せずにお待ちくださいね。




・・・という保守ですw



457:名無しさん@ピンキー
07/02/27 20:06:58 DXPjNogG
なんてことだ!SS書く以外をしたら掘られてしまう。

458:名無しさん@ピンキー
07/02/27 20:16:07 fKRHDQ4W
ちょっ………
お願いだから落ち着いて。
オレは掘っても具合が悪いよ。多分。

459:名無しさん@ピンキー
07/02/27 20:24:39 cTDi5YcW
>>オレは掘っても具合が悪いよ
ワロタw 復帰待ってるぜよー

460:名無しさん@ピンキー
07/02/27 21:00:43 fKRHDQ4W
(;ω;)ありがと…うん、頑張る。
まだ妄想内しか出来上がってないけど。

461:名無しさん@ピンキー
07/02/28 08:56:26 jAP0uknU
>>488
じゃあ、山田先生よ! あんたの凄いのをぶち込んでくれっ!!
続きwktkして待ってます。

462:名無しさん@ピンキー
07/02/28 16:06:38 3IRbhw9d
およそ10分ほど泣いてたリボンだが、ようやく落ち着いてきた。
アド「とりあえず・・・着替えないとね」
ワド「え?でも今脱げないんじゃあ・・・」
リボ(・・・!!)
アド「ここ初めてか?力抜けよ。」
デデ「それに、正直それじゃ目立つな・・・」
カビ「ねぇ、せめてその上にもう1枚着てたらばれないんじゃない?」
ワド「いい考えではあるんですけど・・・これからあそこ行くんですよ?」
前方を見るとそこには火山があった・・・。
ポルターに小さくされた服とそれを隠すための服と既に2枚着ているので、これ以上着こなすと辛そうだ。
リボ「あの、それにポルターって服だけじゃなくてパンツとか複数のものに憑いてるから、途中でそれもきっと脱げない・・・」
デデ「だがそのままだと・・・」
リボ「大丈夫です・・・アドさんに隠れて行きますから・・・しばらく我慢します」
アド「確かにここにずっといてもしょうがないから、行こうか?」
カビ「そうだね」
デデ「ところで・・・アドは大丈夫なのか??その、トイレ」
アド「え?あ、あぁ・・・大丈夫だよ。平気平気」
そうは言ったものの、あとどれだけ我慢できるか不安だった。
一行は火山を進み、そこの主と戦い、噴火した火山を間一髪逃げぬいた。
そして、次なる星「ブルブルスター」に着いた。その途端、アドは待って欲しいと言った。
噴火から逃げるのに走った際、下腹部に力が入ってしまい、一気に尿意が強まったようだ。
その上こんな極寒の地に来たものだから、あっという間に限界となってしまう。
震えながらも必死に股間を押さえている。
デデ「アド・・・やっぱりもうだめか?」
アド「3人はここで待ってて・・・リボンちゃん、ちょっと一緒に来て」
リボ「え?はい・・・」
2人は近くの小さな雪山に隠れた。
アド「まだ妄想内しか出来上がってないけど。」
リボ「えぇ!?・・・でも危険です・・・」
アドの目は覚悟を決めたような目をしていた。それを見たリボンは、アドと共にパンツに手をかけた。
アド「何をされても耐えるのよ。せーの・・・っ」


463:名無しさん@ピンキー
07/02/28 22:16:54 auFzhaEj
実は新参者なので携帯で小一時間>>1から見てきました。過去スレは無理でしたが……
アド×ケケってあったんですねぇ。以外です。



あと>>492で思い出しましたが、ポルターの便利さにびっくり。

464:名無しさん@ピンキー
07/02/28 23:09:46 3IRbhw9d
>>493
おまえ暇人だな。

465:名無しさん@ピンキー
07/03/01 02:05:29 HrjW34e/
読むだけなら数時間あれば出来る

もっと暇なのはそれを書いた俺ら

466:名無しさん@ピンキー
07/03/01 10:07:26 Gh52/zWT
>>11に貰った前スレを保管庫に再うpしてみる。
URLリンク(ninmoe.hp.infoseek.co.jp)

ところで保管庫の管理人さん居ます?
画像は縮小表示とか、せめてタイトル変更とか分かりやすく出来ませんかね?

467:名無しさん@ピンキー
07/03/01 17:12:59 2AgAx3xd
>>492
禿死苦期待

468:名無しさん@ピンキー
07/03/01 17:40:02 Ei+OgyEY
同じじゃねえか

469:名無しさん@ピンキー
07/03/01 19:31:35 2cE/9aUE
>>492-493
氏ね

470:名無しさん@ピンキー
07/03/01 20:36:05 vkafl2BM
493はオレですよ。ジサクジエンでなしに。
や、3月に入って暇が出来たけど、久々で続きに詰まって…
新参だから参考に始めから読んだんです。紛らわしいことしてごめん。

それとも素でオレに氏ねとorz



471:名無しさん@ピンキー
07/03/01 20:46:49 8XzQGEp6
変な子の事は気にしなくていいんじゃないかい

472:名無しさん@ピンキー
07/03/01 21:43:43 DSALY5Lp
ん?もしやまたお漏らしブームが始まるのか?
個人的には歓迎だけど(爆

473:名無しさん@ピンキー
07/03/01 21:54:13 vkafl2BM
500ゲトしてるのに今気付いた…
まぁそう紛らわしいことしたオレも悪いさ。気を付ける。


投下はちょい待って……脳の電池切れの悪寒。


474:名無しさん@ピンキー
07/03/02 20:59:54 jWgYh7RK
────朝。外には、小鳥がさえずっていた。が、太陽は出ない。
どす黒い雲が、久方ぶりにプププランドを覆ったのだ。予報は、雲りを告げていた。

二人の少女は、ベッドに横たわっていた。もぞもぞと、銀髪の少女が上半身を起こした。
キョロキョロと辺りを見回すその顔に、表情は無かった。虚ろな眼をしばたたかせ、見回した。
足元のシーツが、ザラザラした。シミと血痕が、夢では無いと執拗に語りかけてくる。やがて、黒髪の少女も起き上がる。
目が合い、銀髪の少女は肩を震わせる。アドレーヌは──


475:名無しさん@ピンキー
07/03/03 01:35:47 eikcigvA
期待しないで待ってて~


…と、職人さん降臨願いカキコ。



476:短いしエロなしorz
07/03/04 13:03:59 NzWo8BH0
──涙が、込み上げてきた。
私の内の何かが、ポキリと音を上げて折れてしまった気がした。
水滴が、頬を伝う。胸奥がギシギシと軋み、締め付けられる思いがした。
いたずらに、罪の意識が心をワシ掴みにした。そうだ、いたずらに。この子は、もう元には戻らない。
「ごめん……………ごめん……ごめっ…なさい……」
罪悪感は涙に。涙は、とどまることなく、黒ドレスをつやつやと濡らした。
この子は正体を知り、同情を私に向けた?気丈なフリをキメ込んだ?……悪いのは私なのに。

──それでも。「今度こそは」と嘘でも思ってしまった自分が居る。

ケケは、そんな私の髪を笑顔で梳いてくれる。その手を震わせながら。

なぜ、この子は笑顔で居られるんだろう。震える体で、無理を引き擦ってゆく。「ッ……続きは……」
なぜ、この子は無理をし続けるんだろう。震える声で、無理を塗り重ねていく。


そんな「なぜ」は、消えなかった。塗り重ね色濃く淀み、輪郭を付けてアドレーヌを苦しめた。




477:名無しさん@ピンキー
07/03/04 17:38:26 KNW1xHN1
続編GJ!! エロスなハッピーエンドに期待

478:名無しさん@ピンキー
07/03/04 19:06:19 BCkPM9g6
──涙が、込み上げてきた。
私の内の何かが、ポキリと音を上げて折れてしまった気がした。
水滴が、頬を伝う。胸奥がギシギシと軋み、締め付けられる思いがした。
いたずらに、罪の意識が心をワシ掴みにした。そうだ、いたずらに。この子は、もう元には戻らない。
「ごめん……………ごめん……ごめっ…なさい……」
罪悪感は涙に。涙は、とどまることなく、黒ドレスをつやつやと濡らした。
この子は正体を知り、同情を私に向けた?気丈なフリをキメ込んだ?……悪いのは私なのに。

──それでも。「今度こそは」と嘘でも思ってしまった自分が居る。

ケケは、そんな私の髪を笑顔で梳いてくれる。その手を震わせながら。

なぜ、この子は笑顔で居られるんだろう。震える体で、無理を引き擦ってゆく。「ッ……続きは……」
なぜ、この子は無理をし続けるんだろう。震える声で、無理を塗り重ねていく。


そんな「なぜ」は、消えなかった。塗り重ね色濃く淀み、輪郭を付けてアドレーヌを苦しめた。

479:名無しさん@ピンキー
07/03/04 20:13:50 NzWo8BH0
(;ω;)GJをありがとう
久々で心理状況が掴めなくて焦りましたわ。
てか、改行ミスってますね…


>>508
…貼るタイミングが狭まってる…オレにどーしろとorz


480:名無しさん@ピンキー
07/03/04 23:05:24 pQApg6tk
最初64でアドちゃん見て男の子だと思ってた…

481:名無しさん@ピンキー
07/03/04 23:30:00 5nPklweH
>>510
俺にもお前が男に見えるぜ。
すげーカッケーすね。超タイプなんで掘らしてもらっていいっすか?

482:名無しさん@ピンキー
07/03/04 23:42:11 2dk9+zEP
最後の最後までwktkして待っているのでGJはまだ言わないでおく。
>>510
3だったらED見るまで…っていうのはよく聞くけど、64は聞いたことないな。

483:名無しさん@ピンキー
07/03/05 00:04:15 BLK5Cgrx
オレは3は最初ペイントローラーの弟子かと思ったから男の子だとばっかり。
その後女の子だと判り、アド=アドレーヌだと思ってたから64も女の子だなって感じですねぇ。

484:名無しさん@ピンキー
07/03/05 11:52:07 BLK5Cgrx
IDがBL……
しかし残念でしたねオレは百合厨!………orz


投下は…気まぐれにしますね。
して問題は過去編までエロが無さそうという事かな…

485:名無しさん@ピンキー
07/03/05 15:13:25 jOaCPDGV
投下が気まぐれでもエロシーンが遅れても構わない

そのまま居なくなるのだけは禁止

486:名無しさん@ピンキー
07/03/05 16:12:04 +6er+bk3
今 このスレが穏やかなのは、
大吉が出たからだと言ってみる。

487:名無しさん@ピンキー
07/03/05 20:12:38 BLK5Cgrx
大吉……ありましたね。
御利益にあやかって、このスレも賑わうといいんですけどねぇ。


それと、オレは一応きっちりとカタを付けるまでは居ますよ。



488:名無しさん@ピンキー
07/03/05 21:39:41 Fd+duObz
続きマダー?

489:締めが弱いのも欠点orz
07/03/05 22:05:56 BLK5Cgrx
……例によって、膠着状態を破ったのはアドレーヌだった。
破った、というより、耐えられなかった。濡れ目を一拭き二拭き、ケケの顔をまじまじと覗きこむ。
「…続き……そうねぇ、続きは………」
そう言うアドレーヌは体をずらし、左手をケケの腰まわりに潜らせ、右手で首裏に手を回す。
ぴくぴくと、ケケの体とショートの銀髪が、ネコ耳が小さく震えた。目をきゅっと閉じる。

「バカね、しないわよ、そんなの。」
「…?きゃっ……!」
回した両手を持ち上げ、華奢なケケを「お姫様抱っこ」にし、しっかりと自分のベッドに歩を進めてゆく。
ボフッとベッドに降ろされたケケは、目をぱちくりさせながらアドレーヌを見つめる。

「今日は……もう、寝ましょ?続きだなんて…軽々しく言わない!……それに…」
「それに?」
「私、そんなケダモノに見える!?」
「ん…それは…そう、ですね。」

突然の問いに、ケケは口を濁す。アドレーヌはそれを逃さない。
「何よ…否定してないじゃない。」
「ご…ごめんなさい……」
アドレーヌは、かちゃかちゃと散乱した画材を片付け始める。遠くに飛んだ黒チューブを拾う為、ケケに背を向けて手を伸ばす。
この子に背を向けていると、ジリジリと背中を焼かれる思いがした。いたたまれなくなってしまう。


──気付かれたかな。まぁ、いいわ。


笑みが、こぼれていた。妙な嬉しさが込み上げてきた。この気持は、何だろう。

──玩具でも、免罪の道具でも。何でもない。


この子は、違う。違うの──違うと、思いたいな。

「ケケは電気は点けたままじゃなきゃダメなのよね。」
「あ、はい。暗いのはだめなんです。」

ケケ自体の完成度もそうだが、なかなか心得てきた感がある。
一方、その事がキリキリと胸を絞めた。
紛らわせるように床に落ちた布団をフワリと持ち上げ、ケケに思いきり被せ掛ける。
もそもそと布団に潜り込み、もがくケケと目が合う。
「さっ!寝ましょ。」
にっと笑顔を向けると、ケケは「あの笑顔」とは別の笑顔を見せてくれた。


夜空に、もう月は輝いていない。星ももう、瞬いてはいなかった。
それでも。それでも。

とっぷりと闇に呑まれたこの時分。こうこうと明かりの点いた家一軒。
呑まれる事なく、朝が来るまで輝き続ける──いつ、までも。




490:名無しさん@ピンキー
07/03/05 22:09:48 BLK5Cgrx
遅くなりました。
チラ裏台本からズレまくり、なんだかいきあたりばったりでカオスな感じに。

てな訳で、明日には現在編が終わる気がします。

491:名無しさん@ピンキー
07/03/05 22:25:00 BLK5Cgrx
sageわすれ…orz

492:名無しさん@ピンキー
07/03/06 09:10:59 MHIvbzBb
sage忘れはしてないと思う。
とにかく現在編最終回&過去編に期待

493:名無しさん@ピンキー
07/03/06 16:46:45 McU2Zt7W
あれ?sage忘れた気が


書いてて、普通にエロを書けば良いのに何をやってるんだと夜中に小一時間自問自答に耽り、
文章の稚拙さに嘆き、巨匠をいつか越えようと決意を新たにしました。

それと、今日ざっと書いてみて、今日中に終わるか微妙になってしまった…すまない。

494:名無しさん@ピンキー
07/03/06 19:26:12 /uswx0DJ
うだうだやってないで続きマダー?

495:名無しさん@ピンキー
07/03/06 20:19:09 McU2Zt7W
ごめんその通りですね。ふがいなさに鬱になってたんですよ。
お陰で色々とふっ切れました。


以下、いつものようにスレ再開




496:名無しさん@ピンキー
07/03/06 22:11:07 KV74ZWu1
続きマダー?

497:名無しさん@ピンキー
07/03/07 06:54:52 5nmggRKB
うわぁぁぁぁ執筆中に寝てしまったorz

そんな訳で…気長に待ってて下さいね。

498:名無しさん@ピンキー
07/03/07 10:50:38 H0WYw5lF
続きー?

499:名無しさん@ピンキー
07/03/07 20:07:17 5nmggRKB
朝。ドス黒い雲が、あたりを覆っている。

少女はベッドからムクリと起き上がり、すっと黒ドレスを整える。大きな釦をはめ、手梳で銀髪を梳く。
自慢の耳に、折れ目が付いているのは寝相のせいだろう。くりくりと、山折り谷折り。直らなかったが…
鏡台を見ながら、さっぱりと身支度を済ませてゆく。水は得意じゃないけど、仕方がない。
スースーと寝息をかくアドレーヌを見おろし、つと微笑む。耳をくりくり、キッチンで朝食を探した。
冷蔵庫に(何故か)大量にあったササミの缶詰をいくつかキリキリと開け、朝食を済ます。
アドレーヌは、まだ起きなかった。テレビの電源を入れると、予報が今日の天気を告げている。
…くもりですねぇ。
黒ドレスの埃を取り取り、手頃な箒を手にとるとくるりとアドレーヌに向き直り、涙混じりの寝顔をまじまじと見る。

─アドレーヌさん、ごめんなさい。わたしは、知りすぎて嫌になるくらい知っていたんですよ。
どんな思いでわたしに色付けをしたのかも。どんな思いで夜を過ごしていたのかも。
…書きかけの時から、わたしは見てた気がするんです。
…謝る為、だったんですよね?初めから、手籠めにするつもりなんかなかったんですよね?
あのキス、そのまま押しきらなかったのは。そういう意味なんですよね?
わたしのは、戸惑わせる素振りだったかもしれませんね。ごめんなさい。でも、気付いたんですよ?
だからわたし──
「だからわたし、決めたんです。このままで、いいって。見てるこっちも辛いんですよ」
「気が狂いそうな程、後悔と自責を溜め込んでいるアドレーヌさんを見ると。それならいっそ──」

狂。狂ってる、か。

狂わせているのは、わたしでしたね。まぁ。だからこそ、決めたんですけど。


………さようなら。


ケケとしての本分が備わっているのなら、箒で空が飛べるはずだった。
玄関の門扉を開くと、ひゅうと冷たい風が入ってくる。
「うぅん……ケケぇ」
「!!!」
…寝言だった。アドレーヌは何かを抱くように、寝返りをうつ。
「嫌…嫌ぁ嫌よぉ……死なないでぇ……」
なんて悪夢…。どんな夢でしょう…

汗ばむアドレーヌの頬に口付けをし、具合いを試す。箒は使えるようだ。ちゃんと飛べる。
「また…わたしの…死なな…で…」
アドレーヌの布団をかけ直し、そっと外に出た。
ふわりと、黒い魔女が一人。先ずは、南に。その姿を消した。


二度と、出会わぬように──



500:名無しさん@ピンキー
07/03/07 22:46:24 /jlJw+nk
gj!

501:名無しさん@ピンキー
07/03/07 22:50:37 5nmggRKB
ごめんなさいまだ続きます~

この文章は
5%に満たない計画性と大半を占める下心と思い付きで出来てま……すが…


これは酷いバッドフラグ…



502:名無しさん@ピンキー
07/03/08 11:15:32 diK1AjuN
続きマダー?

503:名無しさん@ピンキー
07/03/09 17:51:45 PtXDO3W3
最後の方、アドレーヌの一人称が違うorz

仕事で続きが書けないとは、ニートの頃が懐かしい…


504:名無しさん@ピンキー
07/03/09 20:21:08 TvEk9pUu
続きマダー?

505:名無しさん@ピンキー
07/03/09 21:49:23 XuZYPIws
お、久々に見てみたらGJ!
仕事に支障の無い程度に頑張って下さい。

506:名無しさん@ピンキー
07/03/10 15:22:15 dcPiz9+j
GJと言われたら……泣きますよ?(;ω;)…グス…

遅筆エロなしでごめん。
かわりに、後編は作者代わったかと思う程エロエロを予定中です。



507:名無しさん@ピンキー
07/03/10 19:40:25 ZUVrgH2i
続?

508:名無しさん@ピンキー
07/03/12 13:01:51 XOYOvZBG
ザアアアアアァァ………

横殴りの雨が、窓にびちびちと体当たりをかます。雨粒が、窓を揺らす。
どれくらい眠っていただろう。じっとりと、寝汗とともに目を開けた。
まどろむ意識と倦怠感。けだるさに関節をギシギシ云わせながら、ベッドから起き上がる。
一瞬、全てが夢だったような感覚に見舞われる。が、点けっ放しのテレビ、開いたケケ用ササミ缶詰に、ガンと否定された。
酷い胸焼けに似た感覚と、妙な違和感。不安が、アドレーヌを急かす。

「ケケぇー…?どこぉ………」

暗い室内を、蒼白くテレビが照らしている。
弱々しい声は、雨音が消し去ってしまいそうだ。それでも。声は、思い人の名を呼ぶ。
腫れ気味の目をこすり、小さく名前を呼ぶ、呼ぶ。

「ケケ……ぅ…ケケぇ……」

うなされたように、何度も何度も。
返事は無い。
第六感が、残された五感が、もう異変に気付き始めていたのかも知れなかった。
雨音以外、しんと静まりかえった室内。寝汗がドロリと止まり、いよいよ寝惚けた頭が不安に意識の浮上を始める。
じわり、じわり。有り得ない場所から黒い何かがよじ登り、体の後ろ半分を貪り喰われてしまったような感覚。
焦燥が、ふらふらと玄関に足を運ばせる。

無い竹箒。
開けっ放しの門扉の鍵。

それらは、最悪の様相を呈していた。
「あの子……ッ……!」
口を衝いて出た言葉。それ以上は続かない。意識が急浮上し、スパークを散らす。


いつか見た光景に、デジャブが視界を揺さぶった。


門扉を勢い良くブチ開け、靴を履くのもそこそこに。降り頻る雨の中に身を投じた。
ワープスターを描いて探すでもない。プテランを描いて探すでもない。単身だった。
降り注ぐ雨が、悛巡を掘り刻んでゆく。
時が経つ程に、焦りが焼き付けられた。
ワープスター?プテラン?出来ない。

…教えられなかった。絵であるものは水に弱い。
全部知っていたんじゃ無かったか。全部、みんな。痛い程。痛い程。
私は知ってた。後悔が、後頭部を焼き、いつかのハンマーの感覚が襲う。
ザアアアアアァァ………

「猫は死に場所を選ぶのよね」
「この雨じゃ助からないわね」
「あなたのせいね。今回も──」

嫌な声が聞こえた気がしたが。雨音は消し去ってはくれない。
何かが、バカな自分に目を覚ませと諭している気さえした。

バカ──

雨が──たやすく一瞥の言葉を呑み込んでいった。

509:名無しさん@ピンキー
07/03/12 13:06:03 XOYOvZBG
遅れましたね。


ふっと妄想がよぎったので書き直ししますた。
水に弱いのはオリ設定ですけど大丈夫……なのかなぁ。

510:名無しさん@ピンキー
07/03/12 14:28:48 C+GAMyo/
ザアアアアアァァ………

横殴りの雨が、窓にびちびちと体当たりをかます。雨粒が、窓を揺らす。
どれくらい眠っていただろう。じっとりと、寝汗とともに目を開けた。
まどろむ意識と倦怠感。けだるさに関節をギシギシ云わせながら、ベッドから起き上がる。
一瞬、全てが夢だったような感覚に見舞われる。が、点けっ放しのテレビ、開いたケケ用ササミ缶詰に、ガンと否定された。
酷い胸焼けに似た感覚と、妙な違和感。不安が、アドレーヌを急かす。

「ケケぇー…?どこぉ………」

暗い室内を、蒼白くテレビが照らしている。
弱々しい声は、雨音が消し去ってしまいそうだ。それでも。声は、思い人の名を呼ぶ。
腫れ気味の目をこすり、小さく名前を呼ぶ、呼ぶ。

「ケケ……ぅ…ケケぇ……」

うなされたように、何度も何度も。
返事は無い。
第六感が、残された五感が、もう異変に気付き始めていたのかも知れなかった。
雨音以外、しんと静まりかえった室内。寝汗がドロリと止まり、いよいよ寝惚けた頭が不安に意識の浮上を始める。
じわり、じわり。有り得ない場所から黒い何かがよじ登り、体の後ろ半分を貪り喰われてしまったような感覚。
焦燥が、ふらふらと玄関に足を運ばせる。

無い竹箒。
開けっ放しの門扉の鍵。

それらは、最悪の様相を呈していた。
「あの子……ッ……!」
口を衝いて出た言葉。それ以上は続かない。意識が急浮上し、スパークを散らす。


いつか見た光景に、デジャブが視界を揺さぶった。


門扉を勢い良くブチ開け、靴を履くのもそこそこに。降り頻る雨の中に身を投じた。
ワープスターを描いて探すでもない。プテランを描いて探すでもない。単身だった。
降り注ぐ雨が、悛巡を掘り刻んでゆく。
時が経つ程に、焦りが焼き付けられた。
ワープスター?プテラン?出来ない。

…教えられなかった。絵であるものは水に弱い。
全部知っていたんじゃ無かったか。全部、みんな。痛い程。痛い程。
私は知ってた。後悔が、後頭部を焼き、いつかのハンマーの感覚が襲う。
ザアアアアアァァ………

「猫は死に場所を選ぶのよね」
「この雨じゃ助からないわね」
「あなたのせいね。今回も──」

嫌な声が聞こえた気がしたが。雨音は消し去ってはくれない。
何かが、バカな自分に目を覚ませと諭している気さえした。

バカ──

雨が──たやすく一瞥の言葉を呑み込んでいった。


511:名無しさん@ピンキー
07/03/12 19:46:31 fYXgoEwK
>>539
毎回ワンパターンな意思表示で悪いと思いつつ言わせてもらう。GoodJob!!!

つかもう何かエロとか関係無しに展開が気になってきたw  続きマd(ry

512:名無しさん@ピンキー
07/03/12 20:35:56 vFR56NUv
久しぶりに来てみたら・・・凄まじい超展開!!


続き(ry



513:名無しさん@ピンキー
07/03/12 21:57:03 XOYOvZBG
オゥア……
1話だけ書いたら寝かして投下してるから、続きはマダー


………遅筆orz



514:名無しさん@ピンキー
07/03/13 11:21:54 QJ4UIypZ
遅せーよバカ

515:名無しさん@ピンキー
07/03/13 11:40:55 GUEm7YIc
>>544
一生懸命書いて下さる職人様になんたる暴言。日本男児にあるまじき振る舞い!
今から掘って男のなんたるかを教育してやる。

516:名無しさん@ピンキー
07/03/13 11:52:08 EmdiLpfb
>>544ごめん…遅いのは痛い程わかってます。イラついたなら素直にごめん。

オレは叩かれるのが怖いヘタレで…ぱぱっと投下出来ないのが現状です。
改行ミスは無いか?とか誤字は無いか?とか
ここの表現は前半と被せてお洒落に伏線…とか、無い頭から1話1話捻ってるんです。
それこそ打つのに2時間くらい掛かってます。

それでもヘタレなのはオレの限界を物語ってますけど……



517:名無しさん@ピンキー
07/03/13 14:32:39 RHQZHVkf
>>546
気持ちは凄く分かるんだけど、この手の職人叩きは嫌がらせ自体が目的だから本当に気にしなくて大丈夫。
納得行くまで2時間でも8時間でも24時間でもじっくり掛けてくれれば良いよ。幾らでも待つから。


さぁて、オラもちょっくら>>544を掘りに行ってくんべ。

518:名無しさん@ピンキー
07/03/14 17:45:50 dZip10AZ
くだらないオナニー小説に何時間かかってんだよ

519:名無しさん@ピンキー
07/03/15 12:45:34 XL5EXsm6
さて・・・掘るかな。

520:名無しさん@ピンキー
07/03/15 20:29:45 YYXdTqQL
>>548
人が力一杯 気にしてる事を…

なんだか最近酷いループに嵌ってまして…
でも今日中に投下出来たらいいなぁ……と、自分を追い込んでみる。

521:名無しさん@ピンキー
07/03/16 08:57:47 LjAfAPBB
続きマダー?

522:名無しさん@ピンキー
07/03/17 08:51:10 qS0q+lpd
>>548め・・・こいつ、初釜だからよく締まりやがる。

523:名無しさん@ピンキー
07/03/17 09:49:59 1yPbdwRf
>>550で「今日中に投下」などと大口叩きましたけど、
投下前に重大なミスに気付いて、書き直しになっちゃったんです…


お詫びとして差し出せるものが無いから掘られるしかない!!orz



524:推敲短めスマソ
07/03/17 17:24:14 1yPbdwRf
遠くで、雷が鳴った気がした。


草原に、少女が二人。
傷だらけの服を着た少女。緑色だった絵描き風の服は、水分と跳ねた泥で深緑と黒茶に染まっていた。
黒ドレスの少女は、ただぐっしょりと濡れ、銀髪も獣耳もつやつやさせて、草原に臥せていた。

暫く時を静寂が支配する。雨音すらも聞こえないような気がした。

ケケは虚ろな目をして、アドレーヌをぼんやりと見つめていた。
視界に写っているのかも怪しかったが。
アドレーヌは息を切らしつつ、呼吸を整えようとしながら、倒れたケケに近寄る。
折れた箒が、状況を痛々しく物語っていた。

「アドレ…さん……」
ぱくぱくと、ケケは呟く。雨に掻き消される前に、アドレーヌの耳になんとか届いた。酷く曇り顔になる。
「喋るな」といった素振り。
何か続きを言いたげだったが。言い終わるより先に、アドレーヌはケケを抱き起こし、「おんぶ」の体勢を取った。
ドレスの裾をたくし上げても不自然な体制だが、気にする余裕は無い。
おぶさるケケの体温は、無いに等しかった。どれくらいの時間、雨に打たれていたんだろう。


「……ふふ」
「…………」
そんな心配をよそに、ケケは喋りだした。
「どうして…ここがわかったんです」
「…………」
「まだ一話しか……見付けるの…早いです」
「…………」
何の冗談か。弱々しい声を上げて苦しそうに喋るケケを、無言でたしなめる。が、ここは乗ることにした。
「私を誰だと思ってるの。産みの親よ?何でもわかるんだから。」
……実際はちがうのに。
「…そうね。良い時間だし、帰ったらご飯にしよう。」
明らかに無理矢理な話題。何を言ってるんだか。
無理にでも喋らないと、ケケに無理をさせてしまう。
「ああ。まずは水気を切らなきゃね。タオルとか。」
「…………」
「暖炉も使おうかしら。」
「…………」

「そしたら、缶詰なんかじゃなくて、美味しいやつ作ってあげる!」
「…………」
「あ……料理できないんだ。描いてあげる。はは……」
「…………」
「それから……二人でさ……トランプでもして…」
「…………」

……………。
……………。

「一緒に……さぁ……」
「…………」

────。

「ケケ………ねぇ…ケケってば……」

降り注ぐ雨が、アドレーヌの涙を奪っていた。
まるで切り取られたかのように、雨は隠さず。二人を浮彫りにした。

525:名無しさん@ピンキー
07/03/17 18:34:58 ndktHcKF
遠くで、雷が鳴った気がした。


草原に、少女が二人。
傷だらけの服を着た少女。緑色だった絵描き風の服は、水分と跳ねた泥で深緑と黒茶に染まっていた。
黒ドレスの少女は、ただぐっしょりと濡れ、銀髪も獣耳もつやつやさせて、草原に臥せていた。

暫く時を静寂が支配する。雨音すらも聞こえないような気がした。

ケケは虚ろな目をして、アドレーヌをぼんやりと見つめていた。
視界に写っているのかも怪しかったが。
アドレーヌは息を切らしつつ、呼吸を整えようとしながら、倒れたケケに近寄る。
折れた箒が、状況を痛々しく物語っていた。

「アドレ…さん……」
ぱくぱくと、ケケは呟く。雨に掻き消される前に、アドレーヌの耳になんとか届いた。酷く曇り顔になる。
「喋るな」といった素振り。
何か続きを言いたげだったが。言い終わるより先に、アドレーヌはケケを抱き起こし、「おんぶ」の体勢を取った。
ドレスの裾をたくし上げても不自然な体制だが、気にする余裕は無い。
おぶさるケケの体温は、無いに等しかった。どれくらいの時間、雨に打たれていたんだろう。


「……ふふ」
「…………」
そんな心配をよそに、ケケは喋りだした。
「どうして…ここがわかったんです」
「…………」
「まだ一話しか……見付けるの…早いです」
「…………」
何の冗談か。弱々しい声を上げて苦しそうに喋るケケを、無言でたしなめる。が、ここは乗ることにした。
「私を誰だと思ってるの。産みの親よ?何でもわかるんだから。」
……実際はちがうのに。
「…そうね。良い時間だし、帰ったらご飯にしよう。」
明らかに無理矢理な話題。何を言ってるんだか。
無理にでも喋らないと、ケケに無理をさせてしまう。
「ああ。まずは水気を切らなきゃね。タオルとか。」
「…………」
「暖炉も使おうかしら。」
「…………」

「そしたら、缶詰なんかじゃなくて、美味しいやつ作ってあげる!」
「…………」
「あ……料理できないんだ。描いてあげる。はは……」
「…………」
「それから……二人でさ……トランプでもして…」
「…………」

……………。
……………。

「一緒に……さぁ……」
「…………」

────。

「ケケ………ねぇ…ケケってば……」

降り注ぐ雨が、アドレーヌの涙を奪っていた。
まるで切り取られたかのように、雨は隠さず。二人を浮彫りにした。


526:名無しさん@ピンキー
07/03/17 19:13:58 4DJRZxVF
(((;゜д゜)))これは・・・


このまま殺したらン十往復掘るしかないな。


527:名無しさん@ピンキー
07/03/18 08:59:02 NVQJ8Oxn
いい加減エロがないので、この後は箇条書きにしたい。


帰り道、なぜケケの居場所が判ったのかの回想

家に着いて、ケケと暖炉で暖まる。

でもケケは助かるか微妙。
また「声」が聴こえる。

ケケを放っといて回想シーン→過去編


以上です。長きに渡って駄文スマソ。

528:名無しさん@ピンキー
07/03/18 10:08:34 cvW+KBZh
尻だけで済ます気は無いぜ?

529:名無しさん@ピンキー
07/03/18 11:31:23 t6TuE3aa
ネタバレはいかんだろw
エロなしでも構わないからしっかり書いてくれよ

530:名無しさん@ピンキー
07/03/18 12:20:15 NVQJ8Oxn
いや、読み手スレをROMってたら、エロなしはウザいって意見があったから…

とっとと進もうかな……と。



531:名無しさん@ピンキー
07/03/18 13:44:26 NVQJ8Oxn
>エロなしはウザい
アッー!スレ読み違えてました(´・ω・`)


でも、箇条書きで大丈夫だと思います。どっちみちgdgdですし。

532:名無しさん@ピンキー
07/03/18 14:28:57 t6TuE3aa
工エエェェ(´A`)ェェエエ工

一話一話wktkしてたのにそれじゃ萎えるよorz
俺も掘りたくなってきた

533:名無しさん@ピンキー
07/03/18 14:50:21 NVQJ8Oxn
某板で箇条書きを見掛けてさ。便利だなーと思ったんですけど…


ごめん書き直ししますorz




534:名無しさん@ピンキー
07/03/18 18:11:56 rfBUbs9l
遠くで、雷が鳴った気がした。


草原に、少女が二人。
傷だらけの服を着た少女。緑色だった絵描き風の服は、水分と跳ねた泥で深緑と黒茶に染まっていた。
黒ドレスの少女は、ただぐっしょりと濡れ、銀髪も獣耳もつやつやさせて、草原に臥せていた。

暫く時を静寂が支配する。雨音すらも聞こえないような気がした。

ケケは虚ろな目をして、アドレーヌをぼんやりと見つめていた。
視界に写っているのかも怪しかったが。
アドレーヌは息を切らしつつ、呼吸を整えようとしながら、倒れたケケに近寄る。
折れた箒が、状況を痛々しく物語っていた。

「アドレ…さん……」
ぱくぱくと、ケケは呟く。雨に掻き消される前に、アドレーヌの耳になんとか届いた。酷く曇り顔になる。
「喋るな」といった素振り。
何か続きを言いたげだったが。言い終わるより先に、アドレーヌはケケを抱き起こし、「おんぶ」の体勢を取った。
ドレスの裾をたくし上げても不自然な体制だが、気にする余裕は無い。
おぶさるケケの体温は、無いに等しかった。どれくらいの時間、雨に打たれていたんだろう。


「……ふふ」
「…………」
そんな心配をよそに、ケケは喋りだした。
「どうして…ここがわかったんです」
「…………」
「まだ一話しか……見付けるの…早いです」
「…………」
何の冗談か。弱々しい声を上げて苦しそうに喋るケケを、無言でたしなめる。が、ここは乗ることにした。
「私を誰だと思ってるの。産みの親よ?何でもわかるんだから。」
……実際はちがうのに。
「…そうね。良い時間だし、帰ったらご飯にしよう。」
明らかに無理矢理な話題。何を言ってるんだか。
無理にでも喋らないと、ケケに無理をさせてしまう。
「ああ。まずは水気を切らなきゃね。タオルとか。」
「…………」
「暖炉も使おうかしら。」
「…………」

「そしたら、缶詰なんかじゃなくて、美味しいやつ作ってあげる!」
「…………」
「あ……料理できないんだ。描いてあげる。はは……」
「…………」
「それから……二人でさ……トランプでもして…」
「…………」

……………。
……………。

「一緒に……さぁ……」
「…………」

────。

「ケケ………ねぇ…ケケってば……」

降り注ぐ雨が、アドレーヌの涙を奪っていた。
まるで切り取られたかのように、雨は隠さず。二人を浮彫りにした。


535:名無しさん@ピンキー
07/03/19 16:04:35 Ty6hGb7A
書き手が焦っちゃってどうするのよ。
読み手(自分含む)はちゃんと待ってくれてるんだから。

536:名無しさん@ピンキー
07/03/19 17:32:41 uJVjmFGM
(;ω;)ごめん。書けずに日にちが経つと焦っちゃって。
考えたら、待ってて下さる方々に失礼極まりないよね…

反省してる。

537:名無しさん@ピンキー
07/03/20 20:59:47 FzzLbXFR
はいはいそうですか。

538:→つづきから
07/03/20 23:30:51 Hhw0Og1Y
もう─喋って欲しいのか、喋って欲しくないのか─よく分からなかった。
家路を急ぐアドレーヌを、容赦なく雨が、混乱が、焦燥が穿つ。
後ろを振り返るのが怖かった。実は居ないんじゃないかと錯覚させるような……
重みがあるのに。空気のような感覚が怖かった。
あのネコ耳が機能しているなら、猛烈な勢いで謝罪したかった。劣情の対象。贖罪の対象。次は何だと。
これ以上、ケケに……この少女に何を。
…贄になれと?そう自分は思ったのか。
そんな言葉を、ぐびと飲み込んだ。吐き出そうにも、また贖罪のループに嵌りそうで。ただ、怖かったから。
“謝罪したかった”なんて。もう嵌っていたのかも知れないけれど。
恐ろしかった。喉から、無責任な言い訳が出たがっていた。自分本意な言い訳が喉をよじ登り、産声を上げそうになる。

思えば………最初の一人目から──

だめだ。だめだ。だめだ。
喉が駄目なら。脳裏を焼き切って、何かが出て来そうになる。慌てて………隠した。隠蔽した。
……限界だった。
気が変になりそう。雨で霞む景色が、チカチカする靄に塞がれそうになる。
雨との不協和音。変な耳なりが、脳を揺さぶった。

今の自分には、飲み込もうと思っても言い訳が欲しかった。
子供のように喚きながら、ぐしゅぐしゅに言い訳を羅列したかった。涙が止まらない。


「産みの親……何でも分かる………か。」
衝動が、とうとう口を割いた……いわずもがな、一人ごち。
雨が、ここぞとばかりに消しにかかる。
「笑っちゃうよね」
土石流のように衝いて出た言葉を言うのに、混乱と寒さで歯がカチカチ鳴った。
それでも、背中に聞こえるように。まるで自嘲するような口調で、アドレーヌは吐き出した。



539:名無しさん@ピンキー
07/03/21 08:48:06 2maizsav
もう─喋って欲しいのか、喋って欲しくないのか─よく分からなかった。
家路を急ぐアドレーヌを、容赦なく雨が、混乱が、焦燥が穿つ。
後ろを振り返るのが怖かった。実は居ないんじゃないかと錯覚させるような……
重みがあるのに。空気のような感覚が怖かった。
あのネコ耳が機能しているなら、猛烈な勢いで謝罪したかった。劣情の対象。贖罪の対象。次は何だと。
これ以上、ケケに……この少女に何を。
…贄になれと?そう自分は思ったのか。
そんな言葉を、ぐびと飲み込んだ。吐き出そうにも、また贖罪のループに嵌りそうで。ただ、怖かったから。
“謝罪したかった”なんて。もう嵌っていたのかも知れないけれど。
恐ろしかった。喉から、無責任な言い訳が出たがっていた。自分本意な言い訳が喉をよじ登り、産声を上げそうになる。

思えば………最初の一人目から──

だめだ。だめだ。だめだ。
喉が駄目なら。脳裏を焼き切って、何かが出て来そうになる。慌てて………隠した。隠蔽した。
……限界だった。
気が変になりそう。雨で霞む景色が、チカチカする靄に塞がれそうになる。
雨との不協和音。変な耳なりが、脳を揺さぶった。

今の自分には、飲み込もうと思っても言い訳が欲しかった。
子供のように喚きながら、ぐしゅぐしゅに言い訳を羅列したかった。涙が止まらない。


「産みの親……何でも分かる………か。」
衝動が、とうとう口を割いた……いわずもがな、一人ごち。
雨が、ここぞとばかりに消しにかかる。
「笑っちゃうよね」
土石流のように衝いて出た言葉を言うのに、混乱と寒さで歯がカチカチ鳴った。
それでも、背中に聞こえるように。まるで自嘲するような口調で、アドレーヌは吐き出した。


540:名無しさん@ピンキー
07/03/22 11:55:06 by1BMdIA
…………………………………。

…………………………………。

…………………………………。

…厚い。じゃなかった。暑い。
季節外れの暖炉の火が、タオルケット一枚姿の身体を照らしていた。
不思議と、ここが何処なのかは分かった。それは奇妙な感覚だったけれど。床に顔を着けたままオレンジを見つめる。
ゆらゆらオレンジ色に照らされつつも、ゆらゆらと揺れる炎を見て、自分は寝てしまったんだな、とぼんやり思った。

「んぅ………」
ここは自宅だ。ということは、無事に帰ってきたらしい。寝惚けた頭で、記憶の糸を紡いでゆく。
いきなりは無理だった。はっきり思い出せない。雨に打たれて疲れきっていた為か、記憶の継ぎ目があやふやだ。
えーと。

私、なんで裸!?………は関係ないな。たぶん。

えー……と。
眠い目をこすり、体を起こして辺りを見回す。誰も居ない……


「………ん?」
視線を玄関に振ると、バスローブ姿の女の子が、コソコソと爪先立ちで歩いていた。
抜き足さし足……………出来てない。床がギシギシ鳴って、その度に動きを止める。
「………あ」
「………あ」
床の音と共に振り返った銀髪の女の子は、凄い形相をしていた。
……しまった!……みたいな。背景に稲妻の効果が良く似合いそう。
「………………」
「あぅ……あ……ご……」
……………ご?
眉が思いっきり降下して。目が面白いくらい泳いで、口がわなわなしてる。

私が起きたのは、この音のせいか!!

「ご……ごごごごめんなさい!!さようならッ!!」
ケケは、慌てて玄関に向かって走り…………
………出せなかった。何かにつまずいて、盛大にズッこける。

ケケ………ああ、そうだ。そういえば。

あやふやだった記憶が、砂嵐みたいに蘇ってくる。目の奥がブレた感触がして、脳の奥で記憶が一本に繋がってゆく。
「逃げられないと思うわよ」
「…………ふぇ!?な…何ですかこれ……」
ケケはつまずいた訳ではなかった。“引っ張られた”のだ。
………右足にくくり付けられた、細めのロープ。それはベッドの脚に掛っている。元凶はどう見てもこれだった。
「取…とり…取り………鳥取………」
「なに言ってるかわからないって」
寝る前に付けておいたもの。やはり、先手は読むものだとアドレーヌは一人頷いた。


541:名無しさん@ピンキー
07/03/22 12:50:46 DuR20VqV
>>570
ちょ、ケケたん可愛過ぎ(*´Д`*)

542:名無しさん@ピンキー
07/03/22 14:12:20 hFQ1NySz
ケケ復活キタ━━(ry!!!!
(*´д`)ハァハァ



次回wktk

543:名無しさん@ピンキー
07/03/22 17:42:33 5Xwa/KvP
もう─喋って欲しいのか、喋って欲しくないのか─よく分からなかった。
家路を急ぐアドレーヌを、容赦なく雨が、混乱が、焦燥が穿つ。
後ろを振り返るのが怖かった。実は居ないんじゃないかと錯覚させるような……
重みがあるのに。空気のような感覚が怖かった。
あのネコ耳が機能しているなら、猛烈な勢いで謝罪したかった。劣情の対象。贖罪の対象。次は何だと。
これ以上、ケケに……この少女に何を。
…贄になれと?そう自分は思ったのか。
そんな言葉を、ぐびと飲み込んだ。吐き出そうにも、また贖罪のループに嵌りそうで。ただ、怖かったから。
“謝罪したかった”なんて。もう嵌っていたのかも知れないけれど。
恐ろしかった。喉から、無責任な言い訳が出たがっていた。自分本意な言い訳が喉をよじ登り、産声を上げそうになる。

思えば………最初の一人目から──

だめだ。だめだ。だめだ。
喉が駄目なら。脳裏を焼き切って、何かが出て来そうになる。慌てて………隠した。隠蔽した。
……限界だった。
気が変になりそう。雨で霞む景色が、チカチカする靄に塞がれそうになる。
雨との不協和音。変な耳なりが、脳を揺さぶった。

今の自分には、飲み込もうと思っても言い訳が欲しかった。
子供のように喚きながら、ぐしゅぐしゅに言い訳を羅列したかった。涙が止まらない。


「産みの親……何でも分かる………か。」
衝動が、とうとう口を割いた……いわずもがな、一人ごち。
雨が、ここぞとばかりに消しにかかる。
「笑っちゃうよね」
土石流のように衝いて出た言葉を言うのに、混乱と寒さで歯がカチカチ鳴った。
それでも、背中に聞こえるように。まるで自嘲するような口調で、アドレーヌは吐き出した。

544:そろそろ終わる
07/03/22 21:55:09 by1BMdIA
じんわりと、毛細の記憶が逆再生するように繋がった。
もう大丈夫だ。

「……………そういえば」
「はい?」

「あなた、随分衰弱してたけど………平気なの?」
アドレーヌが、ゆっくりと尋ねる。目が細くなってるのが自分でも分かった。

──これは、罠

「…はい!あのままだったら危なかったですけど。この体は、少し乾けば………」
………いとも簡単に引っ掛かった。次の瞬間、ケケがはっと口を抑える。
「へぇぇ………知ってたんだ。水に弱いって」
「ぅ………ぃゃ……その…」
嘘は苦手らしい。また、ぱちぱちと目が泳いでいる。視線はこっちでも、焦点が合ってない。
「油断も隙もないわね。あなた、画板から見てたんでしょう?」
「!!!!!」
「きっ……聞いてたんですか………!?」
「夢だと思ったけど。まさか、現実だったとはねぇ」
どうやら、また自分の一言が確認を取らせてしまったらしい。
決心の独り言が思いっきりバレていたと知って、ケケは落胆した。


……あれ?でも…口に出した覚えは………


「それで?また南に行こうと思ったんでしょ」
「……うぅ…………」
「南……クラウディ・パークに」
「……………こくん」
ケケは、小さく頷くしか出来ない。……当たっていたからだ。
「あそこなら、層雲に突っ込まない限り、濡れないものね」
「だ………だって!!」
見透かされたケケが、苦し紛れに反論する。
「あの帰り道………やっぱりアドレーヌさんは『ごめんなさい』とか『私のせい』とか鬱になってるし…」
「あんた……き…聞いてたの!?」
突然の告白に、アドレーヌも仰天する。
「それに……………」


「わたし、居ない方がいいのかな………って……」


静まりかえる室内。ゆらゆら、オレンジ色だけが室内を蹂躙する。
言い終えて、多少呼吸が粗い感じのケケ。
ふう………と、アドレーヌは溜め息を吐いた。
「………バカ?」
「なっ………」
ムッと、ケケが反論にかかる。
アドレーヌは、ロープで身動きが出来ないケケに、タオルケット一枚で歩み寄った。



545:名無しさん@ピンキー
07/03/23 13:23:39 TuH8V+l2
遠くで、雷が鳴った気がした。


草原に、少女が二人。
傷だらけの服を着た少女。緑色だった絵描き風の服は、水分と跳ねた泥で深緑と黒茶に染まっていた。
黒ドレスの少女は、ただぐっしょりと濡れ、銀髪も獣耳もつやつやさせて、草原に臥せていた。

暫く時を静寂が支配する。雨音すらも聞こえないような気がした。

ケケは虚ろな目をして、アドレーヌをぼんやりと見つめていた。
視界に写っているのかも怪しかったが。
アドレーヌは息を切らしつつ、呼吸を整えようとしながら、倒れたケケに近寄る。
折れた箒が、状況を痛々しく物語っていた。

「アドレ…さん……」
ぱくぱくと、ケケは呟く。雨に掻き消される前に、アドレーヌの耳になんとか届いた。酷く曇り顔になる。
「喋るな」といった素振り。
何か続きを言いたげだったが。言い終わるより先に、アドレーヌはケケを抱き起こし、「おんぶ」の体勢を取った。
ドレスの裾をたくし上げても不自然な体制だが、気にする余裕は無い。
おぶさるケケの体温は、無いに等しかった。どれくらいの時間、雨に打たれていたんだろう。


「……ふふ」
「…………」
そんな心配をよそに、ケケは喋りだした。
「どうして…ここがわかったんです」
「…………」
「まだ一話しか……見付けるの…早いです」
「…………」
何の冗談か。弱々しい声を上げて苦しそうに喋るケケを、無言でたしなめる。が、ここは乗ることにした。
「私を誰だと思ってるの。産みの親よ?何でもわかるんだから。」
……実際はちがうのに。
「…そうね。良い時間だし、帰ったらご飯にしよう。」
明らかに無理矢理な話題。何を言ってるんだか。
無理にでも喋らないと、ケケに無理をさせてしまう。
「ああ。まずは水気を切らなきゃね。タオルとか。」
「…………」
「暖炉も使おうかしら。」
「…………」

「そしたら、缶詰なんかじゃなくて、美味しいやつ作ってあげる!」
「…………」
「あ……料理できないんだ。描いてあげる。はは……」
「…………」
「それから……二人でさ……トランプでもして…」
「…………」

……………。
……………。

「一緒に……さぁ……」
「…………」

────。

「ケケ………ねぇ…ケケってば……」

降り注ぐ雨が、アドレーヌの涙を奪っていた。
まるで切り取られたかのように、雨は隠さず。二人を浮彫りにした。


546:名無しさん@ピンキー
07/03/23 20:59:13 RsQ4Qned
ぺたぺたとケケに歩み寄る。
ケケはムッと膨れたまま、アドレーヌを見つめている。
オレンジに照らされて、アドレーヌが ほぼ裸体であるのに気付き、ケケは視線を反らす。
「あんたは」

「ア、ホ、の、子、かっ」
「い!?ひぁ、う、むぅ、ぇぅ(解読不能」
膨れたケケの頬を、不自由な左手に代わって、右手でつまんで縦横に引っ張った。
……やわらかい。びよん、とコミカルな音をたてそうなほど伸ばして、離す。

「…痛いですっ………!!」
すかさず、ケケが抗議の声を上げる。
が、アドレーヌは取り合わない。いや、取り合えなかった。
「……………ッ……」
うつ向いて、ケケに表情を見せようとしなで。そのまま立ち尽くす。
「…………………?」
「アドレーヌ……さん?──」
ポタ……と、ケケのバスローブからはみだした膝の上に滴が落ちる。
ぺたり、とアドレーヌはケケの前にへたりこむ。へなと力が抜けたように、ケケに抱きつくように倒れこんだ。
「アドレーヌさん………」

「……………………」

「ごめんなさい」
「……………………」
「ごめんなさい」
「……うるさい……」
泣いているのがバレないように。
涙が漏れないように。ケケの胸に顔をうずめる。
嗚咽を噛み殺して、体を震わせた。涙と震えは、収まらなかったのだ。
そんな事はまたもお見通しの様に、ケケは告げる。
「………聞いてましたよ」「…………?」

「『ケケが居ないと、死んじゃう』」

「!!!!!」
「ぜっ……全部聞いてたのね……このバカ………」
意地悪く。それでいて、抱きつくアドレーヌをあやすように、語りかける。
涙と震えが止まるのに、そう時間はかからなかった。
「ふふふ。仕返しです」
にこっ とケケが小悪魔な笑顔を向ける。

「………あの」
話題を変えようと、ケケは気を使う。が。
「なによ」
ふてくされた様に、アドレーヌはぶっきらぼうに答える。
失敗か。暫くこのままにしておいた方が良かったと、ケケは反省した。
「お昼………食べ損ねて……その」
言った。
「…………」
「…………」

ぐぅ~~……………

「………ぷっ」
どっちともなく、おなかが鳴った。今は夕方だ。腹も減るだろう。
お互い顔を見合わせて、笑顔を見せた。“とりあえず、ごはんにしよう”
アドレーヌ宅に、その日最大の笑顔が咲き乱れた。

547:名無しさん@ピンキー
07/03/24 08:36:37 4qOi5+my
(*´д`)ほっぺた引っ張りハァハァ

548:名無しさん@ピンキー
07/03/24 14:39:35 7anYq2Ta

ひとしきり笑った後、ケケとアドレーヌは乾いた服にそそくさと着替えた。
危うく暖炉の火が飛び火しそうになったのは置いておいて、それから二人──顔を見合わせ、思いだし笑い。
「くすくす………」

ああ。この子の笑顔は良い。
声を上げて笑うケケを、アドレーヌはまじまじと見つめていた。
この子を守ろう。そうだ。それこそが、償いなんだ──
正確には、雨合羽か何かの方が守ってくれそう。そう思って、またクスリと笑った。
「……どうかしましたか?」
「……………なんでもないわ。さ、ごはんにしましょ」
本当に察しが良い。口元をぴくぴくさせながら、話題を無理矢理ずらした。
いや、向こうも気を遣っている。その配慮も、甘んじて受けるべきか。
テキパキと画板を用意して、サラサラと輪郭を描いてゆく。
「ケケは………ムニエルって感じよね」
「むに……える?」
素で聞き慣れない言葉に、ケケは不思議がる。
「あら……おいしいのよ。一回食べてごらん」

「………………………味噌煮……(ボソッ」

「………何か言った?」
「いえ!なんでもないです!!」
銀髪を振り回し、ぶんぶん首を振った。アドレーヌは、「まぁ良いわ」と、魚のムニエルを描き始める。
「次は失敗しない」と、不安の残る一言を残して、製作に取り掛かった。


──こうして、何事も無かったかのように一日が過ぎようとしていた。
それは平凡な一日では無かったけれど。二人にとって。前進にはなった。

黒はオレンジに。

どす黒い雲は割れ、オレンジの夕日が辺りを照らしている。
「…………出来た!!」
「……その黒いのが、『むにえる』なんですね」
雨は止み、つやつやと大地を光らせた。その光は眩しく、目がくらむ程だった。
決して解決とは呼べないけれど。それでも。

白いはずのムニエルに使われた、痩せた黒のチューブが、笑っているように見えた。


終われ

549:名無しさん@ピンキー
07/03/24 14:50:11 7anYq2Ta
後日談的な何か

「いやぁ嫌よぉ……ケケ……死なないで……」
「あ…あどれーぬさん……」
「わたし………もぅ………」
「いやぁぁぁあ~~~」


アドレーヌの描いたムニエル。
そのムニエルに付いた玉葱を食べたケケが、瀕死になっていた。
後に治るが、アドレーヌは気が気では無かったと証言する。

「正夢にならないで良かった……」
と、アドレーヌは語ったそうな。


言い訳
消防の時からオレはそうだけど、まとめの能力が皆無です。
いい終り方が見付からんかった。スマソ。
長々と駄文、読んでくださった方々に感謝です。

550:名無しさん@ピンキー
07/03/24 16:38:49 ivtp0R1/
ほのぼのしてていいなぁ
2人のやり取りがマジ可愛いす(´Д`*)

過去編にも期待

551:名無しさん@ピンキー
07/03/25 10:58:27 p2nAheoY
今夜は>>580で我慢しよう。GJであります。

552:名無しさん@ピンキー
07/03/25 17:05:17 Ygikq3q+
ああ……恐れていた事態(終り方ぐだぐだ)が………


何度も言うけど、優しい住人に感謝です。



553:名無しさん@ピンキー
07/03/25 22:50:39 /rzYWgvX
>>581
創西学会の池田豊作氏が死亡しました 22:43 腹上死でつ。

554:名無しさん@ピンキー
07/03/25 23:24:38 ULS7IBn+
やっとこの言葉を出すことができる…

GJ!!

555:名無しさん@ピンキー
07/03/26 16:27:42 KcseGHSC
アップローダーにフラッシュ貼ってくれた奴、感謝!

556:名無しさん@ピンキー
07/03/27 15:29:05 G3Co0kNH
腹上死って何?

557:名無しさん@ピンキー
07/03/29 01:38:58 2D7usVmn
保守

過去編が出る前に落ちたらシャレにならんw

558:名無しさん@ピンキー
07/03/29 02:25:54 xgtMDC7W
で、結局>>28の押絵は無いのか?(´・ω・`)

559:名無しさん@ピンキー
07/03/29 11:50:16 qkm/p/gz
>>588
押絵(おしえ)でなく挿絵(さしえ)かと。
シチュ自体は好きだけど肝心の画力がなぁ・・・。

560:名無しさん@ピンキー
07/03/30 02:56:02 NmQay8Ow
シチュ自体はツボに入りまくりなんだが、挿絵が無いのは残念…(・ω・`)

561:名無しさん@ピンキー
07/03/31 08:43:19 Cgknv3FA
においがする………

桃のような…なにか優しい香り。鼻をついて、なかなか離れない。
全身の力が抜けて、呆けたような気分になってしまう。
この香りを匂ぐと、凄く安心する。一体何だろう。
食べ物かも知れない?…口元に、発生元があるのは分かった。
赤子は何でも口に運ぶ習性があると言うが、正にそれに似たような光景。

顔を寄せ、口へ…………



わしゃっ


「きゃーーーーーーー」

「……な、何するんですか!!…人の髪…食べるなんてぇ………」
飛び起きた銀髪の少女は、髪をぱさぱささせて、隣で寝ている黒髪の少女から緊急回避させた。
するりと髪が離れ、玩具を取られた赤子の様に、瞬時に面白くない顔をするアドレーヌ。
ケケは慌てて、唾液の付いた髪を梳いた。

「あぁケケ……おはよ」
「おはようござ………って。一体何を………」
良く見ると回避したのは首から上だけで、ケケはがっしりと抱き枕よろしく、掴まれていた。
両手で抱いて、両足で挟んで。ケケには逃げ場が無い。もじもじ体をよじって、いやいやをする。
「ああ……いいにおい………」
「うううぅぅ……」
すりすりと抱きつくアドレーヌに、ケケは微妙な顔付き。
そしてその事に気を取られたケケは、アドレーヌの手付きの変化に気付くまで、一瞬遅れてしまった。
「あ……ん……っ………どこ触っ………て……」


ごめん 筆が進まないからむしゃくしゃしてやった。
反省はしていないし多分続かない。


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