おとぎ銃士赤ずきんエロパロ【チャチャじゃないよ】at EROPARO
おとぎ銃士赤ずきんエロパロ【チャチャじゃないよ】 - 暇つぶし2ch376:寝惚け赤さん(2/5)
06/10/21 23:30:23 z/X8prrG
(何を考えているんだ僕は―!?)
 草太の中の理性が叫ぶ。だが本能はなお手を動かそうとそこに力を込める。
(落ち着け! 落ち着くんだ涼風草太!)
 赤ずきんの姿を視界から消そうと草太は目を閉じる。だが無駄だった。近すぎる寝息が強調されるだけだ。何となく良い匂いまでする。
 葛藤に葛藤を重ねながら、草太の指先は徐々に、だが確実に赤ずきんの胸へ伸びていく。
 草太の指先が最終防衛ライン、あるいは阻止限界点へ到達しようとしたその時……
「ん~」
 赤ずきんが一瞬だけ腕を緩めてから、今度は草太の頭を抱えるようにしてきた。自分の胸元へ。
「いっ……!?」
 手で触れるどころではない。草太の顔面にタンクトップ越しの膨らみが思いっきり押しつけられた。
 酸っぱい汗と、ほのかに甘いミルクのような匂いが交ざり合い、草太の鼻孔を刺激する。
(うわぁ~!)
 草太は声にならない悲鳴を上げる。胸元に抱き寄せられ、身動きもままならない。
 男として嬉しい状況でないのかといえばそうなのだが、動けない上に動けたところで何か行動が成せるはずもない。
 股間のイチモツは勃起していたが、それを静めてやることもままならない。生殺しだ。
(しかも眠れないよ、このままじゃ……)
 心臓は破裂しそうに激しく脈打ち、体中が熱くなっている。
「ムニャ……もう食べられないよ~……zzz」
 そんな草太の心情も知らず、赤ずきんは絵に描いたような寝言を呟いていた。
(………………これだけ熟睡してるなら―)
 いっぱいいっぱいだった草太の脳裏に、ふと邪な思考が走った。
 赤ずきんの腕がまた緩むのを待って、草太は体を少し離した。
 大きく深呼吸し、思い切って赤ずきんのタンクトップに手を這わせた。布越しに控えめな乳房の膨らみを感じる。
(とうとう触っちゃった……)
 草太の心が罪悪感に陰る。しかし、ここまで来た以上もはや退けない。むしろ退くなと自分に言い聞かせる。
 手を胸の上に置いたまま、しばらく赤ずきんの寝息を窺う。起きそうな気配は無い。
 お互い横に向き合っていた姿勢から、草太は身を起こして、赤ずきんを仰向けにする。自然、草太が赤ずきんに覆い被さるような格好になった。
 草太は赤ずきんのタンクトップを上にずらす。二つの小振りな膨らみが露わになった。
 野性的な艶のある乳房に、淡いピンクの乳首がつんと浮き立っている。
「ふぅー……」
 額に浮いていた汗を拭う。自分の心臓の鼓動で赤ずきんが起きるかもしれない。そんな心配をするほど草太の胸は高鳴っていた。
 可能な限り心を静めながら、草太は赤ずきんの胸をおっかなびっくり撫でてみる。
「ん……んぅ……」
 赤ずきんが僅かに身をよじった。草太は体を硬直させた。
「……くー……」
 また安らかな寝息を立て始めた赤ずきん。大きな安堵の息をつく草太。

377:寝惚け赤さん(3/5)
06/10/21 23:31:18 z/X8prrG
 赤ずきんの胸に顔を近付けてみる。甘酸っぱい匂いに、頭の芯がぼーっとなった。
 乳房に恐る恐る舌を伸ばす。舌先が乳首に触れる。赤ずきんの体が微かに震えたような気がした。
 もう一度寝息を窺う。変化は無い。
 何度目かの深呼吸してから、草太は赤ずきんの乳首を口に含んだ。
「…………草太?」
「っ!?」
 声に、草太の体が強張った。からくり人形のようなぎこちない動きで視線を上げると……赤ずきんはうっすら目を開けてこちらを見ていた。
「ん……何してるの?」
 尋ねながら、赤ずきんは眠たげに目をしばたいていた。
(ね、寝惚けてる……のかな?)
 普段から……と言っては失礼だが……多少ボケた面を見せる赤ずきんだけに、草太は判断に迷った。
「ムニャ……草太ぁ」
「な、何?」
「えへへ……草太、赤ちゃんみたいでかわいー」
「うわっ」
 胸に顔を寄せていた草太を、赤ずきんの腕が再びロックする。
(こ、これは寝惚けてるよね完全に!?)
 パニック寸前になりながら、草太は反射的に赤ずきんの腕から逃れた。
「どうしたの草太……もっとおっぱい触っていいんだよ?」
 とろんとした目で草太を見つめながら、赤ずきんがそんなことを言い出す。
「草太が触らないなら、こっちから触ろうかなぁ……」
「ええっ……!」
 思わず大声を出しかけ、草太は慌てて口を噤んだ。同じ部屋で白雪姫とヴァルが寝ているのだ。騒げば起きてしまうだろう。
「ほら、草太のこんなに……」
 赤ずきんがにじり寄る。草太は身を引きかけたが、背後が壁だった。
 赤ずきんの手が、草太の下半身に伸びていった。パジャマのズボンがテントを張っているその部分に、優しく指が触れる。
「やっぱり大きくなってる」
「あ、赤ずきん……」
 思いがけない状況に、草太の動悸はこの上なく高まっていた。赤ずきんはパジャマの中に手を入れ、草太のものを直接さすってきた。たちまち最大まで勃起してしまう。
「すごいカチカチ……溜まってたんだね」
 赤ずきんの指が、草太のものを上下に擦り立てる。
「うわっ……ちょっ……」
「ふふ……もっとしてあげるね」
 明るい笑みなのに、どこか淫靡さを漂わせている。赤ずきんは頓着なく草太のパジャマをぺろんと下げてしまった。
(ほ、本当に寝惚けてるの!? それとも起きてる!?)
 草太の頭に疑念が渦巻くが、そんなことはすぐにどうでもよくなってしまった。

378:寝惚け赤さん(4/5)
06/10/21 23:32:03 z/X8prrG
 手で草太を愛撫していた赤ずきんは、小さな唇を亀頭に寄せた。
「ん……ちゅ……ちゅ」
 小さな音を立てて、先端に何度もキスする。柔らかい唇がカリ首を刺激する。
「う……ぁ」
「ちゅっ……ん……ふぁ」
 キスを繰り返していた赤ずきんは、今度は丹念に舌を這わせていく。暖かい舌と唾液が、草太のものをまんべんなく濡らしていく。
「んん……んぅ」
 先端から漏れていた先走りの液体を、赤ずきんの舌が舐め取った。そのまま舌先が鈴口を舐る。
「うわっ……」
 草太の背筋が震えた。痺れるような快感だった。
 舌で転がすように舐め回しながら、赤ずきんの口が先端部をくわえた。
「はむ……ふ……ちゅ……んっ……ちゅ」
 口の中で亀頭を舐り、右手は根元、左手は精嚢を優しく愛撫する。
「ん……ぷはぁ……草太、気持ちいい? もうイキそう?」
「う、ん……すごく……気持ちいい」
 草太が答えると、赤ずきんは満足げに微笑んで、また亀頭をくわえた。そして口に含んだまま、顔を激しく前後に揺らしはじめた。合わせて手の動きも激しくなる。
「っ……あっ、ああっ!」
 絶頂間近だった草太は、その激しい攻めであっという間に達してしまった。
 精液が勢いよく溢れ出る。赤ずきんは目を閉じて、それを口の中に受け入れた。
「んぅ……んんっ」
「く、あ……」
 赤ずきんの口内で、白濁の液が何度も脈打って出てくる。目の眩むような快感だった。
 赤ずきんは精液をこぼさず飲み込んでいく。小さな口の中に、草太は最後まで出し切ってしまった。
「んく……ふぅ……いっぱい出したね、草太……」
 赤ずきんは口の回りについた白濁液を指ですくい、それをぺろりと舐めながら微笑む。堪らなく淫らな仕草だった。
「ねえ、草太ぁ……」
「な、なに……?」
 熱っぽく目を潤ませた赤ずきんは、草太の首に腕を回してしなだれかかってきた。
「あ、赤ずきん……ちょっ、待っ……!」
 慌てふためく草太に構わず、赤ずきんはぐっと体重を預けてきた。柔らかく、心地良い重さだった。
「赤ずきん……あの、僕は―」
「くー……zzz」
「へ?」
 響き渡るいびき。草太は赤ずきんの体を揺さぶり呼びかけてみる。
「赤ずきん? ねえ? ……寝たの?」
 草太にもたれながら、赤ずきんは普通に寝ていた。
「な……何なんだよ、もう……」
 脱力して、草太はベッドの上に倒れ込んだ。自然と赤ずきんを抱きかかえるような姿勢になった。
 赤ずきんの寝顔がすぐ目の前にある。穏やかであどけないその姿に、劣情が失せていくのを感じた。単に一発出したせいかもしれないが。
「はぁ……」
 大きな息をついて、草太は目を閉じた。これは全て、夢だったのかもしれない。そんな考えが頭によぎった―

379:寝惚け赤さん(5/5)
06/10/21 23:32:48 z/X8prrG
 割と寝坊助な草太が、この朝に限って目覚めがよかった。というのも、ベッドの傍に異様な殺気が漂っていたからだ。
「……おはよう」
「お、おはようりんご……どうしたの、恐い顔して?」
 毎朝のように草太を起こしに来てくれるりんごは、いつになく険しい表情を露わにしていた。
「草太……」
「はい?」
 りんごは草太のベッドを指さした。
「こ・れ・は……どういうことなの?」
「どうって―うわっ!?」
 草太の顔から血の気が引いた。タンクトップをはだけさせた赤ずきんが、草太のすぐ隣で寝息を立てていたのだ。
 やはり夢などではなかった。昨晩、草太もあのまま寝てしまったらしい。
「そ~う~たぁ~……!」
 ゴゴゴゴゴゴゴ……と効果音を背負ったりんごが、殺る気満々なオーラを立ち上らせる。
「ま、待ってりんご! 誤解だよ! 昨日の夜、赤ずきんが寝惚けて僕のベッドに入ってきて……それで、えっと、その……」
 その後の出来事を説明できるはずもなく、草太は言葉を詰まらせた。事実を踏まえれば誤解でも何でもなく、りんごの怒りは至極真っ当とも言える。
「あ、赤ずきん! ねえ、起きてよ! りんごの誤解を解かないと―」
 草太に揺さぶられた赤ずきんは、
「ん~……草太ぁ……そんなに激しくしちゃだめだよぅ……ムニャ」
 最悪な寝言をかましてくれた。草太の背中に冷たい汗がどっと流れる。
「この……」
 りんごが腕を振り上げる。
「ド変態ーっ!!」
 朝から特大のビンタを喰らい、草太はベッドに沈んでいった……。

380:おわり
06/10/21 23:33:32 z/X8prrG
読んで下さった方&前作にレスくれた方、ありがとうございました。

設定はテレビアニメだけど、草太は何となくOVAのイメージで書いてたりします。

381:名無しさん@ピンキー
06/10/22 01:35:58 l/v+R9nG
GJ!
無邪気エロスはいい、心が洗われる

382:名無しさん@ピンキー
06/10/22 02:26:45 akpgMHzj
>>380
GJ!
赤×草はこれくらいがキャラに合っているかもね。

ところで今週の話、エルデの少年が作った(?)鏡、
何気に男の持ち物みたいな形なんだが深い意味があるのかね。
それに対してサンドリヨン様の鏡の形は……。


383:さばかん
06/10/22 03:16:49 jHvKEaKq
はじめまして、さばかんと申します。
こんな私も投下させていただきます。ショートエロ、暖かい目で見てくださいね。

384:さばかん 下に持つ毒りんご1
06/10/22 03:18:39 jHvKEaKq
 いつものように草太の家で朝食をつくり終えた私こと
りんごは、朝のぽーっと感につられて、妙なことを妄想してしまった。
 それはもうあの3人が居候しはじめてからずっと考えていた事だった。
 幾ら草太が鈍感だからってある日をきっかけに性の快楽に溺れる
なんて事は決して無いと誰も保障できないと思う。
 そして、その「ある日」ってのが常に低い確率で潜んでいたのに
昨今その確率が底上げされてしまったのだ。
 あのジュ~スィ~とか言ってる奴等のせいだゾっ!
 
 まずは赤ずきん。あいつはなんでああも無駄に露出の高い事高い事。
あんなの隙間から尻やら胸やらが丸見えでいつこんな展開になるか・・・
 
 妄想その1
「あっ・・・草、太・・・そこ触られると・・・気持ちいい」
 赤ずきんの秘所をぐちゃぐちゃと慣れない手つきでかき回す。
赤ずきんはその拙い前戯で軽くたっしてしまったのか、恍惚とした
瞳で草太の濡れた指をじっと眺めていた。
「まだまだこれからだよ、赤ずきん。これよりもっと気持ちいい事をするよ」
 そう言ってジッパーをおろして屹立する男根を見せ付けて・・・
 赤ずきんは本来暗示する処女の意味合いを無くす。
 妄想終了。

「って、なんで妄想で物語っぽい閉め方するのよ」
 自分にあきれつつ、冷蔵庫に適当に閉まってあったマミーをちゅうちゅうと
吸う。
 赤ずきんは大丈夫だろう、多分。それに草太がそんな行為に走ろうとした瞬間
ヴァルがナニを噛み千切るだろう・・・それはそれで不安だ。
 やなものを かじって しましました ヴァル
 あーあ、痛そうな妄想はやめやめ。
 問題なのは赤ずきんでは無くイヴァラだ。
 植物の事で話が合うし、恋人ってのは似たもの同士の方が相性が良いらしい。
 だいたい、赤ずきんの露出は、小学校低学年のワンピースの露出位、詰まり
健康的な(色んな意味で)露出なのだ。
 しかしいばらの露出ってのは胸にブラ、見た感じそんなに自慢できる程の大きさ
でも形でも無いと思う。そう、明らかに不健全な露出だ。
 そしてその露出に草太は。

 妄想その2
「いばら、僕・・・いばらの花弁が、食べたいな」
「草太・・・」
 先に動き出したのはいばらで、草太のジッパーをおろし、男根をあらわにする。
 慣れた手付き(雰囲気からなんとなく慣れていそう)で皮を剥き、亀頭を嘗める。
「んっ・・・いばら・・・もっと、優しく」
 敏感な草太はいばらのテクですぐに射精していばらの口内を、雨上がりのツツジの
においで満たした。
 妄想終了

「って何故にまた物語風の閉め方?」
 そんな妄想が広がる。このままでは「孕み銃士赤ずきん」になってしまう~っ!
「輝く、種有りクローバー!私を孕ませた責任、とってもらうんだからっ!!!」
 このままでは、ナイトメアリアンにいばらも赤ずきんも瞬殺じゃない。
 ああ、白雪?あいつは~どうでもいいや。


385:さばかん 下に持つ毒りんご2
06/10/22 03:20:28 jHvKEaKq
 マミーを吸い終わり、そんな妄想を終わらせた私は妄想で火照った体と頭を落ち着ける
為、窓を開けて空気を吸おうとする。
 こんな事は所詮私の妄想。草太もまだまだ男の子としての機能が発達してないだけ
で、こんな事は決して、
「うわっ!!!」
 何かを踏んづけて、ずてーんと尻餅をつく。
「いたたたたたたたた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、」
 顔面がセメントみたいにカチコチ。
 朝の健全な空気が丸潰れ、尻餅をついた横にあったテレビには、
 制服を着たロリっぽい女の人がおっさんにファックされちゃってる映像が
映っていた。
 しかもそれが私の着ている制服に似ていて、速攻で停止ボタンを押した。
 どうやら踏んだのはリモコンで、その拍子に再生ボタンを押してしまったらしい。
 ビデオの穴を覗く・・・衝撃のタイトル「ちちまるこちゃん」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これは、間違い無く、」
 草太、貞操の危機!そして、犯罪者への危険な道!!
 私は暫く考えて、覚悟を決める。
「私がやらなきゃ、誰がやる~~~~っ!!」
 階段を上がり、草太の部屋へ向かう。

「そーうーたー・・・よしっ、寝てるな」
 起こさなくちゃいけないけど、先制攻撃の基本は不意打ちだよね。
 ベッドに寝ている草太を見つめる。・・・よくよく考えれば、タオルを抱いて
寝てるのって、起ってるのを隠す為なのかも。
「うっ」
 そう考えると顔が熱くなる。そんな理由なら少しは納得できたからだ。
「・・・えいっ!」
 草太からタオルを奪い取ると、その勢いで一気に草太のズボンをパンツごと
ずりおろす。
 赤黒く聳え立つものが露になった。
「これが、草太の」
 小さい頃はもっと可愛げがあったこいつが、こうも立派にグロくなってしまうとは。
 そう思いつつもそれを握ったり擦ったりする・・・痛くないのかなぁ?
 男の人のここを触るのがはじめてな私は、こう言うのが本当に気持ちいいのか
疑問だ。でも、嘗めたりするのはどうだろう。それなら、さっきのよりは優しい感触
なんじゃないかな?


386:さばかん 下に持つ毒りんご3
06/10/22 03:21:38 jHvKEaKq
 おそるおそる歯を立てないように亀頭を嘗めてみる。妙な味がするけど、悪い
気はしない。よしっ、これならいける!適当に亀頭をベロベロ嘗めていると
草太の息子は少しずつ大きく、太くなっていく。
「気持ちいいんだよね・・・草太」
「ン・・・りんご!?何、ナニしてるのっ!!!?」
 行為に夢中で草太が起き上がったのに気付かなかった。特に誤魔化す言葉を
考えていなかった私は草太を押し倒し、唇を重ねる。
「ん・・・りんごっ。だめだよ・・・こんなこと」
「草太っ!!!!貴方が好きっ!!!!」
 もうヤケだった。草太が誰かをおそうのもヤだし、誰かにおそわれるのもヤだった。
「草太っ!私の精一杯の気持ちだゾっ!」
 顔がりんごだった。
「りんご・・・」
 草太は返事にも勝る優しい口付けを交わした。
「嬉しいけど、言葉で・・・欲しいゾ・・・」
 啄むように頬に口付け。
「りんごはいつも僕の傍にいて、そして、気付かない内に僕にとっての幸福になった人。
尊敬も愛情も、全て、君の中にある。君のいない僕は、ありえない」
 そして、最後に愛のピリオドを打つ。それは、決して終わりではなく、壁の崩壊だった。
「りんご・・・大好き」
 にっこり顔に我慢できず、先に行為をしたのは、私だった。
「んっ、あっ・・・ああっ・・・・・・・・・・・」
 私の秘所を優しくかき回した草太の指が離れ、私は草太の上にゆっくりと体を沈ませた。
「あっ!・・・りんごっ」
「んっ!」
 いれて少しで達してしまった草太は申し訳なさそうな顔をする。
 熱いのがお腹を満たす。
「まだ・・・いける?」
「うん・・・ごめんね、りんご」
 ゆっくりを出し入れを再開した草太は段々と元の大きさに戻っていき、
 私も草太も快楽に溺れていく。
「んっ、あっあっあっ・・・!!!そうたぁ、もっと動いてっ」
「りんごっ!!気持ちいいよ!!!はっはっはっ!」
 もっと力強く動く草太。こいつも、なんやかんや言って男の子なんだな。
 なんだか、逞しいよ。
「そう、たっもういっちゃいそうっ!!!」
「待って!!僕はまだ」
「む、無理~~~~~~~~っ!!!!!」


387:さばかん 下に持つ毒りんご4
06/10/22 03:22:43 jHvKEaKq
 頭に白い爆風が溢れる。
 その快楽に酔ったように私は草太の男根を再び中でしごきはじめる。
「草太、次は、いかせてあげるね」
 二人は暫く片方が絶頂しもう片方が絶頂するの繰り返しだった。
 事が終わった私達は裸のまま二人一緒にベッドでおねんね。
 学校をはじめてさぼってしまった。

「あっ、また父さんビデオ入れっぱなしだ。全く・・・」
「え?お父さん!?」
 なんだ、安心したゾ。てっきり草太が犯罪者予備軍になるかと思ってた。
 その気分を入れ替えるように私は提案した。
「ねぇ、草太。今日はどっかに出かけようよ。公園とかどこでもいいよ。
ただし、二人きりで」
「そうだね。どこにいこうか?」
「あっ・・・その前に着替えて来る。・・・その、汗もかいちゃったし」
 二人で赤くなった顔を見つつ、草太は私を見送ってくれた。
 バタンと扉が閉まる。
「もう、父さんは・・・一緒に見ようって約束したのに・・・」
 ビデオを見ながらがっかりした表情で言う。
 知らない方が幸せって事もあるね。
おわり☆

388:名無しさん@ピンキー
06/10/22 10:50:08 TvbHSrlb
GJ。
アホくさい妄想と純情(…?)な暴走にほほがゆるむ。

389:名無しさん@ピンキー
06/10/22 12:35:21 KT6j4OAw
いや、お父さんが変態なんですけどww
GJ!

あれ? さばかんさん? どうもです。あちらと同名さんではないですよね。
こちらでもお世話(?)になります。


おれも何書かないとな、これだけアニメ萌えさせてもらってるのに。
草×赤 の砂糖吐き寸前くらいのが…そのうち…

390: ◆.IdX9GlRpM
06/10/22 16:04:57 KT6j4OAw
何か知らんけど、凄い勢いで 赤ずきん×草太 を書いてしまいました。
さばかんさんのおかげですね(?)。

やはり赤ずきんは攻めだな…。草太も攻めだけど…。
赤ずきん萌え杉。
ただショタ成分が足りなくなってしまった気がする。

草太×リンゴ意外は認めない! 等という方はスルーしてください。
もし保管されるなら数値実体参照を使っているのでコピペすると変に見えるかもしれませんがそのままHTMLに貼ってください。
ないとは思うけどこんなんでよければ3次創作はどうぞ(^^; 以前わざわざ許可待ちしていた方がいたので、一応書いておきます。

では、投下します。

391:名無しさん@ピンキー
06/10/22 16:05:48 KT6j4OAw
「ふぅ~ 良いお湯だったよー」
お風呂上がりの赤ずきんは、健康的感じで、そしてちょっとHな気がした。

「うん、じゃあ僕もそろそろ入ろうかな」
そんな考えを振り払うと、お風呂へ向かう。

女の子組がたっぷりとお風呂を楽しんだため、結構遅い時間になっていた。
最初に入っていたりんごは疲れていたようで、お風呂から出るとすぐに眠いと言って寝てしまった。
(きょうはリンゴ疲れてたもんなぁ…)

「うん、ごゆっくりー」
少しだけ湯気を上げながら赤ずきんが手を振った。


コンコン
「入りますよー」

草太は念のためお風呂場のドアを叩いてみる。
いばらが入浴しながら寝ていたりすることは、あり得るだろう。
知らずに入ると大変だ。

ちらりと覗くが、どうやら考えすぎのようだ。
さっさと服を脱ぐとけっこう広いそのお風呂に入る。

「ふぅー」
久しぶりのお風呂に体も心も安まる。
(そういえば、ヴァルはいつ入ったんだろう)

毛深いから(犬だもんね)遠慮して最後かな、
それとも赤ずきん達と…。
どこからか 犬じゃねぇー! とか聞こえた気がしたけど気のせいだ。
(赤ずきん達と…?)

「きゃっ、暴れないでよヴァル~」
「泡が、鼻にっ! ぶふわっ」
ブルブルブル
「きゃー、体をぶるぶるさせないでくださいますかー 泡がー」
「泡だらけ…くー…」
「きゅぴーっ」


「はぅっ、(何考えてたんだろ、)」
健康的な赤ずきんの裸を想像していたためか、草太のそこは健全な男の子らしく微妙に反応していた。
「赤ずきん…」
何となく声に出してみる。
「なーにー?」
「あ、何でもないよ……? 赤ずきん!?」

ガチャ
「ずっきゅ~~ん」
「え! えええ!!!」
お風呂の中に入ってきたのは他でもなく赤ずきん。
しかも…。

「はっ、裸っ!」
全く恥じらいというものが異世界に飛んでいったのか、タオルは手に持っているが、服というものを着ていなかった。

392:名無しさん@ピンキー
06/10/22 16:06:21 KT6j4OAw
「あ、あかっずきん、どうしたのっ」
慌ててお風呂の壁の方を向く、しかし目に焼き付いた映像が頭の中でフラッシュする。
せっかく収まりかけていた草太のオトコノコが完全に立ち上がってしまった。
慌ててそこを隠す。

「白雪たちと洗いっこしたんだけど、草太だけ仲間はずれだなっと思って!」
「…いや、僕はいいよ、その、赤ずきんだってはず」
「やだなー、洗ってあげるだけだよ! 草太のエッチー」
「えっ、いや(そんなの、赤ずきんが裸だったらどっちでも同じじゃあ…)」
草太を洗う と決めたらしい赤ずきんに「いいよ、自分で洗うから」など、言ってみたところでまったく引く気配はなかった。


これは時間の無駄だとあきらめた草太は仕方なく、ソコを手で隠しつつ、赤ずきんを見ないように風呂から上がる。
「アワアワ~ ぬくぬく~ 草太とおっふろ~」
なぞの歌を歌いながらタオルを泡でいっぱいにする赤ずきんの姿が一瞬目に入りあわてて壁を向く。

「ん? 草太? ここに座って。洗えないよ」
「あ、うん…」
言われるがまま座ると。背中にタオルがあたる。
「草太はオトコノコだから、ゴシゴシしていいのかな?」
「う、うん。適当でいいよ、赤ずきんも早く寝ないと」
できるだけ早く終わってもらおうと言ったのだが。
「だめだめ! なかなかちゃんとしたお風呂は無いんだから、体はキレイにしないとだめだよ」
「…はい」

「こほん、では洗います」
ゴシゴシ!

「!いてっ、いてて」
「わっ、ご、ごめん…」
ゴシゴシというか、凄い力で。

「赤ずきんは立派な剣士だから力が強いんだね」
「そっかー じゃあ、」
こしょこしょ

「あはは、そ、それは弱すぎ、いてっ、それはちょっと痛い」
弱すぎたり痛すぎたり。少し背中が赤くなってしまった。
「ご、こめんね。背中が赤くなってきちゃった。結構技術がいるんだねー。…白雪は何ともなかったのに」
「うん、だから僕は自分で洗うから赤ずきんは」
「ちょっと待ってね」
せっかく一人で落ち着けると思った草太だったが、甘かった。
そんなことであきらめる赤ずきんではない。

「よいしょと、あわあわー」
後ろで見えなかったが、なにやらしている赤ずきん。
「あの赤ずきん?」
「ん、ちょっと待ってね…よし! ばっちり!」
「?」

ぺたん

「!? あ、赤ずきん!?」
きん のところで声が裏返ってしまった。
(このぺたぺたしていてぬるぬるで何とも言えないやわらかい感覚は…!?)
「ぴたぴたーぬるぬる~。どう? 草太…キモチいい?」
「あ、あかずきん、、だめだよ、その、胸がっ」
背中を全身で洗ってくれる赤ずきんは実に楽しそうだが、ほんのり膨らんだ胸の柔らかさが草太を混乱させる。

393:名無しさん@ピンキー
06/10/22 16:07:03 KT6j4OAw
「これなら痛くないよね」
「う、うぅ… 痛くはないけど、だめだよ…」
背中の感覚に否応なく股間のあたりがびくっとする。


「背中は、これでいいよね?」
「あ、うん」
数分が経過しただろうか、たっぷりと背中を"洗ってくれた"赤ずきんはようやく

「じゃあ次は前だよ」
「うん…、えっ! だめだよっ、前は、その自分でするから」
「えっ、何で?」
「だってさ、あー…その、そう、前は大事な、色々があれであるから自分で加減が色々と」
しどろもどろになりつつ答える。

「大丈夫だよ! ちゃんとタオルは使わずに洗うから」
(余計ダメだよー)
心の涙を流しつつ、このピンチを逃れる術を必死に考える。

「じゃあ洗うねー」
ハッと気がつくと目の前には泡だらけの赤ずきん。
胸の膨らみ…きれいなピンク色の
(い、いけない)
思わず視線をそらすと、まだツルツルのオンナノコが目に入ってしまった。

「手をどけてねーキレイに、洗って」
「わっ、だめっ」
しかし赤ずきんの力は一瞬で草太の手をどけてしまった。

「……わあっ♪」
「あぁ……」
恥ずかしさに真っ赤になる草太、一方すごい新発見をしたかのようにきらきら目を輝かせ、激しく勃起した草太の股間を見つめる赤ずきん。

「だ、だめだって、ね? 赤ずきん、僕が洗」
「ねぇっ、オトコノコが、大きくなってるときは…。エッチなこと考えてるときだよね…」
まだ草太の両手は解放されないので隠すことも出来ず、足をモジモジとする事しかできない。

「えっ、そ、それは。だって赤ずきんが…」
「私? …草太っていつも私といるとこんなになってたんだ…」
「ち、ちがうよっ。だって、今…はだかっ」
「……」
しばらく草太のカチンコチンを見つめつつ考える赤ずきん。

すっ、と両手がはなされる。
「ほっ、あかずき…………」
にゅりゅんと赤ずきんの手が優しく草太のそこを握っていた。

「ごめんね、草太は男の子なのに、洗おうって思ったら楽しくて裸で入ってきちゃって」
「!い、いい、それはいいから…、離してっ」
優しくつかんでいるだけなのに、草太が赤ずきんの手をほどこうとするが、全くもって無理だった。さすがは3銃士である。

「…ごめんね、私がすぐに楽にしてあげるから」
「赤ずきん、わ、分かってるのっ!? 別に、それは腫れてるとかじゃなくて」
「…」
ぷっ、と頬を膨らませて
「私だって知ってるよ! 精子を<出したくなってるんだよね…」
「せ、せいし…」
時々戦いの場で見せる大人のような姿は見ているが、普段の赤ずきんのイメージからすると
その言葉はとても意外で、草太を混乱させた。

394:名無しさん@ピンキー
06/10/22 16:07:40 KT6j4OAw
さらに

「草太が、私のこと好きだったら…。もっといっぱいできるのになぁ」
「え、…僕…」
「いいよ、草太はリンゴのことが好きだもんね…分かってるよ…」
今度はちょっと淋しそうにそう言うと、ゆっくり手を動かし始めた。

「あっ」
思わず声を上げる。
絶妙な力加減と、石けん、それから草太からにじみ出た透明なヌメヌメ。
思わず全身がビクっと震えてしまう。

「キモチいい?」
さっきまでの赤ずきんとはどこかが違う。
優しく、どこか甘い声。
ゆっくりとした手の動きは徐々に速くなる。

「あ、あぁ…だめ、だめだよっ」
「うれしい、気持ちいいんだ」
「あかっ、ずきん、、だめっ」
ビク
「わ、すこし、大きくなった」
手の動きを止める。

旅の途中で屋外オナニーという訳にもいかず、ここ数日溜まっていた精子がすぐに爆発しそうになる。
「赤ずきんッ、もう、いいから、やめて」
「んー、だめ…。 ちょっとごめんね」
お風呂のお湯を汲むと、ソコの泡を洗い流した。
敏感な状態のそこには強い刺激で、草太は思わず歯を食いしばる。


「泡はなくなったと。じゃあ、草太…我慢しなくていいからね…」
再び固く大きなペニスに手が
「えっ、ああっ! そんなっ」

手が添えられると、赤ずきんは大切そうにそこを口に含んだ。
「んっ、……おっきい」
うまくくわえられずその大きさに驚く。

「はう…」
草太はもうされるがままになっていた。

「んっ、うっ…んっ」
大きく口を開くと下で先端を何度か舐める、そのままそれを口の中に消えていく。

「ぁぁ…ああ」
人肌の暖かさに包まれ、その初めての感覚に大きく息を吐く。
(キモチイいっ)

「んっ、ヌッ、ふッ」
ちゅ、ぴちょ、ちゅ

舌が草太のものを舐め始め、口はペニスを深く飲み込んだり、また吐き出したりを繰り返す。
「あ! んっ、あか、ず…き、いいっ きもち…」
震える手で赤ずきんの頭をおさえる。

「ンっ! …んん、、」
少し深く入り驚いた赤ずきんだが、すぐに刺激を再開した。
ぢゅう、ちゅっ、
唾液が絡みいやらしい音が響く。

395:名無しさん@ピンキー
06/10/22 16:08:15 KT6j4OAw
(草太の、すごく大きい…。こんなに、固くて…アツい)
赤ずきんの呼吸はわずかに上がっていた。
空いている左手で自分の性器に触れるとヌメっとした感覚。

「あっ、!アアっ」
「んっ、んん…」
思わず指先でさわると、そこは敏感な場所で、草太に少し歯が当たってしまった。

「んっ、むぐっ、ん、ん、」
ぬちゅ、ねちょ

赤ずきんの身体から、指先からもいやらしい音が聞こえてくる。

「はっ、うううっっ、、だめっ、もう!! 赤ずきん!」
「んふっ! んんん!」
思わず押さえた赤ずきんの頭。
深く飲み込んで驚く赤ずきん。

からみついた舌も驚いて離れた瞬間!
「ぁっ、、ああああっ!」
ビュッ! びくっ
「!ん、んっ、うっ、、んんん…」

大量の精液がペニスを駆け抜け、赤ずきんの喉を直撃する。
「……っっ、、ああ……」
数十秒、全身が焼けるようなパルスに襲われていた草太がぐったりと、赤ずきんから手を離し、

「んんっ」
ばたっと倒れそうになる、素早く赤ずきんが抱き留めた。

ぼんやりとした意識で目を開くと、赤ずきんの口元からあふれた白い液体を
指先で口に入れると何度か喉が動く様子が見えた。
「! あかずきん?」
「んんっ、、はぁ…。草太…いっぱいだったよ」
「あ…ぁ…」
ぐったりしたまま非現実的な目の前の光景をぼんやりと見つめる中、タイルの床で自分が膝枕されている事に気がつく。

「あーあ…、草太がリンゴのこと………だったら…、私だって」
時々小さくて草太には聞こえなかったが、赤ずきんの顔が苦しそうな、
「私も…こんなになっちゃった、てへへ」
草太の目の前にきた指を広げると、透明な液体が指の間に広がり…。
「赤ずきん…それって…」
ゆっくりと起き上がる。

「…ご、ゴメンっ、草太っ」
起き上がると突然赤ずきんが草太に背中から抱きつく。
「しばらく、このままで…」
「!? え、あ…」

ぬちゅ

「?」

「あっ、…そうたっ…好きだよっ」
「赤ずきん!?」
思わず振り向きそうになるが、抱きつく力が少し強くなり振り向くことはできない。

396:名無しさん@ピンキー
06/10/22 16:08:48 KT6j4OAw
「ごめんね…一人でするコトだよね…あっ、ん…、でも、草太の…舐めたり飲んだら変になっちゃったよ…」
「……赤ずきん…僕は」
「んっ、ああっ」
赤ずきんの自らを苛める手は止まらない。
「その、リンゴとは幼なじみだから、」
「え…」
「別に、恋…人とか、そういう、関係じゃないから…」

「ほへ…そうなの?」
手の力がゆるんだので、体を赤ずきんの方に向ける。
そこには顔を赤くして呆然としたまま固まっている赤ずきんが居た。

「その、リンゴは…大切な友達だけど…赤ずきんが僕のこと…想ってくれるなら」
「……」
草太は赤ずきんを抱きしめるように手を伸ばし、そのまま呆然としたままの顔に近づき、

ちゅっ

軽いキスをした。
「すきだよ」
そのまま、恥ずかしいから小さな声で囁くように言った。

しばし、ぼーっとしていた赤ずきん。

「、、う…うれしいっ!」
抱きついてきた。
「わっ…、赤ずきん…」

しかし赤ずきんは、なにやら固いものを感じ取った。
「あ…また固くなってる。草太、すごい…」
「いや、赤ずきんが…エッチなこと、してるから」
「エッチなこと?」
「裸のままだし、一人でH…」

少し考える風な赤ずきん。
「草太は、私のこと好きなんだよねっ♫」
「、そ、そうだよ…」
「じゃあ、草太が…、、気持ち良くして くれる?」
「! う、うん…」
凄いコトが次々におこり、混乱しつつも草太は目の前の赤ずきんを見つめる。
赤ずきんの大切なところからは透明な液体が光って見えて

「あの、少し、腰を浮かせて?」
「うん…」
そのまま赤ずきんの入り口とペニスを合わせる。

「こんなカッコってエルデにもあるんだね」
「え、ああ…うん…僕もよく知らないんだけど…。…腰を落として」
「うん!」
嬉しそうに赤ずきんが返事をするが、
ちゅりゅっ

「あっ、、ご、ごめん」
「にゃは、いいよ…草太の…あわてんぼさん」
「えっ、あ…」
赤ずきんは草太のペニスを自らの指で固定するとそこへ腰を下ろしていった。
「ん…あっ、…入ってきた」

「あっ、赤ずきんっ…」

397:名無しさん@ピンキー
06/10/22 16:09:34 KT6j4OAw
ずりっ、じゅっ
赤ずきんの興奮を示すかのように透明な液体が二人の接合部から少し流れだした。
そのまま腰を落としきる赤ずきん。
「ふわっ、は、はいった…みたい…」
「赤ずきん…すごく柔らかくて…ああ…」

初めて感じるオンナノコの中は経験したことのない気持ちよさで
一方、草太の存在を体内深くまで感じている赤ずきんも、今まで感じたことのない興奮と快感でいっぱいだった。
「あふ、っ、草太…大好きだよ…」
「赤ずきんっ、」

ペニスが少し引き抜かれる。赤ずきんの腰が引かれると同時に草太が腰を突き上げた。
「ひゃっ! あ、」
どちらともなく互いを抱きしめ、しばらく深くつながったままでとどまる。


「あ、赤ずきん…動いて、いいかな」
「…ぁ、ごめん、もっと気持ち良くなろ?」
「…うん」
どちらからともなく腰を動かし始める。

草太が少し動くと赤ずきんの膣がきゅっと締まり、それが少し痛いくらいで、
でもその感覚が快感に変わり、本能的に腰を持ち上げて赤ずきんを突き上げる。
ひゃっ と悲鳴を上げた赤ずきんは相対的に大きくなった草太のソレに驚きつつ、
自分の身体が未知の反応をして、少し怖くなり草太をぎゅっと抱きしめる。

ぴたっ、ちゅりっ、ずっ

次第にテンポよく動きがスムーズになる。
「あっ、入って、あっ、草太の…おっきいっ、あっ、ああ」
「ッ、赤ずきんの、中も…っ(赤ずきんが気持ち良くなるまで我慢しないとっ)」
ペニスに絡むような膣壁に草太は息を漏らす。
それを忘れるかのように何度も赤ずきんを突き上げた。

「んっ、そうたっ、激しすぎっ、てっ」
「あ、あっ、赤ずきん、もう…」
「我慢しなく、ていい…よ。草太、いっぱい、出して」
そう言うと赤ずきんが歯を食いしばり下半身に力を入れた。

強烈な締め上げの中を思いっきり突き上げ
「赤ずきんっ。あっ、あああ!!!!」

びゅくっ、りゅっ、

ドクン ドクンと何度も脈打つ熱い精液。
それが膣と子宮のなかを満たしていくのを感じていた。

「草太…」
「あっ、っ」
しばらくそのまま抱き合う。


何分かたつと草太の呼吸が少し整ってきた。
「赤ずきん…ごめん、なんだか乱暴になっちゃって」
「草太が気持ち良かったら、うれしいよ」
「…ありがとう」

赤ずきんのそこを見ると、自分が出した精液が逆流していた。
「あ、、ごめん、ナカで…」
「ん? セックスしたら、中で出すのは当たり前だよね…」

398:名無しさん@ピンキー
06/10/22 16:11:41 dpMUD5PC
「だ、だって、子どもができちゃったら」
「!わ、私だって学校で妊娠しない魔法くらい習ったし使えるよっ」
ふくれてそう答える。

「え、そんな魔法が…あるんだ」
「ほへ、知らなかったんだ…」

苦笑して
「エルデにはないからね」
「そうか…じゃあ、どうするの?」

少し身体が冷えてしまった二人は、
エルデでの避妊法の話をしつつ仲良くお風呂に浸かり直した。


お風呂から出て服を着て、部屋に向かう。
体はなんだか余計に疲れてしまった気がするが、幸せな気分だった。

赤ずきんを見るとニコッと返され。
なんとなく言葉もないまま、自然と赤ずきんも草太のベッドがある部屋へ向かう。

ばふっ

「うーん、久しぶりのベッド」
「あったかいね…」
「うん…赤ずきん…あったかい」
どちらともなく瞳を閉じると唇を軽く重ねた。

「…あ、あの…1つ聞いて良いかな」
「何かな?」
「僕は…その別にかっこいい方じゃないし…強くもないし…僕のどこが」
「草太は強いよ」
「え?」

「エルデの鍵だからって、ファンダヴェーレに絶対来てくれる訳じゃないし…。うんん、むしろ危険だから嫌がると思ってた。でも」
「それは…」
「それから、草太はとってもやさしいもん♡」
そう言いながら草太に抱きつく赤ずきん。
「…そう、かな?」
「そうだよ」

しばらく無言の時が流れる。

「そういえば…」
「?」
「その、さっき…お風呂で僕ばっかり…気持ち良くなって」
「私もいっぱい気持ち良かったよ」
「…でも、、その。 イッてないよね?」
「…にゃは、、それはそうだけど、気にしなくていいよー」
「何だか僕ばっかり、そういうのは良くない気がする」
「私は草太と気持ち良くなれただけで幸せだよ」
そう言うとニッコリと微笑む。

「あ、赤ずきん…ちょっと、ごめん」
「へ、あ、きゃっ、草太、エッチぃ、こそばいよっ、あ、あ…、や、…」

草太は右腕を赤ずきんの足の間へ埋め込む。
下着の中に手を差し込んで、指先で大切なところを探す。
「んっ……、、もうちょっと奥の…右…」

399:名無しさん@ピンキー
06/10/22 16:12:19 dpMUD5PC
赤ずきんの足がすこし開かれ、指が進む。
「!ひゃっ…、そ、そこ…は、ビリビリってなるから、だっ、だめっ!!!」
指先は赤ずきんの小さなクリトリスをゆっくりと撫でる。
赤ずきんが大きく震えた拍子に敏感な芽を守る薄い皮がつるっとめくれてしまう。

「ひゃぅぅぅぅ!」
すぐにあふれ出した透明な粘液を指先に取り、いやいやをする赤ずきんの腰の動きを追い指先でしつこくクリトリスを狙う。
「あっ、あっ、草太、おかしぃ、…くなっちゃぅ…」

草太の指は自分の時のように容赦を全くしてくれない。
頭の中にスパークするような、耐えられない気持ちよさが連続して声が止まらなかった。

ちゅく、ちゅ
「赤ずきん…すごくかわいい」
今度は左手で赤ずきんを抱きとめ腰を押さえると再び指先で

「あ゛! っひっ、っ─ ぁああ」
がくっ と赤ずきんが大きく震える。

「そうたっ、わたし、いっ、あっ、え─」
そこを軽くつぶすように指先でつままれた赤ずきんは草太を強く抱きしめ胸に顔を埋めた。
息が出来なくなり、目の前が風景でないものになる。
きもちよさが破裂した。

「あ゛あ゛─ !!!! 」
ビクッ! びくっ!!

叫び声は草太に口をうずめたことでこもったものになったが、
がくがく震える身体は止まらず、全身を焼き尽くすような快感が止まらず訪れ続ける。

数秒後、草太が指を抜いた。

指は粘液で濡れていた。
「ふっ、う…ぅ…、そうた…私…、、おかしくなっちゃっ…」
「いったんだね…。すごくかわいかった。赤ずきん」

顔を見せた赤ずきんの瞳からは涙がこぼれていた。
優しくキスをすると、それだけでまた軽い震えを見せる赤ずきん。
ぐったりとしたまま眠りの世界に落ちていったようだった。

しばらく髪の毛を撫でる。
「赤ずきん…」
そして目の前で小さく寝息を上げる少女をあきることなく見つめていた。
「大好きだよ」


-終わり-



「あーもう、痛くて眠れませんわっ」
「んー、白雪うるさい」
「あー背中が痛い…」
「赤ずきん、バカ 力」
「あら、わたくしも対抗して、全力で磨き込んでやりましたわよ!」
「…無理」
「何がですか?」
白雪は眠れない夜を送ったらしい。

400:名無しさん@ピンキー
06/10/22 16:15:32 dpMUD5PC
> 「ふぅ~ 良いお湯だったよー」
> お風呂上がりの赤ずきんは、健康的'な'感じで、そしてちょっとHな気がした。

いきなり誤字ってすいません OTZ

401:名無しさん@ピンキー
06/10/23 00:33:52 0kAgJmRH
わたしゃ半虹とか行かないけどもったいないのでここに置いておきますよ。
17話のお風呂の補完です。あれはひどいや、どこがお風呂だろ。ね?

URLリンク(a-draw.com)

402:名無しさん@ピンキー
06/10/23 21:32:46 1JxRtCNf
キャラクター

鈴風草太 草花に欲情し、妄想で会話をする登場人物では飛びぬけて変態
       いばらには例外的に好意
木ノ下りんご 幼馴染に相手にされず相手は子供、照れ隠しと脳内変換を起こす
         変な口調でキャラ作りをする毒りんご
白雪姫 草太をカモフラージュにりんごとのスキンシップを計る
ヴァル バター犬
ハーメルン 裏切り、放置、監禁を甘んじ、いじられ役をつとめる
        突然現れいつのまにかいなくなり、中盤で死ぬ「おいしい」キャラ
サンドリヨン 幼少期の経験より重度のショタコン
        ヘンゼル、フェルナンドを傍らに置きながらエルデの美少年を探る
ヘンゼル フェルナンドと草太にいやらしい視線をおくるぞ
グレーテル 強がるがすぐに逃げるヘタレキャラ
        怪我で兄の気を引けると勘違いし、自傷へと進む
トゥルーデ 常に覆面をしているほどの人見知り
        お人形遊びでいろんな欲求を満たす

403:名無しさん@ピンキー
06/10/24 00:36:25 sPkkM0g4
>>402
いばらは?

404:名無しさん@ピンキー
06/10/24 11:15:20 nxI3q3i1
だんだん作品投下が増えてきたなあ
なにはともあれ>>390GJ!
やっぱり赤さんは可愛いな

405:名無しさん@ピンキー
06/10/24 19:20:00 X0vl2nQ6
「君、ひとりぼっちなの?」
「そうかな?僕は君みたいな小さな花だってすごくキレイだと思うよ」
「ルペンシテルツヒェンっていうんだ、素敵な名前だね」
「あ!赤くなった。照れてるの?ハァハァ」
「柱頭がもうこんなにベトベトだよ」
「おしべをこすりつけたら受粉しちゃうね」
「ハァハァ、僕もう出そうだよ」
「あぁっ!もう出すよっ!うっ・・・・・・」
「射精大会になっちゃったね」

406:名無しさんが最近考えていること
06/10/24 19:28:42 THO8PAkr
リンゴはやっぱり本命草太とくっつくのかな。

ハーメルンがグレーテルに熱い視線を送ってるからびびったけど(新ED)。
赤ずきんはどうか謎だが、フェレナンド(関係ないけど、フェラ何度?に似てませんか、似てませんかそうですか…)は
どうなるのか、ふと白雪はフェレナンドの兄弟ではないかと思ったり。

サンドリヨン/ヘンゼル×三銃士 は鬼畜ですな。見てみたいけど、私は鬼畜は書けない。
草太を人質に言うこと聞かせるのも有りか…。

407:名無しさん@ピンキー
06/10/26 18:00:48 TtuphNr0
ここってエロ無しでもおk?
書いてたらエチ入れるトコ無くなっちまったorz

408:名無しさん@ピンキー
06/10/26 20:36:55 P6fPHrKr
職人さん歓迎だぜ。
とりあえず晒すんだ。
妄想力で各自補完するから・・・!


409:名無しさん@ピンキー
06/10/26 23:46:08 9OXp1x8h
>406
新EDハーメルンはりんごに熱い視線おくってるもんだと思っていたが…
自分の勘違いか。

410:名無しさん@ピンキー
06/10/27 03:04:47 X+KA6C/U
>>409
私にはこう見えたのですが…うむむ。

URLリンク(a-draw.com)

411:名無しさん@ピンキー
06/10/28 09:29:04 uVrhBCMN
>>410
ハーメルンの青春

412:名無しさん@ピンキー
06/10/28 15:49:45 2M6laoEs
サンドリヨン受けってどうだろうか。

413:名無しさん@ピンキー
06/10/28 19:09:20 q6K9LsRq
新境地開拓の予感

414:名無しさん@ピンキー
06/10/28 21:05:05 iT6Ea2vJ
>>412
少女バージョンならOK

415:名無しさん@ピンキー
06/10/28 22:51:06 uVrhBCMN
>>414
そしてサンドリヨンは悪戯っ子になった

416:名無しさん@ピンキー
06/10/29 23:03:10 g4AHs4iU
赤ずきん×草太は勝手に自己満足できるレベルのがかけたし、、

次のネタが浮かばないです。
何か書きたいが…。

サンドリヨンがブーム?
登場少なくていまいちしゃべりが…。

いっそ続編で 赤さん×草太×りんご ?
百合は書けないのだが。

417:名無しさん@ピンキー
06/10/30 01:19:29 tcgm4tSp
いばら×草太
グレ子×草太

418:名無しさん@ピンキー
06/10/30 07:35:16 5Ai8QsGa
ヘン太×グレ子
はSMになるのか?

419:名無しさん@ピンキー
06/10/30 11:36:18 ot7vB4uw
サンドリ(若)×ヘンデル

420:名無しさん@ピンキー
06/10/30 23:58:03 ZA9+mO+X
いばらは難しそうだ(汗)

グレ子×草太ってのは新鮮かも…、ちょっとパラレルな話になる気がするが。
普通は草太×グレ子 だろうか。
ヘンデルも出番が…。

しかし、りんごさんの人気がないですね(汗)

私の周りでは、草太は天然ドSと言うことになっておりますが(謎

421:名無しさん@ピンキー
06/10/31 09:50:27 K/9cAhbF
りんごは何かしら絡みづらいところがあるから、俺はあまり好きじゃない。


レッテルか?

422:名無しさん@ピンキー
06/10/31 15:16:08 kUgenUdU
赤さん×ハーメルン書いてみた
幼馴染モノっていいよね

423:ハーメルンと赤ずきん
06/10/31 15:18:24 kUgenUdU
「ねえハーメルン!セックスしようよ」
「……はぁ!?」
赤ずきんの突然の申し出に、ハーメルンはそれまで吹いていた草笛の音程を外してしまった。

エルデの鍵をめぐる戦いが始まる、今より少し昔の話。
東の村に現れたナイトメアリアン討伐のための遠征の帰り、四葉騎士団は、森の中に野営のキャンプを作った。
四葉の騎士たちは、上機嫌で酒を酌み交わして、
俺はナイトメアリアンを3匹やっつけた、いやいや俺が相手したナイトメアリアンは山よりも大きかった、
などと今回立てた手柄のことを自慢しあっていた。
ハーメルンは、そんな喧噪を離れて、一人静かになれる場所を探した。
もともとハーメルンは、集団で行動するよりも一人のほうが気楽だ、と単独行動をとることが多いが、
今回はフェレナンド王たっての頼みということで、遠征に参加したのだ(そして、ハーメルンの音楽魔法は、たしかに戦況を大きく有利にしてくれた)
あまりキャンプから離れすぎないよう森を進んで、ほかより一回り大きな木の根元に腰を落ち着けた。
月のきれいな晩だったので、ハーメルンは少しセンチメンタルな気分にひたった。
月の光にてらされた木々はきらきらとして、森に魔法が満ちているようで、
その音楽をつかまえようと、ハーメルンは草の葉を一枚取って、草笛で即興の演奏を始めた。
いい気分で笛を吹いていると、木の影からひょっこりと、赤ずきんが頭を出した。
「あ~、ハーメルン、こんなところにいたんだ」
幼馴染の少女はへにゃっと笑うと、ハーメルンの隣に腰掛けた。
「ハーメルンはみんなと一緒におしゃべりしないの?」
赤ずきんがハーメルンの顔を覗き込んできた。ローブや手甲は外していて、ラフな格好だ。
「騒がしいのは苦手なんだ…赤ずきんこそ、どうしてこんなところに来た」
「えへへ、ヨハンがおじいに無理矢理お酒飲まされて、酔っぱらって大変なことになっちゃってさ~、逃げてきちゃった」
「ヒルデブラントにも困ったもんだな…」
キャンプの騒ぎがここまで聞こえてきて、ハーメルンはやれやれ、と言ったふうに首を振って、それからまた草笛を吹きはじめた。
赤ずきんはしばらくの間、静かにその音色に聞き入っていたが、急にぱっと立ち上がって、ハーメルンの前に座った。
「ねえハーメルン!セックスしようよ!」
草笛が調子外れな音を響かせた。
「…はぁ!?」
ハーメルンは思わず間の抜けた声をあげてしまった。

424:ハーメルンと赤ずきん
06/10/31 15:19:17 kUgenUdU
あんまり突然な申し出に、ハーメルンはこれまでの会話にそんな流れがあったのかどうか思い出そうとしたが、まったくわからなかった。
「ね~いいでしょ?わたしまだしたことないんだ、だからしようよ~」
赤ずきんが突拍子もないことを言うのには慣れているつもりだったが、今回ばかりはさすがにびっくりしてしまった。
それでもなんとか頭を落ち着かせると、
「なんでそうなるんだよ…」
と、しごく当然の疑問を口にした。
「だって~、やっと騎士団の正規団員になれたんだし、今回の討伐で手柄も立てたんだよ?
わたし、もう一人前だもん。それなのに、いつまでもねんねえのまんまじゃ、かっこつかないよ」
ファンダヴェーレでは15にもなれば大人として扱われるので、決して早いことはないのだが……
それでも、髪が短ければほとんど男の子にしか見えない体型を見て、まだ赤ずきんには早いだろう、とハーメルンは思った。
ハーメルンの失礼な視線に気付くと、赤ずきんはぷうっと頬を膨らませた。
「なによぅ、わたしだってねー、すぐにばいんばいんのせくすぃ~なオトナになるんだからね!
オンナは愛を知って華麗に変身するのよ…って、白雪が言ってた」
どうやら赤ずきんに妙なことを吹き込んだのは白雪らしい。
でも、あいつは絶対にただの耳年増だ、とハーメルンは思った。
「なんで俺なんだ。ディートにでも頼めばいいだろ」
四葉騎士団隊長で、友人でもあるディートマルシュの名を上げると、赤ずきんはちょっとうつむいた。
「だって隊長は、ちょっと怖いし…」
赤ずきんはハーメルンの服の裾を、きゅっと掴んできた。いつも明るく、勇敢な赤ずきんから「怖い」なんて言葉を聞くのは意外だった。
経験はしてみたいけれど、やはり不安な気持ちもあるようだ。
だから、騎士団の中でも、昔からよく知っているハーメルンに頼んできた、ということなのだろう。
そんなことを考えていると、赤ずきんがハーメルンにそっと抱きついてきた。
「ね~いいじゃん、減るもんじゃないんでしょ?」
そう言えば、赤ずきんにはなにかと人に抱きつくくせがあった。今でも白雪がよく抱きつかれてるような気がする。
赤ずきんの体はしなやかで、ハーメルンは思わずどぎまぎとした。
正直な話、あんまり見知った顔なので気乗りがしなかったが、
この一月にわたる遠征でハーメルンもいろいろと溜まっていたので、赤ずきんの誘いを受けることにした。


425:ハーメルンと赤ずきん
06/10/31 15:20:25 kUgenUdU
とりあえず、草むらに敷布を敷いて、その上に二人で座った。
雰囲気を出そうと、ハーメルンは赤ずきんにキスをしようとした。
赤ずきんの顔が近づく。こんなに近くで赤ずきんの顔を見るのは、いつ以来だろう?そう考えると、なんだか落ち着かない気分になった。
そして、いよいよの瞬間…というときに、突然赤ずきんが吹き出した。
「お前なあ…」
ハーメルンが抗議の声をあげた。
「ご…ごめんね、でもハーメルンとなんて…やっぱり、照れくさいなぁ~」
赤ずきんはへらへら笑いながら、体をくねくねさせた。まったく、ムードもなにもあったもんじゃない。
頬が赤いのを見ると、照れているらしいが、その珍妙な動きに、ハーメルンはすっかり力が抜けてしまった。
とりあえず、キスは諦めることにした。気を取り直して、ハーメルンは赤ずきんを抱きすくめると、赤ずきんの首に口づけた。
「ひゃっ…あは、くすぐったいよ」
赤ずきんがくすくす笑う。ハーメルンはかまわずに首筋に舌を這わせ、肩にキスをした。
タンクトップをずらし、胸をあらわにすると、赤ずきんは少しだけ体を震わせたが、そのまま胸にキスすると、またくすくす笑いはじめた。
「あは、あははは!ハーメルン、そこだめだよ、くすぐったいってば、あははは!」
「うっさい」
もうムードとか雰囲気とかそういうのは諦めた。子供のころにさんざん振り回された仕返しとばかりに、ハーメルンはくすぐりを続けた。
「やぁー、やーめーてー、あはは!」
赤ずきんは身をよじって逃げようとしたが、ハーメルンはそれを逃がすまいと後ろから抱きついて、むき出しになった背中に口づけた。
きゃあきゃあ騒ぎながら、なんとかハーメルンから逃れようする赤ずきんと、一心不乱にくすぐり続けるハーメルン。
そこにはロマンチックな魔法が存在する余地はなく、まるで子供同士のじゃれ合いだった。
ようやくハーメルンが赤ずきんを解放すると、赤ずきんはすっかりぐったりしてしまっていた。
「はっ、はぁっ…も~、だめって、はぁ…言ったのにぃ…」
赤ずきんは肩で息をしながら、少し恨みがましそうな目でハーメルンを見た。
赤ずきんはあんまり笑ったので、目に涙が浮かんでいた。肌は赤らんで、汗ばんでいる。
ハーメルンは、ふん、まいったか、などと子供っぽいことを考えていたが、息を荒くして、体を火照らせた赤ずきんが妙に色っぽく見えて、動揺してしまった。
そもそも、いま何をするつもりだったのかを思い出すと、口の中が乾いてきたので、ハーメルンは唾を飲みこんだ。

426:ハーメルンと赤ずきん
06/10/31 15:21:55 kUgenUdU
「赤ずきん…」
「やー、もうだめだよ」
ハーメルンが身を寄せると、またくすぐられると思ったのか、赤ずきんはくすくす笑って、ハーメルンの体をぐいっと押して、離そうとした。
しかし、ハーメルンはかまわずに赤ずきんに覆いかぶさると、
「…ひゃっ!?」
赤ずきんの足の間に手を差し入れた。赤ずきんは急な刺激に、変な声を出してしまった。
太ももをたどって、赤ずきんのそこに、優しく指が触れる。
「やっ、ハーメルン…」
経験したことのない感覚に、赤ずきんはおびえたような声を出した。
「…誘ったのは、そっちだ」
「そ、そうだけど…でも、ちょっとタンマ!」
赤ずきんはぱっと飛び起きると、ハーメルンから少し離れて、スー、ハー、と深呼吸をした。
「…ん、よし。いいよ、ハーメルン…」
しばらくそうしてから、決心したように、赤ずきんはハーメルンの膝の上に腰を下ろした。
肩が少し震えている。ハーメルンは赤ずきんをなだめるように、後ろからそっと抱きしめると、首筋やうなじにキスを降らせた。
「あ、ん…んぅ…」
くすぐったがってばかりだったさっきとは、反応が違っていた。
「赤ずきん、手…」
赤ずきんに腕を上げさせると、タンクトップを脱がして、胸をまさぐった。
「んっ、…やっぱり胸は、こそばいよ」
赤ずきんがそう言ったので、ハーメルンは、そのまま下腹部に手を伸ばし、ズボンをずらして、下着の上から、そこに触れた。
慣らすように、ゆっくり時間をかけて撫で摩ると、赤ずきんの息がだんだんと荒くなってきたのがわかった。
「ハーメルン、慣れてるんだね…」
「…別に…」
実のところ、傭兵のように行動しているといろいろなことがあって、ハーメルンはすでに経験を済ませていた。
「オトナなんだあ、ハーメルン…ふふっ」
なんだかからかわれてるような気がして、ハーメルンは複雑な気分だった。
下着の中に手を差し入れると、そこはしっとりと潤んでいた。
赤ずきんは体をびくっとさせたが、抵抗はしなかった。
やがて、ハーメルンの指先が、赤ずきんの小さなクリトリスに触れた。
「──っっ!!?」
びりっと、しびれるような刺激が背中を伝わって、ハーメルンの腕の中で、赤ずきんの体が跳ねた。

427:ハーメルンと赤ずきん
06/10/31 15:22:52 kUgenUdU
「やっ、そこ、ヘンっ…だめ!」
赤ずきんはハーメルンの指から逃れようと、腰をくねらせたが、ハーメルンは赤ずきんを離さず、
赤ずきんから溢れ出たぬるぬるとした粘液を擦り付けて、敏感な部分への刺激を続けた。
「はっ、はっ、や、怖いっ…よ…!」
未知の刺激に耐えるように、赤ずきんはぎゅっと目をつむって、体を固くさせた。
赤ずきんはもぞもぞと落ち着かなく体を動かすと、ぱっと体の向きを変えて、ハーメルンに飛びかかるように抱きついた。
あまり勢いをつけて抱きついたものだから、ハーメルンは後ろに倒れて、木の根に頭をぶつけてしまった。
「痛……おい、赤ずきん…?」
赤ずきんは、ハーメルンを抱く腕に力を込め、胸に顔をうずめたまま、何かもごもごと言った。
「ご、ごめんね…でもわたし、こうしてないと、切なくて……っ」
顔を上げてハーメルンの方を見ると、赤ずきんの目はとろんとしていて、顔は耳まで真っ赤になっていた。
「ね、ハーメルン…つづき…」
今まで、一度も見たことのない赤ずきんの顔。ハーメルンは促されるままに、下腹への刺激を再開した。
「ふっ、う、あ…あっ…」
押し殺した声が、森の中に響いた。
「あっ…ひ、あ…ッ」
赤ずきんの声がだんだんとうわずってきて、ハーメルンを抱く腕にぐっと力がこもった。
剣士として戦う赤ずきんの力はとても強く、爪が背中に食い込んだが、ハーメルンもすっかり興奮して、夢中になっていた。
ハーメルンの指の動きがだんだんと早くなって、赤ずきんは、瞼の奥が真っ白に焼けるようで。
「あ、っ、へんだよ、ハーメル…っあ…ッ!───ッ!!!」
達する瞬間、声を上げるのが怖くて、赤ずきんは、ハーメルンの肩に噛み付いた。
肩から血がにじんで、ハーメルンは痛みに顔をしかめた。
がくがくと体をふるわせて、赤ずきんは、その瞬間の余韻を味わった。
「はっ、はっ…はひっ、はぁーっ…う、…う…」
快感の波が過ぎ去ると、赤ずきんはぐったりして、ハーメルンにもたれかかった。
ハーメルンは赤ずきんの体をそっと横たえ、ズボンを下ろして、窮屈になっていたものを取り出すと、赤ずきんにあてがった。
「ふぅー…ぅ…はー、めるん…?」
「赤ずきん…力を抜け」
まだぼうっとしている赤ずきんの腰を浮かせると、そのまま一気に突き入れ

428:ハーメルンと赤ずきん
06/10/31 15:23:52 kUgenUdU
「!?!…いったぁ───いッ!!!!」
…られなかった。
赤ずきんのそこはあんまりきつくて、半分ほど入ったところで、それ以上進むことも、戻ることもできなくなってしまった。
赤ずきんが強く力を入れるので、ハーメルンのものが痛いほど締め付けられた。
「つッ…赤ずきん、力、抜けって…!」
「痛いよぅ、ストップ、ストップ!お願いハーメルン、ホントに痛いの!ホントに無理!」
赤ずきんは必死で泣き叫んだ。
さんざんな騒ぎの後、やっとのことで赤ずきんからものを引き抜くと、
二人ともすっかり疲れて、ぐったりとお互いの背中にもたれかかった。
赤ずきんは、下腹を撫で摩りながら、
「うぅ~…あんなにイタイなんて、聞いてないよぅ…」
と、涙をぽろぽろとこぼした。
「ほらな、やっぱり、お前には早いと思ったんだ…」
とハーメルンが呟いた。
だって、と赤ずきんはハーメルンを見つめたが、ハーメルンは疲れてげんなりしてしまっていた。
「ほら、あんまり長いことキャンプを離れてると、ヴァルが心配するだろ」
と、手振りでキャンプの方を指し示した。
「でも~…」
赤ずきんはちらり、と大きいままのハーメルンのものを見つめた。
見られているのに気付くと、ハーメルンはあわててズボンを上げてそれを隠した。
「これは自分でなんとかする。お前はさっさと戻れ」
少し赤面して、ハーメルンは答えた。
赤ずきんは困ったような、考え込むような顔をした。
それからハーメルンの方にずいっと体を近付けた。
「そんなのダメだよ。わたしから誘ったんだし、ちゃんとセキニン取らなくっちゃ」
そう言って、ハーメルンのズボンに手を伸ばすと、力づくで脱がせてしまった。
「おい、赤ずきん!?」
「わあっ…」
固くそそり立ったハーメルンのそれを目の前にして、赤ずきんは感心したような声をあげた。

429:ハーメルンと赤ずきん
06/10/31 15:24:56 kUgenUdU
「なんかすごいねー、昔はもっとかわいかったのに…」
赤ずきんはのんきなことを呟きながら、それをつんつんとつついた。
「お、お前な…」
ハーメルンが腰を引いて逃れようとすると、
「あ、だめだよハーメルン!」
と、赤ずきんがハーメルンのものをギュッと思いっきり掴んできた。
「いッ!?」
強く掴まれてハーメルンが悲鳴を上げると、赤ずきんはあわてて手を離した。
「とと、ごめんねハーメルン…そうそう、男の人はデリケートなんだから、硝子細工を扱うように優しくすること…だっけ」
変な知識を口に出して再確認すると、赤ずきんは優しくそれに手をあてがって、上下に摩りはじめた。
「っ、う…」
ハーメルンの喉から声が漏れる。
赤ずきんは一心不乱に摩ったが、慣れない手つきはぎこちなく、もどかしかった。
「なあ、赤ずきん、口で…」
「ふぇ、口?…こう?」
赤ずきんが、亀頭に口づけると、ハーメルンのものがぴくりと跳ねた。
赤ずきんはちょっとびっくりして、それからにんまりと笑った。
「へえ、こーゆーのが、きもちーんだ…」
赤ずきんは手を上下させながら、先端を舐めたり、キスをしたりした。
「ん、どう…かな?」
赤ずきんはそれをしごきながら、ハーメルンに尋ねた。
「あ、ああ…悪くない」
「そお?えへへ、よかった」
へにゃっと笑ってみせる赤ずきん。そのいつもの笑顔と、淫靡な行為とのギャップが、ハーメルンを高ぶらせた。
射精感が込み上げてきて、ハーメルンは体を震わせた。
「赤、ずきん、出るッ…」
「ひゃっ?!」
赤ずきんが口を離した瞬間、ハーメルンは果てて、白濁液が、赤ずきんの顔を汚した。
「う~、ナニこれ、変な味…」
少し口に入ったらしく、赤ずきんはしぶい顔をして、それを手に吐き出した。
「悪い…大丈夫か」
「ん、平気…それよりハーメルンは?気持ちよかった?」
「あ、ああ…」
「えへへ、そっか」
ハーメルンは、脱がされたズボンからハンカチを取り出すと、にこにこ笑う赤ずきんの顔をそっと拭いてやった。


430:ハーメルンと赤ずきん
06/10/31 15:26:06 kUgenUdU
服を着て身なりを整えると、それからしばらくの間、木の下で赤ずきんとハーメルンは寄り添っていた。
「あーあ、あんなに痛いなんて、びっくりしたよ。白雪は『初めは痛みがあるかもしれませんけど、すぐにすばらしい瞬間が訪れますわ』とか言ってたのに」
「お前な、あんまりあいつの言うことを鵜呑みにするのはやめた方がいいぞ…」
「そーする。…でもね、キスされたり、触られたりするのは、とってもすてきだったよ…」
そう言うと、赤ずきんは身を乗り出して、ハーメルンの唇に、唇を重ねた。
「っ…!?」
ハーメルンが驚いて固まっていると、赤ずきんは立ち上がって、キャンプの方に戻っていった。
「ね、ハーメルン。わたしあれが好きになっちゃったみたい。…今度、ちゃんとしたのをしようね!」
途中、一度だけ振り向いてそう言うと、赤ずきんは小走りに駆け出して、
やがてその姿は見えなくなってしまった。
ハーメルンはしばらく赤ずきんは去っていった方を見ていたが、ため息をつくと、木に背中をもたれた。
どうも俺は、昔も今も、赤ずきんに振り回される立場にあるらしい。
そんなことをぼんやり考えると、ハーメルンは空を見上げた。
今夜は、月のきれいな晩だった。

431:名無しさん@ピンキー
06/10/31 16:47:20 V97OUov+
gj

432:名無しさん@ピンキー
06/10/31 22:19:26 K/9cAhbF
GJΣd

433:名無しさん@ピンキー
06/10/31 23:38:54 5NjmBvw/
GJ!GJ!

434:名無しさん@ピンキー
06/11/01 00:11:59 hE9+vHCt
エロだけどほほえましいなw

435:名無しさん@ピンキー
06/11/01 00:41:21 RSmX6umT
GJ
和んだw

436:名無しさん@ピンキー
06/11/01 00:47:56 VTVDhk6i
やばい。抜いた

437:名無しさん@ピンキー
06/11/01 20:04:45 5X3qWlXT
14歳だったら余裕で入るんじゃない?

438:名無しさん@ピンキー
06/11/01 20:53:40 stNh5J5J
.: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::☆:::::::+::::::::::::::
  . . : : : ::::/⌒ヽ: ::: :: : :::: :: ::: ::: :::::::::::::::::::::::::..,,::。:+:::::::::::::::::::::::
  . .... ..::::/  <`O:: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::+,::o;;::・;,:::::::::::::::::::::
     ⊂ニニニ⊃. . .: : : ::: : :: ::::::::: ::::::::::::::::..<;;::・,,::;ゞ;;o;*::.:::::::::::
     /:彡ミ゛ヽ;)ー、. . .: : : :::::: ::::::::::::::::,,;;;<;+::;;;´;*::o*:,,;;ゞ;;::::::::
    ./ /ヽ/ヽ、ヽ  i. . .: : : :::::::: :::::::::::;;;*;;;〇;ゞ;*::;;:<;;;*;:;ゞ;;o;
   / / 。  ヽ ヽ l   :. :. .:: : :: ::<;;;;〇;ゞ;*::o,ゞ ;*;;;;*ゞ;*:o
  ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄     ;;;*;;;〇;ゞ;*::;;;;;*ゞ;*::o, 〇;;; *
                       : : : : : : llllllll : : : : : :
                           田田田

439:名無しさん@ピンキー
06/11/02 22:01:45 sMYjj1CC
>>13,14,15
少女バージョン、激しく輪姦強姦モノが似合うと思うのは漏れだけか?ww
今のサンドリヨン様には鏡プレイかにゃー。

440:名無しさん@ピンキー
06/11/02 22:04:30 sMYjj1CC
間違えた。
>>413、414、415だ。すまん。

441:名無しさん@ピンキー
06/11/03 01:29:22 x00+qG6x
鏡に向かってオナとか?

442:名無しさん@ピンキー
06/11/03 15:43:54 8UkDmCrJ
それもいいな。漏れ的には羞恥プレイが好みだww
明日はサンドリヨン様出るっぽいな!

443:名無しさん@ピンキー
06/11/05 07:57:38 22s4Mk+I
赤「ヴァルは大事な…大事な…私の大事な──」
言葉の途中で止められたけど、これは何か決定的な一言を言いそうになったのか
それとも、ヴァルが自分にとってなんなのかまだよく分かってなかったのか…

444:名無しさん@ピンキー
06/11/05 08:33:37 wMtImAK8
非常食

445:名無しさん@ピンキー
06/11/05 10:03:12 eEZ5Kjfo
バター犬

446:名無しさん@ピンキー
06/11/05 10:20:21 48I/24Q+
実はすでにヴァルと結婚していて、子供も3人いる。

447:名無しさん@ピンキー
06/11/05 11:47:47 Fl9mKBuU
あったかい毛皮

448:名無しさん@ピンキー
06/11/05 11:57:09 bXZgUFKx
>>444
来週からEDがヴァルの哀愁漂う泣き声になったりしてな
横で般若が通訳してて

449:名無しさん@ピンキー
06/11/05 14:22:19 GzjgnGwn
サンドリヨン様をレイプしたい・・・ハアハア

450:名無しさん@ピンキー
06/11/05 16:11:08 Fl9mKBuU
ヴァルはサンダリヨンに獣化されたんd(ry

451:名無しさん@ピンキー
06/11/05 16:23:15 GzjgnGwn
まじでか。
獣化したヴァルがサンドリヨン様を犯したら萌え。

452:名無しさん@ピンキー
06/11/05 23:36:19 Fl9mKBuU
いまいちづらの使い方が分からんのだが…
とりあえずお題はこれにしてみてはどうか。
urlが長すぎたらどうしようorz

URLリンク(z.u.la)

453:名無しさん@ピンキー
06/11/05 23:53:23 Fl9mKBuU
スマン、できてなかったorz

URLリンク(d.pic.to)

454:名無しさん@ピンキー
06/11/06 21:02:33 DaI2+lkZ
サンドリヨンは声がおばさんすぎて萌えん
桑島ならいいのに・・・・・・

455:名無しさん@ピンキー
06/11/07 18:48:08 0928NVkb
>>448
エクセルかw

456:りんごx草太 1
06/11/08 10:58:54 Cp0PAQSJ
お邪魔致します。初投下いたします。
りんごx草太 エロ無いです・・・すいません


♪じゅ~すい、じゅ~すい、じゅっじゅっじゅっじゅ、じゅ~すい、
じゅ~すい、じゅ~すい、じゅっじゅっじゅっじゅ、じゅ~すい~♪

よく意味はわからないけど、楽しそうに歌を歌いながら僕の前を跳ねている少女
パッと見は7~8歳位に見える
多分それくらいの年齢だろう
彼女が跳ねるのと同時に腰の鈴がリンリン鳴っている
放っておくと、どこかへ走り出してしまいそうだったから、僕が少女に着けたものだった

僕はとにかくこの少女に話かけてみる
「キミの名前は?キミは赤ずきんじゃないの?」

彼女から返事は無い
彼女と出会ってから、ずっとこんな調子だ

もう一度思い出してみる
なぜ僕はここに居るのか?
ファンダヴェーレに僕たちは確かに居た
昨日は旅の途中で立ち寄った村で、親切な村人にお世話になり、寝床として納屋を借りることができた
そこでみんなで寝たんだ
赤ずきんはヴァルに寄り添うように、白雪・いばら・りんごは並びながら、僕は少し離れた壁に寄り添うように寝た

そこまでは間違いない
でも・・・

起きたら、僕はエルデに・・・
つまり、僕が元々生活していた世界に居た
しかも、僕の部屋のベッドに・・・

その隣には、赤ずきんを小さくしたような少女が寝息をたてて・・・・

最初は何が起きたのか良く解らなかったけど、この少女と外に出てみて解った
ここは確かにエルデだ、しかも僕が暮らしていた町だった


457:りんごx草太 2
06/11/08 10:59:49 Cp0PAQSJ

とにかく、みんなを探す為に僕と赤ずきんによく似た少女は町中を歩き回っている
この少女は何を聞いても答えてくれない
でも、とても楽しそうにしている

「みんな見つからないね、デパートの方に行こうか?」

満面の笑みで少女は答えた
少女は歌う意外に言葉を発しない
でも、なぜか少女の言いたいことや気持ちが伝わってくるんだ

心配いらない・・・絶対にみんな見つかるよ・・・・って

そんな少女の笑顔が僕をこんなに落ち着かせてくれる
不思議な少女だなぁ


「――――やっぱり誰も居ないね」

デパートの屋上にも誰も居なかった
この世界に来てから、僕達は誰とも逢っていない
まるで、この世界には僕達しか居ないようだ


―――クイッ
そんな僕の不安な気持ちを感じ取ったのか、少女が僕の袖を引っ張る
「大丈夫。絶対みんなに逢えるよね」


―――コクリ
少女がうなずく


458:りんごx草太 3
06/11/08 11:00:31 Cp0PAQSJ

この笑顔は不思議な力を感じるんだ
とても心が安らぐ、そんな不思議な力


―――でも

・・・・・・・・・・時折見せる
 
―――僕は

・・・・・・・・・・切ない横顔

―――この力を

・・・・・・・・・・何度も見てきた

―――知っている

・・・・・・・・・・誰よりも近くで


―――――ずっと僕のそばに居た1人の少女を


もう日は落ちかけていた
結局町中を歩き回ったけど、誰一人として出会うことは無かった
「今日はもう帰ろうか?」


459:りんごx草太 4
06/11/08 11:01:12 Cp0PAQSJ

――コクリ
少女が屈託のない笑顔でうなずいた
夕焼けの残り日が顔を真っ赤に染めている


この笑顔・・・・僕の想像は確信へと変わる


そう言えば、昔にもこんなことが有ったね
あれは・・・・キミが大切にしていた帽子が風に飛ばされた時だったよね
帽子を追いかけて、道路に飛び出しそうになったり
見失った後は、必死に町中を探し回った
いつしか、二人して迷子になって・・・
お巡りさんに家まで送ってもらったよね

いつしか少女の表情が変わっていた
笑顔から、驚きに満ちた表情に




「――――覚えてたんだ?」


460:りんごx草太 5
06/11/08 11:01:57 Cp0PAQSJ



「当たり前じゃないか・・・・僕とりんごの大切な思い出なんだから」

初めて聞いた少女の歌声以外の声は、僕がずっと聞き続けてきた懐かしい声だ・・・

「そろそろ姿を見せて欲しいな・・・・りんご」

パァっと世界が光に包まれた
眩しさで目が眩みそうだ

いつしか少女の姿は消え、僕が良く知ってる女の子の姿になる
ずっとそばで見続けてきた僕の幼馴染に・・・・・・

やっと逢えたね

「もう!気付くのが遅いゾ!」
「ごめんね、りんご」
優しく抱き寄せる
 「でも、どうして赤ずきんの姿に?」
「そ、それは・・・・」
 「どうしたの?顔真っ赤だよ?」
「う、うるさい!いいから草太は早くここから出る方法を考えてよ!」
 「いや、突然そう言われても・・・・」

そう、僕達はまだこの世界が出れたわけじゃないんだ

「う~ん・・・・あたしも気付いたら草太のベッドに居たし・・・」
 「えっ?じゃぁ、りんごは僕より先に起きてたの? 起こしてくれればよかったのに」
「だ、だ、だって・・・一緒の布団で寝るのなんて、幼稚園の時以来だったし・・・・」
 「あ、あ~・・・・そう・・・だったね・・・」

何か気まずいなぁ・・・
あ、やばい・・・・意識したら・・・・落ち着け~落ち着け~僕の分身よ~


461:りんごx草太 6
06/11/08 11:02:38 Cp0PAQSJ

「あれ?草太どうしたの?」
 「い、いや・・・なんでもないよ」
「でも、少し様子が・・・・って、や、やだ!!草太のH!変態!!」
 「い、いたっ!!り、りんご!た、叩かないでよ!」
抱きしめたままだったから、りんごに気付かれてしまった・・・

「う、うるさい!うるさい!なんで、こんな場所でそんな状況になってるのよ!!」
 「しょ、しょうがないじゃないか・・・生理現象なんだから・・・」
「やだやだ!もう! 早く何とかしてよ!!」
 「ま、待って、落ち着けば大丈夫だから!」
「わ、わかったから・・・早く治してよ・・・・」

 「う、うん。」
僕はりんごから手を離そうとした
「このままで!」
 「えっ?いや、このままだと・・・・その・・・落ち着かせるのは・・・」
「だって・・・・離れたらまた・・・はぐれるのは嫌だもん・・」

か、可愛い!
りんごのことは昔から可愛いと思っていたけど、この可愛さは今までと違う

やばい・・自分を抑えきれない・・・・・

「草太?どうした・・むっ?」
 「ちゅっ・・」
抑えきれませんでした・・・・

唇を離すと、りんごが顔を真っ赤にしていた
「草太と・・・・・キス・・・・しちゃった・・・」
 「ご、ごめん・・・・・・りんごが・・・その・・・可愛すぎて・・・」

顔を真っ赤にしながらりんごが俯いてる。なにか、喋ってるけど・・・声が小さくて・・
「・・・・か・・・・ば・・・」
 「りんご?・・・・聞こえな」
「ばか!ばか!ばか!ばか!ばか!ばか!草太のばか!」
りんごの叫びが僕の言葉を遮った
 「うわっ!・・ご、ごめん!嫌だったよね?」
「違うの!なんで!?なんでこんなにムードの無い状況でするの!!」
 「え?いや、それは」
「まだ告白もしてないんだゾ!・・・まだ・・・好きって言ってないのに・・・」


462:りんごx草太 7
06/11/08 11:03:27 Cp0PAQSJ

涙目になってるりんごを強く強く抱きしめる
 「ごめん、りんご・・・・」
スーッと息を吸い込み、心を落ち着かせる
「りんご、僕は・・・りんごが好きです」
「あ、あたしも・・・草太が、大好きだゾ」

「・・・・ん」

そのままキスをした
触れ合うだけの優しいキスを

「嬉しい・・・・大好き・・・」
 「うん。僕も大好きだよ・・・」

少しすると、落ち着きを取り戻したりんごが頬を薄く赤く染めながら、恥ずかしそうに言った
「草太の・・・・落ち着いた・・・・?」
最初は何のことか解からなかったけど・・・・
 「あっ・・・うん・・・もう大丈夫・・・・」
そう、僕のいきり立っていた分身は落ち着きを取り戻していた
「そう、よかった・・・」

なにが良かったのだろう?とにかくりんごはホッとしたようだった
そのホッとした顔が可愛かったので、僕のパンツがぬるぬるで気持ち悪いこの状況も良しとしよう
たとえキスだけで我慢できなかった情けない事実があろうとも、これは僕の中にしまっておこう・・・・・


そのまま、僕達は抱き合ったままいつしか眠りについて・・・


463:りんごx草太 8
06/11/08 11:04:04 Cp0PAQSJ


目を覚ますと、そこは昨日眠りについた納屋の中だった
特に変わった様子も無かった・・・僕とりんごが抱き合って眠っている以外は・・・・

「ちょ、ちょっと!!りんごさん!!私の草太さんに何しているんですか!?」
「む~、ちょっと白雪!『私の』って何よ!草太はわ・た・し・の草太なんだから!!」
「なんだ・・朝から・・・って、これはどういう状況なんだ?」
「あっ、ヴァルおはよう。」
「おう、草太・・・・どうしたんだ?これ?」
「あ、あははははは・・・・」

「楽しそう~!あたしも混ぜてぇ~!!」
「ふわわわわ・・・赤ずきんが混ざるならあたしも・・・・」
「駄目よぉ!草太は私の草太なんだからぁ!」


朝からドタバタしながら、今日も旅に出た

結局あの世界?夢?のことは謎のままだった

楽しそうに先頭を歩く赤ずきん、赤ずきんの隣にヴァル、いつも眠そうないばら、その横には白雪が、最後尾に僕とりんごが・・・

 「そういえば・・・なんでりんごは赤ずきんの姿をしていたの?」
僕は最も疑問に感じていた部分をりんごに聞いてみる
「だって・・・・・草太がいつも赤ずきんのことを見ていたから・・・草太は赤ずきんのことが好きなのかな?って思ったら、気付かないうちに赤ずきんを小さくしたような姿になってて・・・」

「それ、だけ・・・?」
「むぅっ。それだけって言うけどね、私には一番大事な問題だったんだゾ!!」
いまにも掴み掛かりそうなりんご
 「ご、ごめん。・・・・・・僕が赤ずきんを見ていたのは、赤ずきんがりんごの小さい頃に似てるなって思ってたからだよ。」

予想外の答えだったのだろう、りんごはポカンとした表情だ
「私に・・・?似てる?」
 「うん。小さい頃のりんごって、赤ずきんみたいにいつも楽しそうに跳ねてたなぁって・・・」
「そ、そう?」
 「うん。いつも楽しそうだったよ。・・・・そんなりんごを見ているのが僕は大好きだったんだよ。」
「・・・・うん。そうかもね・・・・よし!!行くゾ!!草太!!」
いきなり僕の腕を引っ張って、りんごが走り出した


走り出す僕らのリズムに乗せるように、聞き覚えのある鈴の音がりんごから聞こえた


fin


464:りんごx草太 あとがき
06/11/08 11:05:59 Cp0PAQSJ
初めてのSSでしたので、いたらない点が多々あると思います。

少しでも楽しんで頂ければ幸いです。

465:名無しさん@ピンキー
06/11/09 21:38:37 359P3j0Q
かなり特殊な組み合わせ願ってもいいですかね?
草太×いばら母・・・・・ダメ(´・ω・`)?

466:名無しさん@ピンキー
06/11/10 16:34:07 15H+G2hT
赤ずきんとヴァルのお話を書きました。
が、エロ少ないです。

467:孤狼の夢(1/6)
06/11/10 16:34:55 15H+G2hT
 銀盆のような月が、空高くに浮かんでいる。
 夜の帳が落ちた森。月光に浮かぶ木々の合間。風をしのげる程度の窪みに、赤ずきんとヴァルが寄り添っていた。
「三銃士に就任早々、災難だな……」
 焚き火を見つめながら、ヴァルが呟いた。
「そうだねー……」
「夜明けまでは、まだ相当時間があるな……」
「そうだねー……」
「天気が荒れなきゃいいな……」
「そうだねー……」
「……一足す一は?」
「二」
 ちゃんと聞いてはいるらしい。ヴァルは深いため息をついた。
「そんなに落ち込まないでよ、ヴァル。敵もこの辺りからはほとんど退いたみたいだし、朝まで待てば何とかなるよ」
「分かってる。落ち込んじゃいねえ。自分の不甲斐なさに呆れてるだけだ」
「……ごめんね」
「お前のせいじゃない。むしろ謝るのは俺の方だ」
 ヴァルは自分の後ろ足片方に目をやる。軽くない負傷をしていた。全く動けないわけではないが、いざ戦闘になれば足手まといになるのが目に見えていた。

 この日、四つ葉騎士団は領土へ侵入したサンドリヨン軍に対して、三銃士に就任したての赤ずきんを含む、大隊規模の戦力を投入。
 戦端が開かれると同時に、赤ずきんはヴァルと共に先陣を切って敵戦列へ突っ込んだ。突進力と機動力では他の追随を許さない、このコンビならではの行動だった。
 それまでも四つ葉騎士団は、赤ずきんを始めとする先駆けの猛者が錐で穴を穿つように攻め入り、後列の部隊がその穴を押し広げて敵を分断していく戦法で、幾度も勝利を収めていた。
 だが今回は事情が違った。
 敵は重装甲の甲殻類型と、高機動の飛行型ナイトメアリアンを主として編成されていた。前者が壁として突進を押し止め、後者がヒットアンドアウェイで攻撃を繰り返す。
 敵も戦法というものを学んでいるのだ。四つ葉騎士団は徐々に苦戦の様相を呈してきた。
 敵陣深く入り過ぎていた赤ずきんとヴァルは、混戦の最中、本隊と離ればなれになり、いつしか孤立無援となってしまう。
 一人と一匹は、互いに庇い合いながら、戦場を切り抜けるべく奮戦した。
 日暮れになってようやく、戦闘は四つ葉騎士団の辛勝で幕を閉じた。
 だが、孤立していた上にヴァルが負傷したため、赤ずきん達は帰還が遅れ、やむなく野宿することになってしまった。

468:孤狼の夢(2/6)
06/11/10 16:35:26 15H+G2hT
 そして今に至る。
「……赤ずきん。やっぱりお前だけでも戻れ」
「ダメだよ。ヴァルを置き去りになんて出来ない」
 きっぱり言い返され、ヴァルは何度目かのため息をついた。
 凍死するような時期ではないが、やはり夜は寒かった。小さな焚き火だけでは辛い。互いに身を寄せ合い、少しでも暖を取ろうとする。
 赤ずきんのためにも、自分が毛皮持ちの生き物で良かった……そんなことをヴァルは思う。
「はぁ~、お腹空いたなぁ……」
 赤ずきんが緊張感の無い声を上げた。さっきその辺で採った木の実を食べたばかりだが、育ち盛りな上に食いしん坊の赤ずきんがそんな物で足りるわけがなかった。
「俺もだ……辛抱だな」
「うん……」
「寝てろ。疲れてるだろ」
「うん……」
 頷いたきり、赤ずきんは黙り込む。やがてうつらうつらと微睡みだしていた。
 ヴァルは空を見上げる。雨が降らないかが最も心配だったが、幸いにも満天の星空だった。
 視線を落とす。赤ずきんは小さな寝息を立てていた。戦場での獅子奮迅ぶりが嘘のように、あどけない寝顔だった。

 一刻ほど過ぎた頃。
 不意に赤ずきんが目を見開いた。
「どうした?」
「静かに。火を消して」
(敵か)
 赤ずきんは無言でグリムテイラーを手に取り、立ち上がる。ヴァルも反射的に立とうとして、足の痛みに顔をしかめた。
「数は多くないみたい。行ってくる」
 ヴァルが何か言う間もなく、赤ずきんの体は闇中へ掻き消えていた。

 音を立てないよう細心の注意を払いながら、赤ずきんは木々の間を縫うように進んでいく。
 気配の塊に対して風下に位置して身を沈め、前方に目を凝らした。
 影が二つ、月明かりに浮かび上がった。ナイトメアリアンだ。
 二匹とも虫型の雑魚だった。始末は容易いが、仲間を呼ばれたら厄介だ。同時に仕留めなければいけない。
 月と樹木の作る陰影に溶けながら、赤ずきんはそろりと歩を進めていった。
 二匹はまるで警戒心の無い足取りで、のろのろと歩いている。
 赤ずきんは息を殺し、グリムテイラーを構えた。月が傾き、青い光が差す。張りつめた横顔が、淡く浮かび上がる。
 低く地を這うように、影が走った。
 刃が閃く。
 二匹のナイトメアリアンは声もなく息絶え、光の塵となって消えた。

469:孤狼の夢(3/6)
06/11/10 16:36:29 15H+G2hT
「済んだよ」
 小用を済ませたような調子で、帰ってきた赤ずきんが言った。ヴァルは、心配しなかったと言えば嘘になる反面、これが当然と頷いた。
 赤ずきんは軽くズボンを払ってから、ヴァルのすぐ隣に腰掛けた。火を起こす準備をしながら、小さく呟く。
「ナイトメアリアンはさ、楽だよね」
「……何がだ?」
「死骸が残らないから」
 淡々とそんなことを言う赤ずきんの横顔は、いつもと変わりない。だがヴァルには、どこか言い様の無い影を感じさせた。
 ようやく点いた赤い火が、ちろちろと闇を舐める。
「なあ、赤ずきん……」
「何?」
「お前、この先もずっと四つ葉騎士団で……戦いを続けていくつもりか?」
「それはそうだよ」
 何で今さらそんなことを? と問いたげに、赤ずきんは首を傾げた。ヴァルは黙ってその目を見ている。
 無邪気で明るく、食い意地の張った、どう見ても年相応の女の子でしかない赤ずきん。
 そんな彼女が、戦場においてはどんな騎士にも劣らぬ果敢の働きを見せる。数々の武器で敵の群れを屠り、駆逐する。
 四つ葉騎士団に入ってから、短い期間に活躍を重ね、ついには三銃士の一角にまでなってしまった。
 確かに彼女は強い。学童の頃から、剣術には非凡な才を見せていた。
 だが、戦場の赤ずきんは、そんな上辺の強さでは測れない、半ば異常とすら言えるものを漂わせていた。
 焚き火がパチリと爆ぜ、火の粉を散らせる。
「俺はな、赤ずきん……」
 枯れ枝を折って火にくべる赤ずきんを見ながら、ヴァルは言葉を続ける。
「恐いんだよ」
「……あたしが?」
「違う。お前がじゃなくて……戦いを重ねるたびに、俺が昔から知ってるお前が、どこかへいなくなってしまいそうで……恐い」
 また、火の粉が飛んだ。
「……いつまでも子供のままでなんて、いられないよ」
「そういう意味じゃない……お前ぐらいの年の女の子なら、もっと他の道だってあるはずだろう」
「……ヴァルはあたしが戦うのに反対なの?」
「お前が決めるべきことを、俺が止めたりは出来ない。だが、俺は……」
 それきり、ヴァルは口を噤む。
「…………恐いのは、あたしもだよ」
 ぽつりと、赤ずきんが呟いた。視線を沈めて、言葉を続ける。
「戦いの時……敵の群れが迫ってくる。色んな方向から、何匹も……あたしは一瞬で、その動きを全て捕らえる。
 そして考えるの。素早く敵を倒すため、どう体を動かして、どう剣を捌くか……考えるのとほとんど同じに、体が動いてる。剣を通して、敵を倒す感触が手に伝わってくる。
 それをあたし……心のどこかで楽しんでる。戦って、敵の命を奪うのを、楽しんでるの。それに気付いたら、何だか、自分が恐くなってきた……」
「……そうやって悩むのなら、お前は善い人間なんだ。まともな証しだ」
「……」
「一度でいい。戦い以外で、自分の道を考えてみろ。俺はお前が嫌と言わない限り、どうなっても付いていてやる」
「……うん」
 赤ずきんは、組んだ腕に顔を埋めて、眠るように目を閉じた。
 長い沈黙が流れた。火の粉の散る音だけが、時折思い出したように響く。

470:孤狼の夢(4/6)
06/11/10 16:37:10 15H+G2hT
「ふふ……」
 不意に赤ずきんが笑みを漏らした。
「どうした?」
「あのね、考えてみたんだ。四つ葉騎士団に入らなかったら、あたしが何になってたか」
「何なんだ?」
「ヴァルのお嫁さん」
「なっ……」
 悪戯っぽい笑顔を向ける赤ずきん。ヴァルは一瞬硬直して、すぐからかわれていると思い、口調を荒げた。
「あのな、俺は真面目な話を―」
「真面目だよ。ヴァルが言う他の道って、つまりそういうのでしょ」
「確かにそういうのも含めてだが……俺を例に出すな。冗談でもびっくりするだろうが」
「冗談か……」
 赤ずきんはどこか遠くを見るように、視線を宙に浮かべた。
「あたしとヴァルじゃ、やっぱり冗談にしかならないの?」
「当たり前だろ」
「あたしがまだ子供だから?」
「そんなんじゃなくてだ。お前は人間で、俺は狼族だろうが」
「じゃあもし、あたしが狼族だったら? ヴァルが人間だったら?」
「それは……」
 ヴァルは言葉を詰まらせた。そのまま、また長い沈黙が流れる。
「ヴァル、黙ってるのはずるいよ」
「お前が答えにくい質問をするからだろうが……ったく」
 ヴァルは一際大きなため息をついた。
 赤ずきんは視線を真っ直ぐヴァルに向け、答えにくい質問を繰り返す。
「ねえヴァル……もし同じ種族なら、あたしを貰ってくれる?」
「他に貰い手が無いならな」
 すげなく言い捨てて、ヴァルはそっぽを向く。その背中を、赤ずきんが優しく抱きしめて、毛皮に頬ずりした。
「ありがとう、ヴァル……」
「よせ。俺は―って、痛い痛い! 足触るな、足!」
「あ、ごめん」
 うっかり負傷中の後ろ足に触れていた。赤ずきんは慌てて身を引き、傷の具合に目をやる。
 包帯を巻いただけの応急処置。無事に帰還できたら、すぐ本格的な治療を受けなければいけない。
「こんなことなら、ちゃんと回復魔法を習っておけばよかった……」
「人には向き不向きがあるんだ。お前は無理せず、自分に出来ることをすればいい」
「それって、あたしに魔法は向いてないってこと?」
「ま、そうだな。魔法に限れば、白雪やいばらには逆立ちしても敵わないだろ」
「むー……厳しいこと言うなぁ」
「俺の性分だ。旦那にはもっと優しい男を選ぶんだな」
「…………でも、あたしはヴァルがいいよ」

471:孤狼の夢(5/6)
06/11/10 16:37:42 15H+G2hT
「……もうよせ。本気にしちまうぞ」
「本気にしてよ」
 赤ずきんはそっと体を寄せ、ヴァルの頬に口付けた。
「ねえ、ヴァル……」
 赤ずきんはヴァルをじっと見つめる。ヴァルは目をそらして、体を離そうとした。
「赤ずきん、俺はお前を―」
「何も言わないで。一度でいいから、あたしを女の子として見てくれないかな……人でも狼でも、心は同じはずだよ」
「…………後悔しても知らねえぞ。俺だって雄なんだからな」
「あたしだって女だよ」
 もう一度、赤ずきんから口付けた。今度は頬ではなく、牙の覗く大きな口に。
 端から見れば、少女と獣の、微笑ましい光景かもしれない。
「んっ……んぁ……」
 だがこれは違った。一人と一匹が、熱い呼気と舌を絡ませ合う。
 ヴァルはのし掛かるように、赤ずきんを押し倒した。後ろ足の傷が痛んだが、気にはならない。
 赤ずきんは抵抗せず、されるがままに受け入れていた。
「ん……ふふっ……」
 ヴァルの体毛がチクチクと肌を刺す。痛いよりもくすぐったい。赤ずきんはつい笑い声を漏らした。
「……萎えるぞ、おい……」
「ごめん。でもくすぐったくて……ひゃっ!?」
 ヴァルは鼻先で赤ずきんのタンクトップを捲り上げ、控えめな乳房に舌を這わせる。
「ヴァ、ヴァル……余計にくすぐったいってば……あっ、く、う……あははは!」
「でかい声を出すな」
「わ、分かってるけど……く……ふふっ、ちょっと、やめ……くぅ」
 赤ずきんは目の端に涙を溜めながら笑いを堪える。
 やめてと言われても、ヴァルは行為を止めなかった。外気に触れて固くなった乳首を舌で何度も舐る。しなやかな肌は微かに汗ばみ、しょっぱい味がした。
「ふふっ……ふぁ……あっ」
 くすぐったいのは、それだけ敏感ということだ。ヴァルの舌で執拗に舐め回されるうち、赤ずきんの反応が変わってきた。吐息に甘い喘ぎが混じる。
「あっ、はぁ……はぁ……んっ」
「まだくすぐったいか? 赤ずきん」
 舌を止めてヴァルが尋ねると、赤ずきんは顔を真っ赤にして、潤んだ目をしながら首を横に振った。
「ううん……でも、変なの……何だか、すごく切なくて……うぁっ」
 ヴァルがもう一度舌を這わせると、赤ずきんは全身を震わせて反応した。
 股間に鼻先を近付けると、そこが湿っているのが生地を通して分かった。
「脱いでくれるか」
「うん……」
 赤ずきんは頷いてから、ズボンに手をかけて下着ごとずらした。
 まだ幼さを残すその場所が露わになる。毛は僅かに陰るほどだが、ふっくらとした、艶のある秘所だった。未成熟な桃色の核が僅かに覗いている。
「うぅ……」
 見られている羞恥か、赤ずきんは顔をますます赤くして目を背けた。そんな様子に構わず、ヴァルは割れ目を掻き分けるように舌を這わせる。
「ふぁっ、あっ……んっ!」
 舌先で中を刺激するたびに、赤ずきんの体が震える。かわいらしい喘ぎ声が響く。

472:孤狼の夢(6/6)
06/11/10 16:40:16 15H+G2hT
 そこはもう十分に潤んでいた。
「入れるぞ」
「う……うん。あ、後ろからするの?」
「いや、どっちでもいいが」
「前からでいい? ヴァルの顔が見えないと、不安だから……」
「……分かった」
 仰向けの赤ずきんに、ヴァルが前から覆い被さった。
「いいな」
「うん……きて」
 赤ずきんはヴァルのものに手を添え、先端を膣口にあてがう。
 ヴァルはゆっくり腰を沈め、半ばまで赤ずきんの中に入っていった。
 血はほとんど出なかった。それでも初めてには変わりない。赤ずきんは歯を食いしばって痛みに耐えた。
 ヴァルは今さら、自分が取り返しの付かないことをしているのではないかと、後悔に胸を痛くした。たとえ赤ずきんが望んだことであったとしても。
 その気持ちが表情に出ていたのだろう。赤ずきんは涙を浮かべながら微笑むと、ヴァルの首に腕を回して優しく抱きしめた。
「ヴァル……」
「赤ずきん…………俺は、お前を傷付けたくなかった。守ることをいつも考えていた。その俺が、お前を傷ものに―」
「好きな人と結ばれるのが、どうして傷になるの?」
「……赤ずきん……」
「好きだよ、ヴァル……もう分かってるくせに、はっきりこう言わないとダメなの?」
「……すまん。俺も……好きだ。赤ずきん」
 繋がりあったまま、二人は二度目のキスをした。激しく、熱く。思い合う同士、胸の底で疼く気持ちを、唇に込めるように。
「辛いなら、言えよ」
「大丈夫だよ……痛いけど、嬉しいから」 
 ヴァルが動き出してからも、赤ずきんはずっと抱きしめる手を放さなかった。やがて疼痛に快感が混じり、体の芯が熱くなってくる。体が内側から溶けていくような錯覚を感じた。
「ふ、あっ……あっ……ヴァルっ……ヴァルぅっ……!」
「く……赤ずきん……いくぞっ」
「う、ん……きてっ……ヴァル……あたし、あたしっ……」
「うぅっ……!」
 赤ずきんの奥深くで、ヴァルは果てた。精液が脈打って溢れ出てくる。
 抱きしめる腕に力を込め、赤ずきんはヴァルを最後まで受け入れた。
「ヴァル……あたし、大丈夫だから。ヴァルが傍にいてくれれば、ずっと―」
 耳元で呟かれたその言葉が、ヴァルの耳に透き通った余韻を残していた。

 空は相変わらず満天の星空。ヴァルの大きな体に埋まるようにして、赤ずきんは目を閉じていた。このまま眠るのを惜しむように、呟き声で語りかける。
「ねえ。どうしてヴァルの背中はこんなに大きいの?」
「お前を乗せて、どこまでも走れるようにだ……」
「どうしてヴァルの体はこんなに温かいの?」
「お前が寒くないようにだ……」
 他愛も無い問い掛けを繰り返す。そのうち、声は小さくなり、やがて寝息に変わった。
 月を仰ぎながら、ヴァルは大きく息を吐いた。安堵ともため息ともつかない。
 目の前には赤ずきんの無邪気な寝顔がある。
 安らかな眠りの中で、どんな夢を見ているのだろう。
 そんなことを考えながら、ヴァルもまた微睡みに落ちていく。
 夜明けはまだ遠かった。

473:おわり
06/11/10 16:41:24 15H+G2hT
読んで下さった方&前作にレスくれた方、ありがとうございました。

テレビだと、やっぱり赤さんの黒い部分はあんまり出てこないのかな……

474:名無しさん@ピンキー
06/11/10 17:47:14 ur/00FD2
GJ!
サンドリヨンさまのエロ小説書いてるやついまいか~
ちなみに俺は毎晩妄想してるぞ。ハアハア

475:名無しさん@ピンキー
06/11/10 23:03:44 Hop0+xZ0
>>473
GJ!
>>474
その妄想を全てこの板に吐き出せ!

476:名無しさん@ピンキー
06/11/10 23:06:12 fR45Q1V1
GJ!GJ!!

思わず世界から抜け出せなくなるところだった。
物語の文の流れが好きだ。

477:名無しさん@ピンキー
06/11/10 23:54:52 uykGkD9A
gj



赤ずきんカワユス

478:名無しさん@ピンキー
06/11/11 00:46:04 HaqejRg7
そうだよなぁ…14歳だから普通にマン毛とか腋毛生えてるんだよなぁ…



と抜いたあとで妙に冷めたように納得した俺ガイル

479:名無しさん@ピンキー
06/11/11 01:22:44 aSsyLTxL
ネタってやっぱ寝るとき思い浮かぶよね。ただの妄想かもしれんが

480:名無しさん@ピンキー
06/11/11 06:33:52 NKTdYdBJ
寝る前の妄想は思い返すと恥ずかしい内容だと聞いた

481:名無しさん@ピンキー
06/11/12 14:10:26 3LMpC0KD
夜中になればなるほど妄想は激しさを増すww

>>475
いんや、この板に吐き出すには俺にはまだ修行が必要なようだ。頑張るよ。

482:名無しさん@ピンキー
06/11/12 15:42:05 4sYE0UX4
>>481
草太×白雪姫ネタをお願いします。(草太攻めの白雪受け)
純愛H希望

483:名無しさん@ピンキー
06/11/12 16:30:48 3LMpC0KD
>>482
う~む、俺ってSだから無理矢理モノやら凌辱モノやらしか妄想できんww
純愛スキーなヤツに頼んでみるよ。

484:名無しさん@ピンキー
06/11/12 17:08:36 4sYE0UX4
>>483
お願いします。

485:名無しさん@ピンキー
06/11/12 20:20:53 xVcE5gKi
ハーメルンとりんごの凌辱物も読みたい…。もちろんハーメルンが受けで♪

486:名無しさん@ピンキー
06/11/13 18:49:46 7hzGtE8G
誰かイバラ姫でかいてくれる猛者はおらんのか!?

487:名無しさん@ピンキー
06/11/14 00:07:41 LuujTOEt
ハメ太郎はイジられキャラだからエロパロでもいけそうだ

488:名無しさん@ピンキー
06/11/14 02:27:29 Vlq8mjIT
>>486
チンコかいたぜ!





489:名無しさん@ピンキー
06/11/17 07:54:50 PlrcTNv9


490:名無しさん@ピンキー
06/11/17 18:02:52 kGku+EF/
>>487
納得!!ショタコンサンドリヨンに狙われるな。あ、だから草太も狙われてるのか!!ww

491:名無しさん@ピンキー
06/11/18 02:58:23 S3eRihyp
ハメ太郎のかぼちゃプレイ希望

492:名無しさん@ピンキー
06/11/19 11:55:53 WrW0mHLF
>>491
南瓜を見ただけで気絶するのが問題だが……

493:名無しさん@ピンキー
06/11/21 07:24:29 MnTx05Bk
自慢じゃないが昨日の晩飯は肉じゃがと某コンビニのつゆだく肉まんだった

494:名無しさん@ピンキー
06/11/21 12:21:19 Jt29dbXc
>>493
赤ずきんがそれに釣られるのもあり。

495:名無しさん@ピンキー
06/11/21 20:47:24 LZetntFt
>>472
遅レスだがGJ。特に「ねえ。ヴァルの背中は~」の所が上手いと思った。

「遅いー!100年待ったよ・・もぅ嫌いになっちゃおうかと思った・・。」
何故か赤ずきんを見るとこういう情景が妄想される・・

496:名無しさん@ピンキー
06/11/21 22:46:00 UmefGPzO
>>495
その台詞ならいばらの方が

無論ドラマCD風に

497:名無しさん@ピンキー
06/11/22 00:40:22 hqOqjxMH
赤ずきんの靴の裏がどうしても「世多桜てとら」を思い出すのは漏れだけか?

498:名無しさん@ピンキー
06/11/22 03:50:55 IA3QB/FN
需要を100%無視して、ブレーメン×りんごの陵辱物なるものを書いてみた。
が、どうでも内容を盛り込み書き込みすぎたせいで、このまま投下して良いものだろうかと言う様な量になってしまった。

20数レス分ほどは使いそうなんで、どっかのあぷろだ借りた方が良いんだろうか。
やたら長いくせに、エロ部は内容の半分以下くらいしかないSSなんだが…。

22日今日の夜にまた来るので、それまでに住人の判断を仰がせて頂きたい。
うpろだ使ったことないんで、出来ればその紹介とかも。あ、ただイラネはカンベン(ノ∀`)

499:名無しさん@ピンキー
06/11/22 04:00:09 wNAKkEeY
>>498
このスレはそういう制限があるのかどうか知らんが、
俺は以前、他スレで25レス分くらい使って投下したことある。
エロに入るまでに11レスくらい消費して……
そのときは投下前に、
「すみません。エロパートまで結構かかるんで、エロだけ読みたい人は>>××(レス番号)から読んでください」
という注意書きをした。

というか、個人的に「ブレーメン×りんごの凌辱」と聞いただけで興奮してるんですけど…
是非投下してほしいです。最近書くのやめてずっとROM専な俺が言うのもあれですが。

500:名無しさん@ピンキー
06/11/22 07:55:38 hqOqjxMH
>>498
冊子を出版できそうだな

501:名無しさん@ピンキー
06/11/22 19:59:23 Z7xrmyQP
サンドリヨンでもサンロリヨンでも、エロ画像描いてるヤツはおらんのか?!
今まで見たことないなあ。同人出ねえかなあ。なさそうだがw

>>498
気になる。かなり気になる。是非投下して下さいな。

502:名無しさん@ピンキー
06/11/22 23:03:25 lvTGTF9u
>>498
まずは投下するんだ
そうしないと始まらない

503:魔族と赤い果物 1/22
06/11/23 01:29:57 vaDQeQYt
遅くなって失礼。それではこのまま投下させていただくます。
エロ部は上手く投下出来てれば14~辺りから。コメディー多めって言うか、何故かエロ以外ほぼコメディー。


―朝。目が覚めると同時に、まず眼に飛び込んできたものは、木で出来た床板と、その上で膝を折っている自分の脚だった。
 起き抜けでボンヤリとした意識の中、どこかそう遠くないところで小鳥達がチュピチュピとせわしなく鳴いているのを耳に感じる。
 ゆっくりと顔を上げ、まぶたに残る眠気のせいで定まりきらない視点で辺りを見回すと、そこにあったのは床と同様に木で作られた壁と、中身の知れないズダ袋と木箱が数個。
 少ない判断材料を元に、未だに覚醒しきってない自分の意識が、今居る場所が小屋か何かの建物の中である事を、おぼろげながらに告げてくる。
「…あれ……?」
 昨夜眠りに付いた場所は、どことも知れぬ森の中だった。目覚めたばかりの血の廻りが不十分な頭でも、そこまではすぐに思い出す事が出来た。
 しかしそのせいで、今の状況との明らかな差異が頭を酷く混乱させる。中途半端に渦巻く思考が、頭に鈍い痛みを与えてくる。
 とりあえず、正面の壁には扉と思わしきものが備え付けられており、そこから表に出る事は出来るようだった。
 左右の壁に付いている明り取りが十分に開ききっていないせいで、その扉が押し戸なのか引き戸なのかすら解らなかったが、位置的に多分間違いないだろう。
 まず表に出て、朝の新鮮な空気を吸い込んでから思い出そう。そう思い、立ち上がろうとしたところで、
「…痛っ!?」
 突然、手首を何者かに強く引っ張られたかのような感覚が襲い、同時に感部に鋭い痛みが走った。
「え、何…!?」
 そこで初めて自分の手首が後ろ手に縛られている事に気付き、それまで寄りかかっていた背後の物体に驚きながら眼をやると、
 勝手に壁だと思い込んでいたそれは実は太い柱であった事が判明し、同時にそれに結わえられているロープに自分の手首が括り付けられている事に気付く。
「え…えぇ……?」
 立て続けに起こる混乱の中、沸々と込み上げてくる焦燥感に駆られ、とにかくこの良く解らない状況から抜け出そうと、手首を動かしロープから抜け出す事を試みる。
 しかし、麻か何かの荒い繊維で作られているらしいそのロープは、軽く引っ張るだけでも肌に深く食い込んで、手首に激しい痛みを与えてくる。
 結び目の部分も一見して解るほどガチガチに絞られており、未だに混乱している頭でも、抜け出す事は到底不可能だと言う事実に気付くのにそう時間はかからなかった。
 誰かにこのロープを解いてもらわないと、自分はこの小屋からは絶対に抜け出せない。
「…もしかしてあたし……捕まってる……?」
 ようやく平静を取り戻した思考が、自分の今の状況をそう結論付ける。
「……草太は……? 赤ずきんは…? 白雪は?」
 もしかしたら一緒に捕まっているのでは無いかと思い、旅仲間の姿を求め薄暗い小屋の中に視線を這わせる。
 しかし最初に確認した通り、今この空間に居るのは間違いなく自分だけらしかった。そして同時に、忘れ去っていた大変な事態に気付く。
「…そうだった。あたし、また皆とはぐれちゃったんだ……」
 どこまでも無責任に広がるファンダヴェーレの大自然は、都会育ちの自分にとっては縦横無尽に張り巡られた迷路と同じであった。
 誰か、先導してくれる仲間と一緒に居る間はまだ大丈夫だった。しかし、少しでも足並みを乱し、仲間の姿を見失ってしまったら最後。自分は迷子どころか遭難者と化してしまう。
 以前皆とはぐれた時から、その事は自覚していたはずだった。けれどやはり、旅慣れない自分の足は思うようには進んではくれない。

504:魔族と赤い果物 2/22
06/11/23 01:32:53 vaDQeQYt
「草太も…皆も……心配してるだろうな…。」
 実に一晩もの間、皆と逸れているのだ。草太も赤ずきんも、きっと血眼になって自分を探しているに違いない。
 この小屋が自分の居た森からどれだけ離れているかは解らないが、もしかすると、このままここに居ては永遠に皆の目に止まる事は無いかも知れない。
 自分を捕まえた人物がいつここに舞い戻ってくるか解らないのだし、やはりここは、自分一人の力で抜け出す事を考えるべきだろう。
「何か、ロープを切れるものは……」
 都合よくナイフの一本でも転がっていれば幸い。あるいはビンか何かでも良い。
 足を使ってそれを手繰り寄せて、どうにか自由に動かせる指で拘束しているロープを切る事ができる。
 まさかここファンダヴェーレで、そんなサバイバル地味た試みをする羽目になるとは思わなかったが、とりあえず必要な事であるのは間違いない。
「あ、あれ使えないかな…?」
 やがて視界の端に缶詰の様なものが転がっているのを見つけ、そろそろと足を伸ばして手繰り寄せてみる。
 上手くつま先が缶詰の側面に掛かり、コロコロとこちらに転がってくる様子を見て、思わず表情が緩む。
 缶詰の切り口を利用すれば、時間は掛かるであろうものの恐らく縄を切る事ができる。
「後は蓋を開けて…と。」
 膝元まで寄ってきた缶を足を使って上手く挟み込み、手元に移動するために手繰り寄せる。
 白雪に見られたらはしたないと罵られる様な体勢になっているが、これも必要な事であるのは間違いない。
 と、そこで。
「…え。」
 自分の太ももの下辺りをずりずりと押し通っている最中の缶詰の、ラベルの部分に意識が集中する。
「……お、おでん……?」
 おでん。確かにそう書いてある。絵柄の部分にも、おでんと思しきものがプリントされている。
 ファンダヴェーレにおでん。いや、おでん缶。違和感を覚えるどころか、ちぐはぐ感爆発である。
「え、や、ちょ、ちょっと待って……」
 口からこぼれ出る間抜けな独り言に自分で可笑しさを感じつつ、嫌な予感を感じ缶詰が転がっていた辺りに目をやってみる。
 そこには、薄汚れた黄色い、とても大きな鞄が。ズダ袋に紛れて、無造作に置かれていた。
「ま、まさか……」
 おでん缶と黄色い大きな鞄。ついでに、鞄の口から飛び出した黒い傘。
「あたしを捕まえた奴って……」
 とある良く見知った人物の顔が、マッハのスピードで頭に浮かび上がってくる。
「もしかして……………」
 そこで突然。

505:魔族と赤い果物 3/22
06/11/23 01:33:58 vaDQeQYt
「ただいまにゃ!」
 正面の扉が勢いよく開き、朝日の逆光をバックに猫の様なシルエットを浮かび上がらせつつ、何者かがそこに現れた。
「んん? お前、起きてたのかにゃ。」
 緑の帽子にややダボっとしたズボン、そしてどこか情緒を感じさせるツギハギだらけの長靴を履いたその人物の名は…
「ラ、ランダージョ…!」
「ほほ~う、我輩の名前を覚えているとは感心感心。」
 小屋の中へと歩を進めながら、猫の魔族はそう言って顎に手を当て満足そうに頷いて見せた。
「兄さん、逆に覚えられてない方が寂しいですぜ。」
「そうだよね…。」
 その後ろから彼の仲間の魔族が3人、小屋の中へと入ってくる。
 最初に甲高い声でランダージョに突っ込みを入れたのが…確かアレクトールと言った名前の、鶏の魔族。
 彼に気だるげな声音でに同意してみせたのが、犬の魔族で……名前はカーネで合っていただろうか。
 そしてその二人の後ろから、扉を手狭そうに潜り抜けて入って来たのが馬だかロバだかの魔族。
 頷きと共に、喉の奥から搾り出す様な重低音の声を出したこいつの名前は…………多分、エセルで良かったと思う。
「それを言っちゃぁお終いだにゃぁ。でも我輩、エルデの人間に名前を覚えて貰えただけで何と言うかこう、今までの行いが随分と報われたようにゃ気が…」
「そう言うもんなんですかコケ?」
「お前達も我輩と同じ目に遭って見れば解るにゃぁ。軽く見積もっても我輩、お前達の10倍は苦労しているはずにゃ。」
「…ってちょっと、コラぁ! あんた達!」
 何やら良く解らない苦労話を始めたランダージョの話を遮り、苛立ちに任せて声を張り上げる。
 自分をこんな目に遭わせている奴の正体が、よりにもよってこいつらだったと言う事が何だか妙に腹立たしかった。
「にゃ、にゃにゃぁ…?」
「にゃにゃぁじゃ無いゾ! いったいどう言うつもりで、あたしをこんな所に閉じ込めてたわけぇ!?」
「その答えは簡単だコケ! お前を人質にエルデの鍵を渡すよう、1・2・3じゅうすぃ~どもと交渉するためだ、コケッ!」
「な…なんですってぇ!?」
それを聞いて、流石に顔面が蒼白になる。草太の足枷になる様な事態に陥ってしまったと言うのは、最悪に近い。
「ちなみに、森の中で寝ているお前を担いで、ここまで運んで来たのも我輩達だにゃ。」
「な…なんですってえええぇ!?」
 それを聞いて、今度は顔面が沸騰する。寝顔を見られたどころか寝ている所を触れられ、担がれたと言うのは……乙女にとって最悪に近い。


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