【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】at EROPARO
【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
06/06/17 20:09:41 Z8+7jymg
2ゲトー

3:名無しさん@ピンキー
06/06/17 23:32:11 MgpubUxQ
3ゲット。       》1乙です。       では、職人を待ちますか。

4:名無しさん@ピンキー
06/06/17 23:32:30 uO3j9Lod
いや、マイナーすぎだろ。
まだ4冊しか出してないぞ。

5:名無しさん@ピンキー
06/06/18 00:10:55 eGVIfEpF
1冊や2冊ならともかく、4冊も出てれば妄想のネタは充分じゃないか?

6:名無しさん@ピンキー
06/06/18 10:18:00 DnQ44O2T
目隠れ二重人格委員長奴隷ロリボーイッシュ妹眼鏡などなど。記号は十分。  さあ、誰か書くんだ!!

7:名無しさん@ピンキー
06/06/18 16:17:41 w9xAyCSA
じゃあ雪姫SS書くからシチュをリクしてくれ。
細かく指定された方が楽なのでこだわってくれた方がありがたい

8:名無しさん@ピンキー
06/06/18 18:33:31 eGVIfEpF
>>7
じゃあ、ジュウの寝込みを襲うという話で

9:7
06/06/18 18:58:57 w9xAyCSA
刃物持たせた方?普通に陽気な方?

10:名無しさん@ピンキー
06/06/18 19:23:55 eGVIfEpF
じゃあ、刃物持った雪姫がジュウの服を切り裂いて
あれこれとリードしていくが、ふとした拍子に刃物を奪われ、逆襲されるというのを。

11:7改め伊南屋(いなみや)
06/06/18 20:30:59 w9xAyCSA
コテハンは別スレで使っているモノを。
とりあえずバイト終わったから今から書きます。今日明日中には投下する予定。


12:名無しさん@ピンキー
06/06/18 20:33:18 wUd25471
需要は決して少なくはない、そこは否定しないが独立は早いのではないか?

13:伊南屋
06/06/19 03:36:12 PsOrgJf+
今から投下します

14:名無しさん@ピンキー
06/06/19 19:17:45 53c+AVxu
関連スレ ラノベ板より・片山憲太郎「電波的な彼女」「紅」6人目
スレリンク(magazin板:801-900番)

神待ち

15:伊南屋
06/06/19 20:20:33 PsOrgJf+
投下しようとしたら寝落ち。
んで今読み返したら直したいとこあったんで修正中。
その他諸々の事情もあって投下は多分日付が変わるあたりになりそうです…。

16:名無しさん@ピンキー
06/06/19 21:11:02 lJXMXcvD
正座をして、待たせて頂きまツ!(b^ー°)

17:伊南屋
06/06/20 04:02:26 vGs3P5Lu
『夜を這うもの』

 柔沢ジュウが目を覚ましたのは、体にのし掛かる重みを感じたからだ。
 暗闇に微かに浮かぶ影に、体を強ばらせる。
 強盗、という可能性が脳裏によぎる。この世の中にあってそう珍しい事ではなく、いつ自分に降り懸かってもおかしくはない。だからと言ってそれを受け入れる事など勿論できない。ジュウは抵抗しようとした。しかしそれは首筋に当たる冷たい感触にとどめられる。
「抵抗しない方が良い」
 ジュウにのし掛かる影は少女の声でそう言った。姿の見えない侵入者、その声にジュウは聞き覚えがあった。
「雪姫、か?」
 その瞬間、風にカーテンが揺らめき、射し込んだ月灯りが影を照らす。
「正解だ、柔沢」
 そこにいたのは白いリボンで黒髪を結い、ジュウの学校とは違う、ブレザーの制服に身を包んだ少女。斬島雪姫だった。
 夜の寝室で美しい少女にのし掛かられる。普通なら喜ぶべきシチュエーションだろう。首筋で光るナイフさえなければ。
 もっともこのナイフがなければ自分は喜んでいたのだろうか? そうジュウは考えて、しかしそんな事を考えている自分に苦笑する。そうじゃないだろう。今考えるべきはそうではない。
「お前にいくつか質問がある。良いか?」
「ああ」
「まず、どうやって入ってきた?」
「簡単だ。雨と同じで窓からだ」
 見れば部屋の窓が開いている。さっきカーテンが揺れたのはそこから入り込んだ風だったか、とジュウは納得した。
「だかちょっと待て。雨の時は工場の足場があったが今はそんなのないぞ?」
 そう、外壁の塗装工事が終わった今、かつての様に侵入を助ける作業用の足場はもうない。条件は揃っていないのだ。
「うむ、だから壁を直接な。おかげでナイフが何本か駄目になってしまった」
 事も無げに淡々と話す雪姫。しかしそれは並大抵の事ではない。ジュウは改めてこの斬島雪姫という少女の恐ろしさを感じた。
「質問は以上か?」
「いや、もう一つ」
 そのもう一つの問いこそが核心。ジュウは雪姫を見据え問う。
「一体何の用だ?」
 正直、何故いきなり寝込みを襲われ、ナイフを持った少女に生殺与奪を握られなくてはならないのか分からない。と言うか分かったらそれはそれで問題があるように思う。
「ふむ、何の用か……か。まあ聞くよりは体で理解した方が良いだろう」
 何の事だ。と言おうとしたジュウの口が塞がれる。目の前には零距離で雪姫が瞼を閉じている。

18:伊南屋
06/06/20 04:27:29 vGs3P5Lu
「ん……こういう事だ」
 雪姫が顔を離し、囁く。
「な、お前……今キス……」
 キスを交わしたという事実にジュウは混乱する。
「おや? ちゃんとしたキスは初めてだったか。……安心しろ私もだ」
「や、そうじゃねえ……って言うか本当に何のつもりだ?」
「ここまでして分からないか。さすが雨の想いに気付かないだけはあるな。驚異的鈍さだ」
 なにを言ってるんだこいつは。なんでキスをした? 最近になって理解不能な人物や状況にはそれなりに遭遇してきたが、その中でもこれはかなり理解に苦しむ。
 もっともそれはジュウの“そういった事”への疎さ故に来るのだが本人に自覚は全くない。
「仕方無い。勝手にやらせて貰おう」
 そう言い、雪姫はジュウの首筋に当てていたナイフを首筋から離す。ジュウが安堵したのも束の間。闇を切り裂くように銀閃がジュウの胸元を走る。
 斬られた。そう思ったがそれはすぐに否定される。全く痛みがないからだ。視線を胸元に向ければ切り裂かれていたのは寝間着代わりのTシャツだけだった。
 ジュウの額を冷や汗が流れる。ほんの後数ミリ、いや、それ以下の誤差で自分の胸まで切り裂かれていたかもしれない。
「おま……! アブねえな!」
 しかしジュウの抗議の声を聞き流し、雪姫は裂けたTシャツの隙間からその細い指をはだけた胸板に這わせる。
「少し落ち着け。興が冷める」
 そう言うやいなや雪姫は再び唇を重ねてくる。薄く開いた瞼から自分を見つめてくる瞳と、自分の肌を這う少し冷たい手の感触にジュウは寒気にも似た感覚を覚えた。ただそれは決して深いなどではなく、むしろジュウの奥底に訴える何かを持っていた。
「落ち着いたか?」
 たっぷり十秒以上の口付けか解放し、雪姫が聞いてくる。
 ジュウは言われて初めて自分が先程よりも落ち着いているのを自覚した。それは思考の麻痺なのかもしれない。しかし、確かにこれ以上不用意な抵抗をしようとは思わなくなっていた。
「それで良い」
 大人しくなったジュウを見て雪姫が笑みを浮かべる。その表情は例えるなら妖艶。その一語に尽きた。
 再び、しかし今度はゆっくりと雪姫がナイフでジュウの体を撫でていき、ナイフの軌跡をなぞるように布地が裂けていく。絶妙な力加減で肌の上を走るナイフはまるで指先でなぞられているかのような快感すら伴う感覚をジュウに与えていく。

19:伊南屋
06/06/20 04:28:24 vGs3P5Lu
すごい半端だけど一旦ここまで

20:名無しさん@ピンキー
06/06/20 12:00:37 0mAm+LmE
ジュウが攻めに転じたら・・・(o^∀^o)

21:名無しさん@ピンキー
06/06/20 12:09:12 54n04svn
伊南屋さんGJ!!     続き楽しみにしてます。

22:名無しさん@ピンキー
06/06/20 17:32:12 Wq+lT73D
URLリンク(rubyurl.com)

23:伊南屋
06/06/20 20:41:35 vGs3P5Lu
『夜を這うもの』続き

「っく……」
 思わずジュウは声を漏らす。
「柔沢……そんな声を聞かされたら抑えが利かなくなるじゃないか」
 雪姫が笑みを一層深くする。それにジュウは何かを感じるが遅い。次の瞬間には再三の口付けが交わされる。だが今度は先の二回とは違った。
 ジュウの唇を雪姫の舌先が突ついてくる。それに驚き、息を呑もうとしたがその拍子に雪姫はジュウへの侵入を果たした。
 ジュウの歯や歯茎、唇の裏側が雪姫の舌に撫でられる。更にそれは歯と歯の間を通り、ジュウの舌を絡めとろうと深く挿し込まれてくる。
「ちゅっ……ちゅぷ……んぅ、ちゅぱっ」
 雪姫とジュウの唇の隙間から唾液の絡められる音が漏れる。
 ―やばい、気持ちいい……。
 ジュウの正常な思考が奪われていく。一方的だった舌の動きは無意識の内に双方からの物となり、ジュウも自らの舌先を雪姫に絡め、口中へ挿し込む。
「ふむっ……ちゅぅ、ふは……っ。柔沢もノってきたじゃないか」
 頬を朱色に染め、瞳を潤ませた雪姫が、ジュウと繋がる透明の橋を吊し、口端から唾液を垂らしながら微笑む。
 ジュウはもやがかかったようにぼんやりとする頭の中でその媚態を美しいと感じていた。
 そうすると途端に体が情欲を訴え、目の前の雪姫を我が物にしたいという感情が鎌首をもたげる。
 そして、やられたままというのはジュウにとって望むところではない。
「雪姫……お前に、触りたい……」
 包み隠さず本心を晒す。だがそれは。
「だめだ」
 と、あっさりと雪姫の拒否を受ける。
 しかしそれで諦めるジュウではない。同意を貰えないならいっそ、勝手に触ってしまえ。雪姫だってそうしているのだ。文句は言えないだろう。
 ジュウは雪姫の太股の下敷きになっていた腕を力任せに抜き取り、雪姫の腕を掴む。それと同時、雪姫の手に握られたナイフを取り上げ、取り返されないように部屋の隅に向かって投げつける。
 部屋の端へと転がっていったナイフを見届けたところで視線を雪姫へ戻す。
 そこにはナイフを失ったことで、先程とは打って変わった、切なげな表情の雪姫がいた。
「柔沢……君」
 雪姫が熱を帯びた、うっとりした視線をジュウに投げかける。
 その様子にジュウは更に征服欲を駆られ、体を引き起こすと一気に雪姫との体勢を上下入れ替える。
 

24:伊南屋
06/06/20 21:17:23 vGs3P5Lu
「やっ……!」
 雪姫が小さく悲鳴をあげるも、それに構わず腕を雪姫の体に近付ける。しばし躊躇したものの、結局は自らの欲には逆らえず、衣服越しに雪姫の胸に触れた。
「くぅんっ……」
 雪姫が甘い吐息を漏らす。
 ジュウは初めて触れる女性特有の柔らかさを手のひら全体で堪能する。制服越しでも分かる極上の感触。これに直接触れたら自分はどうにかなってしまうんじゃないか。どうしようもない好奇心に忠実にジュウは雪姫の制服の胸元、そのネクタイに手を掛ける。
 雪姫は何も言わず、ただそれを見ている。ジュウは拒否がないことに安堵しつつ、ネクタイを解き、抜き取った。
 そのまま淀みなく手を動かし、ブレザーのベストのボタンを一つ一つを外していく。
 脱がし進めていく度、興奮が高まっていくのを感じる。慎重に脱がす自分がじれったい。それと同時、長く楽しみたいと思う自分がいる。
 ベストを脱がせ、ブラウスを脱がし始める。これを脱がせば残すはブラジャーのみだ。
 視線を雪姫の顔に向けると、脱がされる羞恥に耐え、顔をトマトのように紅潮さすた雪姫と目が合った。
 その表情が堪らなく愛しく、ジュウは今度は自分から唇を重ね合わせた。
 自然と互いに舌を絡め合わせ、唾液を交換し、それを嚥下する。
 その間にもジュウはブラウスのボタンを外し、雪姫の肌を露わにしていく。最後のボタンを外し終え、雪姫の上半身は前の開いたブラウスと胸を覆う下着だけになる。
 唇を離すと唾液が糸を引き、それが途切れ、唾液が胸元を濡らす。
 淫靡なその光景にジュウの興奮が際限なく昂ぶっていく。
「はぁ……柔沢……くん」
 雪姫の切なげな声を引き金にジュウは最後の一枚である下着に手を掛ける。持てる知識を動員し、背中のホックに腕を伸ばす。手探りでホックを見つけ、それを外そうとするがなかなか上手く行かない。それでも手こずりながら何とか外す事に成功する。
 戒めから放たれた雪姫の乳房が小さく揺れる。
「っやぁん……」
 軽く表面に触れただけで雪姫は敏感に反応し、身を捩らせる。その反応をもっと引き出したくて、ジュウは更に力を込め指先を食い込ませるように動かす。
 そうする事により雪姫の薄桃色の先端が硬さを増していく。ジュウは吸い寄せられるように舌でそこに触れた。

25:伊南屋
06/06/20 23:05:44 vGs3P5Lu
「やあぁ……」
 雪姫が体を震わせてジュウの頭を抱き締め、胸元に押し付けるように寄せる。
 舌全体を使って乳首を中心とした一帯を愛撫すると雪姫は更に体を震わせ、浅い呼吸を繰り返す。
 ジュウは空いた手を下へと運び、雪姫のスカートをたくし上げた。
 腰の部分に巻き込んでたくし上げた状態でスカートを固定すると、手を雪姫の股間に向かわせる。
 そっと下着の上から触れてやると雪姫が体を軽く痙攣させる。指先で触れたそこはやや湿っているようだった。
 ショーツの上から割れ目にそってなぞる。すると徐々にだが湿りが増していくのが分かった。
「感じてるのか?」
「きかないで……よぉ……」
 羞恥に顔だけでなく全身を薄く紅に染めながら雪姫が答える。
 そんな反応が眩むほどに愛しい、可愛いと感じる。そんな思いに駆られたジュウはショーツの中へと指を潜らせる。
 直接触れるとそこは驚く程に熱く、濡れていた。
 そっと、中指を沈み込ませると。くちゅり、という水音を立て、指先に雪姫の愛液が絡む。ジュウは更に中指を動かした。
「ひぃっ……んくぅ……ふはぁっ……」
 雪姫が悲鳴にも似た喘ぎ声を上げる。
 その声がジュウの耳朶を打つ度、ジュウの中で雪姫を手に入れたい、深く結びつきたい。という情念が高まる。
 その感情をもはや隠せなくなったジュウは雪姫の耳元に口を寄せ、囁く。
「雪姫……良いか?」
 なんの芸もない言葉だったが雪姫はそれに肯いて応える。
 了承を得たジュウはショーツの腰部分に指をかけ、引き下ろしていく。
 右足を抜き、左足の足首にショーツを引っかけておく。
 互いの腰の位置を合わせ、既に痛い程に勃起したそれを取り出し、雪姫にあてがう。
「行くぞ……」
 その最終確認に雪姫は潤んだ瞳でジュウを見つめ返す。
「いい……よ、きて。ジュウくん」
 その言葉を合図に、ジュウは雪姫へと腰を沈めていった。
 熱を持った雪姫の秘所がジュウの侵入を拒む。
「っ……くぅ」
 雪姫は目尻に涙を浮かべ、破瓜の痛みに耐える。その表情にジュウの中で躊躇いが生まれた。
「……止めるか?」
 情欲よりも、雪姫を苦しめたくないと思い、その言葉を口にする。
 しかし雪姫は気丈に微笑むと「構わない」という風にジュウを抱き締めた。
 ならばいっそ苦しみは一瞬であった方が良い。
 一息にジュウは雪姫の深くまで刺し貫いた。

26:伊南屋
06/06/21 02:16:41 snwicfet
「ぐ……っぅ!」
 雪姫がくぐもった悲鳴を上げる。
 ジュウは腰を止め、上半身だけを動かし雪姫の目尻の涙を舐めとる。両の目から涙を拭うと、ジュウは雪姫と唇を重ね、舌を挿し込む。
 それらの行動はジュウにとって無意識に近い行動だったがその結果、破瓜による苦痛から雪姫の意識を逸らし、痛みを和らげる結果となった。
 しばらく互いの舌を絡め、唾液をすり合わせる。混ぜ合わされた粘液を啜り、逆に流し込み、二人はそれを嚥下する。
「ふぅ……っはぁ。動いて……いいよ?」
 その言葉を受け、ジュウはゆっくりと出来る限り痛みを与えないように腰を前後させる。
 まだ男を受け入れたばかりの雪姫の秘裂は狭く、それだけの動きで耐え難い快感がジュウの背中を走る。すぐにでも遠慮などなしに腰を打ちつけ、快感を求めようとする本能をかろうじて押しとどめ、焦らぬように抽挿を繰り返す。
 しばらくそうしていると雪姫から甘い吐息が漏れてくる。雪姫は徐々に感じ始めているらしい。そうさせているのが自分だて思うと、嬉しさがこみ上げてくる。
 その喜びを腰の動きに反映させ、少しずつ運動を速めていく。
 最深部突き上げ、根元まで引き抜く。それに合わせて雪姫の体が揺れ、形の良い乳房が雪姫の上で震えていた。
「ジュウく……ひあぁっ!」
 痛みがなくなり、雪姫に残ったのは快感だけ。その感覚をより深く味わおうと細い太股がジュウの腰に絡められ、より深く、強い結び付きを促す。
「ふあぁ……ジュウく、ん。ジュウくぅん……っ」
 譫言のようにジュウの名前を繰り返す雪姫。その雪姫の断続的な締め付けに限界へと導かれる。
「っく……雪姫……もう、出るっ……」
「はっぁぅ……、いいよ……? このまま、膣中に……」
 その言葉と同時、一際強い締め付けがジュウを襲う。それに抗う術もなく、雪姫に限界まで深く突き入れ、最奥に精を放つ。
「あ、ひゃあ……! 出てぇ……出てるよぉ!」
 子宮口を叩く感覚に、雪姫は大きく体を震わせて達する。
 ジュウに回された腕にも力がこもり、それに応えてやる。
 長い射精が終わったのを感じ、慎重に雪姫から抜き取ると、微かに痙攣したそこら、ジュウが吐き出した精液と、破瓜の血が混ざった薄紅色の液体が零れた。
 その淫猥な光景を眺めていたが、疲れによる眠気に襲われ、ジュウは雪姫の隣に体を横たえる。
 そうするとろくに眠気に抵抗も出来ず瞼を落とし、ジュウは寝息を立て始めた。

27:伊南屋
06/06/21 02:34:43 snwicfet
 柔沢ジュウが目を覚ましたのは耳元で囁かれたからだ。
「おはよう」
 少女の声で囁かれ、ジュウはゆっくりと瞼をを開く。ジュウの目がまっさきに捉えたのは見慣れた天井ではなく一人の少女だった。
「おはよう柔沢」
「雪姫」
 その手に包丁を携えた斬島雪姫であった。
「顔を洗ってこい。勝手にだが朝食を用意した」
 だから包丁か。妙に納得しつつ、ジュウはその言葉に従った。

 顔を洗い、意識がクリアになるとジュウは昨夜の事を思い出し狼狽えた。
 まとまらない思考を引きずり雪姫の待つテーブルに向かう。
「あ~、なんだ、その……」
 どう声を掛けるべきか考え倦ねるジュウに雪姫が先制して言った。
「すまなかったな」
「え?」
「無理にあんなことをしてしまって悪かった」
 あんなこと。を思い出して赤面しながらジュウは答えた。
「いや、その……別に嫌じゃねえし、むしろ気持ち良かっ……じゃなくて。最後の方は俺からだったし……」
 しどろもどろになりながら謝罪は必要ない事を告げる。
「というか、その……そういう事なんだな?」
 その問いに雪姫は視線を手元の包丁に落とす。心持ち、冷淡な表情に赤みが差した気がした。
「皆まで言わせる気か?」
「あー……、いやそうだな、すまん」
 ジュウとて流石にここまでして気付かないわけではない。
「俺が好き……って事で良いんだよな?」
 雪姫が首肯し肯定。
 意志を確認したのだ、応えねばなるまい。そしてジュウの中で応えは既に決まっていた。
「じゃあ、俺からもだ……斬島雪姫」
 名前を呼び、自らも佇まいを正す。
「……俺と付き合って欲しい」
 それはジュウの偽らざる本心。
 雪姫の頬の赤みが増していく。そして、しばらくしてから聞こえるか聞こえないかという小さな声で雪姫が答えた。

「……よろしく、たのむ」

Fin.

28:伊南屋
06/06/21 02:37:47 snwicfet
投下完了
投下の間隔が長かったですね……。
とりあえずご意見、ご感想、リクエストは随時募集させていただきます。
以上『夜を這うもの』をお送りした伊南屋でした。

29:名無しさん@ピンキー
06/06/21 03:31:39 8JCaGxIz
ご苦労様でした。
雪姫・・・可愛す(*^o^*)


30:名無しさん@ピンキー
06/06/21 06:52:25 R6fuB5Ix
GJ!さぁガンガン来い

31:名無しさん@ピンキー
06/06/21 16:36:07 snwicfet
あげ

32:名無しさん@ピンキー
06/06/21 20:16:52 Ta4fcCO1
伊南屋さん、スゲエ! 巧い! エロい!
雪姫が可愛いっス。
弱陵辱系とかでもいけるなら、まだ本編前で、竜士にいろいろ弄ばれちゃってる紫とか希望!


33:名無しさん@ピンキー
06/06/21 20:53:39 hnQqsZfc
作者さんGJです。
どちらの雪姫もいいですw

光×ジュウとかも見てみたいです

34:名無しさん@ピンキー
06/06/21 22:01:52 R6fuB5Ix
てめぇぇぇらぁぁぁぁ!!
・・・・雨乞い

35:名無しさん@ピンキー
06/06/22 00:29:02 E7bGKmSG
うん、雨も良いね。
井原達5人に拉致され、抵抗もせず犯される雨、その様をただ見つめるだけのジュウ・・・そんな萌えるストーリー。

36:名無しさん@ピンキー
06/06/22 17:43:21 L9brdai0
俺は円とジュウによる全裸での組み手を希望する。

37:伊南屋
06/06/22 17:53:06 Jf+yy9Do
ジュウと円の全裸組み手ってギャグ?
いや、想像つかんから多分書かないけど。
それにカップリングは自然な方が良いし。

38:名無しさん@ピンキー
06/06/22 18:26:01 L9brdai0
>>37
いや、ギャグと言えばギャグなんだが
意味合いとしては「ベッドでプロレス」。

39:名無しさん@ピンキー
06/06/24 19:47:08 QiRPd5LN
青いシーツのジャングルで

40:名無しさん@ピンキー
06/06/25 01:58:22 uO9sB2i/
吠える野ジュウで無法者

41:名無しさん@ピンキー
06/06/25 09:28:29 eJjH46w2
>>28
GJ

その後の雨の反応が欲しいのは俺だけか

42:伊南屋
06/06/25 10:55:44 Gp214pZE
じゃあ続き物にして書きますかねぇ…

43:名無しさん@ピンキー
06/06/25 12:18:33 Sgckxpn+
確かに今後の雨の動向が木になる。
それに雪姫の対応とかも

44:名無しさん@ピンキー
06/06/25 12:48:21 WXSijA9x
伊南屋氏はGJ!
しかしこの展開のあとがどうなるか、ちょっと想像つかないんだが。


45:伊南屋
06/06/25 13:49:36 Gp214pZE
ジュウと雪姫の純愛で続けるかみんなが電波出してハーレムになるかのどっちかかと…
どっちが良い?

46:名無しさん@ピンキー
06/06/25 14:22:08 Sgckxpn+
純愛も捨てがたいけどやっぱりいろんなキャラが楽しめるハレムかな

47:名無しさん@ピンキー
06/06/25 16:55:37 fdbmJ+wh
光とかのキャラのも読みたいしな

48:名無しさん@ピンキー
06/06/25 18:31:38 jqsKeXmd
光との絡みは読んでみたい。
でも、このまま雪姫と純愛でいくのも、先の展開が興味ある。

49:名無しさん@ピンキー
06/06/25 19:11:23 /nOJqVN/
じゃあ間を取って2ルートとも書いてもらえば良いじゃない

50:伊南屋
06/06/25 20:53:31 Gp214pZE
なっ…2ルートだと……!
何てことふっかけやがる……!
O.K.!やってやろうじゃねえか!そんなん言われたらやらざるを得ないしなぁ!
そんな自爆スキーの俺。

51:名無しさん@ピンキー
06/06/25 21:03:55 4/kjajVf
い、伊南屋さん、あんた神か!

52:名無しさん@ピンキー
06/06/25 21:07:06 Sgckxpn+
ブラボー!ブラボー過ぎるよアンタ!!

53:名無しさん@ピンキー
06/06/25 21:20:10 fdbmJ+wh
スゲエ反骨だ!尊敬するぜ!

54:伊南屋
06/06/25 21:20:11 Gp214pZE
さて、差し当たってはどちらを先に?

55:名無しさん@ピンキー
06/06/25 21:20:39 /nOJqVN/
言ってみるもんだ・・・・(*゚Д゚)
楽しみにしてます!!

56:名無しさん@ピンキー
06/06/25 21:31:21 N7HoaC3V
ハレムに一票

57:名無しさん@ピンキー
06/06/25 21:47:40 Sgckxpn+
俺はこのままの流れで純愛に一票

58:名無しさん@ピンキー
06/06/25 22:01:42 Q+2PSpB9
純愛で最後までいって、一回リセットしてハーレムお願いします。

59:名無しさん@ピンキー
06/06/25 23:31:52 eZ5z3nV5
円&光スキーの俺はハーレムに一票

60:名無しさん@ピンキー
06/06/25 23:45:35 fdbmJ+wh
迷うが…ハーレムかなあ

61:伊南屋
06/06/26 02:01:45 l9xEq+Ij
票が割れてますが、とりあえず58の案を採用という事に。

62:名無しさん@ピンキー
06/06/26 06:30:01 TfE2V0XA
期待しております……。

63:名無しさん@ピンキー
06/06/26 08:59:32 LCjDXBnX
頑張ってくんさい

64:名無しさん@ピンキー
06/06/26 17:55:26 ujTWvzVO
「お姉ちゃん、あのさ、アイツもうウチに来ないの?」
「アイツって?」
「柔沢よ、柔沢!!」
「光ちゃん、ジュウ様の事を呼び捨てにしちゃ駄目よ」
「でもさぁ・・・・」
「光ちゃん」
「分かったわよ、もう! で、来ないの!?」
「光ちゃん、ジュウ様が来るの待ってるの?」
「そそ、そんな、そんなそん、そんなわけないでしょ!! 来たら一言文句言ってやろうと思っただけ!」
「残念だけど、来られる予定は無いわ」
「そうなんだ・・・・。ところでお姉ちゃん、その荷物は何?」
「次の試験範囲よ。一緒に勉強でもと思って。じゃあ行ってきます」
「ふーん。行ってらっしゃい」



「あら光ちゃん、ただいま」
「お姉ちゃん、アイツの「光ちゃん」っ、柔沢、さんの家に行ってたの!?」
「ええそうよ」
「何で!?」
「試験勉強するって言ってたでしょ?」
「雪姫ちゃんや円さんとすると思ってたの!!」
「学校が違うから範囲が違うわよ」
「ア「光ちゃん」柔沢さんの家に行くなら一言言ってくれれば良いのに!!」
「光ちゃん、ジュウ様の御宅へ行きたかったの?」
「そそ、そんな、そんなそん、そんなわけないでしょ!! お姉ちゃんが襲われない為の見張りよ!!」

65:名無しさん@ピンキー
06/06/26 19:23:28 WlLY7uTA
本編の裏でありそうな話だ……。

66:名無しさん@ピンキー
06/06/26 20:25:53 PsIu5pAu
>>61
期待してます

>>64
相変わらずいいツンデレだ、光w
GJです。

67:64
06/06/26 21:04:12 ujTWvzVO
昨日の49です
伊南屋さんが2ルート書いてくださるそうですので
私も何とかがんばってみました

68:名無しさん@ピンキー
06/06/26 21:09:54 /yiNJB3q
こういうのもありだ。GJ!

69:伊南屋
06/06/28 00:23:53 J6Wp070e
 雨というものはどうしてここまで自分を憂鬱にさせるのだろうか。
 小雨の降る土曜、柔沢ジュウは喫茶店の窓から外を眺めながら、そんな事をぼんやり考えていた。
 そう言えば雨は喫茶店に入ってから降ってきたので傘を持ってきていない。
 ジュウは外に向かっていた思考を喫茶店の中に引き戻した。
 窓際の席にはジュウと堕花雨が向かい合って座り、ジュウの隣には斬島雪姫がいる。その向かい、雨の隣に円堂円が陣取って、四人掛けのテーブルを占めているというのが今のジュウ達の状態だった。
 ジュウを憂鬱にさせているのは天気の雨だけではない。目の前にただ黙して座る雨という名の少女も原因だった。
 何故、彼女が自分を憂鬱にさせるのか分からない、深く考えてない。しかし確実に自分は憂鬱になっている。
 雪姫と今度こそ付き合うことになった旨を告げるのを躊躇っている。
 そう、そのためにジュウ達は集まっているのだ。話がある。そう言って雨と円に来てもらった。言い出したのはジュウだ。別に黙っていても問題はないのだろうがこの二人には浅からぬ縁と恩がある。伝えるのは当然のような気がした。
 しかし、いざとなると沈黙してしまう。それの根底にあるのは恐れだ。
 ―恐れ? 一体何を恐れることがある。何もやましいことはない。
 ジュウは意を決して口を開いた。
「雪姫と付き合うことにした……」
 殆ど呟くようにして告げる。その言葉の伺い、向かいに座る二人に視線をやる。
 二人とも見た目には変わらないように思える。雨は平然と佇み、円はあまり興味なさそうに、どこへともなく視線を投げ、沈黙ゆ保っている。
 ジュウが静けさに耐えかねた所で沈黙を破ったのは雨だった。
「それは本当なのですか? また以前のように、二人で何か調べているのでは?」
「いや、本当だ」
「そう、ですか」
 そこに落胆を読み取ったのは、自分の希望的観測か、こんなにも罪悪感を覚えるのも錯覚か、ジュウは判別がつかなかった。
「雪姫も、間違いないのですか?」
 ジュウに向けられていた視線をその隣に移し、確認する。ジュウはそこに縋るような雨の弱さを見た気がした。


70:伊南屋
06/06/28 00:51:29 J6Wp070e
「うん、本当……」
 あまり減っていない紅茶に視線を落としながら雪姫が答える。
 今回の事に雪姫はあまり乗り気ではなかった。それは気恥ずかしさのようなものではなく、もっと負の感情―例えば“後ろめたさ”等のものであるように思えた。
「一つ気になったんだけど良いかしら?」
 不意に今まで興味なさそうにしていた円が割り込んだ。
「なんで雪姫と付き合うことにしたの?」
 何気ない、至極当然の疑問にしかし、ジュウは即答しかねた。
 無論、あの夜の事を有りの儘に話すわけには行かないだろう。だからと言ってどう誤魔化せばいいのかジュウは分からなかった。
 答えあぐねるジュウに助け船を出したのは、意外にも雨だった。
「あまり無粋な事を聞くものではないでしょう。ジュウ様、この事には答えずとも宜しいですよ?」
「あ、そう……か」
 その言葉に安堵しつつも、どこか彼女達に嘘をついている気になってしまう。
 ―いや、本当の事を言っていないということでは同じか。
 いつしか思考に自己弁護が纏わりつく。母ならこんな自分を嘲笑するだろう。自分自身が自嘲の笑みを浮かべてしまいそうなのだ。あの母なら尚更だろう。
「で、話ってそれだけ?」
 円が苛立たしげに切り出す。
「あ、あぁ……そうだ」
「まったく……まさかのろけ話を聞かされる為だけに呼び出されるとはね。寄りにもよって……まあ良いわ、止めておきましょう。お幸せに、お二人さん」
 そう言って円はもう話はないとばかりに立ち上がる。
「午後から稽古があるから失礼するわ」
 円は自分の分の代金をテーブルに置くと、喫茶店から出ていった。
「のろけ話か……」
 成る程、客観的に見ればそうなるのか。円に言われるまでジュウはそうは思ってはいなかった。これはあくまで報告であり、自慢ではない。そう思っていた。
「ジュウ様、私も今日は用事がありますのでこれで」
 雨が立ち上がり財布から紙幣を数枚抜き出す。
「おい、これ……」
 置かれた紙幣は全員の飲食代を合わせた分を払える金額だった。
「これは私からのお祝い。ということにしておいて下さい」
「雨……」
 雪姫が少し、物悲しげな表情を浮かべる。その視線は差し出された紙幣を捉えたまま固定されている。
「雨、こんなの受け取れないよ……」
「では、これはお祝いではなく、私なりのけじめです。それなら受け取ってくれますか?」

71:伊南屋
06/06/28 01:22:01 J6Wp070e
「けじめ?」
 ジュウはその言葉の真意が分からなかったが、雪姫と雨は通じるらしい。ジュウの知らぬ所で意志の疎通がなされ疎外感を感じる。
「分かった。柔沢君も、良い?」
「……雪姫が良いって言うなら」
 正直、納得しかねる所はあるものの、単純に厚意から来ることなら無碍に断るのもはばかられる。例え、そこにそれ以上の意味が込められていても。
「それと、もう一つ」
 雨が雪姫と、そしてジュウを見る。
「私がジュウ様の下僕で有り続けることを許して頂きたいのです」
 その言葉は嘆願でありながら、拒否を許さないような強さが込められていた。
 ジュウはそれに、ただ頷く事でしか応えることは出来なかった。

 * * *

「二人とも、帰っちゃったね」
 喫茶店に残された二人は立ち上がる事はせず、そのまま席に着いていた。
「これからどうしよっか」
 時刻はこれから昼になろうかという程度。このまま帰るにはまだ早い時間だ。
「どっか……行くか?」
 別に行く宛もなく街を歩くのも良いだろう。なんなら雪姫にプレゼントの一つも買ってやるのも良い。財布の中身は心許ないものの、それくらいはしてやれる。
 しかし雪姫は首を横に振った。
「私の家にこない? 私は柔沢君の家に行ったことはあるけど、逆はないでしょ?」
 そう言って、ジュウの顔を伺ってくる。
「別に俺は構わないけど……良いのか?」
「私が誘ってるんだよ。じゃあ決まりだね。行こう」
 雪姫が席を立ち、一瞬躊躇って雨が置いていった紙幣を取り、レジへと向かう。その顔は複雑な陰を帯びていた。
 清算を済ませる雪姫に追いつき、その横に並ぶ。店を出る頃には雪姫の憂いは晴れていた。
「柔沢君、あのさ……」
 雪姫がジュウを見ながら聞いてくる。
「なんだ?」
「名前で、呼んで良いかな?」
「構わない」
「それと……はいっ」
 雪姫が差し出してきたのは手だった。
「手、握らない?」
 差し出された手を見つめたジュウはやや赤くなりながらも、そってその手に自らの手を重ねた。
「ふふっ」
 嬉しそうに微笑む雪姫を見て思う。
 こんな雨降りでも、いずれ雨も上がるだろう。雨が止むように、あの少女も自分の元を去るときがくるかも知れない。それでも、雪姫となら平気かも知れない。そう思えるのはきっと幸いな事なのだ。
 ジュウは灰色に煙る空を見上げ、そんな風に思った。

72:伊南屋
06/06/28 01:26:33 J6Wp070e
以上純愛ルートAパートでした。
Bパートは雪姫の部屋で……な予定。
ただハーレムルートを書くのを先にするかで迷い中。

73:名無しさん@ピンキー
06/06/28 03:53:30 EYFAYa8q
スゲエ、本格的だ……。
伊南屋さん巧いっす!GJ!


74:名無しさん@ピンキー
06/06/28 05:43:01 gFoNKzqF
うまい!えっ、本人?

75:名無しさん@ピンキー
06/06/28 14:23:16 NKyBTVKd
なんですと!本人ですと!?

76:名無しさん@ピンキー
06/06/28 20:54:38 dtyotSBN
そうか、本人だったか

77:名無しさん@ピンキー
06/06/28 23:55:21 XaGYBTPe
本人かどうかはともかくGJ

78:伊南屋
06/06/28 23:59:05 J6Wp070e
何故本人とか言われてるのか…
とりあえずお褒めに預かり恐悦至極。
しかしBパートが蛇足な気が…どうしよう?

79:名無しさん@ピンキー
06/06/29 00:32:53 Bxb+xgpS
確かにここで終っても一応話としては問題無さそうだな。
まあ雪姫が可愛ければどっちでもOKですけど。

80:名無しさん@ピンキー
06/06/29 03:55:14 N/QyWSsy
上手い、ちゃんと恋愛ものになってる!
Bパートも気になるなあ……。


81:名無しさん@ピンキー
06/06/29 15:57:54 HDvMrmEC
雪姫も好きだがそれ以外がもっと好きな俺は
ハーレム!ハーレム!と猛る心を静めるのに忙しく

82:名無しさん@ピンキー
06/06/29 18:17:44 EFF/XsqJ
本編では絶対立たなそうな円フラグを・・・・・・

83:名無しさん@ピンキー
06/06/29 18:53:00 +CtISv1E
絶対、円か雨が後ろを歩いてるな 追跡追跡!!

84:名無しさん@ピンキー
06/06/29 20:48:32 /e8qbdo6
>83
それはむしろハーレムルートのフラグのような気がしないでもない。

85:名無しさん@ピンキー
06/06/30 07:37:51 Wgpgm3j0
円をまぜるのはキツくない?

86:名無しさん@ピンキー
06/06/30 14:40:56 avr0SDhv
イラスト的には円が一番好きなんだが、シチュをひねり出すのが難しいな。

87:名無しさん@ピンキー
06/06/30 14:45:35 JoE1xudA
まず男嫌いだし、ジュウに対してどういう感情を抱いてるのかもイマイチ分からないし、その性格形成の裏にある
事情も判然としないので書くのが難しいんだよな。

88:名無しさん@ピンキー
06/06/30 20:00:17 avr0SDhv
ヤるなら……そうだな、雪姫辺りに薬を盛らせるくらいしか……

89:名無しさん@ピンキー
06/07/01 00:12:17 mhTQSYzK
酒に酔わせるという手も・・・。

90:名無しさん@ピンキー
06/07/01 00:53:21 MsCUg6th
古典的に雪山辺りで二人きりで遭難させて…

91:名無しさん@ピンキー
06/07/01 02:40:11 zZcOQzKu
雨が遭難させない(…遭難する時は雨込みで三人じゃね?)

92:名無しさん@ピンキー
06/07/01 05:02:46 Q8rGkLox
つまり

雨「三人で暖め合うしかありませんね」
円「冗談」
ジュウ「いや流石にそれは」
雨「ジュウさまのお命の御為です」
円「死んだ方がマシよ」
ジュウ「無理強いは」
雨「二人よりは三人の方が暖かいに決まっています」

以降ほぼ問答無用

93:名無しさん@ピンキー
06/07/01 13:34:49 fPYFLi9+
で、置いてかれた雪姫が後で暴れる、と

94:名無しさん@ピンキー
06/07/01 18:01:30 mhTQSYzK
光もな。

95:名無しさん@ピンキー
06/07/01 18:18:12 WqrxLkZu
「私の、息子に、何やってんだっ!!」
ここでママン参戦

96:名無しさん@ピンキー
06/07/01 23:12:18 /RC1gC75
むしろ 「いい経験だろ?」 と放置しそう

97:名無しさん@ピンキー
06/07/02 00:18:00 tlP+GZvx
 「で、話をかいつまんでまとめると、図体ばっかりデカくなって頭の方は未だお子様なバカガキは、なし崩しに他人様の娘を

4人程まとめて傷物にした挙句、誰を選ぶ事も出来ずに結局法律ブッ千切ってハーレムの主に収まる羽目になった、と」

 「……すまん」

 「……ふん、まあこれも人生経験と言うやつだ。お前には4人どころか自分一人の人生ですら荷が重そうだが、まあせいぜい

気張ってみろ。途中で投げ出すような真似したら殺すぞ」

 「ああ。……ありがとう」

 「で?」

 「は?」

 「は?じゃないだろうが。相手の名前は?一応親としてそれぐらいは聞いておくぞ。まあ一人目はあの堕花雨だろうが」

 「あ、ああ……それと後雨の妹の光っていうのと……」

 「姉妹丼か、なかなかやるな」

 「……それと、斬島雪姫っていう……こいつは雨の親友なんだけど……」

 「……斬島?」

 「ああ、それと円堂円っていう、これも雨の親友の……なんだよ、その顔は」

 「なあジュウよ、お前世界征服でも目指してるのか?」

 「はあ!?」



こんな感じですか?分かりませ(ry

98:牛男
06/07/02 00:20:58 ae79nUNt
(1)

 大きく息をついてから、ジュウはゆっくり身体を起こした。
 自分の胸にすがりつく少女の嗚咽はまだとまらず、服から手を離そうともしない。
 ジュウは雨の耳元で、ささやくように呟いた。
「もう、泣くな。俺は、大丈夫だから」
 自分でも驚いてしまうくらい、優しい声。
 それでようやく雨の泣き声がとまり、ジュウの胸からそっと顔を離した。前髪の隙間から覗く深い瞳が、ジュウの姿を映し、潤んでいる。吸い込まれそうな瞳だ。
「ジュウ様……」
 濡れた頬に思わず手を当てたところで、ジュウははっと我に返った。
 なんだ、この、ドラマのような展開は。
 柄にもないことをして急に気恥ずかしくなったジュウは、何気ない仕草で周囲を見渡した。
「警察、来ちまったな。説明が大変だぞ、こりゃ」
 道路に突き飛ばされて、絶体絶命だったジュウ。しかし、危ういところでトラックがよけ、白石香里とともにブティックに突っ込んだ。
 事実としてはそうだのだが、何故、白石香里がジュウを突き飛ばしたのか。どのように説明したものか。まさか幸福値うんぬんの話をして、警察を納得させられるとは思えない。


99:牛男
06/07/02 00:22:04 ae79nUNt
(2)

 だが、ジュウの心配は杞憂に終わった。
 当事者であるはずのジュウは、警察署に連れて行かれることもなく、簡単な事情を説明するだけで、開放されたのだ。もちろん、住所と電話番号を知らせる必要はあったが、それにしても破格の扱いである。
 おそらく円堂円が警察の上層部に話をつけたのだろう。よくは分からないが、あの男嫌いの少女は警察を意のままに操ることができるようだ。
 十分な礼を言う間もなく、ジュウは帰宅することになった。
 全身傷だらけで、精神的にもショックを受けている。今日は早く家に帰って、ゆっくりとお休みになる必要がありますと、雨に説得されたのだ。
 ひとりで帰ることもできたのだが、今回ばかりは雨が許してくれなかった。
「わたしがついていなかったばかりに、ジュウの命を危険にさらしてしまいました」
 もちろん、雨に責任などあるはずがない。ジュウ自身にしてみれば、馬鹿げた話である。
 だが、雨は深く後悔したようだ。まるで我侭な子供のような頑迷さで、ジュウのそばから離れることを頑なに拒否した。
 仕方がない。今日くらいはいいだろう。
 雪姫と円に別れを告げ、二人はジュウのマンションに向かった。


100:牛男
06/07/02 00:23:03 ae79nUNt
(3)

 傷だらけで土ぼこりにまみれたジュウを、道行く人たちが注目したが、何故か気にはならなかった。
 ジュウの身体を支えるように、しっかりと寄り添い、心配そうな瞳で見上げてくる少女。そんな姿を見ていると、これまで経験したこともないような、不思議な感情が沸き起こってきた。この気持ちはなんなのだろう。やはり、錯覚にすぎないのだろうか。
 おそらく、他人どころか身内にすら優しくされたことがないので、心が戸惑っているだけなのだろう。無理やりそう思うことにした。
 人知れず葛藤しているうちに、マンションに到着した。
「今日はすまなかったな。もう大丈夫だから。また、明日、な」
「いえ、お部屋までお供いたします。傷の手当も必要ですから」
 こんなのつばをつけときゃ治ると答えたものの、やはり押し切られてしまう。
 雨の迫力に負けたということもあるが、今日くらいはまあ、こいつに甘えてもいいかと、妥協した結果でもあった。
 雨に聞かれないように、そっとため息をつく。
 やれやれ、自分はいつからこんな軟弱者になったのだろうか。


101:牛男
06/07/02 00:24:08 ae79nUNt
4)

 部屋に入り電気をつけたが、当然のことながらそこには誰もいなかった。
 今日も紅香は戻らないらしい。こんな情けない姿をあの母親にだけは見せたくなかったので、正直、ジュウはほっとした。
「とりあえず、ソファーにでも座ってくれ。お茶くらい出してやる」
「いえ、ジュウ様。それはわたしが……」
「いいから、座ってろ」
 以前も同じようなやりとりをしたような気もするが、家の中の仕事を客人に任せる気にはなれなかった。冷蔵庫で冷やしていた麦茶をグラスに注ぎ、テーブルに置く。
「ありがとうございます」
「別に礼をいうほどのもんじゃねぇよ」
 時計の針は午後六時三〇分を少し回ったところ。雨の家では夕食の支度がされているだろう。年頃の女の子を、あまり遅くまで引き止めておくわけにはいかない。
「家の人が心配してるんじゃないのか?」
 そう言ってジュウは「お茶を飲んだら帰るんだぞ」と続けるつもりだったのだが、
「いえ。今日は両親ともに旅行に出かけていますので。光ちゃんには遅くなるから先に夕食を食べておくようにと伝えてありますし、じっくりと手当てをすることができますよ」
 ……やぶへびだったか。
 この少女の頑固さは、ジュウが一番よく知っている。こうなったら、さっさと手当てをさせて、帰らせるしかないようだ。
 ひとつため息をついて、ジュウは救急箱を出すために立ち上がった。


102:牛男
06/07/02 00:26:25 ae79nUNt

作者がちっとも書いてくれないので、
俺が書くことにしました。
「電波的な彼女 ~ 幸運ゲーム エピローグ ~」です。
少しずつ書きますので、気長に待っていてくだはい。

103:名無しさん@ピンキー
06/07/02 00:30:45 tlP+GZvx
>>102
GJ!GJ!
雨ものですか。何気に雨はジュウとの関係が主従で固定されてしまってる分それ以上の関係に行く展開は非常に書きにくいと
思うのですが、どう料理するか期待してます。

104:名無しさん@ピンキー
06/07/02 02:03:15 7CYmP72w
このスレはレベル高い人が揃ってるなあ

105:名無しさん@ピンキー
06/07/02 02:12:47 eRn92bM7
上手いなあ
伊南屋?もかなり作者の文体を踏襲してるし

106:名無しさん@ピンキー
06/07/02 02:15:14 j34YVP8P
>>97
雪姫や円の事は犬の人から報告無かったのだろうか、という気持ちは(ry

107:名無しさん@ピンキー
06/07/02 02:23:22 A6t1/sea
妙な女に変な癖を付けられないように、犬の人にジュウのチェリーを奪わせて色々指導させる過保護ママ。

108:名無しさん@ピンキー
06/07/02 03:21:37 eRn92bM7
西尾っぽい世界感で、世の中は悪いことだらけですよー、って書き方なのにレイプシーンが未だにないのが許せない

109:名無しさん@ピンキー
06/07/02 03:27:19 7CYmP72w
>>108
次の巻辺りで出るかも
ていうか円の男嫌いの原因それじゃね?
ちょっとベタだが

110:名無しさん@ピンキー
06/07/02 03:37:39 j34YVP8P
美夜の事は忘れてんのか皆

111:名無しさん@ピンキー
06/07/02 03:40:12 7CYmP72w
忘れてたw
となるとネタ被るからレイプネタはもうないかもな
円の男嫌いは別の原因になるのか

112:名無しさん@ピンキー
06/07/02 06:24:41 Df2jk71Y
>男嫌いは別の原因
父も祖父も妾を囲ってて従兄弟の許婚はホモと噂される

113:名無しさん@ピンキー
06/07/02 07:23:10 4EwAi2mB
>>97>>102
どっちもイイヨイイヨー

>>112
それなんて小笠原家?

114:名無しさん@ピンキー
06/07/02 08:06:08 IVEiGJLw
>>97
ナイスw

115:伊南屋
06/07/02 16:25:55 3Sp3jBsE
お久しぶりの伊南屋にござい。
結局純愛ルートはこれにて(要望あれば続く)としてハーレムルートに移りたいと思います。
そんで、それに関して以下のことを宣言します。

・好き勝手書かせてもらう。文体なんかは今回は真似ません。
・整合性はとりあえず無視。みんながぶっ飛んだ行動をします。つかそうでもしなきゃハーレムとかならん。
・ストーリー性は保証しない。ただヤって終わるかも。

そして最後に、ハーレム参加キャラをアンケート。
死んじゃった人とか獄中の人とか実の母とか七才の幼女とか。
出す場合は設定ぶっちぎる必要がある人を出すか迷い中なんで。

皆さんの欲にまみれた意見を大募集!

以上、伊南屋からのお知らせでした。


116:名無しさん@ピンキー
06/07/02 17:36:54 tlP+GZvx
>死んじゃった人
藤嶋の事か…… 藤嶋香奈子の事か――!!!(AA略

まあそれはそれとして。
参加キャラはまあ、俺はメイン4人だけども満足なんだが……どうしてもと言うならあえて紅香ママンもしくは犬の人を。

117:名無しさん@ピンキー
06/07/02 18:55:59 LUjkpDaH
じゃあダメもとで……紫を。
いったいどんな手でどう濡れ場に持ち込むのか、スゲエ興味ありますわ。

118:名無しさん@ピンキー
06/07/02 20:59:25 KyGdyzcC
獄中の人をよろしくお願いします。
どんな展開になるんだろうw

119:名無しさん@ピンキー
06/07/02 21:01:08 f7sK7ZdI
崩月 ミタイ オネガイシマス。

120:伊南屋
06/07/02 21:09:24 3Sp3jBsE
ここで一つ言わなきゃいけないことが…。
俺まだ紅読んでないからそっちのネタは無理です…。

121:名無しさん@ピンキー
06/07/02 21:11:22 f7sK7ZdI
OTL ゴメン 

122:名無しさん@ピンキー
06/07/02 21:21:25 j34YVP8P
俺も犬の人がいいなあ

123:名無しさん@ピンキー
06/07/02 21:28:45 j34YVP8P
ごめん、リロードしてなかったよ。
じゃあ死んじゃった人(学級委員の方)で。

124:名無しさん@ピンキー
06/07/03 03:05:54 anpPm1w0
藤嶋香奈子ー

125:名無しさん@ピンキー
06/07/03 05:34:28 U+AiEMt5
とりあえず光
なにはなくとも光

126:名無しさん@ピンキー
06/07/03 11:21:06 nJjObVWl
光はデフォで入ってるんじゃないのかい?

127:名無しさん@ピンキー
06/07/03 14:27:05 KkpZfhxK
桜じゃないほうの幼女で

128:名無しさん@ピンキー
06/07/04 03:19:14 mrGqiJwu
>>107を受けての繋ぎの小ネタ

「ねーねー、柔沢君。そのたらこスパゲッティ美味しそうだねー」
「……半分やるから、そんな欠食児童みたいな顔でこっちを凝視するな」
「わーい、ありがと!お礼にチューしたげる」
「遠慮しておく」
「むう。溜め込んだ溢れんばかりの若い情熱を持て余す柔沢君は、チューだけじゃ満足
出来ませんか。しからば雪姫ちゃん自慢の胸でもっとダイレクトなご奉仕を」
「止めんかはしたない」
「ジュウ様、溜まっているのであれば私が処理を」
「だからそもそも溜まってないって」
「貴方達、ここファミレスの中だって解ってる?もう少し静かにしてちょうだい」
「はーい」
「すいません」
「ああ。悪い、円堂」
「……にしても」
「?なんだよ、人の顔じっと見て」
「貴方、本当に性欲が無いの?」
「お前もかよ」
「そういう訳じゃないけど、客観的に見てあまりにも淡泊と言うか、枯れ果てて見えるもんだから」
「枯れ……。いや、まあ確かに性欲とかそういうのに関しては、なんもせんでただ
寝て起きただけで妙にスッキリしてたりするが」
「なに?夢精っすか?若いねえ」
「いちいち反応するなお前は。しかも下ネタばっかり」
「なるほど、夢精で済ましてるの」
「円堂も納得せんでくれ。違うから」
「でもさあ、真面目な話寝るだけで性欲解消しちゃうのは健康な男子としてマズくない?」
「何かの病気かもね」
「ジュウ様、病院へ行きましょう」
「これって逆セクハラって言うんじゃないかって言うかもう勘弁してくれ」


「で、今週はジュウの奴どうだった?」
「味、量共にやや減退気味です。お疲れのようですね」
「しょうのない奴だな。次帰った時にはなんか精の付く料理でも作ってやるか。
引き続き“処理”の方は頼んだぞ、弥生」
「はっ」

129:名無しさん@ピンキー
06/07/04 17:09:35 BYlfMDeQ
弥生さんのことだから、気付かれずかつ快感を与えるという絶妙なテクを駆使しているのか?

130:名無しさん@ピンキー
06/07/04 18:09:33 wG/4nG4c
きっと薬や鍼を使って、ちょっとやそっとじゃ目が覚めないようにしてから……

131:名無しさん@ピンキー
06/07/05 00:19:33 SBE4xK/0
ウラヤマシィ酔うな怖いような

132:名無しさん@ピンキー
06/07/05 01:28:53 yo0ZNBNQ
何が怖いって母親が一番こえぇ

133:名無しさん@ピンキー
06/07/05 01:33:00 j6dEnZf0
そういう体調の確かめ方はどうかと思うぞ犬の人

134:名無しさん@ピンキー
06/07/05 01:37:02 st4ueTbQ
>>128の人、良い仕事です。

135:名無しさん@ピンキー
06/07/05 18:40:32 j6dEnZf0
女キャラ各人のスタイルは

雨→全体的にちっこい
雪姫→ボンキュッボン
円→長身、スレンダー、モデル体型
光→年の割には発育がいい
紅香→ゴージャス

でいいのか知らん

136:名無しさん@ピンキー
06/07/05 19:47:49 5U544/gh
>>128
ちょっ・・・GJwww
これは意外な展開だが良すぎる

137:名無しさん@ピンキー
06/07/06 03:51:19 2yCFz4Hc
 「あのー、円先輩」
 「あら、光。どうしたの?伊吹の所ならともかく女子部(こっち)に来るなんて珍しいわね」
 「えっ、えーと、まあその、ですね」
 「何かあったの?」
 「あったと言うか……ちょっとその、聞きたい事があって」
 「私に何を?」
 「円先輩ってその、アイツと親しいんですよね」
 「アイツ……?」
 「えーと、ほらあの……柔沢ジュウ」
 「……まあ、赤の他人とは言えない程度には親しいわね。で、彼に関して何か?」
 「え、えっとぉ、アイツの好きな物とか知りません?」
 「……光、雨が後で怖いからそれは止めておきなさい」
 「ちっ、違いますよ!これはあのただこないだアイツになんか世話になっちゃったしあんな性悪そうな奴に借りつくったまんまだと
後々恩に着せられてなんかネチネチ言われたりするかも知んないからなんか先んじて礼を言ってなんかプレゼントでもしてそれで
チャラにしちゃったりした方がいいんじゃないかなって考えたりした訳でこれは別にあのお姉ちゃんがどうとか雪姫先輩がどうとか
そういう理由で円先輩に相談した訳でもなくてだからそのつまりあのその」
 「解ったから落ち着きなさい」
 「あぅ」
 「まあ大体話は解ったけど、私も彼の趣味嗜好までは詳しくないわよ」
 「あ、そ……そうですか」
 「まあ彼も所詮男だから、キスの一つでもしてあげれば喜ぶでしょうけど」
 「!!」
 「そんなに真っ赤にならなくても。冗談に決まってるでしょ」
 「あ、いえ、その……」
 「……?ああ、そう言えばキスはもう」
 「わわ―っ!わ―っ!」
 「だから冗談だって。……そんなに睨まないでよ。ああ、そうだ。彼が喜んでた事と言えば……」
 「えっ!?な、何ですか!?」

 ピンポーン
 ガチャッ
 「お、おはようございます、ご主人様。よろしければ今日は、ちょ、朝食を作らせて頂きたいと」
 バタン
 「ちょ、ちょっと、なんでいきなりドア閉めるのよ!!」
 「……悪夢だ」

 「いつか作ったメイド服が残ってたんで着せてみたら意外と似合ってたのよ」
 「それで柔沢君ちに差し向けた、と。成る程成る程♪(シャキッ)ところで円よ、ちょっとそこの裏路地まで付き合ってもらえないか?」


繋ぎの小ネタ2。駄目だ、エロくならなかった orz
伊南屋さんまだかなー。

138:名無しさん@ピンキー
06/07/06 06:17:35 ixUHE0Dp
笑わせて貰ったw
GJ。

もっとやってw

139:名無しさん@ピンキー
06/07/06 16:59:37 buADQtJe
>>137
gj

ハーレムを期待する心に嘘偽りは無いが
片山の二次創作って個人的にはエロあんまいらんね

140:名無しさん@ピンキー
06/07/06 22:21:54 Tb5Qx+wP
あげ

141:伊南屋
06/07/06 22:38:56 k1ZHklDF
新作のコールしときます。
ハーレムルート第一弾「雨の場合」
今日明日中には……投下したい。
いや、する。するよ!

142:名無しさん@ピンキー
06/07/06 23:11:11 iqD+vpy4
期待して待ってるよ。

143:名無しさん@ピンキー
06/07/06 23:49:52 2yCFz4Hc
>>138,139
サンクス。また暇があったらなんか書きますよー。

>>141
繋ぎの甲斐があったw
期待してますよ。

144:名無しさん@ピンキー
06/07/07 01:05:28 BOky1hvD
繋ぎ等と言わず書いて頂きたいと思う、今日この頃。

145:伊南屋
06/07/07 01:44:44 XYpFiFIr
 何故、こんな事になったのか。いや、そんなのは些末な問題だ。
 そんな事よりも、今目の前で起きている事。それこそが重要なのだ
 腕の中の少女が流す涙。少女の名が示すように、大粒の雫が止めどなく流れている。地を濡らす雨のように。
 彼女、堕花雨が滅多に見せる事の無い、自分を想ってくれるが故の、真摯な涙。
 それを見た柔沢ジュウは強い罪悪感に苛まれていた。
 涙の理由が自分である事と、今から雪姫という恋人を裏切ろうとする自分が居る事に。
 ―最低だ、最悪だ、こんな弱みにつけ込むようなこと。大切な人を裏切るようなこと。
 雨が望んだのはただ一つ。そのたった一つを満たしてくれれば良いと言う。
「私を抱いて下さい」
 雨はそう言った。だからその言葉通りにしてやれば良い。
 だけど、それはその場しのぎの逃避ではないのか? 今ここで抱いても、これからの雨の想いをどうするのか? そして何より、雪姫を裏切って良いのだろうか?
 雨の家に呼ばれ、まさか自分を求められるとは思っていなかった。無論、そんな求めに応える準備などしていよう筈もない。
 良くも悪くも、今まで雨はそういった対象ではなかったのだから。
 だけど、と思う。雪姫だってそうだった。それなのに自分は求められるままに抱いた。雪姫を求めた。そして今も雨を抱きたいと思った。思ってしまった。
 ―最低だ。最悪だ。
 思考がループする。負に沈む、螺旋を描く。
 不意にそれを止めるものがあった。
 感触。唇に感じる、柔らかい温度を持った感触。
 それがキスだとジュウが気付いたのはたっぷり十秒程して、感触が消えてからだった。
「雨、お前……」
「申し訳ありませんジュウ様」
 呆けたジュウの鼻先十センチ。互いの息が掛かる距離に、涙に濡れた雨の顔があった。
「一度、一度だけで良いのです。ですからジュウ様……どうか御慈悲を……」
 応える間もなく、雨の唇が再び重ねられる。
「ん……ふぅ」
 更に深く求めるように強く唇を押し付けてくる。その口付けが、ジュウを支えていた理性を削り取る。
 胸に添えられていた雨の手が、引き寄せるようにジュウの服を掴む。布越しに胸元に感じるその動きすら、甘美な疼きをジュウに与える。
 そして、その疼きに抗うには、ジュウはまだ若過ぎた。
 衝動のままに雨を抱きすくめる。
「あ……っ」
 微かに漏れる雨の吐息が耳朶をくすぐり、ジュウの理性を更に崩す。

146:伊南屋
06/07/07 02:10:08 XYpFiFIr
 重ねられた口唇が開かれ、雨の舌がおずおずと差し出される。ジュウはそれに応え、自らの舌を絡める。
 小さな雨の舌はほのかな甘さすら感じられ、ジュウはそれを味わう為に、より強く舌に吸いつく。
 くちゅり、と唾液の混じる音が口元から聴こえる。薄く開いた瞼の向こうに、顔を朱に染めた雨が見えた。長い前髪の隙間から覗く瞳はもう涙を流しておらず、代わりに熱に浮かされたように潤み、ジュウを覗き返していた。
 愛しい、と想う。目の前の少女を大切だと想う。
 だけど、こうする事で胸が痛む。罪悪感に責め苛まれる。脳裏によぎるのは雪姫の顔。
「ジュウ様、今だけは……私の事を」
 表情から思考を読んだのか、雨がそう言ってくる。
 背中に回された細い腕に力が込められる。
 それに応え、ジュウも雨をより密着させるように抱き締める。
 ―こんなにもこの少女は華奢だったのか。
 腕の中にある、後少しでも力を込めたら折れてしまいそうな体に驚く。
 いつも自分を守ってくれていた少女が、急に儚い存在だったのだと思わされる。そして、それ以上にその脆さが雨が女である事を強調する。
「くぅ……ん」
 雨が切なげなうめきを漏らす。普段なら絶対に聞くことのない声。それをもっと聞きたい。そう思い、ジュウは雨の胸に触れてみた。
 制服越しに伝わる感触が、その体同様、小振りな作りである事を知らせてくる。
 間違っても痛みを与えないようにジュウは指先に力を込める。
 小さいながらもしっかりと指を押し返す弾力にジュウは否が応にも昂ぶっていく。
 もっと、もっと。そう思う内、知らず知らずジュウの手はセーラー服をたくし上げ、下着に包まれた雨の胸元を晒していた。そして唯一、胸元を隠す布もずり上げ、その白い膨らみを露わにする。
「っん……」
 指先が雨に触れた瞬間、その体が弾けたように震える。
 強く触れすぎたわけではない。初めての刺激に驚いただけだとジュウには分かった。
 だから躊躇わず愛撫を始める。こねるように、ゆっくり、早く。
「ふぅ……あぁ」
 雨の甘い吐息が一層強くなる。それは明らかな官能の悦びの声だ。ジュウは更にその声を引き出すために、桜色の頂点に舌先を触れさせる。
「ひぁっ!」
 悲鳴に近い声を上げ、雨が悶える。
 しかしそれにすら構わず、ジュウは胸元の愛撫を激しくしていく。手のひらで揉みしだき、舌先で乳首を転がし、時に軽く歯を立てる。

147:伊南屋
06/07/07 02:51:39 XYpFiFIr
 その一挙手一投足に雨は敏感に反応する。
 半開きの口からは、荒い息と切なげな声の両方が漏れる。それらは徐々に大きくなり、雨の昂ぶりを知らせてくる。
「はっ……あぅっ、ひぁ……んぅ」
 その昂ぶりを更に加速させる為にジュウは片手を下半身へ向かわせる。
 背中から回した腕を這わせ、下着に包まれた雨の臀部を撫でる。
 小振りながら柔らかいのは胸と同じで、触り心地に酔いそうになる。
 しばらくその感触を楽しんでから指先を更に下、足の付け根、その中心に進める。
 そこはじっとりと湿っており純白のショーツに小さなシミを浮かばせていた。
 布地の上からほじるようにして触れると。にちゃり、という粘性の水音がした。
「ふぅ……ん、ジュウ……様っ」
 不意にジュウの体が後ろ向きに倒れる。雨に押し倒されたのだ。
 のし掛かる雨の顔は上気し、潤んだ瞳をジュウに注いでいる。
「ジュウ様、ジュウ様」
 譫言の様に名を呼ぶ雨。その雨にジュウは服を脱がされていく。はだけられた胸元に雨の手が這わされる。
 少し冷たい指先から甘美な刺激が与えられる。
 雨の手が先程ジュウがそうしたように、下半身へと向けられる。
 金属の擦れる音がして、ベルトを外され、あっという間にジュウのいきり立ったモノが外気に晒される。
「もう、我慢出来ません」
 雨が軽く腰を浮かしたかと思うと、ショーツをずらし、そのままジュウのペニスに手を添え上に向けたそれに腰を落とす。
「……っくぅ!」
 雨が仰け反り、痛みに耐える。しかし、その痛みに耐える表情すらどこか陶然としている。
「はっ……、はっ……」
 短い呼吸を繰り返し、ジュウの上で雨が静止する。
「おい、大丈夫か……?」
 実際、前戯が十分だったとは言い難い。雨が無理にしなければ十分な前戯をしてからするつもりだった。
 しかし既にジュウは雨の中に侵入してしまった。ならばここからは出来る限り苦痛を与えないようにするだけだ。そのつもりだった。
 だが雨はその意志とは逆にすぐに腰を上下させる。
 その表情は苦痛に歪み、呻くような声を上げている。
「ばっ! お前、無理すんな!」
 声でそう制するものの雨が上位に居るためこちらから動きを止める事は出来ない。
 雨は止める事はせず、むしろ一層激しく腰を振りたてる。
 苦痛に喘ぐ声に艶が混じるようになるまでそう時間はかからなかった。

148:伊南屋
06/07/07 03:09:29 XYpFiFIr
 労りもない、一方的な交わりにも関わらず、雨は女の悦びを感じ始めているのだ。
「ジュウ様……、ジュウ……さ、まぁ……」
 まるでジュウをくわえ込んで離さないとばかりにきつく締め上げられる。それは強烈な刺激をもってジュウを追い詰める。
「くっ……! 雨……っ」
 必死に迫り来る快感を抑える。このまま膣中に出すのははばかられるからだ。
 その事を伝えようと開いた口を、ジュウが声を発するより先に雨の唇が塞いだ。
 そのまま舌を絡められ、互いの唾液を擦り付け合い、混ぜ合わせる。
 頭の内側から響く水音に、掛けようとした言葉が霧散する。
 それと同時。堪えていた快感が背筋を駆け上り、脳髄を痺れさせる。
 その次の瞬間、ジュウは雨の膣中で果てていた。
「はっ……はっ、はぁ」
 どちらからともなく唇を放し、呼吸を整える。
 しばらく荒い息を付いていた雨だったが落ち着いてくると重ねていた上体を起こし、腰を上げる。
 ぬるり、という感触があり、ジュウが雨の中から引き抜かれる。
 履いたままのスカートで中心は見えないが、雨の太股に赤い鮮血と白い精液が伝い流れるのが見えた。
 その淫靡な光景が、ジュウの性欲を再び刺激し、萎えかけていたジュウのペニスが再び硬度を取り戻す。
「まだ……出来るんですね」
 雨が微笑む。
「でも、その前に」
 そう言って雨が視線を向けたのは部屋の入り口。
「出てらっしゃい。光ちゃん」
「なっ……!」
 驚きに硬直するジュウが見たもの。それは顔が上気しきった、滴る程に太股を愛液に濡らした光だった。

続く

149:伊南屋
06/07/07 03:12:31 XYpFiFIr
お久しぶり伊南屋にございます。

今回の時系列は不定。
純愛ルートの報告後だとは思いますが。
ついでにここに至るまでの経緯も不定。そこは番外編故のいい加減さって事で許して下さい。

次は一回時間を巻き戻して光の覗き自慰ネタ。それから姉妹丼です。

150:名無しさん@ピンキー
06/07/07 03:26:38 ydRA5SMi
おおう、鉢合わせることが出来たとはなんたる幸運。
今回もGJな代物ありがとうです。

151:名無しさん@ピンキー
06/07/07 03:50:41 fDmv3g+D
ここまでコメディネタとエロネタが映える作品もなかなかないな

伊南屋GJ!面白かった

152:名無しさん@ピンキー
06/07/07 10:19:16 5Pj/SlvR
姉妹丼……いいなあ姉妹丼……

153:伊南屋
06/07/07 14:19:36 XYpFiFIr
 それは全くの偶然だったと言って良い。
 姉に呼ばれ、のこのこやって来た柔沢ジュウと、姉である雨が不用意に接近しないように飲み物をダシに部屋に入ろうとしたのだ。
 異変は雨の部屋。その扉の前に立ったときに起こった。
 うめき声のようなものが聴こえた。
 一体何があったのか。光は扉を微かに開き、中を窺った。
 光の目に飛び込んで来たのは抱き締め合うジュウと雨。その唇は重ねられ、舌が絡められている。
 時間が止まった気がした。恐れていた事が起こってしまった。
 逸らしたいと思いつつ、視線は二人に固定されてしまう。ジュウと雨の動きを目が追う。
 ―ダメだ。ここにいてはいけない。
 最早止める事など考えず、ただその場を逃げだそうとする。
 だがその一瞬。立ち去ろうと動かした足、その付け根に違和感を感じた。
 ―ウソ……濡れてる。
 自ら気付かぬ内に男女の営みを見せつけられた光の体は反応していた。
 荒い息をつき、太股をしとど濡らしている。
 それを一度意識してしまうと途端に体が快楽を求める。視線を室内に戻すとジュウの手が雨に触れていた。
 それを見た瞬間、光の内で官能が弾けた。ジュウの手が雨ではなく、自分の胸に触れている想像が快楽の火を強くする。
 気が付けば光の手は自らの股間に触れていた。布地越に熱くなった中心をなぞり上げる。その刺激に、上げそうになる声を必死に抑える。
 いけない、と思いつつその手は止まらない。自らを慰めるその手もジュウであるかのように感じられ、一層光を追い上げる。
 室内の二人はいつの間にか雨が上位になり交わっていた。光もジュウの上にのしかかる雨を自分に置き換え自慰に耽る。
 光の手はいつしかショーツの内に潜り込み、淫らな水音を盛大にたてる。右手をショーツの内へ、左手は平均以上に発達した乳房に添えられる。
 自らが最も感じる部分を貪欲に貪る。高揚感と自らの動きが光の意識を白に染めていく。
 目だけは室内に注がれ続けたままだ。ジュウの上で跳ねる雨の姿に自分を重ね、その動きを指先にシンクロさせる。
 強く、深く、掻き回す指で自らをを高く打ち上げる。
 そして、室内の雨にジュウの精が注がれると同時。光は声無き絶叫を上げ達した。
 どれくらい脱力していのか。永劫とも思える気怠さから引き戻したのは他でもない雨だった。
「出てらっしゃい。光ちゃん」
 その呼び掛けに光はゆっくり室内に踏み出した。

続く

154:伊南屋
06/07/07 17:48:32 XYpFiFIr
ちとやっつけ仕事になってしまった……
どうしても一レスに納めたくてカットした描写もあるし。
まぁ代わりというか次の姉妹丼は持てる力を注ぎ込むつもりです

155:名無しさん@ピンキー
06/07/07 18:08:08 XacGHihk
勃った

156:名無しさん@ピンキー
06/07/07 19:20:40 5Pj/SlvR
GJ&続き期待

157:名無しさん@ピンキー
06/07/07 19:39:33 4cgpqkoa
ある種、最高のほめ言葉だな

158:名無しさん@ピンキー
06/07/08 08:24:04 Lb4lyCS9
伊南屋先生GJ過ぎます!!!!

159:143
06/07/08 15:48:56 sXuodskc
伊南屋さんのが終ったら、俺も光もので一本書こうかしらん。

160:名無しさん@ピンキー
06/07/08 15:50:22 sXuodskc
あー、また雑談掲示板とチャットに煽りが。
なんか順調に荒れてきちゃってるよ。ヲチコマ早めに何とかしないと拙いぞ。

161:名無しさん@ピンキー
06/07/08 15:52:19 sXuodskc
ゴメンよ、ちょいと誤爆した。

162:名無しさん@ピンキー
06/07/09 10:26:32 QNqjOOds
伊南屋さんともども期待してます

163:名無しさん@ピンキー
06/07/09 19:57:11 6Lapnd8L
光×伊吹って皆はアリ?
俺は個人的にナシなんだが。

164:名無しさん@ピンキー
06/07/09 20:51:44 xcQ8kPBd
>>163
カプを否定したいわけじゃないが、今のままじゃあナシだな。
伊吹がジュウっぷりに身体を張って光を守ったりしたら、アリかもしれん。

165:名無しさん@ピンキー
06/07/09 20:58:11 6Lapnd8L
一応「見た目だけの男じゃない」と言われてはいるが、正直今までの話の中での行動を
ジュウと比べるとなあ……。

166:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 22:39:12 xcQ8kPBd
中途半端に、ジュウ×藤嶋が出来たので投下。
まあ、いなみん…もとい伊南屋氏レベルの文章力を期待しているのなら
スルー推奨。設定もむちゃくちゃ。
とりあえずIfで、事件で藤嶋が生存していた場合を、どぞ。

167:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 22:42:17 xcQ8kPBd


 病院を退院してから一週間ほどが経っていた。
 ジュウはすっかり身体の傷を癒し終え、新学期になってからは一学期と同じように登校できるまでに身体機能が回復していた。
 担任の中溝はかなり驚いていたが、ジュウの心に余計な刺激を与えたくないのか、
 ただ「元気になってよかったな」と一言伝えただけだった。
 無理はない。クラスの中から連続猟奇殺人事件の犯人とその被害者を出してしまったのだから。
 新学期になって久しぶりに見る彼の顔は確実に痩せ細っていた。
 この夏はジュウにとって、心に痛いトゲを残す結果となってしまった。
 だが、その一方で良い報せもあった。被害にあった同じクラスメイトの藤嶋香奈子が来週から再来週までには戻ってくるとのことであった。
 重症は負っていたものの、被害に遭ってから短時間にジュウが発見したのが功を奏したらしい。

 そして、今、ジュウは自分が入院していた病院にいた。
 流石に三週間も入院していた病院だけあって、中の勝手はよく知っている。
 目的の病室を迷うことなく目指し、病室前に辿り着くとぶっきらぼうに扉を引いた。
「よっ、元気にしてるか?」
「柔沢……」
 まるで事件が起こる前のように、軽々しくジュウは挨拶をした。
 妙に気遣うのは香奈子があの事件のことで落ち込んでいるだろうから、と思っていたからだ。
 案の定、香奈子はこちらに顔を向けることもなくぼんやりと窓の外を眺めていた。
 実は、ジュウが彼女の見舞いに来たのはこれが初めてだ。それまではジュウ自身も入院していたし、
 退院してもまだ完全に本調子ではなかったため、来る機会を逃していたのだ。
「…あ、あんた、学校は!? まだ授業中でしょう?」
 だが泣き出すのかと思えば、いきなりジュウに対して怒りを露わにしてきた。
 らしいな、とジュウは心の中で呟きながら、窓際にある彼女のベッドへと歩き近づこうとした。
「そんなもん、サボってきた」
「さ、サボったってあんたねぇっ…!」
 何かを言おうとしていた香奈子だったが、ふと気づいたように視線を下に向けて強ばった声をあげた。
「…! 柔沢、来ないで!! 今の…私の顔、見られたくないから」
「…………」
 ぴた、と進めていた足をジュウは押し止めて、分かった、と小さく呟いた。


168:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 22:44:09 xcQ8kPBd

 ジュウが襲われた彼女を助けたときには、香奈子の顔は酷いものだった。
 何度も殴られたためか、あちこち血まみれになっており、目元や頬は腫れ、お世辞にも女の子とは呼べないようなものだった。
 醜く変形した顔は誰だって見られたくないものだ。治療は進んでいるとはいえ、まだ痣はところどころ大きく残っている上に、
 腫れも完全に引いているわけではないのだろうと判断した。
 もちろん、ジュウはそんなことを気にするタイプではなかったが、香奈子のことを考えるとそれ以上足を踏み出すことはできなかった。

「……あいつが言っていたぞ。『治療に専念してください』ってな」
「あいつって…堕花さんのこと? ……そう、分かった、って伝えといて貰える?」
「ああ」
 そんな短い会話を交わして、ふたりの間に沈黙が下りる。
 なんて無力なんだ。ジュウは自分のコミュニケーション能力を恨んだ。
 もともと人付き合いの悪いジュウにとってコミュニケーションを取るということは苦手だった。
 だからこういうとき、どんな声をかけてやるのが一番いいのかが分からなかった。
 そわそわと視線を彷徨わせ続けていたが、もとより自分は考えることが苦手なのだ。
 なら、考えても仕方がない。自分が思うままに、ジュウは行動にうつした。

「なぁ、やっぱりそっち行って良いか?」
「なっ、来ないでって言ったでしょっ! このバカッ!」
 彼女の声色には怒りが含まれている。
 当然だろう。これ以上心を傷つける気はないが、彼女の言いつけを無視すれば、結果として彼女は落ち込んでしまう。
 だが、それでもジュウはそれを無視して強引に彼女のベッドに「よっこらせ」と腰をかけた。

「俺にはよく分からないがな、気にすんな」
「何言ってるのよっ…、こんな顔、アンタだって気持ち悪がるわ」
「そんなこと誰が決めた?」
「誰がって…見れば誰だって分かるわよ。こんなヒドい顔…」
「それは俺の意志じゃない」
「……」

 あまりに強固な態度を取るジュウに香奈子は沈黙して、投げやりに、真正面から睨みつけた。
 成程、確かにあちこち青痣がまだ残っている。腫れはそれなりに引いているようだが、
 香奈子が敏感に気にしてしまうのも無理はないと思った。




169:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 22:46:51 xcQ8kPBd

「どう…、ヒドいものでしょう?」
「そうだな」
「……だから言ったのに」
「お前の顔が、じゃない。 何も出来なかった俺が、だ」
「何を…」
 言っているの、とはこれ以上香奈子は言葉に出来なかった。ジュウの顔があまりにも悲痛だったからだ。

 もし、賀来羅と美夜の企みが事前に妨げることが出来たのなら、香奈子もこんな目に逢わずに済んだのかもしれない。
 これは自負になってしまうが、他のクラスメイトよりは美夜との関係は深いものだったと思う。
 ならば少しでももう少し他人に興味を持っていたら、彼女も香奈子も救えたのではないかと。
 今となってはただの妄想にしかすぎないのだが、それでも目の前の少女を見ると、
 自分に出来たことはあったのではないかと後悔してしまう。

「俺は結局何も出来ない中途半端な野郎だよ。おまえの言うとおりな。
 雨の協力がなけりゃ、俺もバットに殴られて今頃はあの世だ。……本当にすまねえ」
「…アンタが謝ることじゃないでしょ。ほら、離れて。もう、これ以上見られたくない」
 香奈子はベッドの縁に腰掛けるジュウの背中を押しのけようとするが、背中から腰まで堅い釘で
 ベッドに打ち付けられたかのように、動こうとはしない。
「お前は藤嶋香奈子だ。俺に説教してやがった藤嶋香奈子だ。
 お前っていう「もの」は何も変わってやしない。今のお前を否定する奴がいたら、俺がぶん殴ってやる」
「柔沢……」
 
 …ああ、そうだ。今の俺に出来ることはそれぐらいしかない。
 彼女とは別に関係が良かったわけではないが、クラスの中で皆がジュウを避けるなか、
 唯一真正面からぶつかってきたのが、美夜と香奈子だった。
 そこに特別な感情があるわけではない。たしかに夏休み前は、危篤状態になった香奈子を襲った犯人に対する怒りが
 ジュウを突き動かしていた。けれども、それだけだ。
 香奈子は美夜のような友人でもなければ、雨のような印象の強い不思議な存在でもなかった。
 ただ、自分にはない何かを持っている彼女は時々羨ましく、眩く見えたことがあるぐらいだ。
 
 だから、慰めることはできない。そんな関係であるジュウが慰めの言葉をかけても、余計に香奈子の心に傷を与えるだけだ。
 ならば、自分に出来ることは、今のあるがままの香奈子を受け入れることだ。
 だから気にするな。そう言おうとして振り向いた瞬間、包帯と薬の独特の匂いと、
 それとあまりにも不釣合いな柔らかい感触が唇に伝わった。

 情けないことに、これがジュウにとってのファーストキスだった。

170:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 22:48:31 xcQ8kPBd

「藤嶋…おまえ…」
「ごめん、迷惑だった……?」
 驚き動揺するジュウは何から聞けばいいのか混乱するばかりで、口をぱくぱく金魚のように動かすだけだった。
 香奈子はというと、怪我を負う以前のように気の強そうな表情のまま、じっとジュウの瞳を覗きこんでいた。
「迷惑っていうか…、何で…?」
「……あんたが初めてよ、そんなこと言ったの」

 ぽつぽつと香奈子は語りだした。ジュウが見舞いに来る前にも、何人かのクラスメイトは香奈子の見舞いに来たそうだ。
 だが、香奈子の顔を見るなり、彼らはぎくしゃくした態度になり早々に帰っていったという。
 まともに会話できたのは、「よかったなぁ、よかったなぁ」と号泣した担任の中溝と、今日のジュウだけだったらしい。
 事件の関係者というだけでも余所余所しさを感じるものだが、その残酷さを目の当たりにして、
 クラスメイトたちはショックを受けてしまったのだろう。分からないでもないが、
 それがどれだけ香奈子の心を傷つけているのか計り知れないのか。
 そのクラスメイトに怒りとまでは行かないまでも、嫌悪感を感じながら深々とジュウは溜息を吐き出した。

「そりゃあ、珍しいな。まあ、俺は不良だから」
「何よそれ」
「さあな」
 ふっと口元を緩めると香奈子は吹き出して笑った。ようやく明るい顔を見せたか、面倒をかけさせる奴だ。
 そう思うジュウの顔も珍しく笑みで溢れていた。
「……だから、ちょっと甘えさせてよ。柔沢…」
「甘える…?」
 気づけば香奈子は俯き加減にこつんと額をジュウの背中に押し付けていた。
 そして、ジュウが何のことかを尋ねる前に、その背中から香奈子の嗚咽が聞こえてきてしまった。
 ジュウは何も言わずただ彼女の奏でる悲しみに耳を傾けていた。




171:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 22:51:05 xcQ8kPBd

 どれくらい経ったのかジュウには分からなかった。数十分か、それとも数時間か。
 何を話したのか、まったく覚えていない。けれども、それはきっと穏やかな時間だったと思う。
「さて…そろそろ帰るか。面会時間は過ぎてるしな…」
 鞄を持って立ち上がろうとしたジュウの服の裾を香奈子が引っ張り止める。
「おい、なんだよ?」
「…今日は一緒にいて」
「……は?」
 それは無理だろう。いくらクラスメイトだからといって、身内でもない人間が面会時間も過ぎてここに留まれるわけがない。
 個室なので他の患者に迷惑をかけることはまずないだろうが、消灯時間もとっくに過ぎている。
「…一人でいるのが怖いの」
「藤嶋……」
 ぎゅっとジュウの服の裾を引っ張る香奈子の指先が震えているのが、服を通じて分かる。
 あんな目にあったのだ、暗闇の中に一人でいることが怖くなってしまうのも当然かもしれない。
 だが、困った。医者や看護師の見回りがあるかもしれない。そこで見つかればどう言い訳すればよいのやら。
 まあ、そのときにはそのときだ。適当に言い訳をして逃げるか。
 
 仕方がない、と呟くと再びジュウは彼女のベッドに座りなおした。


「……ね、柔沢のキスっていつが初めてだった?」

 それからというものの、他愛も無い話をふたりは続けた。
 小学校の頃の話、親の話、今の学校生活についての話。いろいろ話したが、
 淡白な年少時代をすごしてきた自分とは違い、香奈子の過ごしてきた日々はごくごく普通であったが幸せそうなものだった。
 そして、辿り着いたのがこの話だった。

「キス? そりゃあ、おまえ……さっきのがはじめてだよ」
 よく自分からキスしておいて聞けるな、とある意味女という生き物について感心させられるジュウは、
 思わず正直に答えてしまった。よく考えてみれば当然なのだが、
 昔からいじめられ、今では不良として周りの人間とは疎遠だった彼が、誰かと付き合い接吻を交わすなどありえるはずがない。
「…あ、そ、そうなんだ。柔沢、ゴメンね」
「何で謝るんだよ。別に俺は構わない」
 確かに意外ではあったが、ジュウはそれほど「初めて」に拘っているわけではないし、むしろ少し胸が熱くなったぐらいだ。
 これで浮かれるほどジュウは初心でもなかったが、それでも男としては気分が悪くなるものではない。
 だが、ジュウは後にこの判断を後悔することになる。

「なら…、私のこと、抱いてよ…」



「はい?」






172:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 22:53:54 xcQ8kPBd

 やはりバカだな、俺って。
 母親にさんざん言われ続け、自分でも自覚していたこと。それを今日改めて自覚させられた。
「……本当に俺なんかでいいのか?」
「あんたじゃなきゃダメなの」
 これから情事に及ぼうというのに、香奈子は気丈にもきっぱりと言い返した。
 こうしてみれば、香奈子はこういうことに慣れている、と思わせるがそんなはずはない。
 生真面目な彼女が気を許した相手以外と行為に及ぶことはないだろうし、
 むしろ、雨に言わせれば、こういう態度も彼女の意地っ張りによるものかもしれない。

 香奈子は、自分を受け止めてくれたのはジュウだけだと告白した。だから、今は甘えさせて、とも。
 おそらくこの行為はその延長線上にあるのだろう。
 場慣れした男であれば、優しく彼女をエスコートすることも可能なのだろうが、情けないことに、ジュウはこれが初体験だった。
 普段は不良という看板を立てて生きている彼が、異性との行為はしていないと他人に知られたらどうなるかと
 思うだけで憂鬱になったが、香奈子は「え、そうなんだ」と、どこか嬉しそうに反応していた。

 兎も角、ジュウとしては複雑なのである。
 別に男としての性的欲求がないわけではない。ただ、香奈子はあとで後悔しないのだろうか。
 こんな不良もどきに処女を奪われ、こんなつまらない人間と行為に及んだことを。

 だが、悩んでいても仕方がない。
 それに自分を求めてくれている女を袖にする程、ジュウもフェミニストではなかった。


「脱がすぞ?」
「…ええ」
 乱暴にならないように、不器用ながらもジュウは彼女のパジャマを脱がしていく。
 彼女らしい水色のシンプルなパジャマを出来るだけ丁寧に彼女から取り去ると、香奈子の裸体が露わとなっていく。
 これまたシンプルな白いブラに包まれた乳房は、彼女の興奮または羞恥によるものか、ほんのり赤くなっていた。
 だが、そこでもジュウは現実を知る。顔と同じく点々と小さいながらも青痣が出来ており、
 彼女が味わった痛みと悲しみがそこに現れていた。ジュウはあえてそのことには触れず、そっと香奈子の二の腕を撫でた。
「ん…っ…」
「すまん、痛かったか?」
「違う…、嬉しいのよ。バカ」
 恥かしげに視線をジュウから外し、ぼそぼそと呟く香奈子の言葉にジュウは気をよくして、
 その細い腕から鎖骨、胸へと指先を滑らせる。そして遠慮もなく、そのままブラと乳房のなかに潜り込ませて、
 下から揉みあげるように香奈子の乳房を愛撫していった。
「んっ…ぁっ、じゅう…さわっ…!」
「おまえって思ったよりも胸、あるんだな」
「ばかっ…!」
 あまりにもストレートな物言いに、香奈子も恥かしさを覚え自らの乳房から視線を外し、そっぽを向く。
 だが、そんな彼女に構わずジュウはブラのホックを外し、直接に彼女の乳房を揉みしだく。
 彼女の乳房は思った以上に柔らかく、少し触れただけでも指の形に崩れてしまう。
 緩急をつけながら、少しでも彼女を気持ちよくさせようと、鍵盤を叩くように優しくかつ強く指を動かした。


173:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 22:56:14 xcQ8kPBd

 特別、香奈子の乳房は大きいわけではないが、普段はどこかか細い印象のある彼女。
 だがこうして改めてみてみるとそうではないことが分かった。
 ジュウが少し力をいれて香奈子の胸に指を食い込ませると、彼女はひっ、と小さく甘い声を漏らしてしまった。
「気持ち良いか?」
「わ、分かるわけがないでしょっ! こんな、のっ…!」
 香奈子はそういうが、歯ごたえは確かでジュウが指を動かすたびに、彼女は過敏に反応してくれる。
 彼女の乳房を揉めば揉むほど、もっと強く揉み解したいという欲望に駆られてしまう。
 だが、それではレイプまがいだ、とジュウは溶けつつある理性を振り絞って自制しながら、
 マシュマロのような柔らかさを持つ香奈子の乳房を愛撫していく。

「ひゃっ、んにゃぁっ…!」
「おまえ、可愛い声、出すのな…っ」
「ほ、ほっといて…よぉ…!」
 不器用だが優しいジュウの手つきに、香奈子も感じているのか、普段の姿からは想像もできないような
 可愛らしい声をあげ、快楽に翻弄されつつあった。現に彼女のピンク色の乳首はぷっくりと膨れており、
 触られるのを待っているかのように自己主張をしていた。
 それに気づいたのか、香奈子は身体をくねらせてジュウの手から逃れようとする。

「おい、じっとしてろって…」
「だ、だって、こんなの、恥かしい…」
 何を今更、ともジュウは思ったが、いつもとは違う香奈子の側面を見ているようで、
 もう少し意地悪がしたくなってきてしまった。逃れようとする香奈子の臀部を捕まえると、
 そのまま下着の中へぶっきらぼうに片手を入れ、割れ目を中心に、指先、手のひらを駆使して撫で回していく。
 乳房と臀部を同時に愛撫されている香奈子は、快楽のためか目尻に涙を浮かべ、そっとジュウの背中に腕を回していた。



174:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 22:57:24 xcQ8kPBd

「んぁ…! そんなところ、触らないでよ…きたないから…っ」
「なんでだよ…、綺麗にしてるんだろ?」
「う…、そりゃあ、そうだけれど…」
 乳房を愛撫されるよりも、臀部を触られる方が香奈子の羞恥心を刺激してしまうのか、少しばかりの抵抗を見せる。
 だが、力は入っておらず、それほど嫌っているようにも見えなかった。
 そこでジュウは乳房を愛撫していた手を臀部へと動かし、ずるりと一気に下着ごとパジャマのズボンをずり下ろした。
「なっ…ななっ、何をしてるのよっ! 柔沢!!」
「おいっ! 声が大きい…!」
「あ…」
 いくら個室だからとはいえ、あまりに大きな声を挙げれば隣の病室や外の廊下に聞こえてしまう可能性は高い。
 少しばかりお互いに気まずくなったが、それでも愛撫の手が止められることはなかった。
 香奈子の臀部は、小ぶりだがそれでもその柔らかさは乳房と同等かそれ以上で、
 少し指で触れるだけでもシーツに波立たせるように、臀部は小さく震える。
 それがなんだか可愛く思えてきて、ジュウは思わずそちらばかりに専念しはじめてしまった。

「ん…ふぅぅ…んっ…! お尻…ばかり、触らないで、よ…っ」
「これは……悪ぃ」
 ついつい調子に乗ってしまったようだ。香奈子は目尻に涙を浮かべたまま、ほんの少し怒りの片鱗を見せていた。
 だが本人としても快楽を味わうことが出来たのか、二言目にはこんなことを言い出してきた。

「わ、私だけ気持ちよくなるのはずるいから……柔沢、あんたのも気持ちよくしてあげるっ!」
「………へっ?」



175:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 22:59:40 xcQ8kPBd
……今回は以上です。
藤嶋の怪我の病状や、病院のシステム、藤嶋に光や銀子が入ってるんじゃないかなど、
突っ込みどころはたくさんあるでしょうが、見逃してやってください…orz

…そして誰か、エロい文才を分けてください。



176:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 23:00:50 xcQ8kPBd
追伸……。
続きは書きます。書くつもりでいます……たぶん。

最後に、あまりエロくなくてごめんなちゃい。
夕乃おねえさんにシゴかれてきます。

177:名無しさん@ピンキー
06/07/09 23:02:59 6Lapnd8L
いや、充分エロいっす。
てかこっちが分けて貰いたい位。いやマジで。
続きも楽しみにしてます。

178:名無しさん@ピンキー
06/07/09 23:46:33 RQDYBVj9
GJGJ
電波的な彼女は、リタイアしちゃったキャラも魅力的だから困る
中溝センセも結構良いキャラだよなー

179:名無しさん@ピンキー
06/07/10 00:05:00 2pM05qpc
アアー(*´Д`)ーン!!

180:名無しさん@ピンキー
06/07/10 01:30:31 WgGP7M0U
>>178
一子タンとか生徒会長とかもかい?

181:名無しさん@ピンキー
06/07/10 01:39:37 R6y6jJeF
充分イイです。
GJです。
続きwktkで待ってます。

しかしアレだよな、担任が何気にイイ奴だなw

182:名無しさん@ピンキー
06/07/10 02:16:46 eHmVjd/w
>>180
モチ
病んでるヒロインてかわいくね?

183:名無しさん@ピンキー
06/07/10 03:44:26 WgGP7M0U
病んでると言うかトンでるのでちょっと……

184:名無しさん@ピンキー
06/07/10 16:21:04 2QIrvjl2
電波的ってことはそういうことだ

185:名無しさん@ピンキー
06/07/11 02:00:05 bTjun5aQ
いちこは売女だしな
こなれた感じでジュウを逆レイプしてほすぃ
生徒会長は・・・・基本的にメガネ女は殺したいくらい嫌いだから輪姦されて死ね

186:名無しさん@ピンキー
06/07/11 20:47:34 ktHCmNnv
銀子は助けてやってくれないか?


187:名無しさん@ピンキー
06/07/11 21:56:17 Nfa0ASqO
ツンデレな銀タン、ハァハァ・・・

188:名無しさん@ピンキー
06/07/12 02:59:47 9MjSbJTx
そう言えばこれまでの所紅ネタで書く人はいないな

189:名無しさん@ピンキー
06/07/12 06:04:46 Ra97b/bI
>>188
お前はそんなにロリが見たいか!

190:名無しさん@ピンキー
06/07/12 14:55:41 YeqsFkW1
あれだろ?
「痛いのと気持ち良いのは同じなんだな」から始まるロリSMだろ?

191:名無しさん@ピンキー
06/07/12 15:10:12 T+u3fsJL
>>189
逆に考えるんだ。
思う存分しごいてもらいたいと考えるんだ

192:名無しさん@ピンキー
06/07/12 17:24:06 l8qLSEYC
めんどくせーからそっちもハーレムでよくね?

193:伊南屋
06/07/12 21:46:46 2LfSn8TS
 何なんだこれは。
 ジュウは果てしない混迷の中に居た。
 今ある状況が理解出来ない。思考が断絶される。
 淫らな媚態を晒す雨と、色情に浮かされた光と。これは何かの夢なのか。
 しかし、それらは圧倒的なまでのリアリティを持って、その思考を否定し、これが現実であることを知らしめてくる。
「光ちゃん」
 雨が部屋に入って数歩で立ち止まってしまった光に歩み寄り、声を掛ける。ただ、その声は妹に対するには、過分に媚びを含んでいた。
「光ちゃんも、ジュウ様に抱かれたいの?」
 光の傍らに立ち、耳元に囁き掛ける。光はまるで催眠術にでもかかったかのように、虚ろな瞳で、ゆっくりと肯いた。
 雨は横目にジュウを見ると、やんわりと微笑んで見せた。
「ジュウ様、宜しいですか?」
 今度はジュウが催眠術にかかる番だった。ジュウの目は、雨の妖しく蠢く唇を見つめ、その言葉の意味を吟味する事もないままにジュウは肯いていた。
「しかし……そうですね。みんな多少汗をかいたりで汚れていますし、お風呂に入りましょうか」
 実際は愛液、精液、血液による汚れだが、雨は敢えてそれをぼかした。それは雨に微かに残された羞恥心から来るのか。ジュウには測りかねる事だった。

 * * *

 先に雨と光が浴室へと入った。雨の言い付けでジュウは暫くしてから浴室に入る事になっている。そして、二人が浴室に消えてから十五分程が経過していた。
 具体的に時間を指定されたわけではないため迷ってはいたものの、ジュウは決意を固め脱衣場で身に纏っていた衣服を脱ぎ去り、俗に言う“産まれたままの姿”になった。
 未だ残る躊躇いを払拭する為、深呼吸して気分を落ち着ける。
 そうして、脱衣場と浴室とを隔てるドアの取っ手に手を掛け、ゆっくりと扉を開いた。
 ジュウがまず感じたのは異様なまでの女臭さ。そして、目に映ったのは姉妹で睦み合う雨と光の姿だった。
 唇は重ねられ、桃色の舌が絡め合わされている。二人は湯に浸かりながら、互いを貪っていた。
「んふ……ジュウ様」
 二人とも水に濡れ、光は今はアップに纏めた髪を下ろしている。
 雨も普段以上に艶やかな漆黒の長髪を湯に散らしていた。
 こちらに気付いた雨が糸を引かせながら唇を離し、潤んだその瞳にジュウを映す。光も、名残惜しそうに雨の唇を目で追っていたが、やがてジュウに視線を向ける。

194:伊南屋
06/07/12 22:13:48 2LfSn8TS
 二人の痴態をまざまざと見せつけられ、ジュウの牡が強く反応する。既に垂直近くまで起ち上がったそれは、今か今かと快楽の期待に打ち震えていた。
「さあ、光ちゃん。ジュウ様も来ましたし、始めましょう?」
「……うん」
 光は既に理性を殆ど失っているのか、雨の言うが儘に動く。
 雨と光はジュウの手を引き、浴室椅子にジュウを座らせる。ジュウは雨と光に挟まれる形で腰を降ろし、二人のなすが儘に任せた。
「まず、私達がジュウ様の身を清めますね?」
 雨がボディソープを手に取り泡立てる。ジュウはそれだけでこれから何が行われるか把握出来た。
 その期待通り、泡立てられたボディソープは雨自らの手によって雨の全身に広げられていく。その反対では光が同様に、その発達の良い裸体に泡をまぶしていた。
「それでは失礼します」
 その言葉を皮切りに、雨がジュウの胸元にその身を預け、背後では光が胸を押しつけるようにして背中へ、それぞれ泡を擦り付けてきた。
 雨と光による全身をスポンジに見立てたその行為は、ジュウの思考を蕩けさせ、二人に挟まれた全身、その全身が性感帯になったかのような快感を与えてくる。
 膨らみは少ないながらも、絹のように滑らかな肌が、ソープにより一層滑り、ジュウの胸元を撫ぜる。光は姉よりも豊かに発達した肢体。特にその胸元の膨らみを使い、ふくよかな女の柔らかさを伝えてくる。
 二人はその表情を悦びに綻ばせ、熱心な肉体奉仕を捧げる。
「如何ですか? ジュウ様」
 雨が上目遣いにジュウの顔を覗き込み、絶え間なく体を擦り付けながら聞いてくる。その問いに応える余裕はジュウには既に残されていない。
「ほら、光ちゃんも。ジュウ様に聞いてご覧なさい? “ジュウ様。私の身体、気持ち良いですか?”って」
 妖艶な笑みを浮かべ、雨が光を促す。
「ジュウ……さま。私の身体……気持ち良い、ですか?」
 いつもの光には無い従順さで雨に言われた言葉を繰り返す。それだけならまだしも、更に熱に浮かされたように言葉を紡ぐ。
「ジュウ様、どうですか? 私の、胸……。私……は、気持ち良いです、乳首擦れ、て……気持ち……良いです……っ」
 光らしからぬ淫らなその声と、言葉の内容にジュウの色欲が激しい揺さぶられる。
「そろそろ良いでしょう」
 雨がシャワーを手に取り、行為の終わりを告げる。雨と光、二人の体が離れ、シャワーの温水がジュウ達の身体から泡を洗い流す。


195:伊南屋
06/07/12 22:42:24 2LfSn8TS
「それではジュウ様、私達を可愛がって下さい」
 それは本格的な交わりの開始を告げる合図。ジュウは二人を自らの自らの元へ引き寄せ、口付けをした。
 最初さ雨に。そして光に。交互に成される口付けは交代の間隔が狭められ、ついには三人の唇が同時に重ねられる。
 三人分の唾液が混ぜられ、舌が蠢き絡み合う。最早どれが誰の唇で舌なのか、誰にも解りはしなかった。
 クチュクチュという水音と、それぞれの荒い息が浴室に響き、そこに時たま漏れる雨や光の声が混じる。耳朶を打つそれらの音のハーモニーは等しく三人の心を昂らせ、より深い交わりを求めさせる。
 最初に口付けから離れたのは雨だった。その唇と舌とを、徐々にジュウの体を、下に進ませていく。
 その先にあるのは先程から痛いまでに膨張しているジュウのペニスだ。
 ジュウの鍛えられた腹筋を滑り、薄く残った傷跡をなぞる。そして臍を越え、雨がそこに達する。
 逡巡もせず、雨がそれに舌を這わせる。その瞬間、ジュウの意識が真っ白に染められる。浮遊感すら伴う快感が脊髄を駆け昇り、ジュウの体を震わせた。
 漏れ出そうになる声と、今にも暴発しつしまいそうな射精感とを歯を食いしばり必死に堪える。
未だ軽く舌が触れただけなのにジュウの体が顕著な反応を見せたことに、誰よりジュウが驚いていた。
 雨はそれに手加減するような事はせず、舌をジュウの肉幹に絡め、根元を白く、細いその指でゆるゆると扱く。
 そうして与えられる快感から意識を逸らす為、ジュウは光との口付けに耽る。口蓋の奥深くへ侵入し、舌へと吸いつく。
 唾液を交換し、それを舌上に広げ味わう。唇が僅かに離れる度、二人の口端から銀糸の橋が二人を繋いだ。
 不意に、下半身を温かい何かに包まれた。
 雨が、その小さな口でジュウをくわえ込んだのだ。それを視界の端に捉えていると、今度は重ねられていた光の唇が離れ、姉を追うようにジュウの股間に頭を埋めていった。
 雨がジュウの亀頭を唇に収め、その下では光が竿を、舌を使って扱きあげる。息の合ったその動きは急速にジュウを絶頂に導こうとする。
 鈴口から先走りが止めどなく流れ、雨の口元を汚す。雨はそれを啜り、嚥下していく。それでも溢れた先走りが幹を伝い、竿に口唇奉仕を捧げる光の元へと流れ着く。
 光もそれを必死に舐め取り、飲み干していく。

196:伊南屋
06/07/12 22:59:21 2LfSn8TS
 二人が上下を入れ替え、奉仕を繰り返す。未だぎこちないながらも、その行いはジュウにとっては至上の悦楽をもたらす。近付く限界をそれでも耐えられたのは最早奇跡に等しい事だった。
 雨と光の舌が同時に鈴口を刺激し、止めと言わんばかりに射精を促す。今までよりも鋭い刺激に、遂にジュウの堤防が決壊した。
 大きくのた打ち、その先端から濃厚かつ大量の精液が迸る。天井に付くかと言う程に高く飛び、まさにシャワーの如く雨と光に降りかかり、顔と言わず、胸と言わず、その全身を白濁した粘液にまみれさせた。
 収まらない射精に、雨が先端をくわえる。小さな口内はすぐに溢れ、思わず口を離した雨の顔に直接ジュウの牡汁が張り付く。
 入れ替わりに光が唇の内にジュウのペニスを収める。ジュウが何度もその中に射精し、溢れ出した所でようやく律動が収まっていく。
 尿道の残り汁も残さぬよう吸い上げ、光はジュウを解放した。
「光ちゃん……」
 雨の声に応え、光は粘つく液体を含んだまま唇を雨に重ねた。精液が互いの舌を伝い口中を行き来する。その度それぞれの唾液も混合され、口元から淫猥な水音が奏でられた。
 やがて口唇が白濁した糸を引きつつ離される。雨と光は口内に残ったジュウの体液を嚥下していく。
 そういった痴態が眼前で行われ、ジュウは萎えかける事すらなく、硬く自身を直立させたままとなっていた。

続く

197:名無しさん@ピンキー
06/07/12 23:00:58 c8loiMeZ
さっきからおにんにんのボッボッが止まらん('A`)b

198:伊南屋
06/07/12 23:03:41 2LfSn8TS
前後編に分けました~。
いやまあ分ける必要は本来ないんですが携帯なんでまとめて投下するのは大変なんすよ……。

現在続きを鋭意執筆中。近日中には投下できる……かな? できると……いいな?

とまぁそんな感じです。
以上、伊南屋でした。

199:名無しさん@ピンキー
06/07/13 00:24:00 t3n4N+oL
GJっす。楽しみにしてます。

200:名無しさん@ピンキー
06/07/13 03:14:25 Z7deqYXg
一生ついていきます先生!!
悶々しながら続編お待ちしておりまっす

201:名無しさん@ピンキー
06/07/13 09:25:53 6SqHlkCJ
オッキしちまったじゃねーか









しゃぶれよ

202:名無しさん@ピンキー
06/07/13 10:04:02 mZ9pZacb
雨・・・なんてエロい子!

203:名無しさん@ピンキー
06/07/13 19:27:24 uY6VVMs7
伊南屋さん巧いっす!GJ!

204:『巷に雨の降る如く』
06/07/15 02:19:53 N0W7iSJW
 窓越しに見上げると、空には灰色の雲が垂れ込め、夕時の暮れと相俟って日の長いこの季節にも関わらず
既に夜の気配を忍ばせつつあった。
 眼下の公園で木立がびょうびょうと風に撫でられる音を聞きながら、柔沢ジュウはしばらく憂鬱そうに外を眺め
ていたが、やがて雨が途切れ途切れに窓の向こうに糸を引き始めると、溜め息を一つ吐いてカーテンを閉め、
缶入りの炭酸飲料を片手に椅子へと腰掛け、TVの電源を入れた。
 「雨、か」
 ポツリと呟いて、自分で言ったそのセリフから自分の「従者」を思い浮かべ、つい苦笑した。なんだか最近アイツ
の事を考える事が多くなっている気がする。
 それはそれであまり悪い気はしなくなってもいるのだが、この場合には無論ジュウの言ったのは単純に今しも
窓外で徐々にその勢いを増しつつあると音でも知れるそのものであり、そちらの雨は未だにジュウは苦手なのだった。
 洗濯物は既に取り込んで、半乾きのそれらは乾燥機に放り込んである。買い物も学校の帰りに済ましてあるし、
特にこれから出かけるような用事は無い。だがそれでも……雨の日は夢見が悪くなる、というその一点だけはどう
しようもなく、何かに責められているかのような気分で眠る事を思うだけでも気分は重くなった。
 どれ程か、そうして取りとめも無く思考を彷徨わせながら、ブラウン管に映るニュースを見るとも無く眺めていた
ジュウの耳にインターホンの音が届いたのは、既に雨音が荒々しく地面を殴りつけるような轟音へと変っていた頃だった。
 自分の家に訪ねてくる者などそう多くは思い当たらないので、ジュウはなんとなく「友人」の顔を幾つか思い浮かべ、
その内の誰かだろうと予想をしながら応答に出て……そして少し意外な人物の声を聞いて戸惑った。
 そして戸惑ったまま玄関のドアを開けたジュウは、その途端に眼前の人物から大音声を浴びせられる事となったのである。

 「遅いっっ!!!」

 勇ましく腕を組んで胸をそびやかし、真っ直ぐこちらを睨みつける少女。
 堕花光がそこにいた。

≪続く≫

205:143
06/07/15 02:22:49 N0W7iSJW
短いですけどとりあえず「触り」だけ、ということで。
次回はもっとちゃんとした分量で書きますんで。

206:名無しさん@ピンキー
06/07/15 17:56:40 zHEOKZot
よしキタコレ

207:名無しさん@ピンキー
06/07/15 21:23:49 rSDO+OD1
よしよし、まだツンツンしてるぅ~。

208:伊南屋
06/07/18 17:13:19 AVDbP5CY
「ジュウ様、それでは光ちゃんに」
 何を、とは聞かない。ここまで来てやることは一つだ。
 腰をかけたまま光を抱き寄せ、膝の間に座らせる。光の背中が預けられ、ジュウの胸や腹に密着する。勿論、未だ硬さを保った男根にも。
 その微かな刺激を無視し、ジュウは両手を光の、年不相応に育った胸に這わせる。
「ひゃ……」
 指先が軽く先端を撫でただけで、光は過剰なまでの反応を見せ、矯声をあげる。
 ジュウは更に、豊かに実った双丘を掬いあげるように揉みしだいた。
「あふ、ひぁん……」
 与えられ快感に光は敏感に反応し、体を震わせ、悶える。
 ジュウに耳たぶを甘噛みされ、更に喘ぎを大きくする。
 光はまるで上質の楽器のようにジュウの挙動に応え、その身から悦楽の声という音楽を奏でる。
「光ちゃん……」
 それまでただ見ていた雨が光に近付き、足元に跪く。
 吸い寄せられるように光の股元へ顔を沈め、雨は舌を這わせた。
「ひゃぁあ……ん」
 それまでの行為によって昂まり、蜜を溢れさせたそこが雨の口元を汚す。雨はその口元を汚す粘液を雨は全て舐めとろうとするかのように、熱心に舌を這わせる。
 ジュウの両手と、雨の舌技とで、光の体は快感の渦に囚われる。
「くぅ……っ! も、ダメぇ。ほし……欲しいよぉっ。我慢……出来ないのぉ」
 未だに男を受け入れた事のない体にも関わらず、光は自然とそれを求めた。
 その訴えにジュウは迷いなく応える。
 光の体を持ち上げ、ジュウの性器を光の入口、その真下に置く。
「雨……」
 ジュウの声に、雨が応え、ジュウのそれに手を添え、入口にしっかりあてがってやる。
「よろしいですよ。光ちゃんを可愛がってあげて下さい」
 その言葉と同時、光の体が降ろされ、ジュウの侵入が始まる。
「くあっ……!」
 光が苦悶の籠もった声をあげる。繋がった部分からは一筋、赤い液体が伝っていた。
「……痛いか?」
 耳元に囁きかけるようにジュウが尋ねる。その問いに返ってきた言葉はやや意外なものだった。
「あんまり……痛くない。むしろ……少し気持ち良い」
「え?」
 見れば、結合部から流れる血液は今までジュウが処女を奪った二人のそれより幾分少ないようだった。

209:伊南屋
06/07/18 17:46:17 AVDbP5CY
「光ちゃんは空手をしていますから。もしかしたら激しい動きによって膜が破れかけていたのではないでしょうか?」
 雨の場にそぐわない冷静な指摘は黙殺する。ここにきてそんな理屈など意味を成さない。
「何にせよ、あんまり苦しめずに済みそうで良かった」
 言葉に光の紅潮した顔が更に朱を増す。思いやられている喜びと、それに対する照れのために。
「動くぞ」
 ジュウが抽挿を始める。少ないとは言え、それでも痛みを与えぬよう、ゆるゆると出し入れする。
 鈍い痛みと、それを若干上回る快感に光の口から声が漏れる。
「いぁ……ひゃうっ! んはぁ」
 薄れていく痛みと、入れ替わりに増す快感に光の思考がぼやける。
 そこに追い討ちとばかりに、雨が再び舌を股間に這わせ、結合部の上。完全に勃起し、剥き出しとなったクリトリスへ刺激を与える。
「ぁああん! ダメ! そんな、強いの……ダメ、らめ、ひゃめぇ!」
 悦楽に圧倒され、呂律が回らない。光の思考は定まらず。確かなのは与えられる快感と、それぞれの体温だけだった。
 自ら腰をくねらせていることにも気付かず、ひたすら性感を貪る。
「んぁ! く、くるの。わた、わた……ひぃ……いっちゃ、イっちゃぅ!」
 光の体が大きく跳ね、密壺はジュウのペニスを一際強く締め付ける。
 それに伴いジュウの射精感も高まり、精を放とうとする。
「く……」
 限界まで堪え、光の内から自らを引き抜き、自らを解放する。
 光の尻、腹と、雨の顔に白濁液がぶちまけられ、それらを白く汚す。
 射精が収まったところでジュウは三度目にも関わらず、十分な量と濃度をもったそれが二人を汚す様を見ながら、先までの硬さは無いものの、それでも萎えない自らに違和感を覚えた。
「雨、まさかお前俺に何かしたか?」
 この少女なら薬なりを気付かれずに盛りかねない。そう思ったのだ。
 自らに掛かった精液を指で掬い舐め取りながら雨が妖艶に微笑む。
「……少しでも長く楽しみたいと思いましたから」
 それは肯定。ともすれば光の事も含め、全て雨の手中だったのか。
 ジュウはこの少女の底知れなさを改めて痛感した。
「さあ、ジュウ様、続きを」
 どうにもこの少女からの解放はまだ先になりそうだと、ジュウは内心苦笑しながら呟いた。
「これじゃ、どっちが奴隷だか……分かりゃしねえじゃねえか」

fin.

210:伊南屋
06/07/18 17:47:59 AVDbP5CY
とまぁ一応終了。
前半と後半書くのに間が開いてしまい前半の勢いとか雰囲気とか後半に繋がりませんでした……orz

すいません精進します。

211:名無しさん@ピンキー
06/07/18 17:54:48 8eoQdyEt
伊南屋さんGJ!雨がエロ&微妙に黒いのがいい感じでした。

212:名無しさん@ピンキー
06/07/19 08:18:35 GNfLUfuC
伊南屋さんGJ! 次は雪姫との修羅場ですか!!

213:名無しさん@ピンキー
06/07/19 17:57:05 nKTJ7EWY
まだ読んでないけどGJ!

糞、今から出掛けなきゃなんねーんだ

214:『巷に雨の降る如く』
06/07/20 18:09:38 Cu2l/gul
 「で、いきなりやって来て何の用なんだ?」
 ジュウが訊ねると、光は、それまで頬杖をつきながらTVの方へと向けていたぶすくれたその顔をこちらへと
返したが……そのまま何か口を開きかけてまた止め、より眉間の皺を深くして、バラエティー番組を映し出す
TV画面へと視線を戻した。
 その様にジュウは深く溜め息を吐き、手に持ったホットミルクで満たされたコップを光の前に置いた。
 以前に来た時と同じように、雨に打たれてきたらしい彼女の姿を見て用意したそれに、黙って手を伸ばす
様子を見届けながら、ジュウは先程の事を思い出した。ドアを開けると同時に自分を怒鳴りつけた光は、こち
らが何かを言うよりも先にジュウの身体を押し退けてずかずかと無遠慮に部屋に上がりこんできた。慌てて
バスタオルを用意して彼女の頭に被せながら、ジュウはとりあえず混乱した頭で事態の把握に努めようとした
が、牛乳を温めるまでの間では全く見当も付かなかったので本人へと訊ねてみた。その結果はと言えばまあ
先程の通りである。
 そもそも、自分を蛇蠍の如くに嫌い、何かにつけてはケダモノ扱いするこの少女が、一体何故一人でこの部屋
を訪ねて来たものか……おまけにこの間の「幸せ潰し」事件の解決後にブン殴られて以来、偶にあっても碌に
会話すらしなかったものが、一体どういう風の吹き回しか、と首を捻りながら何とか会話の切欠を探していると、

 「泊めて」

 「……は?」

 突然の爆弾発言に空転していた思考が停止し、ジュウは丸っきり阿呆の調子で聞き返していた。
 こちらを見もせずに言い放った光は、ややあって返事の無い事に焦れたのか、今度は目と目を合わせてハッキリと
 「だから、今夜一晩ここに泊めてちょうだい」
 「な……なんで?」
 未だに正常な思考が働かないジュウにはこんな事しか言えなかったのだが、光は何故だかその問いに一瞬だけ
苦しそうな表情を浮かべると、ぷい、とそっぽを向いて「何でもいいでしょ……」と、ぎりぎりジュウの耳に届くぐらいの
声で呟いた。

215:『巷に雨の降る如く』
06/07/20 18:11:04 Cu2l/gul
 「……いや、良くねえだろ」
 ようやくそれだけの言葉を搾り出したジュウをきっと睨み、
 「何でよっ!」
 「何でも何もお前、そんな事してまた伊吹にでも伝わって誤解されたらどうする気だ」
 反駁する光にやっとそれだけ返した所でジュウは、意味が分からないと言いた気な彼女の視線と鉢合った。
 「……アンタ、何も聞いてないの?」
 「何がだよ」
 「……もういいわ」
 疲れたように項垂れた光を不思議そうに見ながら、ジュウは尚も言う。
 「とにかく、とりあえず傘ぐらいは貸してやるし、着替えなら家の母親のを使ってくれて構わんから、とっとと帰れ。
雨も心配するぞ」
 俯いたまま、僅かに光の肩が震えた。
 「やだ」
 「おい」
 「……やだったらやだ」
 「我が儘言うな」
 「……」
 顔を上げようともせずに黙りこくってしまった光を持て余したジュウは、席を立つと電話へ向かい、雨の携帯に
掛けようと受話器を上げかけた所で、横合から手首を二本の細い腕に押さえられた。
 「おい」
 流石にやや厳し目の声色になるが、じっとこちらに縋り付くような光の目を見るとどうもそれ以上言えなくなって
しまってジュウはまた溜め息を吐いた。つくづく何と言うか自分は甘くなった、と自嘲しながら、
 「とりあえず風呂入ってこい。今日は寒いしそのままじゃ風邪ひくぞ」
 「……うん」
 「あ、そっちが母親の部屋だから。服とか下着とかは勝手に持っていってくれ」
 「うん」
 言われた通りに着替えを取って風呂場へと向かいながら、光は消え入りそうな声で「ありがとう」と呟いた。
 しばらくして、シャワーの音が聞こえてくると、ジュウはもう一度電話に向かった。事情はよく飲み込めないが、
光が所謂家出をしてきたらしい事は確かだ。光るには悪いが、雨やあの人の良さそうな両親も心配している事
だろうし、とにかく連絡はしておかなければ。


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