【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】at EROPARO
【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 - 暇つぶし2ch150:名無しさん@ピンキー
06/07/07 03:26:38 ydRA5SMi
おおう、鉢合わせることが出来たとはなんたる幸運。
今回もGJな代物ありがとうです。

151:名無しさん@ピンキー
06/07/07 03:50:41 fDmv3g+D
ここまでコメディネタとエロネタが映える作品もなかなかないな

伊南屋GJ!面白かった

152:名無しさん@ピンキー
06/07/07 10:19:16 5Pj/SlvR
姉妹丼……いいなあ姉妹丼……

153:伊南屋
06/07/07 14:19:36 XYpFiFIr
 それは全くの偶然だったと言って良い。
 姉に呼ばれ、のこのこやって来た柔沢ジュウと、姉である雨が不用意に接近しないように飲み物をダシに部屋に入ろうとしたのだ。
 異変は雨の部屋。その扉の前に立ったときに起こった。
 うめき声のようなものが聴こえた。
 一体何があったのか。光は扉を微かに開き、中を窺った。
 光の目に飛び込んで来たのは抱き締め合うジュウと雨。その唇は重ねられ、舌が絡められている。
 時間が止まった気がした。恐れていた事が起こってしまった。
 逸らしたいと思いつつ、視線は二人に固定されてしまう。ジュウと雨の動きを目が追う。
 ―ダメだ。ここにいてはいけない。
 最早止める事など考えず、ただその場を逃げだそうとする。
 だがその一瞬。立ち去ろうと動かした足、その付け根に違和感を感じた。
 ―ウソ……濡れてる。
 自ら気付かぬ内に男女の営みを見せつけられた光の体は反応していた。
 荒い息をつき、太股をしとど濡らしている。
 それを一度意識してしまうと途端に体が快楽を求める。視線を室内に戻すとジュウの手が雨に触れていた。
 それを見た瞬間、光の内で官能が弾けた。ジュウの手が雨ではなく、自分の胸に触れている想像が快楽の火を強くする。
 気が付けば光の手は自らの股間に触れていた。布地越に熱くなった中心をなぞり上げる。その刺激に、上げそうになる声を必死に抑える。
 いけない、と思いつつその手は止まらない。自らを慰めるその手もジュウであるかのように感じられ、一層光を追い上げる。
 室内の二人はいつの間にか雨が上位になり交わっていた。光もジュウの上にのしかかる雨を自分に置き換え自慰に耽る。
 光の手はいつしかショーツの内に潜り込み、淫らな水音を盛大にたてる。右手をショーツの内へ、左手は平均以上に発達した乳房に添えられる。
 自らが最も感じる部分を貪欲に貪る。高揚感と自らの動きが光の意識を白に染めていく。
 目だけは室内に注がれ続けたままだ。ジュウの上で跳ねる雨の姿に自分を重ね、その動きを指先にシンクロさせる。
 強く、深く、掻き回す指で自らをを高く打ち上げる。
 そして、室内の雨にジュウの精が注がれると同時。光は声無き絶叫を上げ達した。
 どれくらい脱力していのか。永劫とも思える気怠さから引き戻したのは他でもない雨だった。
「出てらっしゃい。光ちゃん」
 その呼び掛けに光はゆっくり室内に踏み出した。

続く

154:伊南屋
06/07/07 17:48:32 XYpFiFIr
ちとやっつけ仕事になってしまった……
どうしても一レスに納めたくてカットした描写もあるし。
まぁ代わりというか次の姉妹丼は持てる力を注ぎ込むつもりです

155:名無しさん@ピンキー
06/07/07 18:08:08 XacGHihk
勃った

156:名無しさん@ピンキー
06/07/07 19:20:40 5Pj/SlvR
GJ&続き期待

157:名無しさん@ピンキー
06/07/07 19:39:33 4cgpqkoa
ある種、最高のほめ言葉だな

158:名無しさん@ピンキー
06/07/08 08:24:04 Lb4lyCS9
伊南屋先生GJ過ぎます!!!!

159:143
06/07/08 15:48:56 sXuodskc
伊南屋さんのが終ったら、俺も光もので一本書こうかしらん。

160:名無しさん@ピンキー
06/07/08 15:50:22 sXuodskc
あー、また雑談掲示板とチャットに煽りが。
なんか順調に荒れてきちゃってるよ。ヲチコマ早めに何とかしないと拙いぞ。

161:名無しさん@ピンキー
06/07/08 15:52:19 sXuodskc
ゴメンよ、ちょいと誤爆した。

162:名無しさん@ピンキー
06/07/09 10:26:32 QNqjOOds
伊南屋さんともども期待してます

163:名無しさん@ピンキー
06/07/09 19:57:11 6Lapnd8L
光×伊吹って皆はアリ?
俺は個人的にナシなんだが。

164:名無しさん@ピンキー
06/07/09 20:51:44 xcQ8kPBd
>>163
カプを否定したいわけじゃないが、今のままじゃあナシだな。
伊吹がジュウっぷりに身体を張って光を守ったりしたら、アリかもしれん。

165:名無しさん@ピンキー
06/07/09 20:58:11 6Lapnd8L
一応「見た目だけの男じゃない」と言われてはいるが、正直今までの話の中での行動を
ジュウと比べるとなあ……。

166:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 22:39:12 xcQ8kPBd
中途半端に、ジュウ×藤嶋が出来たので投下。
まあ、いなみん…もとい伊南屋氏レベルの文章力を期待しているのなら
スルー推奨。設定もむちゃくちゃ。
とりあえずIfで、事件で藤嶋が生存していた場合を、どぞ。

167:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 22:42:17 xcQ8kPBd


 病院を退院してから一週間ほどが経っていた。
 ジュウはすっかり身体の傷を癒し終え、新学期になってからは一学期と同じように登校できるまでに身体機能が回復していた。
 担任の中溝はかなり驚いていたが、ジュウの心に余計な刺激を与えたくないのか、
 ただ「元気になってよかったな」と一言伝えただけだった。
 無理はない。クラスの中から連続猟奇殺人事件の犯人とその被害者を出してしまったのだから。
 新学期になって久しぶりに見る彼の顔は確実に痩せ細っていた。
 この夏はジュウにとって、心に痛いトゲを残す結果となってしまった。
 だが、その一方で良い報せもあった。被害にあった同じクラスメイトの藤嶋香奈子が来週から再来週までには戻ってくるとのことであった。
 重症は負っていたものの、被害に遭ってから短時間にジュウが発見したのが功を奏したらしい。

 そして、今、ジュウは自分が入院していた病院にいた。
 流石に三週間も入院していた病院だけあって、中の勝手はよく知っている。
 目的の病室を迷うことなく目指し、病室前に辿り着くとぶっきらぼうに扉を引いた。
「よっ、元気にしてるか?」
「柔沢……」
 まるで事件が起こる前のように、軽々しくジュウは挨拶をした。
 妙に気遣うのは香奈子があの事件のことで落ち込んでいるだろうから、と思っていたからだ。
 案の定、香奈子はこちらに顔を向けることもなくぼんやりと窓の外を眺めていた。
 実は、ジュウが彼女の見舞いに来たのはこれが初めてだ。それまではジュウ自身も入院していたし、
 退院してもまだ完全に本調子ではなかったため、来る機会を逃していたのだ。
「…あ、あんた、学校は!? まだ授業中でしょう?」
 だが泣き出すのかと思えば、いきなりジュウに対して怒りを露わにしてきた。
 らしいな、とジュウは心の中で呟きながら、窓際にある彼女のベッドへと歩き近づこうとした。
「そんなもん、サボってきた」
「さ、サボったってあんたねぇっ…!」
 何かを言おうとしていた香奈子だったが、ふと気づいたように視線を下に向けて強ばった声をあげた。
「…! 柔沢、来ないで!! 今の…私の顔、見られたくないから」
「…………」
 ぴた、と進めていた足をジュウは押し止めて、分かった、と小さく呟いた。


168:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 22:44:09 xcQ8kPBd

 ジュウが襲われた彼女を助けたときには、香奈子の顔は酷いものだった。
 何度も殴られたためか、あちこち血まみれになっており、目元や頬は腫れ、お世辞にも女の子とは呼べないようなものだった。
 醜く変形した顔は誰だって見られたくないものだ。治療は進んでいるとはいえ、まだ痣はところどころ大きく残っている上に、
 腫れも完全に引いているわけではないのだろうと判断した。
 もちろん、ジュウはそんなことを気にするタイプではなかったが、香奈子のことを考えるとそれ以上足を踏み出すことはできなかった。

「……あいつが言っていたぞ。『治療に専念してください』ってな」
「あいつって…堕花さんのこと? ……そう、分かった、って伝えといて貰える?」
「ああ」
 そんな短い会話を交わして、ふたりの間に沈黙が下りる。
 なんて無力なんだ。ジュウは自分のコミュニケーション能力を恨んだ。
 もともと人付き合いの悪いジュウにとってコミュニケーションを取るということは苦手だった。
 だからこういうとき、どんな声をかけてやるのが一番いいのかが分からなかった。
 そわそわと視線を彷徨わせ続けていたが、もとより自分は考えることが苦手なのだ。
 なら、考えても仕方がない。自分が思うままに、ジュウは行動にうつした。

「なぁ、やっぱりそっち行って良いか?」
「なっ、来ないでって言ったでしょっ! このバカッ!」
 彼女の声色には怒りが含まれている。
 当然だろう。これ以上心を傷つける気はないが、彼女の言いつけを無視すれば、結果として彼女は落ち込んでしまう。
 だが、それでもジュウはそれを無視して強引に彼女のベッドに「よっこらせ」と腰をかけた。

「俺にはよく分からないがな、気にすんな」
「何言ってるのよっ…、こんな顔、アンタだって気持ち悪がるわ」
「そんなこと誰が決めた?」
「誰がって…見れば誰だって分かるわよ。こんなヒドい顔…」
「それは俺の意志じゃない」
「……」

 あまりに強固な態度を取るジュウに香奈子は沈黙して、投げやりに、真正面から睨みつけた。
 成程、確かにあちこち青痣がまだ残っている。腫れはそれなりに引いているようだが、
 香奈子が敏感に気にしてしまうのも無理はないと思った。




169:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 22:46:51 xcQ8kPBd

「どう…、ヒドいものでしょう?」
「そうだな」
「……だから言ったのに」
「お前の顔が、じゃない。 何も出来なかった俺が、だ」
「何を…」
 言っているの、とはこれ以上香奈子は言葉に出来なかった。ジュウの顔があまりにも悲痛だったからだ。

 もし、賀来羅と美夜の企みが事前に妨げることが出来たのなら、香奈子もこんな目に逢わずに済んだのかもしれない。
 これは自負になってしまうが、他のクラスメイトよりは美夜との関係は深いものだったと思う。
 ならば少しでももう少し他人に興味を持っていたら、彼女も香奈子も救えたのではないかと。
 今となってはただの妄想にしかすぎないのだが、それでも目の前の少女を見ると、
 自分に出来たことはあったのではないかと後悔してしまう。

「俺は結局何も出来ない中途半端な野郎だよ。おまえの言うとおりな。
 雨の協力がなけりゃ、俺もバットに殴られて今頃はあの世だ。……本当にすまねえ」
「…アンタが謝ることじゃないでしょ。ほら、離れて。もう、これ以上見られたくない」
 香奈子はベッドの縁に腰掛けるジュウの背中を押しのけようとするが、背中から腰まで堅い釘で
 ベッドに打ち付けられたかのように、動こうとはしない。
「お前は藤嶋香奈子だ。俺に説教してやがった藤嶋香奈子だ。
 お前っていう「もの」は何も変わってやしない。今のお前を否定する奴がいたら、俺がぶん殴ってやる」
「柔沢……」
 
 …ああ、そうだ。今の俺に出来ることはそれぐらいしかない。
 彼女とは別に関係が良かったわけではないが、クラスの中で皆がジュウを避けるなか、
 唯一真正面からぶつかってきたのが、美夜と香奈子だった。
 そこに特別な感情があるわけではない。たしかに夏休み前は、危篤状態になった香奈子を襲った犯人に対する怒りが
 ジュウを突き動かしていた。けれども、それだけだ。
 香奈子は美夜のような友人でもなければ、雨のような印象の強い不思議な存在でもなかった。
 ただ、自分にはない何かを持っている彼女は時々羨ましく、眩く見えたことがあるぐらいだ。
 
 だから、慰めることはできない。そんな関係であるジュウが慰めの言葉をかけても、余計に香奈子の心に傷を与えるだけだ。
 ならば、自分に出来ることは、今のあるがままの香奈子を受け入れることだ。
 だから気にするな。そう言おうとして振り向いた瞬間、包帯と薬の独特の匂いと、
 それとあまりにも不釣合いな柔らかい感触が唇に伝わった。

 情けないことに、これがジュウにとってのファーストキスだった。

170:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 22:48:31 xcQ8kPBd

「藤嶋…おまえ…」
「ごめん、迷惑だった……?」
 驚き動揺するジュウは何から聞けばいいのか混乱するばかりで、口をぱくぱく金魚のように動かすだけだった。
 香奈子はというと、怪我を負う以前のように気の強そうな表情のまま、じっとジュウの瞳を覗きこんでいた。
「迷惑っていうか…、何で…?」
「……あんたが初めてよ、そんなこと言ったの」

 ぽつぽつと香奈子は語りだした。ジュウが見舞いに来る前にも、何人かのクラスメイトは香奈子の見舞いに来たそうだ。
 だが、香奈子の顔を見るなり、彼らはぎくしゃくした態度になり早々に帰っていったという。
 まともに会話できたのは、「よかったなぁ、よかったなぁ」と号泣した担任の中溝と、今日のジュウだけだったらしい。
 事件の関係者というだけでも余所余所しさを感じるものだが、その残酷さを目の当たりにして、
 クラスメイトたちはショックを受けてしまったのだろう。分からないでもないが、
 それがどれだけ香奈子の心を傷つけているのか計り知れないのか。
 そのクラスメイトに怒りとまでは行かないまでも、嫌悪感を感じながら深々とジュウは溜息を吐き出した。

「そりゃあ、珍しいな。まあ、俺は不良だから」
「何よそれ」
「さあな」
 ふっと口元を緩めると香奈子は吹き出して笑った。ようやく明るい顔を見せたか、面倒をかけさせる奴だ。
 そう思うジュウの顔も珍しく笑みで溢れていた。
「……だから、ちょっと甘えさせてよ。柔沢…」
「甘える…?」
 気づけば香奈子は俯き加減にこつんと額をジュウの背中に押し付けていた。
 そして、ジュウが何のことかを尋ねる前に、その背中から香奈子の嗚咽が聞こえてきてしまった。
 ジュウは何も言わずただ彼女の奏でる悲しみに耳を傾けていた。




171:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 22:51:05 xcQ8kPBd

 どれくらい経ったのかジュウには分からなかった。数十分か、それとも数時間か。
 何を話したのか、まったく覚えていない。けれども、それはきっと穏やかな時間だったと思う。
「さて…そろそろ帰るか。面会時間は過ぎてるしな…」
 鞄を持って立ち上がろうとしたジュウの服の裾を香奈子が引っ張り止める。
「おい、なんだよ?」
「…今日は一緒にいて」
「……は?」
 それは無理だろう。いくらクラスメイトだからといって、身内でもない人間が面会時間も過ぎてここに留まれるわけがない。
 個室なので他の患者に迷惑をかけることはまずないだろうが、消灯時間もとっくに過ぎている。
「…一人でいるのが怖いの」
「藤嶋……」
 ぎゅっとジュウの服の裾を引っ張る香奈子の指先が震えているのが、服を通じて分かる。
 あんな目にあったのだ、暗闇の中に一人でいることが怖くなってしまうのも当然かもしれない。
 だが、困った。医者や看護師の見回りがあるかもしれない。そこで見つかればどう言い訳すればよいのやら。
 まあ、そのときにはそのときだ。適当に言い訳をして逃げるか。
 
 仕方がない、と呟くと再びジュウは彼女のベッドに座りなおした。


「……ね、柔沢のキスっていつが初めてだった?」

 それからというものの、他愛も無い話をふたりは続けた。
 小学校の頃の話、親の話、今の学校生活についての話。いろいろ話したが、
 淡白な年少時代をすごしてきた自分とは違い、香奈子の過ごしてきた日々はごくごく普通であったが幸せそうなものだった。
 そして、辿り着いたのがこの話だった。

「キス? そりゃあ、おまえ……さっきのがはじめてだよ」
 よく自分からキスしておいて聞けるな、とある意味女という生き物について感心させられるジュウは、
 思わず正直に答えてしまった。よく考えてみれば当然なのだが、
 昔からいじめられ、今では不良として周りの人間とは疎遠だった彼が、誰かと付き合い接吻を交わすなどありえるはずがない。
「…あ、そ、そうなんだ。柔沢、ゴメンね」
「何で謝るんだよ。別に俺は構わない」
 確かに意外ではあったが、ジュウはそれほど「初めて」に拘っているわけではないし、むしろ少し胸が熱くなったぐらいだ。
 これで浮かれるほどジュウは初心でもなかったが、それでも男としては気分が悪くなるものではない。
 だが、ジュウは後にこの判断を後悔することになる。

「なら…、私のこと、抱いてよ…」



「はい?」






172:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 22:53:54 xcQ8kPBd

 やはりバカだな、俺って。
 母親にさんざん言われ続け、自分でも自覚していたこと。それを今日改めて自覚させられた。
「……本当に俺なんかでいいのか?」
「あんたじゃなきゃダメなの」
 これから情事に及ぼうというのに、香奈子は気丈にもきっぱりと言い返した。
 こうしてみれば、香奈子はこういうことに慣れている、と思わせるがそんなはずはない。
 生真面目な彼女が気を許した相手以外と行為に及ぶことはないだろうし、
 むしろ、雨に言わせれば、こういう態度も彼女の意地っ張りによるものかもしれない。

 香奈子は、自分を受け止めてくれたのはジュウだけだと告白した。だから、今は甘えさせて、とも。
 おそらくこの行為はその延長線上にあるのだろう。
 場慣れした男であれば、優しく彼女をエスコートすることも可能なのだろうが、情けないことに、ジュウはこれが初体験だった。
 普段は不良という看板を立てて生きている彼が、異性との行為はしていないと他人に知られたらどうなるかと
 思うだけで憂鬱になったが、香奈子は「え、そうなんだ」と、どこか嬉しそうに反応していた。

 兎も角、ジュウとしては複雑なのである。
 別に男としての性的欲求がないわけではない。ただ、香奈子はあとで後悔しないのだろうか。
 こんな不良もどきに処女を奪われ、こんなつまらない人間と行為に及んだことを。

 だが、悩んでいても仕方がない。
 それに自分を求めてくれている女を袖にする程、ジュウもフェミニストではなかった。


「脱がすぞ?」
「…ええ」
 乱暴にならないように、不器用ながらもジュウは彼女のパジャマを脱がしていく。
 彼女らしい水色のシンプルなパジャマを出来るだけ丁寧に彼女から取り去ると、香奈子の裸体が露わとなっていく。
 これまたシンプルな白いブラに包まれた乳房は、彼女の興奮または羞恥によるものか、ほんのり赤くなっていた。
 だが、そこでもジュウは現実を知る。顔と同じく点々と小さいながらも青痣が出来ており、
 彼女が味わった痛みと悲しみがそこに現れていた。ジュウはあえてそのことには触れず、そっと香奈子の二の腕を撫でた。
「ん…っ…」
「すまん、痛かったか?」
「違う…、嬉しいのよ。バカ」
 恥かしげに視線をジュウから外し、ぼそぼそと呟く香奈子の言葉にジュウは気をよくして、
 その細い腕から鎖骨、胸へと指先を滑らせる。そして遠慮もなく、そのままブラと乳房のなかに潜り込ませて、
 下から揉みあげるように香奈子の乳房を愛撫していった。
「んっ…ぁっ、じゅう…さわっ…!」
「おまえって思ったよりも胸、あるんだな」
「ばかっ…!」
 あまりにもストレートな物言いに、香奈子も恥かしさを覚え自らの乳房から視線を外し、そっぽを向く。
 だが、そんな彼女に構わずジュウはブラのホックを外し、直接に彼女の乳房を揉みしだく。
 彼女の乳房は思った以上に柔らかく、少し触れただけでも指の形に崩れてしまう。
 緩急をつけながら、少しでも彼女を気持ちよくさせようと、鍵盤を叩くように優しくかつ強く指を動かした。


173:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 22:56:14 xcQ8kPBd

 特別、香奈子の乳房は大きいわけではないが、普段はどこかか細い印象のある彼女。
 だがこうして改めてみてみるとそうではないことが分かった。
 ジュウが少し力をいれて香奈子の胸に指を食い込ませると、彼女はひっ、と小さく甘い声を漏らしてしまった。
「気持ち良いか?」
「わ、分かるわけがないでしょっ! こんな、のっ…!」
 香奈子はそういうが、歯ごたえは確かでジュウが指を動かすたびに、彼女は過敏に反応してくれる。
 彼女の乳房を揉めば揉むほど、もっと強く揉み解したいという欲望に駆られてしまう。
 だが、それではレイプまがいだ、とジュウは溶けつつある理性を振り絞って自制しながら、
 マシュマロのような柔らかさを持つ香奈子の乳房を愛撫していく。

「ひゃっ、んにゃぁっ…!」
「おまえ、可愛い声、出すのな…っ」
「ほ、ほっといて…よぉ…!」
 不器用だが優しいジュウの手つきに、香奈子も感じているのか、普段の姿からは想像もできないような
 可愛らしい声をあげ、快楽に翻弄されつつあった。現に彼女のピンク色の乳首はぷっくりと膨れており、
 触られるのを待っているかのように自己主張をしていた。
 それに気づいたのか、香奈子は身体をくねらせてジュウの手から逃れようとする。

「おい、じっとしてろって…」
「だ、だって、こんなの、恥かしい…」
 何を今更、ともジュウは思ったが、いつもとは違う香奈子の側面を見ているようで、
 もう少し意地悪がしたくなってきてしまった。逃れようとする香奈子の臀部を捕まえると、
 そのまま下着の中へぶっきらぼうに片手を入れ、割れ目を中心に、指先、手のひらを駆使して撫で回していく。
 乳房と臀部を同時に愛撫されている香奈子は、快楽のためか目尻に涙を浮かべ、そっとジュウの背中に腕を回していた。



174:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 22:57:24 xcQ8kPBd

「んぁ…! そんなところ、触らないでよ…きたないから…っ」
「なんでだよ…、綺麗にしてるんだろ?」
「う…、そりゃあ、そうだけれど…」
 乳房を愛撫されるよりも、臀部を触られる方が香奈子の羞恥心を刺激してしまうのか、少しばかりの抵抗を見せる。
 だが、力は入っておらず、それほど嫌っているようにも見えなかった。
 そこでジュウは乳房を愛撫していた手を臀部へと動かし、ずるりと一気に下着ごとパジャマのズボンをずり下ろした。
「なっ…ななっ、何をしてるのよっ! 柔沢!!」
「おいっ! 声が大きい…!」
「あ…」
 いくら個室だからとはいえ、あまりに大きな声を挙げれば隣の病室や外の廊下に聞こえてしまう可能性は高い。
 少しばかりお互いに気まずくなったが、それでも愛撫の手が止められることはなかった。
 香奈子の臀部は、小ぶりだがそれでもその柔らかさは乳房と同等かそれ以上で、
 少し指で触れるだけでもシーツに波立たせるように、臀部は小さく震える。
 それがなんだか可愛く思えてきて、ジュウは思わずそちらばかりに専念しはじめてしまった。

「ん…ふぅぅ…んっ…! お尻…ばかり、触らないで、よ…っ」
「これは……悪ぃ」
 ついつい調子に乗ってしまったようだ。香奈子は目尻に涙を浮かべたまま、ほんの少し怒りの片鱗を見せていた。
 だが本人としても快楽を味わうことが出来たのか、二言目にはこんなことを言い出してきた。

「わ、私だけ気持ちよくなるのはずるいから……柔沢、あんたのも気持ちよくしてあげるっ!」
「………へっ?」



175:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 22:59:40 xcQ8kPBd
……今回は以上です。
藤嶋の怪我の病状や、病院のシステム、藤嶋に光や銀子が入ってるんじゃないかなど、
突っ込みどころはたくさんあるでしょうが、見逃してやってください…orz

…そして誰か、エロい文才を分けてください。



176:前世はきっとナマケモノ
06/07/09 23:00:50 xcQ8kPBd
追伸……。
続きは書きます。書くつもりでいます……たぶん。

最後に、あまりエロくなくてごめんなちゃい。
夕乃おねえさんにシゴかれてきます。

177:名無しさん@ピンキー
06/07/09 23:02:59 6Lapnd8L
いや、充分エロいっす。
てかこっちが分けて貰いたい位。いやマジで。
続きも楽しみにしてます。

178:名無しさん@ピンキー
06/07/09 23:46:33 RQDYBVj9
GJGJ
電波的な彼女は、リタイアしちゃったキャラも魅力的だから困る
中溝センセも結構良いキャラだよなー

179:名無しさん@ピンキー
06/07/10 00:05:00 2pM05qpc
アアー(*´Д`)ーン!!

180:名無しさん@ピンキー
06/07/10 01:30:31 WgGP7M0U
>>178
一子タンとか生徒会長とかもかい?

181:名無しさん@ピンキー
06/07/10 01:39:37 R6y6jJeF
充分イイです。
GJです。
続きwktkで待ってます。

しかしアレだよな、担任が何気にイイ奴だなw

182:名無しさん@ピンキー
06/07/10 02:16:46 eHmVjd/w
>>180
モチ
病んでるヒロインてかわいくね?

183:名無しさん@ピンキー
06/07/10 03:44:26 WgGP7M0U
病んでると言うかトンでるのでちょっと……

184:名無しさん@ピンキー
06/07/10 16:21:04 2QIrvjl2
電波的ってことはそういうことだ

185:名無しさん@ピンキー
06/07/11 02:00:05 bTjun5aQ
いちこは売女だしな
こなれた感じでジュウを逆レイプしてほすぃ
生徒会長は・・・・基本的にメガネ女は殺したいくらい嫌いだから輪姦されて死ね

186:名無しさん@ピンキー
06/07/11 20:47:34 ktHCmNnv
銀子は助けてやってくれないか?


187:名無しさん@ピンキー
06/07/11 21:56:17 Nfa0ASqO
ツンデレな銀タン、ハァハァ・・・

188:名無しさん@ピンキー
06/07/12 02:59:47 9MjSbJTx
そう言えばこれまでの所紅ネタで書く人はいないな

189:名無しさん@ピンキー
06/07/12 06:04:46 Ra97b/bI
>>188
お前はそんなにロリが見たいか!

190:名無しさん@ピンキー
06/07/12 14:55:41 YeqsFkW1
あれだろ?
「痛いのと気持ち良いのは同じなんだな」から始まるロリSMだろ?

191:名無しさん@ピンキー
06/07/12 15:10:12 T+u3fsJL
>>189
逆に考えるんだ。
思う存分しごいてもらいたいと考えるんだ

192:名無しさん@ピンキー
06/07/12 17:24:06 l8qLSEYC
めんどくせーからそっちもハーレムでよくね?

193:伊南屋
06/07/12 21:46:46 2LfSn8TS
 何なんだこれは。
 ジュウは果てしない混迷の中に居た。
 今ある状況が理解出来ない。思考が断絶される。
 淫らな媚態を晒す雨と、色情に浮かされた光と。これは何かの夢なのか。
 しかし、それらは圧倒的なまでのリアリティを持って、その思考を否定し、これが現実であることを知らしめてくる。
「光ちゃん」
 雨が部屋に入って数歩で立ち止まってしまった光に歩み寄り、声を掛ける。ただ、その声は妹に対するには、過分に媚びを含んでいた。
「光ちゃんも、ジュウ様に抱かれたいの?」
 光の傍らに立ち、耳元に囁き掛ける。光はまるで催眠術にでもかかったかのように、虚ろな瞳で、ゆっくりと肯いた。
 雨は横目にジュウを見ると、やんわりと微笑んで見せた。
「ジュウ様、宜しいですか?」
 今度はジュウが催眠術にかかる番だった。ジュウの目は、雨の妖しく蠢く唇を見つめ、その言葉の意味を吟味する事もないままにジュウは肯いていた。
「しかし……そうですね。みんな多少汗をかいたりで汚れていますし、お風呂に入りましょうか」
 実際は愛液、精液、血液による汚れだが、雨は敢えてそれをぼかした。それは雨に微かに残された羞恥心から来るのか。ジュウには測りかねる事だった。

 * * *

 先に雨と光が浴室へと入った。雨の言い付けでジュウは暫くしてから浴室に入る事になっている。そして、二人が浴室に消えてから十五分程が経過していた。
 具体的に時間を指定されたわけではないため迷ってはいたものの、ジュウは決意を固め脱衣場で身に纏っていた衣服を脱ぎ去り、俗に言う“産まれたままの姿”になった。
 未だ残る躊躇いを払拭する為、深呼吸して気分を落ち着ける。
 そうして、脱衣場と浴室とを隔てるドアの取っ手に手を掛け、ゆっくりと扉を開いた。
 ジュウがまず感じたのは異様なまでの女臭さ。そして、目に映ったのは姉妹で睦み合う雨と光の姿だった。
 唇は重ねられ、桃色の舌が絡め合わされている。二人は湯に浸かりながら、互いを貪っていた。
「んふ……ジュウ様」
 二人とも水に濡れ、光は今はアップに纏めた髪を下ろしている。
 雨も普段以上に艶やかな漆黒の長髪を湯に散らしていた。
 こちらに気付いた雨が糸を引かせながら唇を離し、潤んだその瞳にジュウを映す。光も、名残惜しそうに雨の唇を目で追っていたが、やがてジュウに視線を向ける。

194:伊南屋
06/07/12 22:13:48 2LfSn8TS
 二人の痴態をまざまざと見せつけられ、ジュウの牡が強く反応する。既に垂直近くまで起ち上がったそれは、今か今かと快楽の期待に打ち震えていた。
「さあ、光ちゃん。ジュウ様も来ましたし、始めましょう?」
「……うん」
 光は既に理性を殆ど失っているのか、雨の言うが儘に動く。
 雨と光はジュウの手を引き、浴室椅子にジュウを座らせる。ジュウは雨と光に挟まれる形で腰を降ろし、二人のなすが儘に任せた。
「まず、私達がジュウ様の身を清めますね?」
 雨がボディソープを手に取り泡立てる。ジュウはそれだけでこれから何が行われるか把握出来た。
 その期待通り、泡立てられたボディソープは雨自らの手によって雨の全身に広げられていく。その反対では光が同様に、その発達の良い裸体に泡をまぶしていた。
「それでは失礼します」
 その言葉を皮切りに、雨がジュウの胸元にその身を預け、背後では光が胸を押しつけるようにして背中へ、それぞれ泡を擦り付けてきた。
 雨と光による全身をスポンジに見立てたその行為は、ジュウの思考を蕩けさせ、二人に挟まれた全身、その全身が性感帯になったかのような快感を与えてくる。
 膨らみは少ないながらも、絹のように滑らかな肌が、ソープにより一層滑り、ジュウの胸元を撫ぜる。光は姉よりも豊かに発達した肢体。特にその胸元の膨らみを使い、ふくよかな女の柔らかさを伝えてくる。
 二人はその表情を悦びに綻ばせ、熱心な肉体奉仕を捧げる。
「如何ですか? ジュウ様」
 雨が上目遣いにジュウの顔を覗き込み、絶え間なく体を擦り付けながら聞いてくる。その問いに応える余裕はジュウには既に残されていない。
「ほら、光ちゃんも。ジュウ様に聞いてご覧なさい? “ジュウ様。私の身体、気持ち良いですか?”って」
 妖艶な笑みを浮かべ、雨が光を促す。
「ジュウ……さま。私の身体……気持ち良い、ですか?」
 いつもの光には無い従順さで雨に言われた言葉を繰り返す。それだけならまだしも、更に熱に浮かされたように言葉を紡ぐ。
「ジュウ様、どうですか? 私の、胸……。私……は、気持ち良いです、乳首擦れ、て……気持ち……良いです……っ」
 光らしからぬ淫らなその声と、言葉の内容にジュウの色欲が激しい揺さぶられる。
「そろそろ良いでしょう」
 雨がシャワーを手に取り、行為の終わりを告げる。雨と光、二人の体が離れ、シャワーの温水がジュウ達の身体から泡を洗い流す。


195:伊南屋
06/07/12 22:42:24 2LfSn8TS
「それではジュウ様、私達を可愛がって下さい」
 それは本格的な交わりの開始を告げる合図。ジュウは二人を自らの自らの元へ引き寄せ、口付けをした。
 最初さ雨に。そして光に。交互に成される口付けは交代の間隔が狭められ、ついには三人の唇が同時に重ねられる。
 三人分の唾液が混ぜられ、舌が蠢き絡み合う。最早どれが誰の唇で舌なのか、誰にも解りはしなかった。
 クチュクチュという水音と、それぞれの荒い息が浴室に響き、そこに時たま漏れる雨や光の声が混じる。耳朶を打つそれらの音のハーモニーは等しく三人の心を昂らせ、より深い交わりを求めさせる。
 最初に口付けから離れたのは雨だった。その唇と舌とを、徐々にジュウの体を、下に進ませていく。
 その先にあるのは先程から痛いまでに膨張しているジュウのペニスだ。
 ジュウの鍛えられた腹筋を滑り、薄く残った傷跡をなぞる。そして臍を越え、雨がそこに達する。
 逡巡もせず、雨がそれに舌を這わせる。その瞬間、ジュウの意識が真っ白に染められる。浮遊感すら伴う快感が脊髄を駆け昇り、ジュウの体を震わせた。
 漏れ出そうになる声と、今にも暴発しつしまいそうな射精感とを歯を食いしばり必死に堪える。
未だ軽く舌が触れただけなのにジュウの体が顕著な反応を見せたことに、誰よりジュウが驚いていた。
 雨はそれに手加減するような事はせず、舌をジュウの肉幹に絡め、根元を白く、細いその指でゆるゆると扱く。
 そうして与えられる快感から意識を逸らす為、ジュウは光との口付けに耽る。口蓋の奥深くへ侵入し、舌へと吸いつく。
 唾液を交換し、それを舌上に広げ味わう。唇が僅かに離れる度、二人の口端から銀糸の橋が二人を繋いだ。
 不意に、下半身を温かい何かに包まれた。
 雨が、その小さな口でジュウをくわえ込んだのだ。それを視界の端に捉えていると、今度は重ねられていた光の唇が離れ、姉を追うようにジュウの股間に頭を埋めていった。
 雨がジュウの亀頭を唇に収め、その下では光が竿を、舌を使って扱きあげる。息の合ったその動きは急速にジュウを絶頂に導こうとする。
 鈴口から先走りが止めどなく流れ、雨の口元を汚す。雨はそれを啜り、嚥下していく。それでも溢れた先走りが幹を伝い、竿に口唇奉仕を捧げる光の元へと流れ着く。
 光もそれを必死に舐め取り、飲み干していく。

196:伊南屋
06/07/12 22:59:21 2LfSn8TS
 二人が上下を入れ替え、奉仕を繰り返す。未だぎこちないながらも、その行いはジュウにとっては至上の悦楽をもたらす。近付く限界をそれでも耐えられたのは最早奇跡に等しい事だった。
 雨と光の舌が同時に鈴口を刺激し、止めと言わんばかりに射精を促す。今までよりも鋭い刺激に、遂にジュウの堤防が決壊した。
 大きくのた打ち、その先端から濃厚かつ大量の精液が迸る。天井に付くかと言う程に高く飛び、まさにシャワーの如く雨と光に降りかかり、顔と言わず、胸と言わず、その全身を白濁した粘液にまみれさせた。
 収まらない射精に、雨が先端をくわえる。小さな口内はすぐに溢れ、思わず口を離した雨の顔に直接ジュウの牡汁が張り付く。
 入れ替わりに光が唇の内にジュウのペニスを収める。ジュウが何度もその中に射精し、溢れ出した所でようやく律動が収まっていく。
 尿道の残り汁も残さぬよう吸い上げ、光はジュウを解放した。
「光ちゃん……」
 雨の声に応え、光は粘つく液体を含んだまま唇を雨に重ねた。精液が互いの舌を伝い口中を行き来する。その度それぞれの唾液も混合され、口元から淫猥な水音が奏でられた。
 やがて口唇が白濁した糸を引きつつ離される。雨と光は口内に残ったジュウの体液を嚥下していく。
 そういった痴態が眼前で行われ、ジュウは萎えかける事すらなく、硬く自身を直立させたままとなっていた。

続く

197:名無しさん@ピンキー
06/07/12 23:00:58 c8loiMeZ
さっきからおにんにんのボッボッが止まらん('A`)b

198:伊南屋
06/07/12 23:03:41 2LfSn8TS
前後編に分けました~。
いやまあ分ける必要は本来ないんですが携帯なんでまとめて投下するのは大変なんすよ……。

現在続きを鋭意執筆中。近日中には投下できる……かな? できると……いいな?

とまぁそんな感じです。
以上、伊南屋でした。

199:名無しさん@ピンキー
06/07/13 00:24:00 t3n4N+oL
GJっす。楽しみにしてます。

200:名無しさん@ピンキー
06/07/13 03:14:25 Z7deqYXg
一生ついていきます先生!!
悶々しながら続編お待ちしておりまっす

201:名無しさん@ピンキー
06/07/13 09:25:53 6SqHlkCJ
オッキしちまったじゃねーか









しゃぶれよ

202:名無しさん@ピンキー
06/07/13 10:04:02 mZ9pZacb
雨・・・なんてエロい子!

203:名無しさん@ピンキー
06/07/13 19:27:24 uY6VVMs7
伊南屋さん巧いっす!GJ!

204:『巷に雨の降る如く』
06/07/15 02:19:53 N0W7iSJW
 窓越しに見上げると、空には灰色の雲が垂れ込め、夕時の暮れと相俟って日の長いこの季節にも関わらず
既に夜の気配を忍ばせつつあった。
 眼下の公園で木立がびょうびょうと風に撫でられる音を聞きながら、柔沢ジュウはしばらく憂鬱そうに外を眺め
ていたが、やがて雨が途切れ途切れに窓の向こうに糸を引き始めると、溜め息を一つ吐いてカーテンを閉め、
缶入りの炭酸飲料を片手に椅子へと腰掛け、TVの電源を入れた。
 「雨、か」
 ポツリと呟いて、自分で言ったそのセリフから自分の「従者」を思い浮かべ、つい苦笑した。なんだか最近アイツ
の事を考える事が多くなっている気がする。
 それはそれであまり悪い気はしなくなってもいるのだが、この場合には無論ジュウの言ったのは単純に今しも
窓外で徐々にその勢いを増しつつあると音でも知れるそのものであり、そちらの雨は未だにジュウは苦手なのだった。
 洗濯物は既に取り込んで、半乾きのそれらは乾燥機に放り込んである。買い物も学校の帰りに済ましてあるし、
特にこれから出かけるような用事は無い。だがそれでも……雨の日は夢見が悪くなる、というその一点だけはどう
しようもなく、何かに責められているかのような気分で眠る事を思うだけでも気分は重くなった。
 どれ程か、そうして取りとめも無く思考を彷徨わせながら、ブラウン管に映るニュースを見るとも無く眺めていた
ジュウの耳にインターホンの音が届いたのは、既に雨音が荒々しく地面を殴りつけるような轟音へと変っていた頃だった。
 自分の家に訪ねてくる者などそう多くは思い当たらないので、ジュウはなんとなく「友人」の顔を幾つか思い浮かべ、
その内の誰かだろうと予想をしながら応答に出て……そして少し意外な人物の声を聞いて戸惑った。
 そして戸惑ったまま玄関のドアを開けたジュウは、その途端に眼前の人物から大音声を浴びせられる事となったのである。

 「遅いっっ!!!」

 勇ましく腕を組んで胸をそびやかし、真っ直ぐこちらを睨みつける少女。
 堕花光がそこにいた。

≪続く≫

205:143
06/07/15 02:22:49 N0W7iSJW
短いですけどとりあえず「触り」だけ、ということで。
次回はもっとちゃんとした分量で書きますんで。

206:名無しさん@ピンキー
06/07/15 17:56:40 zHEOKZot
よしキタコレ

207:名無しさん@ピンキー
06/07/15 21:23:49 rSDO+OD1
よしよし、まだツンツンしてるぅ~。

208:伊南屋
06/07/18 17:13:19 AVDbP5CY
「ジュウ様、それでは光ちゃんに」
 何を、とは聞かない。ここまで来てやることは一つだ。
 腰をかけたまま光を抱き寄せ、膝の間に座らせる。光の背中が預けられ、ジュウの胸や腹に密着する。勿論、未だ硬さを保った男根にも。
 その微かな刺激を無視し、ジュウは両手を光の、年不相応に育った胸に這わせる。
「ひゃ……」
 指先が軽く先端を撫でただけで、光は過剰なまでの反応を見せ、矯声をあげる。
 ジュウは更に、豊かに実った双丘を掬いあげるように揉みしだいた。
「あふ、ひぁん……」
 与えられ快感に光は敏感に反応し、体を震わせ、悶える。
 ジュウに耳たぶを甘噛みされ、更に喘ぎを大きくする。
 光はまるで上質の楽器のようにジュウの挙動に応え、その身から悦楽の声という音楽を奏でる。
「光ちゃん……」
 それまでただ見ていた雨が光に近付き、足元に跪く。
 吸い寄せられるように光の股元へ顔を沈め、雨は舌を這わせた。
「ひゃぁあ……ん」
 それまでの行為によって昂まり、蜜を溢れさせたそこが雨の口元を汚す。雨はその口元を汚す粘液を雨は全て舐めとろうとするかのように、熱心に舌を這わせる。
 ジュウの両手と、雨の舌技とで、光の体は快感の渦に囚われる。
「くぅ……っ! も、ダメぇ。ほし……欲しいよぉっ。我慢……出来ないのぉ」
 未だに男を受け入れた事のない体にも関わらず、光は自然とそれを求めた。
 その訴えにジュウは迷いなく応える。
 光の体を持ち上げ、ジュウの性器を光の入口、その真下に置く。
「雨……」
 ジュウの声に、雨が応え、ジュウのそれに手を添え、入口にしっかりあてがってやる。
「よろしいですよ。光ちゃんを可愛がってあげて下さい」
 その言葉と同時、光の体が降ろされ、ジュウの侵入が始まる。
「くあっ……!」
 光が苦悶の籠もった声をあげる。繋がった部分からは一筋、赤い液体が伝っていた。
「……痛いか?」
 耳元に囁きかけるようにジュウが尋ねる。その問いに返ってきた言葉はやや意外なものだった。
「あんまり……痛くない。むしろ……少し気持ち良い」
「え?」
 見れば、結合部から流れる血液は今までジュウが処女を奪った二人のそれより幾分少ないようだった。

209:伊南屋
06/07/18 17:46:17 AVDbP5CY
「光ちゃんは空手をしていますから。もしかしたら激しい動きによって膜が破れかけていたのではないでしょうか?」
 雨の場にそぐわない冷静な指摘は黙殺する。ここにきてそんな理屈など意味を成さない。
「何にせよ、あんまり苦しめずに済みそうで良かった」
 言葉に光の紅潮した顔が更に朱を増す。思いやられている喜びと、それに対する照れのために。
「動くぞ」
 ジュウが抽挿を始める。少ないとは言え、それでも痛みを与えぬよう、ゆるゆると出し入れする。
 鈍い痛みと、それを若干上回る快感に光の口から声が漏れる。
「いぁ……ひゃうっ! んはぁ」
 薄れていく痛みと、入れ替わりに増す快感に光の思考がぼやける。
 そこに追い討ちとばかりに、雨が再び舌を股間に這わせ、結合部の上。完全に勃起し、剥き出しとなったクリトリスへ刺激を与える。
「ぁああん! ダメ! そんな、強いの……ダメ、らめ、ひゃめぇ!」
 悦楽に圧倒され、呂律が回らない。光の思考は定まらず。確かなのは与えられる快感と、それぞれの体温だけだった。
 自ら腰をくねらせていることにも気付かず、ひたすら性感を貪る。
「んぁ! く、くるの。わた、わた……ひぃ……いっちゃ、イっちゃぅ!」
 光の体が大きく跳ね、密壺はジュウのペニスを一際強く締め付ける。
 それに伴いジュウの射精感も高まり、精を放とうとする。
「く……」
 限界まで堪え、光の内から自らを引き抜き、自らを解放する。
 光の尻、腹と、雨の顔に白濁液がぶちまけられ、それらを白く汚す。
 射精が収まったところでジュウは三度目にも関わらず、十分な量と濃度をもったそれが二人を汚す様を見ながら、先までの硬さは無いものの、それでも萎えない自らに違和感を覚えた。
「雨、まさかお前俺に何かしたか?」
 この少女なら薬なりを気付かれずに盛りかねない。そう思ったのだ。
 自らに掛かった精液を指で掬い舐め取りながら雨が妖艶に微笑む。
「……少しでも長く楽しみたいと思いましたから」
 それは肯定。ともすれば光の事も含め、全て雨の手中だったのか。
 ジュウはこの少女の底知れなさを改めて痛感した。
「さあ、ジュウ様、続きを」
 どうにもこの少女からの解放はまだ先になりそうだと、ジュウは内心苦笑しながら呟いた。
「これじゃ、どっちが奴隷だか……分かりゃしねえじゃねえか」

fin.

210:伊南屋
06/07/18 17:47:59 AVDbP5CY
とまぁ一応終了。
前半と後半書くのに間が開いてしまい前半の勢いとか雰囲気とか後半に繋がりませんでした……orz

すいません精進します。

211:名無しさん@ピンキー
06/07/18 17:54:48 8eoQdyEt
伊南屋さんGJ!雨がエロ&微妙に黒いのがいい感じでした。

212:名無しさん@ピンキー
06/07/19 08:18:35 GNfLUfuC
伊南屋さんGJ! 次は雪姫との修羅場ですか!!

213:名無しさん@ピンキー
06/07/19 17:57:05 nKTJ7EWY
まだ読んでないけどGJ!

糞、今から出掛けなきゃなんねーんだ

214:『巷に雨の降る如く』
06/07/20 18:09:38 Cu2l/gul
 「で、いきなりやって来て何の用なんだ?」
 ジュウが訊ねると、光は、それまで頬杖をつきながらTVの方へと向けていたぶすくれたその顔をこちらへと
返したが……そのまま何か口を開きかけてまた止め、より眉間の皺を深くして、バラエティー番組を映し出す
TV画面へと視線を戻した。
 その様にジュウは深く溜め息を吐き、手に持ったホットミルクで満たされたコップを光の前に置いた。
 以前に来た時と同じように、雨に打たれてきたらしい彼女の姿を見て用意したそれに、黙って手を伸ばす
様子を見届けながら、ジュウは先程の事を思い出した。ドアを開けると同時に自分を怒鳴りつけた光は、こち
らが何かを言うよりも先にジュウの身体を押し退けてずかずかと無遠慮に部屋に上がりこんできた。慌てて
バスタオルを用意して彼女の頭に被せながら、ジュウはとりあえず混乱した頭で事態の把握に努めようとした
が、牛乳を温めるまでの間では全く見当も付かなかったので本人へと訊ねてみた。その結果はと言えばまあ
先程の通りである。
 そもそも、自分を蛇蠍の如くに嫌い、何かにつけてはケダモノ扱いするこの少女が、一体何故一人でこの部屋
を訪ねて来たものか……おまけにこの間の「幸せ潰し」事件の解決後にブン殴られて以来、偶にあっても碌に
会話すらしなかったものが、一体どういう風の吹き回しか、と首を捻りながら何とか会話の切欠を探していると、

 「泊めて」

 「……は?」

 突然の爆弾発言に空転していた思考が停止し、ジュウは丸っきり阿呆の調子で聞き返していた。
 こちらを見もせずに言い放った光は、ややあって返事の無い事に焦れたのか、今度は目と目を合わせてハッキリと
 「だから、今夜一晩ここに泊めてちょうだい」
 「な……なんで?」
 未だに正常な思考が働かないジュウにはこんな事しか言えなかったのだが、光は何故だかその問いに一瞬だけ
苦しそうな表情を浮かべると、ぷい、とそっぽを向いて「何でもいいでしょ……」と、ぎりぎりジュウの耳に届くぐらいの
声で呟いた。

215:『巷に雨の降る如く』
06/07/20 18:11:04 Cu2l/gul
 「……いや、良くねえだろ」
 ようやくそれだけの言葉を搾り出したジュウをきっと睨み、
 「何でよっ!」
 「何でも何もお前、そんな事してまた伊吹にでも伝わって誤解されたらどうする気だ」
 反駁する光にやっとそれだけ返した所でジュウは、意味が分からないと言いた気な彼女の視線と鉢合った。
 「……アンタ、何も聞いてないの?」
 「何がだよ」
 「……もういいわ」
 疲れたように項垂れた光を不思議そうに見ながら、ジュウは尚も言う。
 「とにかく、とりあえず傘ぐらいは貸してやるし、着替えなら家の母親のを使ってくれて構わんから、とっとと帰れ。
雨も心配するぞ」
 俯いたまま、僅かに光の肩が震えた。
 「やだ」
 「おい」
 「……やだったらやだ」
 「我が儘言うな」
 「……」
 顔を上げようともせずに黙りこくってしまった光を持て余したジュウは、席を立つと電話へ向かい、雨の携帯に
掛けようと受話器を上げかけた所で、横合から手首を二本の細い腕に押さえられた。
 「おい」
 流石にやや厳し目の声色になるが、じっとこちらに縋り付くような光の目を見るとどうもそれ以上言えなくなって
しまってジュウはまた溜め息を吐いた。つくづく何と言うか自分は甘くなった、と自嘲しながら、
 「とりあえず風呂入ってこい。今日は寒いしそのままじゃ風邪ひくぞ」
 「……うん」
 「あ、そっちが母親の部屋だから。服とか下着とかは勝手に持っていってくれ」
 「うん」
 言われた通りに着替えを取って風呂場へと向かいながら、光は消え入りそうな声で「ありがとう」と呟いた。
 しばらくして、シャワーの音が聞こえてくると、ジュウはもう一度電話に向かった。事情はよく飲み込めないが、
光が所謂家出をしてきたらしい事は確かだ。光るには悪いが、雨やあの人の良さそうな両親も心配している事
だろうし、とにかく連絡はしておかなければ。

216:『巷に雨の降る如く』
06/07/20 18:11:49 Cu2l/gul
 そう思いながら受話器に手を伸ばした所で、一瞬早く着信の音が響く。
 慌てて出ると、聞き慣れた落ち着いた声が流れるようにして耳へと届いた。
 「もしもし、ジュウ様ですか?」
 「雨!?どうした?」
 「誠に失礼なのですが、ひょっとして光ちゃんがそちらにお邪魔していませんか?」
 まさかと言うこのタイミングで掛かってきた上にズバリとそう問われて驚いたが、まあこの少女の事だからさも
ありなん、と妙に納得しながらジュウが頷くと、雨は「やはり」と安堵を声に滲ませながら、光との口喧嘩が高じて
彼女が家を飛び出すに至った事を語った。
 「しかしお前等が喧嘩するなんて珍しいな。一体何が原因なんだ?」
 「それは……」
 珍しく歯切れの悪い雨を不信に思いながらも、光が出て来ない内に話を済ませなければいけないのを思い出して
ジュウは言った。
 「まあともかく、なんとか説得して帰すようにするから、心配すんな。なんなら俺が送って行くさ」
 「いえ、それが……」
 「どうした?」
 「只今、大雨洪水警報が発令中ですので……」
 言われて点けっぱなしのTVを見ると、確かに警報発令中のテロップが流れている所だった。
 「申し訳ありませんが、そちらに光ちゃんを泊めてやってくれませんか?」
 「いや、俺の方はいいんだが、マズイだろ仮にも年頃の女子が……」
 「家の親には雪姫の所に泊まった、とでも言っておきますので」
 「いや、おい」
 「お願いします」
 ……まあこの雨では傘の意味も無さそうだし、確かに危険だろう。そう思い直して、とりあえずジュウは頷く事にした。
雨は「ありがとうございます」と言った後、一瞬だけ沈黙して、しかし「では、光ちゃんをよろしくお願いします」とだけ
言って、そこで通話は途切れた。
 受話器を置いてジュウが今日何度目になるか知れない溜め息を漏らし、もはや見る気のしないTVを消すと、室内
にはそれっきり音が途絶え、ただシャワーの音とそれを掻き消さんばかりの雨音が、部屋と外の世界とを隔絶させん
ばかりに続いていた。

217:143
06/07/20 18:12:27 Cu2l/gul
今回はここまで。次回か次々回にはHシーンまで……。

218:名無しさん@ピンキー
06/07/20 19:53:32 f4MvBGpJ
円が「仲間はずれは嫌なの…」といってジュウを押し倒す夢を見たんだがHシーン行く前に目が覚めたorz

219:名無しさん@ピンキー
06/07/20 19:57:40 Cu2l/gul
その続きを君の想像力で補って形にして見せてくれると我々はとても嬉しい

220:名無しさん@ピンキー
06/07/20 21:06:03 LZ8fyjgW
光たんメイン話来ましたー、続き待っちょるけぇ。

221:218
06/07/24 22:30:59 9rIhbNFv
駄目だエロがかけない


222:名無しさん@ピンキー
06/07/24 22:35:27 IUYX1Z/X
がんば

223:名無しさん@ピンキー
06/07/24 22:48:38 +rzT/T+h
wktk

224:名無しさん@ピンキー
06/07/25 01:23:20 MtxOOC9K
wktk!"!"!"

225:名無しさん@ピンキー
06/07/25 18:12:31 P5pqRuwm
円堂「柔沢君」
ジュ「何だ?」
円堂「あのときの責任とって」
堕花「ジュウ様、何の事でしょう?」
斬島「ナニナニ? 卑猥なコト?」
ジュ「何の事だ!?」
円堂「私に股間を握らせた」
堕花「ジュウ様、それはあまりにも非道うございます」
斬島「ウヒャー、王様は変態だー!! 柔沢君の外道ー!!」
ジュ「雨、違う、雪姫は黙れ!! そもそも円堂さんが」
円堂「あの時はあれが一番君をおとなしくさせるのに効果的だった。
    そんな状況にしたのは君の責任。だから君が悪い」
ジュ「・・・・?(そうか? そうなのか? 俺が悪いのか!?)」

226:名無しさん@ピンキー
06/07/25 18:24:16 bSEsiGFe
笑ったw

227:名無しさん@ピンキー
06/07/25 22:59:37 yJXUE7hZ
>>225
ちょっ・・悲しい気持ちを一瞬忘れさせてくれて、サンクス。
リン姐・・・p(´△`q)

228:名無しさん@ピンキー
06/07/25 23:18:47 TSWf89EX
…断言されると弱いよなw>柔

229:名無しさん@ピンキー
06/07/26 14:38:00 RYPM7eeE
>>225
GJw どう責任を取らせる気なんだろうか、円。

ところで、紅二巻も発売された事だしそっちで書く人はいないんだろうか。
例えば今回首チョンパになった人とか。

230:名無しさん@ピンキー
06/07/26 17:57:29 ZiLxJC7t
切彦で書くのは難しそうだな

231:名無しさん@ピンキー
06/07/26 18:19:08 4CIC9jMZ
紅って面白くない
2巻はますますつまんない
買って損した

232:名無しさん@ピンキー
06/07/26 18:44:12 dGhmVkEW
『影≒光』が売ってるのに『紅2』売ってない・・・・














どういうこと?

233:名無しさん@ピンキー
06/07/26 20:17:23 rPBCdaly
俺は紅から片山作品に入ったんだが
電波の方でも『斬島』の一族や裏十三家の人間出るのか?


234:名無しさん@ピンキー
06/07/26 20:50:56 UZGwaTwv
雨や光は堕花、円は円堂、雪姫は斬島。
完璧にリンクしてるって言うなら、堕花は廃業、斬島は営業中(切彦は雪姫の姉?)、円堂はどうだろうか?

235:名無しさん@ピンキー
06/07/26 21:35:32 nrtxOE76
「真九朗、アクメとはなんだ?」
「っ!!(あの馬鹿大学生めぇ!!)・・・・大人になると会う人を夢中にさせる悪魔の事だよ」
「真九朗はもう会ったのか?」
「・・・・まだだよ」
「そうか、私と同じだな。いつか一緒に会えると良いな」
「・・・・・・・・(なんて答えよう?)」
「真九朗?」
「あ? ああ、うん、そうだね、うん、さあちょっと早いけど食事にしようか」



「夕乃と銀子はもうアクメにあったか?」
「「!?」」「!!」
「まだなのか?」
「ねえ紫ちゃん、もう少し詳しく説明してもらえる?」
「いやそれは「あんたはちょっと黙ってなさい」いやでも」
「ふふん、私は昨日真九朗と約束したのだ、一緒にアクメと会おうな、っと」
「いやちょっと聞いて「真九朗さん、ちょっとこれから道場へ行きましょうか?」いや待って
説明させて「ロリコン」銀子もお願いだから話を聞いて「・・・・嘘なのか? ・・・・約束したのに」
いや紫さん約束というかそれは「真九朗さん」ちょっと待って夕乃さん「ロリコン」銀子お願いだから
話を聞いて「真九朗・・・・っ!」ああ紫泣かないで!!(俺が泣きたいよ)」
「真九朗さん?」「あんたとの縁もこれまでね、ロリコン」「真九朗っ!!」
(・・・・どうしよう)

236:名無しさん@ピンキー
06/07/26 22:02:10 95qgXT7g
>>235
片山先生早く電波を書いて下さいw

うん、凄く上手いw

237:名無しさん@ピンキー
06/07/27 18:55:14 wERRjKXX
>>235
日常的にありえそう

238:143
06/07/27 21:17:09 UKosvuwi
>>235GJ
そして俺はとりあえずリンちゃんへの弔意を込めた小ネタを
※紅2巻P.235、5行目から分岐して壊れ真九郎ネタ


「あの、ところでリンさんに一つ聞きたい事があったんだけど」
「なんだ?もうあまり無駄話をしている時間は無いぞ。手短に言え」
「時代劇好きって言ってたけど、ひょっとして剣を始めたのってそれが理由なの?」
「……無駄話をしている時間は無いと言った筈だが。貴様そんな事聞いてどうしようと言うんだ」
「いや、なんとなく気になって。それが聞ければもやもやした気分もちょっとはスッキリするんじゃないかと」
「……一応、Yesと答えておいてやる」
「あ、マジで?」
「……もう気は済んだだろう?早く出てい」
「じゃあさ、ひょっとして蓮丈の爺さんの側に仕えてるのって水戸黄も」
「よし、とりあえずそこに直れ紅。なるべく楽に死なせてやるから」
「ゴメンナサイ助さん」
「誰が助さんじゃああぁ―っ!!」

「騒がしいと思って見に来てみたら、人の警護ほっぽって何遊んでんのかしら、あの人達……」

239:名無しさん@ピンキー
06/07/28 02:32:23 8ShCAbTd
「あ、真九郎さん丁度いい所に」
「あれ、夕乃さん?」
「ええ、ちょっと真九郎さんに聞きたい事があって」
「? 俺に答えられる事なら答えるけど……」
「はい、ありがとうございます真九郎さん。じゃあいきますね、真九郎さん、お風呂好きですか?」
「?? そりゃあ好きだよ?」
「はい。結構です、じゃあドンドン行きますね」
「真九郎さんは環さんをどう思ってるんですか?」
「はい?」
「いいから答えてください」
「えーっと別に何とも思ってないよ。そりゃあ嫌いじゃなけど紫の教育に良くない事ばかり教えるし……」
「ふむふむ、じゃあウチの母様は好きですか?」
「うん。大好きだ。今まで凄くお世話になったし今の自分があるのも冥理や師匠、夕乃さん達
 崩月家や銀子、紅香さんのおかげだよ」
「紅真九郎さんは崩月夕乃の事をどう思ってますか?」
「え~っと前にも言ったと思うけど……」
「もう一度です」
「好きだよ。あ、勿論家族としてだけど」
「じゃあ私と真九郎さんの関係は?」
「う~ん、姉弟かな?あとは師弟関係もあると思う」
「じゃあ村上銀子さんはどうですか?」
「え?銀子?」
「はい」
「う~ん……なんていうか、一言じゃ言えないな……お互いの良い所も悪い所も知り尽くしてるし。でも頼りになるヤツだよ
 今までも数え切れないほど助けてもらったしね」
「じゃあ紫ちゃんは?」
「なんていうか真っ直ぐな心を持ってる。」
「じゃあ柔沢さんはどうです?」
「なんていうか憧れかな。俺の目標でもあるし」
「真九郎さんは蟹がダメでしたよね?」
「あーあの何とも表現し難い無愛想な顔がちょっとね。身は美味しくて好きなんだけど」
「じゃあミジンコはどうです?」
「え、ミジンコってあの微生物のミジンコ?」
「はい、そうです。そのキジンコです」
「小さすぎてあんまり興味があるとは言えないよ」
「はい。質問はこれでお終いです。ありがとうございました真九郎さん」
「??よく判らないけど夕乃さんの役に立てたなら嬉しいよ。じゃあ俺は帰るね」
「はい車に気をつけて帰ってくださいね」

240:名無しさん@ピンキー
06/07/28 02:34:12 8ShCAbTd
                     数日後 崩月家では


『紅真九郎さんは崩月夕乃の事をどう思ってますか?』
『好きだよ。大好きだ。』
『じゃあ私と真九郎さんの関係は?』
『う~ん……なんていうか、一言じゃ言えないな……お互いの良い所も悪い所も知り尽くしてるし。でも頼りになるヤツだよ
 今までも数え切れないほど助けてもらったしね』
『じゃあ村上銀子さんはどうですか?』
『あーあの何とも表現し難い無愛想な顔がちょっとね』
『じゃあ紫ちゃんは?』
『小さすぎてあんまり興味があるとは言えないよ』


「出来た……ついに出来ました!!私と真九郎さんの愛を証明する録音テープが!!
 これを紫ちゃんや村上さんに聞かせれば………うふふふふふふふ」



「どうした真九郎。顔色が悪いぞ!?」
「あぁなんでも無いよ。ちょっと言い様のない寒気がね」

241:名無しさん@ピンキー
06/07/28 02:35:11 8ShCAbTd
勢いだけで突っ走った
今では反省している

242:名無しさん@ピンキー
06/07/28 03:16:22 Pql2SIS4
夕乃さんは本当に黒いなあw

243:名無しさん@ピンキー
06/07/28 06:34:22 //SepU4A
ワロタw

244:名無しさん@ピンキー
06/07/28 19:03:39 I2gU6IDo
これエロく無いけど、凄ぇ~イイわw

245:名無しさん@ピンキー
06/07/28 19:16:40 BbCmLTP6
真っ暗な部屋の中で笑ってる夕乃さんが鮮明に想像できる・・・

246:名無しさん@ピンキー
06/07/28 22:15:33 5U36D9Fh
やっぱり夕乃さんかわいいよ夕乃さんw

247:名無しさん@ピンキー
06/07/28 23:43:38 Cyw5Qt6A
>>238
リンは惜しいキャラだった。南無。

248:名無しさん@ピンキー
06/07/29 01:54:59 RfPUdCyg
堅物なだけかと思ったら、結構洒落の通じそうな所も見えただけに残念だ

249:名無しさん@ピンキー
06/07/29 03:01:53 wafObVKM
案外崩月家では夕乃さんよりも散鶴の方が『戦鬼』としての
実力や才能があるとかいう脳内設定が浮かんだぜ

250:保守とネタふり
06/07/29 22:47:11 SqDp4Spo
紫が受けそこなった、性教育授業や熱心に読んでいた官能小説をつかったネタで、真九郎×紫とか…


「あれから色々勉強して、わかったんだ」

「なにを?」

「おとこは『なかだし』がとても気持ちよいらしいのだ」

ニコニコと無邪気な笑みを浮かべ紫…

「は、はいぃ?」

「いつかは、真九郎との赤ちゃんは欲しいが、まだわたしは小さい…『せっくす』して赤ちゃんができても、養い育てる事ができないとおもうんだ…」

「…………」

「だか、まだわたしには『初潮』が、きていないから『なかだし』しても大丈夫だぞ!」

251:名無しさん@ピンキー
06/07/29 22:56:41 SqDp4Spo
誰か文才ください…

いや誰かこのつづきをば…

252:名無しさん@ピンキー
06/07/29 23:40:25 XDzPyxEB
真九朗「じゃあ、遠慮なくいただきます」


fin

253:名無しさん@ピンキー
06/07/30 00:18:12 tCvC1J6k
誰か不憫なリンのSS書いてやって下さい。

254:名無しさん@ピンキー
06/07/30 01:52:13 evyRxW1o
>>253
お前が書け

255:名無しさん@ピンキー
06/07/30 02:11:41 NQM7s7Tn
リン「ところで真九朗、私を抱いてくれ」

真九朗「7歳以上は守備範囲じゃないので、お断りします」

fin

256:名無しさん@ピンキー
06/07/30 02:14:15 ynoNfcKc
>>255
それだと、紫も今年限りになってしまうが?

しかし、渡瀬の陰陽でもあったけど、教育ネタはそそるなぁ。

257:名無しさん@ピンキー
06/07/30 02:14:57 0w1htLLZ
>>255
銀子「ロリコン」

258:名無しさん@ピンキー
06/07/30 07:45:26 NQM7s7Tn
      /             `\
     r'´                 ヽ
     ノ  ,.ヘ、   ,. ‐'^ヽ、         l
    (.  /   /'l,ィi ´      ゝ      |
   ノ ,'   |l |l \、     ヽ     ヽ
   (  |    l' ヽ、 `'ー   _(      }
   ヽ. |´`==。、  ー=='。、  } ,r‐、  ノ
      )|.    }        { {,r‐.| 〈
.    ヽ|    ノ         } } ;,リ  ノ     ああ、ロリコンさ。
.       |   !._        ル'_ノ <´      ロリコンで何が悪い!
      l.  `__         |_,r'´
       l   ヽニニ二)     |
         ヽ   ー    /   |
        ヽ.     _, ‐'´  _|、

259:名無しさん@ピンキー
06/07/30 16:19:22 UQDbx+8V
>>255
>真九朗「7歳以上は守備範囲じゃないので、お断りします」
7歳以上だから、7歳の紫も守備範囲外
つまり真九朗は散鶴狙い

260:名無しさん@ピンキー
06/07/30 19:14:54 2sm9JuUu
つまり真九郎はペド野郎って事でFA?

261:名無しさん@ピンキー
06/07/30 21:06:43 /qJ5CW2f
真九郎×紫じゃないが>>250の続きを書いてみよう。

「そ、そうか……でも、紫、そういうことを覚えるのはまだ早いよ」
 真九郎は紫の頭を撫でて曖昧に笑い誤魔化す。
 こんな純粋で無垢な彼女を、穢れさせるのは人間として失格だよな、と溜息をつく思いで彼女の髪を撫でる。
 もちろん、彼女がこの事実を知るのは時の問題だろう。九鳳院の特殊性を考えれば猶更だ。
 これは、自己満足に過ぎないのかもしれない。それでも、彼女の高潔さを守りたいと思った。
「そうか…、わたしが覚えるには早いか…。理由は分からぬが、真九郎が言うのならそうなのだろうな」
 残念そうに呟く彼女に、少しだけ嬉しさを覚えた。
 事実を伝えないのは卑怯で、臆病なのかもしれない。でも彼女は自分のことを信頼してくれている。
 ならば、自分の正しいことをしようと思った。それがせめてもの彼女の信頼に対する報いることだと思う。

「……やらしい」
「ぎ、銀子!」
「おおっ、銀子! また遊びに来てくれたのか!」
「ええ、このバカを迎えに来たついでにね。相変わらず、元気そうで何よりだわ、紫ちゃん」
 …ええい、この天邪鬼め。子どもに優しいのはいいのだが、それぐらい普段から自分にも優しくしてくれないのだろうか。
 真九郎はそう思ったが、言葉にはしなかった。
 どうせ言ったところでバカにされるだけだろうし、お互いにそんな甘えれるほどの関係でもない。

 それに、こうして銀子が紫に優しくしているところで自分は幸せなんだろうと感じていた。
 クラスメイトには決して見せないその姿。それを見られる自分はそれだけでも満足している。
 本当の彼女の姿を知っている、そのことに。

「いいわね、紫ちゃん。真九郎に頭をなでてもらって」
「うん? 銀子は頭を撫でて貰えないのか?」
「そうね。昔はあったかもしれないけれど、最近は特にないわね」
 そう肩を竦める銀子。その様子に紫は不可解そうだ。
「何故だ! 真九郎、意地悪はするな。母様もそう教えてくれた。
 銀子も頭を撫でてやれ!」
「「ええっ…!?」」
「なんだ? ふたりとも嫌なのか?」
「…そういうことじゃないけどね、紫ちゃん」
 流石にこれには面食らっているのか、いつになく銀子が狼狽しているように見えた。
 狼狽しているのは銀子だけでなく、真九郎もだが。
「母様が言っていたぞ。頭を撫でて貰えば、嬉しい気持ちになると!
 さあ、銀子! 真九郎になでて貰え!」
 まるで、天使のような笑顔。ああ、これだけには絶対に叶わないな。
 仕方がないと言わんばかりに、真九郎は肩を竦めると、ぽんと銀子の頭を撫でた。
「ほらよ、銀子ちゃん。 こうしてると昔を思い出すよな。
 昔はよく泣いてた俺を銀子がこうして撫でて、慰めてくれたよな」
「……バカ」

ごめん、エロくなかった。

262:名無しさん@ピンキー
06/07/30 21:55:52 0w1htLLZ
萌えたので無問題

263:名無しさん@ピンキー
06/07/31 00:10:57 OyK0eBev
・・・やらしい

264:名無しさん@ピンキー
06/07/31 00:32:43 RCtrMugl
>>261
GJ!!

しかし、やべぇよな夕乃さん。一番ヒロインっぽいのに、紫にその座を奪われ、
銀子にも蹴落とされ、色物系に走っているよ。

265:名無しさん@ピンキー
06/07/31 00:56:17 xOOpvNxD
>261
すげえ心温まった。GJ!!

266:250
06/07/31 02:51:02 rwOM901R
GJ!
ありがとうございます!
銀子は紫にくらべて、『台詞』や『ふいんき』の描写がむずかしく萌やしにくいのに…ナイスです

267:名無しさん@ピンキー
06/07/31 10:30:14 U0dn0Xek
更なる精進を願ってこれだけは言わせて欲しい。
「ふいんき」ではなく「ふんいき」だ。

268:名無しさん@ピンキー
06/07/31 18:51:17 /59pgJfK
銀子にモエタ

269:名無しさん@ピンキー
06/07/31 21:42:08 36vYOGDg
>>267
俺…さすがに釣られとくわ。 マジで言ってる? いや2ch的に

270:名無しさん@ピンキー
06/07/31 23:56:01 wVCw557L
「本当に、あいつは紫ちゃんにいらないことばかり教えるんだから」
 銀子はあれから真九郎と口を利いてやらなかった。
 七歳の幼女にヘンなことばかりを教えて―もちろん本当に真九郎が教えたとは思っていないが―、どうするつもりなのだろうか。
 そこでふと考える。本当に真九郎はそういうケがあるのだろうか。
「まさか、ね」
 馬鹿馬鹿しい。
 それに、あいつが紫ちゃんのことをどう思っていても関係ない。
 ロリコン、とは言うが、彼女は普通の七歳児とは何かが違う。
 ひょっとしたら、そこら辺の大人たちよりも精神的に大人なのかもしれない。
 だから、あいつが本当に紫ちゃんのことを好きならそれはそれでいい。紫ちゃんならあいつを幸せにしてくれる。
「……バカね、あたしも」
 それは自分に対する評価。これではまるで紫に嫉妬しているみたいではないか。
 確かに真九郎に対しては、他の人間とは違う感情を抱いているかもしれない。
 だが、それは普通の女子生徒が抱くような恋愛感情とは違うはずと、銀子は考えている。しかし、本当のところはどうなのだろうか?

 それにそうだとしても、紫に対してそんな醜い感情は持ちたくない。
 あの子は、とてもいい娘だ。そんな下劣な感情を抱いていい対象ではない。
 銀子はその考えを振り払うように、首を軽く振った。

 しゅるり、とリボンを解き、制服のベストを脱ぎ姿見の前に立つ。
「あいつ、胸があるほうが好きなのかしら」
 何を言っているんだろう、と自分でも呆れながらも、シャツのボタンを外し胸の前を肌蹴させてみる。
 崩月先輩に柔沢紅香、武藤さん。なぜかあいつの周りにはスタイルいい女性ばかり集まるのよね、と溜息をつきながらシャツを脱ぐ。
 身に着けているのは質素な純白のブラジャー。あまりカップは大きい方ではない。
「紫ちゃんのこともあるから、一概には言えないけれど」
 もし、自分に色気があれば真九郎も少しは態度を変えるだろうか。
 試しに今度オシャレな露出度の高い私服でも来てあいつに見せてやろうか。
 そう考えながらも、そっとブラジャーに包まれた自分の乳房を押さえ溜息をつく。今日のあたしはどうかしている、と。
 このままではもっとよからぬ妄想でも抱いてしまいそうだ。今日のところは早いところ寝よう。

>>261にエロも色気もなかったので、続きを書いてみた。
………ごめん、またエロくないorz 漏れにはエロ電波が届きにくいようだ。もしかしたらアンテナも壊れてるかもしれない。

271:名無しさん@ピンキー
06/08/01 00:11:58 dRTydzFF
>270面白かったからがんばってみてくれ

272:名無しさん@ピンキー
06/08/01 00:16:24 XIesh6bk
>>270
大丈夫、普通に続きが読みたい。GJ

273:名無しさん@ピンキー
06/08/01 00:49:54 aPmK8J4e
>>270
安易にエロくないところが気に入った。GJ!

274:名無しさん@ピンキー
06/08/01 17:44:58 pzQ0NsEj
ていうかこれが俺の銀子のデフォ内心なったので
その分の責任は取ってくれ

275:名無しさん@ピンキー
06/08/03 01:40:39 g+mGdaKa
なんとなく思いついた小ネタを投下。

~男の落とし方講座~

「紫ちゃーん、ここでこう少ーし胸元をはだけるだけで男は落ちるんだよー?」
「なるほど、勉強になる」
「やめてください環さん」
「少女よ、私の経験上この手の男はちょっとつれない素振りをするだけで十分落ちるのだよ」
「もっとやめて下さい闇絵さん」
「うむ。実際効果的だったしな」
「ほう、やるな少女よ」
「流石ね、紫ちゃん」
「ロリコン」
「やめてくれ紫、ってなんで銀子がここに?」
「不潔です真九郎さん。私のこすぷれにはそこまで反応しなかったくせに・・・」
「やらしい」
「・・・・・・」
真九郎はやっぱり神様なんてろくな奴じゃないと思った。


エロくも面白くもなくて申し訳ない。

276:名無しさん@ピンキー
06/08/03 17:39:14 KiI7V89z
まあ真九郎はそういうシーンが一番映えるしな

277:名無しさん@ピンキー
06/08/03 20:03:23 d+jZeLrM
やはり、ジュウと同じタイプだな・・・

278:名無しさん@ピンキー
06/08/03 21:29:31 PD3EbadV
柔は切れて言い返す 苦労は言えずに終わる

279:名無しさん@ピンキー
06/08/05 03:05:10 4cCet4IJ
エロくは無いが、萌える…?

280:名無しさん@ピンキー
06/08/06 00:27:36 s2HLBodg
>>217
続きどうなった?

281:名無しさん@ピンキー
06/08/07 19:51:26 zdEVsbHc
>>280
気がはやい

282:名無しさん@ピンキー
06/08/08 17:52:16 T0hjFCdM
夕「私、二人は幸せになれないと思います 
  二人を幸せになんか・・・・しませんから   
  だって、私は、ずっと真九朗さんを好きでいますから
  永遠に・・・・」

建物の奥に消える夕乃に背を向ける真九朗と銀子
銀「絶対諦めないってことかしら」
ヘタレ「大丈夫だよ、きっとわかって
    ―ガシャン―
銀「・・・・? あれは」
ヘタレ「夕乃さんの携帯?」

振り返る二人の目の前で、さかしまに飛び降りてきた夕乃が――――






ビターン!!

夕「・・・・痛いです」
銀「・・・・崩月先輩、丈夫ですね」
ヘタレ「(流石は生粋の鬼!!)」

283:名無しさん@ピンキー
06/08/08 21:01:56 lkEh+tDD
エロくはないがなんかほのぼのとして気に入った。
しかしそれはそれとして最近俺の中で夕乃さんは出オチキャラというイメージが定着しつつある。

284:名無しさん@ピンキー
06/08/09 11:20:05 6IQvr2xT
原作での扱いも似たy(ry

285:名無しさん@ピンキー
06/08/09 23:50:20 QhIDKVk7
>>284が全身骨折の状態で発見されました。

286:伊南屋
06/08/10 14:11:03 unIIJw2u
 場を、重い沈黙が支配していた。
 以前、雪姫と付き合う事を、雨と円に告げた店。
 今回は円の代わりに光が入り、四人掛けの座席を占めている。
 何故こんな事になったのか。
 簡単だ。ジュウが全てを雪姫に話したのだ。
 どうにも黙っていることが出来なかった。
 その後、雪姫と雨の間で話がなされ、このように集まる事となった。
 最初に口を開いたのは雨だった。
「ごめんなさい雪姫、それにジュウ様も。私のワガママでこんな事……」
 テーブルの上で頭を下げる雨に、ジュウがどう声を掛けるべきか迷っていると。
「頭を上げて、雨」
 意外にも雪姫が雨に優しく声を掛けた。
「私も悪いんだよ。ジュウ君を最初に横取りしたのは私だから……。雨の気持ちを知ってて裏切ったのは私だから」
 ジュウはただ黙ってそれを聞く。胸の底に言い知れぬ不安を抱えながら。
「だからね、雨。こうしない?」

「ジュウ君をみんなのもの……。ううん、みんなでジュウ君のものになろう?」

 時が止まった。少なくともジュウにはそう感じられた。
「そ、それはつまりその……あの……」
「ハーレム、ですね」
 そうだ。つまりはそういう事だ。
 バカげてる。有り得ない。そんな事だれが納得を……。
「それで雪姫は良いのですか?」
「うん、雨と光ちゃんさえ良ければね」
「私は、良いです。ジュウ様のものになれるのならば、それは嬉しい事です」
 その答えにジュウは絶句する。すがるように光に目を向ける。
 光なら断るはずだと。
「光ちゃんは?」
「お姉ちゃんが……そう言うなら」
「うん、じゃあ大丈夫だね」
 光が、あの光ですら納得した。ジュウはこれが夢でないのかと疑心暗鬼になる。
「雨。薬は持ってきてる?」
「はい、ここに」
 自らの意志を乖離し進む事態に思考が追い付かない。
「じゃあ、4P頑張ってね? 御・主・・人・様」
 それでもジュウは、目の前で微笑む雪姫は夢ではないのだと、自分の手を握ってくる雨と光の感触は現実だと。
 心の底で納得し、理解していた。

続く。

287:伊南屋
06/08/10 14:13:15 unIIJw2u
紅メインの流れをぶったぎり忘却の彼方より復活。

すいません。4P書き終わる頃には紅のSSも書けるようになってるんで今はご容赦を。

288:名無しさん@ピンキー
06/08/10 14:32:02 JjA2d2Ge
>>287
くわっ 生殺~し。

289:名無しさん@ピンキー
06/08/10 14:43:49 uHKhVjc6
>>287
期待しております

290:名無しさん@ピンキー
06/08/11 23:07:28 nffOU/qb
ここから電波メインの流れ期待

291:名無しさん@ピンキー
06/08/14 01:02:46 W8gbBD61
ho

292:名無しさん@ピンキー
06/08/14 22:39:57 RaVVOA79
まったく関係はないんだが
>258をみて
少し泣いた

293:名無しさん@ピンキー
06/08/17 08:27:35 xg78uMMz
紫は近親相姦じゃないと妊娠しないんだよな?

294:名無しさん@ピンキー
06/08/17 13:14:57 VoM1RvW1
実際どうなんだろうな?
男方の問題なのか女方の問題なのか。はたまたその両方か。

まぁ紫は七歳なのでどっちみち妊娠しねーけどな。

295:名無しさん@ピンキー
06/08/17 21:44:47 j3dZTLmW
汚れた顔のパートナー(?)たる超能力娘は今の紫ぐらいで、身篭らなかったっけ?


296:名無しさん@ピンキー
06/08/17 21:52:00 VoM1RvW1
いやまぁそうだけどさ。
でもそれはギネスの世界じゃん。
世界一に出来るから他もできるってのは極論すぎないか?

297:名無しさん@ピンキー
06/08/17 22:07:25 AzRwJsuw
手を出されてなかったんだから、とりあえず初潮はきてない

298:名無しさん@ピンキー
06/08/17 22:19:09 RIfDKxrc
いきなりで悪いが本スレから移住ww
ある日の出来事…。

夕乃__「ほらっ、真九郎さんの大好きな網タイツで扱いてあげますからねぇ」
紫___「なにを言っている真九郎が好きなのは、私のニーソックスだ」
銀子__「やらしい」
夕乃&紫「「とか言いながら、なんでわざわざ靴下を履き替えてるの?」」
散鶴__「お兄ぃちゃんって変態さんなの?」
真九郎_「ぐはっ!!」

299:名無しさん@ピンキー
06/08/17 23:13:43 DJ9bMDsV
>>294
普通の女とはどれだけ交わろうと子供は生まれない、ってあるから男は確定。
後は、真九郎と紫との結果次第だな。
紫は九鳳院の中でも変り種みたいだから、九鳳院の常識は通じないかも知れん。

300:名無しさん@ピンキー
06/08/17 23:36:18 j3dZTLmW
>>298
続きをplz


>>299
紫は九鳳院の実情を知っているのかな?
小学校で保健体育の授業があった日に、紫は真苦労にせまりそうな予感。
もっとも、環がその前に教えちゃうかもしれないけど。


301:名無しさん@ピンキー
06/08/18 15:45:12 NaP5XaHj
>>300
2巻最後で、銀子と一緒に性教育をせがんでいたけど。
しかし紅って同人誌出そうな本なんだが、今回のコミケで2次創作本って
出なかったのかな?

302:名無しさん@ピンキー
06/08/18 16:34:09 fO79XWwe
ラノベの同人って、アニメ化しないと出回らなくね?
ハルヒもアニメ化前はほとんど見なかった覚えがあるんだけど

303:名無しさん@ピンキー
06/08/18 17:55:12 o85aTvMl
で、喪前らはどんなエロパロだったら、即ゲトなのか?

304:名無しさん@ピンキー
06/08/18 19:09:52 HV6arGMJ
光が途中まで強気
 ↓
ジュウの裸をみて赤面、とたんに弱気に
 ↓
ジュウもドキドキするが覚悟をきめる
 ↓
(中略)
 ↓
夜明けのコーヒー





 ↓
「光ちゃん、絶対、許さないから・・・・」

305:名無しさん@ピンキー
06/08/19 01:31:57 9eYO9lXh
> ↓
>「光ちゃん、絶対、許さないから・・・・」


ワロタ。
リネア様化した雨、怖いよーw

306:名無しさん@ピンキー
06/08/19 10:42:23 KcCTA8Cg
こんな感じかな?

雨__「光ちゃん。どうしてジュウ様と2人して裸なの?」
光__「そっ、それは…」
ジュウ「雨、聞いてくれっ。これは全てオレが…」
雨__「ジュウ様、申し訳ありませんが 私はいま光ちゃんと話をしてるんですが」
ジュウ「…っ!」
雨__「どうしたの光ちゃん。何をしていたのか言えないの?」
光__「だって…。」
雨__「ふぅ~んそうなんだ…。で、ジュウ様に抱いてもらったご感想は?(薄笑)」
光__「お姉ちゃん…。」

雨 怖すぎ…orz。

307:名無しさん@ピンキー
06/08/19 19:05:58 veqNIUcB
「紫・・・・!」覚悟を決める真九朗
 ↓
「し、ん、ん、九朗、もっ、もっと、優しくっ、してくれ!」
「ごめん、紫、でも止められないんだ!!」
 ↓
(二時間半程中略)
 ↓
「ごめん、乱暴にして本当にごめん!!」
「もう良い。その代わり、きちんと責任は取ってもらうぞ?」
「それはもちろん。何があっても俺は紫の「・・・・さん」?」
 ↓
ドアの隙間から覗く瞳、漏れる声
「真九朗さん真九朗さん真九朗さん真九朗さん真九朗さん真九朗さん
. 真九朗さん真九朗さん真九朗さん真九朗さん真九朗さん真九朗さん
. 真九朗さん真九朗さん真九朗さん真九朗さん真九朗さん真九朗さん・・・・」

308:伊南屋
06/08/20 11:35:51 7xroZaf6
「それじゃ、はい、ぐいっと」
 そう言われても……。
 ジュウは躊躇いを隠せないでいた。
 目の前には錠剤。雨の説明によればこれは以前使った薬であるという。
 前回は粉にして溶かして使ったので錠剤のまま服用すれば更なる効果が期待できるらしい。
 今四人はとある宿泊施設にいる。
 繁華街からやや奥まった路地。そこは所謂ホテル街だ。無論、ジュウ達が居るのもそのホテル街の一角にあるラブホテルの一室である。
 その部屋で、全裸の美少女三人に囲まれ、薬を勧められている。
 異常な状態にホテルに入る時にすれ違ったカップル。その男の方が向けてきた驚愕と羨望の混じった視線を思い出す。
 あの男に言ってやりたい。
 そんなに良いもんじゃない、と。
 少なくとも自分はこの事態に困惑しか出来ない。
 そんな思考に逃げていた意識を現実に戻す。
 そこには変わることなく錠剤と、それを流し込むための酎ハイ。
 正直こんなもので飲み込んで命に関わったりしないだろうか?
 まあ雨が何もも言わないので大丈夫なのだろう。
 しかし、だからといって飲むわけではない。ジュウはただ錠剤を睨み付け黙り込む。
 痺れを切らしたのは雪姫だ。全裸のまま立ち上がり、ジュウの目の前のものを奪い、一気に口に流し込む。
 次の瞬間にはジュウと雪姫の唇は重ねられていた。
 それだけでなく、雪姫は唇を割開き、ジュウの口中に自らの中にあったものを流し込んでいく。
 炭酸とアルコールの味に混じって微かな苦味がある。恐らくは錠剤が溶け出しているのだ。
 雪姫は唇を離さない。飲め、ということだろう。
 もはやそれしかない。ジュウは諦めて口の中のものを飲み下した。
 瞬間。ジュウの体を熱が支配する。喉から胃を焼くアルコールと、それとは違う内から滲むような、疼きにも似た熱。
 酩酊感と高揚感が同時に押し寄せてくる。それらに意識を混濁させ、ジュウの理性が失われていく。
 理性の後に残ったのは体の火照りと、思考すら支配する獣の衝動だけだった。
 ジュウは衝動に任せ、雪姫の体を掻き抱いた。荒々しい抱擁に雪姫が息を詰まらせる。
 それでも抵抗を見せないのは服従の証か。むしろ切なげに雪姫は瞳を伏せた。
「ジュウ様……」
 ジュウの背に雨が体を重ねてくる。全体的に小振りな作りのその体から体温と鼓動が伝わってくる。
 それはジュウを安心させる、まだ幼い母性。

309:伊南屋
06/08/20 11:58:44 7xroZaf6
 しかし、母性というものを求めて止まなかったジュウにとってはそれで十分だった。
「わ、私もっ!」
 光が絡み合う三人に身を割り込ませ、ジュウの腹の辺りに抱き付く。
 まるで幼い子供が父親に甘えるように身をすり寄せる光に、ジュウは手を差し伸べ頭を撫でてやった。
 唇を雪姫に、背を雨に、腹を光に。
 それぞれに触れあわせ、その感触に酔いしれる。
 真っ先に異変に気付いたのは光だった。
「あ……」
 腹のその下、ジュウの股間で熱を含んだ塊が鎌首をもたげ始めていた。
 全員の視線がそこへ集まる。
 雄々しくそそり立つそれに、思わず雪姫、雨、光の三人が顔を赤くする。
「いつもより……おっきい?」
 そう口にしたのは雪姫だった。
 なる程、言われてみればジュウのそれは普段よりも心持ち猛々しくその存在を主張していた。
「ここはやはり……」
 雨がそれに手を伸ばしつつ言う。
「みんなで、でしょうか?」
 雪姫と光がその意を汲み取り頷き合う。
 三人は同時にジュウの足元に跪き、それぞれ舌を差し出す。
 亀頭、幹、付け根に舌が這わされる。
 それらは位置を替えながらジュウに刺激を与え、射精へと追い立てる。
 くぐもった鼻息と、唾液の立てる水音が室内に響く。
 熱心に舌をジュウのペニスに絡め、三人は競い合うようにジュウを頂点へと導く。
 そして、それは呆気ないまでに唐突に訪れた。
 先端から大量の精液が迸り、三人の顔を白く染める。
「少し、薬が効きすぎましたか」
「そだね、ちょっと早いかな?」
「でもさ、ほら……」
 顔の精液を拭いながら言葉を交わす雨と雪姫に、光が指差してみせる。
 そこには変わらずに硬さを保ち、その身を痙攣させるジュウの牡の証があった。
「ねえ、誰から行く? 私もう出来るんだけど」
 そう言った雪姫は自らの指を股間に這わせている。そこから既に十分に濡れているのが分かる程に淫らな音を立てている。
「ここは一応正妻の雪姫からで」
 雨の言葉に異を唱えるものはいない。雪姫は嬉しそうに微笑むとその身をジュウに擦り寄せる。
 性欲に支配されたジュウは雪姫をベッドに俯せに組敷く。
 そのままジュウは雪姫の背後から侵入した。
 抵抗も少なく、雪姫はジュウをその身に受け入れる。
「ふぅ……っん」
 ジュウが腰を前後させると、それに合わせ雪姫の体がビクビクと痙攣する。

310:伊南屋
06/08/20 12:21:49 7xroZaf6
 しばらくゆるゆると動かしていたジュウだったが、その動きはすぐに激しい、責め立てるような激しいものになった。
 腰と尻がぶつかり小気味良い音が響く。猛烈な突き込みに、雪姫はあっと言う間に限界まで追いやられる。
「はっ、はっ……! くうぅん、い……くっ……いくぅっ!」
 雪姫の背が大きく仰け反る。体を震わせ、雪姫が絶頂に達する。しかし。
「ひゃあ!? や、だ……めぇ」
 ジュウは動きを止める事なく腰を打ちつける。雪姫の敏感ぬった体は、与えられる刺激に先より更に高く絶頂に打ち上げられる。
「くっ……う。やぁ、また……いっちゃ……ひゃうっ!」
 雪姫の体が跳ねる。強い性感に意識が白く染められ、雪姫は体をぐったりと横たえた。
 雨と光が戦慄する。
 最初こそ驚く程に早かったジュウだが今は簡単に満足しないらしい。
 加えて激しい責めでいともたやすく絶頂に追いやる。
 もしかしたら自分達は薬で増強された性欲が果てるまで責め立てられ、何度もその身を捧げなくてはならないのではないか。
 そこまで考えて、自分の体が熱く情欲を訴えているのに姉妹は気付いた。
 既に身も心も奴隷なのか。しかし二人はそれが不快ではなく、むしろ誇らしくすらあった。
 ジュウは雨を自らの方へ引き寄せる。その背を抱き抱えるようにすると、雨の腰を浮かせ、下から突き込む。
 それは丁度、雨と光を同時に相手した際に光を抱いた時と同じ体勢。
 ジュウは光に目で合図を送る。
 その意を読み取った光は、かつて姉がそうしたように、結合部へと自らの舌を這わせた。
「はぁぁっ!」
 自らが与えた、しかし与えられるのは初めての刺激に、雨の体は顕著な反応を見せる。
 止めどなく愛液が溢れ、妖しく蠢く秘壷は奥へ、奥へとジュウを誘う。
 舌を雨とジュウの繋がりの部分に這わせる光は自らの中心で指を闇雲に動かし快感を得るための自慰に耽る。
 不意に這わされる舌が増える。
「ひゃぁ! 雪っ……姫ぇ!」
 それは先までぐったりとと体を横たえていた雪姫だった。
 虚ろな表情で舌を這わせる彼女は自らの行いを把握しているのか。
 ただ確かなのはその行いが雨の性感を無慈悲なまでに高めたという事だ。
 雨は悲鳴にも似た矯声をあげ、体を激しく痙攣させた。
「かはっ……はぁ、はぁ……」
 ジュウとの結合が解かれると、雨は荒い呼吸をしながら倒れ込んだ。
 それには一瞥もくれず、ジュウは光を瞳に捉えた。

311:伊南屋
06/08/20 12:36:46 7xroZaf6
 ジュウは無造作にその手を掴むと、自分は仰向けに横になる。
 手を引き、光をその上に跨らせる。
 そのままジュウは動かない。
 光は意を汲み取り、手をジュウに添え、自らの入り口にあてがう。
 しばし、そのまま躊躇したが、決心と同時、腰を沈めた。
「や、はぁっぁん!」
 自らの膣中を抉られ、光がたまらず声をあげる。その声は無意識に振り立てる腰の動きに合わせて大きくなっていく。
 その声を、雪姫が唇を重ねる事で抑える。
 深く差し込んだ舌を絡められ、喘ぎ声の代わりに唾液の混ざる音と、漏れる息の音が響く。
 それを眺めていたジュウにも雨が口付けをする。
 さらにジュウの手を自らの下半身に誘い、愛撫させる。
 ジュウの指が雨を愛撫するのを横目に見た雪姫も、残った片手を同じように自らにあてがう。
 全員が唇を交わし、性感を貪り合う。
 ジュウは指先と自らの男根を縦横無尽に、女達を責め立てる。
 深く突き込まれ光が。
 一度絶頂に追いやられ性感を高められていた雨と雪姫が。
 三人が同時に達するまでそう時間は掛からなかった。
 ベッドの上に三人が身を投げ出す。
 荒い息をつきながら、ぼんやりとした思考の中で三人はあることに思い至った。
 ジュウが最初の一度以来、一度もイっていないのだ。
 改めて時計を確認して愕然とする。
 殆ど、そう言って良いほどに時間が経過していない。
 つまり、それだけの短時間に、三人で五回もイカされたのだ。
 このままジュウが満足するのはだいぶ先だろう。それまでに自分達はなんど絶頂を味わうのか。果たして自分を保っていられるだろうか。
 恐怖と、期待と、不安と歓喜と。それらがない交ぜになった複雑な感情に心を置きながら。
 三人は自らも気付かぬ内に、笑みを湛えて、自らの主を見つめていた。

 END

312:伊南屋
06/08/20 12:39:36 7xroZaf6
出来上がり。
時間かかった割にはそんな長くないぜ~。

忙しかったんです…。
つうかテンションおかしいです。


さて、次はようやく書けます「紅」SS。
いつものようにシチュエーションその他リクエスト募集します。
ただし複数プレイだけは今回勘弁して下さい。

以上伊南屋でした。

313:名無しさん@ピンキー
06/08/20 13:27:36 jUD3TaXu
伊南屋氏GJ!
あんたうめえよ……。
紅ネタは、やはり真九郎×紫を希望!
シチュは二巻の性教育ネタを実践するとか、どうでしょ?

314:名無しさん@ピンキー
06/08/20 15:49:14 n3a1QssL
ってことは、銀も一緒か

315:名無しさん@ピンキー
06/08/20 15:54:52 qzeE/yep
伊南屋さんGJ
相変わらずエロいな。

リクエストの方は、銀子かもしくはリンでお願いします。

316:名無しさん@ピンキー
06/08/20 18:59:41 KUZgPig5
なんてブラボー!!(*´Д`)

317:名無しさん@ピンキー
06/08/21 16:42:14 opy2TjCI
伊南屋さんGJです。相変わらず上手いですな。

リクエストは夕乃さんや闇絵さんで。
要望が少なそうだけど。

318:名無しさん@ピンキー
06/08/21 17:09:34 NYFb1Gji
>>317
闇絵のことをすっかり忘れてたw

319:名無しさん@ピンキー
06/08/21 18:09:18 P2k1D0CZ
夕乃がほかのキャラに嫉妬して真九郎を襲うといったのを希望

320:伊南屋
06/08/23 15:33:24 cqw8CQmU
今書いてるんだけど、オリジナルキャラ、リン生存フラグでのオリジナルストーリー、最悪エロなしになりそう。
それでも良いすか?

321:名無しさん@ピンキー
06/08/23 16:15:25 Af5aT0Z5
リンが生きててくれるんなら何でもイイっす

322:名無しさん@ピンキー
06/08/24 15:25:29 vu/wyi4o
勿論それ揉みたいが
できれば銀子!銀子!銀子!との純愛も

323:名無しさん@ピンキー
06/08/24 15:26:43 3RrNeU2X
揉むのか

324:名無しさん@ピンキー
06/08/24 16:41:17 2/rPvdTO
何を揉む気だ

325:名無しさん@ピンキー
06/08/24 20:14:42 xn9Yjmwg
銀子の尻

326:名無しさん@ピンキー
06/08/24 23:47:17 ou+I70zm
ならば俺は日々の情報屋仕事でコリにコった銀子の肩を揉むとしよう。

327:名無しさん@ピンキー
06/08/26 23:09:43 fnjo4GaP
ならば俺は胸を

328:名無しさん@ピンキー
06/08/29 22:23:47 /6qPsHnk
の、脳?

329:名無しさん@ピンキー
06/08/30 15:42:04 jV4WJQHs
脳みそコネコネコンパイル。

330:名無しさん@ピンキー
06/08/30 23:59:05 49CpXawM
銀子の冷たい眼差し
眼球
眼球揉む
ハァハァ

331:名無しさん@ピンキー
06/08/31 02:43:31 +jIkD20M
まて>330、むしろ銀子の疲れきった眼球を癒すためのツボマッサージを優先すべきだ。

332:名無しさん@ピンキー
06/08/31 23:19:22 fpZGdKA+
ブルーベリージュースを差し入れ

333:名無しさん@ピンキー
06/09/01 16:10:18 8u9To/ti
相性の良いヨーグルト。しかも、カスピ海産ヨーグルトを差し入れ。
お代は760円

334:名無しさん@ピンキー
06/09/04 01:08:34 4rXcqyBU
保守

335:名無しさん@ピンキー
06/09/06 20:10:55 Lj0XaLDk
なんかいきなり流れが止まったな

336:名無しさん@ピンキー
06/09/10 23:38:31 kNv3j9TY
ここらで誰か話題を

337:名無しさん@ピンキー
06/09/11 02:13:57 LVWBlm/O
では。


電波の新刊まだー?!

338:名無しさん@ピンキー
06/09/14 22:40:38 ox6ZzCNI
保守

339:名無しさん@ピンキー
06/09/15 01:26:54 DRhznSts
雨はジュウ様でおにゃにーするんでしょうか?

340:名無しさん@ピンキー
06/09/16 06:02:28 2euKV1ze
妄想の赴くままに

341:名無しさん@ピンキー
06/09/16 18:29:56 3FhzPzhA
ジュウ様でおにゃにーしたくなって、ジュウに許可を求める雨


342:名無しさん@ピンキー
06/09/18 07:24:55 N0BxWkb2
奴は思想的に「どうせ現実には手に入らないのですから妄想くらいは許してあげましょう」だからな
自分にもそこらへん甘いのかもしれん

343:名無しさん@ピンキー
06/09/18 21:23:50 5iZ2nau5
「ジュウ君ジュウ君柔沢君、一個聞いて良い?」
「何だ?」
「あたしらでオナニーしたことある?」
「ブッ、いきなり何を・・・・っ!!」
「ジュウ様、あるのですか?」
「無い、無いぞ、全く無いッ!!」
「そうですか・・・・」
「あーん、雨、信じちゃ駄目よ、男は誰でも狼なのよ!!」
「ジュウ様、そうなのですか?」
「雨、だから信じるな、そして雪姫は黙れ!! 円堂さんからも何か言ってやってくれ!!」



「・・・・やらしい」
「!?(何だ、一瞬で眼鏡をかけたぞ!?)」
「!?(ここでそのネタを持ってくるなんて、円、恐ろしい子!!」
「!?(万能キャラの座を取られた!!)」

344:名無しさん@ピンキー
06/09/23 13:29:02 NKPAWo/r
白目になってる雪姫が見えるw

345:名無しさん@ピンキー
06/09/24 23:16:53 e9O1p8uv
保守

346:なに
06/09/25 20:52:47 StgAEZ5t
保守

347:名無しさん@ピンキー
06/09/30 19:51:09 xWZcSVnj
電波新刊マダー?

348:名無しさん@ピンキー
06/10/01 23:20:27 k+vIMflc
真紅朗×銀子モノマダー?

349:名無しさん@ピンキー
06/10/02 23:28:38 fvSBINxP
銀子ハァハァ

350:名無しさん@ピンキー
06/10/03 21:55:05 t/lh8X/y
「ひぇぇん…銀子ちゃぁぁん」
「はぁ…いつまで泣いてるのよ、バカ」
 鼻水と涙を垂れ流しにしている幼い男の子。
 弱気で、ケンカも弱く、それなのに人一倍正義感の強い男の子、それが紅真九郎だった。
 家族ぐるみで付き合っていた銀子はよくそのことを理解していた。
 今日とて真九郎は、野良犬を虐めていた男の子たちを止めに行ったはいいものの、返り討ちにされてしまったのだ。
 それを聞いた銀子はすぐさまその男の子たちを追いかけて、結果的には真九郎や野良犬を守ることになった。

「まったく…、何かあったらあたしに言うのよ。アンタはあたしが守るんだから」
「う、うん…」

 こいつだけは私が守らなくちゃ。こいつはいいヤツなんだから。

 漠然とした思いではあったが、幼いながらもその小さな身体に似合わず強固な意志があった。


 だが、その意志はあっさり折られることになる。
 紅家を巻き込んだ飛行機事故、立て続けに起きた銀子たち自身を巻き込んだ拉致未遂事件。
 結局何も自分が出来ることはなかった。真九郎を守ることが出来なかった。
 事件が起きた当時は悔恨し、自分の非力を責めてばかりいた。どうしてあの時真九郎を守ることができなかったのかと。

 そして、真九郎は崩月家に引き取られていった。
「初めまして。私、崩月夕乃と言います」
 そう言って見知らぬ老人と共に真九郎を引き取りに来たのは、自分よりわずかばかり年上の少女だった。
 けれど、容姿は自分よりも大人びていて、ふとしてみれば真九郎の姉と雰囲気が似ていた。
 これもまた悔しいことだが、真九郎は自分たちよりも彼女たちといた方が幸せになれるのではないかと思ったのだ。
 それで幸せになれるのなら、仕方が無いと諦めていた。――真九郎が揉め事処理屋をはじめると言いはじめるまでは。


351:名無しさん@ピンキー
06/10/03 21:55:40 t/lh8X/y

「…崩月先輩、真九郎になんてことをさせるんですか」
 中学校も卒業しようかという頃、銀子は夕乃を問い詰めた。
 もちろん、揉め事処理屋を始めるということを決めたのは真九郎自身だということは銀子とて理解している。
 だがしかし、そのきっかけを与えたのは柔沢紅香、その力を与えたのは崩月家に違いない。
 柔沢紅香が、崩月家がどれだけ凄いのかは銀子は知らなかった。知らなかったが、どれだけ凄くても自分たちを巻き込んで欲しくなかった。
「…村上さん? 私とて真九郎さんに危ない目には遭ってほしくありません」
「よく言いますね。真九郎にあんな力を与えたのは、あんたじゃないですか…!」
 自分の言い分の方が理不尽だということを理解していながらも、銀子は珍しく自分の感情をコントロールすることができなかった。
 眼鏡の奥から鋭く夕乃を睨みつけて、憎悪を叩き付ける。
「ええ。ですが、それすらも真九郎さんが決めたことです。
 心身ともに、まだまだ未熟ですが、真九郎さんのその意志は尊重すべきです。…そうではありませんか、村上さん?」
「綺麗ごとを! 真九郎が命を落としたらどうしてくれるんですかっ!」
「心配しないで」
 スッと夕乃は双眸を細めて、銀子の瞳の奥を見据えた。ぞく、と寒気が銀子の背筋に走る。
 武道の経験のない銀子でも「それ」が危ないものだということは理解していた。
「真九郎さんを脅かすものは何であれ、私が殺します。
 もちろん、真九郎さんも崩月の技を覚えているからには、そうそう簡単に手助けは致しませんが。
 ……本当に彼の命に危険が及んだ場合、その相手を地の果てでも追いかけて殺します」
 静かではあるが、そこには鉄よりも固い意志が秘められていた。そう、かつて自分がそう意志を固めていた頃よりもずっと固く。

「真九郎さんは、私が守ります」


 負けてたまるものか。
 
 真九郎を守るのはあたしの役目なんだから。
 それからだ。銀子が情報屋を始めたのは。もともとインターネットにおける情報収集は趣味として行っていたし、
 自分の祖父が名高い情報屋だということは前から知らされていた。敷地はばっちり。あとは行動あるのみだ。
 ……出来ることなら、ひとりの女の子として幸せになりたかった。

 でも。

 その一緒に幸せになりたいヤツがそういう道を選んでしまったのなら仕方が無い。
 とことん、付き合ってやる。あいつが揉め事処理屋なんて荒事を諦めるまでは。
 なんとしてでも、ラーメン屋を継がせてみせるんだから。

 …。

 そんな、懐かしい夢をみた。気づけば、スズメの囀りが聞こえ、既に夜は明けていた。
「……バカね、あたしも」
 さて、いつになく機嫌が悪いわけだが、この苛立ちはあのバカにぶつけてやろう。
 すべてはアイツが悪いのだから。


そんなわけで書いてみた銀子モノ。
え、エロがないって? うんごめん、そこまで考えられなかった。
まあ、スレ活性化を祈ってネタ投下させてもらうよ。矛盾があっても知りませんヨ?

352:名無しさん@ピンキー
06/10/05 13:52:33 8PpMIMsm
GJ!!
スレはともかく俺の妄想は活性化した

353:名無しさん@ピンキー
06/10/05 21:58:13 De3TM5Nw
GJです。実に良い銀子ですな。
本編の裏で本当にやってそう。

354:名無しさん@ピンキー
06/10/08 01:49:14 JqaOVgUs
GJ. エロがなくても十二分に満足できた

355:伊南屋
06/10/08 19:52:59 A4j4qjb8
 何時からだったろうか。
 幼なじみの少年に恋したのは。
 崩月流を学び、逞しく成長してから?
 かつて誘拐されかけた私を庇ってくれた時から?
 幼い、幸せな時を共に過ごしていた時から?
 いや―きっと、俯き私の目の前に現れた時。その手を無理矢理引いた時から好きだったのだ。
 そして、今でも。
 彼は知らない―。
 私の想いを。
 ならば知らせればいいのだ。
 彼にぶつけてやろう。
 私の想いを。
 たった一つの変わらぬ想い。
 ―貴方が好きです。
 その、たった一言を。

『紅・外伝~銀(しろがね)~』

 紅真九郎は、いつもより早く目を覚ました。
  隣を見れば、九鳳院紫がすやすやと穏やかな寝息をたてている。
 昔の自分からは信じられない。しかし今では日常となった朝。
 真九郎が早く目覚めたのには理由がある。
 誘われたのだ。デートに。
 よりにもよって、村上銀子に。
 よりにもよってと言うのは、嫌だからではない。意外なのだ。あまりにも。
 これが単に、一緒に出掛けよう。と誘われたのなら。外面的にはデート。当事者にとっては友人同士のお出掛け。で済む。
 終わりに近付いてから銀子に。
「これってデートよね」
 と、からかわれ、真九郎があたふたするということはあった。
 こういったようなデートなら幾度かあった。
 しかし今回は、最初から。
「デートに行きましょう」
 と、誘われたのだ。一緒に出掛けた結果、デートなのではなく。最初からデートとして出掛ける。
 この差は余りにも大きい。
 色恋沙汰に免疫の無い真九郎が緊張したのは当然の帰結と言える。
 今にして思えば、銀子は自分にとって、かなり比重の大きい存在である。
 しかし、それが愛情、特に恋愛感情なのかは―正直計りかねる。
 もしかしたら家族愛に近いのかもしれない。もしくは親友に寄せる信頼、友情。
 自分でも分からなかった。
 分からないままに、今日を迎えた。
 ならば今日確かめるしかない。
 銀子の真意は分からない。何故デートなのか。
 銀子は自分に好意を寄せているのか。
 もとより他人の感情を察知するのは得意ではない。
 だから、それらも含め確かめようと思う。
 そう覚悟して、真九郎は二人分の朝食を作り始めた。

356:伊南屋
06/10/08 20:17:12 A4j4qjb8
 紫を自宅へと送り届け、待ち合わせ場所へ向かう。
 紫には今日の事を話していなかったはずだが「浮気はするなよ」と釘を刺された。
 下に恐るべきは女の勘か。
 もっともその事は大して気にしていない。紫は結局、妹のような存在だし。いずれ自分以外も見るだろう。
 そうなったら寂しいかもな、と思いつつ。結局は子供の戯言と思うことにした。
 街の中央付近に位置する自然公園。そこにある噴水前が待ち合わせの場所だった。
 余裕を見て出掛けた真九郎は待ち合わせ時間の十数分前に着いた。
 しかし、銀子は既に待っていた。
 ただ、以外な姿で。
「え?」
 そう漏らしてしまった。というより最初、それが誰か気付けなかった。
 待ち合わせしていた噴水の前には、着飾った銀子が佇んでいた。
 私服の銀子は見慣れているが、それは所謂普段着という奴で、地味なものばかりだった。
 しかし今は違う。
 なんと言うか。
 あの銀子が女の子している。
 真九郎の頭ではそれくらいしか形容出来なかった。
 おとなしめのデザインの薄手のワンピースにミュール、と言うのだったか。それを履いている。
 首元には派手になりすぎない感じでネックレスがかけられている。
 こんな銀子は初めて見た。
「あ……」
 銀子がこちらに気付く。
「おはよう。……どうしたの真九郎?」
 挨拶を返す事すら出来なかった。
 なんとなく声をかけるのが躊躇われたから。
「な、何か変? 私の格好」
 そんな風に少し照れた様子も見たことがない。まるで知らない誰かの様にすら感じられる。
「あ……いや、変……じゃない。すごい似合ってる。その……どっかのお嬢様かと思った」
 その言葉は偽りではない。
 事実、今の銀子は深窓の令嬢といった言葉がよく似合った。
 本物の令嬢の紫より、今の銀子の方が余程それらしい。
「そっか……良かった」
 銀子がそう言って微笑む。そんな笑顔も久しく見ていなかった事に気付く。
 思わずドギマギしてしまう真九郎の手を取って、銀子はその手を引く。
「さ、行きましょう」
 手を引かれるままに歩きだした真九郎は。まるで初めて会ったときみたいだ。
 そう思った。

357:伊南屋
06/10/08 20:58:24 A4j4qjb8
「そう言えば、どこ行くんだ?」
 歩き出して数分。迷いなく歩む銀子に真九郎は尋ねてみた。
 手は握られたまま。先を歩くのが銀子なのもそのまま。
「一応スタンダードに映画」
「なに観るんだ?」
「……ラブストーリー」
 微かに頬を朱に染めた銀子の様子が新鮮で、真九郎の鼓動が跳ねる。
「そうか……」
 まさか、自分がデートにラブストーリーの映画を観るなんてベタな事をやろうとは。それも銀子と一緒に。
 そんな事を考えている間に、なんとなく言葉を交わさないまま映画館に着いてしまった。
 チケットを買い入場。二人並んで席に腰を降ろす。
 始まるまでの間を保たせようと真九郎が切り出した。
「どんな映画なんだ?」
「とある男女が出会うの、雨の中ね。だけどそれは一方的なもので女の方は気付いていないの。
 それから数年経ってから二人は改めて出会う、仕事の同僚として。最初はぎこちないけど二人は互いと過ごす時間に居心地の良さを感じ始める。
 それから互いの距離は縮んでいき、やがて二人は付き合い始める。
 だけど実は女の方は前の恋人を忘れられないでいて、あるきっかけから前の恋人によりを戻そうと言われるの。
それから二人の関係にズレが生じ始め……」
「ストップ」
 思わず真九郎は銀子の言葉を遮る。
「お前まさか、ラストまで知ってるのか?」
「え……うん」
 銀子がこくん、と肯く。
「それ、調べたのか?」
 やはり首肯。
「お前……それじゃ話分かっちゃって映画詰まんないだろ」
「あ……」
「気付かなかったのか?」
「だって、真九郎が退屈しないようにって」
「それでお前が楽しめなかったら意味ないだろ……何やってんだよ、らしくない」
 銀子が顔を真っ赤にして俯いてしまう。
 その、やはり新鮮な反応に胸を高鳴らせつつ。言い過ぎたか、と思う。
「あ~……その、なんだ? お前が俺に楽しんで貰いたかったのは嬉しいからさ」
 そう言い切ると同時、薄い照明だけが点いていた場内が、暗闇に落とされる。
「ほら、始まる。……ちゃんと楽しんで観よう。な?」
 黙ったまま銀子が頷き、視線をスクリーンに向ける。
 やがて、後方から光が投射され、白いスクリーンに色を与える。
 真九郎は銀子に向けていた視線を、ようやくその時になって、遅ればせながらスクリーンへと向けたのだった。

358:伊南屋
06/10/08 21:28:49 A4j4qjb8
「映像がつくだけであそこまで違うものだとは思わなかった」
 映画館から出た二人は、昼食を摂るために入ったファミレスで先程観た映画の感想を交わしていた。
「確かにな、そんな映画詳しい訳じゃないけど、なんて言うか映像美ってものを感じた」
 結局の所、銀子も映画は楽しめた。映像だから表現できる部分は、やはりネットの文章を介する説明、批評では実感出来ない。
 その部分が良くできていた作品だったために、銀子も十分満足出来たのだ。
 その内感想の交換は。
「最後に主人公と出会う女性のシーンは蛇足」
 だとか。
「一部の登場人物が濃すぎて主人公カップルが飲まれてるシーンがある」
 といった批評に発展した。
「―でさ、序盤で消えた人がラストでまた戻ったきて余韻がぶち壊しみたいな……」
「……ふふっ」
「え?」
 唐突に笑いだした銀子に、真九郎は戸惑ってしまう。
「俺なんか的外れな事でも言ったか?」
「ううん……ただ、単純に楽しいなって。裏の世界で生きてる私達が、こんな普通なことして楽しんでるのが嬉しくて」
 クラスメイトは絶対に知らない銀子の柔らかな表情。真九郎ですら、ここの所お目にかかった事のない。普通の女の子としての笑顔に、また胸が高まる。
 今日は銀子にドキドキさせられっぱなしだ。と真九郎は思う。
「ねえ、真九郎。出よう。色々見て回りたい」
 そう言って、伝票を持ち銀子が立ち上がる。
 つられるように真九郎も立ち上がり会計を済ませる。
 それから二人は街の中を歩き回った。雑貨店に入ったり、露店を冷やかしたり、屋台で軽食を買ったり。
 それは、真九郎にとって、もっとも縁遠いと思っていた。“普通”の高校生の姿。
 幸せというものの、最も分かりやすい形だった。
 やがて、日が傾き。どちらからともなく、歩みは家路に向かう。
 その途中、銀子が立ち止まった。
「真九郎。もう一度、公園に行きたい」
 待ち合わせの公園。今日の始まりの場所を、今日最後の場所にしたいと。銀子が言った。
「分かった。行こう」
 ある意味、助かった。
 真九郎はそう思った。
 銀子に話たい事が出来たのだ。ただ、いつ切り出すか、ずっと迷っていた。
 公園に着いた時がチャンスだ。
 ―真九郎は知らなかったが。それは銀子も同じだった。
 今日話すべき事を、公園に着いたら話そう。
 二人は互いの想いを胸に、公園への道を歩んだ。

359:伊南屋
06/10/08 21:54:42 A4j4qjb8
 空は濃紫に覆われ、夜の近付きを予感させる。
 公園の中は薄暗く、街頭が頼りなく並木道と、そこに並ぶベンチを照らしている。
 そのベンチの一つに、銀子と真九郎は並んで座っていた。
 そこにあるのは沈黙。切り出すべき言葉を探す迷いと、切り出すべきタイミングを計る躊躇い。
「「あの……」」
 重なった言葉は気まずさを生み、再びの沈黙を運ぼうとした。
 しかし、意を決した銀子がそれを赦さなかった。
「話があるの……」
「……どうぞ」
「真九郎にとって大切な人って誰?」
「……色々居るよ。紫。崩月のみんな。五月雨荘の人達。紅香さん。それに勿論、銀子も」
「じゃあ」
 銀子が真っ直ぐに真九郎を見据える。
「その中で一番は?」
 言葉に、詰まる。
「なあ、銀子……」
「答えて」
 強い、言葉だった。
 此処に来て、今更迷う事など出来ないのだと悟る。
 弱い人間だと思う。紅真九郎は弱い人間だ。覚悟したはずなのに、今、迷おうとした。誤魔化そうとした。
 だけど、それは許されない。いや、許されなかった。
「俺は、きっと銀子が一番大切だよ。いや、きっとじゃない。確かに村上銀子が大切だ。比べるものではないと思う。それでも、素直な紅真九郎の意志として、銀子が大切だよ」
 ―言えた。なんの誤魔化しもない自分の想いを。
「……銀子は?」
 自分の想いは伝えた。では、銀子は?
「……」
 銀子は黙ったままだ。それでも真っ直ぐ瞳は真九郎に向けられている。
 やがて、銀子の口が開かれる。
「私……も」
 一度漏れた言葉は溢れ出す。
「私は、ずっと前から……きっと最初から真九郎が好きだった。
 でもそれを言葉にする事はおろか、自分で認めることすら怖かった。
 なんでかは分からないけど。怖かった。
 だけど、頑張ってる真九郎を見て、逃げちゃ駄目だって思ったの。自分のことを認める事から始めなきゃって。
 それで、言おうって思った。好きだよって。それで、どうすれば良いか分からなかったから、調べたの。
 私は調べる事しかできないから……それで、調べた結果、今日の事を考えた」
 それでか。なる程、映画の事を調べすぎたのも。あまりにも当たり障り無いデートコースも、それなら納得がいく。
 それに気付いた瞬間、不意に思ってしまった。
「銀子……お前、可愛いな」
「なっ……バカ! 何を言ってっ……」
 ようやく、いつもの銀子になった。


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