【俺の】結婚&新婚萌えスレッド【嫁!】at EROPARO
【俺の】結婚&新婚萌えスレッド【嫁!】 - 暇つぶし2ch350:名無しさん@ピンキー
06/11/07 16:17:36 zTwWeeXg
ほしゅ

351:名無しさん@ピンキー
06/11/07 18:46:11 knJBhiWm
三姉妹の続きマダー?

352:名無しさん@ピンキー
06/11/08 16:57:33 8l2O1/jq
今日も一人寂しく捕手。

353:名無しさん@ピンキー
06/11/09 03:00:33 E6GhboJq
そんなお前とキャッチボール

354:名無しさん@ピンキー
06/11/09 09:05:28 FxQV+xOd
俺のストレートを受け取ってくれ

355:名無しさん@ピンキー
06/11/09 13:55:55 21YneQKZ
ここはいい女房役のいるインターネットですね

356:名無しさん@ピンキー
06/11/10 18:02:20 X+XRksj/
32歳独身包茎ですがなにか^^

357:名無しさん@ピンキー
06/11/11 13:29:53 gJ1U/GST
ドンマイ。統計上、日本人男性の半数程が包茎だと聞いたことがある。

358:名無しさん@ピンキー
06/11/11 21:30:22 KOrsZVqO
>>356
はじめまして、全包連三多摩支部の者です。

359:名無しさん@ピンキー
06/11/14 19:17:49 Y9kNFdEZ
>>357
マジ?てっきり包茎ってヤバいもんだと思ってたよ。
まあ最長7㎝なのはヤバいよな…しっかりしろよ俺。

360:名無しさん@ピンキー
06/11/14 22:35:55 D2uoN5HR
安心しろ。
3cm以上有れば子供は作れるらしいぞ。


夜の夫婦生活は保障しないけれどさ。

361:名無しさん@ピンキー
06/11/14 23:58:24 AyC2Frvs
>>359
気になるなら病院へ行け。男なら泌尿器科だ。
皮膚科とか別の科もやっているところが良いぞ。
いきなり手術なんて言う病院はぶっちして別の病院に聞きにいくといい。

362:名無しさん@ピンキー
06/11/15 08:54:53 X5IeD/00
でも、やっぱり診察のときはチ○コ見せなきゃいけないんだろうか…
おっさんに見られても勃たないよ…

363:名無しさん@ピンキー
06/11/17 09:07:42 h5Nvm60/
だからなんでこんなツボなスレが過疎っているのか

364:名無しさん@ピンキー
06/11/17 10:19:59 wa0YS2we
このスレ、人どれくらいいるんだ?

365:名無しさん@ピンキー
06/11/17 11:44:12 0UyUnoCT


366:名無しさん@ピンキー
06/11/17 14:22:37 PhY++zi2


367:名無しさん@ピンキー
06/11/17 15:42:11 xgKUVBtP
3


368:名無しさん@ピンキー
06/11/17 15:48:39 IVWIAlBW
4

369:名無しさん@ピンキー
06/11/17 16:15:24 S5KqYkmz


370:名無しさん@ピンキー
06/11/17 20:08:05 h5Nvm60/

って言いたいけど今日はもう書き込んだし「必死すぎw」とか言われたらやだしでもこのスレには盛り上がって欲しいしあああああああ

371:名無しさん@ピンキー
06/11/17 22:29:25 0GfgELPf
二桁には持っていきたい7

372:名無しさん@ピンキー
06/11/17 22:33:47 xNRm7XZV
8っぱりこのスレ好きだな。

373:名無しさん@ピンキー
06/11/17 23:03:44 xgU4z8Zm
9 地味にチェックしてますよ

374:名無しさん@ピンキー
06/11/18 00:57:41 hKpCULAu
二桁もらった!
10ノシ

375:名無しさん@ピンキー
06/11/18 01:43:47 tkfo9Fux
エースナンバー11は俺の手に。

376:名無しさん@ピンキー
06/11/18 01:52:57 kp8Ayxwr
12番目…か。
そろそろ「い」も使えなくなるな。
今の内に一杯言っておいた方がいいんでないかい?
今九回ぐらい「い」言ったかな?

377:名無しさん@ピンキー
06/11/18 02:35:03 dclGL+ot
よぅ、海藤。



13

378:名無しさん@ピンキー
06/11/18 02:55:27 T4AwgdAo
14

379:名無しさん@ピンキー
06/11/18 09:53:45 q9eEcRW7
十五人目
覗いてる人がいるのはわかったけど職人さんはいるのか?w

380:名無しさん@ピンキー
06/11/18 10:00:30 kP35SZdI
ここにいますよ。けどいいネタを思いつかないから書けない。


381:名無しさん@ピンキー
06/11/18 15:24:10 9L1SC6ac
>>380
過去に何か書いてくれた方ですか?

382:名無しさん@ピンキー
06/11/18 15:48:30 Bk392zta
次女待ち age


383:名無しさん@ピンキー
06/11/18 17:22:05 q9eEcRW7
>>380
リクエストしていいってことだな?そうなんだな?

384:名無しさん@ピンキー
06/11/18 20:20:27 kP35SZdI
>381
最初の頃に少し書いてましたよ。

385:名無しさん@ピンキー
06/11/19 08:18:39 GbafhnMX
>>384
マダー?

386:名無しさん@ピンキー
06/11/20 09:39:36 7iTrUeuM
あげ

387:16
06/11/20 12:49:57 ORZBRrjH
梁山泊十六傑の最後の一人が俺だ!
拳銃自殺させられるけどな!!!!!

388:名無しさん@ピンキー
06/11/21 22:43:31 3QJRN8Kt
誰もいないの?

389:名無しさん@ピンキー
06/11/22 02:29:50 OuMYDqSD
いますよ。とりあえずここに一人。

390:名無しさん@ピンキー
06/11/22 09:27:50 DZeA+ut1
過疎りすぎ

391:名無しさん@ピンキー
06/11/23 15:59:35 hojJ9tnC
保守。

個人的には三姉妹の作品が好きなのだが、
もう職人さんは此処を去ってしまわれたのか…

392:名無しさん@ピンキー
06/11/23 20:15:35 ikXeTS95
>>391
俺も三姉妹待ってるw
なんで突然居なくなったんかな?

393:名無しさん@ピンキー
06/11/23 20:34:12 xMZqfays
年上の姉さん女房とイチャつくお話は在りますか?

394:名無しさん@ピンキー
06/11/24 17:37:02 uScJ/6io
>>393
確か投下されてた
探すのめんどいからレス番までは教えてやれないけど、とりあえず>>1から読めば?

395:名無しさん@ピンキー
06/11/24 17:45:51 ruCIwvKe
このスレの停滞ぶりは、宛ら倦怠期の夫婦生活のやうだ。

396:名無しさん@ピンキー
06/11/24 18:40:49 duEAXAFR
いいシテュだと思うんだけど、これだけ過疎ってるのはどうしてなんだ

397:名無しさん@ピンキー
06/11/24 19:06:04 4fkegbkC
>>396
需要はあるのに供給がないって感じだな、今までの流れから見ると。

398:名無しさん@ピンキー
06/11/24 20:42:53 j9dj/d2+
>>393
年上設定の話
>>32-34
>>46-47
>>100-102
>>158-165

そんな長いスレではないんだから今度から自分で探しなよ

399:名無しさん@ピンキー
06/11/26 14:47:49 xvNHjTPD
            -‐ '´ ̄  ┃
             / /" `ヽ  .┃
         //, '/       ┃ダレモイナイ・・・
         〃 {_{ノ     ` ┃  ニョロニョロスルナラライマノウチ・・
         レ!小l●       ┃
          ヽ|l⊃ 、_,、_,   ..┃
        /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   ┃
      \ /:::::| l>,、 __, イ .┃
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       `ヽ< | |  ヾ∨:::/: ┃
          , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
        /:::::/" `ヽ ヽ:::::::\
       /:::::::::/     ヽ ヽ:::::::::ヽ
       l:::::::{:::l ,    ー-j从:ヽ::::.ヽ
       | ::i::ル{レ'     ●` li!: ト、:::.',   ,へ/)   めがっさ
       ヽ:i: i "●    .⊂⊃: |ノ::::.l /\  `>     にょろにょろ
        .yi ヘ⊃   ,__,   l|:: |:::::::/    `Y
     /7`'、|::|l:ゝ、_ `´   ィ<|:: |_:::l  __,,..-‐'  ) )   めがっさ
     (| ト  .|::|l:::: i "Tーイ'^ァレ ヘチマ、  ___ ̄  ´    にょろにょろ
     ヽ、___|::|l:::: l |7く、_/O \__/ i__/ `"''‐--r、
   ( (  r |::|/ \ハ  i     Y、     ./ |つ
    ``  rく___  /`l.  O     | `"'-、__L/
        >、______7 ,く____ハ     〉
        `ー‐' //  i `"''‐'"´ハ
          rく /        /」
          >、>、   i     i_〉
         (ヽ、,.へ、___|________,./
            ̄     i____,/


400:名無しさん@ピンキー
06/11/26 16:12:08 QzCBZOU3
400

401:名無しさん@ピンキー
06/11/28 10:27:39 uTuvjYOr



402:名無しさん@ピンキー
06/11/29 00:30:13 pwdVW7pb
保守

403:名無しさん@ピンキー
06/11/29 00:35:48 CtvzHFdX
大正とか昭和初期っぽい新婚さん希望

404:名無しさん@ピンキー
06/11/29 13:39:31 4zpQd4Kh
俺も見たい。
その時代で名家の長男と落ちぶれた家の娘の政略結婚とか見たい。

405:名無しさん@ピンキー
06/11/29 14:14:25 qUDZHo0/
>>404
そこから始まる純愛と、とんでもない下種な変態夫に調教される鬼畜話どっちが読みたい?
(まあ後者はフランス書院とか行けば腐るほどありそうな気がするが)

406:名無しさん@ピンキー
06/11/29 14:31:35 fVbox624
美人だが奥手すぎて男性と付き合ったことがない純情な女性が、
お見合いしてそのまま結婚
しかし徐々に夫との夜の生活に不満を抱く新妻、
そこにつけいる夫の兄やマンション管理人の手管によって快楽に目覚めていく。

なんてベタベタなのが見てみたい。

407:名無しさん@ピンキー
06/11/29 15:00:48 2jPwi0wz
>>406
別スレ向きなヨカーン

408:名無しさん@ピンキー
06/11/29 17:57:29 3CTgec7C
>>406
ふたりエッチのスレがそんな感じじゃないかな?

409:名無しさん@ピンキー
06/11/29 20:19:28 zTDBqiAa
>>405
純愛エロエロがいいですー

410:名無しさん@ピンキー
06/11/30 02:31:53 j857AmYp
>>408
ちょっと飛んでくるノシ

411:名無しさん@ピンキー
06/11/30 13:38:02 gLJH+7vm
>>405
純愛がいいです

412:名無しさん@ピンキー
06/11/30 15:44:09 URLddRbR
やっぱ愛がなけりゃ

413:名無しさん@ピンキー
06/11/30 21:48:22 BNyHWpRs
>>405
純愛!純愛!

414:名無しさん@ピンキー
06/12/02 16:01:05 Zj6smTxV



415:名無しさん@ピンキー
06/12/02 20:21:07 0t9oj+kg


     ...| ̄ ̄ |< 三 姉 妹 は ま だ か ね ?
   /:::|  ___|       ∧∧   ∧∧
  /::::_|___|_    ( 。_。) ( 。_。)
  ||:::::::( ・∀・)     /<▽>  /<▽>
  ||::/ <ヽ∞/>\   |::::::;;;;::/  |::::::;;;;::/
  ||::|   <ヽ/>.- |  |:と),__」   |:と),__」
_..||::|   o  o ...|_ξ |:::::::::|    .|::::::::|
\  \__(久)__/_\ ::::::|    |:::::::|
.||.i\        、__ノフ \|   |:::::::|
.||ヽ .i\ _ __ ____ __ _.\   |::::::|
.|| ゛ヽ i    ハ i ハ i ハ i ハ |  し'_つ
.||   ゛|i~^~^~^~^~^~^~|i~
   ...||            ||
   ...||            ||


416:名無しさん@ピンキー
06/12/03 10:47:39 qflOtmQv
>>405
じゃあ俺は鬼畜に一票入れてみる。
いや、書いて下さるなら本当はどちらでもいいんですけどね。

417:名無しさん@ピンキー
06/12/03 11:12:23 FiUjUJWW
>>416
ホントだよな。書いてくれるなら何でもいい。
一ヶ月以上投下がないこの状況を打破してほしい。

418:名無しさん@ピンキー
06/12/03 12:53:29 wLw5Z0Hx
奥様は魔法少女みたいなのは?

419:名無しさん@ピンキー
06/12/03 14:18:39 Mht6pdIJ
オリジナルの魔法少女スレがあったと思うからそっち行けば

420:名無しさん@ピンキー
06/12/03 14:49:29 UJ9lbKnr
>魔法少女

サマンサの方じゃなくて、タバサを書けばいいと思う。

421:名無しさん@ピンキー
06/12/03 19:28:29 VZshTnC0
『ほら、そこどいて!掃除の邪魔!』
『ん?あぁ』
休日に家に帰って来た彼はいっつもこうだ。どこに行こうでもなく、家にこもりっきりで今も縁側に座って読書
反応もいつものように糠に釘である。幼なじみだからよく判ってるけど
『そんなんで、よく兵学校を卒業したわね』
『ははは・・・』
あっちの方も、兵学校入る前にいろいろ行き過ぎた挑発したらレイプまがいに犯されたのと、プロポーズの日に、結婚式の夜に・・・ひぃふぅみぃ・・・
『ん?どうした、顔が赤いぞ?身体はだいj』
『だ、だまらっしゃい!!!』

カコーン!!

『気になるなら手伝えってのよ!』
庭掃除で持ってた竹ぼうきの柄で、頭をおもいっきり叩く。なに考えてるのよあたしは!ううん、悪いのはこいつ、こいつよ!
『うん、まぁ読み終わったし、いいよ。道具取りに行ってくる』
『あ・・・』
倉庫の方に行っちゃった
『・・・鈍感!』
足元にあった小石を蹴りとばす
『・・・いつもの事よね。結局あの人を素直に誘えないあたしもあたし、か』
気を取り直す。掃除もこの家は垣根があるから落ち葉で結構大変
『はぁ・・・もう!どこまで取りにいってるのよ!』
まだ行ってから三分も経ってませんがな

422:名無しさん@ピンキー
06/12/03 19:54:52 FiUjUJWW
ワッフルワッフル

423:名無しさん@ピンキー
06/12/03 19:56:20 VZshTnC0
竹ぼうきを持って待つ、手が怒ったりなんだりで汗ばんできたので、股でほうき挟み、一旦手を放し手をヒラヒラさせる
『・・・ぁん!』
少し動いた竹ぼうきが敏感な所に当たって反応してしまった
『な、なによあたしは・・・!』
竹の柄の節に当たったら気持ちいいかも・・・
『え、あ!ちがうってば・・・!』
自分にツッコミ入れてどうにもなるものじゃ無いけれども・・・動かして・・・みたい
『・・・・・・う』
か、勝手に手が
『少しだけなら・・・あ、あの馬鹿が悪いのよ!』
あたしを放っておくから!こんな事・・・
『あっ・・・ああっ!!!』
声を必死に押し殺し股に挟んだ竹ぼうきの柄に腰を、秘所をすりつける
『来ちゃう・・・あの人が来ちゃうのに・・・ぃっ』
止まらない、ショーツごしに伝わる節のごつごつが、身体を興奮させていく
『欲しいっ・・・!欲しい・・・の!』
あの人の剛直が・・・久しぶり過ぎて、あ、頭が真っ白に
『う、うぁっ・・・ああっ・・・!ひぃうぅっ・・・』
声を必死に押し殺したまま身体を痙攣させる
『い・・・イっちゃった・・・』
息を整えつつ、縁側の方を見ると、彼が熊手を持ったまま立っていた
『み、み、見ちゃっ・・・た?』

424:名無しさん@ピンキー
06/12/03 20:24:57 VZshTnC0
『あ、ああ・・・』
『ど、どこから・・・?』
なんだろう、この会話
『欲しい、ってとこ・・・かな?』

カタン

竹ぼうきが地面に落ちた音だけが響く
『え、あ、その・・・その!これは・・・違うというか、違わないけど』
わけのわからないことを口走る、ど、どうしよう!どうしよう!?
『黙って』
あれ?いつの間にこんな傍に
『あ・・・あ・・・』
何かを口走る唇を唇で塞がれたあと、抱きしめられた
『誘ってる、そうだろう・・・?』
『う・・・ち、ちが・・・違わない、です』
抱きしめられて落ち着いてきた・・・こんな時ばっかり、何でこいつにこうされると物凄く落ち着けるんだろう・・・
『ご、ごめんなさい・・・お、怒ってる?』
一体何してるんだ、と
『俺以外のモノでイったのはちょっと許せない、かな』
『そ、それはあんたがほっとくから!』
一人でしたく・・・!
『善処するさ、明日の朝まで寝かせ無いつもりだから覚悟してくれ』
『い、今午後三時・・・』
『性欲が溜まってるのは一人だけなんて思うなよ?すまん、いつも休日に傍に居ながら、言い出せなくて、な』
あ・・・そういえばあたしの姿がいつも見える所で本を
それって・・・そうだったの?

425:名無しさん@ピンキー
06/12/03 20:43:44 VZshTnC0
『あはははっ』
あたし達って・・・何て馬鹿なんだろう
『どうした?急に笑い出して』
『ううん・・・さっ、もうあんたの好きにしなさいよ。もう、あたしの準備は・・・出来てるんだからさ』


そのあと、彼の剛直が私の中を満たし、翌日の朝が来たとき、私の身体は彼の身体と大量にだされた白濁の暖かさ中でまどろんでいた・・・何て自分は幸せなんだろうと微笑みながら



その日、戦争が始まった。

426:名無しさん@ピンキー
06/12/03 20:48:05 VZshTnC0
投下が無いそうなのでちょっと方向が変わった関係で使えなくなったのを投下してみた、ほうきが使えればそれでよかった、今は反省している。


海軍さんは溜まりますから、白濁まみれにするのが楽で、しかもなかなかあえないため新婚という二度ウマーだったりするのれす

427:名無しさん@ピンキー
06/12/03 21:16:11 qpWAHxSw
GJ

気になったんだけど、普通の「」じゃだめなの?


428:名無しさん@ピンキー
06/12/03 21:52:27 UJ9lbKnr
TOSHIAKI??

429:名無しさん@ピンキー
06/12/04 00:06:30 TwvGv8Z3
できれば設定をよろ…

430:名無しさん@ピンキー
06/12/04 08:51:21 q3YlrPLp
これはいい嫁ですね

431:名無しさん@ピンキー
06/12/06 14:24:11 k+i2qGBy
>>404
今夜あたりに(もしくは明日夜になるかもしれん。日常の都合上)ちょい長いが
鬼畜→純愛

もどきのちょいエロ大正政略結婚物語もん投下しようと思うがおK?
過疎ってるようだが見てる人おるかな。

432:名無しさん@ピンキー
06/12/06 14:51:35 vhsyjpL2
俺は見ているし、>431のを楽しみにしてるんだぜ。

三姉妹のだって、待ち続けてるんだぜ。

433:名無しさん@ピンキー
06/12/06 16:55:34 MDS4vdP4
ノシ

434:名無しさん@ピンキー
06/12/06 20:00:06 llm/abbf
俺は毎日チェックしてるぞ

435:名無しさん@ピンキー
06/12/06 20:16:29 zQ2B18oM
おれも毎日欠かさずチェックしてるぜ

436:名無しさん@ピンキー
06/12/06 20:30:56 0VOekBx4
オレもチェックしてるぞ!

437:名無しさん@ピンキー
06/12/06 21:15:51 k+i2qGBy
ちょっwめっさおるがな!
ぽちぽちと電車の中で打ってたんだがなーまだ完全してない…。orz

エロなし前半部分を取り敢えず今から投下しようと思うが、全部完成してからのほうがいいのかな?
空気嫁てなくてすまん。そしてエロに到達するまでのシチュが長くなるがすまん。

438:名無しさん@ピンキー
06/12/06 22:16:32 SxAgnx+t
>>437
完成させてから投下汁!

439:名無しさん@ピンキー
06/12/06 22:42:39 0VOekBx4
焦らずじっくりと完成させてくれ!俺たちはいつまでも待っているぞ!

440:名無しさん@ピンキー
06/12/07 09:10:08 cYmNa3gI
淋しいので保守でもしようか

441:名無しさん@ピンキー
06/12/08 09:01:26 d258anOc


442:名無しさん@ピンキー
06/12/08 22:31:23 rQUNl8mH
テスト

443:名無しさん@ピンキー
06/12/08 22:40:42 4Bduu3ze
てすと

444:大正政略結婚もの
06/12/08 22:46:34 4Bduu3ze
>>431です。
携帯のメモ帳容量オーバーになったんでパソからいくぜ!!
何度も断っておくが相当長い。
投下がないようなので調子のった。
おもろなかったら削除コールよろ。
長いんで早々に切り上げたい。






「……。少しは僕に話かけてくれてもいいんじゃないんですか?」
「………。」

晴子は俯いたまま沈黙を破らない。軽く唇をかんで無言の抗議を相手に投げつける。

「僕は貴女の伴侶となる男なのだから。」
(なんと図々しいことを。)

そう、目の前にいるやたらくつろいだ表情で悠然とかまえてる男ははれて彼女の夫となったはずだった。
しかし先例を辿る長い婚礼の儀式の後、やっと静寂な密室で二人きりとなったはずなのに互いの距離は実在のより遠すぎた。
部屋には燭台が一つ所在なさげに置かれており薄暗い。
そして障子ごしの闇夜で主張し続ける月光が今日の晴子にはいつもより明るく見えた。
対峙しあってそろそろ半刻。意地で押し黙る春子に辟易してきた男は苛立ちを隠せなくなり、言葉に棘が見え隠れし始めた。

「御自分が不幸だと嘆き悲しんでいるつもりですか?家の為に好意をよせていない僕のもとへ嫁がれたのですからね。」
(そうです。憂いて当たり前だわ。)

「それとも、僕が貴女方を食い物にしてきた新興財閥の成金野郎だから華族のお嬢様には自尊心を傷つけられるんでしょうか?」
(何をいまさら。)

男の言った通りだ。晴子の家は徳川時代から続く旧公卿の血筋である名のしれた名門華族だ。
しかし維新後社会的身分は保証されたものの収入は少なく、更に両親は体裁を保ち続けるために園芸会や衣食住にお金を使い込む。
晴子の節約も説得もむなしく借金と見栄だけが膨れ上がってしまった。

(この男はそんな私たちの弱味をつけこんで…‥‥。なんて恥知らずなのかしら。)

落ちぶれたといえども身分は身分。
彼女の血統と肩書きはそれだけで箔がつく。
この男も父と母と同様、表面上の薄っぺらいものしか見えてないのだ。

「…………。」

晴子には彼らに対して一つのささやかな復讐があった。その切り札が今胸元に押し込められ時期を待ち静かに潜んでいる。
それは水牛の角でできた小刀で、目の前の男が自分を抱いた時斬りつけてやるために用意したのだ。
若干罪悪感はあったが利用された事実と比べれば正当化されてもおかしくないと言い聞かせる。

(殺しはしないわ。ただ、飼い猫に噛まれた愚かな船成金という風評をばらまいてやるのです。)

大胆なその作戦を頭の中で反芻している内に自然と肩が強張る。
自分にそんな大それたことが果たしてできるのだろうか。



445:大正政略結婚もの②
06/12/08 22:52:20 4Bduu3ze
「!?」

突然腕を引き寄せられあっと言う間に世界が反転した。彼女は組みしかれ口から生暖かい何かが春子の中を無理やりこじ開け侵入してくる。
「…っ!?」

男は容赦なく晴子の舌を絡ませてきた。
大量の唾液が混ざりあって くちゅ、くちゅ と卑猥な音をたてて晴子の口内を濡らし侵す。
歯茎の裏側を舐められるとむずがゆくてたまらない。
「んっ…!っ…!!」(気持ち悪い―!!)

晴子は男の舌を噛み千切ってやろうかと思った。
その侵入者を押し出そうと舌で応戦するが男を興奮させるだけだ。
自分の今置かれてる状況にようやく気づきあわてて男から離れようとするが、両手はがっちりと掴まれて容易ではない。
忍ばせた小刀には勿論届くはずもなかった。
そしてじたばたもがこうと足を動かそうにも幾重に重ねられた着物が拘束し邪魔をするのでよじるのが精一杯だ。
「…っっ!~やっ…あんっ!」(―苦しい!)

晴子と同様に男の息の音も激しくなってゆき、その荒々しさに目眩がしそうになる。
純粋な嫌悪感。
異性を受け入れる準備ができていない。
(こ、こんなの予定外だわっ!!)

そして晴子が暴れようとすればするほど抑えつける男の手に力が入る。
晴子の拒絶反応が男の興奮の着火点になっていることを知る由もない。

「……っ!!はぁっ…はぁっ…。なっ、何を…はぁっ、はぁっ…なさるのですかっ!!」

ようやくいとおしむようにゆっくりと顔だけ離されたが呼吸の音だけがやたら目立つ。
羞恥心と怒りのあまり晴子の頭は真っ白になり自分の言動がいかにそぐわず場違いであることに気づくはずもなくキッ、と相手を睨みつけた。
凛とした気丈さは失っていないものの体のあちこちが震えている。

男は少し笑って晴子の耳元でぐんと音域を落とした声で囁く。
「お戯れを。」
「ひゃあっ?!」

熱い吐息がかかり首を反射的にすくめた。男はそのまま無言に耳元を甘噛みする。
「いっ……!!」
思わずぎゅっと瞼を閉じる。そんな晴子の様子を楽しむかのように男は耳朶を攻め続け、その舌のいやらしい動きから逃れようと顔を背けるものの今度はもう片方を舐めとられるという始末。
「っああっっ…!…あんっ…やだっっ…!……っ、やめてっ!!」
(―こんなの嫌っ!)

顔を左右に振り乱して男の容赦ないしつこい舌から逃れようとする。
長く艶やかな黒髪が畳の上で花開くかのように広がった。
合間合間にちらりと見える晴子の少し汗ばんだうなじに、振り乱れる髪の毛がかかる。
男はその溶けてしまいそうな白い柔らかい肌をしゃぶりつくように舐めまわしはじめた。
べっとりとした感触、男の強引な動き。

「………っつ!!!」
(不愉快!!不愉快だわっ!!)



446:大正政略結婚もの③
06/12/08 22:56:13 4Bduu3ze
男は胸元に手を伸ばそうとする。

(!!もしも私が小刀を所持していたことを知られてしまったら……!!)
我に帰った晴子は別の恐怖を覚えた。
できもしないことを企んでた自分の愚かさと男を甘く見ていた無知加減に涙がでてきそうだったが、迷わずあいて自由になった晴子の手は男の頬をピシャリと叩きつける。
小気味良い音が辺りの空気に響き、ようやく男の動きが止まった。
「お止めなさいっっ……!!」

自分の声が痛いほどに震えていることがわかった。
しかし男は表情すら変えない。真っ直ぐ淡々と晴子を見つめる。
「どうやら貴女は結婚の意味すら分かってないようだね。」

冷徹な声。
そして春子は男の真意にもまだ気づいていない。ただ荒ぐ息と震える身体を懸命に押し殺そうと必死で、反論したくてもできない。
例の小刀に手を伸ばす余裕もなかった。
「僕に話かけてくれるためにはどうやら貴女の体と対話しなくちゃいけないようだ。」
(―どうしよう。気づかれてしまうわ。)

男の皮肉交じりの発言に冷静さを失った晴子はまるで子供のように暴れ始めた。
「嫌です、嫌です、嫌ですっっっ!!」

再び捕らえられてしまった憐れな細いたおやかな両手はいうまでもなく、まだ男の支配下に置かれていない両足で蹴りあげようと動かせば動かすほど着物の褄から生足が露呈してしまい逆に襲ってくれといわんばかりの風体を演出させてしまう。

「………晴子さん。」

「やだ、やだ、やだっっっ!!」

有無を言わさず晴子は男の言葉を遮った。
心なしか男の力が緩んだ気がする。
それに気づき更に全身をつかって男から逃れようとあがく。

「はあっ、はっ…はあっ、はあっっ!!」

自分を見下ろす男の目、疲弊してゆく体、着崩れてゆく着物、胸元に秘められた刃物。
状況は全く変わっていない。むしろ悪化している。
(どうしよう・・・・・。体が痺れて・・・。)



447:名無しさん@ピンキー
06/12/08 23:36:49 E1qbRxDi
大正浪漫キター!!ぜひ続きお願いします!

448:名無しさん@ピンキー
06/12/08 23:45:55 5aqTRsUw
続きwktk

449:名無しさん@ピンキー
06/12/09 00:07:52 u1j0YfHY
 +
+  ∧_∧ +
 +(0゚・∀・)
  (0゚つと) +
+ と_)_)


政略結婚の二人のスペック(年齢とか)が知りたいッス。

ああああ春子かわいいよ春子

450:名無しさん@ピンキー
06/12/09 00:09:24 u1j0YfHY
ごめんsage損ねた…………orz
しかも春子じゃなくて晴子だし。もうダメポ

451:大正政略結婚もの④
06/12/09 00:36:19 vDdbME0r
晴子の息が更にあがり体力が消耗しきったところを見計らって、男はまるで蛇のようにねっとりとその陶器のようにやわで白い足をなぞるように、そして秘所へと近づいていく。
背筋まで這い上がってくる直情的な感覚。
「・・・・・・いっっ!!」

最後の力を振り絞って彼女は無礼な男の頬を叩こうとしたが逆にはたかれてしまう。
「・・・・・・はあっ、・・・・はぁっ・・・。」

欲情に駆られて充血した目と視線が合う。晴子の心拍数は跳ね上がった。
本能的な恐怖を悟り、晴子は自分の胸元に手を伸ばそうとしたがだるく痺れてもう動かせなかった。

「そろそろ疲れてきましたか。…では本題にうつりましょう。」

(なんて卑怯な人なの?!弱らせてから喰らう捕食者・・・・・・。)

男の節ばった大きな手が胸元へと急ぐ。
「だっ・・・・駄目ですっ!!!」

静止するわけがなく至極簡単にゆるゆると真っ赤な帯紐を解き、それを晴子の手に鬱血しそうなくらいきつく縛る。
「痛っ―!!は、放しなさい!!」

男は晴子の胸下にある着物を乱暴にも力任せに引っ張り剥がす。
幸い小刀は小袿の奥に紛れ男は気づかなかったようだがほっとする間もない。
はだけて露わになった小ぶりだが形の美しい胸に思わず男は見とれてしまう。十七年間もの間、ひっそりと人目にさらされることなく大切にしまわれていたのだ。
縛られている自分と見られている自分に晴子は顔を真っ赤にして背けた。
「美しい。」

(・・・・・屈辱的だわ・・・・。)

そして再び男は彼女を覆った。
縛られて汗ばんだ腕を先ほどと同じようにべっとりと愛撫をしながら鎖骨のちょうど下あたりを強く吸われる。

「!!!いたいっ!!」
次々と桃色の花弁が散らばってゆく。
「痛いですって…!っ!!」

(皮下出血してしまうわ・・・。一体何を考えているの?)
男は弱弱しい呼吸に連動して上下する胸を掴み揉みしだき始めた。
ただなされるがままでむにゅむにゅと男の手の中で自在に形を変えられてゆく。



452:大正政略結婚もの⑤
06/12/09 00:37:52 vDdbME0r
「!!!!」
そして固くなってきた敏感な先端部分に親指でしごくように刺激を与え始めた。
我慢できず自分を弄ぶ男の動きに矯声なのか悲鳴なのか分からない声をだしながら身体の芯が疼くような未知の感情に戸惑う。
「…っああっ、あっ…!……お止めなさいっっ!……んああっ!!!」

「感じてくれているのですね。・・・ほら、立っていますよ。」
男は晴子の顎を引かせて見せつけた。

(ち、違うわ。こんなの構造上における生理現象よ。)
晴子はあくまでも否定する。だが下半身がずきずきと騒ぐのを止められない。
その突出して存在を主張しはじめた乳首を男は口にふくんだ。乳輪辺りを舌がつくかつかないかの微妙な距離で撫でられる。
「はあっ…っはあん…!」

しばらくして震える吐息に混じり始めた喘ぎ声を確認し男は舌先でゆっくりと焦らすように薄桃色の芽を転がす。
「あっ…ん…ああん…っ…はあっ、はあっ」

自分でもよく分からないほどの快感に晴子は耐えきれず甘い声が漏れてしまう。下はもうぐちょぐちょに濡れていることが分かり、耐え切れず太ももをこすりあわせてよがった。
男がわざと卑猥な水音をさせながら強く吸うたび晴子の身体は電流が駆け巡り腰を浮かせた状態で仰け反る。
「はあっ、はあっ…んんっ…っく」

晴子は目を瞑って声が漏れないように頭の上に押し上げられている腕に唇を抑えつけた。
かろうじて残る理性があの男に反応してる自分を消そうとする。
「んんっ・・・うっ・・・・あんんっ・・・」

いつのまにか男の上半身ははだけていて、そこから発せられる獣の匂いが鼻につく。
背中に手が回りなぜられるが、お互いの汗でべたべたに吸い付く感触が心地よく感じてしまう。
晴子の股にすでに入りこんでいる男の体を無意識に求めて膝で強く挟み込んだ。動くにつれて中の布が晴子の濡れた一番敏感な部分にあたり反応してしまう。
(もうやめ・・・・て・・・っ!!お・・・おかしくなりそう!!)

いつのまにか晴子は自身の腕を噛んで耐えていたため、そこから少し血が流れていた。
それに気づき男は晴子の胸から体を離す。離した瞬間から晴子の乳首へと糸をひいた唾液がねばりとまとわりついた。
「貴女という人は往生際の悪い。・・・・隠しても無駄なんですよ。」

晴子はどきっとする。小刀のことも自分の今の感情も全部見透かされていたような錯覚がした。
「遅かれ早かれどの道こうなる。貴女は逃げられないんだ。」



453:大正政略結婚もの⑥
06/12/09 00:39:44 vDdbME0r
「!!!!」
そして固くなってきた敏感な先端部分に親指でしごくように刺激を与え始めた。
我慢できず自分を弄ぶ男の動きに矯声なのか悲鳴なのか分からない声をだしながら身体の芯が疼くような未知の感情に戸惑う。
「…っああっ、あっ…!……お止めなさいっっ!……んああっ!!!」

「感じてくれているのですね。・・・ほら、立っていますよ。」
男は晴子の顎を引かせて見せつけた。

(ち、違うわ。こんなの構造上における生理現象よ。)
晴子はあくまでも否定する。だが下半身がずきずきと騒ぐのを止められない。
その突出して存在を主張しはじめた乳首を男は口にふくんだ。乳輪辺りを舌がつくかつかないかの微妙な距離で撫でられる。
「はあっ…っはあん…!」

しばらくして震える吐息に混じり始めた喘ぎ声を確認し男は舌先でゆっくりと焦らすように薄桃色の芽を転がす。
「あっ…ん…ああん…っ…はあっ、はあっ」

自分でもよく分からないほどの快感に晴子は耐えきれず甘い声が漏れてしまう。下はもうぐちょぐちょに濡れていることが分かり、耐え切れず太ももをこすりあわせてよがった。
男がわざと卑猥な水音をさせながら強く吸うたび晴子の身体は電流が駆け巡り腰を浮かせた状態で仰け反る。
「はあっ、はあっ…んんっ…っく」

晴子は目を瞑って声が漏れないように頭の上に押し上げられている腕に唇を抑えつけた。
かろうじて残る理性があの男に反応してる自分を消そうとする。
「んんっ・・・うっ・・・・あんんっ・・・」

いつのまにか男の上半身ははだけていて、そこから発せられる獣の匂いが鼻につく。
背中に手が回りなぜられるが、お互いの汗でべたべたに吸い付く感触が心地よく感じてしまう。
晴子の股にすでに入りこんでいる男の体を無意識に求めて膝で強く挟み込んだ。動くにつれて中の布が晴子の濡れた一番敏感な部分にあたり反応してしまう。
(もうやめ・・・・て・・・っ!!お・・・おかしくなりそう!!)

いつのまにか晴子は自身の腕を噛んで耐えていたため、そこから少し血が流れていた。
それに気づき男は晴子の胸から体を離す。離した瞬間から晴子の乳首へと糸をひいた唾液がねばりとまとわりついた。
「貴女という人は往生際の悪い。・・・・隠しても無駄なんですよ。」



454:大正政略結婚もの⑦
06/12/09 00:40:37 vDdbME0r
晴子はどきっとする。小刀のことも自分の今の感情も全部見透かされていたような錯覚がした。
「遅かれ早かれどの道こうなる。貴女は逃げられないんだ。」

まるで義務づけられた行為かのように淡々と述べた男に不在した感情を改めて気づかされた晴子は全身から生気が抜けたような感覚に支配された。
男は先ほどの続きをしようとするが晴子の異変に気付き動揺してやめる。
春子はしくしくと泣き始めたのだった。
「…っく。…ひっく。…うっ…。」

しゃくりあげる音はあまりにも切なげで男は耐えきれず晴子を解放して身支度をする。傍らでは縛られた腕のままで顔を覆って遠慮なしに泣き続けた。
それは晴子の男への屈服と深い絶望の意味を示し、彼の良心に入り込むに充分すぎるほどだった。
「……。興をそがれました。」

男はそう言って晴子を縛るきつくからまった帯紐を解いて、哀れな姿の彼女の上に自分の打掛をかける。
それは晴子に対する男なりの精一杯の償いだったがおそらく身勝手な振る舞いとしてとらえられただろう。


「正二郎様…。」
罪悪感からか無意識の内に甘えたような声が正二郎の背中越しから聞こえてきたが、構わず障子の戸を強くピシャリと閉めてそのまま床にへたりとしばし座りこんで後悔をした。
右手にはしっかりと二人きりになってから感じた晴子の挙動不審な振る舞いの原因である小刀を握り締めている。
実は最初に晴子の胸に触れた瞬間に気づき、最中に晴子自身が傷つかぬようわざとああして情事に紛れて保護しようとしたのだ。

しかし半ばからは晴子に対して思いが止まらなくなったことは否めない。
そして初めて男の名を呼んでくれた嬉しさよりもひどく殺したいほど憎まれていたことが正二郎の胸を痛めた。
(あんな小さく可愛らしいお方をそこまで僕は追い詰めていたのか・・・・。)

聡明な彼女のことだ。自分を切りつけることができたとしてもそれは致命傷にはならないことを知っていたはずだ。だとしたら・・・・。
恐らく自害して果てようとしていたのではないのだろうか。
今度は正二郎が押し殺した声で泣き始める番だった。

(私…何やってるんだろ。)
ぽつねんと一人置き去りにされた彼女は汗なのか涙なのか彼の唾液のせいなのか、濡れた体を隠すように乱された着物を胸元にたくしあげる。
似つかわしくない生なましい帯紐の跡を残したまま白くほっそりした貴族特有の綺麗な手でそっと外に繋がる襖障子を開けた。
(あの人は確かに私を陥れて無理やり借金の立替として娶ったわ。)
しかし晴子を無理やり抱こうとしたとき、口づけしたとき、震えていた彼の手を逃さなかった。
まだ月は明るい。
その光がやはり今日の春子には明るすぎるように感じる。

(私、どうしてこんなに悲しいんだろう。)
眩しそうに細めた瞳からは涙がほろほろとこぼれた。
夜はしかしまだまだ長い。



455:名無しさん@ピンキー
06/12/09 01:06:57 vDdbME0r
途中放置すまん!!邪魔が入ったわ。
実は蜀台に洋ろうそくでSMプレイ・・・というアホなことさせるとこだったが総勢カットした。
純愛の定義間違ってるな、自分・・・。

>>449
安心してくれ。自分も今読み返したら春子表記見つけた。
つ【スペック】
晴子→十七歳 映画春の雪で出演してた竹内結子さん想像してた。それっぽい人。
正二郎→二十台後半?二十六くらいか?  木戸孝允似とかで勘弁して下さい。

外見に関する設定とか苦手ですまない。敢えてスルーして書いてた。


読んでくれた人ありがとう。精進するよ。 ノシ

456:名無しさん@ピンキー
06/12/09 01:14:52 jlc0ftjo
>>455
GJ!

457:名無しさん@ピンキー
06/12/09 12:31:54 LNtivhCP
ナイス! 勝手に続きをwktk

458:名無しさん@ピンキー
06/12/09 12:55:20 WXEXvWnf
晴子かわいいよ晴子

459:名無しさん@ピンキー
06/12/10 05:02:21 j4pmxuR7
GJ!

キチークものかと思いきや、⑦でいい話(純愛系)になりそうなヨカーン(゚∀゚)

460:名無しさん@ピンキー
06/12/10 07:41:25 bE/pC/+r
あれ?文字が揺れて読めないよ…(つД`)


GJ!!!!!!!!!!

461:名無しさん@ピンキー
06/12/11 01:16:37 Hd77H8+R
ツヅキ(屮゚Д゚)屮カモーン!!

462:名無しさん@ピンキー
06/12/11 02:33:22 ZJ9k/dFQ
GJ!!!!!!!!!!!!
続き楽しみにしています!431さん頑張れ!!


463:名無しさん@ピンキー
06/12/11 12:40:08 hA2krtII
大正政略結婚もの書いた431です。
(´・ω・`)…レスありがとう。こんなに貰ったのは初めてだ。


続きとは例の世界恐慌がきて云々な感じか?
登場人物が無駄に増えそうなオカーン。
さすがに連続だと他の職人さんが投下しにくいと思われるんでしばらく保守ってる。

新婚さーん、いらっしゃーい(*´Д`)ハァハァ

誰か国際結婚もの(白人女性と日本男児)書いてくれー!!
時代は問わない。
大胆な嫁にたじたじな感じで、カタコトだと尚よい。(´∀`)マッテルぜ!

464:名無しさん@ピンキー
06/12/11 14:41:59 4lEd9dXf
>>463 Σ( ̄□ ̄;)
なんで『しばらく投下しない』とかいうんですかああぁぁぁ!!?
こっちはのどから足が生えるほどに狂おしく続きを待っているというのに!!

.・゜・(ノД`)・神がイジメル…

465:名無しさん@ピンキー
06/12/11 14:57:37 mtSaU+/o
>>464
神にだって休養は必要

お前が国際結婚ものを書けば神も喜ぶよ

466:名無しさん@ピンキー
06/12/12 00:52:41 UdY+uYGr
>>464
(`・ω・´)マッテルぜw


467:名無しさん@ピンキー
06/12/12 05:21:09 SIvtf0Og
>>464
(´・ω・)オレハッテルゼ

468:名無しさん@ピンキー
06/12/14 09:00:20 yaRATAgN


469:名無しさん@ピンキー
06/12/15 21:35:49 0t3Gm11S
つばと!面白いよねぇ。

470:名無しさん@ピンキー
06/12/16 01:18:28 M/j8i/xF
>>469

471:名無しさん@ピンキー
06/12/18 01:17:54 K6PteKBy
嫁はまだかー保守。
過疎具合が寂しいんで理想な嫁さんでも語らないか?

472:名無しさん@ピンキー
06/12/18 09:10:51 cxymUa2z
美人で優しくて若作り

473:名無しさん@ピンキー
06/12/19 00:13:06 41jDeVzl
若作りか。いつまでも恋人でいたいという努力はいいなー。
自分より頭がいいとちょっとおバカな嫁どっちがよいよ?
前者は高いプライドから垣間見える気遣いとか優しさにズキューンときそうなんだが。


474:名無しさん@ピンキー
06/12/19 08:35:37 B9NDgYhZ
俺は前者の方がいいな
頭が良くて仕事は出来るけど、家事は全然ダメで家では夫に甘えっぱなしとか萌える

475:名無しさん@ピンキー
06/12/19 22:18:05 NqdCo9ob
しかし実生活だと面倒

476:名無しさん@ピンキー
06/12/19 22:55:01 +IcAmDx9
>>475
そうか?俺はその人が本当に可愛ければそのくらい面倒でもなんでもないんだが

477:名無しさん@ピンキー
06/12/20 00:41:22 P20K8I6h
最初は家事が駄目でも本人が頑張って上達してゆくならおケ!
ずっと女子高で男慣れしてなくて、どもりながら敬語な嫁カワユス。

478:名無しさん@ピンキー
06/12/20 09:19:30 579gJrxe
>>477
恥ずかしがってるけど実は思いっきり甘えたい嫁萌え
寂しがり屋で、出張から帰ってきた時は抱きついてきたりしちゃう嫁萌え

479:名無しさん@ピンキー
06/12/20 14:19:32 ql6mjsXZ
>>477
女子高妻萌えた

ここってきっちり結婚してなきゃダメかな?
プロポーズを考えてる男と同棲してる女の子とかはスレ違い?

480:名無しさん@ピンキー
06/12/20 15:31:29 D/O3xK+e
ケコーンすればいいんじゃないか?
と、漏れは思う。

プロポーズ(´Д`*)ハァハァ

481:名無しさん@ピンキー
06/12/20 19:29:56 5dT51ArI
>>477
最近の女子高生は…いや、何も言うまい。

482:名無しさん@ピンキー
06/12/20 19:31:32 uYxvUWIU
>>477
女子高に幻想を抱くな!

483:名無しさん@ピンキー
06/12/21 01:16:00 ho55orxc
≫479
結婚してからの回想シーンで二粒美味しく頂けます!(*´Д`*)ウマー

安心しろ。女子高出身に期待した…そんな時代もありました。

赤面症オプションとかどうよ?
今まで男の視線を意識してこなかった→無防備路線(だらしないとかじゃなく)

神よ!!光臨したまえ!!


484:名無しさん@ピンキー
06/12/22 07:00:36 bACWYqFi
初めて投下します。教師と女子高元生徒。エロなし。女の子視点。プロポーズの話。

485:484
06/12/22 07:01:34 bACWYqFi
「私来年の春卒業なんですよ」
1年ぶりに訪れた母校で、私は2年3年の時の担任に告げる。
夕暮れの職員室には私と先生、年配の古典教師が廊下側の席にいるだけだ。
先生は日誌を書く手を止めると、眼鏡の奥の目を細めて、窓枠に寄りかかって立つ私の顔を見た。糸目がますます細くなる。
「それはおめでとう。卒業後は就職か?進学か?去年や今年は少し雇用も回復したらし」
「いや、永久就職するつもりです」
「…………」

黙り込んだと言うことは少しは意識してくれているのだろうか。
4度目の告白を切り出す前に、私は嬉しくなって思わず笑ってしまう。
ちなみに今のところ3戦全敗。惜しい勝負など一度も無かった。ヘタレな癖に意外と手ごわい男だ。
初めて好きだと言ったのは高校の入学式の日、子どもの冗談だと笑って流された。
もう結婚出来るからと宣言した16の誕生日、来年は受験だろうと説教された。
そして前回の告白は進路も決まった卒業式の日、とりあえず大学は出ておけと窘められた。
いい加減落ちてくれてもいいと思うし、今回ばかりはそう簡単には引き下がるつもりもない。

「先生、卒業式のこと覚えていまよね。私来年卒業なんですよ」
私はもう一度繰り返して、先生の顔色を窺う。
夕日が眼鏡のレンズに反射して、感情が読み取れないのが非常に惜しい。

486:484
06/12/22 07:02:32 bACWYqFi
そもそも私と先生との出会いは8年前に遡る。と言えば運命論でも語れそうだが、何のことは無い。
中高一貫の女子校に赴任してきた新卒の若い教師に、当時中学生だった私が一目惚れした。
以来二十歳のこの歳まで、私は初恋の相手を思い続けているというわけだ。我ながらいじらしくて涙が出る。
だからこそ、今度は大人の勝負に出るつもりだった。

「先生ももう三十路でしょう。そろそろ落ち着けって、教頭先生からお見合い勧められたって聞きましたよ」
「そ、卒業生の間でも噂になってたか」
先生の顔に苦笑が浮かぶも、自惚れないで欲しい。同学年の皆は、ほとんどが大学生活や社会人生活を満喫中だ。
灰色の女子高生時代ならともかく、若い男に不自由しない環境で、普通は先生の噂なんかしないよ。
ちなみにお見合いの話は父兄の間では暗黙の了解だった。
独身教師には良くある話らしい。生徒に手を出されてはスキャンダルになると踏んだPTAや同窓会の陰謀だという説が有力だ。
ともあれ今先生の声が裏返った理由(見合いを断った件が絡んでいるはずだ)を考えながら、私は犯人を追い詰める名探偵の気分で続

ける。

「人が受験の追い込みで大変だった時に、キャサリンと付き合ってたことも知ってます」
「……ど、どうしてそれを」
これは在学中から有名な話。女子高生の情報網を嘗めないで欲しい。
平日に学区外でデートしていようと、目撃した主婦が噂好きな生徒の母親だともう手遅れ。
ついでに言えば、アパート近くのコンビニ店員がマミコの彼氏だったことも先生は知るまい。
自分だけイイ思いしやがってという、受験勉強に憑かれたクラスメイトの呪いが通じたのか。
セクシーなブロンド美女よ目を覚ませ相手は糸目のヘタレ眼鏡だぞという、私の乙女の祈り(これも呪い?)が叶ったのか。
先生はセンター試験翌日の登校日に、美貌の英会話講師に振られたという噂だ。
受験生の担任は相当ストレスが溜まると言うし、呪いの効果でないと言えなくも無いか。

487:484
06/12/22 07:04:04 bACWYqFi
「まぁ、キャサリンは通訳をしていたどこぞの社長と結婚したらしいですし、恋敵からは外しているんですけど」
先生が動揺しているところを見計らい、私は隣の椅子に腰掛けた。ドーナツ座布団ということは、ここは学年主任の席だな。
「教頭先生の遠縁ですっごい美人だったらしいじゃないですか。向こうも乗り気だったのに、どうして断っちゃったんですか?」
先生の細い目が見開かれる。どうしてそんなことまで知っているのか、って言いたげだ。
でも、そんなのきっと分かっているはずだから、答えてはあげない。

そして、私はいよいよ勝負に出ることにした。
「というわけで先生、今フリーなんですよね」
「いや、ちょ、ちょっと待て」
先生が教務室の隅に顔を向ける。先輩教師の視線が気になるようだ。
だけど大丈夫。私が在学中から来年定年だと言われているお爺ちゃん先生は、耳が遠い。
窓際の会話なんて聞こえてやしないだろう。計算済みだ。静止を無視して口を開く、
「好きだから結婚してください。嫁でも婿養子でもどっちでも可、です」

沈黙が辺りを支配する。
タイミングが良いのか悪いのか、お爺ちゃん先生が給湯室に立ったために部屋の中に2人きりになる。
やっぱり、何度繰り返しても返事を待つ間の一瞬はすごく、長い。けれど、
「まだ君は若いんだ。三十男じゃなくたって、他に良い相手がいくらでも」
先生の答えは私の望むものではなかった。

子どもだから、受験だから、大学出てからと、いつも先延ばしにされてきた。
いったい、幾つになれば認めて貰えるんだろう。もう成人もした今度こそ、って思ったのに。今度は先延ばしにもしてくれないんだ。
良い条件のお見合いを断ったのは、私が4度目の告白するのを待っていてくれたからかもなんてのも淡い期待だったようだ。

「っ、だったら若いうちにオッケーしろ!そうじゃないなら、はっきり断れ!このヘタレ中年めっ!」
緊張の糸も何もかも切れた私は、椅子を倒して立ち上がった。

そうだ。20代のうちは男っ気のない女子校内で生徒にもてたって、30過ぎればただのおっさん。
これからはオヤジキモイとか言われればいいんだ。後がなくなったって私は知らない。
糸目!若ハゲ!眼鏡!中年!馬鹿馬鹿馬鹿!先生の馬鹿!
私は心の中でも先生を罵倒しながら、高校を飛び出していた。

488:484
06/12/22 07:05:24 bACWYqFi
というのが去年の冬の話。私…いや私たちは今日結婚式を挙げる。
短大の卒業式に駆けつけた先生にプロポーズされてから、早3ヶ月のジューンブライドだ。
スピード婚なんて言われたけど、実際は9年越しなのだと主張しておく。
日本列島を覆う梅雨前線よりも、私のしつこさのほうが上手だったということだろう。
昨日までの雨が嘘のように、空は晴れ渡っている。
いや本当、10年掛からなくて良かったよ。



489:名無しさん@ピンキー
06/12/22 08:27:48 eud7znHo
GJ!
このスレ的には結婚後の話も書いて欲しかった

490:名無しさん@ピンキー
06/12/22 12:01:51 6+3dUXdq
GJGJ!!

漏れ的には、結婚式のお楽しみもみてみたいハァハァ(´Д`*)

491:名無しさん@ピンキー
06/12/22 13:04:42 f3aYubtg
GJなんだが、先生がオチたところが読みたい…

492:名無しさん@ピンキー
06/12/22 19:13:16 SCnfuoJP
ぜひ、先生視点でもお願いします…

493:名無しさん@ピンキー
06/12/22 23:07:16 zFgRX7DD
GJ!!(*´Д`)d
新婚生活の2人もみたいぞ!!

キャサリン先生が激しく気になるのだが、彼女サイドの話も期待しちゃいけないのだろうか…。

494:名無しさん@ピンキー
06/12/25 23:22:43 zAVI6ZWR
クリスマスSSマダー?

495:名無しさん@ピンキー
06/12/25 23:38:59 SQ5uk8kb
つクリスマス終了のお知らせ

496:名無しさん@ピンキー
06/12/26 09:08:20 kwQ7polu
クリスマスオワタ\(^o^)/

497:名無しさん@ピンキー
06/12/27 23:44:35 umluZKM7
>>266
じんべえにキャベチぶつけてみ
その間に穴を開けまくって、じんべえがその穴を閉じてるうちに別の穴にキャベチを入れる
これができれば100%は楽だと思うが…

498:484
06/12/28 06:59:14 Rd7e055a
>>489-493
レスありがとう。年の差話で他に適当なスレが無かったから投下した。ロリとは違うし。
でも微妙にスレ違いだったかもしれないので、ちょっとだけ続き書きました。
結婚式後の話。また本番無しです。すみません。

499:484
06/12/28 06:59:43 Rd7e055a
さて、嬉し恥ずかし新婚初夜である。
「さて」なんて切り出したものの、冷静さとは程遠い心境だ。
先生がシャワー終わるまでに、今夜の流れをシミュレートしておかなければならないのだから。
何しろ相手は10年も私を待たせたヘタレ眼鏡。リードは期待できない。
ここは私が頑張らなければ……と思うのだが、
「……はぁ」
ひとりで横になるには広すぎるベッドの上で、枕を抱えて溜息を吐く。
そもそも正座していればいいのか。全裸にシーツ巻きつけてればいいのか。分からない。
制服を着て待っているという手も考えてみたが、初めなのにさすがにマニアックじゃないかと思って止めておいた。
倦怠期にやればいいとはマミコのアドバイスだが、先のことを考えている余裕は今の私には無かった。
交際3カ月の間も私たちは清い関係のままなのだ。もちろん他の相手なんて論外。
というか、先生は2人の初めてのキスが、私の人生初ちゅーだとは思ってもいないだろう。
短大に入って頭数合わせの合コンに参加はしたけれど、先生以外の男と付き合ったことは無い。
念のために言うと、私がもてないわけではない。顔は謙遜しても十人並みであると思っている。
だいたい『女子大生』なんて肩書きだけで売り手市場なんだから、ちょっと愛想が良くて身嗜みに気をつけていれば、彼氏の1人や2人作るのはそう難しいことではない。実際、告白されたこともある。断ったけど。
片思いでしかない相手に操を立てた私を褒めてくれるのは、私自身しかいないわけだが、このどうしようもない状況の中で、少しは経験あったほうが良かったかも、と少しだけ悩む。
初めては全部捧げたいと思う反面、大きな失敗でもして子ども扱いされたら目も当てられない。
「さすがに向こうも…ってことはないだろうけど、一応いい齢なんだし」
先生は童貞か否か。さんざんクラス内でネタにされてはいたけれど、真相は定かではない。
個人的見解としては、キャサリンあたりに押し倒されてるんじゃないかと思う。
というか、いくら一時とはいえ、あんなフェロモン美女と交際しておいて何事も無かったら逆に心配だ。色々と。
まさかゲイの隠れ蓑じゃないよな?私との結婚は。―いや大丈夫。大丈夫なはず。確認したことはないが。
どうして私はこんなことを考えているんだろう。妄想なのに振り回されて馬鹿みたいだ。
誰かに話したら下らないと一蹴されそうなことを、悶々と考えているうちに寝室の扉が開く音がして、先生がやって来た。

500:484
06/12/28 07:00:09 Rd7e055a
「……先生、似合いませんね」
ほら、気の利いた言葉を考えつく前に来るから、ついそんなことを言ってしまった。
先生は私が選んだお揃いのパジャマを着ている。
世の新婚さんらしいことを少しでもやってみたかったのだが、笑えるくらい似合っていない。歳のせいだろう。
私の言葉に先生は苦笑して傍まで近づき、「喉乾いているだろう」と飲み物を渡してくれた。
缶ビールか。せめて私が生まれた年のワインとか。それくらいの演出をして欲しい。
少女趣味過ぎるかな。どうにもこの手の知識の仕入れどころが偏っているかもしれないと、今更思う。
しかし緊張で喉がからからだったのは確かだったので、私は素直に受け取ることにした。
抱えていた枕を間に置いて、二人並んでベッドに腰を降ろす。
体温が移って皺になった枕を、変に思われないかが心配で、ビールが生ぬるいことにも気づけなかった。
「…………」
「…………」
沈黙が重苦しい。何か言って欲しいのだが、先生も緊張しているのかもしれない。
やっぱり、私が頑張らなきゃならないと思い、残りのビールを一気に飲み干して、
「……女房酔わせてどうするつもりですか?」
つい口走ってしまってから、すぐに後悔した。ベタ過ぎてギャグにしか聞こえないセリフだ。
緊張しすぎたからって笑いを取ろうとしてどうする私!
回り始めたアルコールも手伝って、頬が火照るのが分かる。
空になったはずなのに、両手で握ったビール缶がいやに重くて俯いてしまう。
いい加減、自分の不甲斐なさに涙が出そうだった。
いっそ泣いてしまえと思った直後、ふいに空き缶を取り上げられる。
驚いて顔を上げたところに口付けを落とされた。

501:484
06/12/28 07:01:27 Rd7e055a
触れるだけですぐに離されるだろうと思ったのも束の間、生暖かい感触と共に口の中に苦い味が広がった。
今の今まで軽いキスしか知らなかった私は、驚いて突き放そうとしたのに、頭の後ろを抱え込まれて逃げられなくなる。
歯の裏側をなぞられ、舌の先を咬まれた後に吸われる。もがく私を押さえつける腕の力とは逆に、口の動きは優しかった。
本当はこんなとき、もっとちゃんと答えるつもりだったのに、追いかけられるしかない。
「……っふ……はっ」
意識が朦朧としてきた頃に唇を離され、すぐ近くにある顔に心臓が疼いて目が覚めた。何時の間に眼鏡外したんだ、先生。
「他に何かあるか?」
「え……」
それがさっきの問いへの返事だと理解するのに、数秒掛かった。
質問に質問で答えたらテストは0点でしょう……なんて突っ込んでる場合じゃない。
これはどういうことだろう。意外に手馴れているじゃないか。照れた様子もない。
まずい、想定外だ。キャサリンどころの話ではない。
自分がどうにかすることばかりで、された場合の対処方法を考えていなかった。
いったいどこの女を相手にしてきたのか、問い詰めたいとも思ったが、だんだん思考が鈍くなってくる。
いつのまにかベッドに押し倒され、見上げた先の先生が微笑んでいる。
―初めてこの人の、意地の悪い表情を見た気がした。





腕の中から聞こえてくる微かな寝息に、彼は目を開いた。
ずいぶんと「先生」の顔を信用しているらしい新妻の寝顔を見下ろし、そっと頬を撫でる。
扉越しに伝わってくる彼女の緊張感が面白く、ビールが温くなるのも忘れてしばらく焦らしていたこともばれていないようだった。
これからはたとえ、彼女の知らない自分の姿を知られても簡単には逃げられないだろう。
新生活を想像して楽しげに小さく笑うと、彼もようやく眠りについた。

502:名無しさん@ピンキー
06/12/28 08:28:25 phawt5Wg
えええええ、ちょっとちょっとちょっとちょっと!

503:名無しさん@ピンキー
06/12/28 12:03:57 mIPQfF8k
GJ!新妻可愛いよ新妻w

>彼女の知らない自分の姿を知られても簡単には逃げられないだろう
ヘタレは鬼畜と化すのか?w

504:名無しさん@ピンキー
06/12/28 13:40:39 iJilP8GN
これだ。これだよ。

505:名無しさん@ピンキー
06/12/28 19:49:57 zejmq3E4
ぜひ本番も書いてほしい!

506:名無しさん@ピンキー
06/12/31 11:59:16 hrgOWPxz
羊と猫の皮をかぶった狼さんが出現した (・∀・)!!

507:名無しさん@ピンキー
07/01/01 03:42:51 7QxQK6qI
あけ おむこ とよろ

508:名無しさん@ピンキー
07/01/04 22:14:12 bwOQIDSY
保守


509:名無しさん@ピンキー
07/01/06 16:40:12 3YSDV0IA
すばらしい

510:名無しさん@ピンキー
07/01/08 02:04:55 mjO0s7eS
やべぇなにこの先生…GJ!!

511:名無しさん@ピンキー
07/01/08 18:06:47 968/Bzj7
キャサリンに逃げられたのは……。

512:名無しさん@ピンキー
07/01/12 12:31:22 BRPDArHX
ほす

513:名無しさん@ピンキー
07/01/12 22:50:55 6xYXnE++
マジで閉鎖するみたいだな。誰か最後に嫁投下してくれー。

514:名無しさん@ピンキー
07/01/13 02:24:31 6YHxiqkO
新婚です。結婚式の余韻がさめやらぬ嫁にドレスを着せ(もちろん式本番で使ったのは
大事にとってあり、ネットで売っているレンタル落ち品です)ティアラを付けさせ、
ベッドでじゃれ合います。そのうちお互いに興奮してきて、チュバチュバと舌を絡めます。
口を離すとティアラを飾ったドレス姿の嫁が、潤んだ目で潤ませ、俺を見上げています。

俺はドレスの胸元から首筋、そして大きく空いた背中に舌を這わせます。
「はっ…あふぅ…」
嫁はもうすっかり脱力しています。俺は空いている手でドレスのスカートをたぐり寄せ、
もぞもぞとくねらせている太ももの間に指を割り込ませます。秘部を丹念に愛撫し、
トロトロにします。

515:名無しさん@ピンキー
07/01/13 02:25:49 6YHxiqkO
「ああ…どうしてそんなことするの…」嫁がよがるときの口癖です。
いよいよ1つに繋がるべく、嫁を組み敷きます。いつでも子供が欲しいので、ゴムは
しません。腰からベッドに拡がるフワフワのスカートをかき分け、シミの付いた
パンティをはぎ取ります。めくりあげられた純白のスカートの中心に、嫁の雌しべが
あります。まるでドレスが大きな花びらのようです。

俺ももう我慢できません。夢中でそそり立った自分のモノを雌しべに擦りつけ、
あたりの付いたところでヌプヌプと腰を沈めてゆきます。奥の方はまだ硬さが
とれていませんでしたが、ゆっくり前後させながらついに根元まで嫁の中に
沈めました。「はぁぁ…」と嫁の深い溜息。俺も思わず「お、おお…」と声が
出てしまいます。

516:名無しさん@ピンキー
07/01/13 02:26:27 6YHxiqkO
結婚して本当に良かったと思います。こんな可愛い自分専用の花嫁と新居で二人暮らし、
お互いがその気になればいつでもセックスできるのです。

自分の下で1つに繋がった花嫁のイヤラシイ姿。嫁の両脇から腕を入れ抱きしめます。
嫁の柔らかくてすべすべの肌もいいですが、このドレスの感触も官能的です。男が裸で
ドレス姿の花嫁を抱く機会なんてそうないですからね。

オナニーとは全然違う、ペニスの全方位を暖かく包み込む雌しべの感触は最高です。
無意識のうちに腰が動いてしまいます。繋がっているところが「ンチョッ、ンチョッ」
と音を立てます。「アア~…アッ…アッ…アア!」と、嫁が普段より1オクターブ
高い綺麗な声で歌いだします。最高のBGMです。

517:名無しさん@ピンキー
07/01/13 02:27:01 6YHxiqkO
ベッドの脇にある姿見に二人がセックスしている姿が映ります。まるでエロビデオを
見ているようです。清楚の象徴、ウエディングドレス。その象徴を身に纏った嫁を
乱れさせ、悶えさせていることに俺はすごく興奮します。

「ああ…香織、俺もう逝きそうだよ…」
「アッ…ダメ…まだダメ…もっと…もっと…アア!」

どうしても俺が先に逝ってしまいそうになるので、嫁より先に逝かないように、でも
嫁を登り詰めさせるように、グラインドしたり、いろんな動きで努力します。
体位を変えると嫁はしらけるようで、今のところ正常位で最後まで登り詰めさせます。

518:名無しさん@ピンキー
07/01/13 02:27:44 6YHxiqkO
やがて嫁には天国が見えてきたようです。「アア…来る…わたし…もう………一緒に…」
いよいよフィニッシュです。全力で激しく嫁を突きまくります。
「アッ…アア…ア!アアアアアーッ!」「ウウッ!」
天国ってきっとこんな気分なのでしょう。気持ちよさで気が遠くなりそうです。

呼吸が落ち着く頃、嫁はドレスを脱ぎシュルシュルとベッドの下にドレスを落とし、
裸のまま、でも精液が流れ出すのでナプキン付きのパンティだけ穿いて羽毛布団に
くるまり眠りにつきます。普段は寝相の悪い嫁ですが、セックスに燃えた日は
寝相が乱れず、俺もベッドから落とされずに済みます。

519:名無しさん@ピンキー
07/01/13 11:55:11 HbBdnkx6
勃った

520:名無しさん@ピンキー
07/01/13 18:37:00 2N5ds0k/
嫁に聞いたら、SEXのときの声は1オクターブ高い声が勝手に出ちゃうんだって。
確かに「ああ…声が出ちゃう」と言うときがある。
この女はこんな綺麗な声が出るんだって激萌。


521:名無しさん@ピンキー
07/01/13 20:44:48 gEUXpPpy
感じるところが彼色に
染まっちゃって
乙女のぴ~んちって感じです><

522:名無しさん@ピンキー
07/01/18 01:37:11 n/XTHAXs
GJ!!!!(*´Д`)ハァハァ


523:名無しさん@ピンキー
07/01/19 18:48:54 rKYy3h66
たまたま通りかかった嫁スキーな折れ
今更だが
>>90
梅&琴子お嬢様めっけー!ハァハァ
243氏、活動範囲広いっすね…

524:名無しさん@ピンキー
07/01/22 09:27:56 Vc+6Ihpx
誰だよ某ゴルフゲースレに誤爆した奴( ^ω^)
俺も見てるけどな

525:名無しさん@ピンキー
07/01/25 00:20:28 DMCGvKZ3
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|     あ…ありのまま 今 起こった事を話しながら保守するぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|      『一万年と二千年前から愛してると思っていたら
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ       八千年過ぎた頃からもっと恋しくなっていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも 何年愛しているのか わからなくなった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        一億と二千年後も愛してそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \     寿命だとか西暦だとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ   そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  君を知ったその日からの 地獄に音楽は絶えないぜ…

526:名無しさん@ピンキー
07/01/25 23:59:37 K46Dg8a4

        、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
     /⌒`         三ミヽー-ヘ,_
   __,{ ;;,,             ミミ   i ´Z,
   ゝ   ''〃//,,,      ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
  _)        〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
  >';;,,       ノ丿川j !川|;  :.`7ラ公 '>了   >>525ナレフ
 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)
  ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)   こう考えるんだ
  く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ  ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~
   ):.:.:.:.:|.Y }: :!    `二´/' ; |丶ニ  ノノ     「一億と二千年と一年後には嫌いになっている」
    ) :.: ト、リ: :!ヾ:、   丶 ; | ゙  イ:}     
   { .:.: l {: : }  `    ,.__(__,}   /ノ      
    ヽ !  `'゙!       ,.,,.`三'゙、,_  /´      そう考えるんだ
    ,/´{  ミ l    /゙,:-…-~、 ) |       
  ,r{   \ ミ  \   `' '≡≡' " ノ
__ノ  ヽ   \  ヽ\    彡  ,イ_
      \   \ ヽ 丶.     ノ!|ヽ`ヽ、
         \   \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__
            \  `'ー-、  // /:.:.}       `'ー、_
          `、\   /⌒ヽ  /!:.:.|
          `、 \ /ヽLf___ハ/  {
              ′ / ! ヽ

527:名無しさん@ピンキー
07/01/26 21:32:16 UnbEI36I
一億と二千年って言うけどさ、二千は切り捨てていいよな。

528:名無しさん@ピンキー
07/01/27 19:42:04 7yxokJlT
                         /    / /!      `ヽ   `ヽ
             /^7_      / //   { / { ト、 |  }ハ   、
.            ,' / /        |l{ { | ∧{ ヽ.{‐ヽト、ノ}ノハ   ! !
           |  //ヘ    lハハlヽ{ `        ☆ハl  | |    一万年と二千年前から愛してる
           |  /  /    | ハ. ,== 、   == 、 !  l  | |
       三 |   /       , ヘノ′          |  |  | l   八千年過ぎた頃からもっと恋しくなった
        -‐¬  {   ミ   / /{ "" rー----‐‐┐"" }  }  j/
  \  /  三 L 」  ミ  /  _ ニコ、 ヽ、    ノ   イ/ /  ,′ 一億と二千年後も愛してる
.     X  /   | | ミ /  >'´ |  >  二二´ イ リ' /  /
.   /  / 、    | |   /  ヽ | /i   /|  /⌒> /   ′君を知ったその日から僕の地獄に音楽は絶えない
.   ,′ ,  \  | |__       |斗‐ ¬{  j/  〃/‐- {
  {      /´ ̄`'J         从{   }ィ个 、_/{ {   ,ヘ
   ―  --  {    }     /  ,ゝ、   ノ    八{ゝ /  ヽ、
    ‐ ―  ヽ. _人   /  /     o/         _   \
       / /ヽl  } \ く  /      ,′   ※,. -┴-ヘ   〉
    ヽ / /ミ ノ ノ、   `く\{        {      jl{     }| /!
   / / ミ (_/  \    X    oヘ、   /八__ノl|く |

529:名無しさん@ピンキー
07/02/01 12:14:26 ijPx8Lva
保守

530:名無しさん@ピンキー
07/02/04 23:05:27 03zYvsmr
捕手


531:保守
07/02/06 15:28:33 HNBw5SLo
一万年と二千年前から、このスレを愛してたんだぜ?

532:名無しさん@ピンキー
07/02/08 23:17:43 Xo6d/ulF
ホッシュ

533:名無しさん@ピンキー
07/02/13 18:32:14 LouKJCap
いざ決戦
合格するぞ!!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆祝合格☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
これを見た人は確実に【祝合格】となります。どこかに3回コピペすれ現実となります。
これは本当です。一年間お疲れ様でした

534:名無しさん@ピンキー
07/02/14 08:41:16 NL6McBde
ほしゅ

535:保守
07/02/15 15:44:04 uK1jc59m
「今だけ・・・真紅ちゃんのことを嫌いになったJUMさんでいて下さい」
「俺真紅のこと嫌いになった訳じゃないから、
 うまく言えないかもしれないけど・・・

 最高だ、みっちゃん、真紅よりずっと良い
 みっちゃんのこのもち肌で柔らかいほっぺたに比べたら
 呪い人形のなんて物足りないよ、みっちゃんのほっぺたは最高だ
 ここも、締まりもすごくて、真紅のじゃ全然いけないけど
 みっちゃんには入れるだけでもうすぐにもいっちゃいそうだ
 真紅のあんな虐待に溺れていたマゾっぷりが自分でも情けないよ
 この吸い付くような肌に触れたら
 もう真紅のゴツゴツとした体なんて触る気もしない
 不人気なんて水銀燈の噛ませ犬になる位しか価値のない屑女だよ
 みっちゃんさえ居れば俺は・・・ みっちゃん、みっちゃ~ん」

536:麒麟
07/02/15 15:50:36 ILBTgxjz
みっちゃんがどうしたアホが黙ってろ


537:名無しさん@ピンキー
07/02/21 23:50:12 tSMLquQO
ホッシュ

538:名無しさん@ピンキー
07/02/24 03:21:29 qC1b5tbj
保守

539:名無しさん@ピンキー
07/02/24 18:51:17 mfVmVtnf
\\   一  万  年  と  二  千  年  前  か  ら  愛  し  て  る  //
  \\  八 千 年 過 ぎ た 頃 か ら も っ と 恋 し く な っ た     //
   \\       一 億 と 二 千 年 後 も 愛 し て る          //
     \\ 君 を 知 っ た そ の 日 か ら 僕 の 地 獄 に 音 楽 は 絶 え な い//
       _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.
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  (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.
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   し ⌒J.    し ⌒J.    し ⌒J.    し ⌒J.   し ⌒J.    し ⌒J.    し ⌒J

540:名無しさん@ピンキー
07/02/28 20:24:46 itOWv93v
ホッシュ

541:名無しさん@ピンキー
07/03/10 16:58:15 uMuQXJ13
誰か…オレたちに嫁を…!!

542:名無しさん@ピンキー
07/03/11 02:41:45 sBGivnMT
できれば、職場だとクールな上司なんだけど家に帰るとデレデレになる年上の嫁がいい

543:名無しさん@ピンキー
07/03/11 10:41:08 Oma1DhKE
>>542
結婚してないけど猫玄のエロ漫画でそういうのがあったな

若くして課長になった年増エリート女性で、ダメダメ君のショタっぽい新入社員に厳しく当たりまくってるのに
実はプライベートでは少女趣味で手芸好き、しかも処女だった。
男なのにファンシーな手芸店に出入りしていた新入社員と鉢合わせ。
翌日会社のロッカールームに新入社員を呼び出すやいなや
自らの弱みを握られたと過剰反応していた上司は
「アタシをどうにでもしていいから手芸店のことは黙ってて!」と涙ながらに脱ぎ出す。
まさか「弱みを握れた」などとは考えてなかった新入社員、鬼上司の弱い内面に惚れてしまう・・・

かくして鬼課長は「職場では相変わらずガミガミと怒鳴りっぱなし、
でも帰宅した同棲先では甘えんぼ」状態・・・しかも相手の部下に言葉なぶりされて感じている、とw

短編だが、ぜひ長編で読ませて欲しい話だった。

544:名無しさん@ピンキー
07/03/13 00:30:41 q1sh4D5G
ホッシュ

545:名無しさん@ピンキー
07/03/13 14:05:51 Y0H+mNxc
いいな、そのシチュエーション…。ツボだ。

546:名無しさん@ピンキー
07/03/13 22:33:58 a+TUuNlP
イイ!ぐっど!

547:名無しさん@ピンキー
07/03/14 12:01:30 0EA1pQjd
>>543
ああ、それ持ってるわ
お気に入りの1つだ

548:名無しさん@ピンキー
07/03/15 22:11:29 Hg2OZWU8
どの単行本に載っているか教えてくれないか?まじツボった

549:名無しさん@ピンキー
07/03/16 01:52:46 NwJnP0Qi
「お願いおっぱいの神様」だったよ

550:名無しさん@ピンキー
07/03/17 10:47:38 zxwFO3xn
ありがとう、探してみるね。

551:545
07/03/17 17:24:44 AQNaH6lw
近いうちに上司ネタ投下してみるよ。
スレの活性化を祈る。

552:名無しさん@ピンキー
07/03/19 02:13:56 7TSdlI3S
待ってるぜ
下半身丸出しで

553:名無しさん@ピンキー
07/03/21 23:38:31 EhKtzM6w
俺も裸エプロンで待機してみよう

554:545
07/03/23 15:02:15 Uh5sWJNW
質問なんだけど、やっぱり嫁は非処女(旦那と出会う前)は駄目かな?
姐さん女房で自分の設定的にどうしてもそうなる。


555:名無しさん@ピンキー
07/03/23 19:35:51 vCmgaayZ
>>554
個人的には処女がいいけど、そこは職人さんに任せる

556:名無しさん@ピンキー
07/03/25 00:37:59 Di/3jL3Q
>>554
個人的な好みを別にすると、昔の男が出てくるとかでなければあんまり気にならない。

557:名無しさん@ピンキー
07/03/29 10:31:38 MT15yylz
期待あげ

558:545
07/03/31 00:56:46 sFjQv9EK


いつもの昼休み。
同僚たちと飯を食ってだべっていた時、そいつはやって来た。
「つうかさ、あんま仕事ナメんなよ?この間だってよぉ…」
目の前で説教モードに入っているコイツは、三年先輩の武藤だ。
何かしら俺につっかかってくる奴で、同期からもあまり好かれてないらしい。
手に持ったコーヒーが段々冷めていく。あぁ…いつまで続くんだ、コレ。
「最近ミスも多いだろ?いつまでも新人気分でやってんじゃねぇぞ」
「…は、はぁ」
同僚たちは哀れみの視線を向けるものの、助けはない。しようものなら自分にも飛び火するからだ。   その時だった。
孤立無援かと思われた俺の耳に、靴音が届く。
「あっ」
同僚の一人が小さく叫んだ。
すると怪訝そうに振り向いた武藤の顔が、みるみる赤くなっていく。
「あっ、氷室っ!」
(…鏡子さん)
そこに立っていたのは、我が社きっての才女。そして若くして企画部の主任を勤める…俺の妻、氷室鏡子だった。
「…随分と絞ってるみたいね。何かやらかしたの?彼は」
抑揚のない声。
「え、いや…ちょっと最近さ、ポカやらかしてるみたいだし…」
「そう」
聞いておきながら興味無さ気に言葉を返す鏡子さん。「そう言えば、武藤君」
「えっ?」
ヒヨッコの俺たちは、そのあまりに一方的な二人の会話をただ見つめるしかなかった。
自慢の美しい黒髪をかきあげながら、鏡子さんは武藤に切り込んでいく。







559:545
07/03/31 01:30:02 sFjQv9EK

「この前の企画、なかなかだったわね」
「え…」
その言葉に、一瞬表情を輝かせる武藤。照れた様に頭を掻く。
俺に対峙してた時の面影はまるでなかった。
「そ、そうかな?いや、自信はそれなりにあってさぁ…」
でも、俺には分かる。
あれは、相手を奈落に突き落とす前の目だ。
「同期の氷室にそう言われると、俺もハナが高…」
「なかなか拙いものだった、って意味よ」

…ザ・マジック。時間は止まる。

武藤と同僚の顔が凍りついた。
鏡子さんは続ける。
「英談社のモノをそのまま使いました、って感じの企画はどうかしら。後輩にとやかく言う前に、まず自分から態度で示すべきじゃない?」
そう言い捨てて、きびすをかえす鏡子さん。チラリと俺を見た。
(何やってるのよ、もう)とでも言いた気な視線を投げ掛けて、常に多忙な彼女は書類片手に優雅に去っていく。
武藤はというと、おぼつかない足取りで、無言のまま情けなく何処かへと歩いて行った。
…どうも、奴は同期の鏡子さんのことが好きらしい。それで旦那の俺に、ネチネチつっかかってくる訳だ。「さっすが、氷室女史。『氷の女』だけあって容赦ないな」
蚊帳の外だった田中が言う。
「なぁ、お前、氷室さんとどんな生活してんだ?全く想像つかねぇもん」
山下が聞いてきた。
すっかり冷えきったコーヒーをゴミ箱に捨てて、椅子に座りなおす。
「んー…至って普通かな」「嘘だろー。え、なんだ?家でも女王様か?」
「んで、召し使いみたいに尽しちゃってるわけか?」「…お前らなぁ」
ひがみ半分のからかいに、よっぽど反論してやろうかと思ったが、やめた。
確に社内での彼女しか知らない奴はそう考えるだろう。
若くして華々しい実績を誇る、才色兼備の美女。決して物事に妥協しない、上昇思考の氷の女。
でも。
「…へっ、教えてやらねーよーだ。俺しか知らなくて良いんだよ」
「こっこいつ!!」
「チクショー!なんでお前なんかがっ」
「やっちまえ!」
襲いかかってくる野郎共。へっ、かかってきやがれ!まるで中学生の様な取っ組み合いをしていると、ポケットの中の携帯がなった。

560:545
07/03/31 01:41:58 sFjQv9EK
「メール?」
山下の頭を腕で固めながら見てみると、『鏡子アドレス』の文字。

[To 慎くん       今日のご飯は麻婆豆腐がいいな。今日は早く帰ります。]

家での彼女は…妻としての氷室鏡子はとても甘えんぼでカワイイモノが大好きな、とても可愛い女性。
俺だけが知る、俺だけの彼女。
もったいなくて、教えられるかってんだ。

さて、今日はどっかのスーパー安売りしてたっけ。



つづく



携帯から投下。パソコンの調子悪くて携帯からだけど見にくかったらゴメン。

一応プロローグで、これから続きます。
なんか希望シュエーションとかあったら受けます。

561:名無しさん@ピンキー
07/03/31 01:47:43 6WbAgSSx
GJ!!!

562:名無しさん@ピンキー
07/03/31 09:47:28 MS+Q8Mzd
やばい激萌え。GJ!

563:名無しさん@ピンキー
07/03/31 09:48:40 vllx+aZ9
神だ…ようやく神と!!
期待あげGJっ!!

564:545
07/03/31 14:32:54 sFjQv9EK
結局、鏡子さんは処女(結婚前)にしました。
今夜あたりまた投下します。
ビジュアル的には旦那は平凡顔。鏡子は知らない人もいるかもしれんけど、マリみての祥子みたいな感じ。GJくれた人、ありがとうございました。


565:名無しさん@ピンキー
07/03/31 16:13:52 n5uJiyma
545氏GJ!
新婚といったら裸エプロンとかご飯?お風呂?それとも私?がよくあるシチュだけど、この夫婦でやると役割が逆になりそうだね
続きも期待してます

566:名無しさん@ピンキー
07/03/31 23:42:28 g3uoA/rw
待ってました!!
甘甘を!!甘甘なのをお願いします

567:545
07/04/01 00:01:27 sFjQv9EK

[出会い編]


俺が彼女に初めて出会ったのは、大学四年の冬だった。
周りが就活であえぐ中、俺もまた同様で、受けた会社から送られてくる通知を見ては、肩を落とす日々を送っていた。
そんな、ある日。
久々に母校を訪問してきたサークルの先輩が、見かねて言った。
「苦労してるわねー、中原君」
「…もう、何にでもすがりたい気分ッスよ」
「ふぅん」
比較的親しかった後藤先輩。彼女は、暫く考えるそぶりをして、ドンと胸を叩いた。
「よしっ。一肌脱いじゃる!カワイイ後輩の為にね」「えっ、マ、マジっすか!?」
「マジマジ。私が今勤めてる会社にちょっと言ってみてあげるわ」
君が今まで受けたトコよりも良いかは分からないけどね、と後藤先輩は加えた。…正に地獄に仏様!   「お願いします!!」
この時俺には彼女が救世主、いや、聖母に見えたね。「で、でもすごいな。先輩にそんな権限あるんだ」
すると先輩は、違う違うと手を振った。
「私じゃなくてね。よくしてもらってる先輩に頼むのよ。…私と二つしか違わないのに、主任最有力候補にまであがってる人なの」
「へぇ…」
とにかく俺は蕨にもすがる思いで、先輩の話を受けた。
それから二日。
俺は慣れないスーツ姿で、都内の喫茶店にいた。先輩から連絡があって、指定された場所なのだ。
先輩が頼った人が、面接というかたちで俺に会ってくれるらしい。ただし常に忙しい人なので、持ち時間は三十分。
あとは俺次第とのことだった。


568:545
07/04/01 00:25:44 QuPZVlSI

もう、これが最後のチャンスだ…!
髪も整えた。服装も整えた。頭の中で何百回と繰り返したテンプレの数々…。
よし、かかってこい!
一体何と戦うつもりだったのか疑問だが、俺は出来ることを最大限に準備して構えた。
そして。
―…カラン、コロン。
ベルが鳴り、その人はやって来た。
黒の上下のスーツに、高い身長をより際立たせるハイヒール。
白い肌に、スッと通った鼻梁。桜色の唇。切長の綺麗な二重の瞳…、陳腐な言葉だが、『美しい』としか形容のしようがなかった。
それくらい、彼女は美人だったのだ。
「…あ、」
俺の姿を見ると、ツカツカと歩み寄ってきた。
情けないことに俺は、その行動だけで頭の中が真っ白になってしまったのだ。
「君が、中原君?」
今でも忘れない、その声。ハスキーボイスで囁かれたとき、ようやく我に返った。
「あっ、よ、よろしくお願いしますっ!中原慎太郎といいます!」
「そう、こちらこそ」
俺の動揺も意に介さずに、彼女、氷室鏡子は向かいに座った。そして、腕の時計で時刻を確認した。
持ち時間は、三十分。
後藤先輩の言葉を思い出す。その仕草が、またプレッシャーとなった。
「中原君、我が社を志望した理由を聞かせてくれるかしら」
「はっはい、…わ、私は御社の」 
「『自分の』言葉でね。聞き慣れたテンプレはいらないから」
………………………。
…終わった。
それから、自分が何を言ったかは記憶にない。
ただ、真っ直ぐに俺の顔を見据える鏡子さんの顔だけは覚えている。
そして、俺の人生の中で最も重い三十分は終わった。
だから、驚いた。
一週間後。フリーターの道も真剣に考えていた俺の元に、内定の連絡が入った時は。

569:545
07/04/01 00:57:52 QuPZVlSI

奇跡の内定の知らせから、三ヶ月後。
俺は晴れて新天堂に入社し、営業部に配属された。
正直外回りや、時には罵声も浴びる商談などキツイことは山ほどあった。
でも。
俺のために働き掛けてくれた後藤先輩や、『可能性』を信じて推薦してくれた鏡子さんのことを思うと、んな泣き言も言えない。
クタクタになって帰宅する日々が、半年続いた。
一方、鏡子さんはというと、華々しい業績を讃える噂が絶えなかった。
自ら取引先の重役に直接話をつけて契約を取った、とか、他の同期が失敗を恐れて手出ししないことも、彼女は見事にやってのけたのだ。
花形の企画部のエース。
俺みたいなヒヨッコとは、縁の無い遠い存在。
取引先の子息から何度も見合い話が持ち上がったりしたらしいが、全て蹴ってはいた。社内のプレイボーイの誘いも、にべもなく突っぱねていた。そしてついたあだ名が、『氷の女』。
いや、全く的を得てる。

「あっ」
「…あぁ」
ある日の昼休み。俺はバッタリと鏡子さんに出くわした。
途端に顔が熱くなっていく。情けない、中坊かよ。
「中原君。仕事は慣れた?」
「は、はい。お陰さまで…」
「ふぅん。…その割にはよく営業部から怒鳴り声がするけど?」
……知ってんなら聞くなよっ。
勿論、言えないけど。
「あー…。えと、まだちょっとミスが多くて…」
鏡子さんは、腰に手を当て、濡れたように綺麗な黒髪をかきあげた。
「みたいね。推薦した私をがっかりさせないでね」
じゃ、と言いたいことだけ言って去っていく。
くそっ。
どうやら俺も、他の男共に違わず鏡子さんのことを異性として意識してしまっているらしい。
でもまぁ、あんなに綺麗なら当たり前かもしれない。…どうせ、相手になんかされないけどさ。

営業部の新人として汗を流しながら、出世への道をひた走る彼女の姿を眺める日々が続いた。


570:545
07/04/01 01:26:30 QuPZVlSI

でも、俺は見てしまった。彼女の弱さを。

「…くっそ、きちぃ…」
いつもの様に商談を済ませて帰社した時、オフィスには誰もいなかった。
最後かよ…。
商談自体も、うまくいったわけじゃない。この間から大して進歩出来てない。
「やってらんねぇよな…」愚痴がこぼれる。
カタカタカタ…。
「ん?」
キーボードを叩く音がした。企画部の方からだ。
まさか。
その、まさかだった。
「はい、えぇ…資料の方は明日朝イチで…」
取引先からだろうか。
携帯片手に液晶を見つめている。
氷室鏡子が、そこにいた。さも当然の様に。
「…はい、では」
ピッ。
通話を切り、フゥと息をつく。しかしまたすぐに資料を手に取った。
彼女にとって、日をまたいでの仕事は珍しくないらしい。
今まで定時にあがっていた俺は、そんなこと知りもしなかった。
そしてまた翌日には、何事もなかったかの様に仕事をしているのだ。
俺が知り、誰もが憧れる、氷室鏡子として。
その姿を見つめながら、俺は自分が恥ずかしくなった。
結局、自分は社会を甘くみていたんだ。なのに、心の何処かでは、『新人だから』という甘えがあった。
俺は、踵を返してある場所に行った。

「…中原君?」
少し驚いた顔で、鏡子さんは俺を見た。
「まだいたの」
「はい。ちょっと商談が長引いて」
「へぇ、…で、それは?」俺の手には、皿があった。サンドイッチが乗っている。給湯室にあった材料で作った、即席のものだが。
「い、いや。氷室さん、お腹空いて…るんじゃないかな、と」
弱まる語尾。
彼女の怪訝な視線が、真っ直ぐに向けられる。

571:545
07/04/01 01:51:33 QuPZVlSI
だが、ふっと少し表情を和らげると、
「…頂くわ。ありがとう」『ありがとう』なんて、彼女から初めて言われた。
「い、いえ。別に」
「うん、…結構美味しいじゃない」
「…」
やばい。かなり嬉しい。
俺の数少ない特技の料理を、少なからず意識している異性に褒めてもらえんだ。嬉しくないわけない。
「これくらい、仕事も出来たらいいわね」
……突き落とすことも忘れないが。
「あのっ、何か手伝うことありませんか?」
空になった皿を片付けて、鏡子さんに言った。
何故だろう。このまま彼女を一人にして帰ることが出来なかったんだ。
「ないわよ、特に。企画と営業の仕事内容は違うもの」
「か、簡単なことでも…」尚食い下がる俺に、鏡子さんは天井を仰いだ。
…助けになりたいと思ったけど、かえってウザかったかもしれない。
「…じゃあ、ここ二ヶ月分の売り上げまとめて頂戴。明日の会議で使うの」
そう言って渡された書類の束。
鏡子さんの顔を見ると、どこか呆れながらも…少し、微笑んでいた。
(…初めてだ、笑った顔、見たの)
取引で見せる上辺の笑みじゃない。自然なもの。
「はいっ」
これを見れただけで、残る甲斐はあるってもんだ。
俺は少し前までの気分を忘れ去って、残業する癖に微笑みながら、自分の机に向かった。
結局、この日俺が帰宅出来たのは、夜中の二時を過ぎたころだった。



つづく

シリーズ(?)第一話、前編です。
まずは二人のなれそめを。甘甘を期待される方、エッチは後編になります。
鏡子は微妙にツンデレな気がします。デレが凄いです(自分的には)
では、続きは明日。
なるべく間をあけないようにします。

572:名無しさん@ピンキー
07/04/01 02:11:38 udhJtxn9
>>545
GJGJGJGJGJGJ!
続きwktkして待ってます。

個人的にデレがすごいというのがツボ。

573:名無しさん@ピンキー
07/04/01 08:45:51 3qhPKodz
>>545
デレが凄い・・・!?
べ、別に期待なんかしてないんだからねっ!!

574:名無しさん@ピンキー
07/04/01 10:41:41 zUCfo0US
これはなんという甘々。
前編だけでハァハァしてしまうw

ええと、レスの間が結構空いてるけど、
書きながら投下してるのかな?
できたら纏めて投下して欲しいっす。
細切れだと待つのが苦しい…

要するに、まあ、なんだ、鏡子萌え。
後編楽しみにしてます。

575:545
07/04/01 12:58:26 QuPZVlSI
ごめん。
ss投下初心者で、まとめて投下する方法知らないんだ…。
おまけに携帯だからかなり遅くなる…。
すみません、誰か方法を教えて下さい。

576:545
07/04/01 13:13:45 wWmbI2Dg

・・・パソコンからテスト


577:名無しさん@ピンキー
07/04/01 13:31:27 98jd3tOi
>>545
PCから書き込めるならもう不要かもしれないけど、
もし携帯で投下するならメールに書き溜めて保存、それをコピーして貼り付けかな。
確かエロパロ板は1レス4KB(全角だと2000字)制限だから、それを超えない様にして
1レス分ずつ個別に保存するとコピーしやすいと思うよ。

デレ分に期待して待ってます。

578:名無しさん@ピンキー
07/04/01 13:43:27 wfunftaM
PC使うにしても、メモ帳に書いてコピペってのが効率的かと。

579:545
07/04/01 14:58:03 wWmbI2Dg
連投ごめん。パソコン直ったので、携帯よりは早いかも。
纏めて投下する方法分からないんだ・・・。
なるべく見やすいように早く書き上げます。

-------------------------------------

あの夜から、少しだけど俺と鏡子さんの関係は変わった。
だからといって恋愛対象として見てもらえたわけでも、食事に行くほど親しくなったわけでもない。
ただ社内ですれ違った時とか、お互い自然に挨拶をするようになっただけ。
でもそれだけのことが、俺には妙に嬉しかった。前よりも仕事に対して前向きになったし、怒鳴り散らされて投げやりになりかけても、
あの夜の鏡子さんの姿と、・・・微笑みを思い出して踏ん張れた。
「なんだよ、最近頑張ってんじゃん」
喫煙室で、山下が言った。
同期で入社して、仕事の帰りに一緒に飲みに行ったりと結構仲がいい奴だ。
「んー、まあな」
「出世とか目指してんのか?やめとけやめとけ。神経すり減らすだけだよ」
「違えよ。ただ、」
・・・ただ、何だろうか。
認めて欲しいのか、あの人に。
「ただ?」
煙を吐きながら山下が聞いてくる。
「・・・なんとなく、かな」
「なんだそりゃ。・・・俺はてっきり、氷室さんにでも褒められたくて頑張っちゃってんのかと思ったよ」
「んなっ」
なんで、ばれた!?
俺の動揺を悟ったのか、余計に意地の悪い表情で迫ってくる。
「はっはあ、当たりか。成る程?女王様にご褒美を請うためにねえ。健気なもんだ」
「・・・べ、別に俺は」
「でもよ、あんま夢見ない方がいいぜ。いくら仕事で認められたって、俺らみたいな男をあんな女が相手にするわけないしな」
「・・・分かってるよ」
妙に悔しくなって、煙草を途中で揉み消した。
 










580:545
07/04/01 15:00:19 wWmbI2Dg
>>577
>>578
ありがとう。投下途中だけど、一旦中断してそれでやってみます。

581:545
07/04/01 17:00:39 wWmbI2Dg
そんな会話から、1ヶ月もしないうちのこと。
営業部にまである噂が舞い込んできた。鏡子さんが、仕事でミスをしたらしい。
珍しいこともあるもんだな、なんて俺はそう重大には受け止めなかった。むしろミスしたことが違う部署にまで知れ渡ることの方が凄く思えた。
だが、事態は新人なんかが考えもしないところで深刻なモノになっていたそうだ。
企画部の前を通りかかると、常に上司らしき連中といつも以上に険しい表情の鏡子さんが
議論を交わしていた。
(・・・大丈夫かな)
勿論俺なんかが心配する程、彼女もやわじゃない。強くて、凛々しくて、どんな逆境も跳ね返すはずだ。
そう、思ってた。

「終わった、終わった・・・」
かなり粘り続けていた商談が、やっとまとまった。
外はもう闇に包まれていて、それを打ち消すような賑やかなイルミネーションが眩しく目に映る。
オフィスには誰もいなかった。まるであの日のように。
手短に机の上を整理して、消灯をしてさっさと廊下に出た。仕事がうまくいったからか、気分がいい。晩飯は久しぶりに贅沢してみよう。
帰るとき、俺は企画部を覗いてみた。鏡子さんがいるかもと思ったからだ。
でも、いなっかた。
うまく収拾がついたのかもしれない。内心ホッとして歩き出した時。

自販機の前のロビーに、人影があった。
(・・・ん?)
薄暗い中、その人はただ座っていた。少し近づいて分かった。
「氷室・・・さん」
鏡子さんだ。腕を組んだまま、眠っている。


582:545
07/04/01 17:01:22 wWmbI2Dg
「器用だな・・・」
その側にはコーヒーのカップがあった。コーヒーを買って飲んで・・・そのまま眠ってしまったわけか。
起こした方がいいのかな。向かいのソファに座って眺める。
「ん、」
「!」
鏡子さんがうっすらと目を開ける。
やばい・・・!近づきすぎた!
慌てて立ち上がって逃げようとしたが、運の悪いことに足を滑らせ・・・
「あっ」」
ゴンッ!!
「だっ!!?」
後頭部、ソファの隅で強打。星が、見えた。
「ん・・・えっ、な、なにっ!?な、中原君!?」
頭に走る激痛に、初めて聞く取り乱した声。霞む視界には、鏡子さんの慌てた顔が・・・

「・・・馬鹿ね」
「す、すみません・・・」
返す言葉もない。
心底あきれかえった鏡子さんの膝の上に、俺は頭をのせていた。膝枕ってヤツだが、今はあまりの情けなさに、正直喜べない。
いや、柔らかい感触がさ。天国みたいに心地いいけどさ。
鼻に詰められたティッシュがまた滑稽さを煽っていた。
あの後、俺は数分意識がなかったらしい。そして気づけば、この状態だった。
「驚いたわよ。起きたら、一人で転んで気を失ってるんだもの」
「・・・」
「なに?やましいことでもしてたの?」
「ちっ違いますよ!!氷室さんを、お、起こそうと」
「へえ?」
疑いの眼差しだ。俺に鏡子さんに悪戯する度胸があるわけない。悲しいけど。
(それにしても・・・)
胸、でかいな。Dはある気が・・・って俺は何をっ!
「あっ・・・」


583:545
07/04/01 17:01:58 wWmbI2Dg
「な、なに?」
「い、いえ、なんでもっ・・・ありがとうございました!」
慌てて飛び起きた。
鏡子さんの膝枕への未練は大いにあったけど、生理現象が起こってしまったのだ。
つまり、勃ってしまった。
「もう、いいの?」
「はいっ」
股間を押さえながら答える。薄暗いのが助かった。
もしもこんな事ばれたら、一生軽蔑されかねない・・・。
「そう。・・・じゃあ、私、戻るわね。起こそうとしてくれてありがとう」
カップを捨てて歩き出す鏡子さん。二回目の「ありがとう」だった。
「あのっ」
その後ろ姿に、思わず声が出た。勃起してるくせに、なんでまた注意を引くんだ。
「なに?まだ、なにか用?」
「えっと、大変なんですか?仕事・・・」
「・・・」
その端正な表情が、少し強ばった。
「そうね。今は、楽ではないわね」
「何か、手伝えることは、」
「ないわ」
ばっさりと、切り捨てられた。そりゃ、そうか。俺が出来ることなんて、ないよな。
「自分のミスに、後輩を巻き込むなんて。・・・これ以上、恥かきたくないの」
そう言って、気のせいだろうか。
鏡子さんは、一瞬、ほんの一瞬だけ、泣きそうな顔になった。
でもまたすぐに氷の女に戻って、今度こそ振り返らずに一人戻っていった。
一人残された俺。
自販機の明かりが顔を照らす。気づくと、もう生理現象は収まっていた。

女である氷室鏡子に憧れる奴は多かった。
だが同時に反感を持つ奴もいる。「女のくせに」なんて、古くさい考えで彼女に嫉妬する連中もいたのだ。
今回の鏡子さんのミスは、裏でそいつらが動いていた可能性があるらしい。
それを俺は、翌日山下から聞いた。

584:545
07/04/01 17:03:18 wWmbI2Dg
彼女もそれは、薄々気づいているらしい。
でも言わない。いいわけになるからだ。そういう連中に弱さを認めることになるからだ。
自分に立ちふさがる壁の前で、彼女は一人だった。

「誰か、先月分の売り上げデータ、まとめてくれんか」
課長のダミ声が響く。
だが、定時五分前では「残業しろ」といっているもんだ。
みんなが聞こえないふりをする中、俺は手を挙げた。
「はいっ、俺、やります」
「おっ。中原、わるいな」
全然すまなさそうにしていない課長から書類を受け取った。
「おい、どーしたんだよ」
田中が言う。
「いや、残業代稼ごうかなって」
「なんだよ。折角、[鳥好]寄って帰ろうと思ってたのによォ」
「わりーな」
同僚たちを見送った後、俺は一人作業を続けた。
目的は、1つだ。
午後七時過ぎ。企画部には、当然鏡子さんがいた。                 
難しい顔をして、書類とにらみ合っている。
「あの、」
俺は、内心拒絶されることを恐れながらも鏡子さんに近づいた。
「なに、また残ってたの?」
どことなくトゲのある声。苛立ってるのが分かる。
でも今更ひかない。一日考えて、決めた。
「俺にも、手伝わせて下さい!」
頭を下げる。
「手伝うって・・・。言ったはずよ、あなたに出来ることなんかないわ」
「簡単なことでもいいんです」
「昨日の私の話、聞いてた?これは、私のミスなの。後輩の、ましてや違う部署の人間に頼るなんて」
「・・・頼って、何が悪いんですか」
鏡子さんが、眉間に皺を寄せた。


585:545
07/04/01 17:04:33 wWmbI2Dg
威圧感は凄まじい。
でも、見てしまったんだ。きれいな顔に出来た隈や、一人誰もいないオフィスでで目頭を押さえていたこと。
独りぼっちで、戦い続けていること。
「あなたに、なにが分かるの」
「・・・分かりません。でも、」
顔が熱い。
「俺だって、誰にだってこんな事言うんじゃない」
頭に血が上ってる。
支えられるなんて大それたこと、思っちゃいない。ただ俺は、
「惚れた女だから、何でもしてやりたいし、したいんだっ!!」
言った。
言ってしまった。
鏡子さんは、唖然として俺を見つめていた。



つづく

中編終わりです。
後編もまた近いうちに。・・・エロがなくてごめん。
後編は初エッチを書きます。

586:名無しさん@ピンキー
07/04/01 19:52:05 8jRGXd4M
さくらんぼシンドロームとの類似性を感じた。

気のせいか?

587:名無しさん@ピンキー
07/04/01 21:16:13 0S8cueGM
気にしたら負け


588:名無しさん@ピンキー
07/04/01 23:06:39 dFxV3yJx
気の強い娘大好きな俺にはたまらないシチュだな。
強気な上司がこれからデレにかわるんだすな?
めっちゃ楽しみです、GJ!

589:名無しさん@ピンキー
07/04/02 19:11:42 dzwpt1su
GJ!!超ツボだ
今後のデレにwktk

590:545
07/04/03 18:11:01 cnIImEHL
「な、なに・・・馬鹿なこと」
陶磁器の様な鏡子さんの肌がみるみる紅潮していく。
「・・・っ」
「ひ、氷室さん!」
「ついてこないで!」
そして赤らめた顔をこれ以上見られたくないのか、そのまま何処かへと行ってしまった。追いかけることも出来ずに立ちつくす俺。
と同時に、覚悟はしていたものの猛烈な後悔が襲ってきた。
(ただ、「後輩としてお世話になったしほっとけなかった」でよかったじゃんかよ!な、なんで焦ったんだ俺!)
だが既に後の祭り。パソコンの液晶から放たれる光が、情けなく座り込む俺を照らし続けた・・・。

カツン、
「えっ・・・」
頭を抱えたまま動けなくなっていた俺の視界に、黒のハイヒールが映る。
「氷室、さん」
彼女が戻ってきた。
いつものように毅然と、だが目線だけは合わせないようにして立っていた。
「あ、あの、さっきのは・・・いきなりで、すみません。でも嘘じゃない。俺は」
俺の言葉を遮るように無言のまま席に着く鏡子さん。
そばに立ちつくしたままの俺。・・・・・気まずいなんてもんじゃねえぞ、これ。
それから数分経ったとき。
もうこのまま帰ろうか、なんて最初の勢いも消え失せてしまっていたとき、ずい、と目の前に書類が突きつけられた。
「は?」
意味も分からず受け取る。呆ける俺に、冷静な・・・でも何処か強ばった声が言う。
「言いたいことだけ言って、帰るつもり?・・・それ、お願い」
そう言うと、再びキーボードの音が響く。
これは、つまり。
告白はとにかく、そばで手伝うことは許してくれるってことか?
俺が後悔にのまれていた数分間、鏡子さんにどんな心境の変化があってのかは分からない。
でも、


591:545
07/04/03 18:11:32 cnIImEHL
「はいっ!」
今はいい。恋人なんて関係になれなくたって、俺なりにこの人を支えたい。
一人で戦うこの人を。

それからは二人で日付を跨いで仕事をした。
付き合いが悪い、と愚痴る田中たちに埋め合わせを約束して(おごりも約束させられた)企画部のデスクで書類と向き合い続けた。
睡眠が足りなくて居眠りをして課長に叩き起こされたりしたけど、その声が企画部まで届いていたのか、鏡子さんがコーヒーを奢ってくれたりもした。
いつかみたいに夜食も作った日もいっぱいあった。
時にはうつむく彼女を見ることもあった。くじけそうになっても、そんな顔を俺に見られることを、彼女はよしとしない。
俺だって慰めの言葉なんてかけない。どんな気取った台詞も、絶対陳腐な気休めにしかならないからだ。
だから、そんなときは。
温かいコーヒーを炒れて、何も言わずにそばに居続けた。

そして、半月ほど経った頃。嬉しい知らせが耳に入る。
鏡子さんが、この間のミスを帳消しにして余りあるほどの大きな仕事を獲得できたらしい。
二人で仕事に没頭した、あの二週間の結晶だった。
(良かった。ほんと、良かった)
俺はその仕事の打ち合わせに向かう彼女の、出会った頃・・・いや、それ以上に凛々しく輝く姿を見て、妙に晴れがましい気分になった。
俺はただ、ちょっと彼女を手伝っただけ。あとは鏡子さんの努力だった。
「おい中原ァ、今日もダメなのかよォ?」
「いや。今日は行けるよ」
「そっか!じゃ、今夜はおまえの奢り、な!」
バンッ、と背中を叩かれよろけそうになるが、これまで反故にし続けたこともあって「わーったよ」と了承した。
久しぶりに野郎同士で飲むのも悪くない。
ちょっとだけ二人で過ごした日々を惜しみながら、彼女に背を向けた

592:545
07/04/03 18:12:21 cnIImEHL
着メロが鳴ったのは、連中と居酒屋に入って少ししてからだった。
「ん?」
「あ?どーした?」
「なんか知らん番号から掛かってきた」
「おい、迂闊にでんなよ。そーいうのって詐欺とかだったりするっていうし」
「あぁ・・・」
山下から忠告されたものの、切れる気配は無い。
俺は意を決して通話ボタンを押した。そばで「馬ー鹿」と呆れた声がする。
「もしもし」
[・・・もしもし?中原君?]
「あっ・・・えっ!?」
電話の声。それは、紛れもなく鏡子さんのものだった。
でも俺は鏡子さんに番号を教えてないし、俺も鏡子さんのは知らない。なんでだ?
「な、なんで」
[後藤さんから教えてもらったの。今、どこよ]
「今はちょっと飲みに・・・」
[そ、そう。・・・じゃあ、会えないわよね]
「いやっ、大丈夫です!」
その声にギョッとした同僚たちがこっちを見るが、気にならない。
なんで鏡子さんがそうまでして俺に電話をかけてきたのか。まさか、またミスが!?
[・・・それなら、会社まで、来て。話はそれから]
そう言って切れた。
「わり、急用が出来た!」
「はぁ!?まさか、今の電話か?」
「あぁ。お代はここ置いとく」
伝票の上に万札を二枚。これだけありゃ足りるだろ。あとは知らん。         反論の間も与えないうちに、俺は上着を片手に店を飛び出した。

会社に着くと、これから帰る連中とすれ違った。
息を弾ませる俺を不思議そうに見るもののそこまで興味もないのか、さっさと足を進めていく。
課長ともすれ違ったが挨拶もそこそこに俺は急いだ。
そして。




593:545
07/04/03 18:12:52 cnIImEHL
「中原君」
鏡子さんは、あの夜と同じように自販機前のソファに座っていた。
息を荒げる俺の姿に少し笑みを漏らしながら。
「氷室さん。な、なんかあったんスか?」
「いや、別に。ただ、」
少し気恥ずかしそうに言う。
「・・・お礼、言ってなかったなって」
立ったままの俺を見上げてそう言う鏡子さん。
大事だと勝手に構えていた俺は、体の力が抜ける思いだった。
「あなたもね。仕事のこと聞いてたなら、さっさと帰ることないでしょ。・・・何にも言わないで」
頬杖をついて、少し拗ねた様な顔の鏡子さん。
やばい、ツボだ。最初の頃はこんな表情見れるなんて思ってもなかった。
あの二週間で少しは心を開いてくれた、なんて自惚れてもいいのか?
「俺は別に、何もしてませんよ。全部氷室さんが、」
「違うわ。あの時・・・」
その肌が、少し赤くなる。
「あの日、あなたが来てなかったら・・・残ってくれてなかったら、きっと駄目だった。
結局女には無理なんだって、負けを認めてた。なんか、吹っ切れたのよ、色々と」

「す、好き・・・だって言ってくれて、から」

心臓が止まるかと思った。
差し込む夕陽の光にも負けないくらいに赤い彼女の顔を見て、俺の頬も熱くなっていく。あんなに冷たかった綺麗な瞳が、潤んでいた。
氷の女、の異名を持つその体が小刻みに震えていた。
混乱した頭で考える。いいのか?これは、期待しても。
「氷室さっ、うわ!?」
意を決して真意を聞こうとすると、突然ネクタイがかなりの力で引っ張られた。
なんて力だ、なんて思う間もなく俺の唇は、
鏡子さんの唇と重なった。
何が起こったか理解するのに数秒かかった。
柔らかい感触が全身に伝わって、電流が駆け抜けたようになる。

594:545
07/04/03 18:13:23 cnIImEHL
そして、ゆっくりと離れる。
これまでにない距離。しかも、社内で。
上気した頬、伏し目がちに潤んだ瞳、俺の頬に触れる艶やかな黒髪、荒い息。
抑えるなんて、無理な話だった。
「んんっ・・・!?」
今度は俺から口づけた。
でもさっきみたいな、中学生同士のようなキスじゃない。
深く唇を重ねて、歯列をなぞって、舌を絡ませる熱いキス。
最初は頭を振ったりして逃れようとする鏡子さんだったが、徐々に稚拙ながらも舌をからませてきた。
クチュ、・・・ジュッ、
誰もいない廊下に響く、卑猥な音。
でもいつ人が通るかも分からないということが、余計に刺激となった。
「んっ、はぁっ・・」
しばらくして、惜しむように唇を離した。
ツ、と二人の間に糸が伝う。
鏡子さんはというと、半ば放心状態でぐったりとしていた。
「氷室さん・・・」
やりすぎた、かな。
口を手で覆って、ちいさく呟いた。
「初めて、だった・・・のに」
・・・・・・・・・・・・・・・え?
「こ、こんなっ、キスするなんて」
「は・・・初めてっ!?」
・・・鏡子さんは、二十五歳にしてファーストキスをしたわけだ。
社内で、三つ年下の男と。しかも、ディープキス。
「・・・・・・」
「・・・・・・な、なんで、今まで付き合ったこととか」
「あ、あるわけないでしょう。ず、ずっと、女子校・・・だったのに」
「入社してからとか、」
「仕事、一筋だったわ」
「・・・・・・」
そうか。だからこの若さで、主任候補にまで。




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