【俺の】結婚&新婚萌えスレッド【嫁!】at EROPARO
【俺の】結婚&新婚萌えスレッド【嫁!】 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
06/06/05 20:08:36 gnAU9xuf
URLリンク(white2.gazo-ch.net)
下着をみてください

3:名無しさん@ピンキー
06/06/05 22:39:49 EAnu0CMo
ふたごのミルロたんのことか

4:名無しさん@ピンキー
06/06/05 22:47:26 OkEenrRq
前から見たらウェディングドレスだが後ろは布地がなくて裸エプロン状態…
そんなエロい花嫁と式を挙げてみたいものである。

5:名無しさん@ピンキー
06/06/06 00:29:18 n1k1HPLw
浣腸して披露宴
たっぷり中出しされたまま披露宴

6:名無しさん@ピンキー
06/06/06 08:37:49 Hfzc5Xaf
ハルヒを貞淑な牝嫁に仕込んでみたい。花嫁修業の名目で毎日お尻の穴を拡げて
初夜にウェディングドレスのまま肛門処女を捧げさせる。
奴隷妻としてのつとめを果たすべく、新婚生活はいつでもどこでも夫に奉仕、
朝から裸エプロンで尻肉を振って浣腸をおねだりしながら料理を作らせる…
俺専用のアナル妻にさせる。

7:名無しさん@ピンキー
06/06/06 11:25:54 irpjWwnC
毎日セックルしても飽きの来ないスタイル抜群で性格の良い美女を娶りたいものだ。

8:m(__)m
06/06/06 14:21:29 /cBA5BIa
★完全無料の安心な出会い系★教えて‐その4‐
スレリンク(pub板)

お金が一切掛からず、フリーメール(又はメルアドを相手に知らせずに)で利用できる
安心して使えるところを教えてください。
また、PCだけでなく携帯で利用できるところはご存知ありませんか?
(家族に内緒に出来るように・・・)


9:名無しさん@ピンキー
06/06/06 19:13:23 +DgwaXgF
>>6
ハルヒは涼宮?藤岡?

10:名無しさん@ピンキー
06/06/07 00:57:39 F7dzWZny
流れからすると涼宮の方には無理な無いようだと思うwww

11:名無しさん@ピンキー
06/06/07 01:12:51 UQyZnmyR
キャラが立っていればゲロ甘も嫌いじゃない俺

12:名無しさん@ピンキー
06/06/07 13:03:55 fYIr64kx
美女が借金のカタに金持ちの家に嫁がされる…なんてベタな鬼畜ものを思いついたが、
相手が馬鹿なボンボンと好色なハゲデブ親父なら
どっちが燃える?

13:名無しさん@ピンキー
06/06/07 15:10:35 jcJeLfBl
>>12
美女より美少女、ボンボンよりハゲデブオヤジw

14:名無しさん@ピンキー
06/06/08 00:27:30 iBiZJhT/
>>12
ボンボン

15:名無しさん@ピンキー
06/06/08 15:56:55 MLC7X0pX
バカボン

16:名無しさん@ピンキー
06/06/08 19:32:27 Ip2BUstc
馬鹿ボンボン・・・が父親の社長に泣き付いてと知性美あふれる管理職の美女を
陥れて強制結婚させられる話キボン

17:名無しさん@ピンキー
06/06/08 21:56:41 k0uRqYWI
甘々を期待してこのスレを覗いた俺は負け組?

18:名無しさん@ピンキー
06/06/08 22:32:10 QnmUhvC1
>>17
俺と一緒に期待しようぜ

19:名無しさん@ピンキー
06/06/08 23:16:48 Qv8/khrq
今日同期がいきなり結婚宣言&明日退職。


何かわからんけどウボァ('A`)

20:名無しさん@ピンキー
06/06/09 00:05:32 IadUoUf3
>>19
それはまた唐突ですな。

21:名無しさん@ピンキー
06/06/09 04:10:25 j8wFwRJf
新婚夫婦の
「ごはんにする? お風呂にする? それとも…」
みたいなベタな展開に萌える

22:名無しさん@ピンキー
06/06/09 06:55:35 NAuD3RQh
「お風呂で君を食べさせてくれ」
とおねだりしてみたいな。

23:名無しさん@ピンキー
06/06/09 20:37:47 a1jfSpH5
>>22
!!
凄ぇ!まさに逆転の発想、素人には凡そ思い付かぬプロの考え…>>22…恐ろしい子!

24:名無しさん@ピンキー
06/06/10 19:25:22 9HEmdaJr
年の差カップルの新婚生活を描くなら
幼な妻と姉さん女房、どっちが萌える?ちなみに俺は後者w

25:名無しさん@ピンキー
06/06/10 23:07:10 YbNP+z4H
>>24
どちらにも捨てがたい魅力がある。選ぶことなんてできやしねぇw

26:名無しさん@ピンキー
06/06/11 00:57:24 XI5eEw9+
どうせなら俺は幼な妻を選ぶぜ!w

27:名無しさん@ピンキー
06/06/11 01:22:13 2pQ+EP7g
お前の嫁は俺のもの。俺の嫁は俺のもの。

28:名無しさん@ピンキー
06/06/11 10:55:22 u3fveT2S
ジャイアン、そんなのやだよ~w

29:名無しさん@ピンキー
06/06/11 13:10:32 xes4hm6F
ウェディングドレスには清楚な色香があって燃えるのだが
正直な話、文金高島田に萌える香具師っているのか?

30:名無しさん@ピンキー
06/06/11 14:02:35 3WJjItIm
白無垢には萌えないこともないが…
あの金襴緞子にはちょっと萌えられない
つーか衣装よりあのヅラが無理

31:名無しさん@ピンキー
06/06/11 17:27:41 5CqkGrUo
確かにあのヅラはせっかくの美女を台無しにするよな。

32:1/3
06/06/11 23:21:22 m296zZKA
ぬるい小ネタ投下
エロなし。ヌル甘新婚。姉さん女房。


「はいはい、もうどいてくださいな」
見かねた彼女に、背中から声をかけられた。
俺のトランクの前に座り込むやいなや、一向に片付かなかった中身が
次々と選別され整頓されていく。
「……えーと、俺は何をすれば……」
「次のお仕事の資料でも読んでてください」
きっぱりと俺に戦力外通告をつきつけ、彼女は要領よく作業をこなしていく。

長い髪を頭の後ろでまとめて、部屋着の上にカーディガンを羽織った地味な姿。
見慣れた普段着を見ていると、今日見た白く眩いドレス姿がまるで夢だったかのようだ。
それが不思議で、休みなく動く細い腕をじっと見つめてしまう。

「……生真面目なくせに、だらしないとこありますよね。あなたって」
あきれ返った声で我に返る。
彼女はくしゃくしゃに突っ込まれていたシャツを取り出し、大げさに溜め息をついた。
じとりと切れ長の目がこちらを見ている。
「う、すまん」
ここは手伝ってもらっている手前、素直に謝っておくべきだろうと頭を下げた。
「……まあ、いつものことですけど」
拍子抜けしたように、彼女はしかめっ面をほころばせて、
手際よく洗濯物をまとめて立ち上がる。

33:2/3
06/06/11 23:22:16 m296zZKA

二つ年上の彼女とは、同期入社で知り合って、やがて仕事上のパートナーとなり数年、
いつ恋人と呼べる関係となったのかは曖昧なまま、とうとう結婚した。
結婚に至る経緯というのは、正直思い出したくないことの方が多い。
ただ、自分の妻となってくれた物好きな彼女に感謝しよう。
それでいいじゃないかと自分に言い聞かせ、軋み始めそうな胃を押さえ、
言われた通り仕事の資料に目を通そうと努める。

不意に暖かいお茶を満たしたカップが、顔の横に差し出されて驚く。
見上げると、彼女が腹を押さえた俺を心配そうに見つめていた。
俺の横に腰を下ろし、じっと俺の顔を覗き込んでくる。

「久々のご実家でお疲れになったんでしょう?」
勘当息子の俺が10年ぶりに帰省した実家での日々は、
結婚式を含めて、慌しいことこの上なかった。
しかし、いくらうちの母が友好的で、姉妹どもと面識があったとはいえ、
他人の家で過ごした彼女の方が、精神的負担が大きかったのではないだろうか。

「いや、俺は大丈夫だ。おまえの方こそ疲れてないのか?」
「んー……、疲れてる暇もありませんでした」
すました顔で平然と答えて、自分のカップを口に運んでみせる。
このしたたかさには、一生かなわんと思う。

つられるように口にしたお茶は、俺の好み通りで文句のつけようもない。
それは二人が過ごした時の長さを実感させる。
俺だって、彼女の嗜好―好きな食べ物だとか、酒の銘柄だとか―は
よく知っているつもりだ。
とはいえ、俺が彼女に文句のつけようもないお茶を淹れられて、
彼女の荷物を手際よく片付けられるかというと、間違いなく無理なのだが。


34:3/3
06/06/11 23:24:17 m296zZKA

「あー、何と言うか、その……、これからも、よろしく頼みます」
世話をかけてしまっていることを改めて自覚し、自然と出てきたのは、
我ながら気の利かない言葉だ。
ぽかんとした彼女の顔に、呆れられたか?と内心びくついてしまう。

「……はい。こちらこそよろしくお願いします」
頷いた彼女の白い頬が、少し赤く染まっていた。
はにかんだような笑顔に、不覚にもどきりとして慌てて目を逸らす。

その顔も姿も、何もかもが見慣れたもので、結婚したからといって
目新しいものはないはずなのに。
気の強さも、辛辣な物言いも、すぐ手の出る性格も重々承知しているのに。

それでもこうして並んでいると、顔がほころんでしまいそうなのは何故なのだろう。
カップを置いて、甘えるように身を寄せてきた彼女の小さな肩を抱いて、
俺はぼんやりとそんなことを考えた。


おしまい。
二次創作のつもりで書き始めたのですが、
原作の背景を説明を加えたら、思ったより長くなったので、
名無しにしました

35:名無しさん@ピンキー
06/06/11 23:26:23 u3fveT2S
>>32-34
乙です。

このくらいの長さでも、エロなしでもいいなら…
挑戦してみようかなあ…

36:名無しさん@ピンキー
06/06/11 23:44:56 pZw0Le6R
GO!応援するぜ

37:名無しさん@ピンキー
06/06/12 00:14:07 M9DO+WTL
>>32-34
まったり幸せな新婚ぽさが好きだ
姐さん女房派なので、この後の夫婦生活(ぶっちゃけエロ)も読みたいwwwww
あと原作が何か表記してくれると嬉しい

>>35
スレの活性のためにも頑張ってくれ~!

38:35 ◆lq6EYgfo0M
06/06/12 00:22:27 rN/HQWkQ
本当に即興です。長くないです。
結婚式直前の1コマ、になるのかな?

とんとん、とドアをノックする。
「はーい」
深呼吸をしてドアを開けると、白無垢のウエディングドレス姿の彼女が座っていた。
俺は思わず息を呑んだ。
俺と彼女の顔を見比べると、この部屋まで連れてきた女友達がふふっと笑った。
「じゃあ、私はこれで。熱いカップルの邪魔しちゃいけないしね。あゆみ、あとは式場でね」
「あ、うん」
あとに残された静寂……いや、沈黙か?

彼女は高校の同級生。実は高校の頃、俺は彼女に恋をしていた。
もっとも、ヘタレだった俺は告白などできず、片思いで終わっていた。
はずだった。
大学を出て就職後、仕事のお得意先に彼女―あゆみ―がいた。
仕事上で話をするうちにお互いに気づき、お近づきになる機会を得た。
そして彼女もまた、俺に片思いしていたことを知った。

仕事が一区切りついてから、俺たちは生涯のパートナーになる道を選んだ。
かつて好きあっていた二人なのだ。
数年のブランクを経たとしても、ただのカップルから前進するまではそれほど時間もかからなかった。
今日まで、その間わずか7ヶ月。
彼女が仕事では「クール」で「できる女」を見せる一方で、俺の前では甘えたり天然な部分を見せたり、素の部分を見ることができるのは嬉しかった。
ただ、同時に少し後悔もあった。
……なんでもっと昔に告白しなかったんだろうな、って。
ノロケかよ、って突っ込みは聞かない。


39:35 ◆lq6EYgfo0M
06/06/12 00:24:16 rN/HQWkQ
「……もう、黙ってないで何か言ってよ」
「ごめん」
少し不満そうな彼女の顔。
「綺麗だなあ、って見とれてたんだ」
その言葉で、彼女の表情が明るくなる。
「ドレス買ったときの試着でもしっかり見てるんだけど……
やっぱり、こうして結婚式っていう場で見ると、オーラが違うっていうか……」
「ありがと」
椅子から立ち上がった彼女は、俺のそばまで近づいてきた。

「キス、しよっか」
「バカ、誰も来ないなんて保証ねえんだぞ」
「いいじゃん。見せ付けてあげようよ、私たちのアツアツぶり」
キスをせがむように目を閉じて唇を差し出してきた。
「ったく、人が見てねえとすぐ甘えるんだから」
そう皮肉を言う俺も、まんざらじゃない。
差し出された彼女の唇に、自分の唇を重ねた。
とはいえ、しっかり舌を絡めあってキスして、他のところもキスしたり触ってあげたりして……
なんていうほどの愛を確かめる時間がないのは、お互いよくわかっている。
それにお互い密着しちゃってるわけで。
何か妙なこと疑われたんじゃ、俺も気分が悪い。
ドレスにしっかりとしわができる前に、名残惜しくも唇を離した。
「この続きは……また今度ね?このドレスは私のものなんだから」
付き合う中で俺の性的嗜好を知った彼女が、見透かすように笑った。
「そうだな。じゃあ、俺…控え室に戻るわ」
「うん」
背を向けて、ドアの手前。
「これから、いーっぱい、楽しい思い出作ろうね、……あなた」
楽しそうに、でも少しだけ照れくさそうな彼女の声が聞こえる。
俺は「ああ」とだけ答えて、彼女の控え室を後にした。


40:35 ◆lq6EYgfo0M
06/06/12 00:25:49 rN/HQWkQ
以上です。
もうちょっと行間あけたほうが読みやすくなったかな?

つまんねー、見たくねえ、と思えばするーしてやってください。

41:名無しさん@ピンキー
06/06/12 00:27:02 wePEOrZF
両方GJ!エンジンかかってキタかな?

42:名無しさん@ピンキー
06/06/12 00:51:04 QVMfEgp+
>>39
ハァ━━━ ;´Д` ━━━ン!!!!
この勢いで職人さんが増えてくれると嬉しいな…

43:名無しさん@ピンキー
06/06/12 01:18:27 6wpY7ja+
ふと思った

ラブラブな子作りネタは、孕ませスレ行きなのだろうか
その辺の住み分けはどうなるんだ?

44:名無しさん@ピンキー
06/06/12 07:37:55 Jl1VuH20
是非こちらに

45:名無しさん@ピンキー
06/06/12 21:32:51 QVMfEgp+
結婚かそれに関係する事柄があれば、ぜひこちらに…

46:名無しさん@ピンキー
06/06/15 15:45:52 q7gSBthN
「おかえりなさーい」
「うわっ!?なんだよ、その格好は?」
「え、こーゆーの嫌い?」
 なんと幸恵さんは全裸にエプロンだけの姿で俺を出迎えてきたのだ。
いくら最近はご無沙汰とはいえ、こんな露骨なアプローチは・・・
「あのさ、先に風呂に入りたいんだ、今日は1日ずっと外回りで・・・」
「そう、やっぱりこんな格好は若い娘じゃないと興奮しないんだ・・・」
「いや、幸恵さん十分に若いって」
 幸恵さんはプイっと振り向いて廊下を歩く、白いエプロンのすきまから大きなお尻が・・・
交際前、ずっと俺を悩殺してきたシミひとつない真っ白なお尻がプルンプルンと左右にゆれている。
いかんいかん、彼女のペースにのせられていては!俺は明日の朝までに書類を完成させなければいけないのだ。

「お風呂が沸くまでビールでもどうぞ、あ、な、た!」
 手酌を絶対に許さない幸恵さんが俺にビールを注ぐ。かつて会社の飲み会で
何度も覗き見していた大きな胸の谷間がエプロンからこぼれおちそうだ。
そういえば入社当時の研修会で講師として登場した幸恵さんをはじめて見た時に
「なんて胸の大きなお姉さんだ・・・」と呆気に取られ・・・いかんいかん!
ビールなんか飲んでは仕事にならないぞ、彼女はいまや専業主婦。俺が家計を支えねばならんのだ!
「いまオツマミ作るからねー」



47:名無しさん@ピンキー
06/06/15 15:49:08 q7gSBthN
トントンと包丁の音がこ気味よいリズムを刻む、幸恵さんの長い黒髪が汗でほつれて背中にはりついる。
俺より8つも年上だというのに、この人の肌はいつもピンっとハリがあるなぁ・・・
「いやーんっ!お尻、蚊に刺されちゃった!かゆーい!!」
突如、幸恵さんが大きなお尻をクネクネと振りはじめたではないか、そんな挑発にのるような俺では・・・
「かいてっ!かいてぇぇ・・・かゆいのぉぉ」
駄目だって!俺は明日の・・・明日のために・・・・ため・・・たまらんっっス!!
「幸恵さんっ!」
「だ、だめよ、あなた・・・こんなところで・・・だめぇぇ・・・」
幸恵さんの「だめ」は「ok」と同義語!俺は真後ろから大きなお尻をワシつかみにした。
ずっと憧れてきたお尻を今では毎日、触ることも・・・
「そこ・・・かいて・・・」
舐めることも・・・
「だめよ・・・だめだってば」
叩くことも自由なのだ!
「ひうっ!痛い!痛いぃぃ!!」
幸恵さんは大きなお尻を振りながら俺の方へ突き出す、それも左右にゆすりながら。
「ごめんなさいっ!あなた疲れてるのにエッチに誘ってばかりでごめんなさいっ!!」
まったくだ、このお尻のせいで俺はこの半年ずっと睡眠不足なのだ。
「お仕置きしてっ!幸恵にお仕置きしてぇぇ」
かつての上司がこんなにイヤらしい誘い方をするなんて思いもしなかった、が、
今では彼女は俺の妻。夫としてみっちり教育せねばなるまい。
「幸恵さん、どこにお仕置きが欲しいの?」
「幸恵の・・・アソコに・・・あなたの・・・おちんちんで」
俺は思いっきりお尻を叩いた。物覚えの悪い妻を持つと苦労する。
「ごめんなさいっ!お、オマンコに・・・あなたの・・・おチンポでお仕置きして!」
言い終わると同時に俺は幸恵さんに突撃した。これで明日も寝不足だろう・・・
これから先、はたして俺は社内で出世できるのだろうか?(おしまい)

48:名無しさん@ピンキー
06/06/15 20:50:17 amwtbUiY
エロい年増は大歓迎!


49:名無しさん@ピンキー
06/06/15 22:10:16 LuB1pI2r
結婚ネタでお勧めのマンガ・小説などありますか?
恋人同士や、夫婦として登場するカップルはあっても、
作中で付き合って、結婚までたどりついたカップルはあまり見ないと思う

50:名無しさん@ピンキー
06/06/15 22:17:23 Yul2EVct
>>49
武装錬金
って言っても最終回の扉絵で、メインの二人がウェディングドレス&タキシード(+お姫様抱っこ)してただけだが

どう見てもスレ違いです。本当n(ry

51:名無しさん@ピンキー
06/06/15 23:08:49 RaPLuZqN
エロ無しでスマンが、頭に浮かんだので投下します。
しかもここに投下していいのか迷ったが、落とします。
レスが伸びるといいなぁ…。


「あっ…」
ぼぅっとテレビを見ていた俺の隣りで、かくっかくっと頭を揺らしていた彼女がいきなり目を開け呟いた。
「どうした?」
「…今ね、蹴ったの。起きろって言ったのかな?」
クスクスと微笑みを浮かべながら、お腹を撫でる。
勢いにまかせて彼女の事を考えなかった夜から早七ヵ月、俺は少しの罪悪感と少しの幸せを味わいながら、明日テーブルに置いた茶色の紙を出しに行く。

52:名無しさん@ピンキー
06/06/16 00:07:19 s0X1Poh/
こんなスレ出来てたんですね、知りませんでした。
なんか思いついたら投下してみますね。

53:名無しさん@ピンキー
06/06/16 07:03:21 pCh/20qE
「嫁」もいいが「女房」という言葉が好きだ。なんか安心感があっていい

某ラビット氏がたまに言う「女房に片思い」というのはかなりの名言だと思う
誰かこれをテーマに書いてみやせんか?

54:名無しさん@ピンキー
06/06/17 21:54:39 NH4a/hU+
保守がてら亀レス

>>50
和月作品ならるろ剣の方が結婚ネタ多くないか?
弥彦外伝?で剣心と薫の子供が出てきてたしw

55:名無しさん@ピンキー
06/06/18 11:04:43 4UOGQqZ8
ウェディングドレスの花嫁を立ちバックで犯したい

56:名無しさん@ピンキー
06/06/18 12:02:46 reAUejrt
あげとみせかけてアガペ

57:35 ◆lq6EYgfo0M
06/06/18 22:17:54 5RTrda6r
うう…なぜに当日の未明は大丈夫で、夜からプロキシ扱いだったんだ…
と愚痴ってみる。

>>55
それを匂わす文言は入れてみましたが作者もヘタレなのでorz

58:名無しさん@ピンキー
06/06/19 14:09:03 kJUFiOuu
保守

59:?
06/06/19 16:07:37 SNdi4ELU

みんな聞いて!!最近仁が仁の彼女とHしたんだって。
しかもコンサート中にディープKISSしたんだよ。
コンサート終わった後に仁が彼女を会場の奥に連れ込んで無理やりHしたんだって。彼女は嫌がったんだけど胸を揉んだりなめたりして凄かったんだって。
帰りの電車の中でも触ったりしたんだってさ。
そのときの画像がURLリンク(jin-kita)
コレは他の掲示板に5箇所以上にコピペしないと見れません。
コレは他と違って本物だよ!わたしも嘘かと思ってやってみたけど見れちゃった!!仁のいっちゃった
顔とかまじやばい!!仁のアソコも超ドアップたったの45秒だけどスゴイよ。
でもちゃんと違う掲示板に5箇所コピペしないと見れないよ。

以上です。


60:35 ◆lq6EYgfo0M
06/06/20 22:53:31 TWLaXWxN
うーん、今回はちょっとネタとしては甘いというより重めかな。
でも、とりあえず結婚ネタではあるので…
だめだ、って思ったらIDをNGワードにしてスルーしてください。

61:35 ◆lq6EYgfo0M
06/06/20 22:56:01 TWLaXWxN
「おっ、ひかりちゃん、うまくなったねえ」
「おじちゃんのおかげだよ~……それえ」
「こらあ、ひかりちゃん!おじちゃんじゃなくてお兄ちゃんって呼びなさい、って言ってるだろ!」
娘と彼がボール投げをして遊んでいるのを、ぼんやり見つめる私。
(楽しそうだなあ、ひかり……)

私、吉岡いずみはいわゆる「シングルマザー」というやつだ。
短大を出て働いていて、その頃いた彼と結婚するつもりだった。
そのつもりでエッチもしたのに、急に連絡が取れなくなった。
借金のせいだとか、いろんな噂は入ってきたが、今となっては気にしてもしょうがない。
とにかく私は妊娠していた。そのときの子供がひかりだ。
以来4年間、私は働きながらひかりを育ててきた。
母さんが協力してくれるからなんとかなっているが、やっぱりシングルマザーって大変だ。
社会人として親に頼りきるわけにもいかないし、かといって独身なのに小さな子供がいると、できる仕事も限られてくる。
必然、収入も限られてくる。

そんな中、今の職場で出会ったのが今の彼―秀二だ。
私より三つ年上で、仕事もばりばりこなす。営業職の職場ではトップだ。
実年齢より少し上に見えなくもないけど、それに見合った包容力とでもいえるものがあると思う。
3歳になる前のひかりを連れて買い物に来ていたとき、偶然秀二と会った。
最初はやっぱり驚いていたけど、一生懸命ひかりに話しかけて、緊張を解こうとしていた。
そのせいもあるのだろう、ひかりが親戚以外で最初に甘えたり親しんだりする様子を見せた相手も秀二だった。
……後で彼が告白したところによると、私に好意を寄せていたのは事実だけど、
ひかりから先に仲良くなろう、って考えたのも事実らしい。
まじめ一辺倒に思えて、意外と周到なところもある。
それが仕事でも好成績を残す秘訣なのだろうか。


62:35 ◆lq6EYgfo0M
06/06/20 22:57:58 TWLaXWxN
そうこうするうち、ひかりと秀二が戻ってきた。
「ひかりちゃん、ボール投げるのうまくなったねえ」
「うん、秀二おじちゃ……お兄ちゃんのおかげ」
慌てて言い直すひかりを見て、思わず笑ってしまう。
「こら、そこ笑わない」
「ははっ、ごめんごめん」
その様子を見ていたひかりが、ぽつりと漏らす。

「あーあ……秀二おにいちゃんがひかりのパパだったらいいのに」

「え?」
終わってからお茶を飲んでいた秀二が突然むせる。
私もドキッとした。
平静を装って秀二を気遣う。なんだかお互いに気まずい。
純粋な子供の言葉は時にドキッとさせられる。
それからは、うまく話もかみあわず、ひかりが疲れていたこともあって早々に帰ることにした。

秀二が運転して、私が助手席。
ひかりは後ろのチャイルドシートでぐっすり寝ている。
寝ているからと気を使うわけではないが、いつになく二人の間に会話がなかった。
(「ママは秀二おにいちゃんのこと好きなの?」)
ひかりが前に言っていたことを思い出していると、秀二が口を開いた。

「その……さ、いずみはああいうことがあったからさ、大変だよね」
いつもはうまく話す秀二も、ひかりの言葉の緊張から解けていないのだろう。
「うん……」
「……でも、ひかりちゃんのためにも、いつまでも今のままじゃいけないんじゃない?」
「それはわかってるけど……」
秀二は、後ろの席でひかりが寝ているのを確認すると、ゆっくり口を開いた。
「なあ、もし、その……俺が結婚してくれ、って言ったら、いずみはどうする?」
「えっ?」
私は言葉を失った。


63:35 ◆lq6EYgfo0M
06/06/20 23:00:42 TWLaXWxN
「別に、ひかりちゃんがあんなこと言ったから今言ってるわけじゃない。
いつか、いずみにきちんと話さなきゃな、とは思ってたんだ。
さっきのひかりちゃんの言葉がきっかけになったのは確かだけどね。

……俺は、いずみと結婚して、3人で幸せな家庭を築きたいんだ」


彼の言葉を、ゆっくりとかみ締め、理解しようとする。
秀二のことは好きだけど、どうしても怖くて―また同じ目に遭うんじゃないか―
そう思うと、今までずっと身体を許すことができなかった。キスが限界だった。
「って、こんなこといきなり言われてもやっぱり答えられないよね」

「そんなことない」
私は、思わず口をついて出た言葉に自分で驚いていた。
だけど、言ってしまうと―堰が壊れたかのように―思いのたけが溢れ出てきた。

「私だって、秀二のことは好きだし、すごく嬉しいよ。
ひかりも秀二にはすごくなついてくれてるし、今すぐにでもきちんと答えたいの。
だけど、だけどね……私、怖くて……。

秀二のこと、プライベートだけじゃなく、仕事も通してみて、信頼できる、頼りたい、って思えてるのに……
心のどこかで、またあんな目に遭うんじゃないか、って思ってて……」
いつの間にか、私の頬を大きな涙の粒が伝っていた。
もう、嫌われてしまったかもしれない。
こんな勇気のない奴、秀二だったら嫌いになっちゃうかもしれない―。


64:35 ◆lq6EYgfo0M
06/06/20 23:03:25 TWLaXWxN
秀二は車をコンビニの駐車場に止めると、私の肩に手を置いた。
「ごめん、ごめんな……いずみのこと、わかってるつもりだったのに、
ちっともわかってなくて……つらいこと、思い出させちゃったみたいだな」
ポケットからハンカチを取り出して、そっと私の涙を拭いてくれた。
「だけど俺は……絶対に、いずみにもひかりちゃんにもそんな思いはさせない。
そう決意できたからこそ、いずみと結婚したい、3人で幸せになりたい、って思ったんだ」

「秀二……」
私は、今度こそこの人の包容力に任せようと思った。
思いをぶつけて、勝手に泣いて、優しく抱きかかえられて―
そのうちに、不思議と涙が止まり、心にあったしこりが解けて消えていくのがわかった。
「……ありがとう」
「えっ?」
「私……秀二のお嫁さんになってもいいかなあ?」
一瞬あぜんとした秀二は、すぐに最高の笑顔を見せてくれた。
「バカ、いいかなあ、じゃないよ。
『私をお嫁さんにしてください』だろ。
ほら、ちゃんと涙ふいて、いずみも笑顔で言ってよ」
「うん……」


私はひかりを起こさないように、でも最大限の笑顔で、こう言った。
「秀二、私をお嫁さんにしてください」
って。

65:35 ◆lq6EYgfo0M
06/06/20 23:07:07 TWLaXWxN
以上です。
あ、秀二の苗字いれるの忘れたなあ…
予定では「久田」のつもりでした。


やっぱりこれ以上の長さは厳しいなあ…

66:名無しさん@ピンキー
06/06/21 00:45:10 n+3XKQzh
いや~これくらいなら全然重くないですよ。GJでした!

67:名無しさん@ピンキー
06/06/21 01:57:25 jx/KYQOc
GJ!
読む分には、コレだけのクオリティならもっと長くても良いくらいですよ。

68:52
06/06/21 22:12:22 XPSyEEK1
とりあえず一つ書いてみました。

ちなみにあまりエロくないです

69:52
06/06/21 22:12:54 XPSyEEK1
はぁ…憂欝だ。家に帰るのが恐ろしい。…帰ったらまた始まるのかと思うと震えがくる。
はたから見ればオレは職場のマドンナを射止めた幸せ者。彼女は結婚してからも同じ職場で働いている。
職場の同僚達からは羨望の眼差しを受けている。なぜなら彼女は頭がよく、仕事もバリバリこなす。
そして何よりなかなかの美人でスタイルもいい、オレの自慢の嫁さんだ。
ただ…事情をよく知る同期の友人からは哀れみの眼差しが…
その愛する妻は先に帰って夕飯を作ってくれている。今日は肉じゃがらしい。飯は楽しみだ。…飯は、な。
…なんで新婚一ヵ月で帰宅恐怖症にならなきゃいけないんだ?
そうだ、今日こそバシッと言ってやるか…いい加減にしろ!ってな。…やっぱり明日にしようかな?
うん、そうしよう。…だってかなえ、怒ると恐いんだもん。

部屋の前でドアを開けるのを躊躇するオレ。今日はどんな趣向で出迎えてくれるのか…恐ろしい。
「た、ただい…ま?」
ドアを開けると愛する我妻が白い清楚な感じのエプロンを着て迎えてくれた。
「お帰りなさい!チュッ…ご飯にする?お風呂にする?それとも…水・鉄・砲?」
あれ?今日は普通にエプロン姿か、ホッとした……水鉄砲?なんだそりゃ?
「かなえ、水鉄砲ってなんだ?」
「うふふふ…気になるの?じゃ取ってくるわね、少し待っててね」
オレの問い掛けには答えず、水鉄砲を取りに行くかなえ。その後ろ姿を見つめるオレ。
………裸エプロンか。ゴクリッ…
……ハッ!ダメだダメだ!いつもこうしてかなえのペースに乗せられるんだ!
結婚してから一ヵ月で97回…オレがかなえに出した回数だ。
結婚式の夜にかなえとかわした言葉を思い出す……

『うふふふ…これで名実共に直樹の奥さんになれたのね。嬉しいなぁ…』
『オレ、こんな綺麗な嫁をもらえるなんて思ってもみなかったよ。…かなえ、オレ幸せだよ』
『直樹…あたしも幸せよ?うふふふ…せっかくの新婚さんなんだからいっぱいイチャイチャさせてね?』
『当たり前だろ?オマエが嫌がってもイチャイチャしてやるさ!』
『愛してるわ直樹!…じゃ、さっそく…ね?』
『ああ、オレも我慢できねぇよ…好きだ、かなえ』
『あ…直樹…いっぱい愛して!…今月のノルマは100回ね?』
『100回?ははは、そんなにしたらオレ、干乾びちまうな』
『うふふふ…頑張ってね?な・お・き…チュッ!』

………まさか本気で百回もやるつもりだったなんて…オレは思春期の中学生じゃないぞ!
オレがブツブツ言っている間にかなえが水鉄砲を持ってきた。
そういや水鉄砲なんて何に使うんだ?
「はい、直樹。…ここが20点。…ここが50点。…そしてここは100点よ。しっかり狙ってね?」
そう言って自分のお腹、胸、下半身を指差すかなえ。なんだ?…とりあえずやってみるか。ピュッ!
エプロン越しにかなえの胸を水鉄砲で打ってみた…エプロンが水で少し破れてきた。
…そうか、そのエプロンって紙で出来てたんだな。…うおおおおをおをををを~~~~!!!
ピュピュピュピュピュピュピュピュ!!エロい!エロすぎんぞかなえ!
水で溶けるエプロン!めちゃくちゃ興奮する!
オレの連続射撃で紙エプロンはもう何の役にも立たず、かなえの白い肌があらわになってきた。
その敗れ具合がたまらない!もう、なんつーか…エロすぎだ!
「はぁはぁはぁはぁ…か、かなえぇぇぇぇ~~!!」
「きゃぁぁぁぁぁ~なおきぃぃ~~!!」

玄関先にて98回目終了。…100回まで後2回。



70:52
06/06/21 22:13:40 XPSyEEK1
ちなみにこの二人は他で書いていた二人です。

ネタを思いついたら続き書きます

71:名無しさん@ピンキー
06/06/21 23:25:53 2NtqGAXi
アホだこいつらw(ほめ言葉)

続き待ってます

72:名無しさん@ピンキー
06/06/22 11:01:27 U+nL8gsH
ケッ!どいつもこいつもベタベタしやがって…
もっと書いてくれ

73:52
06/06/22 23:44:29 LfjT6aF3
続き投下します

74:52  ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA
06/06/22 23:45:40 LfjT6aF3
「うふふふ…もう直樹のエッチ!…汗、かいちゃったね、夕御飯の前にお風呂入りましょ?」
ま、また誘いに乗ってしまった…でも興奮したなぁ。
『紙エプロンを水鉄砲で破かせる』というかなえの奇襲戦法に乗ってしまったオレ。
最近確実に寿命が縮んでいるような気がする。
…っていうか吸い取られてるんじゃないか?
オレの寿命を吸い取っているであろう人を見る。
アソコから溢れているオレが出した精液をすくい取って舐めている。…エ、エロいな。
オレを真っ直ぐに見つめながら舐めている。
そして舌の上で転がすように味わってからゴクリと飲み込んだ。……はぁはぁはぁ…すっげぇエロいぞかなえ!
……い、いかん!また誘いに乗るところだった!
くそ~、見せ付けるように舐めやがって…興奮するじゃねぇか!
これがかなえの作戦だ。こうやっていつもオレを誘ってきやがる。
「そうだな、今日は…っていうか最近疲れてるからな、疲れが溜まってるんだよ。
ゆっくり風呂につかって…美味しい飯を食って…泥のように眠るとするよ」
オレの言葉に小さく「チッ」と舌打ちをするかなえ。
一応予防線を張ったからこれで今夜は諦めてくれるかな?……んな訳ないよなぁ。

「ふぅ~、いい湯だ……癒されるなぁ」
湯船に浸かると自然と声が出る。…なんかオッサンみたいだな。
オレはてっきり一緒に風呂に入ってくるもんだと思っていたんだが…かなえ、今日はもう許してくれるのか?
ふと湯舟の中を見てみる。わが息子が力なくたゆたっている…さすがのマイサンも疲れ果ててるな。
湯船に沈むマイサンをそっと撫でてやる。
あのかなえを相手に毎日毎日…お前は勇者だよ、勲章もんだ。
今日こそは…今夜こそはゆっくりと休ませてやる!そうマイサンに誓ったその時、浴槽のドアが開いた。
(まぁ新婚だから一緒に風呂ぐらい入るよな…けど今日はもうSEXはしない…か、かなえぇぇ!!)
入ってきたかなえを見たときマイサンがピクリと動いた。
かなえ…その歳でスクール水着は………はぁはぁはぁはぁ…か、かなえぇ…ダメだダメだ!
あ…あぶねぇ…危うくかなえの策略に乗るところだったぞ!
しかし今のオレにはスクール水着ぐらいじゃ通用しないんだよ!…どうにかな。
「直樹、疲れてるんでしょ?背中流してあげるね?あ、その前に…はい、ハ・サ・ミ」
……ハサミ?なんだ?一体なんに使うんだ?

「なぁハサミなんてなんに使うんだ?風呂場で使うことなんてないだろ?」
渡されたハサミを持ちながら質問した。…かなえ?なんなんだよ!そのしてやったりの顔は!
…乗ったのか?オレ、誘いに乗ってしまったのか?いつ乗っちまったんだよ!
「そうよ、お風呂で使うことなんてないわよ?だからね…このハサミをこんな風に使っちゃ、ダ・メ・よ?」
そう言ってオレからハサミを奪い…水着の胸のところをチョキチョキと切り出した。
む…胸が…乳首が丸見えだ…はぁはぁはぁはぁ…エ、エロい!
「はい、直樹…こんな風に使っちゃ…イ・ヤ・よ?」
オレにハサミを渡したかなえは、ハサミで切り取った部分より覗いているキレイな乳首を自分で舐めている。
胸を揉みくだしながら舐めている…股を開いて…自分で…アソコを…触り…な…がら…うおおをぉぉををぉぉぉ!!!
チョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキ!!!!
スクール水着を切り刻む。胸が…アソコが…丸見えだ。
申し訳程度に残った水着が…メチャクチャエロい!エロすぎんぞぉぉ~~!!
「うおお~~!!かなえぇぇぇぇ~~~!!!!」
「きゃああああ~~~なおきぃぃぃ~~!!」

風呂場にて99回目終了。…100回まであと1回。


75:名無しさん@ピンキー
06/06/23 11:36:35 6jnN9m0R
ええい、このバカ夫婦がw
GJしか言えないではないか

76:名無しさん@ピンキー
06/06/23 12:11:37 5IJt0rOR
つ、つぎは食事だな?夕飯ですごいアレなんだな?
それとも夕飯は普通でベッドがメインディッシュなのか、そうなのか?

おもしれえええええええw馬鹿だ馬鹿だバカ夫婦だw

77:35 ◆lq6EYgfo0M
06/06/23 21:19:42 je2lK1c5
>52さん
新婚バカップルぶりがw
おもしろさが伴っているのがいいですよね。
コスプレ好きな方ですか?という疑問もあるけど…

>67
「これ以上の長さはきつい」というのは、
「こちらが作品としてまとめあげられるか自信がない」って意味でして。
挑戦はしてみますが、なかなか長編までの道は険しそうです。

他のコメントいただいた方もサンキューです。

78:名無しさん@ピンキー
06/06/24 00:29:09 9Z/touPN
>>73
ツクバさんww近頃見ないなと思ったらこんな所にwww
上位スレに報告しますた。

どうでもいいけど、>>59-60が何故か502で見られない……。>>59-60を含むと502になるんだよなぁ。
誰か、>>59-60になんて書いてあるか教えてくれ。

79: ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA
06/06/24 01:06:57 4LoMS9Cl
>>77
いやいや、コスプレ好きじゃないですよ?…興味はありますがねww

>>78
見つかっちゃいましたかw
上位スレではかなえのキャラを生かせなかった気がしたのでここでハジケてもらってますw


80: ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA
06/06/24 10:48:46 4LoMS9Cl
続きかけました。いちおうこれで最後です

81: ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA
06/06/24 10:49:22 4LoMS9Cl
(ダメだ…体が重い。このままじゃオレ、死んじまうんじゃねぇか?)
風呂場での一戦を終えてかなえは軽く体を洗い、ツヤツヤした顔で飯の準備の為に出て行った。
疲労困憊のカサカサ顔のオレは、しばらく湯船に浸かり体力の回復に努めることにした。
しかしスクール水着をあんなふうに使ってくるとは……さすがだな。
ストッキング破りとかは付き合ってる時に何度もしたけど…はさみで切るってのも趣があっていいな。
興奮しすぎてビンビンになっちまったもんな。
けどさすがに今日はもう無理だぞ…もう立たねぇよ。マイサンが死んじまうよ…取れちまうよ…
風呂を出たらかなえに言おう。…正直にもう無理って言えば許してくれるだろ?
そうだよな、なんたってオレ達は愛し合う夫婦なんだからな!
夫がヘロヘロになってんだからきっと気遣ってくれるよな!………くれるよね?………くれたら、いいなぁ。

ドキドキしながら風呂を出る。かなえ、また何か仕掛けてくるんじゃねぇのか?
オレの予想に反してかなえは飯の準備をして待っていてくれた。
今はピンクの可愛らしいエプロンを着て味噌汁の味見をしているところだ。
なんかこういうの見たら結婚してよかったなって思うんだよな!
「風呂出たぞ~。かなえ、飯はもう食えるのか?お前の作った飯、最近美味くなったから楽しみなんだよ」
かなえのエプロン姿を見てホッとした俺は腹を満たす事にした。
美味いもん食って体力回復させなきゃな!
「もう、直樹ったら!最近美味しくなったって…それじゃ前まで不味かったみたいじゃないの!」
「はははは!そんなに怒んなよ。お前が作った飯ならどんなもんでも美味いよ。…オレにとっては最高の飯だよ」
「…なによ直樹、褒め殺し?そんなに褒めても何もでないわよ?」
「ははは!褒め殺しなんかじゃねぇよ、オレの本心だよ。それより早く食わしてくれ、もう腹へって腹へって…」
「ハイハイ。じゃ、ご飯つぐわね?…はいどうぞ、たくさん召し上がれ」
「いっただきま~す!……うっめえ~~!!かなえ、また腕上げたな!」
かなえ手作りの肉じゃがと味噌汁にがっつく。マジで美味い!
そんなオレを見て嬉しそうにほほ笑むかなえ。ああ、幸せだなぁ………このまま行けば、な。
とりあえず飯を食う事に専念するオレ。食うだけ食って体力回復しなくちゃな!

「ねぇ直樹…ねぇったらぁ…いいでしょ?」
飯を食ってのんびりテレビを見ていたオレに、風呂から出てきたかなえが迫ってきた。
黒の下着姿で何故か白のハイソックスを履いている。…さすがだな、オレの好みに合わせてきたか!
普段なら黒の下着とハイソックスで合せ技一本!ってとこなんだが…もう無理なんだよ、休ませてくれ。
「ゴメンな、今日は疲れてるから無理なんだよ…二回もしたから今日はいいだろ?」
「え?何が無理なの?…うふふふ、私が元気にしてあ・げ・る。…元気になぁれ…元気になぁれ」
オレの隣に座ったかなえはそう耳元で囁きながらマイサンを撫で始めた。
マズイ…気持ちいいぞ!微妙な力加減がまた気持ちいい……いい加減にしろ!
「かなえ!いい加減にしろよ!」
思わずかなえの手を払い、怒鳴ってしまった…かなえ、かなりビックリした表情してるな。
かなえを怒鳴るなんて結婚してから初めてだもんな。
「……怒鳴ってゴメンな。でもオレ、ホント疲れてんだよ」
「…グスッ、ゴメンなさい…直樹が疲れてるなんて気がつかなかった…ホントにゴメンなさい…」
両手で顔を押さえ泣きじゃくるかなえ。強く言いすぎたか?
「かなえ…ホントゴメンな。今夜ぐらいはのんびり過ごそうや」
「…うん。……そうだ、この間知り合いからとぉっても面白いDVD借りたの!一緒に見ましょ?」
そう言ってカワイク首を傾げるかなえ。…あれ?泣いてたんじゃないのか?



82: ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA
06/06/24 10:51:46 4LoMS9Cl
「それいいな。そのDVDどんな内容なんだ?」
これだよ、こういうのを待ってたんだ!
かなえの肩を抱きながらのんびりDVD鑑賞!心が癒されそうだな。
「うふふふ…そうね、直樹は恐ろしさのあまりに全身から脂汗が出るんじゃないかなぁ?」
「なんだ?ホラー映画か?ははは、オレそういうの強いぜ?男らしいところ見せてやるよ!」
「フフフフ…それは楽しみね。じゃ、DVD取って来るから…逃げないでね」
…あれ?なんだろう?かなえの表情を見たら全身に鳥肌が立ってきた。
あれは…怒っているときの顔だよな?何で怒ってるんだ?やっぱりSEX断ったからか?
そんなことであんなに怒るのか?DVDを取りに行くかなえの後姿を見ながら首を傾げる。
その時オレの携帯にメールが届いた。
(ん?誰からだ……おお!ゆうなちゃん!…ふっふっふ、また会いに来てってか。まったくカワイイ奴め!)
かなえに見つからないうちに返信する。また会いに行くよってな。
お気に入りのセクキャバ嬢からの営業メール。この子、小さくて可愛いんだよなぁ…また胸を揉みくだしちゃる!
一昨日会社の同期の静馬と行ったばかりだから…すぐに行くって訳には行かないな。
かなえってそういう勘が鋭くてなかなか行けないんだよなぁ…
セクキャバは大人のテーマパークだから浮気じゃないってのに…なんで許してくれないんだ?
バレたらとんでもなく凄惨な目に遭うんだろうが…だからこそスリルがあっていいんだよな!
ま、オレはバレるようなドジは踏まないからな。
結婚してからもう5回は行っている。それに気づかないなんてかなえも意外と甘いんだな。
おっと、バレない内にメール消さなきゃな。
そうこうしてる内にかなえがDVDを持って来た。5枚もあるのか?今夜中に全部は見れないな。
「結構な数あるんだな、どれから見るんだ?」
「じゃ、一番古いのから見ましょうか…このDVDね、ゆうなって子から借りたのよ」
………え?ゆうな?どこかで聞いた…ま、まさか?ぐ、ぐぐぐ偶然…だよな?
「あらぁ?どうしたのぉ、な・お・き?そんなに汗かいて…脂汗かくのは…こ・れ・か・ら・よ?」
冷たい表情でオレを見つめながらDVDをセットするかなえ。
オレの野生の勘が今すぐココから逃げ出せと叫んでいる…しかし足がすくんで…誰か助けて!
「ほぉら…そんなに震えてないでしっかり見ましょ?…セクキャバで弾けてるバカな男の姿を!」
テレビ画面には暗い店内で女の胸を揉みながらキスをしているオレの姿が…短い人生だったな…
「寝室にDVD取りに行った時ね、ゆうなにメールで指示出したの。…バカな男にエサを撒きなさいってね。
…見事に釣れたわよ?そのメール、見てみたい?」
「…………」
「なにか言いたいことある?…なければ寝室へ行くわよ」
「か、かなえぇ…あれは男のテーマパークなんだよぉ」
「ハイ却下。ねぇ直樹、疲れてるはずなのにセクキャバに行けるなんてすごいわねぇ?
…ホントに疲れるってのがどういうことか教えてあげるわね」
まるでマフィアが引き金を引く時に見せるような微笑を浮かべるかなえ。
恐怖に震えるオレは手を引かれて寝室へと連行された。
ベッドの上には手錠やアイマスク、バイブにロープが置いてあった。
「さぁ~いっぱい可愛がってあげるわねぇ。もう直樹ったらぁ…まるで雨の日に捨てられてる子犬みたい。
そんなに震えて…カワイイわぁ。はぁぁぁ~感じちゃう…もっとカワイイ顔、見・せ・て・ね?」
バイブ片手にほほ笑みながらにじり寄るかなえ。
「か、かなえ、ゴ、ゴメ……ひいっ、きゃぁぁぁぁぁぁ~~!!!!」

……寝室にて嬲りに嬲られての100回目終了。…ノルマ達成。



83: ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA
06/06/24 10:52:30 4LoMS9Cl
(こ、これで100回目も終わったのか…ケツがいてぇよぉ…)
かなえの胸に抱かれてノルマが終わった事に安堵する。
「…どうしたの直樹?ホッとした表情して…言っておきますけど、次浮気したらもっと酷いわよ?」
これ以上酷い事なんてあるのか?ありえるのか?っていうか浮気じゃねぇよ。
「もうしないってば!そんな怒んないでくれよ…あれだよ、100回終わったからホッとしてたんだよ」
「100回?…なにそれ?一体なんのこと?」
「何のことって…お前が結婚式の夜に言ってた……まさか覚えてないの?」
「え?あたしなにか言ったかしら?」
首をかしげて考えるかなえ。なんだよ、覚えてないのかよ!オレの苦労はなんだった…あれ?
ちょっと待て。よく考えろ、考えるんだ!
100回してほしいって言ったことを忘れてたってことは…この一ヶ月間、かなえは普通に甘えてきたってことか?
じゃ、なんだ、かなえにとってはこれが当たり前だってことなのか?
………当たり前?ええ?一ヶ月で100回が当たり前?
ま、まさか…そ、そうなのか?やっぱりそうなのか?
っていうことはこれが毎日…これからもずっと続くのか?
恐ろしくなってかなえを見てみる…なんで目隠ししてるの?
ねぇ、なんで自分で手錠をはめてるの?……ゴクリ。
「ねぇなおきぃ…今度はあたしをメチャクチャにしてぇ…直樹の好きにしていいよぉ」
はぁはぁはぁはぁはぁ…
「大きな声出せないようにセシュター咥えとくね?」
セシュターまで咥えだした…SM道具で口に咥えるピンボールに穴が開いたようなものだ。
だ、だめだ…ここでかなえの誘いに乗ったら…
「はおひぃ…はあくぅ…はあくぅ…」
そう言いながらモジモジと太ももをすり合わせるかなえ…頭の中のネジが取れるのが分かる。
「か、かなえぇぇぇぇ~~~~~!!!!」
「ひやぁぁぁぁ~~~はおひぃぃぃぃ~~~!!!」

寝室にて第二ラウンド1回目終了。…100回まであと99回。



84: ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA
06/06/24 10:54:22 4LoMS9Cl
またなにかいいネタが浮かんだら書きますね、では…

85:名無しさん@ピンキー
06/06/24 15:01:00 cKAEfFYX
>ツクバ薪割り様
馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だ(褒め言葉)
GJGJGJGJGJ!でした。

86:名無しさん@ピンキー
06/06/26 00:59:50 YwBTdSPp
アホだw

87:名無しさん@ピンキー
06/06/27 01:39:01 bSs9Js1j
彩の人?

88:名無しさん@ピンキー
06/06/27 08:34:43 8ZtfgCd+
>87
そうだよ。けどこの話はsaiの続きというより女性上位スレの続きの気がする。
今度は他のカップルのその後を書いてほしいな。

89:名無しさん@ピンキー
06/06/29 00:41:35 Woif8k7/
次の投下待ちの間にちょっと変化球を。

90: ◆NVcIiajIyg
06/06/29 00:43:03 Woif8k7/
小さなお屋敷の女中は朝五時におきて庭の掃除や料理支度を始める。
昨晩は寝苦しくて、今日目覚めた時も太陽の眩しさに
眠気を頑張って飛ばしてもらおうと頑張っていたのだけれど、

やっぱり眠くて昼食後にはどうしても大あくびが出た。
昼寝がしたくなってしまう。
雑巾を無造作に絞り、傍のバケツにざぶざぶともう一度浸した。
「怠慢ね。たるんでいるわ」
女中が顔を上げる。
長い黒髪を濃紺のリボンで軽く飾ったご主人が不良座りで頬杖をつき覗き込んでいた。
和服なので裾が少し割れている。
…お行儀が悪いなぁと思いつつも、律儀に雑巾を手に持ったままお辞儀をした。
「すみません奥様。今日はほら、暑いでしょう。どうも眠くて」
「もう一度言いなさい」
「は?」
意味が分からなくて首を傾げると額を叩かれた。
女中はめがねの奥でひとり憮然とする。
「気に入らないことがあるとすぐ手を出されるのはどうかと思います」
「うるさいわね、また口答え?好いからさっきの言葉を繰り返しなさい。はい!」
「……今日はほら、暑いでしょう?」
「違う!そのまえっ」
「………すみません奥様、」
三時も過ぎれば空が青く、鳥がチチチーチチチーと啼いている。
メジロだろうか。
「うふふふふ」
「ああ、はいはい。ご結婚おめでとうございます。お幸せそうで梅子も嬉しいです」
「ええ。幸せよ」
目の前で幸せそうに笑う元"お嬢様"に仕方なしに女中は笑って、雑巾を絞りなおした。

91: ◆NVcIiajIyg
06/06/29 00:44:39 Woif8k7/
「新婚旅行で疲れてらっしゃるでしょう?如何でした」
「昨日一晩寝たら回復したわよ。空が青かったわ。あとシーツが白かったわ。あと激しかったわ」
「あ、お土産ありがとうございました」
猥談をされるとついていけないので女中はにこやかに話題をそらした。
そしたらまた叩かれた。
「あのね、聴いて梅子。そしたらね、こう、これからは子供ができても大丈夫だからって言ってね
 …で、ぁ、いやだわ思い出しちゃう」
段々真っ赤になっていく女中を楽しそうに見ながらひたすら、最近嫁いだご主人は惚気話を続けた。
主に昨日までの新婚旅行における夜のいろんなあれやこれが話題になっている。(解説つき)
旧家から身の回りの世話についてきたのは彼女一人だけなので女中は
毎日こんな話を集中砲火で聞かされるかと思うと胸がどきどきした。
「ほら」
手首の裏を返して着流しの袖を軽く持ち上げると論より証拠で跡がある。
赤く辿っていく手首から肘への小さな痣の流れを、仕方無しに眼で追った。
…だから、どんな反応をすれば好いのか。
「はぁ」
「…ここまできても何がいいたいのか分からないの?だめね」
「分かりません!なんなんですかもう!」
赤くなったままで怒るとご主人様は軽く頬を膨らませた。
「だから。お嫁さんは幸せだって言ってるんじゃない。」
「あ、私を苛めて楽しんでいたわけではなかったんですか?」
「相変わらず生意気ね」
叩かれた。
でも一週間分の旅行記を聴かされ続けてもう気がつけば夕方だし、掃除が全然進んでいない。
新婚旅行は確かに楽しそうで憧れるのだけれど、自分はそんな身分でもないのだし。
早くしないと旦那様も帰ってきてしまう。

92: ◆NVcIiajIyg
06/06/29 00:46:00 Woif8k7/
いい加減夕飯の仕度に買い物に出なくてはいけないというのに。
「生意気で結構です。
 今日の夕飯は何がよろしいですか?買い物に行って参りますね。」
「わたくしも行くわ」
新米奥様が立ち上がって裾を整える。
女中が結い上げた髪ごと首を傾げた。
「だから。お嫁さんは幸せだと思うわけよ」
「はぁ」
「料理くらいちょっとは覚えてみるべきだと思ったわけよ」
女中を無視して元お嬢様の現奥様はすたすたと玄関に歩いていく。
早足で女中が追いかける。
「あの、奥様が料理するんですか?」
「何よその怖がってるみたいな声。腹立たしいわね」
「だって、包丁持ったこともありませんでしょう」
「あるわよ。学校の実習で」
「何年前の話ですかって痛!どうしてすぐ叩くんですか!」
「そうとしても問題はないわ。お前が教えてくれるんでしょう?」
女中は肩を軽く竦めて、息をついた。
きっといろいろなことをやってみたがるに違いない。
夜中ずっと嬌声とかおねだりとかが聴こえていたりするのはやっぱり眠れなくて眠くて、
ちょっと困ったなあと思うのだけれど新婚のうちは大目に見て二人を祝福してあげなくてはと
帰国した二人の夕飯を眺めながら昨日思ったのだ。
まずは庶民的前掛けとお帰りのキスからだと息巻いているご主人様に苦笑して、
ともかく二人で近くの食材屋に出かけようということになり、和気藹々と古い門の鍵を閉めた。


新婚状態って何年続くんだろう、と後に女中は耳栓をして眠るようになるがそれはまた別の話で。

93: ◆NVcIiajIyg
06/06/29 00:48:39 Woif8k7/
漫画でいい夫婦といえば史上最強の弟子の、ケンイチ両親夫婦が非常によろしいかと。
父が妻にぞっこんで奥さんもエプロンが似合ってエロくて美人でいい。
結婚前のラブレター全部宝箱に入れて取ってあるのがいい。いい。

94:名無しさん@ピンキー
06/06/29 01:57:57 tgSnHDaA
GJ!第三者目線て好きだなぁ

少女漫画なんだけど自分は『まるいち的風景』の牧内夫妻がツボ。甘さのかけらもなくさらには別居状態だが、夫婦ならではの空気感が堪らなく萌える。
隠れた絆が好きな方は一度ご賞味あれ。

95:名無しさん@ピンキー
06/06/30 03:24:30 Yc5KoYb1
>>93
GJ!

ケンイチも両親て…親父が銃器を(ry

96:名無しさん@ピンキー
06/06/30 19:08:18 Bcl+b8Aj
保守がてら

昼ドラの主題歌、「家庭内デート」を地で行くバカップル希望
歌詞
URLリンク(www.utamap.com)

97:名無しさん@ピンキー
06/07/01 21:08:39 U0TDbYXT
>>96
この歌凄いよね。最初聞いた時普通に引いた。
…けど、このスレ見つけてからネ申ソングに早変わりw

98:名無しさん@ピンキー
06/07/02 20:36:53 c80AsPIe
女教師と生徒が実は夫婦で・・・なんてのは永遠の王道だよな。

99:35 ◆lq6EYgfo0M
06/07/02 23:09:56 TzHreAsw
えー、なんとなく>98さんの要望を見て書いてしまいました。
例のごとくエロはございません。寸止めとでも言うんでしょうか。
長くないです。続きは書けたら書いてみます。

100:35 ◆lq6EYgfo0M
06/07/02 23:13:29 TzHreAsw
(あち~。とっとと終わろうよ、このみ)
午後一の授業。高校生にとって、非常に重要な時間だ。
「休息」という名の睡眠。
なんとか俺は睡魔を打ち払いながら、授業に聞き入っていたつもりだった。
でも、実際はうたた寝してしまっていたらしい。
「じゃあねえ…今日は3日だから、3番。飯島君」
ん?
「飯島君?あれ、休みだったっけ?」
「はい、います!」
「昼ごはんの後だし、眠いのはわかるけど、ちゃんと授業聞いててね。
寝てるから質問に来るなら、答えるのやめちゃおっかな~」
クラスに笑いが起こる。
(ちぇっ…つまんねえの)

その日の夜。
「ただいま」
「あ、おかえりなさい……どうしたの?」
思わず俺は固まっていた。
バスローブ姿でくるっと一回転した先生。いや、妻か。
「どうしたの、って……その格好こそ、どうしたの?」
「え?あ、これ?」
そこでちょっと照れくさそうにはにかんで見せる。
「純くん、最近最後の大会に向けて疲れて帰ってきてるし……。
さみしくって、もてあましちゃって……。疲れてるだろうな、ってわかってるのに……ごめんね、ダメな奥さんで……」
「そんなこと……」
目の前のけなげな女性を抱き締めずにはいられなかった。
「ごめんね、寂しかったよね。
俺も、せんせ……このみと甘い生活が満喫できなくてつらかったけど……
でも頑張らなきゃ、って思って。とりあえず、お風呂入ってもいいかな?」
「あ、そうだよね、ごめんね。用意できてるから…洗濯物、ちょうだい」
俺はカバンを渡すと、風呂に向かった。
全ては、その後のため―。


101:35 ◆lq6EYgfo0M
06/07/02 23:18:49 TzHreAsw
俺の奥さんのこのみは、通っている高校の先生。
去年教育実習でやって来たと思ったら、実習期間が終わっても講師としてずっと通っていた。
質問のために職員室によく出入りしていた俺は、このみ「先生」に教えを請ううちにいつの間にか恋愛感情を抱いていた。
そして、嬉しいことに彼女も俺のことを好きになってくれたらしい。
そうして、友達はもちろん、学校にも内緒で恋人として付き合い始めて、一気に気持ちが燃え上がっちゃって…というわけだ。
幸い?、俺は4月上旬の生まれ。3年生に上がってすぐに結婚できる年齢になった。そして、周りには知らせずに籍を入れた。
もちろん、このみの姓が変わったらばれかねないし、大問題になっちゃいそうなので、学校では旧姓のままだ。

末っ子の俺を高大エスカレーターのこの学校に放り込んだ両親は、今は海外勤務の真っ最中。兄貴はとうに独立していない。
だから…二人きりのラブラブ生活が満喫し放題、ってわけだ。
生活費も、このみに頼りきりではなく、親から支給されている分もあるので、完全なるヒモにはなってない……つもりだ。
まあ、やっぱり頼っちゃう部分はあるんだけど。

ちなみに、両親はこのみと「付き合っている」ことまでは知っているが、「籍を入れた」とまでは知らないはず。
一応兄貴には念押ししてあるが、知っているのは兄貴だけだ。


「ふー、いいお湯だぁ」
湯船でぐっと身体を伸ばす。
部室にもシャワーはあるけど、家の風呂でのんびりできるのはやっぱり気持ちいい。
そうやって疲れを癒していると、浴室のドアを叩く音が。
「……純くん、背中ながそっか?」
「い、いいよ、今は……そんなことされちゃったら……」
このみの気持ちはものすごく嬉しい。
でも、このみも溜まっちゃってて、俺も久しぶりなだけに、抑えきれなくなる恐れも高い。
「いいよ、我慢しないで……?私のこと、めちゃくちゃにして……。好きなようにして……」


102:35 ◆lq6EYgfo0M
06/07/02 23:21:12 TzHreAsw
思わず振り返ると、静かにドアを開けて―彼女が姿を現した。無論、全裸だ。
それに反応してしまう我がシンボル。ちょっとだけ情けない。
我ながらちょっと照れくさいが、このみは女性として非常に魅力的だ。
性格がいい、とか、美人のお姉さんな雰囲気だ、とか、スタイルがいい、とかいろいろあるが、まあそんなところにしておこう。
月並みな言葉でしか表わせない自分がちょっと悔しい。

「ね、背中洗ってあげるから、湯船から出ない?」
「う、うん、わかった…」
ドキドキしている雰囲気は俺の背中からたっぷりにじみでているのだろう。
でも、それにはあえて触れないのもこのみの優しさだ。
今日の練習はどうだったの、とか、授業でわかんないこととかない?とか。
お互いに性欲が高まっているのは承知しつつも、そんな落ち着いた何気ない会話で、ドキドキが収まっていくのが分かった。
「はい、これで終わったよ」
「ありがと……このみ」
ぎゅっと抱きつき―柔らかな乳房が当たる感触。
「今日はごめんね?授業中にからかっちゃって」
「あ、ああ」
「お詫びにいっぱい気持ちよくさせてあげるから……いっぱい、しよ?」

その言葉で、俺の臨戦体勢が整ったのは言うまでもない。



103:35 ◆lq6EYgfo0M
06/07/02 23:23:31 TzHreAsw
以上です。
あんまりうまくいった自信がないのに書き込んだので、いろいろ不備があるかも。
まあ、読みたくなければ例の如し、です。

104:名無しさん@ピンキー
06/07/03 00:15:27 CBX5zpM7
35さん、GJです。
中身とは関係ないですが、確か未成年が結婚する場合両親の承諾が
必要だった気がします…間違ってたらすみません。

105:98
06/07/03 11:13:58 5cwZ+fbP
俺の妄想をココまで文章化してしまうなんて…
あなたはエスパーなのか!?ありがとう!本当にありがとう!

106:名無しさん@ピンキー
06/07/03 18:22:02 GJL9cZ5U
オレのミルクタンクがメルトダウン寸前なので、続きを可及的速やかにお願いします(;´Д`)

107:35 ◆lq6EYgfo0M
06/07/04 22:12:44 COenfkDj
>104
調べてみたところ、確かに未成年が婚姻届を提出する際は親の同意書が必要だとか。
…まあ、現実にはない世界のお話ってことで許してください…orz

>105-106
コメントありがとうございます。
しかしながら、続きをこちらに挙げられるかわかりません。
書いていて断念する可能性もあるので。それはご了解ください。

108:名無しさん@ピンキー
06/07/05 13:27:02 EXWzr2Nf
じっくりネタを練ってくださいな。まってますよw

109:名無しさん@ピンキー
06/07/05 14:22:11 JG49anUX
>>107
たしか昔やってた離婚弁護士ってドラマで、
子が未成年なので親の署名のトコを自分で勝手に書いて出したら受理されて、
しかも一度受理されたら無効にはできず、離婚届けを出すしかないって話があったと思った。
正しいかどうかは分からないけど、一応言ってみた。

110:名無しさん@ピンキー
06/07/05 17:57:21 SOBDWseJ
>>109
正しい。
もちろん、婚姻届を出した当事者(その未成年ね)に婚姻の意志がある限りという前提がつくけど。

111:名無しさん@ピンキー
06/07/07 15:10:10 zdZEbukh
保守(゚◇^)


112:名無しさん@ピンキー
06/07/09 03:59:49 bqSGDrVM
嫁ほしぃ…

113:名無しさん@ピンキー
06/07/09 04:23:18 u3g7M8zE
>>112
だったらこんなトコ来てないで結婚相談所にでも行けよw

114:名無しさん@ピンキー
06/07/09 10:00:24 bqSGDrVM
行っても男しか紹介してくれないんだもんw

115:名無しさん@ピンキー
06/07/10 17:34:23 uWDFjbLH
女装っ子を嫁にするのだ

116:名無しさん@ピンキー
06/07/11 18:46:25 PXJfLOil
なんなんだお前らw

117:名無しさん@ピンキー
06/07/16 20:31:50 QqDa38MW
保守

118:名無しさん@ピンキー
06/07/17 22:22:22 93Mg2ctR
寂しいので保守小ネタ

「人間の身体ってよく出来てるよねー」
「あ?」
「友達の話なんだけど、何かムラムラするなーと思ったら、危険日だったんだって。
子供作れーって身体が催促するんだね」
「ひぃふぅみぃ……、ムラムラしてるのか?」
「あ、あたしじゃないわよっ!!友達の話だって言ったでしょ!!」
「うんうん友達な友達。そーゆーことにしておくよ、俺オトナだし」
「何かひっかかる言い方ね。つーか、何でカレンダー見ただけで計算できるのよ?」
「オトナのたしなみだ。俺は嫁さんの危険日もわからんダメ亭主じゃないぞ」
「うー、何よ、一応そーゆーの気にしてたわけ?」
「あー……、真面目な話、そろそろ子供作らないか?」
「え!?う、うん!!」
「あんまり遅くなると、おまえが辛くなるよな。……もうそんなに若くないし」
「一言多いのよ!このダメ亭主!!」

119:名無しさん@ピンキー
06/07/17 22:26:48 93Mg2ctR
自分の投下時刻に感動した

120:名無しさん@ピンキー
06/07/17 22:29:04 dwsvGr/f
>え!?う、うん!!
ここらへんが実に微笑ましい。
そして時間すげぇw

121:名無しさん@ピンキー
06/07/17 23:22:53 Ob8sMpRI
93個のマグネシウム元素の塊が22:22:22に投下したなんて……。なんか知らんが俺が嬉しくなっちゃった。

122:名無しさん@ピンキー
06/07/18 01:12:44 86YirSL0
孕ませ展開来た!!結婚スレとは相性良い属性だし、本番に期待!
22:22:22

双子を産む事になるという宇宙人のメッセージだったんだよ!!
な、なん(ry

123:名無しさん@ピンキー
06/07/18 21:17:50 wIQqRPxy
Ω ΩΩ<(ry

124:名無しさん@ピンキー
06/07/20 10:44:11 XC7aa0by
ハマの大魔神は2月22日の2時に産まれたらしいな、どうでもいい話だが…

125:名無しさん@ピンキー
06/07/20 16:05:35 eaY2Jpqf
>>118に便乗


「やっぱ、危険日ってスゲーな……、びちょびちょ」
「あっ…やっ……、言わないで…」
「…もう我慢できねー……入れるからな?」
「んっ…あぁ!…はぁ……ぁ…あん…!」

「知ってたか? 危険日はな、子宮口が少し下に降りてくるんだ。中に出された精液に触れられるようになっ!」
「あぁ!奥までっ!…だめ…凄いよ……」


ネタ勝手に使ってスマソ。

126:名無しさん@ピンキー
06/07/20 18:40:05 G2mDmREY
>>125
118じゃないですけど、こういう便乗は大歓迎です

127:sage
06/07/20 23:02:40 NVPtqcbM
118好きです。というか好きなSS多いです。
いいテーマですね。



128:名無しさん@ピンキー
06/07/21 18:40:05 7zFLOm6s
本文はマダですか?(;´Д`)

129:名無しさん@ピンキー
06/07/22 22:56:12 BRWEZ8l9
明日は土用の丑の日
夕飯は仲良く一緒に鰻→濃厚エチーの流れを是非
つーかみんな鰻食うと元気になる?俺は特に変わらないw

130:名無しさん@ピンキー
06/07/24 10:18:47 9SFfcRLT
昔、スッポンの生き血を飲んで眠れなくなったことならあるな

131:名無しさん@ピンキー
06/07/25 22:44:14 9RGsE2zc
山羊も凄いらしいね。
高校の時、職員室で仲の良かった女子生徒と男子教師が
そんな話をしてて、ちょっと待てと思った漏れ。

132:名無しさん@ピンキー
06/07/25 23:00:46 Xfef1B03
保守したりする

133:名無しさん@ピンキー
06/07/28 15:26:41 AYNny2Cf
保守がてらになにか投下しようかな

134:名無しさん@ピンキー
06/07/28 18:52:36 64SXapHd
ktkr!wktkwktk!!

135:ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA
06/07/29 07:43:24 G/ZDUiMs
お久しぶりです。
自分の個人サイト作りましたので暇な人は覗きに来てください。
アドレスはメール欄に張っておきます。

136:名無しさん@ピンキー
06/07/30 08:11:18 +cYITk2F
宣伝乙

137:名無しさん@ピンキー
06/07/30 13:50:34 wKK9iySp
>135
宣伝もいいが何か書いてくれぇ!

138:名無しさん@ピンキー
06/07/31 23:27:41 9eccK2eA
エロほとんど無いけど、それでもよければ明日あたりに投下しようかと

139:名無しさん@ピンキー
06/07/31 23:31:01 bgaxjCNb
>>138
Com'oooooooooooonnn!!!!!!

140:名無しさん@ピンキー
06/08/01 01:45:20 IPr0O01A
>>138
wktk

141:138
06/08/02 18:33:23 vkp98Jtp
 今、二人で住むには少し狭いアパートのキッチンで仁美が夕食を作っている。
 彼女は、つい先日俺と生涯の苦楽を共にする誓いの口づけを交わした人。
 俺の花嫁になった女性。
 
 ようやく静かな毎日が戻ってきて、ふと過去を思い返す時間が多くなった。
 この一ヶ月、少し色々なことがありすぎたかもしれない。
 
 

 ――事の発端は先月の半ばくらいだった。
 
 大学時代のサークルの後輩だった仁美から、突然電話がかかってきた。
 大学を出て、希望通りではないが、そこそこの会社に就職して三年。
 最近は仕事関係のことでしか鳴ることのなかった俺の携帯電話に突然…。
 「大切な話があるから、お時間をいただけないか」と言われ、
 俺は卒業して以来、三年ぶりに仁美と会うことにした。
 
 そういえば、仁美は大学二年の春に突然退学して実家へ帰ったという噂を聞いていた。
 だが、再会した時の仁美は、髪を少し伸ばして、顔立ちは大人っぽくなっていたものの
 その雰囲気などは昔のままで、なぜかとてもホッとした。
 
 一時間ほど、昔話に華を咲かせたり、俺の仕事の愚痴を聞いてもらったりして
 ある程度空気も和んだところで、彼女は唐突に今回俺を呼び出した本当の理由について話し出した。
 「河野先輩は……、今お付き合いしている方とかいらっしゃるんですか…?」
 この時は、まだ彼女が何が言いたいのかわからなかった。
 俺は昔から、お人よしで人見知りがなく、誰にでもいい態度をとってしまうせいか
 あまり特定の女性だけと付き合ったという経験がない。
 そして大学時代からの彼女とも昨年別れて以来、女関係はさっぱりだった。
 そのことを、冗談半分で、やや自虐的に仁美に伝える。
 だが、彼女は少しも笑顔を見せることなく続けた。
 その後の一時間は、ほとんど彼女がしゃべりっぱなしだった。
 
 内容を簡単にまとめると、次のような感じだった。
 仁美は、幼い頃に母親を亡くし、それから父と二人暮しだったらしい。
 だから、父にとって一人娘である仁美の成長が何よりの生甲斐で
 彼女の為に、趣味にも教育にも精一杯の援助をしてくれる優しい父だったという。
 だがその父も、彼女が大学二年のとき、病に倒れて、
 とてもではないが私立大学の授業料を払える状態ではなくなり中退を選択したそうだ。
 そして、その父が先日、余命一月の宣告を受けてしまったらしい。
 彼も自分でこの先がそう長くはないと悟ったようで、彼女の将来をとても不安に思っているらしい。
 そこで仁美は、自分には婚約者がいて、もうすぐ結婚するということにして
 父を喜ばせて、安心させてあげたいという。
 その相手役を俺にやってほしいとのことだった。


142:138
06/08/02 18:33:52 vkp98Jtp
 俺は、そんな話すぐには信じられなかった。
 なにか大掛かりな冗談や、ひょっとしたら詐欺にでも巻き込まれてるんじゃないかと思った。
 「すごく勝手なことを言ってるのはわかります…。
  でも、父を喜ばせるためにはこれしか思いつかなくて、
  こんなこと相談できるのは、河野先輩くらいで……」
 確かに、そうかもしれない。
 自分で言うのもなんだが、お人よしで面倒見がいい俺に、学生時代から彼女はよくなついてくれた。
 「私についてきて、父の前で婚約者のフリをしていただければいいんです。
  本当に、それ以外は何もしなくていいです……。
  出来る限りのお礼もします。 
  無理を言っているのはわかりますし、こんなこと強請は出来ません……。
  でも、あまり時間がないから明後日までに返事をくれるとありがたいです」
 仁美は、途切れ途切れにそう話すと、その日は帰っていった。
 
 
 仁美と会ってから、丸一日、俺はほとんど何も手につかず
 彼女の懇願に対する答えを考え続けていた。
 結局俺は、婚約者役を引き受け、彼女と共に父に会うことを決意した。
 ほんの一年程度の付き合いだったけど、仁美は他人を陥れて歓んだり
 金や物を平気で誰かから騙し取れるような人物ではない。
 それに俺自身が、彼女に対して多少なりとも好意を持っていたのもあった。
 だが決定打になったのは、困っている人を放って置けないという俺のおせっかい心。
 それに、話を聞く限り、俺は特になにもしなくていいとの事だし
 一度会えば、彼女も、彼女の父も満足してくれると軽く思い込み始めていた。


 そのことを仁美に伝えてから三日後、彼女と共に彼女の父親を訪ねた。
 
 「本当にありがとうございました。
  近いうちに、私の花嫁衣裳の写真でも見せればもっと安心してくれると思います。
  私のワガママに付き合ってくれてありがとうございました。
  これはほんの気持ちです、受け取って下さい……」
 病院から出ると、仁美から茶色の封筒を渡された。
 中には数枚の万札が入っていた。
 区切りのいい数でないところを見ると、本当に彼女の用意できる精一杯の額だったのだろう。
 そのまま、仁美は一瞬ニコッと笑うと俺の前から去ってしまった。
 
 一方の俺は、その封筒を断ることも忘れるくらい、あることが頭から離れなかった。
 ベットに横たわる彼女の父は、『人はこんなに衰えられるものなのか?』と思うほど
 痩せ細り、何本か点滴がされかろうじて生かされている様子だった。
 こちらの言っている事は理解してくれたようだったが
 会話はままならず、医師でなくともこの先そう長くないとわかる状態だった。
 俺は出来る限り演技であることを悟られないようにしたが、
 仁美の父の浮かべた笑みの向こうに、かすかだが暗い影のようなものを感じた。
 それは、間近に迫った自らの死に対する恐怖から来るものでないことは明白だった。
 それは、愛する娘との永久の別れを悲しんでのものでもない。
 俺がもし彼と同じ立場だったら、こんなになってまで嘘をつかれていると気づいてしまったら……。
 俺は、絶対に騙してはいけない者に対して嘘をついてしまった気がした。


143:138
06/08/02 18:34:29 vkp98Jtp
 それから数日後、俺は祝日や休日の間をなけなしの有給休暇で埋め、なんとか長期休暇を作った。
 そして、今度はこちらから仁美に連絡を取り、もう一度会ってくれと頼んだ。
 彼女は不思議そうにしていたが、二つ返事で俺の誘いを受けてくれた。
 
 今回は会ってすぐに、余計な前置きをせずに俺から本題を切り出した。
 「やっぱり、リアリティがなきゃだめだよ!
  口で“俺たちは愛し合ってて、もうすぐ結婚します。
  だから、お義父さん、娘さんのことは心配しないでください”みたいに言ったて信じてくれない!
  ……だから、これ、用意してきた。
  もう俺のサインと印鑑は押してある、後は任せる」
 俺はそう言って、半分だけ名前の書かれた婚姻届を仁美に渡した。
 「あ、別に、本当に提出する必要はないから悩むことはないよ。
  相手は俺たちの倍以上は生きてる人生の先輩だから、
  こっちもそれなりの準備をしないと…」
 言いたいことが、うまくまとまらなかった。
 要は、『法的に世間から認められるような証拠を提示すればいい』とか
 『もっとリアルな演技をするために小道具を用意しよう』とだけ言いたかったのだけど。
 しかし仁美は、静かにペンを出すとそれにサインして、
 これもいつも持ち歩いているのか、印鑑を押し、婚姻届を完全な状態にした。
 俺はすぐにそれを掴むと、彼女の手を引っ張って、また彼女の父の元へ向かった。
 
 仁美の父は、前回会ったときよりは体調が良いようで多少会話をすることが出来た。
 しかし、話せば話すほど、彼の目を見れば見るほど、
 自分の心の中を彼に見透かされているような感覚に襲われた。
 やがて話題も途切れがちになってしまった。
 
 このとき俺は、彼を本当に安心させるにはこれしかないと痛感した。
 「時間が無いんで、今日はここでおいとまさせていただきます…」
 俺は静かに立ち上がり、ポケットからさっきの紙を取り出して見せた。
 「これを出しに行くんですよ、これから。
  いきなりで驚かれたかもしれないですけど、
  仁美が、早くお父さんにウエディングドレス姿を見せたいってはしゃぐんです」
 そこまで言ったとき、仁美も慌てて立ち上がった。
 だけど、俺は無言で彼女を制し、続けた。
 「今度来る時は、純白のドレスに身を包んだ仁美さんを連れてきます……」
 そう言い残して、俺は仁美の手を引き部屋を後にした。

 「あ、あの、私そこまで河野先輩に迷惑をかけるつもりじゃなかったんです。
  本当に、父に少しでも喜んでもらいたかっただけで……。
  そ、それにもう満足なお礼は出来ないですし……」
 病院を出てしばらく黙っていた仁美がようやく口を開いた。
 少なくとも俺は、このときボランティア気分でやっていたわけではなかった。
 本気で彼女の父を喜ばせてあげて、彼女を、仁美を幸せにしてあげたいと……。
 「お礼なんか、初めっから望んじゃいないから。
  ただの親切心だけでここまでやったりはしないよ…。
  俺は、本気で君と君のお父さんを喜ばせてあげたいと思ってる。
  そのためなら、本当に君と結婚してもいいとさえ思えてきた。
  だけど、君にも相手を選ぶ権利くらいはある。
  本当に愛した人と結婚して、幸せになる資格がある。
  でも今は時間が無いから、我慢して“代理”の俺に付き合ってくれないか?」
 仁美が返答に困っているのをよそに、俺はまた翌日会う約束を取り付け別れた。


144:138
06/08/02 18:35:21 vkp98Jtp
 思えばこの日からだった。
 理由はわからないが、仁美が俺の中で、何物にも代えがたい大切な存在になったのは。
 異性を好きになった経験なんていくらでもあった。
 だけど誰か個人と、その人を取り巻く環境を含めた全てを好きになったのは初めてかもしれない。
 
 彼女が俺を頼ってきてくれたから、
 そしてその状況があまりにも哀れで俺の心くすぐったからか…?
 元々俺が、彼女に対して好意を抱いていたから…?
 いやそれもあるだろうけど、ただ純粋に、仁美の父親の心の底からの笑顔を見たかった。
 そして、その笑顔を見て心の底から喜んでくれる仁美が見たかった。

 次の日から、俺と仁美はほとんどの行動を共にした。
 オーダーメイドで彼女にピッタリのウエディングドレスを作ってくれる店を探した。
 どれだけ金がかかっても、一日でも早く仕上げてくれる店を探し、依頼した。
 幸い、仁美は標準的な体型だったので、わりと早く出来上がるとの事だった。
 それから、おそろいの指輪を買い
 彼女の父親の前で、フリだけでいいから、交換しようと約束した。
 
 しかし、仁美の表情はあまり晴れなかった。
 「あ、あの、河野先輩……、やっぱり、ここまでやってもらうのは悪いです。
  本当に私には何もお礼なんて出来ないし。
  その……、私の為にこんなにお金使うこともないですから…」
 確かに、ここまでの費用は全て俺の負担で、痛くないと言えば嘘になる。
 でも、これで仁美たちが少しでも喜んでくれれば、俺は一生後悔しない自信があった。
 「うん、他人から見れば俺はバカなことをしているかもしれない。
  だから、こんなことは本気で好きになってしまった相手にしか出来ない。
  俺の答えは出てる…。
  これ、君に預けておくよ。 好きなようにしていい……」
 俺はカバンから、後は提出するだけになっている婚姻届を取り出し、仁美に渡した。
 「明日、俺はドレスを受け取ってから、病院へ向かう。 君は先にお父さんの病室で待ってて」
 



 そして、その日が来た。
 俺は両手で大きな袋を抱えながら急いで病院へ向かった。
 予定の時間より少し遅れてしまい、滑り込むように病室の前に着くと
 ドアの前に、仁美が独りたたずんでいるのが見えた。
 「あ、遅れてごめん。 …どうしたの?」
 仁美が俺に気づいたのか、なにか深刻そうな顔でこちらを振り向いてきた。
 「ちょっとお話があるんで上までついてきてください…」
 俺は言われるままに、屋上へ向かう彼女の後を追った。
 静かな病院の廊下を歩く彼女の後ろで、最悪のケースが頭をよぎる。

145:138
06/08/02 18:36:02 vkp98Jtp
 そのまま、声をかけることが出来ず、屋上に着いた。
 足を止め、振り返ってきた仁美がゆっくりと口を開く。
 「……あなたは、なにか勘違いしてます。
  確かに、いきなりあんなことをお願いした私はちょっと打算的だったかもしれません。
  優しかったあなたなら、すがればきっと助けてくれると思ってました。
  だけど、あなたをこんなに巻き込むつもりはなかった……」
 仁美が両目に涙を浮かべながら話を続ける。
 「あなたは思ったとおり、昔のままの優しい人でした。
  私の無茶なお願いも快く引き受けてくれて……。
  本当はそのまま抱きしめてもらって、唯一の家族を失ってしまう
  私の寂しさを受け止めて慰めてほしかった。
  でも、私はそこまで図々しい女になれなかったから、お金を渡して割り切ろうと…。
  それなのにあなたは、私たちを見捨てなかった。
  正直、その優しさが迷惑でした……」

 ここまで勢いでやってしまったけど、彼女の気持ちを無視していたのかもしれない。
 思わず両手で抱えていた袋滑り落ち、ドサリと音を立てた。
 「だけど、私と私の大事な人を、ここまで大切にしてくれた人は他にいませんでした。
  すごく嬉しかった……」
 仁美は目を押さえていた手を、カバンに移しあの婚姻届を取り出した。
 「あなたは卑怯です。
  自分で勝手に準備したくせに、処分は私に任せるなんて…」
 仁美が歩み寄ってきて、その婚姻届を、空になった俺の手に納め、上からそっと握ってくる。
 「あなたはこの前、私が本当に好きな人と結ばれて幸せになる権利があるって言ってくれました。
  だから私は、一生あなたについていきます。 
  あなたといれば幸せになれる気がします――」
 そのまま唇を噛み締め、涙を浮かべて立ち尽くす仁美をそっと抱きしめて
 「ああ、絶対幸せにする」とだけ答えた。
 
 このあと、仁美の父の前で俺たちは誓いの口づけを交わした。
 でも俺は、ここまでの周到さとは裏腹に頭の中が真っ白になってしまって
 ほとんどなにをしゃべったか覚えていない。
 ただ二人の本当に嬉しそうな顔を見て、それが俺の喜びであることにも気づいた――




 
 

146:138
06/08/02 18:36:39 vkp98Jtp
 「ごはんできましたよ。 なにか考えごとですか?」
 仁美がお盆を持ったまま俺の隣に膝を付き、顔を覗き込んできた。
 「ん、ああ…、ちょっとね……」
 「お仕事のことですか?」
 仁美がテーブルに箸や食器を並べながら少し不安そうに声をかけてくる。
 「あなたは私を気遣ってか、あまり自分の悩みを口にしなくなりましたね。
  私でよければいつでも相談に乗りますから、何でも話してくれて結構ですよ……」
 「ああ、ありがとう。 
  でも悩み事じゃなくて、今までのことを思い返していただけだから…」
 
 二人で向かい合って座り、食べる食事。
 まだ数えるほどしか経験はないが、とても心が落ち着き、自然な感じがして俺はこのひと時が好きだった。
 「さっきのことなんだけど、結局、これでよかったのかなって思ってさ…」
 仁美が箸を休め不思議そうな顔をしている。
 「私の父のことですか?」
 「ああ、最後に会ったときはとても嬉しそうにはしていたけど、
  口では俺にわかるように、何も言ってくれなかった」
 「父は元々自分の思ったことなんて滅多に口に出さない人でした。
  大丈夫ですよ。 私も父も、あなたを選んだことを間違いだと思ってません…」
 
 仁美がまるで、不安を取り除くように、俺の左手に自分の左手を重ねてきた。
 薬指にはめている、銀の指輪が触れ合い、カチャリと小さな音を立てる。
 「あなたは少し欲張りですよ。
  いつもみんなに喜んでもらおうとしてるから…」
 無言の俺に仁美が続ける。
 「あなたを選んだのは私の判断なんですから。
  これからはもう少し私だけに……」
 仁美がそう言いながら優しく微笑みかけてくる。
 「あ、そろそろお皿下げますね?」
 一瞬目が合うと、仁美は恥ずかしそうにして、空いた食器を片付け始めた。
 仁美が俺に心を開いてくれているのがわかる。
 今唯一の家族の俺に……。

 
 

147:138
06/08/02 18:37:15 vkp98Jtp
 
 ベットの中でまた仁美と目があった。
 どちらからとも無く笑みがこぼれる。
 独りで使うには十分だが、二人で寝るには少し狭いベット。
 いつもはもう一枚布団を敷いて別々に寝ていたけど、
 今日は部屋の明かりを消した後、仁美に「そっちへ行っていいですか?」と声をかけられた。
 もちろん断る理由なんてない。
 
 「あ、あの、次からはあなたの方から誘ってくれると嬉しいです……」
 「え……?」
 「やっぱり、その…、こいうことって女性の方からって変じゃないですか……?」
 「そんなこと、ないと思うよ……」
 今度は俺が、仁美の不安を取り除くように、彼女の首筋につけたキスマークをそっと指でなぞった。
 「じゃあ、明日も明後日も……。
  こうしてると落ち着くから……」
 俺は彼女の髪に指を通しながら、また優しく話しかけた。
 「明日は、もう少し広い部屋でも探しにいこうか?」
 「はい……。
  あ、でも………」
 「ん?」
 「子供はまだいいかなって……」
 「え?」
 「もうしばらく二人っきりでいたいから……」
 「――それもそうだね」
 

148:138
06/08/02 18:38:52 vkp98Jtp
以上で終わりです。
わりと長くなってしまったかも

あと申し訳ないけどエロはなんとなく雰囲気に合わない気がして省かせてもらいました

そのうちエロ夫婦ネタでも再投下するかもしれないけど

149:名無しさん@ピンキー
06/08/02 18:53:16 jADYotPl
GJktkr!!
興が乗ってきたときには再投下も楽しみにしてます。

150:名無しさん@ピンキー
06/08/02 22:50:32 awjhx1a4
GJですな。
再投下、心待ちにしています。

151:名無しさん@ピンキー
06/08/02 23:38:20 XrdQwiO6
いいよーいいよー!お人好し!
くそっ、GJ以外の良い言葉が見つからん!
再投下待ってますよ。

152:名無しさん@ピンキー
06/08/02 23:44:29 TbC5orY5
こういうのもいいですな…
エロ夫婦ネタというのも気になるので、そのうち投稿お願いします~

153:名無しさん@ピンキー
06/08/03 17:11:25 00B3b81i
gj&wktk

154:名無しさん@ピンキー
06/08/06 15:45:25 GVPpPt/l
心、洗われました・・・

155:名無しさん@ピンキー
06/08/08 10:37:19 8/f7BZNm
死ぬまで、お側離れません・・・

156:名無しさん@ピンキー
06/08/08 14:02:09 PAxLqccp
なんかそれお化けにとりつかれたみたいだなw

157:138
06/08/09 01:09:53 yzJ3aclT
前回とは真逆の路線
甘めの姉さん女房系?

158:138
06/08/09 01:10:45 yzJ3aclT
 ようやく寝付けたと思ったら、鼻や耳をくすぐられているのが鬱陶しくて目が覚めてしまった。
 「ねえ、起きてる?」
 薄目を開けると、妻の智子が自分の髪を摘んで俺の鼻やらをくすぐってる。
 それを手で払いのける。
 「……勘弁してくれ。 明日も朝早いんだよ」
 「もう、最近そればっかり。 
  なんか眠れないんだよねぇ……、ちょっと付き合ってくれない?」
 「電気つけても怒らないからゲームでもしててよ……」
 「じゃあ一緒にやろうよ」
 彼女に背を向けるように寝返りをうって、毛布を肩までたぐり寄せる。
 「お願いだから、寝かせて……」
 
 再びうとうとしかけていたとき、また耳に変な感触を感じた。
 なにやら軟らかくて湿っぽいような肌触り。
 「な、何をしているの……?」
 「何だと思う?」
 「耳、噛んでるよね? 唇で……」
 「ピンポ~ン!」
 「“ピンポ~ン”じゃなくて…」
 上体を起こし、智子の方を向いて少し真面目な顔で話しかける。
 「お願いだから今日は寝かせて……」
 智子と結婚してそろそろ半年、高校時代の先輩だった彼女に未だに頭が上がらない。
 とは言っても学生時代にお互いに面識はなく、
 社会人になってから好きになった人が、たまたま同じ学校の出身だっただけ。
 彼女は意識していないようだが、一学年上だった智子は
 普段の考え方やしゃべり方なんかが、俺には大人っぽく映る。
 でも時々垣間見せる、妙に子供っぽい部分があって、それがたまらなく好きだった。 

 「じゃあ、新しい指輪買って?」
 付き合い始めて一月くらい経った頃だろうか、彼女を年上と知ってしまい
 おまけに自分の先輩だったと知ったときから、おねだりにはほとんど首を縦に振ってきた。
 「うん、次のボーナスでたら優先的に買わせていただきますから」
 しかし智子は、依然として面白くないといった表情をしている。
 これではこっちも気持ちよく寝れない。
 「違う! ホントは指輪なんていらないの! バカ……」
 
 本当はもっと高い物が欲しいとか言い出すんじゃないだろうな…。
 「もういいよ。 勝手にしな」
 もう一度毛布をかぶりなおし、無理矢理目を瞑る。
 しばらくは彼女も黙ったまま。
 多少気になるが、『これでいいんだ』と自分に言い聞かせながらさっさと眠りにつきたかった。
 けど余計なことを考えてしまったせいでだんだん眠れなくなってくる。

159:138
06/08/09 01:11:58 yzJ3aclT
 「ねえ、怒っちゃった……?」
 しばらく黙っていた俺に智子が声をかけてきた。
 「怒ってないから」
 「ならこっち向いてお話しない?」
 さらに深く毛布をかぶり意図的に彼女から遠ざかるように寝返りをうつ。
 「ごめん、また明日ね。 本気で今日は寝ないとやばいんだ……」
 「ケチ!」
 
 またしばらくの静寂。
 ―寝たのかな?
 一方の俺はもう眠くなくなってきた。
 寝なきゃ寝なきゃと考えれば考えるほど、目が冴えてくる。
 「…こちょこちょこちょ~」
 大人しくなったと思ったのもつかの間、また耳を髪の毛でくすぐられてる……。
 「おいっ! こちょこちょじゃねーだろ! いい加減にしてく……れ……よ……」
 ぶわっと毛布を跳ね除け、智子の方を向いて怒鳴りつけようとした。
 「あ、あの……、いつから裸なの……?」
 だが俺の目の前には一糸纏わぬ姿で、毛布で胸元を色っぽく隠している智子がいて固まってしまった。
 「エヘッ…、ついさっき。 もっと見たい?」
 「い、いや、あのね……、本当に申し訳ないんだけど、明日朝早いんだよ、俺。
  何してても文句言わないから、そっちでやってくれるかな……」
 俺はそう言いながら部屋の端にあるテレビを指差す。
 智子は頬を膨らませながら、毛布を肩から羽織ってテレビの方へ這って行った。

 しばらくはガサゴソとテレビの辺りを漁る音だけ聞こえてくる。
 大人しくゲームでもしてくれる気になったのかな?
 そんなことを考えながら俺も、少しずつだがまたうとうとし始めてきた。
 だが突然代爆音の喘ぎ声が聞こえ現実に戻されてしまう。
 慌てて振り返ってテレビの方に目をやる。
 「うっわ~、カゲキ……」
 智子が膝を抱えて座りながら見つめるブラウン管の先には
 俺のお気に入りのAV女優と名も知らないの男優の絡みが映し出されていた。
 
 「あ、え!? こ、これ……? ちょ、な、何見てんだよ……」
 吹き出る冷や汗を腕の甲で拭いながらなんとか声を搾り出す。
 寝たふりをしていた方が良かったのかもしれないが
 この大音量で再生しているところをみると、明らかに俺への当てつけだろう。
 「ん? この前とったドラマ見ようと思って探してたら
  なんかラベルが付いてないビデオがあってさー、
  何かな~って思って見てみたら………ね」
 独り暮らしの時に見ていた物である事は確か。
 おそらく引っ越す時に紛れ込んで、あそこに放置されていたみたいだ。
 「ねえ、こんなのいつ見てるの? 私が寝た後とか?」
 「い、いや、最近は見てないよ。
  ほ、本当だって…、というかなんでそんなとこにあるのか俺にも……」
 「どうしたの? べつに私怒ってないよ?」
 しかしこんな状況で平常心でいられるわけがない。
 「ねえ、やっぱりこういうので覚えたコト、私に試したりしてるの?」
 「いや、その…………」
 なんとも例えようのない後ろめたさが俺の中で膨れ上がる。

160:138
06/08/09 01:12:34 yzJ3aclT
 「ねえねえ、私もこんなに大きな声で喘いでる?」
 いつの間にか智子は隣で寝そべりながら、頬杖をついて俺の顔を覗き込んでくる。
 さながら蛇に睨まれた蛙状態。
 「さ、さあ……、あんまり注意して聞いてたことないから……」
 「じゃあ今から確かめてみる?」
 やばい、変な誘導尋問と、テレビから漏れる声で、こっちも立ってきた……。
 でも、もう日付が変わるし、早いとこ話を元に戻して誤魔化そう。
 「あ、あのさ、休みの日は一日付き合うから今はちょっと……」
 ついでに枕元にあるリモコンに手を伸ばし、どさくさに紛れてテレビを消す。
 「その気ないの?」
 「わ、悪いけど今日は……」
 とは言うものの下半身はやる気満々。
 頭だけがまだ少し冷静だった。
 「ホントかな~? どれどれ…」
 智子の手が、少し緩めの俺のパジャマのズボンの間から忍び込んでくる。
 いきなりしなやかな指先が俺のモノに纏わり付く感触。
 背筋が一瞬ゾクッとする。
 「あらあら、これはどういうことかな~?」
 智子の顔が耳元まで近づいてきて悪戯な笑みを浮かべている。

 「気持ちいい?」
 彼女がゆっくり手を動かしながら、また耳元でささやいてくる。
 その口から漏れるかすかな吐息が耳をかすめ、無意識のうちにただコクコクと頷いてしまう。
 「フフッ…、正直でよろしい」
 智子が空いている方の手でそっと頭を撫でてくる。
 
 もうわずかに残った俺の理性もなくなりかけて
 彼女を押し倒し体位を変えようと腕を伸ばしかけた。
 しかし指先が彼女の体に触れる前に、唇が重ねられて、動きが止まってしまう。
 「ありがと。 ホントは疲れてるのんだよね。
  でも最後は私のわがまま聞いてくれる、そういうとこ好き…」
 唇を離しても、まだ体温が感じられるくらい近くに智子の瞳が映る。
 「なんだよそれ。 どっちが本音だよ…?」
 「こっちは妻としての本音。 あっちはオンナとしての本音……かな」
 思わず苦笑いがこみ上げる。
 頭の片隅には、明日の朝、遅刻しそうになり慌てる俺の姿が…。
 「今の私は、オンナの私かな」
 智子が俺の鼻の頭に浮かぶ冷や汗を、そっと人差し指で拭ってくる。
 「バレてないと思ってた? 
  ちゃんと毎日お掃除してるんだから、あんなとこに隠してもバレバレだよ」
 「いや…、べつに隠してたわけじゃなくて……」
 言い訳の途中で、智子に頬を軽く摘まれる。
 「あんなので発散するくらいなら、女房の私を使えばいいでしょ?」
 そう言うとまた智子が唇を重ねてくる。
 今度は舌がゆっくりと侵入してきた。

161:138
06/08/09 01:13:16 yzJ3aclT
 そっと唇を離した智子が、糸を引く口元を手の甲で拭いながら熱っぽい視線を向けてくる。
 なんか凄い勘違いされてるけど、もうこれはこれでいいや……。
 「な、なあ、ちょいタンマ! 出そう……」
 「ん?」
 ようやく智子がさっきから動かしっぱなしの左手を休め、ズボンから引き抜く。
 また両手で頬杖をついて俺を見下ろしてくる。
 「ねえ、焦らされて焦らされて、朝まで焦らされっぱなしなのと、
  朝まで何回もイキまくるのと、どっちがいい?」
 もう朝まで付き合うことは決定してるのか…。
 「い、いや、普通にやろうよ。 いつもみたいに」
 「やーよ、私すぐイッちゃうから、いっつも途中からおもちゃにされてるもん…」
 まあ、それが面白いというか、可愛いからいいんだけど。
 「もしかして嫌だった?」
 智子が首を左右に振って俺に答える。
 「ううん、どっちかって言うとそっちの方が好き。
  こんなにも私のこと求めてくれてるんだ―って思えて嬉しくなるし……。
  だけど、たまにはいいじゃない? 逆でも」

 目が慣れてきたせいか、薄暗い部屋でも彼女の顔がよく見えるようになってきた。
 年齢の割には幼く見える顔立ち。
 彼女自身も嫌いではないらしく、そのことを褒めると喜んでくれる。
 けど胸も幼いとか言ってからかうと、かなり怒られる。
 「もう、黙ってそんなに見つめないでよ…」
 智子も、恥ずかしそうな笑みを浮かべながら俺の目を見つめ返してくる。
 逆にこっちが彼女を見つめていたことを意識させられてしまい、
 照れ隠しで、とっさに彼女の胸に両手を伸ばす。
 「あっ…、ちょ、ちょっと」
 掌に収まるくらいの大きさの彼女の胸は、敏感に反応して乳首の先は固さを増してくる。
 そのまま左の胸にしゃぶりつくように口づけする。
 「あうっんん!!
  コ、コラ! だめだってば…」
 手を払いのけられ、また仰向けでベットに押し倒されてしまう。
 「たまには、おねーさんの言うことききなさい」
 智子がスッと伸ばした人差し指の先で俺の唇を抑えてくる。
 そんなこと言われなくても、いつも言いなりな気がするけど。
 
 突然智子が枕元にあったタオルを取ると、それで俺の両手を縛り上げてきた。
 「これでよし!」
 俺はその縛られた手を目の前まで持ってきてしばし凝視してしまう。
 簡単に縛ったくせに意外と解けそうにない。
 「お、おい、これでよし、じゃないって! なんのマネだよ? もしかして酔ってんのかよ?」
 「今日は飲んでませんよー」
 彼女の手がそっと下に伸び、ズボンがゆっくり脱がされていく。
 「でもその手じゃ、上は脱げないねぇ…」
 「笑ってないでこれ解いてくれよ」
 「ま、男の人だから上は脱がなくてもいっか」
 そのまま手際よくトランクスまで剥ぎ取られてしまう。

162:138
06/08/09 01:13:52 yzJ3aclT
 「さ~て、どうしてほしいのかな?」
 彼女の目の前で、恥ずかしくも俺のモノは張り裂けんばかりに硬直している。
 智子はそれを両手でそっと包み込むように掴むと、舌を出して先の方を一舐めしてきた。
 また背筋がゾクッとして、一瞬の快感が全身を駆ける。
 「お、今ピクッときたねぇ。 もっとして欲しいのかなぁ?」
 こみ上げてくる恥ずかしさを紛らわすように
 縛られた腕で、上目遣いに見上げる彼女の頭をポンポンと叩く。
 「ど、どこだっていきなり舐められたらびっくりするだろ…。
  てか、なんのつもりだよ? なんかあったのかよ?」
 「いいじゃない。 何もなくても、こういうことするのが夫婦ってもんでしょ?」
 「ま、まあそうかもしれないけど…」
 
 また智子が俺の顔に自分の顔を近づけてくる。
 「なら、遠慮することなんてないでしょ」
 耳元でナイショ話でもするみたいに吐息混じりの声でささやきかけてくる。
 「べ、べつに遠慮してるわけでは…」
 「……まだ明日のこと考えてるんだ?
  じゃあ、そんなこと忘れるくらいめちゃくちゃにしてあげよっかな…」
 また耳に息を吹きかけられ、軽く噛まれる。
 それに思わず体が反応してしまう。
 「耳、弱いんだね」
 「よ、弱いとかじゃなくて、髪の毛当たってくすぐったいんだよ」
 智子が「そっか」と呟きながら、体を起こし、両手で髪をかき上げる。
 「なんか私も汗かいてきちゃった…」
 
 彼女の舌がまた、俺の首筋に降りてくる。
 そのまま鎖骨の辺りまで、ゆっくり舌を這わせては、俺の反応を楽しんでいるようだった。
 「ここからは、パジャマ着てるので通過しまーす」
 ここまで来て一旦顔を上げると、また俺の腰の辺りに顔を移し、今度は根元まで深く咥え込んできた。
 わざとらしくチュパチュパと音を立てられ、自然と体が強張ってくる。
 しばらくされるがままに寝そべっていると、智子が口を離して、顔を覗き込んできた。
 「このまま口に出したい?」
 「い、いや、結構不味いらしいから止したほうが…」
 俺の戸惑っている顔を見ながら、智子が笑みを浮かべる。
 「じゃあ、私の顔にかけたいのかな?」
 そんなことやったことも、やらせろって言ったこともないんだけど…。
 「そ、それも後で洗うの大変だろうから止めた方がいいかと……」
 「フフ…、その戸惑ってる顔、カワイイ……」
 彼女の為を思って結構真面目に言ったつもりなのに、また笑われて頭を撫でられた。
 「それはやっぱり、私の中に入りたいってことだよね?」
 そのまま智子に頬の辺りも優しく撫でられ、何も反応できない。


163:138
06/08/09 01:14:40 yzJ3aclT
 両手をタオルで縛られて、下半身だけ裸で、ベットの上に横たわる。
 マヌケな格好すぎて他の人には見せられない。
 「正直に言ってごらん。 私の中でイキたいんだよね?」
 「あ、いや…、その……」
 この前は真逆の立場でこれと同じようなことを智子に言わせてたっけ。
 泣きそうな顔で困ってるのが面白くてつい調子にのっちゃたけど
 かなり恥ずかしいなこれ…、反省しよう……。
 「ほら、我慢しないで言ってごらん。 早く中に入りたいですって…」
 また頬を摘まれて、軽く引っ張ってイタズラされてる。
 「は、はやふらかにはいりたいでふ……」
 ようやく頬を摘んでいた手を離した智子が、その指で髪の毛を耳の後ろへかきあげる。
 
 「よく出来ました。 じゃあ今から入れてあげるから、動かないでね…」
 智子が仰向けの俺の上に、そっと自分の腰を落とす。
 彼女の中に深く突き刺さっていく感触。
 中は既に思いのほか濡れていて、まとわりつくように締め付けてくる。
 智子は全てすっぽり飲み込むまで腰を下ろした後、俺の胸に両手をついてじっとしている。
 もうこっちは焦らされっぱなしでいつでもイキそうだ。
 「か、勝手に動いちゃダメだからね!」
 「うん、わかったから早くしてよ」
 彼女の悶えるような表情が目に入り、少し意地悪く催促する。
 「早くしてくんないと萎えちゃうだろ?」
 ここまでされたらそう簡単には萎えたりはしないけど、さっきのお返しとばかりに言葉をかけ続ける。
 それに対して智子が顔を伏せながらパジャマの襟の辺りをギュッと握り締めてくる。
 
 智子がようやく腰を上下に動かし始めた。
 だけどちょっとゆっくりすぎて物足りない。
 じれったくなって、智子が腰を落とすタイミングに合わせてこちらから突き上げるように腰を浮かせる。
 「ああっ!!」
 軽く喘ぎ声をあげた彼女に、また苦しいくらいパジャマの襟元を掴まれてしまう。
 「こらぁ、勝手に動いちゃダメって言ったでしょ…」
 「い、いや手伝ってやろうと思っただけだよ」
 「もう、また私が先にイッちゃうじゃない……」
 「それになにか問題でも…?」
 それを聞いた智子が、俺の胸を軽く叩いてくる。
 「だ、だって、退屈な女だって……思われたくないもん…」
 「退屈な女?」
 さらに智子が、恥ずかしそうにしながら続ける。
 「だってさ、この頃いっつもさっさと寝ちゃうし…。
  私ってされるがままだったから、退屈な女だと思われてると思って……。
  もう私に飽きちゃって、捨てられるんじゃないかと……」
 明らかに変な誤解されてる。
 というか、結構ひどい自己嫌悪だな……。
 あの変な態度はこのせいだったのかと思うと、爆笑して転げまわりそうになる。

164:138
06/08/09 01:15:19 yzJ3aclT
 「黙ってないでなんかしゃべってよぉ……」
 真っ暗な部屋でも彼女の顔色や気持ちがわかる。
 思わず、智子を抱きしめてあげたくなるけど、この手じゃ無理。
 「アホか!? そんな軽い気持ちで結婚なんかしないっての!
  どうせ俺たちこれから死ぬまでずっと一緒で、
  その間何百回もやるんだから、一週間ご無沙汰になったくらいで騒ぐなって…。
  それに毎日寄り道しないで帰ってくるし、休みの日はいつも一緒にいるだろ?
  ちゃんとおまえのこと大切にしてるって」
 それを聞いても、智子は黙ったまま俯いている。
 何考えてるんだかと呆れる一方で、こっちまで不安になってくる。

 だけど、突然智子が満面の笑顔で、俺の鼻の頭に口づけをしてきた。
 「よかった。 じゃ続きやろっか?
  今から寝たら寝坊しちゃうから、朝までやろうね――」




 「――やべ、変な属性に目覚めそうだ……」
 まもなく6時を指す時計と、赤くなった手首を交互に見ながら、
 自分の中で新たな性癖が開拓されそうなのに、身震いする。
 タバコに火を点けてひと吸いだけして、灰皿の上に放置し、立ち昇る煙だけ眺める。
 一応1時間くらいは寝たみたいだ。
 「あなた、起きた? コーヒー入ったわよ」
 寝室のドアが開き、さっきまで一緒のベットに入っていたはずの智子が起しに来てくれた。

165:138
06/08/09 01:16:28 yzJ3aclT
 頭から冷水のシャワーを浴びて、熱めのコーヒーを口に含むと
 頭は働かないまでも、眠くはなくなってきた。
 「ごめんね、朝簡単なのでいい?」
 智子が一言断り、俺の前にトーストと目玉焼きを並べる。
 これから他人と同じ一日を送るのかと思うと疲れがどっと出てくる。
 「でも、お弁当は豪華にするからね!」
 
 さっき鏡を見たとき、俺の目元にはクマが浮き出てたけど智子はいつもと同じ笑顔。
 ノーメイクの素肌が意外とキレイだと改めて気づき、またドキッとしてしまう。
 「…おまえ、元気だな……」
 トーストの耳をもさもさとかじりながら呟く。
 「そんなことないよ、風邪とか普通にひくし…」
 「ハハ……、相変わらずだな…」
 イッた回数だけで言えば、智子の方が多いはずなのに。
 そんなことを考えながら、カレンダーに目をやる。
 まだ火曜日かと思うと、つい溜め息が漏れる。
 

 玄関先でいつものように弁当とゴミ袋を渡される。
 腕時計に目を落とすと、7時ちょうど。
 どうやら遅刻はしないで済みそうだった。
 いきなり智子が両手を俺の襟元に近づけてくる。
 思わず後ずさりして身構えてしまう。
 「なによぉ、ネクタイ直してあげるだけだってば…」
 「こ、こんぐらい自分でできるからいいって」
 「ハイハイ、外ではシャキっとね!
  今夜も早く帰ってきてね!」
 
 ボーっとしながら駅までの道を独り歩く。
 彼女の最後の一言の意味を考えながら――
 


166:138
06/08/09 01:18:36 yzJ3aclT
終わり

またそのうちなにか書けたらいいなと

167:名無しさん@ピンキー
06/08/09 04:31:34 c4VYKOwt
ぐっじょぶ!

飽きられないように腰を振る姉さん女房ハァハァ

168:名無しさん@ピンキー
06/08/09 16:00:40 ou6wL/Du
めちゃくちゃツボだよ。お姉さん属性、女性上位属性、和姦属性持ちの俺にはヒットしすぎ。
これで孕ませ属性もあったら俺はモニター前で死んでいただろう。

169:名無しさん@ピンキー
06/08/10 02:09:51 2UTUvhqD
勃った
そのうち言わんと書きまくってください

170:名無しさん@ピンキー
06/08/11 23:36:03 DOU1KgwO
上げておきますね

171:名無しさん@ピンキー
06/08/12 20:06:50 WbBfjhTp
>>168
よう、俺

年上なのに可愛い姐さん女房ハアハア

172:名無しさん@ピンキー
06/08/15 00:05:08 0jkieAAM
ここは
子作りシチュ
おk?

173:名無しさん@ピンキー
06/08/15 00:10:32 NELaqEbI
>>172
あり。HRスレっていう選択肢もあるが。

174:名無しさん@ピンキー
06/08/15 00:42:52 12E6iPZ7
>>172
こっちに投下キボン

175:名無しさん@ピンキー
06/08/18 22:06:39 RLWJQyXW
ちょっと変化球ネタだけど

176:名無しさん@ピンキー
06/08/18 22:07:15 RLWJQyXW
 「なんでしょう、父上…」
 広い和室にししおどしの軽快な音が響く。
 話があるといって、父に呼び出された。
 黒塗りの高価そうなテーブルの向かいで父が胡座をかいて座っている。
 その背後には壺や掛け軸がこれ見よがしに並べられている。
 美的センスや、古美術の知識に疎い俺にはそれらは単なるガラクタにしか見えない。
 うちはいわゆる名家で、かつてはこの辺一体は全てうちの土地だったらしい。
 使用人やお抱えの料理人もいるとんでもない金持ちだ。
 だけど俺はその恩恵に全くと言っていいほど与れなかった。
 地元の普通の公立の小中高を出た後、一浪して、普通に受験して地元の国立大学に入った。
 父はなぜか俺に贅沢をさせてくれたことがなかった。
 昔から小遣い制で、それ以上の金を出してくれた例はない。
 どうしても欲しい物があるといっても、「バイトでもして稼げ」と言われてきた。
 少なからず他人が羨むような生活は送ってきたが、
 それでもこの家に生まれてきた以上もっと豪華な暮らしをしても当然だと常々思っていた。
 結局、そこら辺にいるやつとたいして変わらない大人になってしまった。

 「貴仁、おまえも、今年で二十歳だ。
  面倒臭くて今まで黙っていたが、実はおまえには許嫁がいる。
  そこで二十歳の誕生日を機に、結納を交わしてもらいたい。
  相手方と、おまえが二十歳になったら結納を交わすという約束をしていたのをすっかり忘れとった」
 初耳だが、冗談を言っているようには見えない。
 「そ、そんな、突然なにを言ってるんですか……?
  いきなりすぎますよ!?
  それに俺には今付き合ってる彼女がいるんです!!」
 両手で思いっきりテーブルを叩き怒りを露わにする。
 「安心したまえ、その女なら手切れ金を渡して、おまえを諦めてもらった。
  たった500万握らせただけで、二つ返事でもう二度とおまえに近づかないと約束してくれたぞ」
 開いた口が塞がらない。
 目の前で笑う親父に腹が立つというより、情けなくなってきた。
 「だが一つ問題があってな……」
 俺に発生した問題は一つどころではない。
 だけどもう、なにも言う気力が沸いてこない。
 「実は相手方は、三つ子の姉妹なんだ。
  一方のうちは、おまえ一人しか子供がいない。
  日本の法律では、三人と結婚することは許されていないのでなぁ、
  おまえにもっとも気に入った一人を選んでもらいたいのだ」
 「ハハ…、なに勝手なこと言ってんすか……」
 「まあ、そう思うだろうが、相手方もそれで納得してくれた。
  早速明日には彼女達に会ってもらう」
 

177:名無しさん@ピンキー
06/08/18 22:08:07 RLWJQyXW
 ――翌朝
 
 俺は気がつくと、車の後ろの席で横になっていた。
 どっかの国の外車。
 うちの車だけど、初めて乗った。
 というか乗せられた。
 昨日の晩飯に睡眠薬が混ぜられていたらしく、その後から全く記憶がない。
 「おお、起きたか貴仁。
  そこに今日のために仕立てたスーツがある。
  あと30分くらいで着くから、それまでに着替えておきたまえ」
 助手席に座る親父が振り返って話しかけてくる。
 まだクラクラする頭をさすりながら、スーツを手に取る。
 触り心地だけでも、十分高級とわかる逸品。
 「初めて買ってくれた物がこれかよ……」
 「シャツにジャケット、ズボン、ネクタイ、クツ、ベルトに至るまで
  全て海外の一流メーカーの特注品だ。
  おまえもたまにはオシャレしないとな」
 なんか異常に腹の立つ言い方だったけど、こんな機会でもないと
 これほどの高級品に袖を通すチャンスなんてなさそうなので大人しく言われたとおりにする。

 慣れない手つきでネクタイを締める。
 スーツは意外にも体にジャストフィットした。
 いつの間に正確な寸法を測ったのかと思う俺の目に、さっきまで着ていた服が映る。
 2万近くしたTシャツは、清水の舞台から飛ぶ思いで買った物だというのにえらく貧相に見えた。
 
 しばらくして車が停車する。
 「着きましたよ」
 運転手が後部座席のドアを開け俺を降ろしてくれた。
 「ほほう、馬子にも衣装とはこのことだな」
 親父が俺を見て満足げな笑みを浮かべている。
 「夏目……?
  聞いたことねぇなー」
 うちと負けず劣らずの広さを誇る豪邸の門柱についた表札が目に入る。
 「ああ、おまえが来るのは初めてだからなぁ」
 「けっ、いつの間にそんなに話が進んでいたんだか…」
 いつものことだけど、親父は俺になんの相談もなく勝手にことを進める。
 というか、毎度毎度直前になって『忘れとった』とかほざきながら
 俺が断れないような状況に追い込んでくれる。
 
 諦めて、親父の後をついて無駄に長い玄関までの前庭を歩く。
 「へー、噴水つきの家なんてホントにあるんだなー」
 噴水の中央でライオンが口から水を吐いている。
 あからさまに金を持ってますよってアピールしてるような嫌味な彫像。
 「こら、ポケットに手を突っ込むな! 
  型崩れするだろう!
  あと、中では言葉遣いに注意しろよ!」
 「は、はい、すいません……」
 自宅にいるより、年の近い友達とその辺をぶらついていることの方が多かったから
 いざお見合いの時に緊張して地が出てしまいそうだ。
 相手はこの家の住人であるならば相当のお嬢様だろう。
 いつもの俺ではまずいんだろうなぁ……。


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