【粧裕タン】DEATH NOTEのハァハァ小説【詩織タン】page.5at EROPARO
【粧裕タン】DEATH NOTEのハァハァ小説【詩織タン】page.5 - 暇つぶし2ch506:名無しさん@ピンキー
06/11/01 01:53:30 aOIrKFDW
>>207
超亀レスでスマンが
コミックス2巻64Pに・・・・





うん。煽りとかじゃなくて、

こういう細かいのが好きなだけだから
あんま意味はないw

507:名無しさん@ピンキー
06/11/01 09:20:39 W0zRkyMs
>>506
多分ワイミーズハウスの人間位にはLとして姿を見せていると思う。
でなきゃニアがLに似たのお面を作れるわけがないし、
あの頃は作者自体もここまで考えてたわけでは無いと思うので、
このスレ的にはせめてワイミーズハウスの面々位には
姿を見せている方がおいしい……と言ってみるw

508:名無しさん@ピンキー
06/11/01 22:13:26 ee7FcTMa
別に原作でLがワイミーズの前に顔を出していたかどうかなんて
どうでもいいじゃん
エロパロという時点で大きなIfなんだからさ
「会っていた」という前提のSSがあってもいいだろう

逆に「会っていたに違いない」とか「このスレ的にはあり」
とか決める必要もないと思うけどね


509:名無しさん@ピンキー
06/11/02 11:34:54 oJMl7dYn
そもそもLハルとか普通考え付かないのもあるんだしね

510:名無しさん@ピンキー
06/11/03 07:54:51 3B1aYs0i
倉庫にLハルある?読んでみたいんだが。

511:名無しさん@ピンキー
06/11/03 13:37:57 X+jpKVCM
だってそれはハルに自己投影してるLヲタだから
ここに女キャラヲタはどれだけいるんだろうね
男キャラは添え物でしかない板なのに

512:名無しさん@ピンキー
06/11/03 20:46:57 17WUx/Ao
初期にいたナオミヲタは女キャラヲタだろう

513:名無しさん@ピンキー
06/11/03 22:41:59 3B1aYs0i
なんでも良いけど投下希望。

514:名無しさん@ピンキー
06/11/03 23:03:08 phti8oS5
なんでも良いけどミサミサ希望。

515:名無しさん@ピンキー
06/11/04 02:08:19 jlYQ9A53
粧裕が可愛いSSどれか教えてくれ
保管庫たくさんありすぎて

516:名無しさん@ピンキー
06/11/06 10:25:30 9iyZ4kTs
保守してみる

517:名無しさん@ピンキー
06/11/07 23:55:57 PX36f4Dk
保管庫のL京子SS、面白かったぞコンチクショウ保守

518:名無しさん@ピンキー
06/11/09 01:34:36 mV7tnY2J
L京子GJ!!
美人相手じゃないとこにリアリティあって萌える。

ここの職人さんたちは皆レベル高いでつね。

519:名無しさん@ピンキー
06/11/09 01:40:47 lxKynQ3K
L京子以外でそんなに傑作はなかったような…
それなりには面白いけど

520:名無しさん@ピンキー
06/11/09 10:05:37 jbw5JxpU
>>519
「L京子は傑作」だけでおk
他文は余計。職人さんに失礼だ

521:名無しさん@ピンキー
06/11/11 00:51:26 oXTaFLN8
ハルジェバンニ書いて~

522:名無しさん@ピンキー
06/11/12 01:23:13 E/VZrGO+
死帳映画で801 page.2
スレリンク(801板)


523:名無しさん@ピンキー
06/11/13 22:26:26 G6K8rTtX
まとめサイトに追加入ったね

524:名無しさん@ピンキー
06/11/14 12:17:42 7nmaK5Kf
ハルニアかハルメロかハルマットかハルエルで

525:名無しさん@ピンキー
06/11/14 18:44:50 +HlsUosD
メロハルに一票

526:名無しさん@ピンキー
06/11/14 23:20:19 JHTIwXFF
何でもいいから投下希望


527:名無しさん@ピンキー
06/11/15 22:26:41 Zu+vpVOW
このスレはじめてきたのだが
439~453の粧裕にめちゃ萌えたんすけど!
耳元で「好き」やで!かわいすぎ!個人的にLサユは俺の中で一番好きな
組み合わせだったんでよけいに感動した 兄を殺そうとしている相手が
好きな人って切ねえ。てなわけでLサユ誰か書いて

528:名無しさん@ピンキー
06/11/15 22:28:00 Zu+vpVOW
スマソ つい興奮してageてしまったわけだが
ここsageたほうがいいのかね?

529:名無しさん@ピンキー
06/11/15 22:40:09 MZO4IfhO

URLリンク(www.yuko2ch.net)

ぁ、ぅあ、ああっ…っ…んっ…


駅弁抱っこ―何て、はしたなくて、淫らで、滑稽な姿だろう。

URLリンク(www.yuko2ch.net)

530:名無しさん@ピンキー
06/11/17 19:36:31 w5MNmcw4
もうすぐクリスマスだからクリスマスで月ミサでも書いてみようかな
でも月の前でエルにやられる粧裕たんも書きたい

よし、リュークと幸子にしよう

531:名無しさん@ピンキー
06/11/17 20:13:37 8YhY5y6U
>530
IDにはメロニアとでてるよw

532:名無しさん@ピンキー
06/11/17 22:32:46 kQFzwgQg
メロ×ニアってことですか…w
ていうか、>>530さま
上2行のが読みたいです、wktkしてていいですか?

533:名無しさん@ピンキー
06/11/18 03:30:41 DHjy7nho
誘拐された粧裕がメロに犯されるの誰か作ってw

534:名無しさん@ピンキー
06/11/18 19:38:50 US3aHMpR
え!?リュークと幸子は!?

535:名無しさん@ピンキー
06/11/19 01:20:15 J2DPho6x
映画見て幸せな月ミサを読みたくなった
誰か書いてくれませんか…?

536:名無しさん@ピンキー
06/11/19 09:52:12 xhwup1kD
ミサはいらないマジで

537:名無しさん@ピンキー
06/11/19 21:29:35 kT/VWwKX
なんでもいいから投下町

538:名無しさん@ピンキー
06/11/20 02:12:18 4ui47U44
照清美がいい

539:名無しさん@ピンキー
06/11/21 11:05:26 yTx6yym3
コメディなのを書きたいけど
エロは書けない どうやったらよいのが書けるか職人さん教えて
書けるようになったらなあ

540:名無しさん@ピンキー
06/11/21 20:41:40 Jf22W9+U
「よいのが書ける」という表現は主観的だし漠然としていてよくわからない
まあ、書きたいシーンがあれば書けるはずだよ 

541:名無しさん@ピンキー
06/11/21 20:47:35 2pf4z72V
どの組み合わせでもよいから座位キボン

542:名無しさん@ピンキー
06/11/22 11:03:20 7r3xH4AU
>>541
このスレじゃなくてもいいリクだな

543:名無しさん@ピンキー
06/11/22 11:30:51 aE/JGKLU
>>542
デスノキャラで

544:名無しさん@ピンキー
06/11/22 22:27:05 tckb5GlH
愛のない月清美がいい

545:名無しさん@ピンキー
06/11/23 12:05:41 CLxkYndd
むしろ総一郎幸子で

546:名無しさん@ピンキー
06/11/23 21:27:37 0KeKbsOC
じゃあ総一郎粧裕を希望

547:名無しさん@ピンキー
06/11/23 22:34:53 v+c9PSL0
ここは無理難題をふっかけるスレになりました

548:名無しさん@ピンキー
06/11/24 09:17:28 IwQvS94h
じゃあ、純情シブタクとサユはどうだろうか。

549:名無しさん@ピンキー
06/11/24 20:44:58 TY9TtY/I
んじゃリュークとレム

550:名無しさん@ピンキー
06/11/24 21:52:37 13fImEcU
えー

551:名無しさん@ピンキー
06/11/24 22:06:07 2XEqP0bd
神待ち

552:名無しさん@ピンキー
06/11/25 10:13:04 c+2KtWHU
そういや死神とセックルって今まで無かったな
死神は性交はしないってのが公式設定とはいえ
レムとミサとか読んでもたいかも

553:名無しさん@ピンキー
06/11/26 04:41:55 KKpxAEio
>>533
禿げ同
誰か神きて!

554:名無しさん@ピンキー
06/11/26 13:44:53 eynucC97
漏れも>>533に禿げ同。
>>552のも見てみたいな。
というか以外にも百合が無いのな。てなわけで百合キボン。
マターリとネ申降臨街してます。

555:名無しさん@ピンキー
06/11/26 14:27:43 sm7Fgfc1
神の降臨を待ち続ける魅上のような住人達


556:名無しさん@ピンキー
06/11/28 17:12:29 SATOYmVI
神!!!

557:名無しさん@ピンキー
06/11/29 01:14:38 cYShzyQ4
変態Lミサが好きなんだけどみんなは愛がない系は好きじゃない?…

558:名無しさん@ピンキー
06/11/29 02:23:44 5DzApt7s
南空ナオミとセックスしたい
とりあえずDEATH NOTEに誰もいない場所で、身体に外傷がない方法で自殺するように書いて、
南空ナオミが死んだ後、死体と姦通するぜ
思う存分

559:名無しさん@ピンキー
06/11/29 02:34:10 Y+KrT4Pb
>>558
お前さんには下半身スレのほうが向いているかと思われ


560:名無しさん@ピンキー
06/11/29 08:10:12 WjlwxdrZ
>>557

 と  て  も  好  き  で  す
純愛より陵辱派だ

職人さんか?wktk

561:名無しさん@ピンキー
06/11/29 08:53:09 /uMf9IoM
>>557
・・・!!
ノシ
漏れも大好物です!!
ワクテカ

562:名無しさん@ピンキー
06/11/29 18:13:05 99r3F2YW
誰か粧裕ちゃんをいじめて下さい

563:名無しさん@ピンキー
06/11/29 20:03:10 wBbF91SX
>>557
大 好 物 !
愛はあってもなくてもおいしく頂けます。
Lミサ見たい・・・

564:名無しさん@ピンキー
06/12/01 17:18:10 JmL+eRPg
照清美がいい

565:名無しさん@ピンキー
06/12/02 07:35:47 bJrsHCn0
マンガの清美モエタ

566:名無しさん@ピンキー
06/12/04 22:17:19 l7dbaOBY
映画のほうから来た人か

567:名無しさん@ピンキー
06/12/04 23:07:37 uMrM2zoa
Lミサいいかもなwwっうぇwwwwww

568:名無しさん@ピンキー
06/12/05 09:46:16 9aKMFRFr
保管庫にあるLミサ月が良かった。
あんな感じのキボン

569:237
06/12/05 23:50:02 tqDyKlST
ども、お久しぶりです。
一ヶ月以上前に>>502さんのコメディータッチでかつ童貞卒業
しようと必死な月をと言うリクがあったので、すぐに書き始めたんですが
先月から忙しくなって、一ヶ月以上かかってようやくさっき書きあがったので
今から投下しまつ。
遅筆な上、童貞卒業しようと~の下り、若干自分のSSニュアンスが
変わってきてるんで、期待に沿えた出来では無いかもでつが、
勝手に>>499>>496>>502さんに捧げときます(ぉ
では興味の無い方はスルーでよろしく。


570:月×ミサ@237
06/12/05 23:51:14 tqDyKlST

その日は月にとっても海砂にとっても待ちに待った引越しの前日であった。
現人神を目指す月にとって邪魔な邪魔な存在だった
世界一の探偵『L』亡き今、もはや月をキラだと疑う者は誰も居なくなった。
ようやく自分の家に数ヶ月ぶりに戻った月だったが、十日を待たずに
引越しを決めてしまったのだ。
折角帰って来たのに、と母親には反対されたが、
そうは言っても月のバイブルとも言えるデスノート、母が居て妹が居て、
万が一触れられる事があろうものなら、
たちまち死神リュークの姿を目撃されて、ノートに名前を書くまでもなく
心臓麻痺で死なれてしまっては困る。
やはり、新世界の神を目指すなら、この家は出た方がいいと考えたのだ。
そうすれば誰にも気兼ねなく裁きが出来る……クールに振る舞いながらも
その表情は心なしか嬉しそうに見えた。
ミサはミサで、いよいよ明日からは愛しい月との同棲生活が待っているのだ。
同棲……つまり月との新婚さながらの、めくるめく甘い甘い生活が約束されている。
そう思うとミサは嬉しさを隠し切れず(いやもともと隠そうとも思っていない)、
いつも以上のハイテンションぶりである。
「ね~月、この卒業アルバムって月の中学生の時のだよね?!可愛い~!」
「月ってこんな難しい本ばっかり読んでるんだ。すっごーい」
「あ、これって月が描いた絵?上手~!」
引越しの手伝いだと無理矢理家に上がりこんだミサだったが、
その大部分の時間を月の持ち物検査に費やしていた。
結局段ボールに荷物を詰め込む作業もほとんど月一人頑張っている状態である。
最初はそんなミサを放置していた月だったが、一時間もすると流石に
話しかけられること自体も億劫になり、次第に苛々が募っていく有様で。


571:月×ミサ@237
06/12/05 23:52:39 tqDyKlST

「ミサ……手伝う気が無いなら少し黙っていてくれないか?
気が散って仕方が無いんだが……」
「あ、ごめんごめん月!私手伝いに来てたのについ。
今からは真面目に手伝うからぁ!」
注意されて、てへっと苦笑いながら可愛らしく舌を出す彼女に、
月はやれやれと言った面持ちで再び作業を再開する。
「じゃあ、私はこの引き出しの中片付けるね~」
「ん?…ちょっと待て!そこはっ…!!」
…………遅かった。
「あ……これって…」
そこは月の下着類を入れた引き出しで、中にはトランクスやらシャツやらが
几帳面な月らしく綺麗に整頓された状態で並べられていた。
「…勝手に人の引き出しを開けるなと教育されなかったのか、お前は…」
流石に女性に自分の下着を見られるのが恥ずかしい年頃である。
「ごめーん!でも明日からは私たち一緒に住むんだから、
これからはミサが月の下着とか服とかお洗濯するんだよ?
別に今見たって変わらないじゃん!」
「そういう問題か!?」
「あ~月照れてるんだ!可愛い~!」
全く反省の色を見せないミサに、いい加減キレ気味の月だったが、
ここでキレたところで作業が進むわけでも無い。
我慢だ、我慢。
「…とにかく、ここは僕が片付けるから、ミサはあの本棚の本を
段ボールに詰めておいてくれ……もう遊ぶなよ?」
「まっかせて!ミサ頑張って月の役に立ってみせるから!」


572:月×ミサ@237
06/12/05 23:53:27 tqDyKlST

ざっと計算すると、おそらくミサが手伝い改め邪魔をしに来た事で約三十分程
作業時間のロスが生じているはずである。
自分一人だけで作業するならばもう少し手早く出来ただろうに……心の中で嘆いた。
それでもようやくミサも真面目に手伝う気になったらしく、今までと比べて
倍以上のスピードで作業がはかどっていく。
遅れた時間を取り戻す事が出来ると、安堵した矢先である。
「月、この本おも~い!月ってこんなのばっかり読んでるのね。
何書いてるのかさっぱりわかんない。」
……またか。
「建築の本かな?月って本当に何でも興味あるんだね~尊敬しちゃう!
漫画とか読まないんだ~」
…どうやら彼女の集中力は三十分持たないらしい。
あんまりうるさいようなら追い出そう。そう考えていた時、
彼女の言葉に、忘れていた何かを思い出しそうになった。
『建築の本』?そう言えば……
「ん?何これ、カバーの中に薄い本がいっぱい……え?」

ドサドサドサ……

月は明らかに何冊もの本らしき物体が床に落ちたのであろう音を聞いて、
はっきりと思い出したのである。
顔が一気に青ざめていった。
「み、ミサ、ダメだそれは…!!」
「やだ…月、これって…!」
ミサよりも先に取り上げようと慌てて手を伸ばすが、残念な事に
一瞬早くミサがその本を拾い上げる。
「ミサ、返せ!」
「きゃー、これって、もしかしてえっちな本!?月ってこんなの読んでるの!?」


573:月×ミサ@237
06/12/05 23:54:27 tqDyKlST

表紙はどこかで見た事あるようなグラビアアイドル、
中には裸の女性が魅惑的なポーズで写った写真や官能小説等……
その他の本も似たり寄ったりの内容で、中には最近活躍中の
アイドル特集などが載っている。
「うわー…すっごい……月もやっぱりこんなのに興味あったのね…
その上意外とミーハー……?」
顔を赤らめエロ本を凝視するミサ。
「ミサ…断じて違う。いいか、よく聞いてくれ。それは以前Lに監視されていた時に
部屋に誰も入れないのはそんな本を隠している自分を知られたくなかった
という、言わばカムフラージュのようなもので……」
「月……言い訳なんてしなくていいのよ?私はそんな事で月を嫌ったり
しないから安心して?」
「だから違うんだ!人の話をちゃんと聞いているのか!?」
「もう、月ったら…こんなのに興味があるんなら、いつでもミサが
見せてあげたのに……本当に照れ屋さんなんだから」
「……」
ダメだ、人の話を聞く娘じゃない……。月は確信した。
確かに普通の高校生や大学生ならば、そんな本の一冊二冊隠し持ってて当たり前なのだろう。
しかし、何と言っても彼は新世界の神を目指す崇高なる人間なのだ。
そんな自分が、部屋にエロ本……なんというイメージダウン。
「ミサ……僕は本当にそんなものに興味は……」
「○○は××に獣のようにまたがり、下着を脱がし…」
「そんなもの真剣に声に出して読むなぁぁ!!」
あああああもう、何だかどうでもよくなってきた。エロ本を持ってて何が悪い。
僕だって一応17歳の男だ、エロ本の数冊位普通に持ってて当たり前なんだ。
そう自分に言い聞かせ、ミサに背を向けて作業に戻る。
それに僕は何もやましい事なんてしていないのだ、これはあくまで疑いから
逃れる為の一つのカムフラージュだったのだ。
間違っても他の奴らのように性欲の為に購入したわけでは無い。
乱暴に荷物を段ボールに詰めながら、自分自身を納得させる月。


574:月×ミサ@237
06/12/05 23:55:18 tqDyKlST

そんな月を尻目にミサは官能小説を読みふけっている。
ようやく読み終わり、ぱたんと本を閉じると、そこには顔を真っ赤に染めたミサが居た。
後ろの月をちらりと一瞥し、何事かを考えている。
「ねー、月?」
「…何だ?」
「…ミサとこの小説とおんなじ事、しない?」

……バサッ

思わず持っていたテキストを落とす月。
「お前……今度は何を…!?」
「えいっ!」
「うわっ!!?」

ドサッ

振り向いた月は、次の瞬間ミサに押し倒され、カーペットの上に倒れこむ。
「ちょっと待て!おい、ミサ!?」
「月、いいでしょ!?ね!?」
「何そんな本に影響受けてるんだ!?」
「いいじゃない、明日からはどうせ一緒に暮らすんだし。予行演習しよ?」
一度思い込んだら激しいミサである。今まで何度彼女の一途さ(?)に
手を焼かされてきた事だろう。
必死にミサの説得を試みた月だったが、やはりと言うか人の話を聞かない。
月は考える。確かに、ここで拒む理由と言うのも特には見当たらないのだ。
むしろ、男の本能としては喜ぶべきところなのだろう。
おあつらえ向きに今家族は全員留守である。
据え膳食わねば、という格言もあるではないか。
ならば、いっその事……と考えたのだが、一つ問題がある。


575:月×ミサ@237
06/12/05 23:56:19 tqDyKlST

僕は、果たして上手なのだろうか?

そんな疑問が浮かぶ。
自慢では無いが、これまで女の子と付き合ってきた経験は両の手の指では足りない程だ。
その女の子たちは揃いも揃って月にメロメロで、キスだけなら誰にも負けない自信がある。
……しかしいつもそこまでだったのだ。
つまりまだ女性経験はゼロである。
しかも、やり方もよくわからないときた。
優等生として、本当にエロ本などはカムフラージュ的なもので止まり、
アダルトビデオ等は一切見た事が無い。
さっきミサが読んでいた官能小説なども一通り目を通して見ただけで、
具体的な内容までは覚えていない。
今となっては何故もっと真剣に読んでおかなかったのかと後悔が募る。
ミサが初めてなのか経験があるのか等は聞いた事無いが、仮に
彼女を抱いてみて、『下手』だと思われるのは彼のプライドが許さなかった。
しかし自分の人生において、一生童貞というのはもっと許せないものもある。
これは、いつかは乗り越えなければいけない壁なのだ。
以前リュークに手先が器用だ、女にモテるだろうと言われたのを思い出す。
確かに自分でも手先は器用な方だと自負している。
そうだ。大丈夫だ、僕なら…………多分。いやいや、絶対に。
「ミサ……」
「月……」
頬を染め、うっとりと目を閉じるミサ。月は上半身を起こし、ミサの小さな唇
に口付けた。


576:月×ミサ@237
06/12/05 23:57:08 tqDyKlST

「ん……」
ぷっくりと弾力を持った唇は、僅かに月の唇を押し返した後、更に深く彼を
受け入れようと追いすがる。
半開きの唇に、そっと月の舌が差し込まれた。
ミサも積極的に月に舌を絡ませた。ざらざらとした感触が互いの
結合を更に濃密なものにする。
くちゅ、くちゅと唾液が混ざり合い、とろっと生暖かいものがミサの開いた
唇の端から流れ落ちる。
溜まった唾液がミサの口内に逆流し、こくり、とそれを飲み干した。
「ぷは……」
月が唇を離すと、ミサははぁはぁと乱れた呼吸を繰り返す。
「月って……すっごくキス、上手……気持ちいい……」
恍惚の表情で月を見上げるミサに、月は僅かに気をよくする。
何しろキスには自信があった。…キスには。
「ミサ……一つ聞いていいかい?」
「ん…?何?月」
とろんとした目のミサに、月は是非ともここで聞いておいた方がいいと思ったのだ。
「ミサは……他の男とこんな事した事があるのか?」
「え?無いよ……月が初めてだよ…?」
「そうか……」
―良かった…これで他の男と比べられる心配だけは無さそうである。
月は思わずほっとしたような表情を見せた。
まさかそんな心配を月がしていると思わないミサは。
「嬉しい、月…!嫉妬してくれるなんて……幸せだよ、こんなに月に愛されて…
心配しないで…ミサには月だけだもん…!」
目に涙を浮かべて喜ぶミサに、内心複雑な思いを抱える月だったが。
「じゃあ……ミサも聞いていい?月は……どうなの?」
「――…すまない、ミサ……僕は…君が初めてじゃないんだ……」
さらりと出た大嘘に、自分自身にプレッシャーがかかる。


577:月×ミサ@237
06/12/05 23:58:05 tqDyKlST

「そんな…!誰なの!?この前東大で一緒に歩いてた人…!?」
哀しげに聞くミサに、月は取り合えず真実と嘘を混ぜ込みながら言い聞かせる。
「いや、彼女じゃないよ。ミサの知らない人だ。名前を教えるわけにもいかない。
ミサの事だ、デスノートに名前を書き込まれても困る…それに、一人や二人ってわけじゃないから…」
一体この口はどこまで嘘をつけば気が済むのだろうか。
「ええ!?そんなの、ミサ……嫌だよ…!」
とうとうぐずり始めたミサの唇にもう一度ちゅ、と口付けた。今度はほんの数秒触れただけで、
すぐに彼女から離れる。
「安心しろ、ミサ……もうその女の子達には何の未練も持っていないんだ。
今は……君だけだよ、ミサ…」
「本当?月…」
「ああ、もちろんだ…」
そう囁いて、ミサの小さな身体を抱きしめる。
「嬉しい…月……でも、だったら月って経験豊富なんだね……
本当はミサ、初めてでちょっと怖かったの……ちょっと心強いな…優しくしてね?月…」


…………………………。

自業自得―月が初めて思い知った瞬間であった。


「ミサ…大丈夫だ、僕に任せて…」
もはや嘘が日常となっている月にとって、真実を伝える事の方が難しいようである。
動揺を隠すのも得意な月は、うっとりと目を閉じるミサを押し倒す。
僅かに力を込めただけで、待っていたましたと言わんばかりにミサがころんと
仰向けに倒れこんだ。


578:月×ミサ@237
06/12/05 23:58:57 tqDyKlST

取り合えず、自分の持っている全ての知識をフル動員させる。
確か、あの小説では……。
「っ、あ……!」
ミサのほっそりとした首筋に、唇を落とす。
ちゅ、と音を立てて吸うと、ミサの肩がびくりと震え、顎を仰け反らせる。
白い首筋に紅く鬱血した痣が浮かびあがった。
それを見て取り、顎下から左の鎖骨まで、ゆっくりと舌で舐め上げていく。
鎖骨の窪んだ部分を何度も何度も舌でなぞると、
焦れるような感覚に、ミサはもどかしげに声を上げる。
「はっ…、月…!」
甘い響きを含んだ声が自分の耳に届き、ミサ自身が驚いた。
(やだ……ほんとにこんな声…出ちゃうんだ…)
さっきの小説を読んでいた間は、少しオーバーなんじゃないのかとか、
そんな事を思っていたのだが。
実際に好きな人にこんな風に触れられてしまうと、
こんなにも切なくて甘美なものであるのだとミサは初めて知った。
「ん、く……月…」
「ミサ……」
月の手はミサのキャミソールを胸元までたくし上げ、滑らかな素肌に触れる。
「月、恥ずかしい……」
頬を今まで以上に赤らめて、ミサが目を伏せる。
キャミソールとブラジャーの黒と対照的な白い肌が現れて、そのコントラストが
月の欲をそそった。
吸い寄せられるかのように、月は黒いブラジャーを上に押し上げると、
ミサの形のよい胸がふるりと現れる。


579:月×ミサ@237
06/12/05 23:59:46 tqDyKlST

「や、やぁっ……」
恥ずかしげに身を揺するミサのピンク色の突起に、月は舌を這わせた。
もはや小説云々、知識がどうとかよりも、彼自身がそうしたいと思ったのだ。
「あ、あっ……月……」
月の生暖かいぬめった感覚に、ミサは痺れた。
金縛りにでもあったかのように身体が強張り、自らの胸を弄る月の姿に目が釘付けになる。
(月が……私に……)
身体の芯が、仄かに疼く。それはとても甘い感覚だった。
疼く内部から生暖かい液体が溢れ始め、下着が濡れていく感触が少し気持ち悪かったけれど。
しかし。
「月ぉ……っ……!」

―気持ちいい……

甘い声が、月の次の行動を誘う。
初めて触れる女性の身体は、あまりにしなやかで、艶やかで、甘くて、柔らかで。
ミサの艶めいた声が頭に響き、月の欲望をそそった。
(くそっ……!だめだ……この僕が…!)
プライドなんて捨ててしまえとばかりに、月はミサの短いスカートの中に
手を差し入れる。
「やっ…!?月っ……ぁ…っ…」
つい先程までの月の計画では、あくまでクールに、大人っぽく、
冷静に……と思っていたのだが、初めて味わう女性の身体に、甘い声に、
たちまち理性が崩れていく。
スカートの中のミサの谷間に手を触れると、そこは温かく、しっとりと
湿り気を帯びていた。
「ミサ…!」
(これが……濡れているっていう事か……)
確かに、ミサは感じているのだ。自分の愛撫に。
上手なのか、下手なのか。それさえもわからないけれど、でも確かに。


580:月×ミサ@237
06/12/06 00:00:38 tqDyKlST

「…気持ち、いいのか?ミサ……」
聞くと、ミサの頬がぼっと赤くなる。恥ずかしげに目を伏せて、眉根を顰める様が
愛らしい。しかし月の問いかけに、ミサは再び目を開けて小さく答えた。
「…気持ち、いいよ…月……」
頭が、真っ白になる。
「や、ぁっ…!?んぁ……っ」
ミサの言葉に、月はもう自分の衝動を止められそうになかった。
下着に手を掛け取り払うと、ミサの陰唇から下着にかけて、
透明な粘い糸がつう、と伸びて途切れる。
既に濡れそぼった秘所が、月の目の前に現われた。
「月……!」
掌で目を覆い、自らの痴態に悩ましげな溜め息が漏れる。
見られている羞恥に、思わずじり、と身をよじる。
「ミサ……」
其処は想像以上に生々しく、厭らしい女の匂いが辺りに充満していく。
薄い恥毛が秘所を隠すように包み、それでもその下の割れ目からひっそりと
息づく桃色の突起が、その存在を主張する。
生々しく、けれどどこか神聖なもののように思えて、導かれるように
その突起に触れる。
「ひぁん!」
びく、とミサの身体が反応する。とびきり甘い啼き声を聞いて、
月は一瞬戸惑ったが、もっとその声を聞きたいと思った。
くにゅ
「あああん…!」
その小さい粒を指で押しつぶすように力を込めると、ミサの身体がびくんと痙攣する。



581:月×ミサ@237
06/12/06 00:01:51 jR0CaIqy

甘く切なげな声に、月は魅入られたように其処を弄る。
「あ、あぅ……月、だめぇ…!」
触れられた部分が強烈な快感を訴える。ぐりぐりと指を押し付けられ、
電流が走るように身体が震え、身体の奥までも熱くなっていく。
「ふぁ、だめ……そこ、や、だぁ……!」
「ミサ、どうした…?」
拒絶の言葉に、月は心臓がどきっとした。
何かやり方に問題でもあったか?痛いのか?!そうなのか!?僕はやっぱり下手なのか!?
「月…あ、あっ…!気持ち…いいよぉ……」
「……そうなのか?」
ミサの言葉に、月はほっとしたと同時に、自身の熱を感じ始めた。
(やばい……!)
ずくん、ずくんと疼く感覚が、月を襲う。
「月……もっと、して?お願い…っ…」
あられないミサの姿に、恥ずかしそうにねだるミサの声に、
月は自分の欲望が一気に膨れ上がるのを感じた。
ぴったりとしたジーンズの中で、それは痛い位に張り詰めていく。
(まだ大した時間も経っていないぞ……まだ、我慢だ…!)
早く解放したい自身の衝動をぐっと抑え、ミサの膨れたクリトリスの下の、
濡れて蜜が溢れるスリットに指を這わせる。
「ひぁん!」
割れ目をなぞられて、ミサの身体が仰け反る。ぞくぞくっと快感が脊髄を伝った。
「ここも、いいか?ミサ…」
「あうぅ……ふぁ…あっ!」
指に蜜を絡ませて、月が割れ目の中心にその指を差し込む。
初めて感じる、熱。
(―熱い……)
指一本入るのが精一杯のように思えるミサの熱くて狭い、膣内。
ミサは一際甘い声で啼き、腰をくねらせる。


582:月×ミサ@237
06/12/06 00:02:49 tqDyKlST

(…本当に入るのか?…これ…)
自分の張り詰めた性器が、本当にこんな狭い中に収まるのだろうか。
指でもこんなにキツイというのに。
「あ、ああぅ…は、ああっ…!」
ミサの肉襞が月の指にきつく絡まる。圧迫感を感じるのか、ミサが眉を顰めて
それに耐える。
痛いのか、快感に浸っているのか、どっちともつかぬ表情で。
膣内で指をく、と僅かに折り曲げ、くに、と内部の壁を押さえつけた。
「あぁぁぁあっ……月ぉ……ああっ…!」
其処はちょうど彼女の感じやすい部分だったらしく、ぶるりと震え、
蜜壷から更に大量の液体が溢れ出した。
透明な液体は月の手をしとど濡らし、ぬるぬるとした感触に内部を擦る指の動きが
より滑らかになっていく。
それを見て取り、月は指をもう一本差し込む。
ちゅく、と音を立てて飲み込まれていく指先が、まるで食われているように見えて、
月はごくり、と生唾を飲んだ。
ズクン、と張り詰めた自身が疼いた。
……大丈夫なのか、僕は。我慢できるのか、僕は。
「ふぁ、やだ、やぁぁ……」
否定の言葉と裏腹にミサの声は甘い。月の指先が内部を優しく擦る度、
感じた事の無い快感ともどかしい疼きがミサを支配した。
足りない。こんなのでは、とても足りない。
月が、欲しい。もっと、もっと。
「ラ、イトっ……も、だめ、おねが……あっ…」
ミサの言葉に伴うように、肉襞が月の指に吸い付くように絡まる。
「み、ミサ……?」
引きちぎられそうになる指先を引き抜いて、ミサをまじまじと見る。
「お願い、月っ……もう、ダメ…ダメなの…!月が欲しい……欲しいよぉ…!」
目に薄っすらと涙を溜めて、羞恥に頬を染めながらも、扇情的に、挑発的に、月を求める。
その魅惑的な表情にたじろぎ、戸惑う月。


583:月×ミサ@237
06/12/06 00:03:25 tqDyKlST

「もう…って、ミサ、お前まだ……」
「いいの……酷くしても、いいから……早くミサ、月のものになりたいの……
だから、お願い…」
「ミサ……」
まだ男を受け入れるには早すぎるように思われる、ミサの奥。
しかし、自分もかなりきつい。
もしかして僕は早いのか?いや、決してそうじゃないはずだ……と信じたい。
いやいや、今はそんな事を考えている場合じゃない。
ミサが早く、と言っているのだ。
多少ミサにはきついかもしれないが、僕はそれを叶えてあげなくてはいけない。
…決して僕が我慢出来なかったわけじゃないんだこれは。
そんな葛藤を繰り返す間も、ミサは熱っぽくて荒い吐息を漏らし、
月の行動を急かす様な眼差しを向けた。
月は思わず息を呑んで、覚悟を決めたように上着を脱いだ。
「…ミサ、まだキツイかもしれないけど…いいのか?」
「うん…月の好きにして……ミサ、大丈夫だから…」
「ミサ…」
ミサの言葉を受け取り、月はジーンズのジッパーを下げ、そそり立った
自身を取り出した。
「あ……!」
初めて見た男の凶器に、ミサが僅かに脅えたような表情を見せる。
けれど、それを上回る好奇心に、ミサはまじまじと月のそれを見詰めた。
「ミサ……あんまり見ないでくれ…」
「あ…ごめん…月……」
初めて女性に自分の性器を見られる羞恥に、月の顔が熱くなる。
逆に謝りはしたものの、月だってミサの見てる癖に、と内心で舌を出すミサと。
互いのちぐはぐな思いはやがて同調し、一つの行動に繋がっていく。


584:月×ミサ@237
06/12/06 00:03:59 tqDyKlST

「ミサ……いくぞ…?」
「きて……月……」
ミサの細腰をぐっと掴み、月は昂ぶった自身をミサの濡れたスリットにあてがう。
ミサはびくりと身体を強張らせたが、月の熱が篭った吐息を首筋に感じ、
溶けるようにうっとりと目を伏せた。
それを合図に、月はミサの内部に自身を沈めていく。
「っ…!!あ、ああ、…く…ぅ…!!」
「っ、ミ…サ……」
其処は月の想像通りきつく、自身の先端を飲み込ませると、
一つ息をついて動きを止める。
苦痛に顔を歪め、涙をぽろぽろと零すミサが痛々しかった。
「く、んっ…!」
「ミサ…力、もう少し抜いて……」
「あ、あ、…月っ…!」
「息、吐いて……」
月の言葉にほだされて、ミサは息を吸い込んで、大きく吐いた。
「っあ…!!」
ずる、と月のものが下腹部に入り込んでくる。
押し込まれる圧迫感に、ミサは息を詰めて耐える。
「っ、は…!」
ミサの奥に進むにつれ、自身を温かくてぬるぬるとした襞が
ぴたりと包み込み、その快感に月は震えた。
「ミサ…っ…!」
「うぁっ…!」
ようやく全てを収めきったとき、ミサはあくせくと肩で息をしていた。
目には涙が溜まり、眉を顰めて痛みに耐えていた。


585:月×ミサ@237
06/12/06 00:04:34 tqDyKlST

「ミサ……大丈夫、か…?」
「ぅ、ん……っ…月…」
痛みを堪えながら、月に微笑みかける。
「幸せ、だよ、月……私、月と一つになってるんだよ……、
もう、大丈夫……」
「ミサ……」
ミサの言葉に、月は息を呑んで、腰をゆっくりと動かしてみた。
「あぅっ…!!」
「っ、ぅ…!」
一度動いてしまえば、もうミサを思いやる余裕なんて彼方へと飛んでいってしまった。
我武者羅に腰を動かして、ミサの奥を突いた。
「あっ、ひぁぁっ…くぅ!」
高い高い声でミサが啼いた。最初は痛みに顔を歪ませていたが、
段々と結合部に絡む蜜の量が増えていくにつれ、ミサの声が甘い声へと
変化していく。
愛しい男と交わる喜びに、月の熱に、ミサは溶けてしまいそうになる。
「あ、あんっ…は、ぁ、好きっ…月、ラ、ィトっ…!」
痛みは微かに残っているが、それを超える快感に酔いしれながら、
ミサは愛しい男の名を何度も呼んだ。
繋がった其処は、ますます滑らかになっていき、
ぐちゅ、ぐちゅと粘る水音が、互いの耳を掠める。
「あ、あ、あ、月っ…、気持ち、いいっ…もぅ、ダメっ…あ、ああぁ…!」
「ぅ、ぁ…ミサ、僕も、もう…!」
ミサの腰を引き寄せ、折り曲げながら覆いかぶさった。
上から突き下ろされるような体勢になり、より深い結合に、ミサはびくびくと
身体を震わせ始める。
「あっ…!?や、やぁぁっ…!ダメ、だめぇっ…あああん!」
「く…ミサ、うぁ…っ!」
ミサが一際高い嬌声を上げたと同時に、月は収縮を繰り返す胎内に
全てを注ぎ込んでいった。
真っ白になった頭の中で、ほんの微かに事の終わりに安堵しながら。


586:月×ミサ@237
06/12/06 00:05:28 jR0CaIqy

*****

「月……幸せだよ、ミサ…」

既に乱れた服を直し、引越しの作業に取り掛かっている月に、
今度は後ろからべたべたと抱き付いてくるミサに、月は僅かに苛つきは
したものの、怒る気にはならなかった。
とにもかくにも、嘘もばれずに無事に事を終えられた安心感、
そしてようやく一人前の男になることが出来た達成感とで胸が一杯だった。
ただ一つ残念だったのが、行為の間の記憶がほとんど無いのだ。
まさに無我夢中だったのだろう、ただひたすら快感に浸っていた覚えしかない。
時間間隔もわからなかったので、自分のタイムが早いのかどうなのかとか、
まぁそんな反省もするどころじゃない。
これこそが最大の反省点である。何と言う因果な性……。完璧を目指すが故に…!
等と一人無意味な葛藤している月の耳元で。
「月、明日から楽しみだね!ミサ達、これでずっと一緒にいられるんだよ?
ミサ、月のためなら毎日でも頑張っちゃう♪色んなこと教えてね、月~」
その言葉に、作業を進める月の手が一瞬止まったことは言うまでもない。
………今度本屋に行ってこよう。
月の脳裏に、そんな思いが過ぎった。
彼がどんな本を選んでくるのかは、死神のみが知るところである。


その頃、目のやり場に困った哀れな死神は。

「……あいつら…俺がいること忘れてるだろ……?」

屋根裏で寂しく一人、そうぼやいていた。

END.


587:237
06/12/06 00:12:14 jR0CaIqy
強制終了です。
ヘタレな月ですいません。ミサに萌えながら書いてたもので…
コメディ、以外と難しくて、これコメディになってるのか?
ちなみにLミサ、自分には全く話が思いつきません。
というわけで、Lミサ、誰か書いて下さい、おながいしますw

また何か話が書けたら投下しにきまつ。
……前に伊出さんのSS読みたいって人いましたが、
まだ需要あるんだろうか?


588:名無しさん@ピンキー
06/12/06 00:15:29 FPsTPBmq
キターーーー!!!

589:名無しさん@ピンキー
06/12/06 00:16:47 v5VvVRsi
久々に来たら神キテタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!
カワユスな月ミサゴチでした。

590:名無しさん@ピンキー
06/12/06 00:31:41 wQ2yau/W
待ってました!
リュークカワイソスwwww
GJ!!!

591:名無しさん@ピンキー
06/12/06 09:31:46 4jEzZEsA
>>587
ミサかわええGJ!
純情リュークモエスw

伊出モノ読みたいです、是非!
相手誰だろうか

592:名無しさん@ピンキー
06/12/06 11:24:53 ZFReRP9A
これはGJ!!!!!
やっぱこのスレの作家さんたちはすげーな。
俺も最後のオチにワロタwww

593:名無しさん@ピンキー
06/12/09 05:09:42 gOngcamT
>>587
久しぶりにきたら可愛い月ミサキテタ…!!
本当ごっそさんでした、ネ申!!(*´Д`)/ヽァ/ヽァ
伊出モノは自分も興味あります。
時間があったら是非!

594:237
06/12/11 23:06:54 fVcYoot0
たくさんのレス、どうもですw
伊出モノSS、まだ需要があったようで…
実は月ミサ書く前から書いてたんでつが、エロに到達した瞬間から
あまりの書きにくさに完全放置してたんですが
まだ興味ある方がいらっさるならまたちょっと頑張ってみますw
ただエロはひょっとしたら薄くなるかも知れません(爆
普通の話なら伊出さん書き易いんだが…出来るだけエロも頑張ってみますがw

相手はさゆです。前に書いた自分のLさゆがあまりに救いが無かったんで、
ちょっとその続編っぽく。さゆを幸せに、伊出さんにロマンスを、っつー感じでw
今ちょっと時間がなかなか取れないんで、今年中か正月あたりに投下しにきます。


595:名無しさん@ピンキー
06/12/11 23:34:30 2/P3qGQg
確かに伊出ってエロ想像しにくいなw
相手はサユたんですか、楽しみに待ってます!

596:名無しさん@ピンキー
06/12/12 04:12:40 589uOWyX
伊出は相当やりにくいだろうな、と思ってたんだけどやっぱり難しいんだなw
今年中か正月辺りの投下、wktkしながら待ってます(;´Д`)ハァハァ
んー粧由タソが相手かー(*´Д`)禿げ上がる程楽しみです!

597:名無しさん@ピンキー
06/12/16 16:59:16 a6v0XChn
hoshu

598:名無しさん@ピンキー
06/12/16 22:10:29 QTnU6ffP
ネ申降臨wktk

599:名無しさん@ピンキー
06/12/20 00:18:03 D8Q1lWY7
便乗神降臨wktk

600:名無しさん@ピンキー
06/12/20 12:38:46 z0x4B+55
600get

601:名無しさん@ピンキー
06/12/25 11:57:45 jsr7nXkj
ミサミサ誕生日age

602:名無しさん@ピンキー
06/12/25 23:52:21 6FhZqYhz
ライトがノートの力でナオミにエッチなことさせるって話は既出じゃないの?
いかにもありがちなのに見つからない。

603:名無しさん@ピンキー
06/12/27 04:31:14 JhoH8rrg
月ミサ(*´Д`)ハァハァ

604:名無しさん@ピンキー
06/12/27 19:27:31 HXxlrRzG
話豚切ってスマソ
下半身スレってどの板にあったっけ・・・
どなたか教えて下さい。

605:名無しさん@ピンキー
06/12/29 21:06:58 St+U0EgS
PINKのなんでも

ただしあれは糞スレと化している

606:名無しさん@ピンキー
06/12/29 22:35:52 H108EDr2
保守

607:名無しさん@ピンキー
06/12/29 23:51:48 m+4rwZpw
本編にリンダが出たのって、7巻のあのコマだけだよな?

608:名無しさん@ピンキー
06/12/31 12:45:35 P5+4Ljvh
>>605
トンクス!!

609:名無しさん@ピンキー
06/12/31 15:52:06 G4+kCmWf
来年も神が降臨しますように。

610:名無しさん@ピンキー
06/12/31 16:13:10 tHKCEdvo
>>607
何ページのどのコマか正確に述べよ

611:名無しさん@ピンキー
07/01/02 16:30:44 tFAn/5zH
あけおめ。
神降臨マダー?チンチン(AA略

612:名無しさん@ピンキー
07/01/02 22:45:52 Vg0FywwD
あけおめ。
今年も保守はぁはぁ。

613:名無しさん@ピンキー
07/01/03 19:23:14 gd21h5O4
おめアゲ

614:名無しさん@ピンキー
07/01/04 09:30:22 klwj8mo0
照粧裕@395です。皆さまあけおめです。
最近、偶然にも照粧裕の感想をオフで聞くことがありまして、急きょ思い立ち、
照粧裕のお話を自サイトにこっそりupしてみました。
隠し扱いですし、サイトでは公表もしませんけれど(ヒントも無いです)、
気づいた方がおられましたら「書いたのお前か~」とご笑覧下されば幸いです。

ただ、照粧裕を書いたのが自分であるという決定的な証拠が無いのが
我ながら気になる点ですが…まあ、文章の癖などで分かるかなと楽観視してます。
最悪の場合、運営にIP見てもらえば判明することだしな…などなど。

ではでは、名無しに戻り神を待ちます。
伊出さん待ってますよー

615:名無しさん@ピンキー
07/01/06 00:04:10 bM2uK4kd
( ゚д゚ )

616:名無しさん@ピンキー
07/01/06 00:24:53 EgMBtOjA
えっと・・

617:名無しさん@ピンキー
07/01/06 09:58:13 q1Tw2M5+
すっとばしていいよ

618:名無しさん@ピンキー
07/01/06 12:22:05 3GIOR/lz
ごめん、つっこまずにはいられない。
>>615
こっち見んなww

619:名無しさん@ピンキー
07/01/06 13:17:41 cRW7KxsV
そっちかww

620:名無しさん@ピンキー
07/01/08 10:41:11 bx90cXCF
ネ申降臨までの保守がわりに小ネタ投下します。
おとぼく(おぼくさま)文章改変しただけなので当たり前の様にエロなし。



---------------------------------------------------------------

梅雨の合間、少し控えめな日差しが桜並木を縫って湿った石畳を優しく照らしている。
昨夜の雨に濡れた桜の青葉が雫をきらきらと光らせながら、鮮やかな緑色を透かして揺れている。
校舎までの短い桜並木に、少女達の黄色い笑い声とノートに名前を書き込む音が弾むように響いている。

その光景は、とても清純で美しく、清々しい。


       ワタシ
だが…何故 男 が通わなければならないんだっ?!


魅上財閥の御曹司で、文武両道・天稟の才があるけどかなりキモめの男の子。
そんな照のもとへ、ある日NHNの人気アナ、高田が訪れる。

 『キラ様からのお手紙です』

そう言って渡されたのは、なんと女学院の入学案内。
幼なじみ・ミサの趣味で女装を強要させられたあげく、無理矢理転入させられた女学院では、
なんの間違いか全校生徒の憧れの的『エルダー・シスター』に選出されてしまう。

突然嵐のように降って湧いた、お嬢さま学院での大騒動!!
照は一体どうなってしまうのか…?!


続かない

---------------------------------------------------------------

以上です。お粗末さまですた。
月は多分女学院でキラの後継者を育ててます。
正直すまんかった。今は反省している。
では、ネ申降臨をwktkしながら待ってます。

621:名無しさん@ピンキー
07/01/09 11:39:26 OSgyAqZ/
か・・っ神ぃ・・・

おながい 早く降臨して

622:魅上テル
07/01/11 20:40:51 XRVtEivU
>>620は削除!


623:名無しさん@ピンキー
07/01/12 00:29:24 UB72i044
照はそんなことしないだろsage

624:名無しさん@ピンキー
07/01/12 12:17:58 7iUB1FI+
あの外人さん、おっぱいでかそうだな

625:名無しさん@ピンキー
07/01/12 15:55:21 IhWs3Tst
2ch消滅前に神よ降臨してくれ!!!

626:名無しさん@ピンキー
07/01/14 10:54:15 DKPAlLey
ほすー

627:237
07/01/14 21:09:56 lO5Mb5Mu
あー…どうもお久でつ。
気が付いたら一月も半分終わってるしな…orz
パソに文章を書くという行動を取るまでに一ヶ月、書き始めたらたったの
三日で終わったという伊出×粧裕なんですが…

いいのか、久々の投下がこんなSSで。
何か切迫してる住人さんなんかもいらっさるようなんだが、こんな話でいいんだろうか。
と手前で手前を小一時間(ry

興味が無い方、まじでスルーをお願いしまつ。
前書き長いのでエロだけでいいよって方、10レス分程飛ばしてやって下さい。
エロは薄いかもしれないですが、それでも上等!!って方だけドゾー。
前に書き込んだとおり前に自分が書いたL×粧裕の続編っぽくしてます。
まぁ単独でも読めない事はないと思うが…。まぁそんな感じで。

ではスタート。

628:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:12:04 lO5Mb5Mu

キラ事件が終結して、もう一年と二ヶ月が経った。
終結と言っても、その事実自体は公表されておらず、
その始終を全て知っているのは俺を含むほんの数人に過ぎないのだが。
世の中は以前の通り、賑やかで、鬱陶しく、
悪も善も入り混じる、混沌とした世界に戻っていた。
月君がキラだったと言う事実は、これまで共に捜査してしてきた
者たちにこの上ない衝撃を与え、俺などはまだいいが、
月君と付き合いも長く、彼に好感を持っていた松田などは
しばらくの間抜け殻のようになっていたかと思えば、
最近では、奴にしては妙な憶測(いや、むしろ願望とも言うべきか)まで
考えるようになってしまっている。
俺にとっても、あんな後味の悪い終結になるとは、予測の範囲を超えていた。
しかし、本当に俺達などはまだいい方だ。
俺たちは、こうして普通に警察官としての人生を(何が普通で何が普通じゃない
かなんてわからないが)過ごしていけるだけ、マシなのだ。

たくさんの大切なものを失ってしまった、彼女達に比べれば。


「今日は、伊出さんお一人?」
にっこりと、微笑む彼女。
月君が死んだ、―キラに殺された、とだけ伝えられ、悲痛な嗚咽を漏らした母と、
全てを悟っているかのように表情も変えず、静かに頬を濡らした彼女。
当時の俺は、彼女のその態度がひどく不自然に思えてならなかった。
松田にそれを言うと、
「辛い事が続きすぎて、感情が麻痺してるのかも知れないですよ」
と返ってきた。


629:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:12:39 lO5Mb5Mu

確かに、それも一理あるかも知れないが、俺にはそれ以外の何かがあるのではないかとも思った。
元々松田は深く物事を考える方ではないので、それっきりその話はしていないが。
「いつも、ありがとうございます。こんな綺麗な花、持ってきて頂いて……」
「…いや、それは松田が選んだものなんだ。松田も本当は一緒の予定だったんだが、
急に他の事件の現場に駆りだされてしまってね。」
「そうだったんですか。お忙しいんですね、皆さん」
彼女は、微笑んでいる。けれど、これが彼女の本当の笑顔でない事位、
以前の彼女を知らない俺でも見て取れる。
俺たちは、月に何度か―最低一度、彼女の休養する病院に訪れている。
それは松田がひどく彼女の事を気にかけているからだ。
未だに社会復帰できず、伏せっている彼女―夜神粧裕。
マフィアに誘拐・監禁され、その直後父親を亡くし、しばらく後に兄さえも失った彼女。
確かに、彼女の受けた心の傷を考えれば、それは決して不自然な事ではないのかもしれない。
しかし、俺が彼女の元へ訪れるのは、やはりあの時の態度が引っかかっているからなのだろうか。
純粋に彼女を心配している松田と、どこか好奇の目で彼女を見る俺と。
いつもは二人で彼女を見舞っているのだが、今日は俺一人。
「…………」
「…………」
……いかん、ダメだ、間がもたん。
誰か助けてくれ。
いつもはあの賑やかな松田がいるお陰で、こんな気まずい沈黙が訪れる事はまず無い。
元々女性に対して気の利いた台詞が出てくる方では無いので、俺はすっかり参ってしまった。
何かを言った方がいいのか、言うとしたらどんな言葉を掛けるべきか。
……この歳になって、何でこんな事で悩まなくてはならんのだ。
自分で自分が情けなくなってきた。
彼女の母親は夕方にならないと戻らないらしいので、完全に二人っきりだ。
来てからまだ10分経っていないと言うのに。しかしもう限界が…!
「……じゃ、じゃあ……お大事に…今度は松田を連れて来る…」
心の中で舌打ちしながら椅子を立ち、ベッドの側から離れようとしたら。


630:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:14:19 lO5Mb5Mu

「―伊出さん、お聞きしたい事があるんです。」
「……?」
俺が立ち上がるのと、ほぼ同時だった。
彼女は抱えていた花束を、側の小さなテーブルに置いて、俺を見据えた。
こんな彼女は初めて見た。
その目は、まるで何かを決心したかのような、とても心の病に伏せっている
女性とは思えぬ、力強さを持っていた。
その目に、射抜かれそうになりながら、俺は彼女にどうにか言い返した。
「聞きたい、事?それは…」
兄の、月君の事だろうか。まさか、彼の正体を、キラだと言う事を知っているとか?
それとも、夜神次長の事か?他には……あー…他には…?
彼女が聞いてくる可能性があるように思われる、考え付く限りの質問の内容と、
それに対する答えを必死に頭の中に思い巡らせる。
こんな時、月君やニアならば、どんな質問をされてもうまくはぐらかし、相手を
丸め込ませる事が出来るのだろうと思うと、何だが妙にうらやましくなった。
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか。彼女は、俺に問う。
それは、俺の推測し得る、どの質問でもなかった。
「『L』を、知っていますか?」
「…!?…『L』…?」
まったくの、予想外の質問だった。『L』……『ニア』の事を言っているのか?
ニアの事だとすると、これは彼女に伝えていい事ではない。
以前の『L』がそうであったように、もはやニアは前『L』の後を引き継ぎ、
正式な『L』としての地位を固めつつある。
一般の人間に、彼の正体を明かすわけにはいかないのだ。
「いや…俺は知らない。何故…君が『L』の事を知りたがる?」
「…そうですか。じゃあ……質問を変えます…。
『竜崎』を、知っていますか?」
―何だって?『竜崎』を、知っている?何故、彼女が?



631:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:15:07 lO5Mb5Mu

俺は、前『L』を知らない。あの頃はまだ捜査に加わっていなかったし、
『L』を信用してもいなかった。
けれど、松田や夜神次長から前『L』と行った捜査の内容は聞いているし、
『L』と月君と弥が手錠で繋がれたビデオを見せてもらった事もある。
『L』を見た印象は……とてもそんなすごい探偵には見えなかったと言うのが本音だ。
どちらかと言うとかなりの変人っぽく見えて、思わず首を傾げたものだ。
彼は、確かに『竜崎』と名乗っていた。
月君をキラだと、最後まで疑いながら心臓麻痺で死んでしまったそうだ。
何故、彼女が知っているのだろうか?
「…どうして、君が『竜崎』を知っている…?!だとしたら、
さっき君が俺に聞いた『L』というのは……!」
動揺を孕んだ俺の声を受け止めて、彼女の表情がぱっと明るくなった。
「!知っているんですね、伊出さん!聞いてみて、よかった…。
何となく、松田さんには聞きづらくて……ずっと、悩んでたんです。」
「どうして、前『L』を……もう何年も前の話なはず…!」
「…『前』…?」
彼女の表情が、にわかに強張る。笑顔が消え、代わりに凍りつくような空気が彼女を纏う。
―もしかすると、これこそ、言ってはいけないタブーだったのでないか。
彼女の持つ張り詰めた空気に、俺は、次の言葉が出てこなかった。
「…『前』って、事は……じゃあ、やっぱり、竜崎さんは……!」
彼女の瞳から大粒の涙が零れ、小さな肩を震わせて、シーツをきつく掴む。
―その様が、あまりにも哀れで。
知らぬ事だったとは言え、自分がいかに残酷な事実を告げてしまったのかという事を、
今更ながら思い知る。


632:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:15:57 lO5Mb5Mu

「……君は…前『L』を…知っていたのか……」
「う……ぅ……!」
嗚咽を漏らす彼女。
そうだ―これだったのだ。
俺が彼女に対して抱いた違和感。
これが、大事な人間を失った者の、当然の行動ではなかったか。
「………君は……、……。」
彼女に問いたい事はいくらでもある。
しかし、問いかける言葉はそれ以上の音を紡がなかった。
せめて、彼女が泣き止むまでは。そう、思った。
彼女は、決して、悲しみに麻痺していたわけでは無い。
感情を失ってしまったわけでも無いのだ。
けれど、兄を失った悲しみは何かに邪魔―或いは戒められて、
素直に表現する事が出来なかったのではないか。
「っ…ごめん…なさい……伊出さん……私……」
ひとしきり泣き終え、涙がようやく落ち着いた頃、
目をごしごしと擦りながら、彼女が俺に話しかけてきた。
真っ赤に腫らした目が、酷く痛々しくて、胸が痛んだ。
「いや……いいんだ……。それよりも……もう、大丈夫なのか?」
「はい…」
涙に潤んだ目を俺に向けて。それでも、そんな表情さえも、
彼女の美しさを際立たせていた。
「……私は…『竜崎さん』―『L』の事が好きでした。ずっと前から…」
「……そうか…」
もう、今更何を言われても、驚く気がしなかった。
いやむしろ、さっきの彼女を見ていると、そうとしか思えなかった。
愛する者を失った絶望に、ひたすら泣く事しか出来ない哀しい女性の姿。


633:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:17:00 lO5Mb5Mu

「覚悟はしてたんです……どんな事実を聞いても、大丈夫って思ってたけど…
やっぱりダメでした…。伊出さん、『L』は……」
「…ああ。俺が捜査に加わったのは…前『L』が…死んでからだった……」
彼女の頬に、また涙が伝う。けれど、先程のように嗚咽を漏らす事はなかった。
これこそ、前に俺が見た、兄を失ったと知った時の、彼女の表情そのものだ。
「伊出さん、教えてください。伊出さんが、知っている限りの事でいいんです。
兄は―月は、『キラ』だったんですか?」
彼女の問いに、俺はその答えを言い惑った。
しかし、……俺には、彼女にそれを隠す理由が思い至らなかった。
きっと彼女は、全てを悟った上で、俺に聞いているのだろう。
彼女なりに掴んだ真実を、確固たるものにするために。
「…そうだ…。君の兄―月君が…『キラ』だった…」
「―なら、『L』は……お兄ちゃんに、殺されてしまったのね…?」
「……多分、そうだと思う……」
いかに自分が残酷な事実を彼女に告げているのかがよくわかる。
たった一人の愛する兄に、愛する男を殺されてしまったのだ。
彼女は異様な程冷静で、気丈に振舞っていたが、まだ二十歳そこそこの
彼女には、その事実がどれだけの苦痛になっているだろう。
「伊出さん……こんな事話すの、初めてです。聞いて頂けますか…?」
「ああ……」
頷く事しか、俺には出来ない。気の利いた慰めの言葉が出るわけではない。
こんな俺でよければ、いくらでも。
そんな、不思議な気持ちになった。
彼女の瞳は、悲しげで、寂しげで。それなのに。
何故か、嬉しそうに見えるのは、俺の錯覚だろうか?
「…もう……いいよね、竜崎さん……ずっと、『約束』、守ってきたから……」
―私を、自由にしてください。


634:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:17:56 lO5Mb5Mu

そう、呟く彼女を。俺はただ、見詰める事しか出来なかった。
それから、彼女はぽつりぽつり、と俺に語り始めた。
どういう経緯で『L』と知り合ったのか。
どうして、『L』を愛するようになったのか。
まだ中学生だった彼女が―得体の知れない、幾つも年の離れた男を
愛すのに、どれだけの覚悟がいった事だろう。
それを考えると、なぜだか無性に腹が立った。
彼女にでは無く、前『L』に。
彼女に、そこまでの傷を与えたまま、死んでいった男が、酷く憎らしく思えた。
未だに彼女を縛り付けるその男が、羨ましくさえある。
……おいおい、俺は何を考えてるんだ…。
「伊出さんは、『L』の本当の名前は知ってますか?」
「え…?いや、そう言えば聞いたことが無い……
前『L』に関しては何一つ資料が無いらしいからな…。最初からずっと
一緒に捜査していた松田でも、それは知らないらしい。」
「私も、彼の事何にも知らなくて……彼、嘘つきだったから。」
そう言って、微笑む。
騙されていたと言うのに、何故あの男をそこまで許せる?
何故、そこまで愛せる?
「でも、 一つだけ、教えてくれたの。彼の、『名前』を。」
……は?何だって?前『L』の、名前を?
「まさか……」
当時の段階では、本当の名を誰かに明かすと言う事は、
この上ない危険を伴う行為だったはず。
松田や摸木、夜神次長も、偽の警察手帳を持って、捜査にあたっていた位だ。
それを、『L』が、彼女に?
「もしかして、それも嘘だったのかも知れないけど……でも、私は本当だと思うんです。」
そう告げた彼女は、まるで憑き物が取れたかのように、清清しい笑顔を見せた。
その表情は、ようやく雨が降り止んだ青空のように、綺麗だった。


635:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:18:42 lO5Mb5Mu

俺は、それ以上何も言う事が出来なかった。
彼女に真実の名と深い傷を残し、死んでいった男を思う。
おそらく、あの状態で彼女に真実の名を告げると言う事は、
きっと男も、彼女を信じ、愛していたのだろう。
彼女は、キラである兄を持っていたのだ。彼女の口から、
月君に本名が知られても、まったく不思議な事ではない。
それでも、彼女に真実を告げた。
案外、不器用な男だったのかも知れない。
今となっては、男の本当の気持ちなど、わかる術など無いのだが。
「ふぅ……何か、これでやっとすっきりしたぁ……」
彼女の表情は、先程と違い、ひどく穏やかになっていた。
もちろん、悲しみが消え去ってしまったわけではないだろうが。
「私、たとえお兄ちゃんがLを殺したとしても、お兄ちゃんが、キラ
でも……それでも私は、お兄ちゃんが好き。だって、たった一人のお兄ちゃんですから。
私には、優しかった。だから…憎むなんて出来ない。
けど、Lの事も好き……誰かに、聞いて欲しかったの。
好きな人が出来たって。誰にも教えた事の無い、真実の名前を私だけに
教えてくれたんだって。誰かに…知ってもらいたかったの。
やっと、話せた……嬉しい…!」
彼女の、嬉しそうな笑みに、思わず俺は心臓が高鳴った。
こんな気持ちは初めてだった。
何故、彼女が俺にここまで打ち明けてくれたのかはわからない。
或いは、Lを知っている者になら、誰でもよかったのかも知れない。
それでも― 俺を、彼女の大事な秘密を共有する者に選んでくれた
事が、ひどく誇らしく思えた。
同時に、この娘を、この笑顔を―守りたい、と思った。


636:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:19:26 lO5Mb5Mu

「ありがとう、伊出さん。長話になっちゃった。
忙しい中お見舞いに来てくれたのに、引き止めてごめんなさい。」
申し訳なさそうに言う彼女が―ひどく愛しくて。
「……家には…まだ戻らないのか?」
もう、彼女はどの位家に帰っていないのだろう。
本来なら恋人や友達と、楽しい日々を過ごしている年頃だと言うのに。
真っ白で簡素で、味気ないこの病室は、若く美しい彼女には全く持って似つかわしくない。
彼女には、もっと……。
「そう、ですね……なんか、今日は色々と吹っ切れた事が多かったから…
そろそろ、戻りたいなぁ…」
精神的な病が、そうそう簡単に癒えるわけではないだろう。
いや、これは彼女に一生付き纏う闇には違いない。
しかし、彼女が立ち直ろうとするきっかけにはなっただろうか。

見守りたい。
彼女が、立ち直れるなら。
彼女が、笑ってくれるなら。
俺は、どんな事でも―

「俺では……ダメか?」
「…?伊出さん……?…や…っ!?」
訝しげに見る彼女を、俺は思わず、抱きしめていた。
おい、俺は何をしてる?こんな事して、彼女を怖がらせてどうするんだ?



637:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:20:19 lO5Mb5Mu

己を叱咤しながらも、それに反して俺の腕は彼女を捕まえて放さなかった。
「や、嫌っ…!伊出さんっ…!何…?!」
俺の腕から、彼女は身を揺すって逃れようとする。
彼女の身体は小さく、か細く、ほんの少し力を込めれば、
簡単に折れてしまうのではないかと思った。

―こんな小さい身体で、耐えてきたのか。

愛しさが込み上げ、もがく彼女をなだめる様に、静かに囁いた。
「聞いてくれ…。俺では、君を助けられないか?
俺は……Lの代わりにはなれないだろう。松田のように、君に気の利いた言葉を
掛けてやる事も出来ない。しかし……」
彼女の身体から、徐々に力が抜け落ちていくのを感じた。
俺の思いが、彼女に少しでも届いてくれるなら。
「俺は……君の力になりたい。君に―幸せに、なって欲しい。」
「―……」
彼女の身体が強張る。俺の言っている事に、おそらく戸惑っているのだろう。
彼女を離し、細い両肩に手を置いて、彼女の顔と向き合う。
彼女はまた涙を浮かべ、しかし真っ直ぐに俺を見詰め返してきた。
「…でも…私はLやお兄ちゃんを…忘れる事なんて……」
「無理に忘れる必要なんてない。愛した人を無理して忘れる事が、
幸せの形では無いと俺は思う。だが、探せばきっと、違う形で、
幸せになる方法が見つかるだろう。―俺も、力を貸すから…」
「伊出さん……」
ぽろぽろと涙を流す彼女を、俺はもう一度抱き締めた。
自分よりも、はるかに年下の女性に、こんな気持ちになるとは思ってもいなかった。
……一体いくつ違うんだ?数えるのが怖いんだが…。


638:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:21:22 lO5Mb5Mu

「粧裕さん……」
今度は、何の抵抗も感じなかった。
俺の腕の中に、すっぽりと収まっている彼女の名を、初めて呼んだ。
彼女の呼吸が俺の首筋にかかり、それがひどく愛おしくて。
「伊出さん……」
彼女の俺を呼ぶ声に、俺の理性は呆気なく焼き切れてしまった。
彼女の濡れた唇に、俺は自分のそれを、静かに重ねた。
「んっ…!」
驚いたような表情は最初だけで、俺が舌を差し伸ばすと、
彼女は目を伏せてそれを迎え入れてくれた。
それを見て、思わず目頭が熱くなり、夢中で彼女の唇を吸った。
深く深く、彼女の口内に侵入し、彼女の舌に絡ませた。
「……んっ……」
彼女の熱が、俺の思考を狂わせていく。
唾液の混ざり合う濡れた音が病室に響き、時折漏れる苦しげな吐息が切なくて。
「は……」
唇を離すと、唾液の筋が互いの唇を伝う。
上気した彼女の顔が、目の前にあった。
それは、先程の健康的な美しさではなく、どこか魅惑的で、
扇情的な美しさが張り付いていた。
「伊出…さん……」
「…すまない。俺は不器用で……Lのようには、いかないかも知れないが…
出来るだけ、…優しくする…」
……馬鹿か俺は。何予め他の男と比べるような事を口走ってるんだ。
しかし経験不足だけはどうにも否めない。
最後に女性と付き合ったのは、大学の頃にまで遡ってしまう。
それっきりだ。


639:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:21:59 lO5Mb5Mu

彼女に苦痛を与えたくは無いが、万が一与えてしまった場合の免罪符
の様な台詞に、心の中で涙した。
「ふふっ……」
そんな心が彼女に伝わったのか、彼女が突然くすくすと笑い始めたのだ。
俺は思わず、顔が熱くなっていくのを感じた。
彼女を傷つけるどころか、俺の方が余裕が無い位だ。…情けない。
「そんなに、気負わなくてもいいのに……私だって…その…
たったの一回だけだったし……」
顔を赤らめながら言う彼女が、まるで少女のように可愛く見えて。いかん…重症だ、俺は。
「でも、…Lは、Lだから……きっと、誰も、彼の代わりなんて出来ないから……
―お兄ちゃんの代わりも……お父さんの代わりも……
他の誰にも、きっと出来ないのよ……だから……」
耳元で囁かれた言葉が、俺の神経を刺激する。
「伊出さんの代わりも―誰にも、出来ないの……」
その優しさにすがりつくように、俺は彼女をベッドに押し倒し、彼女の上にかぶさった。




640:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:22:44 lO5Mb5Mu


*****


彼に突然抱きすくめられた私は、恐怖と―何よりも、Lや家族以外の男の人に
触れられた嫌悪感とで、胸が張り裂けそうになった。
力強く私の背中に手を回され、私は彼の腕から何とか逃れようと躍起になる。
夢中で抵抗する私の耳に、彼の言葉が降ってきた。
小さな、声で。
まるで、『L』があの時私に囁きかけてくれた、
そぼ降る雨の囁きのような、静かで、心地良い声で。
その声を―彼の真摯な言葉を聞かされるうちに、
私は自分の中で、何かが変わりつつあるのを感じた。
彼の口付けを受けた時にも、確かに恐怖は拭えなかったが、
何故か、先程までの嫌悪感は感じなかった。
口付けを終えて、私が目を開けて彼を見ると、
彼の顔は真っ赤で、必死で。
その上、ひどくLを意識したような言葉を口にするものだから、
私は思わず、失礼かなと思いながらも、どうしようもなく笑いが込み上げてきてしまった。
そんな彼の必死な様は、私に微かな余裕さえも与えてくれた。
本当は、怖いはずなのに。
怖くて怖くて、どうしようもないはずなのに。
それでも、彼ならば、そんな私を変えてくれるのではないか―と。


641:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:23:18 lO5Mb5Mu

彼は一度私から離れ、電気を消して、病室のカーテンを閉めてくれると、
まだ昼とは言え病室はひどく薄暗くなった。
それに安堵した私に、彼はベッドを軋ませながら、再び覆いかぶさってくる。
「は、伊出…さん……」
私の上の彼は、全く余裕を欠いていた。
唇を何度も重ねてくるのに、私は精一杯それに応えた。
最初はかさりとしていた彼の唇はやがて潤い、私の唇と同じ温度になる。
遠慮がちに唇の隙間から僅かに舌を差し入れてきたけれど、
戸惑うように私の歯列のあたりを彷徨っている。
……何だか、彼の方が困っているみたい。
もしかしたら、私が怖がってる場合じゃないのかも……。
心の中でそんな事を思いながら、思い切って私は自分から舌を彼に絡ませてみた。
すると、彼の方が驚いたように、一瞬動きが止まる。
そんな彼の些細な動作や表情が、何だかかわいく見えた。
一度触れ合う事で、互いの緊張が僅かにほぐれ、彼の舌を私の口腔で
受け入れて、粘り気のある水音を立てながら互いを貪る。
うねうね、うねうねと私の口腔を舐めまわす彼のシャツをぎゅうと掴み、
息苦しさに思わずくぐもった声が漏れた。
それが合図となって、淫猥な口付けを終えると唾液の筋がとろりと
途切れ、そのまま彼の唇は私の首筋へと降りていく。
私は覚悟を決めて、きつく目を閉じる。
首筋を舌でなぞられ、くすぐったさに思わず身を強張らせた。
そんな私の様子を心配してか、彼が私を不安げな顔で覗き込む。
「怖い…か?粧裕さん……」
「いいえ……大丈夫、です……心配しないで…」
怖くないと言えば嘘になる。でも今は、その恐怖を越える何かを手に入れたかった。
彼の優しさにすがれば、何かがつかめるのではないかと思った。
だから、私は彼の愛撫を促すように、微笑んで見せた。


642:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:23:49 lO5Mb5Mu

彼の安心したような表情を受け取って、私はまた目を伏せる。
彼は私の首筋から鎖骨へと唇を滑らせていくと、私の身体を包むワンピース型の
寝巻が、彼の愛撫を妨げていた。
彼は私の寝巻のボタンを一つ一つ丁寧に外していき、前を広げると、
下着越しに私の胸に触れてきた。
「あ…!」
私は触れられた部分から電流が走ったように、全身が総毛だった。
思わず身体を強張らせる私の髪を、まるでよしよししてくれるように
撫ぜてくれて。
…小さかった頃、よくお父さんが私によしよししてくれてたなぁ。
そう思うと、不思議と緊張が解れていった。
よく考えたらお父さんって呼んでもおかしく無い年齢差なんだな、と妙に納得する。
私から力が抜けると、大きな手が再び私の胸を弄る。
「んっ……」
下着越しの感触に、私の身体はにわかに熱くなる。
何だかもどかしくて、じれったくて。私の心臓の音が彼の掌を通して伝わって
いるのではないかと思うほど、息が苦しくなる。
「は、ぁっ……伊出…さん……」
それは苦しげで、けれど自分でもわかる程、甘い響きが混ざっていた。
私の声を聞いた彼は、私のハシタナイ意図を汲み取ったのか、
一つ息を呑んで、私の身体を僅かに浮かせ、背に手を回す。
ブラのホックに指先を掛けて、戸惑いながらも意外と簡単にそれは外された。
同時に胸を押し隠していたものを剥ぎ取られ、私の胸が彼に晒される。
「あ……」
見られている羞恥に思わず目を伏せて、溜め息を漏らした。
彼は私の胸をじっと見詰めているのか、視線がひどく痛い。
すごく、恥ずかしい…。


643:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:24:25 lO5Mb5Mu

「や、見ないで、下さい……」
「……綺麗だ……すごく……」
彼の感嘆したような溜め息と共に、そんな言葉が耳に注がれる。
綺麗だと言われて嬉しくないわけではないけれど、それよりも
羞恥心の方が先立って、視線から逃れるようにきつくきつく目を閉じた。
見計らうように、私の左胸に、彼の掌が直に触れる。
「あっ…ん…!」
左胸をやわやわと揉まれ、右胸の先端を軽く吸われて、甘く痺れるような感覚に、
思わず声が漏れた。
「っあ、ふ……」
彼は私の突起を優しく食みながら、舌先でころころとそれを転がす。
その感覚に私の身体は打ち震えた。
彼の愛撫はたどたどしく、ぎこちなく、けれど確かに熱い体温が―
優しい温もりが、私に彼の想いを伝えてくれた。
それが下腹部へ直結しているかのように。
身体の芯が、熱くなっていく。
「あ、は…ぁっ……」
身体の奥が疼き始めるのがわかる。
この感覚を、私は知っている。
じわりと液体が下着を湿らせていく感覚に、ゾクリと震えた。
「んっ…っ…!」
彼の手は私の胸の感触を確かめながら、舌先は尖った先端から
膨らんだ曲線をなぞりながら降りていき、腹部の窪みを通り越して下腹部へと移動する。



644:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:25:09 lO5Mb5Mu

ねっとりとざらついた感触が、私の身体を侵食していく。
「粧裕さん……いいか?」
彼の舌が辿りついた先は、まだ彼の目に晒されていない場所。
ワンピースのボタンはまだ腹部から下は外されていない。
彼は、まだ繋がったままのボタンに手を掛け、私を心配げに見詰めてくる。
私は口元で笑みを作って、小さく頷いてみせた。
すると彼はぎこちない手つきで、そのまま私の最後のボタンまでを外していった。
全て外し終えると、それは自然にはらりと私の身体から滑り落ちた。
たちまち私の肌が露わになって、思わず固まった。
「やっ…!」
ショーツは既に湿っていて、彼の愛撫で私の身体の奥からは絶え間なく
愛液が滲み出ていた。
それがひどくはしたないように思えて、目をぎゅう、と瞑った。
彼の顔が直視出来ない。
たったあれだけで、まだ其処には触れられてもいないのに、
もうこんなに乱れているなんて。
「…すごい、な……もう…こんな……」
下着越しに、私の濡れた其処を指先で押さえてくる。
「っぁ…!」
びくっと身体を震わせる私を見て、彼は僅かに微笑んだ……気がした。
私は彼の顔を見ていないけれど、何となくそんな気配がしたのだ。
私の事を淫乱な女と思っただろうか。
確かにそう思われても仕方が無いかも知れないけど……自分ではどうしようもないのだから。
思い出してしまう。あの時の事を。たったあの時一度だけだったのに、
彼は私の身体に深い記憶を残していった。
快楽も、痛みも、その儚さも。


645:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:26:14 lO5Mb5Mu

「伊出…さん……」
目を開けると、そこには優しげに微笑む彼の顔があった。
私が目を開けるまで待っていたのだろうか。
恥ずかしさと不安で、私はまた目が潤んできた。
「大丈夫か…?粧裕さん…嫌だったら止めても……」
そう言う彼の下腹部が、私の腿に僅かに当たっていた。
彼の昂ぶりが直に感じ取れて、また顔が熱くなる。
ああ、本当に優しい人。
本当は、自分だって大変なはずなのに。
その優しさを知っておきながら、止めて、なんて言えるはずも無い。
「大丈夫……です…」
照れるように私が言うと、彼は私のショーツの両端に手を掛けて、
するすると脱がしていく。
濡れた其処が外気に触れることで、私は自分の濡れた其処が
彼の目に晒されていることを悟る。
恥ずかしくて、また目を瞑ってそれに耐える。
すると、衣擦れのような音が、私の耳に落ちてくる。
薄っすらと目を開けると、それは彼が自分の服を脱ぐ音だったみたいで。
上着を脱ぎ捨て、ネクタイを解き、シャツのボタンに手を掛けた所で
私は慌ててもう一度きつく目を瞑った。
男の人の着替え…この場合脱いでいるのだけれど、それを見るのは
何となく気恥ずかしくて、気が引ける。
衣擦れの音がしなくなったと同時に、彼の私を呼ぶ声が聞こえた。
薄暗いとは言え、カーテンの薄衣越しに外の光が入り込んでくるのに、
彼の身体がそれに照らされはっきりと見て取れる。
背中にシャツを羽織っていたものの、男らしい体つきは私の目を奪い、
直に伝わる体温が温かかった。


646:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:27:01 lO5Mb5Mu

「粧裕さん……」
彼も同じ思いだったのかな。彼の身体を見る私の視線に、照れたような表情を見せる。
つられて私も照れくさくなって、思わず目を背けて……って、私のほうがよっぽどひどい格好なのに。
上半身だけとは言え、彼も服を脱いでくれたことが私に微かな余裕を与えてくれた。
けれど、そんな余裕は次の瞬間にあっさりと消えてしまった。
彼は私の下腹部を掌で撫ぜると、今まで以上の快感に背筋がぞくっとする。
「あ……!」
私の秘所を隠す薄い茂みを掻き分けて、その双丘の間でひっそりと息づく
濡れた突起を指先で探り当てられ、くにゅ、と押しつぶされる。
「やぁ…っ!や、だっ……あっ…!」
思わず口から漏れた拒絶の言葉でさえ、もうその意味をなさない。
漏れ出る声は甘く、吐息は弾み、言葉に反して身体はその刺激を求めていた。
溢れる蜜に、彼の舌が絡まる。舐め取るような彼の舌の動きに私は背を引き攣らせた。
「あっ…はぁ……はっ……いやぁ…っ」
快楽に身体が耐えられず、何かに縋り付きたい一心で思わず彼の頭を押さえ込んだ。
それが逆に彼の行為を促す結果になってしまい、粘膜の内側に彼の舌が
入り込んでくる感覚に頭が真っ白になった。
舌先で胎内を蹂躙され、水気を帯びた卑猥な音が私の耳に届く。
留まる事なく溢れ続ける蜜を吸い取りながら、今度は節だった指先を私の内部に
差し込んでいく。
「あ、やだ……や……だめっ…」
舌とは違う、固い感覚に私の身体は強張った。
痛みは感じなかったけれど、胎内を弄るその動きに身体が翻弄される。
「ぅ…っ…あ―あぁ……!」
全身が痙攣を始め、後少しで登りつめるというところで、彼はずる、と指を引き抜いた。


647:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:27:33 lO5Mb5Mu

「は……ぁ、あ…伊出さん……」
身体が熱い。こんなのは嫌。こんなに切なくて、もどかしくて、苦しい。
「粧裕さん……本当に、いいのか…?」
良いも悪いも、もうそんな事はどうでもよかった。
いつの間にか、覚悟はとっくに出来ていたのだ。
むしろ、彼でよかったとさえ私には思えていた。
だから、今は。
「伊出、さん……お願い……」
はしたなく切望する私に、彼はスーツパンツのジッパーを外し、私の
泥濘に猛った彼自身をゆっくりと穿っていく。
「ん、んんっ―は……!」
「っ……!」
本当にゆっくりと、少しずつ押し広げるように私の中に侵入してくる。
圧迫感に息が詰まったけれど、初めての時のような痛みはない。
私はその事に安堵し、彼を受け入れていった。
「んっ……はぁ……は……」
彼が私の最奥まで辿りついた時、熱い彼の感覚に思わず涙ぐんだ。
「っ……粧裕さん、…すまない…無理、したか…?」
それを彼は苦痛と受け取ったらしく、心配げに私を見つめてくる。
「違う…んです……平気です、から……」
そう言って、私は精一杯微笑んで。彼の首に手を強く絡ませて、小さく息を吐いた。
彼も私の身体を抱きしめて、ゆるゆると動き出す。
「あ、あ、はぁ……あ……伊出さ…ん…!」
「く、…っ……粧裕、さん…」


648:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:28:41 lO5Mb5Mu

私の中で彼が差し入れられる度、粘膜の擦れる淫靡な水音が空虚な病室に響いた。
まるで生の喜びや楽しみからは無縁のように思えていたその一室は、
今は確かな生の鼓動に満ち溢れ、彼に揺らされながら霞んだ目でテーブルを見ると、
そこには彼が持ってきてくれた色とりどりの明るい綺麗な花束があった。
『L』の姿が、頭を過ぎる。相変わらず猫背で、何だか少し悔しそうな、でも微笑んだ『彼』の顔。
苦しそうな顔でなくてよかった。少し悔しそうなのは嫉妬なのかな?
でも、『仕様が無いか』って感じの微笑み。
私はそれに満足して、ようやく私を今抱いている彼の感覚だけに集中する。
もう余計な事を考える必要は無い。ただ、彼の熱を全身で感じるだけでいい。
熱い吐息が私のうなじを掠める。私も同等だったのだろう。
彼の逞しい胸に抱き寄せられながら、下半身は淫らに交わいながら、
私は甘い声を上げる。
「はぁ……あ、あぁ―ん………は……」
「ぅ、っ……く……」
彼の苦しげな声と私の声、病室のパイプベッドが軋む音が同調し、病室に木霊する。
交わりあう互いの淫液が、彼の抜き差しの激しさとともに飛び散り、シーツを汚していく。
もう、これ以上は耐えられそうに無かった。
「あ、はぁ……伊出、さ……私…私…っ…」
はしたなく懇願し、彼の背に爪を立てる私の身体をシーツに縫いつけ、彼は抽出の速度を
あげていく。
「ああっ……伊出さん…伊出さんっ……あっ―」
「粧裕さんっ……!」
彼は私の奥に一際強く穿ち、私は彼を一際強く締め付けた。
搾り取ろうと収縮を繰り返す私の内部から彼は自身を抜き取り、絶頂の余韻で動けないでいる
私の腹部に幾度も白濁を降らせた。
全てを出し尽くした彼が私にぐったりと倒れこんできた。
けれど体重は掛けないようにしてくれていたのか重みは感じない。
熱い体温に私は眩暈を覚え、このままずっとこうしていたい、と思いながら目を閉じた。


649:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:29:15 lO5Mb5Mu


*****


全ての行為が終わった後、俺は激しく自分のした事を後悔した。
俺は何てことをしてしまったんだ……俺は馬鹿か?いやもう絶対だ、間違いない。
病室で、まして病人のこの娘に。
行為の間は彼女の事で頭が一杯で、余計な事を考えるゆとりも無かったが、
取りあえず皺だらけになったYシャツを着込み、はっきりと理性を取り戻した今、
俺は頭を抱え込みそうになった。
彼女も意識を取り戻し、代えの寝巻に着替え、身支度を整えている。
汚れたシーツ、汚れた寝巻、病室に未だ残る生々しい匂い。
それにこんな事して、余計彼女の傷を深くしてしまったんじゃないだろうか。
あああああ、俺って奴は…!
「伊出さん?」
「え!?あ、…はい?」
急に声を掛けられ、思わず敬語になってしまった。
「大丈夫ですか?」
「あ……ああ……」
……おい、俺の方が心配されてるんだが。いいのかこんなので。よかったのかこんなので。
「あの…お願いしていいですか?後でこのシーツ、病院の洗濯室に
持って行って頂きたいんです。」
彼女は微笑んでいる。俺に、笑顔を見せてくれている。
俺はその笑顔を見て、思った。


650:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:30:11 lO5Mb5Mu


―強いな。君は。

俺もその笑顔につられるように、ほっと息をついた。
「それと……伊出さん……」
「ん?」
「私、もう大丈夫みたいです。許可が下り次第、退院する事にします。」
俺はその言葉に面食らって、彼女を呆然と見詰めた。
「身体はどこも悪くないから、許可が下りるのも時間は掛からないと思います。
そしたら…」
彼女が僅かに俯いて、上目遣いで俺を見詰めてくる。
…可愛い。胸が熱くなった。
「また、会ってくれますか?」
心臓が飛び出るかと思うくらい、俺は驚いた。
まさか彼女の方からその言葉を掛けてくれるとは思ってもいなかった。
…これは夢じゃないだろうな。
「―ああ……もちろんだ……俺は…君を……」

ブーブーブー……

突然俺の上着の胸ポケットの中の携帯が振動を始めた。
病院内につき一応マナーモードにしてあったのだ。
二人してそこに脱ぎ捨ててあった上着の方に目をやる。
「…伊出さん?」
「……すまない。ちょっと待っててくれ…」
嫌なタイミングだが呼び出しなら困るので、俺は仕方なく電話を取る…と。
「……松田だ……」
携帯の背面画面にしっかりと『松田桃太』の名前が浮かび上がっていた。
よりによって今一番話したくない相手だ……。


651:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:31:38 lO5Mb5Mu

「松田さん…?」
「ああ……」
俺は一つ息をついて、心を落ち着けて電話を取る。
『伊出さん!』
「ああ、松田か…」
『事件の方はもう解決つきましたよ!今どこにいるんです?』
「…まだ病院だ」
『え?そうなんですか?じゃあ俺も今から行きます!待っててください!』
「い、いや俺は今から帰るとこ…!」

ツーツーツー……

切りやがった…!あいつは全く…!
「松田さん…今からいらっしゃるんですか?」
どうも電話の内容が大体わかったらしい。彼女が俺に問いかけてくる。
「ああ……どうもそうらしい……」
「そうですか……」
互いにバツの悪そうな笑みを浮かべ、一気に現実に引き戻された。
……松田には今日の事は絶対言えない。
こんな事があいつに知れたら奴はショック死するんじゃないだろうか。
というか、どんな顔して奴に会えばいいんだ…。
取りあえずあいつが来る前にこの病室にそぐわぬ有様をどうにかしようと
シーツを手に取り、カーテンを開け窓を開いた。青空が、目に入る。


652:伊出×粧裕@237
07/01/14 21:33:03 lO5Mb5Mu

ふと、もう一つ疑問が心に浮かんだ。
まだ彼女に聞いていない事がある事に気が付いたのだ。
それは何より、俺の個人的興味からくるものだった。
「もう一つ、聞いていいか?」
「はい?何ですか?」
彼女は身辺を整えながら、俺に笑顔を返してくれながらそう言った。
「『L』は…君に本名を教えてくれたんだろう?
だったら君は、Lの本名を知る唯一の人間という事になる。」
「…知りたい、ですか?」
「……出来たら」
悪戯っぽく微笑んで、彼女は俺を手招きする。
俺が彼女の側に近寄ると彼女は共犯者の笑みで俺の耳に手を添えて
顔を近づけてきた。小さな声で―しかしはっきりとした口調で、囁く。


「『L』の本名は―――」


―窓からさぁっとさわやかで心地いい風が吹き込んでくる。
長かった冬がようやく終わり、春が近づいた三月の午後。


END.


653:237
07/01/14 21:39:03 lO5Mb5Mu
いつもながら長くてスマソ。

妄想中は萌えるが自分の文章にしたらたちまち萎えるorz
人様の書いたSSが読みたい…
誰かSS書いて下さい…頼みますw

654:名無しさん@ピンキー
07/01/15 02:09:43 zkefd5GL
今年初のネ申キタ─(゚∀゚≡゚∀゚)─!!
伊出さんにもとうとう春が!

655:名無しさん@ピンキー
07/01/15 04:58:02 gj8okqlH
GJGJGJ!!
ハァ(*´Д`)ハア
禿萌え

656:名無しさん@ピンキー
07/01/15 06:52:57 8pprJOiB
禿げ上がる程GJ!!!(*´Д`)/ヽァ/ヽァ
ごっそさんっした!!

657:名無しさん@ピンキー
07/01/15 09:22:08 S3KoKn8d
ネ申GJ!!!
一つのストーリーとしても申し分のない出来ですよ・・・
ジュルリ

658:名無しさん@ピンキー
07/01/15 13:01:42 Ls2x0PiY
伊出さんがかわいくって仕方ないんですが(*´Д`)

659:名無しさん@ピンキー
07/01/16 10:57:10 gexEbodE
月の2重人格みたいなの見てみたいなぁ。

660:名無しさん@ピンキー
07/01/18 13:33:45 RoLE/Qtj
月のエロ投下お願いします

661:名無しさん@ピンキー
07/01/18 15:06:57 Ep9CQu8A
久しぶりにミサとか欲しいな

662:名無しさん@ピンキー
07/01/21 12:55:28 iWxlgEzt
リューク×レムきぼん

663:名無しさん@ピンキー
07/01/23 10:07:44 eqyzSa9+
ハル×誰か見たい

664:名無しさん@ピンキー
07/01/23 20:55:03 u2J+T0oV
ホシュ

665:名無しさん@ピンキー
07/01/23 20:56:34 u2J+T0oV
うわなぜか読み込んでなかった
>>663
ニアが攻めるタイプのニアハルマダー?
あるいはここらでいっちょジェバンニはどうよ

666:名無しさん@ピンキー
07/01/23 23:20:43 E3Z+o8YJ
>>663
ハル×ジェバンニちょっと考えていたんだが…
それでもいいなら書いてみる。

667:名無しさん@ピンキー
07/01/23 23:47:33 u2J+T0oV
是非m(__)m

668:名無しさん@ピンキー
07/01/25 01:29:43 AdfbuIwW
>>666
それ一度見たかった
お願いします

669:名無しさん@ピンキー
07/01/25 11:22:14 RbD5AKpW
月×L×ミサたのむ

670:名無しさん@ピンキー
07/01/28 18:53:44 vJ1k10W9
ホシュ

671:名無しさん@ピンキー
07/01/31 12:38:08 mUffm9pv
補習

672:名無しさん@ピンキー
07/02/03 15:34:42 F+PChVLL
ほすゅ

673:名無しさん@ピンキー
07/02/04 01:19:04 0KJQm6YJ
ジェバンニが一晩で犯ってくれました。

674:名無しさん@ピンキー
07/02/04 08:58:53 e/cy4TBL
アイバー×ウェディってないですか?
この2人は他にないセクシーさがあると思いますが…

675:名無しさん@ピンキー
07/02/04 10:09:35 4iVe3NEg
アイバー×ウェディ・レイ×ナオミ・ジェバ×ハル
ってありそうで無いんだよな。

676:名無しさん@ピンキー
07/02/07 21:40:39 fUm//PsP
アイバー×ウェディ!
英語不得意だけど英語で読みたいなそれww

677:名無しさん@ピンキー
07/02/10 14:41:09 VapotmiC
ウェディ×総一郎だろ
自分を火口の凶弾から庇ってくれた寡黙なサムライに燃え上がるウェディ

678:名無しさん@ピンキー
07/02/11 12:05:56 HdzB8pv3
その後事故死か
泣ける

679:名無しさん@ピンキー
07/02/15 00:25:16 +flQBfeL
ほしゅう

680:名無しさん@ピンキー
07/02/15 23:44:42 OJBlcxon
京子 : あ、あの…
竜崎 : はい
(誰だこの女、見ず知らずの女がなぜ私に接触してくる…
 私がLである情報をキラが横流しした可能性は1、いや2%)

京子 : これ、受け取ってください!
竜崎 : ………
(ラッピングされた小箱… 爆弾ではなさそうだが
 小型のプラスチック爆弾という可能性もある…
 念のため探りを入れてみるか…)

竜崎 : 中身は何でしょうか
京子 : チョ、チョコです。ゆうべ一晩かけて作りました!
(時期を考えれば自然な贈答物だが、女が男に爆弾を手渡すなら
 絶好の機会とも言える… しかし妙に真に迫る感じだ…)

竜崎 : あなたが作ったのですか
京子 : お、お口に合うかわからないけど、一生懸命作りました!タッタッタ
(手に取った感じではチョコで間違いなさそうだが、まだ毒物の線が残ってる…
 松田に毒見させてみるか…)

681:名無しさん@ピンキー
07/02/18 18:12:11 DUURrl3V
ホシュ

682:名無しさん@ピンキー
07/02/21 22:23:17 Oq4WVmEF
ジェバハルマダー!?

683:名無しさん@ピンキー
07/02/22 00:01:38 0p7asHk3
ハルジェバの方が萌えないか?

684:名無しさん@ピンキー
07/02/22 00:34:33 nhB4uM8d
ハルジェバ早く

685:237
07/02/22 22:18:15 BV/5YrSj
スマソ、前にハルジェバ書いてみると言ってたの実は自分だったり
したのだが……既にご存知の通りかなりの遅筆につき
もーちょい時間下さい……つーか書くって言ったの自分でスマソ…
極力エロ頑張るよ……苦手だけどな…(泣
あんまり期待しないで気長に待ってて(ぉぃ

686:名無しさん@ピンキー
07/02/22 22:39:55 cqm1I8fM
待ちますのでじっくりねっとりお願いします

687:名無しさん@ピンキー
07/02/22 22:53:18 nhB4uM8d
書いてくださるならいくらでも待ちますよ
ゆっくり書いて

688:名無しさん@ピンキー
07/02/23 14:22:47 j3elNKNU
ハルジェバ気長に待ってます。がんばれー

689:名無しさん@ピンキー
07/02/25 21:09:22 10q0TMaM
保守がてら

867 名前:愛蔵版名無しさん[sage] 投稿日:2007/02/25(日) 18:35:44 ID:???
あの後ミサはSPKがおいしくいただきました

869 名前:愛蔵版名無しさん[sage] 投稿日:2007/02/25(日) 19:03:41 ID:???
ニア「へぇ~こうなってるんだ♪」
ミサ「エロガキ!やめてよ!」

690:名無しさん@ピンキー
07/02/25 21:46:08 SbKlpMHx
>>689
ハルは?ハルは?!

691:名無しさん@ピンキー
07/02/26 10:10:25 YQ6ScEv7
誰か考えて

692:名無しさん@ピンキー
07/02/28 10:49:10 tIaYcIGI
月お誕生日おめ。
そして保守。

693:名無しさん@ピンキー
07/03/01 11:55:22 JcqIQP7m
>>690
コスチューム担当

694:名無しさん@ピンキー
07/03/02 07:58:34 3PBymBdb
異色だと思うんだが、L×ウェディが読みたい。
駆け引き満載な感じで。
探偵と泥棒っていう組み合わせに萌え。

695:名無しさん@ピンキー
07/03/02 11:37:25 yVwKI7PD
ウェディは誰とでも組めそうw

696:名無しさん@ピンキー
07/03/03 18:00:34 IX0EZH2q
ウエディ×松田

697:名無しさん@ピンキー
07/03/03 19:30:49 H4SsBBBO
PINKのスレってなぜか専ブラに二つログがあったりする・・・

698:名無しさん@ピンキー
07/03/04 09:21:09 MTqcKaTQ
勢いで照×清美SS書いちゃったんですが、載せちゃってもいいものでしょうか…。
一応エロアリですが、長いしただのラブストーリーだからあんまり面白くないかも…。
需要ないかな。

699:名無しさん@ピンキー
07/03/04 10:11:34 WER+QCdL
一度見てみたかったよ!カモーン!(*´∀`*)

700:名無しさん@ピンキー
07/03/04 10:55:47 +IItAnw3
700get

701:名無しさん@ピンキー
07/03/04 11:29:00 MTqcKaTQ
照×清美SS投下します。
エロアリですが前フリが長いです。
純愛(たぶん)系ですがベタな展開なので合わないと思った方は華麗にスルーして下さい。

702:照×清美SS①
07/03/04 11:36:09 MTqcKaTQ
世間はキラの話題で一色の2009年。
どんな売れっ子アイドルや大物政治家だって、
キラというトリッキーなスターの前では霞んでしまう。
民放もローカルTV局も、そして国営放送までもが、
こぞってキラについての特集番組を組むご時世だ。

NHNのスタジオの片隅で、高田清美は今日最後の仕事を終えふっと息をついていた。
アナウンサーという仕事に就けた時はとても嬉しかったけれど、
いざやってみると楽じゃない。
報道人として真実を世間に伝えたい、正義とは何かを世間に訴えたい。
そんな純粋な理想をもってやってきたというのに、
どうしてこうも正義や真実とは反対の醜い事が、
この業界には溢れているんだろう。

コーヒーを片手に窓際の椅子に座り込んで、
彼女は今日1日の出来事をぼんやりと思い返す。
やらせに満ちたドキュメント番組、
しつこく言い寄ってくるプロデューサー、
女子アナ間の揉め事…

―だめね、思い出すだけで余計に疲れるわ。

清美は思考を打ち切って、帰り支度をしようと廊下に向かった。







703:照×清美SS②
07/03/04 11:41:19 MTqcKaTQ
大丈夫、何も問題ない。
今の生活は悪くない。
NHNの花形として仕事を任されているのは誇らしい事だし、
何より気になるキラの情報を最前線で受け取れるのはとてもわくわくする。
仕事はそれで十分。

―ただ。

清美は少女のように空想する。

こんなふうに仕事に疲れた私を、優しく抱きしめてくれる男性がいれば―。

甘ったるい空想に耽る自分がふと恥ずかしくなって、
清美はうつむいて廊下を足早に進んだ。

ドンッ、と急に衝撃を感じて、思わず清美はぐらついた。
―!
バランスを失って倒れそうになった瞬間、
目の前の男がとっさに清美の腕を掴んで支えた。
どうやら自分は早足のままその男にぶつかってしまったらしい、
と気付いた清美は慌てて口を開いた。
「…すみません、不注意で…」
「いえ、気にしないで下さい。大丈夫ですか?」
「はい…」
腕を掴まれた事に少しドギマギしながら顔を上げると、
そこには見覚えのある男が立っていた。
「あ…魅上さん?」
男は魅上照という検事で、清美とはキラや法律関連の番組で何回か共演した仲だった。


704:魅上×清美③
07/03/04 11:47:27 MTqcKaTQ
若いながらも優秀で実績があり、
何よりも熱心なキラ信者という事が
プロデューサーに買われてTV出演しているのだが、
実は清美もこの検事に密かに好感をもっていた。
有能な検事という肩書きに、
涼しげなルックスも多少加味されてはいるけれど。
それだけに清美のドキマギは大きくなったが、
場数を踏んだアナウンサーらしく彼女は落ち着いた笑顔を作る。
「ありがとうございます。
魅上さんが支えてくれなかったら転んでしまってたわ。
ご迷惑をかけてごめんなさい」
「いえ…」
魅上は清美の腕から手をぱっと離して、
唇のはしを少しだけ動かしてぎこちなく笑った。
その表情は20代後半の男性にしては子供っぽくて、
清美の好奇心がかきたてられる。
「魅上さん、今日も番組の収録でここに?」
「…はい。キラについての討論番組で…」
「お忙しいんですね。でも魅上さんの発言にはとても説得力があるから、
制作側にとってはとても助けになるんです。
…キラの存在の意味を正しく世間に伝えるためにも、ね。
まだまだキラの思想を正しく理解してない人が多いですもの」
緊張しているわりにすらすら言葉が出てくるものだ、と清美は自分に驚いた。



705:魅上×清美SS④
07/03/04 11:53:40 MTqcKaTQ
「そうです!」
魅上は急に語感を強くして言った。
「キラを否定する人はまだまだ多い。
確かにキラは大量殺人を行なっていますが、
それは悪ではなく正義の名の元に下される裁きだという事を、
私はもっと世間に理解してほしい。
私がメディアで発言して少しでもキラの理解者が増えるというのなら、
努力は惜しみません!」
今までの堅い態度とはうって変わって熱弁する魅上に、
清美はびっくりしながらも心が動かされた。

―意外と熱い人なのね。

清美は胸の奥にかすかな甘い感覚を覚える。

―この人になら。

「…魅上さん、あなたの意見をもっと聞きたいわ。
ここだけの話、私の考えもかなりキラ寄りもなんです」
「えっ…」
「アナウンサーという立場上中立を守らなきゃいけないから、
そういう考えを表に出すなと言われてるんです。
それは正しい事だけど、自分の意見を伝える場がないというのも淋しいわ。
ただでさえ世界がキラ寄りに傾いて来てるというのに」



706:魅上×清美SS⑤
07/03/04 12:14:29 MTqcKaTQ
魅上が驚きながらも、
自分の話に興味を持ち始めているのをひしひしと感じて、
清美は誇らしいような
くすぐったいような気持ちになった。
―同じ価値観をもつ人と、キラや正義について語り合いたい。
―そしてこの人の事を、もっと知りたい。

「魅上さん、いきなりこんな事を言って失礼かもしれませんが…。
この後、お時間ありませんか?」





707:名無しさん@ピンキー
07/03/05 08:17:54 tk8wH3y8
ほうほう
そうきましたか

708:名無しさん@ピンキー
07/03/06 19:31:42 MPOR/7SU
あれ?続きは?

709:名無しさん@ピンキー
07/03/06 21:24:19 Mp7Pccf/
規制かな?
書き直したくなったとか…

710:名無しさん@ピンキー
07/03/06 22:38:19 Xi1sAWsO
突然だがLって童貞ぽくない?
顔も無闇に晒さないし、性に興味なさそう…

711:名無しさん@ピンキー
07/03/07 02:47:18 leBgl9FJ
やりちんかとおもってた>L

712:名無しさん@ピンキー
07/03/07 06:28:16 x2yiur8Z
知らない事があるのは嫌だろうし、
推理の妨げになることもあろうから童貞ではないと思う

713:名無しさん@ピンキー
07/03/07 18:14:32 2r47fuuU
なる程…
ヤリチンは月じゃ?
てか、京子って誰だっけ?昨日原作読み返したがいなかったような…

714:名無しさん@ピンキー
07/03/07 18:16:51 LxDRRHID
入学式とテニスのときに偽リュウガことローライトにハアハアしていた奇特なお嬢さん

715:名無しさん@ピンキー
07/03/07 22:02:04 2r47fuuU
思い出した!サンクス
ほんの二コマ登場しただけなのにSSになってるなんてw

716:名無しさん@ピンキー
07/03/08 10:42:35 JVl2KQfs
片思いとはいえ公式だからw

717:名無しさん@ピンキー
07/03/08 21:55:07 Z9sfZRP2
めちゃくちゃ長くてエロまで遠くて……
それでも投下していいですか?

718:名無しさん@ピンキー
07/03/08 21:57:18 sXV6sV+U
>>717
どうぞ!
wktk

719:名無しさん@ピンキー
07/03/08 22:07:42 +3+ITzEi
長いの大好きだから禿期待

720:名無しさん@ピンキー
07/03/08 22:14:11 JVl2KQfs
カップルは?

721:名無しさん@ピンキー
07/03/08 22:26:37 Z9sfZRP2
良かった
まだ書いてる途中なので投下は先になりそうですが、L海砂です

722:名無しさん@ピンキー
07/03/08 22:33:22 4ppBWH4G
Lミサクル━━(゚∀゚)━━!!!!!
(*´д`*)ハァハァ

723:名無しさん@ピンキー
07/03/09 00:00:52 K/S2jyH1
Lミサクル*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(***´Д`***)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!

全裸待機完了。

724:名無しさん@ピンキー
07/03/10 19:50:09 v5Ako1Cf
期待AGE

725:名無しさん@ピンキー
07/03/10 22:51:18 2lgdrF4X
更に期待あげ
とみせつつsage

726:名無しさん@ピンキー
07/03/11 19:18:48 +I3udeUq
13巻によるとニアはLの息子という設定が当初あったそうなので
少なくとも作者の中でLが童貞という認識はなかったのではないか。

727:名無しさん@ピンキー
07/03/11 19:23:49 aKf1iy/A
ニアがLの息子だったとして

1.若気の至りでデキちゃった
2.Lの遺伝子を残すため人工受精
3.ワイミーズ族L科は卵で増える

どれだ。

728:名無しさん@ピンキー
07/03/11 19:25:17 C5S+TtyK
>>727

ワイミーならやりかねない

729:名無しさん@ピンキー
07/03/11 23:47:05 KIZMKbJW
Lが12歳の時の子供か
1だとしたら実にやんちゃだな

730:名無しさん@ピンキー
07/03/12 00:35:37 XsQ+uJCW
息子設定だったらLの年齢を30代に引き上げるつもりだったんだろう。
つか俺、13巻を見るまで32歳くらいだと思ってたよ、Lのこと。

731:名無しさん@ピンキー
07/03/12 11:08:19 6uj6Wycj
27、8と思ってた

732:名無しさん@ピンキー
07/03/12 14:56:28 vbKWuhyN
月と初めて会ったときって23、4歳だっけ?
見えないな
それより、13巻に女性に免疫なさそうって書いてあったから
ヤリチンでは無いだろね

733:名無しさん@ピンキー
07/03/12 16:00:43 XsQ+uJCW
なるほど。
じゃ、息子設定なら2か。

734:名無しさん@ピンキー
07/03/13 01:43:29 t7VU4NqK
L×海砂ですが
愛の無いセクロス+ほぼL視点です
書いてるうちに糞長くなりまして
苦手な方は華麗にスルーして下さいね

735:L×海砂
07/03/13 01:46:36 t7VU4NqK
長時間暖房に晒されたこの部屋は、不快だと思える程に暑く、空気も澱んでいる気がする。
Lは眉間に皺を寄せながら、手元にあるリモコンに手を伸ばした。

その手首からはジャラジャラと鎖が擦れる金属音。
が、肝心の24時間行動を共にする筈の夜神月の姿は無かった。

その変わりと言っては何だが、
目の前に広がるモニターには月の部屋を映し出した映像があり、
Lは椅子の上で窮屈に体を折り畳み、じっと彼の様子を観察していた。

カップに手を伸ばし、砂糖がたっぷり入った
酷く甘ったるいコーヒを一口啜ったところで、内線電話がけたたましく鳴った。

「竜崎さーん。見てる?見てたらミサの部屋の鍵開けてくんないかなぁ?」

直ぐに映像を切り替えると弥海砂が、
怪訝な面持ちで訴えかけて来る姿が映し出される。

「…………どうしました?」

「あはっ…、やっぱり見てたんだ。ライトと24時間ずっと一緒じゃなかったのぉ?」

「……言ったものの…私、月君と一緒に生活してるとどうも調子が狂ってしまって。
特に月君は規則正しい生活で…とても私には付いて行けません。
なので、夜はこっそり手錠を外してるのです……」

「何それぇ?まるでライトがおかしいみたいじゃん」

「………そんな事はどうでもいいです。何ですか?」

「あっ……そうそう。ライトの部屋に行きたいから鍵開けて!
今なら竜崎さんいないから、ラブラブ出来ちゃうし~」

胸の前で手を合わせ、懇願するような瞳で訴えかけて来る海砂だが、
Lが素直に「はい」と言う筈も無く。
「駄目です」の一言で片付けられてしまった。

「どうしてよー!どうせそこからライトの部屋も見てるんでしょ?
変態!見てるなら安心じゃないの!」

疲労と寝不足も手伝ってか、海砂のキンキン声が頭に響き、頭痛さえ感じる。

736:L×海砂
07/03/13 01:50:17 t7VU4NqK
「ねぇ?ねぇってば!!ねぇ――!!ねぇ!!!!ねぇ――!!!!!!!!
ミサ開けてくれないと死んじゃう―!!ライトに会いたいのぉ!!!」

Lは深々と溜め息を吐く。

「………分かりました。一時間だけなら良いです。
そんな騒音みたいな声で喚かれたら、機械が潰れそうですから。
その変わり、モニターを通して常に私が見張っている事をお忘れなく」

Lは眉間に皺を寄せながら、しぶしぶ海砂の部屋キーを開けるボタンを押した。

「あはっ。ありがと♪」

モニターに映る海砂はるんるん気分と言ったところだろうか、
鼻歌まじりに部屋を後にした。

Lは再び月の部屋を観察する。
依然変化が無いその映像を前に自然と甘い物が進んだ。
シュークリームを一つ口に放り投げ、甘ったるいコーヒーで流し込む。

疲労と寝不足で疲弊しきっている自分の体を知りながら、
睡眠という休息の道は選ばずにいた。
否、感覚が研ぎ澄まされている今は、寝ようにも熟睡出来ず直ぐ目が覚めてしまう。
今の思考を凌駕する他の何かががあれば別なのだが。

10分程経っただろうか、おかしい。
海砂の部屋と月の部屋は同じフロアで無いにしろ、
一階隔てただけで3分とかからず行けるだろう。
月の部屋には依然変わり無く眠っている彼の姿だけしか無く、
海砂の姿は何処にも無かった。

常に冷静沈着を保つLだが、流石に焦ったのだろうか。
椅子から身を乗り出し、幹部全員に伝えようと内線ボタンを押そうとした時だった。

「あはっ……竜崎さん発見~♪」

背後から甲高い女の声がした。

737:L×海砂
07/03/13 01:53:17 t7VU4NqK
「………で?どういうつもりなんですか?」
「何が~?」

椅子の上に座り込むLと向かい合うように座る海砂。
彼女の表情は普段となんら変わり無い。

「何が。じゃありませんよ?月君の部屋に行きたいって喚いてましたよね?
何故貴女はここにいるんですか?」

「…………竜崎さんって頭はきれるのにそういう所は鈍感なのね」

「…私嘘は嫌いです。
それに貴女がどんな駆け引きを行おうとも全て無駄です。無意味です」

「別に駆け引きなんてするつもり無いもーん」

Lの表情は至って変わらず、
いやいつも疲弊の色が濃く、憔悴しきっているように見受けられる。
目下の隈が普段より色濃く見えるのは、睡眠が極端に足りていない証拠だろうか。

「こんな所から月を監視してるなんてやっぱり変態よ。
それならずっと手錠で繋がれたままでいいじゃない」

「はぁ……。めんどくさいですね。さっきも言いましたよね?
彼と生活を共にするのは私にはストレスになると………」

やや苛付いているようにも見えるLの顔。
海砂には新鮮に感じる。

Lはデスクの上に無造作に置かれたチョコを頬ばると、
もう1つ摘みながら海砂に差し出した。

「食べますか?」
「…………うん」

海砂はLから貰ったチョコを伏目がちに見つめるだけで、口に運ぼうとしない。
Lはもう1つ摘み上げると2個目のチョコを口へ放り投げた。

「……どうかしました?食べないんですか?」

黙り続けている海砂の顔をLは体を反らし覗き込む。
何処か切羽詰った様子なのか、眉間に皺を寄せながら大きな瞳を上げると
彼女の口から予想もしなかった言葉が吐き出された。

「……竜崎さんの口から食べさせて…」
「???」

738:L×海砂
07/03/13 01:56:51 t7VU4NqK
驚きの余り、摘み上げた3個目のチョコを落としてしまう。

「………何…言ってるんですか?」

酷く驚いた顔をしてるだろう、自分でも間抜けだなと思う。

「…竜崎さんでもそんな顔するんだ。
もう分かったでしょ?ここに来た理由も。何でライトの部屋に行かないで
わざわざ竜崎さんの元へ来たか。……もっと女心勉強した方がいいよ?」

クスっと笑う海砂の顔が虫生に苛立ちを誘う。
こんなくだらない理由で負けたと思うのは相当疲れている証拠か。

「……ミサさんがそんな女の子だったとは知りませんでした。
月君一筋に見せかけて実は………私少々ショックを受けました」

Lは落とした3個目のチョコを無視し、
海砂の掌にある溶けかけのチョコを摘み上げ口に運ぶと強引に海砂の頭を引き口付ける。
いきなり過ぎるLの行動に驚く暇も無く。
海砂の口内は甘ったるいチョコの味が広がり、瞬く間にとろりとした唾液の感触が広がった。

「ん……ふ…」

執拗に長い口付けに息が詰まりそうになる。
蕩けそうな程甘く濃い口付けに翻弄されながら、
微かに体が強張る海砂をLは冷静に観察していた。

「……満足……ですか?」
「……は………竜崎さんって意外とキス上手いのね…。ミサ…びっくり」

月と何か画策しての行動か?
刹那モニターに目を向けるが、月には変わったところは見受けられない。

「ミサさん…月君が映るモニターを前にして良く平気でいられますね?」

「……そ、そりゃあ…少しは……。ミサだって罪悪感感じるよ。
何なら場所を変えてもいいけど……ミサの部屋に来る?」

「それは遠慮しておきます。月君から目を離せませんから。
それに今日は部屋に帰って下さい。私…疲れてるのかどうかしてたみたいです」

バツが悪そうに嘆くLだが、本音か演技かさえ分からない。

739:L×海砂
07/03/13 02:01:16 t7VU4NqK
海砂は背を向けたLの丸まった背中に馴れ馴れしく抱き付くと、猫のように甘えて見せた。

「嫌よ…もう帰れない……。竜崎さんだって本当は我慢してるんでしょ?
キラ捜査でずっと缶詰で溜まってるでしょ?……
其れともしかして経験無いとか……?…興味無さそうだもんね。セックスに」

表情こそ見えないが、声色でクスリと口角を上げるミサの顔が容易に想像出来る。
一度覚えた苛立ちがゆるゆると加速を持ち初めているのをLは知った。

「……別にどう思われようとも構いませんが……興味が無いだけです。貴方に」

挑発に乗らないよう、平坦な音程で無粋な言葉を吐き捨てる。

「な、何それぇ!?アイドルのミサだよ?どうして?私はこんなに竜崎さんが好きなのに!」

「……そうですか。それは嬉しいですが」

「竜崎さんは誰かを好きになった事無いの!?」

「……。捜査の妨げになるだけですから。
それに私…こう見えて実は嫉妬深いんです。
そういう感情は排除しないとこの仕事はやって行けませんから」

「えぇ!意外!嫉妬深いんだっ。どんな風に嫉妬しちゃうの?」

「それは秘密だから言えませんね」

「何それぇ、つまんない~。でも…それで人を好きにならないなんて寂し過ぎ無い?」

「仕方有りません」

余りにポーカーフェイスを崩さないLに腹が立ったのか、
海砂は唇を噛み締めると、椅子ごと彼を回転させ、今度は海砂から唇を重ねた。

先程とは違いチョコの味はしないが、
Lの極度の甘党の所為か何処か甘ったるく感じる口付け。
貪るように男の口内を探り唇を交わし、何処か躍起になっているようにも感じられる。

仄かに香る香水が女の匂いを思い出させ、
またその香りは果実に似たもので甘ったるくL好みであった。

酷い眠気が先程から襲っているのは分かっていたが、頭の心が呆けして行く。

Lの髪に触れていた海砂の指が擦り抜け、僅かに冷えたそれが頬に滑り落ちる。
何処か戸惑いを見せる不慣れた手付きだとLが考えていると、
頬を滑る指が肩を通り、下腹部へと辿り着いた。


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