クイズマジックアカデミーでエロSS!三回戦at EROPARO
クイズマジックアカデミーでエロSS!三回戦 - 暇つぶし2ch408:名無しさん@ピンキー
06/10/25 15:46:34 ra8eEFcm
アロエのうんちの穴を思い切り舐めまわしたい。
それで「やぁん…ダメだよ、そこ汚いよ~?」と全然困ってない様子で言われたい。
うぎぎ!勃ってきた!

409:名無しさん@ピンキー
06/10/26 14:04:03 7958ZCXO
アロエたんは、う ん ち だ さ な い![・∀・]


410:名無しさん@ピンキー
06/10/26 15:58:11 /MQPrnq+
>>409
待て。それって人間じゃないって事だろう

たとえ冗談でもそんな萎えること言ったら次は許さないからねッ

411:名無しさん@ピンキー
06/10/26 21:15:31 oulLcPyU
>>408
なんというか、そのアロエはQMAよりも
どっちかというとツインビーやサラマンダ、A-JAXなんかに出そうな…

すまない。忘れてくれ。

412:名無しさん@ピンキー
06/10/27 09:02:41 AFijuP2V
>>404
土曜日っていつの土曜日?
明日なのか??

413:名無しさん@ピンキー
06/10/27 10:53:19 WV4dDpdb
>>412
まあ、落ち着きなさいよ。
職人さんにも都合あるわけだし。
マターリ待ちましょうよ。

>>409
何か輪郭が違うが…言った方がいいのか?w

414:577
06/10/29 03:32:31 4CP8BadR
自分で書いた期限に遅れてしまい、本当にすみません……
続きを投下します。

415:サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(1/13)
06/10/29 03:34:16 4CP8BadR


― アカデミー (カイルの部屋) ―


「……と、いけないもうこんな時間か。マラリヤさんのペットにご飯をあげないと……
蝙蝠くーん、ご飯ですよー、どこですかー! ……いないな、知らない人の部屋に預けられて
緊張をしているのかなあ……」

バタバタ! バタバタ!

「ってうわあっ!? ドアに挟まれて……今助けます! 
よいしょ……ああ、よかった、ケガはないな……でもどうしたんですか? 
外に出たかったのなら窓から……え? ご主人さまがピンチ?大丈夫ですよ、だってマラリヤさんには
サンダース君がついていますし……そうじゃない? サンダース君が危険? だからご主人さまがピンチ?
……すみません、窮地に立っているのはどっちですか……?」





白い肌を無骨な男の指が滑る。

「……っ……は…ぁ…んぅ…ふぁぁっ…!」

あぐらをかいたサンダースの膝の上で、後ろから抱きすくめられるような形で愛撫が行われている。
マラリヤの白い肌に纏っているものはブラジャーとショーツの下着のみ。
どちらも彼女の特徴を表す黒い色だ。

「…く……ふぅ……んぅ……」
丸みを帯びた肩、胸の豊かなふくらみ、白い腹、すらりと伸びた足、
そして背中……あちこちに手を這わせ、快感を煽る。
ただ触れるだけ、ただなぞるだけの非常に程度の弱い行為だけが、ずっと続いていた。

「……ぁ…ぁ……ひぅっ!?」
耳の裏を舌でなぞる不意打ちに、マラリヤの体がびくりとはねる。
軽く耳たぶを噛んだあと耳紋を通って孔に舌を捻りこませる。喉からしぼり出される短くも鋭い嬌声。
顔をそらして逃げられないよう、頭を手でしっかりと固定してさらに嬲った。


416:サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(2/13)
06/10/29 03:35:53 4CP8BadR

「…あ、あ、あ……はぁん!?」
「撫でるだけでもうこの反応か……なるほど、よく効く薬だ」
「んっ……今日はずいぶん……繊細に動くじゃない……」
マラリヤにとっては、理不尽ともいえる理由で犯される行為に憤りを感じていたのか、
舌ったらずな口調で皮肉をぶつける。
だがサンダースがその毒に気づくことはなく、ただの問いかけと実にのんきな解釈をし、
崩れぬ態度で律儀に答えを返した。

「聞くところによると、相手からのおねだりが欲しいのなら、できる限りじらすのがもっとも効果的らしい。
しばらく前からある人物に、その手ほどきを受けた」
「……誰よ……そんなろくでもない事を教えた人は……」
「それは言えん。名前は伏せるが、その人物によると最初は局部を避け、じらすだけじらした後、
集中的に責めるのがいいらしい、『思っているより時間をかけるのがコツやで』とも言っていたな……」
「……伏せた意味ないじゃない……」

最後の一言で、いともあっさりわれる正体。
少なくともサンダースよりかはその手の経験が豊富であろう、独特の方言を使うあの男を思い出して、
ただでさえ治まらない怒りがますます増幅される。

(こんな状況でなければ……呪ってやるとこよ……)
あるいは、もう少し怒っていたのなら、この状況でも始めていたかもしれない。
取りあえず、呪われるはずだった男の運命はぎりぎりで回避されて……

「ああ、ちなみに……」
「…何……?」
「イメクラなどの知識及び、DVDを含むその他の資料を提供したのも奴だ」




― アカデミー (カイルの部屋) ―


「良かった……取りあえず蝙蝠くんは落ち着いたようですね……」

ドンドン

「ノック……? 誰だろうこんな時間に? よいしょ……ああ、タイガ君」
「カイル~辞書かしてぇな。ジュースこぼして使い物にならんねん」
「しょうがないですね、ちょっと待ってて下さい……あったあった、さあどうぞ」

バタッ!

「んなぁぁっっ!!? タイガ君!!?」
「……か、体……動かな……」
「ちょ、ちょっとタイガ君!? しっかりして下さい! しっか……うおわっっ!!?
額になんかダビデの星みたいなのがうかんでるーーっっ!!? い、医者を……医者でいいのかな…?」
「……かゆ……うま……」
「感染してるーーーっっ!!? と、とにかく誰かぁーーーっっ!!?」


417:サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(3/13)
06/10/29 03:37:08 4CP8BadR

「あ……くっ……!?」
漏れ出す嬌声の数が多くなる。
あれからどれくらいの時間が経ったのだろう。行為が始まった頃よりも、時計の長短の針の角度は
大きく開いているのに、まだ下着は脱がされてはいない。
薬と一つ隔てた中途半端な愛撫のせいで、いつもの時とは比べものにならないほど体が熱くなっている。

「……あっ……!」
「大分、進んでいるな……」
ショーツ越しに女性の部分をなぞられて、一瞬、びりっとしたものが背筋に走る。
股に挟まれた布はすでに充分に湿っており、軽く指で押すと微かに粘液が音をたてた。

「そろそろか……」
「……!」
サンダースの呟きに、何かしらの合図を感じたマラリヤが、ビクリと体を強張らせる。
……まずい。
『さんざんじらした後、局部を集中的に』
先ほどの説明通りにいくのなら、恐らく次は体の直接的な部分に、直接的な行動をするのだろう。
今でさえ体が翻弄されないよう必死で耐えているのに、そんな行動に移されたらどうなるかは
目に見えている。このままでは、サンダースの言った通りだ。
何か方法を見つけなければ……何か……何か……

「……あ、あ、あ……もうだめぇっ……!」

突然、マラリヤの口から一際高い声があがり、驚いたサンダースの手が一瞬止まる。
いきなりの変化にさすがのサンダースも戸惑いが生じたようだ。

「……マラリヤ?」
「……ねえ……お願い、意地悪しないでぇ……」
艶のある声とその表情に、彼女を犯す男の心臓がはねる。
そんな男の心情を知っているのかいないのか、腰をくねらせながら首を斜め上に伸ばすように
後ろに振り向くと、瞳を潤ませた上目づかいで視線を注いだ。

「……胸も……あの部分も……直接さわって……」
普段の彼女からは想像もつかないような、艶かしい姿に思わず生唾を飲み込むサンダース。
誘われるままにブラジャーの肩紐に手をかけ、隠されている部分をさらけ出そうとする。
だが、その前に白い手が男の固く乾いた手に重ねられ、行為を止められた。


418:サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(4/13)
06/10/29 03:38:20 4CP8BadR

「待って……」
「どうした?」
「ここじゃなくて、床の間でして……」
マラリヤの要望にサンダースが、ああ、と何かを納得したように頷く。
彼自身は別に茶の間でも良かったのだが、彼女の言う床の間なら、より深く楽しめるだろう。
それに今はまだともかく、体を横に倒したときに彼女の背中を畳みで傷つける心配もある。
太腿の下に腕をくぐらせて軽々と抱き上げると、すでに布団が敷かれてある部屋へと向かった。

「……意外と早かったな」
マラリヤを布団の上に寝かせながら、サンダースが呟く。
もう少し時間がかかると考えていたからだろう、わりにあっさりと陥落をしたマラリヤに
若干戸惑いが消えない。
それでも、彼女の淫らな変貌に、内の興奮ははちきれんばかりに膨れあがり、
それは下半身にも顕著になって表れる。目的を遂げようと、待ち焦がれている肢体に手をのばす。
だが、またしても制止。

「……その前に……あなたも脱いで……私だけじゃ犯されているみたいで嫌なの……」

今までの中で一番甘い台詞と、とろけた顔。ドクンと血流が逆流したような錯覚に陥る。
その声が、表情が昂ぶりを最大限まで押し上げた。
追い詰めているのは自分のはずなのに、逆に理性をかき回される。
早く事におよぼうと、己の衣類をとめている腰紐に手をかけ……

と、マラリヤから大きく体を離した時だった。

「!?」

すぐそばの大気が大きく変化する。
目に痛いくらいの眩しい光とつんざくような空気の弾ける音、そして衝撃、思わずサンダースが
体を後ろに反らすと、再び激しい光が現れ体にぶつかる。
今度は痛覚で光の存在を感じ取るはめになった。

「……っ!?」
なにが起こったのかもわからまま、背中から倒れるサンダース。自由になったこのチャンスを、
マラリヤはもちろん見逃さない。無理やり、足に力を入れて立ち上がる。

(……もう力が……早くここを……)
なけなしの気力を集めて魔法を使ったために、もう単純な行動しかできない。
横抱きで運ばれている間、ひそかに呪文を詠唱してできた雷光は、思っていたよりもずっと弱いものだった。
恐らく、狙っていた〝気絶〟まではできていないだろう。
ならば彼のショックがとけないうちに、この場去る以外にもう道はない。

よろけながら出口に向かって足を動かす、もう少しと微かな希望を胸にいだく。
だが希望は、その小さなパーセンテージ分の効果以上の願いを叶えることはできなかった。


419:サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(5/13)
06/10/29 03:39:26 4CP8BadR

「―あっ!?」
背後から大きな気配を感じた時にはもう遅かった。
後ろからのびた逞しい二本の腕に捕らえられ、再び体を束縛される。

「……君が演技が達者であることを忘れていたようだ」
低い声にこめられた、どこか脅迫めいたその鋭さに、思わずマラリヤがすくみあがる。
体に巻きつく腕も、さっきまでのような拘束さだけの意味にとどまらず、
今ある立場をわからせるための、彼の無言の主張のようなものになっていた。

「――んぅぅっっ!!?」
マラリヤの顎をとらえ向きを変えると、そのまま薄い唇を唇でふさぐ。
そして強引に舌を捻じ込むと、口内を思う存分に暴れまわった。

舌で舌に絡み、上あごをなぞり、喉まで深く差し入れ、そしてまた絡ませあう。
息ができない、苦しさにマラリヤの肺が悲鳴をあげる。
だがサンダースは、必要量の酸素を求めて暴れる彼女を、気遣うつもりはまったくないらしく、
逆に、彼女の後頭部に手を添え、めいいっぱい手前に引き寄せた。
男のぶ厚い舌が小さな喉をふさぐ。

「んぅっ! んーぅぅ――っっっ!!!?」
喉に舌で栓をされてからたっぷり数十秒、ようやく唇が離れた。
気力を一気に奪われて、マラリヤの体がぐらりと傾く。
しかし、そのまま倒れることはなく、今自分を閉じ込めている太い腕が、力を失くした足を
無理に立たせていた。

「悪いが、もう手加減はせん」
「は、放して……!」
一度は逃げ出した寝床に、再び引きずられる。彼女にできる抵抗は、もう何もなかった。
サンダースがほとんど落とすようにして、細い体を仰向けに押し倒す。
そして胸を覆っていたブラジャーをむしりとると、すでに固く尖っていた赤い頂点にむしゃぶりついた。


420:サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(6/13)
06/10/29 03:40:41 4CP8BadR

「ああああぁぁっっ!!?」
鋭い快感が頭から足先までを、一直線に駆け抜ける。
しこった乳首をきつく吸い上げ、舌先、舌の根、舌の裏を使って表面を舐り、歯でその側面を擦る、
胸の刺激がそのまま膣へと直接響く。
たまらず声を張り上げ、身をよじって逃れようとするが、もちろん男はそんなことはさせない。
体で体を押さえつけながら、より深く嬲り、反対側も同じように責める。

「はぁんっ!! ああっあっ、イヤっ、イヤぁぁっっ!!!!」
指で唾液にまみれた乳頭を両方同時に捏ねると、さらに高い悲鳴が部屋に反響した。
突起をつまんでクリクリと左右に捻り、人差し指で上下に弾き、豊満な乳房を手のひら全部を使って
丹念に揉みしだく、そしてまた先端を口に含む。

抵抗も思考もこの快感に邪魔をされ、耐えることすら苦しい。
その苦しさからあがる悲鳴はますます高くなり、よじる体の動きも大きくなる。
そんな行動は、今自分を犯している男を余計に煽らせる結果に繋がることなどわかっていたが、
力のないこの身でできることは何もない。されるがままに受け入れるしかなかった。

「ひっ…!? あ、あぁ……!?」
胸への意識に集中しすぎたせいか、いきなりショーツの中へと入ってきた手に不意をつかれる。
茂みをわけいって手を深く差し入れ、ぐっしょりと濡れている割れ目から赤い芽を探り当てる。
親指と人差し指でつまんで、無遠慮に芽をつぶした。

「あぅっ! はああん!! 駄目……駄目ぇぇっ!!! イヤぁーーーっっ!!!!」
片方の乳首を口でしゃぶられ、もう片方の乳首を捏ねられ、クリトリスを指の腹で擦られる。
薬で弱らせた体に、鋭敏な部分だけを責めるこの三点責めは拷問に等しい。
嬌声はもはや絶叫にちかいものへと変化していた。

「――あああぁぁっっ!!!!?」

ぶるりと大きく震わせて、体が達する。
大量の液が膣から吐き出され、下着を完全に使い物にならなくさせるほど汚す。
しかし、愛撫の手は止まない。

「え…!? 嘘……待って……!!」
休ませてもらえるだろうと考えていたから、この仕打ちは全くの予想外だった。
制止を呼びかけるも、サンダースからの返答はない。
かわりに赤い芽をつぶしていた手が下へ移動し、イったばかりの秘唇の中へ指を入れられる。
突然の異物の侵入に、膣口がぎゅっと縮んでそれを拒んだが、指はそんな抵抗などものともせず、
根元まで深く差し込んだ。


421:サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(7/13)
06/10/29 03:41:53 4CP8BadR

「ああっ!! 止めてっ……! …もう……止めてぇ……!!」
「直接さわれといったのは誰だ?」
珍しくサンダースが皮肉りながら、ぐちゃぐちゃになった彼女の内を指でかき回す。
その顔はいつもと同じ憮然としたものだったが、眼の奥にははっきりとゆらめく欲の炎。
視覚が淫らに暴れる彼女を捕らえるたび、聴覚が嬌声を聴き取るたびに、
炎がその激しさを増していくのがわかる。

(……もう……駄目……!)
二度目の絶頂の到来を感じ取り、マラリヤがきつく目蓋を閉じる。
敏感な部分ばかりを執拗に責められ続けたせいで、もう体が熱くて仕方がない。
早く楽にしてほしい、祈りにも似た気持ちで解放されるその瞬間を待ち……

「――!?」
その時、愛撫が止んだ。
あまりにも突然に、あっけなく中断されたものだから、一瞬、時が止まったような錯覚を覚える。

「…え……?」
「―話によると、相手からのねだりが欲しいのなら、できる限り焦らしたあと、
集中的に局部を責め、そして……」


「達する寸前で行動を取り止め、陥落を促すのだそうだ」


残酷な言葉が、えぐるように耳に届いた。

「残念だが、今回は考えを曲げるつもりはない。君からのねだりを所望する」
「…嫌……」
「拒むというのか? ならばただちに行為を中止するがそれでもいいか?」
「…嫌……」
「どうして欲しいのか言ってみろ、要求がないのなら、これ以上の行動はない」
「……嫌……嫌………――嫌ああぁぁぁっっ!!!!!!」
抑えていた気持ちが爆発する。
こもった熱を逃がしたい、頭が真っ白になるあの瞬間が欲しい、苦痛をを感じるほど犯されるのは
嫌だが何もしてくれないのはもっと嫌だ、もっともっとこの身に激しく……

「…………て……」
「うん……?」
「……イかせて……お願い……」
「達するだけでいいのか?」
「……その先もして……」
「その先? どこになにをして欲しいのかまではっきり言え」
昨日といい今日といい、本当にろくでもない事ばかり覚えてくる。
悔しい悔しい憎たらしい、いつだってリードをしてきたのは自分の方だし、精神的優位にたっていたのも
自分だ。それなのに今は彼の言葉ひとつに怯え、表情ひとつで期待をし……悔しい悔しい、弄ばれて腹が立つ。

だけど


422:サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(8/13)
06/10/29 03:43:27 4CP8BadR

「……あなたのペニスで……私の膣を……かき回して……」
〝弄ばされて気持ちがいい〟、そう思ってしまった気持ちを完全に否定などできなかった。
恥ずかしくて泣きそうになりながら、それでも具体的な卑猥の言葉を口に出す。

今夜の己の運命は、彼の思考で左右されるのだろう。
恐らく、つき合ってから初めてであろう彼のリードが今まさに……

「……本当に言うとは思わなかった……」
「言えって言ったのは誰よ……!」

……行われなかった。

「いや……まあ、そうなんだが……でもまさか君が……」
「戸惑っているんじゃないわよ……! 鬼畜になるのなら最後まで徹しなさい……!」
望みどおり言葉を言わせたというのに、喜ぶどころか逆に狼狽するサンダース。
恥ずかしさも相成って、マラリヤが少し声を荒げると、目の前の大男はさも申し訳なさそうに謝った。

「すまん。よく考えてみたら、命令されるのには慣れているが、するほうはそれほど経験がない
ことに気がついた」
「……よりによって、なぜ今……」
「本当にすまん、精進する」
「……いいから、するならするで早くしてちょうだい……」
あっさりと立場が逆転する。
サンダースにとってはまだ手に負えない未知の境地だったのか、ろくに扱えないまま主導権が
マラリヤへと移る。もちろん、嬉しくはない。

「しかし、考えを曲げないと言っておきながら、このていたらくでは男が廃る上に君にも申し訳ない……
うむ、ならば予定を変えて今から行為をイメクラへと変更するのはどうだろう? 町娘と悪代官で」
「……お願いだから普通にして……」

……さっきとはまったく別の意味で泣きたい。

「普通か……少々物足りないような気もするが、君が望むのならその通りにしよう」
「ま、待ちなさい! 何も今すぐ……!?」
いきなりショーツを抜き取ろうとするサンダースを慌てて制する。
だが一歩違いでショーツは脱がされ、さらに両足を左右に大きく開かされた。

―ぐちゅりと入り口に昂ぶりが押し当てられる。


423:サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(9/13)
06/10/29 03:46:27 4CP8BadR

「――っ!? あぅっ……!?」
不意打ちの刺激に、ゾクリとした悪寒が背筋を一直線に駆け抜けた。
そのまま奥へと侵入するのかと思いきや、その剛直したものはただ当てていただけで、それ以上
先へは進んでこない。
もどかしさに、マラリヤが腰をくねらすと、昂ぶりはその淫らに赤く濡れた割れ目を、擦り付ける
ようにして上下に動き始めた。

「はぁんっ! あ、ああ……んぅ……いや……!」
一度は治まりかけていた火が、再び燃え出す。
わざと音をたてながら表面を強く撫でたあと、先のほうだけを中へと挿れ、膣に満たされた愛液を
かきだすように浅い出し入れを繰り返す。それに合わせて、小さな口からこぼれでる嬌声の音量が、
徐々に高くなっていった。

「あああっ!? あっ! ……もう、これ以上焦らさないで……!」
「『かき回して欲しい』という要望に応えたつもりなのだが……」
どうやらサンダースのこの行動は、若干すれ違った意思の疎通ゆえの結果らしい。
満足させているつもりが、逆に物足りそうに文句を言われ、再びサンダースが戸惑う。
そんな彼の態度が余計に焦れるのか、五感の全てで苦しみを感じ取りながら、マラリヤの顔が
苛立たしさと懇願で複雑に歪む。


そしてついに彼女は体の本音を認めた。『もう我慢できない』と。

「……を……!」
「―?」
「……奥を……もっと奥を突いて!! 早くめちゃめちゃにしてぇっっ!!!!
お願いぃっっ!!!! 奥がいいのぉっっ!!!!」

出せるだけ声をだす、言いたいことを恥じることなく口にする、言葉が部屋で反響する。
その豹変ぶりに、さしものサンダースもある種の戦慄を覚えるが、気がつけば彼女の最奥まで
自身を挿入し、激しく揺さぶっていた。

「あああああっ! いいっ! お願いもっと……もっと激しく……ふあああああっっ!!!!」
恍惚に目を輝かせ、涎を流すほどだらしなく口を開けながら、夢中で精を貪るマラリヤ。
いつものあのクールで気丈な姿はどこにもない。
ただ膣に与えられる衝撃だけを求めて、本能だけを解放する。

「んんんんっっ!!! 深ぁ……深いぃぃぃっっっ!!!!」
唐突にサンダースは開かせていたマラリヤの足をつかむと、己の肩へと乗せ、上から突き刺すように
激しく埋め込んだ。若干苦しい姿勢だったが、それでも感じるのか、最奥をグリグリと擦られて
歓喜のような悲鳴があがる。そして二度目の絶頂。


424:サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(10/13)
06/10/29 03:48:30 4CP8BadR

「はあああんっっ!!! 苦しい!! でもいい!! 気持ちいいの!!!
もっと!! もっともっと激しくぅ……!!!!」
びゅるりと膣から透明な液が噴き出す、だが律動は止まない。
むしろその液すらも利用し、滑りのよくなった内部をより深く、より強く責めたてる。
ビクビクとはちきれんばかりに脈打つ剛直が、収縮する膣を押し広げ、膣もまた広がる壁を
元に戻そうと昂ぶりごと縮める、そのくり返しが何度も続いた。

やがてサンダース自身も絶頂を感じ、何度か往復したあと、一際強い衝撃を一番深いところに
届かせるように腰を打ち付ける。最奥に熱が弾ける。

「ああああ……ん……!! 気持ちいい……! 精子……熱くて……気持ちいい……!!」

ほとばしる精を内部で貪りながら、どこかうっとりした表情で、全てを受け入れるマラリヤは
この上なく淫らな雌だった。



翌朝。


「…………」
「…………」
互いに正面を向き合いながら、正座をする二人。
よく見るとサンダースのほうは両手を畳みにつけている。

「……いや…その、何というか……すまん」
「……よくも散々な目に遭わせてくれたわね……」

反省会だった。

「……別に強引なことをするなとは言わないけど……それでも薬まではやりすぎね……」
「……本当にすまん……まさかあそこまで変わるとは思わなかった……」
「……まあ、いいわ。それより……」
やれやれとお決まりのため息をつき、一泊おいてから改めて話題を変える。
まだサンダースの頭は下がったままだ。


425:サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(11/13)
06/10/29 03:49:38 4CP8BadR

「その手の趣味に目覚めたってわけではないのね?」
「ち、違う! 断じてそんなことはない!!」
不名誉な疑いをかけられて、さすがのサンダースも声を上げて抗議をする。
いつもは表情に乏しい彼も、今は小さな子どものように、眉と口を大きく動かして自分の
自尊心を庇っていた。幸い、それ以上の追求はなかった。

「そう……ならいいわ……」
ただ一言、肯定をした後は、特に何を言うわけでもなく黙り込む。
つられてサンダースも黙るが、意図的に作られた沈黙は無言の文句を浴びているようで
実に居心地が悪い。

「……まだ、怒っているか?」
「……許してはいないわね」
恐る恐る尋ねると、余計恐くなるような答えが返ってきた。
その憤りが表情に出ていないのがまた辛い。再び沈黙。

「…………」
「…………」
空気の圧力はより濃くなっていた。
なにも言葉を交わさないことが、どんな非難の言葉よりも胸にこたえる。
それでも、ある一定以上の時間が経つと、もう一度サンダースは話を切り出した。

「言い訳に聞こえるかもしれないが、それでも聞いてくれ……」
真剣さがこめられているせいか、声質がいつもより若干硬い。
マラリヤからは特に何の返答もなかったが、サンダースは構わず先を続けた。

「私は常に、何をするにも最悪の事態を想定してから行動に移すようにしている。
一定の安全とそして危険の回避ができない場合には、行動を止めることもしばしばだ」
「…………」
「私は特にそれをおかしいと感じることもなく、ずっとそのままの姿勢で貫いていた。
だが、そんな私に変化が表れた……君とつき合い始めてからだ」
「…………」
「ことごとく調子が狂うのが自分でもわかった、安全も危険もその先に君に関する利があるのなら、
なんの事はないように思えた。今まで私が起こした問題も、全てその狂いのせいだ。だが私はその狂いに
対して不快な感情などまったく生じない、むしろここまで君に夢中なれることがひどく嬉しい……」
「―!」
「はっきり言おう、どんな問題も君という理由があれば私は喜んで取り組むだろう、
それがどんなに、危険で安全に欠けるものであってもだ」
「サンダース……」

始めは全くの無表情だったマラリヤの顔が、呆気にとられたように緩んだ。
サンダースの言葉によって胸に湧いた暖かいものが、朱へと姿を変えて頬に浮かぶ。


426:サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(12/13)
06/10/29 03:50:59 4CP8BadR

「……どこで覚えたのよ……そんな映画だかドラマだかに出てくるような台詞……」
「私だって言うときは言う。いつまでも口下手なままでは精進したことにはならん」
照れ隠しにわざと素っ気なく接するマラリヤ、ふいと顔を横にそむけたが、赤い顔までは隠せない。
まだサンダースは真剣な目つきでマラリヤを見ていた。

「……まったく……一昨日から、ろくでもないことしか言わないんだから……」
もう怒りなど、どこかに吹き飛んでいた。張り詰めていた、気持ちに余裕が生まれ始める。
許してやろうか、だけど今は胸にあふれる愛しさのままの行動を起こしたい。
抱きしめてもらおうと、彼のそばへと体を……

バサッ! バサバサッ!!

「―!?」
「え……!?」
秘めやかな甘い空気に、突然、乾いた雑音が邪魔をした。
特に何かに触れたというわけでもないのに発生した物音に、二人は目を見合わせ共に訝しがる。
ほぼ同時に音源らしき場所に目をやると、そこには一冊の本が落ちていた、どうもこれが正体らしい。
本のすぐそばにはサンダースの旅行鞄があり、細々したものを入れるポケット口のチャックが開ききっている、
恐らくここから落ちたのだろう。

ちなみに本の題名は……


『今日から使えるよりぬき名台詞・恋愛版 (映画・ドラマ編)』


「……………………」
「……………………」
「……昨日、君が見た女性は実は私の妹で……」
「……その言い訳は、浮気がばれたときに使うのよ」


「失礼します。昨晩はよくお休みなられたでしょうか? ただ今、朝食のご用意を……」


その朝、ある部屋を訪ねた仲居が見たものは、きゃしゃな乙女が屈強な男を
右ストレートで吹っ飛ばす姿だったという……


427:サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(13/13)
06/10/29 03:52:43 4CP8BadR


― アカデミー (食堂) ―


「あなたとわたーしがゆっめの国~~♪ もーりのちいさな教会でぇ……あ、マラリヤ!」
「ユリ……もう少し小さな声で歌ってちょうだい……」
「帰ってたんだ! ねえねえ温泉どうだった?」
「……精神を鍛えられたわ……」
「……遊んでたんじゃないの? あ、それ昼食? おにぎりと紅茶って変な組み合わせ」
「……パンと緑茶は当分口にしたくないの……」
「ふ~ん……それよりさ、サンダースとなんか進展した? ほら意外な一面みたとか……」
「……そうね、取りあえず〝天然〟は最強の鬼畜だってことを思い知らされたわ……」
「……なんじゃそりゃ?」


― アカデミー (図書館) ―


「ふう……タイガ君の意識まだ戻らないな、心配だなぁ……と、サンダース君?
もう帰ってきていたんですね」
「昨日、行楽地から戻った」
「そうでしたか、ところで帰った早々もうテスト勉強ですか? 熱心ですね……」
「いや……これはマラリヤから……」
「マラリヤさん?」
「……マラリヤから、私のペットが魚か花のうちは、絶対に会わないと言われて……」
「……喧嘩でもしたんですか?」
「似たようなものだ」
「た、大変ですね……でもマジックペットを変えるだけだったら、サンダース君の
得意教科である、学問のほうがいいんじゃないんですか?」
「学問には文学作品及びその他もろもろの芸術も入っている……
……場合によっては反感を買うやもしれん……」
「……あの、何があったんですか……? その顔の傷と何か関係が……?」


その後、サンダースは必死の思いでペットの姿を変え、一週間かけてマラリヤからの許しを得た。
なお、彼女の逆鱗に触れた男の呪いが完全に解けたのは、それから三日後のことである。


428:577
06/10/29 03:57:40 4CP8BadR
以上で終了です。

>>前スレ506様
新作を襟を正しながら正座でお待ちします。

>>412
すみません、予定では先週の土曜日のはずでした。
完全にこっちのミスです……


429:名無しさん@ピンキー
06/10/29 05:52:10 ZWWYRYQA
来ましたね!GJ!
待ってた甲斐がありました!こんな朝早くに乙です。

430:前スレ506
06/10/29 14:47:38 LKW0QqfY
大会新記録も、自爆激沈で乙。

>>577
超GJです!
エロと掛け合いのバランスが、相変わらずの切れ味ですね!
乱れてメスの貌を覗かせるマラ様にハァハァ
しかし、魔性の右ストレートを放ち、軍曹を吹っ飛ばすマラ様テラツヨスw

しかし、このままでは軍曹のペットは竜固定では?
(学ラン4、雑ラン1でも暴走するのが目に浮かぶwww)

次作も夫婦漫才&ラブラブ?なサンマラ(もちろんそれ以外も)を期待してます!


…あと、正座してまで待つようなSSではありませんので、ごゆるりとw
(一応、マラタイですが)

431:前スレ506
06/10/29 18:48:37 LKW0QqfY
さて、校正終了につき投下。
(間髪入れずなのはご容赦くださいませ)

注意事項
・マラリヤ×タイガ(タイガ視点、相変わらず関西弁調)
・魔法使用有(移動・拘束系)
・設定的に恋人設定ではありません

あぼーんは「前スレ506」。

432:前スレ506
06/10/29 18:49:36 LKW0QqfY
『PURPLE NIGHTMARE』

「…ここ、どこや?」
紫の満月が昇る夜の下、俺は正直混乱しとる。
確か、自分の部屋でウトウトしとって、フッ、と気ィ付いたら何や変な部屋におる。
足元にゃ妙な文様―魔法陣やろうな―が浮かんでるし、その真ん中にゃ祭壇よろしくデカいベッド。
辺りには、ワケのわからん薬やら書物やらがぎょうさん詰まった棚。
ここに魔女でもいりゃ、黒ミサでもおっ始まりそうなフインキ(何故か変換できへん)や。
そういや、ガキの頃、バアさんとかオカンが言うとったな。
『紫の月が昇る夜は、おっかない化け物が出るさかい、夜更かしする子は喰われるんよ』って。
んなアホな、と全く取り合った事はあらへんけど、いざこんなトコに放り込まれたら、そんな気にもさせられてまうな。
何たって、ここは魔法が当たり前の世界で、かく言う俺も魔法使いの端くれやしな。
…まぁ、多分、アカデミーの外れの掘っ立て小屋の1つやろ、と見当をつけて表に出ようとした時や。
「そう、ここは私の秘密の部屋……って、あら? タイガなの?」
不意に背中から低い女の声がして、俺は飛び上がった。
「おわぁっ!」
「…煩いわね。 静かになさい」
いや、誰もおれへん筈の空間から声掛けられたら、誰かてビビるわな。
「…ってマラリヤやないかい、ビビらすなや」
言うて俺は振り返って―目を見張る。
紫の髪と瞳を持ち、どっか神秘的なフインキ(何故か(ry )のベッピン。 黒ずくめの服装はまんま『魔女』。
…の筈なんやけど。
今目の前のマラリヤは、赤いエナメル地のビスチェっぽい服を纏ってる。 長手袋もストッキングもガーターも赤。 赤ずくめ。
あと、鞭でもありゃあどこぞの『女王様』か、M字開脚でも披露しそうなレスラーみたいないでたちや。
「そんな事しないわよ…で、『フインキ』って何? ひょっとして、『雰囲気』のつもり?」
大して面白くもなさそうに、マラリヤが肩をすくめる。
…って、待てや。
俺、『フインキ』ってセリフ、口にはしてへんぞ。
ちょ、俺、心読まれてる?
「まぁ、そんなとこね。 あなた、結構単純っぽいからこっちも楽でいいわ」
…あー、俺も会話が楽や。
「で、マラリヤ、そんなカッコしてこんなトコで何しとん? てか、俺、何でここにおるんや?」
至極まともな会話を俺は試みる。
どない考えても、このシチュエーションがありえへん。 どないして俺は自分の部屋からここに来たんや?
「…まさかあなたが釣れるなんて、ね…」
「釣れる?」
「……簡単に言うと、私の能力の1つね。 眠っている男性の精神波を掴んで、自分のいる空間へ転送させるの」
淡々と言ってのけるマラリヤ。
…それって、かなりレベル高い術ちゃうん? やっぱし、魔女の力ってやつ?
「で、たまたま転送してみたら、タイガ…あなただったって訳」
「ま、まぁ、それはそれでえぇねんけど、何のためにそんな事しとんねん?」
ブッ飛んだ能力の事についての理解を速攻で諦めた俺は、次の質問をぶつける。
「お相手探し」
「は? 何の?」
まさかこんな夜に、こんな部屋でお茶や将棋って事はないやろけど。
「馬鹿ね、決まってるでしょ…夜伽の相手よ」
「ヨトギ?」
「簡単に言ったら、セックスの相手、ね」

433:前スレ506
06/10/29 18:50:38 LKW0QqfY
……はぁ。
表情一つ変えずに『セックスの相手』と言い放つマラリヤの顔を俺はポカンと見ている。
つまり、何や。
これは夢や。 しかもエロエロモード全開の。
俺、そんなにタマってたっけ?
「夢、って事にしちゃうの? まあ、それでも私は一向に構わないけど」
「現実と認識せぇ、ってのが無理ある話やろ、こんなん」
そもそもマラリヤとの接点も薄い所に、こんなエロい展開、漫画でもあらへんわ。
やのに、いつものペースで喋るコイツは一体何や? どう考えても夢にしか思えん。
「理解してもらうつもりもないわ。 夢だろうが、現実だろうが、する事は同じよ」
…さよか。
「一応確認したいんやけど、ただの欲求不満で男連れ込んでんの?」
「まさか」
「新手の口説き?」
「外れ」
のらりくらり。 全然、話見えて来ぇへん。 俺はイライラしてきた。
「…あなたも知っての通り、私は魔女。 私の故郷では、魔力を高める手段の一つとしてこうしてるのよ」
…要は、男の精吸うて、より高い魔力を身につける、って寸法かい。
「そんなん、自分の彼氏とすりゃあええんちゃうん? 何のカドも立たへんし」
確か、彼氏持ちやった筈や。 
「色即是空、空即是色…ってね」
ソレはソレ、コレはコレってわけかい。 すげぇ割り切り。
「何もこっちも精気を吸いっぱなし、ってことにはしないわ。 その分の快感は約束するわ」
「要は、そっちは魔力を高めるために男とヤる。 俺はその分気持ち良ぅなって吸われとけ、って話やな?」
俺もええ加減、問答に疲れてきた。 話が俺の理解を超えとる。
「…まあ、そう割り切ってくれると有難いわね」
そう言うて、マラリヤが一歩俺に近づいてくる。
「待ってくれや。 お前はそれでえぇか知らんけど、俺の意思はどないなんねん?」
「あら、私じゃイヤ? …ひょっとして、あなた、童貞?」
「違う(ちゃう)がな! 俺かて彼女(おんな)おるし、アイツ泣かす真似はでけへんだけや!」
「大丈夫よ、ユリに言ったりしないから」
「喋る喋らんの話やなくて! こう見えてもアイツ一筋やねんけど」
「…見かけと違って意外と身持ちが堅いのね」
「じゃかあしいわ! てか、マラリヤ、お前にゃ貞操とかあらへんのか!」
「色即是空…」
「それはもうえぇて! 何かおかしいで!」
「概念の違いね…少なくとも心を奪ったり、奪われなければ浮気ではないでしょう?」
「いや、普通、肉体関係持ったら浮気やろ…」
「そこが違うのよ…私は今、あなたの心は求めないし、奪わない。 でも、魔女として高い魔力は必要なの。
 その必要性に付随して、セックスがあるだけ。 快感とかはその代価みたいなものね」
「艶街の『お花売り』の論理かいな!」
「私だって、本質的には『愛のあるセックス』派よ。 でも、『目的達成のためのセックス』も必要だから求めるの」
押し問答するうち、マラリヤが1歩、2歩と近づいてくる。 一瞬、紫の瞳が妖しく光った気がした。
「ま、待て! こっち来んな!」
嫌な予感がして、俺はマラリヤを押し止めようとして…俺の腕が全く動かない事に気付いた。
後ずさろうとした足もそのままや。
「ごめんなさいね…運動中枢を麻痺させたわ…」
赤い手袋に覆われたマラリヤの手が、俺の頬に触れる。

434:前スレ506
06/10/29 18:51:43 LKW0QqfY
「おい! 早よ術を解け!」
「ダメよ…ジタバタしないで」
いや、術のせいで、手も足も動かへんがな。
言いながら、マラリヤは1粒の錠剤を取り出す。
ソレが何か…俺は一瞬で悟る。
「ちょ、おま、それはやめ! んなもん飲ますな!」
「ヘンな事にはならないわよ。 ほんのちょっと、気持ちよくなるだけ…」
「勘弁せぇ! ま、待て、わ、わーった!」
錠剤を唇に挟み、口移しに飲ませようとするマラリヤを何とか制する。
「はぁ、はぁ…わーったわ! これは夢や! 夢ン中で誰とヤったかて浮気とちゃうやろ!」
もうヤケクソや。 
夢なんやったら、とりあえず好きにするわ。 そうしよ、そうしよ。
……ま、マラリヤの体に興味ない言うたら嘘やしな。
「その気になってくれたのね?」
「だ、だからクスリはやめてんか! そんなん飲まんでも俺勃つから!」
「そうね。 でも、この薬、結構効くのよ…?」
言いながらも、マラリヤは錠剤を引っ込める。
「あと、術も解いてくれへんか?」
「まずは、私が楽しんでから、よ…」
そう言って、マラリヤの指が俺の服を脱がせていく。
……女郎蜘蛛の糸に絡め取られた心境ってこんなんかもな。
 
「なぁ、一つ聞いてええか?」
「どうしたの? 嫌になったの?」
俺の服を脱がせる手を休めずにマラリヤが返事をする。
「いや、今までも、こないして男引っ張り込んで、ヤってるわけ?」
「…紫の満月の夜だけよ。 さらに言えば、アカデミーでは初めて」
記念すべき生贄1号かよ、俺。
「別に、私は色情狂でも痴女ってわけでもないから。 普通に愛されるのは彼がいれば十分」
けど、この流れでそのセリフ、俄かに信じるヤツおらんぞ。
「せやから、さっきも聞いたけど、精気吸うのって、彼氏じゃあかんの?」
「自分と近い人間から精気を何度も吸うと、変な癖がついて却って魔力向上の邪魔になるのよ」
…理屈はわからんけど、難儀なんやな、魔女やるのも。
「さ、もうそんな野暮な話はやめて」
そのセリフと同時に、俺はほぼ素っ裸にされた。
「…立派じゃない」
俺のモノを掴んで、マラリヤが嘆息する。
普通やったら男として嬉しいセリフやけど、こんなシチュじゃ複雑や。
「いつもユリが泣いてるわけね」
「…聞いてんのかい」
「聞こえただけよ……あの娘の声が大きいのよ」
「…てか、夢ン中でまで、そんな話やめにせぇへん? 気ィ殺げるわ」
夢の中でリアルを呼び起こされるのは勘弁や。
「…こっちも野暮だったわね…」
そう言うて、マラリヤは俺のモノに舌を這わせる。

435:前スレ506
06/10/29 18:53:07 LKW0QqfY
手袋越しにも、マラリヤの指は冷たい。
少しザラリとした感触のマラリヤの舌は熱い。
一緒くたの感覚を受けて、俺のモノはあっさり勃起している。
舌が先っちょから根元まで丹念に動いてる感触がゾクリとする。
恐らく、俺のナニは唾液まみれになっとるんやろう。
…えらい抽象的やけど、立ったまま麻痺させられて、全然様子が見えへんさかい、触覚で想像するしかあらへん。
「…せめて、首から上は動けるようにでけへんの?」
「流石にそんな器用な術は無理よ」
ペロペロ舐めながら、返事してくる。
いや、俺をこんな所に飛ばしてくるんやから、それくらい楽勝な気ィするけど。
「……たまには、為す術なく翻弄されてみなさいな」
いや、こんな状況やなかったら歓迎するんやけど。
と、半ばシラけた俺の思考を吹っ飛ばすような快感が、亀頭に集中する。
「うおっ!」
いきなり、暖かい粘膜に吸い付かれる感覚。
俺はのけぞる。 …いや、体は全く動かんから、そんな感じ。
マラリヤは、飴玉をねぶるように俺の亀頭を集中的に愛撫している。
…やば、めっちゃ気持ちえぇ…
視界に入らないのも手伝って、相当感覚が鋭くなっとるようや。
柔らかい口内の粘膜がくすぐり、絡みつく唾液が熱く表面を灼き、傍若無人な舌が容赦なく快感のツボを嬲る。
俺のナニが、ますます硬く反り返るのがわかる。
「…あ、あかん、ヤバいわ…」
思わず声にしてまう。
俺も、長持ちする方やと勝手に思っとるけど、これを食らったらさすがにこみ上げてくる。
ナニの周りの血管と神経がドクン、と弾けるような感覚を覚える。
「…フフ、気持ちいい?」
今さら訊かんといて。 わかるやん。
「ちゃんと口で言いなさい…気持ちいいかしら?」
「ごっつぅ、気持ちえぇ…」
はい、素直に言うたったよ。
「……こんなにドロドロに濡らして…いやらしいのね…」
いや、アンタがしたんやろが。
「ほら、こんなに先から垂らしてるわよ…」
実況されると、こんなに恥ずかしいもんなんか。 できりゃ、もぉ言わんといて欲しいんやけど。
「ぐぅっ!?」
いきなりナニを握り締められる。
「さあ、言ってごらんなさい。 『イカせてください』って」
「ちょっ…おい…」
「イキたいんでしょ? やせ我慢せずに、ねだってみなさいな…」
言いながらゆるゆるとしごいてくる。 唾液と俺の先走り液で濡れたナニがニチャリと音を立てる。
あーあ、なんか『モード』に入ってもうたみたいやな。
せやけど、俺もこの生殺しに耐えるのは限界や。
「…あ、姐さんの口の中で、イカせて欲しいんやけど…」
あれ?
自然と、この言葉が俺の口から滑り落ちとる。
「『姐さん』ねぇ…ま、貴方らしい呼び方ね…いいわ、出させてあげる…」
そのセリフと共に、俺のナニは熱い粘膜に包み込まれる。
亀頭からサオの半ばまで激しく粘膜が往復する感触。
空いた手が、タマをいじる感触。
それらが、快感という凶器に変わって、俺の背筋から頭へと突き抜ける。
「で、出る…!」
一瞬、俺のナニが膨れ上がって、口内で暴れる。
頭ン中が白くなったと同時に、俺はありったけの量の精液をぶちまける。
「……んん…んぐ…」
白くトビかけた俺の耳に、少し鼻にかかったようなくぐもった声が艶っぽく聞こえる。

436:前スレ506
06/10/29 18:54:39 LKW0QqfY
頭がクラクラする。
半ば呆けた状態の俺を後目に、姐さん(あ、もうこの呼び方になってしもた)はゆっくりと立ち上がる。
口許から、俺の出した精液が一筋零れていて、その図にまた頭がクラクラする。
そして、姐さんは顎を軽く反らして…口の中のモノを飲み干しよった。
「……フフ、濃いわね」
艶然と笑みを浮かべ、飲み残しの液を舌ですくう。
一瞬、何かの力を感じる。
と、目の前の姐さんから何かのオーラが出た―ように見えた。
瞳は輝きを増して、白い肌もますます白く輝いとる。 …闇夜に輝く類いの白さやけどな。
ふ、と姐さんが俺の前に来て、軽く背伸びして触れるだけの口付けを落とす。
…つい今の今まで、俺のナニ咥えてた口、と考えるとちょっとアレやな…
と考えた瞬間、俺の体の戒めが解かれる。
手足が動く、と思ったのも束の間、足をとられて床に尻餅ついてしもた。
「どうだったかしら?」
「あない気持ち良かったん、初めてですわ…」
なぜか口調が敬語モードに入ってる俺。 正直、姐さんに呑まれとる。
「フフ、言ったでしょう? ただ吸い取るだけじゃないって…」
「確かに……で、姐さん」
とりあえず、俺としては、これを確認したい。
「これで終い…でっか?」
只管吸い取られるのも勘弁やけど、コレだけで終わられてもやるせないさかいな。 夢なんやし。
「まさか、夜は長いわよ…それに、回復してきたでしょ? 口移しに力を送ったから」
言われて気ィ付いた。 体の疲労感が吹っ飛んでる。 で、下もビンビンに復活。
「ホンマや…ほな…」
と、俺が手ェ伸ばそうとしたら、
「まだよ…もう一回飲ませて」
姐さんに制される。 また、マグロかよ。 いや、それはそれで決して悪ゥないんやけど。
そんな事思っとる間もなく、へたりこんだ姿勢のままの俺の股座に姐さんの頭が潜り込む。
はも。
ノーモーションで俺のナニを深く咥えこんでますよ。
でもって、舌を巻きつけるように絡ませながら、激しく頭を上下させとります。
俺、あまりの気持ちよさに腰が震えとる。
「うわ、あ、姐さん、激しすぎやって…!」
さっきは触覚のみやったけど、今度はキッチリ視覚でも感じる。
妖しい美貌の魔女が、ホンマ美味そうにフェラチオしてる図ってのは、なかなかないさかいな。
ぴちゃ、ぺちゃ、ずず。
俺の声など聞こえてへんかの様に、姐さんは音立ててしゃぶり続けとる。
思わず腰が跳ねて、喉の奥を突き上げてしもた。
「んくぅ! ぐぐ…」
「あだぁっ!」
ナニがブチ当たった衝撃で姐さんがむせて、その拍子に歯を立てられた俺は激痛に悲鳴をあげてまう。
「けほけほ…暴れん坊さんね…」
むせて涙目になった姐さんが軽く睨む。 いや、俺もナニを噛まれたんですけど。
「いや、すんまへん、気持ち良かったさかい、つい…」
せやけどなぜか謝ってもうてる俺。 完全に主従の「従」やな…
「どうしようかしら………お仕置きかしら?」
言ってる姐さんの顔、ごっつぅ楽しそうやねんけど。
これ、ホンマに夢やんな? 自信のうなってきた…

437:前スレ506
06/10/29 18:55:44 LKW0QqfY
姐さんが棚からビンを取り出す。
蓋を取ると、甘い香りがあふれてくる。
「それ、何でっか?」
「安心なさい…ハチミツよ」
確かに、黄金色の蜜の香りや。 一さじ掬って舐めさせてもらう。 …確かにハチミツや。
「で、それでどないするつもりでっか?」
「こうするのよ」
刷毛を取り出す。 あ。 なるほど。
俺が思うた通り、刷毛でハチミツを掬い取り、俺のナニに塗りたくる。
ぺたぺた、ぬりぬり。
「うは、こそばい(くすぐったい)!」
刺激に俺のナニが跳ね上がる。 …節操のない暴れん「棒」やな、我ながら。
「フフ、上手いこと言うわね…」
いや、親父ギャグの類いやと思うねんけど。
「…できたわ」
ハチミツでテラテラ光った肉の棒。 なんか、アホみたいな図や…
「…で、そのままパクリ、といくんでっか?」
姐さんは応えずに薄く笑って、再び頭を下げる。
「くはっ!」
俺のセリフは裏切られた。 いや、いい意味で。
姐さんはしゃぶっている。 俺のナニの付け根を円柱に沿うように、ハチミツを舌で掬っている。
それも確かに気持ちええねんけど、問題はそこやない。
根本をペロペロやりながら、さっきの刷毛で、亀頭をくすぐってくる。
粘膜にくるまれる刺激とは違う、ピンポイントな刺激と、異質な蜜にまみれる図に俺のナニはますます硬くなる。
姐さんは、刷毛の手を休めず、丹念に蜜を舐め取る。 根本から裏スジ、と思えばタマにまで。
時折刷毛からハチミツが垂れ落ちて尿道口を叩く。
俺の先っぽから、白っぽい先走り液が吐き出されて、ハチミツとブレンドされてる。
シュールな絵図と、舌の刺激と、ハチミツの甘い香りにアテられて、俺の意識が絶頂を求めだす。
つ、と刷毛がどけられる。
「いい感じ…じゃ、そろそろ本格的にいただくわ…」
え? 今ので前菜かいな!?
俺がうろたえる間もなく、暖かい感触に支配される。
「うぉわあああっ!?」
いや、別段、激しく動かされとるわけやない。
せやけど、姐さんの口の粘膜が細かく蠕動して、俺のナニをくすぐる。
そして、粘膜の襞に合わせて、舌がリズミカルに、ザラリと蜜をこそげ取る。
何か、木の蜜に群がる虫に這われてるような、恐怖心と快楽を同時に味あわされてる。
「あ、あかん…!」
俺の腰が浮く。 もう、出したい。
ぎゅ。
「ぐえっ!?」
「…まだイっちゃダメよ…我慢なさい…」
思いっきしナニの根本を握り締めて、姐さんが俺の射精を阻止。
そいで、またもや咥え直して、根本を握り締めたまま俺を責める。
「んむ…はむっ…」
…なんか、ごっつ美味そうに食べとる。 ホンマに魔力向上のためなんやろか?
普通に「好き」なだけちゃうんかいな。
…いや、少しでもシラけた事考えとかんと、すぐイってまうねん。
姐さんの口の動きがさらに激しくなってきた。 マジ、ヤバいって、この快感。
俺、歯ァ食いしばって、少し涙目になりながら耐えてるような有様や。
つ、と姐さんの空いた手がスルリと俺のタマを越えて、その奥のケツの穴に伸びる。
え、と考える間もなく、細い指が容赦なく挿れられ、俺は悲鳴をあげる。
「そこ、アカンて…!」
俺の情けない声を無視して、姐さんは指を深く潜りこませる。 そして、ある一点で止まると、グイッ、とそこを刺激する。
明らかに「イカせる」攻撃に、俺は限界を超えた。
俺がのけぞるのと同時に、ナニの根本の手がパッと離れる。 で、せき止められてた精液が一気に噴き出す。
さっきよりも明らかに大量のものを、ホント美味しそうに飲み干してるのを俺は掠れた意識で感じていた。

438:前スレ506
06/10/29 18:57:34 LKW0QqfY
ほけーっとアホ面晒してる俺に構うことなく、姐さんはまだ口を離さへん。
舌が残りカスを掃除するように蠢いている。
くったりしてしもた俺をよそに、顔を上げた姐さんは、ますます絶好調モードみたいや。
ますます、その美貌に磨きがかかっとる。 何か背徳的なモンをくすぐられるような美貌。
紅色の舌がチロリと姐さん本人の唇を舐めとる絵は、そらぁ「エロい」の一言じゃ片付かへん。
で、また軽い口付け。
一瞬で俺の体が回復する。
「まだ大丈夫ね……いくわよ…」
とまたしても俺を吸い取ろうとする。
「ちょ、待ってぇな、姐さん!」
慌てて俺は制する。
「あら、もうお腹いっぱいなの?」
「違うって! そら、まだまだイけるけど…その、少し休ませてくれまへん?」
「回復したでしょ? ほら、ここだって…」
と、カチカチに勃起してるナニを掴まれる。
「いや、体やなくて、精神疲労が激しいんでっけど」
そらそうや。
こんだけ深くて激しい快感を立て続けに喰らってたら、気持ちの疲労も出るわ。
しかも、なんぼ気持ちえぇ言うたかて、一方的にヤられてるってのも、俺としては微妙なストレスなわけよ。
「…なるほどね。 私もイカせたい、って事?」
「そら、吸われてるんも悪ぅないんでっけど、やっぱしヤるんやったら、お互いにギブ・アンド・テイクと洒落込みたいんですけど…」
(恐らく)リアルで俺の精神から魔力を吸い上げてる姐さんは実利あるけど、俺は夢の中の快楽だけ。
しかも、折角の姐さんの体を何一つ楽しめないのは、俺が消耗するばかりで正直不公平感あるで。
「…残念だけど、それはまだまだ先よ」
せ、殺生や。
「ちゃんとセックスはさせてあげるわ。 でも、まだ、お・あ・ず・け」
「……何か俺イジって楽しんでまへんか?」
「それは否定しないけど…」
一瞬言いよどむ。 ま、何か理由があるんやろな。
しゃあない。 夢の中とはいえ、ここは姐さんが圧倒的に有利な場のようやし、変に機嫌損ねていらんトバッチリ喰らうんもシャレにならんし…
「へいへい、しばらく気ィ済むようにしたってください」
決めた。 俺はしばらく、マナ板の上の鯉になったる。
それで姐さんの気ィ済むんやったら安いモンや。
「…ありがとう、タイガ」
…こんなんで礼言われるなんて、思いもせぇへん。
で。
小一時間、俺はとことん吸われる、気持ち良ぅなって出す、回復する、でまた…を繰り返す。
…端折り過ぎやて?
実際、徹底的に「ヌカ六」状態になってみぃ。 途中から「気持ちええ」しかわからんようになるんや。
小一時間問い詰めるんは、それからにしてや。

439:前スレ506
06/10/29 18:59:20 LKW0QqfY
「…あ、姐さん…さすがに俺、キツいんやけど…」
ホンマ、もう何回射精したかわからへん。 このトシで赤玉出るんちゃうやろな。
「もうギブアップ?」
「いや、せやから、体は姐さんが回復してくれとるからナンボか持つけど、その…」
その体に触れたい、いや押し倒し…いやストレートにヤりたい。
「まだ、もう少し吸いたいのに…」
「せやけど、これ以上は俺も気持ちが惰性になってまうだけやし…」
夢でここまで精神消耗したぁないで。
「……しょうがないわね」
姐さんが肩をすくめて立ち上がる。 「OK」のサイン。
スタスタと、部屋の中央のベッドの縁に立つ。 …やっとベッドが本来の役割果たすな。
俺も立ち上がり、姐さんに寄り添う。
「…さあ、いらっしゃい…」
艶めかしく誘いがかかる。
俺は手を伸ばし―惑う。
このビスチェ、どないして脱がすんや? …何でこういうエロい服って機能的やないんやろ?
「…後ろよ」
俺の戸惑いを察して、姐さんがレクチャー。
背中側に手を回すと、なるほど、細いファスナーがある。
ファスナーを下ろすと、固く守られていた姐さんの体が解放される。
ビスチェを下まで下ろして、脚のエナメルブーツも脱がす。
残るは、手のロンググローブとガーター、ストッキングだけや。
…けど、俺はここで脱がすのをやめる。
いや、抜けるような白い肌に赤いアクセントの組み合わせ、男のフェティズムをそそるやん。
姐さんは当然、下にランジェリーとか着けてないから、またエロい眺めなんや。
「…あまりジロジロ見ないでよ」
姐さんの決まり悪そうな表情も、ええもんやね。
「ほな、優しくいきまっせ…」
と俺はキスを試みる。 さんざんしゃぶられてから、ってのはアレやけど、つかみとして、これは譲られへん。
「…ストップ」
いきなり止められた。
「…今さらそれはあらへんで、姐さん」
「違うの…ディープキスはあげられないわ」
…なんでここだけ、乙女の貞操観念が働くんやろ? ま、でも、気持ちはわからないでもないな。
「わかりましたよ、ほな」
「きゃっ!」
言って俺はいきなり姐さんをお姫様抱っこにして、少し手荒くベッドに落とすように横たえる。
「へぇ、ただしゃぶってたってワケでもあらへんようでんな」
無防備に横たわる姐さんを見下ろしながら、俺は言う。
細い体に絶妙のバランスで実っている乳は、横になっても見事な形を保ってるし、内腿には愛液の筋が零れているのが見て取れる。
「…煩いわね…あ、あんっ!」
俺に目を合わせず姐さんが憮然と返すが、俺がお腹の辺りをサッと撫でると色っぽい声が上がる。
「感じやすいんやねぇ、姐さん」
俺は姐さんに覆いかぶさると、たわわな乳に口を寄せ―ると見せかけて、綺麗な形をした耳たぶを甘く噛む。
「きゃあうっ!?」
予測をしてへんかったんか、想像以上の反応や。
「ここ、弱いんでっか?」
俺は耳を重点的に噛み、舌でつつき、時には吐息を当てて攻めてみる。
「くぅっ、そ、そんなこと…ああっ!」
「せやけど、体は正直みたいでっせ」
耳への攻めを止めずに、俺は内腿をスッ、と掃く。
「あん! …は、初めてよ、そこを触られるのは…んっ…」
へえ。 意外とオーソドックスなセックスしかしてへんのやな。
俺は反対側の耳も同じように攻める。
「変態扱いは、や…ん…やめて…うう!」
さんざフェラチオしてるだけやと思ってたけど、相当昂ぶらせてたんやな、もう反応が激しい。
俺の手が、脇腹をくすぐるように撫ぜると、
「…んっ、くうううぅぅっ!」
堪えるような声をあげて、姐さんは軽く達したようや。
…一瞬、俺の視界がブレたような気がした。 …俺も昂ぶってきたみたいや。

440:前スレ506
06/10/29 19:01:00 LKW0QqfY
「…どないでっか?」
「…煩いわね…」
姐さんが俺を潤んだ眼で睨む。 その表情もまたええわ。
「まだ、これからでっせ」
軽くイカせた事に満足感を得て、俺は両手でたわわな乳を強く掴む。
「あん!」
俺の体の下で、細身の体がしなる。
俺は乳を中央に寄せるように揉みしだきながら、尖った乳首を舌で弾く。
「きゃ、はうっ…!」
「姐さん、結構スケベなんですな、どこ触ってもこんなに感じて…」
「だ、黙って…! そんなんじゃ…」
言葉で抗う姐さんを半ば無視して俺は右手を下へ滑らせ、下半身のうるみの中心に触れる。
「くうっ!」
また、姐さんの体が跳ねる。
また、俺の視界がブレる。 …何や、一体?
それでも俺は一瞬の疑問のことは片隅に追いやり、姐さんをイカせることに専念する。
「ごっつ濡れてますぜ…」
「………」
涙目でキッと睨む姐さんを、少し可愛い、と思った。
「ほら、内腿までこんなに…」
言いながら、指を紅く尖ったクリトリスに擦り付ける。
「あん!」
姐さんは眼を閉じ、白い喉を反らす。
「…気持ちええか?」
口調をぞんざいに戻して、俺は問う。 指は勿論止めてへん。
「…う……先刻の仕返しのつもり…?」
「はて、何の事やろ? もう一度訊くで、気持ちええか?」
「…見てわからないの?」
「ちゃーんと口に出して言うてぇな」
俺はクリトリスを親指に任せて、中指と薬指を膣内(なか)にくぐらせる。
「くふぅっ!」
「ほら、我慢せんと。 聞かせてぇな、色っぽい声を」
膣内の敏感なスポットをゆるゆると擦りながら俺は言葉で攻めるのを止めない。
姐さんの体に細かい震えが疾る。 また俺の視界にノイズ。
姐さんは俺に視線を投げかける。
その紫の瞳は潤みながらも、淫らで直情的な強さがある。
「…き、気持ちい、いい…だから…!」
貌を紅く染めて、雌の視線で姐さんがねだる。 瞳が妖しく光る。
このセリフを言わせたことに俺は少し溜飲を下げ、笑みを浮かべて膣内から指を抜く。
そして、すらりとした両足を押し開いて、いざ―
「……あ、あれ?」
俺は腰を突き出そうとした姿勢のまま固まる。
「……そこまでよ…」
姐さんが鋭くそう言うて、俺を倒す。 マヌケな姿勢のまま木偶人形のように俺は転がる。
「あ、姐さん?」
「調子に乗りすぎね…た、確かに貴方の愛撫は見事よ…本当にすぐイクと思えたもの…」
そこまで言うて、姐さんは、また雌の視線で俺を見下ろす。
「でも、ここの主人は私…主導権は渡さないわ…」
え!? またしても、俺、マグロ!?
「挿れてあげるんだから、感謝なさい…」
言うて、姐さんは、膝立ちのまま固まった俺の両脚に触れる。 …あっさり自然な形に脚がほぐれる。
……ちょ、やっぱしできるんやんか。 麻痺の一部解除。
そんな俺をよそに、姐さんは俺に跨る。

441:前スレ506
06/10/29 19:03:17 LKW0QqfY
「んふぅ……あ…ん」
俺の頭上から艶めかしい吐息が聞こえる。
魔法で見事な「マグロ」と化した俺の上で、姐さんが悩ましく腰を振っている。
「ああ…はぁんっ! んっ…!」
そんな喘ぎ声の合間から、グチョグチョと粘った水音が部屋に響いとる。
姐さんの膣内(なか)は、結構キツく締めつけてくるのと、もちっ、と吸い付いてくる感触で、ゾクリとする。
「あ、姐さん…せめて手だけでも動かさせてんか?」
俺は精一杯の懇願を試みるが、
「ダメ…うん…貴方はそのまま…」
あっさり却下。
ぴた、と一旦動きが止まる。
「……? どないしはったんですか?」
姐さんは何も言わず、俺の首筋に顔を寄せる。
一瞬、吸血鬼か女夢魔に寄られた気分になって俺はビビる。
…かなり長いこと、俺の首にキスを落として、再び騎乗スタイルに戻る。
「何のマネでっか?」
「…内緒」
…もぉええわ。
で、姐さん、また動き始める。
今度は角度をやや浅く変えて、スポットに擦るように細かく腰を上下させる。
丸見えの結合部から、愛液の飛沫が跳ね、中ではぐいぐいと厳しく締め上げられとる。
「うは、し、締まる!」
俺はまたも情けない声で応えてしまう。
「ああああんっ!」
姐さんも、そこが感じるのか、一際大きい声で喘ぐ。
…しばらく忘れてたけど、俺の体を快感が支配し始める。
激しく突き上げたい衝動に駆られるけど、いかんせん、俺、マグロや。
ただただ、姐さんのリードに翻弄されるしかあらへん。
姐さんの腰の動きがますます複雑になり、快楽を深く追い求める。
深く飲み込み、奥でグリグリとねぶる。 と思えば、浅い部分で細かく擦る。
そのたんびに、膣内の襞は俺の亀頭やらサオやらを甘く噛み締め、震える。
…あかん、も、もう出る。
そう思た瞬間、さっきからチラつくノイズが一層激しくなってきた。
同時に、姐さんの動きが激しくなり、体の震えが明らかに見て取れるようになっとる。
「はぁ、はぁ、も、もう……!」
どうも姐さんの絶頂も近そうや。 いや、俺も大概限界やけど。
「ざ、残念だけど、もう…ダメ……! イッちゃう…っ!」
残念? 何が『残念』かはよくわからへんけど、襞が激しく俺をイカせようと、痙攣しながら締め上げる。
「あ、姐さん、で、出るっ…!」
「はぁっ、ああああああっ!」
2人して同時に絶頂に達する。
激しく奥底に打ちつける感覚と共に、俺の視界が白とノイズに支配され、意識が遠くなった。
「……術が切れたわ…今日は…あっ…これまでね……」
遠い意識の中で、姐さんの声が甘く殷殷と響いていた…

442:前スレ506
06/10/29 19:06:16 LKW0QqfY
ガバリ、と俺は体を起こす。
「……お、俺の部屋や…な?」
マンガやバイク雑誌なんかが雑然と放り出された、いつもの俺の部屋。
体を見る。 …ちゃんと寝てる時の服を着ている。
時間はもう明け方や。
……夢、やったんやな…
普通に考えたら、当たり前の事やけど、そんな事にも俺は内心ホッとした。
にしても、妙な夢やったわ。
寝汗が酷い。 ブリーフの中もイヤな感触や。 間違いのぉ汚してしもうてる。
俺は服を脱いで、下着姿でバスルームに入る。
頭からシャワーを叩きつけて、汗を流す。 やっと眼ェ冴えてきた。
汗からモヤモヤから全部流して、サッパリして俺はバスルームから出る。
体を拭い、ふと鏡を見て、―俺は凍りつく。
首筋にキスマーク。
な、何でや?
確か、夢ン中であ…いや、マラリヤに口付けられた箇所やけど、なんで現実に跡ついてるんや?
あれ、夢やろ? あれが現実とかありえへん、そや、あってたまるかいな!
俺は蒼ざめたまま頭を振り、服を着替える。
そして、キスマーク状の跡の上を掻き毟り、上から絆創膏を貼ってとりあえず隠す。 …古典的って言うなや。
部屋の明かりを点けて、椅子に座って考えてみる。
…せやけど、現実味がなさすぎる。 なんぼ魔法世界でも、同級生とこんな形でイタすのは考えられん。
まして、いかに「魔女」と渾名されてようと、そこまでの現象は発生せんはずや。
…とりあえず、俺の妄想バンザイ、って事にする。 もぉこの件は忘れよ。
不意に、俺の携帯が鳴る。
…ユリからや。
「…何や、こんな朝早うから」
「タイガッ! どこ行ってたのよ!?」
「朝からワメくな! 何やねん、薮から棒に?」
「怒鳴りたくもなるわよ! 何回電話しても出ないし、部屋にいる気配ないし!」
「はぁ? 俺、部屋で爆睡しとったぞ!?」
「ウソ! アタシが部屋に行ったら誰もいなかったじゃない!」
「ま、待て! そんなアホな話が…」
言って、俺の中である不安がもたげる。
俺…ひょっとして、ホンマにマラリヤとヤッたのか!?
いや、あらへんあらへん、あんなんは絶対夢の中でしかありえへん。
「誰といたのよ! この浮気者!」
これ、面と向かってしゃべっとったら、間違いなくユリにボコボコにシバかれてるとこや。
「せやから、ホンマに俺寝とったがな!」
…しばらく埒もない口論を続けて、ユリが俺の部屋に飛び込んできて、問答無用でシバかれて、(中略)、ひとまず落ち着いた。
「……何やねん、まったく…」
食堂で朝メシを食いながら俺はボヤく。
夢の中から朝のここにきてまで、全く休まらない。
「あら、おはよう、タイガ…珍しく早起きなのね…」
いきなり背後からマラリヤに挨拶され、俺は少し固まる。
「お、おぉ、まいど…」
そう返す俺に、
「…姐さん、って呼ばないの?」
ぼそり、と耳元にそう一言残し、マラリ…姐さんは離れた席へ向かう。
俺の手から、箸と茶碗が同時に、落ちた。

続き? あってたまるかいや! いや、あらへん…よな?

― 一応、終 ―

443:前スレ506
06/10/29 19:14:43 LKW0QqfY
以上、お粗末様でした。

容量的にも、これがこのスレで最後のSSになりそうです。

自分のヘタレSSにいつもお付き合いいただきありがとうございます。

当分、来たるQMA4に備え、電波受信状態に入ります。

…リエルをどうイジるかなぁ…

444:名無しさん@ピンキー
06/10/29 23:54:55 z1GHh0K+
超GJです!
リエル編、期待して待ってマス!

445:ライン
06/10/30 12:34:23 grYF8qJ/
GJ!
数か月ぶりのラインです・・・・が。


なんか二回ほど入院してきました故、構想はばっつりです。
このスレの容量上、次スレでサンユリ簡潔、サンリエを投下できればと思いますのでヨロシクです。




ってか忘れられてそうw

446:名無しさん@ピンキー
06/11/05 12:10:23 7RhMB5wo
容量がちとヤバイが保守

447:名無しさん@ピンキー
06/11/05 16:11:00 q3rpB9M8
次スレでは、ユウ×サツキもしくは、ユウ×ルキアを見てみたい

448:名無しさん@ピンキー
06/11/06 00:56:07 +NhyX5UO
いま 432KB とかだからあと 60KB ぐらいは行けるんじゃないの?
単純計算で三万字だから、もう1本ぐらいは行けると思うんだが。
それとも上限下がったりしてるのかな。

449:名無しさん@ピンキー
06/11/09 08:50:21 qaPm2KBD
SS保管庫、更新されたな…
おっと、各氏GJ!

450:ライン
06/11/10 21:12:24 V2BS7QJq
ちょっとダケ投下しまス

【以下サンリエの出鼻】
風呂の湯を全身に浴び、リエルはほうっと息をついた。
アカデミーの風呂は、成程魔法を応用して温度が変わらないようになっているらしい。
二回目に入った今でも、三時間前と同じ温度のままだ。

「一日の疲れが落ちるようです~・・・」

婆くさいかな、と首を傾げて、でも誰にも見られていないし、いいかなと思った。


・・・ドラゴンの子と眼が合った。

「ド、ド、ドラゴン~!?」
「♪」

ぴちゃぴちゃと風呂桶のなかで水浴びをしていたドラゴンの子が、リエルを確認したとばかりにリエルに向かって飛んで来る。

「はわぁ!?」
後ずさろうとして、リエルは浴槽に頭から横転してしまう。
取り合えず呼吸の為に頭だけ出すと、ドラゴンの子がリエルの頭に着地する。
頭の上の微かな重みが、なんだか微笑ましくて、リエルは小さく笑みを漏らした。
小さな小さな珍入者を丁寧に洗ってやったリエルは、風呂を上がった後、飼い主探しをしようと考えていた。
このドラゴン、幼いゆえかひどく人懐っこいが、それでもリエルが飼える代物ではない。
ただ、一つ問題が。

(持ち主の検討が付きません・・・)

アカデミーの生徒は、基本的に常時ペットを引き連れているが、真紅のドラゴンなど珍しいもの、購買部にいる自分でも見たことがない。
誰だろう、と考えて、十数分考え込んだ後、サンダースと言う人物に思い当たった。
アロエやらルキアやらと同期の、人。
アロエが言うには「優しいお兄ちゃんみたいな人」、ルキアが言うには「何でもそこそこ出来る人」、マラリヤと夫婦漫才をしていた不良が言うには「極道や。あんだけキツい目つきは極道以外にあらへんわ。むしろ閻魔やろな」。

つまり、
(優しいお兄ちゃんで、何でもそこそこ出来て、それでいて極道みたいな閻魔様~!?)

リエルの頭が限界を越えた。

451:ライン
06/11/10 21:13:50 V2BS7QJq
序でに上げ

452:名無しさん@ピンキー
06/11/11 00:35:28 kIMqYwst
しかしGJ。続き(0゜・∀・)ワクワクテカテカしながらまっていますね。

453:名無しさん@ピンキー
06/11/12 18:51:27 R6/NcnOM
wktk

454:情けない話なんですが・・・・・・・・
06/11/12 21:53:50 crdxyfMk
リエルってマジアカ4のキャラでしたっけ?

455:ライン
06/11/12 22:31:36 /rxi9GN4
>>454
マジックアカデミーの購買部にいた娘さん
マジアカ4でNPC(だっけか)で出てきたはず

456:名無しさん@ピンキー
06/11/14 22:06:25 fd6RMwrs
来月当たりにマラ×タイガの逆レイプネタを投下しようと思ってましたが、
>>432-442のネタがすごすぎ&ハァハァしたんで、
「これを超える話は無理だ」と断念した俺がいる…o...rz

457:名無しさん@ピンキー
06/11/19 01:07:08 11KuzJ1f
保守

458:名無しさん@ピンキー
06/11/19 09:47:00 zvJnAsUh
>>456
レスが遅れて申し訳ない。
ぜひとも投下してほしい。

459:前スレ506
06/11/19 13:43:50 RBhHQRwl
お久しぶりです。
皆様、拙文にお褒めの言葉、ありがとうございます。

>>456
自分が言うのも変ですが、気後れする必要はないかと。
「人の数だけ、エロと萌えはある」と思っとりますのでw
是非、拝見したいです!

>>ライン様
サンユリ編、リエル編、続きをwktkでお待ちしております!

さて、もう一本ぐらいは落とせそうな感じですね…
…リエルネタは、まだ彼女のイメージが固まらないので、
QMA4が稼動してからになりそうです。

460:名無しさん@ピンキー
06/11/23 23:16:28 +rbIa5v6
保守

461:名無しさん@ピンキー
06/11/28 20:25:31 KA7GXjpR
保守するよ

462:名無しさん@ピンキー
06/12/03 01:36:14 p7MELuKo
アメリア「保守するわよー。」
ガルーダ「おらぁ!保守だ!」
マロン「保守♪保守♪」
フランシス「保守をするぞ。」
リディア「保守で~す。」
ロマノフ「保守じゃのう。」
ミランダ「保守よ。」

463:名無しさん@ピンキー
06/12/05 01:55:38 GiHPqKZ7
「体で保守しろ!」

464:名無しさん@ピンキー
06/12/06 23:40:11 SNefYOVO
ほしゅ。

465:名無しさん@ピンキー
06/12/07 01:13:46 yrQjLFhw
~予習中~
リディア「・・・この答えの番号は?」
アロエ「えぇっと・・・、3番?」
リディア「・・・ハズレだわ・・・。」
アロエ「うぅぅ・・・。」
リディア「えっと、点数は・・・あらら、0点ね。」
アロエ「・・・ぁぅ~。」
リディア「それじゃあ、お仕置きいきま~す。」
アロエを軽々と持ち上げ、近くにある椅子に座りアロエを膝の上にうつ伏せにするリディア。
アロエ「え?先生、カミナリじゃないの?・・・きゃあ!」
アロエの上着の裾を捲り上げ、一気に下着を下ろすリディア。

466:名無しさん@ピンキー
06/12/07 01:26:25 yrQjLFhw
リディア「0点にカミナリじゃあ分にあわないでしょう?だから、こうするの!」
蛙の腹のように真っ白なアロエの尻に平手打ちをするリディア。
アロエ「きゃんっ!」
リディア「少しでも点数が取れたならカミナリで済ましますけど、こんな点数には・・・!」
続けてもう一発。
アロエ「や・・・やぁぁ・・・。」
リディア「嫌じゃありません!もう一度、問題を出しますから答えなさい。」
アロエ「ぅ・・・ぅぇぇ・・・。」
リディア「間違ったら、また叩きますよ。」
アロエ「・・・ひっく・・・ひっく・・・はい。」

QMAをやり始めた時、お仕置き=お尻ペンペンだと思っていた。
で、保守。

467:名無しさん@ピンキー
06/12/09 03:12:19 TeMyJKnt
ホシュ

468:前スレ506
06/12/09 16:26:16 fEoL0LGf
かわいらしいお仕置きに吹きましたw

さて、クリスマス前に1作落とします。
早ければ来週末、遅くともイヴを越えないうちにお目に掛けられればと。
(クララを使います)
では。 全く期待せずにお願いいたします。

469:名無しさん@ピンキー
06/12/09 17:39:19 cHwVDKxw
>全く期待せずにお願いいたします。
無理ッスw


私もクララで1本書いてる途中なのですが、オリ設でどうやってもクララが不幸になるので
クララファンの方には見せられなくなりそうですorz

470:名無しさん@ピンキー
06/12/09 19:24:43 I2aAWUJr
幼少時に実際に尻を叩かれた俺にはかわいいお仕置きに見えない・・・。
後ろ向きだからいつ叩かれるか分からない恐怖があるんだ。

471:ライン
06/12/09 21:42:47 UQHYJZCC
あっはは、雨に濡れたまま遊んでてインフルエンザにまで延びたラインです。
喉が痛いわ(言葉が出ない)、体の節々が痛いわ、散々です。
皆さんはきを付けて下さいね。



まぁ寝てるだけは暇なんで、苦釐蒭魔蘓のSSを作ってます。
皆さんも風邪には気を付けて下さいね

472:577
06/12/10 14:43:03 CPKFnSye
今書いているものがそろそろ終わりそうなのですが(今夜か遅くても明日)、
できたら投下しても大丈夫でしょうか?

恐らく、これでスレが埋まりそうなので念のため……

473:前スレ506
06/12/10 16:27:08 xNjplUQH
>>577
wktkしながらお待ちしております!
…自分のやつは、次スレの即死防止用にまわしますよw

>>469
まずは、うpしませんか?
この作品的には重め・不幸属性が感じないため、逆に興味があります。

>>ライン様
この時節柄、お体には十分ご注意くださいませ。
今、自分が書いているのも庫裏須磨巣ネタだったりw

474:469
06/12/10 18:44:05 /8y0x8Eu
>>471
自分は予防接種は後が辛いので受けてません。ガクブルです。
SS楽しみにしています。

>>472
お待ちしております。

>>473
ありがとうございます。
男子生徒キャラクターにクララを取られるのが癪だとか、クララのエッチシーンが
書きづらいとか、そういった妄念をキャンセルする為の方法として考えたのですが、
まだ、きちんと形になる見込みが立たないというのが現状です。
とりあえず、形にしてから考えようと思います。

475:ライン
06/12/10 22:21:28 WzF6aGtH
ふむ、皆さんもがんばってるんですねぇ・・・。


一応形にはなりかけてるんで、よろしければ締めに投下させていただきますが・・・出来次第に。

476:577
06/12/11 03:30:20 laD5m1ym
ssを投下します。

・タイガ×ユリ
・ユリ視点
・お初物語

です。全部で18になります。

477:タイガ×ユリ(1/18)
06/12/11 03:31:49 laD5m1ym

それはある日のこと。

「……なあ、ええか?」
「まだ早くない? 焼けてないよ」
「誰がメシの話しとるっちゅーねん」
ヘラでお好み焼きをひっくり返しながら応えたら、いきなり否定された。
いや、それだけじゃわかんないっての。

それでも大した話じゃないだろうと軽く考えた私は意識をお好み焼きにもどす。
今、店の中にいるお客は私とタイガの二人だけ。
お昼からだいぶ遅い時刻と(授業は午前中に終わって、それから少し遊んだ)
お店に大した特徴がないのと(他に安い店があったけど、混んでいた)何より人通りの少ない場所に
たっている(次来るときまでちゃんと営業しているか心配になるほど人がいない)おかげで、待たされる
ことも急かされることもなく、ゆっくりと食事ができた。

畳を敷いた席でブーツを脱いだ足をくずしながら、鉄板とにらめっこ。出来上がりまであと数分。
あー……まだかなまだかな? 焼けたらソースをたっぷり塗って青海苔かけて鰹節も……

「聞けや人の話」
「いたぁっ!?」
いつの間にか私の隣に移動していたタイガがメニューで私の頭を叩いた。
って何で角で叩くわけ!

「ばかぁっ! けっこう硬いんだから平らな部分使ってよ!」
「叩かなきゃならんほど夢中になってたのは誰やねん。ほんっまに食い意地のはったやっちゃの……」
文句を言ったら、心底あきれた口調で馬鹿にした。
うあー! ムカつくムカつく! ぜっったい後で骨がきしむほど間接かける!
だけどそんな私の復讐心などにはまるで気づかず、タイガは器用にお好み焼きをひっくり返していた。
取りあえず、気を取り直して話をきくことにする。

「で、わざわざこっち側に来てまでなんの話?」
「んー……いや、まあそろそろ……」
……なんか決まり悪そう。
顔はこっち向いてるけど、視線は斜め下のあっちの方、態度もはっきりしない。
推測しようにもそろそろだけじゃ……ん? そろそろ? ……まさか!

「や、やだ待って! 籍を入れるのならもう少し先……」
「ちゃうわ! 定職にも就いとらん学生が結婚できっかアホ!」

あれ? 不正解?


478:タイガ×ユリ(2/18)
06/12/11 03:33:10 laD5m1ym

「……違うの?」
「んなわけあるか」
「じゃあなに?」
「…………」
やっぱり気まずそうな顔。
しかもよく見るとどこか罪悪感がありそうな……ん? 罪悪感?
……まさか!

「いやぁっ! なにしたかわかんないけど罪を犯したんならちゃんと償ってえっ!」
「しとらんわぁっ!」
「もう止めて! 嘘つかないで! 私待ってる! 何年でも待ってるから自首して!」
「……ぃいかげんにせいやぁぁっっ!!」

ゴッ!

……今度はメニューの代わりに拳骨がきた。後頭部が痛い、ひどい……

「ばかぁっ! けっこう痛いんだから平手にしてよ!」
「……ええけどダメージ変わらんで」
さっき以上に呆れた口調で私にツッコんだうえに、駄目押しと言わんばかりの大げさなため息。
うああーー!! ムカつくムカつくムカつくムカつく!!
もう間接だけじゃおさまんない! こうなったら休憩なしの3ラウンドで……

「……ス……」
「え?」
宣戦布告を突きつけようとしたその矢先、タイガの口が動いた。
決して滑舌が悪いわけじゃないのに、声が小さくて聞き取れない。もちろん聞き返す。

「なに?」
「いやだから……『そろそろセックスええか?』って……」
……絶句ってこういうときに使うんだと思う。
なまじ言ってることが理解できただけに、対応する言葉がなにも浮かんでこなかった。
セックス? 私とタイガで? それボケ?

「おい、聞いてるか?」
「は、はいぃっ!?」
人工的な金縛りをかけた張本人に声をかけられて、やっと拘束が解ける。
変な声で変な言葉が出た。

「―俺ら、つき合い始めてそろそろ二ヶ月くらいになるやん」
私の意識がタイガのほうに向けられていることがわかると、今度はちゃんと聞こえる声で話を始めた。
うん、取りあえず、話の前提は理解した。


479:タイガ×ユリ(3/18)
06/12/11 03:34:17 laD5m1ym

「で、その間にしたことは、キス、ハグ、手をつなぐ、この3つな」
「それがどうしたの?」
話が見えず、適当に当たり障りのない相槌を打つ。
―その瞬間、タイガが握り拳でテーブルを叩いた。

「……何でやねん」
「……え?」
「な・ん・で二ヶ月も経ってここまでしか進んどらへんねん!」
声を張り上げて、再びテーブルをバン。これで殴られたら痛いだろうなってくらい、タイガの拳は
かたく握り締められている。っていうかなになに? なんなの? タイガがご乱心?

「俺の予定じゃんなもんとっくに済ませたうえに、『ねえ、タイガ今日もいい?
ダメって言っても行っちゃう』ってな具合に俺を困らせとるはずなんやぞ! なのに現実は
ちゅーまでしかしとらんやん! ほんっっま何でやねん!」
うん乱心だ。
いつもは誰に対してもツッコミ役のタイガだけど、たま~に明後日の方向にキレると、
こんな風にはっちゃける。え~と今回の原因は欲求不満?

「もう俺は我慢ならん、つーか我慢できん! 明日俺の部屋こいや!」
「あーもうわかったわかっ……えぇっ!? なに言ってんのよバカ!」
「バカぁ? いつかは辿る道が明日になっただけやろが! 文句言わずに来い!
部屋が嫌ならホテルでも何でも俺が好きなとこへ連れてったるわ!」

うわあ……目が完全にイッちゃってるよ……
多分なにか言っても聞いてくれないだろうな……
っていうか何でこんなにせっぱ詰まってるんだろ? 私なにかしたかなぁ……?


告白された時:

「なあ、キスだけじゃ治まりつかへんから、よければこのまま……」
「な、なに言ってんのよバカ! いくら何でも飛びすぎ! ちゃんと段階は踏んでよ!」


三回目のデートの時:

「なあ、その……今日は俺の部屋泊まってかへん?」
「え……! ご、ごめん、まだちょっと心の準備が……」


連休前:

「なあ、明日休みやし、つき合うて結構たつしそろそろ……」
「……ごめん、今日から生理……(嘘)」


あ、3回も断ってた……


480:タイガ×ユリ(4/18)
06/12/11 03:35:25 laD5m1ym

「おい、聞いてんのか!」
「は、はいぃっ!?」
怒鳴られて強制的に意識が蘇生、再び変な声で返答する。
もうこいつがガラの悪い体育教師かヤクザにしか見えないよ……

「そ、そんなの突然言われても……」
「お前いつもハラハラドキドキワクワクするようなことしたいって言っとるやん、
なんでセックスごときで怖気づくねん?」
……セックスだから恐いんだっての。
ハラハラドキドキの種類は違うし、興味もないことはないけどやっぱり不安のほうが大きいし、
第一よくよく考えてみたらワクワクしてるのタイガじゃんか!

「……ねえ、明日じゃないとダメ? まだ心の準備がさ……」
「あかん」
譲歩しようとしたら、一言で切り捨てられた。

「『近いうちに必ず』なんて言うのなしな。問題先送りにしようったってそうはいかんで」
その上、言おうとした台詞と目的まで封じられた。
だめだ、今のこいつに勝てる気しないよ。私このまま犯られちゃうのかな……?

「おい、なに望まぬ契りを交わすはめになった町娘のような顔しとんねん?」
「……だってその通りだし……」
「……ぁあっ! 体やのうて俺の心が目当てでつき合っとったんかお前はぁっ!!」
「それが普通でしょーっ!?」

やばっ! またキレ始めたよ! しかもボケ!?

「あ? 彼女の裸みたいちゅー俺がそんなに変か? 欲情したらあかんのか?
俺はなあ…………お・ま・え・のパンツすら見たことないんやぞぉごるぅあぁっ!!」
「いやーっ!? 大声で変なこと言わないでよバカーっ!!?」
もう何を言ったらいいのかわかんない。下手なことを言ったら火に油を注ぐような気がして何も言えない。
でもこのままだとタイガの暴走は止まらないだろうから、思い切って声をかけた。
……不覚にも、その言葉が油だった。


481:タイガ×ユリ(5/18)
06/12/11 03:36:30 laD5m1ym

「ね、ねえタイガ、取りあえずお好み焼き食べちゃおうよ? 焦げちゃうし……」
「お好み焼き? ……人が大事な話しとる時に、お前はお好み焼きに気ぃとられてたんか?」
「え……いやそういうわけじゃ……」
いきなり声が低音になって、選んだ言葉が失敗だったことに気づく。
慌ててフォローしようと頭をフル回転。だけど間に合わず、タイガはいきなり私に抱きついて、
そのまま後ろに押し倒し……ってええーーっっ!!?

「いやあぁぁっ!? なに考えてんのよバカバカバカ!!! お店の中でしょーっっ!!!?」
「知るかぁ!! 俺のこと以外はなにも考えられんようにしたるわあ!!!」
「やだやだ放して……! きゃああっ!? お尻さわんないでよーーっ!!?」
「んー? いいケツしとるのぉ? どれどれ、ユリちゃんの今日のパンツの色はと……」
「止めてー!! めくらないでーーっ!! いやぁお好み焼きが見てるーー!!」
「はっ! ちょうどええわ! お前の心奪ったモンにこの女は誰のもんか見せつけたるわ!!」

突如、午後1時のドラマになった店内に、私とタイガの声が二重奏になって響いた。
私たち以外にお客はいないから、当然誰も止めてくれない、助けてもくれない。
けどこんな形で処女喪失なんて絶対いやぁっ!! 誰かー! 誰か助けてーー!!

ふと気がつくと、厨房の入り口で店主らしき人がうな垂れていた。
……たぶん久しぶりに来た客がこんなんだったからだと思う。


* * *


で、時間が経過して今は問題の日の夜、タイガの部屋。もっと正確にいうとタイガのベッドの上。
雀よろしく二人仲良く並んでお座り。だけど部屋に入ってから、お互いにひと言も言葉を交わしていない。

お好み焼き屋でのお戯れ事件のあと、私は約束を結ぶことで何とかタイガの暴挙を治めた。
絶対条件として提言したのは、無茶なことはしないことと、避妊はすること。
……ってこれはわざわざ条件に出さなくてもしなきゃいけないことなんだろうけど……まあ、いいや。

それよりもこの無言、無言、無言。
正直、私とタイガが一緒にいてこの静寂はありえない。でも現実にお互いの口から言葉は出ない。
なぜ会話がないのか? ―むろん、会話の切り出しが『始まり』になることがわかっているからだ。

「…………」

たぶん30分は経ったと思う、だけど沈黙はいぜんとして変わらず。
ってなんで何もしゃべらないのよ! 誘ったのはあんたでしょーが!
こっちはあんたのために恥を忍んでルキアに必要なことを教えてもらって(もうとっくに済ませていたもの
と思っていたらしく、意外そうな顔をされた)、昼食が5回は食べられる下着も買って(ルキアは15回分
だそうだ)、その……行為の最中のこととか男の子の体のこととか教えてもらったり……
あー! いいから何かしゃんべりなさいよお!

「―おい」
「は、はいぃっ!?」
いやーっ!? 急にしゃべんないでよー!? びっくりしたあ……!


482:タイガ×ユリ(6/18)
06/12/11 03:37:43 laD5m1ym

「あらためて聞くけど……ほんまにええか……?」
「……?」
「その……俺あんなこと言うたけど……お前が本気で嫌なら別に……」
〝確認〟から始まった台詞の、その二言目は〝譲歩〟だった。
普段からきつそうに見える瞳が微かに揺れている。タイガとつき合い始めてから数えればまだ日は浅いけど、
知り合ってからなら結構経つ。だからわかる事だって当然ある。
その一つは、こうやって逃げ道を作ること。相手にはもちろん自分にも。

もちろん、そんなのはタイガだけじゃないってことぐらい知っている。
だけどタイガの場合それが少し敏感で、どんなに些細な出来事でも、それがなにかしらの取り返しの
つかなくなりそうな事態を孕んでいるのなら、(しかも相手にも影響が及ぶ可能性があるのなら)
すぐに嗅ぎつけて予防線を張っている。まるで防犯のセキュリティが作動するときみたいに。

(ああ見えて、結構デリケートなんだよね……)
『怖そうに見える人ほど繊細だ』なんて言葉があるけど、タイガは間違いなく申し分のない例の
ひとつになると思う。

「……俺かて無理はさせたないし……万が一があるかもしれんし……」
まだタイガは言い訳みたいな台詞をぶつぶつと続けている。当然、目は合わせない。私が聞いている
かどうかの確認なんて多分していない。……私が聞いてなきゃ、ただの大きな独り言だっての。
私はタイガの顎をつかむと無理やり自分の方へと向かせた。

「……つまり何が言いたいかというと―ぐおっ!?」
不意をつかれた時にふさわしい声をあげて、タイガと私の目が合う。いや、正確には合わせる。
逸らされないよう注ぐ視線に力を込めると、私の狙い通り、タイガの目線は私の瞳の延長線上に留まった。

「お、おい……」
「……なんで急にそんなことを言い出すわけ?」
「え……いや……?」
「マジで嫌なら部屋なんか来ないっての」
バカバカ本当にバカ。気を使うんなら、するしないの選択肢を私に選ばせるんじゃなくて、
〝怖くないから大丈夫〟ってそれくらいドンと構えて安心させてよ。
お好み焼き屋で変な風に誘われたけど、求めてくれて嬉しかったんだからさ……

ほんの一瞬、タイガの瞳孔が奥に小さくなってすぐに元に戻る。同時に全身の緊張もとけたようだった。
今度の沈黙は非常に短い時間で済んだ。

「……まあなんだ……シャワー浴びるか?」
「うん」
やっと見せてくれたタイガらしさに、私は思わずほころぶ。


483:タイガ×ユリ(7/18)
06/12/11 03:38:57 laD5m1ym

「じゃあ先に浴びてくるね」
「おう」
声をかけて浴場へと向かう。取りあえず、事態は一歩前進かな?

15分後

「ちょっとー!? なんで下着しかないのよ!?  私の服はーっ!!?」
「隠しといた。俺が浴びている間に逃げ出さんための逃亡策な」
「なに誘拐犯みたいなことしてるのよ!」
「ちなみにクローゼットに鍵かけといたから俺の服着ることもできんで。じゃ、シャワー浴びてくるわ」
「いやー!? 待ってー!?」
取り返しのつかない事態に対して気を使うタイガは、一旦行動を決めると容赦しない。
……あれ? 私、選択まちがえた……?

結局、下着姿で待つはめになった。特に恥ずかしいと思わなかったのは、タイガだから安心できるので
あって、決して恥じらいがないわけじゃないと信じたい。


* * *


私以上にたっぷり時間をかけて、やっとタイガが浴場から出てきた。
なんで女の私よりも時間が、かかってるんだろ? たんなる綺麗好き? 
私が横着で体をろくに洗ってないから? それとも逃げ出せない事がわかってるゆえの余裕?
……最初の理由以外やだな。

「…………」
「な、なによ……」
出てきたなり、濡れた髪をタオルで拭きながら、無言で私を見つめてくる。
上半身裸の下は黒のストレートスウェット、いつもは後ろにかきあげている前髪は今は水分を含んで額に
落ちている。それをタオルですくい上げてゴシゴシ。
あれ? もしかしなくても前髪おろしてるタイガ見たのこれが初めて? ちょっと可愛いかも……
と、見とれていたのもつかの間。

「―!」
無口のまま立っていたタイガが、いきなり歩きだした。目的地はもちろん私。
声をかける間もなく、いきなり左肩をつかまれる。

え? え? なに? まさかもう始めるの!?
ぎゃー!? ちょ、ちょっと待って! 普通こういう時ってなにか前置きみたいなものがあるでしょー!?
「してもいいか?」みたいな台詞はないわけ!? なんの合図もなくいきなり開始だなんて、あんた武道の
世界じゃ無礼者……って顔ちかづけないでー!? イヤーイヤー!? ぎゃぼー!!?


484:タイガ×ユリ(8/18)
06/12/11 03:40:52 laD5m1ym

「……っ!」
数秒先の未来の予想にこらえきれず、目をつぶる。すぐそばの気配が徐々に濃くなる。
そのまま、唇が熱くなったような気がして……

「……ぶっ!」
突然、吹き出す声が響いた。誰かが部屋に入ってきたわけでもないから間違いなくタイガだ。
不審に思って目を開けると、タイガの顔は私の真正面ではなく、頭一つ分ずれた左側にあった。
ん? 左? そういやさっきから左肩をつかまれているような……
え? なに? 左肩になにかあるの?

「…………」

あった。……値札が。

「嘘ぉ! ありえないぃっ!!」
「お前にしちゃずいぶん値の張るの買うたなぁ? どれ? 昼食3回分ぐらいか?」
「5回だもん! そんなに驚くほど高くないでしょーが!」
「それでも少ないやん、俺かてこの値段ぶん使い切るには確実に8回はいくわ。
でもまあ、ええか。俺のためにわざわざ可愛い下着新調してくれるユリちゃんはほんまにええ子やのう」
「バカー! 別にタイガのためだけじゃないんだからあ!」
「わーったわーった。んーよう似合っとるでー」

……最悪だ……。ごく単純なミスのせいで、この場と流れの主導権は完全にタイガのものだ。
なにを言ってもツンデレに変換されて言いくるめられる。
なんだか今ならシャロンと深いところで語り合えるような気がするよ……

「あー幸せすぎて俺とけそう……」
「勝手にとけててよバカ!」
さっきまでの張り詰めた空気はどこへやら、この砕けた空気はいつものそれだ。
……でも、ちょっと助かったかも。あんな気を張った雰囲気よりも、こんな風にギャーギャー
騒ぎあっているほうが断然いい。だからといって初行為のときまでこの調子じゃ困るけどさ……

「ほれ、いいかげん機嫌なおさんかい」
いつまでもむくれている私に、タイガが子どもをあやすように抱きしめてきた。ついでに頭も撫でられる。
ふーんだ、こんなんじゃ誤魔化されないんだからね!
……と、言いたいところだけど、やばっ、ちょっとドキドキする……

私は下着、こいつは上半身の裸。肝心な部分は隠してあるけど、それ以外は何も布がないから、
結果、大部分が素肌と素肌でぴったんこ。俗にいう〝心臓に一番近い距離〟でいいのかな?
あ、何だかんだ言って、やっぱこいつ筋肉ある……細く見えるのに羨ましい……暖かくて気持ちいい……
……もうちょっとこのまま……ん?


485:タイガ×ユリ(9/18)
06/12/11 03:42:03 laD5m1ym

「きゃっ!?」
柔らかい幸せに浸っていたその刹那、タイガのとんでもない行動で中断される。
なんでお尻をさわるのよ!

「た・い・が~……」
「相変わらずいいケツしとるのう……」
もろオヤジみたいなことを言いながら、背中に回した手を下にずらしてサワサワ。
いやサワサワじゃないって。もう! せっかくの甘い空気が台無し! よーし、これ以上ふざけるのなら、
取って置きのユリスペシャルを……

「―――ッ!?」

ぞくりとしたものが背筋を通り抜けた。

「えっ……!? や、やだ……!?」
「おー、やっぱ生は違うな」
いつの間にか、するりとショーツの中に手が差し入れられていた。
お尻の表面を、直接タイガの手がすべる。丸く撫で回し、太腿のつけ根付近にまで深く潜らせたあと、
ひと息に上まですべらせる。再び悪寒。

「この弾力がまた……ええもん持っとるわお前」
「ちょ……やめてよ!?」
しまいにはつかむように揉みだして、思わず突き飛ばし、離れる。
ドクドクと鳴る心音が異常なほど速い。だけどそれは、嬉しいときに感じる、あの高揚感を煽るような
ものじゃなくて、もっとずっと危険が迫ったときの警告音のような嫌な音。
戸惑いながらタイガの顔を見据える。―困った顔をしていた。

「……やっぱ止めとくか?」
申し訳なさそうな声、申し訳なさそうな顔、その二つを合わせた答えはタイガの後悔。
ああ、『始めよう』としていたのか……
それも私が緊張しないよう、できるだけ自然な流れにしようとして。
理由がわかって、胸の警告音がすこし緩くなる。

どうしよう……
嫌なら部屋には来ないといった手前(実際、恐怖があるだけで嫌じゃない)、私はなにが
なんでもやり遂げるつもりだった。いつも、いつかは『あげたい』って考えてた。
この機会を逃せば、次はもっとずっと後になることだってわかっていた。

だけど怖い……身体的な心配はもちろん、なんだか〝取り返しがつかなく〟なりそうで怖い。
逃げ道作ったタイガのことなんて笑えないよ……私が一番、臆病だ……


486:タイガ×ユリ(10/18)
06/12/11 03:43:02 laD5m1ym

「無理せんでええから、な?」
何も言わなくなった私にタイガが気をつかう。肩を抱いてそばへと引き寄せられる。
……暖かい……嬉しい……優しい………………泣きたい。
こんなに自分が情けないって思ったことはなかった。

「……て…」
「ん?」
「……して……平気……さっきは、びっくりしただけ……」
「いや、でもな……」
「大丈夫……私は大丈夫だから……」
「お、おい、待て……! 少し落ち着け……」
「…………―――大丈夫って言ってんでしょおっっ!!!!!」

さっさと始めなさいよこのバカ!!! 私は平気! ぜっっっっっったいに平気!!!!!!
体力には自信があるし、痛いことにはなれっこだし、だいたいセックスくらい私の敵じゃないっての!!
気合をこめてタイガを睨むと、ほんの数秒間だけ呆けたように私を見つめた。そして……

「……ぶっ!」
吹き出した。毎度お馴染みのあの笑顔で。

「さよか」
納得したように頷いて、さっきのように正面から抱きしめてきた。
ちょ、ちょっと、今度はいきなりお尻さわらないでよね!

「そうそうするかボケ」
やっぱりお馴染みの憎まれ口を叩きながら―私にキスをした。


* * *


「…………っ……!」
「おー♪ やっわらかいのー!」
あお向けに寝かされながら、ぐにゅぐにゅと、タイガが私のおっぱいを揉みしだく。
ホックをはずしたブラジャーを上へとずりあげたまま(タイガいわく、脱がすのはもったいないそうだ)、
手のひら全体を使ってこね回している。タイガの手のひらで、乳房はおもしろいように形を変えていた。

「わかっちゃいたけど、結構でかいな……クイズに正解するたんびにこう揺れて……」
「ちょ、ちょっと……遊ばないでよ……!」
下からすくい上げるようにして、たぷたぷと故意に揺らし始める。
そんな風にされると自分の胸が、なんだかとてつもなく卑猥なものに見えて恥ずかしい。


487:タイガ×ユリ(11/18)
06/12/11 03:44:13 laD5m1ym

「……!」
「少し固くなったか……?」
不意にタイガが指が乳首をぎゅっと摘まみあげた。
さっきのあの嫌な悪寒が背中に走って、思わずあげそうになった声を必死に抑える。
指はそのまま、乳房の中に乳首を埋めるようにぐりぐりと押し付けだした。

「コリコリしてきたな……なら、もうちょっと重点的に……」
「……んっ……!」
「おら、声我慢すんな」
「あっ!」
クリクリと乳首をひねっていた指で、右の突起をピンと弾かれて、とうとう私は声をあげた。
恥ずかしくて無理やり口を閉じたけど、出た声がもどるはずはない。
もう一度、タイガが乳首を弾く。今度は両方同時に。今よりも高い声がでる。

「…あっあっ……やぁ…!」
「ん? 指でこねるよりもこうやって弾いたほうがええか?」
両の乳首の上に添えるように置かれたタイガのひとさし指が、箒で掃く時みたいに前後に擦るように
素早く動かす。ぷるぷると指に合わせて乳首が上下に揺れた。弄ばれ、乳首が完全に固くなる。

「もうビンビンやん……どれ、少し味見したろ」
「やっ…!?」
止める間もなく、左の乳首がタイガの口の中に隠れる。
びりっとした刺激が頭からつま先までを一直線に駆け抜けた。

「んー、美味いでぇユリちゃんの乳首」
「んんっ! んっ! うぅ……駄目ぇっ!」
突起にねっとりとしたものが絡みつく。まんべんなく嬲られたあときつく吸い、吸いながら舌で突起の
先端を舐め、そして歯で軽く噛む。舌や歯で突起がつぶされるたびに、出したくない声が喉から絞りでた。
……あそこが熱い……じくじくする……

「ああんっ!? それやだ! 嫌ぁっ……!!」
上と下の歯で軽く挟んで固定した乳首、それをチロチロと舌で舐められて、たまらず私は抵抗した。
タイガの髪の毛をつかんで、胸から頭部を引き剥がそうと力をいれる。
だけど、私を押さえ込んでいるタイガのほうが圧倒的に有利でびくともしない。
抵抗の無意味さをわからせるかのように、愛撫はずっと続いた。

「ひっ…んぅ……止めて……止めてよぅ……!」
「おーおー、まだおっぱいしか触っとらんのに感じまくっとるのう」
「…言わないで……! も、止めて……」
「アホか、まだ片方残ってんやん」
「や、やだ! やだぁ……!」
私の懇願をあっさり無視して、タイガが反対側の乳房に吸い付いた。
今しがたしゃぶっていた胸を手で弄りながら、反対側の乳首をさっきと同じ手順で嬲る。
暴れても声をだしても、タイガの行為は止まなかった。


488:タイガ×ユリ(12/18)
06/12/11 03:45:53 laD5m1ym

「―きゃっ!?」
「少し湿ってんな」
胸への愛撫に気をとられたその不意をついて、ショーツにタイガの指が這う。
股に挟まれた布の辺りを擦りだした。布越しとはいえ割れ目に与えられる刺激が膣に響く。

「どれ、そろそろユリちゃんの大事な部分でも……」
「―!」
ショーツの端にタイガの指がひっかかる。そのまま、下へと―

「駄目!!」
瞬間、私は振り払うようにして体をひっくり返し、腹ばいになった。
脱がされないよう、ショーツもしっかり握る。

「駄目、ぜったい駄目! 見ないで!」
「ちょ、ちょっと待てや……」
私の突然の豹変に、タイガはうろたえているらしい。
その戸惑った様子に罪悪感がちくりと心を刺すけど、それでも私はタイガのほうに体を向けることが
できない。だって、恥ずかしい……

「おいユリ……」
「恥ずかしいの! タイガに見られるなんて恥ずかしい!」
「ア、アホか!? 俺はそこが一番見たいちゅーねん!」
「う……でも駄目! 見ないで……!」
必死に抵抗、ショーツを握る力をますます込めて〝女性〟の部分をしっかりと守る。
ここを使うんだから拒んでいたんじゃ意味がない、だけど私の心のどこかにある貞操みたいな部分が、
行動に強い歯止めをかけていた。
自分には女の子らしいとこなんて無いって思ってたのに、何かを思い知らされた気分……

「…………」
しばらく、無言になったタイガが不意にベッドから立ち上がった。
怒ったの……? タイガの何気ない行動で不安になる。だけどすぐに答えが出た。
―明かりが消えたのだ。

「おら、これで我慢しろ」
ベッドのそばの淡く弱いライトだけをつけて、タイガが耳元で呟いた。
またしても譲歩、今度は何もいわずに私の気持ちを汲み取って。


489:タイガ×ユリ(13/18)
06/12/11 03:47:57 laD5m1ym

「……ありがと」
「世話かけおって」
一番いいのは真っ暗闇だけど、それでも充分に光を落としてくれただけで、ずいぶん気が楽になった。
ゆっくりと体を戻すとすかさずタイガが覆いかぶさる。
スルリと、ショーツが体から離れた。





水音が響く、息もひどく乱れる。

「ふぅっ……あっ……はぁんっ!」
「いーい具合になってんのう……」
少し開いた足の間にタイガが手を差し入れて、膣口を弄る。
自分でもろくに知らない部分を、指が前後に往復するように滑る。触れられる時はまだ
少し怖かったけど、今はもうそんな余裕すらない。何かにすがりつかないと意識すら乱れそうで、
私はシーツをぎゅっと握りしめた。

「えっ!? あ……待って! 指いれないで……!!」
言い終える前に指は中へと侵入してきた。
もう一段階進んだ行為に、体が全身で拒絶する。だけど指はそんなことはお構いなしに辺りをそろそろ
と探る。ぐちゅりと、水の音が大きく乱れた。

「ふああん!! やだっ! ああんっ!!」
「我慢せい、あとで指よか凄いもん挿れるんやぞ」
何となく自信ありげな口調でしゃべっていたけど、こっちはそれどころじゃない。
ゆっくりと中をかき回すように、指を出し入れする。痺れが指の先や足の先にまで広がった。

「どれ? ここも……」
空いていた手で、タイガが私のなにかを摘まむ。ドクッと心臓が高く打つ。

「―ひっ…!?」
「やっぱ、クリは感じるか? さっきとは反応がケタ違いやん」
「バ、バカ! 変なこと言わないでよ……!」
「バカぁ? ……んな口の悪いユリちゃんにはお仕置きしたろ。こう皮をむいて……」
不機嫌そうに眉根を寄せ、タイガがクリの皮をむく。
そしてむきだしになったソレをいきなり責め始めた。

「きゃうっ!? 駄目ぇっっ!!!」
さっき乳首にしたように、タイガがピンとクリを弾く。だけど、衝撃は乳首の比じゃない。
ビリッと苦しいくらいの痺れが膣に直接響く。

「あああっ!! 嫌ぁっ!! 嫌ぁぁっ……!!!!」
「どうした? もう威勢のいい口は……って、聞いとらんか……」
「はぁん!! 止めて……もう止めて……お願いだからぁ……!!!」
「ええ顔するなあ。ほれ、こういうのはどうや?」
「ひゃうっ!? ああっ! ああああんっっ!!!」
片方の指がクリを摘まんで引っ張って、グリグリとつぶし、同時にもう片方が膣の中をかき回す。
膣からあふれだす液の量が増えていることに、気づいてまた声をあげる。
苦しさよりも、熱のような昂ぶりのほうが強すぎて、自分の身になにが起こっているかわからなかった。


490:タイガ×ユリ(14/18)
06/12/11 03:51:21 laD5m1ym

「……ま、こんだけ濡れてればええわな」
声が枯れるほど喘いで、やっと解放してくれた。
タイガの声は耳に届いたけど、返す気力はない。指一本、動かすのもおっくうだ。
ほてった熱が少し治まって、私は大きな深呼吸をする。だけど、平穏はここまでだった。

「すまんが休むの後な、もう少し精だせや」
「―あっ……!?」
何をと問い返す暇もなく、足を開かれ、アノ部分に何かが押し当たる。
〝何か〟に思い当たって、私は思わず腰を引いた。……無駄な抵抗でしかなかった。

「―俺もう我慢できんわ」
言いながら、タイガがひと息に腰を打ち付ける。
狭い膣に、激しい衝撃。

「――――――――っっ!!!!?」

『痛い痛い痛い』と本能が悲鳴をあげた。
真ん中から割けるような痛みと内部を圧迫する苦しみ、たぶんこれが初めてだと思えるほどの痛覚が、
ぼやけていた意識を無理やり元に戻す。

「ひぐっ!? うあっ……!?」
「あかん……! むっちゃええ……!」
耐え切れず引こうとする私、さらに奥へ挿れようとするタイガ、やろうとする行動はお互いに全く逆だ。

「あっ……痛っ! ……痛い…よぉっ……!!」
〝初めて〟は痛いものだと聞いてはいた。わかっていたけど経験は想像よりもずっと辛かった。
無茶なところに無茶なものを無理やり詰める行為……言い表すのなら、これが一番ちかい。
本音を言うとただ静止をしているこの状態でもかなりきつかった。
だけど……

「おいユリ、平気か?」
よほど辛い顔をしてたんだろう、これで何度目かになるタイガの心配顔は今までの中で
一番心配そうに見えた。私は頷く。

「…痛い……けど、平気……」
「でもな……」
「…平気だから……止めないで……せっかく、ここまできたのに……止めないでぇ……!」
この言葉で察してくれたらしい。それ以上タイガはなにも言わず、覆いかぶさるようにして体が前に傾く。
「つかまれ」の合図に私は腕をタイガの首に巻きつける。肌がじっとりと汗ばんでいる。


491:タイガ×ユリ(15/18)
06/12/11 03:52:52 laD5m1ym

「……動くぞ」
そう言ったときにはもう、タイガの腰は下がっていた。
下げた距離から一気に上へと打ちつける。

「――…………っ!!!?」
『裂かれる』って意味が初めてわかったような気がする。
ズキズキとかそんな程度のことじゃなくて、まとまった打撃を一箇所に受けた時のような度の過ぎた痛み。
力いっぱい奥歯を噛む、耐える、目もつぶる。

「…ふっ……っ……!」
タイガの息が荒い。ほとんど空気の音しかしないかすれた声。
それでも休むことも止まることもなく、一定の速度の往復を繰り返している。

「はあんっ! んうっ! ああっ……!」
思いがけず自分の口から甘い声が出て、驚く。耐えるので精一杯だったこの行為に、粘液をかき回す音を
聞く余裕ができてさらに驚く。そして痛み以外の感覚が湧いて出て、うろたえるほど驚いた。

「ふああっ!? や、やだっ……なんか変っ……!!?」
体の奥からじわりと侵食していくような奇妙な興奮。
まだ痛みはあったけど、それよりも後から現れた感覚のほうが次第に占めていく。
よくわからないこの感覚は、ひとつのある実感を改めて私に教えた。

―私、本当にタイガとセックスしてるんだ……

「ああんっ! あ、ああっ……!! はああん!!!」
タイガの動きが激しくなる。私の悲鳴も音量、数がともに増えてくる。
体が完全にあの奇妙さに支配される。どっちがどっちを求めているかなんて区別のつけようがなかった。

「……ぐっ…!? ……すまん、そろそろ……」
言われるまでもなく、私は〝前触れ〟を予感していた。
今はもう、取り返しのつかなくなる事よりも、早く先へ進みたい気持ちでいっぱいだった。
タイガの首に回した腕をきつく締める、その分だけタイガの顔が近づく、目が合って唇をふさがれた。

「………………―――――――――っっっ!!!!?」

唇を重ねたまま、奥が弾ける。
なんとなく奇妙な興奮の正体がわかったような気がする。たぶんこれが『快感』なんだろう……


* * *


翌日、朝というには遅く、昼にはまだ早いそんな中途半端な時間、私たちはあのお好み焼き屋にいた。
休日だというのに、またしても客は私たちだけ。……なんか、本当に次来たときにはつぶれてそう……


492:タイガ×ユリ(16/18)
06/12/11 03:54:29 laD5m1ym

それよりも

「…………」

さっきからタイガが無言。
私との初セックスの気まずさからかというと、そうじゃない。そうだったらどんなにいいか……
とにかく、こんな沈黙をいつまでも続けられてちゃたまんないので、思い切って声をかける。
火に油を注がないよう慎重に言葉を選んで。
……だけど、今のタイガにはどんな言葉も油だったようだ。

「ね、ねえタイガ……」
「……あ?」
怖っ!? 目がすわってるよ! ねえ、それ恋人を見る目じゃないよね!

「……そんなにスネることないじゃん……」
「……ヤリ終わった後すぐ爆睡、まあ初めてやし、しゃーないかと思うてたら、
今朝起きていの一番に言った台詞が「恥ずかしい」でも「おはよう」でもなく「腹へった」。
……なめとんのかお前は」
うぅ、タイガの嫌味が爆発だ……
だって仕方ないじゃん! 終わったら、なんかほっとして眠くなっちゃったし、あんだけ動いたんだから
お腹だってへるし……でもそんな事いったら嫌味だけじゃ済まされなさそう……

「いや、だからさ……」
「そうかそうか、俺への愛しさよりも空腹のほうが大事か、お好み焼きと俺を天秤にかけたら、お好み焼き
のほうを傾けるか、……なんでお前に欲情したのかほんまに不思議やわ」
「!? ちょっと……!」
さすがにこの言葉にはカチンときた。怒ってるのはわかるけど、そこまで言うことないじゃない!
ひと言、文句を言ってやろうと私は腰を上げ……

「いっ……!?」

……すぐに下ろした。き、昨日のダメージがぁ……!?
快感を感じたと思ったけど、やっぱり痛みのほうが強かっいーたーいー!!?
この私が敵を目の前にして……あれ?

「―大丈夫か?」
いつの間にか、タイガが隣に来て、私の腰をさすっていた。
さっきまでのあの厳しい顔は全部ふっ飛んで、これが同一人物かと思わせるくらいの心配げな優しい顔。
……そんな顔されたら文句言えないじゃん……別にいいけどさ……

「あ……う、うん」
「……まあ取りあえず、お前がアホなのはいつもの事やからこのさいええ」
大丈夫と見て取ると、タイガはおもむろに話し始めた。……ってアホおっ!?
この期におよんでまだ言うか!



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