【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Partご【改蔵】at EROPARO
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Partご【改蔵】 - 暇つぶし2ch446:名無しさん@ピンキー
06/11/16 07:59:32 /hPfJ2H3
GJ!!!

447:名無しさん@ピンキー
06/11/16 21:18:59 unMWSV0O
これはかなりキタ
GJ

448:名無しさん@ピンキー
06/11/19 21:47:04 YkocuaGo
あびるはいいな
GJ!

449:名無しさん@ピンキー
06/11/20 01:06:07 i5Vbvvz9
キテタ━━(゚∀゚)━━!!!!!

450:名無しさん@ピンキー
06/11/24 01:20:36 Am9mayeI
休載だとネタがないね

451:名無しさん@ピンキー
06/11/26 02:47:31 Fqvmrswl BE:1096446097-2BP(121)
こんばんは。>>214です。
ここのところ毎晩、千里ちゃんが私の夢の中で、
強力な毒電波を放射しつつ暴れ回っています。

(『かってに改蔵』に出てくる羽美ちゃんの精神世界が舞台で、
魚目般若顔の千里ちゃんやら、
肉ヌンチャクを持った非常にエロ怖い千里ちゃん
-コミックス5巻103頁に出てくるような-
が…
というイメージ)

その度に寝汗をびっしょりかいて跳ね起きる始末で、
ほとほと困っています。

仕方がないので、度々で心苦しいのですが、
近日中に何か投下させて下さい。

投下にあたっては、スレ違いや板違いにならないよう、
脳内の千里ちゃんによくお願いしてみます。

>>446->>449
どうもありがとうございます。励みになります。

452:名無しさん@ピンキー
06/11/27 19:12:42 uCBormJk
投下wktk

453:名無しさん@ピンキー
06/11/28 01:07:35 pzjtt2jT
心苦しいだなんてそんな。是非お願いします。

454:名無しさん@ピンキー
06/11/29 18:58:19 nNRHEwRC
>>415
クドウくん人妻寝取っちゃったよw

455:名無しさん@ピンキー
06/11/29 19:09:04 aRv5R5bD
つか千里の28歳像が的確過ぎて泣ける……
心はいつも15歳ってのが挙がってなかったのは意外だが

456:214
06/11/30 20:44:57 TNW3WkMS BE:939810896-2BP(121)

 遅くなりましたが、先日申していたものを投下します。

 千里×先生のはずが、気が付いたらまたも先生総受けになってしまいました。

お断り:最後の方の固有名詞は、誓って言いますが今週のマガジンを読む前に書いていたものです。

>>452,>>453
ありがとうございます。やっと投下できるようになりました。


457:名無しさん@ピンキー
06/11/30 20:47:36 hrHmMc4B
初リアルタイム遭遇かな?

458:被朗読者1
06/11/30 20:47:36 TNW3WkMS BE:1253081298-2BP(121)

 望は追い詰められていた。

 前から左右から可愛い教え子が迫ってくる。 千里が、まといが、奈美や芽留が、さらに後の方にも迫ってくる。
 笛を手に高々と掲げてじりっ、じりっと間合いを詰めてくる。
 背後には木立が聳え、退路はない。

 切羽詰まった望は叫んだ。
「待って! まだ私は教師としての通過儀礼を受けていません!」

「教師としての通過儀礼?」千里が不審がった。
「そっちを先に……」

 だが、所詮その場限りの言い逃れである。
 望のいつもの悪い癖だった。
 後からさらに悲惨な目に遭うのがわかっていながら、つい目先の苦難をやり過ごそうとしては、口が勝手に動いてしまうのだった。
 無論、今回も例外ではない。
 死に勝るとも劣らない恐怖と屈辱、それに刹那的な快楽の一滴が望を待ち受けていた。

        ☆

 夜の2のへの教室。教室には明りが灯っている。

 ガラッ…ぽすっ

 望が戸を開けると、ラーフルが頭上に落ちてきた。戸に挟んであったらしい。

 教室内には、昼間、交の七五三に参列してくれた女生徒たちが揃っていた。普段は望を囲んでいるコ達である。ただ、マリア、カエレ、愛、霧はいない。千里・奈美・可符香・あびる・芽留・まとい・晴美の七人の、いわば絶望ガールズである。

 ラーフルを頭に乗せたまま、望が皆を見渡して爽やかに言った。
「ようやくみなさんの担任になれた気がします」
「これかよ!」千里が呆れたように突っ込んだ。教師の通過儀礼として、もっとハードなことを想像していたらしい。

「ええ。これ、教師になった時からの憧れだったんですよ。じゃ、そういうことで…」
 頭上にラーフルを乗せたままじりじりと後ずさっていた望は、くるりと後ろ向きになったかと思うと一目散に逃げ出した。

「あーっ、逃げた!」可符香を除く皆が口々に叫んだ。
「待ちなさい!」
「謀ったな、シャア!」
「卑怯者ぉ!」
「しっぽの刑よ、しっぽ!」
『逃げるなハゲ』

 当然、望の逃亡は未遂に終わった。教室を出てすぐの所にロープが張ってあり、それに引っかかって無様に転んでしまったのだ。

「ほわっ…あいたたた」

 打ち所が悪かったらしく、転んだまま立てないでいる望を引き起こしながら、可符香が言った。
「こんなこともあろうかと、先生の逃げそうな方角にロープを張らせてもらいました」
「くうぅ…」

 かくて望は皆にいとも易々と取り押さえられ、首輪手錠腰縄付きで連行される羽目になった。

「通過儀礼を受けずに逃げようとするなんて」
「呆れた奴ね」
「さあ、きりきり歩け!」
「とほほほほ…」

 右腕を千里、左腕をまといに取られ、首輪につけた鎖を可符香が引っ張った。腰縄を握っているのはあびるである。奈美と晴美は後ろから付いていく。芽留はこの様子を写メで撮影している。


459:被朗読者2
06/11/30 20:57:33 TNW3WkMS BE:730964276-2BP(121)
 望が連れ込まれようとした先は、何のことはない、学校の好意で仮住まいをさせてもらっている宿直室である。だが、猛烈に嫌な予感がした望は、この後に及んでまだ下手な言い訳を試みた。

「あのー、今日は交がいるので…」
 もちろん、可符香に即座に否定された。
「交クンは、今晩は倫ちゃんと一緒ですよぉ。本人から聞きましたから」
「うっ…」
「まー、まだ嘘ついて誤魔化そうだなんて、往生際が悪いわね」奈美が非難した。
「はうー…」

 勝手知ったる宿直室である。絶望ガールズは望から奪った鍵でさっさと入ると、望も部屋に連れ込み、首輪の鎖を入り口近くの柱にくくりつけた。

「私はお散歩中のワンちゃんですかぁ!」
「はいはい、先生はそこで大人しくしてて下さいねー」
「ぶるる。さすがに夜は冷えるわね。」
「ストーブつけようか」
「うん。つけよう、つけよう」
「あっ、もう炬燵が出てるよ」
「ラッキー。入ろう入ろう」

        ☆

「ねえねえ」奈美が言った。「先生って、実質的に一人暮らしみたいなもんじゃない。だから、一人暮らしの通過儀礼してるかチェックしてみない?」
「いいわねえ」
「しましょう、すぐしましょう」
 早速、冷蔵庫チェックが始まった。野菜を液状化させていないか検査するのである。

        ☆

「あれぇ?」
 奈美の目論見は空振りに終わった。
 ネギ、大根や白菜、葱など、野菜は申し訳程度にしかなかったし、しかも新鮮なままだったからである。
 あとは豆腐やら納豆やら干物などが申し訳程度に入っていただけだった。

 その代わり、大きめの箱や風呂敷包みがいくつも棚に並んでいた。

「何かな?」
「出してみよっか」
「先生、中見せてね」
「あ、あ…」
 望が煮えきらないでいる内に、次々と炬燵に並べられた。

がさごそ。ファサ…

「わぁー!」
「すごーい!」
『旨そうだな』
 手の込んだ和菓子やケーキの詰め合わせが姿を現した。どれもこれも、熟練した職人の手作りだと一目で分かる高級品である。


460:被朗読者3
06/11/30 21:26:43 TNW3WkMS BE:139231924-2BP(121)

「先生、これどうしたの?」
「一人で全部食べるにしては量が多いみたいですが」

「和菓子は、倫から貰ったんです。お稽古の時の余りが出ちゃって、日持ちしないからって」
「ふーん」
「倫ちゃん凄いなあ」
「ケーキは私が見繕ったんですけど、まあ両方併せて今日交に付き合って下さった皆さんへのお礼を、と思ってたんですよ」
「そうだったんですか…」少しは済まなさそうな様子で千里、あびる、奈美が言った。
「先生…」
「じゃあ…」
「遠慮なく頂いちゃいますねっ」明るく晴美が言った。
「そっちですかっ!」

        ☆

「先生、これは?」
 まといが別の包みを開けてみた。
 世界のチーズの詰め合わせとクラッカーのセットである。
 赤、黄色、白と色とりどりのチーズのパッケージの中から、牛やら山羊やらおばあちゃんの笑顔やらが親しげに微笑みかけてきている。

「チーズとクラッカーねえ…」
 奈美は思案顔をしていたが、可符香が
「あ、分かった!」
と声を挙げ、再び冷蔵庫を開けた。
 カルピコに加えて、今年のボジョレーヌーボーが数本、しっかり飲み物の棚に入っていた。

「やっぱり…」
「先生、お酒弱いのに」
「う……だって、こういうのは季節モノじゃないですか。今雰囲気を味わっとかないと」
「そうね。実に先生は正しい。季節の旬の物はきっちり味わうのが大事です」
 珍しく千里が望を誉めた。だがこう言うときはろくな事がない。
「先生に敬意を表して、季節モノのワインもしっかり私たちで頂きます」
「え? そ、そんなぁ」

        ☆

 たちまちコップが出回り、コルクが抜かれた。
ギリッギリッギリッ……ッポン! ッポン!

 赤、白と注がれたコップを手に、可符香が音頭を取った。

「それじゃあ、先生の一人暮らしにカンパーイ!」
「カンパーイ!」
「通過儀礼にカンパーイ!」
「カンパーイ!」
「あああ、買ったばかりのボジョレーヌーボーが…」

 絶望ガールズによるボジョレーの宴が始まった。望の目の前で、チーズ、ケーキ、和菓子が着々と消費されていった。こういう時は誰もダイエットが…などとは口にしない。

        ☆

 ワインのボトルが空くにつれ、会話が弾むと共に、皆の顔色がほんのり赤くなった。
 ただ、千里とまといは冷戦状態である。
 場がいくら華やいでいても、ここでは一言も会話を交わしていないことに読者諸兄は注意されたい。


461:被朗読者4
06/11/30 21:30:40 TNW3WkMS BE:556924984-2BP(121)
 ここで、また可符香が宣言した。
「えーっと、では一人暮らしの通過儀礼が終わって場も盛り上がってきたところで」
「終わったところで!」すかさず晴美が合いの手を入れる。
「男子の通過儀礼をしたいと思いまーす」
パチパチパチパチ
「いいぞー…ヒック」
「ヒューヒュー」
『ヤレヤレー(゚∀゚)ノ』
 一斉に拍手と歓声が飛んだ。

「男子の通過儀礼その一!『家に来た好きな女子に、エロ本がないか家捜しされる!』」
パチパチパチパチ
「キャー」
「いいぞー! やれやれー…ヒック」
「ヒューヒュー」

 望は慌てた。
「い、いやあなた、何言ってるんですか。そそそ、そんなのありませんよ。離して下さい!」望の顔色が赤く、そしてすぐに青くなった。かなり後めたい事があるようだ。

(あああ、仏様、どうかアレは見つからないままでありますように、アーメン!)
 必死に神仏に祈る望だったが、あっさり可符香が暴露してしまった。
「押入の左下の棚にある段ボールを見て。密使から報告が上がってます」
「風浦さん!」

 早速絶望ガールズは、押入をスパンと勢い良く開けると、力を合わせて段ボール箱を引きずり出し始めた。
「そーれ!」ズルズルッ。 「そーれ!」ズルズルッ。

 たちまち大き目の段ボール箱が白日の下に晒された。

「わーい!」
「そーれ開けちゃえ~~」

        ☆

 箱の中から、どさどさっと畳に広げられたのは、大量のギャグ漫画だった。

『ピンク・ポンク』『コキでか』
『1・2のワッハ!!』『むしまる!』
『すすむ!パイレーシ』『憂&美依』

 望の嗜好は幼年誌、少年誌、少女誌を問わないようだ。

『稲子が逝く!!』『おとんは心配症』
『つる姫ぞよ~!』『パラリロ!』
『黒の悶々組』『マゾヒスティック19』
『ヂャッピーと愉快な仲間たち』

        ☆

「ほおおおお」
「ふぅ~ん」
「へえぇ~」
「なるほどぉ」
「な……何ですか」
 皆、一様にニヤニヤして漫画と望を交互に見ている。
 『気分は形而下』『恋しいさやちゃん』『自然水族館』『冷凍庫物語』といった4コマ漫画も含まれているせいか、千里でさえ上機嫌で望を見つめている。

462:被朗読者5
06/11/30 21:35:49 TNW3WkMS BE:626540966-2BP(121)
「だ、だって面白いものは仕方ないじゃありませんか!」
「ふふっ…何だかんだいっても、先生はギャグ漫画の主人公なんですね」珍しくあびるが漫画の話題でコメントした。
「主人公の務めとして、他のギャグ漫画を研究していらっしゃるんですね」可符香が後を継いだ。
「!…そ、そんなんじゃあありません!…カァッ」望は頬を染めてプイッと横を向いた。

        ☆

「箱にはまだたくさん残っているわよ。」千里が箱をチェックして言うと、
「どれどれ?」晴美がすぐに反応した。

 続いて箱の下の方から出てきたのは、感動モノであった。
『せ・ん・せ・い……』『デヴィルマン』
『星の瞳のジュリエット』『笑う堕天使』
『跳ぶ教室』『むちゃんこ教室』
『花の慶二』『日の出の王子』
『浅い夢見た』『小さな茶会』
『美少女戦士セーラーヌーン』

        ☆

「セーラーヌーンって、先生…」
 さすがに奈美は一歩引いたようだ。

『ヌキに代わってオシオキよってか? おめでてーな、オイ』
 芽留が容赦ない言葉を打った画面を望に突きつけた。

「くっ…だって感動したものは仕方ないじゃありませんか」
「ふふっ…先生、何だかカワイイ」まといがにこにこして言った。
「!…カァッ」

        ☆

「さ、もういいでしょう。今日はこのくらいにして」何とかこのままアレがみつからないでいれば、との思いで望はまとめにかかった。

 だが、その願いを晴美が打ち砕いた。
「待って。奥の方の、ここから陰になってる段ボールには何が入っているのかしら?」
「!!そそそ、それはその、何と申しますか、あっそうそう、交、そうだ交の絵本ですよ。もう見なくなったやつ。『ひとまねこざる』とか『ぐりとぐら』とか。だからもうい」

「えー、懐かしい」
「見たーい」
 ここで、動物の話題なのになぜか反応しなかったあびるが口を挟んだ。
「ちょっといいですか。交クンが絶望先生の処に来た頃はもう絵本なんて読まなくなってる年じゃないんですか」
「!」痛恨の一撃である。望は一言も反論できなかった。そんな望の様子を見て取った千里が、
「…怪しい。検査します。」と宣告した。
「そそ、そんなあぁ」

「「「そーれ!」」」ズルズル「「「そーれ!」」」ズルズル

たちまち2コ目の段ボール箱が引きずり出される。

「「わーい!…あれ?」」

463:被朗読者6
06/11/30 21:40:03 TNW3WkMS BE:730964467-2BP(121)

 奥にあったにしては、最近開け閉めした形跡がある。

 早速開けてみると、表一面に『EP.』のDVDがずらっと並んでいた。

千里やあびるが口々に言った。
「まだ観てなかったんですか?」
「もう一旧さんに返しちゃったらどう?」
「はあ…じゃあ、勇気を出してそうします。だから、そういうことでもういいでしょう。ね。ね」
「下にあるのは何ですかぁ?」可符香が箱に手を伸ばし、『EP.』を外に出し始めた。

「ああっ、下はダメ! 見ないで! ね。お願い!」もちろん可符香は手を緩めるどころか、動きを加速させて『EP.』の下に隠してあったDVDも躊躇わずに外に出してしまった。

バサバサバサ…カタカタッカタッ

        ☆

「こ、これは…」一同が息を呑んだ。
ケースの表には、カラフルな水着を身につけているスタイル抜群の女の子が、得意げにポーズを決めている物ばかりだったからだ。

 気のせいか、芽留や千里の眉がつり上がっている。

『Bump×2 原美貴恵』
『RISA Session 工藤理紗』
『98% 寺田由紀』

「何これ…18禁のマークはないから、アイドルのDVD?」毒気を抜かれたように、晴美が呟いたのをきっかけに、絶望ガールズが思い思いに口を開いた。
「先生、こんなの買ってるんですか?」
「あっきれたぁ」
「職業柄、やばいんじゃないですかぁ」
『ヘンタイだな』
「はううぅ………」望は隠しておきたかった秘密を暴露され、グウの音も出ない。

 食い入るように色取りどりのケースを見比べていた千里が、やがて一本のDVDを手にすると望を詰問し始めた。
「ちょっと! 先生! これはどういう事?」望の鼻先にカバーを突き出した。
「へ?」そこでは、白いビキニを纏った黒髪の女の子が、柱を背にして悩殺ポーズを披露していた。『[17]Seventeen 本村百合』とタイトルが入っている。

「毎日毎日ぴちぴちの17歳、生の女子高生に囲まれていながら、私たちと同じ年のコのDVDを買うなんて! 何て汚らわしい!」

 ここで千里の目が例の魚目にシフトした。
「ひいっ」カタストロフィの予感に望は怯えた。
「そんなにこのコがいいんだったら、同じような格好にしてあげるわ。」
「ひいぃ…」恐怖の余り、望は舌の根が乾き、ろくに返事も出来なくなった。

「へーえ。白のビキニね。…まあ、カワイらしいこと。先生はビキニが好きなのね。じゃあ、先生もよけいな上着は取っちゃいましょうねえ。」
言葉は穏やかだがいささか乱暴に望の衣服を剥いだ。望はたちまち下帯一本だけにされてしまった。


464:被朗読者7
06/11/30 21:42:50 TNW3WkMS BE:348078454-2BP(121)

「どれどれ。えーと、柱を背にして、右手を頭の上で、左手を腰の処で縛る、と。」
「えーと、あのう、そのDVDは縛ってないんじゃないでしょうか」遠慮がちに望が抗議したが、千里は無視して望の手を柱に縛りつけた。

「それにしても…」魚目に邪悪な輝きが増してきた。
「そんなに女性に節操のないのは、…ここか!」いきなり二本指で目を突いてきた。
「ひいっ!」指先が望の眼鏡を直撃しガチッと音がしたが、互いに怪我は免れた。

「ここか!」次に千里は胸に手刀をあびせると、左の乳首を捻りあげた。
「はうっ……あ、あいたたたタターーーイー!」
 望は一瞬息が詰まった。が、すぐに敏感な所を襲う痛みに泣き声をあげた。

「それとも、ここかぁ!!」千里は最後に望の股間をわし掴みにしたが早いか、力任せにぎゅううっと引っ張った。
「ひゃあああいたたた…痛いイタイ痛い!木津さん、離して!離してぇ!」

「ここか! ここか! ここなのかぁー!?」掴んだまま望の秘部をグリグリグリッと乱暴にこねくり回した。

「ああああああ、勘弁して下さい~~~!!」
「どれもこれも大きなおっぱいのDVDばっかり…どうせ私は大したことないわよ! 貧乳で悪かったなあ、オイ!!」
握りしめた指や爪がぎりぎりと望の絶棒や宝珠に食い込んでいく。

「痛い、潰れる、痛い! くく、食い込んで痛いです。つ、つ、潰れ、潰れる! 痛いですったらぁ」気のせいか、ぐりっ、ごぎゅっという何かが潰れるような嫌な音がしてくる。絶え間なく襲ってくる激痛と自分の男性性が破滅しつつあるという実感で望は泣き叫んだ。

        ☆

─悔しい! 悔しいけど、こんなにも私は先生のことが好きなのに…─

 望には自分しかいない、と千里は自負していた。

─それなのに、当の絶望先生はどうだ。
 いっこうに自分のことを唯一のオンナだと認めてはくれない。
 先生だけのモノにする印をこの身に刻もうとはしない。
 いや、時折刻んでは睦言を囁いてくれる。
 だが、その舌の根も乾かぬうちに他の女生徒にまで手を付けている。
 あろうことか、こんな幻影にうつつを抜かしてさえいる。ならばいっそのこと、私が先生に刻印を……私だけの先生に…!─

「…えーい、こんなに私を虐める憎いヤツは、いっそのこと、すぱっと切っちゃおうかしら。
 そうしたらすっきりするかしらね。」
 千里は不意に手を離すと、望の筆立てから大きなハサミを持ち出してきた。
 そして絶棒を握りしめ根本にハサミを当てるや否や、ゆっくり力を込め始めた。ステンレスの刃に絶棒の姿が鈍く映った。

「いやああああああああああああ! 阿部定はいやああああああああああああ!」


465:被朗読者8
06/11/30 21:46:47 TNW3WkMS BE:696156285-2BP(121)

「千里ちゃん、ちょっと」可符香が千里の耳元で何やら囁く。
 魚目になった千里の暴走を止められるのは可符香しかいない。
「ごしょごしょ……通過儀礼……ごしょごしょ」

「………ふ~~~~ーー……なるほど…じゃあ、まあ、しょうがないわね。」
 どこをどう言いくるめたのか、あれだけ荒れ狂っていた千里が何とか矛を収めた。
 絶棒に当てられていた刃がすぅっと離された。
 巻き込まれて切れた望の陰毛が数本、はらはらっと畳に落ちていった。

 恐怖の余り涙目になっていた望は、この絶体絶命の危機から救ってくれた可符香に一瞬感謝した。
 だが、これが浅はかだったことをすぐに思い知らされることになる。

        ☆

「…とりあえず、DVDは全部没収します。
 どんな中身なのか、みんなできっちり検査します。」
「そ、そんなぁ~…まだどれも1回か2回しか見てないのに…」
「1回見れば十分です!」

 もう暴走しそうにないと見て取った晴美がフォローした。
「みんなの家で交代で観ましょうね」
 可符香と奈美も続いた。
「わーい」
「いいぞぉー…ヒック」
「とほほほほ…」

 もっとも、今再生されなかったのは望にとって不幸中の幸いだったかも知れない。
 千里の手にしていたものには、開始早々肉付きの良いTバックのヒップやらビキニブラで揺れる豊かな胸が、これ見よがしに映っているからだ。

        ☆

「あれ、このジャケットは?」まといが拾い上げたのは、アニメ絵のゲームソフトであった。
 横から覗きこんだ晴美が解説した。
「『普通のメイドたん』? これ、奈美ちゃんを祭り上げたときに作った、18禁のエロゲームじゃない?」
「いやーー! ヒック…なんで先生が持ってるんですかぁ」
「しかも開封してあるわ。きっと先生、プレイしてるわよ」あびるが冷静に分析した。

「下品です! 先生!」奈美は真っ赤になって、先生の胸板を両の握り拳でポカポカ叩き始めた。
「先生のばかばかばかぁ! えっち! ヘンタイ! ヒック」


466:被朗読者9
06/11/30 21:50:23 TNW3WkMS BE:609136875-2BP(121)

「暑いわね。ストーブ消しちゃう?」
「そうね、それより」可符香が皆を集めてひそひそ密談していたかと思うと、次々と服を脱ぎ始めた。
「ちょ、ちょっと皆さん! は、恥ずかしくないんですか!」望は慌てた。
「先生になら別に見られても何とも思わないよ」あびるが全く動じることなく言った。可符香や奈美も相槌を打つ。
「ねー」
「そうよねー」
「ううう…またそんなこと言って…」目の前に広がる下着姿の女子高生の団欒、というある意味では男なら一度は夢見る光景を正直に楽しめず、望は悲しんだ。

「この箱、まだ中に何か入ってるね」
「もうね、止めましょうよ。小節さん」
「この際だから全部出し切ってスッキリしましょ」晴美は中の本を取り出し始めた。他のコ達も進んで協力したのは言うまでもない。

「藤吉さんも! 本当に駄目ですって。ああみんな、止めて、お願い。止して~~!」

 だが、全員の流れ作業で望の致命的な秘密がどんどん暴かれていった。
「それそれそれ~」
「はああああぁぁぁぁぁぁっっっっ!」

        ☆

 DVDの下には、また漫画の単行本がぎっしり詰まっていた。
 だが今度は、表紙が刺激的な図柄の女の子達ばかりである点で、先程のコミックスとは様相を異にしていた。
 見れば、黒いカバーに扇情的なイラストの表紙の文庫本もちらほら混じっている。

『僕の空』『To rub ル』『やるきは騎士』
『電隷少女』『イけない!ルナ先生』
『きっこう仮面』『AH!!透明人間』
『は~とエッチいづみちゃん』

        ☆

 ペラペラ頁をめくっていた絶望ガールズ達は、さすがに戸惑っているようだった。
 先のDVDで予想はしていたものの、晴美を除いては初めて目にする物ばかりだったからである。

「どれどれ…何これ、み~んな裸ばっかり!」可符香が驚いたような表情を見せた。
「本当だぁ」まといも呆れながら頁を繰っていく。
「よく少年誌でこれだけ揃えたわねえ。一部青年誌のもあるけど」晴美がやや見当外れの感想を漏らした。
「先生ったら、私達の陰に隠れてコソコソとこんなの読んでるのね」あびるが動物の載っている頁を探しながら望を追い詰める。
「先生、不潔です! ヒック」熟読、というより凝視しながら奈美も詰る。
『このムッツリスケベが!!』芽留までもが頬を染めながら望に画面を突きつけてきた。
 だが、よく見ると、望を撮影する合間にこっそり手元の頁も撮影しているようだった。

「こんなの、飲まなきゃ恥ずかしくてまともに見てられないわ。」
 千里がグビッとワインを呷ったのをきっかけに、一同がまたワインを口にし始めた。
 アルコールに弱い奈美を筆頭に、絶望ガールズの目が据わってきた。望をじろっとねめつけては手元のコミックスに目を落とし、時折コップを呷る。

「見ないで下さいっ! 見ないでっ! 見るなあぁーー!!」
 教職にある者として絶対に隠し通さねばならない自分の秘密を、あっさり教え子、それも可愛い女子高生達に暴かれてしまった望は、恥ずかしさに身を捩った。


467:名無しさん@ピンキー
06/11/30 21:53:39 EjpPfnD0
連投支援

468:被朗読者10
06/11/30 21:59:59 TNW3WkMS BE:243655627-2BP(121)

 機は熟したり、とみたのか、可符香が再び宣言した。
「ここで、男子の通過儀礼その二!ですよぉ。『隠していたエロ本を好きな子に見つけられ、目の前で朗読される』」
「イエーーイ」
「いいぞー」
「ヒューヒュー」

 すっかり酔っぱらった絶望ガールズは、望の珠玉のコレクションを手にすると、依然拘束されている望の目の前で、任意に開いた頁を感情を込めて朗読し始めた。

 トップバッターは晴美である。
「『止めて。私は婦人警官よ』
 『警官である前に、婦人なのです』」情感たっぷりに演じた。

「ほぉーー? じゃあ私たちは、女子高生である前に女子なのよ。」千里が望の脇腹を突っついた。
「ほーら、好きな女子にこんなことされて、嬉しくないかしら~」千里の動きにヒートアップしたまといは、下帯の上から絶棒をさわさわし始めた。
「ひぁあああぁ…」
「ほら。ほらほらぁ。」まといの手の動きを見て取った千里は、胸をくすぐってきた。
「どうかしら?」負けじとまといも動きを加速させた。しまいには指の邪魔だからと褌を外してしまい、直に撫でてきた。

「ちょっと! 止めて、許して!! いやあぁぁ!」絶棒がむくむくっと頭をもたげ始めた。これは年上の男性として知られたくなかった。
 だが望の魂の叫びは無視された。

        ☆

 次は可符香の番である。
 手にしているのは、最近望が書店を数件ハシゴし、苦労して手に入れたばかりの一冊である。
 それを知ってか知らずか、可符香はわざと嘲るように言った。
「なぁ~に、これぇ? 最後の方、触手がうねうねしてますねぇ」
「どれどれ?…ヒック」奈美が覗きこんだ。
「しっぽ?」あびるも目を遣った。

        ☆

「『断るなら 同じクラスの女が一人… 大変な事になるかもねェ~』」可符香も迫真の演技を魅せた。

「やだぁ、縛られてるわよ…ヒック」
「自分が縛られるのが好きだからってねェー」自分の番を終えた晴美が軽口を叩いた。
「ねー」まといも相槌を打つ。
「わ、私は縛られるのが好きなんではありません!」望は懸命に否定した。だが、
「へぇー、じゃあどんなのが好みなんですか?」と晴美に反問されると、
「はうぅ…」望は答えに詰まった。おまけに、

「それに、ここはそう言ってないみたいですが?」あびるに裏筋を撫でられては絶棒を反り返らせてしまうので、まるで説得力がない。

「えーと、続きがありますよぉ。
 『フフ… それにしても ララァに劣らずこの娘もなかなか…』」
「あらあら、男のコは大変ねぇ。」千里も望を子ども扱いして相槌を打った。

469:被朗読者11
06/11/30 22:07:40 TNW3WkMS BE:939811469-2BP(121)

「ねえ、こっちにも…ヒック…触手いっぱい出てるよぉ」奈美が別の漫画を手にして言った。
「やっぱりしっぽが好きなのかしら」
「こっちのもよ。」千里も、別の単行本の中で頁の中を所狭しと蠢く触手を見つけたようだ。

「機械から出てる触手に捕まってるのは、…えっと、…ヴィデオガァルあいねぇ…」千里が見ているコミックスを横から覗きこんだ晴美が言った。
「ひょっとして加賀さんが触手に捕まってるのを想像してたの?」まといが訊ねた。

「は?」
 突然、愛の名前が出されて望は戸惑った。
 だが、女性の名に敏感に反応した千里が、
「何ですって!? 先生、どうなの? ほら!」と望に近寄ると、やや元気な絶棒を握りしめてぐいぐい扱いた。

「ち、違います! あぁ、はあぁっ」
 望は先程点けられた快感の火を何とか小規模に保とうと必死に否定した。すると、
「え、やだ!」千里が突然手を離した。
「先生の触手の先から何か出てきたわ!」

        ☆

 見ると透明な粘液が絶棒の口から滲み出ていた。先走り汁であって、男性の生理上仕方のないものである。

 だが、絶望ガールズは容赦なかった。

「いやぁー、不潔!」
「不潔って、晴美ちゃんの本にも描いてあるじゃないですかぁ。ところで先生、指でも気持ちよかったですかぁ?」
「私といふものがありながら…他人の指で気持ち良くなるなんて!」
「先生、早すぎませんか?」
「えっち! ヒック」
『ヘンタイだな』
「…ああ、死にたい…」

        ☆

 三番手は奈美である。先ほど手にしていたのとは別の本を選んだようだ。

「『私が何とかしなきゃ、このコ死んじゃう~ん!』ヒック」語末を鼻声で色っぽさを演出しようと工夫したようだ。

 千里、まといが矢継ぎ早に追及した。
「誰が死んじゃうって?」
「自分のこと?」 

 可符香やあびるも追及した。
「ルナ先生に教わりたかったんですかぁ?」
「えっちな事も、教えるより教わる方が好きなの?」

「先生、ルナ先生にこんなことされたかったの?」
 千里とまといが望から離れている隙に、晴美が絶棒や珠袋をいじっては、その感触を念入りに確かめた。
 冬コミに少しでも生かすつもりなのだろうか。

「はぁあああぁぁっ…」晴美の思わぬ指技に望は喘いだ。

『オマエもカテキョーとヤったのか、ボンボン?』
「ああ、そんなことしてません…」


470:被朗読者12
06/11/30 22:15:12 TNW3WkMS BE:365482837-2BP(121)
「お、『おっぴろげアターック』って、…」
 別の一冊を朗読しかけたまといは、思わず頁から顔を上げると、真っ赤になって俯いてしまった。
「どうしたの?」たまたま隣にいたあびるがまといの手元を見て絶句した。

 何事かと、まだ開いたままの頁を覗きこんだ絶望ガールズは、口々に叫んだ。

「キャーーー!!」
「いやぁぁぁぁぁ!」
「凄いカッコ…ヒック」
「もう! 見てる方が恥ずかしいわ。」
『このキモイハゲが!! 救いようのないヘンタイだな』

「これはもう、オシオキが必要ね。」
「うん」珍しくまといが千里に同意した。

 ここで、可符香がオシオキの中身を提案した。
「じゃあ、その格好、先生にもしてもらいましょうか」
「賛成ーーー!」
「賛せーーい!」

 口々に賛成の声が響き、またも拍手が沸き起こった。
パチパチパチパチパチパチ……
「いいぞーーーー!!ヒック」
「いいいいい、いやですっ!」
 当然、望の抗議は黙殺された。

        ☆

「えーと、仮面の代わりに私のパンツを被せるわね。色も似てるし。」
 千里はこう言うと、穿いていたピンクの下着をするするっと下ろし、すっと足首から抜いて、望の頭に被せた。

 いつもなら率先してこんなことはしないのだが、まといがいる分、ライバルには負けたくないという意識があったのかもしれない。

(こ、これじゃ別の仮面ですっ!…って、そうではなくて!)
「いやあああ、止めて! 取って下さい~~!!」
 さっきまで目の前の千里が穿いていた下着の温もりや、微かな芳香を堪能する余裕はなかった。皆が二手に分かれて望の足を抱えてきたのだ。

「芽留ちゃん、写メお願いね」
『オーケー』
「よいっしょっと」
 絶望ガールズが掛け声と共に一気に抱え上げ、望を大股開きにした。

「そーれ! おっぴろげアターーック!!」
 パシャッ! パシャッ!!

「いやあああああああああああああああ!」


471:被朗読者13
06/11/30 22:20:38 TNW3WkMS BE:69616122-2BP(121)

「シクシクシクシク………すんすん………」
 千里のピンクのパンツを頭から被ったまま、肩を震わせ全裸で啜り泣いている望に、晴美が明るく告げた。
「こういった漫画もぜーんぶ没収しますね」
「そそそ、そんなああぁぁぁ」
 望は泣きながら抗議した。

 だが、あびるを始め、残りの面々が横から言い添えた。
「交クンの教育に良くありませんから」
「何てったって、私たちはァ、交クンの親代わりですからねー…ヒック」
「嬉しそうにパンツ被ってる先生じゃあねェー」晴美まで嬉々として望をイジる。

「う…パ……だ…だからっ、押入の奥に隠してたんじゃないですかあぁ」
「これからは、先生が淫らな気分になって問題を起こさないように、私たちが先生の性生活をきっちりコントロールしますから。」
『オレも時々ヌイてやるからな 女子高生にイジってもらえていいな、オイ』

「いやだああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

        ☆

「じゃあ、ついに男子の通過儀礼その三! 本日のメインイベントですよぉ~! ……『好きな子の笛舐め』、行きまーす!!」
パチパチパチパチパチパチ…
「イエーーイ」
「いいぞぉー」
「ヒューヒューヒュー」

 可符香が高らかに宣言するや否や、長いこと柱に拘束されていた腕が解かれた。だが、ほっと息をつく間もなく望は寄ってたかって畳に押し倒され、押さえつけられた。

 もちろん望も抵抗しようとした。だが先程来受けてきた精神的ショックもさることながら、華奢な望では、たとえ女子高生相手とはいえ、一度に七人に押さえ込まれてはどうしようもない。

 あっという間に四肢を広げられ、大の字にされてしまった。
 手足の上には一人ずつが陣取っている。
 腹にも誰かが乗っかっている。
芽留はカシャ、カシャと様々なアングルで写メを撮っている。予備の電源が側にゴロゴロしており、万が一にも撮り損ねはなさそうだ。

        ☆

「あああ…」
 無理矢理笛を舐めさせられる恐怖と一沫の期待に震えていると、まず千里が胸に跨ってきた。
 ブラも取ってしまい、全裸である。
 最初に望に笛を舐めさせるのは自分だ、という勝ち誇った笑みを浮かべている。
 自分のパンツを被ったままの望を見下ろすと、顎を掴み指先に力を込めた。
 ギリギリ、と骨が軋む痛みが生じ、望はたまらず口を開けた。
 そこへ縦笛を突っ込まれた。


472:被朗読者14
06/11/30 22:23:07 TNW3WkMS BE:104423832-2BP(121)

「むごがっ!」
 想像以上の辛さに望は目を白黒させた。
 何をどうしていいかさっぱり分からない。

 すかさず千里の叱声が飛んだ。
「じっとしてちゃ駄目でしょ! ちゃんと舌を動かしなさい。」

 涙目の望は、口中で一番張り出している辺りをおずおずと舐め始めた。
「そうそう、舌を使って。」

 千里は笛を出し入れし始めた。
「周りまできっちり満遍なく舐めなさい。」
 望は舌を広げたまま笛の周囲を回転させ、できるだけ舐め残しがないように努めた。

「そうよ、その調子。」
 予想以上に望が従順なことに気を良くしたのか、千里は緩やかにピストン運動を続けた。

 少し縦笛を抜き掛けると、
「さあ、吹き口をしっかりしゃぶって。」
 望はピチャッ、ピチャッと音を立ててしゃぶった。その方が千里を早く満足させられる、と感じたからだ。

 また少しだけ入れてきた。
「カーブしているところを、舌でなぞるのよ。」
 望は右上から左下へ、そのまま上へ舌先を向かわせると左上から右下へ、たすき掛けの要領で舌先を這わせた。
 できるだけ舐め残しがないように努めた。
 仕上げにチュッチュッと音を立てて接吻した。

 千里は、さらには、ほとんど口から笛を抜いてしまうと、
「溝にもきっちり舌を這わせなさい。」と命令してきた。
 当然逆らうことは出来ない。望は舌先を伸ばし、吹き口の溝をチロチロッとなぞった。口元から覗く鮮やかなサーモンピンクの舌先の動きがどことなく卑猥でもあり、滑稽でもあった。

(とほほほ…なんでこんなことをしなくちゃいけないんでしょう…)
 舐めながら涙が目尻から一滴こぼれた。

        ☆

 もういい加減勘弁、と思った処でようやく笛が抜かれた。
「ああ、通過儀礼がきっちり終わったわ。…すごい快感!」
「千里ちゃんいーなー」可符香が羨ましがった。
「まあ、こんなもんでしょう。」
 千里は満足そうに望から離れた。望には、千里が跨っていた部分が、そこはかとなく湿っているように感じられた。


473:被朗読者15
06/11/30 22:26:12 TNW3WkMS BE:626541449-2BP(121)

 やれやれ、と身を起こしかけた途端、
「何勝手に起きてるんですか。あと六人もいるのに」
「そうよ」
「へ!?」
 望は再び引き倒された。
 次に跨ってきたのはまといであった。

 千里に対抗してか、まといも全裸になっている。
 乗り方はソフトだが、膝で肩を押さえているため、望は全く起き上がることが出来ない。
そうしておいて、急に顔をくっつけるようにして囁いてきた。
「じゃあ先生、私の笛も舐めて下さいね」

「いやあああああああ…あ、あ、ああんぐ…んがぐっ」
 一気に貫いてきた千里とは違い、まといはじわじわっ、じわじわっと挿入してきた。
 かえって、挿入の過程すら楽しもうという貪欲さが窺えた。

 まといは左手で笛を優しく抜き差ししながら、望の右耳を舐めてきた。そして、ふうっっと息を吹きかけた。望は耳が弱点であったので、つい妖しい気分になってしまった。先程来元気がなかった絶棒に熱が篭もり始めた。

「わぐ……うう……」
「うふ……先生……」
 まといは微かに、だが甘く囁くと、望の耳たぶの縁を舌でなぞり、桜貝のような唇ではむはむする。そうして左手の笛を優しく出し入れした。
 
 やがて、右手で望の頭をしっかり抱え込むと、そのまま望の上で身体を徐々に伸ばし始めた。
 無論、できるだけ望と密着するようにである。

 そして、身体を滑らせて両足を望の右脚に絡ませると、望の上で肢体をゆらゆらと滑らせ、くねらせ始めた。
 まといが動く度に、まといの柔らかな腰や太腿が絶棒に触れる。
 それに、若草の茂みが望の腹やら太腿やらを行き来する。たまには絶棒を掠めたりする。
 勿論、まといの胸も望の上半身で自由自在に形を変えては望に性感を与えている。
 あまりにも妖しい刺激に、絶棒は不覚にも本気で反応してしまった。

        ☆

(ふふ…私なら、笛舐めでも先生に気持ちよくなってもらえるわ)
 千里に笛を舐めさせられている望の目尻に浮かぶ涙を見て思いついたまといの作戦であった。

        ☆

 かくて、七人七様、思い思いの方法で全員が望に笛を舐めさせたのである。


474:被朗読者16
06/11/30 22:35:23 TNW3WkMS BE:835387968-2BP(121)
 相変わらず望は頭に千里のピンクのパンツを被ったまま、畳に大の字になっている。
 望のすぐ逃げ出す傾向を絶望ガールズは熟知しているので、誰も拘束を緩める者はいない。
 いつの間にか彼女達も全裸になっている。
 今、宿直室内で服を身につけている者は誰もいなかった。
 ストーブのおかげで部屋は程良く暖まっているので問題はなさそうである。

        ☆

「じゃあ、次は男子の通過儀礼その四ね。『好きな子から笛を舐められる』」
「なるほど。ヒック…でも、先生笛を持ってたっけ?」
 奈美が訊ねた。

「まあ、フルートや尺八とも言うわね」
 中途半端に硬度を保っている望の絶棒を見遣りながら、晴美が平然と解説した。

「あ、分かっちゃったぁ~」
「でもどうする? その『笛』は一つしかないわよ。」
「一巡するのに時間かかりそう」あびるも思案顔である。

「うーん…」しばし可符香は考え込んだ。
 だがすぐに、とんでもない解決策を思いついた。

「じゃあ、先に早く済む通過儀礼をしちゃいましょうか。男子の通過儀礼その五ね。『好きな子に射精の瞬間を見られる』」

        ☆

「ほぉーほぉーほぉー」晴美の眼も輝いてきた。
「シャセ…あ、わかった。なるほどおぉ!…ヒック」
「あ、それ見たことない」あびるも簡潔に同意した。
「私も。」
『オレも』
「ちょっとおおぉぉぉ! あなた方、いったい何を」

「先生、さっきも言いましたけど」あびるが再度裏筋を撫でてきた。
「ここはそう言ってないみたいですが?」
「はああぁぁぁっ、それ駄目、ダメ。止めてくださいぃぃ…くうぅ」
 またしても絶棒は元気良く反り返った。


475:被朗読者17
06/11/30 22:38:27 TNW3WkMS BE:1096446097-2BP(121)

「じゃあ、芽留ちゃんから二分交代できましょう。」
『よっしゃ』
 芽留がちょこんっと望の腹に馬乗りになり、絶棒に手を掛けた。
 千里以上に(いや、以下にか)凹凸はないが、体つき全体はやはり紛れもない女子高生である。

 芽留はしばし絶棒を眺めると、いきなり何もつけずに手を上下し始めた。
「あいたたた、痛い痛い痛い」
 望は思わず叫んだ。

「ひーん」
 血は滲んでないものの、ひりひりジンジンした痛みで望ははや涙目である。

「さすがに何もつけないのはいけないみたいね」
「面倒臭いわねぇ。」
「お湯でも掛けようか?」
「ニベアはどうかな?」
「ソックタッチでも塗っとく?」

 その他サラダ油、シャンプー、保健室のワセリン等々の意見が出た。
 が、後の通過儀礼その四で絶棒を口にすることを考え、可符香がどこからか持ち込んできた業務用ローションをぬるま湯で溶いて使うことになった。

        ☆

 芽留の二分は何とか耐えた。
 ここで出してしまっては、絶望先生ならぬ早漏先生というあだ名がこの先付いて回ることは間違いないからだ。

 だが、次の奈美、晴美あたりから雲行が怪しくなった。
 特に、晴美の駆使する読書から得たテクニックの中には、確かにツボを得たものもあって、絶棒は幾度も爆発の予感に震えた。

「あー、また何か出てきたみたい」
「涎かな?」
「嬉し涙かしら?」
「へー、気持ちよくて嬉しかったんだ。あたしも満更ではないのね」
 なぜか晴美は嬉しそうである。

 次のあびる、千里、まといが天王山だった。
 特に千里とまといは互いに競って相手の目の前で撃墜しようとしてきたのだ。

 勿論、あびるも密かに自分が発射させようと目論んでいた。
 だが、先程の芽留の件で絶棒の感覚が多少麻痺していたのか、あびるの手慣れた扱きも何とかクリアした。
 千里の確信に満ちた扱きにも、まといのねっとりとした扱きにも奇跡的に耐えた。

 耐えはしたが、望はいつしか呼吸を乱すだけでなく、はしたない喘ぎ声まで漏らすのをどうにも我慢できなくなっていた。

「ひあああ…ふああぁぁっ」

        ☆

 実は、二人とも勝負を焦る余り、望が歯を食いしばり手を握りしめ、さらには固く眼を瞑っていることに注意を払わなかったのである。
 もし二人の内のどちらかが、いずれも全裸の自分を見つめるよう強制していたなら、それだけで間違いなく望は発射していただろう。


476:被朗読者18
06/11/30 22:41:22 TNW3WkMS BE:783176459-2BP(121)

「じゃあ、最後はあたしですねぇ」可符香である。
「といっても、先生強くて長持ちするみたいだから、多分二周目の誰かの所までいっちゃうと思いますけど」

 すかさず晴美や奈美が茶々を入れた。
「強くて長持ち…先生、素っ敵ぃ」
「愛してるわぁ先生ーん…ヒック」

 これで望を含む全員の間に、勝負は二周目、という雰囲気が漂った。

(そうですよね。ここまで保ったんだから、風浦さんもきっと大丈夫ですよね…)

        ☆

 だがこれこそが可符香の策略の手始めだった。
 強くて長持ち、と誉めたところで望や他の生徒の警戒心を解き、いざというときの望の我慢する力を削いだのだった。

 もっとも、すぐには発射させない。
 絶棒の根本をぎゅうっと握りしめては悪意を持って望の射精感を引き延ばしたりもした。
 逆に亀頭をしゅりしゅりしゅりっと擦り上げたり、蟻の戸渡りをついと押しては、射精ぎりぎりの瀬戸際へ追い込んだりもした。
 無論、そのテクニックは他の女生徒が見ても容易には分からないように偽装してある。

 可符香の老獪ともいえる技法に、望は為す術もなく翻弄された。

 ただ牡の象徴を触られているだけなのに、その絶棒を媒介として自分の身体全体、いや心までもこのコの意のままに支配されているように思えた。

 彼女の一擦り、一扱きを、絶棒だけでなく身体の全細胞が固唾を呑んで待っている。
 そして、その御褒美とばかりにとびきり淫美な快感の洗礼が浴びせられると、下半身だけでなく全身がその効果の凄まじさに戦慄く。
 そして随喜の火花の束を脳に送り込んでくる。

 これに加え、そもそも望は可符香を含む七人の女子高生である教え子に甘く、だが堅く拘束されている。その十四の瞳で自分の教師としての尊厳を決定的に失う過程をまじまじと見つめられている。見られ、知られようとしている。
 
「はああぁっ。ああ。ああ。うぅあぁぁぁん!」
 いつしか、望はイきたいのにイかせてもらえないもどかしさに、自分が周りのコ達の教師なのだということなど忘れ去ったかのように泣き喚き、被虐の悦びを絶叫していた。

 絶棒自体も最硬度に達し、鰓も最大限に赤く膨れ上がった。ぷるぷる小刻みに震えては健気に快感を訴えている。

        ☆

 あと十秒で二分経過という時、可符香は絶棒の根本に添えていた指に、抑えきれない濁流の兆候を感じた。

(うふふ、堕ちたか…まあ、計算通りね)
「ごめん、芽留ちゃん。お願い」
 そう声を掛けると、流石に芽留である。しっかりムービーを撮り始めた。

 可符香は望の珠袋を優しく揉んだかと思うと一転、ここぞとばかり絶棒を情熱的に扱きたてた。

「ふううわああああああぁぁぁぁぁんっ!!」

 望はついに我慢の限界を超えた。
 絶望ガールズの注視する中、望は教え子の手で背徳の絶頂に追い込まれていったのである。

477:被朗読者19
06/11/30 22:45:33 TNW3WkMS BE:522117465-2BP(121)
─どぴゅうううううぅぅぅぅっっ!

 第一波が勢い良く噴射され、宙に舞った。

「やった!」
「おおおぉぉー」

 だが、可符香は扱く手を緩めなかった。
 かえってストロークを長めに取りつつ、亀頭の傘下や裏筋の分かれ目などに左手の指を添えては、きゅっきゅっとリズミカルに擦りたてた。

「はううぅぅっ。はああぁっ。うぅぅ……」

─どくううぅぅっ。どぷうぅっ、どくっ…

 望のポイントを知り尽くした愛撫に、第二波、第三波とも、望が自分で慰めるときより遙かに勢い良く噴き出していった。

 白い毒液が自分の手を汚すのも構わず、可符香はゆっくりと絶棒を扱くのを止めなかった。
 やがて噴出が止まると、絶棒の根本からゆっくりと絞り出すように一扱きした。
 ぷくり、と最後の毒液が名残惜しそうに絶棒を伝い落ちていった。

 可符香が手に付いた望の印をぺろっと一舐めした。その様子は一瞬何とも淫らに見えた。

 なぜか、千里とまといは激しい嫉妬にかられた。
(…こ、今度こそ私が貰うわ。絶対に。)
(…口惜しい…それ、私のものなのに…)

 芽留は動画の再生チェックを始めた。
 繰り返し見ては頬を染めてほーっとため息を付いている。撮影は成功しているようだ。

 一方、他の三人は毒気を抜かれたようである。
「凄かったねー」晴美が素直に感心した。
「ねーぇ…ヒック」
「あれがお腹に入って赤ちゃんが出来るのね…」あびるも感に堪えたように呟く。
「なんかいいもの見ちゃったな」
「ちょっと感動したよぉ…ヒック」奈美など、少し涙ぐんでさえいる。

        ☆

「じゃあ、さっきの男子の通過儀礼その四ね。『好きな子から笛を舐められる』」
 可符香はちらりと見せた妖艶な雰囲気を封印し、明るく言った。

「ううう…まだするんですか…もう止めましょうよお」
 先程絶望ガールズの目の前で怒濤の大噴射を遂げたせいか、望の抗議にはまるっきり迫力がない。

 そんな弱気の虫が巣くった望を無視して…というよりわざと怯えさせるように、可愛い小悪魔達は次々と新しい通過儀礼を口にした。

「まだまだ男子の通過儀礼はあるわよ。『好きな子に口移しでモノを食べさせる』というのもそうね。」
「『好きな子と愛を交わす』!」
「どうせなら、『好きな子とえっちしてイく、イかせる』までしないと」
「んーとねぇ、『好きな子にィ、赤ちゃんをぉ、産ませるぅ』! ヒック」
「まあ、最後のは今日だけじゃ通過するか分からないし、運も必要だけどね」


478:被朗読者20
06/11/30 22:48:30 TNW3WkMS BE:974619078-2BP(121)

「あわわわ…」
 絶望ガールズが繰り出す底知れぬ恐怖の通過儀礼の数々に、望は声も出ない。

「じゃあ、いっそのこと、全部まとめてしちゃいましょうか」
パチパチパチパチパチパチ…
「イエーーイ」
「いいぞぉー」
「ヒューヒューヒュー」
「ひ…ひいいーーーー」

        ☆

 絶望ガールズが一斉に望を嬲り始めた。

        ☆

 あびるが接吻してきた。
 何かを口移しで食べさせられる。ぼんたん飴だった。
 そのまま舌を絡めてきた。
 何とか応戦していると、やがてあびるの舌先が望の口腔を犯してきた。

 右手には可符香がいた。
 しきりに腕に接吻していたかと思うと、指を舐めてきた。
 ねっとり舐めた後、一本一本美味しそうにしゃぶり始めた。
 ちゅぱっ、ちゅぱっと音を立ててわざと望たちに聞かせるようにしゃぶった。

 それを横目で見ていたのは、左手にいる千里だった。
 すぐそばにいる、胸を愛撫していたまといにだけは負けまいと思っていたところに思わぬ伏兵を見つけ、衝撃を受けた様子だった。
 だがすぐに可符香に負けじと、同様に指を舐めしゃぶった。
 しゃぶる度に長髪がサラサラと揺れた。

        ☆

 まといは望の胸に手を這わせた。
 指先でじりっ、じりっと乳首の周りをなぞったかと思うと、不意に指先を乳首に掠めた。
 唇をあびるに奪われ声が出せない望が、胴体をぴくっと震わせた。
 この反応に気を良くしたまといは、いきなり望の乳首をきつく吸った。

 ちうううぅぅぅっ。

 望は素直に身体を反り返らせて感じてくれた。
 そのまま唇を離すことなく舌先でれろれろっと可愛い豆を弾き、もう片方の平らな胸を手でやんわり揉んだ。

        ☆

 右足の晴美、左足の芽留は二人とも望の白い脚─男のくせにほとんど毛が生えていず、カモシカのようにすらっとしている─に、なぜか嫉妬を覚えたようだ。
 しっかり抱き抱えると、そこかしこにキスマークをつけ始めた。

 絶棒を独占できたのは奈美である。
 絶望ガールズの中では一番アルコールに弱い奈美は、しきりにしゃっくりを繰り返し、呂律も怪しくなっていた。
 だが、望「で」妊娠し家を出る、という野望はまだ捨てていないようだった。

 人目を気にすることなく、固くそそり立った絶棒を愛しそうに撫でていたが、ゆっくりと口に含み始めた。
 取り立てて知識やテクニックは持っていない奈美は、ただ美味しいアイスキャンディーを溶けないうちに舐めしゃぶる、くらいのつもりで彼女なりに積極的に舌を這わした。
 絶棒にとってそれそれがかえって嬉しかったらしく、しきりに先走りの涙を流してぴくぴくと反応した。

 
 こうして、望は全身を蹂躙されていった。


479:被朗読者21
06/11/30 22:52:24 TNW3WkMS BE:609137257-2BP(121)

 数分毎に絶望ガールズは持ち場を交替した。
 そのため、望は各人の癖に対応することも出来ない。
 そして抵抗する手段が全くないまま、文字通り全身から押し寄せる性感、快感の洪水に溺れていった。

 口移しを担当する者の中には、ケーキの残りや99%チョコ─これは可符香である─などを含ませるコもいた。

 だが、中には望がアルコールに極端に弱いのを知っていて、わざとワインの残りを口移しで飲ませるワルイ娘もいた。
 ワインが喉を通る度に望は身体がカッとなり、意識が朦朧となっていった。

        ☆

(……ん…んんっ!!)

 望は下半身からの快感にも無抵抗でいることを余儀なくされ、まるでコントロール不能に陥っていた。
 ついに誰の口撃により撃墜されたかも分からずに、また大量に発射してしまった。

        ☆

 誰かがケホ、ケホンッと可愛い咳をして噎せている。

 芽留の口の中でイったようだ。

『何だよこれ! 生グセーし にげーな、オイ』

「あ、芽留ちゃんの口でイったのね」
「いーなー」

『よかねーよ! ペッペッ』
 芽留はティッシュペーパーを鷲掴みにすると、その中へ絶棒のエキスを吐き出した。

 またしても望の精を受け損なった千里とまといは、苛立ちを隠しきれないようだ。

「愛が足りないわね。」
「私なら全部飲み干すわ」
「とにかく、次こそは、きっちり私の中でイって貰いますから。」

 他の絶望ガールズも快感を貪ることに決めたようだ。
「それに、私たちも気持ちよくしてもらわないとねー」
「そうね」
「ね~ぇ…ヒック」

        ☆

 芽留の口内への発射を機に、教え子達の淫らな攻撃はさらにエスカレートしていった。
 
 もはや望を快感にヨガらせて楽しむだけでなく、自分達も徹底的に気持ちよくなろう、という意気込みに満ち溢れていた。

 望の全身を絶望ガールズの舌が這い回り、身体の表裏に無数のキスマークをつけられた。

 手の指だけでなく、足の指まで一度に念入りにしゃぶられた。
 指と指の谷間をちろちろっと舌でくすぐったかと思うと、じゅぽっと深く指をしゃぶって吸い上げた。

 さらに、望の指を使って自分を慰めるコまで出てきた。
 指先の儚げで柔らかくしっとりした感覚に、望は言いようのない高ぶりを覚えた。
 教え子の女生徒に、快感を得る道具として自分のパーツを利用されるのは、今の望にとってはマゾヒスティックな悦びとなっていた。


480:被朗読者22
06/11/30 22:55:51 TNW3WkMS BE:208847726-2BP(121)

 望の唇に接吻していた娘達は、自分自身の秘所を舐めさせてきた。
 望の奉仕の度合いが弱まると、顔にグリグリと押しつけてさらなる奉仕を催促した。
 戸惑っていると、望の口に直接ワインを流し込んでから、さらにムギュッと押しつけてきた。
 望は薄れていく意識の中、必死で目の前の百花繚乱のと言っていい花弁の数々に舌を這わせ、舐め続けた。
 首が届く限り、可愛い秘豆も丁寧に舐めしゃぶり、ちゅっと吸ってあげることも忘れないように努めた。

        ☆

 とうに絶棒も彼女たち自身の中に挿入されていた。
 それぞれキツいが個性ある締め付け、娘達の奔放な運動、それに各人の微妙な内部の違いによりもたらされる強烈で様々な快感の迸りに、望も絶棒も翻弄された。

        ☆

 望は性感の万華鏡の真っ只中にいて、周りに広がる極彩色の爛れた世界が広がっていた。

 全身から高圧電流が発生し、脳に快感の連続を伝えていた。
 眼前の中に無数のプラズマ球が発生しては爆発し続けていた。

        ☆

 誰かの中で達してしまったが、だからといって小休止すら貰えなかった。
 続けて他のコに絶棒を初めとする全身を刺激され続け、また望も彼女達に奉仕することを強要され続けた。
 いや、進んで奉仕し続けていたのか、もはや望にも既に分からなくなっていた。

 望は自分でも回数を覚えきれないほど達した。
 この辺りから記憶も途切れがちになった。

        ☆

 だが、千里とまといの声は朧気ながら覚えている。

「…はああぁうぅっ、ようやく私でイってくれるのね。
 ああぁぅ、わたしも、もう、もう。先生、先生、…せんせーーいぃ…!!」

「…うふうぅん、先生に似合うのは、…あぁっ、私よ。
 さ、一緒に…一緒に、いっしょ、いい、ああっいい、いいいいあああぁっ!」

        ☆

 絶え間ない強力な快感の連続とアルコールのせいで意識が麻痺し薄れつつあった望は、脳が快感受容能力をオーバーした処でついに気を失った。


481:被朗読者23
06/11/30 23:00:14 TNW3WkMS BE:626541449-2BP(121)
 目が覚めたら、窓から穏やかな陽光が差し込んでいた。もう朝だった。
 望は布団に寝かされていることに気付いた。
 横になったまま、のろのろと左右を見る。部屋はきちんと片付けられていた。

 トントントントントントン…

 台所から小気味よい音がする。味噌汁のほんわかした香りまで漂ってきた。

(こ、小森さんかな…?!)

 望は昨晩の疲れでなんとも気だるく、布団から起き上がれない。

        ☆

 望が起きたのに気付いたのか、台所から明るい声がかかった。

「おはようございます、先生。」

 声で誰だかすぐに分かった。千里だ。

「早く起きないと、お味噌汁が冷めちゃいます。」

 昨晩の事を思い出して、飛び起きた。
「う…はは、はいっ!」

        ☆

 ちゃぶ台を前にして千里と向かい合った。
 どこから持ってきたのか、千里は割烹着を着ている。良く似合っていた。
 気のせいか、血色が良く、肌もつやつやしているようだ。

 望は以前、無理矢理食べさせられた謎のちくわ料理の破滅的な味を思い出して死にたくなった。
 が、昨日の今日である。無碍に断れない。

「いただきます」
「どうぞ、至らないものですが。
 あ。冷蔵庫の中の余り物を使っておいて、こんな事を言ってはいけませんね。ごめんなさい。」


482:被朗読者24
06/11/30 23:06:19 TNW3WkMS BE:974619078-2BP(121)
 香りは宜しい。外見も普通の味噌汁だ。具は豆腐に葱である。
 恐る恐る一口啜ってみた。

 旨い。

 もう一口…本当に美味しい。
 ご飯の炊き加減も上々だし、干物も上手に焼いてある。
 大根おろしまできっちり添えてある。

 ふと千里の手元が目に入った。
 指には古傷がたくさんついている。
 料理をかなり練習したのに違いない。

「木津さん…」

 だが、自分のために練習してくれたんだろうか、とは決して考えないのが、良くも悪くも望の思考回路であった。

 つい、素直に誉め言葉が口をついて出た。

「あなた、いいお嫁さんになれますよ」

        ☆

 ─これだ。このタイミングでこの言葉!─

 千里は悟った。この手で絶望先生はこれまで数々の女性を落としてきたのだ、と。

 ─霧ちゃん、芽留ちゃん、まといちゃん、…晴美だってそうに違いない。

 確かに自分は精一杯努力してきた。

 先生にしてみれば、眼前の努力あるいは才能の成果に対して発する、普通の誉め言葉にすぎない。
 そうに違いない。分かっている。充分分かっている。

 でも、言われた方は思わず舞い上がってしまう。
 自分だけを特別視してくれていると思ってしまう。
 この間ゼクシィで見た素敵な家と素敵なカップルの写真をつい思い起こしてしまう。

 何とも小憎らしい…─

 望を見た。端正な顔でにこにこしている。私の心を惑わす憎い笑顔だ。

 そんな奴には罰として、こちらもにっこり微笑んでこう言ってやろう。

「…ありがとうございます。」


483:被朗読者25/E
06/11/30 23:08:55 TNW3WkMS BE:939810896-2BP(121)

 ─ああ……でも、もう少し。もう少しだけ私も夢を見ていいかしら。

 先生…好きです。愛してます。

 もう少しだけ、二人っきりでいさせて下さい…。─

「お茶、淹れますね。」
「あ、どうもすみません」

 千里はゆっくりとお茶を注いだ。

        ☆

 外は風の音もせず、静かなことこの上ない。
 しかも快晴の爽やかさが窓から伝わってきている。

 今日は晩秋の穏やかな一日になりそうである。

─[完]─



484:214
06/11/30 23:18:33 TNW3WkMS BE:730964467-2BP(121)

 以上です。
 長文の上に乱筆乱文深謝。
 
 途中でご支援いただいた方に感謝です。
 なんとか秋の内に投下することができ、ほっとしてます。


485:名無しさん@ピンキー
06/12/01 01:30:00 RUfT78WN
>>484
GJ!

486:名無しさん@ピンキー
06/12/01 21:02:19 inynFtzO
絶望ガールズこえーww
先生がうらやましいようなうらやましくないような複雑な気分だ
GJ!

487:名無しさん@ピンキー
06/12/01 22:01:52 SAzCng53
いや、俺は正直に言うぞ、先生がうらやましいー!GJ!

488:名無しさん@ピンキー
06/12/08 00:07:27 25/FV+t/
皆で交の世話をすることになり

風浦→まとい→藤吉→カエレ→奈美→木津→あびる→芽留→マ太郎→小森の順で家を周り、各場所でエロ+トラウマを作ると言うネタを書こうと思ったが文才のなさに絶望した

あとはまかせたぜ

489:214
06/12/08 23:47:36 lowB2FUR
うひゃー、10人っすか!
凄いこと考えるなあ…脱帽!
せっかくお題をいただいたので、なんとか考えてみますね。
個人的にはカエレ・芽留・マ太郎が激ムズ。どうしても頭の中で動いてくれない…
特にカエレ。彼女は私の頭の中ではマグロ状態です。どう突っ込んでも無反応。
以前のスレに載ってたカエレやマ太郎がヒロインのSSを読み返す度に感嘆しきりです。

490:名無しさん@ピンキー
06/12/09 00:57:55 UkxcQvmV
カエレ・芽留・マ太郎は個性があるからね

カエレは人格によって攻め受けが変わるしなぁ

芽留はケータイないと話せないし、マ太郎はエロが想像できん

491:名無しさん@ピンキー
06/12/10 01:21:40 QYymmdSe
芽留はただ喘ぐしかできないというのがいいんじゃないか

492:名無しさん@ピンキー
06/12/11 00:59:42 pB8Sb5Np
お前のまんこを嗅がせろぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!


          ,, --─-- 、._
       ,.-''"´           \
     /                ヽ、   
    /     (Φ),   、(Φ)     ヽ
     l    `ー ,,ノ(、_, )ヽ、,,.        l   
    .|  ///   `-=ニ=-.   ///     |   
     l       `ニニ´.           l
    ` 、  /⌒⌒i   /⌒ヽ        /
      `/    |   |    \    /

妖怪まんこ嗅ぎ
もし嗅いだ時、悪臭を放っていたならば?妖怪まんこ嗅ぎが悪臭を全部吸い取って
くれて翌朝にはほのかに薔薇の香りのするアロマまんこになっているという。
このように妖怪まんこ嗅ぎはやさしい一面を持っている。
                 (民明書房刊 「妖怪まんこ嗅ぎ」 より)

まんこ嗅ぎの棲家は、このスレ。
スレリンク(jsdf板)


493:名無しさん@ピンキー
06/12/14 00:33:08 pIXyVDYx
今週の倫様とカフカの可愛さは異常

494:名無しさん@ピンキー
06/12/14 08:33:12 3DOqVo5g
倫「女ものの下着なんぞ、男にとっては要らんだろ?」
 「しかも使用済みで、おまけに洗ってないぞ?」


倫「…え?喜んでいるのか…?庶民の感覚はよく分からん…」

495:名無しさん@ピンキー
06/12/14 21:53:03 TqVA9mqX
それ、ポルシェより欲しい。

496:名無しさん@ピンキー
06/12/14 22:52:32 gzgaTxw7
wikiが見当たらない俺に誰か愛の手を。

497:名無しさん@ピンキー
06/12/14 23:43:33 dGo5vR1d
どのWikiのことなのかkwsk

498:496
06/12/15 15:43:18 QAIS+kOn
まとめwikiって無いのか?

499:名無しさん@ピンキー
06/12/17 00:50:53 K6fWmuy9
エロパロ板でぐぐるとよろし

500:214
06/12/17 22:13:56 laVnI7Fo BE:487310047-2BP(121)

第六集買いました。
あびるは色白だとばっかり思ってましたが、日焼けしたあびるも健康的でいいですなあ。惚れ。

さて、季節ネタです。今日行われている行事について4レス投下します。
ちょっとだけ先生にいい思いをしてもらいたいと思って書きました。

501:メリークリスマス先生1
06/12/17 22:21:21 laVnI7Fo BE:626540494-2BP(121)
 望は緊張していた。いくら教師とは言え、急に多数の聴衆の前に姿をさらすのは度胸がいるものである。

 実は今朝、智恵先生から電話がかかってきた。いつになく慌てた様子だった。

「朝早くすみません。先生、ちょっとお願いが」

 何でも、終演時に舞台上の団員に花束を贈呈役の人が急に都合が悪くなったので、代わりにその役をしてほしい、とのことだった。
 電話の様子から本当に困っていて切波詰まってる様子が伺えたので、望は下心無く快諾したのだった。

        ☆

 演奏会は順調に進行していた。両手に白い手袋をした女性たちがハンドベルを手にし、クリスマスにちなんだ曲を次々と演奏していた。
 ハープや若干の打楽器まで入っている、かなりの規模の編成である。雰囲気も和やかであった。

 ラストの曲も終わり、会場が拍手で包まれた。
ここで望が花束を持って舞台中央へ向かった。

 いつもの大正書生風の和服の上にサンタの衣装をまとい、サンタの帽子までかぶっている。いわば和風サンタである。

 元々背が高くすらっとしているので、望の和風サンタが舞台袖から登場したとき、会場は軽いどよめきと共に一層の拍手に包まれた。

 望は照れながら、演奏メンバーの中央にいた智恵先生に花束をゆっくり渡した。
 二人で前を向き、揃って丁寧に一礼すると、会場は万雷の拍手となった。

 その時、一歩奥に下がっていた周りの楽員が半数は二人に、別の半分は会場に向かってクラッカーを鳴らした。

 突然の爆発音に吃驚する間もなく、望を除く皆が

「メリークリスマス!」

と口々に叫んでは会場に手を振り始めた。よく分からないまま、望もノリで手を振った。
 
 嵐のような拍手が続く中、緞帳がゆっくりと降り、コンサートは無事幕を下ろした。

        ☆

 成り行きで会場の後片付けを手伝っていた望は、なし崩しに打ち上げに連行された。
 打ち上げといっても居酒屋ではなく、おしゃれな喫茶店兼カフェバーでするのだ。主な客層が若い女性だと言うことが一目で分かる所である。

「それでは、演奏会の無事成功を祝して、カンパーイ!」
「カンパーイ!!」「カンパーイ!!」

 乾杯の後、早速話の輪があちこちに拡がった。
 望は改めて団員を見渡してみた。
 全員女性である。女子大生や20代といった若い女性が中心だった。
 それでいて、女子大でハンドベルをやっていた人たちがそのまま続けて演奏している、という年季の入ったプレイヤーが多かった。
 日頃は各地の老人ホームや介護施設を慰問してミニコンサートをしているようで、なかなか活発な活動をしているようだった。

        ☆

 皆の話が弾むのを聞きながらケーキをほおばっていた望は、急にギターを手渡されて戸惑った。クラシックギターである。

 何でも一人ずつ一芸を披露せよ、とのことらしい。望がギターを弾けるのを智恵が知っていたのだ。

 当初、望は遠慮しようとした。
 だが、誰も許してくれそうにないし、それにせっかくの良い雰囲気に水を差したくない。
 とうとう一曲弾く羽目になった。もちろんメロディーにその場でコードを付けるだけのぶっつけ本番である。準備などしていないのだが…

「えー…では、さきほど皆さんが演奏されていた曲で恐縮ですが、『清しこの夜』を」

502:メリークリスマス先生2
06/12/17 22:32:52 laVnI7Fo BE:1096446479-2BP(121)

 短い拍手の後、望はゆっくり静かに弾き出した。

─ソ  ラソ ミ……

 思いがけず上手い。昔ずいぶん弾き込んでいたようだ。クラシックギターの透明で柔らかな音色が皆の心に沁みた。
 やがて、最後の弱いCの和音のアルペジオもつつがなく終わった。

 しばらく皆無言だった。ふと静かな拍手が起こり、それがだんだん大きくなった。
 中には目に涙を浮かべている人もいる。メンバーの中で絶望先生の株が一気に上がった。

「ちょっと智恵ちゃん、そんなイイ人隠してたなんてズルいわよ」
「そうよー」
「うちらの楽団で飼いましょ」
「今からでも私、大丈夫かなー」

 もちろん智恵はまともに答えずに微笑するばかりである。そこで、アタックの矛先は絶望先生に向かった。

「よーし、さあ飲んで」
「あたしのもお願いー」
「私の杯、断りませんよね」

 絶望先生は断りきれずに団員たちからシャンパンやらワインを注ぎ込まれ、たちまち昏倒した。
 ただ、意識の無くなる直前、店の隅に肩の下までウェーブした黒髪を伸ばした青い目の少女が佇んでいたのが眼に入った。感じいいコだな、と思いながら望は意識を失っていった。

        ☆

 目が覚めると、自分がベッドに寝かされているのに気づいた。見覚えのある部屋だな、と周りを見回していると
「あ、絶望先生目が覚めたみたいです」という声がした。あびるである。

「あ、先生、お目覚め? 気分悪くないですか?」
「智恵先生…ええ、単に寝ちゃっただけみたいです。大丈夫ですよ。ははは。はは」
「じゃあこっちに来て。私たちだけのクリスマス会しましょ。ちょっと早いけど」
「はあ…」

 やりとりをしているうちに思い出した。ここは智恵先生のマンションである。

 リビングにはあびると智恵がいた。テーブルにはクリスマスらしいメニューが並んでいる。

「ところで小節さん、あなた演奏会にはいつから…」
「髪をほどいてたし、青のカラーコンタクトをしてたからわからなかったでしょう。ずっといましたよ」
「え? そうだったんですか」
「先生がギターを弾いてたのも、智恵先生に膝枕して貰って気持ちよさそうに寝てたのも」

―あ。ひょっとして、あのコが…

 だが、目の前のあびると記憶の片隅の女の子の姿とがどうも一致しない。
「まあ、ギターはともかく、膝枕はした覚えがないんですが…」

 智恵はにこにこしながら、写真を数枚取り出して望の目の前に並べた。
 そこには、智恵の膝で気持ちよさそうに無防備な寝顔をさらけ出している望の姿があった。

「こ、こここ、これは!?」
「最近はデジカメで撮ったのをすぐプリントできるから便利になったわねぇ」望は脇に冷たい汗をかいた。
 側であびるがにやにやしている。
「まあ先生ったら、鼻の下伸ばしちゃって」望の膝を抓った。
「アイタタ…」

503:メリークリスマス先生3
06/12/17 22:41:39 laVnI7Fo BE:835387586-2BP(121)

 あらかたテーブルの上のモノを片づけ終わってマッタリしていると、あびるが話しかけてきた。
「ねえ、先生。これ、二人からのクリスマスプレゼントです」
「開けてみて」
「え!?」見ると小さいがしっかりした箱型のものが丁寧にラッピングされている。
「そ、そんな、悪いですよ」
「いいから。さ、どうぞ」

 望が包みをガサゴソ開けてみると、小綺麗な箱が出てきた。箱の中から、銀色に輝く懐中時計が出てきた。

「こ、こんな高そうなもの…」
「和服に似合うのは懐中時計かなって。先生はよくケータイの画面を時計代わりに見てるから」
「はは、これは参りました。じゃあ、ありがたく頂きます…と申し上げたいんですが」望の声が小さくなった。

「私、油断してまだお二人にプレゼントを買ってないんです。スミマセ」最後の方、消え入りそうになる声を二人が遮った。

「あら、気になさらないでいいのに」
「そうそう、それに」ここであびるがいたずらっぽく付け加えた。
「今から身体で貰う、という手もありますし」

「へ!?」望は一瞬何のことか分からなかったが、二人に両腕を取られベッドルームに連行される段になってようやく悟った。

「ちょ、ちょっと待って下さい。あの、あのですね。心の準備というものが…」

 もちろん二人は耳を貸さなかった。望の腕をわざと自分の胸に押しつけ、哀れな子羊が真っ赤になって狼狽するのを楽しみながら、ベッドへ引き連れていった。

        ☆

 二人は手早く望の着衣をはぎ取ると、サンタの帽子と上着だけ着せて寝かせた。そして自分たちも下着だけになった。

「さあ、今日はステキなサンタさんに感謝して」
「いや、いいですから、あの」
「…縛って欲しい?」
「いや、それはそのぅ」
「じゃあそのまま。動いちゃダメ。動いたらお仕置きよ」
「とほほほ…」

 望の動きを封じると、智恵はあびるに優しく指示した。
「小節さんは右半分ね。私は左半分よ。二人で同じようにサンタさんを愛してあげましょ」
「はい」

 二人は代わる代わる望の唇にチュッチュッと接吻したかと思うと、左右に分かれて耳に取り付いた。

 智恵が左耳をぺろっと舐めると、あびるも右耳をぺろっと舐める。
 耳たぶをはむはむしたり、ふぅーっと息を吹きかけたり、舌先を立てて耳の穴の縁をなぞったり。正確な左右対称の動きであった。

 片方の耳だけでも刺激されるとたまらないのに。それがダブルでやって来るのだ。望は身体が何度もピクピクッと震えた。

        ☆

 次いで二人の舌が首筋を過ぎて胸へと下りてきた。

 智恵が舌先で左胸の周りを一周すると、あびるもまったく同じように舌先を動かす。智恵が乳首をちゅうっと吸い上げるとあびるもそれに従う。

「はああぁっ」胸が敏感な望は、早くも身体の芯に火が点いたのを自覚した。

 ここで智恵はあびるに、手を遣うよう目配せした。あびるは黙ったまま、分かりましたというように頷いた。

504:メリークリスマス先生4/E
06/12/17 22:48:36 laVnI7Fo BE:417694346-2BP(121)
 二人掛かりで望の両乳首をクリクリしながら、智恵は絶棒へ左手を伸ばした。あびるも右手を伸ばした。

 智恵は既に半勃ちだった絶棒の側面に掌をあてがった。あびるも同じようにし、ちょうど二人の掌で絶棒をサンドイッチする形になった。そしてやわやわと掌を前後しはじめた。

「はああぁっ」自分で慰めるのとは全く異なった刺激に望は喘いだ。

 続いて二人は黙ったまま舌先を胸から腹へ、腹から絶棒へと這わせたかと思うと、掌を離し、根本から絶棒を舐め上がった。
 そして、逞しくなっているピンクの頭に優しく吸いついた。

「ふわあぁ…」望が腰を捩った。だが二人は容赦なく、その後も絶棒に舌技を施した。智恵がある動きをすると、すぐにあびるも真似る。
 
 まるで鏡の内外で美しい映像が繰り広げられるように、あびるは智恵の動きを模倣し、学んでいった。

        ☆

 望は身体全体を―そして何よりも絶棒を―左右両側から均等に愛撫されるという妖しい感覚に溺れた。

 やがて腰の底から鈍い射精感が首をもたげてきた。

 すると、智恵が
「先生、そろそろでしょう」と見透かしたように尋ねてきた。

「は、はい…」望は掠れる声で答えた。自分の身体の細かい動きまで全て智恵に察知されている、という被虐の喜びに震えた。

「ふふっ。じゃあ、これでイケるかな」

 こういうと、智恵は上も取ってしまい、胸で絶棒を挟んできた。ただ挟みようが浅い。するとすぐにあびるも挟んできた。
 つまり、四つの優れたおっぱいが絶棒を優しく包みこむことになったのである。

 やがて智恵とあびるは呼吸を合わせて乳房を上下させ始めた。

─ずりゅっ、むにゅっ、ずりゅっ、むにゅっ…

「う…うわあぁ…はうぅ」望は未知の技を掛けられ、甘美なラストスパートに向かって疾走していった。

 一方、智恵とあびるも互いの乳首が触れ合ったりして生じる妖しい感覚に酔った。
 それを恥じらって隠すかのように、かえって二人は胸の動きを速めていった。

「はぁっ…ち、智恵お姉さま…へ、ヘンなの」
「う…うぅっ……あびるちゃん…」

        ☆

「智恵先生、小節さん、も…もう、もう」
さんざん我慢した望だが、もう余裕がなくなっていた。すると智恵は

「あびるちゃん。最後よ。もっと力を入れて。ほら、こうよ」と言うやいなや、胸に添えた手に力を込めて熱烈に絶棒を扱き始めた。

「はい、お姉さま」あびるもすぐに後を追い、同じく激しく絶棒を扱きたてた。

「はあああっ! うぅ、出る、イく、もう」
 二人の息の合った攻めにあっては、いくら望が我慢していても無駄である。一気に絶頂へ連れていかれた。

「はぅあああああああぁぁぁぁぅぅぅっッ!!」

 絶棒から吹き出した白濁汁が二人の胸や顔に降りかかった。だが、二人は構わずに乳房を動かし続けた。望の絶棒は未だ硬度を失っていないようだ。

 望のセイ夜は今始まったばかりである。これから美しき二人のプレイヤーによって高らかにセイなる響きを奏でられるに違いない。

─[完]─

505:214
06/12/17 22:52:55 laVnI7Fo BE:417693683-2BP(121)

以上です。

>>488でいただいた交の話ですが、筋は全部出来ました。肉付けが四人分ほど終わったところです。遅くて申し訳ないのですが、いましばらくお待ちいただければと思います。
 

506:名無しさん@ピンキー
06/12/17 22:58:43 c2UZXewu
ホワイトクリスマスGJ!

507:名無しさん@ピンキー
06/12/18 07:05:07 XJnFRdPc
超GJ

次の作品も期待してます♪
頑張ってくださいね

508:名無しさん@ピンキー
06/12/20 00:50:10 TqWwXd59
GJ!!

509:名無しさん@ピンキー
06/12/20 00:54:57 DNGqNVzk
過疎スレなのに神は来るんだなあ

510:名無しさん@ピンキー
06/12/20 20:52:17 XoyMv14F
1人の神が頑張ってくれてるよな
感謝、感謝(-人-)ナムナム

511:名無しさん@ピンキー
06/12/22 00:04:04 +tr2B6Ou
「メリー苦しみます」とベタな事を言ってくれた倫様なら、
きっと「メリークリ○○ス」とも言ってくれるはずだ。と思った。

512:名無しさん@ピンキー
06/12/24 00:45:22 rytV7AoN
新刊に出てきた、加賀愛ネタで書いてくれる人いないかなぁ

513:214 ◆n6w50rPfKw
06/12/26 23:48:50 TIP5oaby BE:208847434-2BP(177)

 遅くなりましたが、>>488でいただいたお題のSSがようやくできたので、これから投下します。ちょっと思うところがあって、トリを付けてみます。
(コテハンはどうしようか考え中)

>>506-510
ありがとうございます。いただいたレスを励みにして、なんとかアップにまでこぎ着けました。

お断り:夏目漱石の『夢十夜』を下敷きにしています。なので、悪夢も含まれます。

 また、内容の関係で、お題の順番の内、可符香ちゃんと千里ちゃんだけ入れ替えました。

 あと、レス数がちょっと多くなるかもしれません。以上三点、ひらにご容赦のほどを。



514:交の夢十夜1 ◆n6w50rPfKw
06/12/26 23:54:19 TIP5oaby BE:278462944-2BP(177)

     第一夜

 こんな夢を見た。

 手の切れるような冷たい水を洗面器に汲み、千里お姉ちゃんの枕元へ持っていく。タオルを浸してよく絞り、お姉ちゃんのおでこに載せる。
 タオルはたちまち温くなり、見る間に乾いてしまう。もう一度洗面器に浸して絞る。そうしておでこに載せる。洗面器の水を替える。…

 何度かこんなことを繰り返す。お姉ちゃんは熱が高く、ひどく寝汗をかいている。オレは乾いたタオルとパジャマを持ってくると、布団を取ってお姉ちゃんのパジャマを脱がせた。そして、体中に浮いてる汗を拭い始めた。

 熱で蒸れるので、もともと下着はつけていない。首筋からおっぱいの谷間や下、白いお腹から足の付け根や太腿なんかの汗もきちんと拭いた。
 病気の時なんだから、恥ずかしいなんて言ってられない。拭き残してお姉ちゃんが気持ち悪くならないよう、背中の方まで丁寧に拭いた。

 着ていたパジャマは汗でぐっしょり湿っていたので、別のに着せかえた。


 千里お姉ちゃんが目を覚ました。

「交クン…ありがとう。」細く弱い声だ。見ると、力なく微笑んでいる。
「いいってことよ。病気の時はお互い様じゃないか」

 お姉ちゃんはしばらく目をつぶっていたが、ふと目を開くとオレを呼んだ。

「交クン。」
「何?」
「…私は、もう、死にます。」

 オレはまさか、という思いでお姉ちゃんを見た。
「お姉ちゃん……な、何バカなこと言ってるんだよ。そんな訳ないじゃないか」

 しかし千里お姉ちゃんは静かな声で、でもはっきり言った。
「いいえ。私は、もう死ぬの。」

 千里お姉ちゃんの顔色は、熱のせいで血が上り、ほっぺたなどはいつもより赤いくらいだ。死にそうになんか見えない。

「そんなこと言うなよ」と言いながら、ふと、こういうほっぺたは前に見たことがあるのを思い出した。そうだ、母ちゃんの時と同じだ。母ちゃんはあの時……

 オレはたまらなくなって千里お姉ちゃんの手を取った。
「お姉ちゃん、死んじゃやだ! オレを一人にしないでくれよ。寂しいよぅ」思わず涙がこぼれた。
「ごめんね…交クン、泣かないで。」声を出すのも辛そうだ。まさか、本当に死んでしまうのだろうか…

 しばらくして、千里お姉ちゃんが言葉を継いだ。
「死んだら、埋めてね。そして、お墓の側で待っていて。ご両親と一緒に迎えに来るわ。」

 オレは、いつ来てくれるのと聞いた。
「さやさやと、柔らかな風がそよいで、白い花が咲く頃に。交クン、待っていられるかしら。」
 オレは黙ってうなずいた。お姉ちゃんはほとんど聞き取れないほど小さな声で、
「それまで…ずうっと…待っていてね。」と途切れ途切れに言った。

「ずうっと……ずうっと私の墓の側で…座って待っていて。きっと…きっと一緒に…迎えに…来る……わ。」

 オレは涙を堪えて、
「…うん。…待ってるよ」とだけ返事した。

 すると、一瞬微笑んだ千里お姉ちゃんの瞳から、だんだん光がなくなってきた。涙がうるうるっと溢れ、……眼が静かに閉じた。目尻から涙が一筋、つうっっとこぼれた。―もう死んでいた。

「千里お姉ちゃーーーん!」オレは初めて大声で泣いた。
「やだよやだよ! オレ、またひとりぼっちになるの、やだよおおぉぉぉ! うっ…うっ…」


515:交の夢十夜1 ◆n6w50rPfKw
06/12/26 23:57:35 TIP5oaby BE:626540966-2BP(177)

 泣きくたびれたオレは家の外に出た。真っ黒な地面に穴を掘った。お姉ちゃんを穴の中にそおっと寝かせた。
 星も出ていなかったけど、お姉ちゃんの死顔は女神様のように美しかった。

 ざっ……ざっ……ざっ……

 オレは柔らかい土を手で掬い、足の方からそおっとそおっと掛けていった。
 最後に顔に土が掛かり、とうとうお姉ちゃんが見えなくなってしまうと、また涙があふれてきた。

 オレは花瓶からありったけの花を持ってきて、お姉ちゃんの顔が埋まっている所に置いた。そしてその前に座って待った。

 長い長い間、オレはじっと待っていた。ただただ待っていた。いつしかオレは腰から下が腐って土に還っていた。それでも、お姉ちゃんときっとまた会える、と思いながら待っていた。

 お姉ちゃんの顔の上に置いた花はずっと枯れないままである。気が付くと、オレは一輪のスミレになっていた。

 ふと目の前の花が、まとまってふるふるっと震えた。そして茎が絡まって一本になりながら、オレの前に伸びて来た。来る間に色とりどりの花が細長い一輪の蕾にまとまって、オレの前で首を傾げるように留まった。

 と思うと、一度オレに頷きかけるように揺れた蕾がみるみる膨らみ、大きく花開いた。真白な百合がオレに挨拶をするように風にそよいだ。その度に懐かしい匂いがオレを包みこんだ。

―この匂いは!……母ちゃんの匂いだ!! 
 スミレになったオレは、嬉しさのあまり花や葉や茎全体を細かく震わせた。

 すると、花びらがそれに答えるかのようにむくむくっと広がり、オレを優しく包み込み始めた。
 そして深い緑の葉が大きく横に広がったかと思うと、オレをしっかりと抱いてきた。この抱き方にも覚えがあった。―父ちゃんだ!


 いつしか、オレは紫の小さな光となって、無数の星が煌めく銀河を進んでいた。オレの両脇に白く大きな星が二つあった。白く強い光が父ちゃん、やはり白くて暖かい光が母ちゃんだ。

―父ちゃん! 母ちゃん! やっと会えたね……オレ、寂しかったんだよ! もう、ずっとずっと一緒だよ!

 父ちゃんと母ちゃんは優しく瞬いた。輝きが強くなった。

 気が付くと、オレたちの後ろから赤い星と青い星がしずしずと寄り添ってきた。

 赤い星は千里お姉ちゃんだった。

―千里お姉ちゃん! また会えたんだね! 父ちゃんと母ちゃんを連れてきてくれてありがとう!

 赤い星が、ちかちかと瞬いた。隣の青い星は、……望おじさんだった。

―そうかぁ…千里お姉ちゃん、望おじさんと一緒になったんだね! おめでとう!

 千里姉ちゃんは、恥ずかしそうに小さく瞬いた。気のせいか、星の赤さがますます増したように思えた。青い星も、照れくさそうにぴかりと瞬いた。

―二人とも、幸せにね!

 オレは二人に呼びかけた。そうしてオレたちは一緒に、銀河の彼方へどこまでも流れるように進んでいった。



516:交の夢十夜3 ◆n6w50rPfKw
06/12/26 23:59:18 TIP5oaby BE:974619078-2BP(177)

      ☆

「まあ、大きな流れ星!」千里お姉ちゃんが感嘆した。
「……オレ、流れ星、あんまり好きじゃないな…」
「今晩は流星群が来るの。晴れてるから、運が良ければ一晩中、流れ星が雨みたいに夜空を流れるのよ。」
「………」オレは涙がこぼれそうになったのを堪えた。
「……ん…次の流れ星にお祈りしようか。お父さんとお母さんに早く会えますようにって。」
「……うん…」
「……あ、ほら!………………お祈りした?」
「…うん、したよ」
「よーし。…じゃ、そろそろ帰ろうか。」
「うん!」


517:交の夢十夜4 ◆n6w50rPfKw
06/12/27 00:05:00 TIP5oaby BE:487310047-2BP(177)

     第二夜

 こんな夢を見た。

 まといお姉ちゃんとお風呂に入っている。お姉ちゃんは美人だ。丸顔で眼がぱっちりしている。おっぱいもふっくらしていて、綺麗な形だ。
 お姉ちゃんは湯船に浸かっているとき、手がおっぱいに触れても叱らない。―おっぱいは柔らかかった。

 身体を洗ってもらってるとき、ぼーっとお姉ちゃんの顔やおっぱいを見つめていると、

「交クン…ちゃんと剥いて洗ってる?」と聞いてきた。

「むいて? なにを?」よくわからなかったので聞き返した。するとお姉ちゃんは、

「ふふっ。ここよ」といってオレのおちんちんを掴んできた。

「や、やめてよー」オレは恥ずかしかった。でもお姉ちゃんは構わずムきはじめ、とうとうずるっと全部ムいてしまった。

「う、うわあああぁっ」
 自分のおちんちんがむけるなんて正直思ってもみなかったのでびっくりした。それに、おちんちん全体がジンジンして、お腹や足が震えてくる。

 ぴくぴくしているおちんちんを、まといお姉ちゃんは丁寧に洗い始めた。

「うわああああぁ! お姉ちゃん、止めて! 止めて!」

 痛くはないけれど、おちんちん全体に火がついたみたいで、熱くて熱くてたまらない。このままだと取れてしまいそうだ。でも、まといお姉ちゃんは丹念に洗い続ける。とうとう途中では止めてくれなかった。

 ようやく洗い終えると、何度もお湯をかけ指できゅっきゅっと擦りながらシャボンの泡を洗い流した。

「ううう…ひどいや、まとい姉ちゃん」
「あらあら。でも、綺麗にしてないと、あとで痛痒くなって、腫れてきちゃうのよ」
「…そうなの?」
「うん。しまいには腐って取れちゃうの」
「うわー…それはやだなぁ」
「それに、交クンの将来の結婚相手が困るわ」
「? どうして?」
「ふふっ、そのうち分かるわ」まとい姉ちゃんは答えをはぐらかした。


風呂から上がってパジャマを着ていると、まとい姉ちゃんが
「さ、赤チン塗ってあげるから」と言ってきた。
「どこに?」
「さっき剥いたおちんちんよ。消毒しとかないと。ばい菌が入ったらいやでしょ」

「えー、いいよー」オレは断った。もうおちんちんをイジられたくなかったからだ。

 でもまとい姉ちゃんはしつこかった。しまいにはオレを追っかけてきた。もう少しで捕まりそうになったので、腕をふりほどいて逃げ出した。

「待てぇ~~~」まとい姉ちゃんが怖い顔をして追ってきた。

 部屋を飛び出して家中を逃げ回ったが、ついに捕まってパジャマをずるっと下げられた。

「うわあああん、いやだよぉ」

 オレはじたばたしたが、とうとうまたまといお姉ちゃんにムかれて、赤チンを付けられてしまった。





518:交の夢十夜5 ◆n6w50rPfKw
06/12/27 00:08:54 i3g2Lbxy BE:696156858-2BP(177)

 今オレのおちんちんは頭が真っ赤に染まっている。光の加減で所々緑色が浮いて見えることもある。

「さーてと。あとは…」まだ何か付ける気だ。
「もういやだァーーーーーー」

 これ以上何かつけられたら本当におちんちんが取れてしまう気がしたので、上はパジャマ、下はフリチンのまま外に飛び出した。


 どのくらい走っただろう。風呂上がりでもあるし、とにかく喉が渇いて仕方がない。それにちょっとお腹も空いている。たまたまそこにあった駄菓子屋に飛び込んだ。

 店のばあちゃんが親切で助かった。ヘンな格好で店に飛び込んできた訳を聞くと、ジュースやお菓子をたらふく飲み食いさせてくれたのだ。途中お腹が空くだろうと、胸ポケットがパンパンに膨らむほどお土産まで入れてくれた。

「ところで、そのまといお姉ちゃんってのは、どんな顔だい?」
「美人だよ。丸顔で」
「へえぇ。そうかい。…で?」
「目もぱっちりしてる。でも、キレると怖いかな」
「ふーん……じゃあ」ここでばあちゃんが自分の顔を手でつるりと撫でた。

「…じゃあ、こんな顔だったかい」

 見ると、ばあちゃんの顔に鼻や口はついてなく、卵のようにつるっとしていた。ただ、まとい姉ちゃんの大きな目だけが二つ光っていた。しかも鬼のように怖い目をしている。

「うわあああああっ!」

 オレは駄菓子屋さんを飛び出し、やみくもに走った。どこをどう走ったかなんて二の次だった。とにかく遠くへ逃げたい一心でひたすら走り続けた。


 気がつくと、原っぱにいた。息が切れたので一休みして胸ポケットのお菓子を食べようとした。

 お菓子の箱を開けようとして、ハッとした。箱に目がついていて、オレを睨んでいるではないか。

「うわーーんっ」オレはその箱を中身ごと投げ捨てた。

 ポケットに入っていた他のお菓子にも全部目が付いていたたので、オレは泣きながら全部捨て、そこを逃げ出した。


 もうどれくらい走ったかわからない。辺りはベタを塗ったように真っ暗で、どこにいるのかまるで見当が付かない。

 ゼーゼー言いながら膝に手を突いて立ち止まった。休みながらふと前を見ると、空中の闇に不気味な目がぽつ、ぽつ、ぽつぽつぽつとみるみる浮き上がってきて、みなオレを睨んできた。

 慌てて方向転換し、右へ逃げた。すると、はるか先に大きな灯りが二つ見える。車のヘッドライトだろう。
「うわーん、助けてぇぇー」とその灯りに向かって手を振りながら一目散に走った。

 ところが、それはヘッドライトの光などではなかった。拳ほども大きな目玉が二つ、ぴかぴか光ってはオレを睨みつけていたのだ。

 悲鳴を上げて回れ右をしたが、もう遅かった。四方八方からありとあらゆる目という目がオレを取り囲み、睨み付けていた。もうどこにも逃げられない。

 その場で頭を抱え込もうとして気がついたら、オレの掌にも目が付いていてオレを睨んでいる。
 手を前に突きだし下を向いたら、おれのおちんちんの先までもが目玉になって、オレをじぃっと見つめていた。白目のところがひどく血走っていて、赤目と言っていいくらいだ。

519:交の夢十夜6 ◆n6w50rPfKw
06/12/27 00:10:14 i3g2Lbxy BE:278462382-2BP(177)

 もうだめだと思ったその時、足下が急に割れて大きな目が開いた。そしてオレはその真っ黒な瞳の中にすうっと吸い込まれていった。

「うわああああああああああああぁぁぁぁ!」

 オレをすっかり飲み込んでしまうと、その大きな目はパチリと閉じた。すぐに辺りは真っ暗になり、何も見えなくなった。

      ☆

「交。話すときはちゃんと人の目を見てお話しなさい」
「い、いやだよう」
「どうして?」
「だって、目を見るの、怖いんだもの。目怖い!」
「うーん…望お兄様に続いて交も伏目がちな人間になってしまうのか…思えば不憫な」



520:交の夢十夜7 ◆n6w50rPfKw
06/12/27 00:13:58 i3g2Lbxy BE:556925748-2BP(177)

     第三夜

 こんな夢を見た。

 夜道をお姉ちゃんに負ぶわれている。頭の形から、晴美姉ちゃんだとわかる。ただ、いつの間にか二人とも服を脱いでいて、裸である。裸の晴美お姉ちゃんが、やはり裸のオレを負ぶってとぼとぼ歩いているのだ。

 山あいの道を歩いているらしく、木々やら岩肌やらの影が見える。空は星一つ出ていない。真っ暗闇である。

 お姉ちゃんの背中にオレのおちんちんが当たっているが、お姉ちゃんは何も言わない。おちんちんから、お姉ちゃんの背中の温もりが伝わってくる。

 晴美お姉ちゃんの足取りはゆっくりしている。
 
「お姉ちゃん、重いかい?」
「んー? 重くないわよー」
「そう……何だか、ごめんね」
「気にしない、気にしない」

 また黙ってお姉ちゃんは歩き始めた。

 負ぶわれているうちにウトウトしていたが、ふと目を覚ますと、いつの間にかお姉ちゃんの背が縮んでいる。

「お姉ちゃん、背が低くなった?」
「んー? そうかなあー」

 そう返事をしたのが合図だったかのように、オレを負ぶったまま、お姉ちゃんの背がすうーーーっと縮んでいった。
 いつの間にかオレと同じ背丈になってしまったかと思うと、歩く度にさらにずんずん縮んでいった。


 ちょうど分かれ道に来た。
「ちょっと休もうよ」
「……そうね。……どうもありがとう」

 見ると、晴美お姉ちゃんは、とうとう卵になってしまっていた。
 卵にお姉ちゃんの顔が付いてて髪の毛が生えている。おまけに眼鏡をかけ、横と下からもやしみたいに細長い手足が伸びている。

「どっち行こうか」お姉ちゃんが尋ねてきた。

 右の方は、先に明かりがかすかに見えたが、峠を越えて行くようだ。左は先が真っ暗だけど緩やかな下り坂で、晴美お姉ちゃんには楽なように思えた。

「うーん…左にしようかな」
「ごめんねー。気を遣わせちゃって」お晴美姉ちゃんは済まなさそうに付け加えた。

「申し訳ないんだけど、私、背が縮んだみたいなの。だから、交クンのおちんちんを担がせてね。そうしたら大丈夫だから」
「いいよ、お姉ちゃん。オレ、歩くよ」さすがにオレは断った。

 けれども晴美お姉ちゃんは、
「気にしない、気にしない」
と言ったかと思うと、ひょいっとオレのおちんちんを細長い手で担ぎ、また歩き出した。

 卵になった晴美姉ちゃんがよちよちと歩く度に、軽い揺れがおちんちんに伝わってくる。初めは何も感じなかったが、自然に硬くなってきた。
 硬くなったおちんちんをさらに揺らされると、何だかだんだん変な気持ちになってしまった。

「交クン、ごめん」晴美姉ちゃんが困ったような声で言った。
「あまり硬くしないで。お姉ちゃん、割れちゃいそう」

 そんなの仕方ないだろ、とは言えなかった。

「うん、ごめんね」と謝って、できるだけ硬くならないように硬くならないように、と心の底で繰り返した。


521:交の夢十夜8 ◆n6w50rPfKw
06/12/27 00:17:38 i3g2Lbxy BE:1096446479-2BP(177)

 でも、お姉ちゃんが前よりもよたよたし始めたので、おちんちんを担がれたオレもガクンガクンと揺れた。
 揺れる度に担がれているところがぐにっ、ぐにっと擦れた。擦れたところからじわーっとおちんちん全体にからムズムズした変な気持ちが伝わった。
 さらにおちんちんからオレの腰や身体中に甘いジンジンした感じが伝わっていった。

「ああ…お姉ちゃんごめんよ…あまり揺らさないで」このままでは大変なことになる気がしてお姉ちゃんに頼んでみた。

「ごめんね交クン……できるだけ頑張る」
 晴美姉ちゃんは、オレを叱るどころか、こう言ってくれた。

 でも、お姉ちゃんの揺れはますます大きくなった。それにつれておちんちんもどんどん気持ちよくなり、釘のように硬くなっていった。


「うっ…うぁ…ウフぅっ…はぁッ」
いつの間にか晴美お姉ちゃんは、針のように細い足を踏みしめるたびに喘ぎ声を上げていた。

 オレも揺れるたびにちんちんの中の芯が太く硬くなり、気持ちよさがじーんじーんと体中に広がった。思わずこんなことを言ってしまった。

「お、お姉ちゃん…は…う…気持ち…いいよう……」

 お姉ちゃんはもう潰れそうになりながら叫んだ。オレも周りが見えなくなった。ただただ必死にお姉ちゃんのと呼び続けた。

「はあっ、交クン、硬い…ダ、ダメッ……あぁ…壊れる、壊れる、私、壊れちゃうぅうぅぅ」
「お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃああん」

─くちゃっ。

 突然、イヤな音がして、晴美お姉ちゃんの声がぷつりと途絶えた。

「……お姉ちゃん!?」急に不安になってちんちんの先の方を見て、背筋がゾッとした。
 オレのちんちんが、さっきまで晴美お姉ちゃんだった卵に刺さってしまっていたのだ。

「お姉ちゃん!! お姉ちゃん、しっかりしてよ、うわああああん!」

 オレは泣きながら呼びかけたが、返事はない。
 おちんちんを恐る恐る抜いてみた。卵の殻に大きなヒビが入り、その真ん中をオレのおちんちんの太さほどの穴が開いている。
 灯りもない夜なのに、半透明の白身やら、形が崩れる直前の黄身やら、赤い血の筋なんかがはっきり見える。

「うわああん! 晴美お姉ちゃあん! しっかりしてー!! 死んじゃやだよおぉーー!!」

 オレは頭の中が真っ白になりながら、ちんちんに刺さっていた卵の殻のカケラを抜いては卵のヒビの縁にくっつけ、ちんちんにへばりついていた白身らしいヌルヌルを卵の中に戻そうと空しい努力をした。

 けれども晴美お姉ちゃんは、いつまで経っても立ち上がることはなかった。

      ☆

「交、朝ご飯ですよ。起きなさい」
「……うん…」
「さあさあ」
「……ヒィッ…た、卵!」
「卵がどうかしたの?」
「やだヤダやだ、卵やだ! 卵こわい! 倫姉ちゃんの意地悪! いやあああああああぁ!!」
「あらあらこの子ったら…またどこかでトラウマ作ってきたのね」



522:交の夢十夜9 ◆n6w50rPfKw
06/12/27 00:21:47 i3g2Lbxy BE:435098055-2BP(177)

     第四夜

 カエレお姉ちゃんとお風呂に入っている。抱かれて入るのは何だか甘えているみたいでイヤだから、向かい合って入っている。

 でも今度は目のやり場に困った。お姉ちゃん達の中で一番おっぱいが大きいのがカエレ姉ちゃんだからだ。

「あー、こらぁ! おっぱいばっか見てるんじゃないの。訴えるよ!」
「ご、ゴメン」

 慌てて目を逸らす。だが逸らしっ放しだと首が痛くなるので、仕方なく正面を向く。
 正面を向くとおっぱいが眼に入るので、下を向いていた。

「フフッ。交クンったら、ウブね」なんて言われると、ますます前を向けない。

 背中を流してもらうときのことだ。いつもならスポンジやタオルでゴシゴシしてもらうんだけど、何だか様子がおかしい。

 柔らかいゴムまりのよう物が二つ、石鹸でぬらぬらした背中を滑り回っているのだ。
 まりに小さなぽっちがついているなーと感じたとき、カエレお姉ちゃんが

「交クン、気持ちいい?」と聞いてきた。
「うん」と答えると、
「ウフフ…交クンったら、おマセさんねえ」
「な…なんだよう」

 でも、お姉ちゃんはクスクス笑ってこれに答えずに、
「さ、前も洗うから、こっち向いて」と言ってきた。

 素直に前を向いてすぐに、さっき背中を滑っていた物が何だったのかが分かった。

 カエレ姉ちゃんが、自分の膝を跨がせたかと思うと、オレを抱き抱えるように背中に手を回し、シャボンのついたおっぱいをオレの胸に押しつけてきて上下にゆさゆさし始めた。お腹の方までおっぱいが触ってくる。
 つまり、タオルの代わりに、おっぱいでオレの胸や腹を洗ってきたのだ。

 オレはなんだか変な気持ちになった。気が付いたらおちんちんがすっかり硬くなっていた。
 カエレ姉ちゃんはそれを目ざとく見つけて、

「あー、勃ってる! えっちなこと考えてるんでしょ。訴えるよっ」とイタズラっぽく微笑んだ。恥ずかしくて返事に困っていると、

「ま、いいわ。じゃあ、マットに横になってー」と言った。

 素直に風呂場のタイルの上に敷いてあったマットに仰向けに寝た。おちんちんだけ、お子さまランチの旗のようにピンとたっていた。

 するとカエレ姉ちゃんは、おっぱいだけでなく全身に石鹸の泡を塗りつけ、オレに覆い被さってくると、オレの上を滑り始めた。
 ただ、重くはない。どうやら両腕で自分の体重を支え、オレが重くならないようにしてくれているらしい。

 姉ちゃんのおっぱいやらお腹やらが、オレの首からおへそまで、とがったちんちんから膝まで、全身を滑り降りてはまた上っていった。
 お姉ちゃんの体に触れているところから溶けてバターになりそうで、頭の中がほやほやーんとしてきた。

 いつの間にか、オレの背中でまたおっぱいが遊び回っていた。
 でもオレの上にはちゃんとカエレお姉ちゃんがいて、相変わらずぬるぬるっとオレの上を滑っている。時にはお姉ちゃんがオレのホッペにチュウしたりもする。

 おっぱいの数が増えた。背中だけでなく、両手両足にもそれぞれおっぱいがするするっと楽しそうに滑っている。先っちょが時々当たるのが妙にくすぐったくて、当たったところからちゅーんと少し痺れていく。



523:交の夢十夜10 ◆n6w50rPfKw
06/12/27 00:25:45 i3g2Lbxy BE:626540494-2BP(177)

 いつのまにかカエレお姉ちゃんの顔が見えなくなっていた。その代わり、おっぱいの数はますます増え、オレの頭、顔、肩、手、胸、腹、足…全身を、ふるふるしながら滑り回っていた。

 おちんちんにも小さめのおっぱいが取り付いて、きゅっきゅっと優しくこすり洗いしていた。恥ずかしくて、そしてくすぐったくて、オレのちんちんは鉄の棒のように硬くなっていた。

 さらにおっぱいの数が増えた。あんまり増えすぎたので、おっぱいはもうオレの上を滑ることが出来ず、互いに押し合いっこしていた。オレもおっぱいにもみくちゃにされていた。

─くちゅ、くちゅ、くちゅ。キュッ、キュッ、キュッ。

 今やオレは数え切れないほどのおっぱいと押しくらまんじゅうをしている。おっぱいは、押し合いへしあいしながらその先っちょをオレに押しつけようとしていた。

 オレのお尻の穴に先っちょが入り込もうとしたのには慌てた。

「ダメだよ! そんなとこ、汚いから!」
と思わず叫んだ。だが叫んだその瞬間、別のおっぱいで口を塞がれてしまった。

「わぷっ!」オレの口を塞いだおっぱいは、先っちょをオレに含ませて、まるで吸ってちょうだいとでも言うように口元でぷるぷる震えた。

─ちゅっ、ちゅっ、ちゅううぅ…

 オレは赤ちゃんに戻ったみたいに一生懸命吸った。おっぱいもそれが嬉しかったみたいで、我先にとオレの全身に先っちょを押しつけてきた。

 身体中を数えきれないおっぱいに包まれ、先っちょで突っつかれ、色々な所をきゅっきゅっともみくちゃにされているうちに、オレはおちんちんだけではなく、頭の天辺から爪先までが一本の木の棒になったように硬くなった。

 硬くなったオレを、さらにおっぱいがくちゅくちゅぴちゅぴちゅと責め立てる。なんだかのぼせてきた。このままではいけないな、と思うのだが自分ではどうにもならない。

 オレはたくさんのおっぱいに埋もれて意識が朦朧としてきた。目の前もおっぱいに塞がれていて、自分が今まだ風呂場にいるのかどうかさえ分からない。

 そのうち、オレの身体の底で何かがグツグツ言い始めた。
 見る間にそのグツグツがオレの中でたぎってきたかと思うと、背筋を一気に伝って頭に達した。しばらく頭にたまって外に出る機会を窺っていたそれは、とうとうオレの頭のてっぺんから勢いよく吹き出した。

─ブシュウウウウウゥゥゥゥーーーーーー…

 吹き出たのは白い泡だった。オレの頭がそこら中に泡を振りまいた。おっぱいにも泡がぼたん雪のようにかかった。
 泡がかかると、おっぱいは一斉に小刻みに震え、口々に小さな叫び声を上げた。

―アーーーーーーーーーーーン……
  ―あはあああぁぁぁーーーーん……
 ―AAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaahhh……

 しばらくすると、叫び疲れたおっぱいから一つずつ弾けていった。ぷちん、ぷちんと弾けるたびに、おっぱいは

―訴えるよっ
とか
―訴えるわよ!

とか口々に一言残しては消えていった。

 やがて「訴えるよ」のカワイイ合唱がそこら中に響きわたった。

―訴えるよ! ―訴えるわよっ! ―うったえるよぉ!
 ―訴えるぞぉ! ―訴えてやる!! ―ウッタエテヤルゥ!!


524:交の夢十夜11 ◆n6w50rPfKw
06/12/27 00:28:03 i3g2Lbxy BE:487310047-2BP(177)

 一方、頭のてっぺんから泡を吹き上げていたオレは、だんだん棒が―オレの身体が―細く短く柔らかくなっていくのを自覚した。

 泡はオレの身体の中身だったのだ。

 そう悟ったときにはもうどうすることもできなかった。
 オレはますます小さくなり、とうとう皮だけになった。いや、その皮もぐんぐん縮んでいき、あっという間にオレはこの世からいなくなってしまった。いつしか泡も止まっていた。

 カエレお姉ちゃんだったおっぱいもどんどん弾けていった。

 あれだけオレを取り囲んでいたのが嘘のように、もう残り数えるほどになっていた。
 
 それでもどんどんどんどん弾けては消え、消えるように弾け、ついに最後の一個がぷちんと弾けて消えた。

―訴えるよっ…

      ☆

「交。そろそろ起きなさい」
「…あ、倫ねえちゃん」オレは倫姉ちゃん(倫おばさんというとひどく怒る)に膝枕をしてもらっていた。うとうとしているうちに、つい寝入ってしまったらしい。

「倫姉ちゃん、おっぱいちっちゃくて良かったなあ」
「!」
「弾けることなんかないし。オレ、大きいおっぱいキライだな」
「…この子はまだ寝ぼけてるみたいねぇ。これで目を…お覚ましっ!」
 倫姉ちゃんはオレの両足を抱え込み、電気アンマをし始めた。

─グリグリグリグリグリ…………

「うひゃあぁぁ! 姉ちゃんごめん、ごめん! ごめんなさい!! 倫姉ちゃんのおっぱいが小さいって言ってごめんなさ」
「まーだ言うかあぁ! このこのこのぉ~~」
「うわああぁぁん! ごめんなさーーーい…」



525:交の夢十夜12 ◆n6w50rPfKw
06/12/27 00:31:59 i3g2Lbxy BE:261059235-2BP(177)

     第五夜

 こんな夢を見た。

 何でも奈美お姉ちゃんと窓のない小さな部屋に閉じこめられている。部屋には布団が敷いてあるだけで、他には何もない。二人とも裸だ。

 頭がくらっと来てオレは倒れた。何だかだるい。動けない。慌てて奈美お姉ちゃんがオレを布団に寝かせてくれた。

 下半身もじんじん痺れてるし熱がある。奈美お姉ちゃんに目を遣ると、なぜか顔を赤らめてそっぽを向いている。

 オレに裸を見られるのが恥ずかしいのだろうかと考えた。けれど、ふと自分のおちんちんを目にしてびっくりした。

 おちんちんだけオレでなくなっている。大人ちんこになっているのだ。おまけに勃っていて、ぴくぴく震えている。ついでに何だかずきずき疼いている。
 でも毛は生えてない。茹でたてのフランクフルトみたいだ。

―んっふっふっふっふ…気分はどうかね、交クン?

 突然天井から声がした。

―ふっほほほ……キミのおちんちんに毒を注射してあげたよ。キミはあと十分ちょっとで死ぬのだ!

「どうしてこんなことするのよ!」奈美姉ちゃんが怒った。

―うほほほ……交クンは私たちにとって邪魔な存在…要らないコなのだよ。だが、ただ殺してはおもしろくないからな。じっくり楽しんでから、……なっ?

「な…なんてヤツなの!」

―んーー、どうだ、奈美クン。賭をしないかね。もし十分以内に毒を吸い出せたら、二人ともここからすぐに出してやろう。子供にだけ効く毒だから、吸った大人には害はないよ。

「吸い出せたらって、まだ交クンは子供じゃないの!」奈美お姉ちゃんは顔を赤くして抗議した。

―ムホッホッホホォ……その代わり、もし十分以内に毒を吸い出せなければ、その子は死ぬ。そして奈美クン…キミは私のお嫁さんになるのだ! どうかね? 賭けてみるかね?

「や、やるわよっ!!」奈美お姉ちゃんは即答した。
「その代わり、毒を吸い出したら必ず私たちを無傷で解放するのよ!」
―いいとも。ではさっそく始めたまえ。ホレ!

 奈美お姉ちゃんはしばらくじっとしていたが、オレに向かってこう言った。

「交クン…きっと助けてあげるからね」
「…うん。ありがとう。お姉ちゃん」
「だから、ちょっと目をつぶってて。それから、おちんちんがヘンな感じになるかもしれないけれど、我慢してね」
「うう…わかった」

 オレはゴクリとつばを飲み込んだ。

 すると、奈美お姉ちゃんがオレの大人ちんこを握ってきた。

「うぅ…」
「さ、吸い出すわよ」
「うん…」オレは目を固くつぶった。



526:交の夢十夜13 ◆n6w50rPfKw
06/12/27 00:37:09 i3g2Lbxy BE:278463528-2BP(177)

 すると、なんだか湿ったモノがふわあっとちんこを包み込んできた。それが無性に気持ちいい。生まれて初めて感じる、何とも言えない感じがする。ちんこだけ気持ちいいお風呂に入っているようだ。

 暖かいそれはちんこを十分湿らせると、少しずつちゅっ、ちゅっと吸ってきた。そして、一気に強く吸い上げた。

─ちうううううううううぅぅぅぅぅぅぅっッ

「ふわあああああああああっ」
 おちんちんをムかれたときとは違った激しい感覚に、オレは思わず叫んでしまった。

 すると、いったんソレがちんこから離れたかと思うと、奈美お姉ちゃんの声がした。

「交クン、痛くない?」
「うぅ…うん、平気だよ」
「ごめんね。毒を吸い出すまで我慢して」

 またぬめっとしたものが大人ちんこに被さってきた。もう分かった。奈美お姉ちゃんはオレのちんこを舐めてから吸ってくれていたのだ。

 大人ちんこはパンパンに膨れ上がっている。何かが外に出たがってむずかっている。お姉ちゃんが吸う度に、外に出せ、一緒に連れていけ、とちんこの中で暴れ回る。
 けれども肝心の出口にはやって来ない。ただ途中で泣き喚いているだけだ。

―あと五分だ。どうかなぁ? 見たところ、毒は吸い出せそうにないねえ。ふほほほほ。

 また天井から声が降ってきた。続けて奈美お姉ちゃんをからかうように、こう言った。

―奈美クン、キミはそんなの舐め慣れてると思ったけどなぁ。あ、本当はその子なんかどうでもよくて、早く私のお嫁さんになりたいのかな?

「う…うるさいっ!」お姉ちゃんは口を離すと天井に向かって怒った。そしてオレに向かってきっぱり言った。
「交クン、きっと毒を出して助けてあげるからね」
「うん」オレは苦しかったが、お姉ちゃんを信じた。
(奈美お姉ちゃんならきっとオレを助けてくれる)

 身体全体が熱を帯びている。大人ちんこがズッキンズッキン疼いてたまらない。

「交クン…ちょっと我慢してね」お姉ちゃんはこう言うと、おっぱいでオレのちんこを挟んでぐにぐにっと擦り始めた。

 奈美お姉ちゃんのおっぱいが柔らかいのは知っていたけれど、まさかおちんちんで柔らかさを味わうとは思ってもみなかった。

「はうっ…うぅっ……」オレはつい呻いてしまった。

 奈美お姉ちゃんは、大人ちんこをおっぱいで上下に擦り立てている。ちんこの中で暴れていたモノが、ますますいきり立った。

「うぅ…毒よ……早く……出てッ」お姉ちゃんも焦っているようだ。おっぱいを動かしながら
、ちんこの先っちょをぺろぺろっと舐め始めた
のだ。

「くっ…うぁぁ……」オレはあり得ない感覚に呻いた。
(お姉ちゃん、ごめんよ…)

 大人ちんこはひとりでにぴくぴくと動いている。何かが出そうで出ない。奈美お姉ちゃんには済まなく思うのだけれど、どうしても毒が出てくれない。
 ちんこの先っぽの中で誰かが通せんぼをしているみたいに、ソレは頭の所で暴れているだけだ。オレは気が遠くなり始めていた。

 また天井から声がした。

―あと三分。…どうかな、奈美クン。もうあきらめて、私のお嫁さんにならないか? 私一人で不足なら、私たちみんなのお嫁さんでもいいが…




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