【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Partご【改蔵】at EROPARO
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Partご【改蔵】 - 暇つぶし2ch325:214
06/10/04 03:13:55 0LVDSeOw
以上です。
前半の途中や投下後にレスを下さった方、読んで下さった皆様、どうもありがとうございました。
これでたぶん全ての伏線を回収し終えたかな、と思っています。
初心者でなのに暖かく迎えていただき、感謝しています。

さて、受信した毒電波は全て使い果たしました。今後とも受信に努め、ストックが出来たらまた投下しに参りたいと思います。
本当にどうもありがとうございました。

326:名無しさん@ピンキー
06/10/04 19:08:43 5nk+fN87
GJ!
智恵先生(*´д`*)ハァハァ
またの投下お待ちしてます

327:名無しさん@ピンキー
06/10/05 01:48:23 WdiamY6D
あびるで来たか!超GJ!

328:名無しさん@ピンキー
06/10/05 14:14:59 cRze/CGO
智恵先生すごいよ智恵先生(;´д`)ハァハァハァハァ
萌えますた。GJです!!

329:名無しさん@ピンキー
06/10/11 02:09:49 0uYZVWhB
>>214です。スレの流れを止めてしまったみたいで心苦しく思ってます。
>>326,>>327,>>328
どうもありがとうございます。今度は軽いものを…と思いつつ、仕込みに励みますね。

330:名無しさん@ピンキー
06/10/12 00:13:03 LGN9QdSh
この位、このスレでは止まった内に入らないから気にするなよ

331:名無しさん@ピンキー
06/10/13 17:05:49 kXZsdFCH
age

332:名無しさん@ピンキー
06/10/15 03:06:25 YeBOZ3Pz
理系でもSSは書ける、と唐突に言ってみる。

333:名無しさん@ピンキー
06/10/15 04:00:37 ShM8+VlC
難易度高く三珠か芽留で書いてみれ
それか単行本後ろつながりで工藤、千里のきっちりしたセックルとか

334:名無しさん@ピンキー
06/10/16 01:18:39 WYK+12IU
芽留はツンデレ ……という固定概念が俺の中にある。 誰かに打ち破って欲しい

335:名無しさん@ピンキー
06/10/16 10:57:57 c9jbdb2g
>334
音無芽留のスレで言われていたが
音無芽留は「ツンもじ」じゃないかな

336:名無しさん@ピンキー
06/10/17 01:04:01 fZZX0gP8
小森×芽留

337:名無しさん@ピンキー
06/10/17 02:51:26 9o9RUYb4
>>214です。流れを見ないで,先週のマガジン(第68話)を読んで湧いてきた妄想を投下します。
内容としては,絶望先生と5人の女生徒とを巡るSS連作,とでもなりましょうか。なるべく短くしてみました。
お断り:えっちに関しては羊頭狗肉ですみません。
(>>330 ㌧クスっす!)

338:糸色五人女-1
06/10/17 02:54:41 9o9RUYb4
「木津さん,ちょっと…」

爆発の後,ようやく後片付けを終え,2のへの皆が教室に戻って行きつつあった。千里も,早くシャワーを浴びるべく更衣室に戻ろうとした最中,望が千里を手招きした。あとで宿直室まで来てほしいとのことだった。

「もう,シャワーも浴びてないのに…」ぶつくさ言いながらも,千里は鉢巻まで巻いたまま,宿直室へ向かった。なんだかんだ言っても,望の頼みなら断れないのだ。惚れた弱みというやつだろうか。もっとも,千里がそれを認めるかどうかは別だが。

「失礼します。」千里が宿直室の戸を開けて入ってきた。
「すみませんね。よく来てくれました。さ,どうぞ」望はまださっきの服装のままである。汗だけは拭ったらしく,青いハンドタオルがちゃぶ台に置いてあるのが目に留まった。


千里が部屋の奥まで入ったかと思うと,いきなり望が後ろから抱きついて来た。

「ちょ,ちょっと,いきなり何をするんですか。」千里はびっくりした。まさか絶望先生が校内で不埒な振舞いに及ぶとは予想だにしなかったからだ。
だが,望は抱きつく手の力を緩めない。あろうことか,自分の腰を千里のヒップにぐいぐいと押し付けてきさえした。

「昼間に投げキッスをたくさん喰らったからでしょうか…どうにも我慢できないんですよ。それに」いつになく積極的な望は,言葉を継いだ。
「あなたがいけないんですよ。袴姿がそんなに凛々しいんですから」そういうと,千里の全身を撫で回し始めた。

「い…言っていることがわかりません。…うぅっ…」千里は抵抗しかけたが,望は彼女の腰に手を回し,袴の紐ををするするっと解いてしまった。そして太腿や微妙なところに手を這わせた。

「そんなに凛々しいと,つい支配されたくなってしま…もとい」うっかり本音を口にして,慌てて言い直した。
「たまには手を出してみたくもなります」
言い直しを取り繕うように,指の速度を速め,すうっとパンツのゴムを潜らせた。

「そ,そんなことしたら,責任をとって,けっこ…ひあっ。」もう指が秘所に侵入して来た。
「結構なんですか? では先生も喜んで」望は秘裂の入口で指を妖しく蠢かせた。
「違いま…あ,ああっ。…」いきなりの激しい指遣いに,千里の芯は解されていった。

「おや? どうしましたか? …へええ,木津さん,かなり敏感なんですね。先生気付きませんでした」いつしか,千里の若叢から,微かな水音がしている。
「そんな,い,いやぁ。……」的確に快感を育むテクニックに翻弄され,千里の全身から抵抗する力が徐々に抜けていった。



339:糸色五人女-2
06/10/17 02:57:13 9o9RUYb4

そのまま窓枠に手をつかされる。足元に絡まっていた袴をすっと足から抜かれる。そのまま下着もするするっと下ろされる。あれよあれよという間に,千里の恥ずかしい所全部が露わになってしまった。
「いやあっ!」
「そんな声を出すと,外に聞こえてしまいますよ。 いいんですか? まだ体育祭の後片付けをしている生徒たちもいるでしょうし,こちらを通るかも…」

「ああ…ひ,卑怯よ。……うぅっ。」千里の声が小さくなった。込み上げてくる快感を懸命に堪えようとする千里。
だが,望はそんな千里を容赦なく,かつて講座で習得したフィンガーテクニックで翻弄した。裾から背中に手を差し入れ,背骨をつつつーっと指先でなぞったかと思うと,不意に胸元に手を差し込んで乳首を摘んだりする。千里はたまらず,時折ぴくぴくっと体を震わせた。

「木津さん,あなた,本当に敏感ですね…本当はいつもえっちしたくてたまらない,えっち大好きっコさんじゃないんですか」
「あぁ…。そ,そんなこと,ありませ…あうっ。…」
首を振って快感に抗ううちに,つい項が見えたのを望は見逃さず,軽くちゅっと音を立てて吸い付いた。
「いやあっ。…」千里は上半身を仰け反らせた。

「やはり,項もポイントでしたね…日頃隠れているところだから,攻められると免疫がありませんね」
「はううぅ。…」今の項攻めで,千里はすっかり抵抗しなくなった。それに乗じて望は下半身に照準を合わせることにした。

千里の後ろに跪くと,綺麗なヒップラインと,健康な女子高生らしい脚線美をしばし鑑賞した。そして,千里の両足首をしっかり掴んで開かせると,千里の太腿に舌を這わせ,ゆっくり舐め上げ始めた。

しばし呆然としていた千里は,太腿を舐め上がってくる舌の感覚で,望の目標がはっきり分かった。何とかそれだけは避けようと,千里は最後の抵抗を試みた。
「や,いやっ…汗臭いから! まだシャワー浴びてないんです! お願い。ちゃんときれいにしてから…。」
「先生はこのままの方がいいんですよ」望はかまわず舌を進めた。菊のあたりを彷徨っていた舌先は,前に廻って茂みの下にずいっと侵入してきた。

「う…うあぅ。…あ。…」
本当なら難なく切り抜け,望をきっちり半殺しの目に合わせてやりたいところだが,今日はなぜか抵抗できない。湧き出る快感のせいで,目の前を火花が飛び交う。

いつもは自分が主導権を握ってきっちり営みを行うのだが,今日は自分が攻められているせいだろうか,それもいつもは受け身な望が積極的に攻めてくれているからだろうか。何かが千里の感覚を狂わせていた。
快感を堪えようにも,今は時折望の頭を太腿で挟む位しかできない。

「じゃあ,時間もあれなので,そろそろ…」いつのまにか自分も袴を下ろした望の絶棒が,ぬぷっと入って来た。
「ああああ。…ひああっ。」

「ん……」望はしばらくぶりの千里の瑞々しい感触を味わうと,いきなり腰を使い始めた。
「あっ…あっ。…先生,は,激しい。……いいっ。」
先ほど十分解されているので,千里も痛みなど感じず,直ちに燃え上がった。



340:糸色五人女-3
06/10/17 02:58:55 9o9RUYb4

「声を立てると誰かに聞かれちゃいますよ」また望が釘を刺す。
「うっ…あうっ。…」千里は必死に声を立てまいと我慢する。だが望は,そこを声を挙げさせようと,よけいに腰を使って来た。

激しく前後に抜き差しするかと思うと,深くずっぽり刺してそのまましばらく放置し,急に腰をひねってぐりぐりと絶棒を回転させる。千里は思わずうめいた。
「ひあ。…うう,うぅ。……」

望の手も,すっかりはだけた懐から侵入して胸を触ったり,前に回って叢を梳き起こしたり若芽を撫でたりして,何とか千里に声を挙げさせようと画策している。千里はこちらも懸命に堪えるものの,つい声をあげてしまう。

「あ…あう。…」
「気持ちいいですか?」
「…知りませんっ。…あ。…」

堪えている千里の耳元で先生が囁く。
「先生は素直な娘さんが好きなんですよ」また若芽に手を伸ばし,今度は軽く押しつぶした。
「はあっ!……気,気持ち…ああっ……気持ちいいです。…うあっ。」

千里はたまらず本音を吐いた。くちゅっ,くちゅっと,千里の女性自身が喜びに溢れて鳴いている音が漏れていることも気付いていないようだ。
「先生もとっても気持ちいいですよ」

望は絶棒を繋いだまま,千里の右足を大きく上に抱え上げると,深く激しくグラインドし始めた。不安定な姿勢なのに,いつもと違う角度が新鮮な快感の荒波を呼び起こし,千里をさらに翻弄した。
「ああ…うぁあっ。…」

白い鉢巻が揺れる。
黒髪がさらさらっと揺れる。また項が見え隠れしている。
「あまりあなたが可愛いから,先生そろそろイきたくなりました」望も堪えきれなくなったのか,千里の足を下ろすと腰を掴み,ラストスパートに入った。

「あ,激しい。…あっ…あっ。…いいっ。」声を立ててはいけないと思いつつも,あまりの気持ち良さにどうしても声が漏れてしまう。いつしか,自分が上になって先生を責める時よりずっと早く絶頂が訪れようとしていた。

「ああ…はあぁ。…うぅ……あぁっ。…」千里は窓枠をぎゅうっと握り締めた。千里の中も,きううぅぅっと絶棒を甘く締め上げ,蜜を絡ませてきた。
「う,うっ…もう,…木津さん,もう……あうっ」こちらも限界に達していた望は,ついに千里の中で達し,絶棒が勢いよく樹液を迸らせた。
「ああああ。……イ…イくぅぅ。…」奔流を中で感じた千里も,久しぶりに絶棒と共に迎える絶頂へ駆け上っていった。


しばらくして望が離れると,千里はまだ窓枠に手を突いたまま,へたり込んだ。どうやら,あまりの快感に腰が抜けたようだ。銀杏が見える窓から,心地よい風が吹き込んでいる。

望は懐紙でさっと絶棒を拭ってから,樹液が逆流し始めている千里の秘所も拭こうとした。
「あ…いや。……」千里が弱々しく呟くが,無抵抗である。
「いいんですよ。たまにはさせてください」
「ああ。…恥ずかしい。……」自分の始末は自分でしたい千里だったが,今日はどうしようもなかった。望のなすがまま,女性自身を隅々まで丁寧に優しく拭われていると,

――ガラッ!

突然,宿直室の戸が勢いよく開いた。



341:糸色五人女-4
06/10/17 03:03:10 9o9RUYb4

ハッと振り返った望の目に入ったのは晴美の姿だった。

「もう後始末終わりました?…って,まだ途中みたいね。それにしても本当に無用心ですね,先生。鍵も掛けてないなんて」
既に制服に着替えた晴美が後ろ手にドアを閉めて入ってきた。もちろん鍵を掛けるのも忘れない。

一方,揃って下半身丸出しの二人はどうか。望は金縛りにあったかのように動けない。欲望に浮つくあまり,鍵を掛けることなどすっかり失念していたのだ。千里はまだ事態が飲み込めていないようだ。

やがて,どうやら晴美らしいと気が付いた千里が,すっかり腑抜けになった声で言った。
「…その声は晴美? いやあ,…見ないで。…」まだ絶頂感が体奥に燻って動けない千里が,晴美には滅多に見せない自分の弱み,それもよりによってこんなシーンを見られたせいだろうか,いつになく弱々しく哀願する。

だが晴美はわざと呆れたような声を掛けた。
「あらあら,なあにそのはしたないカッコ…千里らしくもない」
「ああ,言わないで。…」いつもの二人の力関係がすっかり逆転している。

「相変わらず敏感なんだから。昔から千里ってくすぐったがり屋だったし,あちこちに感じるポイントがあるもんね。その分じゃ,一番感じる項も探し当てられたんでしょ」
「……」図星を指された千里は答えられなかった。気のせいか,秘め事の余韻で赤いままの顔色に,さらに赤味が増したようだ。

「い,いつからいたんです?」望がおそるおそる晴美に尋ねた。
「さっきシャワーを浴びてたときに,いつもなら真っ先にシャワーを浴びてるはずの千里がいなかったから,もしかしたらって思ってこちらに急いで来たんです。
私がここに来たときから,宿直室の前は誰も通らなかったし,安心していいですよ。部屋の外には声は漏れてなかったから……あんまり」

「ああ,絶望した! 自分の浅ましさと迂闊さに絶望した!!」
「絶望するのもいいですけど…あ,千里,鉢巻借りるね」こういうと,晴美は千里の鉢巻をすっと解くが早いか,それで望の両手首を縛った。
「ふ,藤吉さん…いったい何をなさるんで!?」

「ふふっ」晴美は不敵な笑みを浮かべた。
「二人が散々楽しんでるのを聞きっ放しだったんで,いい加減私も疼いて我慢できません」こう言いながら,晴美は望の肩にすっと手を回すと,足を先生の足に絡ませ,そのまま畳の上に望を押し倒した。
そして,やや力を失って半勃ち程度になっている絶棒を手にすると,いきなり口に含んだ。



342:糸色五人女-5
06/10/17 03:07:44 9o9RUYb4

「あ,いやっ…今したばかりから! まだシャワー浴びてないんです! お願い。ちゃんときれいにしてから…」慌てた望の訴えを耳にすると,熱心に絶棒をモグモグし始めていた晴美が,ちょっと口を離して言った。

「先生,それさっき千里が言ってた科白じゃないですか?」
「晴美,いや,止めて。…私のがついてて,恥ずかしい。…」千里も横から言った。が,
「私はこのままの方がいいの」晴美は構わずに,再び絶棒を口に含んだ。そして日頃の読書の成果を遺憾なく発揮し,猛然と絶棒を味わい始めた。

「う…うあぅ…あ…」晴美の駆使する舌のテクニックにはたまらず,絶棒は見る間に屹立した。どうやら,晴美はBL本の中でもとびきり実用的なものを読み込んでいるらしい。望以外にテクニックを実地訓練する相手がいないにも関わらず,おそるべき熟達度ではある。

 今度から藤吉さんには交当番を遠慮してもらったほうがいいですかねえ,などと望が快感の狭間でぼんやり思っていると,晴美が言った。
「さぁて,昼間に先生が言ってた『さらにおぞましき物』って何なのか,じっくり確かめてみようかなっと」晴美は望の縛った両手を万歳の格好をさせ,先生の胸をはだけると,男の癖にやけに滑らかな肌の手触りを楽しみ始めた。

「…中2の時の傷よーし」傷痕にチュウゥッと吸い付いてキスマークをつけた。
「…高1の時の傷よーし。あの人と違って,ここは毒に侵されてないようね」縛られた手の傷痕にも口をつけた。
「じゃあ,その後の傷はどこなのかなー」晴美の指が望の肌を妖しく滑った。
「ひうっ…うあぁっ…」
「声を立てると誰かに聞かれちゃいますよー」どこかで聞いた科白で晴美は望を追い詰めていった。

「う……うぅ…」
「あれぇ?……先生も,千里と同じくらい敏感で感じやすいんですね。」
「…い…言わないで下さい…」
「先生…前はエロスに興味がどうとか言ってましたけど,本当はいつもえっちしたくてたまらない,えっち大好きっコじゃないんですか」
「そ…そんなことありませんっ」
「じゃあ,確かめてあげます。…あれえ? ここは腐海の毒に侵されて,ものすごく腫れてますねえ。これは今すぐ清めないと…」と言いながら晴美が絶棒を自身に収めて来た。

「あ…あ……うあぁ…」
「よーし,すっかり入っちゃいました。じゃあ,動きますよ」
こう言うと,晴美は望の上で卓越したボディバランスを披露し始めた。



343:糸色五人女-6
06/10/17 03:12:27 9o9RUYb4

 結局晴美にこってり搾り取られた望は,
(これで1勝1敗ですか…)
などとぼんやり思っていた。するとそこで,ピロパロと望のケータイが鳴った。メールが届いたようだ。

既に手の戒めは解かれていたので,のろのろとケータイを手にして発信者を確かめた。芽留からだった。

『おいキモハゲ
さらにおぞましき物ってなんだ
よ 写して送ってこい それと
も,今度オレが写してやろうか(゚∀゚)』

「……とりあえず返事しときましょうか。『み…た…ら…う…な…さ…れ…ま…す…よ…。…お…こ…と…わ…り…し…ま…す…』っと。で,送信」
 だが,送信をし終えたとたんに新たなメールが届いた。

「もう,しつこいですね」眉を顰めかけた望は,発信者を見て固まった。だが文面を読むと,大きな溜め息を一つつき,そそくさと出かける支度を始めた。

「? 先生,用事できたんですか?」まだ服をはだけたままの千里が尋ねた。
「ええ。ある意味,先生の将来を握っている人からの呼出しなんで,行かない訳には…」
「?? 甚六先生が飲みに誘ってきたの?」事情がわからないでいる晴美も尋ねた。
「…もっとコワい人です…あんまり言うと危ないので,とにかく行ってきます」


夕方,望は閑静な住宅街にある一軒の家に着いた。呼び鈴を鳴らすと,すぐにドアが開いた。

「さあ,どうぞ」出迎えたのは,あびるである。
「ありがとうございます。お父さんはご在宅じゃあないですか?」それから小声で付け加えた。「あの,今日は調教の日じゃないですよね?」
「父は今日は残業で遅くなるんです。だから遠慮しないで下さい。」それからあびるも小声で付け加えた。「ええ,今日は違います。……残念だけど」

一応のルールという訳でもないが,調教の場面ではないので,あびるは特にしっぽを強要する素振りも見せないし,女王様として振舞う様子もない。
 とりあえず,あびるから勧められるままに,望は壁一面にしっぽが生えた部屋で,図々しくもお手製の夕食をご馳走になった。

 「いやあ,ご馳走さまでした。小節さん,料理が上手ですねえ。今すぐお嫁さんになれますよ」
 望としては何気なく言った誉め言葉だったが,あびるは別の意味で気に入ったようだ。幾分口元が緩んでいるのがその証拠だ。
 「お粗末さまでした。じゃあ,お茶入れますね」



344:糸色五人女-7
06/10/17 03:14:19 9o9RUYb4

食後のお茶を啜っていると,あびるがじっと望を見つめてきた。そして,何気ない様子で聞いてきた。
「先生,ちょっと尋ねたいことがあるんですけど,いいですか」
 そうら本題に入ってきたな,と望は身構えた。
「…ええ,いいですよ」

「先生,昼間私のツッコミを無視しましたね。あれはどうしてだったの?」
「うっ……」望は固まった。答えられないでいる望を,あびるは相変わらずじっと見つめたままだが,いくぶん目に冷ややかな光が加わった。
「……やっぱり,しっぽ付けますか?」

「いえ,いえ,いえ! 今日は勘弁して下さい」慌てた。あれを付けるには心の準備が要る。今日は勘弁してほしい。望は必死に言い訳を考えた。

「あの,一応私にも立場という物がありまして,あそこで不用意に答えると,…そのう何と申しますか,…職を失いかねない内容だったんですよ。失業したら,一族の面汚しだってんで,おそらく糸色家からも勘当されるでしょうしね。」
だんだん望は拗ねたような口調になった。
「そうなったら小節さん,あなた私を養ってくれますか?」

あびるは一瞬,自分の部屋で首輪をして鎖で繋がれている望を想像したが,それは隠したままで答えた。
「そう…なら,まあ,いいです。……先生と交くんなら何とか養ってあげますけど」
最後のほうは小声で独り言のように付け加えた。そして,またずばりと切り込んでた。

「あと一つ。先生のそのキスマーク,取れないままなんですか」
「はうっ……」またしても返答に詰まる質問をされ,望は固まった。まさか,晴美が面白がって元のキスマークの痕の上から丹念に全部付け直したとも言えないではないか。

「あの……まだ取れないんですよ。……は,はは」
「ふうん……」あびるは,おかしいなあとでも言いたげに小首を傾げた。これはまずいことになりました,と望が思っていると,いきなりあびるは自分の上着をはだけ,肩から胸を露わにした。

「ちょ,ちょっと…」目が吸い寄せられそうになるのを必死で堪えて顔を背けようとする望に,あびるは言った。
「ここを見てください」

恐る恐る目を遣ると,あびるが左胸のすぐ上あたりを指差していた。見ると,自分のよりは薄いものの,キスマークらしき痣が残っている。
「これ,取れないんです。責任を取れとはいいませんから…」ここまで言うと,あびるは望に抱きついてきて,低く甘い声で言った。
「先生が清めてください」

「小節さん…」まさかの成り行きに動けないでいる望に,あびるはさらに言い募る。
「実は…何か変なんです。身体が火照っちゃって,我慢できないんです」望を抱く腕に力が篭ってきた。
「…分かりました。私でよかったら。実は先生もそうだったんですよ」望は覚悟を決め,優しく抱き返し,痣の上から口を付けた。

 あびるの部屋に移動すると,二人は女王様と奴隷,としてではない,至極ノーマルな男女のえっちをした。相変わらず素晴らしい巨乳に溺れた望は,今日三人目の相手であるあびるとも,無事に同時にエクスタシーに達することができた。
一息ついていたところで,あびるに電話が入った。父親が,もうすぐ帰るから,と知らせてきたのだ。
 


345:糸色五人女-8
06/10/17 03:18:30 9o9RUYb4

 電話の後あびるの家を後にした望は,いったん宿直室に戻った。遅い時間だったが,昼間からの疲れを癒す為に,いつもの銭湯に出かけた。キスマークを他人に見られたら恥ずかしいなどとは言っていられないほど疲れていて,明日に差し支えそうだったからだ。

すっかりリフレッシュした帰り道のこと。
「あ,よかった。まだやってましたね」馴染みになった屋台が出ていることに安心した望は,早速暖簾をくぐった。先客はいない。
「こんばんは。天ぷらそばお願いします」
「はいよ! で,そちらのお嬢さんは?」
「?」自分は一人だがと思う間もなく
「私も天ぷらそばをお願いします」と声がした。まといである。

「い…いたんですか?」
「ええ,ずっと。…って,今日は,爆発の後は銭湯の行き帰りだけですけど」望は冷や汗をかいた。


「ご馳走様でした」「ご馳走様でした」
「まいどありぃ!」
 屋台を離れると,並んで夜道を歩き始めた。晴れた秋の夜空である。月が綺麗だ。

「常月さん,今日はもう遅いから帰りなさい」
「……つれないんですね」
「いや,つれないとかじゃなくてですね…」困った様子の望を見て,まといはくすりと笑った。
「…くすっ。じゃあ,今日は帰ります。でも夜道が怖いわ。家まで送って下さい」

 夜道が怖いならストーカーなんかするもんじゃありません,などとも思ったが,確かに最近は何かと物騒な世の中になっている。一応自分の受け持ちの,そして自分を慕ってくれている生徒に万一のことがあってはいけない。
「わかりました。じゃあ,お家まで送りましょう」
「わあ,嬉しい」

カラ,コロ。しばらく並んで歩いていると,まといが腕を組んできた。
「ちょ,ちょっと!」
「ふふっ…せっかくなんだから,いいでしょ?」
邪険にするのも大人気ないので,望はそのまま腕を組まれた格好になった。

「……こうしていると,私たち夫婦みたいですね」
「ちょ,ちょっと!…意識しちゃうじゃないですか」
「あら,意識してくれるの。先生,カーワイイ」
「……年上の男をからかわないで下さい」

二人は相変わらず腕を組んでいる。気のせいか,望の腕がまといの胸に当たっているようだ。自分が中等部か高等部の頃ならたまらなかったでしょうね,と思っているうちに,まといの家の近くまで来た。玄関に灯りが点いているようだ。
 
「あ,先生,そこです。どうもありがとうございました」
「どういたしまして。じゃあ,お休みなさい」望がこう言うと,まといが望の目を真っ直ぐ見つめて来た。
「…お休みのキスは?」
「これ! からかわないでって言ったでしょう」

「からかってません」こう言うと,まといはすっと後ろ向きになり,背中から望に寄り掛かってきた。そして,望の右手を掴むと,自分の懐から胸へ導いた。

「!」望は声が出せなかった。さすがにまずいと思い,腕を抜こうとしたが,まといがそうさせじと必死に押さえる。やがてあきらめた望が抵抗を止めると,まといは望の掌を自分の左の乳房に被せた。

「今日は家に親がいるからここまでだけど,これは帰りを送ってくれたお礼とでも思ってください」そう言うと,乳房に被さっている望の手の上からさらに押さえた。望の掌からは,まといのやわらかい胸の形,体温,鼓動が一体となって伝わってくる。

「……これが私よ。先生,この感触,覚えていてくださいね。今日は他の女の人のを触っちゃダメですよ」こう言うと,まといは振り向き,望の首に手を回すと唇を求めてきた。
今度は望も拒否せず,二人は情熱的に唇を貪り合った。

 どちらからともなく唇を離すと,まといは無言のまますっと自分の家に入っていった。望はまといの後姿をじっと見送って,彼女が家の中に入ってもしばらくそこに佇んでいた。が,やがて二階の灯りが点いたのを潮に,ゆっくりそこを後にした。



346:糸色五人女-9/E
06/10/17 03:22:33 9o9RUYb4

 深夜の宿直室。交は当番の家にお泊りに行って留守だが,素敵なお客様が来ていた。霧である。テレビは深夜映画を流している。洋画のラブロマンス物らしい。部屋の隅に,布団がもう敷いてある。

ふと思いついて,望は霧に尋ねてみた。
「ねえ,小森さん」
「なあに,先生」
「昼間言ってたじゃないですか。働く気はあるよって」
「うん」

「どんな仕事をしてみたいとか,あります?」こう望が聞くと,霧はみるみる顔を真っ赤にした。
「…うん,あるよ」恥ずかしそうに言った。
「へええ,どんな仕事ですか? よかったら先生に教えてください」
「………それはね……」霧はますます顔を赤くした。心なしか目許が潤んでいるようだ。

「それは?」
「…それは……先生とずっと一緒にいられる仕事なら…いいなって…」ここまで言うと,霧は望の胸に顔を埋めてきた。
「小森さん…」望はそっと霧の肩を抱くと,やがて耳元でそっと囁いた。
「ありがとう。先生,とっても嬉しいですよ」
嬉しいという言葉を耳にした霧がはっと顔を上げると,望が唇を近づけてきた。

テレビの中ではベッドシーンが始まっていた。これからこの部屋でも甘いラブシーンが始まるのは間違いなさそうだ。


布団では,望が霧を愛撫していた。
 霧の豊かな胸を揉みながら,望はふと風呂からの帰りがけのまといとの事を思い出した。
(常月さんとの約束が守れな……そうか,もう12時を廻ってるから,約束を破ったことにはなりませんね)

こう思い至ると,白い双球の頂点を代わる代わる口に含んだ。
「ああっ…あっ…あんあんっ」
霧は望の頭をかき抱いた。
(やっぱり,小森さんは色白ですね…それに…一番敏感でしょうか)
そんなことを考えながら,霧の全身に指と舌を這わせていった。
 

 やがて望は霧の両足を抱え込むと,ゆっくり侵入していった。
「ふあ…ふあああん……」霧はこの瞬間が好きだった。自分の愛する人と一体になれることを実感できたからだ。
「じゃあ,動きますよ」望が律儀に声を掛けて来た。
「うん……いいよ…」

望が優しく動くたび,霧は可愛い声で鳴いた。切れ切れに,
「あ…先生,先生……嬉しい,あんっ…嬉しい……あぅ…幸せ,幸せ…」とうわ言のように繰り返す。
「小森さん…先生も…うっ…嬉しいですよ」望も次第に高ぶっていく。
 

 テレビの映画が終わる頃,二人は揃ってクライマックスを迎えた。
明日は学校は休みである。このまま二人が宿直室で夜を明かしても大丈夫なのだろう。外は静かである。秋の虫の声が控えめに響いている。

やがて宿直室の灯が消えた。望の腕枕で,霧が幸せそうに寝息を立て始めた。

―完―


347:214
06/10/17 03:28:41 9o9RUYb4
以上です。特に藤吉さんがキャラにそぐわないことをしてどうもすみませんでした。

348:名無しさん@ピンキー
06/10/17 21:16:19 n1Hq2xuT
(*^ー゚)b 超グッジョブ!!

349:名無しさん@ピンキー
06/10/17 21:53:43 1+qXqNo6
GJ!
先生うらやましすぎ

350:名無しさん@ピンキー
06/10/18 13:17:41 eToMFuTx
携帯厨でよければメル書くが?

351:名無しさん@ピンキー
06/10/18 16:17:20 6SZE5BwC
>>214
GJ! いろいろ挑戦してみてくれ。

352:名無しさん@ピンキー
06/10/18 21:01:57 cZAtQ4yq
>>350
ほどほどに期待して待ってる

353:使い捨てケー太の悲劇
06/10/18 21:53:07 eToMFuTx
かなりの駄文&長すぎる前置きになりますが、それでもよろしければ次から書き始めます

354:名無しさん@ピンキー
06/10/18 22:15:33 r+ZYUE28
支援

355:使い捨てケー太の悲劇
06/10/18 22:31:09 eToMFuTx
「入って下さい、音無さん」
望は教室の外にいる少女に向かって呼びかけた。
今日は面談の日。生徒たちの学校での悩みを聞き、相談に乗ってやらねばならない日なのだ。

(相談に乗ってもらいたいのはこっちなのにな・・・)
望はため息をついた。
(一人を除いて)常人のいない変人クラス:2のへの担任をしていると、日がな精神がすり減るのを実感できた。毎日が大騒ぎ、まるでまともな授業などさせてもらえない。望は疲れきっていた。

しかし面談は職務だ。彼の生真面目な性格は職務怠慢など許さないし、第一世間に叩かれでもしたら・・・
望の脳裏には、【職務怠慢最低教師、生徒の相談に聞く耳を持たずいじめを助長】と書かれた夕刊の一面がありありと浮かんでいた。

とにかく今はさっさと生徒の話を聞いてしまうことだ。順番は男女差別を疑われないように女子からにし、さらにひいきを疑われないように女子の中でくじ引きをして決めた完璧なもの。その結果最初に面談することになったのがケータイ少女:音無芽留であったのだ。

声をかけて数瞬の後、望の懐のケータイがなった。メールのようだ。
『うるせーよ わかってんだよハゲ』
本当に面談が出来るのかと、望は心配になった。

望の心配をよそに、芽留は相変わらずのもじもじとした仕草でがらりとドアを開け、指導室に入ってきた。先のメールの内容など気にしていないようだ。望はますますもって心配になった。

エロ無し長文スマソ
これから盛り上げます

356:名無しさん@ピンキー
06/10/18 22:35:44 DwS5lTbV
つ④

357:名無しさん@ピンキー
06/10/18 22:48:20 r+ZYUE28
これは期待しておく

358:使い捨てケー太の悲劇
06/10/18 23:22:45 eToMFuTx
望はとりあえずマニュアル通りの質問をしてみることにした。何事もマニュアル通りが一番である。
「率直に聞きますが、何か悩みとかありますか?」

芽留は音速でケータイを取り出し、高速を超える速度でキーをたたいた。望には目視することすら出来ない。
瞬時に望のケータイが鳴る〔ピロリロリ〕
『先生の頭が薄くなってきたこと』
文面を読む望を芽留は上目遣いで見上げている。バカにされていると望にはすぐにわかった。

いつものことだ・・・ここで怒ったら負けだ。自分は仮にも教師、ここは器の違いってものを見せつけなくては・・・

「分かりました。では何か相談したいことはありますか?」
望は怒りを押し殺していった。
また芽留の手が超高速で動き、程なくして望のケータイが鳴る。
『どうしたら先生のハゲが治ると思いますか?』

望は何とか耐えていた。自己保身、教師の意地、その他諸々が彼をギリギリで支えていた。すり減った望の心には、普段だったら気にもとめない芽留の毒舌メールが切れ味の悪いノコギリのようにじわじわと傷を与えて来るように感じられた。

芽留の手はまだ止まっていない。
望はケータイの着信音が鳴るまえに受信したメールを開いた。
『後、先生の短小包茎を治すにはどうしたらいいかも知りたいです。』

いくら生徒といっても、女性にこんなことをいわれるのは全く本意ではない。
芽留の言葉のノコギリが、望のリミッターを支える柱を一本一本切り倒していく。
芽留の手はまだ止まっていない。
望はメールの送信を待たずに芽留のケータイの画面をのぞき込んだ。
【あと早漏も(笑)】
トドメだった。
望のリミッターを支える柱はすべて切り倒され、支えを失ったリミッターは崩壊した。短小包茎?早漏?そこまでいうならやってやろうではないか。こんなに教師を舐めきった生徒には調教が必要だ。

「私、かねがね音無さんがケータイを介してでしか会話が出来ないことを心配していたんですよ。あなたも不便でしょ?ケータイがないと人とコミュニケーションがとれないというのも。」
望はジリジリと芽留に近寄っていく。

芽留もさすがに望の様子が普段と違うのを見て取った。しかし、それは遅すぎた。
望から離れようとする前に、芽留の体は指導室の長机の上に押し倒されていた。

359:名無しさん@ピンキー
06/10/18 23:23:40 eToMFuTx
すいません・・・
今日は明日のために寝ます・・・

360:使い捨てケー太の悲劇
06/10/19 00:09:42 NOTYzJhR
突然押し倒された芽留の目にははっきりと動揺の色が見て取れた。しかしこれからすることを思えば、この程度で動揺されてもらっては困る。
「今から音無さんが普通に人と話せるようになるように色々と訓練します」
芽留は必死にもがいて逃げようとするが、小柄な彼女が望の腕力にかなうわけもなく、無駄な抵抗に終わった。

「これはあなたを思っての仕打ちです。悪く思わないで下さい」
望は努めて穏やかな口調で言って、いきなり芽留に口づけた。
「!!」
芽留の体がこわばるのがわかる。
彼女の手がまた超高速で動き始めた。
望のケータイにメールが届く。望は芽留の唇からいったん顔を上げて、メールを見た。
『離せハゲ!気持ち悪い!』
メールボックスを閉じた望は厳しい目つきで芽留を睨み、言った。
「あなたはいまいち自分の置かれた立場と言うものを理解できていないようですね・・・」


芽留は今までこんな怖い顔をした望を見たことがなかった。芽留の中の望は、自分がどんなにメールで貶しても、バカにしても、決して怒らず笑って済ませてくれた。だからこそ気兼ね無くバカに出来た。言い換えれば、唯一気を許せる相手だった。
その望が今こんなに怖い顔をして自分を押し倒し、睨みつけている。芽留の中にあるのは強い恐怖だけだった。

望はそんな芽留の想いを気に止めることなく、低い声で静かに言った。その言葉には怒りがこもっている。
「さっきも言いましたが、これはあなたがケータイに頼らないで人と接することが出来るようにするための訓練です。それは必要ありません」
言って望はあっさりと芽留の手から彼女の生命線を奪い取った。
唯一のコミュニケーションツールを失った芽留には、もはや体による抵抗も言葉による抵抗も出来なかった。

「わかりましたね」
望は芽留のケータイを懐にしまってしまうと、もう一度芽留に口づけた。今度は何の抵抗もない。ケータイを奪われた芽留には、抵抗する気力も実力もなかった。
「これであなたは自分の口で気持ちを伝えるしかなくなりました。」
望は一旦唇を解放して言うと、また唇を無理矢理重ねた。今度は少しずつ舌を挿し入れていく。
「んっ・・・」
芽留がのどを鳴らした。望の舌はゆっくりと芽留の口の中を舐め回していく。もはや芽留は捕らわれた鳥。逃れる手段など何もなかった。



やっぱり投下継続します(笑

361:名無しさん@ピンキー
06/10/19 00:45:07 NOTYzJhR
望の舌を口の中に挿し入れられて、芽留は混乱していた。もう逃れることはできない。ケータイもない。彼女の口の中で望の舌はゆっくりとじらすように動いている。芽留はもうその感覚に身をゆだねることにした。頭がゆだって、考えるのも億劫だった。
その瞬間、芽留の意識がゆがめられた。

息が苦しい。

望の舌が自分の気道を塞いでいると気づくのに数秒の時を要した。
望は加虐心を含んだ目で苦しむ芽留を見つめている。
苦しみでバタバタと手足を動かしたが、望は顔色一つ変えずに芽留を見ていた。
「っん~~んんっ・・・」
芽留は喘いだ。酸素不足に陥り、意識が遠のいていく・・・。

「ふふっ」
望は笑って芽留の気道を解放した。
「ヒュー、ヒュー、ヒュー・・ケホッケホッ」
苦しそうに呼吸をする芽留を、望はさもおもしろそうに見下ろしていた。そして、何とか呼吸を落ち着けようとしている芽留の唇をまたも奪った。
「んんっ・・・うう・・・」
呼吸が落ち着かないままに口を塞がれ、芽留の表情が苦痛にゆがんだ。望は容赦なくそんな彼女の気道を塞ぐ。
「んんーーっ!!んーっ!」
苦痛に耐えられずに目に涙を浮かべてせわしなく手足をバタつかせる芽留の姿はさらに望の加虐心を煽った。少しずつ芽留の抵抗が弱くなっていき、その体から力が抜けていった。望はようやく口を解放し、芽留から離れた。
芽留はもう死んだようになって気を失ってしまっている。

「困りましたねぇ・・訓練はまだこれからだというのに・・・」
望はわざとらしく言いながら、芽留の頬をペシペシと叩いた。


頬に何かの衝撃を感じて、芽留は目を開けた。悪い夢を見ていたような気がする。いや、そうであって欲しいかった。しかしその期待とは裏腹に芽留の目の前、頭上には柔らかいもののどこか冷たい笑顔を浮かべた望がいた。

「やめて欲しいですか?」
望の問いに芽留は即座に首を縦に振った。
「それじゃいけませんよ。ちゃんと言葉で説明してください。」
望は穏やかな口調で言った。
芽留は反射的にケータイを取り出そうとして、自分の置かれた状況を思い出した。
ケータイは、無いのだ。つまり口で意思を伝えなければならない。芽留にはそれは出来なかった。
まともに人と話したことなどこの十年来一度もないのだ。
「無理なら気が変わるまで何度でもしてあげますよ?大丈夫、死なないようにはしますから」
望の笑顔が、芽留にはたまらなく恐ろしかった。

362:使い捨てケー太の悲劇
06/10/19 01:50:04 NOTYzJhR
何とも反応できずに、芽留はただ望の顔を見つめていた。
もう何年も人と会話なんてしてない。もう仕方すら忘れてしまった。メールで毒を吐くのも本当は自分が弱いからだということは、芽留自身が一番よく知っていた。

「・・・何の反応もないということは続けて欲しいということですよね。」
望は“言葉に詰まって”しまっている芽留に少しずつ近づいていった。

望の顔が近づいてくると、芽留は怯えて身を縮こまらせた。必死で望を拒もうとするが、やはり敵うわけもない。

望が芽留に口づけると、芽留は一層身を固くした。
強い怯えでガタガタと体を震わせている姿を見て、望は気道封じが彼女に与えた影響の大きさに驚きながらも納得していた。

今日はこの子をしっかり調教しなければならない。もう二度と自分に逆らわないようにしなければならなかった。

しかし、ブルブルと体を震わせて必死に恐怖に耐えている教え子を見ているのはやはり辛かった。
自分は教育者としても調教師としても所詮二流かと、望は自虐的な気持ちになった。

しかしいつまでも舐められたままでも困る。望の頭の中で、手法が入れ替わった。

「仕方ありませんね。これではあなたがあんまりかわいそうです。」

言って望は芽留から体を離した。

芽留は安堵した。やっと終わる。いますぐにでもここから逃げ出したかった。

「あなたにはちょっと手法を変えて会話不全を治してもらいます。大丈夫、苦しいことなんてありませんよ・・・むしろ・・・」
望は邪笑を浮かべて芽留を見た。

芽留は安心した。何ら確証はないが、苦しくないならと淡い期待を抱いている。

芽留の期待とは裏腹に、彼女の苦痛はこれからが本番だった

363:使い捨てケー太の悲劇
06/10/19 23:10:40 NOTYzJhR
「とりあえず逃げられてもらっても困りますので」
望は旅立ちパックから首吊り用の縄を取り出した。
「不自由な思いをさせてしまいますが、これもあなたのためです。」
自己弁護の言葉を口にしながら、望は芽留を長机の上にしっかりと押さえつけ、両手足を長机の四本足に縛り付けた。ちょうど十字架に張り付けにされているような体勢で、芽留は身体の自由を奪われた。

「苦しくないなら安心」という自分の安堵は間違いであったかもしれないと、芽留はようやく感づいた。しかしもう遅い。長机に縛り付けられ、ケータイをも失った芽留にはもはや抵抗の余地はない。
いや、もし先に気づいていたとしても芽留に逃れる術など無かったのだが・・

「じゃあ音無さん、訓練の第二段階です。さっきも言いましたが、この訓練には何の苦痛も伴いません。まあ手始めに」
言って望は芽留の胸に服の上から触れた。彼女の顔がこわばるのがわかる。
さすがにまずいような気もするが、口づけの時点ですでに一線は越えた。後々のためにしっかりと調教しておかねばならない。もしこれで会話不全が治れば一石二鳥というやつだ。
望は勝手に自己完結して服の上から芽留の胸を努めて優しくなで、さすり、ほぐしていく。想像通り小さいが、丹念にまさぐっていった。突起はわざと外して、じらすように小さな膨らみだけに刺激を与えていく。芽留の顔が少しずつ紅潮し始めた。

「はぁはぁ・・・」
芽留の呼吸は少しずつ荒くなっていった。必死で望を拒絶しようと手足を動かすが、縄で縛られていて身動きがとれない。
望はそんな芽留の抵抗を後目に今度は服の上から強く胸を握った。
「!!」
芽留の顔が痛みにゆがむが構わずもみしだいていく。
「んっ・・・んん・・はあ・・はっ」
痛みに芽留の呼吸は荒くなる。望は休まず胸をつぶすように握り、引っ張り、また押しつぶした。

「痛いですか?おかしいな。やはり服の上からという発想が間違いでしたかね。」
わざとらしく言うと、望は芽留の制服のネクタイに手をかけた。


364:名無しさん@ピンキー
06/10/20 21:00:32 sljGsMyr
芽留がひきつった顔で睨んでくるのも構わず望は彼女の制服のネクタイをするりと引き抜いて前をはだけさせ、白い下着を露わにさせる。
「重っ!」
芽留の制服の内側には相変わらず大量の携帯電池。
「これからはこれも必要なくなりますからね?」
電池は無視して芽留の背中と長机の間に手を突っ込み、ブラのホックを外した。
「・・・うぅ・・・」
芽留は抗議の視線を向けてくるが、それすらも望の加虐心に拍車をかけるだけである。白いブラは一気に剥がれた。

下から出てきたのは服の上からさわったときの印象そのままの小さな胸だった。自分の密かなコンプレックスを他人に見られる羞恥心に、芽留は顔を真っ赤にして目を背けている。
「今度は大丈夫です。ちゃんと痛くなくしてあげますから」
望は胸を直に揉み始めた。さっきと同様乳首を避けてゆっくり優しく、じらすように刺激を加えていく
「・・・っ・・う・・」
芽留の顔の赤みはまし、呼吸はさらに荒くなっていく。望はさらに乳輪に沿って輪を描くように刺激していく。
「ひっ・・はあ・・」
次第に乳首が熱を持ち始め、固くなってきた。
「声を出してもいいんですよ?そのための訓練なんですから」
そういわれたって芽留には人に簡単に口を利くことなんて出来ないし、第一何でそのためにこんなことをされているかわからない。答えようがなかった。

望は唐突に今まで避けていた突起を指でつねった。
「んぁぁ!」
芽留の意志とは関係なく勝手に声が出る。
「わかりませんか?この『訓練2』の目的は声を出すことに慣れることにあるのです。」
そのまま乳首を親指と人差し指とではさみ、すりすりすりと刺激する。
「ひゃ・・ん・・・ひぐっ!」
望の愛撫に芽留は少しずつ反応し、艶を含んだ声を上げ始めた。
「その調子ですよ」
望は乳首を口に含み、舌で優しく転がした。
「ふっ・・ひゃあ!」
望には今までの反応から芽留の胸の弱点が分かっていた。
小さいながらも感度のいい胸が、望の舌技によって開発されていく。
「ゃあ・・・ひにゃあ!!!」
突然乳首に歯を立てられ、思わず大きな声が出る。
「ふふふ・・・かわいい声ですねぇ・・・もっと聞かせて下さい」
強弱をつけて歯を乳首に食い込ませ、強めの刺激を与える。
気づけば芽留の胸は固くとがり、赤く充血してしてしまっていた。

365:名無しさん@ピンキー
06/10/20 21:02:15 sljGsMyr
>>361>>364
タイトル付け忘れすみません


366:使い捨てケー太の悲劇
06/10/20 22:13:24 sljGsMyr
「はあ・・はあ・・」
芽留が必死に呼吸を落ち着けているのを、望は笑みを浮かべて見下ろしていた。
「そんなに乳首をコリコリにして・・・感じていたのですか?全く・・私がせっかく訓練してあげているというのに。いやらしい子ですね」
未体験の快楽によって生み出された羞恥心を煽るように言うと、芽留の瞳に涙が浮かんだ。

彼女の声をまともに聞いたのは夢の中以来である。体つきに見合った高めの本当にかわいらしい声だ。もっと聞きたい、もっとよがらせて、彼女の声を自分の物にしたい、そんな欲求が望の中に芽生え始めていた。

ストレスのはけ口としての調教対象から単純な欲求のはけ口としての調教対象へ。芽留の位置づけが変わっっていった。

望は芽留のスカートの中に手を突っ込んだ。
「!!」
反射的に望の手を払いのけようとする芽留だが、手足を縛られていて抵抗できない。そのまま下着の上からの秘部への愛撫が始まった。

芽留の秘部は胸への愛撫ですでに下着の上からでもわかる程の大量の蜜を分泌していた。望の指が敏感になっているそこの上を弱いタッチで滑っていく。
「ひんっ・・・ふはぁ・・・」
まだ呼吸の整わないまま責めを再開され、芽留は苦痛と快楽を同時に味わう

367:名無しさん@ピンキー
06/10/25 08:15:43 LWeyJp8k
(…停滞期間が長いが、大丈夫だろうか……)

368:名無しさん@ピンキー
06/10/25 20:18:52 cyadxu/6
イメチェンしたカフカかわええ

369:名無しさん@ピンキー
06/10/25 20:25:39 9ylYlSsp
すいません
停滞してました…
今夜あたり再開します

370:名無しさん@ピンキー
06/10/25 21:12:21 9ylYlSsp
しかしだれもwktkしてくれないという

371:名無しさん@ピンキー
06/10/25 23:25:45 nW+9enL7
(…………ひそかにwktkしてるなんて言えるムードじゃない……)

372:名無しさん@ピンキー
06/10/26 00:38:59 ++7ZW6Uk
(…漏れもwktkしてるんだけど。)

373:名無しさん@ピンキー
06/10/26 06:45:18 KjmCh8jC
(……何か書いたら割り込みになると思って……)

374:名無しさん@ピンキー
06/10/26 15:35:24 SpIllqO7
(昨夜のうちに気づいてれば、その時wktkできたのに……っ)

375:名無しさん@ピンキー
06/10/26 18:25:13 uzPNVBEU
奥ゆかしい流れですね
wktkしながら続き待ってますから

376:名無しさん@ピンキー
06/10/26 21:16:01 Nck1lcIv
「こんなに濡らして…訓練中に感じているなんてなんていやらし子なんでしょう…」
望は下着の上から強く秘裂をなぞった。「くぅん!」
望の人差し指は秘裂を往復していく。
「ひゃっ…んっ!」
(このまま言葉で苛めるのも乙ではありますが、やはり体に快楽を教え込んでおいた方が後々まで楽しめますしね…)
望は快楽責めによる調教を路線にしている。まぁ芽留を喋れるようにすると言うのも口実ではあるが、そうなってもらいたいというのも本音だ。最終的に自分の言うことなら何でも聞くという風にしておけば、それも不可能ではないだろう。

ならば快楽地獄というものをこの子に体験させておきたい。

望は指を秘裂の上部に置き、芽留の蜜でトロトロになったそれで、下着の下の突起を探り出した。
望はその突起を親指と人差し指で挟むと、軽くつねった。

「ひにゃあああ!!」
突然の激しい快感に芽留は甲高い声を上げた。望の指はなおも芽留の核をこねくり回す。
「ひゃっ!あふっ!」

芽留は強すぎる快楽から逃れようと体をよじるが、張り付けられていて身動きがとれず、抵抗にすらならなかった。



377:名無しさん@ピンキー
06/10/26 22:35:34 +5Z8NDmO
藤吉さんの眼鏡にかけたい

378:名無しさん@ピンキー
06/10/28 23:43:32 IWXRM2OP
期待待機

379:使い捨てケー太の悲劇(タイトル忘れ杉すいません
06/10/29 00:17:04 6cdk6EDP
望の指が芽留の核を挟み込み、こすりあげる。
「んんっ!やあっ!」
下着の上からとはいえ初めて体感する感覚に、芽留の意識は朦朧とし始めた

(一旦イってもらいましょうか…快楽責めならとにかく早めに性の悦びに目覚めてもらわなければいけないのですよ)
望は核を強めにつまんだ。
「ひゃああああああああっ!!」

望の指は強く核をはさみ、クリクリと刺激していく。
「いっん…ひぁあ!くはあああああああっ!!!!」
芽留の初な体は望の執拗な責めに耐えることができなかった。小さな体が弓なりに曲がり、ビクンと体を震わせながら芽留は果てた。

人生で初めての絶頂の余韻に、芽留はまともに動くことができなかった。
男との行為の経験がないのは当然だが、芽留には自慰の経験すらなかった。

元来人と話すのが苦手な芽留には、まともな性知識は備わっていなかった。誰とも面と向かって話せない。必然的に話し相手はネット世界の住人のみに限定されてしまう。

そんな環境に生きる芽留が『オナニーをするとバカになる』などという俗説をネットで見かけ、信じ込んでしまうのも当然といえば当然である。

芽留は今までそれを信じて頑なに自慰行為を自制していたのだった。快楽は自分を壊す、と。

しかし初めて訪れた快楽の波は、そんな意思などあっさり押し流してしまった

380:名無しさん@ピンキー
06/10/29 01:30:16 q869SJh0
もしかして直書き?

381:名無しさん@ピンキー
06/10/29 23:15:24 CQi6fBKR
いっぺんに投下するとか、でなければ「ここで一旦区切ります」とか入れてくれないと他の人が投下できない

382:名無しさん@ピンキー
06/10/31 23:01:03 oZG2m6Sy
続き待ってるから

383:名無しさん@ピンキー
06/10/31 23:06:50 bnv5WDE1
携帯の人らしいから、パソコンみたいにコピペ一発投下といかないのは仕方あんめ
でも「今日はここまで」とかの一言がほしいのには同意

384:名無しさん@ピンキー
06/11/01 00:33:58 KYqF+sbz
でも期待してるぜ

385:名無しさん@ピンキー
06/11/01 11:09:52 QHyXWiDT
コモリエロ杉

386:名無しさん@ピンキー
06/11/01 13:09:22 41ZPM6Eb
乱れ髪がエロかった

387:名無しさん@ピンキー
06/11/01 21:13:42 La8H5AnK
初登場時にやさぐれてたとはとても思えん

388:名無しさん@ピンキー
06/11/01 22:28:10 KYqF+sbz
妄想力フルチャージ

389:名無しさん@ピンキー
06/11/02 04:12:59 xD1V11Oq
望は涙目になった芽留の顔を指で軽く拭った。

トンネルを抜ければそこは雪国だったかの様に、芽留のトンネルの中には花が咲き乱れていた。

「もうすぐ春ですよ」

望はそう呟くと自分の立派な春一番を高校生にしてはまだ幼さの残る芽留の体にあてがった。

芽留は汚物を体に押し付けられた不快感を目で必死に訴えるが望はその腰を止めない。

「気持ちいいですか?私は気持ちいいです。」

トムは喜んでお尻を差し出した。

マイクがトムのお尻に立派なペニスをズブズブと突き立てるとトムの顔は苦痛に歪んだ。

「いいえ、私はトムではありません。ただの薄汚いオス奴隷です。」

マイケルは芽留をますます激しく犯した。

マイケル、17歳の春であった。

390:名無しさん@ピンキー
06/11/02 10:01:04 HrkSYQDf


     !?



391:名無しさん@ピンキー
06/11/02 15:42:30 ywYv1Qj2
芽留の膨らみかけの胸を入念に揉みしだくと
望はその手をスルスルと下に滑らせるようにして下着の中に

芽留は突然の出来事に声を上げるがマイケルはゲイです

392:名無しさん@ピンキー
06/11/02 19:57:52 qsZt5HfE
おしマイケル

393:名無しさん@ピンキー
06/11/04 03:24:13 CfV1Ivza
URLリンク(red.ribbon.to)

394:名無しさん@ピンキー
06/11/04 19:59:02 3H33/tJs
俺は待つ

395:名無しさん@ピンキー
06/11/04 22:41:47 r2tuQBui
芽留書いてたものですが、諸事情により執筆の余裕がなくなってしまいました

完結はさせる予定ですが期間は未定になってしまいますので、何事もなかったようにスレを進めて下さい
みなさんが忘れた頃に現れます

大変申し訳ありません

396:名無しさん@ピンキー
06/11/04 23:21:18 aRD7m1GP
絶望した
今度はある程度書き終わってから投下してくれるとありがたいです

397:名無しさん@ピンキー
06/11/04 23:21:57 3H33/tJs
それでも俺は待つ

398:名無しさん@ピンキー
06/11/05 17:39:23 BaDXsT0X BE:469905293-2BP(0)

>>395
あれれ、それは大変ですね。残念ですけれど、またの投下を気長にお待ちしています。

んじゃ、夜にでも、穴埋めというわけではないのですが、ひとつ投下してみますね。
>>214です)

399:名無しさん@ピンキー
06/11/05 17:42:08 Y42H63c2
楽しみに待ってます

400:214
06/11/06 02:17:03 iexPiQ2L BE:208847243-2BP(0)
 遅くなりましたが、以下に絶望先生の最新話を読んで受けた電波がまとまりましたので、投下します。

 絶望先生×霧です。えっち控えめな分、なるべく甘々になるよう努力しました。

401:ハッピーバースデー先生1
06/11/06 02:21:56 iexPiQ2L BE:469906439-2BP(0)

「いただきまーす」
 望が出ていった宿直室で、交と霧が夕食を共にしていた。

「味つけ、おかしくない?」
「…モグモグ…ゴクン」目の前の皿に盛ってあった様々なおかずを黙々と平らげていた交は、ほおばっていたものを飲み込むと、そっけなく言った。
「小森姉ちゃんのご飯、いつも美味しいよ」
「まあ、ありがと」

 自分でもそっけない返事だと思ったのか、交が言葉を続けた。
「オレ、こんなに美味しいご飯食べると、なんだかかあ」

 母ちゃんを思い出す、と言おうとした交は、ふと両親が揃っていたときのこと、そして母どころか父までもいなくなって途方に暮れていたときのことを思い出し、つい鼻の奥がツンとしてくるのを感じた。

 涙を見せて霧を心配させたくなかったので、慌てて話を逸らせた。

「なあ、小森姉ちゃん、本当にアイツを甘やかしちゃあダメだぜ」
「はいはい。心配してくれてるのね。ありがとう。交君、優しいのね」
「バ、バカだな。そんなんじゃないったら」 
 交の顔が見る見る赤くなった。


 今でこそ交はややひねくれてはいるが、元々は素直で思いやりのある、優しい子なのである。

 黒の長髪で千里に怖い思いをさせられたのにも関わらず、千里がくせっ毛に苦労しているのを知って、クリスマスプレゼントにカツラを贈ろうとしたくらいなのだ。
 ーーもっとも、これは当時暴走していた千里の逆鱗に触れ、結局苦しみますツリーに吊されてしまったのだが。


 夕食を終え、交が当番の家に行く時間になった。
「じゃあ、オレ、当番の家に泊まってくるから」
「うん。行ってらっしゃい。気をつけてね」

 だが、今日は交は珍しく逡巡している。
「なあ、小森姉ちゃん…」
「なあに?」

 なおモジモジしたまま、突っ立っている。気のせいか顔がほんのり赤い。
「オレ…小森姉ちゃんなら…」
「私なら?」

「小森姉ちゃんなら、新しい母ちゃんになってもらってもいいな」
 一気に言うと、校門に向かってだっと駆けだした。
「じゃあ、行ってきまーす」駆けながら叫んだ。校門の所に当番が待っているらしい。

 霧の顔も紅葉のように赤く染まっていた。
「……もう、交君ったら」
 霧はどこか嬉しそうに呟いた。



402:ハッピーバースデー先生2
06/11/06 02:28:49 iexPiQ2L BE:1253081298-2BP(0)

 望は歓楽街に向かっていた。歓楽街の入り口にパチンコ屋があるのだ。

 程なくパチンコ屋の前に着いた。派手な音楽と漫画の看板が望を出迎えた。 
 だが、ふと入り口の自動ドアに写る自分の顔が目に入った望は驚愕した。思いっきりやさぐれ、どこかあっちの世界に行ってしまっている人のようだ。まさに腐った魚のような目をしているではないか。

 これはいけない、自分には何か悪いモノが取り憑いている、エエイそんなのはサーッと発散して清めてしまえ、とばかり、望は半ば自棄になり、歓楽街の奥にある風俗店を目指した。
 
 だが、いざ店の近くに来ると、とたんに勇気が出なくなってしまった。ホワイトライの授業の時には気軽に入り込めた店なのに、いざ客として入ろうとすると足が竦んでしまう。

 店の正面の派手な看板に載っている女のコの写真をそれとなく見ていると、髪の長いコの写真が目に留まった。

(どことなく小森さんに似てますね…)
こう思ったとたんに、

「よっ、社長! そのコ、尽くすタイプのいいコっすよ。ひとついかがっすか?」と呼び込みの店員が下品に声を掛けてきた。

「!!」とたんに霧の姿がくっきりと瞼に思い浮かんだ望は、無言でその場から遁走した。


(ああ…なんて罰当たりなことを思ってしまったんでしょう!)
 走りながら、望は自分の情けなさに死にたくなった。

 だが、お金の他は手ぶらである。旅立ちパックは宿直室に置いてある。予備の縄は教室だ。
 それならば、いざ川に飛び込まん!…と思っても、川端の通りは人の往来が結構多く、飛び込むのを躊躇してしまう。

 それに、死のうとする度に、霧の眩しく、どこか切ない笑顔が瞼に浮かんでしまう。
 そして、多分彼女にとっては虎の子だったであろうお札を、丁寧に両手で渡してくれたときの様子まで、まざまざとを思い起こされてしまうのである。

 望は自殺を断念した。


 結局、望は霧から貰った一万円を使わないまま帰宅の途に着いた。

 帰り道、ふと花屋がまだ開いているのが目に付いた。もう夜なのに、色とりどりの花が綺麗だ。
 
 「そうだ…」望は、自分のポケットマネーで花を買うことを思いついた。よく分からないまま、赤と白の薔薇を花束にしてもらった。


 校門を潜った。宿直室の前まで戻ってくると、中の灯りが点いているのに気が付いた。おまけに、美味しそうな香りが中から漂ってきている。

 出かけるときに夕食を作っていた霧が、まだ部屋で待ってくれていたのだ。嬉しさ半分、申し訳なさ半分で望は戸を開けた。



403:ハッピーバースデー先生3
06/11/06 02:34:34 iexPiQ2L BE:104423832-2BP(0)

「ただいまあ」
「あ、お帰りなさい、先生」
 霧がとびきりの笑顔で望を迎えてくれた。

「あの、小森さん、…これ、花を…」
「うわあ、きれい! 花瓶に活けるね。ごめんねー。ちょっと退いてくれるかなー」
 花瓶の近くにいた皇帝ペンギンを退かせると、薔薇の花束を花瓶に活けた。宿直室の入り口がぱっと華やかになった。ふくよかな芳香も漂ってくるようだ。

「ぶり大根、できてるよ。先生の好物だって交君が言ってたから、作ってみたの」
「ありがとうございます。じゃあ、早速戴きますね」


 霧の丹精込めた手作りのご飯を望は口にした。出来合いの物を暖めたのではなく、DSを見ながら一から作ったことは望も分かっていた。
 素朴ながらも、ほっこりした暖かい味が口に拡がった。丁寧に心を込めて作ってくれた心遣いが何よりも嬉しかった。

「味つけ、おかしくない?」
 返事をしようとした望だったが、ふと夕方家を出てから帰宅するまでのことが頭をよぎってしまった。
 にっこり笑って「美味しいですよ」と言ったつもりだったが、最後の方が涙声になってしまっていた。

「…先生?」
様子がおかしいことに気づいた霧が心配そうに尋ねたが、望は「何でもありません」と、涙をごまかすようにご飯をかき込んだ。


 夕食の後、改めて望が切り出した。

「今日は本当に済みませんでした。先生、つい甘えすぎてしまって、人として恥ずかしいところを見せてしまいました」
「先生…先生が甘えてくれるなら、私嬉しいよ」

「それでですね、あの…」先生が懐から一万円札を出した。霧が渡したものである。
「これ、結局使わなかったんで、お返ししますね」

「先生…いいのに…」望は霧を見た。不安そうな様子だ。自分のしたことが気に障ったんだろうか、と思っているのかもしれない。 
 それを打ち消すかのように、望は努めて明るく言葉を継いだ。

「実は、先生パチンコ屋の前まで行ったんですけど、入る勇気がなくて戻って来ちゃいました」
「そうだったの…」
「やっぱり私はギャンブルには向いてませんね」

「……私、先生が怒ってるのかと思っちゃった」
「怒ってなんかいませんよ」望は優しく言うと、霧の頭をくしゃっと撫でた。



404:ハッピーバースデー先生4
06/11/06 02:41:38 iexPiQ2L BE:487309474-2BP(0)

「…じゃあ、これ見ても怒らない?」
 そう言って霧が冷蔵庫から出してきたのは、小さなケーキだった。上にイチゴが二つ乗っている。

「先生はお誕生日が嫌いだって知ってたんだけど、どうしてもお祝いしたくて…」
「小森さん…」

 ようやく、望は霧が自分の好物であるぶり大根を作って待っていてくれた理由を理解した。霧は自分の誕生祝いをしてくれるつもりだったのだ。

 自分が誕生日にトラウマがあることを知っていたので、最初からはケーキを出さないでいたのだ。その細かな気配りに、望は心打たれた。

「怒ってる?」
「小森さん。……今、私の気持ちは…」
「……」
「目を瞑って下さい」
「え?」
「さ、早く目を瞑って」

 霧は素直に目を瞑った。
 やがて、望の手が霧の顎に触れると、ゆっくり接吻してきた。
 唇を合わせていると、何かが霧の口の中に入ってきた。

「?!」
 びっくりして目を開けたが、望が優しい顔をしてこちらを見つめていた。だが唇を離さないままなので、尋ねることも出来ない。

 口の中の物は甘く、柔らかそうだったので、恐る恐るもぐもぐと咀嚼してみた。
 すると、それは口の中で柔らかく潰れ、甘酸っぱい果汁をほとばしらせた。ケーキに乗っていたイチゴを望が口移しで霧に食べさせたのだった。

「そのイチゴの味が、今の私の気持ちですよ。
 確かに私は誕生日には酸っぱい記憶があります。
 ですが、あなたの心遣いがとっても嬉しいです。こんなに甘くて嬉しい誕生日を迎えたのは生まれて初めてです。小森さん、どうもありがとう」

 ここまで言うと、望は霧を優しく抱きしめた。

「先生…」

 二人は再び唇を合わせた。


 やがて望は舌を差し入れた。舌先にイチゴの甘酸っぱさを仄かに感じた。霧も最初はおずおずと、やがて懸命に望の舌の動きに舌で答えようとした。

 霧の身体を抱いていた手に少しずつ力を込め、ゆっくり、ゆっくりと横たえていった。
 毛布の上に霧が横たわり、その上に望が被さっていった。

 まだ接吻している。

 ようやくゆっくりと唇を離した。二人の唇は、つうっと透明な糸をひいている。

 やがて、望は黙ったまま手をそろそろと霧の身体に這わせ始めた。
「あ…」霧が微かに喘ぎ声を漏らした。



405:ハッピーバースデー先生5
06/11/06 02:50:35 iexPiQ2L BE:556924984-2BP(0)

 霧が身に纏っていた毛布が畳に拡がっている。その上に霧が白い裸身を晒している。
 望の手が霧の全身を這っている。単に撫でているだけなのに、霧には無性に気持ちよく感じられた。

 やがて、望の口が耳・首筋・鎖骨と降りてきた。そして胸に達したとき、
「ああん…」今度は幾分はっきりと喘いだ。


 望の指が、さっきからもう片方の胸の麓を撫でている。螺旋を描きつつ、だんだん頂を目指して登ってくる。
 親指の腹がほんの微かに乳輪に触れた。それだけのことなのに、泣きたくなるほど気持ちいい。

「あうぅ…」

 やわやわっと手が胸を揉んできた。自分を気遣ってくれているように、どこまでも優しい揉み方が嬉しかった。じわりと快感が生まれ、波紋を描くように全身に伝わっていった。

 ほんの時たま、ちょんっと頂を摘まれると、そこから甘い電流が全身に流れた。
「はあん…」霧ははっきりと喘いだ。

 一方、いったん胸に降りてきた口は、少し臍の辺りをさまよっていたが、また胸に戻ってきた。
 舌先で乳首のわずかに外側をなぞる。優しく頂を左右にはじく。軽く吸いつく。
「あ…はあっ……先生…」霧は胸から生じる快感の小波を漂った。

 手と口で両胸を愛撫している間、残りの手はゆるやかに霧のボディラインをなぞっていた。指先が太腿や秘密の部分をかすめる度、霧はもじもじと身体を震わせた。

(私、こんなに先生に愛されている…幸せ…)
「あ…あはぁ……先生…こんどは私が先生を気持ちよくしてあげるね」


 全身が薄い桜色に染まった霧は、望を横たえると、絶棒をそろそろと握ってきた。

「こ…小森さん……」
 霧の小さく柔らかな手に握られる感触に、絶棒がぴくっと震えた。

 しばらくさわさわっと撫でられていたが、やがて暖かい感触が絶棒を包んだ。
「はうぅっ…」望は思わず快感を訴える呻きを漏らした。

 霧の口技には決して特別なテクニックなどはなかった。が、愛情溢れた舌の動きが何とも心地よく、秘密の袋やその奥を手で控えめに撫でられたりもしたので、絶棒は嬉しさに幾度も反り返った。

「…先生、気持ちいい?」顔を上げた霧が上目遣いに尋ねた。
「はうっ…とっても、気持ちいいです…」喘ぎながら望が答えると、
「うふっ…嬉しい」こう呟いて、再び絶棒を含んだ。

 霧の可愛い口が上下するたびに、長い黒髪がさらさらと望の腿に当たる。甘い痺れがそこかしこに発生し、互いに結びついて望を喘がせる。やがて望は高ぶってきた。

「こ、小森さん…もう、もう……」
「先生…」
「うぅ…先生、小森さんの中でイきたいです」
「先生……うん、いいよ…優しくしてね」
 望は体を起こすと、霧に重なっていった。



406:ハッピーバースデー先生6
06/11/06 02:57:40 iexPiQ2L BE:435098055-2BP(0)

「ううっ…」霧の中は柔らかく、暖かい。絶棒の敏感な部分を、そして全体を霧自身がきゅっきゅっと締め付け、包み込んでくる。痺れるほどの気持ちよさにまみれながら、望はゆっくりと動いていった。


「はあっ…」
 一方、霧は、望が入って来たとき、悦びとも安堵ともとれる声を漏らした。絶棒を胎内に納めた時のいつもながらの充実感がたまらなく嬉しい。

 それに、今日は望がいつになく優しく動いてくれている。
 まるで絶棒の先端に、自分の悦びを探り当てる目が付いているかのように、気持ちいい所だけをノックしてくれる。いや、絶棒が訪れてくれる場所が、一つ残らず皆狂おしいほど気持ちいい。

 突かれる度に、快感の火花が体中を駆け巡る。望の一挙一動が、霧にとって愉悦を生み出す原動力となっていた。

(私…私…先生に愛されている…ずっと…ずっと先生のそばにいたい…)
「はあぅ…先生……先生…ずっと…はあっ…ずっと一緒にいて…」熱い喘ぎ声の間に、途切れ途切れに自分の思いを伝えた。

 望は、情熱的な接吻でそれに答えた。腰の動きが激しくなった。しばらく大きく律動していたかと思うと、霧の腰を抱え込み、再び躍動し始めた。
「あっ…あん…あん…あっ…あぅ…」霧の喘ぎ声も断続的になってきた。


 望のストロークが、ぐいっぐいっとラストスパートを予感させる大胆なものになった。
「先生、私、もう……あぅ…あん…」霧が脚を絡めてきた。
「私も、もうすぐですよ…」望もここぞとばかり、激しく絶棒をグラインドさせた。

 霧が絶棒をぎゅうっと締め付け、甘い蜜を絡ませてきた。あらゆる襞が、奥へ、もっと奥へと絶棒を誘う。
 望は痺れるほどの快感と、自分の空虚だった心が今満たされているという幸福感に包まれながら、ついに欲望を解き放った。

「うぅっ…」どくっ…どく……

 自身に望の熱い迸りを感じた霧も、自分を幸せにしてくれるのは望だけだという思いに満たされ、全身を反らせつつ歓喜の絶頂に駆け登っていった。

「はあっ!!……先生、大好きぃ……」

 はずんでいた息が段々穏やかになると、二人はどちらからともなく再び熱い接吻を交わした。



407:ハッピーバースデー先生7/E
06/11/06 03:04:11 iexPiQ2L BE:487310047-2BP(0)

 シャワーを浴びた後、二人は仲良くケーキを食べた。望のケーキの上のイチゴが在ったはずの場所には、その跡だけが残っている。

 その跡を目にしながら、霧が望に優しく言った。
「先生、お誕生日おめでとう」
「ありがとうございます」望は満面の笑みで応えた。


 秋の夜長である。虫の声ももう疎らだ。楽しげに過ごしている二人の姿はあたかも親密な恋人同士、あるいは新婚夫婦のようだ。
 ただ、霧が毛布にくるまっているのだけが普通の恋人同士とは著しく異なっている。

 霧が身に纏っている毛布が必要なくなる時は来るのだろうか。
 もし来るとすれば、それは二人が幾多の--本当に幾多の--障害を乗り越え華燭の典を挙げるときなのかもしれない。



 ちなみに、望が買ってきた紅白の薔薇だが、
赤い薔薇の花言葉は「愛情」「貞節」、
白い薔薇の花言葉は「尊敬」「私はあなたにふさわしい」
である。


 望はもちろん花言葉など知らない。だが、無意識のうちには、薔薇の花に託された花言葉の意味を知覚しているのかもしれない。

 霧が花言葉を知っているかどうかは分からない。だが、薔薇に込められた望のメッセージは、確かに伝わったようである。

--完--



408:214
06/11/06 03:08:15 iexPiQ2L BE:435098055-2BP(0)
以上です。お目汚し失礼しました。

なお、薔薇の花言葉に関しては、

花言葉事典さん
URLリンク(www.hanakotoba.name)

を参照させていただきました。


409:名無しさん@ピンキー
06/11/06 05:01:12 RIf3bO1I
GJ!!!
霧かわいいなぁ(*´д`)
こうゆう甘い話もいいねぇ。最後の締めくくりが素敵だ…
楽しませていただきました!

410:名無しさん@ピンキー
06/11/06 22:50:00 tyiAhCi8
(*゚∀゚)=3ハァハァ

411:名無しさん@ピンキー
06/11/07 01:28:39 PjCIXxcF
GJ!!!!
甘すぎるほど甘いだがそれがいい


412:名無しさん@ピンキー
06/11/08 22:32:25 NRmSFWyk
GJですよぉ

413:214
06/11/13 15:41:12 p+voZ9nq BE:556924984-2BP(121)
2レス分使って保守小ネタ入れます。マガジン40号より。

個人的に、外ハネのコはすず様しか考えられないっす。
それで、つい木野君をイジメてしまいました。
木野ファンの方、すんません。
(註:エロなしです)

414:白黒黒1
06/11/13 15:48:00 p+voZ9nq BE:469905293-2BP(121)
 ある日の放課後、図書館に先日のメンバーが再び集まりつつあった。

「先生はイーグルトンやノースロップ=フライなんか読みました?」木野が絶望先生に尋ねた。
「ええ」
「あれってどうなんですかねえ? オレはどうも…」

「ま、文学理論の本が実際の読書の役に立つかどうか、私には分かりませんね。『読者には誤読の自由がある』なんて書いてあったりもしますからね。あまたある『文章読本』の類と一緒ですよ」

 木野が背伸びした議論を絶望先生にふっかけようとしたものの、そこは圧倒的な読書量の差で軽くあしらわれてしまった。

「待たせてゴメン」
 と、そこへ久藤が現れた。今日もまた、木野と物語を作り合って、泣かされたら負け!で勝負するらしい。図書委員長をしているポニーテールの可愛いコも、ヤレヤレまたかといった表情である。

「遅いぞ久藤! 今日のテーマは乗り物だったな。じゃあオレからいくぞ!『愛と勇気の新快速、敦賀へGogo!』……」
「じゃあ、僕は『さらば、さんふらわあ』で…」

 結局、木野はまたも久藤に泣かされることになった。「ううう…今日で退職するはずだった志布志フェリーの老船長が…すんすん…」

 それにしても、こう何度もカワイイ女の子の前で泣かされたままでは引っ込みがつかないし、自分が可哀想だ。
 そこで、木野は無謀にも、さらなる勝負を挑むことにした。今度はエロ話を作って、どちらがイヤラシいかを競おう、と申し入れたのである。

 もちろん、麗しのポニテ娘は反対した。
「図書室でそんな汚らわしい勝負するなんて、ダメに決まってるじゃない」

 だが、ここで絶望先生が口を挟んだ。
「まあ、そう言わないで。そういう話を作るのは、簡単なようでいて、なかなか難しいんですよ」
「ちょっと先生!」
「たしかに少し面白そうだねえ」
「ちょっとぉ! 久藤くんまで」

 と言う訳で、エロ話勝負が始まった。

「じゃあ、言い出しっぺのオレから行くぜ!『診療人間ドッグマン!』」先攻は木野だ。
 「…ドッグマンはターゲットの令嬢に迫っていった。『フフフ…俺はドッグマンだ。オマエを検査してやる!』……」

 得意げに語り終えた木野は、ようやく皆の反応が皆無であることに気付いた。
「……あれ?」
 皆を見渡した。一同シラけまくっている。伝説のシラ毛虫までが机の隅を這っている。

「…それ、一体何だったんですか?」絶望先生が呆れたように尋ねた。
「いえ、『人造人間』と『診療人間』を掛けて…」
「そんなのでエロチックになるはずないじゃありませんか」木野は一言もなく、うなだれてしまった。

 後攻は久藤である。
 「じゃあ、次は僕だね。『幼なじみで、人妻で。』」久藤はいつもの調子で淡々と語り始めた。

「…日本陸上界の若きホープ大和が、足の故障で入院することになった。おまけにハプニングで両肘にヒビが入ってしまい、両手までもがまともに使えない。
 悶々とした日々が続いているところに、幼馴染みの美人人妻涼風がお見舞いに。

 『大和、入院して…その…たまってるんでしょ? あたし、慰めてあげてもいいよ』
。やがて涼風は大和の……」

 話が進むにつれ、先生は読んでいた新聞で前を隠したままになった。先生のそばにいたまといも先生の背中にしがみつき、赤らめた顔を押しつけている。
 木野は気まずそうにかがみ腰になっている。ポニテ娘は耳まで真っ赤な顔をして俯いている。

 二人の勝敗は明らかであった。

415:白黒黒2
06/11/13 15:54:20 p+voZ9nq BE:609136875-2BP(121)
「ううう…ちきしょう…ちきしょう! 男としてはオレの方が上なんだぁ!」
 木野は、スカートを押さえてもじもじしているポニテ嬢を、カウンター奥の図書準備室に連れ込んだ。
「え…ちょっと、ちょっとぉ!」

 しばらく中から何やら物音がしていたが、やが全くて何も聞こえなくなり、辺りは静まり返った。

 ガチャリ。

 大方の予想に反し、スンスンと肩を震わせてすすり泣きながら出てきたのは、木野だった。その側で、どこかシラケ気味のポニテ娘が、それでも優しく木野を慰めている。

「初めての時にはよくあるんですって。気にしないで」

 ポニテっ娘の話によると、事情はこうだ。

 勢いで暗がりに連れ込んだはいいものの、木野は初めてで勝手が分からずに戸惑っていた。

 見かねたポニテ嬢が手伝おうとしたが、「万願寺唐辛子みたいな」(ポニテ嬢の説明)アレだったので、うまく亀頭が露出しなかった。

 そうこうするうちに、大きくならないまま固くなっていた木野自身がポニテ嬢の手に触れられた刺激で暴発し、濃口の毒液を大量に自分のブリーフ内にブチマケてしまったらしい。

「ま、初めての時って、後から考えたら笑えるような失敗があるものですよ」
 望は気の毒そうに言った。

「それにしても、木野君…その、誠に申し上げにくいのですが」望は続けた。「真性のはきちんと手術した方がいいですよ。将来のためにも」

 木野はいたたまれなくなったのか、

「はーーーーーん!」

泣きながら図書館から走り去っていった。

(でもあたし、正直欲求不満なのよねえ…)
身体に灯を点けられかけたままのポニテ嬢は、しばし思案していたが、やがて久藤に声を掛けた。

「久藤くん。ちょっと、いいかな」耳を引っ張ると、こしょこしょと何事か囁いた。

「え、僕でいいの?」久藤は特に嫌がるでもなく、ポニテ嬢に図書準備室に連行されていった。

 やがて、準備室からくぐもった喘ぎ声と共にガタ…ゴト…と初期微動が絶望先生達のいる貸出カウンター前に伝わってきた。

 おや始まったか、と思っていると、あれよあれよという間に喘ぎ声は耳をつんざく大音響となり、魂をも揺さぶる激震が館内を襲った。

「AAAAAAAAAAAAAAHHH!!」
「AAAAAAAAAAAAAAHHH!!」

「EEEEEEEEEEEEEEEEK!!」
「EEEEEEEEEEEEEEEEK!!」

「HUUUMMMMMMMMMMMMM!!」
「HUUUMMMMMMMMMMMMM!!」

「OH! OUH! OUH! OUH!!」
「OH! OUH! OUH! OUH!!」

「PAOOOOOOOOOOOOOON!!」
「PAOOOOOOOOOOOOOON!!」



416:白黒黒3/E
06/11/13 15:59:59 p+voZ9nq BE:139231924-2BP(121)
 図書館全体がガッタンゴットンと関東大震災もかくやと思われるごとく揺れ,蛍光灯がシパシパと点滅した。

 壁にピピピッと亀裂が走り、ポスターが次々と剥がれ落ちた。本棚から蔵書がドドドドド、バサバサバサッと雪崩をうって床に落下し散乱した。

 紙屑と埃がもうもうと立ちこめていた館内が、急に嘘のように静かになった。

 やがて準備室のドアが開くと、奥から久藤がポニテ嬢をお姫様抱っこして現れた。

 魂が抜けきって惚けた感のそのコは、カウンター前にあるソファーに横たえられたものの、完全に失神していた。
 時折ピクピクッと手足が痙攣し、顔やら太腿やらが真っ赤にふやけきっている様は、湯から上げたての茹で蛸のよう。だらしなく開いた唇の端からは涎さえ垂らしている。

 そんな彼女を見下ろしていた久藤は、汗もかいていない様子だったが、望の方に向き直った。
 「じゃあ、先生、それと常月さん。今度は二人をまとめて面倒見るね」

 こう言うが早いか、まといと望の襟をぐいっと掴み、図書準備室へ引っ張っていった。

「ちょ、ちょっと久藤くん!」
「大丈夫。常月さんには触らないから。常月さんは普段通り、先生とえっちしてていいんだよ」
「な、何てことを!」まといは赤くなりながらも、どこか安心した様子である。

「…あれ? と言うことは、もしかして…」望は久藤の顔を見つめた。

 久藤は普段通り、柔和な垂れ目で微笑んでいるだけだったが、望の襟を掴んでいる手に力がこもった。ここで望は忽然と全てを理解した。

「いやあああああああああああああああ!!」

 望の絶叫は、久藤が後ろ手に閉める図書準備室の扉で遮られた。

--完--
============================
以上です。結局3レスになってしまい失礼しました。

で、連続で申し訳ないのですが、今晩か明晩に、一つ投下させて下さい。

あびる×望+αの予定です。


417:名無しさん@ピンキー
06/11/14 00:46:55 MC6GHJVo
ちょwww

418:名無しさん@ピンキー
06/11/14 01:50:47 lg8aa02Z
ステキだ!
エロ楽しい!!

419:名無しさん@ピンキー
06/11/15 03:05:36 3gNnFwnZ BE:522117465-2BP(121)
>>214です。
夜の内に投稿するつもりでしたが、
実は今帰宅したところです。これから校正と
手直しに入ります。
申し訳ないですが、夜の内のアップは難しい
かもしれません。おわびします。

420:214
06/11/15 22:45:13 3gNnFwnZ BE:313270463-2BP(121)
 まことに遅くなりましたが、今からアップします。原型留めて…の回の11頁1
~4コマ目を眺めて受信した電波が元になっています。

・触手もどき×あびる、先生
・あびる×先生

が主な内容です。

 あらかじめ、全国一千万人のあびるファンの皆さんに謝っておきます。いろい
ろと、どうもスミマセン。

 また、例によって絶望先生が色々といたぶられています。男の喘ぐシーンが苦
手な方は、 恐れ入りますがそこはスルーをお願いします。
(そのシーンだけ抽出して801板かゲイ板に投下しようと思いましたが、うまくい
きませんでした)


>>409->>412,>>417->>418
どうもありがとうございます。今日も頑張ります。


421:あびるちゃんパニック!1
06/11/15 22:51:33 3gNnFwnZ BE:435098055-2BP(121)
「うーん、弱りました」
「どうしましょう、先生」
 あびると望はホテルの一室で苦悩していた。

 未知の原型を留めた古代生物(のしっぽ)発見のはずが、旧日本兵を発見して
しまったのだ。
 このままでは、第一発見者として二人がマ スコミに登場せざるを得ない公算が
強い。

 だが、今二人がマスコミの前に出ることは、各々が社会的生命を断たれることを
意味する。
 時節柄、「破廉恥! 独身高校教師が教え子の女子高生とプライベートでしっ
ぽり海外旅行!」などといった美味しいネタをマスコミが逃す筈がない。何とし
ても秘密裡に帰国する必要があった。

「うーん」
「…とりあえず、ホテルの人に相談してみては」とあびるが言った。
「なるほど、それもそうですね。ダメもとで聞いてみますか」

 望はフロントに電話を掛け、ホテルの主人に―コンシエルジュなどという者
はいない、ごく小さなホテルの二人は滞在していた―事情を説明し相談してみ
た。

 主人はしばらく唸っていたが、どうやら良い考えを思いついたらしい。あとで
ボーイを遣るから、そいつに詳細を聞けと言ってきた。

 主人に謝して受話器を置いてから10分くらい経った後、望たちの部屋をノック
する音が聞こえた。

 入ってきたのは、まだ若い、子供といってもよい年齢のボーイだった。どこと
なくマ太郎と目鼻立ちが似通っている。

 何でも、早朝にチェックアウトし、ホテルのプライベートビーチから舟で近く
の無人島へ渡る。昼間そこのジャングルで探検をする。夕方船で迎えに来るから、
それに乗って別の島にある主人の親戚がやっているホテルに泊まり、翌朝そこか
ら空港へ向かうのではどうか、というのだ。

 諦めかけていた探検まで出来るとあって、二人ともこの案に飛びついた。

 翌早朝、まだ日の出前のプライベートビーチは静かだった。
 ルルルルル…と軽やかなエンジン音を響かせて、二人と昨夜のボーイ(操縦役)
の三人を乗せたボートが沖に出ていった。

「ところで、その島の名前は何て言うんですか」望がボーイに尋ねた。
「ホモマンガシマ、イイマス」
「ホモマンガ島? ……インドネシアにはエロマンガ島ってのがありますが…」
「藤吉さんが好きそうな名前ですね」あびるが冷静に感想を述べた。


422:あびるちゃんパニック!2
06/11/15 22:55:19 3gNnFwnZ BE:243654672-2BP(121)
「へくちっ」暗い部屋の中でくしゃみの音が聞こえた。
「……どうしたの。風邪?」くしゃみの主の隣で寝ていた千里が眠そうな声で尋
ねた。
「…うー…昨日すっ裸で寝ちゃったから、寝冷えしたのかもしれないわね」晴美
がやはり寝ぼけ声で答えた。

 二人とも布団を掛けているものの、裸である。昨晩、久しぶりに晴美の家に千
里が遊びに来たのだ。晴美が夏コミでゲットした新刊を文句を垂れつつ読み耽っ
ている内に、その中の一冊のシチュエーションをふざけて二人で演じていたら思
いがけず燃え上がってしまい、つい一戦交えてしまったのだ。

「それはいけないわ。私がきっちり暖めてあげる。」千里が晴美をぎゅうっと抱
きしめてきた。
「ありがとう、千里。…って、なに変なとこ触ってるのよ」
「体温を上げるお手伝いをしてるのよ。」
「あ、はぁ…。もう、千里ったらぁ」晴美が甘く掠れた声で喘いだ。



 南の海はすっかり明るくなった。ボートの上で、ボーイが二人に島の様子を説
明していた。
「シマニハ、カワ、ジャングル、アリマス。イロンナイキモノ、タクサンイマス。
キレイナアオイトリ、イルヨ。ナガイナガイシッポ、トテモキレイネ」

「しっぽ?」あびるは即座に反応した。ますます島での探検が楽しみになってい
る様子である。

「ワタシタチ、コノシマニハ、オトナニナルショウコヲサガストキダケ、キマス。
アオイトリノハネミツケルト、オトナニナリマス。ズットズットシアワセニナレマ
ス」

「ははあ、成人を迎えるための通過儀礼みたいなものですね」

「デモ、キヲツケテクダサイ。ヘンナクサ、ハエテマス。ヒト、ドウブツ、ツカ
マル、イノチアブナイ」
「捕まえる? それは怖いなあ」

「オトコツカマル、シボリマス。オンナツカマル、タネウミマス」
 二人は一瞬、前途に不吉なモノが待ちかまえている錯覚を覚え、一抹の不安を
感じた。

「ハナレバナレニナル、アブナイ。イツモイッショニイル、アンゼンネ」
「なるほど…よく分かりました」


423:あびるちゃんパニック!3
06/11/15 23:01:37 3gNnFwnZ BE:278463528-2BP(121)
 日がすっかり昇った頃、島に着いた。
「デハ、ユウガタチョトマエニ、ムカエニキマス。ドゾ、ガンバテクダサイ」

 ボーイを乗せた船が行ってしまうと、あたりは穏やかな波の音だけになった。
「じゃあ、行きましょうか」望があびるに声を掛けた。
「ええ」決意を胸に秘め、あびるが応えた。
 こうして二人はジャングルへ分け入っていった。


 ジャングルに入って来た二人を迎えたのは、濃い緑とじっとりした湿気だけでは
なかった。甘い芳香が立ち込めているのだ。だが、爽やかな甘さではない。何と
いうか、濃厚にねっとり甘ったるいのである。

「こ、これは…」しばらくクンクンと鼻を鳴らしていた望が言った。
「イランイランの香りにそっくりです」
「イランイラン?」
「ほら、あの花をご覧なさい」

 望が頭上を指差した。見ると、木々の間にぽつぽつと黄色だか薄いオレンジ色
だかをした花が咲いている。花びらは細く枝分かれして、だらしなく垂れ下がっ
ている。

「あれ、イランイランの花によく似てますよ。先生、前にアロマテラピー検定の受
験勉強をしたことがあるんですけれど、学科試験に加えて実技試験があるんです
よ。そのために精油の香りを20種類覚えたんです。その時覚えた中の、イランイ
ランにそっくりです」

「なるほど…例えば、ラベンダーには精神をリラックスさせる作用があるって言
いますよね」
「そうそう。それで言うと、イランイランはロマンチックな夜のための香り…つ
まり、催淫作用があるんです」

「こんな二人っきりの時に、何下ネタ言ってるんですか」あびるは努めて冷静に
突っ込んだ。

 望は鳩が豆鉄砲を食らった顔つきになったが、我に返ると顔を真っ赤にして言
い繕った。
「いや、本当ですって。下ネタじゃないんですって。信じて下さいよ。セクハラ
じゃありませんからっ」


 だいぶ奥まで来たようだ。木々が鬱蒼と茂っている。人の肩ほども背丈のある
草の茂みがそこかしこにある。名も知れない南方系の植物がそここに生えている。
当然、森の中は昼なお暗い。
 イランイランらしき濃厚な香りがますます密度を増してきた。川が近くにある
ようで、水の流れる音がしている。

 はっとした。視界を青いものが飛んでいる姿が横切ったのだ。


424:あびるちゃんパニック!4
06/11/15 23:05:51 3gNnFwnZ BE:261058853-2BP(121)
 小型の鳥だった。

 優雅に舞うように、二人の目の前を楽しげに飛んでいる。長いしっぽが流れる
ように曲線を描いている。新体操のリボンの動きのようだ。仄かに漏れてくる日
光を反射して、きらきらと瑠璃色やら玉虫色やらを反射している。


「しっぽー!」あびるはがいきなり駆けだした。無理もない。もしこのしっぽ
(正確には尾羽か)を手に入れることが出来れば、あびるのしっぽコレクショ
ンの中でも有数の希少アイテムになることは間違いないからだ。

 だが、離れて行動するのは危険だ、とボーイが忠告してくれたのを望は思い出した。

 はっと気づいたときには、あびるの姿はジャングルの木々の葉の間に隠れ、見
えなくなり始めている。望は慌てて追いかけた。

「小節さん、待ちなさい! 離れたら危険ですよ~! …怖いから待って下さい
~~~!」


 あびるの右手が鳥のしっぽをはっしと掴んだ。
「やったあ!」あびるの顔は、目的物をゲットした喜びに溢れた。

 数メートル先では、必死に逃げようと翼をバタつかせている鳥の様子が窺える。
 だが皮肉なことに、その羽音のせいであびるは自分に迫っている危機に気付く
のが遅れた。

 いつの間にかあびるの足下に忍び寄っていた蔓が、スウッと頭をもたげたかと
思うと、いきなり左足首に巻き付い
た。

「?!」
 異様な感触に気付いたあびるは、左手で―右手はしっぽで塞がっている―
蔓を解こうとした。
 だが、それはびくともしない。片手で思うように解けず焦っている間に、右足
首にも蔓が絡まってきた。ハッと右足首に気を取られた瞬間に、左足首に二本目
の蔓が取り付いた。

 あびるは明らかに異変を、自分の危機を感じた。背筋がシーンと凍えてきた。
その間にも、周囲の木の根本付近からそれぞれ数本の腕が伸びてきてあびるの両
手首に絡み付いたかと思うと、強い力で後ろに引っ張った。あびるはたまらず引
き倒された。

「きゃあああーーーーっ」
 ようやく悲鳴を上げたときには、既に両手足を大の字に広げられた状態で拘束
されてしまっていた。


425:あびるちゃんパニック!5
06/11/15 23:09:43 3gNnFwnZ BE:556924984-2BP(121)
 やがて、襟口からそろそろと細い蔓が入り込んできた。インナーの上からと下
からとを問わず、競って胸を目指しているようだ。
 くすぐったくもおぞましい感覚に、あびるは全身に鳥肌が立った。

 背中からも別の蔓が肩を通って胸に回ってきたかと思うと、ジワジワッと豊か
な膨らみの裾野に巻き付いた。そして段々と絞り込んできた。

 上から胸に絡み付いてきた蔓は、ごそごそと裾野を這い回っていたかと思うと、
頂に向かって足を伸ばした。桃色の頂やその付近を蔓が掠めると、最初はムズム
ズするだけだったのに、すぐに自分でも驚くほど快美な電流が体内を走るように
なった。

「い、いやっ…こんなので感じてしまうなんて…私おかしくなったのかしら」
 あびるは身をくねらせた。蔓はますます勢いづき、あびるの全身を窺う勢いで
その数を増やしていった。

 先発隊に遅れて首筋に伸びてきた蔓も、あびるの胸元へと入り込んでいった。
進行に邪魔になる探検服のボタンを器用に外しつつ、上半身でのたうち始めた。

 胸から発生した甘美な電光は、あびるの下半身にも作用した。いつの間にか、
あびるの中はしっとりと潤い始めていた。

 その潤いを求めているかのように、探検服のズボンの裾から、細い蔓が何本か
侵入してきた。探検服の社会の窓―探検服は男女共用なので、社会の窓が付い
ている―からも、丁度望の時と同じように、淫らな蔓が侵入してきた。

 蔓が太腿を這う感触に、あびるは再び鳥肌が立った。蔓自体はつるつるしてい
るのに、全体にごく細い繊毛がびっしり生えていて、それが何だか湿り気を帯び
ているのだ。まるで、さらなる湿気を求めて涎を垂らしている極小の獣たちが、
無数に自分の肌を舐めているかのようだった。

 蔓は、しばらく思い思いに太腿の付け根のあたりやパンツの上から秘所を這っ
ていたが、やがて何本かが隙間から中へ侵入してきた。
 腹の方からも、何本かがパンツのゴムを果敢にかい潜って侵入してきた。

「あ…いや、いやぁ」あびるは蔓が自分の草叢を我が物顔に散歩して回る感触に
我慢ならなかった。もっと我慢ならないことに、その蔓の動き自体が下半身に甘
いジンジンした痺れを呼び覚ましつつあった。

 やがて、一本の蔓があびるの中へ入り込んできた。

「あああ…いや、いやぁ」
 あびるは異物感に身を捩った。だが、まるでその動きをずる賢く利用するかの
ように、蔓はくねくねっと這いつつあびる自身の中へ侵入していった。

426:あびるちゃんパニック!6
06/11/15 23:14:04 3gNnFwnZ BE:1253081489-2BP(121)
 一方、あびるとはぐれてしまった望は焦って辺りを探し回ってていた。が、
「きゃあああーーーーっ」という悲鳴を耳にすると、聞こえてきた方角に向かっ
て駆けだした。

「小節さん! 大丈夫ですか!」
 だが、足元にごつごつした太い根が不規則にうねっていて、思うように走れな
い。かなり経って、ようやく目の前の木々の葉の間から、草むらに横たわったあ
びるの姿がちらりと見えた。

「小節さん!」と声を掛けて駆けだしたとたん、
「あっ」
つい、足元の根に躓いてしまった。どっとつんのめって前に倒れた。

 その時である。ちょうど倒れた望の上に張り出していた木の太い枝から、何本
もの蔓がしゅるしゅるっと下りてきて、望の両手首、そして両足首にしっかり絡
み付いたかと思うと、ぎり、ぎり、ぎり、と空中へ引っ張り上げていく。

「ああっ! は、放せ! 蔓!」望は必死にもがいたが、巻き付いている蔓はビ
クともしない。

 とうとう望は地上数メートルの枝から、エビぞりの状態で釣り下げられた形と
なった。

 ここでふと下を見ると、あびるが自分と同じように両手足を蔓に絡み取られ、
大の字に拘束されているではないか。探検服の前ボタンはすべて外れ、インナー
が所々綻んでいる。その綻んだところやら、服の内側やらを無数の蔓が這い回っ
ている。見ると、あびるの秘部にも蔓は容赦なく襲いかかっているようだ。

「こ、小節さん、大丈夫ですか!?」

「先生!」蔓のもたらす感覚と必死に戦っていたあびるは、思わぬ方向から望の
声がしたのを耳にすると、思わずそ
の方向を見上げた。あびるの目に飛び込んできたのは、自分の上数メートルの位
置で、空中に拘束され固定されている望の姿だった。

「ああ、先生!だ、 あぁっ」大丈夫ですか、逃げて!と言おうとしたあびるの叫
び声は、下からあびる自身の中に伸びていた蔓のイタズラで中断された。あびる
の恥ずかしい汁を啜っているかのような動きをしたのだ。

「ああ、先生、見ないで…」
「小節さん…」下で展開されている光景に不謹慎にも欲情しかけた望は、自分の
浅ましい心を打ち消しつつあびるに声を掛けた。

「小節さん、逃げて、逃げて下さ…ひあっ!?」

427:あびるちゃんパニック!7
06/11/15 23:16:51 3gNnFwnZ BE:696156858-2BP(121)
 望のズボンの社会の窓のボタンの隙間から器用に入り込んできた蔓に、その呼
びかけは中断された。

 蔓は絶棒を下着の上からごしょごょとなぞっていたかと思うと、前の取り出し
口から中へスルッと入り込んだ。

「ひ、ひいっ!」異様な感触に望は戸惑った。
だが、蔓はそれ以上絶棒をいたぶる
ことはなかった。何本かが絶棒に巻き付くと、あっさりと社会の窓から絶棒を露出
させてしまった。まるでいつも家に閉じこもっている絶棒に、外の空気を吸わせ
たがっているかのようだった。

「ああ、小節さん、見ないで下さい…」
 だが、数メートル下の女生徒に絶棒を開陳した羞恥心に駆られる暇はなかった。
望の目の前に大きな黄緑色のバナナ状の袋―あるいは小型のコテカ(ペニスケ
ース)状のモノ―が1つ、思わせぶりに垂れ下がってきたかと思うと、すすす
ーーっと下半身の方へ移動していったからである。

 袋の行方を目で追っていた望は、それが自分の絶棒の真下で泊まったのを目に
した。

「ま、まさか…」不吉な予感がした。

 その予感の通り、袋の上に被さっていた蓋がかぱっと開いたかと思うと、絶棒
を下から咥え込み始めた。そして、絶棒の根本まですっぽり飲み込んでしまった。

「ひゃあああ!」袋の中の異様な感触に、望は全身に鳥肌が立った。その中には
液体が詰まっていた。それに加えて、ぬめぬめっとした小さな粒々が、絶棒を不
規則に刺激してきたのだ。

 ぺちょぴちょっ。くちゅぐちゅっ。

 ここで望は不意に、小学校時代に眺めていた植物図鑑のある頁を思い出した。
 食虫植物の頁に、ウツボカズラというものが載っていた。確か、ウツボカズラ
は袋の中に落ちた小さな昆虫を粘液で溶かし、それを吸って養分にする。…という
ことは、私の絶棒も…

「ひああああ、イヤだ、イヤだああ!! 私のナニが溶ける、溶かされちゃいます
~~~!!!」

 今や中の動きに刺激され情けなくも勃ってしまっていた絶棒を制御することも
出来ず、望は絶棒が溶けて無くなってしまう恐怖に背筋が凍った。何とかしてこ
の袋を振り落とそうと有らん限りの力を振り絞って全身を揺さぶった。

 だが、そんな望の努力をあざ笑うかのように、袋の中の動きはますます激しく
なり、絶棒を追い込んでいった。


428:あびるちゃんパニック!8
06/11/15 23:20:08 3gNnFwnZ BE:626540966-2BP(121)
 あびるの秘部に侵入してきた蔦だが、その侵入の仕方がまた憎らしい。一目散
に奥を目指すのではない。襞の一枚一枚をなぞるように、じわ、じわっと自分を
襞のうねりに沿わせてゆっくり進んでいくのだ。まるで、繊毛で襞の恥ずかしい
滑りを吸収しているかのようだった。
 
(ああ、感じてはいけない、感じてはいけないのに、…)あびるは必死に感じま
いと念じた。だが、蔓の予想外の巧みな動きに、仕方のないこととは言え、本来
ならあの時のためのモノである恥ずかしい蜜がじわじわっと湧いてきてしまった。

 すると、その蜜を舐め取ろうとするかのように、蔓が勢いを増してあびる自身
の中を這い回った。そして、その勢いがまだ草叢を這っていた蔓にも伝わったの
か、それらも続々とあびるの中に侵入してきた。

「くああ、あああぁ…そんな…いやぁ」
自分自身が徐々に広げられていく感
覚にあびるは喘いだ。密かに感じていた快感が一挙に数倍になったのだ。


 今や、何本もの蔓が、縦横無尽に中を這いずり回っては痺れるような快感を全
身に送っていた。
 もちろん、下が頑張っているからといって上の蔓が一休みするわけではない。
胸を愛撫していた蔓は、あびるが下も感じ始めるとなお一層その動きを強めた。

(ああ、はああん…せ、先生に見られているのに、そんな…いやぁぁ…)

 上下から発する強烈な快感に、あびるは抵抗しようとする意識がともすれば飛
びそうになるのを必死で堪えた。

 気が付くと、目の前に無花果状の赤黒く熟した実をつけた枝が伸びてきていた。
どうやら自分に食べさせようとしているらしい。

 突然、あびる自身の中で数本の蔓が共同して奥の快感スポットを強く突いた。

「はああっ!」思わず叫び声が出た。口を開けてしまったところに、先程の実を
落とし込まれてしまった。

 口の奥で潰れたそれは、濃厚なココナッツミルク味に続いて、甘ったるい果汁
をあびるの口腔にほとばしらせた。嚥下してしまうと、カッと体中が火照ってきた。

(ああああ、何か変よ…)

 全身が燃えるように熱い。相変わらず胸を這っている蔓からの刺激が、とても
心地よいものに感じられる。あびるは自分の胸の双丘の頂が勃起していることを、
恥ずかしながら自覚した。それらはジンジンと痺れ甘美な電流を発し、精一杯背
伸びして快感を訴えている。


429:あびるちゃんパニック!9
06/11/15 23:25:09 3gNnFwnZ BE:104423832-2BP(121)
 ふと望の顔が目に入った。視線が合った。望は慌てて目を反らした。

(ああ…こんなはしたない姿を先生に見られている…!)あびるは羞恥で顔から
火が出る思いになった。

 望を見てみると、彼の股間にはバナナのような袋がぶら下がっていて、もぞも
ぞ蠢いている。おそらくは絶棒を飲み込んでいるのだろう。望も真っ赤な顔をし
て、時折首を左右にうち振っている。顔の近くにあの赤黒い実の付いた枝が何本
も待機している。

(ああ、先生も責められてるのね…快感に耐えてるのね…)

 私が責めているときと比べてどうかしら…と考えた途端に、あびるはこれまで
になく鋭い快感が下から沸き起こるのを感じた。さっきまで中にいた蔓より遙か
に細い蔓が、真珠に絡み付いてきてキュッと絞ったからだ。

「きゃああううっ!!」あびるは思わず叫んだ。目の前を大量の火花が飛んだ。中か
ら蜜液がじゅわっと滴ってきた。

 この反応に気を良くしたのか、細い蔓は肉芽だけをターゲットにして活動し始めた。

「ああ、いやああ、ひゃああううん」あびるは嬌声を挙げ続けた。

 細い蔓は、あびるの肉芽に巻き付いてすりすりっと移動、解ける、という動作
を飽きずに繰り返した。時には巻き付いた後に締め付け、さらにきゅっ、きゅっ
と絞り込むような動きも見せた。

 この責めにあびるの真珠は堪えきれず、隠れていた姿を現し始めた。
 蔓としては、それを見逃すはずはない。真珠と覆いとの隙間に入り込もうとす
るかのように繊毛を蠢かしながら、隙間に残る蜜を掬い取るかのように、こそげ
取るかのように執拗にじゅくじゅくと擦り上げた。

(ああ、はああ…ああん……)あびるはもう声も出ない。自分では体験したこと
のない快感を、なぜこの蔓が発生させているのか、分からない。もう、もう…

 頭が真っ白になった。軽くイったようだ。
だが、―それでも蔓は動きを止めない。あびるは再び追い込まれつつあった。


 湧き出た泉の水を共同して啜っているように活動していただった蔓が、いつの
間にか揃ってあびるの入口を広げるかのような動きをしていた。

 一瞬責めの間が空き、あびるがほっと一息ついた途端ぬに、今までの蔓とは全
く違ったモノが入り口を窺う動きを感じた。

「……?」
 快感で痺れた頭を持ち上げ、股間を眺めたあびるは息を呑んだ。


430:あびるちゃんパニック!10
06/11/15 23:30:16 3gNnFwnZ BE:174039825-2BP(121)
 直径数センチはあろうかと思われる茎―いや、枝と言ってもいいかも知れな
い―があびるの中に侵入しようとしていた。

 触手に嬲られているときには感じなかった「犯される」という感覚が、今度は
ひしひしとあびるに迫ってきた。

(ああ…そんなの、ダメ…先生のでないとダメ…先生しか入れたらダメなのに…
先生、ごめんなさい…ああ、いや、入ってこないで! お願い、止めて!!)

 だが、あびるの願いも空しく、それは易々と侵入してきた。

 ずっ。ずにゅっ。ずにゅっ。ずにゅっ。

「はああああああっ」

 圧倒的な存在感だった。だが、さきほど蔓に嬲られていたせいで、痛みは感じ
ない。それに、この太枝自体も表面は滑っていたし、先ほどあびるを狂わせた繊
毛で覆われていたのだ。

 奥まで侵入してくると、それはあたかもオトコがそうするように律動を始めた。


 太枝があびるの中で動く度に、極彩色の仕掛け花火が瞼の奥で飛び交った。次
から次へと生み出される快感の渦が脳を痺れさせ、あびるの全身を溶かしていく。

(あああ…先生、先生……助けてえ……私、堕ちちゃう…)

 さきほど突かれて哭かされた秘密のスポットを、この枝はいとも容易に最初から突いてきた。

「はああああん…」また叫んでしまった。

(ああ…先生以外で感じてはダメなのに…感じてしまう…ああ、先生、ごめんなさい。先生、先生…)

 もがく力が薄れてきているのか、抵抗する勢いが鈍くなっている先生の姿があ
びるの目に入った。先生の目は開いているようだ。

(ああ、先生に、この枝に犯されている姿を見られている…先生以外のモノで感
じている私を見られている…恥ずかしい私を…)

 やがて、先程からあびるの菊座を寄って集ってマッサージしていた蔓に交じっ
て、別の枝が菊花の中心をノックしていることに気付いた。

「え、あ、い、いやっ! そっちはダメ!」
 痺れるヒップをわずかに捩って逃げようとしたが、口内へ新しい実を押し込ま
れてしまった。


431:あびるちゃんパニック!11
06/11/15 23:33:57 3gNnFwnZ BE:487309474-2BP(121)
 またも濃厚なミルク味に続いて、甘い果汁が口中で広がった。
 先程にも増して身体が熱を帯び、抵抗する動きが鈍った。

 その機会を逃さず、すっかり解されてしまった後ろに先程の枝が一気に侵入し
てきた。

「はううぅぅぅっ!」

 前の太枝は最初はゆっくり動いていたが、今度の枝は最初から激しくあびるを
蹂躙した。

「ひああ、ああ、ふああっ…」

 だが、あびるの喘ぎ声は長くは続かなかった。先程口に果実を送り込んだ後そ
のまま残っていた枝に、細い蔓が何本も絡み付いてきて、口腔内はおろかあびる
の喉まで犯し始めたからだ。

「あ、あぐ、あ、あ……」

 太枝が前と後ろ、それに口のトリオで動き、あびるを奈落の底へ追い詰めていった。

 さらに、休むことなくあびるの全身を這い回っていた蔓も、ここぞとばかり動
きを活発化させた。

(はあ…そんなに激しくされたら、もう、もう…私もう、堕ちちゃう……)

 息も絶え絶えなあびるは、自分の前に入っている太枝をふと眺めた。その太枝
は視界の端に写っている茂みから出ていたが、そこで何かがガサッと動いた。

 薄れゆく意識の中、必死でそれを見ると、太枝の根本から、何かが太枝の中を
伝わってゆっくりとあびるの方へ向かってきていた。

 あびるは、本能的に受胎の危機を感じた。

(はああ…あれが、「タネ」なのね。あれをお腹の中に入れられたら、私、おし
まいなのね…)
 
 前後の枝の抽送はますます情熱的になった。ほとばしる蜜液を啜ろうと、蔓が襞
の合間を蠢く。胸に巻き付き絞り上げ、全身にまとわりついいている蔓も、あび
るの発する汗やフェロモンを少しでも吸収しようと必死に絡み付く。あびるに抵
抗の余地はなかった。

 「タネ」は、太枝の中を緩慢に、だが着実にあびるにむかって移動してきてい
た。ちょうど蛇が鶏卵を飲み込んだような外見で、その中の卵がずるっ、ずるっ
と移動するようだった。

(あああ、もう、逃げられない…私、あんなタネをハラまされてしまう…)


432:あびるちゃんパニック!12
06/11/15 23:38:04 3gNnFwnZ BE:104424023-2BP(121)
 太枝を突っ込まれている前から発する快感、後ろから生じる快感が下半身に伝わ
ると共に背筋を這い上り、胸から生じる快感と相まってあびるの全身を溶かし、
脳を痺れさせた。


 今や、「タネ」はあびるの入り口の前約十センチに迫っていた。

ずいっ、ずいっ、ずいっ。

 「タネ」は、緩やかに、だが刻々とあびるの中を目指してきた。あと五センチ、
四センチ…もうあびるの秘門が目の前だ。

(ああ、先生、ごめんなさい…私、先生の…ああぁっ……先生の赤ちゃん産みた
かったのに…ごめんなさい………ああっ、もう、もう、もう……先生、先生、…
……先生―――――っ……)



――つぷちゅぷっ。ぬめぬちょっ。

 一方、望はどうなっていたか。
 一時は絶棒が溶かされると恐怖したものの、袋の中のつぶつぶぬめぬめの蜷動が
もたらす感覚に、早くも高ぶってきた。

(こ、……こんなので気持ちいいなんて…なんたる恥……)

 突然、望の口に赤黒い果実が押し込まれた。上記であびるが食べさせられたのと
同じ、無花果状の実である。

 望の口の中でも、それは濃厚なココナッツミルク味の白濁汁に続いて、甘った
るい果汁を口腔にほとばしらせた。嚥下しきれないうちに、また一つ、また一つ、
と次々に押し込まれてきた。望は吐き出そうとしたが、蔓のまとまりに口を塞が
れ阻止された。必死に嚥下するしか選択肢はなかった。

(あああ、熱い、熱い、身体が熱い……)
 急に望の体中が火照ってきた。以
前、可符香にガラナチョコを食べさせらた時のことが思い起こされた。

 いつの間にか絶棒を包み込んでいる房に対する不気味さが消え、快感だけが感
じらるようになった。

(はあっ…こんなので…でも、気持ちいい…)

 快感で心が緩んだ隙に、いきなり後菊に枝が入り込んできた。

「ひあっ! そ、そちらは!」

 ずいっ。ずいっ。ず、ず、ずいっ。

 望は狼狽したが、枝はかまわず侵入してきた。まるで自分の要役地を知ってい
るかのようだった。

(ま…まさか…)
 望は嫌な予感がした。


433:あびるちゃんパニック!13
06/11/15 23:46:05 3gNnFwnZ BE:835387968-2BP(121)
 果たしてその予感の通り、枝は前立腺を的確にノックした。

「ほわああああああ! ひゃあ、ひゃあああっ!」望は絶叫した。
 
 以前開発されたときに勝るとも劣らない背徳の快感が背筋を駆け昇った。

(あああ…こんなのに感じている恥ずかしい姿を小節さんに見られるなんて……
もう生きていけません!)

 だが、ネガティブな思いは後ろの枝の連続ノックによって雲散霧消した。目の
前を極彩色の万華鏡の幻影が駆け巡った。

 絶棒からは大量の先走り液が出ている筈だったが、袋の中の粒々がそれを嬉々
として吸収するかのように、亀頭のあたりでしきりに蠢いた。その動きがまた絶棒を反り
返らせた。

 快感に歯を食いしばって耐えていた望は、つい眼下の光景に目が行っってし
まった。

 大の字に拘束されたあびるの胸に蔓が何本も絡まって、絞り上げている。それ
に、股間にも蔓が集中して、身をくねらせている。ひょっとしたら小節さんの中
に入っているのでは…

 つい見とれていると、あびると目があっているのに気付いた。

(ああ、こんな破廉恥な視線を見て知られてしまいました…)望はあわてて目を
反らした。

 反らしたその瞬間、前の袋の中の粒々の動きに変化が生じた。

 それまで不規則に、互いに無関係に蠢いていた粒々が、まるで何かを絞り出そ
うとするかのように規則的なウェーブをつけてきたのだ。

 袋自体は位置を変えていないものの、望は疑似的なピストン運動をしているか
のような錯覚に囚われた。

 肛門を閉めたり足の指をぎゅっと縮めたりと、放出は避けようと空しい努力を
しているうちに、また下で繰り広げられている光景が目に入った。

 あびるの股間に、太い枝が入り込んで律動しているではないか。

(ああっ、私の小節さんが、あんなことに!)

望は出来ることなら助けに行きたかった。だがその反面、自分があびると疑似的
な性交をしているのだ、という奇妙な思いに捕らわれた。


434:あびるちゃんパニック!14
06/11/16 00:31:24 /HUPjn7u BE:469906439-2BP(121)
 そう言えば、彼女を貫いている太枝の律動と、絶棒を包み込んで絞り上げてい
る粒々の律動が同じである。

(ああぁ、小節さんと遠隔的に媾っているのでしょうか…うああ…
 で、でも、小節さんと直にする方が何倍もいいし…)
 
 ここで、後ろに入っていた枝がまたポイントを直撃した。

「ひゃあううん!」
(うう、小節さんならもっと上手に責めてくれます…ああ、うああ…)

 再び口内に果実を含まされた。

 下ではあびるが全身を蔓に覆われ、口に蔓の束らしきものを咥えさせられ、股
間を太枝に貫かれ、悶えている。もしかしたら、後ろの方もそうなっているのか
も知れない。何ともエロチックで、劣情をそそる。目をぎゅっと瞑っても、あび
るの悶える姿が悩ましく想起されてしまう。

 望は懸命に射精感を堪えていたが、目の前のあびるの姿にどうしても我慢が出
来ず、屈辱の放出へ追い込まれていった。

(あああ、出してはいけないのに、はあぁっ…自分の教え子の姿で感じてはいけ
ないのに…小節さん、ごめんなさい。私は小節さんを助けられなかった…おまけ
にあなたの陵辱されている姿で欲情してしまうダメな教師でごめんなさい…)

 袋の中と後ろの枝の動きがフィニッシュに向け、ここぞとばかりに激しくなっ
た。絶対に精を搾り取ると決意したかのようである。
 望の目の前を、頭の中を、全身をきつい快感の電流がスパークした。

(はあああああああああああぁぁぁぁっ、
小節さ―――――ん!)

どくぅっ。どくっ、どく、どくっ…………

 ついに望は袋の中に濃口の子種を大量に注いでしまった。袋は一滴残らず吸収
するかのように、絶棒の根元から頭に向けて何度も絞り上げる動きを見せ、望を
呻かせた。

 ところが、欲しいモノを入手してしまうともう獲物は用済みだとばかり、急に
望を拘束していた蔓の力が抜け、何本かの蔓は拘束から撤退した。絶棒を包み込
んでいた袋はいつのまにか抜け、蓋が被さるとすうっと木陰の奥に消えた。後ろ
を貫いていた太枝も、するりと抜けてしまった。

 小動物なら中途半端に拘束されたままこのまま死ぬまで放っておかれる。だが、
望は華奢とはいえ人間の成人である。体重で自然に蔓が切れ、望は地面に落下した。


 望が落下した先は、まさにあびるに「タネ」を植え付けようとしていた太
枝である。偶然、望の顎がその「タネ」の部分を直撃した。

 「タネ」は望の首の下の枝の中でグチュッと嫌な音を立てて潰れた。



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