とある魔術の禁書目録at EROPARO
とある魔術の禁書目録 - 暇つぶし2ch300:名無しさん@ピンキー
06/06/01 06:19:34 l4KVCqrQ
以上です
運命の日に向けての現状確認だけでした

ではまた来ます
次回分はちゃんとエロく出来ますよーに

301:名無しさん@ピンキー
06/06/01 08:44:24 TLXwgdhB
もしかして、姫神の買い物に御坂'sがついてきたり
ねーちんとの面談に何人か飛び入りが参加したり
禁書とのお出かけが『ご一行様』と言われるほど大所帯になる可能性も!?

302:名無しさん@ピンキー
06/06/01 15:50:27 jn6bmNPq
>>296
君が、続きを書くまで、僕は、ワッフルをやめない!!

303:名無しさん@ピンキー
06/06/02 07:19:54 KwSyvT/I
ふつーにギャルゲーの主人公だよね、この当麻さん

304:名無しさん@ピンキー
06/06/02 07:20:50 KwSyvT/I
あ、言い忘れてた
乙、続編期待

305:名無しさん@ピンキー
06/06/02 09:53:40 xVzX8kP/
>>303
ギャルゲー、最後まで、喰わない
だから、当麻、ギャルゲー主人公、違う
オレ、当麻、エロゲ主人公思う
当麻、右手消去ない、吸収してる、思う
それ、全部精力化けた、だから底なし、世界の男、絶望

306:名無しさん@ピンキー
06/06/02 12:29:05 QYURfI7i
じゃあまさか
一巻の「竜王の吐息」を受け止めた直後の奴は-ッ!?


ねーちんとインデックス逃げて
ステイルも逃げて
皆掘られちゃう

307:名無しさん@ピンキー
06/06/03 17:45:30 bowjT1Uj
ところで三巻の99Pの最後の行のってなんなんだ?
誰か教えてくれ

308:名無しさん@ピンキー
06/06/03 20:42:29 buPI9ldI
内臓がないぞう

腸か子宮かお好きな方で('A`)

309:名無しさん@ピンキー
06/06/03 21:04:12 ax/cQ4qX
あれはビリビリ袋だ


310:名無しさん@ピンキー
06/06/04 00:53:15 6ufZMteY
>>309  Σ(゚Д゚;エーッ!
アニェーゼを書いたものです。続きを書いてみたので序盤を投下してみます。
大作の後なので気が引けます…

311:名無しさん@ピンキー
06/06/04 00:54:15 6ufZMteY
その日、上条当麻は一人で帰宅の途についていた。理由は、掃除当番を賭けたじゃんけんで、当然のように負けたからだった。一人で教室中を掃除するのは結構な手間で、こんな時間になってしまった。
「うう、不幸だ…てか、誰も手伝ってくんないとは、ここはいつから義理も人情もない東京砂漠になったんだと問い詰めたい!」
クラスメイト、特に青髪ピアスと土御門の顔を思い浮かべて誰にともなく愚痴る。
道には上条のほかには誰もいない。
「ま、たまにはこんな帰り道もいいか」
夕刻の涼しい風をほほに受け、夕日の光に目を細めながら、のんびり呟く。なんだかんだで、人がいいのだ。
今日の夕飯のことなどをつらつら考え、誰もいない帰り道をゆっくり歩いていく。
と、無人のはずのその視界の端に、何かが映った。
「?」
視線をそちらにやる。
「!」
一瞬だが確かに視界に映ったのは、十字教の尼僧服。
学園都市ではまずお目にかかれない服装だ。
“魔術師!?”
この夏に幾度となく魔術戦を経験している上条の体を、焦燥感が駆け抜ける。
追跡か、それとも帰宅を急ぐか。
現在の位置と、インデックスのいる寮の位置をすばやく勘案する。かなりの距離があるし、不慣れな人間には分かりにくい。それに、下手に帰宅すれば、そこに敵を誘導しないとも限らない。追跡の方が分がよさそうだ。


312:名無しさん@ピンキー
06/06/04 00:55:21 6ufZMteY
そうと決まれば駆け出す。同時に携帯電話を取り出し、インデックスに連絡を取る。
コール音。一、二、三、四、五。
インデックスが出た。
「はははい、こちらかみじょーですはい!」
電話口の声は、相変わらず慌てているようだ。
「今日は電話に出るのが早かったな、インデックス」
「む、その声はとうまだね。どうしたの?なんか走ってるみたいな音が聞こえるんだよ」
相手が当麻だと判ると、その声は少し落ち着きを取り戻したようだ。
「悪い、少し用事ができた!夕飯が遅れるけど勘弁な!」
答えも聞かずに電話を切る。受話器から腹ペコ少女の悲痛な叫びが聞こえてきたような気がするが気にしない。
問題の人物が曲がった道を曲がると、その先に尼僧服がゆれる。
その影を追う。
何度か道を曲がるうちに、道幅はだんだんと狭くなり、細い裏路地に入り込む。
“なんだ?わざと追跡させてる?”
その影は一定以上上条から離れない。それに、見失うことがないように必ず視界を掠めて動いている。
“まさか、誘ってるのか?”
そんな警戒心が生まれるが、それでもやめるという選択肢は無い。
何度目かの隘路を駆け抜けると、三方を建物と壁に囲まれた路地裏に出た。建物にも壁の向こうにもは人気は無い。背の低い壁から、太陽の光が差し込んできていた。
問題の人物は、当麻の視線の先に背を見せて静かにたたずんでいる。
荒い吐息と靴音で当麻が来たのを察したのか、影はゆっくりと振り返った。
その顔を見て驚く。
「な、お前、アニェーゼ・サンクティス!?」
「お久しぶりっすね、カミジョウトウマ」
例の奇妙な日本語を操り、アニェーゼ・サンクティスはロングスカートのようになった尼僧服の裾をつまみ、軽く一礼して見せた。


313:名無しさん@ピンキー
06/06/04 00:58:06 6ufZMteY
「名前を覚えていてくれたとは光栄です。
ああ、そんなに警戒しなくても大丈夫っすよ。やりあう気なんかこれっぽっちもありゃしませんから」
その言葉を直接信じたわけではないが、確かにアニェーゼは戦う気がないように見える。
ほう、と息を吐き、警戒のレベルを下げる。
しかし、意図を量りかね、それがかすかな緊張感を生む。
そんな当麻に苦笑して、
「ま、信用できゃしませんよね。やりあったのはつい最近だってんですから」
アニェーゼは肩をすくめる。しかしなんとなく、予想どおりの反応を引き出せた、というふうににんまりしているようにも見えた。
だから、と続け、
「確かめてください、カミジョウ。あなたの手で、私にやる気が無いってことを」
“は?ナンテイッタンデスカコノヒト”
上条の思考がフリーズする。そんな上条を尻目に、アニェーゼが動く。
パサ、と軽い音がした。その音で我に帰った当麻が見たのは、地面に落ちたフード。
空気にさらされた細い三つ編みがゆれる。
その次は喉もとのケープを外し、やはり地面に落とす。
そして、尼僧服のボタンを外し始めた。
さすがにアニェーゼが何をしようとしているのか察した上条が慌てて叫ぶ。
「ア、アニェーゼ!?分かった、お前にやる気がないのはよく分かったから…!」
叫びながらアニェーゼから目をそらそうとする上条。
「ああ、目を逸らさないで下さいよ、服の中に何も無いことも確認してもらわなきゃなりませんから」
ふざけたようなその言葉とは裏腹に、アニェーゼの表情に余裕が無い。
“下手に刺激するわけにもいかないか…だけどこりゃまずいだろ!”
アニェーゼの表情からそんな様子を読み取った上条は、結果として身動きが取れなくなってしまい。
その結果、とりあえず見ていることしか出来なくなる。


314:名無しさん@ピンキー
06/06/04 01:05:42 6ufZMteY
その結果、とりあえず見ていることしか出来なくなる。
“女の子の脱衣を見てるだけ…俺はいつから変態さんになってしまったんでせう?”
ギャグを心の中でつぶやき、何とか平静を保とうとするものの、当然ながら上手くいかない。
女の子の裸ならこの夏に何度も見ているとはいえ、見慣れるほど経験豊富というわけではない。
そうこうしているうちに、アニェーゼは下着姿になっていた。白い下着が夕焼けに染まり、なんともいえない光沢を放つ。
当麻はとりあえずほっとする。さすがにこれ以上脱ぐことはないだろう、と思ったのだ。
その上で、アニェーゼがいう確認ということを考える。
“確認って、やっぱり右手で触れるんだろうな…うう、触るとなると下着の上からでも緊張しますねというか健全な男子高校生としては素肌のほうがいいというかそれはさすがに人間としてどうなのよとか…!”
混乱しつつも、なんとかその覚悟を決めていた。
しかし。
アニェーゼは躊躇することなく下着にも手をかけ、脱ぎ始める。
「な、アニェーゼ!?そのままでも充分だろうが!?」
覚悟を鮮やかに瞬殺された上条は喚く。
「無用心ですねぇ。女はどこにだって武器を隠せるんすから、きちんと隅々まで調べなきゃ安心できないでしょうが?」
そう答えながらアニェーゼはブラを外し、ショーツからゆっくり足を片方づつ引き抜いていく。まるで見せ付けるようだ。
ご丁寧に靴と靴下まで脱ぐと、アニェーゼは完全無欠の全裸になった。
必死にその裸体から目をそらそうとする上条に、からかうように告げる。
「なにをいまさら。あの時に私の裸は見てるじゃないっすか」
猛然と反論しよう首をめぐらした上条だが、アニェーゼの体を直視してしまいそうになり、慌ててその動きを止める。


315:名無しさん@ピンキー
06/06/04 01:12:28 6ufZMteY
以上です。以下もあるんですが、もう少し煮詰めたいのでご容赦を。
読み返してみると当麻の性格を書ききれてないですね…orz 反省しながらノシ

316:名無しさん@ピンキー
06/06/04 08:10:01 KpB2PPvb
ああーん(*´Д`)!!
続きが待ち遠しい!!

317:名無しさん@ピンキー
06/06/04 17:53:34 4bCw6w8I
GJ!!

318:名無しさん@ピンキー
06/06/04 23:05:00 XmD37kr0
つ・づ・き! つ・づ・き!
エロスをwktkして待ってます

319:名無しさん@ピンキー
06/06/05 22:26:03 XXY8EZL7
>>314
続きです。エロは薄めですが、投下させて頂きます。

320:名無しさん@ピンキー
06/06/05 22:26:37 XXY8EZL7
凹凸の少ない体つきだが、やはりオンナノコノハダカ、というだけで上条にはインパクト大だ。
しかも、夕日がアニェーゼの身体に刻む陰影は、裸体をはるかに官能的に演出して見せていた。
頭をぶんぶんと振っては見たものの、視界に入った一瞬で脳裏に焼きついた映像は消えそうも無い。
“うわー、うわー、うわー!!”
その刺激で、頭の中の冷静な部分がどんどん欠落していく。
そんな余裕のない上条に追い討ちをかけるように、アニェーゼは歩み寄る。
そして真っ赤になった上条の顔を下から覗き込み、告げる。この上もなく魅力的な笑みと共に。
「さあ、調べてください。主に誓って、決して抵抗はしませんから」
「しししし調べるって…」
「その右手。なんだか分かりませんが、霊装や術式を破壊できるんでしょう?それで私の体に触れてくれれば良いんですよ」
とはいっても、ここで簡単に手を出すほど上条の自制心は安く無い。
「んなこと出来る訳ないだろう!」
「そう、ですか…」
しょんぼりしてうなだれるアニェーゼ。
その様子に、ふうやれやれ諦めてくれたっぽいぞ、と上条は内心胸をなでおろした。
健康な男子高校生の本音を言えば残念ではあるが、それでも流されるままに致してしまえばきっと後悔する、と確信していたから。
しかし。
「じゃあ、こっちで勝手にやっちまいますね」
アニェーゼはそう言って。上条の期待を再び吹っ飛ばした。


321:名無しさん@ピンキー
06/06/05 22:28:59 XXY8EZL7
アニェーゼは上条の右手をとり、両手で包み込む。
そして、躊躇うことなく自分の左胸に押し付けた。
プニ
「お、あ、え!?」
右手が伝えてくる柔らかな感触に、上条は意味不明な叫びをもらす。しかし、アニェーゼの手を強引に振りほどいたりはしない。
そんな優しさに感謝し、アニェーゼは右手のぬくもりを存分に味わう。
“温かい…”
人間のぬくもりを感じたのは、本当に久しぶりなのだ。記憶も薄れかけている両親以来といってもいいかもしれない。
“ここだけじゃ、嫌ですね…”
全身に上条のぬくもりを感じるべく、アニェーゼはとった右手を全身に這わせ始める。
左胸、そして右胸。上条の指が胸の先端の突起に触れたときには、むずがゆいような感覚が走った。思わず呻くように声を上げてしまう。
「うん…」
少しだけその周囲を撫で回す。それだけで突起が硬くしこってくるのが分かった。
その感触を名残惜しく想いながら、手を下に滑らせる。
すべすべの腹部。たるみの無いそこを手のひらで擦り付けるように撫でる。
「んん…」
くすぐられるような感触に吐息を漏らす。手の届く範囲で背中も撫でる。
下腹まで上条の右手を滑らせ、今度は太股に導く。太股の前を撫で、手を巡らせて太股の裏も撫で擦った。
そして足を少し開き、内股に右手を滑らせる。
“!?”
右手の感触に上条はぎょっとする。肌の感触のほかに、ぬめる液体の感触。健全な男子高校生である上条は、その液体が何かすぐに察する。



322:名無しさん@ピンキー
06/06/05 22:30:52 XXY8EZL7
“アニェーゼ、濡れて…?”
上条の表情に気づいたのか、アニェーゼはかすかに羞恥の笑みを浮かべ。
右手を、太股で挟み込んだ。さらに、上条の右手を挟み込んだまま腰を前後に揺らし始める。秘所には触れてはいないものの、まるで素股のようだ。
事実、アニェーゼはそこから快感を得ていた。内股を伝う雫の量が増える。
“カミジョウに、知られちまいます…”
そんな羞恥も、いまや快感を増大するスパイスにしかならない。
腰を揺らしていたのは少しの間だったが、それだけで右手はアニェーゼの漏らした雫に塗れていた。
そんな右手をアニェーゼは一旦体から離す。
「ふふ、これで体の表面は大体調べましたね」
その声で我に帰る上条。
「なあ、アニェーゼ、もうやめようぜ。お前の体に魔術がかかってたって、右手で触れたら消えちまってるんだから」
「あら、でもその効果は体内で刻んだ魔術にも有効なんですか?」
上条は返答に詰まる。否定しきれない。それに実際にそこまでは無理だ。もしそうなら、上条はインデックスに触れただけで「首輪」の術式を破壊できただろうから。
答えを返せない上条を見て、
「体内に刻む術式だってあります。だから、体の中も調べなきゃいけませんよね?」
アニェーゼは言い。
右手に、口付けた。そのまま舌を使い、自身の雫に塗れた右手を舐め上げていく。
「ん、ん、っは、はむ…」
アニェーゼの吐息と右手が伝える小さな舌とかすかな粘りを持つ唾液の感触。さらに、その行為が生み出すぷちゅぷちゅという水音。それにアニェーゼの発情した雌の香り。
アニェーゼの行為は、上条の感覚を刺激し、興奮を高めていく。それでも上条の理性は状況に抗い、雄の生理現象を必死に押さえ込む。
“鎮まれっ、鎮まれっ!”


323:名無しさん@ピンキー
06/06/05 22:32:25 XXY8EZL7
“頑張りますね…大した精神力です”
指を舌で舐りながら、アニェーゼは内心、上条の精神力に驚いていた。この年代はもてあましてしまうほどに性欲が強いはずなのに、意志力だけでそれを押さえ込んでいるようだ。事実、上条の股間には未だ何の変化も見受けられない。
“でももう限界でしょう、カミジョウ?”
「…ぷはっ」
指から口を離す。しかし、両手は右手に添えたままだ。
「口は、調べ終わりましたね…」
でも、と続け、
「まだ、調べてない場所がありますよね…?」
“まさか、マン…!”
上条は反射的にその場所の名前を頭に浮かべかけ、慌ててその妄想を頭から追い払おうとする。無駄な努力だったが。
「ふふ、多分、あなたの思ってる通りですよ…」
熱い吐息を漏らしながら、アニェーゼは上条の手を下腹部のさらに下に誘う。
右手が伝えるかすかな陰毛の感触に、上条の頭はオーバーヒートしそうになった。
“うわ…凄い…”
先ほど内股を触った時に分かってはいたが、アニェーゼのそこはすでに濡れぼそり、男を待ち焦がれるようにひくひくと蠢いていた。
と、そこでアニェーゼが唐突に右手から両手を離す。
“?”
不思議に思っていると、
「ここから先は、あなたが調べてください」
 アニェーゼの爆弾発言。上条の頭が真空になる。それでも何とか辛うじて、
「出来、ない…」
歯を食いしばって呻く。少しでも気合をぬけば、自制心が雄の本能の流されてしまいそうだ。


324:名無しさん@ピンキー
06/06/05 22:34:26 XXY8EZL7
「どうしてです…?」
アニェーゼが俯いて呟く。呆然としていた。単なる高校生が、これほどまでに快感を拒否できるとは思ってもいなかったから。
「オレは、こんなことしなくても、お前が何の魔術も使ってないことくらい分かる…だから、無意味だからだ…」
「何で、そんなことが分かるってんですか…?」
心底の疑問を、アニェーゼは尋ねる。それに、上条は答えた。
「大したことじゃ、ねぇよ…お前の心を、信じてる…ただそれだけだ」
それは上条当麻の世界のあり方の宣誓。魔術師が魔法名を名乗るのと等価の意味を持つ、誓いの言葉。自分も他人も信じ、傷つくことさえ恐れない、強さの証。
…アニェーゼが惹かれた心のカタチ。
アニェーゼの瞳から、雫が一筋、零れ落ちた。それは見る間に数を増やし、ほほに幾つもの筋を走らせていく。
「うっ、ううっ、ひっく…」
我知らず、嗚咽が漏れる。上条の世界に触れたくて学園都市にまでやってきた。それなのに自分のやっていることはなんなのだろう?相手の善意につけ込み、自分の欲望を満たそうとするその態度は、上条のそれとは正反対だ。それに気づいてしまった。
そんな自分に醜さを感じ、アニェーゼは上条に抱きついて恥も外聞もなく泣きじゃくる。
「…汚し、汚しちまいましたっ…っく、そこに、私も、行きたかったのに…私の望みは、そこなのに…!」


325:名無しさん@ピンキー
06/06/05 22:35:07 XXY8EZL7
解放されてボーっとする暇もなく、いきなり泣き出したアニェーゼにおろおろしていた上条だったが、嗚咽に含まれる言葉で、なんとなく分かってしまう。アニェーゼが結局何しに来たのかを。
泣きじゃくるアニェーゼを左手でそっと抱き、右手で頭を撫でる。もう泣かなくていいよと告げるように。安心していいよと教えるように。
「憧れの世界を、傷つけちまったって思うのか?」
胸の中でアニェーゼは何度も頷きをかえす。
「そんな世界に自分は行けないって思ってるのか?」
やはりアニェーゼは頷いた。
そこで確信する。目の前にいるのはただ深く傷けられた少女。そして、必死に助けを呼んでいた少女。上条当麻が、味方でいられる相手。
だから、告げる。
「そんな絶望を抱えちまってんなら」
万感の声と共に。
「オレがその幻想をぶち殺す」
強く強く、宣誓した。
そう言いきった上条を、アニェーゼは顔を上げ、泣き笑いのような表情で見上げてくる。
そんなアニェーゼを、上条は素直に可愛いと思う。
そして腹を括る。この少女を救うには、言葉だけでは足りないから。


326:名無しさん@ピンキー
06/06/05 22:37:23 XXY8EZL7
ここまでです。
ここから怒涛のHシーンに逝きたいところですが、どうなるやら。
気長に待っていただけると幸いです。ではノシ

327:名無しさん@ピンキー
06/06/06 00:20:07 EpEqKOtN
激しくGJ!!!

続きが楽しみでしょうがないです

328:名無しさん@ピンキー
06/06/06 06:52:22 om89WpDG
(*゚Д゚)

329:名無しさん@ピンキー
06/06/06 22:47:04 Hz0fN6oF
GJ!

上条×ビリビリまたは白井とか誰か書いてくれないかなぁ

330:名無しさん@ピンキー
06/06/06 22:52:21 8D9YEwxl
OKブラザーGJだぜぃ
少しづつ作品も増えてきてるしここも軌道に乗りつつあるかっ?


331:名無しさん@ピンキー
06/06/06 23:26:03 2qeI1Y2j
むふぅGJ
やっぱエロパロスレなんだしエロスがないとね




…今日は帰ろう

332:名無しさん@ピンキー
06/06/07 20:29:33 UZo+spBA
純愛を書こうと思う
時間的な問題でいつになるかはわからんが早くに書けるといいなぁ

333:名無しさん@ピンキー
06/06/07 21:28:08 eONNaBsP
>>332
期待

334:名無しさん@ピンキー
06/06/07 23:14:42 bk7t+hzX
>>332
純愛ものですか
自分には書けそうもないですにゃー
期待待ち


では>>299からの続きを投下します
ほんのりエロ風味(意味不明)

335:上条当麻の一歩踏み外した生活
06/06/07 23:16:37 bk7t+hzX
そして、運命の日がやってきた。
と言っても自身の迂闊さが招いた事ではあるが。

(そういえば御坂妹と会うのは久しぶりだな)
上条は、事件が起こるたびにお世話になっている病院のロビーでそんな事を考えながら長椅子に腰を下ろしていた。
既に時刻は十二時を大きく回っている。
授業が終わった後、即、教室を飛び出してここまで飛んできたのだが、そんなに急がなくても良かったようである。
到着してから待つ事三十分弱。
「あ、ゴメン。待たせてたみたいね」
自動ドアをくぐり、やはり学校から直接来たのだろう、いつもの制服姿で美琴が入ってきた。
「いや、気にすんな。どうせ面会時間は一時からだしな」
立ち上がりながら上条は美琴を迎える。
「ホントゴメンねー。黒子のやつがなかなか離れてくれなくってさー」
いやー参ったわ、と続けながら上条方へ歩み寄る。
「ん?白井も御坂妹の見舞いに来たがっていたのか?」
「そうじゃないわよ。そもそも黒子にあの子の事は教えてないし」
『あー疲れたー』とアピールするように首をクリクリ回しながら続ける。
「そうじゃなくて、私の用事が何であれついて来ようとしてたのよ。タイミング良くお仲間の風紀委員から連絡が入ってこなかったら、ついて来たでしょうね」
「……ついて来るとなんかマズイのか?」
「私の第六感が『妹達の事を知られちゃマズイ』って告げてくるのよ」
美琴の答えを聞いて、上条の脳裏に、とあるヴィジョンが浮かんだ。
『お、お姉様がいっぱい!?なんて言う事ですの、こうなったらもう何人でもまとめてコイですわ!うふげへ(以下略)』
「……うわぁ」
「アンタが今、何を思い浮かべたのかは、聞かないでおいてあげるわ……」
お互いにげんなりとした表情を浮かべる。
「あー、と。ちょっと早いけど、行くか?病室の番号とかは分かってるんだろ?」
「ええ、勿論。それじゃ行きましょ」

ナースセンターに行き、見舞いの許可を貰ってから病室へと向かう。
病室は個室らしく、ドアの脇には『御坂妹』と書かれたプレートが掛かっていた。
「……良いのか、これ?」
「あの子がそう名乗ったらしいから、私からは何とも言えないわよ」
まあ、『ミサカ一〇〇三二号』と書かれている方が倫理上問題アリのような気がしないでもない。
上条がそんな事を考えているうちに、美琴がドアをノックした。
「私よ。入るわよ」
答えを待たず、ドアノブを捻って部屋の中へと入っていく。数秒遅れて、上条も続いて中に入った。
病室の中はそれほど狭くも無く、壁際に置かれたベッドが部屋の四分の一ほどを占めており、御坂妹はそのベッドの上で上半身を起こして二人の事を迎えてくれていた。
薄桃色のパジャマに身を包むその姿は、この前に家に訪れた時とは違った、活き活きとした印象を上条に抱かせた。
くるりと視線を回すと、ベッドから程離れた壁際に小さなケージがあり、その中には黒い子猫がちんまりと蹲っていた。と言うか、良いのか、動物がいて。
「態々来て下さいましてありがとうございます、とミサカは心からの謝辞を申し上げます」
二人の姿を確認してから、御坂妹は深々と頭を下げた。
「頭を下げるなよ。こっちが来たくて来た訳だしな。それより体の方はもう大丈夫なのか?」
ベッドの傍まで寄ってから、上条は声を掛ける。
「はい、とミサカは率直に答えます。これからは普通の成長速度で暮らせて行けると先生に言われました、とミサカは補足します」
上条の問いに、淡々と答える。そんな口ぶりに、上条は思わず笑みを零した。それを見て、御坂妹が、
「?受け答えがどこかおかしかったでしょうか、とミサカは疑問を口にします」
「いや、相変わらすで何よりだ、って思っただけだよ。なぁ、御坂?」
と言って、上条は美琴の方へと顔を向けた。いきなり話題を振られて、
「え?ええ、そうね」
と、返してから、美琴は持っていたバッグから小さな紙袋を取り出した。

336:上条当麻の一歩踏み外した生活
06/06/07 23:17:15 bk7t+hzX
「これ、口に合うかどうか判らないけれど」
そう言って袋から出したのは黒蜜堂のフルーツあんみつ(大きめで高価な方)。
「と言うか、もう経口で食事は取れるのかしら?」
「はい、大丈夫です、とミサカは喜びを隠さずに感謝します。備え付けの冷蔵庫がありますのでそちらに入れます、とミサカは受け取る為にお姉様の方へ手を伸ばします」
「あぁいいわよ。私が入れておくから」
御坂妹の手を押し戻して、美琴はベッドの脇にある小さな冷蔵庫にフルーツあんみつを仕舞い込む。
「で、アンタは何か持ってきたの?」
美琴からの質問に、上条は自分の鞄へ手を入れて、
「…………………………、スマン、忘れた」
たっぷり十秒ほど硬直してから答えた。
「アンタねぇ、お見舞いなんだから、普通何か持ってくるってのが礼儀でしょ?」
「いや、鞄に入れたつもりだったんだが……」

ちなみに上条が御坂妹の為に買った品は、ただいま留守番二人(一人と一匹)に美味しくいただかれております。

「すまん、御坂妹」
上体を折り曲げ謝罪する上条に、御坂妹は、
「頭を上げてください、とミサカは困惑しながら要請します。あなたに謝られる理由はありません、とミサカは更に言葉を重ねます」
と、上条に頭を上げるように言葉をかける。
「いや、こんな義理に欠けるような真似は俺の信条に反するよ」
御坂妹の言葉に、上条はそう返し、
「……こう言っちゃ何だけど、かわりに何か一つ言う事を聞くって言うのはどうだ?」
「アンタってその条件が好きなの?」
出てきた上条の台詞に、大覇星祭絡みでの出来事を思い出しながら美琴が突っ込む。
「……それは、どのような用件でもよろしいのでしょうか?とミサカは確認を取ります」
そんな美琴の突っ込みをスルーして、御坂妹は上条に確認を取る。
「ああ、俺に出来る事なら何でもするけど」
「それは本当ですか?とミサカは更に念を押します」
御坂妹の再確認に、
「お、おう」
「コイツ、嘘だけは吐かないから信じても良いわよ」
上条と美琴、二人が是と唱える。
「………………でしたら」
少し逡巡するように俯いた後、御坂妹が言った言葉は、
「ミサカの初めての人になってもらえませんか?とミサカは恥らいながら本心を告げます」
病室の時間を止めるには十分すぎる破壊力を持っていた。

337:上条当麻の一歩踏み外した生活
06/06/07 23:20:01 bk7t+hzX
フリーズから先に立ち直ったのは、美琴の方だった。
「あああ、アンタ、何言ってんの!?」
ボスッ、とベッドに両掌を叩き付けて御坂妹に食って掛かる。
「何、と言われましても、言葉通りですお姉様、とミサカは端的に返答します」
「言葉通りって」
御坂妹の返答に、更に言葉を重ねようとする美琴を上条が押し留める。
「ま、待て御坂。御坂妹は『初めての人』と言ったんだ。何の初めてかはまだ分からないぞ」
「そ、それもそうね。ちょっと先走りすぎたみたいね、私」
あはは、と乾いた笑いを零して、美琴は息を整えてから、御坂妹に発言の真意を問うた。
「で、アンタはコイツにどんな『初めての人』になって欲しいのかしら?」
「それは勿論、性的交渉の相手です、とミサカは即答します」
歯に衣着せぬ御坂妹の物言いに、再度時間が止まる。
「ちょ、ちょっと待て御坂妹。どうしていきなりそんな話になるんだ?」
今度は上条が先に復活した。
「実は、状況が思わしくないのです、とミサカは心配事を打ち明けます」
少し表情を翳らせて、御坂妹は上条の疑問に答える。
「今、『妹達』の内の一人がある特定の人物と同居をしているらしいのです、とミサカは恐らく初耳であろう事実を告げます。
 その『妹達』はその人に並々ならぬ好意を寄せているらしく毎日のように何かしかのアプローチを試みているのです、とミサカは懸念も交えて伝えます。
 ご存知かもしれませんが、私たち『妹達』はミサカネットワークを解して経験を共有する事が出来ます、とミサカはミサカたちの能力を簡潔に教授します。
 ですから、もし、その『妹達』がその相手に抱かれるような事になれば、それがミサカの初めてになってしまいます、とミサカは抱いている不安を明かします」
ここまで一気に話しきり、一旦一息ついてから御坂妹は再び言葉を紡いだ。
「それはミサカの望むところではありません、とミサカはミサカらしからぬ事を言います。そんなのがミサカの初体験になるなんて認めません、とミサカは強く言い放ちます。ミサカは、たとえ他の『妹達』に反対されようとも……」
御坂妹の眼は上条を真っ直ぐ見つめている。
「ミサカは、貴方と契りたいのです、とミサカは包み隠さず本音を吐露します」
御坂妹は本気で言っている、と上条には感じられた。
無論、その横にいる彼女(『妹達』)の姉(オリジナル)にも。
「ダ、ダメよ、ダメダメ!!そんなの認められないわ!」
二人を遮る様に、美琴が体を割り込ませて異論を唱えた。
「何故ですかお姉様、とミサカは強く反駁します」
「そ、それは……とにかく!ダメなものはダメ!ぜーったいにダメ!」
「いくらお姉様の意見でもそれだけは聞けません、とミサカは聞く耳を持たない事を告げます」
う~、と姉妹の空気は睨み合いにまで達している。
上条は、美琴と御坂妹の間に火花が見えたような気がした。実際に飛んだのかもしれない。
「ちょっと、少し落ち着けよ二人とも」
「アンタは黙ってて!」
制止に入ろうとした上条に、美琴は能力を暴発させた。美琴から発せられた電撃を、反射的に右手で受け止め、散らす。その流れで美琴の肩に手を置き、
「落ち着けって!御坂妹も、そんな事を軽々しく言わないでくれ」
と二人に言った。この上条の言葉に、御坂妹が反応する。
「軽々しく、言ったのでは、ありません」
唇が震える、言葉がすんなり出てこない。
この感情は何なのだろうか。
「ミサカは、ミサカなりに考えて、結論を出しました、と、ミサカは感情を、抑えきれずに、言います」
切れ切れに訴える。
その姿は、涙を流さずに泣いている様に上条の目に写った。

はっきり言ってしまうと、この時点で上条の中から、断る、と言う選択肢が無くなってしまった。
以前、他の誰かに請われ、それに応じたのなら。
次に、同じように頼んできた相手を断る、など。
上条当麻の選択肢には存在しない。
ただ、そうなるとこの場の問題は。
肩に置かれた上条の右手を両手で握り締めるこの少女をどうするか、と言う事になる。


338:上条当麻の一歩踏み外した生活
06/06/07 23:20:38 bk7t+hzX
「ダメよ、そんなの。絶対に、ダメ」
先程までの強い口調とは裏腹のか細い声で、それでもなお美琴は非を訴える。
その手はいまだ、上条の右手を握り締めている。
見ようによっては縋り付いている様にも、見える。
「何故なのですかお姉様、とミサカは問いかけます」
「ダメ、コイツはダメなのよ。……の女となんて、ぜったいに、ダメ」
ボソボソと反対意見を訴え続ける美琴。その彼女が最後に零した言葉を、御坂妹は聞き逃さなかった。
ちなみにこの時上条はというと。
(あー、どうするかなー。今すぐって訳には絶対いかないけど御坂妹は待ってくれそうも無いし。かといって美琴を追い出す訳にもいかないし)
どうやってこの場を収めるか、と言う事に腐心していた。相変わらず要所要所で美琴スルー技能を発揮する男である。
「分かりました、ではこうしましょうお姉様、とミサカは新たな提案を述べてみます」
御坂妹の発言に、二人は(恐らく違った意味合いで)安堵の表情を作る。
「三人で致しましょう、とミサカはこれで万事解決と一息つきます」
三度、時間が止まった。

「いや待て御坂妹、それはどうかと上条さんは思うのですよ?」
「何故ですか?とミサカは疑問を口にします」
これでいけませんか?と問い掛けるように御坂妹が首を傾ける。
「何故、ってなぁ。ほら、御坂もなんか言えって……」
と、上条は美琴の方へと視線を向ける。するとそこには、
「…………」
茹で上がったように顔を真っ赤にした美琴の顔があった。
「ほら、お姉様も満更でもないようですし、とミサカは期待を隠さずに言います」
「いやちょっと美琴さん!?何故にそんな熱い眼差しで見つめてきますか!?そうじゃないでしょう、俺たちの間柄って!」
「………………まぁ、確かにこんな切っ掛けでもないとコイツの懐には飛び込めそうもないし、今ならあの邪魔っけな小娘はいないし、何より妹に先を越されたままじゃ姉の沽券に関わるし」
ぶつぶつと何やら(上条にとっては)危ない事を呟きながら、上条の右手をかっちりとかき擁く。
「ちょっとー、美琴さーん!?正気に戻りましょう!と言うか、事態がここまで来ると上条さんの処理速度はオーバーヒートを起こしてしまいそうです!!」
「安心してください、とミサカは優しく囁きます」
いつの間にかベッドから降りていた御坂妹が、上条の背中から抱きつく。
「男の人の悦ばせ方なら、知識としては持ってますから」
殆どは末の妹から流れてきた知識ですけど。

339:上条当麻の一歩踏み外した生活
06/06/07 23:21:11 bk7t+hzX
ベッドへ三人纏めて倒れこむ。
前から美琴、後ろから御坂妹に抱きつかれていて、上条はまともに動けない。
「ちょっ」
まだ何かを言おうとする上条の口を、美琴の唇が塞ぐ。
それは、ただ重ねるだけの口付けだったが、美琴の意思を伝えるには十分な行為だった。
「ぷはっ、私にここまでさせておいて今更止めるなんて言わないでよ?」
口付けを一方的に終わらせてから、美琴は上条にそう告げた。
「言った所で止めはしませんけれども、とミサカはミサカにもして欲しいと思いながら言います」
背中にささやかなふくらみを押し付けながら、御坂妹も追随する。感触から察するに、恐らくノーブラだろう。
「……………………」
どーしてこのお嬢さん方は、こんな急に積極的になったのでせう?と心のなかで自問しつつ、今更ながら覚悟を決める。
「あーもう、後悔するなよ?お前ら」
言って、返事を待たず、今度は自分から美琴の唇を奪う。
「ア、んっ!?」
上条の台詞に何か返答を返そうとしていたのか、軽く口を開いた所で口を塞がれてしまった。反射的に歯を食い縛る。
そんな美琴の反応にも意に介さず、上条は美琴の口内へと舌を侵入させる。
「んぐっ!?」
未知の感触に、美琴は体まで硬直してしまった。
何かと物騒な事を口走るルームメイトのお陰で性的な方面での知識も年相応に蓄えていた美琴だが、聞いていた事と実際にされる事の違いに大きく戸惑ってしまう。
一方、上条のほうも未知の感覚に酔いしれていた。
(うっわ、何だこれ?)
美琴が無意識に流しているのか、上条の舌を微細な電流が刺激してくる。
何となく、幼い時に舐めた乾電池の味を思い出す。
あの時の味よりも鉄っぽさが無く、その代わりに美琴の唾液の甘さが際立って感じられると上条はそう感じた。
もっと味わいたい。
上条はその欲求に抗う事無く従った。
しっかりと閉じられた美琴の歯の表側を丹念に舐っていく。
「んむっ、ん、ふっ」
短いながらも今までの人生の中で受けた事の無い刺激を執拗に与えられて、美琴は次第にされるがままになっていった。
力が抜けて、食い縛っていた歯も少しずつ隙間を広げていく。
その隙間を、上条は見逃さなかった。
強引に自分の舌を割り込ませて、咥内を掻き回す。
じゅぶじゅぶ、と美琴の頭の中に水音が響き渡る。
いつの間にか、上条は美琴の体の上に圧し掛かっていた。御坂妹からの拘束はとっくに解け、美琴の抱擁には既に力が無かった。
で、御坂妹はと言えば、二人の脇でその熱烈なキスシーンを備に観察していた。その顔はうっすらと紅く染まっていて、常の彼女の無感情っぷりはすっかり鳴りを潜めている。
美琴の味を堪能しつくしたのか、上条は唇を離した。美琴の口元から、自分と上条、二人分の唾液がたらりと零れ落ちる。
どこか惚けた様に緩んだ姉の顔を見て、御坂妹の胸が期待で高鳴る。
その御坂妹の期待に応える様に、上条は御坂妹の方へと体を向けた。
「次はお前の番だぞ、御坂妹」
かけられた上条の言葉に、御坂妹は以前から胸に秘めていた言葉を舌に乗せる。
「ミサカの事はミサカと呼んで下さい、とミサカは常々思っていた事を告白します」
「ってもなぁ、ごちゃ混ぜになっちゃわないか?」
この上条の懸念も、御坂妹は一蹴する。
「お姉様の事は美琴とお呼びになれば良いのです、とミサカは提案します。そもそも、先程にも美琴と呼んでいたではないですか、とミサカは指摘します」
「……そうだったか?」
「はい、とミサカは肯定します」
上条は一頻り首を捻った後、まぁ言いか、と言った風情で一息つき、
「じゃあ、……行くぞ、ミサカ」
御坂妹と唇を重ねた。

340:上条当麻の一歩踏み外した生活
06/06/07 23:21:59 bk7t+hzX
美琴と違って、御坂妹は積極的だった。
唇を合わせて直に上条のこちへと舌を差し込んできた。上条もそれに応じ、お互いの舌を絡ませ合う。
やはり同じ能力ゆえか、御坂妹の舌も先程の美琴と同じような味がした。
比べてみると、御坂妹の方がやや薄味のような気がする。
そんな事を思いながら上条は、御坂妹のパジャマの下へと右手を差し入れた。
目的地は先程背中に押し当てられたそのささやかな胸、のその先端。
さっきの接触で判明可能なほどにその場所がしっかり自己主張していたのを、上条は忘れていなかった。
すべすべしたお腹を擦り上げながら、右手を上へと走らせる。
ふわふわした手触りの小さめの膨らみを手の平に収め、親指と人差し指でその頂点を軽く摘んだ。
「ん……」
ピクン、と御坂妹の体が震える。
その反応に構わず、上条はその小突起をクリクリと弄び始めた。
今まで触れた事も無い場所から送られてくる未体験の刺激に、御坂妹の体は過敏な反応を見せる。
「んはぁ!」
口付けを中断し、思わず声を上げて仰け反る御坂妹。
その御坂妹の動きを利用して、そのまま押し倒し、右手の愛撫は続けたまま左手一本で御坂妹のパジャマのボタンを外していく。結構器用だ。と言うか手馴れている?
ボタンを全て外し終え、胸元を肌蹴させる。眼下に御坂妹のほっそりとした裸体が現われた。
「あ、あまりまじまじと見られると、恥ずかしいです、とミサカは正直な意見を洩らします……」
御坂妹の告白に、上条は反応らしい反応を見せず、無言でその可愛らしい胸へとむしゃぶりついた。
「あぁっ!?」
上条の前触れの無い攻撃に、御坂妹は再度、あられも無い声を上げてしまう。
自分しか触れていないであろう未踏の先端部を、舌で転がし、音を吸い立て、歯を当てていく。
次々に与えられる刺激に、御坂妹はいやいやとするように首を振る。
そのまま一息に最後まで突っ走りそうになったその時。
上条は下半身に違和感を覚えた。

美琴は霞掛かった頭で、妹の嬌声を聞いていた。
どうやらあの男は自分を放ったからかしにして妹といちゃついているようだ。
どうしてアイツは私の事をいつもいつもスルーしてくれるんだろうか。
あの時も、あの時も、あの時も――。
美琴の中で、今まで上条にされた所業が蘇えってくる。
ふと、視線を二人の方へと向ければ、妹に圧し掛かっている上条の下半身が飛び込んできた。制服の上からでも判るほどに、一部分が大きく盛り上がっている。
それを見て、美琴の中である一つの考えが浮かんだ。
相手が自分の事を無視するならば―。
ようは、こっちの方へ振り向かせれば良いのだ。
そう思った時、既に体は動いていた。

違和感の正体を探るべく、上条は視線を下半身の方へと向けた。
するとそこには。
「うわ、硬……。しかもおっきい……。こ、こんなのホントに入るのかしら?」
後ろから制服越しに上条のイチモツを擦り上げる美琴の姿があった。その表情は、熱にうなされてるかの如くぼんやりとしたものになっている。
「み、美琴!?」
「あ、やっとこっち向いたわね」
二人の視線がぶつかる。
「いつもいつも私の事スルーしてくれちゃってさ……。私って眼中に無い訳?」
「いやあの美琴さん?いきなりそんなこと言われましても上条さんはどうすればよいのでせう?」
困惑したように上条が尋ねる。
「そんなの決まってるじゃない」
上条の男根から手を離し、美琴はその背中に飛びついた。
「私から、先に……………………してよ」
最後の言葉はかろうじて聞こえるほど小さかった。

341:名無しさん@ピンキー
06/06/07 23:24:52 bk7t+hzX
今回はここまででっす
無駄に長い上に本番寸止め……
申し訳ないっす

しかし過去に13P書いた神は凄いですねー
自分は3Pで既にひーこら言ってます


では続きが出来たらまた来ますー
再見っ

342:名無しさん@ピンキー
06/06/07 23:28:52 qQj1oD7y
ぐっじょび!情景が目に浮かぶようだ!
当麻の美琴への呼称が一貫してないこととかさり気に組み込んであってイイヨー

343:332
06/06/07 23:32:24 UZo+spBA
ぐはっ・・・
一番取られた・・・

GJ!!
俺はこんな話しを待っていた!!

344:名無しさん@ピンキー
06/06/07 23:36:48 UZo+spBA
>>341
自分なんか2Pのエロすら満足に書けない体たらくですにゃー
今書いてるのもエロまで行けないかもだぜ

345:332
06/06/07 23:41:24 UZo+spBA
>>344
名前変えるの忘れてたにゃー

346:名無しさん@ピンキー
06/06/07 23:41:54 D7ZHjSce
>>341
まったく君ってやつは、続きが気になってしょうがないじゃないか!


347:名無しさん@ピンキー
06/06/07 23:45:51 q2NFyGRT
>>341
というか、この話の裏側で密かに進行している通行止めカップルのラブストーリーも気になりだしたのだが。
ともあれGJ。 上手い人って本当に上手い。

348:名無しさん@ピンキー
06/06/07 23:56:30 DgSgDErX
>>341


>>343
お、おまえは、あのスレの住人か!

349:名無しさん@ピンキー
06/06/07 23:57:56 +COC1ep7
お布施、いかがでせう?

350:名無しさん@ピンキー
06/06/08 00:48:24 j7wbl8A2
今ごろ、当てられたシスターズが自分は慰めてそう。
打ち止めは一方さんを押し倒してるだろうけど。
なにはともあれGJ.

351:名無しさん@ピンキー
06/06/08 12:43:05 aBQEFSmd
俺も、上条×御坂+御坂妹+御坂妹達の、3≦Pを書いてみたい。
リハビリしないとなぁ。

352:332
06/06/08 17:30:25 v64SNo+s
>>348


あのスレってなに?

353:名無しさん@ピンキー
06/06/08 19:52:30 B7LITuxY
み・さ・か!ミ・サ・カ!

354:名無しさん@ピンキー
06/06/08 21:16:54 W7TjbQ1L
>>332
純愛ものですかー、読んでみたいです。期待してますよー
>>334
相変わらずのGJ!続きをwktkして待ってます。
さて、こちらも>>325の続きを投下します。そりゃー!

355:名無しさん@ピンキー
06/06/08 21:18:49 W7TjbQ1L
「アニェーゼ」
「っく、なんですかぁ…?」
「お前を、その、抱くよ」
「え…?」
アニェーゼは驚く。あれほど誘惑してもなびかなかったのに、どういう心境の変化か。
「…同情、のつもりですか?」
なぜかは分からないが、寂しさと怒りが心中にわく。誘惑しておいて何をいまさら、と冷静な自分が嘲笑するが、それでも止められない。
なおも理不尽なその感情に押されるままに口が動きそうになる。
しかし、その唇を上条が封じる。自らの唇で。
「んんっ!?」
まずは唇同士の軽いキス。
“うわ、柔らかい!”
上条はその柔らかさに驚く。同時に、抑えられていた雄の本能が一気に爆発するのを感じた。
“もう、止めらんないぞ…”
その本能の命じるまま、舌をアニェーゼの唇の中に侵入させる。
アニェーゼは意固地に歯を食いしばったままだ。しかし、上条の舌はその歯茎を蹂躙する。
歯茎を舐められる異様な感覚に、アニェーゼの肌があわ立つ。反射的に声を漏らしそうになった。
一瞬開いた歯のすき間に、上条は抜け目なく舌を滑り込ませる。自分の舌でアニェーゼの口腔内をひとしきり愛撫した後、舌同士を絡めあう。
アニェーゼの舌は逃げようとするが、上条は離さない。舌を絡め、愛撫するように動かす。同時に、アニェーゼの唾液をすすり、また自分の唾液を注ぎ込む。
じゅっ、じゅっ、くちゅっ…
淫靡な音が無人の路地裏に響く。いつしか、アニェーゼも舌を絡め返してきていた。


356:名無しさん@ピンキー
06/06/08 21:20:46 W7TjbQ1L
「ぷはっ」
ひとしきりアニェーゼをキスで貪り、上条は唇を離した。上条とアニェーゼの唇の間に、唾液が糸を引く。
「何でこんなに上手いんですか…」
アニェーゼは上気した顔を上げ、拗ねたように怨じてみせる。
「教えない」
そう言って上条はもう一度口付ける。実は記憶を失っている上条にも分からないのだ。本気で記憶を失う前の自分の行状を不安に思う。
しかしそんな不安は棚上げし、アニェーゼを貪ることに集中する。その記憶のおかげで、腰砕けという男として恥ずかしい様を晒さずに済んだのだし。
唇から口を離し、今度は耳に息を吹きかけた。
「ひゃうっ?」
さらに、耳たぶに口付け、舌を使って愛撫する。
「はぁあ…」
ため息のような長い息を吐き、アニェーゼは身体を弛緩させる。
上条の舌はそこからさらに動き、泣きはらしたまぶたに達する。他人に触れられたことも無いそこを舐め上げられ、アニェーゼは身体を震わせる。しかし、ぞくぞくした感覚を味わい、しっかり感じていた。
「あうう…なんでぇ…?感じる場所じゃあないってのにぃ」
可愛らしく喘ぎ、舌を出してキスをせがむ。それに答えるように上条は三度口付けた。
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ…
啄ばむようなキスが、そんな音を生む。
「…あの、カミジョウ、そろそろ下も…」
キスだけで快感を高められたアニェーゼは、おもわずそんなおねだりをしてしまう。自分の言葉に真っ赤になるアニェーゼに、こちらも鼓動を高まらせ、
「下ってどこかなぁ?」
しかし焦らす上条。アニェーゼは紅いほほをさらに紅く染め、恨みがましく見上げてくる。
そんなアニェーゼに揺さぶられながらも、上条は外見的には余裕を演じてみせる。


357:名無しさん@ピンキー
06/06/08 21:22:54 W7TjbQ1L
「カミジョウは、意地悪です…」
根負けしたアニェーゼが言う。揉みやすいように上条に背を向け、
「胸を、いじってください…」
消え入りそうな声で要求する。
「仰せのままに、ひめ」
さすがにそれ以上いじめるような事はせず、上条は両手をアニェーゼの胸に這わす。
まずはカップ全体を手で包み込むようにし、やさしく揉む。
「ん、ん、ん…」
じんわりした快感。しかし、物足りない。
そんな様子を察した上条は、その頂点の突起に指を伸ばす。だが直接は触れず、周囲をいじり、また触れるか触れないかの軽いタッチを繰り返す。
そんなもどかしさが、アニェーゼを狂わせていく。
「くうん…」
子犬の鳴き声のように鼻息を漏らし、上条の指に胸の蕾をこすりつけようとする。しかし、上条はそのたびに指を巧みに動かし、胸の先を直接刺激しない。
「ああ、もっと、もっと…」
漏らされる声はもはや泣き声に近い。その声に上条はようやく答える。
一気に両の蕾をつまみ、捻り上げた。
「ひぃぃぃぃん…!」
鋭く強烈な快感を与えられ、アニェーゼは悲鳴を漏らす。それでも上条は止まらない。先ほどまでの優しい手つきとは打って変わった激しい手つきでアニェーゼの胸を攻め立てる。
「ひあっ、ふあっ、や、だめ、いい!」
指の腹で両の蕾を擦り上げられ、アニェーゼは快感に酔いしれる。
そこで上条はふと手を止めた。
「や、いやぁ、止めちゃやぁ…」
そう言って腰を悩ましくくねらせるアニェーゼ。
「アニェーゼ、こっち向いて」
ほとんど泣き顔で、アニェーゼは上条に再び向き直る。


358:名無しさん@ピンキー
06/06/08 21:23:53 W7TjbQ1L
「いい子だ」
言って上条はひざまずき、アニェーゼの胸元に口付ける。
「ひぅっ?」
胸元から鳩尾の上まで一気に舌が滑り落ちる。舌のぬるっとした感覚に、小さくアニェーゼの皮膚があわ立つ。それに気づかないかのように、上条は胸に舌を這わせていく。
カップに唾液の筋を引くように、ゆっくり丁寧に嘗め回す。
頂点の蕾を唇に含み、舌でつつくように愛撫する。
当然、指を動かすのもおろそかにしない。
「あうっ、は、いやっ、んんっ!」
胸を執拗に攻められるアニェーゼの唇からは、絶え間なく嬌声が飛び出してくる。そして、その嬌声が少しずつ切迫していく。
「はふ、はっ、はっ、はっ!」
“そろそろ、かな?”
上条の得体の知れない経験からすると、絶頂が近そうだ。
“よし、それじゃ”
上条は取るべき行動を決めた。
蕾に吸い付く唇、舌の動きと、反対の蕾をいじくる指の動きを同期させる。
「あうっ、はっ、うんっ、ん!」
アニェーゼの嬌声が一段と高くはねあがる。
そこで、止めを刺す。
乳首に軽く歯を立てると同時に、逆サイドの乳首を指でほとんど潰すように捻り上げた。
「ひ、あ、あ、ああああああああっ!」
アニェーゼの身体がピン、と突っ張り、硬直する。
「今」の上条にも、アニェーゼが絶頂を迎えたのは明らかだった。
“イったんだよ、な”
荒い吐息をついて上条にくったりともたれかかるアニェーゼ。意識はあるようだが、身体に力が入らない様子だ。


359:名無しさん@ピンキー
06/06/08 21:26:36 W7TjbQ1L
しばらくその姿勢のまま、アニェーゼの呼吸が静まるのを待つ。アニェーゼのその柔らかな感触と、熱い吐息を感じながら。それに、
“この、匂い…”
むせ返るほどの雌の香り。それは否応無く上条の興奮度を高めていく。事実、股間は痛みさえ感じるほどに膨れ上がっている。
それでも上条はアニェーゼの回復を待つ。二人で気持ちよくなりたい、と思っているから。
アニェーゼの呼吸が静まったのを感じ、上条は責めを再開する。
腰を腕で抱きつつ、アニェーゼを壁に寄りかからせる。そして呼吸と連動して上下する腹に舌を這わす。
「あう…」
新たな刺激に、アニェーゼがまぶたを開く。
上条の舌が下に滑り落ちていく。そして、ヘソに舌を差し入れ、軽く刺激する。内臓に近いそこを舐められ、アニェーゼは身体を震わせる。
「っは…カミジョウ、変なところばかり…」
しかし、その責めは的確にアニェーゼの性感帯を刺激していく。しかも、自分で知らないような場所も。
上条の舌は止まらず、ついに薄い翳りに彩られたアニェーゼの秘所に到着する。
少しの間、そこを凝視する。思春期の男子にとって一番興味のある場所を。
上条の視線を感じ、アニェーゼは恥ずかしそうに身をよじり、しかし早くいじって欲しいと言うように、腰を浮かせてしまう。
目の前に突き出されたアニェーゼの秘所。陰毛の薄いそこは、大陰唇の溝からかすかに充血した小陰唇を露出させるだけの慎ましやかなものだった。そして、滴るほどに露を溢れさせている。


360:名無しさん@ピンキー
06/06/08 21:33:22 W7TjbQ1L
興奮を紛らわすために、上条は軽い冗談を口にする。
「ああ、やっぱり」
「なん、です…?」
「いや、やっぱり下の毛も赤毛なんだな、って思ってさ」
照れたアニェーゼに頭をはたかれながら、
ゴクリ…
我知らず上条は喉を鳴らす。濃厚な雌の匂いは、上条を狂わせんばかりだ。
しかし、上条が口付けたのは右の膝頭。そこから内股をつーっと舐めあげていく。
右が終われば、左も。
「いやぁぁ、意地悪ぅ…!」
秘所への刺激を期待していたアニェーゼは、期待をすかされて悶える。しかし、その愛撫にはしっかりと感じ、頭の中を再び快感に染め上げていく。
上条は秘所の近くに触れ、舐めはするものの、決して秘所には触れようとしない。と、いうよりわざと避けている。
そのせいで快感は高まれど、昇りつめられない生殺しの状態に置かれてしまう。もはや体中が快感で爆発しそうだというのに、イク事ができない。それは想像以上のストレスとなり、アニェーゼを責め苛む。
我慢できず自分で胸を慰めるものの、上条にされたのに比べれば微々たるものだ。
「あうっ、ふうっ、ううん、はあっ…」
“物足りないです…”
「カミジョウ、お願いですから意地悪しないで…」
涙目になって言うアニェーゼ。その可愛さに撃墜されそうになるものの、
「言葉にしてもらわなきゃわかんないなぁ?」
また焦らす。女性としてその場所の名前を言うのがどれほどの羞恥か承知した上で。


361:名無しさん@ピンキー
06/06/08 21:34:54 W7TjbQ1L
息を呑み、しばらく逡巡するアニェーゼ。しかし、その間にも上条の愛撫は続き、快感が脳を犯し続け、余裕を奪っていく。
“そうだ、イタリア語で…”
妙案を思いつく。母国語なら上条には分からない分恥ずかしさは薄れる。しかし、そんなアニェーゼの気持ちを見透かしたのか、
「ああ、日本語で」
と付け加えてきた。アニェーゼは無論、日本の、しかも俗語でそこをなんと言うかは承知していた。
意を決し、
「ォ…オマ…」
しかしやはり恥ずかしいものは恥ずかしい。小声になってしまう。
「んん?なんだって?」
「…オマンコを、いじくってください!」
言って、割と本気で上条をにらみつける。視線を感じ、顔を上げた上条は、
“げぶぁ!可愛すぎだ反則だろその表情!”
快感に頬を染め、涙までにじませたアニェーゼ。しかし、何とかきつい表情を作って上条をにらみつけるアニェーゼ。
その相反する表情に、完璧に撃墜された。
内腿から舌で舐めあげ、まずはご挨拶とばかりに恥丘全体を舐め上げる。
そしてゆっくり舌を肉裂に割り入れ、内部の粘膜全体を嘗め回す。
「ひ、あ、あ…」
待ち望んでいた場所の快感に、アニェーゼは背筋を震わせる。
彼女が感じているのは上条にもよく伝わっている。
「ここ、洪水みたいになってるぞ…」
「ひあ、ん、やぁっ!」
上条の分かりやすい言葉に、いやいやをするように頭を振る。
しかし秘所は正直だ。新たな蜜を溢れさせて上条の愛撫に応えた。


362:名無しさん@ピンキー
06/06/08 21:40:42 W7TjbQ1L
その、蜜を滴らせる秘所を指で割り開く。
「うわ…エロい…」
我知らず呟きを漏らしてしまう。
目にしたアニェーゼの肉裂の中は色素沈着が薄い。鮮烈なサーモンピンクの襞が、催促するようにパクパクと口を開いている。男を狂わす妖艶な花。そこに一瞬見とれてしまう。
「上条、早く、はやくぅ…」
アニェーゼの声で気を取り直し、愛撫を再開する。
秘所に息を吹きかけ、改めて口付ける。下から舐めあげ、頂点の突起に吸い付き、舌でつつく。そして舌を巻きつけるように丁寧に舐る。
「あうっ、ひっ、はうっ、あ、あ、あ!」
カリッ、と軽く歯を立てれば、アニェーゼは嬌声さえも上げられず、大きく喉と背をのけぞらせ、身体を突っ張らせる。同時に、秘所の下の亀裂が大量の蜜を吐き出した。
“すご…”
上条はアニェーゼの反応に驚いていた。このまま進めていいものか少し不安になってしまい、一瞬上条は動きを止める。しかし、
「カミジョウ、止めないで…」
アニェーゼの懇願。
“そんなこと言われたら止められるかー!”
というより、そうまでいわれて止めたら男じゃない。
クリトリスに吸い付きながら、蜜に濡れた亀裂に上条は指を這わす。
ちゅぷ
かすかな水音と共に、そこは上条の指を飲み込んだ。
“うわ、熱い…”
まだ中指を浅く入れただけなのに、吸い付いて奥に引きずり込まれそうだ。指を引くだけで軽い抵抗を感じる。
その指を上条はゆっくりと動かしていく。
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ…
「んっ、んっ、んっ…」
ピストンに連動するように、アニェーゼが吐息を漏らす。


363:名無しさん@ピンキー
06/06/08 21:43:06 W7TjbQ1L
そのピストンを続けながら、上条は懸念を口にした。
「あのさ、アニェーゼ、変なこと聞くけど…」
「ふ…何です?」
「その…処女、か?」
「…違い、ます…」
“がっかり、させちまいましたか…”
言ってアニェーゼは後悔する。
しかし、上条は気にした様子も無く、
「そっか。なら思い切りやっても大丈夫だな」
と言うと同時、指を一気に膣奥まで突き入れてきた。
油断していたところに膣襞を強く擦られ、アニェーゼは悶絶してしまう。
「ひあああああっ!?」
しかし上条は手を止めない。先ほどの小刻みなのとは打って変わって、長いストロークのピストンでアニェーゼを責め立てる。
「あう、ひっ、はっ、くうっ」
子宮口まで擦りあげられる感触に、アニェーゼは酔ってしまう。
さらに、上条は膣奥にある、ほかの場所とは違う感触を敏感に捉える。
“あれ、ここ…”
ちょうどクリトリスの下辺りに、コリコリした感触。膣の中で最も感覚の鋭い、Gスポットと呼ばれる場所だとすぐに察する。
そこを指の腹で引っかくように刺激すれば、一段と締め付けが強くなる。
『あうっ、ああっ、そこ駄目ぇ!』
痛みにさえ近い快感に、思わず母国語で絶叫してしまうアニェーゼ。
しかし上条は止まらず、それどころかピストンのスピードを上げていく。
じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ!
蜜をあわ立たせながらも、上条の指は動きを止めない。
「あっはっ、はっあうっ、は…!」
そして。
上条がクリトリスに歯を立て、Gスポットごと膣襞を深くえぐると同時、アニェーゼは本日何度目かになるか分からない絶頂を迎えた。


364:名無しさん@ピンキー
06/06/08 21:44:16 W7TjbQ1L
『駄目、駄目ぇっ、また来る、来ちゃうぅぅぅぅ!』
母国語の悲鳴。同時に、
ぷしゃっ
「うわっぷ?」
アニェーゼが漏らした、蜜とは違う液体が上条の顔を濡らす。
「これって…潮?」
アニェーゼの膣から指を引き抜き、顔をぬぐう。
「はあ、う、ああ…」
アニェーゼは口をだらしなくあけたまま荒い吐息を漏らす。膣も口を開きっぱなしで、ぽっかり空いた穴から蜜を滴らせた。
今度の快感はこれまでのより格段に深かった。アニェーゼは半分失神しかけ、体を傾かせた。
「おおっと!?」
ふらりと倒れかけるアニェーゼを、慌てて立ち上がって抱きとめる。
「大丈夫か、アニェーゼ?」
アニェーゼは何も応えない。ただ触れ合った胸からアニェーゼの激しい鼓動が響き、荒い吐息が耳をくすぐる。
“まずいなぁ…上条さん、我慢の限界ですよ?”
アニェーゼの感触に、股間はもう爆発寸前にまで高まってしまっている。
むぎゅ
「おうわ!?」
そんな上条の股間に刺激が走る。視線を落とせば、アニェーゼの繊手がそこを握り締めているのが見えた。
「うお、アニェーゼ!?」
「やられっぱなしは、性にあわないんですよ…」
いつの間にか意識を取り戻したらしいアニェーゼは、上条に視線を合わせ、言う。その表情は戦った時のように挑発的だ。
そんなアニェーゼに、カミジョウの背筋を得体の知れない冷や汗が伝う。
“なんか絶対の大ピンチのようなんですけどー!?”
しかし、ここまで上条をエスコートしてきた得体の知れない記憶は、無情に告げる。あきらめろ、そして頑張れ、と。
「さあ、覚悟してくださいね、カミジョウ?」
上条の陰茎を握り、アニェーゼは肉食獣の笑みを浮かべた。


365:名無しさん@ピンキー
06/06/08 21:52:07 W7TjbQ1L
以上です。今回は投下が長すぎですね…連投スマソです。
また書いたら投下し来させて頂きます。ではノシ

366:名無しさん@ピンキー
06/06/08 22:08:49 x5U+9Uez
>>365
GJですだよ、上条×アニェの人!
ナチュラルに責める上条さんスゴス

このペースなら完走前に容量オーバーも夢じゃない?

367:332
06/06/08 22:20:59 untUZ/0J
GJ!!
すげぇよ!
続き期待!


俺のは今原作読みなおしてるからまだまだかかるよ
誰かキャラの学年と年齢と誕生日を分かるだけ教えてほしいにゃー!!

368:名無しさん@ピンキー
06/06/10 17:04:06 q1yyBQBe
GJ!
この一言に尽きるね

369:名無しさん@ピンキー
06/06/11 19:49:49 12aLhh6D
御坂妹+美琴+とうまの人
とうま+アニェーゼの人

どちらも良い! 頭の中で映像が浮かぶ!!


370:332
06/06/11 20:08:39 fWJsv4ZN
ただいま>>332で言っていたのを書いてます
正直純愛か怪しいです
まあ、とりあえず早いうちに書き終わらして投下します

371:KATU
06/06/11 22:23:58 fWJsv4ZN
>>332です
とりあず少し出来たので投下します

372:名無しさん@ピンキー
06/06/11 22:54:32 GJSKwi6c
まさかとは思うけど連投規制かな?
念のためしえんってミサカはミサカは言ってみたり

373:白井黒子の気持ち
06/06/11 23:49:53 fWJsv4ZN
ある日のこと
一人のツインテールの少女が歩いていた
「まったく・・・なんでお姉様はあんな類人猿のこと・・・」
少女、白井黒子はブツブツと文句を言いながら歩いていた
ことは二時間前に遡る


彼女は先輩でルームメイトの御坂美琴と幸せ一杯で話していた

いたのだが

「でさ、あの馬鹿ときたら・・・」
「まあ、ホントですの?」

「その後あいつったらね・・・」
「あ、あらそんなことを?」

「まあ、そこがあいつのいいところなんだけど・・・」
「へ、へぇ・・・」
そんな調子でその後も三分に一回は[あいつ]がでてくる始末だった


「せっかく私と話しているのにあの男の話しばっかり!」
学園都市にある公園の一つを黒子は怒気をまき散らしながら歩いていた
その恐ろしさたるや黒子の肩が不良にぶつかり不良がいちゃもんをつけようとしたところ
「おいおい嬢ちゃん人にぶつかっておいて無視はねぇだ・・・」
「あ?」
「・・・なんでもないです・・・」
といった具合だ
「ああ、胸がムカムカしますわ!でも、これがお姉様を愛してる証拠なんですのね!」
そんなことを言いながらくるくる回って一喜一憂する黒子


374:名無しさん@ピンキー
06/06/12 00:08:13 5j58MQ9b
キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!

375:白井黒子の気持ち
06/06/12 00:34:56 /y56HpCO
器用にくるくる回転しながらもちゃんと進んでいた
だが突然
「!?」
ガクッと体が落ちた
黒子は体が宙に浮く一瞬の間に足元を見た
そこは階段だった
ただ、普通の階段よりもそれは明らかに小さかった
普通の階段だったのならすぐに冷静さを取り戻し、彼女の能力である[空間移動]に難を逃れただろう
だが階段が小さかったため地面が近く黒子自身くるくる回転していたので後ろ向きで頭から落ちている
このまま落ちれば後頭部を打ってたたではすまないだろう
その突然の出来事で頭の中で計算式など組むことができなかった
ただ、ギュッと目をつぶる
そして衝撃がーーー
どさっ!



「あら?」
後ろ向きに頭から落ちたにしてはあまり痛くない
むしろほとんど痛くはない
「いてて・・・大丈夫か?」
下から聞こえてきた声に驚き、慌てて下を見る
「どうした?どっか痛むとこでもあるのか?」
そこには仰向けになったまま黒子を抱えて心配そうに黒子を見るあいつこと、上条当麻がいた
「な、な、な・・・」
顔を赤くして酷く混乱する黒子
当然だ、黒子の学校の常盤台中学は女子校で男子禁制の寮
極めつけは五つのお嬢様学校が作る共用地帯の男のいない街[学舎の園]

376:白井黒子の気持ち
06/06/12 01:06:00 /y56HpCO
多少男と話すことはあってもここまで密着する事はない
黒子を地面に座らせて立ち上がる上条
「まったく、気をつけろよ?一歩間違ったら大怪我してたぞ」
そんなこと言ってるが上条の夏休みについて知る者がこの場にいたら
おまえが言うなっ!
と言っていただろう
一度目は記億を失い、二度目は右腕を切り落とされ、三度目はボロボロになっていた
特に記憶については上条は今も周囲をだまし続けている
だからこそ気をつけろと言っているのだ
そこでやっと我にかえる黒子
(そうですわこの方は私を助けてくれたのですからお礼を言わなくては)
「あ、ありが・・・」
「それにしてもなんであんな風にくるくる回ってたんだ?」
黒子のお礼を遮り喋る上条
お礼を遮られてむっとしていたがどうして回っていたと聞かれてギクッとする黒子
「そ、それはですねぇ・・・」
言えない
まさかお姉様を想って回っていて怪我をしそうになったなど口が裂けても言えない
そこで黒子はとっさに嘘をついた
「バ、バレエの練習をしていたんですの!」
「バレエ?」
「そうですの!淑女たるものバレエくらいどきなくては!」「ふーんこんなとこでも練習するなんて熱心なんだなお前、偉いな」

377:名無しさん@ピンキー
06/06/12 01:59:37 xM7SvL7j
やばい、なんかすごいツボにはまりそうな予感ww

378:KATU
06/06/12 07:34:54 /y56HpCO
すまん寝落ちしてた
中途半端だが続きは夜にでも

379:KATU
06/06/12 20:22:25 /y56HpCO
続きを今から投下しますです

380:KATU
06/06/12 21:01:30 /y56HpCO
そう言って黒子の頭を撫でる上条
突然のことに顔を真っ赤にしながらも擽ったそうにする黒子
その表情には拒絶の色はなく
むしろ喜色があった
だが暫くして子供扱いされているのだと気づき怒りだす
「ほら、立てるか?」
むっとしている黒子を宥めながら手を差しだす
その手に自分の手を重ねて立ち上がろうとする
「いたっ!」
突然の痛みによろめく
「おっと」
しかし、すかさず上条が抱き止める
第三者から見たら黒子を抱きしめてるようにみえるだろう
「足けがしてんじゃないか?見せてみろ」
顔が燃えているかのように真っ赤な黒子には全く気づかない鈍感上条
「あー、足首が真っ赤に腫れてるな」
自分でも見てみたが確かに腫れていて痛い
「近くの水道で冷やして・・・ってないじゃん!?ここ公園なのに!」
「あ、なら寮に戻りますわ空間移動ならすぐですし」
「ていっ」
「あうっ!?」
そこまで言った黒子の額に上条はデコピンをした
「あのなぁ・・・」
上条にデコピンをされて赤くなった額を涙目でさすっている黒子に呆れたように言う上条
「着地はどうすんだよ?空間移動たって少しは中に浮いてでるんだろ?」
「あ・・・」


381:名無しさん@ピンキー
06/06/12 21:07:08 5j58MQ9b
ごぉ!!

382:白井黒子の気持ち
06/06/12 23:22:43 /y56HpCO
すっかり忘れていましたわと言った感じで頬に手を添えている
はぁ、とため息をついて上条は背を向けて屈む
「?」
その上条の行動に黒子は首をかしげる
「ほら、なにしてんだよ早く乗れよ」
「え・・・」
それはおんぶをして寮まで運んでくれるということで
おんぶということに行き着いて顔を赤くする
「ほら、乗れよ」
おずおずと上条の背に乗る
上条が立ち上がり上条の首に手を回す
そして、白井黒子は年上の男性におんぶされ送られるという
今までの彼女の人生でも一番レアな体験をした


歩き始めてから十数分がたった
お嬢様学校の常盤台中学の女の子をおんぶしている
それだけで周囲からかなりの注目を浴びたかがすぐに若いっていいねぇという表情で微笑まれた
・・・自分たちだって若いだろうに
不良にまで微笑まれてガンバ!という感じで親指を立てられた
・・・なんか釈然としない
暫く歩き続けていたら夕日が出てきて人が周囲にいなくなった
「足まだ痛むか?」
肩ごしに黒子を見て心配そうに聞いてくる
「まだちょっと痛いですけど、だいぶ楽になりましたから」
「そっか、よかったな」
その笑顔があまりにもきれいで
胸がドキリと鳴った

383:通行人
06/06/13 00:10:43 IDHjq7iY
このスレ、あんまり書いてないから
来なくていいやと思ってたら・・・・。
何でこんなにいっぱい、良いのができてるんだ!

384:KATU
06/06/13 01:44:25 Cpxbtoyg
とりあえずここまで
PSPで投下するのはめんどい

385:名無しさん@ピンキー
06/06/13 02:04:51 dP8j1B5a
>384
(゜Д゜) ハア??
か、神だ!!!!
G!!!J!!!

386:名無しさん@ピンキー
06/06/13 02:29:36 EtcVwkdv
黒子フラグを強引に立てる384GJ

387:名無しさん@ピンキー
06/06/14 21:59:05 UyqRUXWB
むしろこのフラグが未だ立っていない原作の有り様こそが黒子のびりびりへの想いの強さを証明しているのかも知れない。
あの恐るべき、人類半分の絶望とまだ評されたフラグ力(ちから)の渦を前にしてなお巻き込まれずにいるとは、そう言うことではないのか?

388:名無しさん@ピンキー
06/06/15 00:05:57 nP74P+Yh
>>384
なかなか先が楽しみな展開だ、グッジョッ!
しかしPSPから投下とはなかなか無理をなさる
 
 
 
作品数が増えてきて、とてもうれしい

389:KATU
06/06/15 17:47:45 5+3kkXt7
ひがががががががが

なんか最近意識がよく飛ぶ
最近は寝落ちしまくってるしなぁ・・・
昨日だって本当はPSPからつづきを投下するはずだったのに
てかSONYはPSPに繋ぐキーボードみたいの作ってクレー

390:名無しさん@ピンキー
06/06/15 18:10:23 43W9jc+d
続き干す!!

391:名無しさん@ピンキー
06/06/15 19:05:06 9T+G1e5D
警備員「むっ、不審者!?」
当麻「違う、それはアニェーゼだ」
当麻「そいつは俺の知り合いのアニェーゼだ」
当麻「アニェーゼをいじめるな」
警備員「懐かれてるな、君」
(胸元に抱かれてゴロニャン状態のアニェ)


>>355のアニェ×とうまと先日の本スレで見かけたネタを掛け合わせて見ました
>>365氏、ゴメン

ちなみにアニェをインデックスに変更すると元ネタ通りのオチになるw


では>>340からの続きです
今回は短め

392:上条当麻の一歩踏み外した生活
06/06/15 19:05:38 9T+G1e5D
優しくゆっくりと、美琴をベッドの上に横たえる。
心臓が限界以上に稼動している。美琴はその心地よい鼓動に酔いしれていた。
(ああ、コイツと、しちゃうんだ……)
今まで、そんなシーンを夢想した事がない訳では無い。
それどころか、それを使って自分を慰めた夜を数えれば、両手両足の指を足してもまだ足りないくらいだ。
それが今、現実のものになろうとしている。
一枚、また一枚と上条の手が美琴の衣服を剥いでいく。その手に抗わず、また自分の手を使うことなくその身を委ねる。
ついに、美琴の体を覆うものがなくなった。
流石に気恥ずかしいか、美琴は両手でその慎ましやかな胸の膨らみを上条の視線から隠した。その一方で、両足を合わせてもじもじとくねらせている。
その眼下に横たわる光景に、上条の情動は更に掻き立てられる。
ゴクリ。
知らず溜まっていた唾を飲み込んで、上条は美琴の腰の上に馬乗りになり、まずは胸を隠している腕をどかせようとする。
「や、ぁ……」
言葉では拒絶するものの、美琴は上条にされるがままに腕を退けた。
「胸、小さいから……。あまり見ないで……」
顔をトマトのように真っ赤にしながらぽそぽそと告げる美琴を見て、上条は、
「可愛いなぁ」
と率直な感想を洩らした。それを聞いて、更に顔を紅く染める美琴。その口はパクパクと開閉するだけで、何も言葉は出てこない。
そんな動きを止めてしまった美琴に対し、上条は好都合とばかりに胸への侵攻を再開する。
まずは上からすっぽりと手の平をかぶせて、全体を軽く揉みしだいてく。
「ひゃうっ!?」
突然の刺激に裏返った声を上げてしまう。
「ふむ、感度は良好」
「な、何をいってむっ!?」
言って上条は今度は抗議の声を上げようとした美琴の口を自らの口で塞いだ。
そのまま美琴の上に圧し掛かるように体勢を倒し、左膝で閉じられた美琴の足をこじ開け、出来たスペースに体を割り込ませて右手を無防備状態となった秘所へと走らせる。
くちり、と湿った感触が上条の指先に伝わった。
(濡れてきてる、けど)
美琴の秘裂はぴったりと閉ざされており、何者の侵入も許した事が無いであろう事が伺える。
(よく濡らさないとキツイだろうし)
そう思ったが早いか、上条は美琴の唇から首筋、鎖骨、胸、腹と舌を這わせて行く。
「ん、くぅぅ」
上条の舌の感触が伝えてくるねっとりとした快楽に溺れ、美琴は上条の思惑に気づけていない。
そして、ついに目的地へと辿り着いた。
うっすらと申し訳程度に生えた茂みの下、ぴったりと閉じた合わせ目にロックオン。
ぺロリ、とまずは一舐め。
「あぁ!?」
予想外の箇所から伝わる感触に、美琴は何度目かの悲鳴を上げる。
「やっ、そんなとこっ、舐めないでぇ」
両手で顔を覆い、イヤイヤ、と首を振る。
しかしそんな抗議は聴く耳持たぬとばかりに、上条は口淫を開始する。
逃げようとする美琴の腰をかっちりと両手で押さえ込み、まずは丹念に舐っていく。
「どうしてぇ!?こんな、こんなぁっ」
未知の感触に混乱しながらも伝わってくる快楽を、美琴はそれでもしっかりと受け止めた。


393:上条当麻の一歩踏み外した生活
06/06/15 19:06:11 9T+G1e5D
一方その頃御坂妹はと言うと、二人のすぐ傍でその痴態を見せ付けられていた。
その顔には少なからず不満の色があった。
(お姉様はずるいです、とミサカは胸中で不満を述べます)
あそこで乱入されなければ、彼の下で乱れているのは自分だった筈なのに。
(……でも)
それでも、上条から与えられる快楽に乱れ悦ぶ美琴の姿を見ていると、段々と自分がされているような気になってきた。
同じ顔が悦楽に酔いしれ、同じ胸を揉みしだかれ、同じ秘部に―。
そろりそろりと自らの秘所へと指を這わせる。
「…………あ」
しっとりとした湿り気をそこに感じた瞬間、もう止まらなくなってしまった。

先に気付いたのは上条だった。
局部への攻めを中断して、美琴の耳元に囁きかける。
「美琴……、右」
薄く靄がかかった頭に、それでも聞き取れた声に従って美琴は視線を右に向けた。
そこには。
同じ顔を淫らに染めた御坂妹の姿があった。
こちらの方をじっと見据え、パジャマの上からもどかしげに胸や太腿の付け根辺りを弄っている。
「同じ表情、してるぞ」
上条の言葉が、美琴の内面に嵐を巻き起こす。
自分が?
あんな?
いやらしく?
乱れた?
でも、……見とれてしまいそうな。そんな顔をしていると?
「あぁ。綺麗だよお前たち」
言って上条は、美琴の唇を強く吸いたてる。
その言葉とその行為に誘われて堕ちていく自分を、美琴はうっすらと自覚した。

394:上条当麻の一歩踏み外した生活
06/06/15 19:07:37 9T+G1e5D
足の間に体を入れて、腰を密着させる。
ピトリ、と未踏の裂け目に熱く滾った欲望の写し身が押し当てられる。
「力を抜いといた方が良いぞ」
その言葉に従うように、全身から力を抜いた。
つもりだった。
「やっぱり、怖いか?」
初めての行為に対する緊張からなのか、四肢の強張りが緩まない。
「うぅん、大丈夫よ。……優しく、してよ、ね?」
両腕を縮こませながら上目遣いで聞いてくる美琴へ、上条は、
「……善処します」
と返し、準備万端な息子に手を添えて位置を合わせる。
くち、と粘膜同士が擦れ合う。
「行くぞ」
そう宣言して、腰を突き入れていく。誰も踏み入れたことの無い肉の道を、みちり、みちりと押し広げる。
予想以上の痛みに、思わず腰が引ける。
「………………っ!」
上がりかけた悲鳴を、美琴は噛み殺した。
そんな事をしたらコイツはやめるとか言い出しかねない。
それだけは絶対にイヤだ。
見れば、困ったような顔でこちらの顔を覗き込んでいる。その表情が気に触った美琴は、両手で上条の顔を引き寄せる。
「やめたら……怨むわよ」
うっすらと涙を浮かべた目で見つめられて、上条は一瞬よぎった躊躇いを捨てた。
無言で触れるだけのキスをしてから上体を起こす。改めて両手で美琴の腰を持ち、かっちりと固定してから侵入を再開。
暫らくもしない内に、先端に今まで以上の抵抗を感じた。
これ以上は進ませないとでも言うように立ち塞がるそれを、上条は一突きで突破する。
ぶちぶち、と裂けるような痛みが美琴の体を疾る。
「――っ!!くぅっ……」
反射的にせり上がってきた叫びを喉下で押さえ込む。
そんな美琴を気にしないふりをし、上条は更に奥へと肉棒を捻じ込んでいく。
「くっ、あん。おっ、きぃ……」
吐息と共に、自らの膣内へと挿入ってきたモノへの感想を吐き出す。
「どんな感じなのですか、お姉様、とミサカは興味を抑えきれずに質問します」
見てるだけではもう我慢が出来なくなったのか、御坂妹が四つん這いの体勢で美琴の傍らへと近付いて来た。
その表情は先程と同じく、情欲に染まりきっている。記憶の中にあるあの鉄面皮はどこへ行ってしまったのか。
「この、へんまで、届いて、広がって。アンタ、の番に、なれば、分かるわ、よ」
へその下辺りを擦りながら、切れ切れに妹の質問に答える。
「綺麗です、お姉様、とミサカは乱れるお姉様への率直な感想を述べます」
言いながら、御坂妹の顔がじわじわと美琴の体へと接近する。
「もう、我慢が出来ません、とミサカは……抑えていた欲求を解放します」
言うが早いか、御坂妹は固くしこらせた美琴の胸の先端を口に含んだ。
「やぁっ!?な、にすんの、よっ?」
突然の妹の行動に、一瞬思考が停止する。
理性が機能するよりも早く、裂華から、胸尖から送られてくる刺激が美琴の全身を駆け巡る。
「うっ、きゃうっ、はぁんっ!?」


395:上条当麻の一歩踏み外した生活
06/06/15 19:08:41 9T+G1e5D
一方上条の方も、割とのっぴきならない状況だった。
(っんだっ、これ!?)
美琴の口内と同じく、膣内にも微細な電流が流れているようであり、肉襞のざらつきとはまた違った刺激が上条の男根に襲い掛かってくる。気を抜いたら一瞬で放精してしまいそうになる。
それでも腰の動きを止めずに、美琴の膣を攻略していく。
そうやって美琴の攻撃(美琴本人にその意図は無い)を耐えた所で眼に飛び込んできたのは、仲睦まじい姉妹の姿だった。
御坂妹に乳首を重点的に責められ、その快楽から逃れるかのように美琴が身を捩る。その動きが膣に伝わり上条のペニスを扱き立てる。
「もぅ、わかんない、わかんないぃぃ」
口元から涎を垂らしながら、うわ言の様に繰り返す。未体験の快楽に、メーターが振り切れてしまった様だ。
「くっ、もう……」
上条の方も臨界が近い。最後の一突きを美琴の最奥部に叩き込んでから肉茎を引き抜き、扱く。
その勢いのまま、脱力した美琴の下腹部目掛けて白濁色の欲情の証をぶちまけた。
どくんっ、どくん、どくっ。
「はーっ、はーっ」
「………………………………」
一戦交えた疲労感を滲ませて息を荒げる上条と、ピクリともせず静かに胸を上下させる美琴。
そんな二人だけの空気を打ち破るかの如く、御坂妹の声が上条の頭を震わせる。
「さぁ、次はミサカの番です、とミサカは期待を込めた眼差しで見つめます……」
期待感を隠さずに見つめて来る御坂妹の眼差しを真っ直ぐに受け止めて、上条は御坂妹にこう告げた。
「ミサカ、お尻をこっちに向けて四つん這いで美琴の体を跨いでくれないか」
「こうですか、とミサカは指示通りに体勢を整えます」
言われた通りに上条の方に尻を向け美琴の体の上を四つん這いで跨ぐ。先程までの自慰行為の所為でしとどに濡れた御坂妹の陰部が、上条の視線に晒された。
そんな男を誘引する淫華を、上条は右手でなぞり上げた。
「んぅ……っ」
熱の篭った吐息が御坂妹の口から洩れる。
「大分濡れてるな……。待ちきれなかったか?」
指先に付いた愛液をぺろりと舐め取ってから、どこか楽しそうに上条はそう言った。
「そ、そんな事は聞かないで下さい、とミサカは赤面しながら申告します」
顔を羞恥に染めて後ろを振り向きながら御坂妹が答える。はっきりと『表情』を見せた御坂妹に一瞬心を奪われる。
ふと気が付けば、既に愚息は戦闘可能な状態にまで回復していた。
「す、ごいです……」
自分の尻越しに姿を出した上条の肉凶器を見て、御坂妹が感嘆の声を溢す。
「これから、それがミサカの膣内に挿入されるのですね……、とミサカは期待を隠さずに言います」
「ああ。……怖いか?」
「愚問です、とミサカは一言で切り捨てます」
即答する御坂妹へ苦笑混じりに、
「だよな」
と応じ、手を添えて御坂妹の秘裂に狙いを定める。
「行くぞ」
上条の言葉に無言で、コクリ、と頷く。それを見て、上条は腰を前進させた。


396:名無しさん@ピンキー
06/06/15 19:11:38 9T+G1e5D
いじょっす
次来る時には御坂編は終わらせるようにします
では

>>389
PSPからとは無理をなさる……
でも続き期待してまっさ


397:名無しさん@ピンキー
06/06/15 19:15:07 04ot1W5Z
キタキタキタキタ━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━!!
GJ、最高さー
続き待ってるよ

398:名無しさん@ピンキー
06/06/15 20:08:52 YBfKQNzg
「どうしてぇ!?こんな、こんなぁっ」
がなんか一番燃えました。GJ

399:名無しさん@ピンキー
06/06/15 20:26:46 43W9jc+d
>   r⌒ヽ
   | (o:@){GJ!!
   _エニニニエ_
r⌒)   o`ヾ、
[ニ]>ーーーΘ―ーθ]>
[_]>     |]>
[_]>     |]>
[_]>エニニニニニニエニ]]>
[_]>^  O |口>
[_]ス    ノ口>
[_]>∩ー―ー∩口>
[_]>口   口口>
[_]>口   口口>
[_]>口   口口>
[_]>口   口口>
[_]>口   口口>
Ш」 口   □Ш       品   品

400:名無しさん@ピンキー
06/06/15 21:02:58 v9Q0q39J
GJ

401:名無しさん@ピンキー
06/06/15 22:51:01 ENFwjw9u
小萌先生!スレ住人が一様に前屈みです!!

402:KATU
06/06/15 23:09:52 YVYIkSkV
>>396
GJ!!
そんなっ!?御坂編もう終わっちゃうの!?
すごいなぁ
自分はただでさえ微妙なのにPSPで書いたらさらに微妙に・・・


とりあえず続きでーす
この先エロ書けるのか怪しくなってきた

403:KATU
06/06/15 23:11:20 YVYIkSkV
「ん?どうした?」
振り向こうとした彼の首をガシっと掴んでギギギギと無理矢理前を向かせる
「な、なんでもありませんわ!」
「は、はひ!?」
そしてまた歩き出す
少したって黒子は眠気に襲われた
頭をこっくりこっくりやっていたら上条が前を向きながら
「寝ててもいいぞ、まだ少しかかるみたいだし」
空間移動を使ってのすぐは歩いてすぐとは限らない
その上女の子をおんぶして歩いているので歩く速度は普段より若干遅い
「そう・・・です、わね・・・少し、寝かせて、もらいます・・・」
そして黒子は眠りについた
その背中がとても大きく感じ、暖かで、ひどく安心した


「寝ちまった、か・・・」
(うう・・・自分で言い出した事だけど、上条さんはピンチですよー)
白井黒子は中学1、2年
その年頃はまだ未成熟の体
しかし女の子であることには変わらない
柔らかい肌、控えめだが確にある胸
トリートメントだろうか?上条の頬に触れるサラサラとした髪から花のような淡く甘い匂いがした
その上、無防備に上条の背で眠る黒子の穏やかで可愛らしい寝息が聞こえてくる
健全な男子高校生である上条の心臓はドクドクと鳴っていた

404:名無しさん@ピンキー
06/06/16 13:47:07 b1BlTv7J
>>391
全然おkですよ~
相変わらお見事です。すっきりした書き方、見習わせていただきます。
>>402
いいですねいいですね、青春ですね~続き期待してます。
しかしPSPからとは…強者ですな。
さて、こちらも>>365の続きを投下します。
なお、野郎の受けは見たくないんだYO!という方はスルーして下さいな。

405:A HAPPY ENDING
06/06/16 13:48:21 b1BlTv7J
立ったまま、ズボンの上から陰茎の形を確認するように軽く撫で擦る。
“大きい、それに硬い…!”
西洋人のものには無い、鋼のような硬さに驚く。服の上からでは我慢できなくなり、急かされるようにジッパーを下げ、下着を掻き分け、陰茎をさらす。
目にした上条の陰茎は、血管を浮き上がらせ、はちきれんばかりに勃起していた。まさに、怒張。
「ふふ…」
淫靡な笑みを漏らしながら、陰茎に指を絡める。それだけでびくっと陰茎が震えた。そのまま上下に手を動かし、擦る。
「うあっ…」
噛み潰したような呻きがを上条が漏らす。快感が脳に突き刺さってきた。
“うわ…射精しちまいそうだ…”
快感に耐える上条をアニェーゼは面白そうな表情で見上げ、擦るスピードを上げる。
“責められる側の気持ちが分かりますねと言うかなんと言うかー!”
そんな冗談で気を紛らわせないと、本当に漏らしてしまいそうなほど、アニェーゼは上手い。ただ茎を擦るだけでなく、鈴口や尿道口にも指を這わせ軽く爪を立て、刺激してくる。
「もっと声、出しても良いんですよ?」
しかし応える余裕が上条には無い。そんな上条に微笑み、アニェーゼは爪先立ちになり、口付けてくる。
「んんっ!?」
上条が先ほどしてきたように、舌を絡めあう。


406:A HAPPY ENDING
06/06/16 13:49:13 b1BlTv7J
ぷち、ぷち、ぷち…
空いている手で上条のシャツのボタンを器用に外し、さらにTシャツを捲り上げる。
露になった上条の胸板。鍛えてはいないのだろうが、適度に筋肉の付いたそこは、ひ弱さとは無縁だ。
「ぷは…」
唇から口を離し、かかとを地面につける。そして目の前のかすかに汗ばんだそこに口付け、舌を這わす。
「うわ!?」
鎖骨の形を確認するように丁寧に舐め上げる。そして、胸板に舌を下ろしていく。
「うぁ…」
ぞくぞくした感触。
アニェーゼは胸板に円を描くように舌を這わせる。その舌が軌道を変え、上条の乳首にたどり着く。
「男の人も、ここは感じるんですよ?」
そこをちろちろ舐められ、反対側は指で擦られる。これまで感じたことの無い、むずがゆいような感覚。それは怒張を擦る快感と相乗しあい、上条は耐えるしかできなくなる。
たっぷり苛め、アニェーゼは胸から口を離した。
“ほっとしたような、物足りないような…”
そんな思いが表情にも出たらしい。
「そんな顔しなくても大丈夫ですよ。これからが本番なんですから…」
そして腰を落とし、上条の怒張に視線を合わせる。
反り返った上条の陰茎。それが放つ濃厚な雄の匂いを、胸いっぱいに吸い込む。
“下が、蕩けちまいそうです…”
それだけでアニェーゼの秘所から新たな蜜があふれ出し、地面に滴り落ちる。
「いい匂いですよ、カミジョウ…」
ふっと息を軽く吹きかけ、亀頭に舌を這わせる。


407:A HAPPY ENDING
06/06/16 13:50:49 b1BlTv7J
「あうっ」
敏感なそこを舌先で触れられる感触に、上条は思わず声を上げてしまう。その反応に気を良くしたのか、アニェーゼは唇と舌が多彩な動きを見せる。
舌先でつつく。ちろちろと小刻みに舐める。そうかと思えば舌全体を亀頭に被せるように舐め上げる。傘の裏にまで舌を這わす。唇で吸い付き、亀頭の上下を挟み込む。
その妙技に、上条の射精感は一気に高まっていく。歯を食いしばって耐えるが、その間から声が漏れ出してくる。
「くっ、はっ、うっ、んっ…!」
「ん、んくっ、ん、ぷは…」
“亀頭が広がってきましたね…”
射精感の高まりを感じたアニェーゼは、一度唇を陰茎から離す。そして、陰茎の根元をぎゅっと握る。
「まだ、ですよ。もう少し我慢してくださいね…」
そうしておいて、今度は幹の側面を唇で挟み、舌で舐めたてる。
じゅっ、じゅっ、じゅっ…
卑猥な音を立て、幹の側面をアニェーゼの唇が何度も往復する。
「あ、あうっ、うっ、くあっ…」
“拷問に近いかも…”
射精を我慢させられた上で、さらに刺激を加えられる快感は暴力的だ。それでも多少なりとも余裕を保ってられるだけ大したものである。そのくらい、アニェーゼの口技は巧みだ。
幹の側面から、舌が裏筋に移る。舌先で裏筋を正確にトレースされた後、舌全体が裏筋を這っていく。
さらに、その下にあるボールをも、アニェーゼは口に含み、転がすように刺激する。
上条が漏らすのはもはや荒い吐息だけ。尿道からはだらだらと透明な液が滴ってくる。それでも、上条は地獄のような快感に耐えて見せている。


408:A HAPPY ENDING
06/06/16 13:52:36 b1BlTv7J
“ここまで粘ってくれるとは…嬉しいです”
開いた片手で自分の秘所をいじりながら、アニェーゼは思う。上条のタフさは、自分の持てる技術のすべてを尽くして愛するに足るからだ。
“だから、逝かせて上げますね…”
「ぷはっ…」
もてあそんでいたボールから口を離す。
そして口を大きく開き、陰茎全体を喉の奥へと飲み込んだ。
「うあぅっ…!」
アニェーゼの口内の熱さ。舌の感触。口を窄ませているため、陰茎全体に張り付いてくる頬の裏の粘膜の蠢き。尿道口を包みこむ、喉の奥の柔らかい肉の感触。
“やばい、漏らしそ…!”
上条はそれだけで達しそうになった。
アニェーゼはゆっくりと首全体を上下に動かし始める。上下の大きなストロークは、上条の陰茎全体を満遍なく刺激する。
その一回だけで上条は飛びそうな快感を味わい、背筋を震わせる。しかし、アニェーゼは動きを止めないどころか、そのスピードを上げていく。
じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっじゅぷっじゅぷっ…
「う、あ、あ、ああああ…!」
上条の声も止まらなくなる。辛うじて下腹部に力を入れて耐え続けるが、果たしてそれもいつまでもつか。
さらに、アニェーゼは自らの蜜に濡れた指を上条の不浄へと這わしていく。
「な、ちょ、アニェーゼ!?」
これにはさすがに上条も驚くが、快感に耐えるだけで精一杯で押しとどめられない。
アニェーゼの指は上条の不浄の形を確かめるようにくるくると這い回る。幼少の頃はさておき、物心ついて以降は他人に触れられたことのないそこを触れられ、上条は赤面する。

409:A HAPPY ENDING
06/06/16 13:54:24 b1BlTv7J
しかし、
“うう…気持ち良い?”
同時に快感。意識したせいで、加えられる刺激に余計敏感に反応してしまう。
不浄の表面を這い回る指が、そろそろと上条の不浄の中に侵入しようとしてきた。
“なんか上条さん、色々大切なものを失ってしまそうですよ!?”
貞操の危機ってこんなことを言うんだろうなー、と他人事のように誰かが脳内で呟く。全く冗談にならないが。
上条のそこは下腹部に力を入れているためきつく締められ、そう簡単に指の侵入を許さない。しかしアニェーゼは慌てず、不浄の穴を爪で軽くめくり上げ、その中の粘膜を刺激する。
“う、うう…”
不浄の周辺は、元来神経が密集した敏感な粘膜である。そこを丁寧に刺激されれば、初めてでも快感を感じさせるのは不可能ではない。
そして快感を感じれば筋肉は緩み、弛緩する。その例に漏れず、上条の不浄も徐々に力が抜けていく。
それを見逃さず、アニェーゼは上条の不浄に細い指を一本、差し入れた。
「おあ!?」
上条が変な悲鳴を漏らす。
“キツい、ですね…一本が限界ですか”
そう判断し、アニェーゼは指を動かす。陰茎の裏側を這い回り、ぴくぴくと動く部分を探し出した。
“見つけましたよ…”
“そこって、確か、前立腺!?”
そして、陰茎をしゃぶる動きに連動させ、そこを指で刺激する。効果はてきめんだ。


410:A HAPPY ENDING
06/06/16 14:00:13 b1BlTv7J
「ひあっ、うあっ、ううっ!」
 陰茎を裏と表から刺激され、上条が女の子のような嬌声を漏らし、口の中の怒張もさらに硬度を増す。亀頭のふくらみも臨界に達した。それを察し、
“さあ、止めです…逝っちまいなさい!”
アニェーゼは喉の奥で上条の陰茎に舌と口の粘膜を巻きつけ、頬をへこまして一気に吸い上げる。同時に、前立腺に軽く爪を立て、強い刺激を贈った。
下腹部の力が抜けた上条は、その快感に耐えられない。
「あ、出る、アニェーゼ、出るっ!」
悲鳴のような声を上条が漏らすと同時、
「!?」
びゅうううううっ、という擬音が似合いそうな勢いの射精。その濃さも量も半端ではない。アニェーゼの喉を直撃したそれは半分ゼリー状で、思わずむせてしまう。
しかしアニェーゼは口を離せない。いつの間にか上条がアニェーゼの頭をがっちり押さえ込み、喉奥にまで陰茎を突き込んで来たからだ。
「んーんーんんー!?」
あっという間にアニェーゼの口の中いっぱいに上条の精液が溜まってしまう。涙目になってえずくが、それでも上条は離してくれない。
長い射精は、一分に及んだだろうか。すべての精を吐き出すとようやく上条は我に帰り、アニェーゼを解放した。
解放されたアニェーゼは、掌に精液を吐き出し、咳き込む。
「けほっ…けふっ」
涙目のアニェーゼに、上条が慌てて謝ってくる。
「ごめん、アニェーゼ、その、あんまり気持ちよかったもんだから、つい…」
「いえ、気にしないで下さい…」


411:A HAPPY ENDING
06/06/16 14:02:23 b1BlTv7J
なんとか咳き込むのが止まったアニェーゼは、掌の上条の精液に視線を落とした。
「凄く、その、濃いですね…」
上条のそれは、白濁したゼリーのようにプルプルしていた。
「いや、だって、インデックスが来てから自分ですることも出来なかったし…」
自室に女の子がいる状況では、確かにオナニーなど出来ないだろう。それに、上条のメンタリティでは、インデックスを襲うなどとは思いもよらなかったに違いない。
インデックスを気にかける上条に、アニェーゼの心がチクッと傷んだ。
「まあ、禁書もこういうことには疎そうですしね…」
そんな感情をごまかすように、アニェーゼは上条を慰める。人としては立派だが、しかし健康な男性としてその身に強いた自制は、もはや聖人のそれに近い。
「あのさ、それ、捨てていいから…」
自らの吐き出した精液を気恥ずかしそうに眺め、そう上条が言いかけると同時、アニェーゼは掌にわだかまる精液を舐めとり、一気に飲み干してしまう。
「ふふ、飲んじまいました」
悪戯っぽく言う声と、下から見上げてくるようなアニェーゼの表情に、上条は撃墜される。その勢いのまま、アニェーゼの背を壁に押し付け、脚を開かせる。
「上条のそこ、まだ元気ですね…」
一度射精したばかりだというのに、上条の怒張は一向に納まる気配を見せない。
「アニェーゼのここも、もうすっかり準備OKって感じだぜ?」
アニェーゼの秘所も何かを待つようにひくついている。
ふふ、とアニェーゼは笑みを漏らし、迎え入れるように自分から秘所を開いて、告げた。
「カミジョウ、どうかあなたを、私に感じさせてください…」
「ん。いくぞ」
向かい合って、儀式のようにキスをする。
そして上条は、立ったままのアニェーゼの秘所に自らの陰茎を当て。
一息で、刺し貫いた。


412:名無しさん@ピンキー
06/06/16 14:05:30 b1BlTv7J
今回はここまでっす~
Hシーンに悪戦苦闘中ですが、気長にお待ち下されば幸いです。
ではノシ

413:名無しさん@ピンキー
06/06/16 17:24:40 rWqAZPPQ
>>412
チクショウ良い所で止めやがってw
GoodJob

414:KATU
06/06/16 19:39:36 8LyAmo11
あはははは寝落ち寝落ちw

>>412
GJ!GJ!GJ!GJ!

GJ!!!!!!
うわぁ、すげぇ
アニェーゼの黒いとこがツンデレになっている・・・
これが>>412の能力・・・

415:名無しさん@ピンキー
06/06/17 00:45:08 m7jIcaGt
>>412
乙です。いいとこで…!w

そして、久々に行ってみたスレでKATU氏見つけてびっくり。

416:名無しさん@ピンキー
06/06/17 02:58:38 4hFGxs2N
だぁぁぁっ!
何でどれもいいトコで切れてるんだっ!?
 
続きが気になるじゃないかっ?

417:名無しさん@ピンキー
06/06/17 16:12:24 lcqfzmgk
>>403
この上条さんは健全ですなー
GJを贈呈します

>>411
この上条さんも踏み外してない健全な上条さんですねー
GJを進呈します

では踏み外してる上条さんを投下します
エロとオチ

418:上条当麻の一歩踏み外した生活
06/06/17 16:13:28 lcqfzmgk
美琴の時と同じく、途中にあった障害物を押し破って奥へ奥へと歩を進める。
当たり前の事だが、ひどくきつい。もしかすると、美琴よりもきついかもしれない位だ。前後の動きもあまり滑らかには行かない。
目線を下へ向けると、鳶色の小さな窄まりと上条自身を迎え入れて限界まで広がった御坂妹の陰唇が目に飛び込んできた。肉幹には処女の証がこびり付いている。
「う、あ、あ」
御坂妹の口から声にならない声が零れ出てきた。痛みを堪える為か、両手がシーツを強く握り締めているのが見える。
「お、きい、です。お腹が、こんな、あぁぁ」
最後まで言えずに、御坂妹は体を丸めるように頭を下げた。彼女の下には未だ脱力したまま横たわる美琴の体があり、御坂妹の額が、そのなだらかな胸へと着地する。
何かが胸元に降りてきたのを感じて、美琴は思考能力を取り戻した。
視線をそちらにやれば、自分の上で蹲るように頭を下げる妹と、その妹を後ろから責める上条の姿が映る。それで何となく今の状況を朧ろ気ながらも認識した。
美琴は、両手で御坂妹の顔をこちらへと向けさせた。
何故、と聞かれても、理由はわからなかった。
ただ、見たかったのだ。
好きな男に抱かれた妹の顔が。
抱かれた時に見せたであろう自分の顔が。
「あ、おねぇ、さま?」
その顔は、はたして、想像以上だった。
痛みに耐えながらも体を奔る快楽に酔う眼。上気し紅に染まった頬。だらしなく涎を垂らす半開きの口元。
気が付いた時には、既に唇を合わせていた。
間近に、驚きでか、両目を大きく見開いた妹の顔が見える。
そんな御坂妹の口内へ、自分の舌を割り込ませた。先程の上条とのキスで教え込まれた動きを、妹相手に実践する。
最初はされるがままだった御坂妹も、負けじと姉の舌へと挑みかかる様になった。
お互いの目の前には同じ顔。
まるで鏡像との交感行為。
永遠に続くかと思われた姉妹の行いは、
「!?ど、どこをさわって、るのですか、とミサカは驚愕します!!」
上条のある行為によって中断された。
姉との背徳的なキスを止めて後ろへ振り返る。
「どこ、って。言わなくても分かるだろ」
言って上条は意地悪そうな笑みを浮かべた。
「そ、そんなところを触らないで下さい、とミサカは羞恥を隠して抗議します。そこは汚いです、とミサカは忠告しまっ!?」
御坂妹の抗議も言い終わらぬうちに、
「いや、ここも結構重要な場所なんだぞ。知らなかったか?」
上条は先程も弄った御坂妹の菊座に指を這わせる。親指で円を描くようにぐりぐりと揉み解しながら、
「世間には、こっちの方に挿入れる方法もあるんだぞー」
「…………やっ、無理です!そんな、入りません!!とミサカは恐慌します!」
上条の言葉に一瞬想像して、その想像を打ち払うように首を横に振る。
「そんな知識はミサカの中にはありません、とミサカはっ!?」
再度、体を駆け抜けた快感に言葉を中断させられる。今度の発生源は上半身からだ。
犯人は美琴だった。
「さっきのお返し、してあげるわ。アンタと私って、感じるとこまで一緒なのね」
そう言って美琴は御坂妹の胸で尖っていた小さな果実を口に含む。
「ひゃうっ、あ、はぅん!」
各所から送られてくる刺激に、御坂妹にはそれらに抗う術がなかった。できる事は、ただそれら享受するのみ。

419:上条当麻の一歩踏み外した生活
06/06/17 16:14:00 lcqfzmgk
「あ、あ、あ、あ」
乳首を甘噛みされ、肛門を弄ばれ、膣を打ち貫かれ、最早、限界だ。全身に何かが走り抜けたような感じがした。
「っ――――!!」
「うっ!?」
それは比喩ではなかった。美琴と同じく、御坂妹の膣壁からも電流による刺激を受けていたのだが、御坂妹が声にならない絶叫を上げた瞬間、その電流の強度が一気に増した。その刺激に、思わず膣内で射精してしまった。
二度目とは思えない量の精液が御坂妹に注ぎ込まれる。
「あっ、あぁぁぁぁ」
体内で何かがはじけている。そう思った瞬間、全身の力が抜けてしまった。
……余計な所の力まで。
美琴の顔の上に圧し掛かるように上体を伏した瞬間、未だ繋がったままの股間から温かいものが零れ出てしまうのを、御坂妹は止められなかった。
「あっ、やあっ、み、見ないで下さい、とミサカは懇願しますっ」
ちろろろろ、と水音が部屋の中に響く。
「あぅぅぅぅ、ご、ごめんなさいぃ」
「あー、と、まぁ気にしなさんな、な?」
泣きそうになる御坂妹に慰めの言葉をかける上条。実際にはそれは逆効果だと思うが、どうか。
二回放ち若干項垂れた肉棒を御坂妹から引き抜いて、枕元に置いてあったティッシュで御坂妹の秘所を拭う。
「シーツとかぐしょぐしょになっちゃったわね。どうしよっか?」
最後のがなくとも、今までの行為で既にぐっちゃりになってしまったベッドを見下ろし美琴がそう言った時に、突然ノックの音が部屋の中に響いた。
瞬間、三人の動きが止まる。数秒後、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

420:上条当麻の一歩踏み外した生活
06/06/17 16:14:31 lcqfzmgk
『終わったかな?』
ノックの主はあのカエル顔の医師だった。
『いや、若いことは結構だけどね?あまり大きい声を出すと外に聞こえるよ?』
聞かれてた!そう認識した途端、姉妹の顔が真っ赤に染まった。
『いや、ずっと聞いていたんじゃないよ?さっき往診しにきたら、何やら取り込み中だったみたいだからね?しばらくの間、病室の前を通行止めにしておいたよ?両隣が空き部屋でよかったね?』
「それに関してはお礼を言った方が良さそうですね。ありがとうございます」
端から聞くと皮肉にも聞こえるが、上条は割りと本心でそう言った。カエル医師も言葉通りに受け取ったようだ。
『いや、礼には及ばないよ?君もわりかし病院が好きだよね?希望するなら手術室とか手配するけど?』
「それは結構です、ってかまだ引っ張るかそのネタ!」
『むぅ、残念だね、ま、それはいいとしてだよ?ベッドの上とか凄い事になってないかな?信頼できるナースを呼んであるから、あんまり心配しなくてもいいよ?』
意外な裁量に、上条は思わず聞き返した。
「良いんですか?その、怒ったりとかしないんですか?公序良俗に反する、とか」
『別にそんな権限は僕にはないね?あったとしてもする気も無いけどね?』
上条の問いにそう答えたあと、医師の気配が離れて行くのが分かる。
『それじゃ、患者さんの診察は後回しにするからね?三十分くらい後にまた来るよ?』
三十分後、と聞いて無意識の内に病室備え付けの時計に目を向ける。
現在、三時二十八分。
「あ」
ここから姫神の待つデパートまでの道のりを考える。
まずい。間に合わないかも。
脱ぎ散らかしていた制服を取り集めて着ていく。
「ちょっ、どうしたのよ、急に」
突然の上条の行動に、美琴が問いかける。
「すまない美琴、後は頼む」
「何でよ。何かあるの?」
「あぁ、上条さんにも色々とあるのですよ。ミサカ、今日は帰るけど、また来るからな」
「……はい、お待ちしてます、とミサカは直視出来なくとも再来を待つ旨を伝えます」
御坂妹の声を背に受けて部屋と出ようとして、上条は足を止めて振り返る。
「ヤる事ヤっといてすぐ帰るってのは、何と言うか、すごく気まずい」
そこで、一回言葉を切る。
「この埋め合わせは、いつか、必ずするから」
「分かったわよ。良いからさっさと行きなさいよね」
常であれば怒り出しそうな美琴が、退室を促す。
「はい、その言葉、忘れませんから、とミサカは胸に刻み込みます」
御坂妹が、今度は顔を見て再会を期待する言葉を発した。
「ああ、またな……看護士さんが来る前に服位は着ておけよ」
「うっさい!行くならさっさと行け!」
美琴の怒声に押し出されるように、上条は病室から駆け出して言った。

421:上条当麻の一歩踏み外した生活
06/06/17 16:15:05 lcqfzmgk
行間 一

医師の往診が終わった後も、美琴は御坂妹の病室にいた。
上条が出て行った後に訪れてきたナースの暖かく見守るような目を思い出して、一言洩らす。
「アイツってこの病院の何なのかしら」
「アイツ、とは当麻さんの事ですか、とミサカは念の為確認します」
ベッドの上から御坂妹が聞いてくる。結局ベッドは、布団一式を全部交換する事で落ち着いた。
「そーよ、ってアンタってアイツの事そんな風に呼んでた?」
「今までは違いますが、今日からはそう呼ぼうと考えました、とミサカは自説を披露します」
「……まぁ、いいけど、ね」
呼び方、ねぇ、と考えてから、先程の時のことを思い出して赤面する。
そう言えば、自分の事を名前で呼んでいなかっただろうか?
それから、御坂妹の顔を見る。
「そうね、アンタのことも考えないとね」
「?何がでしょう、とミサカは首を捻ります」
「名前よ、な・ま・え。いつまでも『アンタ』とかじゃ不便だしね」
「別にミサカは現状に不満を感じてません、とミサカは言います」
そんな御坂妹の物言いに、美琴は、
「自分では分かってないのかしら」
と言ってから、分かっていない風な自分の『妹』に向けて、改めて向き直った。
「アンタはね、確実に変わったわ。今日一日の言動を振り返ってみたらどう?自分から、自発的に、何の打算もなく要望を口にするなんて真似、今までのアンタに出来た?」
一旦言葉を切ってから言いなおす。
「いえ、言い方を変えましょう。今日一日のアンタの行動を、他の『妹達』が出来ると思う?」
御坂妹は答えない。
「アンタは既にアンタ自身の自我を持ちえている、って私は思ったんだけどね」
それはとっくにそうだったかしら、と嘯きながら美琴は続ける。
「確かに『妹達』は私のDNAマップから創られている。それに加えてミサカネットワークだっけ?それで繋がっているんだから一が全、全が一と言えるかもしれない。けどね」
そこで再び言葉を切り、御坂妹へと近寄り、頭を抱き寄せる。
「私の『妹』は、アンタだけだって、私はそう思ってる」
随分な話だけどね、と付け加えてなおも言葉を繋げた。
「これは他の娘がどうなってもいい、って言っている訳じゃないの。もちろんアンタ以外の『妹達』を失いたくない気持ちもあるわ。
 だけどそれは、なんて言えば良いのかしらね、身内に向ける感情じゃないような気がするのよ」
「お姉様……」
胸に抱かれたまま、御坂妹。
「まぁ、下世話な話だけど、同じ男に抱かれたってのもあるし」
照れ隠しと分かる口調で冗談を言う。
「だから、ね。アンタに名前を付けたいの。私の妹だ、って皆に言える名前をね」
「はい、お姉様、とミサカはお姉様の意見を受け入れます」
「あ、あと他の『妹達』に伝えて欲しいことがあるんだけど」
ごにょごにょ。

422:上条当麻の一歩踏み外した生活
06/06/17 16:15:38 lcqfzmgk




ミサカ一〇〇三二号より全ミサカへ。お姉様からの伝言を伝えます。
『これより以後、私、御坂美琴の目の届かない所での性交渉を断固禁止するからね。これを最優先事項としなさい。以上』

学園都市内で幼女の悲鳴が上がったのは別の話。






おまけ
「そう言えばアンタ、膣内に射精されてたけど、その、大丈夫なの?」
「はい、ミサカにもしっかり生殖能力が備わってますから、とミサカはVサインで告げます」
「じゃあダメじゃない、って何でそんなに勝ち誇った顔すんのよ!!」
「安心してくださいお姉様、とミサカは補足します。あるミサカが芳川と言う研究員の方に受けたレクチャーなのですが、下腹部の電流を操作する事によって受精を阻止できるのです、とミサカは教えます」
「な、何だ。それなら大丈夫じゃない。勿論やったんでしょ?」
「…………答えは十月十日後に、とミサカは奥歯に物を挟んで言います」
「ちょっとぉ!?」

423:名無しさん@ピンキー
06/06/17 16:17:25 lcqfzmgk
ここで御坂姉妹丼ぱーとは終わりっす
次回から姫神編でっす

これを書いてたので今週は禁書板分はおやすみっす(謎)

ではまた会う日までー

424:名無しさん@ピンキー
06/06/17 16:32:54 l1YxZAlG
よし、一番槍GJ

425:名無しさん@ピンキー
06/06/17 16:52:00 Yo97UGzx
ああ見える、みことがみさかがねーちんがその他のヒロインが
ボテバラになって蛙医者の診察を皆で仲良く廊下で待っている姿が。
GJ

426:名無しさん@ピンキー
06/06/17 17:23:45 o4wPFaAq
避妊失敗フラグ立ってんな~w

427:名無しさん@ピンキー
06/06/17 17:29:26 BzKi+4QO
硬派な上条さんはお腹の中の子供にすらフラグを立ててるぜ!

428:KATU
06/06/17 19:09:58 oHba4MQx
>>423
GJ!!
すげぇ!上条さんはとんでもないプレイボーイだな!

>>427
ちょwwww鬼畜wwww

429:名無しさん@ピンキー
06/06/17 19:18:01 wlbNz1DE
>>427
それなんて叔母風呂?

430:名無しさん@ピンキー
06/06/17 19:49:04 3Cc1Xfm7
上条さんの不幸×フラグをもってすれば、全員着床は十分有り得る。

とにかくGJ!

431:名無しさん@ピンキー
06/06/17 20:42:52 4hFGxs2N
打ち止めカワイソス
そしてふきふきに萌え
それにしても、あなた一人で何KB使ってるんですかw
でもGj

432:名無しさん@ピンキー
06/06/17 20:47:49 jxhDDnb/
GJ
>>430
着床は決して不幸な事ではないと思うんだ


433:名無しさん@ピンキー
06/06/17 22:48:05 Cp786Y5C
うむGJ
てかアンタ禁書板のSSにも顔出してんのかw

434:名無しさん@ピンキー
06/06/18 04:20:21 mpcrXER3
               l^丶
               |  '゙''"'''゙ y-―, あ ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう
               ミ ´ ∀ `  ,:'     
             (丶    (丶 ミ   いあ    いあ
          ((    ミ        ;':  ハ,_,ハ   ハ,_,ハ
              ;:   姫   ミ   ';´∀` '; ';´∀` ';
              `:;       ,:'  c  c.ミ'  c  c.ミ
               U"゙'''~"^'丶)   u''゙"J   u''゙"J


            /^l
     ,―-y'"'~"゙´  |   それ  るるいえ うがふなぐる ふたぐん
     ヽ  ´ ∀ `  ゙':
     ミ  .,/)   、/)    いあ    いあ
     ゙,   "'   ´''ミ   ハ,_,ハ    ハ,_,ハ
  ((  ミ   姫   ;:'  ,:' ´∀`';  ,:' ´∀`';
      ';      彡  :: っ ,っ  :: っ ,っ
      (/~"゙''´~"U    ι''"゙''u    ι''"゙''u


               l^丶
               |  '゙''"'''゙ y-―, じか いはわ たしが しゅじ んこう
               ミ ´ ∀ `  ,:'     
             (丶    (丶 ミ   いあ    いあ
          ((    ミ        ;':  ハ,_,ハ   ハ,_,ハ
              ;:   姫   ミ   ';´∀` '; ';´∀` ';
              `:;       ,:'  c  c.ミ'  c  c.ミ
               U"゙'''~"^'丶)   u''゙"J   u''゙"J



435:名無しさん@ピンキー
06/06/18 10:43:27 QeTUyWVC
Non、Non、次回『も』


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