煩悩の十二国記*十冊目at EROPARO
煩悩の十二国記*十冊目 - 暇つぶし2ch817:名無しさん@ピンキー
06/11/11 08:02:33 P2sW/w+5
犬とか猫はほっとくと兄妹姉弟でヤっちゃうし、性的虐待の加害者が実父や実兄という
事件も枚挙にいとまがないから、本能的な忌避ではないんだと思う。
近親交配→病弱な子が生まれやすいという経験則からの文化的な縛りと思われ。
そもそも性行為が直接的に生殖に結びついていない世界では、性に対する縛りはずっと
緩いのではないだろうか?
ということで、十二国世界では「あり」に一票(w


ためしに「インセスト・タブー」でぐぐってみたら、いろいろ議論があるのね。

818:名無しさん@ピンキー
06/11/11 14:27:43 enFZaxoe
>>817
ここはエロパロスレだ。考察スレじゃない
くだらんレスする暇があったら作品を投下汁!

819:名無しさん@ピンキー
06/11/11 15:17:45 X7o85vOJ
こういう雑談に触発されてネタが浮かんでくる職人様も居るかも試練。
そうキーキー言うなって。

820:名無しさん@ピンキー
06/11/11 15:55:18 ZnKyxwvn
>>819
同意なり
マタリマタリ。

821:名無しさん@ピンキー
06/11/11 16:53:37 San34JDi
>>819に期待

822:名無しさん@ピンキー
06/11/11 21:58:41 /iRsnZhM
>>817
兄弟姉妹で夫婦になっても、戸籍上認められないだろうし、里木にも子供を授からないんじゃないかと
思うんだが。子供を授からない=子供を授かる資格のない夫婦を、社会が受容するとは考えにくい。

一方で、「肩たたき気持ちいい~」のような感覚で性行為がされる可能性についてだが、
女郎宿の描写からすると、性行為に対する一般的な認識は蓬莱と大きくは変わりない、
少なくとも、公然と堂々と誰とでも行うものではないという認識、倫理観があると思われる。

以上の二点を勘案すると、近親相姦の禁忌は、あちらにも存在すると思われる。














理屈はコネてみたが、そんなことよりも、はっきりと言いたい事がある。
禁忌、すなわち背徳感のない近親相姦の何処が萌えるというのか!

823:名無しさん@ピンキー
06/11/11 22:01:42 1m3gaoBU
そりゃぁ、未通女の描いた夢に近親相姦などあるわけないジャマイカ。

824:名無しさん@ピンキー
06/11/11 22:13:22 c0qg7ThE
>>822
ンなもん、いい加減どうでもいいって

825:名無しさん@ピンキー
06/11/11 23:36:45 7CP7Xloq
いっとくけど小野は既婚者だぞ?

826:名無しさん@ピンキー
06/11/11 23:52:56 X7o85vOJ
世界設定が原案だったころのことを言ってるんじゃないの?

827:名無しさん@ピンキー
06/11/12 10:52:28 pZMSARyY
ぐちゃぐちゃとしつけー。

828:名無しさん@ピンキー
06/11/12 19:31:27 ihVcSo23
とにかくみんなで萌えようぜ!
とりあえず祥瓊ハァハァ

829:名無しさん@ピンキー
06/11/12 20:35:03 Vo2g7/xl
汕子×泰麒か。
エロパロSSのネタとしてはアリだと思うよ。
原作者に尋ねでもしなけりゃはっきりしないグレーな部分の解釈は、書き手の判断に委ねりゃいい。
まあ確かに近親相姦モノは、それがタブーだからこそ燃えるのだとは思うが。

あとこれは言うまでもない事かもしれんけど、
あちらの道徳観念が実際どうなってるのかはともかく、
こちらでは親子ネタは当然アブノーマルな部類に分類されるので、事前の申告は必須。






あと、飴売り幼女の玉葉ちゃんは俺の嫁。

830:名無しさん@ピンキー
06/11/12 23:28:28 pZMSARyY
>>829
流れ変えようとしてんだから空気読め。
しつこいしどーでもいい。

831:名無しさん@ピンキー
06/11/12 23:33:19 FEemlqUF
>>830
なにをそんなに必死になってるんだ?

832:名無しさん@ピンキー
06/11/13 03:15:35 lFRWMcOB
事前申告必須ってことを言ってくれてるだけなのに必死だな…

833:名無しさん@ピンキー
06/11/13 11:03:18 BckC0Gy3
何で事前申告ガイルんだ?
君が嫌なだけだろうに

834:名無しさん@ピンキー
06/11/13 13:25:32 Xtc77sMV
近親相姦とか特殊なのはどこのスレでも事前報告してるんだけど……

835:名無しさん@ピンキー
06/11/14 19:24:16 J08gKi4M
あげ

836:名無しさん@ピンキー
06/11/14 22:04:13 lvuz7aEd
>>833
事前申告しない→嫌いなシチュエーションが許せない厨房が間違って読む→荒れる→マズー
事前申告する→そのシチュエーションを許せるオトナだけが読む→荒れない→ウマー

837:名無しさん@ピンキー
06/11/14 22:48:10 KBH8QDFH
>>833
>>1の2行目は読んだ?
決まりを読むのは最低限のマナーだぞ

838:名無しさん@ピンキー
06/11/17 01:50:13 8Ob/TTf/
おし!この流れで事前申告モノを投下するよ!
途中までだけど。

阿選×李斎、っていうか李斎陵辱で、設定は李斎が慶に来る前、
一応驍李前提です。
後味悪いので苦手な方はスルーをお願いします。
オリジ要素の強い阿選が嫌な人もスルーで。


839:阿選李斎(李斎陵辱)1
06/11/17 01:55:25 8Ob/TTf/
ようやく取り戻した視界に映し出されたのは薄暗い石の牢獄だった。
自分一人しか居ないらしいその空間は独房にしては広く、遥か頭上にある天窓から冬の月が
白い灯りを注いでいる。
 
「……ここは―」
李斎は辺りを見回した。
起こした身体は連日の疲労が蓄積されて想像以上に気だるく、思うように身体が動かない。
だらしなく放られた手が質素な作りの岩畳を掻く音が響いた。その瞬間。

じゃら

耳慣れない音が奇妙な静けさを裂いた。
せめて彼方にそびえる鉄柵に腕を伸ばそうとしたその一瞬、突如として現れたそれに進路を
塞がれた。
無機質な音を立てる鎖は鉄柵から最も離れた奥の壁に打ち付けられ、その行き先は、
――自分の首に繋がっていた。

「…気が付いたな?」
足音も立てずに背後近付いた気配に李斎は慌てて振り返った。
自分が鎖で繋がれているからだろうか、よく見れば開け放たれていたらしい重鈍な扉を越えて
彼女を見下ろすその影は、気味悪く口角を引き上げると、膝を付き目線を合わせたまま、李斎
の首から垂れる鎖を己の方へ引き寄せた。
「――っ!」
不意に掛けられた力に負けた身体が前のめる。
喉元にかかる戒めに咳き込み、気が逸れた一瞬、李斎は捕らえられてしまった。
突如として現れた恐怖に怖気ずく彼女の目の前にあったのは、冷たい煉瓦ではなく錦糸で織ら
れた豪華な衣。
その影――その男は李斎をその太い腕に絡め取ると、もう片方の手で乱れた彼女の髪を撫で
付けた。
「……な、にを…」
「そんなに怯えなくてもよかろう」
絡まった視線の先にあった男の瞳が存外暖かかくて、李斎は背筋に冷たいものが走るのを感じた。
天窓から零れる冬の外気と鎖の孕む金属特有の冷たさが手伝って震えが止まらない。
いや、寒さではなくその笑みがこの上なく恐ろしくて仕方がないのだということに気付くのに
幾らもかからなかった。
男はそんな李斎の恐怖など構うことなく、まるで聖者のような笑みを浮かべながら彼女の額に
己の唇を落としていく。
少々乱れた髪を撫で、強張った頬を優しく解し、それから李斎が何も反応を寄越さないことを
良しとしたか、眩しそうに目を細めるとおもむろに唇を重ね合わせた。
「―――!?」
始め、自分の唇に触れる熱の意味が分からなかった。
僅かに感じた熱が二三度、啄むように触れたと思うと、次第に愛撫は激しさを増し、男の舌が
侵入してきた。
唇にもたらされた熱によって、硬直していた李斎の意識と身体はようやく時を取り戻した。
李斎は男の腹を勢いよく蹴り上げ、足で跳ね除けると急いで身体を引き離した。

840:阿選李斎(李斎陵辱)2
06/11/17 01:58:54 8Ob/TTf/
「あ…阿、選……貴様」
僅かに乱れた胸元を抑え、男の感触が残る唇を拭った。
渾身の力を込めて睨みつけた男は動じることなく、やはり笑っているばかり。
――気味が、悪い。
こういう状況は好きではない。
その手で主と台輔を弑し、また李斎自身を逆賊にまつり立て上げ、地に貶めた張本人――
ただでさえその首を掻き切ってやりたいこの悪魔と対峙しなければならないこと自体が
腹立たしいというのに。
だが、後ず去った李斎を待っているのは冷たい石の壁。鎖に繋がれたままの自分は、例え
今この男を手にかけたところでこの部屋から出る術がなかった。
―――形勢は、絶望的すぎる。
やはりあんな体勢からでは大した打撃を与えることは叶わなかったようで、顔を上げた阿選は
何事もなかったかのような涼しい表情で再び鎖を手繰り寄せ始めた。
牢獄の岩肌が逃げる李斎に絶望を告げ、自分の耳にも届かない小さな悲鳴を上げた。
気が付けばとうとう人一人分もないところまで阿選の顔があって――、
彼の長い指が、どちらかといえば細身の身体からは想像できない強力で李斎の顎に飛び掛った。
「……は…放せ!この、…外道がっ!!」
逃げようと身体を反ったところで、喉元を抑える戒めに阻まれ上手く動かない。
両手は背後の壁に囚われ、腹から下は覆い被さるように圧し掛かる男の体重でうんとも言わな
かった。
「――そんなにいきるんじゃないよ。君はもう、捕まったのだから」
阿選はにこりと笑った。
整いすぎてそれが逆に奇妙な恐ろしさを孕んでいるその笑みが恐ろしかった。
「よく此処が突き止められたと、一応誉めておこう。…もっとも、身一つで乗り込むなんて、
自分から捕まえてくれと言ってるようなものだがね」
阿選の指が李斎の首に繋がれた鎖を引いた。その動きに合わせて自由を奪われた体が石畳に
引きずり出される。
「…っ!」
「……良い様だ。ねぇ、…反逆者の、劉将軍?」

841:阿選李斎(李斎陵辱)3
06/11/17 02:01:17 8Ob/TTf/
「――…貴様ッ!!」
李斎の咆哮が闇に響いた。
この暗い牢獄で、異常とも思える状態を静かに笑う男が恐ろしい。
李斎は荒ぶる復讐に心を焦らしながら、その一方で体の震えを抑えることができなかった。
渾身の力を振り絞って陰になった阿選の瞳を睨みつけた。
阿選は全く動じず、李斎の四肢を押さえつけたまま静かに語りかけた。
「妙なことは考えるなよ。もし私に手出ししようものなら、あれの首は即刻はねよう」
李斎はその瞳を大きく見開いた。
…それは彼女がもっとも聞きたかった人物の名前。
李斎は自分の中で堪えていた何かが切れるのを感じた。
眼は右に左に錯綜し、額からじんわりと冷たい汗がにじみ始めた。
「――主上は、まだご無事で…?」
固く結んだ唇から震える息が零れ、その眼は僅かに潤み始めていた。もう、動揺を隠せない。
阿選の顔にまたあの気味の悪い笑みが浮かんだ。
「おや、それを助けるためにのこのことやってきたんだろう?」
肩を竦める阿選はつまらなそうに、しかし悪意に満ちた表情を隠すことなく太く笑む。
「残念ながら中々しぶとい奴でね。最近はようやく静かになったかな。…逆につまらないよ」
「―――」
李斎は言葉を失った。
口にした言葉は空になって零れ、それから自分でも気がつかない内に熱い物が一滴線を描いて零れた。
――生きている。
まだあの方は生きていらっしゃる。
それがわかっただけでもここに乗りこんだ甲斐があったのかもしれない。彼女の顔ににわかに
明るい色が戻っていた。
その表情を見て、阿選は声を立てて笑った。
「李斎、君には罰を受けてもらう……主上と台輔を手に掛けた国賊としてね」
そう言って、李斎の顎を捉えるとほとんど唐突に唇を重ねてきた。
侵入してくる阿選の舌を払いのけようと首を振るものの、縛り付けられた鉄の鎖が邪魔して
上手く動かない。
抵抗しようと上げた腕は男の両腕に簡単に絡め取られてしまった。
阿選と目が合ったその一瞬、背筋に張った吐き気に似た感覚に囚われた。
その瞳の何て暗いこと。
李斎は震えを抑えることができなかった。

―もし私に手出ししようものなら――

きっと間違いなく、一瞬の躊躇もなく、この男ならそうする。
直感的にそう思った。
先程とは違う得体の知れない恐怖ではなく、全てを理解した上で襲い掛かる恐怖に、
李斎は一切の抵抗を奪われていた。

842:阿選李斎(李斎陵辱)4
06/11/17 02:04:49 8Ob/TTf/
口内に滑り込んできた舌が歯肉を割って己の物に絡み付く。
受け入れまいともがく努力も虚しく、上がる呼吸と共にそのくちづけの激しさを証明する様に
透明の露が糸となって垂れた。
「ようやく、自分の立場というものが解ってきたようだな」
相変わらず気味の悪い笑みを浮べたまま、阿選は李斎の身体を貪っていった。
既に乱れて胸を僅かに覆う程度になっていた襦袢を勢いよく引き剥がし、李斎の身体を床に
押さえつけたままねっとりと湿気を帯びた愛撫を這わせて行く。
耳朶から首筋を丁寧に一舐めした舌がやがて李斎の形の整った上唇にあてられ、その甘さを
堪能していった。
その一方で身体を押さえつけていたはずの阿選の腕は張った乳房を手中に収め、思いのままに
支配する。
李斎は恐怖と緊張で全身を強張らせながら受け入れてはならない快感に耐えた。耐えたのだが。
「…んッ、…………、……や…」
自分の意思とは裏腹に零れる艶やかな吐息に唇を噛んだ。
顎を掴んだまま貪る様な口付けを繰り返していた阿選の舌が普段は皮甲に秘められている乳房に
掛かれば、迫立つ突起に絡まって自由自在に形を変えていく。
阿選の薄い唇が快楽に溺れる突起を丹念に舐め取ったかと思うと、次は小さく、大きく吸い上げた。
「……ッ、……!!」
「早く受け入れた方が身の為だ。…この程度のこと、いつもあれにやられていたんだろう?」
彼女の痴態に飽くことの無い舌は深い警鐘と共に更なる快楽を李斎の身体に刻み付けた。
辛うじて繋ぎ止めている意識の境であった李斎の唇には赤いものが滲んでいた。
「こうやって、毎夜の如く主上…驍宗に抱かれていたんだろう?」
「……!主、上を、侮辱する……ッああっ!?」
阿選の指が李斎の身体の最も熱い箇所に伸びた。
既にうっすらと潤っていたことを認めた男は満足そうに笑い、淫靡な秘所に指を突き入れた。
起立する花芯からは罪深い蜜と甘い芳香が溢れている。
「……いや…!!…こんな、こんなこと……ッ」
「これが嫌がっているというのか?こんなに乱れて?」
「ち、違う!…あっ!……、んんっ…」
阿選はその動きを緩めることなく捕らえた獲物に熱を与え続ける。
李斎の中につき立てられる男の細く固い指先が中を右往左往し、彼女の意識と共に乱暴に
掻き混ぜた。
「!!?…ィ、…い…やぁ…ッ、……!!」
犯される体躯は自分の意思とは真逆にしとどに溢れ、李斎は次第に物を考えることさえ
ままならなくなっていた。
堅く結ばれていたはずの唇からは罪深い吐息が一つ、二つ、音量を増して牢内に木霊した。
同時に、李斎の瞳から耐え難い涙が一糸、零れていた。
「…おや、まさか君は主上に操を立てるような貞節な女性だったのかな?」
阿選は眉の先をぴくりとも動かさずに李斎の頬に流れる涙を舌で掬った。
「だとしたら悪かったよ。でもね、李斎。あの頃…君が王師に来て暫く、君が周りから
何と言われていたのか知っているか?」
男の指がその一瞬動きを止めた。突然訪れた静寂に李斎は恐る恐る顔を上げた。
見上げた先の阿選の顔にはあの、奇妙な笑みが浮かんでいた。

「”あれは主上に飼われた犬だ”…ってね」

843:838
06/11/17 02:05:54 8Ob/TTf/
 
とりあえずここまで。続きは後日。

844:名無しさん@ピンキー
06/11/17 02:47:22 7O5kGwMd
鬼畜阿選GJ!
久しぶりに覗いたらいいもん見れた
ドキドキしながら続き待ってるよ

845:名無しさん@ピンキー
06/11/17 21:39:49 HDtBy+1h
おおっ! 投下 乙
続き良い子しながらまってます

846:名無しさん@ピンキー
06/11/19 23:00:51 Y+oNzDFu
ぅぉお…乙です!!
文章がカコイイ!
続き、お待ちしておりますorz

847:838
06/11/23 00:10:57 RUS/6D/C
阿選×李斎続き投下します。遅くなって申し訳ない。
くどいけど陵辱物なんで苦手な人は気を付けて。

848:阿選李斎(李斎陵辱)5
06/11/23 00:15:31 RUS/6D/C
「驍宗にとってみれば政などそれまでの奴の配下で十分動かせる。むしろ奴一人でも成す
自身はあっただろうな。…麒麟ですら必要となさないかもしれない。あいつにはそれだけの
実力も自信もあった」
阿選は一度李斎の身体を解放し、余った鎖で器用に彼女の身体を縛り上げた。
両腕を冷たい鎖によって背に縛り付けられ、とうとう抵抗する全ての手段を失った李斎を
新たな恐怖が襲い掛かる。
身体の自由を奪われたまま李斎は尻を抱え上げられ、背後から覆い被さるように抱きついた
阿選の腕にその滑らかな肌を弄ばれていた。
「…だから李斎、君が王師に居ても居なくても驍宗にとっては何の影響もない。せいぜい
台輔の子守と自身の快楽の為に召しただけだ」
「…ッ、……あッ…!?」
縛られた李斎の手の平に、生温かい塊が押し当てられた。
いつの間にか衣服を脱いだのだろう、外気に晒されたその肉の塊は唸るように滑りを伴って
李斎の手の中でいきり立つ。
嫌がる李斎の指先に――彼女が抵抗出来るのはせめて拳を握り締めることだった、阿選の
腕が密着したそれを離すなと言わんばかりに力強く押し付ける。
すっかり開かれた李斎の手の平から溢れた肉塊は阿選の腰の動きと伴って徐々に熱と太さを
増していった。
「…ッ、ぁん、や…、やめ…」
「おっと、まだ抵抗する気か?李斎、早くこの現実を受け入れてしまえ。…そうすれば
ずっと楽になる」
男はその巧みな指と舌の動きで李斎の敏感な部分を陵辱する。
撫で付けられる男根は李斎に雌としてこの上もない苦痛と恐怖を与え、それ以上に耳朶に
掛かる阿選の言葉は李斎の心の闇を深く抉り出していった。
「…ふ、…ぁ…ん、ッ…!、や…ぁ、、あッ………!!」
乳房の小さな膨らみを愛していた男の指の一つが濡れる秘所の流れのままに彼女の中に
侵入した。
先ほどよりも明らかに愛液で溢れかえっているそこは阿選の指を難なく受け入れた。
目に焼き付けるまでもなく、阿選の指が出入りする李斎の身体は艶かしい音を立てて
喘いでいる。
動きが加速するにつれて、本数が増加するにつれて、李斎の身体は快感に仰け反り
全身から玉のような汗が滲み出していた。
狭い牢内に溢れかえる淫らな水音と自分自身の情けない声を、李斎は耳を塞ぐことも
出来ず、肉の檻に囚われたまま聞くだけだった。
「…う、…ゥ…は…ぁ…はぁ、…ッ!?」
「強情だな。…李斎、本当は君も分かっているだろう?君が求めているものは何も
なかったんだ」
李斎は咄嗟に目を背けた。
男の長い舌が李斎の頬を滑った。
蛇に睨まれた蛙のように硬直したまま、耳元で囁く悪魔の声は李斎を現実へと引き戻す。
「………そ、…それ、以上…は……」
阿選は李斎に突き入れた指を抜き取り丁寧に舐めとると、今までになく優しい声で
李斎の耳に囁いた。
「…驍宗は君の事なんてこれっぽっちも必要としていなかったんだよ」



849:阿選李斎(李斎陵辱)6
06/11/23 00:18:42 RUS/6D/C
阿選は押さえつけた身体を一瞬放した。
安堵したのもつかの間、続いて襲ってきた新たな刺激に李斎は大きく喘いだ。
「…!?、…あ、…や、ぁッ…!」
いきり立った男の半身が李斎の身体の芯に向かって突き入れられた。
幾ら恥辱によって潤っていたとはいえ、突如として打ち込まれたその塊は李斎の肉体に小さな
雷を走らせた。
「…はっ、あ、い、や…」
「…ああ、いいね。君は女としても悪くはないな…!」
阿選は苦しそうに喘ぐ李斎に構うことなく腰を前後に振り出した。
鎖に繋がれたまま手足の自由を奪われ、その上うつ伏せに押し倒された身体は男の強力に
よって根元からがしりと押さえつけられ。
もう、男が欲望を吐き出すまで耐えるしかなかった。
「い、嫌だ…こんなっ!!?」
「嫌なものか!ならばどうしてこれほどまでに乱れるのか!?」
「!…あッ…、や…、ッ!!!」
阿選の腕に力が篭る。
肉を裂くばかりと思っていたその力は次第に痛みから快感へと変わり、屈辱を伴って李斎を
悦楽の中へ叩き落していった。
「いや、むしろ瑞州将軍の椅子は荷が重すぎたのかも知れないね。…だからこそ今こうして
私の手に落ちている訳だから」
阿選は李斎の腰に掛けていた手を放し、荒ぶる雄の牙はそのままに彼女を抱き抱えるように
座り直した。
「…!?ッッ…あ…ッ!?」
先ほどよりも深く、---李斎の心も身体も、深く抉る肉の檻の中で、叫ぶ彼女の声は闇に
吸われていく。
「いやだ、いや…!こんな、こんな…ッ!」
「恨むなら君を選んだ驍宗を恨めよ…!」
二人を繋ぐ秘所から重力に従って汗に混じった液体が流れた。
半身を鎖に縛られ、腿は男のがしりとした両腕に捕らえられ、迫る狂喜と屈辱の中で李斎には
ただ喘ぐことしか出来なかった。
暗い牢内には彼女の色を含んだ悲鳴と、男の荒い息と、二人が繋がることを証明する水音で溢れた。


消えかかる意識の中で李斎はあの男の姿を見た。
逞しい褐色の肌、指に絡まる銀色の髪、この胸を射抜く紅い瞳。
だがしかしどんなに必死に思い出そうとしても李斎の頭は薄く白く染まり。
やがて阿選の吐き出した白濁の欲望の中に果てた。

850:阿選李斎(李斎陵辱)7
06/11/23 00:21:41 RUS/6D/C
息が出来ない。ただ苦しかった。
「…上…」
繰り返すその言葉は李斎に深い情愛を思い出させる。
ただそれだけが異様に懐かしくて、愛おしくて仕方がなかった。
「主上は、……主上は」
幼子の様に涙混じりに問う声に阿選は己の衣服を正しながら苦笑して応えた。
「ああ、分かっている。李斎、君が大人しくしてくれるというのならその内に会わせてやろう」
「!…そ、それは」
酷く狼狽した様子で目尻に熱いものを一杯に浮かべた瞳で李斎は問うた。
縛られていた鎖を解かれたとはいえ赤い痣がうっすらと浮かんでいた細い手首で、阿選の着物の
裾に縋り付いて。
「約束しよう。君にとってみれば私は裏切り者だろうけどね、嘘を付くのは性分ではないんだ」
膝を付いて身体を向き直した阿選の表情にはどこか憐憫の色が浮かんでいる様だった。
「…わかった、…だから」
「君の罰はこうだ。我々の命に背かないこと。…ただそれだけだよ」
阿選は己の足元に縋り付く李斎の髪を撫でた。
いささか乱れた髪を撫でるその掌も、ゆっくりと諭すように掛けられる言葉も、李斎には
穏やかなものに感じられた。
李斎は息を飲んだ。
それから目を閉じて、僅かに躊躇った後でその言葉を口にした。
「……それで主上の御身が助かるというのなら…――」
「誓うと、約束してくれるのか?」
「……ああ」


「…だ、そうだ」
李斎が顔を上げるといつの間にかそこには数人の男共がぞろぞろと湧き出していた。
その中には数人李斎の見慣れた顔もある。
彼等は阿選の配下だったはずだ。そのいずれもが何やら奇妙な笑みを含んでいた。
李斎は妙な悪寒がした。
何より彼らの前に対峙する今の己の姿はあまりにも無防備過ぎる。
「!?」
ふいに背に加わった力によって李斎は床に崩れた。起き上がろうとしたと同時に彼女の四肢は
屈強な男共に捕えられていた。
数人の手によって地上から僅かに抱え上げられた李斎はおぞましい視線の前に両足を無理矢理
広げさせられ、情けない格好で全てを晒け出していた。
「あ…阿選…これは、どういう」
羞恥よりも恐怖の色が濃い李斎の顔に冷たいものが流れていた。
勿体振るようにゆるりと振り返った阿選は配下の手によって拘束された李斎を見下ろすと、
小馬鹿にする様に肩を落とした。
「言っただろう?君には罰を負ってもらうと。彼らが刑の執行役だ」

851:阿選李斎(李斎陵辱)8
06/11/23 00:25:08 RUS/6D/C
阿選が言うか言わずか、男共の歓声が響いたと思うと、めいめいの腕や口や舌が李斎の
身体へ伸びた。
ある者は張った乳房に、ある者は熟れた蜜壷に、ある者は愛らしい唇に。
「や…な、何を…!?は、放せ……っ!」
「何を言ってるんだ、この凶賊が。大人しくしやがれ!」
「酷いなぁ。俺は前からアンタに憧れていたんですよ?アンタは主上の物しか興味がなかった
だろうけど」
「こうして間近で見るといい女だな…、そりゃあ主上が手放さない訳だ…!」
男達は各々好き勝手なことを並べたが、李斎にとってはその一言一句も理解出来なかった。
ただ何か恐ろしいことが起きると動かない頭で理解しつつも、まだ、真の恐怖に彼女は気付いて
いない。
「将軍、本当に宜しいんですか?」
男達の中の一人が阿選に尋ねると彼は囚われた李斎を一瞥し、にこやかに微笑んだ。
「お前達の好きにしろ。死なない程度に可愛がってやれ。…ああ、それと、李斎」
曲がった襟を整え錦の帯を折り目正しく丁寧に着直した男は恐怖に青ざめる李斎に向かって
思い出したように話しかけた。
「私はこれから驍宗の所へ行くが」
李斎はその瞳を大きく瞬かせたまま凝固した。
「言ったろう?会わせてやると。今日はまず君がここに辿り付いたということをあれに教えて
やろうと思ってね」
「主上は…!?主上はどちらに…!!?」
この状況で、その愛しい人の名前を耳にして、李斎の頭は完全に混乱していた。
外れることがない首輪と何重にも打ち込まれた肉の壁は彼女を放すことはない。
狼狽する李斎を見て、阿選は酷く笑んだ。
「李斎、君は気付かなかっただろうけど、…この鎖、何処に繋がっていると思う?」
動揺する視線は阿選が促した指の先を辿ってある一点に注ぎ込まれた。
壁に打ち付けられたと思っていた鉄の鎖は闇の中に僅かに窺うことの出来た排水溝を
通って、煉瓦一つ分程度の大きさの闇に吸い込まれていった。
―今、一瞬その先がうごいた、ような。
「――まさか」
「……御名答。この先が、君のご主人様の居所だ」
阿選は笑う。
李斎の頭には先ほど辱められた彼の指と舌と己の悲鳴が思い起こされ、そして。
「―――――い…や……」
「この部屋の丁度裏に繋げてある。久しぶりに話でもするか。…君の悲鳴を聞きながらね」
阿選が振り返ったと同時に李斎の頬に臭気を伴った肉の塊が押し付けられた。
怯んだ一瞬、男達の牙が一斉に李斎を襲った。
「―――いや…、いやぁぁあああ!!!」
「さて、君の身体が持つか、驍宗の神経が持つか、精々楽しませてもらうよ」

阿選は処刑場となったその部屋を抜けた。
開け放たれた鉄柵の向こうには先ほどまで愛した女が数人の執行人による処刑を嬉々として
受けている。
それを横目に見ながら男は去っていった。

852:阿選李斎(李斎陵辱)9/ラスト
06/11/23 00:27:20 RUS/6D/C
「…生きて、いるな」
何度目を凝らしても視界はまどろみ、その影が与える身体への刺激など、とうに何も感じない。
声を掛けて来た影の正体は判っていたがただそれだけで、疲労と汚辱にまみれた身体は既に
自分の意思では筋の一本も動きそうになかった。
阿選は周囲に立ち込める生臭い臭気に顔を顰めた。
「ああ、尻もやられたのか。随分派手にやってくれたとは思っていたが、これほどとはね」
「―っ、あ、ああ…」
尻を弄る男の指が悪意を持って侵入してくる。
抵抗するには身体が重すぎて、もう何も考えたくなかった。
易々と受け入れてしまった指に短く呻いただけで、拒絶することもなく虚ろな視線は宙を彷徨った。
「そんな目をするな。全く、何処まで驍宗と同じだと気が済むんだか」
「……う、…そ…う、さ、…ま…」
消える意識の中で僅かに反応した彼の人の名前を繰り返していた。
繰り返していただけで必死に思い出そうとするのに何もわからない。
李斎の頬を何度も赤く染めたその表情も、あれほど焦がれた全身に染み込む声も、
彼が何者かであるかということも。
ただまじないのようにあの男の名を呟く李斎を見て男は道化でも見るような目で哂った。
「ああ、次は驍宗の前で君を喰うのも面白いだろうな」
「―――」
「気を失うには早い。――まだ終ったわけではないんだから」
李斎は目を閉じた。もう何も考えたくなかった。


耳障りな笑いが静まりきった暗闇を包んだ。
閉じた瞳に映ったのは、暗い悪魔の笑み。


END

853:名無しさん@ピンキー
06/11/23 00:28:07 bopAq9up
(・∀・)イイ!! GJ!

854:名無しさん@ピンキー
06/11/23 00:29:21 rSLMCVLz
GJ!!!

855:名無しさん@ピンキー
06/11/23 05:22:38 ws+mXBaF
続き待ってましたーっ!
どうしよう阿選に惚れそうだ


856:名無しさん@ピンキー
06/11/24 23:22:17 UNYfwEFW
gj!!

857:名無しさん@ピンキー
06/11/25 00:00:33 mLNRACfV
GJ!GJ!GJ!GJーー!


858:名無しさん@ピンキー
06/11/25 02:18:09 oPE3ssYe
GJ!!!!!!

859:名無しさん@ピンキー
06/11/26 02:07:17 ZPR1HKvp
838です。
結構反応貰えて良かった。コメントくれた人、ありがとう。

阿選や戴の人も続編が出ればもっと色々な話が出てくると
思うけどね。新刊がね。

では普通のROMに戻ります。

860:名無しさん@ピンキー
06/11/26 23:44:02 pJhQ1IuA
838さん、GJです!驍宗×李斎と、驍宗の前で喰われる李斎も読みたい…。

861:名無しさん@ピンキー
06/11/30 23:42:40 ImabbY3G
保守っときますね

862:名無しさん@ピンキー
06/12/04 02:22:23 v5Rpu0Pr
保守

863:名無しさん@ピンキー
06/12/08 18:08:26 sL678O8X
保守

864:名無しさん@ピンキー
06/12/13 16:07:38 DN/bQBzU
補修

865:名無しさん@ピンキー
06/12/15 03:19:58 l/stlnLS
補習

866:名無しさん@ピンキー
06/12/15 22:53:56 JQsXG+jr
保守がてら、SS落とします。
エロ少ないけれど、一回描いてみたかったシチュなのでスマン!

867:「求め過ぎたモノ」 ?x?
06/12/15 22:55:38 JQsXG+jr
「また、煙草…」
甘やかでいて激しい戯みが終わるとすぐに、男は臥牀に腰掛け煙草に火をつけた。
紫煙をくゆらす男を見つめ、見咎めるのと拗ねるのとの間の絶妙な声音で女が呟く。
「『こちら』の世界では煙草を吸っている方に会うのは稀有ですけれど―それは、美味しいの
ですか?」
「さあねえ……私は、中毒性のあるものが嫌いではないから。旨いと言えば、旨いかな」
「成る程」
言うと、女はぱたりと臥牀に仰向けになり艶やかな髪を臥牀に広げ、ちらりと男を見上げる。
己の髪が男を十分に魅了しないと分かると、さりげなく肩までかかっていた敷布を下ろし、胸を
ちらりとはだけさせた。
気配で女がまた欲しがっているのを気づいているだろうに、男は遠い目線を窓の向こうにやった
まま、女に視線を下ろしはしない。
(もう―この方は!土下座してでも私を欲しい男はいると言うのに!)
堪らず、女はごろりと転がって煙草を吸う男の膝に頭を載せた。
「あちらでは煙草は体にあらゆる害をもたらすと言って、嫌われてるんですよ」
(ご存知でしたか?)
得意げに見上げる女に対して、飼い猫が膝にのった程の興味も示さず、男はゆっくりと視線を
落とした。
「あちらはあちら、こちらはこちら―個人の楽しみにどうこう言うとは。お前は粋じゃあないねえ」
言うと、男はがばりと女の腰のあたりにとどまっていた敷布をがばりと剥いだ。


868:「求め過ぎたモノ」 ?x? 2
06/12/15 22:57:05 JQsXG+jr
「女に焦らされるのは嫌いじゃあない。しかし、幼い手練手管は好ましくない、いっそ醜悪だとでも
言おうか」
「あ―」
羞恥に女は身体を震わし、そそくさと敷布を身にまとった。
裸体を見られた事が恥ずかしいのではない、己の未熟な言葉と行動に女は頬に朱を昇らせた。
その様子を面白げに見つめ、男がぽつりと呟く。
「―が、お前は美しい。美しい少女の背伸びも私は嫌いではないゆえ」
つつ、と優美な指が女の肩を撫ぜた。それだけで女は腰の奥に熱い塊を宿し、自分の秘所が
ひくっ、と蠢くのを感じた。それを見透かしたかのように男はくつくつと笑った。
「どうして欲しい?欲しいかえ、もう一度?」
「はい―もう一度、もう一度だけ」
「淫らな女だのう、お前は」
「ああ、氾王。抱いて」
ぴくり、と眉を動かし藍滌は女を見つめる。
「今、何と?」
「ああ、すいません、氾王。抱いて、抱いて『下さい』。お願い申し上げます!」
己の膝にすがり、「抱いてください」と懇願する女を見下げて、藍滌は哄笑した。
「景王が頭を下げるか―愉快、愉快」
言うと、藍滌はぐいと陽子の髪を後ろにひっぱり喉を露わにし、血が出る程強く吸った。


869:「求め過ぎたモノ」 陽x氾 3
06/12/15 22:59:15 JQsXG+jr
陽子の柔肌が、強い力に紅く染まる。
決して陽子の首は細い訳ではないのに、藍滌の大きく長い指に首を完全につかまれ、陽子は
空気を求めてぐふぐふと喘いだ。
「あっ、ううっ―」
咳き込む事も出来ず、陽子は空気を求めて身体をよじる。
(殺される―)
苦しさと痛みとは裏腹に、脳にどんどん血が昇っていき、腰の奥がずうん、と熱い凝りが出来始め
ていくのを陽子は感じた。指先一つ触れるだけで、皮膚がはじけそうな程の快感を感じる。
「あっ、あああ―ぐっ。いや―苦しい。お願い、離して、離して下さ―」
「殺しはしないよ。気持ちいいだろう?お前が欲しかったのはこういう快感だろうに」
いっそ、蹴り倒そうかと脚が動いたが、陽子の脚は意思とは逆に藍滌のほっそりとしつつ、筋肉を
優美にまとった身体に巻きついた。
喉をおさえていた手の力を緩め、陽子が一息つくと同時に藍滌の指がするりと前触れも無く陽子
の秘所に突き刺された。
「あっ―!」
「慶国はずいぶんと潤っていると見えるね。こんなにも、溢れて」
ぬぷぬぷと音を立てて、藍滌の指が肉壁をまさぐった。指が動くごとに、ころんとした石を纏った
藍滌の指輪が陽子の肉蕾を刺激する。
「痛い!」
「こんなに大きくなって、『痛い』と言うのかい?」
藍滌の頭が陽子の腹まで下がった。


870:「求め過ぎたモノ」 陽x氾 4
06/12/15 23:01:09 JQsXG+jr
二又に分かれているのでは無いかと思う程の自在さで、陽子の蕾と秘貝を藍滌の舌は
ぬちゃぬちゃと蹂躙した。壷の入り口まで触れた舌が、蕾をついばむ。かと思うと、ねっとりと
分け入るかのように肉襞を舐め、陽子は爪先までじん、と伝わる快感に身体を震わせる。
「入れたらどうなのですか!!」
怒気を孕んだ声で陽子が叫んだ。
「貴方だって、こんなに大きくなっていると言うのに!」
逆襲するかのように、陽子が身体をすべらせ藍滌のたけり立った一物に唇を這わせる。
「私の不甲斐無い息子を、噛み切らないで下さいね」
くつくつと藍滌は笑って、ぐい、と陽子の口に己の猛りを捻りこんだ。
「―っ!!」
喉の奥まで届きそうな肉槍に思わず陽子はえずきそうになる。
(くそ―女みたいな形(なり)をしている癖に、何て大きさだ!)
陽子は吐き気を抑えながら、懸命に肉棒を舐めた。舌で感じられる程に筋が張り詰めてくる。
まるで復讐のように筋をなぞり、ちゅうちゅうと陽子は藍滌のきのこの笠を口に含み、吸い尽くした。
どく、どく、と音がする程に一段と藍滌の肉棒が大きくなる。
(こんな大きいのを再び私の収められるかしら―)
その躊躇を察したように藍滌は陽子の身体を引き上げ、己の身体で包む。
「ふふっ、無粋な景王。まるでそなたは処女ですねえ」
「はあ?」
陽子の矜持が、ぐぐと擡げ(もたげ)、藍滌を睨む。
「『抱いてやった』王は貴方が初めてでは無いのですよ、氾王」
くつくつと言う笑い声が、らしくなくははっは、と変わった。
「面白い!そうでなくては―私は無粋はまだ許せても、おとなしいだけの
女は許せない―憎んでいると言っても良い」


871:「求め過ぎたモノ」 陽x氾 5
06/12/15 23:02:47 JQsXG+jr
ちろり、と爬虫類を思わせる赤く長い舌が藍滌の唇を舐めると、ずん、と陽子の身体に衝撃が
走った。
「あああああっ!!!」
「ふふふ、痛いでしょう?そして、気持ち良いでしょう―?」
(子宮が壊れる!)
子供を生まない陽子が心配してしまう程に藍滌の槍は陽子を深く突き刺した。
誰も到達しえなかった深みへ、ずぶずぶと藍滌の一物が入り込む。
「がっ、がはぁ―っ!」
喉元まで刺激するその大きさに、陽子は思わず咳き込んだ。そして、子宮口に達したその猛りに
鳥肌が立つほどの快感をおぼえた。
「甘い。甘いね、お前は」
藍滌はぷつぷつと鳥肌の立っている陽子の身体を抱き寄せ、口内に長い舌を突き刺す。
「その仕方ない抵抗が愛おしいが―私も、持て余すような戯は嫌いでね」
ぐぐっ、と更に猛りを増した肉棒が陽子の肉壁を刺激した。熟した果物のような陽子の内部は
刺されて、ぐずぐずと崩れ落ちる。
刺激されつくされ、小水のように愛液を敷布をばあっと濡らした。
「あ」
「どうした?」
「おしっこ―ごめんなさい、漏らしたかも」
いっそ優しげに藍滌は笑う。
「景王―いや、陽子。お前は、こんなことも知らずに抱かれていたのかい?可哀想に。もっと、
もっと敷布を濡らしたらどうだい。いや、濡らすよ、陽子」
「これは、おしっこじゃないの?」
ふるふると藍滌は首を振る。
「男としては誉れかしらねえ。陽子の快楽の壷をようやく開けた、ってとこかも」
優しげな言葉とは裏腹に、藍滌はぐいぐいと己の猛りを陽子に突き刺した。


872:「求め過ぎたモノ」 陽x氾 6
06/12/15 23:05:00 JQsXG+jr
(良い―良いよ、陽子!)
半ば気を失って、白目を見せている陽子を眼下に藍滌が呟く。

お前は何も知らないんだね。
お前の『これ』があれば、十二国のどの男王でさえ跪くだろうに。
うねうねと無数の虫が蠢くような肉壁、蜜をしとどに漏らす壷―
「んっ、んんんっ。行く、行く。行く―ああああああああっ」
(叫べ、愛男の名を)
「んんん、あああああっ!景麒、景麒ぃぃぃ!!」
愛しい男の名前を叫び、陽子は甘やかな闇の中に落ちた。

気を失った陽子の身体をひっそりと抱き、藍滌は汗の浮かぶ額に口付ける。
「お互い、辛いね―麒麟は、色事は禁忌だから」
くすり、とらしくない笑みを藍滌は浮かべた。

(私だって、抱きたい女は居るけれど―それこそ、何百年も我慢してるさ)
梨雪の笑い声が窓から聞こえる。
(ねえ、お聞き致しとうございます、主よ。『逝く』って、どんな感じ?)

「―また、『行かせましたね?』とか聞くんだろう、我が姫よ」
ふう、と藍滌を溜め息を吐く。と、くつくつと言う笑い声とともに、光り輝くような麒麟のオーラが
消えうせた。
(男女の営みも知らないくせに―知ったかぶりの高慢ちきの―私の、私だけの姫。梨雪)


873:「求め過ぎたモノ」 陽x氾 7
06/12/15 23:14:32 JQsXG+jr
「―景麒?」
失神したはずの陽子がうわごとを言う。
くすり、と藍滌は笑う。
と、藍滌は嘆息し、陽子に口付ける。
「陽子よ。お互い、辛いねえ―」

金色の夢を抱いて、自分達は己を抱きしめる。
だが、藍滌は思うのだ。

「陽子」
「ん―、何ぃ、景麒?」
また、くすくすと笑って、快感の波の上で漂い夢見心地の景王を見下ろし藍滌は笑う。
「ま、景麒でも良いか―恋情した人を抱きしめる、そんな自由が無い世界は味気ないし、
無粋だよねえ」
優しく藍滌の指が陽子の髪を梳く。

いつか来る。

麒麟が王を求め、互いが互いを求めすぎて国が滅びる日が。

くつくつと藍滌は笑った。

「『退廃』って言葉を忘れそうだから―陽子、お前が動きなさい」
すうすうと、すこやかな寝息が寝室に漂う。

最も破壊から遠い王が、安寧を求める女王に接吻する。

「陽子、お前も、景麒を抱きたい、って何百年も我慢すれば
分かるからな」

陽子は夢見心地で貫かれる。

愛してる。
魂かけて。

藍滌の顔と景麒が。
景麒と慶の民の顔が。

重なり、陽子は叫ぶ。

何回叫んだら、私は『粋』になって『退廃』を叫べる?

(慶はまだもう少し―今は、氾王を抑えないと)
陽子は「景麒」と呼ばぬよう努力して、藍滌を抱いた。
瞼をふるわせ、氾王が震える。

十二国の律が乱れるのはもう少しだけ、先―

<了>


874:名無しさん@ピンキー
06/12/15 23:19:57 eH9gHMjB
おおっ投下だ! GJ!

875:名無しさん@ピンキー
06/12/15 23:20:37 7Ryyjbhu
グジョーブ!!

876:名無しさん@ピンキー
06/12/20 11:31:03 4GIfmH9M
遅ればせながら グッジョブ!

そして保守…

877:名無しさん@ピンキー
06/12/24 11:45:00 1Z2zLWo2
クリスマスイブホシュ

878:名無しさん@ピンキー
06/12/25 03:53:51 wG336a42
完全に乗り遅れたけどGJ!
切ない…

879:名無しさん@ピンキー
06/12/26 22:53:01 wf9U0DSY
GJ!

880:名無しさん@ピンキー
06/12/29 22:35:33 1GmtScDc
これ、結構好きです、職人さん。
ぽいっ、って投げ捨てられて放置されるような作品に最近うぐぐ、と
触手がうごめく。
氾王さんも、切ないっすね。陽子も、何を考えているのだか。

881:名無しさん@ピンキー
07/01/01 00:02:48 UROSLZzG
ニューイヤー アケオメ

882: 【大吉】 【482円】  
07/01/01 12:44:24 9WbDuQWo
あけおめ 職人さん来訪祈願

883:!omikuji
07/01/02 21:07:24 UJZdTVK3
あけおめ!
今年はなんか書けたらいいなぁ。

884:名無しさん@ピンキー
07/01/07 15:24:08 qhW4rRLz
ことよろ!
職人さん待ってますよ~。

885:名無しさん@ピンキー
07/01/07 20:21:48 g1kcE5T4
BS2で深夜に再放送するから、また盛り上がることを祈る。

886:名無しさん@ピンキー
07/01/08 23:20:23 J1pQlwv9
来年こそ、ねずみ祭りが行なわれる事を祈る。

887:名無しさん@ピンキー
07/01/08 23:55:05 SdhEbyzX
>>886
未だ未だ数百日も先ジャマイカ。気の長いお人だ。

888:名無しさん@ピンキー
07/01/09 00:04:28 Xuy6iMZd
神仙でもあるまいし、来年まで生きちゃいないよ…

889:名無しさん@ピンキー
07/01/09 17:14:37 BJ/01Kbn
今年は新刊、出るかのぅ。。。

890:名無しさん@ピンキー
07/01/09 21:41:22 EYu+Mc/E
>>886
<ねずみ祭り>
ネズミの半獣にネコイラズを喰わせる祭り。
功国で十二年に一度、子年の最初の子の日に行われる祭りのこと
この為、功国ではネズミの半獣の生存率が極端に低いと言われている
先代の塙麟はこの祭りの廃止を王に進言したが、聞き入れられず
失道に倒れたと伝えられる




891:名無しさん@ピンキー
07/01/09 22:19:46 M9qJiZL1
>>885
君のおかげで再放送を知った。感謝するwww

892:名無しさん@ピンキー
07/01/10 20:17:55 1U4hKfVJ
>>890
民明書房刊「十二国記物知り辞典」より

893:名無しさん@ピンキー
07/01/10 22:31:59 AGh/EPPc
定価1259円

894:名無しさん@ピンキー
07/01/11 00:00:22 6MIvNSp3
民明書房の腰を折って申し訳ないんですが
URLリンク(girl.from.jp)
この子に十二国っぽい言葉を教えてやっていただけませんでしょうか
基本辞書も外してあるので今は何の会話もできませんが
語彙や絵がある程度たまったらスタートする予定です
どうぞよろしくご協力のほどお願いいたします∩(´・ω・`)

895:名無しさん@ピンキー
07/01/11 21:50:48 nVUzjD7d
>>894
おまえさん、ここはエロパロ板だぞ

「ケーキは淡小、方形、宋楼でマグロ」なんて言葉を教えられたらどうする?

896:名無しさん@ピンキー
07/01/11 22:37:39 vH3gYf16
>895
そんなあなた方と見込んでw

897:sage
07/01/15 14:49:20 4wqs9s0U
保守

898:名無しさん@ピンキー
07/01/19 01:48:30 xU16PzC8
ほしゅ

899:名無しさん@ピンキー
07/01/21 00:10:32 yfHfIWvm
さみしい・・・

900:名無しさん@ピンキー
07/01/21 11:42:59 sMiPJ3GV
きゅうひゃく っと

901:名無しさん@ピンキー
07/01/23 21:49:46 aHibmomM
祥瓊は名器だろうか? 粗器だろうか?

902:名無しさん@ピンキー
07/01/23 23:37:57 nKqL3qC2
里家でマワされたのでガバガバです

903:名無しさん@ピンキー
07/01/24 21:45:40 WkIJ0imT
そのぶんテクも自然に身に付いたとオモ

904:名無しさん@ピンキー
07/01/25 01:07:05 a4FHU0+O
明郭のアジトでは自分から乗っかっていました。

905:名無しさん@ピンキー
07/01/25 22:48:40 s6v0Xl/m
ネズミもそれで虜にしたし

906:名無しさん@ピンキー
07/01/26 22:21:06 smzB/RNF
ショウケイの方がネズミのシッポ責めで虜なのでは?

907:名無しさん@ピンキー
07/01/28 07:03:42 6zKywXaR
彼の世界には触手妖獣はいるんでせうか……


908:名無しさん@ピンキー
07/01/28 08:07:37 1pop8RL0
触手が居るかは分からんが、トウテツは変化自在で触手にも化けれるとオモ
自分は李斎触手攻めでハァハァしてる

909:名無しさん@ピンキー
07/01/28 12:45:32 LcMOiv2P
水の妖魔なら自由自在

910:名無しさん@ピンキー
07/01/28 22:02:33 RHeATfcj
内から外から同時多発テロ的刺激
案外、水禺刀の正しい使い方って


911:名無しさん@ピンキー
07/01/29 01:40:02 vbMO9toe
ジョウユウなんて冷たくてヌルヌルで女の背中にへばりついて吐息を首筋に
ハァァァァァァーッってかけることも出来る上に体の自由を奪い好き勝手にし
必要とあらばないものとして振舞えるんだぜ

912:名無しさん@ピンキー
07/01/29 08:17:42 i2iEmsq6
本当は恋人がいて、いつもはそっちとやっていたんだけど、なかなか会えない淋しさにジョウユウに慰めるよう命じ、喘ぐ陽子…という話を読んだことがある。
どんな形も自由自在な下僕は、そういう意味でも(または女にとっても)楽しいんだなあ、と思ったものだった。

913:名無しさん@ピンキー
07/01/30 02:14:40 FSlgRog9
すまねぇがちょいと聞きたい
あっちの世界の人に処女膜ってあるの?

914:名無しさん@ピンキー
07/01/30 13:59:34 fJyzytkt
夕暉SS×鈴MM見たいでつ…

夕暉はお初でもSっぽいでつ…

915:名無しさん@ピンキー
07/01/30 20:09:31 5eHOlUQf
>914
一瞬自分が書き込んだのかと思った……
夕鈴をずっと待っているんだが、神はなかなか
民に施しを与えてくださらぬものよ。
自給自足秋田

916:名無しさん@ピンキー
07/02/01 22:22:13 cFVRS3eW
>915
ああありがトンTдT

暫く待ってカミサマが現れなかったら、
自爆覚悟で書いてみる…
(って、自給自足出来る方でつか!?>915)
こちらもセコく待ってみる……

夕鈴需要と供給、あったら嬉しいYO~


ところで、普段はクール子安な景麒でも
泣くときはボーボボ子安が見たいと思ってるアホは
我だけでありましょうか

917:名無しさん@ピンキー
07/02/02 18:40:21 O0fO8pSQ
夕鈴、降って来ないカー

918:名無しさん@ピンキー
07/02/02 21:43:21 tH/H2Y78
どうして誰もSSを書こうとしないんだ、ネ申は現れないんだ、って怒っておいて、
自分にはネ申になれるはずがない、そもそもSSなんて書けるはずがない。
これってぜんぜん同じじゃない。だから、まず自分で書こうと思ったの。
SS書いて投下したら、あたし堂々と、やるべきことをやってから嘆けば、って言ってやれるわ。
叩かれたって、スルーされたって、あたしは引きこもってるぶん、やるべきことをやったもの、って言える。
そしたらもう、無理にSS書こうとか思わないで、好き勝手にROMってられるのよ

919:名無しさん@ピンキー
07/02/02 22:03:50 0virfna2
うん、ガンガレ

920:名無しさん@ピンキー
07/02/03 00:25:25 tF2w/Vt0
>918 仰るとおりです供王さま ガンガります ちょっと時間はかかるけど

…つか、この過疎化はインフルエンザのせいではないのですか?
鳥じゃなくて人間もわが町ではインフルでございます…TдT

雪祭りはブジ開けるのか…スレ違いでした スマソ

921:名無しさん@ピンキー
07/02/06 21:41:44 jtxFDUg5
常世の麟は美しい! 



ホシュです

922:名無しさん@ピンキー
07/02/07 01:34:39 zvy4iDvl
楽陽!楽陽!

陽楽でも!

923:名無しさん@ピンキー
07/02/07 15:22:56 Wl7qqx4K
昨日寝ようとしたら尚隆×采麟の戯れ合い問答なんてお告げが降りてきた。
       V
      __,,..,,,,_        _,,..,,,,_
     ./ ・ω・ヽ       ./・ω・ ヽ < が、書く力が無い上にいまいちエロくない
     l      l      l      l   
     `'ー---‐´       `'ー---‐'′  
           
          __,,..,,,,_
         ./    ヽ < 週末あたり頑張ってみるよ。
         l      l 
          `'ー---‐´


924:名無しさん@ピンキー
07/02/07 20:16:07 GAcJUOay
Wakuteka イイコしながら待ってる

925:名無しさん@ピンキー
07/02/07 23:14:47 NqVdG0qs
李斎モノ書く

926:名無しさん@ピンキー
07/02/08 21:25:35 N3CRUu/R
Wakutekaです

927:李斉はぁ?
07/02/09 00:30:35 8MVCRJ6m
wktkしつつ、とりあえず保守がてら落とすわ、駄作。

928:景x陽 1
07/02/09 00:32:18 8MVCRJ6m
月明かりを浴びて彫像のように静かに眠る麒麟の横顔を陽子はひっそりと見つめていた。
腕を伸ばし、指を鬣(たてがみ)にからませる。するりと滑らかでひんやりとした鬣が、指の中で
それ自体発光しているようにきらきらとら踊る。
「月の雫みたい」
陽子は悪戯心を起こして、えい、とそれを引っ張った。
「……痛いです」
景麒は目を瞑ったまま、もそりと呟いた。
「やだな、起きてたのか?」
「起きておりました」
「なら、動いたり、くしゃみしたり、したらどうだ。死体みたいだったぞ、お前」
陽子が軽く景麒の脚を蹴る。
いかにも面倒臭げに瞳を開けると景麒は陽子をちらりと見、お得意の溜め息を一つ吐いた。
「―主の宵っ張りにも困ったものです。明日の朝議は荒れますよ?ゆっくりお休みになって
英気を養って頂かねば困ります」
「英気、ねぇ…」
もそもそと陽子は敷布の中、景麒の方へと移動した。そうしてぴったりと景麒の身体に自分の
肌を密着させ、可愛らしく景麒を見上げた。
「ねえ、景麒?」
「何です?」
そんな風に可愛らしくしたって無駄ですよ―と言わんばかりの冷たい視線で景麒は陽子を
見つめる。
「朝議が荒れるのはいつもの事じゃないか?」
「誰のせいで荒れるとお思いです?」
「生意気な奴だな―」


929:景x陽 2
07/02/09 00:34:01 8MVCRJ6m
言うと陽子はぐい、と景麒の髪を引っ張った。
「っ痛!」
「閨の場所でくらい、宰輔である事を忘れろ」
叫ぶ景麒の唇を強く塞ぎ、そして柔らかな舌を唇の隙間にねじ入れる。
陽子はぎゅう、と折れんばかりに景麒の身体を抱きしめた。景麒は薄く笑うと、競うように更に
強く陽子の身体を抱きしめる。
「んっ」
冷たく大きな手が寝間の下にするりと入り込み、陽子の尻をぐいと掴んだ。長く伸びた爪を景麒が
ぎゅう、と陽子の尻に突きたてる。
「痛っ―痛いって、景麒!!」
「声が大きいですよ」
言うと景麒は陽子の口を塞いだ。
非難するように陽子は景麒を見上げ、バタバタと脚を動かし懸命に抗った。が、男の力には
敵わない。暴れるごとに、景麒の身体にすっぽりと包まれ、ますます身動きが取れなくなる。
景麒の猛りは熱く硬くなり、ぐいぐいと陽子の恥骨を刺激した。尻に突きたてられた爪が益々
ぎゅうぎゅうと突き立てられる。
痛い、と言おうにも唇は塞がれ、景麒の長い舌が陽子の舌を絡めとって話せない。
陽子は観念したように力を抜き、するりと膝を景麒の脚の間に割り込ませた。
腿で熱く滾(たぎ)る景麒自身をさする。
「うっ」
景麒の力が抜けた瞬間に、陽子はその腕から逃れようとした。
(もう、こいつってば見かけによらずドSなんだもん!女の身体に傷つけてどうしてくれよう!!)
すかさず景麒の腕が陽子を再び抱きとめる。


930:景x陽 3
07/02/09 00:35:34 8MVCRJ6m
「何か仰いましたか?」
ぎゅぎゅぎゅ、と景麒の爪が陽子の尻に刺さる。
(この為に爪を伸ばしてんのかよーーーーっ、馬鹿麒麟!!)
ヒリヒリと痛み始める尻をそっとずらすと陽子はしおらしく頭を下げた。
「ねえ…・・・しよ?」
「もう寝ている間に髪の毛を引っ張りませんか?」
「しない」
「もう寝ている間に私の眉毛を剃ったりしませんか?」
「しません」
「もう寝ている間に私の額に『肉』って筆で書いたりしませんか?」
「致しません、ってば!」
「ならば、致しましょう」
景麒はゆるりとほっそりとした指を陽子の秘所に伸ばした。
「やっ―」
ぐずぐずと景麒の指が陽子の中に差し入れられた。
ひくひくと蠢く襞を刺激しながら、景麒が吐息を吐く。
「あなたは―、いえ、主上。ああ。あなたはなんて感じやすいのです!」
景麒は食らわんばかりに陽子の舌をむさぼった。
「ああ、景麒―」
とろとろと蜜が流れ落ちる。感じやすい陽子はひくひくと痙攣する。
「口付けて―」
言って陽子はぎゅう、と景麒の竿を握った。
ぴくり、と身体を震わせ景麒は陽子の唇を吸う。
「ああ、ああ」
「駄目よ、いっぱい、口付けて」
指を軽やかに上下させながら陽子は言い放った。景麒はぐったりと身体から力を抜き、
ひたすらに陽子の流れるような動きを見せる指に集中する。
ぴゅう、と液が滴り、陽子の指を汚す。


931:すまん
07/02/09 00:43:45 8MVCRJ6m
VISTA駄目駄目だ。書き込めない。使えねぇぇぇorz
10回トライしてようやく今これ書いてる。続き、週末にでも落とすわ。

932:名無しさん@ピンキー
07/02/09 14:44:26 rp9Rdrw5
ま、眉毛・・・肉・・・!!!
想像したwww

933:名無しさん@ピンキー
07/02/09 21:23:55 pdFqrpIl
おおっ! 乙乙乙 続き待ってる。いつまでもまってるから

934:名無しさん@ピンキー
07/02/09 21:50:19 N2o0IT4b
スゲー好き!!
続きを!続きを…ッ!!!

935:名無しさん@ピンキー
07/02/09 23:29:58 J8jzuflI
GJ!!!
眉毛を剃られたり肉と書かれたり・・・
そんな景麒を見てみたいw

936:景x陽 4
07/02/10 01:15:19 g+j8xJDa
くつくつと陽子は笑った。
「なあ、景麒。お前さ―我慢してるんだ?」
「お戯れを」
ふん、と景麒は鼻で笑う。
「戯れ?へえええ、じゃあ、これはどう―?」
ずる、と身体をずらして陽子は猛り立つ景麒の男根を口に含んだ。
「主上!」
諌めるような言葉とは真逆に景麒の背が快感にぴくん、と反る。
陽子は面白げにじゅるじゅる、と下品に音を立てて淫靡にそれを吸った。
「主上、明日の朝議が―」
「朝議、ね。うん、分かる。大事だな―なら、止めようか?」
ちらりと見上げる陽子の口元から白濁した液がたらりと垂れた。景麒は指先でそれを拭い、
つつつ、と陽子の肩に擦り付けた。
「傷だらけの、腕でらっしゃる」
いっそ切なげに景麒が呟く。
「傷?傷なんて無いぞ。仙って便利なものだよな。あっと言うまに傷も癒えてしまう」
ふっ、と景麒が悲しげに笑った。
「私には見えるのです。主上が負った、傷が。今でも」
「それは醜いのか?」
「愚かな事をおっしゃる―」
ぐい、と己の腰に顔を乗せていた陽子を引っ張り上げ、両頬を包むと景麒は苦笑した。


937:景x陽 5
07/02/10 01:16:48 g+j8xJDa
「……何なんだ。何か、話したらどうだ」
静かに陽子を見つめる景麒に陽子は落ち着かず、苛立ちを隠さず言葉を発する。
頬を包み、遠く何かを見つめるようにしている景麒の両手から逃れるように陽子は首を振った。
「景麒、さ。お前、そんな―『これ』をこんなに大きく立てながら何を言ったって、
真剣に取れないって!」
「主上がこんなに熱く硬くしたのですよ」
景麒の唇が陽子の唇を塞ぐ。長い舌が陽子の口の中を蹂躙する。舌が絡み、陽子が更に求めるとするりと離れ、
歯をゆっくりとなぞり、ちろりちろりと歯茎を舐める。
「この、ドS麒麟め―」
「どえす?」
「うるさいな、口を閉じてろ」
「嫌です」
「私に背くのか?」
「ええ」
ぎゅうう、と陽子は景麒の鬣を強く引っ張った。いたたた、と景麒が情けなく眉を顰める。
「痛いと言っております」
「お前が生意気だからだ!主の命も聞けぬとはとんだポンコツだ!」
「ぽんこつ?まあ、良いのですが口を閉じるのは嫌ですね」
「うるさい」
「主上の唇はあまりに甘露なので、口を閉じている暇は無いのです」
笑うと景麒は再び深く陽子に接吻した。


938:景x陽 6
07/02/10 01:18:08 g+j8xJDa
景麒の長い爪が陽子の身体に傷を付ける。
肩に、背に、尻に。
その度に陽子は嬌声を上げ、そして割りと本気で景麒を殴りつける。
ぷん、と怒って背を向けた陽子の背後から景麒が身体を包み、つんつんと大きく猛ったそれで
陽子の秘所を刺激する。
陽子は硬く脚を閉じた。
「やだ、もうしない」
「聞き分けの無い子供のようですね」
乳房を乱暴に揉み、景麒は陽子の首筋に唇を落とした。耳朶を噛み、ゆっくりと舌を首筋に
這わす。その間も両手は陽子の乳房を揉みしだき、ピンと張った乳首が硬くなったのを見極め、
きゅう、とそれを摘む。
「やぁぁあああん!駄目!!」
こりこりとした乳首を、景麒は刺激する。無意識に揺れる陽子の腰に己の猛りをあてつつ、
唇も休まず肩を首を、耳を甘く噛み続けた。
「……て」
「何と仰る?」
「入れて、入れてよ!莫迦!」
「御意」
張り詰めた肉棒をぐい、と温かな壷に景麒は刺しいれた。
「あっ」
陽子は思わず甘く吐息を漏らす。


939:景x陽 7
07/02/10 01:22:16 g+j8xJDa
背後から突かれ、肉壁の天井が正面とは違った位置で刺激される。
逝きそうになる気持ちを堪えて陽子はわざときゅう、と秘所を締める。
「は……ぁっ!」
景麒が乳房に爪を立てる。
「痛いっ!」
陽子の悲鳴が聞こえぬように、景麒は再び激しく腰を動かし始めた。
結合部からにちゃにちゃと淫靡な音が漏れる。
乳首をぎゅう、と摘まれ、耳朶を噛み締められる度に陽子は痙攣して背を反らした。
己の中でいっぱいになった景麒の猛りを感じ、陽子はせめてもの抵抗のように膣を締める。
「んんんぐぐぅぅぅっ」
低くうめく景麒。
「良い、良いよ、景麒。止めないで―」
ぐい、と爪が乳房に突き立てれた。
「あっ」
刹那、陽子の中からどっと愛液が迸り、敷布を濡らす。
「行きます―」
「ああああああっっっっ!!!」
ぎゅうと掴まれた景麒の爪の間、陽子の柔らかな乳房から、とろり、と
血が一筋流れた。


940:景x陽 8
07/02/10 01:24:22 g+j8xJDa
「痛いです」
陽子は景麒の鬣を引っ張る。朝議の場に向かう廊下―ここではまだ誰も居ない。
二人だけの親密な時。
「莫迦、私だって痛い」
「今日の朝議は荒れますよ」
「だから、それはいつもの事だろ」
耐え切れずに陽子は景麒の脚を蹴る。
「ですから、痛むのです」
「うるさい!私の身体を見てみろ。満身創痍だ!!どっかの莫迦な麒麟のせいで」
「御傷なら、既に癒えていらっしゃ―痛ぅぅぅっ!」
陽子が思い切り景麒の脚を蹴った。
「阿呆!莫迦!ドS!爪くらい切って寝所に来い!本当に痛いんだ。ひりひりなんだ!」

それを遠くからひっそりと見つめる祥瓊と鈴。
「―ねえ、鈴」
「なぁに、祥瓊?」
「平和、よねぇ…」
「ん、平和ね。見てよあの二人。いっぱい首筋に営みの跡」
「瞳だって兎みたいに赤いし」
「若いわねえ」
憮然として祥瓊が言い返す。


941:景x陽 9
07/02/10 01:30:54 g+j8xJDa
「やめてよ、私たちが年増みたいじゃない」
「あら、『私』は若いわよ。あっ、やだわ祥瓊、貴方、目の端に皴が―」
ぎろりと祥瓊が鈴を睨むとぎゅう、とふっくらとした尻に爪を立てた。
「痛たたたたっ!!」
「慣れてるわね、悲鳴が。可愛くないわよ」
「……ばれた?だって、百戦錬磨だもの」
「私も」
「私も、よ」
はぁ、と二人は溜め息を吐く。
「初々しいって良いわね」
「見てよ、あれ。猫みたい。二匹」

陽子は景麒の髪を引っ張る。
すかさず景麒がその手を掴み、ぎゅう、と腰を抱く。
可愛らしく見上げる陽子の視線に耐え切れず景麒が唇を合わせる。
口付けると陽子は、ふーーーーっと息を吹き込んで景麒を咳き込ませた。
景麒はゲホゲホと咳き込んで、懲りずに主の身体をぎゅううう、と抱く。

「無限るーぷね」
「本当。でも、良いんじゃない?経験の浅い者同士」
「発情期の猫ね」
「そ。それ。発情期」
鈴と祥瓊が苦笑する。

じゃれあう猫が、朝議の場に近づくに連れて真剣になる。
場に入る前に、ちらりと互いを見つめあった。
(今日も、荒れるぞ―)
(御意)
「ねねね」
「何ですか?」
「荒れるよ、本当」
「御意」
「ぎょい、ぎょい、って莫迦の一つ覚え!」
陽子が景麒の鬣を引っ張る。
ふふん、と陽子が胸を張る。
「昨日―一回しかしてないから今日は荒れるから。それが嫌なら今晩いっぱいしろ!」
にんまり笑う陽子を見て景麒は苦笑する。

遠くから、きゃらきゃらと笑う声がする。
陽子は赤面して言う。

「何か言ってよ、景麒」
「……御意」

陽子がまた景麒を蹴る。
懲りずに景麒は一つ、陽子に口付けた。

<了>

942:名無しさん@ピンキー
07/02/10 01:42:47 g+j8xJDa
くっだらねーなぁ、もう。神々の降臨の前の前菜にもならねぇorz
でも、私は陽子と景麒のカップルがすっげ好きなんだ。すまん。許してくれ。
>>925 李斎モノ書く
叩頭してお待ちしております。


943:名無しさん@ピンキー
07/02/10 12:00:23 1yH42Dme
gj!
いやいやくだらんとか言わずにまた書いてくだされ。楽しみにしております。
今回のも掛け合いがよかったw

944:名無しさん@ピンキー
07/02/10 22:16:51 4NS+jB5v
(・∀・)イイ!!

945:名無しさん@ピンキー
07/02/11 11:42:30 DvzOF1SS
投下乙 GJ!

946:名無しさん@ピンキー
07/02/11 12:15:11 aukJAcbf
「何か言ってよ、景麒」
「……ガバガバ」



げしげしげしげし…

947:名無しさん@ピンキー
07/02/11 12:24:32 406H5rf5
「お前が短小なだけだろうが! チョツキンしてやろうか」

948:名無しさん@ピンキー
07/02/11 15:31:46 sI07RA/m
陽子の立ちションは成功だと思う?
URLリンク(www.geocities.jp)

949:名無しさん@ピンキー
07/02/11 21:55:59 CqobtxKm
>>942
同士よ…!

950:名無しさん@ピンキー
07/02/12 12:49:29 eAQmLgP4
文章を書くのって難しいね
頭の中の妄想はもりもり湧いてるけどうまいこと文章にできん
職人さんは偉大だな…

951:名無しさん@ピンキー
07/02/12 15:18:12 feq99O4i
書き下ろして、読み直して、推敲して
放置して、また読み直して、推敲して
そして投下へ

952:948
07/02/12 16:04:57 391S4AHR
陽子の立ちションが成功か失敗か意見を聞きたい!

953:名無しさん@ピンキー
07/02/12 17:49:34 6YFi+rBg
>>950
ダイジョーブ、ガンガレ

954:名無しさん@ピンキー
07/02/12 22:08:08 r7wi3mzP
>>950
みんなまってるから

955:名無しさん@ピンキー
07/02/16 12:16:25 q2P83tIX
o(・∀・)oブンブン

956:名無しさん@ピンキー
07/02/18 00:57:47 6EoJ5Pbs
この世界って中出しし放題でうらやましいな


957:名無しさん@ピンキー
07/02/18 01:01:07 gRGF+7A+
あぁ、延麒に中出ししたい・・・。

958:名無しさん@ピンキー
07/02/18 12:07:47 vNnIds7w
>>957
801乙

959:名無しさん@ピンキー
07/02/19 00:23:01 s2ZzEW7Q
そもそも、中とか外とか言う前に、出るのかな。

960:名無しさん@ピンキー
07/02/19 16:08:08 Zz29LsGO
出ないとエロスが成り立たない
理由はそれだけで十分さ!

961:名無しさん@ピンキー
07/02/19 17:36:09 26eK52bP
驍宗に中出しされたい

962:名無しさん@ピンキー
07/02/19 20:45:59 KTtoQ25U
出なければ、尚隆は歓んで遊郭に通ったりしないだろう


963:名無しさん@ピンキー
07/02/19 21:06:31 HJ9uV8n2
俺が廓通いするのは情報収集のためだ!
普段は六太で十分

964:名無しさん@ピンキー
07/02/19 21:08:45 iIjT5ZEL
十分て・・・。ひでえ・・・。

965:名無しさん@ピンキー
07/02/19 21:13:38 KTtoQ25U
女の>情報収集のため ということはよく存じております  院白沢

966:名無しさん@ピンキー
07/02/20 02:45:55 OBDF+FXd
六太に水かけたら♀に…

967:名無しさん@ピンキー
07/02/20 04:28:38 Q0xcLueU
パンダになったらどーすんだ


968:名無しさん@ピンキー
07/02/20 06:32:21 D4nUhOVN
尚隆が?

969:名無しさん@ピンキー
07/02/22 19:43:25 3xz8UH8t
アッー!

970:名無しさん@ピンキー
07/02/24 10:29:29 YoCoyhlN
斡ー由!

971:名無しさん@ピンキー
07/02/25 12:34:25 CfdSLFCW
麒は溜まるのだろうか?

972:名無しさん@ピンキー
07/02/25 17:46:01 Q13Rhu5N
満タンになったら空中発射
カイカ~ン

973:名無しさん@ピンキー
07/02/27 04:22:42 SPpwP/Nx
景麒「オレってチンポねぇ~…」

974:名無しさん@ピンキー
07/02/27 18:48:28 0ONWtyTC
裸で御前には罷りかねるんだから付いてるはず

975:名無しさん@ピンキー
07/02/27 22:26:35 uggrfYLb
あまりに小さくて本人にも見えないとか

景麒「もうムスコとは何年も会っていない。最期に姿を見たのは何時だったか・・・」


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