【衛藤】魔法陣グルグルのエロパロ2【ヒロユキ】at EROPARO
【衛藤】魔法陣グルグルのエロパロ2【ヒロユキ】 - 暇つぶし2ch800:あ名
07/02/01 17:54:33 jekTlvXt
淫魔のウサギが改めてククリほうを見ると、早くも復活したククリが、オマタに手を伸ばして
指でワレメをクチュクチュさせていた。
「ゆうしゃさまぁ、だいすきー・・・あんんっ・・・」
ククリがワレメをいじりながら、うわごとのようにつぶやいた。
ミグミグ族にとって、男の子にイかされるということは、生涯の伴侶が決定したことに等しい。
ククリの、ニケへの無条件の「勇者様好き好き状態」は、この瞬間に誕生したのだ。

『ほう、いい具合に淫乱になってきたようだな』
ウサギが手をたたいて言った。
「いいの・・・」
『そうだろう? もっともっと激しくいじれば、さらに気持ちよくなれるぜ?』
ウサギがさらに淫乱の深遠へいざなうように、ククリに耳打ちする。

「ちがうの・・・いいの・・・もういいの。うさぎさんはククリにもういっぱいイイこと
 おしえてくれたから、こんどはククリが、うさぎさんを、まもってあげる」
『はぁ?何言ってんだ?さっきの絶頂で、おまえ頭イカレたんじゃないのか?』
ウサギが、いぶかしげにククリの顔をのぞきこんだ。

「ちがうの・・・もうすぐ、おばあちゃんが、かえってくるから。そうしたら、うさぎさん
 せっかくでてきたのに、またおばあちゃんにフウインされちゃうから、まもってあげるの」

801:あ名
07/02/01 17:57:14 jekTlvXt
『なんだと?! あのババアが? まだこれからがお楽しみだってーのによ!』
ウサギがチッと舌打ちした。

「だから・・・これからもうさぎさんと、たのしめるように・・・ククリのなかで
 これからずっと、いっしょにくらそうね。そうすればフウインされなくてすむから」

『何言ってんだ、俺は悪魔だぞ! 人間と一緒になんていられるか』
ウサギはククリの言葉を跳ね付けるように言った。

「だいじょうぶ。ククリも、ちょっとあくまだから・・・きっといっしょになれるよ」

『ナニ?お前が悪魔だと?』
淫魔は驚いて、ククリの心を覗いてみた。

ククリの心の中には、天使と悪魔の女の子がいた。
悪魔の女の子が、淫魔に一緒に行こうと手を差し伸べてくる。その横では天使の女の子が
全てを包み込む優しさで淫魔を迎え入れようとほほえみかけていた。

『お、お前は何者だ!?俺は淫魔だぞ!乙女を快楽の奈落に引きずりこむ悪魔だぞ!』

802:あ名
07/02/01 18:00:33 jekTlvXt
「だから、ククリといっしょになって、これからもきもちいいこと、おしえてほしいの。
 おばあちゃんのいないときに、こっそりとね。うふふ・・・」
ククリが淫魔に微笑みかけた。

さっきまでウサギの姿に具現化していた淫魔は、既に形を失い、かげろうのようになっている。
ククリは形を失った淫魔の影を、いとおしむように抱きしめて、胸の中に入れてしまった。

・・・そしてククリとウサギは合体し、ククリの心の中に、バニーガールククリが誕生した。



-----天使と悪魔の女の子、くるっと回って、闇のウサギがアッカンベー-----



・・・こうして淫魔を取り込んでしまったククリ。

この時からククリは、おばあちゃんのいないときに、
こっそりとオナニーを楽しむようになったのだった。
【おしまい】

803:あ名
07/02/01 18:03:22 jekTlvXt
あ名です。これで今回のSSは完結です。

>>795
ありがとうございます。
ニケ、今回は本当に出てきちゃいました。
萌えていただければ幸いです。

>>794
ありがとうございます。
イチゴについては、ちょっと分かりません(すみません)
794さんも書かれるんですか!
それでは楽しみに待ってます!

804:名無しさん@ピンキー
07/02/01 19:37:12 UJLCO8jS
GJ!
イッたサインがオモラシとはククリもやるのう。

805:名無しさん@ピンキー
07/02/01 19:55:09 K3fDknW/
オモラシというか放尿というか・・・その辺は好みの問題か。
純粋な(?)お漏らしものも見てみたいと思ったりしてるが、少数派だろうな・・・

806:名無しさん@ピンキー
07/02/01 20:18:13 Ead4tjK8
>>805
ここにいるぞ

807:名無しさん@ピンキー
07/02/03 16:50:30 OgVDYmDs
もうここくらいしか頼めるところがない
URLリンク(msaimoe.2-d.jp)でコードを取得して
スレリンク(vote板)l50で
<<ジュジュ・クー・シュナムル@魔法陣グルグル>>
<<プラナノ@魔法陣グルグル>>に投票してくれ

もう投票してたらスマン
スレ汚しスマソ

808:名無しさん@ピンキー
07/02/03 17:06:04 X3SOCHdN
>>807
ここだけじゃなくてほかにも頼めるスレなんていくらでもあるや~ん



809:名無しさん@ピンキー
07/02/04 23:07:07 9kXuivYd
>>805
純粋なお漏らしものだと、エロパロになるのかな・・

810:名無しさん@ピンキー
07/02/05 01:11:43 y9Cint3/
>>809
俺が認めるんで書いてくださいませんか

811:名無しさん@ピンキー
07/02/05 06:13:03 T1ct9NaN
>>803
GJ!上手いなあ!
ウサギのキャラとかオチとか実にグルグルっぽくて最高です。

812:名無しさん@ピンキー
07/02/05 17:04:54 XEhOOyqy
>>809
たまに他スレでも見かける(しかも結構好評)からありでいいんじゃない?
我慢シーン長めを希望。

813:名無しさん@ピンキー
07/02/06 20:39:54 C18ZVWmS
過活動膀胱でおもらしをしてしまうククリたん

814:あ名
07/02/07 21:41:43 RMFFYsXG
勇者さま、ゆうしゃさま
ククリすごく、おしっこしたいの・・・
でも今は、ダンジョンの中で戦闘中・・・
走るだけで、おなかに響くの・・・
もうがまんできないよ、どうしよう!
とにかく描こう、魔方陣
ふるえる足で、まほうじん
やっぱり失敗しちゃったよ~
これで戦闘も、長引いちゃう!
もう絶体がまんなんて、むりだよう~
そのとき敵が、ククリのおなかに当たってきた
しゅるしゅる、目の前まっ白に
しゅわしゅわ、もう止まらない
ゆうしゃさまククリを見ないでお願い!
「ククリ大丈夫か!」なんてこっち見てる
足の下に水たまり、もうぜんぶ見られちゃった
ゆうしゃ様かけよってくる、イヤこないでぇー
ぱんつと足と地面から、突然おしっこ消えちゃった
ゆうしゃさまが水の剣、ダメそんなの使わないで!
ククリゆうしゃさまに、おしっこ全部盗まれちゃった・・・

815:あ名
07/02/07 21:43:56 RMFFYsXG
だれも書かないので、ポエム風に書いてみました。
短くてゴメン~


816:名無しさん@ピンキー
07/02/09 21:59:16 SaDuMk99
>>814 だがぱんつにはレモン色のリングが残った。
>>815 乙彼

817:雄獣厨
07/02/11 21:22:25 VUWXggBW
>あ名
すっげーワラタ。
次回作も期待してますw


ふぅ、やっと完成(?)しました。
では早速投下させていただきます!

818:雄獣厨
07/02/11 21:26:40 VUWXggBW
『我らの生きる道』

この世界に魔族と人間が存在し、時には共存し時には対立しあう者も数多い。
世界のどこかで自分とそっくりな人物が三人いるというのは定かではない。
例えばある地で間抜の勇者と世間知らずな魔法使いのカップルが
外見などが違おうともどこかが一致しているはずである。
自信過剰、ヘタレ、臭いセリフ、天然ボケ…そのうち一つが一致しているはず。
それは魔族の世界でも例外ではない。


「明日こそ勇者を倒すのだ!いいな!?」
「「御意!!」」
いつもの様にとあるエリアのギリ軍のボスが部下に喝を入れ怒鳴りつける。
ボスの部下の軍団はタテジワネズミ、クロコの2種族がいた。
両方とも勇者を初めとする人間を見つけ襲っては倒され、まして倒されなくともボスの判断でしくじったと部下を次々処刑し、
日に日に部下の数が減り続けており僚友の密度はいずれも寂れていく毎日だった。


ある昼過ぎ、雑用係のタテジワネズミ達は布で床に染み付いた
血痕を磨きながらこそこそと雑談をしていた。
「同志よ、日々我らの仲間が減り続けている」
「いかにも御意。ボスとてあまりにも非道着まわりなし」
「何時我の番が訪れるかわかるまい」
「笑止。ゆえこそに今の時間に死力を尽くすべし」
「御意」

「こらこらぁ~!口より手を動かせ~!!」
「ぎょ、御意~~!!」
両手に書類を担いだ上司がタテジワの頭を足でぐりぐりと乗せた。

819:雄獣厨
07/02/11 21:28:43 VUWXggBW
その深夜、先程のタテジワは見張り番として基地の入り口へ立っていた。
その両脇には昼間とは別の同志が立ちすくんでおり、暇と睡魔で欠伸をしていた。
「こ、この睡魔はかくも我の眼前をくらまし…」
「笑止、辛抱せよ。さもなくば我らがボスの制裁により我が血肉粉骨になろう」
同種族にフォローしたその時だった。 ザシュッと金属音と共に鈍い音が基地の入り口から響いた。
その音に驚いたのか、まどろみ始めた同志は突然覚醒する。
今日の夕方、人間を倒せなかったと仲間が戻ってきて、ボス又は上官に監禁された同志だった。
その仲間がまた一人、死刑にされてしまったのだ。
「殺されたな」
「また一人犠牲になった」
しかし自分もいつボスの餌食になるかわからない。手足も失い生き損しようとも
今はボスの命令に従わなければならない。そう思うだけで震えと寒気が走る。

交代の時間が来ると、タテジワはすぐに寮の寝室へ向かった。あと6時間もすれば自分の番が来る。
交差通路を曲がり自分達の部屋があるはず…と、突然体が弾き飛ばされ一瞬何が起こったか分からなかった。
「しょ、しょうし…」
「あ、ご、ごめんなさいっ、こっち急いでたもんで…」
「わ、我こそ面目ない」
タテジワはヒリヒリと痛み出す鼻の頭を抑えながら眼前をこらした。
同じ基地で働いているクロコだった。上体を起こして正座を崩している状態である。
床にはバットやタンポン、包帯が散らばっていた。相手の方も何かしら急いでいたらしく
互いに曲がり角を曲がる際タイミングよく衝突したのだ。
クロコは散らばったものをすぐに拾い集めバットに乗せる。
それを見てタテジワもおあいこだと手伝おうと思って包帯に手を伸ばした。
同時にクロコの手も包帯が伸び、二人の手に触れた。
「あ」
「え…」
クロコは思わず手を引く。その間にタテジワは包帯を拾いバットに乗せる。
「あ、あの、ありがとう。ごめんなさいね。私も急いでたから…」
クロコは目礼しながらそう言いすくりと立ち上がり、タテジワの来た道の反対側へと走り去って行った。
その後もタテジワはぼーっと彼の姿を見つめていた。
甲高い悲鳴、男らしくない声と言葉遣い、そして微妙に張っている胸… もしかしてあやつは雌なのか?
確かにタテジワにはそう見えたが、おそらく疲れているのだと自分に言い聞かせ今は部屋に戻り布団に潜り込んだ。

820:雄獣厨
07/02/11 21:30:04 VUWXggBW
翌朝の八時頃、タテジワは上司が定めた分担に従い食堂の皿洗いをしていた。
流し台からの覗き窓からはまた、処刑台に連れられる同志の姿が目に映った。
通り道の死角で姿が見えなくなるまで手を休めぼーっと見送ってた。当然、握力を怠り皿を落とし割れる音にすら気づかない。
次の後頭部から何かがぶつかったような衝撃で我に返った。上司の拳骨が降ってきたのだ。
「こら何してる!!割れちまっただろうが、お前ぇもあいつらみたいになりたいのか?」
「ひぇぇ、す、すみません!!」
タテジワは割れた皿をすぐにゴミ箱に捨てた。
その後も様々な仕事を課され包丁で指を切り、足が縺れて皿をひっくり返してしまうなどから上司の鉄拳の雨が絶えなかった。

そうこう雑事をしているうちに昼過ぎの二時半頃にようやく少しばかりの休息の時間、タテジワは基地外れの一本大樹の丘に来ていた。
暇さえあれば一人でここに来て休息を得るのが彼の日課である。ここは誰も来ない自分だけの秘密の場所。
できるなら同志にも教えてこの心地を分かち合いたいところだが、本来タテジワネズミは集団で行動することが多い上
同士の話はすぐに身近の同志達に広がってしまい、うっかり一人が秘密を口滑らせたことで敵に漏らしてしまうことが起こりかねない。
故に今は我だけの安息の地…極力癒せるうちに癒しておかねば…上司に打たれた瘤をさすりながらごろりと仰向けになりため息をつく。
太陽に照らされそよ風を受けながらタテジワは己に問う。
「我は、なにゆえこの地に存ずるのか?いかなる為に勇者へと向かう?」
「皆、お金が欲しいのよ」
「資金…我が近くの戦友を失ってまで金を得ようというか」
「だって私達って種族的に位が低いじゃない。上司に反抗したって返り討ちされるだけだわ」
「これも運命か」
「でも私はこのままでいいって思ってない」
「笑止。我こそもこのまま下僕のまま上司に引きずられるままには………ん?」
今更返ってこないはずの返事が帰ってくることにタテジワは気づいた。 今ここは我一人であるはず、一体何奴?
後ろの木陰からガサガサを音がして上体を起こし首を伸ばしつつ木の陰を除いた。
クロコだった。そいつは大樹に背をもたれながら花輪を編んでいた。
もしや昨晩鉢合わせになったクロコだ…。
タテジワは他種族の見分けのつき方が不得意だったがすぐあいつだと分かった。
クロコにしては、こんな女々しい質などみたことがないからだ。
「また会ったね。昨日はどうも」
クロコは微笑みながら振り向いた。
「汝、メスなのか?」
ふと先に脳裏に浮かんだ疑問をタテジワは問う。
「ええ、そうよ」
クロコは何もなかったように答えた。いきなりこんなことを聞くのは失敬と思いつつも
やはり!と心で叫んだ。雌のクロコなど見たことがないからだ。

821:雄獣厨
07/02/11 21:31:10 VUWXggBW
すいません、今日はここまでです。
何かおかしいことあったら指摘お願いします。

822:名無しさん@ピンキー
07/02/12 10:57:42 8LvlLwPq
確かに性別あるとすれば黒コくらいか…?意外w

823:名無しさん@ピンキー
07/02/14 03:27:23 0ThdsXFo
                          ,. -―- 、    誰かがしっとに狂うとき! しっとマスクを呼ぶ合図!!
                      /し, /    _>.     チョコを貰えない男たちの為に!レッツハルマゲドン!!
                     / { \レ/,二^ニ′,ハ    
                     |'>`ー',' ヽ._,ノ ヽ|    >>1男がしっとに燃えるとき
                     |^ー'⌒l^へ~っ_と',!   >>2しっとマスクを呼ぶ合図
      __             ! u'  |      /     >>3素顔は誰だか知らないが
  /´ ̄       `!             ヽ  |   u'  , イ       >>4しっとの心を仮面に隠し
  |  `にこ匸'_ノ            |\_!__.. -'/ /|      >>5しっとパワーに炸裂だ!
  ノ u  {                 _.. -―| :{   ,/ /   \     >>6しっとビームはアベック倒し!
. / l   | __  / ̄ ̄`>'´   ノ'    ´ {、    \    >>7しっとファイアーはアベック焦がす!
/ |/     {'´    `ヽ. " ̄\ U `ヽ.    __,,.. -‐丶 u  ヽ     >>8行くぞ我らのしっとマスク
| / ヾ、..  }      u' 〉、    }    `ー''´  /´ ̄ `ヽ '" ̄\  >>9もてない男の希望の戦士
! :}  )「` ノ、     ノ l\"´_,,ニ=-― <´  ヽ{  ノ(   `、  |   >>10-1000しっとマスクはしっとの王者

824:雄獣厨
07/02/16 07:43:04 aDqCxd+R
しばらく二人は日溜りの下、寄り添ってぼんやりと黙っていた。
「貴方は、よくここにくるの?」
「御意。暇さえあれば我はこの地に訪れん」
「私もなの。でも、貴方がいるなんて全然気づかなかった」
「しからば何故容易く我の他言に口を挟んだ?」
「ホントはね、貴方よりずっと前からここに来たと思うの」
知らず知らずに二人の会話ははずんでいった。普段タテジワ同士の会話ならば、
戦略マニアの如く重苦しい口調と空気、そして何より薄い内容。
ただですら会議のようで盛り上がらない会話が、
他の種族と話しているとこれも新鮮でありけりと、面白くなってきた。
と、何かを思い出したようにタテジワは立ち上がった。
「む…我はじきに任務再開の時間だ。戻らねば隊長に如何なる処分を下さるか知るまい」
「あ、待って!ねぇ!」
クロコは声をかけた。
「今度時間が合うときここに来ない?だってほら、こうして偶然に会って話したのも運命だしさ」
タテジワは運命という単語にぴくりと反応した。
運命…我らはギリ軍としてギリ軍のボスに忠誠を誓い人間と尋常に戦い死力を尽くす。
しかし、失敗を重ねた者や未熟者は片っ端から処分される。
我ら魔族も人間も神が与えてくださった生を受け今この地に侍る。
いくら位が高くとも、それを粗末に扱う者に慕っていること運命には心なしか間違っていると思う。
そんな思考を抱きながらタテジワは振り向いて口を開いた。
「御意。ならば何時頃がよいか?」
二人は互いに空白のスケジュールを教え、またその時ここでに二人の時間を過ごすことを約束した。


それから数ヶ月、二人はそれぞれの雑事をこなしながら自分達の空き時間を探した。
あの丘で二人、それぞれの軍事で起こったこと、愚痴、文句、上司への悪口などを
吐いて叫んでは知らないうちに二人は不思議な感情が芽生えた。
タテジワもクロコも毎日それが楽しみで、上司からの苦情や罰などの苦しみも打ち消してしまうくらいだ。
「最近あいつ変わり者の形跡あり」
「一体何があったのだ?」
「…笑止」

「おーい姐さん、さいきん浮かれてるけどどうしたっすか?」
「え、う、ううん何でもないの」
「へんなの、最近太ったとか?」

825:雄獣厨
07/02/16 07:45:25 aDqCxd+R
だがそんな日は長くは続かない。ある日とうとうタテジワはボスの命令で勇者を倒しに行かなければならなくなったのだ。
こんな落ちこぼれの下っ端魔物が勇者を倒せるわけがない。そうなればどっちみち自分の命はもう長くはないはずである。
前夜、誰もいない踊り場でクロコに事情を話す。
「そうなんだ…でも、貴方にもいつかこの時が来るのは分かってた」
「所詮我らは魔族の下僕の下僕。いやがおう上司にとって奴隷の如く道具のような存在だ」
「せめて一緒に行けたらいいのに…」
「否。お前は戦うように命は下されていない。勝手な行動で連帯的に死刑になりかねん」
「そうね…わかった。でも、こうして話できるのも最後かもしれないから…」
クロコはタテジワの胸板に額をうずめた。その反動で彼もバランスを崩し少しよろけた。
「我がどこにいようと、お前は心の支えだ」
彼女の仕草に答えるように、頭に手を当てささやく。
その自分の言葉にも何故か頬が赤くなり、妙に胸が緊張してしまう。
「さて、明日は早番ゆえ就寝せり。遅刻さればその場で殺される」
「ちょっと待って」
部屋に戻ろうとするタテジワにクロコは差し止めた。
「これ、私だと思って持ってて…遠くに行っても…」
クロコは自分のマントの内側の小物入れから片方のみのピアスを差し出した。
色は光沢のかかった黒色で直径一ミリ程の黒真珠製だった。
「…これは?」
「ここに入る前に買ったやつなの。片方は失くしちゃったんだけど、高かったからちょっともったいなくてね」
タテジワは彼女のピアスをつまみあげるように受け取りズボンのポケットにしまった。
「かたじけない。もし我が生きているばこの新品の装飾品を手にしていたであろう」
「ありがとう、じゃあ明日見送るから…」
「御意。同志よ、命あったらまた会おう」
そう言って二人は踊り場を後にした。その晩中クロコは布団の中で彼のことを考えていた。
彼がいなくなると思うと何故だか切なくなって涙が流れ枕を濡らした。
その頃、どこかの風の精霊が、一匹の魔物によるセリフに悶えいたという。

826:名無しさん@ピンキー
07/02/17 08:16:25 dOvFxlZ4
やっぱククリとかジュジュとかの人キャラほうがいいな
あ名さん ジュジュの粗相話きぼー

827:雄獣厨
07/02/19 10:26:42 +BvLaKef
そして翌朝、タテジワは部隊とともに集合し上司が喝を入れるように宣誓していた。
その中タテジワはまだ余睡があるのかぼーっとしていて演説はあまり耳に入っていなかった。
その様子が隣の同志が気づき、彼の服を引っぱり覚醒させた。危ない危ないと思いながらタテジワは慌てて姿勢を正す。
昨夜クロコにいきなり抱きつかれたときから、自分でも理解できない気持ちが気になってあまり寝付けなかったようだ。
さりげなく上司から視線を外すと、ふと基地庭の草むしりをしているクロコ達が見えた。
その中の一人が彼の様子に気づいたのか小さく手を振った。そいつはまさしく例の昨夜の彼女だった。
相槌を打つようにサインブロックの如くタテジワも遠くにいるクロコを視線に目立たないように口をにやりと歪めながら親指を立てる。
長い演説が終わると、タテジワを含める部隊は颯爽基地を後にしてどこかへ旅立った。

「またいつか…会えるよね…」
そう呟きながら部隊の後姿が見えなくなるまでクロコは静かに見送った。
その背後から誰かが肩を叩いた。振り返ると別の雄クロコが人差し指で彼女の頬を押す。
「アネさーん、やっぱりそうゆうことだったっすねぇ?」
「え、ええとな、何のことかしら?」
クロコは自分と同じ種族の後輩から慌てて後ずさりする。
「最近アネさんの様子がおかしいと思って昨日からつけてたっすよ。まさかあんなネズミに恋とはねぇ」
「ちょ…やめてよ!そんなんじゃないって!!」
クロコは赤面しつつ後輩に否定する。
「まぁどちらにしろあいつらもあと僅かの命っす。いやぁ下っ端はつらいねぇ」
「もうっ!!」
後輩クロコは彼女を茶化すようにわざと言葉を選んだ。雌クロコは照れ隠しに毟った草を投げつけながら彼を追い回す。
「でもねアネさん」
後輩が続けた。
「運命がそのまま続くようにしない手がないってわけじゃないっすよ」
「え?」
後輩は彼女の耳元で小さくささやく
「ちょっとしたルートを知れば、ここの牢を脱出することは簡単っす」
「どういうこと?」
「おれっち、この基地の隅々まで知ってるっすよ。裏道から工事中のところまでね」
後輩クロコはふふんと自慢げに続けた。
「どう?アネさん、今日の昼休みおれっちと部屋で付き合ってくれたら手段を教えてやれるけどなぁ」
後輩の交換条件でクロコは少し悩んだ。この子のお願いって何だろう、もしかしたら痛いことなのかな。
でもこのままではもう彼、タテジワに会えないかもしれない。
いつものようにここと離れた丘で話ができなくなるかもしれない、
仕事場でも隣り合って顔合わせて挨拶も交わしたりできなくなる…
そう思っただけで、クロコは切なさと恐怖で何としてでも彼を助けたくなった。末に後輩の条件を飲むことにした。
「わかったわ」
「よっしゃ!じゃ、昼に部屋で…」
「で、どんなことするの?」
「それはその時がくるまで秘密っす。簡単に教えちゃうと驚かせなくなっておもしろくないっすからね」
「…お願い聞いたら教えてくれるのね?」
「もちろん、約束っす!」
その言葉を胸に、クロコはその時間が来るまで雑業を続けた。

828:雄獣厨
07/02/19 10:28:04 +BvLaKef
そして昼頃、クロコは彼の言われた通り部屋にもどった。
彼女がいる部屋は、複数人数用で部下達はその部屋を供用している。
その傍らのベッドの上に後輩は座って待っていた。
「あ、アネさん来ましたね?おれっちもあまり時間がないんで協力してくださいよ?」
「え、ええ。で、何するの?」
「まぁ、ちょっとこっちに来て座ってくだせぇ」
クロコは彼の言うとおり一緒のベッドに座った。
「じゃあ、ちょっと目をつぶって」
「え、こ、こう?」
彼女を目を閉じた。そして体に何かが圧し掛かる感じがした時、自分の口に何かがへばり付く。
「んうっ!?」
驚いてクロコは目を開くと眼前にドアップの後輩の顔があった。
彼は彼女の口を占領し中を舌でかき回す。
「んっ…むっ!!」
クロコには驚きと困惑のあまり抵抗することもできず後輩の行動を素直に受けることしかできなかった。
しばらくその場には湿ったモノが絡み離れまた絡まると淫らな音だけが流れ続けた
「ちょ、何を…」
最初は困惑のみだった彼女の表情は次第に軽い苦痛にもみえる恍惚を徐々に示すように変化しつつあった。
瞳に大きく写る後輩クロコの顔がふと遠くへと離れていった
「さぁアネさん、この続きをおれっちとする気にはなりましたかい?」
「付き合うってこういうことだったの…」
「だってアネさん、今まで彼氏なんて作ったことなかったでしょ。模範練習」
「そう…でも何か違う気が…」
そういいながらも彼に自分のマントは脱がされ黒い素肌が露になった。
「いやぁ、いい胸してますねアネさん。まずはここをやさしくねぇ」
「あ…」
後輩はクロコの胸元から腹にかけて愛撫する。思わずその感覚にクロコは声を漏らした。
「そんでこうしてあーして…」
「きゃっ、何するのよ…んぁぁ…」
後輩の手は休まず彼女の発達した乳房を揉みしたぎ、刺激を与えていく。
最初は困惑していたクロコも刺激されるにつれ、自分が自分でなくなってしまいそうな感覚に陥っていた。

829:雄獣厨
07/02/19 10:29:47 +BvLaKef
「な、なんか…ヘン…」
「アネさん、こうゆうの始めてっすか?」
羞恥に体が火照りながらも彼女はこくこくと頷いた。
「そりゃちょうどいい。これはほんの序の口っす」
「…えぇ?」
後輩クロコは意地悪っぽくにやついて彼女の太股を開かせる。その真正面には彼女の陰割があった。
「きゃっ!?」
「メインディッシュはここっすよ」
「メイン…」
「ここを口でちゅうーって、ベロ突っ込ませたり、アネさんにとってこの世とは思えないくらいの心地っす。
もちろんここの形が違っても気持ちいいっすけどね」
彼はそっと顔近づけ、彼女のそこに舌を触れようとしたその時だった。
ドタドタと部屋の外で物音がした。その音はこの部屋のドアに近づいてくる。
「?!」
「やばっ、早く着て!」
彼はがばっと彼女のそこに触れる直前、上体を起こしそばにあった彼女のマントを投げ渡す。
彼女も気まずい雰囲気を悟りすぐにマントを着た。
着終わったと同時に、部屋のドアが開いた。他の雄クロコ達が入ってきたのだ。
「はぁはぁ…あ、そこにいたのか」
「や、やぁクロコにクロコ」
「すぐに着てくれって上司が言ってたんだ。お前達の手を借りたいんだよ」
さっきの行為が悟られていないかと、二人は顔を見合わせあった。
「あ、そうか…じゃあおれっち後で行くわ。お前達先に行ってて」
彼はそう言うと先ほどのクロコ達は部屋を後にして走り去っていった。
言ったことを確認すると、後輩は彼女に一枚の紙を渡した。
「じゃあ、そういうことっすから。方法と地図はここに書いてあるっす」
「え、ええありがとう…」
「それ見つからないように気をつけてチェックするっすよ?じゃ、お先っす」
そう言い残し後輩クロコは同僚を追うように部屋を飛び出した。
彼女も今渡された紙を広げ流すように読むと、静かに懐にしまい
誰もいなくなったクロコ専用の部屋を後にし3人の跡を走った。

830:雄獣厨
07/02/23 21:35:30 Lq8pz3RQ
同時刻、タテジワ隊はその頃、見知らぬ森で彷徨っていた。
上官の指示で少数人の班に分かれ、今は3人グループでフィールドを偵察することになっている。
その場、上官からの目が届かなければ行き先の自由を縛られないので逃げるなりすることは可能だが、
彼らの上空には常にダークアイという監視用モンスターが行為を見張っているため不穏な行為はできない。
期間以内で人間を見つけ倒さねば、亡き同志と同じ運命を辿ることとなることを
拒否しつつも彼らは歩き続け、獲物を探す。
「重々無謀なる任務をつけるとは不届き千万」
「いかにも御意」
「……」
「どの道我らとて残り僅かの命。資金を使い果たす煩悩あり」
「同志よ、この近くにメケメケの雄叫びを耳する去来せぬか?」
「……」
「否。上に我らは魔族。人間どもに相手せる資格なき者」
「笑止、もしかすると中に我ら魔族に心を開く人間がおるまい?」
「……」
いつになく彼ららしい内容が単純で重苦しい口調だが、これでも彼ら独自の愚痴である。
しかし、その内の1人は沈黙の連続。あのクロコに心を解き放たれたタテジワだった。
「…同志よ、何故黙っている?」
「……」
その様子に彼の同僚であるタテジワが気付き問う。しかし、返事がない。

831:雄獣厨
07/02/23 21:38:15 Lq8pz3RQ
その様子に彼の同僚であるタテジワが気付き問う。しかし、返事がない。
「同志よ」
「……」
「同志ってば!」
「……っ?」
急な言葉遣いの変化からか、やっと彼は返事に気付き振り向いた。
「同志よ、何やら最近奇怪な態度の疑惑あり。何があった?」
「…………しょ、笑止」
彼はそう言って事実を拒否した。しかし、同僚達にはそのおどついた様子がはっきりしている。
「我らはどの道逝く者。死す前に可能であれば協力せぬことはあるまい」
「いかにも御意。我の思考腺に『きっかけで伝説に残るかもしれない』という思考が去来せり」
ずいずいと二人そろって一人の同志に近づいてくる。
「実は…」
タテジワは同志達にいままでのことをさらけ出した。監視に聞かれぬように注意を払いながら。
事情を聞いた同志はしばらく黙って台詞の案を練る。
「承知せり。同志の気持ちしかと我らの手で叶わせよう」
「誠か同志よ? しかしそのような安易に…」
「笑止。我らはこれまで幾度なく苦労を分かち合ってきた者」
「我の脳裏に『困ったときはお互い様。死ぬなら最期ぐらいすごいことをかませ!』という天の声去来せり」
「……同志よ、かたじけない」
仲間の応援にタテジワは嬉しさを躊躇った。
「さぁさぁ、恋愛に満ちた同志をせめて死力をつくされよ」
「おー!!」
「ど、同志よ、我は別にそのような関係では…!!」
それとともに“恋愛”という言葉に今まで生きてて味わったことのない羞恥心を覚え、
常に気難しい性格の種族の一人である彼はついムキになり反論した。他の二人は道を先走っている。

832:名無しさん@ピンキー
07/03/02 13:43:30 R52uWJWK
ここで魔法陣グルグル関連商品のCM入ります
URLリンク(www.geocities.co.jp)

833:名無しさん@ピンキー
07/03/07 23:58:41 znpiOB/k
age

834:雄獣厨
07/03/09 21:43:35 o2kkPeR6
その夜、一日の仕事を終えたクロコは部屋のベットで横になっていた。
今頃彼、タテジワはどうしているのだろうか…それと
昼間後輩の最後に仕掛けたことが気にかかっていて中々寝付けない。
ここを口で、舌で…そんな言葉が脳裏から出てきた。
隣周りにいる他のクロコ達が寝静まったところを狙い、布団の中で手探りで自分の股間に手が伸びる。
「…!!」
触ったからといって、特にどうと言うわけでもないが
指が敏感な所に触れると、思わず腰を引いてしまう。
クロコは戸惑いを覚えた、だがそれ以上に自分が何を考えているのか分からなかった
どうしていいのか分からない…何だか体が熱い…
「……」
どうしたんだろう…、こんな事は初めてだ…何だか…ヘンな気分…、頭の中がもやもやする…
なぜか触っても触り足りなく、いくら触っても気持ちがおさまらない…
色んな事が頭の中を駆け巡る人には言えないとてもはずかしい事を
クロコは布団にもぐったまま、自分のそこをいじり続けていた。
「ん…んん…」
何だか…触り方を変えると、違う感覚がやってくる…
何と言うんだろう…くすぐったいような…気持ちのいいような…
「んん…くっ……」
指でなぞるだけでなく、そこのくぼみに指を抜き差しをしてみると、味わったことのない感覚に酔いしれる。
だんだん手を動かす速さを大きくしていく
…すごくなんか気持ちいい、すごく……動かすたびに、腰足の痙攣が止まらない。そして…
「はぁっ…あっ…!」
足の間から生暖かくぬるぬるしたようなものが伝わるのが感じた。
あまりの感覚に、私は思わず体を仰け反らせてしまった。
「はあ…はあ…はあ…っ…。」
それと同時に体の力がどんどん抜けていく
一瞬の出来事だった、今の感覚は何だったのか…このぬるぬるは何なのか…
自分の頭の中がぼんやりしている間に、訳もなく急に睡魔が襲い、クロコはその晩眠った。

835:名無しさん@ピンキー
07/03/12 00:53:55 YtjnCwrY
にけとくくりのりあるえっち

「ククリー、なぁもうそろそろいいよな」
「えーっまだ生理終わってないんだけど」

「でも5日目だろ?大丈夫だって」
「だめっおりものが血でにごってるんだから!今日はだめ!」

「だめっていったって、おれがもうだめ!我慢できない!」
「きゃ!も~今回は待ってくれるっていったのに!」

~中略~

「ねぇ、下はあんまり見ないで…」
「いーじゃん、別に。気持ちよくしてあげるからさ」

「だめ~、もう入れようよ…」
「いーからちょっと…」


836:名無しさん@ピンキー
07/03/12 00:58:23 YtjnCwrY

「ん、口の中に何か」
「なに?」

「ククリのあそこ、てぃっしゅついてた」
「だ、だってさっきトイレいったからー!」

「あ、やっぱ血でちょっとにごってる」
「もーいや、入れるなら早く入れてよー」

~中略~

「うー、ククリ…」
「勇者様、あん」

「なーククリもうちょっとあそこ、キュってしてよ」
「え?締まってない??」

「いや、そんなことないけど、力いれてよ。そっちの方が気持ち良いもん」
「う、うーん…こんなかんじ?」

「あ!そうそう…そのまま締め付けてて!」
「が、がんばる…」

~中略~


837:名無しさん@ピンキー
07/03/12 01:04:51 YtjnCwrY
「ねぇー勇者様、ククリのがばがばになったのかなぁ」
「そーだな、やりすぎたかな?」

「やだよー!そんなの…」
「うそうそ。でもバックからの方がいいな。締まるし」

「そーう?」
「うん、なんか。角度的にも。」

「でもククリ、てぃっしゅはとっとけよー」
「もー、だって!シャワーあびたいっていったのに
だめっていったの勇者様よ!」

「だって、早くやりたかったもん」
「もーばか…。生理の時も最初は待ってくれてたのに…」

「っていうかさー、生理中なんだしゴムつけなくていいじゃん」
「だめ!生理中だって妊娠するかもしれないんだよ」

「堅いなぁククリは」
「だって、万が一のことがあったらどうする?」

「万に一つだろ。ないよ。」
「あるの!」

「じゃーいつ生でいれさせてくれんの?」
「えー…(子供作る時があったら)」

838:名無しさん@ピンキー
07/03/12 01:10:39 YtjnCwrY
「まーいいや。今日は寝よう」
「えーもう寝ちゃうの?やだ…」

「なんで?もっとやりたい?ほんとエロいよなーククリって」
「違うー!(最近終わった後抱きしめてくれないなぁ)」

「生理中って興奮するんだろ?いいよ、もう一回しようか」
「もー違う、嫌ー!誰から聞いたのそんなこと」

「え、なんとなく…どっかで(エロ本で)」
「ククリは気分が悪くなっちゃうの。だからほんとはやだ…」

「ちぇー、もりさがるなぁ」
「もー。どうでもいいから早くパンツはいてよ!!」

「めんどくせー。はかせて。ククリ」
「シーツかぶって寝てろ!!」

以上
全く萌えないふたりのやりとりでした

839:名無しさん@ピンキー
07/03/18 14:25:03 cEX23vSU
海外サイト(ってかイタリー??)ダケド、グルグル関連の画像や曲(イタリア語orz)DLできた
URLリンク(www.gurugurugame.altervista.org)

840:名無しさん@ピンキー
07/03/18 21:33:14 h2Ndgk2R
>>818-834で泣いた

841:名無しさん@ピンキー
07/03/19 18:06:15 hbLrnMGx
初心に帰るため読み直してみたがやはり4巻辺りのエロさは秀逸だな

842:名無しさん@ピンキー
07/03/23 23:34:05 /ohSvphf
全編通して結構エロいぜ?
直接のもあればほんのり香る程度のものまで

843:雄獣厨
07/03/28 10:38:31 JtZ4p645
かなり間空けてすいません。とりあえず区切りのいいところまでは投下します!(謝

>>840
感想ありがとうございます。最後は何とかエロになりそうなので。

844:雄獣厨
07/03/28 10:42:37 JtZ4p645
それから2日後の夕方、クロコが厨房の皿洗いをしているところ、覗き窓から怒鳴り声が響き、
前後に付く上司の間に傷だらけで手錠をかけられたタテジワの数人が歩いているのが見えた。
「こらっ!しっかり歩け!!」
一瞬、その内の一人が横目で彼女を見つめていたようにも見えた。彼はそこにいたのだ。
これから彼らは勇者を含む人間に敗れたことを報いにして、その身の命の炎を消される運命に佇んでいる。
しかし、クロコはその時を待っていた。今夜彼を助けるため考えを練っていたのだ。
死んじゃだめよ、待ってて、今助けにいくからね…!!心の中で自分に誓った。

その日の深夜、クロコは寝静まった廊下を静かに駆けていた。
以前、後輩がくれたメモに書いてあることを頼りにマップを記憶し、タテジワの元へ進んでいく。
彼は処刑されるまでに頃合まで牢屋に入れられるため、しばらく時間ができるはず。
メモの通りあらかじめ基地の近くの草原に生えていたネムリソウを採取し、
彼が捕まっているはずの牢屋を前に壁に張り付き除いてみた。
上司が牢の外で数名の死刑囚を見張っていた。
タイミングを見計らってネムリソウを嗅がせて眠らせ、その隙に彼を抜け出させるという寸法だ。
見張り番もボスに長年こき使われ、疲れているのかこくりこくりと首を縦にゆらしていた。
「よし、今だ!」
クロコは小さく叫びネムリソウにマッチの火を点け、牢の部屋へ放り投げた。
草は緑色の煙を立ちながら、ちりちりと燃える。
「うわっ!!なっ、なんだっ!?」
「こ、この匂いは…げほっげほっ……」
すると見張りや牢の中の囚人は煙にむせながら、次々ばたばたと倒れた。
しばらくして部屋からの寝息が聞こえるとクロコは見張りの腰についている鍵をくすね
牢屋の鍵を開け、タテジワネズミ達の部屋へと侵入した。しかし…
「えっと…あ、ど、どうしよう。全員じゃバレちゃうしなあ…」
一つ問題が。今のクロコの観察力では自分の知っているタテジワの顔が
他のタテジワネズミと見分けが付かないのだ。自分はクロコであり他のクロコ達なら見分けが付くのだが…。
ふと一人のタテジワに目移りすると、一瞬光るものが目に映った。
気のせいかと思い視線を少し動かすとやはり同じ場所に小さな輝きが再び映った。
まさかと胸で呟きつつその場を近づき顔に穴が開くように見つめる。
そのタテジワは右耳にピアスを着けていた。そのピアスは小さな黒真珠でできている。
その周りにがびついた体毛に赤黒い塊もこびりついていた。
おそらく彼は耳たぶに穴を開けたことがなく、強引に空け装着したのだろう。
最後に彼と踊り場で話した時に手渡したピアスがまさしく自分のものであると確信すると、
クロコはすぐにネムリソウで熟睡している目当てである一人のタテジワを背負い牢屋を後にする。
もちろん、檻の扉は空けたままにした。見張りが目が覚めるまで後から
少しでも多くの死刑囚が早いものからいつでも抜け出せるようにするためだ。

845:雄獣厨
07/03/28 10:46:41 JtZ4p645
次にクロコは裏出口に向かった。マップに書いてあったことの記憶を掻き出して
通ったこともないルートを進み出口へ近づく。と、出口直前で人影が見えた。
クロコは心臓が飛び出しそうになり足を止め、物陰へ隠れた。
まずい…バレた?ここで一緒に捕まるの…ごめん、失敗しちゃった…
その時彼女に声が小さく降りかかった。
「アネさん」
クロコはおそるおそる音源にふりむく。もう一人のクロコの顔があった。
さっきの人影はあの後輩クロコが彼女らを見迎えるために待ち潜んでいたのである。
「え?」
「へへー、ちょっと物音がしたんでまさかと思ってやしてなー。ほう、これが例の彼っすか」
「べ、別にそんなんじゃ…」
「隠さんでもだいじょうぶって」
「ほんとにもう!」
クロコ同士のやり取りをしているうちに、背中から低いうなり声が聞こえた。
タテジワが目覚ましたのだ。
「あ」
「んー…今日は我が命日、さらばだクロコよ……ってあれ!?」
「ネムリソウの効果が切れたようっすね」
気づけばタテジワは二人のクロコと共に見知らぬエントランスにいた。
「く、クロコか?しかし何ゆえ…」
「しっ、話は後っすよ。さ、アネさん」
音量をおさえるべくタテジワの口を塞ぐ後輩。
「ええ、色々ありがとう。元気でね」
「ああ、アネさんも達者で幸せになってくだせぇ……」
言い終わる刹那、後輩クロコの視線ががくりと外れたような気がした。
「そうはいかんな」
視線の上から声がしたと同時に上に視線を振り向くと、後輩の背後に上官モンスターの姿があった。
「警報が鳴って駆けつけたんだが、お前達か」
上官の右手の前の後輩クロコ、腹部からは剣の先がマントを裂いて腹を貫通していた。
「クロコ!!?」
「…!?」
「さぁ、こいつの用になりたくなければ大人しく捕まってもらおうか」
クロコとタテジワは拒絶なる光景を目のあたりにし、足が竦みあがる。
もちろん事情を詳しく知らないタテジワにとってはなおさらのことである。
後輩クロコは息を絶え絶えにしながらも口を開く。
「あ、アネ…さん……おれっちのことは……いいから…は、早く…にげ……」
「黙れ!!」
上官は右手の剣を横振り、串刺しになっているクロコを一気に引き裂いた。
「がはぁっ!!」
倒れ伏した彼の黒い体はしゅうしゅうと煙を立て消え、オレンジ色のマントのみとなった。
「さぁ、こっちに来い!!…っておろ?」
たった今命の炎が消えたクロコを構っていた内に二人は忽然と姿を消していた。

846:雄獣厨
07/03/28 10:49:09 JtZ4p645
その頃クロコはタテジワと共に基地を極力離れるために平原を全力で駆け抜けていた。
「はぁっはぁっ…友よ、一体どういう風の吹き回し…」
タテジワは息を切らし走りながら彼女に問う。
「今の見て分かったでしょう?貴方を助けに来たの!」
「他の同志はどうするのだ?」
「大丈夫。チャンスを伺わせて逃げられるようにしてあるから」
「……御意」
彼女にはまだ何か策があるのだろうと今は黙って信じた。

しばらく走りぬけ、二人はとある坂上の崖っぷちまで足を休めた。
走った後を振り返ってみると夜で光がないのか、何も見えない。
耳に入るのは滝の落ちる音だけだ。安堵を悟ると、二人は腰を下ろし息を整える。
「はぁはぁ…… だいじょうぶタテジワ…?」
「ぎょ、御意……」
「ここまでくればもう大丈夫かな…」
「…されど、我が思うにそう簡易に諦める兵士ではないという思考あり」
その休息のつかの間だった。暗闇の中から物陰が近づいてくる。
基地で後輩クロコを切り捨てたあの上官の一味だ。タテジワの勘は当たっていた。
「当たりだ。よく経験をつんでいるな」
上官の周りには数匹のダークアイが構えている。
「ボスへの忠誠はここへ来るときから誓っているはずだ。地から去る者は反逆者とみなす」
その言葉にクロコは反論する。
「副隊!おかしいと思わないんですか?」
「何?」
「ボスであろうとものが、落第者を殺したり、こき使ったり差別したりして…私達足軽はペットじゃありません!」
「うるさい、上官に逆らうか!!その口引き裂いてやる!ゆけダークアイ!!」
上司の指令にダークアイは隊列を換えタテジワ達を睨む。
「構えてタテジワ!」
「ぎょ、御意」
クロコは左手の指先を鋭い鉤爪に変化させ、タテジワはその辺に落ちている手頃な木の枝を拾い戦闘で槍を振るう時と同様に構える。

847:雄獣厨
07/03/28 10:53:33 JtZ4p645
「ふん、無駄な抵抗を…」
「笑止!」
タテジワが棒を振るい一匹のダークアイを突いた。ダメージを受けたダークアイはへろへろと地に伏した。
2匹目のダークアイの反撃。一斉に一つ目からビームが発射される。
「ぎょっ!?」
タテジワは時々転びながらもうまい具合に避ける。
「お前は中々見込みのある戦力だと思ったが…残念だ」
「ふ、副隊、いくら何でもこれは…」
「当然の報いだ。素直に失敗を償えばよいものを」
話しかけられ気を緩めた隙にまたビームが放たれた。その光線はタテジワに命中した。
「ぐあっ!!」
幸い彼の腕は掠めた程度で済んだ。当たったところから煙が立ち獣毛が剥げ皮膚が焼け爛れている。
罪悪感、屈辱、苦痛、恐怖が混じりタテジワは震えながら棒を握り直す。
「どうした、観念したのか」
上司の声に負けじと、痛みに耐えつつ連射されるビームを必死にかわしながらまたもう一匹のダークアイに立ち向かう。
飛びついて棒とビームが一斉同時に出た。まさに相打ちである。
棒で突かれたダークアイは突き飛ばされ地面に舞い落ち、タテジワは腰辺りにビームを触れ、着地に失敗しながら転ぶ。
「うっ…!」
光線で焼かれた箇所押さえながら彼は棒に寄りかかり立ち上がった。
打たれた所からは服と獣毛が焼かれ抑えてる指の間から赤い液体のような物が付いてかすかに煙が立つ。
「ん? おい、もう一人はどこにいった?」
上官の言葉にん?そういえばと思いながら辺りを見渡すとクロコの姿がない。
まさか、この後ろの滝に落ちたのか…?と考えたくもない予想をしていた刹那。
ザシュザシュ…!! 余所見をしたまま物を引っかく音が耳に入る。
タテジワは首を元に戻す。ふとみるとダークアイの数匹が着地して伸びていた。
その傍にクロコは膝まつき鉤爪を元の手の形に戻した。
空上高くジャンプしダークアイを引き裂いたのはクロコである。
「残ったのは貴方一人だけです…」
「くっ…」
もう目の前のダークアイは全て片付いた。その一部始終を見た上官は後ずさりをする。

848:雄獣厨
07/03/28 10:55:10 JtZ4p645
「おのれ…、そこで待ってろ!すぐに応援を呼ぶからな!!」
そう言い残し上官は二人の前を去った。
「はぁはぁ…やった…?」
疲労と安堵感でクロコは腰をつく。
「否。このまま基地に帰って報告する気だ。この基地が近くでは逃げる時間も間に合うまいしもっと数が多いことだろう」
後ろにある崖を目にしながらタテジワが口を開いた。
「友よ。このままではいつかやられる。方法はただ一つ、この滝を飛ぶことだ」
「そんな!こんな激流じゃ助からないわよ!!」
「逃げ道はなく副隊は我らを見逃すつもりもない。汝はそんなに臆病な性質ではないはず」
「でも……」
「このままではいずれやられる。早く心を決せよ。過去の同志とともに運命を歩む気か?」
それもそうだ。運命を受け入れようとした彼は自ら救いを求めていないのに
こうした騒ぎが起こった原点はクロコが始めたことだ。
もっとも先ほど上官の手によって命を絶った後輩のアドバイスによるものだが。 
ここで死ねば全てが無駄になってしまう。クロコは決心してタテジワに従うことにした。
「…わかった。それしか方法はないかもね」
「…御意」
タテジワは暗闇の彼方の森に視線を向けた。
「もし我らが生き延び離ればなれになってしまったらあの大樹に戻り再会しよう」
「…うん。いつもの二人だけのあの丘…」
「さて行くぞ」
「ええ」
二人は呼吸を整え手を握りながら、崖へ飛び込んだ。急降下の末、滝の壷へと沈んでいく。
生き延びたらまたあの丘でたっぷりの時間でたっぷりの話ができることを祈りながら…。

849:名無しさん@ピンキー
07/04/02 03:51:17 46WZTUwc
そろそろあげ

850:雄獣厨
07/04/06 22:17:07 3GCRkJBD
流されてどんなに時間が経ったのだろうか。
全身に締め付けられるような冷気、ひりひりと疼く火傷、息が詰まるような圧迫感、
そして前面顔面に凸凹して押さえつけられる感触…
段々呼吸が苦しくなり思わず背を反り曲げる。
「っはぁっ…!! うっげほっがほ…」
水面から起き上がったのはタテジワだった。
喉奥に入った冷水に咽る。顔から滴る水を拭い目をこすった。
自分では全く検討のつかない河原に這いていた。
「ここは一体…」
水を吸い重くなった衣類を見につけながら河原の上を立つ。
「友よ!! いずこだ!!?」
濃い水しぶきの霧の中、彼女の名を叫ぶ。
ふと見ると霧の向うから橙色の布のような物が水面に浮いていた。
ひりつくケガを堪えながらそこに駆寄る。仰向けに倒れていたクロコだった。
彼女は上半身は陸地に置いており、着水しているのは下半身のみである。
「しっかりしろっ、おい!」
びしょ濡れの彼女を揺すりながら呼びかける。
我を忘れて小難しい言葉遣いを気にすることも間もならない。
「ん…う…かはぁっ…っ!」
口から水を溢れ吐き出しながらクロコは意識を取り戻した。
「はぁっはぁっはぁ…こ、ここは…」
「分からん…されど共に無事で何よりである」
タテジワは彼女の生存が確かと思うと胸を撫で下ろした。
「どっか休めるところないかな…」
クロコは呟いた。この激流から生き延びる確立は低かったとしても
追っ手がつけられていないるとも言いきれない。そうなればこのままじっとしているのは危険だ。
二人は方を貸し合って岸へ渡った。しかし体重を支えているのはクロコの方である。
タテジワはさっきの戦いで傷を負い、まともに歩けないのである。
時間をかけ足を引きずるように歩き続けた末に、祠のようなものを見つけそこへ入りしばらく休むことにした。
「はぁはぁ…大丈夫?」
「御意…」
彼も額に汗が浮き出ている。無事に到着したと思いクロコが彼をそっと手放すとタテジワはどっと尻餅をつく。
「ほ、ほんとに大丈夫!!?」
彼女は駆け寄り顔色の様子を覗く。
「わ、我の身にかくも擽りの如く冷気と怠惰感が駆け巡れたり……」
あまりにもタテジワの顔色が悪く辛そうなのでクロコは彼の額に触れてみる。
熱い。微熱がある。傷口から細菌が侵入したのか、それとも冷水で体が冷えたのか、
どちらにしろ彼を少しでも楽にしなくてはと、クロコはマントの内側の小物入れを探り保温が出来そうなものを手探りした。

851:雄獣厨
07/04/06 22:23:31 3GCRkJBD
その間に隣から金属音がした。ちらりと横目でみると、タテジワはアーマーを外しだし、下に着ているシャツも脱ぎ水気を絞っていた。
石床に水滴がポタポタと落ちる。その雫は少しクロコの膝にもかかる。
「あ…、脱いじゃって寒くない?」
「笑止。濡れたまま寝入るば余計に体力を消耗せり」
「…そう」
「御意。兵士の知恵なり」
そう言い壁に手をかけ足をふら付かせながら手頃な突起にシャツを引っ掛ける。アーマーはその場に置いたままだ。
「あ、あった…けどちょっと湿ってるけど…」
クロコが小物入れから取り出したのは包帯、火種、塗り薬などの簡単な救急用具だった。
「ほう、用意がよいな」
「えへへ、軍医とかやってるから…」
そういいながらクロコもマントを脱ぎだした。
「お、おい同志よそんなところで!」
予想もつかない展開にタテジワはギョッとした。
こんなところで直々に女性の脱衣が至近距離で目にしてしまうのは生まれて初めてだ。
「だって、濡れたまま休んだら余計疲れるって今言ったじゃない。それに誰もいないし」
恥らうように自分の湿ったマントで胸を隠しながら答える。
顔をそらしつつちらちらと彼女の姿を横目で見、よい体をしているなと思いつつ
タテジワは微熱で頭がぼんやりしながらも彼女の持ち合わせと度胸に驚き感心する。
しばらく落ち着いて、上半身裸の彼の腕が気になるクロコ。
「傷、ちょっとみせて…?」
「こ、これしきの傷など…」
タテジワはそっぽを向き腕の傷を余った手で隠した。
「だめ。傷からバイキンが入ってる可能性があるのよ。その発熱だってその原因かもしれないわ」
彼女の説得力にしぶしぶ火傷して剥げている腕を伸ばす。
「組織にウミができちゃうじゃない。ちょっと待って、今薬を…」
「う…ぐっ」
彼女に薬を塗られ触れる都度に痛みだす傷に耐えるタテジワ。
まずは先に目に入った腕の傷に薬を塗り包帯で巻くクロコ。
「他にはない?」
「そ、その…足が」
「足?」
彼が訴えた足に視線を移す。ズボンは腰から内側まで焼け破れており下着まで貫通していることに違いない。
「ちょっと下ろちゃっていいかな?」
彼女が尋ねるとタテジワはぎょっとした。こんなところで秘所を含む下半身を露にするとは流石にしたことがない。
それがだんだん恥ずかしくなってきたが…

852:雄獣厨
07/04/06 22:28:03 3GCRkJBD
「……許可す」
タテジワは顔をそらしながらおずおず承諾し終えないうちにクロコはゆっくり彼のベルトを外し下着と一緒に下ろしていく。
下半身が腰から露になっていき、ビームで受けた傷は腰から内太ももまでラインを描くように負っていた。
そのライン端の下腹部には他の毛皮より少し長い毛皮とその真下に鼠色の獣毛に覆われた弛緩している雄のモノがあった。
一つダメージを受ける箇所を間違えれば、女性には理解できない激痛にタテジワは悶絶していたことだろう。
「えっ」
「む、ど、どうした?」
「い、いえ、何でもない…」
クロコはふといつぞや自分の後輩のことを思い出した。そう、以前快楽というものを教えられること…
そしてここが一番メインな所だと…後輩の手でやる前に自分の手でしたところ…
そこがそことない快感を味わうところ… しかし自分のモノとは何か形が違うような気がする…
自分は穴… 彼は突起…… もしかして… …はっ、いけない、私なに考えてたんだろ。
気にはかかるが今はそんな変なことを考えてる場合じゃないと言い聞かせ
とりあえず塗っとけとクロコは彼の足の傷に薬を塗りたくる。
「がっ…ぐっ……っ、さるば、もうちと軽めに…してくれるば有難い……」
「あ、ごめん」
塗られてまたタテジワも痛みに反応し体を痙攣させる。
共に股関節にまで指が近づく都度、腰の奥から甘い電流のようなものが流れてくるのを感じた。
続いて包帯を巻く作業にうつり、塗ったところを覆うようにぐるぐると太ももから足の付け根にかけて巻きつける。
「……っ」
タテジワがまた反応し体をぴくりと動かす。
「あ、ごめん、痛む?」
「否。痛感ではない…」
毛が焼かれ地肌がむき出しになっているためか包帯の肌触りが妙に心地よく
巻かれる都度に引いている包帯が知らず知らずにタテジワのそこに当たってしまうのだ。
故にそこはさっきよりも大きく膨れ充血し脈を打ち先端に突起のような赤い肉色が顔を出している。
「……」
その様子をクロコは足腰に巻き終えピンで止めながら先ほどから彼のそこが気にかかり横目で観察している。
どうしてだろう… あの時と同じように… 感じてるの… すごく… 何かひくひくして… 気持ち悪いような可愛いような…
気になる気持ちを抑えきれずピンを止めるふりをして余った手で彼のそこに手を伸ばす。
触ったからといって、特にどうと言うわけでもないはずと軽い気持ちで。
指が敏感な所に触れると、タテジワは思わず腰を引いてしまう。
「…ん…」
二人は戸惑いを覚えた、だがそれ以上にお互いが何を考えているのか分からなかった。
どうしていいのか分からない…何だか互い体が熱い…互いに妙に可憐に見えて…クロコの脳裏にまたあの時のことが甦った。
皆が寝静まった夜、後輩が最後にやり過ごしたこと、気にかかって自分で自分のそこを弄っていたこと。
そこを弄り続けると妙な感覚に溺れてしまうこと……性別による形が違っても感覚は同じなのを悟る。
クロコは無性にタテジワのそこをしつこく弄り続ける。

853:雄獣厨
07/04/06 22:30:56 3GCRkJBD
「うっ… 同志よ、何を…あぁっ…!!」
指で筋をなぞり握り擦り、口にくわえ吸い付き舌を動かすと、どんどん硬さを増していく。
タテジワは腰をびくびく痙攣させながら、この世とない快感に蝕まれていた。
男女二人のみの状況でどぎまぎしていた様子から、おそらく彼もこんなことは経験したことがないようだ。
その様子を見ながらクロコも知らず知らずに余った手で自ら自分の秘所にも愛撫、抜き差ししている。
とても人には伝えがたい感覚、恐怖、廉恥が二人の脳に交じり合う。
「はぁ…はぁ…っ ん…ぐぅ…」
「あっ…はぅっ…!!ど、同志…」
祠の中でピチャピチャと淫らな音が響き二人とも顔が羞恥に赤くなり呼吸も荒くなる。
といっても、クロコは肌黒のためあまり目立たず、タテジワの方は獣毛で覆われて地肌が隠れてるため
見ただけでは分からないが、自分自身らの熱る全身から互いにそうなのだろうと気付いた。
クロコはタテジワの全身を自分の鏡位置に覆いかぶさるように乗っかる。
タテジワには彼女の水滴の摩擦でべとついた肌の感触、クロコには彼の少し湿った毛皮の感触、互いの体温、鼓動が伝わり感じあう。
「んっぅ…」
「ぎょっ…ぃ」
そして互いのものを接触し、クロコは自分のそこをタテジワの完全に硬直したものを入れてみようと試みる。
「くっ…よ、よせ同志っ… そのようなもの入るわけが…」
「い、いや…」
タテジワの制止を押し切り彼女は首を横に降り、尖った先から少しずつ入れていく。
「…んっ」
「あぁ…あ…」
「ご、ごめん…ね… あまりにも…よくて…」
「………致し方ない……」
これではキリがないと思ったタテジワはクロコのすることに答えてやろうかと思い勢いよく腰を前に突き出す。
「ああっ!!」
「うっ!!」
「……はぁっはぁ…」
「す、すまない… 痛むか?」
力加減を間違ってしまったのか、突然悲鳴をあげたクロコに伺う。
「ご、ごめん…だいじょうぶ…。 大きいからびっくりした…だけ…」
これしきのもので大と言うば我の仲間のは……
彼女の言葉にタテジワはふと昔の同志達と入浴していたことを思い出したがタテジワは言わないことにした。
それにしても何故自分達はいつの間にこんなことをやっているのだろうと
疑問を浮かべつつも知らず知らずに腰を動かし飢えを体温と快感で施す。
「あ… う……」
タテジワは体の奥から何かが熱を持ちこみ上げてくるのが感じた。
腰骨が砕けそうになるというのに、腰の振りが止まらない。快感が二人の理性を狂わせていく。
「うっ…はぁっはぁ…」
「んぁぁっ…っ!!」
やがて二人の快楽は頂点に達しタテジワは硬く背を反らした刹那、彼女の中で彼の生温かい粘液がどくどくと脈を打ちながら入ってくる。
クロコも彼に乗っかったまま上体を伏せ果てた。
敷かれているタテジワの内太股からは練乳のような体液が股を伝い石床に垂れ落ちる。
「はぁっはぁ…っ…」
興奮が冷めた倦怠感。 襲い掛かってくる睡魔。 二人の意識は暗い場所へと沈んでいった。

854:雄獣厨
07/04/06 22:42:41 3GCRkJBD
気付くと洞窟の出口から小鳥の鳴き声と朝焼けの光が差し込んでいる。
無意識に閉じていた目を開く。瞼は重くやや視覚がぼやけているようだ。
味わったことのない快感と水温による体力消耗により昨夜の営みが終わった後
すぐに気絶しながら寝入ってしまったようだ。
「友よ、おい」
最初に目覚めたタテジワは自分の上に乗っかっているクロコを揺すり起こそうとした。
その際、昨夜から刺さったままの自分のそこが音との振動で微動する。
それに反応したのか、夢心地でクロコも微小に眉間を歪めたが、夢から覚める気配がない。
しばらくしたらどうせ起きるだろうとタテジワは彼女のそこから引き抜き自分の隣に移させた。
自分のそこは水飴の如く糸を引き、体液で日光がぎらぎらと反射していた。
敵襲はいないか確認しながらタテジワは祠の外へ出た。
そことない快晴の空の太陽の光が彼の視界を眩ませる。
安全を確信するとタテジワは生まれたときのままの姿で自分達の流れ着いた河原に入り
クロコが施してくれた体に巻きついている包帯を外し始めた。
包帯で隠された戦いの跡の体毛は禿げていたままだったが傷口はすっかり塞がり腫れも引っ込んでいた。
薬と血液で汚れた包帯を水に浸し、自らの体を擦り汚れを落とす。
初春の冷水が体中を伝い、冷たさが足に痺れと傷が痛みを襲うが基地で日夜こき使われる苦しみに比べれば大したことはない。
「うう、ちめたっさむっ…」
水濡れた全裸全身が北のそよ風を受け、思わず自分らしくない口を滑らす。
さりげなく横目をすると人影が立っていた。眠っているはずのクロコだった。
彼女は自分のマントで前の胸からしたを隠しながら立っていた。
クロコは何時から自分の一部始終を見ていたのかタテジワは驚いて思わず包帯を持った両手で股間を隠す。
両手はそのまま、彼女のもとへ近づき岸に上がった。
「友よ、いつ目覚めた?」
「い、今だけど…」
クロコは顔を背けながら目線を彼をちらちらと目移りしている。
昨夜の営みにより異性との付き合いに羞恥心が芽生えたのだろうか。
そうなれば誰もいない二人だけの空間とはいえ表でこの格好では流石にまずい。
タテジワの頬が羞恥に赤くなる。獣毛に素肌を覆われているもののクロコには分かった。
クロコはやや自分より身長の高い彼に抱きついてささやく。持っていたマントははらりと地に落ちた。
「タテジワ…」
「う…」
タテジワの肋骨辺りに柔らかなものが当たるのが感じた。クロコの小さく膨らんだ胸である。
「お、おい…友よ」
「ううん、何でもない」
二人はそのままじっと抱きついたままだった。

855:雄獣厨
07/04/06 22:46:11 3GCRkJBD
しばらくして二人は祠に戻り各々着替え、これからどうするか二人きり話し合う。
「さて、どうしたものかな」
「えっと…どうしよう…基地だって私達の家だしね…」
「基地か…」
「…あ、ごめん。私のわがままでここまで…」
タテジワは基地にいたときに一緒にいた同志達の顔が思い浮かぶ。
「否。汝は我のために…」
「……」
「我が同志も言っていた。何があろうとも我々は味方だと」
彼のフォローでクロコは反省と後悔とともに黙ったままだった。
「友よ」
タテジワが口を開く。
「戻っても斬り捨てられ我らは行く宛なし。かくなる上は宛てもなき放浪せざるおえぬ」
「……」
「友よ。元はといえば汝が起したことだ。それなりの覚悟はできてあるまい?」
クロコは静かにうなずいて承諾した。確かにタテジワの運命を変えたのは自分だからだ。
この先昨夜の危険な戦闘によりも危険なことが起きることが
二人一緒なら何でも乗り越えられるとクロコは信じていた。
「分かってる。あんな奴からやっと逃げ出せたんだもん。それに…」
「それに…何だ?」
「あの子の犠牲は無駄にしない。二人一緒にどこかで幸せを探すの!」
「…御意」
タテジワはふっと微笑み、クロコは浮かれ気味で静かにはしゃいでいる。
祠の石床に残った温もりを後にして、二人は大快晴の日の下新たな旅道を彷徨いながら歩みだした。

856:雄獣厨
07/04/06 22:50:19 3GCRkJBD

後書き。

これで第一部は一応完結ってことで。
実は可能であれば後編の2部3部とかもやるかもしれません。
ネタバレすると最終的には約束の地でボスとネズミが
相打ちになる結果ですがその前がアイデア不足です。
なにかアイデアやこうしたほうがいい考えが
あったら指摘おねがいします。 最後に…私って邪道?

857:名無しさん@ピンキー
07/04/13 22:55:37 Y6mFvvh1
hosyu

858:名無しさん@ピンキー
07/04/19 02:27:03 CAfH3/AL
【キタキタおやじは力をためている!】

859:名無しさん@ピンキー
07/04/24 23:18:58 M+glCyQp
>>856
久しぶりに来た 投下乙
邪道というより感想に困る

860:名無しさん@ピンキー
07/04/29 17:37:08 aobWur/p
保守

861:名無しさん@ピンキー
07/04/29 23:54:05 pC3tk8sl
保守するくらいなら雑談を振るとかしてくれ。

これは、しがない書き手としての意見だが、書き手は雑談の中から
スレの需要やSSに使えるネタを拾ったり投下のタイミングを窺ったりするから
こんな葬式みたいな空気では反応が望めなかったり気まずかったりするせいで
どうしても投下し難いというか、ブレーキをかけてしまう。
そういう職人は案外多いから、保守するだけでは状況は変わらないぞ。


俺も何かネタがあれば振りたいところだが、残念ながら何も思いつかんかった。

862:名無しさん@ピンキー
07/04/30 18:36:48 3yOmComG
ミグたんのチンチンを入れるための穴ぼこは
もう完成しているのだろうか・・・(;´Д`)ハァハァ

863:雄獣厨
07/05/01 21:11:33 aJ+x8gUr
んー、続きのネタも思いつかないし過疎して職人さんがいないみたいなので。
前レスで打ち切ってしまった奴を投下。

864:雄獣厨
07/05/01 21:16:21 aJ+x8gUr
それは魔王ギリが封印されてから数ヵ月後の話だった。
ニケ達を始めとするアラハビカの住人達はつかの間の平穏な生活を取り戻していた。
ある日アラハビカの中心街のバザールではとあるトカゲの一郎と称される商人は
なかなか客が来ないからと退屈しながらため息をついていた。が、その時彼に声が掛けられた。

「御免」
「ん、いらっしゃい。なんか用か?」

彼に声を掛けたのは3人のタテジワネズミだった。客として訪れたのだろうか。

「御意。我らは『えっちなほん』というものを探索している」
「はぁ?お前もそうゆう趣味だったのか?」

商人は彼らの問答に唖然する

「否。カヤ様からの使いにて調達して参った」
「購入するが我ら、カヤ様からの任務なり」

無表情で直情的な問答を放つ3人に商人は少々たどたどしい口調で対応する。
兵士の任務とはいえこいつら何も感じないのだろうか?と思いつつもカウンターの席を外れた

「あ、ああ分かった。じゃあちょっとこっちについてきてくれ」

商人はタテジワネズミ達を別の部屋へ連れ込み、扉の表に関係者以外立ち入り禁止と書かれた
プレートを掛け、誰もいないのを確認しつつ自らも部屋に入り扉のノブに触れた。

865:雄獣厨
07/05/01 21:19:14 aJ+x8gUr
「あ、タテジワでし!」

それと同時に店のオープンエリアから4人の姿を発見したチクリ魔とサーチアイが現れた。
商人はギョッとする。

「これはチクリ魔様」

それに対しタテジワ達は彼女に敬礼する。

「こんな小さい店で何やってるでしか」

敬礼するような声で恥じらいもなくチクリ魔の質問に答える。

「我々は任務遂行中です」
「えっちなほん購入せり」
「御意!」
「へぇ~あんた達も見かけによらずそんなことに興味があったでしか!!タテジワの趣味がまたひとつ判明したでし」

それを聞いて早速チクリノートに書き込む彼女にトカゲの一郎はやれやれと言った表情でタテジワネズミ達の代わりに答えた。

「こいつらがそんな奴に見えるかい?カヤとかいう魔族に頼まれて来たんだとよ」
「そうだったんでしか。まぁ考えてみればタテジワに限ってそれはねぇ」
「笑止」

チクリノートに書き込んだことを消しゴムで訂正するチクリ魔。
今の所彼女が判明しているのは、あのスケベな勇者のニケと
グルグル使いに気のあるレイドだけぐらいだと思っていたチクリ魔は少しホッとした。

866:雄獣厨
07/05/01 21:21:17 aJ+x8gUr
「タテジワは分かってないみたいだし、あんた選んでやるでし」
「ああわかったよ、子供は帰った帰った。……さーて、何がいいかなぁ…」

チクリ魔はサーチアイに乗っかり基地へ帰り、金庫の下にあった一冊の本を取り出す。
表紙を見るとかなり独特の雰囲気を醸し出していた。タテジワネズミ達は首を傾げながらそれを見詰めていた。

「まぁ、お前さんらの年なら見ても悪くはないと思うがな」

トカゲの一郎はそそくさと本を紙袋に入れる。
タテジワネズミの1人はカヤから貰った代金を手渡すと紙袋を受け取った。


そしてその夕方、アラハビカの中の住宅地にある元ギリ軍基地。
タテジワネズミ達は各々の装備を外しエプロンを着、夕食の支度をしていた。
今食卓にいるのはチクリ魔ひとり。レイドは今朝から魔学に没頭しており、
カヤはアラハビカ近所の仔魔物を集めて魔法を教えるのが日課であった。
チクリ魔はサラダのトマトを頬張りながら今2人何しているのか監視してこいと
送り出したサーチアイの帰りを待っていた。

「ギリ様が封印されてから数ヶ月レイド様は何をしておられるか」
「笑止。レイド様ならば次の手を考えて頂けよう」
「それにしてもカヤ様はなにゆえに子供の魔物に魔法を伝授するようになったのか」
「いかにも御意。どうせなら我らの方が有能であろうに」
「カヤ様とて無力な子供を贔屓するとは笑止千万」

867:雄獣厨
07/05/01 21:22:47 aJ+x8gUr
3人の薄っぺらで独りよがりな内容のつぶやきに腹立ちつつもチクリ魔は夕食を済ませ書斎で今日の情報の整理を始めた。
それから一時間後。

「チクリ魔様、前部屋の清掃終わりました」
「ん?あー、ご苦労でし」

タテジワネズミの一人はチクリ魔に報告するために書斎へやってきた。
チクリ魔はちょうどその時に情報の整理を終えたところだ。
互いの仕事が終わり、片付けをしている最中にタテジワネズミはチクリ魔に質問した。

「チクリ魔様、『ふぇらちお』とは何ですか?」
「!!!?」

突然のことに驚きを隠せないチクリ魔は口の前に人差し指を当てて静かにするように促した。
廊下に顔を出して誰もいないことを確認すると急いで全ての扉を閉めた。
ホッと胸を撫で下ろす彼女にタテジワネズミは疑問符を浮かべる。

「それ、どこから知ったでしか!?」
「さっきのカヤ様の本に書いてありました」
(やっぱり…)

静かに答えた。

「あ、あの、か、カヤ様に訊けばいい答えが返ってくると思うでしよ…?」
「カヤ様はいませんし、レイド様も『忙しいから邪魔するな』と、だったら情報通のチクリ魔様なら知ってるかもしれないと思いました」

868:雄獣厨
07/05/01 21:24:15 aJ+x8gUr
確かにチクリ魔はギリ軍の情報収集役として働いていたので、もちろんそんな意味は知っていた。
しかし羞恥により中々言い出せない。

「えーと…だからその。アレを、口で…するんでし」

あまり説明したくないのが本心だったが、手ぶりを付けて極力言葉を使わずに教える。
だがタテジワネズミはなかなか理解ができなかった。
そして追い討ちをかけるように続けて彼は思いもしない事を言ってきた。

「うまく説明できないのなら、どうかやってみてくださいネズ」
「へ?!」

いくら誰も居ないとは言え、いきなりそんな事を言ってくるのは余程任務に飢えている哀れな人だなあと思った。
だが、チクリ魔自身も冬場はタテジワが眠っているベットにこっそり侵入して獣毛に包まれた生足に挟まって眠ることがよくあった。
その際布団の中で妙に薄い布の中にある柔らかいものが頬や頭に当たる感触の記憶が甦ると何故か胸が熱くなる。
彼女はゆっくりと聞き返した。

「どうか伝授を!」
「本当に・・・いいんでしか?」
「御意!」

チクリ魔はタテジワネズミの正面で立ち、彼の下腹部に顔を近づける。
ローブを捲り下着を引き降ろす。確かにそこには彼の性器があった。

「え…っ」

いつも堅苦しい表情のタテジワネズミの頬が紅潮し、おもわず声を上げる。

869:雄獣厨
07/05/01 21:25:55 aJ+x8gUr
(タテジワのってこんな……)

普段は見ることの出来ないそれに少し驚いた。
痛くしないように優しく指で握り軽く扱いて、裏筋を軽く舌で行き来する。

「くっ…!」

無論人にしたことは無いが、思っていたよりも反応を示していて安心感とはまた『別のもの』が浮かんでくる。
タテジワの赤く硬く顔を出したそれを口の奥に入れ、完全に口に含む。そして大きな音を立てて吸い上げた。
棒付きキャンディを食べるように口内全体で舐めてゆく。自慰行為すらしたことのない彼にとっては十分すぎるほどであった。

「ふお…ぉッ!…はう…ぁ」

彼に似合わない女々しい喘ぎ声といつイきそうか分からない様子を見ると、自分の体もつい反応してしまいそうだ。
その想いを振り切って愛撫へと集中する。さっきよりも丁寧に先端から根元へと移動させる。
時々強く吸い上げ先端を締め付け時折上目でタテジワネズミの様子を覗う。
羞恥と快感に頬を赤くして必死に耐えているのを確認するとまた愛撫を続けた。

「ふぁ…んくっ…、ち、チクリ魔様…ひあぁぁッ……!?」

小刻みに震えていた体が硬く反り、タテジワネズミからチクリ魔の口の中へと注ぎ込まれる。
それを残さず飲み込もうとしたが、勢いが強くて少しだけ口の周りに飛び散った。

「はぁっはぁっ…」
「わかったでしか?こうゆうのを『フェラチオ』って言うんでし」

タテジワネズミは快楽から全身の力が抜け、へなへなと腰を落とす。
飲み込みきれなかった雫を指で拭って口で舐る。その時だった。

870:雄獣厨
07/05/01 21:28:13 aJ+x8gUr
タテジワネズミの中の何かが途切れ、息を切らしながらタテジワネズミはチクリ魔へと詰め寄る。
彼女を床に押し倒し、ワンピースの下へ貌を入れる。

「きゃぁ!?な、何するでしか!!」

タテジワネズミは催眠術にかかったような貌を見せながらチクリ魔に言い聞かせた。

「伝授のお礼です。この感覚、チクリ魔様も味わえば…淡雪の如し……」
「や、やめるでし!」

チクリ魔は身をよじり逃れようとするが、タテジワネズミの体重に押しつぶされて中々身動きができない。
その間も彼女の下着がタテジワネズミの前歯に引っかかりゆっくりと取り払われていく感覚をチクリ魔はただ見詰めていた。
自分でも顔が熱くなっているのが分かる。タテジワネズミの荒い吐息が彼女の性器に触れる。
既に少し濡れてしまっている割れ目に触られると小さな体が跳ねる。

「あっ、あたいにそんなことして… ただで済むと思ってる…でしか…」

タテジワの顔が近づきペロペロと舐め始める。ピチャピチャと音がするのが妙によく聞こえてくる。

「やっ…それは『フェラチオ』じゃ…は…ぁん」

発情してしまった人獣は耳に入っておらず、本能的に夢中になって秘部を舐め続ける。
ぎこちなさが返ってチクリ魔の興奮を誘っている。
ただ舐めるだけでは飽き足らず、前歯で甘く噛んで豆を刺激し舌を奥へと入れてくる。
その大胆な行動に彼女の内に秘めていた感情が溢れだす。

871:雄獣厨
07/05/01 21:29:14 aJ+x8gUr
「あっ、やっ…あんたにそんなことされると…あたい……」

舐めるのを止め、今度は吸い上げる。これまでなかった快感に身を振るえさせた。
タテジワネズミに喰われ込まれそうになりながら喘ぐ。
そんな自分が今ここの部屋にはいないサーチアイに監視されているを想像すると顔から火が出そうなほど恥ずかしくなる。
情報収集役である自分がこんな廉恥な情報を作り、上司に知られたらチクリ魔自身のイメージが台無しになること間違いないであろう。
しかしあえてそのことは忘れて今は貴重なこの時間を精一杯過ごそうと思った。

暫く時は流れ―そして、無情にもその時間はここまでとなった。

「ち、チクリ魔様…」
「はぁはぁ……タテジワ…」

顔を赤くさせながら名前を呼ぶ。
そして快楽から消耗した体力を振り絞って上体を起こし
しゃがんでいる彼の唇を奪った。

生まれて初めての発情が冷めてきた彼にもそれが何か分かった。チクリ魔は唇を離し小さくささやいた。

「このことは、二人だけの極秘情報でしよ」
「御意」

満天の笑みを見せると、タテジワネズミも普段誰にも見せない微笑を見せてくれた。
暖かい雰囲気が二人を祝福するように包み込んだ。
これは二人しか知らないある夕闇のひと時である。

872:名無しさん@ピンキー
07/05/04 07:54:21 1//LPQUL
純愛系のニケXククリがみたい

873:ギップル
07/05/04 13:28:46 d9xMeN/l
く・クサッ

874:名無しさん@ピンキー
07/05/04 13:41:53 gsIvIrak
雄獣氏の作品はモンスターを頭の中で擬人化して
読むものなの?


875:名無しさん@ピンキー
07/05/05 14:33:02 eI2/Zruh
>>871
今回は一片の文句無くGJ!エロ部分もそうだけど相手とのやり取りが好きだ

876:名無しさん@ピンキー
07/05/06 18:29:42 EQM5sdTH
チクリ魔可愛いよチクリ魔
しかし珍しい組み合わせを書く職人様だw

877:名無しさん@ピンキー
07/05/06 21:30:55 cDtzwwKo
こういう特殊なカップリングの場合は特に思うが
初回の投下前にカップリング表記なんかの注意書きが一言ほしいな。

例えばククリの相手はニケやレイドまでなら許せるが
グルグルの秘密を探るためにカヤに捕まってお約束のあれこれされちゃうような
特殊系のSSなんかは俺は是非とも読みたいが逆に絶対に嫌だという人もいるかもしれない。

苦手なカップリングやシチュエーションを事前に知ってスルーできるように
ちょっとした配慮を入れた方がスレの平穏のためにもいいと思う。

878:名無しさん@ピンキー
07/05/08 12:21:17 EZeB0NHC
チクリ魔の相手って誰か決まってたっけ?

879:名無しさん@ピンキー
07/05/12 23:57:19 o9A0ttiE
レイドで書いてた人が居たな

880:名無しさん@ピンキー
07/05/20 18:20:54 zUCkUf8r
原作のレイドは最後までさっぱり妖精が憑いてたとしか思えないな。
何をやらせても結果はさっぱりだったし。

ニケも「勇者ああああ」にされたりギリ封印をキタキタ親父に持って行かれてさっぱりだったから
レイドはライバルキャラらしく最後までニケと張り合っていた事になるのか。

881:名無しさん@ピンキー
07/05/24 14:39:49 LO6/E/TJ


>>!!?  
この状況すごくねー・・・!?  ↓        
     
URLリンク(blog.livedoor.jp)           


ぜひ、リアルにアニメで見てみたいもんだな。     
             

882:名無しさん@ピンキー
07/05/26 22:47:56 S2pLGfU4
やっぱりニケククだよなぁ。
安易に想像できるし。ギリ倒したあとなら特に

883:名無しさん@ピンキー
07/05/26 23:45:46 kDmo7IGy
>>882
ワンパターンすぎるよ
それに同意のHってあまりエロくない
やっぱりレイ(ry

884:名無しさん@ピンキー
07/05/27 09:31:41 FmARBZIY
世界が平和になった後も暇つぶし的に世界を旅していたニケとククリ(年月が経ち今は15歳)
あるとき村の男達に嫌気がさし女・子供だけの村を作ろうとしている人たちと出会う。
妙にニケに優しい村の女達。それもそのはず大人の男がいないこの村の女達はみんな欲求不満なのだ。
あの手この手でニケを誘惑してくる村人達に浮気性のニケは鼻の下のびっぱなし。
村作りのお手伝いをするというもっともらしい理由をつけられ村を出ることもできず
焦ったククリはニケを狙っていない村の子供達(12~14歳)に相談する。
耳年増な子供達の入れ知恵でククリは少々過激な方法でニケを振り向かせようとして
最終的には逆レイプする。

なんつー話だとおもしろいと思うんだけど俺が書くのは無理。
誰か時間のある人がいたら書いて欲しい。

885:名無しさん@ピンキー
07/05/27 13:07:06 oPk2ejHF
原作でもギリ倒した後も一応旅はしてるんだよね?
16巻の感じでは
はじめまして-これからもっと旅ができるね-みたいな感じのと
最後のページからもニケククリジュジュトマで旅してるのが分かる、ククリ杖持ってないし。

886:名無しさん@ピンキー
07/05/27 13:13:15 m6o6ApoZ
>>884
オチはキタキタおやじ乱舞か

887:ギップル
07/05/27 14:17:22 MHr1ufC5
杖持っていなくてもあちこちに魔法陣描きたい放題。
疲れたらヨンヨンで寝ているうちに目的地へ

888:名無しさん@ピンキー
07/05/27 15:28:02 huSLpeY/
ケベスベスw

889:名無しさん@ピンキー
07/05/27 16:55:39 sEzcrV7i
ケベスベスっているじゃん。
アレさ、ああいうのもどこかの異界とかで生まれてるわけだよね。
そう、ケベスベスの村。
多分そんなにでっかい村じゃないんだろうけどさ、一応家とか集会所があるの。
んで、ケベスベスの戦略会議とかもあるわけだ。
ケベスベスの村人が集まってさ皆、魔術でどんな風に躍らせるのか話し合ったりするのかな?
提案した奴は「腰の動きを強調することでよりエッチな動きが・・・」とか解説したり。
で、話は前後するけど、ケベスベス村にも村長はいると思うんだよね。
ケベスベス村村長。
彼は踊りを見ることで英気を養ってるんだろうね。
そして毎朝彼のプランとかそういうのに従ってケベスベスが新魔術を作り出すの。
彼の号令一過、ありとあらゆる女の子に魔術がかけられるの。
壮観だろうね。
ケベスベス村村長はその時何を考えてるのかな?
そんなこと考えてたらさ、なんだか自分がちっぽけな存在に思えてきたわけよ。
まあ、ククリのエッチな踊りが見られればそれでいいんだけどね。

890:名無しさん@ピンキー
07/05/27 19:31:46 oPk2ejHF
>>887
もうグルグルは使えない=ヨンヨン召還不可

891:名無しさん@ピンキー
07/05/28 16:53:19 ex7k06lm
そろそろネ申来ないかな?

892:名無しさん@ピンキー
07/05/28 19:38:32 bLgfbcgp
織れ的にはレイプよりも同意のHの方が萌える


893:名無しさん@ピンキー
07/05/28 19:51:36 ex7k06lm
>>892
同意。受けキャラがククリだったらニケじゃなきゃ絶対いや。

保管庫見れないーorz

894:名無しさん@ピンキー
07/05/29 23:29:58 YHXWjw5v

URLリンク(image.blog.livedoor.jp)

895:名無しさん@ピンキー
07/05/30 00:08:11 2REBNtAQ
夜の生活なんか想像して楽しいか

896:名無しさん@ピンキー
07/05/30 21:57:49 fAN8mAfV
楽しいだろw

897:名無しさん@ピンキー
07/05/30 22:55:25 e2pBxoLW
拾い
URLリンク(magical.page.ne.jp)


898:名無しさん@ピンキー
07/05/31 17:08:38 kRH/Qcq5
>>897
thx!
今日こそSS職人来訪祈願!

899:名無しさん@ピンキー
07/06/02 14:25:17 j4TF4VsZ
定期age

900:名無しさん@ピンキー
07/06/03 18:29:14 gn/8VeA7
もう誰も居ないのかな・・・・・・

901:名無しさん@ピンキー
07/06/04 12:24:52 qfdr3Cxs
ノシ

902:611
07/06/04 14:00:20 BuumkB0l
>>900
いることはいますよ~
昨年野外露出ものを書いた611です。
頭の中では出来上がってるんだけど
なんか書く気がしなくって…

903:名無しさん@ピンキー
07/06/04 14:18:07 qfdr3Cxs
俺はおとといここ見つけて400レスまでで二晩お世話になった
今日の夜残りの500レスにお世話になるつもりだw

904:名無しさん@ファイナルファイト系
07/06/04 16:29:04 xGotpv8r
611の好きだぁ。頑張ってください。
気長に待ってますんで。


905:名無しさん@ピンキー
07/06/04 22:58:06 xGotpv8r
今頃903はお世話になってるんだろうか

906:名無しさん@ピンキー
07/06/05 22:53:42 I6IMnK6n
前スレのレイド×チクリ魔ってのを読みたいんだが


最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch