06/02/22 01:37:17 Sd76yAHf
しかし…あんなに跳んだら、あそこ、どうなっちゃうんだろ…もしかして、わざと?
そんな事を考えながら自分も足首を延ばしはじめる。
「さて、と」
先輩は微妙にぎこちない動きで、スタート台の上に立つ。
「ちょっ、せ、先輩、飛び込んだら怒られますって今は」
「何言ってんの。自由形のスタートは飛び込みじゃん。これ、マジ勝負なんだよ?」
「……はぁ。」
ああ、この人は本気だ。仕方ない。
監視員に怒られるのを覚悟で、私もスタート台に立つ。
「じゃあ、合図は…?」
「怒られたら」
笑顔の先輩。でも顔が真っ赤。
ピーーーー!
向こうの監視員がこっちを指差して笛を吹いた時、先輩と私は飛び出した。