07/10/11 12:57:03 rxfmug+G
週末。その男はビッグビジネスの契約を成立させ
一人超高層ビルのオフィスから夜の大東京の夜景を眺めていた。
幾度の困難を乗り越えたことであろうか・・・
あの焦燥感、戦慄。まだ緊張感だけ頭から離れない。
まだ真夜中の高級マンション街。
ガレージから現れたのは、男とディープグランブルーの車体。
キーを捻る。メーターの針が挑発するかのように跳ね上がり、何事も無かったように戻る。
セルを優しく押す。並列四気筒の重低音が唸る。囁き。
張っていた全身の緊張感が一気に抜けた。
いつもより呼吸音がよく聞こえる。
生きている実感・・・そして気付く。私は生かされていたのだ、と。
釣り人が尋ねた。
そいつでここまできたのか、と。
笑って答える。
こいつだから来れたのさ。
GSX1300R hayabusa。