07/05/14 23:29:55 GeI0ujpW
階段を全力疾走し、速度を落とさずに曲がる。
見慣れたオフィスが見えた。そして、飛び込んだ。
「おらっしゃあああああああ!!」
ピッ。
タイムカードの示した時間は8時59分41秒……ギリギリで間に合った。
「(危なかったですね、ご主人)」
「(本当だよ……後20秒で遅刻だった……)」
「おはよう。今日は遅かったじゃないか。いつもは30分前に来る君が」
「社長、おはようございます。……今日は渋滞がひどくて……」
嘘は言ってないぞ嘘は。確かに渋滞が発生してたが俺は自転車ということを隠しただけで。
「にしては、汗がすごいぞ?」
「あははははは……」
苦笑いするしかない。嘘をつけば千影に叩かれる。