07/02/11 10:29:03 XIC3gc9t
「…そうか」
美樹はもう子供じゃなかったんだ… 昔と違って、美樹も俺も。
世間的、年齢的にはまだ子供の範疇だろうけど、そういう事じゃなく
性差を気にせずじゃれ合える時期は、過ぎていたんだ。
それに気付かず近づき過ぎてしまった為に、惹き寄せられてしまった
美樹の女としての性に、俺の男としての性が。
胸の内を暗雲となって覆っていた焦燥感が、一気に吹き抜けるように晴れて行く。
所謂『腑に落ちる』という奴だろうか、逆に不安を覚えそうな程スーッと心が澄み渡っていく感覚。
そこへ美樹がやって来た。 リビングに立つ俺を見つけると、寝癖を弄っていた手がハタと止まる。
顔を見合す俺と美樹。 今なら言える…
「美樹、…ごめんな」
867:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/11 10:35:08 XIC3gc9t
***
私は暫らく呆然と佇んでいた… またしてもの不意打ち。
昨晩の事で決心して、『私の方から何か話さないと』って思って。
でも何と言えば良いのか分からずに固まっていたら… 健にぃの方から謝ってくれた。
健にぃは直ぐリビングを出て行ったけど、多分恥ずかしかったんやと思う。 だって紅くなってたもん。
「…あ、あたし返事してなかった」
でも、やっと話が出来た。 これで仲直り出来る。 明日から元通りになる!
自然に笑みが零れてしまい、高揚する気持ちを抑えるように俯いてはにかみながら視線を彷徨わせると
テレビ台の棚に仕舞ってあるゲーム機… やっと対戦の続きが出来る、健にぃと一緒に遊べる。
私は嬉しくて、喜びでふやける笑みを抑えられなかった。
868:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/11 10:38:42 XIC3gc9t
今回ここまで
順調に組めれば次の次くらいでHシーンに持っていけるかな。
869:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/12 00:19:32 X2ITdwlr
GJ
870:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
07/02/12 00:37:38 82msy9tD
|・ω・`) …
|´・ω・`) チョコレート会社は僕にごめんなさいしないといけないよね。
↓
871:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
07/02/12 00:39:57 82msy9tD
十月十日の時を待ち焦がれ。
私はまた貴方に廻り逢う。
貴方は兄で、私は妹。
最も近い男と女として。
繰り返す歴史、甦る想い、変わらぬ人。
貴方が忘れても、私はずっと覚えているわ。
私たちが愛し合っていた全ての記憶を。
872:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
07/02/12 00:42:05 82msy9tD
この世に生まれ落ちた意味は只一つ。
貴方に出逢い、恋をして、結ばれる為。
全ては貴方に愛される為に。
全ては貴方と結ばれる為に。
それが唯一の願いで、最高の幸福。
だから、離れていかないで。
私は貴方にしか愛されたくないから。
873:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
07/02/12 00:44:44 82msy9tD
《俺は、妹を愛せない…》
何度目の失敗の時の言葉だっただろうか。
今でも胸に突き刺さる冷たい言葉の棘。
血が繋がっているから何だというの?
私より見ず知らずの他人の方が愛しいの?
この血がなければ貴方と廻り逢えないというのに、
この血でなければ貴方が認めてくれたなんて。
874:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
07/02/12 00:47:30 82msy9tD
…この身体はまだ眠っている。
残り二ヶ月と十日、時間にして1680時間。
それを過ぎれば、貴方にまた廻り逢える。
繰り返す過ち、甦る葛藤、変わらぬ未来。
そして、愛を禁じられた兄と妹の関係。
大丈夫、次こそは貴方と結ばれてみせる。
未だ眠り続ける少女の唇が、少し動いた気がした。
875:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
07/02/12 00:51:29 82msy9tD
…以上です。忙しすぎてどうしようもない=□●_
唐突ですが非常にスイマーが襲い掛かって来てるので寝ます。おやすみなさい!!
876:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/14 14:27:24 7Fjnja7l
>>875
みなさん忙しいようで乙です
寒いと眠くなりますね
877:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/14 14:30:12 7Fjnja7l
「おっはよ~♪」
明るい美樹の声がホームルーム前の教室に響く。
随分と御機嫌な様子で机に向う美樹の所に千鶴がやって来た。
「みっちゃんおはよ~ なんか御機嫌やね~?」
千鶴は昨夜、日高が美樹に告白した事を日高に電話で確認している。
この様子なら上手く行きそうだと思い、祝福するつもりで声を掛けたのだ。
「えへへ~分かる?」
「そんだけ顔にやけさせてたらね」
千鶴に指摘され、両手で頬っぺたを覆って緩む顔を補強する美樹。 先日までの愁いに陰っていた表情は無い。
以前の元気な美樹が戻った事に喜ぶ千鶴は『日高を紹介して正解だったな』と、心中でほくそえむ。
878:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/14 14:33:54 7Fjnja7l
「ほんまに嬉しそうやな~ 日高と付き合う事にしたんやろ? おめでとう~」
そう言って美樹の表情を窺う。
きっと照れ巻くって真っ赤になるに違いない、そう期待して覗き込むが…
「日高さん? 別に付き合わないよ? 確かに告白はされたけど…」
美樹はキョトンとした表情を見せると、首を傾げて否定した。
『あれ?』と千鶴は途惑う。 告白されて付き合う事にしたのではないのかと、ならばこの上機嫌はなんなのかと。
「え…、違うのん? だって… じゃあ、なんでそんな元気なん?」
「えっへへ~ やっと健にぃと仲直りできたんよ~~♪」
心底嬉しそうに語る美樹、既に日高の話題は何処かに飛んでいってしまったようだ。
そんな美樹の様子に千鶴は、昨日のコンパの事を思い出す。
『端学のプリンス』事、如月和哉とその妹に纏わる噂…
879:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/14 14:35:55 qq+pEpRP
支援~
880:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/14 14:37:33 7Fjnja7l
「うーん…」
「うん? どうしたの? 千鶴ちゃん」
急に考え込み始めた親友を気遣い、にやけていた表情が素に戻る。
千鶴はこんな事を話してもよいものかと、少し逡巡するも興味と好奇心が勝って語りだす。
「実はな? 昨日、和哉君の事迎えに来た妹さんが居たやん?」
「うん、確か…沙耶ちゃんだっけ?」
長い艶のある黒髪に細身で色白の綺麗な子だったな~、と美樹は昨夜見た沙耶の印象を思い浮かべた。
「どうもな? あの二人、兄妹で恋人同士らしいんやわ」
「へ、へぇ~~」
近親相姦。 そんな言葉が頭に浮び、ついで健一の顔が浮んでドキリとした。
夜の商店街、腕など組んで、ぴったり寄り添って歩く二人の姿が、自分と健一の姿に入れ替わる。
881:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/14 14:39:41 7Fjnja7l
「みっちゃんってさ… 実は健一さんのこと好きなんとちゃう?」
少しブラコン気味だと思っていた親友をからかうつもりで発した一言、きっちり3秒程停止する美樹。
図星を直撃されたように固まっている美樹の様子に、千鶴は呆然と呟くのだった。
「…マジ?」
------------------------------------
放課後。 携帯で日高を呼び出した美樹は、待ち合わせ場所である昨夜の公園の前に来ていた。
「んじゃ、行って来る」
「うん、なんかあったら直ぐ呼びや?」
公園の外で待つ千鶴。 自分が焚き付けた事なので最後まできちんとフォローすると言って付き添って来たのだ。
昨晩の日高からの報告では上手く行きそうな雰囲気だっただけに、日高のケアも必要だろうという考えもあった。
882:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/14 14:42:24 7Fjnja7l
「あ、美樹ちゃん 早かったね」
「こんにちは」
まだ点灯していない街灯の下で、日高は軽く手を振って迎える。
夕方の小さな公園内、二人の他に人影は無い。
「昨日のお返事なんですけど」
「うん」
期待の眼差し向けて来る日高に、美樹はしっかり向かい合ってハッキリと言った。
「わたし、日高さんとお付き合い出来ません ごめんなさい」
「……え…」
美樹が何を言ったのか一瞬理解出来なかったらしく、頭を下げている美樹を呆けた表情で見詰める日高。
やがて我に返り、交際を断られた事を理解すると、猛然とアタックを開始する。
883:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/14 14:43:35 qq+pEpRP
支援2~
884:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/14 14:45:13 7Fjnja7l
「ちょ、待ってくれ美樹ちゃん! 僕は本気やでっ! 何時もの軟派な軽い気持ちとちゃうねん!?」
美樹の細い両肩を掴み、自分の気持ちをアピールして迫る日高。
一瞬身を硬くする美樹だったが、日高の手をそっと掴んで離させると
「好きな人が、居るんです」
駄目押しの一言。 そして…
「あ、それから」
パーーンと乾いた音が公園に響く。
美樹の平手打ちが日高の左頬を叩いていた。
「これで、昨日のキスの事は赦してあげます」
885:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/14 14:48:01 7Fjnja7l
そう告げると、深めにお辞儀をして美樹は公園を立ち去った。
「…」
美樹が立ち去った後、日高は何時もより深いダメージを受けていた。
これが本物の失恋の痛みなのかと、感慨深げに思ってみたりする。
「…痛てぇ」
少し熱くなった左頬を撫でながら、錆びたブランコに腰掛けて夕焼けに染まる空を見上げる。
黄昏真っ只中の淋しげな背中に、缶コーヒーを持った千鶴が近づいて行く。
「やーい 振られ男~」
「うっせー」
何故か込み上げて来る笑いを噛み殺しながら、受け取った缶コーヒーを喉に流し込む日高。 少し苦かった。
886:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/14 14:50:17 7Fjnja7l
今回ここまで
>>879 >>883
まいど支援ども~
887:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/14 15:19:13 BXmb+sMS
日高の飲む千鶴のコーヒは、苦い
888:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/14 21:44:22 BYhtkLx2
10へぇ~
889:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/14 23:17:19 y0XV4rzW
>>886
ようやく話が核心に近づきつつありますな。
wktk
890:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/02/21 03:32:58 tqoZ/BD5
保守
また仕事の覚え直しで書く時間が…=□○_
891:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/21 17:16:50 Db39+tTV
夕食の後片付けをしながら、健一は終始ご機嫌な様子の美樹に複雑な気持ちを抱いていた。
仲直り出来たのはいい、しかしもう以前のような関係ではいられない。 適度に距離を置かねばならないと。
「健にぃ ゲームしよー」
既にテレビの前でスタンバっている美樹が呼ぶ。 暫らくぶりだなと思いながら、健一は何時もの定位置についた。
左側が健一、美樹は右側。 テレビの画面にはゲーム機の中にセットしたままだったレースゲームのタイトル。
「さあっ 今日は溜まってた分徹底的にやるで」
「勘が鈍ってなきゃいいがな」
対戦画面でお互いセッティングしておいたマイカーを選んでスタート。
最初こそ縺れた走りをしていたが直ぐに勘をとり戻し、白熱する二人。
実力が拮抗しているため中々勝負がつかず、気が付けば夜の10時を回っていた。
ラストバトルでは美樹のリアル幅寄せアタックを華麗にスルー、美樹が転んでいる隙にゴールした健一が勝利した。
892:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/21 17:18:31 Db39+tTV
「あ~~! 避けられた~~」
勝敗が付き、緊張がとれて脱力する美樹。 暫らく身体を左右に揺らして悔しがっていたが
新しい車を出現させる為にプレイを続ける健一の胡坐の上に倒れこんで来た。
「強制膝枕♪」
「お、おい…」
一緒に遊べる事が嬉しくて仕方が無い美樹は、いつも以上に健一に甘えた。
腰に両腕を回し、太腿の上に頭を乗せて「むふーv」とじゃれ付く美樹にドギマギする健一。
膝上の重みに美樹の体温と柔らかさを感じた健一は早速距離を取らねばと慌てる。
「そ、そういう事は彼氏にでもやって貰え」
「そんなのいないもん」
すりすりしながら即答する美樹に、惹かれるような感覚を覚えて焦った健一はうっかり口を滑らせる。
893:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/21 17:20:25 Db39+tTV
「え、だって昨日公園で…」
「…え?」
ヤバイ!と慌てて口を噤むが、遅かった。 美樹は健一の眼を覗き込むようにじっと見上げている。
不安げな表情でみつめられ、何か咎められたような気持ちになった健一は公園での一部始終を見ていた事を話した。
「そ、そっか… アレ、健にぃに見られてたんだ」
「いやまぁ、たまたま偶然な」
美樹は少し俯くと、腰に回した腕にぎゅっと力を込めた。 思わず体温の上昇を自覚する…
「あれな、不意打ちやねん… 告白なんかされたの始めてやったから、ビックリして混乱してる隙にぶちゅっと…」
「そ、そうだったのか」
「悪い人じゃ無いんやけどね、一応お断りの返事した時 ひっぱたいちゃった」
そう言って「てへへ…」と笑う。 美樹の言葉の中に『お断りの返事』という響きを聞いて反応する健一。
894:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/21 17:23:12 Db39+tTV
「!っ 断ったのか?」
「? せやよ?」
「……」
「ちょっ なんよぉ~健にぃ、あたしが誰かと付き合うと思ったん?」
ポカンとした表情になる健一に、美樹は口を尖らせる。
「あ、いや 俺はてっきり…」
「てっきり?」
「いやその…、OKしたからキスしたのかと思ったから」
「ん… やっぱり普通はそうだよねぇ」
健一は思った『なんだそれは』と、同時に胸の奥から沸々と怒りが込み上げてくる。
「返事も確認せずに… 美樹の気持ちも考えずにしやがったのか…?」
「健にぃもしたやん」
895:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/21 17:25:41 Db39+tTV
憤る健一だったが美樹の一言で沈黙した。
自身も同じ事をしてしまっている以上、人の事は言えないじゃないかと落ち込む。
そんな感情の起伏に忙しい健一の様子に、美樹は昼間の学校での事を思い出す。
『みっちゃんってさ… 実は健一さんのこと好きなんとちゃう?』
指摘されて初めて自覚した健一に対する想い。 健一は自分の事を何処まで想っているのだろうか?と疑問が浮ぶ。
気持ちを確かめずにキスした日高に憤る健一、それは兄として妹を大事に想う家族の気持ちからなのか。
何故、あの夜 自分にキスをしたのか。 その理由が知りたくなった。 あのキスは何だったのかと…。
「健にぃ…さ、あたしにキスしたやん?」
「う、うん…」
「あれは… なんで?」
健一の胡坐の上に半身を乗せて腰にしがみ付いたまま、美樹はそう切り出した。
顔をぴったりとお腹の辺りにくっつけているので、互いに表情を窺い知る事は出来ない。
896:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/21 17:27:18 Db39+tTV
「あの時は… どうかしてた 多分、油断してたんだと思う…」
ぽつりぽつりと、自分なりに分析して辿り着いた答えを話す健一。 年頃の男女に成長した二人の適切な距離。
その距離を越えて近付き過ぎた為に、男としての自分の性が、女としての美樹の性に惹かれたのだろうという考察。
「だからな、もうあんまり…こんな風にくっ付いてじゃれ合うのは拙いと思う」
そう言って美樹に身体を離すよう促す健一だったが、美樹はさらに腕に力を込めて身体を密着させてきた。
そんな美樹の行動に途惑う健一は、しかし邪険に引き剥がす事も出来ず途方に暮れる。
「み、美樹?」
「……あのね、健にぃ」
くぐもった美樹の声。 お腹に顔をくっ付けられたままなので、そのまま喋られては擽ったさを感じると
身を捩ってその事をアピールする健一だったが、美樹は構わず話を続けた。
897:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/21 17:29:13 Db39+tTV
「日高さんにキスされた時ね…?」
健一の胸にしこりの様な塊りが生まれ、憤りの感情が再び沸き上がる。
「健にぃのと違うって、思ってん…」
憤りの感情が複雑な感情になって胸の内に影を落とす。
確かに自分の時はムードもへったくれも無く、なんの脈絡も無い完全な不意打ちだった。
それに比べれば、あの男のは美樹に想いを告げてそのムードに則った行為だ。 少なくとも自分のした事よりは…。
「…悪かった」
「んふふ♪ 別に責めてるわけじゃないんよ」
沈んだ声で謝罪する健一の心に響かせようとするように、お腹に顔を付けたままクスクス微笑む美樹。
そして言った。
898:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/21 17:33:40 Db39+tTV
「健にぃのは …気持ちよかったから」
「……はい?」
意味が分からないという表情で間の抜けた返事を返してしまう健一。
健一のリアクションに不満な美樹はお腹から顔を上げると、もう一度告げた。
「だからっ 健にぃのは、気持ちよかったんだってば!」
「お、お前 何を言って…」
顔を真っ赤にして上目遣いに唸る美樹。 密着した身体から伝わる体温の上昇が恥ずかしさを訴えていた。
混乱気味だった健一はそんな美樹の姿に返って冷静さを取り戻す。
「恥ずかしいんなら言うなよ…」
「…だって」
呆れた声色とは裏腹に、健一は内心喜びを感じている自分に疑問を懐く。 そこは喜んで良い所なのか?と。
899:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/21 17:36:23 Db39+tTV
『健にぃのキスは気持ちよかった』発言で勢いを付けたのか、美樹はさらにトンデモ無い事を言い出した。
「た、ただね? あれって本当にその… 違ってたのか、確かめようかなーって思って…」
「…」
「け、健にぃと その、もう一回… してもいいかな~なんて」
「…」
「だから… もうっ! なんか言ってよ!」
「いやその… なにかって…何を?」
内心の疑問を考えている隙も無い展開に唖然とする健一に、羞恥に焦れた美樹が選択を迫る。
「もう一回あたしとキスするか しないかっ! ……~~~~~~!!!」
「だから、恥ずかしいなら言うなよ」
選択を叩きつけてから俯いて真っ赤になる美樹を諭しつつ、髪を撫でてやる。
こんなに可愛かったのか?と、健一は次第に激しさを増す動悸を覚えながら想った。
900:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/21 17:41:22 Db39+tTV
「じ、じゃあ… ちょっとしてみるか?」
「う、うん…」
腰に回していた腕を解き、おずおずと顔を寄せて来る美樹。 その身体を支えるように抱えながら迎える健一。
健一の腕の中にすっぽり納まった美樹は、膝の上に跨るようにして背中に手を回し、正面から抱き合う格好になる。
結構過激な態勢を取っているのだが、目の前に迫る互いの唇に集中している二人はその事に気付かない。
あと20cm。
「い、息は止めるだっけ?」
「鼻で、ゆっくりすれば良いんじゃないかな…」
あと10㎝。
「あ、歯磨いてない」
「俺もだ、気にするな…」
901:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/21 17:45:32 Db39+tTV
そして重なりあう唇。 その瞬間、美樹は悟った。
『やっぱり違う』
触れた瞬間、頭が真っ白に。 心がフワフワに。 身体の芯から火照ってくる感覚。
その感覚が心地好くて、もっと求める。 すると健一もそれに応えて唇を擦り合わせるように押し付けてきた。
柔らかくて温かい感触は、求め合う内に湿りを帯びた表面がぬめり始め、もっと深く合わせようと互いに唇を開く。
「ん… ふぅ… ん」
自然に健一の舌が伸びて美樹の歯茎と唇の間を擦ると、美樹の舌がそれに追い従う。
やがて互いの舌を絡ませあい、健一が美樹の口内を蹂躙すると美樹はその支配を悦ぶように震えた。
美樹の舌が遠慮がちに入ってくると、擦り合せ、揉みし抱き、包み込むようにして玩ぶ。
「んっ… んん… んく… んく…」
902:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/21 17:50:40 Db39+tTV
見上げる格好になっている態勢の美樹は、舌を絡ませている間流れ込んでくる健一の唾液を飲み込む度に
下腹部に熱を帯びて行くのを感じていた。 健一の考察にあった女としての性が、健一を求めていると自覚する。
夢中になってお互いの唇を求め合っていた二人は、長い粘着性の糸を引きながらようやく口を離した。
満足したからではなく、新たな欲求を満たしたい想いに駆られてどちらとも無く口を引いたのだ。
浅い息、潤んだ瞳で見詰め合う。
「えーと… どうしようか?」
「ん… 健にぃの部屋、行きたい」
分かったと、美樹をお姫様抱っこして運ぼうとする健一だったが、随分へっぴり腰なお姫様抱っこになった。
「ぷっ 健にぃふらふらしてる」
「鍛えて無いからな…」
903:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/21 17:54:12 Db39+tTV
今回ここまで
>887
微糖ブラックコーヒーですw
>889
ちと難産気味ですわ
>890
移動かなんかですかね?
仕事は流れ作業的終わらせられる方が私は楽ですわ
904:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/22 04:11:23 2hMbi0GC
うはー、たまらんわ(*´Д`)乙。
905:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/24 15:44:23 bIOKwmZN
>904
ども、今日の分行きます
906:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/24 15:46:43 bIOKwmZN
えっちらおっちらという形容が当てはまりそうな、あまり格好よく無いお姫様抱っで部屋の前までやって来ると
美樹が抱っこされたままドアを開け、部屋に入ってドアを閉める。 ちらっと健一の顔を確認してから鍵を掛けた。
「あ~… えへへ、健にぃの部屋に 来ちゃったね」
「う、うん」
ドアノブの鍵から手を離して照れながら呟く美樹に応える。
美樹が自ら施錠した意味を考えると、健一は心臓の鼓動が早まるのを抑えられない。
「えーっと…」
「べっと」
「ああ」
指示されるままに美樹を自分のベットに運んで横たえる。 そして口付け。
美樹は兄のベットに横たえられてするキスにもまた違った趣きがあるなぁ等と感じて悦んだ。
907:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/24 15:49:23 bIOKwmZN
「何処までしよっか…?」
そんな美樹の問い掛けに、健一はキスで返す。 既に病みつきになってしまっている。
テレビや漫画のマネをして首筋などにも唇を這わせて見たが、美樹はクスクス笑って擽ったがった。
美樹も真似をして健一の手を取ると、両手で包むようにしながら指を咥えて舐めてみる。
「お、お前… 何処で覚えたんだそんなコト…」
「んむ? もんぐがうお?」
漫画だよ?と言ってるらしい。 何処か余裕を感じさせる美樹に、若干焦りを覚える健一。
リードするべき立場にある筈の自分が、妹にリードされているような気分になる。
照れながら自分の指を舐める美樹の姿に、プライドから加虐心を刺激された健一は少し意地悪をしたくなった。
「んあ?」
美樹の顎を摘んで口を開かせると、舐めていた人差し指に中指も加えて突っ込んだ。
908:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/24 15:52:57 bIOKwmZN
「んんっ!? んをふんん?」
驚いて抵抗しようとする美樹の両腕を抑え付け、頭の上に交差させて拘束すると
身を捩ってイヤイヤをする美樹に、馬乗りに跨り、膝で挟み込んで逃がさない。
口の中に突っ込んだ二本の指でもって美樹の口内を蹂躙する。
舌を摘んで揉み扱いたり、掻き混ぜてみたり、ゆっくり出し入れしてみたりした。
「んんっ んぶ… ん んふぅ…ん」
やがてトロンとした目でなすがままになる美樹。
口の端から零れた涎が頬を伝い、ベットのシーツを濡らしていく。 …ぬるりとした感触を残して指を引き抜いた。
「ん ぷはぁ… ハァハァ… もぉ~健にぃ 凄いエッチやわ…」
息も絶え絶えに抗議する美樹は、潤んだ瞳にだらしなく脱力した肢体を無防備に晒す。
909:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/24 15:54:58 bIOKwmZN
浅く上下する二つの膨らみをそっと包むように両手で揉み上げると、微かに声を漏らして反応する。
「結構大きいんだな…」
「やぁ… 恥ずかしいやんか もぉ…」
ブラジャーとシャツ越しでも柔らかいふっくらした感触に感動を覚える。
触っていると肌の熱や息遣いも掌から伝わってきて、もっともっと美樹の身体を知りたくなる。
「なぁ… 直に触ってもいいか?」
「う、うん… ええよ」
了解を得てシャツをゆっくり捲り上げていく。
ブラウス等のボタンの付いたシャツなら一つづつボタンを外して行くという趣きもあったのだが
美樹は面倒だからと、あまりそういう服を着ないのでラフなTシャツ等が普段着なのだ。
しかし、それが返って視覚的なエロティズムを増加させていた。
910:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/24 15:59:32 bIOKwmZN
胸の上まで捲り上げられたシャツの下に映える白い肌と、その滑らかさに生々しい印象を受けながら
水色のフロントホックに手を掛ける。 プチッと軽く弾ける音がして布地の下に隠されていた果実が露わになった。
綺麗な形の良い乳房が、重力に従い、身体の丸みにそって滑らかな曲円を維持したまま左右に零れる。
すべすべとした柔らかい果実を両手ですくい上げるように中央に寄せ上げ、その吸い付くような手触りを楽しんだ。
「っ… 健にぃ… あ、あんまり強くしたら 痛いから…」
「ああ、スマン」
あまりの柔らかさに夢中になって揉みしだいてしまったが、抗議を受けて力を緩める。
ゆっくりとこね回すように揉み上げながら親指でピンク色の乳首を弄ってみると、少しずつ硬くなって行く。
「乳首、勃ってきてるぞ?」
「い、言わんといてよぉ…」
恥しがる美樹の可愛い姿がもっと見たくて、親指と人差し指で摘み上げる。 ビクンッ と美樹の身体が波打った。
911:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/24 16:03:48 bIOKwmZN
「やっ やぁ… そんなんしたら ダメェ!」
乳首をくりくりと指で弄りながら胸を揉み上げると、激しく身悶えして反応する美樹。
悶える美樹の姿に興奮した健一は、乳首を軽く噛んで口に含むと、舌先で転がして刺激する。
「ひんっ! ‥やっ あっ だ、だめぇ… あんっ」
じっとりと汗ばんでくる肌。 シーツを掴んでいた腕を踏ん張り、もぞもぞと健一の愛撫から逃げ出そうとするのを
脇から抱え上げて捕まえると、乳首を噛んだまま顔を上げて引っ張り上げてやる。 嬌声の悲鳴を上げる美樹。
「ひゃああん! やぁ… いじわるせんといてぇ…」
「わるい…、あんまり可愛かったもんでつい」
もぉ~ と涙目で拗ねる美樹の目元にキスの嵐を降らせてご機嫌を取る健一は、そろそろ自分のモノの疼きに
欲求が肥大化して行くのを抑えられなかった。 もっと美樹を愛したい、弄りたいという想いが膨らんで行く。
同時に、美樹にも愛されたいという感情に焦がれてくる。 美樹を欲する剥き出しの欲望が健一の心を支配する。
912:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/24 16:07:50 bIOKwmZN
「っ! …あ」
ピクンッ と反応する美樹。 健一の指が美樹の股間に降りてきて、ショーツの上から恥丘の上に指を滑らせる。
少し不安気な表情でじっと健一の顔を窺っている美樹を安心させるように、健一は耳元で囁いた。
「大丈夫…、最後まではしないから」
「う、うん…」
「……処女だよな?」
「あっ、あたりまえでしょー!」
何を聞くんだとばかりに憤慨する美樹の口を自分の口で塞いで黙らせると、舌で謝りながら胸を揉んで機嫌を取り
ショーツの中に指を滑り込ませて大量の愛液に充たされたワレメの膨らみをなぞるように、ゆっくりと動かす。
二つの膨らみをあてがった指で押し広げると、トロトロと膣内で温められた熱い愛液が溢れ出す。
「んっ ふぅうん… んん…っ んはぁ… ハァ… 健にぃ… 指、いれてる…?」
「入り口だけな…、これ以上は挿れないから 大丈夫だ」
913:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/24 16:15:19 bIOKwmZN
今回ここまで
914:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/25 01:02:31 TX2b77lP
ようやく本題に入りましたねw
> 「入り口だけな…、これ以上は挿れないから 大丈夫だ」
当然約束と処女が破られるのをwktkしつつ期待w
915:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/25 04:13:18 YKlTQzkH
あえて
入れる前に暴発
↓
今日はとりあえず寝よう…
と読んでみる
916:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/25 06:16:07 WYfV/xv4
>914
>915
いや、実はまだここから先は考えて無いんですわ
普通にHして終わりってのもアレなんで
どうもって行こうか考え中… 暴発もいいですねぇ
917:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/25 06:41:16 /N+c2JiX
|∀・)
918:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/26 03:58:12 Qr8oD7gL
美樹ちゃんが進んで咥えちゃえばいいじゃない
919:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/27 09:16:06 AP+7c0ZD
>917
>918
ふむふむ、その手もありますねぇ
今日の分、ちょっと短いですがイキマス
920:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/27 09:17:38 AP+7c0ZD
「な、なんか… すごい事してるね あたしたち…」
「…確かに」
妹を自分の部屋に連れ込み、ベットの上で半裸にして愛撫している。
あまつさえ、その妹の秘部に自分の指先を挿れているこの状況。
改めて自分のしている事を返り見た健一は、自身の正気を疑った。
我に返り掛けて秘部を弄っていた指が動きを止める。
「健にぃ?」
「…俺、また流されてお前のこと…」
言いながら徐々に冷静さを取り戻して行く健一。 我に返った途端、胸の奥から湧き上がってくる罪悪感。
ゆるゆると美樹から身体を離すと、背中を向けてベットの端に座り込み、俯いて自己嫌悪に陥る。
「…どうしたん? 何でやめるん?」
「何でって… やっぱり拙いだろ、こんなの」
921:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/27 09:19:38 AP+7c0ZD
背中を向けたまま心苦しそうに答える健一に、ムッとなる美樹。
「なんよそれ! ここまでやっといて今更なに言ってるんよ!!」
「…」
健一は美樹の糾弾にも答えられず、黙り込む。 その時、美樹の心の中に弾けて目覚める或る種の感情。
人見知りの気もあったお陰か、これまであまり表層に出る事はなかったものの、美樹の中にある激情家な部分。
許可なくキスした事への報復で日高の頬を引っ叩いた辺り、元々そういう資質を持っていたのかもしれない。
「あたしは…こんなんじゃ赦さへん!」
美樹は黙ったまま俯いている健一のシャツを掴んでベットの上に引き倒すと、馬乗りになった。
「み、美樹?」
「健にぃ、自分からあたしにするのが怖いんやろ? だったらあたしの方からしたるわ!」
922:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/27 09:24:11 AP+7c0ZD
そう言って健一のシャツを捲り上げると、あまり鍛えられていない貧弱な胸板に吸い付いた。
「ちょ ちょっとま… み、美樹…っ」
「ん… ちゅっ 」
「よ、よせって うぁ…」
美樹は自分を押しのけようと伸ばしてくる健一の腕を五月蝿そうに振り払うと、お仕置きとばかりに肩に噛み付く。
健一の抗議を無視して、女性のソレと比べると申し訳程度の大きさしかない乳首を舌先で舐め回して刺激した。
そして腹部や脇に掛けて弄るように手のひらを滑らせながら、馬乗りになって密着した腰をこすり付ける。
「う‥ うあぁ」
「あ… 健にぃのもちゃんと勃つんや?」
小さく突起した乳首の周囲をくるくると舐りまわしつつ、ゆっくりと胸元から腹部へ舌を這わせながら
そのままズリズリと身体をずらして行き、膝の上まで馬乗りの位置を降ろすと健一のズボンに手を掛けた。
923:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/27 09:26:30 AP+7c0ZD
「こんな… こんなになってる癖に」
もどかしそうにベルトを解いてボタンを外し、チャックを降ろして乱暴にズボンを下げると
股間の部分が盛り上がった紺のブリーフが露わになる。 美樹はその盛り上がった部分に手を当てて弄った。
「美樹、よせってば…」
「なんで? 健にぃもしたやん… これ、気持ちいいんやろ?」
妖艶な笑みを浮かべながらブリーフ越しに健一のモノを掴むと、上下にゆっくりと扱き始める。
「ビクンビクンしてる… 健にぃ、ほんとはあたしとエッチしたいんやろ?」
「うう…」
何故に自分は美樹に逸物を扱かれているのだろう? と、健一はさらに異常な空気に支配された現状を顧みる。
「…なんで、こんな事になってるんだ…?」
924:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/27 09:30:23 AP+7c0ZD
そんな健一の呟きに、美樹はブリーフに手を掛けながら応えた。
「健にぃが逃げようとするからや」
「うう… 逃げちゃダメなのか…」
美樹はブリーフをずり降ろして健一の猛った逸物を解放した。
ブルンと勢い良くそそり立つペニス。 美樹は息を呑んでそれを凝視した。
これが自分のココに入るのか、と 想像以上に大きい健一のモノに少し腰が退ける。
「これが… 健にぃの…」
徐に掴むと、ドクンドクンと脈打つ熱い感触に胸の奥が熱くなって下腹部が疼いて来る。
しばらくそのままじっと見つめていたが、健一の視線を感じて顔を上げると
健一は半分上体を起こした態勢で、どうするのかな?という表情を向けていた。
925:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/27 09:33:02 AP+7c0ZD
少し羞恥の感情が戻り、紅くなって視線を逸物に戻す美樹。 コレをどうすれば良いのかは知っている。
先程の愛撫で健一の指を咥えたように、口に含んで舌で奉仕すればいいのだ。 理論は十分、後は実践あるのみ。
とは言え、流石に激情に任せた勢いで男のペニスを咥えられる程、美樹は据わった性格では無く
目の前で脈動しながら猛り勃つ肉棒を左手で握ったまま固まっていた。
一方、健一もはちきれんばかりに勃起した自分のモノを美樹に握られたまま視姦されているような態勢で
美樹の手の感触と息が吹き掛かる微妙な位置にある美樹の口元に意識が釘付けになり、まさに生殺し状態にあった。
「美樹? …止めないか?」
「…う、うるさいなぁ こ、これくらいできるもん」
よしっ と、覚悟を決めたように目を閉じると、大きく口を開いて顔を近づけて行く。
健一は歯が当りませんようにと祈りながら身体を硬直させ、その瞬間を待ち受けた。
「はぁ… んむ…」
926:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/27 09:35:38 AP+7c0ZD
今回ココまで
927:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/27 17:38:40 pRtCLnSC
たまらんwww
兄貴ブリーフ派だったのか…
928:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/27 21:59:06 0slFDxjj
初心者フェラは間違えて歯をたててしまうのがお約束w
929:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/02/28 09:23:24 hgX4EM+v
>927
>928
ども^^
どうやら私は嗚咽フェチな性癖があるようです…
書いてるとそっち方向に話が進んでしまいます(というか進んでる)
930:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/03 07:42:04 kTlEsbqM
さて、保守ついでに今日の分を
931:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/03 07:45:09 kTlEsbqM
「う…」
亀頭に温かい袋を被せられたようなじっとりとした感覚に、健一は声を漏らした。
美樹の前髪と鼻息が下腹を擽り、目の前の光景に現実感を保たせる。
「んん… ひょっはい…」
「そりゃまぁ…なぁ」
味を報告する美樹に何と答えていいのか分からず、曖昧に返事をする。
美樹は健一のモノを半分程まで咥えた状態でとりあえず舌を動かしてみた。
932:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/03 07:47:36 kTlEsbqM
飴等を舐めるのとは随分と勝手が違い、口いっぱいに含んだ肉棒が口内を圧迫していて上手く舌を動かせない。
亀頭の先から分泌されるヌルヌルとした塩辛い液体が舌の滑りを良くしてくれるので、そこを中心に舐めてみる。
「く…っ み、美樹… そこはあんまり… 刺激されたらヤバイ」
「ひほひいい?」
「き、きもちいいけど… ああぁ」
「んふ…♪」
933:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/03 07:51:08 kTlEsbqM
健一が自分の愛撫で感じている事に悦ぶ美樹。 ここが男性の最も感じる部分だという事は知識として知っていた。
上手く気持ちよくしてあげられたと上機嫌になる美樹だったが、俄か仕込みの知識では偏りを招く。
こんな風に男性のモノを刺激し続けるとどうなるか、という愛撫の果てに至る「結果」に対する知識が抜けていた。
「く…あぁあ み、美樹! ダメだっ これ以上はもう…!」
「ふんん? ん… んっ ふふ♪」
美樹の肩を抑えて悶える健一の姿に、興奮した美樹はさらに舌の動きを大胆にして行く。
押し退けられないようにと腰にしがみ付いて健一のモノを喉の奥深くまで咥え込んだ。
「ああぁダメだ! 出るっ…!」
「んんふ?」
健一の言った意味が分からず、何が出るのだろう?と疑問に思った次の瞬間
口の中でモノが膨張したような気がしたかと思うと、突然舌の上に熱い塊りが噴出した。
どろりとした触感のあるソレは、瞬く間に口内を満たすと行き場を失って喉の奥へと流れ込む。
934:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/03 07:55:53 kTlEsbqM
「んぐっ! んんんんんーーー! んぐ… んぐ… んぐ…」
「あ…ああ 美樹が… 美樹が 俺のを飲んでる…」
美樹に咥えられたまま出す訳には行かないと、必死で押し退けようとしていた健一だったが
射精の瞬間まで舌で刺激された快感と、これらの行為の相手が実の妹であるという背徳感で倒錯してしまい
昇りつめる白みがかった意識の中、美樹の頭を掴んで自らのモノをもっと深くにと押し込んでいた。
「んぐぐっ う”ぇ… ごふ…」
「ああ…すっげぇ気持ちいいぞ 美樹…」
朦朧としながら二~三度の痙攣を交えて射精を終えると、掴んでいた頭を持ち上げて顔を上げさせた。
美樹の喉から白濁液の纏わり付いたペニスがずるりと引き抜かれる。
「ん… ぐ…ふぅ うぇ…」
呆けた表情の美樹の口から、飲み干し切れなかった精液の残りがとろとろと流れて滴る。
935:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/03 07:58:18 kTlEsbqM
呆然としたまま、美樹は性の知識を得た本に書かれていた注意事項を思い出していた。
「けほっ… もぉ…健にぃ ひどい…」
『そういえば… 口でする時は、いく時に喉を突かれないように手で握っとかなきゃいけないんだったなぁ…』
「す、すまん つい…」
出すものを出して倒錯から覚めたのか、ティッシュ箱を持ってきてオロオロと美樹の口元を拭いてやる健一。
美樹が強気に出れば、健一はなすがままに。 健一が強気になれば、美樹は従順になる。 奇妙なバランス関係。
本人達も気づかない内に、状況によって互いに責め受けの攻守が入れ替わる息の合った二人だった。
なので、二人で『始めた』時から、途中下車は在り得なかったのだ。
「健にぃ、自分だけ満足して終わる気じゃないやろね?」
「う…」
936:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/03 08:00:48 kTlEsbqM
じと目で睨まれて怯む健一。 美樹はベットに身体を横たえながら膝を抱える姿勢を取り、ショーツを少しずらす。
股を開いて見せるのは恥ずかしかったので、とりあえずアソコを少しだけ出して見せる事にしたらしい。
「あ、あたしのも して」
「う、うん…」
恥ずかしそうに体育座りの態勢で仰向けに寝転び、美樹はそっぽを向きながら要求した。
健一はそれに応えるべく、きゅっと閉じられた太腿によりぷっくらと強調された恥丘に顔を寄せて行く。
さっきまで指を入れていた所に舌の先を挿し込んでみる。 ピクンッ と、声は出さずに反応する美樹。
指で感じた時以上にそこは温かくて柔らかくて、ヌメリがあった。 ぎゅっぎゅっと舌の先を締め付けてくる。
「ん… んっ んくぅ… くぅん…」
ここに自分のモノを挿れれば、一体どれほどの快感を得られるのだろうかと
美樹の匂いと味と体温にやられてボンヤリし始めた頭で意識する健一。 やばいやばいという良心の声が遠ざかる。
937:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/03 08:11:01 kTlEsbqM
もっと深く、美樹の中を味わいたいと口を密着させて舌を挿し込もうとするも、閉じられた両太腿が邪魔になって
顔が押し戻されてしまい、また、美樹が身を捩って悶えるので直ぐに口元が離されてしまう。
もどかしくなった健一は美樹の太腿に半脱ぎ状態で穿かれていたショーツを引っ張って、強引に脱がし取った。
「えっ! ちょっ 健にぃ!」
ついでにスカートも邪魔だとばかりに剥ぎ取ると、両足の太腿を両腕で抱え込むようにして股を開かせる。
「ひゃあんっ やぁ… 健にぃっ恥ずかしいってば!」
胸の上まで捲り上げられたシャツのみ身に纏い、下は完全にすっぽんぽんという格好にさせられた美樹は
羞恥に紅く染まる顔を覆っていやいやをする。 先程までの過激な積極性はもはや欠片も無い。
「ああ…もうだめだ… もう止められない 美樹、ゴメンな… 俺、お前の事 やっちゃうぞ」
「!っ ………う、うん ええよ」
938:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/03 08:15:57 kTlEsbqM
今回ここまで
939:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/03 13:50:26 EFJ5DNtM
乙(´Д`*)ハァハァ
940:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/04 11:30:22 Oq7+FVa5
URLリンク(www.asahi.com)
このネタで誰かSS書いて
941:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/07 10:53:07 PcM5RE1i
さて…
ラスト行きますか
942:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/07 10:56:04 PcM5RE1i
美樹に同意を求め、受理された以上、もはや引き返す選択肢は断たれた。 ヤるしかない。 ヤってやる。
そんな飛び気味の思考に後押しされた健一は、眼前で無防備に晒されている美樹の濡れた恥丘にむしゃぶりついた。
「ひぃんっ やはぁ!」
邪魔だった太腿をしっかりと抱え込み、そうして腰も固定している。
今度こそ思う存分味わう事が出来ると夢中になって舌で掻き回した。
「ひぃ! あぁっ! 健にぃ そこスゴイ!」
跳ねる様に身体を反らせて悶える美樹。 その悲鳴のような嬌声に刺激されて健一のスイッチが入った。
抱え込んだ太腿を持ち上げると、半分逆さ吊りのような大胆な格好にして愛撫を続ける。
美樹と血を分けた兄妹なだけあってか、健一も一端その気になれば過激な積極性が露出するのだ。
太腿を抱え込んで持ち上げた腰を前後に揺らしながら、秘部にはぴったりと口を重ねると
舌が届く限り奥まで挿し込み、処女膜の間を這い回らせる。 みっちりと閉じられた膜の隙間に舌をねじ込んだ。
943:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/07 11:00:30 PcM5RE1i
「っ! …っ か…! は…ぁっ」
大胆な体位による過激な愛撫、その僅かに痛みを伴う快楽と羞恥と倒錯に呑まれて、美樹は気を失いそうになる。
今考えられるのは「スゴイ格好」で「スゴイことをされている」という事のみ、後は兎に角、健一が欲しかった。
「健‥にぃ 健にぃ…っ ほしい… はやく… 健にぃがほしいのぉ」
「ああ… いま やるから…」
ゆっくりと抱え上げていた腰を降ろすと、片足を持ち上げて美樹の恥丘に自分のモノを押し当てる。
ぬめった表面に滑る事無く、僅かな弾力を伴って亀頭の先が膣の入り口に定まった。
そのまま体重を掛けていくと、亀頭の先を包んでいた処女膜がぬめりを伴ってみちみちと押し広げられて行く。
「ん…っ く…」
「痛いか?」
「い、痛いケド… だいじょうぶやから…」
「ん、分かった」
944:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/07 11:05:34 PcM5RE1i
先程の愛撫で舌を這わせて形状を覚えた美樹の処女膜を亀頭の表面に感じながら、健一はそれを押し破った。
「!!っ く‥ はぁ…」
ぶつりっ という感触と共に、抵抗を失った健一の逸物が美樹の膣内へ侵入を果たす。
大量の愛液の効果もあってか一気に奥まで滑り込み、亀頭の先が子宮口を叩いた。
「あ゛ぐぅっっ!!」
「だ、大丈夫か?」
思いのほか勢いよく入ってしまい、最深部のこりこりした部分に自分のモノの先をぶつけてしまった瞬間
身体をビクリと硬直させて今まで聞いた事の無いような悲鳴を上げる美樹。
心配した健一が一端抜こうとするも、中でぎゅうぎゅうと締め付けながら身体をガクガクと痙攣させている。
945:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/07 11:08:42 PcM5RE1i
「美樹? おい、大丈夫か?」
「あ… だ… だい‥じょ…ぶ」
「一端抜くからな? 力抜いてくれ」
「だ、ダメ…」
首に腕を回して抜かせないように絡みつくと、息も絶え絶えな様子でふるふると震えながらキスを求めて来た。
上手く首を起こせないのか、口が届かないのももどかしそうに必死に舌を伸ばしてくる。
その舌を救い上げるように絡めとりながら自らの口内に迎え入れて気付いた。
「美樹、お前… もしかしてイったのか?」
「う、うん…」
恥ずかしそうに顔を伏せる美樹の前髪にキスをしながら、破瓜でイクような事もあるものなのか?と
思案顔になる健一に、美樹は『実は前戯で既にイき掛けていた』という事を告白した。
946:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/07 11:10:35 PcM5RE1i
「そ、そうだったのか…」
「だって… 健にぃ あんなコトするんやもん…」
前戯でイき掛けたと言われ、何と無く自尊心が満たされて得意な気分になるも
美樹のジト目に晒されて確かにアレは少しやり過ぎたかと反省する健一だった。
「そ、それにね… まだアソコが じんじんしてるから… いま動かれたら また…」
「…こうか?」
くいっと動かしてみる。
「ひぃっ! だ、ダメっ 動かしちゃダメだってばっ」
「なんで?」
「い、イっちゃうから… ひぅっ また イっちゃうからぁ!」
「俺、美樹のイクところ 見たいなぁ」
「やぁっ あっ あっ だめっ だめぇ!」
947:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/07 11:13:07 PcM5RE1i
美樹の懇願を聞き入れず小刻みに軽く突いてやると、大騒ぎしながら腰の動きを止めさせようと身を捩ってもがく。
しかしその抵抗はまたしても健一の可虐心を刺激してしまい、より興奮させてしまうという逆効果になった。
少しづつ腰の動きが早くなり、肌を打ちつける音と絡み合う大陰唇から零れる淫猥な水音が部屋に響き始める。
「あっ あ"っ イクッ! 健にぃっ いくぅっ」
堪らずにしがみ付いて来た美樹を抱き締め、密着した身体全体を波打たせるようにしながら一緒に激しく揺れる。
耳元で鳴く甲高い美樹の喘ぎ声が心地好くて、健一は自分でもよく分からない内に美樹の首筋に噛み付いていた。
948:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/07 11:18:14 PcM5RE1i
「あひっ! あっ…! ふぁああああぁぁぁ―」
「くぅあ 美樹ぃ!」
そして美樹の絶叫を合図に、煮え滾る欲望の塊りを全て美樹の中へと吐き出した。 結合部から溢れ出る白濁液。
朦朧とする意識の中、美樹の体温を全身に感じながら、先程噛み付いた首筋に吸い付き舌を這わせて傷を確かめる。
絶頂の余韻に浸りつつ、吐息混じりに微笑む美樹。 上気した頬、潤んだ瞳から零れる一粒の涙。
健一はその涙を唇ですくいながら、心の底から美樹を愛しいと感じている自分に気付くのだった。
949:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/07 11:20:23 PcM5RE1i
遅いシャワーを浴びた二人はリビングで向かい合って座り、コーヒーを飲んでいる。
少し憮然として呆れた表情の美樹と、何処かおどおどとして落ち着きの無い健一。
「まったく、健にぃは… 吸血鬼やないんやからさ~」
「いやぁ~ ほんとに自分でもよく分からん」
美樹の首筋には絆創膏が貼られている。 健一が噛み付いた痕がくっきり残っている為、それを隠す為の処置だ。
「中で思いっきり出すしさ~」
「うう…、スンマセン」
「子供出来たらどーするんよ」
「…産みたかったら、俺、ちゃんと責任とるぞ?」
「………まぁ、それやったら 別にいいケド… って そんな簡単な話ちゃうやろ!」
思わず流され掛けて持ち直し、ぴしゃりと叱り付ける美樹。
950:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/07 11:22:56 PcM5RE1i
「お前にその気があるんなら、家出て一緒に暮らしてもいいぞ? 俺は」
「…本気?」
真剣な表情でそんな事を言い出す健一に、美樹は戸惑いと喜びとが入り混じってよく分からない気持ちになる。
まだ学校にも通っている身でそういった具体的な話は、実感が沸かない為に如何ともし難い。
「まあ、イザとなったらその位の覚悟はあるぞって話だ。 どうも俺、美樹の事が本当に好きみたいだし」
「!…なっ そ、そういうコトを サラッと言うかな~ もぉ~」
紅くなって俯き、ニヤける口元を愛用のマグカップで隠しながら、美樹は呟くように言った。
「あたしも… 健にぃのコト 本当に好きやったみたい」
「…そ、そうか …ははっ 変だな俺達。 兄妹なのにな?」
「そうだね…」
「…うん」
951:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/07 11:25:38 PcM5RE1i
それっきり、会話は無くなった。 そろそろ両親が帰宅する時刻だったので、二人はどちらからとも無く席を立つ。
其々の部屋へと別れる廊下を歩きながら、健一が言った。
「まぁ、今は それで良いんじゃないかな」
「? それって?」
「俺はお前の事が好き、お前は俺の事が好き。 だからお互いに好き。 今はそれで良いんじゃないかな」
「…うん、そうやね」
美樹の部屋の前に着く。 健一の部屋は廊下の奥なのでもう少し先だ。
部屋に入る美樹におやすみのキスをねだられ、それに応じながら、耳元で囁く。
「可愛かったぞ …また、しような?」
「!っ も、もぉっ 健一にぃのエッチ!」
バタンッと扉を閉め、その扉に背中を預けながら、美樹は扉越しに了承の返事を返した。
聞えたかどうかは分からないが、求められれば応じてしまうだろうなぁと、子宮の疼きを自覚する美樹だった。
952:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/07 11:28:17 PcM5RE1i
ある晴れた日の日曜日、小野原 千鶴は駅前で恋人と共に親友の到着を待っていた。
今日は学生時代から計画していた”フォースデート”の決行日、新しく出来た遊園地で遊び倒す所存だ。
理力でも使うのかと下らない冗談を言う隣の日高を蹴りつつ、待ち人達の到着に目を光らせる。
「おまたせーー」
「遅れてすまぬ、って他は?」
長身でがっちりした体格の男性と、その腕にぶら下がるような格好で活発そうなショートヘアの女性がやって来た。
「よぅ」
「すみません、バスが混んでいたもので」
線の細そうな優男風の男性と、長い黒髪の美しい大人しそうな女性が連れ添ってやって来た。
二組のカップルの到着で途端に賑やかになる一帯、そこへもう一組。
普通の大学生風の男性と、大きなリボンで括ったポニーテールを揺らしながら走る女性。
953:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/07 11:30:44 PcM5RE1i
「もぉ~ 健にぃが何時までも食べてるからやでっ」
「全部食えって言ったじゃないか」
口喧嘩をしながらも 手を繋いで走ってくる千鶴の親友とその兄。
二人は千鶴達の姿を見つけると、笑顔で手を振ってきた。
友人の皆も振り替えす。
四組のカップルは皆、幸せそうだった。
~END~
954:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/03/07 11:33:54 PcM5RE1i
これにて終了~
URLリンク(uproda11.2ch-library.com)
955:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
07/03/08 00:50:22 Sv9Mc2Lh
|`・ω・´) >>954 完結乙です!
1ヶ月空いて新作投下。 ↓
956:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
07/03/08 00:52:39 Sv9Mc2Lh
例えば僕らが街中ですれ違ったとしても、
君は気付かずに過ぎ去っていくんだろう。
覚えていないのも当然か。
君が物心付く前に、僕ら兄妹は離れ離れになったから。
呪うは運命の女神。
愛すべきは君に気付いた僕自身。
誓うは最愛の女性へのドミナント・フェイス。
957:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
07/03/08 00:54:52 Sv9Mc2Lh
例えば君が僕に気付かず過ぎ去っていっても、
僕はそこに立ち止まって涙を流すだろう。
理解されなくてもいい。
この胸を焦がす、背徳の焔の朱の色を忘れない。
冷めた親のエゴイスト。
何を吹き込まれようと忘れない。
僕が愛した最初で最後で最愛のミッシング・ピュア。
958:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
07/03/08 00:58:19 Sv9Mc2Lh
この白黒の街中に散らばった色とりどりのビーズの、
その数多の宝石の中から君色を探し当てる物語。
俗物の♂には同じ色にしか見えないだろうが、
俺には見えるんだ、あの輝きが。
幾度見失い、それを手放そうとも。
幾度となく、僕は君を見つけよう。
――君の宝石がジャンクになっていようとも。
959:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
07/03/08 01:00:33 Sv9Mc2Lh
僕の周りに寄ってくる♀を振り切ってでも、
求めるのは妹という名のラヴ・ドール。
アンタらには到底理解できないだろうが、
俺には見えるんだ、僕らを結ぶ赤い糸が。
幾度引き離されようとも。
幾度も引き寄せ合うんだ。
――その赤い糸が騙られたダミーだとしても。
960:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
07/03/08 01:02:38 Sv9Mc2Lh
例えば僕らが街中ですれ違ったとしても、
君は気付かずに過ぎ去っていくんだろう。
――その展開がすでに偽者、白黒のフェイス。
例えば君が僕に気付かず過ぎ去ろうとしても、
僕は迷うことなく君の手を握るだろう。
――迷うなんて展開自体が、逃避のフェイク。
961:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
07/03/08 01:07:42 Sv9Mc2Lh
…以上です。しかし1ヶ月物も考えず生活すると勘が鈍りますね('A`)
3月になって余裕…かと思いきや決算じゃないですか奥さん(;゚д゚)
あれやこれやと書類を漁る日々を送っております。風邪?当然引きましたが何か?
今月中にもう1本くらい納得の行く1本を書いて投下したいところ!ヾ(o゚ω゚o)ノ゙
昔の作品でも感想とかあったら飛び跳ねますwww(ι゜ω゜)
962:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/13 00:01:54 aEZAgSVm
保守
963:z33
07/03/15 21:33:01 pei7QB1c
絶対★妹至上主義!!
964:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/21 09:20:35 c1BoF0Vx
ほしゅ
965:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/23 00:56:26 RlZKTxKt
まったく……
兄さんは私がいないと何も出来ないダメな人なんですね…
えへへ…
966:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/24 18:10:05 KK0hYpID
>>965
URLリンク(akm.cx)
ゴホゴホ…
967:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/25 09:38:01 kAnNeFnf
これが、副作用の幻覚というやつか…
968:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/25 09:52:01 SKyuPp8Z
タミフりゃぁああ!
969:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/01 15:36:20 P2Cn15UF
保守
970:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/04 01:28:11 MVeeTePP
URLリンク(www.sweetnote.com)
971:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/06 11:10:45 3A3OI0vO
URLリンク(up.mugitya.com)
URLリンク(up.mugitya.com)
972:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/07 04:15:07 xl7YIjcc
ホシュ
973:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/07 16:42:10 flnrBNWs
>972 ホシュたん乙
974:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/09 21:52:08 Fw9JktGg
不覚にも吹いたwww
URLリンク(imihu.blog30.fc2.com)
975:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/10 06:40:23 Ap1L2MfL
>>974
でっけぇかなでっけえかなw
976:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/15 09:30:25 CxX6XtaJ
キモ姉&キモウト小説を書こう!
スレリンク(eroparo板)
いいぞいいぞ
977:lim → 五日野梟 ◆yD.LvL/296
07/04/16 01:54:51 B8nL0xxG
暗闇怖さに豆電球を消さない妹の部屋はカーテンを閉めてもうす明るいから、
音を立てないようにゆっくりと、ほんとうに、自分で自分が止まっているのでは
ないかと錯覚するほどゆっくりと、時間をかけながらドアノブを下げ、ドアを押
し、体を滑りこませて、あきれるほど速く打つ心臓の音を飽きるほど聞きながら
ドアを閉める、ずっと押し下げたままだったドアノブから静かに静かに力を抜い
ていく、抜いていって、離して、目を閉じる、それはせいぜい二十秒程度のほん
の短い、けれど心拍を数えるともう、50回も打っているほど長い長い時間、目を
閉じて、開くと、この部屋のなかにあるものすべてが、はっきりと見通せる。
978:lim → / 五日野梟 ◆yD.LvL/296
07/04/16 01:56:16 B8nL0xxG
それはたとえば、寝入ったままの妹の、洗い髪を乾かしてばらり広がった強い
髪や、前髪が額にかかる様、目元、淡い光を受けてわずかに影を落とす長いまつ
げ、じいと見ているとわずかにひくりとする小鼻、ふくりと力なく、指一本が入
らないくらいのすき間だけ開いた口元や、首筋から鎖骨への骨のつながり、パジ
ャマに覆われて歳のわりに張った乳房とすらりとした腹、それはほんとうに、あ
まりにもすべらかで、そのたるみ一つない腹の皮膚のすぐ下に薄く腹筋の張るの
を、触れなくてさえ見てとることができるほど美しい腹が、パジャマのズボンへ
入れた裾が寝乱れて露わになっているのも、そうして秘所を覆って太股から足指
まで、すべて見通せるという意味で、私がこうして、妹の部屋に忍びこむのが何
度目か、もう数えるのも止すようになってさえ、その美しさに私の鼓動はさらに
速まる。
一歩。足音を消すように履いた靴下のまま、冷たいフローリングを踏んで、一
歩が一歩で終わらずに、次々の一歩が私を妹に近づける。
あと1メートル。
979:lim → / 五日野梟 ◆yD.LvL/296
07/04/16 01:58:01 B8nL0xxG
ベッドの縁に立って、妹の肢体を舐めるように見た。夏の暑さにタオルケット
もかけない大雑把さが、普段の機敏さの影のようだった。
あと70センチメートル。
もうじきに手が届く、そう思うと耐え得ず、早くも腕を伸ばしている私がいる
。妹の上半身を覆うパジャマまであと5センチメートル。それを自由にできるま
であと15センチメートル。
40センチメートル。
これ以上近づくと、ベッドに乗らなくてはならない。私はスプリングを軋ませ
ないように、慎重に慎重に片膝を乗せる。体重をグラム単位で預ける、そうしな
がら妹のパジャマの上着のボタンを下から外している。妹は起きる気配もない。
30センチメートル。
片膝が完全にベッドに乗り、尻を預ける。安定した姿勢を手に入れてボタンを
外す手がかえって焦るのを相当な気力をもって押さえる。あくまでゆっくりと、
焦らすほどまでにゆっくりと妹の上着のボタンを外す、第2ボタンから上は最初
から止まっていない。ふさと布がこすれて、妹の胸の谷間からへそへ向けて、う
っすらと流れる細い線が見える、心臓がとくりと深く打ったのを私は自覚する。
980:lim → / 五日野梟 ◆yD.LvL/296
07/04/16 01:59:22 B8nL0xxG
30センチメートル。
妹の上着を両側へ、腕のほうへ寄せて妹の体を眺める。これほど美しい上半身
を、私は知らない。形よく膨らんだ胸の下をなだらかに流れる腹部。肋骨はわず
かに起伏をつくるだけで、まったくその造形を阻害せず、ただみぞおちから腹に
かけての少しく窪んだ部分への、それは見事なスロープによって隠されるのだが
、段差を形作るのみにとどまる。乾いたままでこれほどまでに艶やかに光る、水
分を含んだ恐ろしいまでに透明な肌。私は思わずかがみこんでまじまじと眺める
。20センチメートル。
そうしてまた、ズボンとショーツに隠されて見えない、下腹部から恥丘へ向け
ての曲線は、しかしそれらを覆う二重の布によってかえって強調される。私は妹
のズボンを、そうしてショーツを少しだけ下げる、腰骨が見えるところまで下ろ
してそのままにする。そこへ続く曲線が露わになる、そうしてそこへ続く肌も。
15センチメートル。
981:lim → / 五日野梟 ◆yD.LvL/296
07/04/16 02:00:11 B8nL0xxG
触りたい欲望をこらえたまま私は妹の腹部をただ眺める、逸物などとうに勃起
している。手指はあくまで妹の腰の両側へ下ろし、私の体重を支えさせる。息を
止める、顔を近づける、礼拝するような心持ちにさえなる。妹の腹は何故こんな
にも美しいのだろう。8センチメートル。
触りたい、と改めて思う、同時に触ってはいけないとも改めて。堪らないほど
興奮している、心拍と逸物が裏付けている。息をしない喉が苦しい、しかし体感
する時間が次第にゆっくりとなっていく感覚が、私を窒息の恐怖から解放する。
6センチメートル。5センチメートル。4センチメートル。3センチメートル。ああ
、もう三十分も経ったろうか。そんなはずはない、未だこの部屋に入ってから5
分も過ぎていないと思う。2センチメートル。
982:lim → / 五日野梟 ◆yD.LvL/296
07/04/16 02:01:48 B8nL0xxG
次第に思考すら追いつかなくなってくる、4ミリメートル、3ミリメートル。
ああ、もう、2ミリメートル。
ほんとうに、
1ミリメートル。
この唇で、
0.5ミリメートル。
妹に、
0.1ミリメートル。
触
983:lim → / 五日野梟 ◆yD.LvL/296
07/04/16 02:03:10 B8nL0xxG
衝撃とともに、急激に体感時間が加速するのが分かった。私は弾かれるように
上体を起こした、ベッドをぎしりとも言わせないままに。
予めコンドームをかぶせてあった私の逸物はびくびくと震えて私の精を放出し
ていた。私は荒い息をついた。深くゆっくりと、しかし確実に荒かった。私は息
を整えると、情けない格好のまま妹の服を戻して、入るときよりは随分とぞんざ
いに妹の部屋を出る。コンドームを結わえて捨てた。
「おはよう」
妹が起きてきて、私は朝食を食べている。ブラジャーしかしない上にセーラー
服を羽織った妹の腹が折に触れてのぞく、そのたびに私は妹の腹へどうしても目
をやる。妹が朝食を食べる、歯を磨いて出ていく。私はまだ勃起している。
: "lim → " 終
984:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/16 18:13:10 8ukBxU2K
>983
GJです
なんかなまなましくてエロいです
985:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/16 23:39:14 jdChCGJu
物理的には
lim d(兄妹間の距離)
d→0
なのだろうけど、兄の心の中は
(兄妹間の見えない壁)
lim ─────
d→0 d
なのかも。兄の心の傾きが見えるGJな作品です。
ちなみに次回作は「∫f(x)dx 」だろうか。
jealous
突如湧いて出てきた邪魔者、不定積分定数「C」と兄妹との熱い闘い…ダメだ俺にゃ∞年早いわ。
986:Joke Comes True ◆orz..c5K0U
07/04/17 00:18:45 Hlg/uUXh
兄妹間の距離と愛をε-δ論法で考察せよ(15点)