07/11/08 20:53:36 EaIUixBA0
|| |
. n | バン!!
fヽ | l _ |
__\`┘ V´/. |
`ー-、 て {
fニニ -、 -‐イ)ヽ. , ‐--‐ 、
`rf彡く.: .\ /::/===ヽ\
、 :|l \: : : : \ 夊l::/ト、ヘ\ルヘ心 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
:.\ || \ : : : : . \ </l:fセユ` ´ヒユハ\> < 話は聞かせてもらったわ!
\ || \ : : : : \ |::::::|:l r==ォ |:l):::| | 801板は滅亡する!
\ || ミ |: \: : : : . X_j_;ヘ:ゝ.`__´ィ´リ'::/! _ \_____________
\|| |. \.: : : : . \\\ート{_:;//:ノ ,r'^/〈
| \: : : : . : \\ヾ>レぐ >=、Y
| \: : :ヽ: : :\\ヘ _jヽ, / ヽ
| \: : : : ..: :\ヽ: H:7‐< : : :/
| ヽj: : : : : : :ゝ V/: :| : ヽ: :/
| |: : : __に{}こ}:k;__;/
| ゙ヾtf´-┴ /ムヽィ'
| r'´ , / l Xヽ
| / / 〈_/ :Ll
| / / l
| / ∧ :... .::ヘ
| / /::::::', ..:::. \
| ヽ⌒7ヽ __ /::::: :::l__ -┬=≦>
| ヽ/ { :::: :/ |::::::Vl
91:風と木の名無しさん
07/11/09 02:06:24 HEEsXLGq0
/''⌒\
,,..' --‐=='フ 今日は控訴審スタイルで
サ@⊇@) 保守しときますね
( 》ij《)
| | |
(_,,)_)
92:風と木の名無しさん
07/11/09 02:45:12 HEEsXLGq0
~おまけ~
\ 帽子を被った姐葉
\ 被告は2審も /ヽ /ヽ
\ 実刑… / ヽ / ヽ
______ /U ヽ___/ ヽ
| ____ / U :::::::::::U:ヽ
| | /''⌒\ // ___ ヽ ::::::::::::::|
| |,..'-‐=='フ | | | U :::::::::::::| 何このダンディ姐葉……
| |サ@⊇@) |U | | ::::::U::::|
| |( 》ij《) | ├―-┤ U.....:::::::::::::::::::/
| |____ ヽ .....:::::::::::::::::::::::<
└___/ ̄ ̄ :::::::::::::::::::::::::|
|ヽ | :::::::::::::::::::::::|
ヽ ヽ ヽ___ ::::::
93:風と木の名無しさん
07/11/09 22:53:24 kxBu6jTm0
HEEsXLGq0さんに便乗してみたw
<11月7日、テレビの前の氏の塚サン>
.-、 _
ヽ、メ、〉
∠イ\) / ⌒__ヽ
⊥_ ┣=レヘ、ヾ え--い、小/沢のニュースはいいっ!
-‐''「 _  ̄`' ┐ ム _..-┴へ
| |r、  ̄ ̄`l Uヽ レ⌒', ヽ. 姐葉さんを映せっ!俺の姐葉さんの姿をっ!!
(三 |`iー、 | ト、_ソ } ヽ
| |`'ー、_ `'ー-‐' .イ `、
| | `ー、 ∠.-ヽ ',
__l___l____ l`lー‐'´____l. |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| .| |
|| |__.. -‐イ
|| | ノ/
94:風と木の名無しさん
07/11/09 22:59:14 kxBu6jTm0
.-、 _
ヽ、メ、〉
∠イ\)
⊥_
-‐''「 _  ̄`' ┐
| |  ̄ ̄`l l.
| |/''⌒\ l l ../ ⌒__ヽ
| |,..'-‐=='フl l ┣=レヘ、_.ヾ おおおぉ… 可愛くなっちゃって
| |サ@⊇@).l l ム * ..-┴へ
__l__.|( 》ij《).l l __ レ⌒', ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||/ } ヽ
||| . l 丶
95:荒縄・末オジ続き13
07/11/12 01:43:41 n9O8w6qC0
どれだけの時間が経っていたのか。
どれだけの間肌を合わせていたのか。
もうそんなことは、二人にとって意味を成さなくなっていた。
飽くことなく互いの身体を貪り合う。
貪る、とはこういうことを言うのだろう、快感に痺れたままの頭の隅で末井は何となく思った。
身体に触れる度に急かすように息を早める尾島に、
末井は自らが取り込まれていく錯覚を覚えていた。
と、突然、互いの体臭や精液の臭いに満ちた室内に、メールの受信音が短く鳴り響いた。
末井でさえ『夢だったのか?』と思ってしまったほどの一瞬の出来事だった。
だが、手を伸ばして携帯を手に取った末井の顔はにんまりとほころんでいた。
「…そうだな。尾島さん、そろそろ喉渇いたでしょ。水でも飲みませんか?」
絡み付いた手足を外し、冷やりとした床の上に足を下ろす。
備え付けの冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、まず自分の喉を潤した。
口を拭いながら尾島の方を見やると、ぐったりした身体をやっとのように動かしながらも
尾島の声はまだ末井を求めていた。
いや、末井本人というよりは、自分の欲望を満たしてくれるものの存在を。
その、子が母を求めるような必死さに、流石の末井も苦笑せざるを得なかった。
(尾島さん、あなたは…苦労して手に入れた甲斐があったってことかな。楽しかったですよ)
ミネラルウォーターを口に含むと、末井は尾島に口伝いで飲ませようとする。
その冷たい感触に尾島は首を振って逃れようとしたが、何とか少しは喉の奥へと流し込まれていた。
「んぐ…っ、ごほっ」
咳をして深く息を吸い込むごとに、白く靄のかかっていた尾島の意識が徐々に清明になっていく。
漸く回りの様子が見えるようになり、自分がいかに水分を欲していたかに気付かされた尾島は、
目の前のペットボトルにむしゃぶりついた。
喉を鳴らして水を摂り続ける尾島の姿を、末井はじっと見つめ続けた。
すっかり飲み干してしまった時には、尾島は今の自分の置かれた状況を嫌でも思い出さされていた。
「あ……俺は…」
「尾島さん、気がつきましたか?この部屋のここ、ちょっと面白いんですよ」
96:荒縄・末オジ続き14
07/11/12 01:44:23 n9O8w6qC0
いつの間に移動していたのか、尾島の寝かされているベッドの足元の方に立っていた末井が、
その前の壁に付いていた取っ手を回した。
壁の模様と思っていたのは実は隠し扉で…
扉の向こうには、この部屋と同じ誂えの部屋がもう一つ存在していた。
全く同じベッドが同じように据え付けてあり、その上には身体を四つん這いにされた男が、
縛られた自分の手を噛み締めて喘ぐのを堪えていた。
「あ…ああ、何で…どうして!」
その光景を見て叫んでしまった尾島の声。それにびくりと身体を震わせた男が顔を上げる。
「な、何故…尾島さん!」
二人の視線が悲しく絡み合う。
その時後ろから激しく突き上げられ、蔓実の努力は…声を上げまいとする努力は
虚しく潰えることとなった。
「あ、ああっぁ…ぅあ、い、や…ぁぁぁっ」
蔓実の後ろから後孔を穿っていた深夜は、勢いよく精をその中へと放った。
息も荒く蔓実から己を引き抜くと、蔓実は力なくその場へ崩れ落ちた。
「……ごめん、なさい…尾島さん、ごめん…」
涙声になるのを必死になって抑え、蔓実はうつ伏せのまま搾り出すような言葉を口にする。
「先生!…畜生、何で…!」
疲労で動きの鈍い手足をもどかしく動かそうとする尾島。
末井はそんな尾島の後孔に、何も言わずにバイブを突っ込んでいた。
「んぐっ!…は、あ、あ…」
痛みより先に、今まで感じさせられ続けていた快感の方に身体が引き摺られていく。
何の抵抗も出来ないまま喘ぐ尾島の前で、末井は漸く立ち上がった深夜に声を掛けた。
「なあ深夜、蔓実さんって、どう?」
「どうって…末井さんも好きだなあ。まだやるんですか?」
相変わらず笑顔で話す末井は、無邪気な様子で尾島と蔓実の両方を見やった。
「だってさ、人のおもちゃって欲しくなるじゃん、自分のよりよく見えるし…どうしてもさ」
以上です。
97:風と木の名無しさん
07/11/12 07:06:44 O69/MES+O
>>96
いま通勤電車の中で読んで
ニヤニヤとハァハァと鼻血が止まりません
どーしてくれるんすか姐さん(誉め言葉
98:風と木の名無しさん
07/11/12 13:24:50 pQT2k8oN0
姐たん最高裁に上告キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
URLリンク(www.nikkansports.com)
マジで期待を裏切らないな
こりゃオジーもやってくれそうだ
99:風と木の名無しさん
07/11/17 22:47:59 a60WAzLK0
今日で国/交/省の発表から2年
萌えも2年目か…
姐たんの頭の変化とエロさに(*´Д`)ハアハアし
オジーのキャラに衝撃を受け
氏の塚さんの痩せてゆく姿に涙し
蔓実先生の漢っぷりに萌え
トゴタンの乙女さにハラハラ
これから先もみんなどうなっていくのか
100:風と木の名無しさん
07/11/21 19:16:41 8aQV8xI/O
ネタスレだと思ってた頃が懐かしい
保守上げ
101:氏の姐
07/11/22 12:47:14 HLG1VPH10
[蒼き夜は]
その日、氏の塚は姐葉の事務所にいた。
姐葉から送られてきた書類に不備が見つかり、再度書き直して送ってもらうよりも自宅まで持って行き
修正してもらった方が早いと思った。
時間は午後11時を回っていた。
終電か、タクシーかと思っていたときに姐葉が言った。
「氏の塚さん、今回は私の所為ですし、もう遅いのでアパートまで車で送っていきますよ」
「えっ?…ああ、じゃあお願いします」
このカーブを右へ曲がると高速に乗る、その直前で氏の塚は声を発した。
「姐葉さん、海へ連れて行ってくれませんかね?」
「海…ですか?」
「ええ。もう暫く熊本の家にも戻ってませんし…。ああ、そんなこと言っても分からないか。
綺麗なんですよ、八代の海。でね、思い出すんですよ。初めての現場が長崎で、近くがやっぱり海で。
海を見ると綺麗さっぱりして又がんばれるんです」
いつも姐葉に見せる険しい顔がほころぶ。
姐葉は「いいですよ」と微笑み、左のウィンカーを点滅させた。
102:氏の姐
07/11/22 12:47:50 HLG1VPH10
何処までも弧を描き海岸線は続いていた。
墨色に輝き鎮まる夜の海に二人はたどり着いた。
「ここは?」
「九十九里です。この先をずっと行けば犬吠埼に出ます」
「へえ。静かでいいですね。俺の方の海はもっと荒いんです」
と、氏の塚は手を差し出した。
「少し歩きませんか」
「ええ」
姐葉はいつになく優しい態度に驚きながら、手を繋いだ。
歩幅を等しくし、歩む。湿った砂が靴底に固まり重い。しかし二人は気にせずに進んだ。
「このまま何処までも歩いて行けそうですね、姐葉さん」
「…何処までも?」
「ええ。そんな気がするんですよ。いけませんか?」
ニッと笑う氏の塚に姐葉は答えることができなかった。
明け方までカーラジオを聞きながら、手を繋ぐ以外に何もせずに過ごした。
あれから二年が経つ。
氏の塚は猛々しい波の音を聞いている。
「あの時、あなたがどうして答えられなかったのかやっと分かりましたよ」
嗚咽と共に声を吐き出す。
「もうあれ以上、俺たちは一緒に歩むことができなかったんですね…」
波のうねりはやがて頂点に達し、岸壁に砕けていった。
終
103:風と木の名無しさん
07/11/24 22:49:45 NTxWzqgQ0
講演会前編 URLリンク(www.nicovideo.jp)
104:風と木の名無しさん
07/11/24 23:16:14 NTxWzqgQ0
後編 URLリンク(www.nicovideo.jp)
105:風と木の名無しさん
07/11/27 01:50:52 qCFx/OjM0
11/23 トゴタン講演会音声ノーカット
URLリンク(toku.xdisc.net:8080)
DLkey:togo
106:風と木の名無しさん
07/11/27 22:54:15 f6OOtvhu0
>>105
うp乙です
音声だけと言うのは色々と妄想できてエロいですね
オジーのテープを魔渕さんはまだ持ってるのだろうか
107:荒縄・第八夜1/4
07/11/29 02:03:43 VPzMxgBG0
こんな夢を見た。
「ううっ、今日は冷えるなあ…ヒーターでもつけねえと」
今季一番の寒気とやらがからっ風を吹かせた冬のある日。
誰に聞かせるわけでもない言葉を、尾島はぶつぶつと呟いていた。
とにかく寒い。胴震いがするのを止められない。
日が翳り薄暗くなってきた部屋の中で、尾島はクローゼットの中を一通り見渡してみた。
そこに入っている物は支援者に用意してもらった物ばかりなので、今一勝手が良くわからない。
「ありゃ、ヒーターって…石油式だったのかよ!…電気式じゃなかったのか」
石油ファンヒーターを中から引っ張り出し、溜まった埃を簡単に拭き取ると、
尾島は上着を着込んで玄関へと向かった。
確か、外の物置の中に大きなポリタンクがあったはず…
灯油を注文できるものならば早くして、取りあえず今夜の寒さをしのがないと。
今日日は灯油も高くなったしなあ…などと庶民的なことを考えながらサンダルを引っ掛ける。
狭いアパートの玄関を抜けてドアを開けると、仄暗い廊下の片隅に誰かが立っているのが見えた。
「……?」
明らかに怪しい挙動。暗い中でもかけたままのサングラス。
尾島と目が合うと、ビクッとして身体を固まらせているその姿。
「おい…お前、そんなとこで何やってんだよ」
既に尾島にはその正体はバレバレであった。
もっとも、その本人はそうは思っていない。
尾島が近付いてくるのを察すると、2、3歩後ずさり慌てて階段を駆け下りようとしていた。
「待てよ!おい、冨士田!」
走り寄った尾島に片腕を掴まれ、冨士田はじたばたと足掻いていた。
「は、放して下さい!」
「……本当に?いいのか?」
「…っ…放して…!」
「……いいんだな」
108:荒縄・第八夜2/4
07/11/29 02:05:31 VPzMxgBG0
掴んでいた手を放すと、冨士田はそのまま重力の法則に従って体重を移動させた。
すなわち、階段の踊り場へと自由落下していった。
「馬鹿が…紛らわしいことしやがって。たまにゃいい薬だ」
鈍い音を立てて踊り場へと倒れこんだ冨士田の襟首を、尾島は無理やり引き摺り上げた。
「痛い!酷いよ、尾島さん!」
「黙れ。あんなストーカーみたいなことしてる方が悪いんだ」
「…俺が落ちるのわかってて、手を放したんでしょ。ひど…あいたっ!」
あちこちに出来た擦り傷を濡れタオルで拭かれ、冨士田は悪態を吐きまくる。
それを、半ば小突き回すようにして尾島は手荒く扱っていた。
「大体な、放してくれって言ったのはお前の方だぞ。文句言うんだったら自分で拭きやがれ!」
「いたっ…ふぁ…」
ふいに言葉を詰まらせた冨士田は、盛大にくしゃみをした。
「…はぁ…寒いですよ、この部屋!暖房か何かないんですか?」
「だからな、それを何とかしようと思って…」
そう言いながら尾島はがっくりと疲れてしまっていた。
いつも、いつもだ。
この男が現れるといつもこのペースに巻き込まれてしまう。
本人はどう思っているのか知らないが(恐らくは何も考えてないんだろう)
気がつくとそれに乗せられてしまっているのだ。
こちらはそれ所ではない生活を強いられているというのに、
この男は相変わらずのマイペースぶりだった。
(そうだ、この位してもらわねぇと割りに合わねぇぜ)
気を取り直して、尾島は冨士田の肩口を抑えつけた。
「おい、社長さんよ。文無しの俺に灯油買ってくれねぇか?」
その言葉に、思わず目を丸くする冨士田。
109:荒縄・第八夜3/4
07/11/29 02:09:28 VPzMxgBG0
「尾島さん…?」
「今日明日も知れねぇ暮らしなんだぜ。破産しちまってよ…たまにゃ恵んでくれよ、哀れな子羊に」
下から舐め上げるように見られ、冨士田は顔を紅くする。
「止めてくださいよ…て、そんなに困ってるんですか?」
「当たり前だろ!仕事も何もねぇんだぜ。人に食わしてもらってりゃ贅沢も出来ねぇだろ」
そのままずいっと身体を寄せ、冨士田の耳元に口付けんばかりに近付く。
「社長さんは、今日は何を見学に来たんだ?没落した元社長の見る影も無い姿か?
冬を越すのにさえ四苦八苦だぜ…ケツの毛まで毟られて鼻血も出ねえや」
苦しそうに目を逸らそうとする冨士田の顎を捉え、尾島は自分のほうに向き直らせようとする。
「よく見ておけよ、これが最後の詰めを誤った男の末路だぜ?はは、悲しいかな人生…」
段々と自虐的な言葉を連ね続ける尾島に耐えられなくなり、
冨士田はその部屋を出た。
始まりは単純なことだったのだ。
(最近寒くなってきたけど、尾島さんは元気かな)(合って話が出来るかな)
ただそれだけのために、変装まがいのグラサンをかけてくるのもどうかと思うが。
取りあえず冨士田は純粋に尾島のことが心配でここへ会いに来ていたのだ。
(久しぶりに会うあなたのことが、少し怖かった…けど)
部屋の中を振り返り、冨士田は努めて明るい声を出した。
「ねえ、俺がお金払っちゃってもいいんですかね?あとで面倒なことにならないんですか?」
「どうしてさ」
「…何か色々会計って難しそうじゃないですか」
「もう、今晩の灯油がねぇんだからそんなのどうでもいいよ。寒くて死んじまうよ」
おまけに起たねぇし。ぼそっと尾島が呟く。
手に持った電話帳の一文を指し示し「30Lタンクに何個か、頼むよ」とねだる。
こんな姿を見せられて、悲しいはずが何故かうれしい。
あの尾島に頼ってこられるのは、中々気分のいいものだった。
調子に乗って5個も頼んでしまい、後で支払いの時にやや青ざめてしまう事となる。
110:荒縄・第八夜4/4
07/11/29 02:10:00 VPzMxgBG0
「これで暖かくなりましたね」
「ああ…すまねぇな」
「本当にそう思います?」
「…つーかよ、お前一体何しに俺ん所へ…」
楽しそうにニコニコと笑い、冨士田は尾島に抱きついた。
以前なら意地を張って言えなかったことが、スラスラと口を吐いて出る。
「会いたかったんですよ。ずっと。心配で…公判はまだ続いてるし、尾島さん…元気かなって」
そのままぎゅっと抱きしめる腕を強める冨士田に、尾島は戸惑いを隠せない。
「おい…」
「会いたかったけど、忙しくて…俺だっていろいろあって大変だった。でも気になってたんです!」
潤む眦から涙をこぼさないように、冨士田は自分の頬を尾島の胸に埋めた。
「…今日は甘えますからね」
そっと見上げる冨士田に、尾島はニヤリとして応じた。
「おう、今日は腰立たねえようにしてやる」
冨士田を押し倒すと、壁際に置いてあったカレンダーが目に入った。
「事件から二年はもう経っていたんだな」とこの時初めて気がついた。
以上です。