07/09/04 00:10:45 IUSiU1OK0
連載が始まったときは、正直
「またマイナージャンルかよ。ヒカ碁みたいに静かなブーム狙いかぁ?ああん?」
と半分バカにしていました。
しかし、多少ディフォルメの効いたキャラクタに楽しさを感じ始め、
初見にもわかりやすいルール説明のしかたに感心し、
何より序章最終章の鮮やかさに感服してすっかりファンになってしまいました。
心に残るシーンも数々ありました。
「男の子が必ず通る人生最初の挫折」
ダチを認めさせるために本気になる不良。
出来なかったことではなく、やらなかったことを悔恨する先輩。
天才にに追いつけない凡人の苦悩。
どれも名シーンだったと断言できます。
でも最近の話が心に残らないのはなぜでしょうか。
わかりやすいディフォルメの効いたキャラは、いつしか記号のようになり、
「人のスポーツを馬鹿にするほど落ちぶれちゃいない」と
他のマンガのキャラに見習ってもらいたいセリフを言っていた熱血少年は
いつしか善意で協力してくれる先輩を馬鹿にするようになり、
わかりやすさ優先で構築されていた作戦は
「そんな内容事前に打ち合わせしておけよ!」
という突っ込みだらけになってしまいました。
さよなら愛盾21。
村田先生の作画と構図能力は本当に尊敬しますが
最近先生の筆にもどこか投げやりさを感じられるのは気のせいでしょうか。
クリスマスボウルで王城と戦う彼らが見たかった。本当に見たかった。
精液って正気ですか。編集も止めなかったのですか。
誰がそんな展開を望んだのですか。ただ、悲しいばかりです。
村田先生のイラスト集だけを残して、今度売りに行きます。
さようなら。久しぶりに少年マンガの熱さを感じさせてくれた作品でした。
過去形でしか語れないことが本当に残念でなりません。