07/08/17 18:40:06 I8oLXKPC0
主人公が好きでした。萌えと同時に消防のころに戻ったように燃えさかってました。
孤独ないじめられっこだったけど、自分の可能性を見出して一生懸命にひた走る姿。
初めて親友と呼べる相手ができて嬉しいのか、なんかやたら仲良くくっついてる姿。
年上のライバルへの憧れと劣等感と、抑えきれない闘志。
かっこよくてかわいくて自分の萌えにクリーンヒットでした。
そして、彼とその仲間達が少しずつ成長していく過程が好きで、いつまでも見守りたいと思っていました。
しかしずいぶん前のことではありますが、西武編の後で自分の中で決定的なことがありました。
負けて落ち込むチームメイトたちが、実は敗者復活戦があると知って喜ぶ横で、
どうして復活戦があることを言わなかったのかと聞かれて例のキャラが言ったことには
「こいつらにそんなこと教えたら気が緩むだけだろ」というようなことを……。
そこで一気に萎えました。
敗者復活戦などという大事なことを黙っているには何か裏があるのかと思っていましたが、
単純にチームメイトを信用していないだけだったのかと。
このキャラにとって、所詮チームメイトは自分の手駒にしか過ぎないんだなと思わざるを得ない発言でした。
そこで、だましだまし読んでいくこともできなくなりました。
このキャラを信頼し無邪気に努力を惜しまない主人公や親友や不良少年達があまりにかわいそうに思えて、それっきり読んでいなかったのですが、
最近、中古書店に売るための整理の途中で初期の巻を読み返しました。
「お前の足なら行ける」と、例のキャラの信頼に満ちた励ましを背に、
主人公が怯えながらも腹をくくって、体格では絶対かなわない相手に正面突破を挑んでました。
その勝負に勝った時の、充足感というか燃えというかカタルシスというか、なんとも言えない感情に泣きそうになりました。
そして、自分がこの漫画を好きになったのはこのシーンだったことを思い出しました。
さようなら、アイシー/ルド21。
自分勝手なお別れで申し訳ありませんが、主人公たちの今後の幸せを願ってます。