07/07/15 07:12:01 Kenyrfh/0
「抱いて」
「え?」
「せっくすしよう」
寝転がってポテチの袋を抱えてテレビに夢中な君を、ぼーっと見てたら
ポテチの油で光る指先を丁寧に一本一本口で舐めてから(あーあ、ティッシュそこにあるのに)
いきなりこっちを向いてそう言われた。
「え、な、抱いてってやっぱそういうこと?まだ9時だけどって、え?」
僕はばかみたいに口ごもって、君は呆れた顔をした。
「なに焦ってんの、いつもやってるじゃん」
そりゃいつも……だけど、そんなに綺麗な目で見つめられると君の口から発せられた「せっくす」
という言葉が信じられないみたいな変な気分。それに、しよう、と自分から言い出したわりに
君は僕を見つめるだけでポテチの袋も抱えたまま。
「しないの?」
「する」
そこだけは即答して、僕は違和感と一緒にぎこちなく君の隣に寝てそっと腰に手をまわす。
習慣で目をつぶり口を半開きにする君の顔が可愛いと思いながら、ポテチの油で光る唇に
軽くキスをしながら脚を絡めると、君の口から吐息が漏れて、僕は違和感なんて忘れて興奮した。
膝頭で君を刺激しながら、耳に息を吹き込むようにささやく。
「ねえ、なんで今日はそんなに素直なの?」
いつもだったら、僕がしつこく誘っても、疲れてる、とか眠い、とかいう理由で僕を
邪険に扱って、なかば無理やりするみたいになっちゃうのに(それも燃えるけど)。
151:2/3
07/07/15 07:13:01 Kenyrfh/0
「ん」
目をつぶって快感を追いかけていた君が、急に目を開けて僕を見つめる。
いつもより潤んだ瞳と赤くなった目元が超絶に色っぽい。
「お前、SMじゃないとダメなのかなって」
予想外の言葉に、思わず僕は動きを止め、君はじれったそうに無意識に腰をゆすった。
「やめない、で」
「エ、SMって。僕たちそんなことしたことないよね?」
僕は君の掠れた声に身体を操られるように動きを再開させながら、それでも
君の言葉があまりにも意外で、確かめずにはいられなかった。
君の懇願する様子や恥らう姿がとてもセクシーだと知ってるから、それは何回かは
SM的なことをしてみたいとは思ったよ。正直、余裕がなくて君をベッドに押さえつけて
動物みたいに番ったり、今みたいにイレギュラーな場所でやったりするのも大好き。
いつもと違う君が見られるから。
でも実際にそんなこと言ったことないし、君を傷つけることなんて絶対にできない。
それにSMじゃないとダメってなんだよ。いつも優しくやってるじゃん。ああいうのも
大好き、だって君がとても綺麗に乱れるから。
「だって、なんか、いつも無理やりだし」
それはだって君が拒むから。
「そうじゃないと、興奮しないの、かな、って」
そんなわけないだろ、なに勘違いしてるの。ああ愛しい。
152:3/3
07/07/15 07:13:47 Kenyrfh/0
「そんなわけないだろ」
それしか言えずにぎゅっと抱きしめた。
「さっきだって、俺が誘ったら、嬉しそう、じゃなかったし」
「びっくりしただけだって!嬉しかった、すごく」
君から誘われたのなんて、ほんの数回で、それも僕の誕生日とかそういう特別な日だけで
そう、僕はとても嬉しかった。
「ふーん」
無関心そうにそっぽを向いて、ただからだの快感を追いかけることに集中しはじめた君の横顔は、
でも少しだけ弛んで満足そうなのが、僕にはわかった。
「SMなんかより、素直なアナタが好き」
言い終わらないうちに、キスで唇を覆われた。
153:風と木の名無しさん
07/07/15 11:32:51 ynSLuvw2O
相手を気遣って素直になれない受けが萌え(*´Д`)
ラブラブ過ぎるよGJ!!!
154:風と木の名無しさん
07/07/15 13:46:51 0tnsgeEPO
禿げ萌えた回し
155:風と木の名無しさん
07/07/15 22:36:33 cmNT1ca/O
萌えつつまわし
156:風と木の名無しさん
07/07/15 23:09:33 yvDJbWU6O
台風一過なまわし
157:風と木の名無しさん
07/07/15 23:40:52 uuM2YtS2O
禿げつつまわし
158:風と木の名無しさん
07/07/16 00:26:20 utb3TFj50
あおたけ
159:風と木の名無しさん
07/07/16 00:30:08 xaRgP4uR0
台風のせいで
160:台風 1/2
07/07/16 21:05:34 TcT8UJvK0
ごおお、と風がガラスを揺らした。
何時もなら立ち並ぶビルが見える窓の外は雨と風に遮られて真っ白になっている。
確かに昨日のニュースで台風が突然発生したのだといっていたが、まさか直撃するとは…
あまりの運の無さに笑いすら零れる。
「映画、行けなくて…残念でしたね」
僕は隣に腰掛けている先輩にそう言った。けど、残念なのは先輩だけじゃない。
大きな大会も終わって、部活に空きが出来て。二人の予定がやっと噛み合ったのに。
僕の休みを熟知した上で、先輩がチケットを持ってきてくれたとき、本当に嬉しかったのに。
それだけじゃない。今日は朝からすごい雨で、びしょ濡れになりながら僕の家まで来てくれた
先輩を見たとき、「今日はもう外出できない」なんて考えていた自分を情けなく思ったくらいだ。
「チケットまで用意してもらったのに。…先輩?」
「あ、…うん、そうだね」
僕の言葉に、酷く曖昧な返事をした先輩は、一拍置いて顔を顰めた。
「この雨、俺の所為かもしれない」
「え?」
「今日の映画、確かに楽しみにしてた。やっと休みが重なって…」
先輩が目を合わせてくる。端正な顔に正面から見られて、息が詰まりそうになった。
軽くシャワーを浴びたから、僕の腕を軽く掴む手は未だあたたかく湿っている。
161:台風 2/2
07/07/16 21:07:00 TcT8UJvK0
「やっと一緒にいられるんだって。でも、少しだけ外出したくない気もあったんだよね」
「先輩…」
「雨が降れって。台風が突然来てしまえって思った。そうしたら…」
軽く腕を引かれて、思わず目を閉じる。
先輩の濡れた長い前髪が、僕の頬に、あたる。
「そう、した、ら?」
「ずっと君をいられるんじゃないかって。誰にも邪魔されずに、二人きりで」
「僕の家に?」
「そう。そう考えてたら本当にきちゃった」
ごめんね、とおどけて笑って見せる先輩が、今日の朝以上にずっとかっこよくみえる。
今度は額に、目尻に、次々と唇を落とされる。
「だから映画はまた今度。今日はずっと一緒にいよう、ね?」
台風、ありがとう。
162:風と木の名無しさん
07/07/16 22:36:25 3NYugYhZ0
GJ
でも台風四号が九州四国を直撃したこのタイミングで
この振りはないんじゃないかとちょっと思った>>159
163:風と木の名無しさん
07/07/16 23:14:53 BZW7OJ810
台風ありがとうってオチもないんじゃないかと思った
164:風と木の名無しさん
07/07/17 03:20:19 VGQW+MAWO
あくまで現実とは無関連の、801の国の801台風話と割り切れば
こういう切り口があっても悪くないような。
>>160乙でした
165:風と木の名無しさん
07/07/18 00:12:50 GxwURNezO
まわします
166:風と木の名無しさん
07/07/18 00:20:10 F6loe/Ij0
801はファンタジーってことで、ひとつ。
GJ!萌えました。
167:風と木の名無しさん
07/07/18 19:31:56 kf1VSmOI0
ドンマイ
168:風と木の名無しさん
07/07/19 00:32:21 TA+PR2zBO
どうぞ
169:風と木の名無しさん
07/07/19 01:08:40 Kt7hit14O
旅行先で出会った2人
170:風と木の名無しさん
07/07/19 17:58:10 Bkz1541w0
このお題前にあったよな
171:風と木の名無しさん
07/07/19 21:19:28 Kt7hit14O
マジか!?ごめんなさいorz…
172:風と木の名無しさん
07/07/19 22:45:12 FkJ8n3vF0
なかったよ。「旅先で偶然」ってのがあった
>*0を踏んだらたとえ無理でも、リロミスでも誤爆でも、
>とにかく*9の指定した内容で、萌える思いを書き綴ってください。
>>170宜しく。
173:風と木の名無しさん
07/07/19 23:21:03 26qFS8/O0
前にあったのはNGってルールあったっけ?
174:風と木の名無しさん
07/07/20 17:00:43 uPjTqN/Z0
ない。
>>170よろしく。
175:風と木の名無しさん
07/07/20 23:35:10 zG3zWx3i0
まわそうか
176:風と木の名無しさん
07/07/20 23:59:48 sv0vF+/PO
170は住人なのに荒らすなよ…
177:風と木の名無しさん
07/07/21 03:40:30 THBd3zZC0
まわします
178:風と木の名無しさん
07/07/21 10:19:36 Q6IOANEx0
まわるーまーわーるーよちいさーなーせーかーいー
179:風と木の名無しさん
07/07/21 10:34:25 W1Rh2Fr70
バカルロワイヤル
180:風と木の名無しさん
07/07/22 07:11:00 v/Gm0NJ10
俺が借りてきたちょっと前の映画を二人で見たときのこと。
「もしこんな殺し合いになったらどうする?」
「絶対誰にも見つからない場所で、お前と二人隠れてる」
「そしたら首輪につけられた爆弾で死ぬんだよ。ピッピッピ…って。怖いじゃん」
「じゃあさ、怖くないようにエッチしてればいいよ」
ばかじゃねーの、ってそのときは思った。でもさあ。
「ねえ、カズキ、好きだよ」
そうやって耳に囁かれて、俺の体がびくんと跳ねる。思わず出そうになった声を抑えるために
手の甲を噛んで耐えてると、そっとその手を外された。
「また血が出ちゃう」
俺は自分の喘ぐ声が嫌いなのに、お前は好きだって言う。大好きだって。
借金を返すために外で身体を売ってるお前。何も出来ない俺は知らないふりをして、
でも本当は知ってる。俺が知ってることを、きっとお前も知ってる。でも俺たちは
知らないふりを続けて、お前は俺を優しく抱く。
「声、聞かせて」
お前も誰かにそう言われるの?あられもない格好でみっともなく喘ぐの?客たちは
お前が俺を抱くみたいに、優しく抱いてくれはしないだろう。
だから、俺は素直に手を外して、甘い嬌声が出るままにする。お前が望むなら。
お前がときどき身体を引きずって帰ってくることとか、何時間もシャワーを浴び続けてることとか、
身体に隠しきれない傷ができてることとか、そんな不安が全部なくなるように、
俺たちは体を重ねる。
こうやって体をつなげてる間は幸せで何も怖くない。
きっと今この瞬間に世界の終わりが来ても、俺たちはばかみたいに幸せ。
だから、きっと。あの映画のように、これから殺し合いをしてもらいます、と誰かに言われたら
俺たちは誰にも見つからない場所に隠れて今みたいに体を重ねるんだろう。
お前とこうやっていればどんな恐怖や不安からも逃れられるって知ってるから。
ばかみたいに聞こえるけど、愛はすべてに勝てるんだよ。
181:風と木の名無しさん
07/07/22 09:13:22 SAJwjEQZ0
ここまでお題に沿ってないのも凄いな
>>179もあまり意味わからん*9だけど
182:風と木の名無しさん
07/07/22 12:24:53 V75/iXIk0
バトロワブームの頃同人のダブルパロによくあった、
「これからみなさんに犯しあいをしてもらいます」を希望してたのでは…
183:風と木の名無しさん
07/07/22 12:28:41 UtjFZVNaO
179のタイピングミスだと自分は思ってたが違うのかな。
180もそう思ったから物語の切っ掛けを某映画にしたんじゃない?
184:風と木の名無しさん
07/07/22 12:51:50 0Qrj1nWM0
タイプミスなのか新ジャンルなのか今一つはっきりしない中で180は精一杯やったと思うよ
このお題流れてもおかしくなかった気がする。>180乙でした
185:風と木の名無しさん
07/07/22 12:52:45 hJeT95Bd0
お題の意味はよくわからんが180に萌えたから良いと思う。GJ!
186:風と木の名無しさん
07/07/22 13:27:02 RoPZPtOr0
ドンマイドンマイ
187:風と木の名無しさん
07/07/23 15:35:59 gsd07s040
お馬鹿なバトロワなのかと思ってた
「OK俺は生きるからてめぇが死ね」
「うっせぇお前が死ね、この短小」
「て、てめぇなんか1年の時うんこもらしたくせにバーカバーカ」みたいの回し
188:風と木の名無しさん
07/07/23 18:13:19 Ir2fQGfp0
それではお次の方どうぞー
189:風と木の名無しさん
07/07/23 18:25:45 0JI516Zv0
オクテなふたり
190:風と木の名無しさん
07/07/24 03:04:17 QpEYmVIx0
「あれ、桜だ」
夕がそう言って指差した方を見ると、確かに二本の桜がピンク色の花を咲かせていた。
花見をするのにちょうどいい咲き具合である。
しかし季節はもうすぐ夏。
桜前線はとっくの昔に日本から旅立ったというのに、あまりにも遅い開花ではないか。
「珍しいね」
「今年は季節感皆無の気温だからな。だけどこれは季節を間違えすぎだろう」
不可思議現象である。
世界七不思議とまではいかなくとも、世界百不思議ぐらいには入るんじゃないか?
そんなことを考えながら桜を眺めていると、夕が小さく笑い声を立てた。
「しかも二本仲良く間違っちゃってるね」
「そうだな」
二本の周りにも桜の木はあるが、その桜たちはちゃんと青々とした葉を生やしている。
これが通常の姿というものだ。
太陽光線を吸収しようと葉緑体が活性化するんだぞ。
話しかけても無駄だと分かっているので、そんな説教は心の中でだけにとどめておく。
「揃って遅く咲くとはあまりにも間抜けだがな」
「いいんじゃない?ゆっくり咲く花でも」
191:風と木の名無しさん
07/07/24 03:05:14 QpEYmVIx0
微笑みながら、夕は俺を見た。
頬がほんのりと赤く染まっている。
それを見た瞬間、夏のような熱さに襲われる。
「……行くぞ」
「……あ、うん」
火照った自分の顔を冷やすために、足早に夕の前に出ながら急かす。
後ろからタタ、とついてくる足音を確認して、そのまま歩み続ける。
「でもお前は早く気付いてほしいな」
「何をだ」
「……気付くまで待ってるけど」
だから何をだ。訳が分からない。
そう言ったが、夕はその問いには答えずに、俺の隣に並んで笑っていた。
異常な熱さは、家に辿り着くまで冷めることはなかった。
192:風と木の名無しさん
07/07/24 13:51:13 8shx9X9y0
mws
193:風と木の名無しさん
07/07/24 14:47:50 7CbO2AiAO
なんか可愛いな。ほのぼのしたGJ!!!
194:風と木の名無しさん
07/07/25 00:28:02 a8ybcJi20
うわ何か情景が浮かんだ!いいなーほのぼのだなーGJ!
195:風と木の名無しさん
07/07/25 00:48:18 /NxfPuqy0
まわっしゅ
196:風と木の名無しさん
07/07/25 03:25:06 G21/8qa60
mws
197:風と木の名無しさん
07/07/25 15:20:14 ipCkqlt60
まわし
198:風と木の名無しさん
07/07/25 21:47:34 /NDwJTIDO
久しぶりに踏まれてみるよ
199:風と木の名無しさん
07/07/25 21:50:18 7Gz/62Jb0
この屈辱、一生忘れない。
200:256
07/07/26 13:39:26 PfK2l2G40
『お、おい…いい加減機嫌直してくれよ…。』
『やだっ!』
『俺が悪かったからさぁ、マジで許してくれってば…。』
『うるせぇっ、何言われったって、俺はこの屈辱一生忘れねぇからな!』
『えぇぇ…。
………なぁー、いくら、俺が間違えて女物の服買って来ちまったからって、
そこまで怒んなくてもいいじゃんか…。
『間違えただぁ!?嘘つけ!どーせまた変なプレイに使うつもりだったんだろ!?
この変態野郎がっ!』
『ヒデェ!だからさぁ、俺も間違えて買ってきちまったんだって!
だってさ、あんな堂々と子供服売り場の男服コーナーに置いてあったら、
普通、間違うだろ!?』
『どこをどうしたらワンピースが男物なんだぁぁぁ!!
わかった!てめぇの脳味噌ババロアで出来てんだろ!?
俺がてめぇのババロアブレーン喰い尽してくれるわぁぁぁ!!』
『…信じて…くれないのか?』(上目遣いでうるうる)
『(ドッキーン!)……。ま、まぁ…その…えーと…。
も、もう二度と間違えないって誓うなら…。ユルシテヤッテモイイ…』
『マジで!?サンキュー!』
『あ!て、てめー今の演技だったな!?
おい!押し倒そうとしてくんなやぁぁぁ!!!
チキショー!やっぱてめぇに受けた屈辱はぜってぇに忘れねぇぇぇぇ!!』
(意味:いつか復讐してやるぜこのやろー!!)
どうでしょう?ギャグじゃない方が良かったような気も…
こんなバカ話or手抜きでスマソ
201:風と木の名無しさん
07/07/26 14:19:37 ovdEQeqr0
誘い受けいらねまわし
202:風と木の名無しさん
07/07/26 14:29:16 JvLrwiOh0
どこの数字コテだよ…イラネ
203:風と木の名無しさん
07/07/26 14:38:35 gBaZ5wyg0
に…205?
204:風と木の名無しさん
07/07/26 14:48:16 auAT8TwBO
>どうでしょう?
256がテンション高いのはわかった
205:風と木の名無しさん
07/07/26 15:07:17 pgjbrsSs0
まわしまわす。
206:風と木の名無しさん
07/07/26 18:26:39 b1HPwC1w0
まわしまわし
207:風と木の名無しさん
07/07/26 18:45:03 +eqprBuBO
サマーハズカム☆ミ
208:風と木の名無しさん
07/07/26 19:59:25 zCEfkzhR0
さあ、踏んでください
209:風と木の名無しさん
07/07/26 20:01:23 r2r9AZ2c0
魔法使いの弟子
210:風と木の名無しさん
07/07/26 21:29:11 Irltjcq/0
魔法使いの弟子なんてろくなもんじゃない。
理由その1
弟子は師匠の生活の世話をさせられるから。僕がなりたかったのは魔法使いで、介護人じゃないのに。
理由その2
師匠は異常に惚れっぽいのでいつも男性に一目ぼれをする。その尻拭いは僕がさせられるから。その上師匠の性別は男。
理由その3
師匠が今日も依頼人に惚れて料金をタダにしちゃったから。
「師匠、お腹が減りました」
「杖を振って食べ物を出したまえ」
依頼人が満足してこの家の扉を閉めたあと。
師匠はいつも通り、恋する瞳をぼんやりとその辺の天上に瞬かせていた。
「そんな魔法習ってません。やってみせてくださいよ」
「いつまでも僕のことを頼っていてはダメだよ。いつだって弟子は師匠を超えてやるというぐらいの気概がなければ」
「そんなこと言って、本当は出来ないだけでしょう」
「そんなことはない。ただちょっとさっき仕事をこなしたから疲れているんだよ」
心外なという風に師匠は僕に肩を竦めて見せた。
だけど僕は知っている。師匠が働きたくないのはついさっきした一目惚れのせい。恋した後の師匠はいつも以上に役立たずになってしまう。
「仕事って、ああ、ただ働きしたさっきのあれですか」
「そんなふうに言っちゃだめだよ、君。あれは僕から彼への無償の愛なんだから」
「依頼人、悩みが解決したらとっとと帰っちゃいましたけど?」
今日のどうしようもない依頼はさる男爵が浮気相手に子どもが出来たという。それがウソか本当か見極めてくれと言うものだった。
どうしようもない依頼だろうと、5日は空腹に煩わされないだけのお金が入るはずだったのに。
なのに、この師匠ときたら!
211:風と木の名無しさん
07/07/26 21:30:06 Irltjcq/0
「連絡先はわかってるからデートは取り付けられる。大丈夫」
師匠はどうしようもないダメ男に弱い。自分だってダメ男なくせに。
「調べたんですか、魔法で」
「うん」
僕が睨むと、師匠は悪びれずうっとりした目で頷いた。
そんなことばっかり早業でどうするんですか、師匠。
うっとり夢見がちな視線で師匠は窓の外に視線を走らせた。
窓の向こうには浮気な男爵がいるかと思うと胸がむかついた。
「違法ですよ、ばれたら免停ものだ」
「愛のなせるわざだよ」
「愛じゃお腹は膨れません」
「わかった、しょうがない。ほら、ここにペンがある。よく見て。これをこう、杖をくるっと回して一言、パンになれ!」
ポン、とペンを持つ手元から煙が出て次の瞬間には握っていたペンはほかほかの湯気を立てるパンになっていた。
「ほーら、焼きたての白パンになった!」
にっこり、得意げに師匠が笑う。僕だってやればできるんだよ。師匠は笑う。
いい歳をした男の笑顔を可愛いと思ってしまうのは空腹が成せる症状だ。きっと、多分。
「すごいです師匠。でもこのパンインクと木の味がします」
「まあ、元がペンだからしょうがない。ほら、ジャムでもつければなんとかなるんじゃないかい?」
「師匠、ジャムはもうとっくに空っぽです。この家には食べ物なんてチーズの欠片一つありません」
この家の主がこの師匠である以上未来永劫食料庫が満杯になることはまずないだろう。
僕がいないと本当にダメな人だ。苔桃のジャムが3ヶ月前になくなっていたことすら気づいていないなんて。
「まあ、いいじゃないか。僕の愛の味がするだろう?」
師匠はパチンと音を立ててウィンクした。いかにもキザな仕草だ。
だけど僕は、そんな師匠のダメっぷりにも怒ることすら出来ない。
師匠に微笑みかけられた僕に出来ることなんてただインク味のパンを齧るだけ。本当はもっと怒らなきゃいけないところなのに。
目の前の魔法使いは幸せそうに僕がパンを齧っているのを眺めている。
少しはこっちの思いに気づけ、このバカ師匠。
魔法使いの弟子なんて、やっぱりろくなもんじゃない。
212:風と木の名無しさん
07/07/26 22:05:06 b1HPwC1w0
師匠も弟子もかわいいなGJ!
弟子の苦労人っぷりに愛がつのった
213:風と木の名無しさん
07/07/27 00:45:59 90jZjRHu0
弟子が拗ねていなくなってしまうとか、他の魔法使いに入門志願とか
そんなことになったらこの師匠はどうするかなぁと思ってニラニラしました
GJ!
214:風と木の名無しさん
07/07/27 10:27:09 hgFZ4HvBO
ほのぼのとカワイス
まわし
215:風と木の名無しさん
07/07/27 13:26:16 k0+WJ+F40
まわしまわし
216:風と木の名無しさん
07/07/28 10:51:18 wFll1gSnO
まわします
217:風と木の名無しさん
07/07/28 11:44:58 djOBdbjpO
まわし
218:風と木の名無しさん
07/07/28 17:31:14 Fa16mtEd0
とっつきやすい感じで
219:風と木の名無しさん
07/07/28 17:44:49 BJdLnwU5O
一風変わった三角関係
220:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 02:08:15 HJEKkEkuO
「もう、仕方ないですね、この辺りで取って置きを出しますわ!」
「とっておき?」
「じゃん!議会厳選美女秘密ファイルです!」
「……お見合い写真みたいだけど」
まあ、ええ、どうです?この方なんて。
と言いながら彼がいかにも適当に選らんで一枚寄越す。
彼の顔を見ながら、素直に受け取る。なにしろ厳選ですのよ!と
しなを作って見せる彼の真意は知れない。
「殿下がいつまでたっても乗り気にならないものですから」
「ああ」
「もう、ご老人方がとってもハラハラされていますのよ」
「ああ」
「いつくたばるか分からないっておっしゃってて」
「へえ」
「殿下、この方もとっても愛らしいカンジですわ!さ、見て下さいまし」
「うん」
また一枚、寄越される。彼は目をふせて口に片手をあてた。
睫毛は長く、手も肌の色も白く、唇には紅が綺麗にひいてあり
ついでに爪は問答無用で真っ赤に塗ってあった。
「殿下のお気持ちは不祥わたくしにも察せられますわ。
お妃様よりお美しい方はそういらっしゃいませんもの」
「あのな」
「でも母君を理想とされるのは変態の兆候。わたくしもとっても心配です」
「変態って」
「さ、さ、こちらの方は如何です?品があるお顔でし
221:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 10:14:31 byAoA22J0
ん?終わり?
222:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 11:56:27 lWgqffUXO
まわすね
223:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 12:33:08 JJn6Fpfo0
つか220は大丈夫なのか?
なんか大変なこととか起こってなきゃいいけど
224:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 19:26:56 cW1nzaTk0
>>223
何か妙な途切れ方が心配を煽るような
そうでもないような…
225:風と木の名無しさん
07/07/29 23:12:26 7UMm6Gin0
途中で間違って送信したのか気づいてないのか
時間があるときにまとめに再投下してもらえたら嬉しい
226:風と木の名無しさん
07/07/30 01:53:38 reRfSGb7O
まわし
227:風と木の名無しさん
07/07/30 02:37:47 QSc/LRO80
あ、名前欄戻ってる
228:風と木の名無しさん
07/07/30 09:59:33 q+sbbmDOO
踏まれたい
229:風と木の名無しさん
07/07/30 10:43:40 Unx/KLoZO
若くて有能ででもちょっと性格に欠点のある文官系の二人
230:風と木の名無しさん
07/07/31 13:55:38 eDqICqxtO
まわす
231:風と木の名無しさん
07/07/31 19:50:06 Z3DTKbKF0
まわそうかね
232:風と木の名無しさん
07/07/31 19:50:42 ykWEz9/L0
うん。
233:風と木の名無しさん
07/07/31 23:57:46 1DvQi2gkO
mws
234:風と木の名無しさん
07/08/01 00:17:27 /ubdG+fb0
まわしついでに、昨日なぜか保存していた謎の文章をそっと置いておく。
男は銃を打った。
その弾丸は空気をつらぬkkkkkkkっくけけええええ
235:風と木の名無しさん
07/08/01 00:36:45 3myNnXnPO
693 イラストに騙された名無しさん sage 2007/07/30(月) 21:19:58 ID:wwpctrce
やー、まだ新刊の範疇じゃね?
だが俺も話題に賭けよう。
694 イラストに騙された名無しさん sage 2007/07/30(月) 21:36:43 ID:wNkSVAKC
では私は新刊かつ話題になっているという方向で
695 イラストに騙された名無しさん sage 2007/07/30(月) 21:46:23 ID:B1Sxp1z+
それは新刊にそっくり。話題の本にしか見えない。
でもどちらでもない…それはなに?
696 イラストに騙された名無しさん sage 2007/07/30(月) 21:51:23 ID:gEXNWjnQ
それは人と触れ合う距離だった
697 イラストに騙された名無しさん sage 2007/07/30(月) 22:14:59 ID:HvPavZQA
まあ本一冊ぶんの距離なら触れあいもするだろうな
(´ρ`)
236:風と木の名無しさん
07/08/01 20:57:41 +Q+t9RxO0
違うスレに来たかと思った。最近お流れ多いね
一時期嵐がわいてた頃に書き手さんが離れちゃったのかな。サビシス
237:風と木の名無しさん
07/08/01 21:49:51 3myNnXnPO
ネガキャン中なのですお(´ρ`)
はいまわし
238:風と木の名無しさん
07/08/02 00:10:54 Tftw8D/f0
まぁ、*0が*9に無理に萌える必要もないと思うよまわし。
239:風と木の名無しさん
07/08/02 00:14:16 GJLrAs250
''';;';';;'';;;,., ザッザッザ・・・
''';;';'';';''';;'';;;,., ザッザッザ・・・
;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
vymyvwymyvymyvy、
MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、 VIPからきますた
Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^Λ_ヘ
VIPからきますた ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ
__,.ヘ /ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ _,.ヘVIPからきますた
/\___/ヽ /\___ /\___/ヽ _/ヽ /\___/ヽ
/'''''' '''''':::::::\/'''''' '''/'''''' '''''':::::::\ /'''''' '''''':::::::\
. |(●), 、(●)、.:|(●), |(●), 、(●)、.:|、( |(●), 、(●)、.:|
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::| ,,ノ(、_, )| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|_, )| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
. | `-=ニ=- ' .:::::::| `-=ニ= | `-=ニ=- ' .:::::::|ニ=| `-=ニ=- ' .:::::::|
VIPが勝ちました^^
240:風と木の名無しさん
07/08/02 01:42:50 dapRrZmxO
おめでとうございます、ああ、なんです? いえ、そんなことはございあせん ああよかった
信じて下さいあすかごらんくだせえ、こっから見る景色はええもんでしょう、ええ、
そうでしょうさ ここいら一帯はもうアンタのモンでさァ はてどうされやした
浮かない顔 見てくださいやし、ほらあの明かり、ひとつひとつに人が住んでいるんでさ、
あれあの明かりが欲しかったんでしょう、わからない人だ、アンタはもう、昔から
昔から変わりやしやせん あたしに言わせて貰えばアンタはまだ
優しい優しいいい子のぼっちゃんでさあ、へ、なんです、あっしがアンタに嘘をつきますか ねえ、ああ、
ああ、あの明かり、あの明かりを、この眺めを、あの人はとても、
――怖い顔なさらんでくだせえ、
あの人はとてもこの眺めを愛しく思っていたんですよあの明かりあの明かりの
あの中にもしかしたらアンタが居るかもしれねえってああ、あの人はアンタをとても
いや
あたしに何か言う権利はありませんねぇ、へ へ
へ
沈黙。それから動かない黒い影。と、遠くの歓声。
こうふんしたれんちゅうのかちどき。冷える指先。
痩せこけた骸は最期まで勘違いしたまま逝ってしまった。
241:風と木の名無しさん
07/08/02 03:16:31 PEXvuKvL0
もうこのスレだめなのかな
242:風と木の名無しさん
07/08/02 11:28:51 v1qcHPk4O
6スレ~7スレあたりが好きだったなぁ
243:風と木の名無しさん
07/08/02 13:06:39 MSRMI80uO
こんな過疎は想像だにしなかった
244:風と木の名無しさん
07/08/02 13:23:21 a9LLs4ty0
200萌えた
245:風と木の名無しさん
07/08/02 15:08:51 RqTdNI+n0
まーわそー
246:風と木の名無しさん
07/08/02 15:18:59 FK/UiiqwO
めげないまわし
247:風と木の名無しさん
07/08/02 17:37:42 joNvRl1B0
前から進む速さに波のある所だったけど
まとめサイトに感想用掲示板も用意してあるし
誰も萌えないなんて言ってないのに「感想書きたい人もいるんだから
自分が萌えなかったからってまわすのやめてよ」
とか言うバカが沸いてから本格的に過疎ったと思う
248:風と木の名無しさん
07/08/02 18:24:32 Ua7rmeEM0
踏みつけてください
249:風と木の名無しさん
07/08/02 18:42:06 7mXokbHRO
潔癖性
250:風と木の名無しさん
07/08/03 18:54:30 xcdNypPaO
前は、8から9までがすごい短かったし
9も0も数秒差でだぶったりしてたけど…
ほんとに人減ったんだね
251:風と木の名無しさん
07/08/03 20:46:43 G6d00rDC0
まぁ今は時期が時期だからねまわし
252:風と木の名無しさん
07/08/03 21:57:56 uMesz9BB0
ちょっと寂しい気持ちを胸にまわし
253:風と木の名無しさん
07/08/03 22:28:04 w8UwrJe8O
つーか嘆いてる人達が0をとればいんじゃね?
馬鹿くっさいまわし
254:風と木の名無しさん
07/08/03 22:48:46 /LrRY20y0
別に馬鹿臭くはないよ・・・
255:風と木の名無しさん
07/08/03 23:07:36 SKNLMJAZ0
他力本願ってことさ
256:風と木の名無しさん
07/08/04 00:13:05 9nDobFGU0
流れがゆっくりになったならなったで時間伸ばせばいいんじゃない?
まったりな流れも好きだよまわし
257:風と木の名無しさん
07/08/04 01:59:36 GgD6mlHEO
8月頭だもの
まわし
258:風と木の名無しさん
07/08/04 02:17:53 dqKUU6uz0
もふもふ踏むといいまわっし。
259:風と木の名無しさん
07/08/04 02:27:26 145ablyU0
据え膳
260:風と木の名無しさん
07/08/04 04:40:21 FyHVFDWG0
ああ、ああいう時のジョーはこんな気持ちなのか。
目の前に眠る男、スペックは幼馴染、今年で二十二、新米サラリーマン、彼女なし、別れたばっかで傷心中。
対して俺、幼馴染、今年で二十三、彼氏なし、貧乏院生、目の前の男に片思い中。
引くべきか、いくべきか。両手で広げる四枚のカード。
『押し倒す』『引き倒す』『覆い被さる』『暴走する』
「全部一緒じゃねぇか!」
がっつきすぎです本当に以下略。ヤバイ。理性ヤバイ以下略。
「帰って来い、冷静なほうの俺」
ダメだろう、ここで手を出したらダメだろう、あれ、でも据え膳って手を出さないほうがダメなんだっけ?
東向いて笑うんだっけ? 食ってる間は喋ったらダメなんだっけ? 食うって! 何その性的な意味!
頭ぐらんぐらんです。混乱中です。彼が好きなんです。いやいや、落ち着け、だから帰って来い、クールビューティー俺!
「……とりあえず、写しとこう」
携帯の電池は残り一本だった。カメラモードにした瞬間に切れた。俺のスペック追加、属性ヘタレ。
現在の時刻、23時3分。終電時刻は23時43分。残り40分。どうすんの俺。再び広げる四枚のカード。
『押し倒す』『引き倒す』『暴走する』『抱く』
「だから、全部一緒だろうが……!」
言いつつ選択。結果は同じだ。もう知らん。ケセラセラの精神でいく。
さよならクールな俺、こんにちはケモノな俺。
「東ってどっちだっけ?」
つぶやいた声には恐ろしいことに返答があった。
「俺、初物じゃないけど」
……起きて、らっしゃったんですね……。
「寧ろ、最初から起きてた」
目の前の男が笑う。
「全部聞いた。……で?」
「でって?」
「据え膳。食わんの?」
両手を合わせた。いだたきますのご挨拶として。
261:風と木の名無しさん
07/08/04 08:53:24 EvI9eXRu0
GJ!こういうノリ大好きだ(*´Д`)
262:風と木の名無しさん
07/08/04 11:52:23 hCjuwrmrO
二人とも可愛いwww選択肢があるようでないんだなGJ!
263:風と木の名無しさん
07/08/04 12:37:04 qV9fj4Ac0
さすがヘタレ攻めw主導権皆無w
264:風と木の名無しさん
07/08/04 13:25:40 GgD6mlHEO
うん
265:風と木の名無しさん
07/08/04 17:43:28 Fg6g4VQZ0
一人ボケツッコミ面白いな
266:風と木の名無しさん
07/08/04 19:14:13 FlIDektTO
ヘタレ可愛いなww
まわします
267:風と木の名無しさん
07/08/04 23:10:23 Fq8rm2cMO
ヘタレ攻めかわ萌えス舞わし
268:風と木の名無しさん
07/08/04 23:52:08 etlAlZ7iO
「 」以外のとこも実は声に出ちゃってたんだなきっとw
269:風と木の名無しさん
07/08/04 23:55:05 un/n4CZp0
勇者一行を待ち受ける悪の幹部AとB
270:風と木の名無しさん
07/08/05 17:50:43 kWxDVkg1O
はい
271:風と木の名無しさん
07/08/06 00:26:02 M9dRNaLHO
悪の幹部AとBと聞いて、ちょっと前に萎えスレでみた
アホの子な悪人ABしか思い浮かばなかったんだぜ
それはそうと
お流れまわし
272:風と木の名無しさん
07/08/06 01:48:52 PXqHdXGLO
まわします、まわします
273:風と木の名無しさん
07/08/06 07:16:58 RULHpZDIO
嘆いてる馬鹿が書けばいーのになーちょー謎ー
274:風と木の名無しさん
07/08/06 08:14:32 hb3AbXaEO
まったりも好きだよ まわし
275:風と木の名無しさん
07/08/06 12:32:35 CFf7WnIWO
いろんな意味で夏を感じますまわし
276:風と木の名無しさん
07/08/06 14:38:10 YEhJ20mzO
馬鹿とか言うのはちょっとどうなの…
277:風と木の名無しさん
07/08/06 18:49:23 sBnvD88D0
言うやつがb(ryってのが常識だろうし流そうよ。
いつか萌えてやるんだぜ!と野望を抱きつつまわし。
なんかいつも間が悪い自分どうにかならんのか…
278:風と木の名無しさん
07/08/06 19:24:35 M5oI6RFF0
踏んでくれ
279:風と木の名無しさん
07/08/06 19:38:01 WziyoBdL0
ボケ×ツッコミ
280:風と木の名無しさん
07/08/06 21:52:46 RULHpZDIO
うん
281:1/2
07/08/06 22:28:21 +5yVpI6o0
「何やってるんだよ」
この台詞、いったい何度使ったことか。
どうして俺の意表をつくことばかりするのだろう、この男は。
「何って、風邪ひいたって言ってたからお見舞い」
「だからってお前、」
普通病人の部屋に真夜中に訪ねて来るか?
言いかけて咳こみ、おまけに熱のせいで立ち眩みを起こし俺はしゃがみ込んでしまった。
「とりあえず上がらせてもらうからな!一人暮らしは大変だろ」
言うや否や、奴は人の部屋に遠慮なく上がり込む。
今日は断る体力も気力もないので、俺も後に続いて玄関から狭いワンルームの部屋に戻った。
「よし、何か病人食作ってやるよ!!」
「わかったから静かにしてて」
よろけながらベッドに戻る。
横になり目を瞑っていると、熱い体に今まで意識していなかった音が響く。
やばい、思ってた以上に俺体調悪いのかも…。
音と意識が脳の奥で混ざり合い、脳全体を揺さぶる感覚がする。
閉めたカーテンの外で雨粒が窓を強く叩く音。
そういえばあいつ髪が濡れてたな。
あいつの足音と、冷蔵庫の扉が開き中を漁る音。
あんまり食べ物入ってないんだけどな。
あいつが歌う能天気な鼻歌。
お世辞にもうまいとは言えない、耳障りだ寝かせてくれ。
282:2/2
07/08/06 22:40:24 +5yVpI6o0
ガッシャーン。
そして、あいつが食器を割った音。
「悪い!」
ボケてる上に不器用で少し鈍くさいのは知っていた。
だが、俺はだんだん腹が立ってきた。
奴が二度目に皿を割った時、思わず上半身を起こし、
「いつもいつもボケてる奴だと思ってたけど、今日のこれは最早非常識の域だぞ。
うるさくて寝れない。何しに来たんだよ!」
痛い喉だが一息で叫んだ。
次の瞬間、ひやっとしたものに俺は全身を包まれた。
一瞬状況を理解できなかったがどうやら俺は、奴に抱きしめられているらしい。
「は?!何やってるんだよ」
「ごめん、風邪辛いんだろうと思って。でも無神経だった、もう大人しくしてるから」
そう言って奴は腕に力を込めた。
奴の体温が低く感じるのは自分に熱があるせいか、奴が雨にあたってきたせいか?
朦朧とする意識の中、俺は抱きしめられたまま横にされた。
何を言おうか考えていると、奴の呼吸が一定のリズムに変わってきたようだ。
寝息?もしかして最早寝てしまったのだろうか。
マジでこいつありえない…と起こして文句を言ってやろうと思った矢先。
「あ、電気消さなきゃな」
奴は突然起き上がって電気を消し、すぐ戻ってきて俺を抱きしめ、満足そうに再び寝てしまった。
どこからつっこんだら良いのやら。
まあ、喉も痛いことだし今回だけはツッコミを入れないでおいてやろう。
目を瞑ると体温差が心地良かったから。
283:風と木の名無しさん
07/08/06 23:37:43 8QX8bvjl0
mws
284:風と木の名無しさん
07/08/06 23:58:45 3ItMDKMe0
ぐるぐる
285:風と木の名無しさん
07/08/07 00:20:43 +imI2UWZO
くるっちょな
286:風と木の名無しさん
07/08/07 00:23:45 MXQd63LQ0
空回りしてるけどツッコミ大好きなボケに萌えた。GJ!
287:風と木の名無しさん
07/08/07 02:36:20 Z5GHLERe0
頑張れボケ役。そして回す
288:風と木の名無しさん
07/08/07 02:45:52 EaPwuzR90
どぞ
289:風と木の名無しさん
07/08/07 02:53:18 SpxSURIW0
わんこ下僕攻め×猫女王受け
290:風と木の名無しさん
07/08/08 01:35:31 Ly9ZnAeM0
たまには初心に返って萌え語りしてみる。文才ないけど勘弁な。
わんこ下僕攻×猫女王受、というと、やはりツンデレ系の受に思う存分振り回されて
(´・ω・`)ショボーンとなるヘタレ攻が基本形だが、
あなたの下僕ですどうぞあなたのお気の済む様になさって下さい、という感じの忠.犬.で、
受大好き!受まっしぐら!な物凄く真っ直ぐで分かりやすい愛情表現をする攻に戸惑ってしまい、
いつもの様に我侭に振舞えない女王受というのも、それはそれでなかなかいいと思うんだ。
受がいくらツンツンしても、我侭言ってみても全然通じない、構われるのが嬉しい!って
ニコニコしてる攻と、そんな攻にどんどん溺れていく自分に驚き、戸惑う受。
ごめん萌え過ぎてうまく書けない。
個人的には、1・2歳くらい年下の攻×年上受だと嬉しい。逆でももちろん美味しいが。
291:風と木の名無しさん
07/08/08 06:12:54 O7VxXYjjO
萌え語り乙です。もしや今スレ初?
292:風と木の名無しさん
07/08/08 12:11:11 bT6bKl9iO
まわしますか?
293:風と木の名無しさん
07/08/08 12:24:20 klaBl2pcO
>290
うっかりペースを乱されちゃう女王受けイイヨイイヨー
普段は下僕で犬な攻めだけど、ここぞというときに
懐の深さを見せてくれたりしたらたらなお萌える
294:風と木の名無しさん
07/08/08 20:13:33 q4aTGcHiO
まわさせてくれないだろうか
295:風と木の名無しさん
07/08/08 23:37:59 NdX7BOjz0
あなたがまわしたいというのなら
296:風と木の名無しさん
07/08/09 00:37:40 gRWnKdBTO
まあ駄目と言ってもまわすんだがな
297:風と木の名無しさん
07/08/09 01:23:22 O63Kn+eWO
なんてバナナ
はいまわし
298:風と木の名無しさん
07/08/09 02:32:59 EnrO5kbC0
萌え語りに深く賛同した。わんこ下僕攻めと猫女王受けってそんな感じだ。
同じく年下わんこなら萌え倍率ドンになる。
では踏んでください。
299:風と木の名無しさん
07/08/09 02:43:43 AK1E9CZ1O
進路の違い
300:風と木の名無しさん
07/08/10 00:09:31 bPoxB2SKO
部屋に入って直ぐに腕ごと引き寄せられた。ぼふ、とかたい胸に丁度僕の顔が当たる。
メガネのフレームが歪むだろ、と思ったけれど言葉にする前に口を塞がれた。
お前は知らないだろうけど、僕は舌を絡めるキスは嫌いなんだよ。
粘膜の感じが、とてもいやだ。お前が近くに居ることが気持ちいいだけで、
ほんとうはセックスなんてしたくないんだ。
目をつむるとメガネを外されて、ああ、これから多分一時間は抱き合うんだなと思うとうんざりした。
目を開けると部屋が青かった。横で裸のおっさんが眠ってる。
眠ってる顔はずいぶん幼くて、かわいいし、幸せそうだけれど
僕は彼が今幸せかどうか知らない。じっと見ている内に目を覚まして、
僕を見ないかなあと思ったけれどどうも眠りは深いみたいだ。
お前は知らないだろうけど、僕はお前とただ仲良しでいて
ずっとずうっと楽しい話をしたりして過ごしたかったんだ。
こんなかたちで付き合いを続けたかったわけじゃないんだよ、もっと、僕は、
けれど彼と友人で居続けるには、僕と彼の選んだ道はあまりにはなれていた、
額から生え際までゆっくり撫でる。
選んだ道だなんてそんなのは言い訳で彼にとって僕は最初から友人ですらなかった、
そんな考えがこめかみのあたりに浮かんで、消えた。
301:風と木の名無しさん
07/08/10 08:41:13 DzUEEk9vO
GJ!こういうのは思いつかなかった。
302:風と木の名無しさん
07/08/10 10:23:29 raMHp+Hu0
こういうのも切ないな。
……最近の子には、これは拒絶だと取られてしまうんだろうかと考えたら
ますます切なくなった。
303:風と木の名無しさん
07/08/10 18:15:10 9nwS7NPM0
GJ!切ないよ、とにかく会話しようよ会話。
してもメガネは思ったことを素直に正確に伝えきれない感じはするけどね。
304:風と木の名無しさん
07/08/10 21:59:18 v6/5DoEp0
そんな大嫌いな行為を受け入れてでも手放せない相手なんだろ?
メガネくん、それは立派な愛情だよ。
恋愛ではないかもしれんけど…
擦れ違いせつないな。
305:風と木の名無しさん
07/08/11 03:28:37 gnIUPfcK0
なんだか苦しくなる切なさだな。そしてそこが萌える。GJ!
306:風と木の名無しさん
07/08/11 11:47:07 Whf87ZsXO
すれ違いに萌えたGJ!
307:風と木の名無しさん
07/08/11 11:56:08 IlD3w8xOO
GJ!2人の今後が気になる!
308:風と木の名無しさん
07/08/11 12:40:43 mjvjiISFO
さあ踏んでくれなさい
309:風と木の名無しさん
07/08/11 14:04:23 YG2yC8VK0
夏休み
310:風と木の名無しさん
07/08/12 04:54:19 ZmzqEXQ90
クーラーの効く部屋。テレビの音。それ以外は虫の声も聞こえない。
はじめて、一人で過ごす夏休み。
去年までは当たり前のようにお前が隣に居て「宿題教えてー」とか言いながら笑ってたのに。
あの頃は、ほんとにいつでもそばにいたのに。
はずみでキスしてみたり、……もっと凄いことしてみたり、些細な事が何一つ今では当たり前じゃなくなってしまった。
いつも、邪魔だとかうざいとか疲れたとか、今思えばひどいこと言ったかもしれない。
でも一度も、本当に嫌だった事なんてないってお前は知ってた?
知らないだろ。毎回捨て犬みたいな目ぇして。……ま、いつも折れてた俺も俺だけど。
でもあの頃は、人の気配のない部屋がこんなに寂しいなんて思わなかったんだ……。
正直、あの日常がずっと毎日続くと思ってた。
おかしいよな。たった2年しか一緒にいなかったのに。
でも、2年も一緒に居たら情もわくってものだろう?
あんなに毎日一緒に居たら、感覚も麻痺するじゃないか。
本当にろくでもないよ、ずっと寮で同室なんてさ。しかもお互い帰省できないと来たもんだ。
普通、両親ですらここまで一緒にいないぞ?
さらにろくでもないのは、3年になったからって1人部屋になったことだ。
勉強に専念するため……って専念できるか馬鹿。
お前がいたら勉強に専念できるかって言うとまた難しいけどな。
で、夏休みに入って全然会わなくなってから、結構俺はイライラしてきていると言う訳だ。
今も寮にいるのは分かってるんだぞー?
巧みに俺を避けてるのはなんなんだ。目が合うと赤くなるのは何故なんだ。
最近気持ち悪すぎるぞお前。イライラするんだよ。
とりあえず、俺の方からお前の部屋に押し掛けてやろうと思うんだけど。
お前が存在すら忘れているだろう宿題の答え手土産に持って行ったら、お前、また去年みたいに笑ってくれる……よな。
311:風と木の名無しさん
07/08/12 09:19:16 uvP4PzIYO
乙!寮は良いよ寮は。素敵なシチュエーションだ。
312:風と木の名無しさん
07/08/12 11:34:06 sqw8nYzdO
同じく。寮っていいなあ…
この蒸し暑いのがちょっと爽やかになった!GJ!
313:風と木の名無しさん
07/08/13 01:19:22 Fyhpciz1O
まわし
314:風と木の名無しさん
07/08/13 09:14:26 9JUACrMrO
…別にまわしたいなんて思ってないんだからな!
315:風と木の名無しさん
07/08/14 00:52:35 OelsO5T50
誰も314にまわしてだなんて、頼んでいないんだから!
でも、313と二人でまわすのも大変だろうから
しょうがないから、本当はまわしたくないけど……まわしてあげてもいいよ。
寮生GJ!まわし
316:風と木の名無しさん
07/08/14 06:38:52 GOQznuryO
男子校生…寮生活…。
妄想広がりんぐ設定だな!
GJGJ!
317:風と木の名無しさん
07/08/14 07:07:23 FhtdgevZO
まわ
318:風と木の名無しさん
07/08/14 08:40:52 TGUqYXIeO
踏まれるのもやぶさかではない
319:風と木の名無しさん
07/08/14 09:13:04 hn+cRedKO
万有引力
320:風と木の名無しさん
07/08/15 12:48:28 B/pp5ObRO
残念…お流れ、まわします。
321:風と木の名無しさん
07/08/15 14:15:35 KdR3tmPUO
残念まわし
322:風と木の名無しさん
07/08/15 15:20:03 NbCRh/Yy0
何があっても世界はまわされるんですよ
323:風と木の名無しさん
07/08/15 18:05:45 /Pwh7nFHO
暑いまわし
324:風と木の名無しさん
07/08/15 19:16:21 yt54XCpb0
マシンの熱暴走に苦慮しながら回す
325:風と木の名無しさん
07/08/15 23:42:55 nDKLDKd5O
どうしようもなくエアコンフル回転まわし
326:風と木の名無しさん
07/08/15 23:59:04 B/pp5ObRO
まわしまわされるのが世の定め…
327:風と木の名無しさん
07/08/16 00:05:43 OI7l2S610
扇風機のはねが目の前でまわし
328:風と木の名無しさん
07/08/16 09:03:21 28bPPsUQ0
さ、踏んでくんなせえ
329:風と木の名無しさん
07/08/16 09:04:49 32CyzZzs0
冷酷攻め×温和受け
330:風と木の名無しさん
07/08/16 09:05:07 UNATrHMdO
看護士×患者
331:風と木の名無しさん
07/08/16 09:37:41 J3aDwsdlO
へい
332:風と木の名無しさん
07/08/17 15:02:11 GS6SGG1p0
流れたね 惜しく思いながらもまわし。
333:風と木の名無しさん
07/08/17 17:54:07 OvTH0QVsO
最近お流れが多いですね…
334:風と木の名無しさん
07/08/17 21:34:05 IehJCUwiO
そりゃ書かないで だからなあ
仕方ないよネガキャンはやめてねーんまわし
335:風と木の名無しさん
07/08/18 00:47:39 VxhBRgy2O
まわし
336:風と木の名無しさん
07/08/18 00:51:34 XsifIkVe0
でもカブるの久しぶりに感じた
最近 人少ないと思ってたから何だか新鮮 まわし
337:風と木の名無しさん
07/08/18 00:55:20 S5m3bu9mO
囘し
338:風と木の名無しさん
07/08/18 01:56:17 NSd5AfAp0
そろそろまわし
339:風と木の名無しさん
07/08/18 02:02:51 XsifIkVe0
狭い密室で2人がぎゅうぎゅう詰め
340:風と木の名無しさん
07/08/18 02:03:53 MBebmbR+O
最後の夏
341:340
07/08/18 12:45:11 BZEOwpFV0
「あ、暑ちぃ……」
八月のとある日。時刻は午後8時。青少年研修施設の菜園近く。
一畳ほどの物置の中で農具に囲まれながら、俺の右半身に密着した滝田が悪態をつく。
大人二人がやっと入れるくらいのそこは、まさに蒸し風呂だった。
大学二年目の夏休み。学生課で紹介されたアルバイトは、小学生のキャンプの引率。
お約束のイベント、ナイトハイクのオバケ役に俺と滝田以下数名が抜擢され(アミダで)
二人してここにぶち込まれた。
「ったくよー、やってられっかっつーの。クソあちぃ」
「だから二人で中にいなくたっていいって言ってるじゃない」
暑いも何も、一人ずつ交代で中に入るのを渋ったのは滝田だ。
俺は滝田の、わずかな明かりでもわかる上気した顔と、息苦しそうに呼吸する喉元を盗み見た。
そんな俺に気づかずに無意識に体を寄せてくる滝田がかわいくて、意地悪をしてみたくなる。
「そういえばこの施設って、出るらしいよ。昼間、健太君たちが噂してた」
「出るって、何がだよ」
「さぁ。出るって言ったらいろいろ出るんじゃない?」
「はっ、ばかじゃねえの。小学生と一緒になってんじゃねえよ」
そう言いながら、なんでお前は俺のシャツの裾を掴んでいるんだ。
さっきからうるさいこの鼓動は、俺のものなのか滝田のものなのか。
「もしかして滝田、……怖い?」
肩に腕を回して耳元で囁くと、滝田の体がぴくりと震える。ああいいなあその反応。
「ふざけんなてめえ! こっ、怖いわけあるかっ!」
身動きすらままならない物置の中で、滝田が身を捩る。
滝田、それは何を誤魔化したいの。怖いのは何。
「あ、そう? じゃあ俺は向こうの東屋から見てようかな」
そう言って戸口に手をかけたその途端。
滝田が俺の腕にしがみついた。
「べっ……別に怖いとかじゃないんだからなっ! こういうのはチームワークが……」
唇を尖らせ、目を逸らしたまま嘯く馬鹿な滝田が愛しくて、密着した肌を捕らえて口づけてやった。
「さぼっちゃおうか。オバケ役」
そう言って俺は、瞬きを忘れたかのように目を瞠る滝田にもう一度唇を寄せながら、
懐中電灯の明かりを消した。
意識の遠くで、子供たちがきゃあきゃあ騒ぎながら通り過ぎて行った。
342:風と木の名無しさん
07/08/19 00:52:54 WpuyrPmAO
体言止めが苦手
343:風と木の名無しさん
07/08/19 11:39:35 lTMOynW00
さつまあげが苦手
344:風と木の名無しさん
07/08/19 16:18:43 fxg2PdkfO
さつまあげが触手
345:風と木の名無しさん
07/08/19 20:37:58 cM9E1q4R0
さつまあげに挙手
346:風と木の名無しさん
07/08/20 01:20:04 VGVaVBmeO
さつまあげの一手
347:風と木の名無しさん
07/08/20 01:23:06 bk7t5l200
さつまあげは歌手
348:風と木の名無しさん
07/08/20 01:44:46 AS499PhPO
今日のおかずはカツオにマグロ
349:風と木の名無しさん
07/08/20 02:02:09 0+jvA01B0
友達以上恋人未満の貧乏大学生コンビ
350:風と木の名無しさん
07/08/21 02:02:41 CmOmbVnYO
「なあ、ビール持って来てくれよービールー」
……こいつ、まだ飲むのか。
俺の隣でコタツに埋まるようにしてテレビを見ている男の周りには、既にいくつもの缶が
散乱していた。大体、俺の部屋にあるのはビールじゃなくて発泡酒だ。
「はあ?自分で行けよ」
「やだ。寒い」
「いや、俺だって寒いし」
この部屋には、コタツ以外の暖房器具がない。寒さを防ぐためには、コタツに入って身を
寄せあうしかないのだった。男二人でコタツの一辺に無理矢理入っているのはそのせいだ。
「ってか、もうやめろって。いくらなんでも飲みすぎです」
「えーっ!…ケチ」
唇とがらしても駄目だって。うっかり「可愛い」なんて思ってしまいそうな自分が怖くな
るだろ!
「明日、一コマ目から授業なんだから諦めて寝ろよ」
「うん…じゃあお休みなさい」
そう言って俺に寄りかかって寝息を立て始めたこいつを、おれはどうすればいいんだ?
351:風と木の名無しさん
07/08/21 02:04:41 CmOmbVnYO
ギリギリアウトでした…ごめんなさい
352:風と木の名無しさん
07/08/21 03:00:31 8Me6o2tE0
いやー、ナイスファイトでした!
353:風と木の名無しさん
07/08/21 14:45:21 u82tW0VLO
ナイスファイトまわし
354:風と木の名無しさん
07/08/21 16:07:33 C2aZ2Tu7O
まわし
355:風と木の名無しさん
07/08/21 18:01:59 eLVBCScO0
ウーロン茶☆ヌルヌル
356:風と木の名無しさん
07/08/21 20:26:18 eO3nn44y0
只今まわしております
357:風と木の名無しさん
07/08/21 20:56:43 3pV8uQSPO
GJまわし!
358:風と木の名無しさん
07/08/21 22:40:10 RjaP79xX0
GJまわし!
そしてどうぞお踏み遊ばせ
359:風と木の名無しさん
07/08/21 22:46:35 +0ae9q9F0
「お前は本当にバカだな!」
360:風と木の名無しさん
07/08/22 02:33:23 1sSWEeVs0
(´・ω・)
361:風と木の名無しさん
07/08/22 19:25:16 wVQ3nVQk0
では0さんの代わりに投下
「うーん、やっぱりここはいいなー!」
青年はスクーターから降りると大きく背伸びをした。
都会から新幹線に乗って三時間、さらに電車を乗り継いで二時間、最後にスクーターをレンタルしてのんびり一時間。
そうしてやっとたどり着いた場所が青年の故郷である、この山と海に切り取られた僻地の村であった。
「おーーーい、エイジーーー」
遠くから、数人の若者たちが駆けてくる。
「帰ってくるならもっと早く連絡してよー!」
「うわあホントにエイジだ!帰ってきてるよ!」
村外れだというのに、わざわざ駆けつけてくれた旧友たちの姿に思わず青年―佐津間栄治もスクーターを置いて駆け出す。
「ワザワザこんなくそ暑ぃ時にまでお出迎えごくろう」
エイジが踏ん反りがえると、すかさず長身の青年が彼の頭を殴る。
「エーちゃんちっとも変わらないねー」
少女はそのままじゃれあうような取っ組み合いを始める二人を眺めて楽しそうに笑う。
「都会に行って、有名人になってもエイジはエイジだよ、変わらないもん」
少年が満面の笑みで暴れるエイジに抱きつきながら断言する。
とたんに栄治は取っ組み合いを止め、ひどく真面目な顔になって俯いてしまう。
「ホントにそう…思っててくれるか?」
ほんの気まぐれでネットに歌声をアップしたことが、エイジの運命を変えてしまった。
とある大物に見出され、彼の元で声楽の修行をしないか、と誘いが来たのだ。
しかもかなりしつこく。
そして、この村を探り当てた大物が直接おしかけストーキングまがいのことを行った時、友人たちは全力でエイジを守ってくれたのだ。
最終的にエイジが修行に行くと選択したため事態は丸くおさまった。
しかし、エイジの心には仲間を裏切って都会に逃げたような後ろめたさがわだかまっていた。
さらに都会では色々な事が目まぐるしく彼を追い立て、変化を強制していったのである。
もう、自分は彼らの仲間であるエイジでは無くなっているのではないか、そういった不安に押しつぶされそうになったことは少なくない。
362:風と木の名無しさん
07/08/22 19:26:47 wVQ3nVQk0
「お前は本当にバカだな!」
長身の青年がいきなり大声を出す。
「そうね、馬鹿だね。」
「ばーーーっか」
続いて他の二人も宣言するように言い放つ。
俯いたエイジの心にその言葉が矢のように刺さる。
ツーンと鼻の奥が痛くなり、涙がこみ上げ、抗うことも出来ずに乾いた砂利道に涙を落してしまう。
仲間だと思っていた?裏切って都会に行ったくせに。バーカ、バーカばー…
「え?え?エイジ?何で泣くの?」
「エーちゃん、泣かないでエーちゃん」
おろおろする少女と少年を押しのけ、青年はエイジの顔を無理やり上向かせ目線を合わせた。
「エイジ、お前はお前だ。俺たちの仲間だ。それが都会に行ったくらいで変わると思うのか?
変わるわけないじゃないか。もし変わったと思うのなら、お前は本当に馬鹿だ」
「へ?…怒ってたわけじゃ…」
真っ赤になって鼻水と涙にまみれた顔で、仲間を見回す。
「じゃあなんでわたしたち、こんなくそ暑ィ日にエーちゃんをお出迎えしたの?」
「そんなかんたんなことも分からないなんて、やっぱりエイジはお馬鹿だね」
しばらく改めて再開を喜び、仲間とともに実家への路を急いだのであった。
801っぽくならなかたので続きを今夜まとめに投下します。
363:風と木の名無しさん
07/08/22 22:11:23 DftBi8xL0
なんか>>1嫁とか言うのももう微妙なのかな…gdgdだ。
とりあえず全部まとめに投下した方がいいよ
364:風と木の名無しさん
07/08/22 22:28:52 gpNEAdMY0
>>363
>1■3嫁
365:風と木の名無しさん
07/08/23 00:11:42 0FKGxEWhO
>>363
1あたり嫁
366:風と木の名無しさん
07/08/23 18:34:21 N79nmqZKO
まわしんぐ
367:風と木の名無しさん
07/08/23 19:46:26 jBCgojDT0
まわしど
368:風と木の名無しさん
07/08/23 20:44:01 UJLlJHW+0
踏まれてやろう
369:風と木の名無しさん
07/08/23 20:46:58 qns2b7qC0
愛してない
370:1/2
07/08/24 01:00:08 Yz3CQWO40
「先生、このメモ用紙に書いた言葉を声高にはっきりとちょっとネイティブな発音で
読み上げちゃって下さい」
「俺は先生じゃないし今は夜だから大きな声は出したくないし日本語をネイティブな
発音でってどうやるんだって話だし簡単に言えばお断りだ」
「うわーんお願いだよー俺の全財産でチロルチョコ(きなこ餅味)一個買ってあげる
からー!!」
「全財産が二十円ってどれだけ切迫してるんだお前!というか何故よりにもよって
その味をチョイスする!!」
「え、美味いじゃんアレ。…何か間違ってる気がするけど」
「まあ美味いよなアレ。…何か間違ってる気がするけど」
「ってそうじゃなくて!なあ俺達恋人だよね!?付き合ってるよね!?100万ドルの
夜景の下で病める時も健やかなる時もちょっとエッチなビデオを見る時も一緒にいる
って誓い合った仲だよね!?」
「正直最後の誓いをした記憶は無いんだが…まあそうだな」
「じゃあ『愛してる』位言ってくれてもいいじゃないか!ネイティブな発音で!」
「いい加減ネイティブな発音から離れろ。大体な、そういう言葉は無理やり言わせる
ものじゃ無いだろうが」
「…じゃあいつ自発的に言ってくれるんだ?」
「…五年後?」
「おーねーがーいーだー!」
「あー煩い転がるな埃を立てるなタンスの角に足の小指をぶつけるな!」
「いや最後のは不可抗力…つーかちょい待てマジで痛…」
「自業自得をここまで見事に体現した奴も珍しいよな」
371:2/2
07/08/24 01:01:34 Yz3CQWO40
「心配の言葉も無い…うううやっぱり俺は愛されてないんだ…ロンリーだ…ロンリー
ユーなんだ…」
「英語がおかしいぞ」
「ううううう」
「人間の言語を話せ」
「ううううう」
「……愛、くらいのものが無いとこんな阿呆な会話に付き合ってられないと思うんだが」
「なーんかいったかー」
「別に何も。というか腹減ったんだがコンビニにでも何か買いに行かないか?」
「…チロルチョコ(きなこ餅味)が食いたい」
「…そう言われると何だか俺まで食いたくなってきた」
「じゃあ俺が買ってやるからこのメモ用紙に書いた言葉を」
「だが断る」
「ケーチケーチ」
「何とでも」
「…素直じゃない奴」
372:風と木の名無しさん
07/08/24 01:08:38 F6Nkku0J0
GJ!笑ったし萌えたし和んだし何だか大変だ(*´Д`)ハァハァ
373:風と木の名無しさん
07/08/24 03:57:51 NDIQ3kQ20
ぬおおおおおおお!
やり取りが可愛いしとにかく萌えるよGJ!!!
374:風と木の名無しさん
07/08/24 12:30:31 cPru6wYA0
これはいいコントww
チロルチョコきな粉餅味ってそんな間違ってるの?
375:風と木の名無しさん
07/08/24 17:17:51 WhT5sw1FO
なんというバカップル…!
端からみたらイチャイチャしてるようにし(ry
GJ!!
376:風と木の名無しさん
07/08/25 01:41:07 mzQ1so5q0
GJGJ!
ぐだぐだしてそうな男2人暮らしっぽいかんじがすごく萌え!
377:風と木の名無しさん
07/08/25 23:39:15 WXiT3Zq3O
廻る世界
378:風と木の名無しさん
07/08/26 00:41:21 H/22+grZ0
俺を踏み台にしろ!!!!
リクどぞ
379:風と木の名無しさん
07/08/26 00:55:52 heDs9ugr0
王子様
380:風と木の名無しさん
07/08/26 11:33:04 n3W7fyle0
「これはないわ」
山下が盛大に噴き出したので、何事かと俺はテレビに視線を向けた。
テレビに映っていたのは流れる汗さえ爽やかな甲子園球児。ちなみに俺らと同い年。
どこが噴き出すほど面白いのかわからない。
「何が?」
「はなわ似王子だって。すげーかわいそ」
そう言いながらも、まだ笑いが収まらないらしくニヤニヤしている。
ふーん、と俺は雑誌に視線を戻したふりをして、山下の顔を盗み見る。
中3のときに肩を壊して山下は野球をやめた。引退試合の直前だった。
いくつも来るはずだった推薦の話は全部なくなった。
もともと成績も良かった山下は普通に受験して普通にそこそこの高校に入った。
けど、野球関係の知り合いを避けるようになった。同じ野球部だった奴だけじゃなくて、
クラブチームに入って野球してた奴とか全員。
俺は山下に切り捨てられたくなかったから、山下と一緒に入った野球部をやめた。
それから三年、俺は山下の前で野球に関する話を一切しなかった。
「俺絶対甲子園行きたいんだよね」
たまに俺は中3の春、山下と一緒に高校野球の中継を見ていたときの夢を見る。
やっぱ甲子園は夏だ、とも山下は言っていた。その年の夏、俺たちは高校野球なんて見なかった。
それからも毎年夏はだらだら一緒に過ごしたけれど、俺たちが一緒に高校野球を見ることはなかった。
高校入ってから2回夏が来て、そのたびに山下はあんまり笑わなくなって、俺は憂鬱で、
テレビも新聞も全部なくなればいいのにと思っていた。
3回目の夏、山下が甲子園のニュースを見て笑っている!
俺は佐賀の王子様に本当に本当に感謝した。
381:風と木の名無しさん
07/08/26 15:59:21 CZX/4p4GO
GJ!!何ともいえないリアルさが良い。爽やかな気持ちになれた。
382:風と木の名無しさん
07/08/26 16:01:09 CZX/4p4GO
しまった…
つられてsagaにしてしまったorz
383:風と木の名無しさん
07/08/26 16:21:28 0nRKV2bRO
>>382
ちょwSAGAw
384:風と木の名無しさん
07/08/27 02:03:02 r93QZHRMO
まわし
385:風と木の名無しさん
07/08/27 11:10:38 5B0ZbH5jO
GJ!
山下のこと本当に好きなんだなぁってキュンてなったよ!
カワユスなぁうふふ。
sagaワロタwww
同じことしそうになったのはヒミツ。
386:風と木の名無しさん
07/08/27 22:07:21 9i0GIvdT0
あのお題でこうきたかーーーーー!!
すごい!すごいしテラ良い話だった!
GJ!
387:風と木の名無しさん
07/08/28 02:13:59 gQc+2o+/O
囘します
388:風と木の名無しさん
07/08/28 15:41:40 obEmtf840
踏み台☆ヌルヌル
389:風と木の名無しさん
07/08/28 16:05:27 Aa3Vh41B0
皆既月食
390:風と木の名無しさん
07/08/29 00:57:58 HGV8u1D9O
「あーやっと予備校終わったー!」
「腹減ったなー」
「だなー。…あ、月が…すげぇ見てみろよ月が赤い!」
「あぁ、そういや今日、皆既月食なんだってさ」
「そういえば今朝ニュースで見た気するわ。…俺さー、6年半前だっけ?の皆既月食も見たよ」
「へぇ?」
「母さんと犬の散歩してたら月が真っ赤でさぁ。めちゃめちゃ怖くて。だって意味分かんないだろ赤いんだぜ月が。母さんに聞いてもなんでか分かんないっていうから、気味が悪くて早く家帰ったんだよな」
「怖がりだな~進歩ねぇな~」
「なっ、うるせぇな!だって俺そん時小4だぞ小4!」
「いや怖がりだろ。…まさかまだ怖いとか言わねぇよな」
「ここ、怖くねぇよ!なんか変な夢見そうだとかそ、そんなこと全然思ってねぇ、よ?…なんだよ笑うなよっ!」
「…笑ってねぇよ」
「いやいま笑いながら言ってんだろめっちゃはははって言ってんじゃん!」
「幻聴幻聴…ぷっ」
「言ったそばから噴き出してんじゃねーかー!」
「いやいや…じゃあさ、怖いなら手繋いでやろうか」
「は?」
「そんな露骨に嫌そうな顔すんなよ」
「バカにすんなよ怖くねぇっつってんだろっ!」
「あ、そこにぼんやり人影が…口裂け女だ!」
「う、うそっ!」
391:風と木の名無しさん
07/08/29 00:58:56 HGV8u1D9O
「嘘だよバーカ!あっはっは超びびってんじゃん」
「…ふん、のってやっただけだろ!」
「顔赤いぞ?」
「気のせいだ!」
「だからさぁ、大人しく繋いどけって」
「わっおい勝手に触んなっ」
「でも怖くないだろ?」
「…いやなんかおかしくないか?」
「なにが?」
「なにがって…だって…この手…」
「気にすんな気にすんな!」
「なんだよお前急にテンション上がったな?」
「そうか?…まっいいじゃんいいじゃん!」
「…それもそう、か…?」
「そうだそうだ。よし、帰りマック奢ってやるよ!」
「えー、まじでどうしたんだよ、本当機嫌良いなー…」
「そんなことないって」
「いやあるだろ…ってこらー!びっくりするだろ急に手ぶんぶん振るな!」
「あー悪い悪い。いや、とにかく皆既月食さまさまだな!」
「…何が?」
392:風と木の名無しさん
07/08/29 08:58:48 BX8MeRbJO
怖がり受が可愛い!GJ!
393:風と木の名無しさん
07/08/29 20:40:12 5tTYPY+TO
まわし
394:風と木の名無しさん
07/08/30 00:03:30 C+b6hkVpO
回
395:風と木の名無しさん
07/08/30 07:45:56 blg0sYAUO
まわし
396:風と木の名無しさん
07/08/30 13:52:43 56XmIpjqO
まわし
397:風と木の名無しさん
07/08/30 14:40:09 blg0sYAUO
腹がいたいけどごはんのせいじゃあないよ
398:風と木の名無しさん
07/08/30 19:42:52 q6/6LYMyO
ホップステップ 次を踏んで思い切りジャンプな回し
399:風と木の名無しさん
07/08/30 19:44:31 pZUpM5EW0
隠れカニバリズムが親友を喰おうとして逆に喰われる(性的な意味で)
400:風と木の名無しさん
07/08/31 01:52:16 KsqLRkxM0
「お前、また見てるぞ」
「…えっ?!あ、…悪い悪い、つい…」
声をかけられてようやく我に帰った俺は、慌てて勝久の指から視線を逸らして
ごまかすように笑った。その様子に、勝久は眉間に皺を寄せてため息をついた。
「お前なあ、別にこんな手くらい見られたって減るもんじゃないが、トリップしてるだろ。
佐紀が話しかけても返事しやしないし、アイツ呆れて帰ってったぞ?」
「あれ?そういやさっきまでみんなおったのに…どうしたんや?」
「どうしたじゃないだろ!」
バン!と机を叩く音にびくりと肩をすくめて周りを見渡す。ここはマイコン(設立当時に
付けられた名前がそのまま残っている)研究同好会のクラブハウスで、6人がけの会議用
テーブルに先程まで4人で腰掛けていたはずだが、今は勝久と俺のふたりっきりだ。
「いきなり怒りなやもー、机なんか叩いたら大事な手ぇが痛んでまうやろ」
「手なんでどうでもいいんだ!」
「よくないわ!そんな粗末にするんやったら俺にくれ俺に!」
「こらっ手を握りしめながらバカな事を言うなこのバカ!!」
401:風と木の名無しさん
07/08/31 01:52:52 KsqLRkxM0
勝久の手は綺麗だ。
男の手に綺麗もなにもないと俺も思ってたけど、薄い手のひらに、節くれ立ってはいるが
まっすぐ伸びた長い指。爪も大きく健康的なピンク色だ。その中で、右手中指の第一関節
だけが少し曲がっている。小さい頃から小説を描くのが趣味で、いつもペンを持っていた
勝久の指は、気がついたらペンの収まりがいいようにか曲がっていた。
俺は、その曲がった中指を愛していた。
綺麗な手の、ひとつだけ曲がった指。
あの指を、口に含んだらどんな感じだろう。
第二関節から切り落として、舌に乗せる。咬まないように舌を丸めて喉へ送る。まっすぐな
器官を、勝久の指が進み落ちていくと、曲がった指先が食堂の内壁をくすぐるように掠り、
胃にぽとりと落ちる。胃液で溶かされた指は腸に送られ、やがて勝久が俺の体中に巡るのだ。
その感覚を想像するだけで俺は射精してしまった事もあった。
そんな訳で、俺は勝久の指を愛しているのだが、愛するがあまり凝視してしまう事が多く、
気がつくと怒らせてしまっている。いまもまさにそうだ。
「もー大事にせえいうてるやろ!お前だけの手えとちゃうんやで!」
「俺の手は俺だけのものだこの大バカ野郎!」
「お前の物は俺の物、俺の物は俺のものや!」
「列に並ぶ時はいつも腰に手を当ててた奴がジャイアンを気取るな!!」
勝久の腕にしがみつくようにしている二人の喧嘩は、旗から見たらさぞ滑稽な体勢に違いない。
しばらく罵り合った後、俺たちは疲れきって床に座り込んだ
402:風と木の名無しさん
07/08/31 01:53:34 KsqLRkxM0
「…お前は、俺の手にしか興味がないのか」
ふと聞こえた声に顔を上げると、なぜか勝久が真顔で俺を見てた。
「そんなことあれへんよ。せやけど…」
床に置かれた手に視線を向けると、やはり綺麗な勝久の手があった。
力を入れた後だからか、血管が浮き出してごつごつした感じがまた野性的な感じで
エロさを増していて、俺の目は奪われる。
「ほんまキレイな手ぇやし、…ゆび、とか…まっすぐで…」
勝久の右手を優しく持ち上げると、手を通して動揺したのが伝わってきた。
それにもかまわず俺はうっとりと勝久の指を親指の腹で順番に撫でる。
「せやのに…これだけな、ちょっと曲がってんの……中指な、これかわいい…
どうしても俺のもんにしたいくらい、…かわいい…」
撫でていた指を中指の先で止めると、無意識に唇を寄せた。骨張って固い、
でもすべらかな指の感触を、柔らかい唇で感じる。
「お、おい…お前、な…にして……」
びくりと震えた指に愛しさを増して、指先を唇に含む。舌を丸めて…そう、
想像していたみたいに、喉の奥へ誘い込むように深く銜えると、当然だが
手のひらに繋がっているので、飲み込む事はかなわない。その違和感につい指に歯を立てると、
「痛ッ…!」という声と同時に、俺ははっと我に返った。
403:風と木の名無しさん
07/08/31 01:55:18 KsqLRkxM0
「えあ…!?あ、あれ?いや、すまん!冗談やってじょうだ…!?」
さすがに友人の指を食いたいと思っているのはまずい事は分かっているので、
笑って誤摩化そうとした俺は、強く腕を引かれて床に引きずり倒されていた。
多い被さる勝久の顔が、見た事もないくらいの恐ろしい顔になっていた。
「な、なんや、そんな怖い顔しなや、別に食おうとか思ってたわけやないて…」
「……そんなに俺の指が欲しいなら」
「ん?」
「好きなだけやる」
なにかツッコミを返そうと思った俺の口は、勝久の唇に塞がれていた。
そっからの記憶はあんまりないんやけどね。
どうやら俺は勝久にハメられちゃったらしい。
しかしどうも勝久のチ○コより、指で弄られた時の方がイきまくってたらしくて、
気ィついたらなんや自己嫌悪と自信喪失とかなんとか言ってガックリと肩を落としてたわ。
でも俺はその勝久の背中を見て、指以外もかわいいやつ、と思った。
いつか、勝久を全部……ん?でも食うたらなくなってまうしな、それはあかん。
好物は最後に取っておくもんやからね、と満足した俺は、疲れたのでとりあえず寝る事にした。
404:風と木の名無しさん
07/08/31 04:57:48 RD2rpbX10
良い!カニバリズムなんて難しいお題だなーと思ってだけど
かなり萌えた!!GJ!
405:風と木の名無しさん
07/08/31 07:23:29 Wq1R5UHGO
なげーよまわし
406:風と木の名無しさん
07/08/31 09:09:20 NkVlhYMKO
なげーけど萌えたよ回し
407:風と木の名無しさん
07/08/31 12:15:02 p98uWyKZO
GJまわし
408:風と木の名無しさん
07/08/31 14:31:42 8SNLrDn70
踏まれてみようまわし
409:風と木の名無しさん
07/08/31 15:28:01 KsqLRkxM0
おっさん受けに振り回される13歳攻め
410:1/2
07/09/01 10:52:48 B88D2ym4O
お世辞にもきれいとは言えないアパートの一室に、
真新しい学生服を来た少年といかにも草臥れた風な中年男が卓袱台を挟んで向き合っていました。
少年は今年中学校に入ったばかり。
黒の学生服は肩が少し余っていて、袖も指が少し見える程でした。
手を加えていない生まれたままの髪の色と、
その制服が彼の肌の白さを引き立てていました。
制服のなかった小学生時代はよく女の子に間違えられたものです。
その若々しさとは対照的に、中年男の方は実に草臥れた風情を醸し出していました。
その一番の原因は、男の身に付けていた背広にありました。
色があせ、裾は擦りきれて、シワだらけです。
これでも、もとはそれなりに値の張る一流品でした。
男が大きな会社に勤めていた頃買ったものでした。
しかし、会社に行かなくなった今、それは彼の部屋着になっていました。
このストーブすらない部屋で、少しは寒さを防いでくれるからです。
もっとも、彼は1日の大半を部屋で過ごしているので、
ほとんど背広を着ていることになります。
その背広と同じで、男も昔はそれなりの男でした。
最近小皺が増えてきた無精髭だらけの顔は、すっきりした輪郭で、
深い隈のある目ははっきりした二重、鼻筋もすっと通っていました。
ただ、今の男を見てその価値に気付けるものは、
男が身に付けている背広の価値に気付くものより更に少ないと思われます。
今のところ、それはたった一人だけでした。
411:規制かかったので3つにわけます
07/09/01 10:59:48 B88D2ym4O
そのたった一人である少年は、先ほどからちらちらと上目遣いで男の方を伺っていました。
とても大切なお願いを切り出すタイミングを伺っていたのです。
「あのっ」
ようやく腹をくくって口を開きましたが、緊張しすぎたのか、声変わり前の高い声がひっくり返ってさらに高い声が出てしまいました。
しかし男はそれを気にする風でもなく、普通に話を促します。
「どうしたの」
少年はごくりと唾を呑み込みました。
「あの…僕とエッチしてください!」
「はぁ」
男はクレームに対応するお役所の受付のような返事をしました。
これでは願いが受け付けられたのかわかりません。
「僕を抱いて欲しいんです!」
少年は更に叫びました。顔は真っ赤で、声は震えています。
この状態なら、お隣だけでなく、アパート中の住人に聞こえるような声で恥ずかしいことを言ってしまうのも頷けますね。
「それは無理だ」
ご近所さんからの好奇の視線に晒されることが決定した男は、
それでもとくに取り乱した様子ははなく、普通に少年のお願いを却下しました。
412:規制かかったので3つにわけます
07/09/01 11:01:06 B88D2ym4O
うのも頷けますね。
「確かに俺はゲイだけど、ネコだから」
「……ねこ?」
少年の頭の中で可愛い小動物がニャーと鳴きました。
「佐々木さんは猫だったんですか!」
少年は泣きたくなりました。
まさか好きな人が人間じゃなかったなんて!
「動物の猫じゃないよ。入れられる方ってこと」
「入れられる……?」
「チンコを」
「ああ、じゃあ確かに僕のこと抱けませんね」
少年はは呆然として呟きました。
「佐々木さんが受けだとは思わなかったんで、
僕、受けの勉強ばっかりしてきちゃったんです」
少年はしゅんとして下を向いてしまいます。
「あの!僕、今から帰って、今度はちゃんと攻めの勉強してきます!
お姉ちゃんの本がたくさんあるので絶対、絶対!ちゃんと勉強してきます!」
少年が勢いよく立ち上がり、
卓袱台の上の、出がらしのお茶が入った湯呑みがかたりと揺れました。
さようなら!そう言ってドアを閉めた少年が外の階段をかけ降りる音を聞きながら、
別に抱かれてやるとは言ってないのになぁと男が呟きました。
少年にはまだまだ乗り越えなければならない壁がたくさんありそうです。
413:風と木の名無しさん
07/09/01 12:00:13 2EP5zDF+O
GJ!てかお姉ちゃんの本ってww
攻めになった受けに期待を抱きながらまわし
414:風と木の名無しさん
07/09/01 15:44:34 +TQlAP2t0
>まさか好きな人が人間じゃなかったなんて!
吹いたw少年河合卓!GJ!
415:風と木の名無しさん
07/09/01 19:13:13 vnJPsynfO
可愛い小動物がニャーwww
少年逸材すぐるwww
416:風と木の名無しさん
07/09/01 22:57:32 2EP5zDF+O
まわしますよ
417:風と木の名無しさん
07/09/02 01:59:01 08iQkIGf0
おいおいどーすんだよこれwwwとか思っていたが
なんという萌え! まわしつつ頑張れ少年!
418:風と木の名無しさん
07/09/02 05:02:49 /oQ//7/S0
まわし
419:風と木の名無しさん
07/09/02 06:10:23 4tcvtV0y0
動かないで
420:風と木の名無しさん
07/09/02 14:08:31 giC90QJrO
「動かないで」
小さく、抑えた、懇願する声。
え、なになになにが起こったんだ。
動かないでって、俺はただ喉渇いたから冷蔵庫に行こうとしただけなんだけど。
それだけでも離れてほしくないということなのだろうか。
ちょっと待て、こいつどれだけ可愛いんだ!
(顔まで可愛くて言動も可愛いってそんな、)
自分を見上げる必死な顔。奴の両手は俺の腕にすがっている。
正直嬉しすぎるこの状況、しかし混乱して上手い言葉が見つけられない。
やっとのことで捻りだした言葉は結局全く格好良いものじゃなかった。
「え、なに?どしたの」
「コンタクト落とした…」
凄く慌てた顔をしている。
眼鏡家に置いてきたからコンタクトが見つからないと何も見えないのだと言う。
聞きながら、俺はちょっと不貞腐れた気分にならざるをえなかった。
はいはい、そうですよね、分かってました。
俺の片想いです、そんな都合良いことあるわけないですよね神様なんか嫌いだ。
奴は落ちたコンタクトを探している。
何も見えないのは可哀想で探すのを手伝うけど、何かが引っ掛かった。
421:風と木の名無しさん
07/09/02 14:10:21 giC90QJrO
こいつコンタクトなんてしてたっけ。
前に飲み会かなんかで両目とも凄く良いって話で盛り上がったことがなかったか?
「なぁ、」
訊こうとして振り向くと、床を探してる奴の顔は真っ赤だった。
途端に全てを了解して俺も真っ赤になった。
ああやっぱり言動まで可愛い奴だったよこいつ!
嫌いとか言ってすみませんでした神様!
「ありもしないコンタクトなんか探すのもうやめて、ちょっとお互い腹割って話そうか」
どうしようバレた、もう終りだ、という奴の心の声が聞こえてきそうだった。
そんな怯えた泣きそうな顔しなくても、お前が考えてるようなことにはならないよ。
安心させるために笑って、ずっと言いたかった言葉を口にする。
緊張の糸が切れたのか笑いながら泣き出した顔があんまり可愛くて、もうだめだベッドまでは持ちそうにない、と思った。
422:風と木の名無しさん
07/09/02 15:25:40 UfY6N2rbO
受け 可 愛 杉
すごい壺だこの受け
ありがとうまわし
423:風と木の名無しさん
07/09/02 17:22:13 keIdljga0
なんというルンデレw
424:風と木の名無しさん
07/09/02 22:54:41 wDJfrSvHO
囘
425:風と木の名無しさん
07/09/03 00:22:55 Gkdfa6RVO
まわ(ry
426:風と木の名無しさん
07/09/03 01:17:21 kJ4otRseO
くるくる~っと
427:風と木の名無しさん
07/09/03 10:56:34 uHtrDRCLO
ルンルンデレデレ…?
428:風と木の名無しさん
07/09/03 13:34:35 nso243Wv0
踏まれちゃる
429:風と木の名無しさん
07/09/03 13:35:39 EE82oybXO
悪の組織の幹部×同組織の最下層
430:1/2
07/09/04 05:55:22 a5GOSBn60
哀れな存在が、私の前に転がされていた…何時もの事だ。年は18~20か。
上物、とまでは行かないがそこそこには見られる若者だ。今は薬で蕩けているが、
普段はいかにも意志が強いであろう黒い瞳も、肩まで伸びた、染めていない濃い栗色の柔らかそうな髪も、良い。
「名前は?」私は目の前の贄に、何時ものように訊ねた。
「なまえ…ない…れふ…ここにくる…とき…すて…まひた」
私は密かに心底驚いた。…1mg錠で媚薬、10mg錠は自白剤、原末1gなら一包で廃人。
私の相手をさせるべく、手錠足錠をかけこの部屋に通す時には、10mg錠2つで処置させておく。
…元々、戸籍上の名前が無いような存在でも、必ず「通り名」程度は吐くはずなのだ。
「…そうか、まぁよい」
私は驚きを隠しながらもそう言うと、彼の双丘を開かせる。
そしてその奥の小さな腔に、麻酔薬と、前述の媚薬をごく微量調合したゼリー剤を塗りこめてゆく。
…因果な性癖だと思う。私は実験がてら、組織の下位構成員のうちの、見目の良いものを化粧紙代わりに
性欲処理に使い捨ててしまわずにはいられないのだ。
この密売組織の今の立場になったのは、全くの偶然。
親が気の利いた教育を受けさせてくれたことと、そこらの野草を適当に処理しただけの物質が、
いかにも裏世界向きの作用を持っていたこと、そしてそれを私が最初に発見してしまった事。
白衣の悪魔と呼ばれるのにも、もう慣れた。すべては本当に偶然でしかない、
私は最初から悪事に手を染めるつもりはなかった。しかし運命に流されたからには、私は邪悪な存在なのだろう。
「おにー…さん…すき…れふ…きもち…い…れふ…」
私が股間の粗末な肉塊を突きこむ、ごとに。青年は嬌声をあげる。…私はお兄さんと呼ばれる年はとうに過ぎている。
強力な催淫作用と自白作用を持つ薬を多量に投与されているのに、なお世辞を使うと言うのか。
ここまでこの薬の効きの悪い人間を、私は見たことがなかった。
…否、この若者は人間か?と。得体の知れない相手に対する恐怖すら、私は彼に感じていた。
431:2/3 (長すぎた)
07/09/04 05:57:32 a5GOSBn60
「…ねぇ…」
一通り情事…否、私が行っているのは他人の身体を使った自慰に過ぎない…を終わらせる。
普通なら相手の意識はとうに無いはずなのに、若者は甘えるように身体を摺り寄せてきた。
「お兄さんは俺のこと…覚えてませんか」
意識はだいぶ澄明になっているようだ。手錠をされながらも手振りで、自分の顔を指す。
私は首を横に振った。若者は人懐こい笑みを浮かべて、続ける。
「あの喫茶店で働いてたチビ助ですよ」
…記憶を手繰る。もう7、8年前。まだこの密売組織に入る前、発作的にBLTサンドが食べたくなったときに、
寄っていた、個人経営の喫茶食堂があった。サンドイッチがやけに旨い店だった。
「そう、あのサンドイッチ、いつも俺が作ってたんです」
…思い出した。10歳くらいの少年が健気に手伝っていたものだ。あの頃はまだ私にもわずかに良心が残っていて、
こんな子供を就労させて…と、こっそり眉をしかめていたものだ。
「だってお兄さん、綺麗だったもん。子供ながらに一目惚れしちゃって、一生懸命作ってたなぁ」
「…私が?どこがだ。世辞は効かんぞ」
432:3/3
07/09/04 05:58:20 a5GOSBn60
「少なくとも俺にはそうなの!…で、お兄さんが来なくなってすぐ、伯父さんが死んじゃって。俺も路頭に迷っちゃって」
大きく息を継いで、胸を張って若者は続ける。
「「ここ」で働いて偉くなれば、お兄さんの情報も手に入るかと思ったけど、「ここ」にいるなんて、嬉しい誤算だったな」
…何故だろう。この若者が私に台詞を投げるたびに感じる、今までに感じた事の無い、不可解な感情。
頃合を見計らって、手錠足錠で動けない若者を、彼の直属の上官の男が連れに来る。
「…お兄さん。その気になれば、いつでも呼んで下さい。薬なんて要りませんよ」
これまでに私は、顔立ちや体格だけなら彼よりも格段に美しい若者を、何人も使い捨ててきた。
それなのに、歌うようにその台詞を口にした彼の顔は、姿は、誰よりも私にとって好ましく見えた。
「無駄口叩くな、さっさと立て」
足錠だけを外されて、退室を促される若者に、私は声をかけ…ようとした。が、できなかった。
これからかなり長い事、私は彼を指名して寝床に呼ぶことになるのだろうなと思った。
1mg錠で媚薬、10mg錠で自白剤、原末1gを一包で廃人。
…壊すのも悪くないが、壊れにくい者を、どれだけ長持ちさせられるのか試すのも面白いのではないか…と。ふと私は思った。
433:風と木の名無しさん
07/09/04 06:54:35 V/l6wPnVO
マッドサイエンティストktkr!
乙でしたっ!
434:429
07/09/04 18:10:04 4Q/zvC4RO
くはー
GJですありがとうございます!
1行ごとに漂う悪な香りがエロいのなんの…
期待以上に萌えさせていただきました!
435:風と木の名無しさん
07/09/05 14:00:34 HEiB6mow0
ぬおお。白衣の悪魔、きっとこれからいろいろ悩むんだ。
萌えた!GJ!
436:風と木の名無しさん
07/09/05 14:23:36 Sy1APNz2O
まわーしまわし
437:風と木の名無しさん
07/09/05 15:25:21 GzNZBbk10
もえたよ
まわし
438:風と木の名無しさん
07/09/05 15:53:48 A5d2Efbf0
踏み台という名の変態だよ!
439:風と木の名無しさん
07/09/05 16:00:25 fDVpUDQhO
コインランドリー
440:風と木の名無しさん
07/09/05 20:30:05 1cb06xpq0
ぐるぐる回る洗濯機を前に、あなたはいつも背筋を伸ばして文庫本を読んでいる。
視線はまっすぐページに注がれ、並ぶ丸椅子の一番端に座る俺には気付いていない。
ジーンズの裾から覗くくるぶしがやけに白い。
乾燥終了のアラームが鳴る。
蓋を開けると熱気の中にカラカラに乾いた衣服があったが、俺はもう一度ドアを閉めて財布を取り出した。
10分100円の追加料金で買える、週に二回の貧乏学生の幸せ。
441:風と木の名無しさん
07/09/05 23:44:16 wapjgyoRO
まわし
442:風と木の名無しさん
07/09/06 00:13:08 ZXxDpghj0
ほのぼの大好きだ
GJ!
443:風と木の名無しさん
07/09/06 00:17:19 BMDngOnPO
なるほどね あのお題から こう来たか
…川柳になったorz
すいませんまわします
444:風と木の名無しさん
07/09/06 00:21:43 7F+NQFbeO
舞わす?
445:風と木の名無しさん
07/09/06 00:29:14 ZgxhTXE2O
控え目な感じがイイ!!
こういうの凄く好きだ!!!!
GJ!!!!
446:風と木の名無しさん
07/09/06 00:29:56 9Jpe38r50
萌えた萌えた、ありがとう。
続きが知りたくなる話だー。
447:風と木の名無しさん
07/09/06 00:37:42 c0SwrGXK0
うん、すごくわかりやすい。けど、すごく萌え。
綺麗な人を10分間合法的に見るためなら100円玉ぐらい払っちゃうよね!
とかいってたらもう**7だよ。はやいねー
448:風と木の名無しさん
07/09/06 02:42:30 /7JR9m/O0
回しておきますね
449:風と木の名無しさん
07/09/06 02:49:26 SXu5EefdO
プール脱衣所
450:風と木の名無しさん
07/09/06 23:39:33 ZTdD7bgo0
何とはなしに、ただ覚えてる。
夏休みのプール開放日。
塩素と汗と水の匂いが染み付いた、コンクリの小屋の中の空気。
壁際の錆びたロッカー。
セミ達がうるさく鳴いていた。
素っ裸のままじゃれあいながら、湿ったバスタオルを振り回す。
帰り道に買う50円のチューブアイスを賭けて、よく分からないルールにのっとったチャンバラごっこ。
そういう風にして僕らは、少年の日々を過ごしていった。
あの頃の僕は子どもだったから、いつまでもこうして、ふざけて笑っていられるのだと信じていた。
いつか互いのことさえ忘れてしまうなんて、考えもしなかった。
そして僕たちは大人になった。
中学生になり、高校へ進み、大学に合格し、人生に流されていくうちに、あの頃は確かにきらめいていた
何もかもが色あせて、ほこりにまみれて、いつのまにか消えてなくなっていた。
誰より大切な親友だったあいつの顔さえも、思い出せなくなっていった。
だけどただひとつ、心に焼き付いて離れないのは、あの噎せ返るような更衣室の匂い。
あの中で僕たちは約束をした。
「いつまでも一緒にいよう」とふざけて笑いあった。
でも、それすらももう昔の話。
夏が来る度、何とはなしに、ただ思い出す。
何でだろう、思い出すほど、胸が痛くなる。
451:風と木の名無しさん
07/09/07 00:43:02 0YHCtCdMO
夏の終わりに切な萌えGJまわし
452:風と木の名無しさん
07/09/07 13:26:42 wuWobW2k0
チューブアイスってチューペットのこと?まわし
453:風と木の名無しさん
07/09/07 18:37:57 mDg3JO+0O
じゃない?チューペット食べたいなぁまわし
454:風と木の名無しさん
07/09/07 22:35:58 bSc8Fc9wO
なんだか切ないなまわし
455:風と木の名無しさん
07/09/07 22:53:08 eBEsSXd00
時期に合った切ない話だ…
再会しても再会しないでもいいから幸せになってほしいGJ
456:風と木の名無しさん
07/09/08 02:30:20 lDo1qzvR0
このスレ久々に来てみたまわし
457:風と木の名無しさん
07/09/08 02:48:14 qQlMxsFl0
どこまでもまわし
458:風と木の名無しさん
07/09/08 02:53:49 Qd/RUeqk0
さあ踏め
459:風と木の名無しさん
07/09/08 02:57:49 CG5nfkhK0
全然違う
460:1/2
07/09/08 23:48:02 D3r9eJCM0
眠れない。
眠くないわけではない。体は疲労を訴え思考は霞み手足は熱くなっている。
それでも眠りの気配は訪れない。
1523匹目のカラスを数え終わったところで抵抗を諦め、俺は寝台を抜け出した。
いつの頃からか、周りに人の気配があると熟睡できなくなっていた。
それは多少大きな家に生まれた者の宿命だったのかもしれないし、単にそういう
気質なだけだったのかもしれない。
だがそういう理屈を考える間もなく俺は部屋に刺客が現れれば跳ね起き、隣に誰
かが居れば身じろぐだけで目を覚ますような体になっていた。
この体質がいいものか悪いものかは分からなかったが、一人で眠る暗く静かな眠
りの安らかさに俺はいつも思考を放棄し暗いまどろみに身を任せていた。
この静かな眠りを妨げられてしまう位なら、どんなに愛しい相手であっても隣で
眠って欲しくは無いと。
そう、思っていた。
のに。
「…また来たのか」
461:2/2
07/09/08 23:49:34 D3r9eJCM0
「すいませんー眠れないんですうー」
「やめんか気持ち悪い。…大体一人寝が寂しいなんて、お前は一体いくつなんだ」
「あーあーきーこーえーまーせーん」
「…全く、しょうがない奴だな」
俺は隣で眠れるたったひとりを見つけてしまった。
何故そいつの傍でだけは眠れるのかは分からない。確かにそいつは俺が認めてそい
つも俺を認めた唯一無二の相棒である。しかし、そいつは可愛くも綺麗でも柔らか
くもない正真正銘の野郎だし、口は悪いし年上ぶるし何だか偉そうだしで安眠の為
の要素など全く認められないのだ。
だが、
「…おやすみ」
目を覆う手の暖かさと共に訪れる優しい眠りは、一人での静かで冷たい眠りとは
比べるべくもなく俺を暖めるので。
俺は今日もこいつの隣で眠りに落ちるのだ。
462:風と木の名無しさん
07/09/08 23:52:51 ERwrYZlGO
可愛いな…こういう子すごい好きかも試練
乙まわし
463:風と木の名無しさん
07/09/09 00:36:06 5LganCcPO
彼と出会えてよかったね…!まわし
464:風と木の名無しさん
07/09/09 01:23:21 L9TAqIpe0
>「あーあーきーこーえーまーせーん」
禿萌えたまわし
465:風と木の名無しさん
07/09/09 01:44:59 dj0KIeZa0
キモ(オト)ウト・注意
「なあ兄貴、今日から夏休みだね」
俺の部屋の前で待ち構えていたらしい弟は開口一番そう言う。
当り前のことを改めて言葉にする弟から何とも言えない雰囲気を感じた時にはもう遅かった。
俺は階段から思い切り突き落とされる。
「生きてる?しんでる?…生きてるね、どこが痛い?まさか怪我してないとかないよな」
弟はうっすらと笑みを浮かべたまま、たんたんたんと足取りも軽く階段を降りてくる。
そのわずかな振動にも肩がじくじくと痛んだ。
「良かった。ちょうどいいけがみたいだね、肩と足が痛いの?」
脂汗を流してうめく俺を上から覗き込み、じろじろと観察する顔はやっぱり笑顔。
そのまま俺をまたいでぺたぺたと玄関の電話へ向かいゆっくりと119番をした弟はいかにも動揺してますといった演技を完璧に行った。
おかげで俺の怪我は階段から間抜けに落ちたことが原因となった。
診断結果は肩にヒビ、足の捻挫、打撲。全治二か月、弟の狙い通りとなってしまった。
整形外科大部屋のベッドをあてがわれ、そこで俺は夏休みを丸々潰すこととなる。
父親と母親はあきれ半分で心配し、さらに
「着替えとかはいつも通りあの子に任せてあるから。私たちもできる限りお見舞いに来るわ」
と言い残していった。薄情なわけではなく、小さな工場を営む彼らは中々手を開ける事が出来ないのだ。
常々兄弟は互いに面倒を見ながら育ってきた。
そのせいで、どうも弟は俺に対してかなり依存している節があった。
そして、今年の春―事件が起こった。
俺にしか心を開かなくなった、俺にしか心から笑いかけることがなくなった、おれにしかおれにしかオレニダケ俺にだけ!
正直重たい。俺のほうが参りそうだった。でも夏休みになれば、学校でも登下校でもべったりな弟から離れられると思った。
何という誤算。これでは逆に籠の鳥、いや油を塗った瓶に閉じ込められた虫だ。
両親が自宅工場に帰ったのと入れ違いに、着替えやらなんやらを抱えた弟が入ってきた。
「夏休み中オレが面倒みるから大丈夫だよ。ね!」
晴れやかな笑顔で笑う。隣の足を吊ったおっさんはほほえましそうに兄弟を眺め、弟にえらいなあ等と声を掛けている。
「ずっといっしょ、夏休みもこれからもずぅううううぅぅうぅうぅぅううっといっしょだよ?」
466:風と木の名無しさん
07/09/09 01:46:32 dj0KIeZa0
すみません、誤爆しました…。
まわしてください orz
467:風と木の名無しさん
07/09/09 04:13:10 CKvTWW6n0
キニスンナキニスンナ!まわすぜー!
468:風と木の名無しさん
07/09/09 09:20:01 SV98HxDH0
ほい
469:風と木の名無しさん
07/09/09 09:22:36 tcIEOi1R0
股間攻撃
470:風と木の名無しさん
07/09/10 16:54:16 mkajtQ0+O
お流れ…?
471:風と木の名無しさん
07/09/10 18:26:30 tyf2ARQkO
wktkしてたのになーまわし
472:風と木の名無しさん
07/09/10 20:38:50 dZtgjmlP0
まっわっし。
473:風と木の名無しさん
07/09/10 21:18:13 SkJ2f3hh0
お流れ残念まわしまわし
474:風と木の名無しさん
07/09/10 21:26:21 mkajtQ0+O
回します
475:風と木の名無しさん
07/09/10 23:24:57 rAOEY/VbO
(`ρ´)
476:風と木の名無しさん
07/09/10 23:46:57 rAOEY/VbO
ゴバクダーン(´ρ`)木綿
477:風と木の名無しさん
07/09/11 00:18:58 71St7BvDO
いちねんぶりにまわすよー
478:風と木の名無しさん
07/09/11 00:24:19 7AS060mVO
踏んで!
479:風と木の名無しさん
07/09/11 00:33:37 Lp7g5T6a0
ひどいことを言う
480:風と木の名無しさん
07/09/11 08:08:53 fbnV0v//O
「……なぁ、俺達って親友か?」
「…はぁ?お前なに言っちゃってんの?そんなん当たり前じゃんか!」
いつだって気持ちは一方通行だ。
コイツは隣で笑ってくれてるけど、コイツの気持ちは俺が欲しいものとは少し違うもので。
コイツにとって俺は親友。
俺にとってもコイツは親友。
…だけど。
俺にとってコイツは…。
「……お前ひどいこと言うな」
「へっ?オレと親友じゃ嫌なのかよ!!」
「…そうじゃねーよ」
「はぁ~?じゃあどう意味だよ」
「バカ。もういいよ」
「おい!気になんじゃんか!」
隣にいてくれることは嬉しいことのはずなのに、なんだかすごく切なくなる。
胸が詰まって苦しくなる。
だけど、こうやって2人で笑い合えるだったら俺はこのままでいい。
例え気持ちが一方通行だとしても、この関係でいいんだ。
スイマセン10分くらいで書いた…
中/村/中さんの友達の詩ってのをたまたま聞いてたらこんな感じになりました
481:風と木の名無しさん
07/09/11 19:48:41 ytdt8LItO
まわす
482:風と木の名無しさん
07/09/11 20:55:29 7AS060mVO
歌詞読んでみた
たしかにこんな感じだ…切ない
まわすんだぜ
483:風と木の名無しさん
07/09/11 22:17:38 WlGqPrJQ0
雷鳴とともにまわす
484:風と木の名無しさん
07/09/11 23:34:18 lWpyZCDu0
まあ10分じゃこんなもんかまわし
485:風と木の名無しさん
07/09/12 00:11:59 Th/8VSBpO
十分つか体言止めとむかしのコバルト文体がひどいんじゃないの
それで。回す書き込み。と夏。
486:風と木の名無しさん
07/09/12 04:20:12 gxi4YzEl0
まわしまわし
487:風と木の名無しさん
07/09/12 05:15:40 5yClZwPk0
まわし。それと便座カバー
488:風と木の名無しさん
07/09/12 06:20:53 WZHJbwmP0
人生でただ一度踏み台になりたかった…!
489:風と木の名無しさん
07/09/12 06:33:53 FAxuAhe50
二人一緒に
490:風と木の名無しさん
07/09/12 16:20:45 744g3JKDO
今、僕は勉強している。
僕の大好きな君と一緒の学校に行くために。
「なー…いい加減あきらめろよ。こないだのテストだって散々なんだし」
「いいの…それに、どっちみち今の成績ならどこにも行けないもん」
「そうか…。」
どうせ無理なのはわかっている。でも、
こうしていると気が楽になるんだ。
僕は、酷いだろうか。
迎えた合格発表。
君は来なかった。
…突然だった。君が急遽家庭の事情で行ってしてしまうなんて。
でも、二人の夢は変わらない。
せめて夢だけでも、二人一緒に叶えたい。
君は、今どこにいるのだろうか。
初めてこういう文書いたので日本語おかしいと思いますが
こんなんで良いでしょうか。(最初は心中ネタが浮かんだけどこうなりましま)
491:風と木の名無しさん
07/09/12 21:41:14 SWlcYTuJ0
悪くはない、だがもちつけ
492:風と木の名無しさん
07/09/12 22:09:25 i9sA8h+a0
>>490
まとめサイトまで見に行けとは言わない
このスレだけでも最初からざっと目を通すのも携帯だと大変かもしれない
けどせめて*0を3つか4つか目を通してスレの雰囲気をつかめ
493:風と木の名無しさん
07/09/12 22:57:50 vky1XrFK0
良いでしょうかとか聞かれてもな……
別にいいんじゃないでしょうかとしか言いようがない
494:風と木の名無しさん
07/09/13 00:55:27 e9FCYUE+O
ルアでしょうか
というかんじで回します。華麗にクルッと
495:風と木の名無しさん
07/09/13 01:06:04 YENcY0oY0
「ましま」が顔に見えました。
496:風と木の名無しさん
07/09/13 01:08:47 HiehK29sO
回りましょう回しましょう。
497:風と木の名無しさん
07/09/13 02:23:31 J1ETEn6t0
まわすお(´ρ`)
498:風と木の名無しさん
07/09/13 02:30:51 xCi2ZjJ50
踏んでけば?
499:風と木の名無しさん
07/09/13 02:49:56 haKrwIWm0
塾講師
500:1/2
07/09/13 19:50:17 W9bF/Tg20
「お前さあ」
塾の空き教室で、先生と二人きり。絶妙なシチュエーションに俺が酔いしれていると、
ため息が聞こえてきた。
「俺の話、聞いてる?今、進路指導中なんだけど」
「聞いてる聞いてる」
机に肘を載せて、頬に両手をつけてにっこり微笑む。
わざとらしい可愛いこぶりっこだけど、たいていの大人はこれで許してくれる。こいつ以外は。
「はぁ…。じゃあこの進路調査票の『第一志望:先生と同じ大学 第二志望以下同文』
っていう最高に頭悪い項目書き直せ。ほら、ここ」
素直に調査票と先生が差し出すペンを受け取って、「どこ?」と紙を覗き込むふりをする。
こっそり机の下で靴を脱ぎながら。先生は少し身を乗り出して「こーこ」と指で指した。
髪の毛伸びたね、先生。可愛い。
「なんて書きなおすの?」
「知らないって。お前の行きたい大学名書く……」
先生が異変に気づいて、俺の顔をまともに見た。今日初めて。やったね。
俺は机の下で、先生の脚を上の方へ靴下の爪先でなぞりながらにっこり笑う。
「行きたい大学? 先生の大学名、なんて言うんだっけ」
「ふざけ……」
立ち上がろうとした先生の足を、もう一方の足で踏みつける。
「まだ進路指導終わってないじゃん」
501:2/2
07/09/13 19:51:31 W9bF/Tg20
爪先は、先生の内股をたどっていく。机の上にはまだ書き直してない進路調査票。
先生の目がドアの方に泳ぐ。
「駄目だって」
わざと囁くように言って、爪先を目標の場所に押し当てた。
「だってこの状況で、誰かが来て、俺が襲われたって言ったらみんなどっちを信じると思う?」
成人した塾講師のバイトの大学院生と、まだ高校生の生徒。講師の方は、もう息があがってきてる。
「ね?」
「……」
そんな色っぽい目で睨まれるのなんて興奮しちゃう。
「お前に、俺の大学は……無理だろ」
無意識に舌で唇を湿らせて、負け惜しみを言う先生。顔にかかった髪を払いのけたい。
でも俺たちの間には机があって、その距離がどうしようもなくもどかしい。足の爪先を動かしながら、
「塾では手ぇ抜いてんの。先生のクラスにいるために」
にっこり笑ってストーカーじみた台詞を吐く俺に、先生はあきらめたように天井を仰いだ。
手で口元を覆って、それから、急に小さな声で「来年の4月が楽しみだな」って言った。
ああ、最高に幸せ。
502:風と木の名無しさん
07/09/13 20:49:46 Qs32u2krO
短いのに凄い萌えた!
ツボすぐる……っ
なれそめ読みたい(*´Д`)ハアハア
503:風と木の名無しさん
07/09/13 23:54:55 KPKw9QPoO
すこぶる もえたよ!
ハ_ハ
∩ ゜∀゜)') もえたよ!
〉 /
.(_/ 丿
504:風と木の名無しさん
07/09/14 01:55:31 UgT7B/rV0
はげしく もえたよ!
ハ_ハ
∩ ゜∀゜)') もえたよ!
〉 /
.(_/ 丿
結局仲良い二人が可愛すぎる。GJ!
505:風と木の名無しさん
07/09/14 06:23:29 JaHYIUAo0
なんかもうとりあえずもえたよ
ハ_ハ
∩ ゜∀゜)') もえたよ!
〉 /
.(_/ 丿
506:風と木の名無しさん
07/09/14 09:56:38 0mYHMXQG0
先生が河合卓ですごく萌えたよ
ハ_ハ
∩ ゜∀゜)') もえたよ!
〉 /
.(_/ 丿
507:風と木の名無しさん
07/09/14 20:58:52 lwwdHZFtO
まわしちゃうぜ
508:風と木の名無しさん
07/09/14 22:21:08 J0iXQRIc0
踏まれちゃうぜ
509:風と木の名無しさん
07/09/14 22:24:25 8COqiw010
カツゼツが悪いのに言葉攻が好きな攻
510:風と木の名無しさん
07/09/15 23:01:00 9fLAKZxF0
もうまわすしかない。
511:風と木の名無しさん
07/09/15 23:19:04 DyhZW13aO
まわしにきましたお
512:風と木の名無しさん
07/09/15 23:36:52 qTqwY7Lg0
♥まわっしゅ♥
513:風と木の名無しさん
07/09/15 23:40:52 7mbh0ZfO0
次に期待してまわし
514:風と木の名無しさん
07/09/16 13:28:49 un+XqBIP0
まわすのが役目
515:風と木の名無しさん
07/09/16 14:22:45 H0svdRrf0
まわすぞッ!
516:風と木の名無しさん
07/09/16 15:09:06 uCDBifxL0
輪姦します
517:風と木の名無しさん
07/09/16 16:47:28 hHXzC/XCO
通りすがりにおまわし
518:風と木の名無しさん
07/09/16 18:18:25 aKde4wTm0
踏めばいいじゃないか
519:風と木の名無しさん
07/09/16 18:23:45 TL2oF2rX0
褐色の肌
520:風と木の名無しさん
07/09/17 02:53:30 J6aHtShO0
生まれつきでした
焼いたわけじゃありません、だから子供の頃は本当に野蚕の布のようでした
…こちらから売りに出さなくても売れたものです
まぁ、今では少し上背が高くなりすぎてしまいましたかね
でも、あれから十年ほどたった今でも、この肌は私の持つ貴重な財産です
このように産んだ親を恨むことはありませんでした。元から居ませんでしたから
逆に心中しないで置いてくれた分、今の主に出会えましたからね。今では感謝していますよ
今の主はこの肌を、『本から出てきた英雄のようだ』と、誉めて下さるのですから
少なからずこの肌のおかげで、今の主に仕えることができたのですから
521:風と木の名無しさん
07/09/17 10:04:45 pPt1RtgmO
えーと、続きはないのか?
まわし
522:風と木の名無しさん
07/09/17 10:09:11 AekIOjkk0
切な嬉しい感じ まわし
523:風と木の名無しさん
07/09/17 12:35:29 il6YKsXX0
主を知りたい。
524:風と木の名無しさん
07/09/17 12:49:05 xDhrKh+/0
6行目は謎だな。生まれてすぐに捨てられたってことなのかな?
ともあれ、肌理細かく艶のある褐色の肌って萌える
健康的なのに官能的、かつエキゾチックこれ最強。まわし
525:風と木の名無しさん
07/09/17 13:09:18 hyD5IyVI0
精神的な親はいないってことじゃない?
526:風と木の名無しさん
07/09/17 15:35:53 Iq5JcM8ZO
続きが気になるまわし
527:風と木の名無しさん
07/09/17 16:24:57 kItyBWAFO
忠実な感じが良いんだぜまわし
528:風と木の名無しさん
07/09/17 16:41:01 K/CQMN4jO
どうぞ
529:風と木の名無しさん
07/09/17 16:44:36 kItyBWAFO
いいのかな…
真面目×(゚∀゚)アヒャヒャヒャ!
530:風と木の名無しさん
07/09/17 20:28:01 nbwb2m1P0
「ねーねー、俺のこと好き?」
「その質問はこれでもう五度目だ」
「いーじゃん。何度でも聞きたいの。ね、俺のこと好き?」
「ああ」
「俺はあんたのことが大好きだよ。この世で一番大事。すげー好き」
「ああ」
「なんだよ、もっと嬉しそうに笑えよ。好きな奴に好きって言われてるんだぜ?」
「笑うのはあまり得意じゃない」
「ふーん。お堅い仕事してたらツラの皮も硬くなるのかな」
「さあな」
「笑えよー。あ、ほっぺた引っ張って柔らかくしてやろーか?」
「よせ。愛想がないのは元々だ」
「じゃあ、眉間の皺も生まれつき?愛想のない赤ん坊だったんだ?」
「そうかもしれない。実家にある写真を見れば確かめられるが」
「あはは、やっぱあんたおもしれーよ」
「お前はよく笑うな」
「だって嬉しいじゃん。あんたとこうして二人で居られるんだから」
「そうか」
「ちぇー、俺がここまで眩しい笑顔を向けてやってんのに、やっぱり笑い返すとかしねーのな」
「悪いな」
「ま、いーけどさ。あんたのその小難しい顔好きだし。ねーねー、俺のこと好き?」
「六度目」
「なあ、もっとこう、ぎゅーっと出来ねーの?もっと強く抱いてよ。もう誰の目気にするわけじゃなし」
「……そうだな」
「なあ、向こう行ってもまた引き離されそうになったらどうしよっか」
「どうもしない。もう離さない」
「そっか」
「あんたのことが好きだよ。大好き」
「ああ。俺も愛してる」
531:風と木の名無しさん
07/09/17 20:45:13 hyD5IyVI0
萌 え た
532:風と木の名無しさん
07/09/17 22:12:47 kItyBWAFO
うわー萌えた!顔つきが浮かんでくるのがすごい
この二人に以前何があったのか気になるな
533:風と木の名無しさん
07/09/18 07:04:27 rgap+o/WO
(・∀・)イイ!GJデスヨー!萌えたよ萌た
534:風と木の名無しさん
07/09/18 07:16:34 WJ+OouACO
受けにも実は色々思う所があるのかも、と想像して更に萌えた!
会話から二人の関係が伝わってきてGJ!!!
535:風と木の名無しさん
07/09/18 08:10:11 cXSJkdxK0
晴れて恋人になった場面ともとれるし
駆け落ちとか心中する直前ともとれるし
妄想の余地ありまくりで萌えました
536:風と木の名無しさん
07/09/18 19:10:30 lk+ALVdLO
まわしんぐるぐる
537:風と木の名無しさん
07/09/18 20:14:39 2YIO5xBIO
まほしんぐるぐる
538:風と木の名無しさん
07/09/18 20:28:56 qVWnehFl0
ケータイ多いな。規制中?
どうぞ
539:風と木の名無しさん
07/09/18 20:36:50 Nnrgq4vI0
呆然
540:風と木の名無しさん
07/09/18 21:17:40 8nk5m9wg0
「な、何言ってるんですか?」
空く間。思わず止まる手元。
「だから、俺はお前が好きだと言っている」
ワンテンポ遅れて手元の猪口が落ち、残っていた酒が足にかかる。
はっとした。
「いやいやいや、からかっちゃいけませんて!」
目の前の青年がぐらりと揺れたのは自身の酔いのせいか。
伸ばされた手がゆらゆら揺れながら自分の顎を掴む。
「俺は本気だ」
「よ、よよよ酔ってるんですよ!」
顔が逃げてしまう。まずい。
自分にとっては大切な人だから、あからさまに避けるなんてことしたくなかったけれど、
だからと言って近づいてくる唇を素直に受け入れる訳にはいかない。
「わ、私こんなんでも男ですから」
「知っている」
「あ、あなただって男じゃないですか」
「当然だ」
「わ、私…私……」
「あ」
もう少しで抱き締めることが出来たはずの体が急にくてんとなって、そのまま崩れた。
両腕で支えてやる。
肩に乗った彼の寝息が小さく耳に届いてくる。
「……。大物め」
酒に弱いとはいっても、すぐ眠くなるとは言っても、
まさかこのタイミングで寝るとは思わなかった。
「まあ、仕方ないか…」
自分だって、酒にでも酔わなければ言えないのだけれど。
腕の中で寝る可愛い人を、胸に残るもやもやと共に抱いて、青年はぼうっと座っていた。
541:風と木の名無しさん
07/09/18 21:20:07 8nk5m9wg0
最後二行直させてくれorz
自分だって、酒にでも酔わなければ言えないのだ。
けれど。
腕の中で寝る可愛い人を、胸に残るもやもやと共に抱いて、青年はぼうっと座っていた。
542:風と木の名無しさん
07/09/18 22:44:47 lk+ALVdLO
仕事早っ!!流石ですTRGJ
543:風と木の名無しさん
07/09/18 23:15:11 MreDF1Lz0
萌へた!攻めも受けもかわいいいいいい
544:風と木の名無しさん
07/09/19 02:21:24 L9KPvfkO0
こういうの大好きだ!ありがとん!
545:風と木の名無しさん
07/09/19 23:58:39 2XWQg1jAO
まわし
546:風と木の名無しさん
07/09/20 04:17:53 otbQiWP20
まわし
547:風と木の名無しさん
07/09/20 13:18:11 /IKwrx8TO
まわすぅ