07/05/12 00:22:13 qqZspLXP0
★モララーのビデオ棚in801板ローカルルール★
ノンジャンルの自作ネタ発表の場です。
書き込むネタはノンジャンル。SS・小ネタ・AAネタ等801ネタであれば何でもあり。
(1)長時間に及ぶスレ占拠防止のためリアルタイムでの書き込みは控え、
あらかじめメモ帳等に書いた物をコピペで投下してください。
(2)第三者から見ての投下終了判断のため作品の前後に開始AAと終了AA(>>3->>7辺り)を入れて下さい。
(3)作品のナンバリングは「タイトル1/9」~「タイトル9/9」のように投下数の分数明記を推奨。
また、複数の書き手による同ジャンルの作品判別のためサブタイトルを付けて頂くと助かります。
※シリーズ物・長編物の規制はありませんが、スレを占拠しないためにも投下ペースや分量を配慮して下さい。
※感想レスに対するレス等の馴れ合いレス応酬はほどほどに。
※「公共の場」である事を念頭にお互い譲り合いの精神を忘れずに。
相談・議論等は避難所の掲示板で
URLリンク(s.z-z.jp)
3:風と木の名無しさん
07/05/12 00:23:12 qqZspLXP0
2.ネタ以外の書き込みは厳禁!
つまりこのスレの書き込みは全てがネタ。
ストーリー物であろうが一発ネタであろうが
一見退屈な感想レスに見えようが
コピペの練習・煽り・議論レスに見えようが、
それらは全てネタ。
ネタにマジレスはカコワルイぞ。
そしてネタ提供者にはできるだけ感謝しよう。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ネタの体裁をとっていないラッシュフィルムは
| いずれ僕が編集して1本のネタにするかもね!
\ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| . |
| | [][] PAUSE | . |
∧_∧ | | | . |
┌┬―( ・∀・ )┐ ピッ | | | . |
| |,, ( つ◇ | | | . |
| ||―(_ ┐┐―|| |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
| || (__)_), || | °° ∞ ≡ ≡ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
4:風と木の名無しさん
07/05/12 00:25:18 qqZspLXP0
2.ネタ以外の書き込みは厳禁!
つまりこのスレの書き込みは全てがネタ。
ストーリー物であろうが一発ネタであろうが
一見退屈な感想レスに見えようが
コピペの練習・煽り・議論レスに見えようが、
それらは全てネタ。
ネタにマジレスはカコワルイぞ。
そしてネタ提供者にはできるだけ感謝しよう。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ネタの体裁をとっていないラッシュフィルムは
| いずれ僕が編集して1本のネタにするかもね!
\ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| . |
| | [][] PAUSE | . |
∧_∧ | | | . |
┌┬―( ・∀・ )┐ ピッ | | | . |
| |,, ( つ◇ | | | . |
| ||―(_ ┐┐―|| |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
| || (__)_), || | °° ∞ ≡ ≡ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
5:風と木の名無しさん
07/05/12 00:26:04 qqZspLXP0
テンプレ2
_________
|┌────┐|
|│l> play. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
∧∧
( ,,゚) ピッ ∧_∧ ∧_∧
/ つ◇ ( ・∀・)ミ (` )
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| ┌‐^───────
└───│たまにはみんなと一緒に見るよ
└────────
_________
|┌────┐|
|│ロ stop. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
ピッ ∧_∧
◇,,(∀・ ) ヤッパリ ヒトリデコソーリミルヨ
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| |
└────────┘
6:風と木の名無しさん
07/05/12 00:26:39 qqZspLXP0
テンプレ3
,-、
//||
// .|| ∧∧
. // 生 || ∧(゚Д゚,,) < みんなで
//_.再 ||__ (´∀`⊂| < ワイワイ
i | |/ ||/ | (⊃ ⊂ |ノ~
| | / , | (・∀・; )、 < 見るからな
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
/ ゙ / / / ||
| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
| | / `ー-‐'´
| | ./
|_____レ"
,-、
//||
// .|| ∧∧
. // 止 || ∧(゚Д゚,,) < やっぱり
//, 停 ||__ (´∀`⊂| < この体勢は
i | |,! ||/ | (⊃ ⊂ |ノ~
| | / , | (・∀・; )、 < 無理があるからな
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
/ ゙ / / / ||
| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
| | / `ー-‐'´
| | ./
|_____レ"
7:風と木の名無しさん
07/05/12 00:28:31 qqZspLXP0
テンプレ4
携帯用区切りAA
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
中略
[][] PAUSE ピッ ◇⊂(・∀・;)チョット チュウダーン!
中略
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
8:風と木の名無しさん
07/05/12 00:29:07 qqZspLXP0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 僕のコレクションに含まれてるのは、ざっと挙げただけでも
|
| ・映画、Vシネマ、OVA、エロビデオとかの一般向けビデオ
| ・僕が録画した(またはリアルタイムな)TV放送
| ・裏モノ、盗撮などのおおっぴらに公開できない映像
| ・個人が撮影した退屈な記録映像、単なるメモ
| ・紙メディアからスキャニングによって電子化された画像
| ・煽りや荒らしコピペのサンプル映像
| ・意味不明、出所不明な映像の切れ端
\___ _____________________
|/
∧_∧
_ ( ・∀・ )
|l8|と つ◎
 ̄ | | |
(__)_)
|\
/ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 媒体も
| 8mmフィルム、VCR、LD、ビデオCD、DVD、‥‥などなど
| 古今東西のあらゆるメディアを網羅してるよ。
\_________________________
9:風と木の名無しさん
07/05/12 00:29:38 qqZspLXP0
|__[][][][]/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ̄ ̄ ̄| じゃ、そろそろ楽しもうか。
|[][][]__\______ _________
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || | |/
|[][][][][][][]//|| | ∧_∧
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || | ( ・∀・ )
|[][][][][][][][]_||/ ( )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | |
(__)_)
10:風と木の名無しさん
07/05/12 00:33:20 qqZspLXP0
スレ立て相談所スレに報告してまいりました。
テンプレが多目のスレッドを立てるのは初めてなので、不足などありましたら
補足をお願いします。
11:風と木の名無しさん
07/05/12 01:34:53 7VhUJbGE0
>>1乙
12:風と木の名無しさん
07/05/12 02:02:07 5Nhvrg+10
乙です
13:風と木の名無しさん
07/05/12 02:17:25 wzgcLVn2O
乙!
14:風と木の名無しさん
07/05/12 03:08:05 41Fn3r4r0
おっつかれい!
15:風と木の名無しさん
07/05/12 08:10:00 1QvE5VLL0
前スレ末尾に案内書き込んでくれた方、ありがとう。
自分はもう書き込めないと思って試しすらしなかった。
16:事項警察 10文字×桐山をよろしくお願いします 1/6
07/05/13 13:50:04 AUAeFqfq0
>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
俺の名は10文字早手。
恐ろしくトレンチの似合う、創部警察署刑事課きっての若手エースだと言え
ば聞こえが早いだろう。その日俺は、創部商店街内にある駄菓子屋、
『ミス・ユニバース』で起きた謎の「うまい棒大量強奪事件」の捜査をした
帰りだった。
……フッ、事件はいつでも男10文字を解放してはくれない。難事件に
もてたって、刑事としてはともかく、男としては嬉しくないってのによォ!
「10文字君、なんかお腹空かない? なんか固形物的なもの食いてぇな~、
うまい棒はもうやだよ~」
隣を行く先輩の8さんはのんきなものだ。……まァ、それも仕方あるまい。
優秀な後輩(言わずもがな俺だ)に任せていれば、おのずと事件が解決して
しまうのだから、このゆるゆる加減も頷ける。
そう、ゆるゆると言えば。
俺はもののついでに創部署きってのゆるゆるな部署、「事項管理課」へと
向かった。ここの奴らを適度にからかいつつ励ましてやるのが俺の日々の勤め
なのだ。彼らは一見迷惑そうにしながらも、その実俺の来訪を今か今かと
待ち構えている。股来さんにいたっては、俺がここに来た回数を、律儀に
黒板に「正」の字で記録しているほどで……
おおっと、こいつは言わぬが花という奴さ。
脳内で噂をすれば、早速事項課メンバーのふ抜けた会話が聞こえてきた。
17:事項警察 10文字×桐山をよろしくお願いします 2/6
07/05/13 13:52:48 AUAeFqfq0
「あ、なんかそろそろ10文字さんが来そうな予感」
この声は警察官として、一人の女性としても曲がり角なミカヅキ君か。
「あー、分かる分かる。あいついつもこれぐらいの時間にくんだよねー」
これは股来さんか。……フッ、不在中も常に噂の中心になっているとは
……さすが俺だぜ。
「私、あの人嫌いなんですよね。ていうか、あの人のまとう空気が
嫌いなんですよね」
これは能面顔のサネ家君。分かってるって、素直に好きと言えない
ひねくれやさん。俺は全てお見通しさ。
「そうですかぁ? 10文字さんって内面はともかく、外見は結構かっこ
よくないですかぁ?」
新人のムカデ君! いやはや若さとは恐ろしいものだぜ……俺がかっこいい
なんていう本当のことを、なんの衒いもなく言えるこの大胆さ。
それを受けて、不惑を迎えてなおいい加減なクマ本さんがハハハと笑う。
「言いにくいことをあっさりと言うねぇマカデくん。彼も、悪い奴じゃ
ないんだけどねぇ」
「悪い人じゃないけど、人生の中でぜーッたい関わり合いになりたくない
タイプですよね!」
「はっきり言うなミカヅキおぉい! ついでにコーヒー淹れろおぉい!」
「何でですの?」
やれやれ、散々な言われようだぜ。しかし真のヒーローというものはただ
崇め奉られているものでは無い。何やかやと言われながらも、
その実みんなから頼りにされている……それが男ってモンだろ?
そんな中、柿の種とピーナツを夢中でより分けているうだつの上がらない
桐山に向かって、ミカヅキ君は言った。
18:事項警察 10文字×桐山をよろしくお願いします 3/6
07/05/13 13:54:18 AUAeFqfq0
「ねー、桐山君だって10文字さんのこと嫌いでしょ? なんだかんだ言って
いつも絡まれてるし」
「お、確かに彼の被害を一番被っているのは、桐山君だねぇ」
「あの人、絶対巨大掲示板に『全てを桐山のせいにするスレ』とか立てて
ますよ」
「ねちっこいから、いまだに三浪のこと根に持ってんだよ」
「えええー、10文字さんって三浪なんですかぁ!?」
おおっと、こいつはまずいぜ。話が事実と逸れてきてやがる。そろそろ
俺が華麗に登場し、この場を収集しなければ……。そして、男10文字早手が
事項管理課に踏み入ろうとした、まさにその時。
「え、僕10文字さんのこと嫌いじゃないですよ? むしろ、結構好きですよ」
柿の種より分け作業を中断し、顔を上げた桐山ののほほんとした声が、
俺の鼓膜を貫いた―。
続いて、ええええええッという大ブーイングが響き渡る。
不覚にも、俺はしばらく固まったまま反応できずにいた。意気揚々と
飛び出していこうとした8さんが、俺が立ち止まったせいでタイミングを逸し、
盛大にこけるのが視界の片隅で見えたが、そんなことはどうでもいい。
桐山は今、なんと言った?
19:事項警察 10文字×桐山をよろしくお願いします 4/6
07/05/13 13:57:36 AUAeFqfq0
「……桐山君、それ本気で言ってるの?」
「はっきり言いますけど、あの人は短所はあっても長所はない人ですよ」
信じられないと言いたげな女性陣に向かい、桐山はその人格をあらわすよう
なふにゃけた返答を返す。
「いやぁ。だって、あの人悪い人じゃないし。それにたまににゅうめんとか
あんぱんとかミルメークとか奢ってくれるし、不用品も貰ってくれる
じゃないですかー」
「食いモンでつられてんのかおぉい! 目ェ覚ませおぉい!」
「い、痛い! 痛いですって股来さん!」
―桐山、桐山秀一郎。
時効になった事件を個人で捜査するのが趣味の、うだつの上がらない
ポテチン。同 期 の 中で自他共に認める俺のライバル。
俺達は血で血を洗い凌ぎあう、殺伐とした関係なのだと思い込んでいた。
たった今、桐山の告白を聞くまでは。
そんな奴が―俺を嫌いじゃないと、いやむしろ、―好きだ、と。
その時、はたと気がついた。ヒントはずっとそばにあった。しかしあまりに
近すぎて見えなかったのだ。
時効を迎えた犯人へ桐山が渡す「誰にも言いませんよカード」。
あれは桐山から俺に対するメッセージだったのだ。あいつはいつの日か俺に
「今夜空いてますよカード」を渡す、その練習をするために、時効になった
事件を捜査するなんていう、回りくどい真似をしていたんじゃないのか。
当たり前だ! あんなことを本気で趣味にしていたとしたらただの
可哀想な人だろうが! それを俺は、ライバル同士というフィルターに囚われて、あいつの本当の
気持ちに気づくこともなく……。
20:事項警察 10文字×桐山をよろしくお願いします 5/6
07/05/13 13:59:43 AUAeFqfq0
「くそッたれ……ッ!」
思わず、壁に張られたそぉぶくんのポスターを殴りつける。創部署の
アイドルが、俺の今の心情を表すかのように歪んだ顔になった。
馬鹿か俺は! 桐山の、ポテチンなりの不器用なアプローチに今まで気付き
もしないで……!! もしここに俺が二人居たら、鈍感な、それでいて
憎めないハードボイルドトレンチ野郎を思い切り殴りつけてやるところだ!
「ゲッ! 10文字来ちゃったよ!」
壁を殴る音で気が付いたのだろう。股来さんが顔をしかめる。俺はそれに
構わず、ずかずかと事項管理課に足を踏み入れた。
「き・り・や・まァァァァァァァァァァァァァッ!!」
「え、えッ!? アレ、え、何、え、え? 」
ずっと心に秘めていた想いを、知られてしまったことに動揺したのだろう。
桐山は慌しくイスから立ち上がる。俺は俺達の間にいた股来さんを優しく
どかし、桐山の前に立ちはだかった。
後ろの方で「ぎゃあッ!」という悲鳴が聞こえたのは気のせいだろう。
パニックになったのか、猫ちゃっちゃ先生のように奇怪な動きをしている
桐山を、俺は―しっかりと抱きしめた。
俺の腕の中で、桐山がびくっと震える。ああ―こいつが、こんなにいい
抱き心地がするとは知らなかった。
しん、と辺りが静かになる。
「桐山、馬鹿野郎だった俺を許してくれ」
「あ、あのー、10文字さん……?」
「皆まで言うな! 男10文字早手、お前の思い、しっかりと受け止めた!」
21:事項警察 10文字×桐山をよろしくお願いします 6/6
07/05/13 14:01:42 AUAeFqfq0
俺はいったん身体を離し、桐山の目を真正面から見つめた。
ポテチンとした、しかし澄んだ瞳が恥ずかしげに俺を見た。―何も言わなく
とも、その目がラヴと言っている。
「自分の気持ちってやつに、ようやく気付くことができたぜ。
ヘッ、ポテチンに先に告白されちまうとは、な」
「あのー……?」
「安心しろ桐山、―必ずお前を幸せにしてやる!」
こそこそするのは器の大きな俺には似あわねぇ……そうだろ? 桐山。
俺は二人が結ばれたことを周囲に知らしめるべく、桐山の唇を奪った。
無論、ディープにだ。
感激のあまり銅鐸のように固まる桐山。その後ろにいたミカヅキ君が、
息を呑む。フッ、お嬢ちゃんには刺激が強すぎたか……。
「いッ……やああああああああああああああああああああ――ッッ!!」
「なにやってんだおぉぉぉぉいッ!! ホモかおぉい!!」
「これはもう犯罪の域ですよ!!」
「えええっ、お二人はそういう関係だったんですかぁ!?」
「み、見てないよ、私はなーんにも見てないからね。ほんとほんと」
「うるせーぞ! 誰だ今ホモかって言った奴ァ!! またお前か桐山ァ!!」
「ん? あれ、一瞬寝てた? 10文字君、みんな何騒いでるの?」
俺達二人を包む周囲の暖かな祝福の声。
やわらか地蔵のように脱力している桐山を抱きかかえ、俺はトレンチの女神
に桐山への不変の愛を誓ったのだった―。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
22:風と木の名無しさん
07/05/13 14:17:54 vCgytJVfO
>>21
おぉぉぉいGJです!
天然受けな桐山君カワユスwww
歳が違う同期って関係がさらに萌えるよなあ
23:風と木の名無しさん
07/05/13 14:27:53 Sz1id3rE0
>>21
ちょwwwまさかこの作品が読めるとは。
リアルに脳内再生されました。GJwww
24:風と木の名無しさん
07/05/13 14:51:48 FPG8z7wX0
>>21
萌えたw他のキャラクターも脳内再生されたよおぉいww
GJ!
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 井サカ光タ郎『ラッシュ生活(英訳)』 より黒沢×笹岡
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 温いエロがあります
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
25:泥棒×元画商 1/5
07/05/13 14:53:11 FPG8z7wX0
解かれてゆくにつれて笹岡は饒舌になった。
「そういえば昔から、私は君の言う事をなんでも信用してしまうんだ」
そこに責めるような口調は無い。感嘆が滲むだけだ。
どうしてこんな事になっているのか訳が分からなかった。
けれども不思議と違和感はなかった。
笹岡は無防備な姿を晒す羞恥に強張りながら、黒沢のすることに積極的に抗う事も出来ない。
「レストランのときだってそうだ。私は君が小さなスプーンでライスを食べるのを見て、
なるほどこれが高級レストランなのかとむしろ酷く感心したものだ」
そうだったか、と黒沢は声を出さずに笑う。
笹岡は視線を逸らし、下らぬ話をすることで意識を逸らそうとした。
黒沢の手は器用に動く。
滑らかに動くその手は、笹岡の全てを知っているようだった。
迷い無く動き、正確にポイントを見つけ出しては巧妙に動く。
笹岡は反応を返す自身の体に恥じ入るばかりだ。
先ほどの黒沢の見事は腕前をぼんやりと思い出していた。
黒沢の手は実に器用に金庫を見つけ出し、それを開いて見せた。
実際の仕事とは違ったが、こんな風に仕事をしているのだろうと笹岡は信じている。
こんなことは、プロフェッショナルな泥棒たる君には簡単なことなのかと言うと、
黒沢は少し驚いた顔をして、珍しく声を立てて笑った。
26:泥棒×元画商 2/5
07/05/13 14:53:54 FPG8z7wX0
笹岡を解いてゆくことは確かに泥棒に似ているかも知れないと黒沢は思う。
この高揚感には覚えがある。
目的のものを探し、手にしたときの高揚に似ている。
けれどもっと深い場所に根ざした喜びであるかのようにも思えた。
幼い頃、夏になるとカブト虫を取った。どの木の、どこにいるのか、黒沢には何故か分かった。
見つけると、無防備に体中が喜びでいっぱいになった。
年を経て幾重にも包まれて鈍くなったそういう感覚が、黒沢の中で柔らかく揺れている。
笹岡の声が上がり、笹岡はそれを恥じているのか声を堪えた。
黒沢は僅かでもかき消すためにボブ・ディランのボリュームを上げてやる。
声が上がる度にボリュームを上げる。
まるで自分が演奏しているかのような気がしてくる。気分が良い。
27:泥棒×元画商 3/5
07/05/13 14:54:47 FPG8z7wX0
次第に息が荒くなり、声が上がり始める。
会話の声に矯正が混じったのを恥じて笹岡は口を閉じた。
黒沢はそれに気づいたのか、ボブ・ディランのボリュームを上げた。
剥き身にされるのは体だけではなくて、長い間押し込められたあらゆることが、
行為の中で露になるようだ。積み重ね、押し込められたものが解放されるのは酷く混乱する。
同年代の男よりも幾分貧弱な胸を黒沢の手が滑る。
薄い胸の皮膚を撫でると笹岡はくすぐったさに身を捩じらせた。次第に冷えた体に熱がともる。
笹岡の昂まりとともに黒沢はボブ・ディランのボリュームを上げた。
まるで自分が演奏しているかのような顔をしている。
どうしても視界に入ってしまうのが耐えられず、笹岡は手探りで見つけたクッションを顔に押し当てた。
きつく閉じた瞼の裏に黒沢の得意気な顔が映る。
何をするのも得意気な顔をしていたように思う。
視線を逸らしていた時よりも明確に黒沢の視線を感じて笹岡は呻いた。
力いっぱい押し付けたクッションの奥から、途切れ途切れに声が漏れる。
クッションを握り締めて関節が白く浮き出た笹岡の手を、黒沢はそっと撫でた。
28:泥棒×元画商 4/5
07/05/13 14:55:22 FPG8z7wX0
黒沢の指を痛いくらいに呑み込んでいた後孔が次第に指に馴染み始める。
苦しげだった呻きに快楽が混じり、指を増やすとまた苦しげに呻いた。
血管の透き通る皮膚の薄い内股を撫でると、反射的に笹岡は足を閉じようとする。
それを許さず大きく割り開くと黒沢はゆっくりと進入した。
クッションの奥から呻き声が漏れる。
あやすようにもう一度足を撫でながら、既に一度達し、
もう一度熱を帯び始めたペニスの先端を緩く刺激する。
笹岡の体は快楽と痛みと羞恥と愛撫の心地よさに弛緩と緊張を繰り返していた。
いつしか呻き声は消え、抑えることの出来ない声だけがかみ締めた歯の間から零れ落ちる。
そのたび笹岡の体は羞恥に強張るのだ。
黒沢の突き上げは緩く、ペニスへの愛撫も緩やかだった。
笹岡はいまや大海原に揺れる一枚の葉に過ぎなかった。
快楽の為ではなく混乱のために、溺れるものが掴むようにその腕が黒沢を求めて彷徨う。
張り詰めたペニスの先端には蜜が滲んでいた。黒沢はそれを弄ぶ。
つま先まで緊張を漲らせ笹岡は身悶えた。
「もっ…ぁっ…もう…っ」
羞恥に震えて笹岡は解放を切望した。
黒沢の愛撫はあまりに優しい。
笹岡は自分という存在がバラバラに解けてしまいそうな錯覚を覚えた。
クッションが手から零れ、熱を帯びた目が交差する。
黒沢は少し笑っているように見えた。
しかし笹岡の視界は熱っぽく靄がかかったようだったから、本当のことは分らない。
29:泥棒×元画商 5/5
07/05/13 14:55:56 FPG8z7wX0
別れは呆気なかった。
「特別な日」は霞のように日常に溶けていた。
最後までキスどころか、抱擁や握手すらも無かった。
再開のときよりは幾分雰囲気は柔らかいものの、
やはり照れくさそうに笑って、また会おう、と言って別れた。
30男の「また」などという言葉は挨拶のようなものだ。
コンビニ店員の「いらっしゃいませ」と同じくらい、言葉に意味は無い。「また」はない。
黒沢は自分の人生に満足している。渇いてはいない。
しかし、「充実」とは違うと思っている。「納得」といってもいいかもしれない。
茫洋たる海のなすままに揺られることに納得しているのだ。
ただ、笹岡がこの大海原に起こす小波は何故か心地よかった。
「また」はない。それは確信のようなものだったが、笹岡が言うと、その確信は柔らかく揺れた。
会うこともあるのだろうかと思う。
思いながら、几帳面に折りたたまれている笹岡の妻の電話番号の書かれた紙を
手慰みに弄んだ。
そういえば、お互い連絡先を交わしていなかったことに気が付いた。
手元に残ったのは、もうすぐ笹岡とはなんの関わりもなくなる女の電話番号だけだ。
黒沢は肩を震わせて笑った。
それからポスターに描かれたエッシャーの騙し絵を見た。
笹岡の言葉を思い出していた。
こんな風に奇妙にねじくれた繋がりこそが現実にはありうるのかもしれなかった。
騙し絵は騙し絵ではなく、現実そのものかもしれなかった。
笹岡に随分毒されていた。こんな考えをする自分に僅かな驚きと動揺があった。
それも心地よかった。
電話番号の書かれた紙を再び丁寧に折り畳むとポケットにしまった。
ただ、次に笹岡と会ったとしても、お前の言ったとおりだったよ、
などと言ってやるのは癪だなと考えていた。
30:風と木の名無しさん
07/05/13 14:57:31 FPG8z7wX0
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| __________ |
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 誤ってageてしまったorzマイナーでスマン
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
31:風と木の名無しさん
07/05/13 15:04:08 Kz4PFckO0
>>21
誰の発言なのかばっちり音声付で分かるのがスゲェwwww
32:風と木の名無しさん
07/05/13 15:23:18 LvrnC5V1O
>21
笑いすぎて腹いてよおぉぉい!!
脳内であのキャストのまんま再生されたw
面白かったGJw
33:風と木の名無しさん
07/05/13 16:28:26 OcMOmIa7O
>21
gjgjgjwwwwwwwwwwww
面白杉だぞおぉぉい!!
34:風と木の名無しさん
07/05/13 16:41:26 Z2hbZzM1O
>>24
井佐可作品が読めるとは思ってなかった
GJ!!
35:風と木の名無しさん
07/05/13 20:35:30 URaW2LZ4O
>>21
メチャワラタwwww
10文字の思考回路スゴスw
三浪で同期だったのか…知らなかった。
36:風と木の名無しさん
07/05/14 00:57:59 OlXVDK/X0
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|│l> play. │|
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|└────┘|
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∧∧
( ,,゚) ピッ ∧_∧ ∧_∧
/ つ◇ ( ・∀・)ミ (` )
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| ┌‐^───────
└───│アベレージのカリ-ヤ×アベです
└────────
37:恵みの雨 1/3
07/05/14 00:59:34 OlXVDK/X0
外がすっかり暗くなった頃、アベはいつものコンビニでいつものようにカリヤの相手をしていた。
「アベくぅん、今日は何買いにきたんだい?」
「なんでいちいちお前に報告しなきゃならないんだよ…えっと、弁当とボールペンとティッシュとあと」
「あ~っはっはっはっ!相変わらず平均的なお答えだこと」
「悪いかよ」
「いや~実にアベくんらしくてうぃーんじゃない?
…だっ、だからって、別に好きってワケじゃないんだからねっ!勘違いしないでちょうだい!!」
「いや誰だよって、あっ外雨降ってる」
「本当だねぇ」
何時の間にか店の外では大雨が降っており、店の窓ガラスを叩きつける雨音からして、当分止みそうにないように思えた。
「うわどーしよ。俺今日傘持ってくんの忘れてた…そうだ、ここで買ってこ」
急ぎ足でビニール傘の売り場まで行くと、そこには一本の傘も残ってはいなかった。
「ええっうそだあ!さっきまでは何本か残ってたのに…」
「…すいませんねぇお客さん。今日の天気予報は晴れでしたから、買ってく人多くって」
いつもこの時間帯にレジ打ちをしているコンビニの店員が申し訳なさそうに言う。
アベががっくしと肩を落としていると、後ろから背中をつつかれた。
振り向くとそこにはカリヤが立っていて
「アベきゅうん」
「ん、何だよ?」
片手にはビニール傘が握られており
「僕が送ってってあげようか」
そう言ってにっこりと笑った。
「…いやいいよ。俺ん家までそんな遠くないし」
「だーめ!風邪でもひいたら大変でしょ~?」
するとアベはなんだか気まずそうな顔をして言った。
「や、そうじゃなくって…ほら、大の男が相合傘っていうのも、なんかさあ」
「あ~っはっはっはっはっ!プラネタリウムを一緒に見た仲じゃないかぁ。大丈夫だってえ。さあ行こ行こ~」
「何が大丈夫な…あぁっておい!引っ張んなよカリヤぁ」
38:恵みの雨 2/3
07/05/14 01:00:46 OlXVDK/X0
カリヤはアベの腕をつかむと、グイグイと強引に店の外まで引っ張っていった。
自動ドアを通り抜けると外の空気は湿気に包まれていて肌寒く、2人は思わず身震いをした。
「寒いねぇ。体冷えちゃわないうちに行こうかあ」
そう言ってカリヤは傘をさすと、中に入るようにアベを促した。
アベは少しためらったが、雨の降り具合が更に強くなったのを見て仕方なく従うことにした。
「ほらアベくん、もっとこっち入んなよお」
2人が一つの傘に入り街中を歩いていると、ふいにカリヤがアベの肩に腕をまわし傘の内側へと抱き寄せてきた。
「うわっ」
急な出来事にアベはバランスを崩し、カリヤに体を預けるような体制になった。
「ちょっ、いきなり何すんだよお」
反抗の声をあげるアベに、カリヤは平然として言う。
「ん?だって肩濡れちゃうからさぁ」
「いやいくらなんでもくっつきすぎだから。っていうか、そうするとお前の肩が…」
「あっはっはっは~、うぃーのうぃーの。細かいことは気にしなあいっ」
そして行き交う人の視線を感じながらもようやくアベの家の玄関前に行き着いた。
「到着ぅ~」
「あ、あぁ…ありがとなカリヤ。わざわざこんなとこまでさ」
「うぃ~んだよぉ。負け組な上に雨でびしょ濡れだなんて、かわいそすぎて放っておけなかったからさあ~」
「なんだよそれぇ。あ、ちょっと寄ってけよ。お茶かなんか出すから」
アベが部屋にカリヤを招き入れようと玄関のドアノブに手をかけると、
自分のより少しばかり大きめの手がそれを遮った。
「アベくぅん。気持ちは嬉しいんだけど、僕もう帰らなきゃ~」
「…そっか。じゃあ今度なんかお返しでもするよ」
カリヤはアベのその言葉に反応を示した。
「ん?お返し……って、なんでも?」
「おう、だたし俺ができる範囲でな」
39:恵みの雨 3/3
07/05/14 01:02:16 OlXVDK/X0
ふいにカリヤが不敵な笑みを浮かべる。
「ふぅん…その言葉、忘れちゃいけないよ?アベくぅん」
そう言ってアベの肩をポンとたたいた。
「もうしつこいなあ。俺、約束は守るぞ?」
「そうかいそうかあい。それじゃあ、次会うまでに考えておくねぇ。楽しみにしてるよお~あ~っはっはっはっはっは~い!」
カリヤはいかにもご機嫌といった様子で、高笑いをしながら傘もささずに雨の中を去っていった。
そんなカリヤを見送りつつ、アベはなんとなく嫌な予感がするのであった。
40:風と木の名無しさん
07/05/14 01:03:05 OlXVDK/X0
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|│ロ stop. │|
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ピッ ∧_∧
◇,,(∀・ ) 続く?と思われます。ありがとうございましたorz
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
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└────────┘
41:風と木の名無しさん
07/05/14 01:07:41 kEwEFd2i0
>36
リアルタイムで萌えましたGJGJ!
なんかもう最近このカプ好きすぎる。
続き正座して待ってます!
42:風と木の名無しさん
07/05/14 01:10:59 5KKzIgBs0
>>21
すごい嬉しいです~~~~~~!
ありがとうありがとうありがとう!
43:風と木の名無しさん
07/05/14 02:33:43 a5UAdSJy0
>21
萌えたぞおぉぉい!!
笑いも止まらないぞおぉぉい!!
44:風と木の名無しさん
07/05/14 02:50:29 rs0F08xtO
>>36
ウホッwwカリヤが何を頼むのか楽しみ!
やっぱ体で(ry
45:風と木の名無しさん
07/05/14 03:12:24 VrnZtJh40
>36
Singin'nTheRainで華麗に踊るカリヤが容易に想像できてww
どんな対価かwktkしてます。
46:風と木の名無しさん
07/05/14 23:17:34 LZjpQpUz0
>24
井土反の泥棒大好きです!GJ!GJ!
47:センゴク 籐吉郎×半兵衛 1/5
07/05/15 00:17:09 IHQZyX8g0
>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
(若雑誌にて連載中、1059の禿鼠×軍師です)
(本日発売の若雑誌内にて発表された人気投票結果を踏まえたお話)
「籐吉郎様………まだ落ち込んでいらっしゃるのですか?」
夜もすっかり更けた頃、就寝の時間にも関わらず、籐吉郎は寝床に就こうともしない。
襖を微かに開けたその間から煙管の紫煙を鈍く燻らせ、深い溜め息と共に煙を吐き出す。
半兵衛はそんな男の背中を切なそうに見つめながら、何とか眠りに就くよう説得をする。
そもそもこうなった切欠というものが些細なもので、城内における半兵衛の人気があまりにも高く、
その証拠に、側女達からの恋文らしきものが半兵衛の手元へ多く届いている。
それを受け取った本人は困惑しているものの、傍から見た籐吉郎にしてみれば嫉妬せずにはいられない。
自他共に認める放蕩癖の止まぬ女好きとしては、これ以上の落胆は無いと言っても過言では無い。
48:風と木の名無しさん
07/05/15 00:17:11 90rUe2dL0
半生「小鹿!」マサシと小鹿
|> PLAY ◇⊂(゚∀゚) ジサクジエンガオオクリシマス
マサシのポエムっぽいので苦手な方はヌルー
49:風と木の名無しさん
07/05/15 00:19:25 IHQZyX8g0
すいません、後で出直してきますorz
50:小鹿! マサシと小鹿 1/2
07/05/15 00:28:10 4uLg1ygQ0
狭い部屋に無理矢理二人で寝た。
あいつはプリンを食べなかった。俺のお気に入りを。
甘いものは苦手と云った。
風呂上がりの背中をじっと見つめた。線が細く見えて、
意外と筋肉はついていた。
キスをした。驚きよりも、体が熱くなった。
マサシくんばプリンの味すると、と冗談っぽく云う。プリ
ンの味なんか知らない癖に。
体を重ねて、あいつに溺れてしまう。
最初で最後の賄いを食べた。舌が肥えてる俺からする
とまだまだだけど、でも手が止まらなかった。気持ちが、
美味しかった。
ポケットの中に手紙が入っていた。涙が溢れた。
51:小鹿! マサシと小鹿 2/2
07/05/15 00:35:09 M98jKw4H0
狭い部屋にゆったり一人で寝た。
いつもみたいにプリンを一つ買った。
のんびり風呂に入って、テレビを見ながらプリンを食べ
た。
全然甘くなかった。煙草の味がして、不味い。
ただいま、とか云いながらあいつは厨房に入ってきた。
包丁を握る手が止まって、顔を見た瞬間頬に一筋水が垂
れた。
熱を思い出した体は、もう深く沈んでしまっていた。
52:風と木の名無しさん
07/05/15 00:38:24 yRVYPD8G0
□ STOP ◇⊂(゚∀゚)ジサクジエンガオオクリシマシタ
譲って頂いた姐さん申し訳ないです…
改行やら何やら至らないとこだらけですが、深夜のテンションで読み飛ばして下さい
53:風と木の名無しさん
07/05/15 00:55:38 EsBPLPH30
>>47
つつつ、続きを‥待ってます、1から貼り直しでお願いします!
54:ブラックホール
07/05/15 02:59:32 CC7CYwCo0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 擬人化
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| ブラックホール×若い恒星?
| | | | \
| | |> PLAY | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 宇宙ヤバイ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
55:ブラックホール 1/3
07/05/15 03:00:14 CC7CYwCo0
飢えている。満たされない。
どんなに貪欲に全てを引き寄せ食らいつくしても、この空白が癒される事はない。
かつては周りの何よりも輝く存在だった。
周りに自分よりも長けた者は居なかったのだ。
ある時起こった崩壊。爆発。
周囲を巻き込んで粉々になるはずだった。
けれど、多分自分は長く生きすぎた。
肥大した自我とエネルギーはバラバラになるには大きすぎた。
結果、残された全てが爆発とは逆に収縮して行く。止め処なく。
最初は吹き飛んだ自分自身の欠片。そして周りに残された全て。
失った輝きの分だけ、いやそれ以上の貪欲さで、空間すらねじ曲げて一つの塊に。
何もかも思うがままに取り込んでいく。圧倒的な力の感覚に酔いしれた。
けれど他の存在が自分の力になっていく事を楽しめたのは本当に最初だけだった。
そうして飲み込んでいけば行くほど、周りには何も無くなって、孤独が深まるだけだった。
56:ブラックホール 2/3
07/05/15 03:01:29 CC7CYwCo0
その光は最初は遠い所にあった。けれど次第に不規則な動きで近づいてきた。
多分、自分の持つ引力が影響したのだろう。
そういう事は、周りが過疎化するに従い減ってはいたが皆無ではなかった。
周囲全てに伸ばした手。増し続ける引力の影響範囲は、じわじわと広がっている。
「ああ、びっくりした。そんな所にいるとは分からなかった。かくれんぼでもしているつもり?」
まだ若々しさの残る青白い光を放って、好奇心に満ちた口調で声をかけてくる。
若い恒星は自分のような存在に会ったのは初めてだったのだろう。
そして自分の噂が届く範囲に居なかったのだろう。
無邪気で、親しみすら感じさせる無防備な存在。
その姿にかつて自分も持っていた持っていた輝きと熱の記憶がかすめて消える。
今のこの体はただの力の固まり。かつて放っていた光もこの体の中を出ていく事はない。
音も何もかもを閉じこめた静寂と死の星だ。
……だからこちらから語りかける事は出来なかった。ただ言葉を聞くことしか、できなかった。
「返事もしてくれないんだね。でもいるのはもうわかったよ。
だってすごい力で僕を引き寄せていたのは君でしょう?」
その星は、自分が生まれた場所からはぐれて、影響し合う重力に流され続けてきたようだった。
彼の生まれた場所の近くで星が爆発した事が推進力になったのかもしれない。
もっともその星は、綺麗に砕け散ったのだろう。
……この自分の様に、持て余す大きさを別の力にすることもなく、
壊れ、ちりぢりになることができたのだろう。
そういう星が、いつかまたこの宇宙の中で新たなる生命の発祥の土台になることがあるという。
自分はその循環からはずれてしまったのだと、多くの星々を飲み込み、
全てを自分の身の内に取り込んだ結果の知識とした今は知っていた。
57:ブラックホール 3/3
07/05/15 03:03:06 CC7CYwCo0
「……ここは寂しいね。どうしてこんなに何もないんだろう。
でも君は大きいね。すごいな。僕もね、今はこんなに小さいけれど、
いつか他の星みたいに大きくなりたいんだ」
希望に満ちた若い恒星の声。心の奥底にある記憶が不意をつくように甦った。
恒星に生まれ落ちれば誰だって願うに違いない根元的な願望。
少しでも長く大きくと願い続けた結果が今ある現実なのだとしたら
なんて皮肉なのだろう。
今はまだその星はこの場所から逃れる事が出来るはずだった。
けれど、その星はゆっくりとこの呪われた体に近づいた。
ゆらゆらと近づいてくる恒星は、自らの危険を知らずに、重力場へ。
近づくな、と警告は出来なかった。
自分の光どころか、声も意志も何もかも、表に出すことは不可能なのだから。
一瞬の出来事。
影響下に落ちた星は、悲鳴を上げた。上げたと思う。
その悲鳴すらも全て、自分の中に閉じこめる。何一つもらさぬように永久にねじ伏せ身の一部にする。
強い重力の中で、彼は圧縮される間もなく崩壊していく。
崩れ去る彼は自分がどうなったのか理解する間もなかったに違いない。
そしてまた、手の届く範囲には誰もいなくなる。
孤独という責め苦が終わる時が来るのかそれすらもわからないこの体だけ残して。
58:ブラックホール
07/05/15 03:05:11 CC7CYwCo0
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧
| | | | ピッ (・∀・;) ヒトツニナッテモ ナオフコウ
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
59:風と木の名無しさん
07/05/15 03:29:15 qck3uB2iO
ぐっじょぶ
60:センゴク 籐吉郎×半兵衛 1/5
07/05/15 04:37:14 ++tBO96I0
>47を投下した者です。>48姐さんを始め、皆様、先程は失礼致しましたorz
仕切り直しという事で最初から貼らせて頂きます。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
(若雑誌にて連載中、1059の禿鼠×軍師です)
(本日発売の若雑誌内にて発表された人気投票結果を踏まえたお話)
「籐吉郎様………まだ落ち込んでいらっしゃるのですか?」
夜もすっかり更けた頃、就寝の時間にも関わらず、籐吉郎は寝床に就こうともしない。
襖を微かに開けたその間から煙管の紫煙を鈍く燻らせ、深い溜め息と共に煙を吐き出す。
半兵衛はそんな男の背中を切なそうに見つめながら、何とか眠りに就くよう説得をする。
そもそもこうなった切欠というものが些細なもので、城内における半兵衛の人気があまりにも高く、
その証拠に、側女達からの恋文らしきものが半兵衛の手元へ多く届いている。
それを受け取った本人は困惑しているものの、傍から見た籐吉郎にしてみれば嫉妬せずにはいられない。
自他共に認める放蕩癖の止まぬ女好きとしては、これ以上の落胆は無いと言っても過言では無い。
61:センゴク 籐吉郎×半兵衛 2/5
07/05/15 04:38:54 ++tBO96I0
「………籐吉郎様」
半兵衛は徐に立ち上がり、背中を丸める男を後ろからそっと抱きしめる。
すると、籐吉郎の身体がビクンと震え、あまりにもの唐突な展開に心臓を高鳴らす。
更にそんな男に追い討ちをかけるが如く、真後ろに居る麗人は耳元で囁き始めた。
「私は…貴方様の左様な悲しい姿を見るのが辛いのです……」
精一杯の慰めと愛しき想いを託し、半兵衛は更に言葉を続けた。
「どうか………どうか気の済む迄…私を抱いてくれませぬか?」
其の半兵衛の一言に、籐吉郎は尋常で無い反応を示す。
背後から組まれた半兵衛の両手をそっと解き、籐吉郎は自らの方へ半兵衛を引き寄せながら抱きしめる。
そして、何も言葉を発する事無く半兵衛の唇を貪るように吸う。
一方、接吻を受けた半兵衛は驚きと恥じらいを隠せぬ表情を浮べて、顔を赤く染める。
麗人の唇を口先で食み、舌を絡めては吸い……抱擁と口付けによって籐吉郎の下半身は次第に熱を帯びてゆく。
半兵衛も同じく欲情を肌で感じ取り、籐吉郎の背中で組んだ腕をゆっくりと解き、愛しき人の頭を優しく撫でる。
繋がった唇を解くと、籐吉郎は半兵衛の瞳を見つめながら精一杯の口説き文句を用意した。
「のう、半兵衛………お前さんに甘えても良いか?」
「どうぞ、ご随意に………貴方様の仰せの侭に致します」
それを素直に受け入れた半兵衛は目の前の男に優しく微笑みかけた。
62:センゴク 籐吉郎×半兵衛 3/5
07/05/15 04:41:28 ++tBO96I0
前戯を必要とする事も無い程に二人の身体は既に高揚しきっており、肌身に付いた着衣を全て開(はだ)けると、
籐吉郎は半兵衛の亀頭を咥え、口先と舌に力を込めて扱きながら陰茎まで口内に収める。
それと同時に唾液で濡らした二本の指を半兵衛の尻穴に沈め、官能的で淫靡な刺激を加え続ける。
「…ッ!ああっ………、はぁ……っ」
あまりにも心地良い感触に、半兵衛は甘く淫らな嬌声を上げて腰を僅かに揺らす。
湿った音を立てながら口の中で半兵衛の雄を味わうと、籐吉郎の口先は陰茎を離れて菊門へと辿り着く。
其処に舌を這わせて襞を舐め、ヒクヒクと微動する半兵衛の敏感な部分に吸い付く。
「籐吉ろ…さま……っ………ッ、貴方様が……早く欲しい……んっ…」
半兵衛は我慢の出来ない表情で籐吉郎を誘い、これから襲い掛かる激しい律動を受け入れる覚悟を決める。
籐吉郎の一物の先端からは先走りの白濁が零れ、今にでも嬲りたいと言わんばかりに本能を怒張させていた。
63:センゴク 籐吉郎×半兵衛 4/5
07/05/15 04:42:38 ++tBO96I0
「半兵衛………ワシの事が好きか?」
籐吉郎は座位の状態で半兵衛を上に跨らせ、お互い向き合って抱き締めるような格好で半兵衛に囁く。
「はい…貴方様を誰よりも一番に愛しております………」
半兵衛も彼の愛に一生懸命応えようと、この上無い甘い言葉を投げ掛ける。
すると、籐吉郎の男根は半兵衛の体内に沈め、襞を通り抜けて内壁を抉り…最奥へと辿り着いた。
「ん……っ……」
痛みと快感の入り交ざった感触を覚えた半兵衛は、思わず悶えてしまう自らの恥かしさを隠すかの如く、
籐吉郎の首に両腕を絡ませて接吻を強請り…激しく舌を絡ませながら口を吸う。
その甘美な刺激と共に腰の律動を繰り返し、籐吉郎は半兵衛の下半身を強く突き上げる。
「ん、ふ………あっ、ああッ…はァ……ッ!」
内壁の一点を打ち衝かれると、半兵衛は我を忘れて身悶え、天を仰ぎながら喉元を籐吉郎の目前に晒す。
籐吉郎は自らの腕の中で乱れる麗人を更に愛おしく想いながら、半兵衛の体内に精を放った。
そして、上下の動きを止めて二人の間に蠢く半兵衛の本能を手で包み扱くと、彼もまた白濁液を解放した。
64:センゴク 籐吉郎×半兵衛 5/5
07/05/15 04:44:05 ++tBO96I0
精液で濡れた褥の上に果てた二人は、唇と舌を絡ませながら甘い口付けを執拗に繰り返し、
そっと抱き合っては互いの体内の熱を肌で感じ合い、自然に眠りに就くのを待つ。
しかし、なかなか寝付けられぬ半兵衛は、目の前に居る男にそっと話しかけた。
「………籐吉郎様、起きていらっしゃいます?」
「ん、……眠れんのか?」
どうやら籐吉郎も同じく落ち着けず、半兵衛の頭を優しく撫でながら話相手になる。
「もう、気持ちは晴れましたか?」
今聞くには非常に微妙だが、先程から気掛かりだった事を半兵衛は敢えて籐吉郎に問う。
すると、籐吉郎はヘヘッと悪戯好きな子供のように微笑みを浮かべ、半兵衛の唇に軽く接吻を交わす。
「悪ィな、お前さんを困らせちまって………」
其の後、何かしら籐吉郎の言葉が続きそうな時に、半兵衛はそっと唇を重ねてそれを遮った。
更にお互いの身体を引き寄せ、ぎゅっと抱き締めると…麗人は有りっ丈の想いを言葉に託す。
「例え誰が何と言おうとも、私の一番愛しい人は貴方様だけですよ…」
二人は閨の中で再び抱擁と口付けを交わした。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
65:風と木の名無しさん
07/05/15 05:35:19 1R44C/tk0
>>60
おおおおgjです、そして早っ!
起き抜けに覗いて萌え転げました
焼餅殿と健気な軍師様かわいすぎるハアハア
これから仕事なのににやけまくりで危険だ・・・orz
66:風と木の名無しさん
07/05/15 09:23:09 8qtpC+nS0
>>58
GJ! 以前月と太陽を書いてた姐さんかな?
実はブラックホールは後ろから星を排出してるよ
67:風と木の名無しさん
07/05/15 10:08:19 18EtrWg+0
>58姐さんGJ!
無機物萌えにはたまらんです
読後にこみあげる悲しみがとてもセツナス
姐さんありがとう
また素敵な作品がうpされる日を楽しみにしてます
68:風と木の名無しさん
07/05/15 19:12:09 kY7uoZP10
>>24 亀だけどGJです!(*´Д`)ハァハァ
伊土反キャラは皆カワユス
69:小鹿 給×副 0/5
07/05/15 23:04:56 fteg2JEu0
・『小鹿!』より給仕長×副料理長です。ドラマ版に準拠しています。
・スピンオフ後の話なので、ご覧になっていないと意味不明です。すみません。
・副料理長が百合を通り越して乙女です。さらにすみません。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
70:小鹿 給×副 1/5
07/05/15 23:06:26 fteg2JEu0
都心の一等地に君臨するトラットリア・バ/ッ/カ/ナ/ー/レの戦場のごとき厨房を統べる
副料理長・桑/原/敦はその怜悧な相貌に似合う冷静な判断力と確固たる統率力において、
若きスタッフの信頼を集め……、
……ながらも、その完璧主義の反動か些細な事柄で落ち込むこともしばしばだ。
もっとも、それが尾を引くようなこともなく他人に弱音を吐くこともない。
そしてそんな顔を誰かにみせることもない。幾人かを除いて。
立場がそうさせ、また自ら育て上げた彼の能力と矜持を、
同じくホールを統べる与/那/嶺はいとおしく思い、
そしてそれ以上に矜持が綻ぶ瞬間の彼を抱きしめることを何よりも好んだ。
それを─「あっちゃん」のそんな姿を知っているのはおそらく自分だけ。
優越感を呼び起こすこの一事の甘さを、与/那/嶺は思い出すのだ。
─たとえそれが独り言の漏れ聞こえるトイレのドア越しであったとしても。
ドアが開き目が合うと、めずらしく眼鏡をはずしたままの彼は
すべての動きと呼吸を止め目を見張り、一気に顔を赤くする。
微笑み片手をひらひらと振ると、
あぁ、と言葉にならぬ呻きとともに両手で顔を覆った。
71:小鹿 給×副 2/5
07/05/15 23:08:05 fteg2JEu0
******
いまだこみあげる笑いを抑えながら、与/那/嶺はやっと口を開いた。
「やっぱりさ、交差点でバカヤロー!って叫んでくればいいんじゃないの?」
「だから、そんな若気の至りなんて知りません」
ふい、と視線をそらし桑/原は答える。そして伏し目がちなまま薄いくちびるを噛んだ。
与/那/嶺に事の次第をぽつりぽつりと打ち明けていた間も、
彼は鼓動の高鳴りも聞こえそうなほど頬の緋を濃くするばかりで、
あまりに「副料理長」に似つかわしくないその姿に
与/那/嶺は何かいとおしさのようなものと笑いをおさえきれなかったのだった。
だが桑/原には彼の笑いもまた自分の話に対する単なる返答としか
映らなかったのかも知れず、
誰もいない厨房にまでよく響く与/那/嶺の笑い声を聞きながら眉間に皺をよせた。
しかし、給仕長として完璧な微笑を浮かべているのが常でこそあれ、
これほどまで楽しげにこの男が笑うのは珍しい。
屈託ないその笑いに少しづつ心が軽くなっていくのを桑/原は覚えたが、
やはりぐるぐると複雑な思いがめぐりその頬を染め、ため息を漏らした。
72:小鹿 給×副 3/5
07/05/15 23:09:33 fteg2JEu0
ごめん、ごめん、悪かった」
与/那/嶺は長い睫毛の目元を指先で拭った。
「……ひどいな、ほんとに。泣くほどおかしかったですか?」
いまだその白く薄い頬は微かに赤らんでいて動揺の名残を残し、
目を逸らしたまま、指先は所在無げに
件の眼鏡がはいったままのポケットをなぞっている。
しかし言葉とは裏腹に、自分もまた微笑が浮かんでくるのを桑/原はおさえきれなかった。
ふふ、と口元が綻ぶ。与/那/嶺もつられて、今度は静かに微笑した。
「でも、副料理長さんは慕われてますから。ホールの子にももちろん厨房の皆にも。」
その微笑のまま与/那/嶺は相手の目をまっすぐにみつめる。
「与/那さんこそ」
桑/原はまたも視線を逸らす。
大所を見通しみつめることは経験と立場上長けてきたが、
ただ一人にみつめられることには、慣れていない。いまだに慣れない。
さらにこの男にいたっては、いつまでたっても慣れることがない、だろう。
またも頬が染まるのを覚える。
だが今度は、前とは違うもどかしい温もりがじわじわとからだを包むのを感じた。
「まぁね、俺はね、寂し過ぎると死んじゃうの」
だから慰めてあげる、そう言いながら与/那/嶺は桑/原のからだを引き寄せた。
一瞬、桑/原は身をひく素振りをしつつも温もりには抗えぬまま、
与/那/嶺の抱擁にからだをゆだね、目を閉じる。
しばらくの間、慈しむような背中越しの腕の熱を、ただ静かに感じていた。
互いの呼吸が耳元で響く。いつもよりも体が熱い気がする。
溶けてしまう。このままではこの男の優しさに無言のまま溶けてしまう。
73:小鹿 給×副 4/5
07/05/15 23:10:42 fteg2JEu0
─桑/原は肩にうずめていた顔をふとあげる。
「慰めて、くれますか?」
逸らし続けた目線をようやっとあわせ、消え入りそうな声で囁く。
かの副料理長としてはとても似つかわしくない、
けれども与/那/嶺だけが知っているであろう「あっちゃん」の言葉は
ぎこちないまま、くぐもって消えた。
返事の代わりに柔らかくちびるをおしあてる。
息の熱をそのまま伝えるように耳元で言葉を紡いだ。
─好きだから。
「どんな眼鏡のあっちゃんでも、好きだから」
「フォローになってません」
軽口を交わすくちびるに、微笑を浮かべたまま与/那/嶺はもう一度、くちづけた。
溶けそうな舌を絡め、水音だけをきく。あたたかな熱がまたもからだを包む。
74:小鹿 給×副 5/5
07/05/15 23:11:46 fteg2JEu0
「最高のサービスをもってお答えしますよ。」
息をつくためようやく離した濡れたくちびるで、与/那/嶺はやはり、微笑んだ。
もはや隠すまでもない緋に染まった頬を、
同じく笑いのかたちに変え、桑/原は目の前の男をみつめた。
「それではもっと……ください。」
今度は逸らすことなく。決して逸らすことなく。
視界が多少にじんでいるのは、やはり、はずしたままの眼鏡のせいなのだ。
そう思いながら桑/原は、熱い瞼を静かに伏せ
下肢へと触れていく男の指先と吐息だけに溶けていった。
終.
75:小鹿 給×副 6/5
07/05/15 23:12:27 fteg2JEu0
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )「アッチャンを甘やかしまくりたい!!1!」ガ裏テーマラシイヨ
ありがとうございました。
76:風と木の名無しさん
07/05/15 23:51:52 crKC1p55O
>>75
GJです!
この二人、大人の魅力って感じかと思いきや可愛かったりして、
萌えるよな~!!!
77:風と木の名無しさん
07/05/16 00:16:32 69k1WqA9O
>>58
テラセツナス 宇宙ヤバイ。
>>75
あっちゃんかわいいよあっちゃん
78:風と木の名無しさん
07/05/16 00:18:16 69k1WqA9O
>>58
テラセツナス 宇宙ヤバイ。
>>75
あっちゃんかわいいよあっちゃん
79:海外ドラマ キッドナップ 1/3
07/05/16 12:26:47 Tpb1UD300
海外ドラマ「キッドナップ」 バージル×レオポルド(ボディーガード×少年)、
オットー×レオポルド(誘拐犯×少年)です。
不謹慎な上に801未満っぽいのでご注意ください。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
誘拐されアメリカからメキシコに連れられてから6日が経った。
監禁された薄汚いホテルの一室でレオポルドは気を抜くとすぐに崩れ落ちそうに
なる心をもう一度奮い立たせた。絶対に生きて帰るという一念と共に。
彼は額に張り付いた一筋の髪を手錠でベッドボートに固定されていない方の手で
払いのけながら、家族の顔を脳裏に浮かべた。
父や母はどれだけ心配し、必死になって彼を探していることだろう。
妹はこの事態を理解できるだろうか。ボディーガードのバージルは彼を守り、
撃たれ、たぶん死んでしまった。あの強くて優しいバージルにもう会えないかと思うと
レオポルドは強い吐き気を感じた。バージルは単に雇われたボディーガードとしてだけでは
なく、家族と妙な溝ができた彼を兄や友人となって守り、支えてくれた。
時折だがバージルの瞳を覗き込めば、レオポルドは愛されているのではないかと
思うことすらあった。そういう時のバージルは決まってばつの悪そうな笑顔とも
怒りともつかない表情になって黙り込んでしまう。レオポルドは筋肉質の大男が
困惑するのを面白がる以上に、感謝と愛おしさも感じていた。
バージルが守り、救ってくれようとした命のためにも何としても生きて帰って
家族と自分の生活を取り戻すのだ。
レオポルドはベッドの上で少しでも楽な体勢を取ろうと身をよじった。
メキシコの熱気が乾いた風に乗ってドアの隙間からかすかに運ばれる。
淀んだ空気の室内は不快なほど暑かったが、彼の背と額からはじっとりと冷たい汗が流れた。
80:海外ドラマ キッドナップ 2/3
07/05/16 12:28:30 Tpb1UD300
「メシだ」
オットーがドアを開けるとレオポルドは静かに泣いていた。
「いらない」レオポルドは短く答えた。オットーはベッドに近づくと腰を下ろし、
昼食のトレイを横に置いてレオポルドの横顔を素早く見た。そして珍しく弱気に
なったレオポルドに驚いた。彼は人質となってからずっと気を強く保っていたように
見えたがもう限界なのだろうか。かすかだがレオポルドの肩と唇も震えていた。
オットーはこの少年の素晴らしい色をした瞳から涙が流れ落ちるのを見て胸が痛んだ。
このような犯罪を神は決してお許しにならない。
オットーはいたたまれずに首にかけたタオルでレオポルドの涙をぬぐってやった。
こんなことをするとまたあの白人に、お前は人質に優しすぎると呆れられるのは
分かっていたが、彼はこの少年をこれ以上傷つけたくはなかった。
レオポルドは両頬に流れる涙を素直に拭いてもらうと、母親に甘えるように
オットーの胸に頭を預けた。シャワーを浴びたばかりの清潔な石鹸の香りが何日も
バスを使っていないレオポルドには心地よく、思わず鼻先を胸に押し付けた。
それでもオットーは振り払うこともなくレオポルドの髪をなで、背中をさすりながら
「大丈夫だ。もう終わる。もう少しだ。」と落ち着かせるように何度も言った。
よく日に焼けた硬い胸板からは人肌の温もりが伝わってきてレオポルドはまた
泣きそうになったが、かわりにそのままオットーを見上げて視線を合わせた。
オットーはこの少年に見つめられるのが苦手だった。色素のとても薄い瞳や身体と
適度に落ち着いた態度はいかにも資産家の坊ちゃんらしく上品でいちいち気に障った。
しかしそれでも間近で視線を合わせるとオットーは思わずじっと見つめ返してしまった。
レオポルドはオットーの瞳にバージルとある種似たような色が浮かぶのを認めた。
オットーも確かにあの犯罪者の一味だが、彼がレオポルドを気遣ってくれているのも
事実だった。レオポルドはこの考えはストックホルム症候群の一部であると認識できたが
危険を感じながらも、黙り込むオットーと間近で視線を合わせ続けた。
81:海外ドラマ キッドナップ 3/3
07/05/16 12:30:43 Tpb1UD300
「……」
オットーの唇が何か発したが、レオポルドは聞き返す間もなく口付けで唇をふさがれた。
驚いて抵抗しようとする先に唇は離れ、オットーは目を伏せながら「すまない」と謝った。
レオポルドは何か言葉を出そうとしたが喉の奥が乾き、うまく言えなかった。
「怯えないでくれ。もうこんなことはしない。どうかしていた。」
オットーは気まずそうに唇を抑えるとドアノブに手をかけた。
レオポルドは頷き、オットーが部屋から出て行くのを漠然と見ていた。
この極めて短いキスの意味などレオポルドは考えたくもなかったが、思った通り何か
あったとき、オットーは自分の見方になってくれるだろうという思いが確信に変わった。
どんな手を使っても生きて帰るのだと、レオポルドは奥歯を口腔が苦くなるまで噛み締めた。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
色々縛られているレオと妙に優しいオットー、命がけのバージルに萌えまくってます。
パパとナップ(受け攻めはどっちでもOK)も好きです。
お付き合いありがとうございました。
82:風と木の名無しさん
07/05/16 12:33:37 BQOcUX2SO
GJ!!!!!
83:ばけぬこ 1
07/05/16 21:49:47 vVVNyrDj0
怪~アヤカシの「ばけぬこ(要漢字)」より薬売り受っぽく。
薬売りへの萌えだけで衝動書き…
※オリキャラ注意
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
ぴたん、ぴたんと。
最初に聞こえたのは、川に落ちる水滴の音だった。
薬売りが空を見上げると、黒く重い雲が頭上に広がっている。
顔を戻し、更に歩み続けると、道の端に小さな家を見つけた。
もう人は住んでいないようで、あばら家は荒れ果て茅葺きの屋根は所々茅が解れ穴が開いている。
こんなあばら家でも雨避けの宿にはなるだろうと、薬売りはがたがたと軋む木戸を開いてあばら家の中に足を踏み入れた。
家の中には埃と虫の死骸が積もっており、長年人が踏み入った様子もない。
朽ちるがままに任せたその家は、まるで雨風にさらされた曝れ頭(されこうべ)のようだった。
土間に上がると座敷に座り込み、隣に木箱を降ろす。着物についた水滴を払っていると、箱がカタカタと身震いをした。
「…………」
箱を見る。箱の引き出しの中から微かな物音は響いていた。
「……この雨だ。計るものもないと思うけれど、ねえ」
つぶやきながら引き出しを引くと、中からフワリとそれが飛び出てきた。
人が両手を横に掲げたような形の、天秤。ただ普通の天秤とは違い、重さを量るものではなく、距離を計るための道具だった。
天秤はフイフイと中空を漂うと、土間の下にぴたりと降り立ち、両の腕に絡めていた鈴を降ろした。
リン、と鈴かに澄んだ音が、雨音の中に響く。
ひとつの天秤が降り立つと、次々と他の天秤もそれに倣い、しばらく経った頃には土間の床に天秤が整列するという光景が広がっていた。
84:ばけぬこ 2
07/05/16 21:51:13 vVVNyrDj0
薬売りはそれを止めるでもなく、ただ面白そうに見ている。
天秤は整列を済ませると、まるで隊列を組むかのように一列になり動きだした。
円を描いたり、四角く列になったり、それはそうやって遊んでいるかのようだった。
てん、てん、と屋根の穴から落ちる水滴の音が聞こえる。天秤は降り立った時に一度鈴を鳴らした以外は物音を立てもせず、静かな遊びを続けていた。
それをじっと見遣っていた薬売りが、ふと顔を上げる。
戸の方を凝視する薬売りに倣うかのように、今まで遊んでいた天秤達もまた整列すると、戸に向いて動きを止めた。
……足音。
雨に濡れた地を蹴る、足音。
それが遠くからゆっくりと響いてきたかと思うと。
リン。
一番前にいた天秤が、鈴を揺らした。
薬売りは眼を開く。
同時に戸が、開いた。
「失礼……と、こ、これは!?」
戸を開き中に入ってきたのは、一人の若侍だった。
「……おや、これは。」
「お前、あの時の……」
「ええ。久しいですね、小田島様」
に、と薬売りが笑みを浮かべると、小田島と呼ばれた若侍は複雑そうに眉を寄せながら、土間に足を進めた。
天秤を恐る恐る避けつつ、薬売りの隣に並ぶ。小田島の歩みに合わせて天秤が彼を見上げ、リン、リン、と澄んだ音色を響かせた。
「急な雨だったものでな、ここに寄り来たのだが……こんな所で、何をしているのだ?」
「……ええ、まあ」
「この天秤……もしや、ここにもののけ、が……?」
顔を曇らせた小田島が並んだ天秤を見下ろした。薬売りは口の端をゆうと上げると、いいえ、と呟いた。
85:ばけぬこ 3
07/05/16 21:52:01 vVVNyrDj0
「ただの、暇つぶしですよ」
「暇つぶし?」
「俺も雨に降られてここに来たんです」
「そうであったか。しかし、本当に久しいな。息災だったか?」
小田島はほっと表情を緩めると、薬売りの隣に座り込んだ。きしい、と板張りの床がきしむ。
「……小田島様も、お元気そうで。加世さんとは、あれから……?」
「ああ、加世さんは実家に帰られたよ。俺はこの近くの武家で、奉公させて貰っている」
「……そうですか。それなら、良かった……」
ひっそりと薬売りは笑った。
天秤は未だに傾いたままで、動きを止めている。
「……あの時は、世話になったな。ろくな礼も言わずに別れたので、気になっていた」
小田島がゆっくり話しかける。薬売りは笑んだまま、肩を竦めた。
薬売りの横顔を見遣り、小田島はそうだ、と身を乗り出した。
「なあお前、良ければ今俺が世話になっている屋敷に寄らぬか?」
「…………」
「十分とは言えぬが、もてなすぞ。どうだ?」
「……小田島様」
誘いに対する返事はせずに、薬売りはぽつりと呼びかけた。
「お聞きしたい事がある」
「何だ?」
「小田島様は、今は別の武家に奉公されていると仰ったか」
「あ、ああ。それが何だ?」
「小田島様は、別の武家にも同じ袴と羽織を着けられるのか?」
に、と薬売りは笑って小田島を見上げた。キン、と硬質な音。いつの間に取り出したのか、薬売りの傍らには、剣が置かれていた。
「しかもその装いで出かけられ、雨に降られたといえ濡れてもおらぬ」
「…………」
小田島は黙り込んだ。その顔から、表情が落ちていく。そう、その羽織も袴も、ここに入ってきた時から乾いていた。
「お前は、誰だ」
リン、とまた、天秤の鈴が鳴った。
86:ばけぬこ 4
07/05/16 21:52:51 vVVNyrDj0
「……お前は、誰だ?」
薬売りはそう囁くと、右手を突き出した。その手の札が、赤く染まる。
「…………」
ずる、と小田島の顔をした男の姿が、ゆっくりと溶けていく。表面に塗っていた蝋が溶けるように、小田島の顔が溶け落ちた。そしてその下から、別の顔が現れる。
それは、長く伸びた髪を絡ませた男だった。見知らぬ顔だ。
「俺の記憶を読んだのか。そして知己に成りすますのがお前の手か」
「…………」
「お前は、誰だ?」
薬売りが問う。
男は僅かに沈黙をしたが、ゆっくりと顔を手で押さえ込むと、肩を揺らした。
「ふ、ふふふ、……面白い、お前は面白いなあ」
「…………」
男は顔を覆っていた手を下ろす。ニイ、と笑む顔が、青い隈取りに染まった。
それと同時に、小田島の羽織と袴が、全く別の、朱金の混ざった模様の着物に変わる。並々の品ではないそれは、死人のものでも、ましてやあやかしの類のものでもない。
男は白い面を愉快そうに歪めた。
「よいぞ、これはお前の勝ちだ。私が勝ったなら、私の城に連れ込む所だが」
「……俺の勝ち、と?」
「ああ。正体を見破れば勝ち、解らなくば負けよ。雨の間の暇つぶしだ、許せ」
スウ、と札から赤の文様が薄れて消えて行った。
薬売りはそれを見ると、フウと腕を下ろす。
「……趣味の悪いことで。」
「ふ、そう言うな」
「……あなたは亡霊ではありますまい。しかし、もののけでもありますまい。……神仏の類か」
スウと手にした札が消える。
87:ばけぬこ 5
07/05/16 21:54:17 vVVNyrDj0
男は、首を微かに傾けながら、さあてなあ、と呟いた。
「その判別も、曖昧になって久しいよ」
「…………」
「まあ、よい。お前、」
グイ、と白い指に顎を捕み、男は薬売りの顔を覗き込んだ。
「お前は面白い。……気に入った」
それをじっと見返す薬売りに、また男は笑んで、唇を重ねた。
「またいずれ、逢おうぞ」
そして唇が押される感触がしたかと思うと、それはすぐに消えうせた。同時に男の姿も、空気に溶けるように消えうせる。
あばら家には、男が微かに残した笑い声の残響だけが響いていた。
「…………」
薬売りは、そうと己の唇を指で触れる。
「……本当に、趣味の悪い事だ」
呟いた。
雨は、もう止んでいる。
雨の上がった空を見上げ、薬売りはあばら家の戸を閉じた。
道には水溜りが出来ており、川は水の勢いを増して流れている。
その川の中に、一瞬だけ、虹色の色彩が跳ねた。
朱金模様の、大きな、鯉。
薬売りは、ため息をついて肩を寄せる。
「龍宮とやらは、川の底にもあるのかねえ……」
そして、木箱を背負い直すと、また道を歩きはじめた。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
消化不良ぽくてorz
小田島様と薬売りの絡みが見たいよママン。
でも自分では無理だた…orz
そしてものno怪が楽しみすぎて悶死しそう。
88:風と木の名無しさん
07/05/16 23:22:52 ZBqXJxrJ0
薬売り*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゚゚・*キタワァ!
GJです姐さん。今まで絡ませる相手がいなくてモンモンしてたけど
読めて良かった。モノノ怪放送楽しみですね。
89:一枚の写真から始まる萌えもある 1/2
07/05/17 15:07:45 Gkx3ygCqO
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「お前、最近付き合い悪くない?」
そういって、同い年の友人を呼び止めた。
最近コイツは先輩といることが多く俺とはあまり出かけてない。
「しゃーねーだろ。誘われたら行かなきゃなんねーし。
奢ってもらえるから断る理由ないし」
言い訳がましくいう相手に、俺は鼻で笑うように呟いた。
「飯だけじゃないくせに…」
「どういう意味だよ」
「こういう意味」
腕を強く引いて相手の体を抱き寄せる。胸がぶつかって体が密着する。
もう一方の手を延のばして、尻をさわりと撫でた。
「してんだろ?こういうこと」
確信を込めて聞けば
否定はせずに、挑戦的な眼差しを向けてくる。
「だったら何だってんだよ」
「別に?よくやるなーと思ってね」
「お前には関係ないだろ」
「冷たいな。それが親友に言う言葉か?前はよく…」
「はっ、そんなの忘れたね」
90:2/2
07/05/17 15:10:37 Gkx3ygCqO
久々の掛け合いが楽しくて、俺は言葉を重ねる。
相手も口調は喧嘩腰だが本気で怒っていないのは声でわかる。
コイツも楽しんでるんだろう。そういう奴だ。
「たまには俺にも付き合えよ」
耳元近く、ほとんど頬に唇が触れるくらいに顔を近づけて囁いた。
「何それ。飯だけ?」
「さあ?」
わざと曖昧な返事を返すと、相手が小さく笑う。
掴んだままの手を振り切らないのを承諾の合図とうけとった。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
発作的に書いた。後悔はしていない…たぶん
91:風と木の名無しさん
07/05/17 16:28:23 9gy1IP3S0
>>87 まさかバケヌコ読めるとは思わなかった。GJ
92:風と木の名無しさん
07/05/17 19:25:20 xN7nO4Vp0
>>89
最初なんのジャンルだろうと思ってぼやーんと読んでたけど
わかった瞬間(゚∀゚)顔がこんなんなった
こいつらツアイ中に…
ツアイとか関係なかったらすみません
93:風と木の名無しさん
07/05/17 21:32:00 OkqPyL/D0
>89
元ネタわからんけど萌えたよGJ!
94:風と木の名無しさん
07/05/17 21:43:13 bRbexkyA0
>>90
飯ダケや、まぁ。否だ。の2人?違ってたらスマソ
95:風と木の名無しさん
07/05/17 22:26:05 fOJxGL04O
URLリンク(www9.wind.ne.jp)
これっすナッー
96:風と木の名無しさん
07/05/18 00:34:39 xEdQbglW0
_________
|┌────┐|
|│l> play. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
∧∧
( ,,゚) ピッ ∧_∧ ∧_∧
/ つ◇ ( ・∀・)ミ (` )
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| ┌‐^───────
└───│アベレージのカリ-ヤ→アベ←イイノです。
└────────
97:アベレージ 刈→安←飯1/3
07/05/18 00:35:25 xEdQbglW0
昼休み、飯野が昼食を買うために会社近くのコンビニのパンコーナーにいると、隣に見覚えのある男が立っていた。
視線に気付いた隣の男は顔を上げると嬉しそうに話し掛けてきた。
「あれぇ?飯野くん、こんな所で君に会うとは珍しいねぇ~」
「刈谷さん」
刈谷はきょろきょろと辺りを見渡し
「ところで、君んとこの後輩みたいな先輩は、一緒じゃないのかい?」
と聞いてきた。
「先輩は会社ッス。何か用でもあるんですか?」
「いやあ、今日はまだ彼に会ってないからさぁ。ちょっと気になってね」
流暢に話す刈谷に飯野は何かを感じ取った。
それは、以前から薄々と感じていたことで。
飯野は思い切ってそのことを直接聞いてみることにした。
「…あの、刈谷さんってもしかして…」
「ん?なんだい?」
「もしかしたらですけど……先輩のことを、その、好き…だったりします?」
「うん、好きだよ~」
あまりにもあっさりと返ってきた言葉に拍子抜けした飯野だったが、それよりも大きな感情が頭の中を駆け巡っていた。
「そっそれって、そういう意味で、ですか?」
「オフコース!LOVEと書いて愛、に決まってるじゃないかあ~」
「…駄目ッス!」
「え?」
俯いていた飯野が急に顔を上げ大声を出したのに刈谷は少し驚いた。
両手に握りこぶしを作り、刈谷を真っすぐに見つめ言う。
「先輩は…先輩は、僕のです!」
そうきっぱりと言い放った飯野を暫らく呆然と見ていた刈谷だったが、ふいにぷっとふきだした。
「あ~っはっはっはっ!やっぱり、君も好きなんだねぇ、安部きゅんのことお」
「…というか刈谷さん、奥さんと子供いるのにいいんですか?」
「!!…そっ、それは……」
最も痛いところをつかれた刈谷は先程までの威勢の良さをなくし、塩をかけられた蛞のようになってしまった。
98:アベレージ 刈→安←飯2/3
07/05/18 00:37:19 xEdQbglW0
そんな刈谷を見て飯野はため息をつく。
「そもそも、刈谷さんは先輩のどこが好きなんです?」
「そりゃあ、なんだかんだ言って僕に構ってくれるところとか、上目遣い気味で見てくるとことか、
たまに見せる反抗的な目とか、もういっそ目とか。とにかく、言い出したらもうキリがないよぉ~」
「…よく解らなかったッスけど、わかりました」
「飯野くんは?安部くんの好きなとこ、言ってみてよ」
「えっ…それはもちろん、なんか頼りなさげで放っておけないところとか、天然ボケなところとか、
何があっても前向きなところとか…とにかくっ、他の誰よりも先輩のことを好きだっていう自信が、僕にはあるッス!」
目をキラキラと輝かせ語る飯野に刈谷は不適な笑みを浮かべた。
「ふぅん…でも、安部くんはどうなんだろうねぇ?」
「え?」
「君のことは『ただのかわいい後輩』程度にしか、思ってないんじゃないかなあ」
ニヤニヤと笑いながらそんなことを言う刈谷に飯野は負けじと反論する。
「そ、そんなことないッス!刈谷さんだって『いつもコンビニで会う変態』くらいに思われてるに違いないッス!」
「…何気にヒドイこと言うね君ぃ……まぁ、とにかく安部きゅんが飯野ッスくんのことを
好きだなんて証拠は、どこにもないワケだしぃ?」
「そんなこと言ったら、刈谷さんのことを先輩が好きだって証拠もどこにもないじゃないですかっ」
「安部くんがどっちかって、言ってくれればつくんだけどねぇ、決着」
二人が店内で言い争っていると後方から
「あれ?お前らこんなとこで何してんの?」
と能天気な声がした。
二人が振り向くとそこには論争の中心となっていた張本人がいた。
「先輩!」
「安部きゅん」
「刈谷はともかく、飯野までコンビニ来てたのか。なんで誘ってくれなかったんだよ~」
「だって先輩、気持ちよさそうに寝てたから…あ、先輩にちょっと質問したいことがあるッス」
飯野の深刻そうな口調に安部は思わず表情を強張らせた。
「な、何…?」
「先輩は……どっちが、好きですか?」
99:アベレージ 刈→安←飯3/3
07/05/18 00:38:22 xEdQbglW0
「どっちって…うーん、やっぱり……こっち、かなあ」
そう言って安部が指さしたのは、飯野…の右手のカレーパンだった。
「えぇ!…ってああぁ、そっち…スか…」
「おう、コロッケパンも好きだけど気分的にカレーだからな。って飯野?お前なんか元気なくない?お腹痛いのか?」
安部は不完全燃焼で真っ白になってしまっている飯野を心配したが、すっかり気抜けした状態の飯野は先輩の問いかけにただ
「いや…なんでもないッスよ…」と呟くように答えるだけだった。
その隣では刈谷が必死で笑いを堪えていた。
「って刈谷も何さっきからおかしそうにしてんの?2人ともさっきからなんか変だぞ」
状況が把握できずに戸惑う安部を見て刈谷はついに笑いを堪えきれなくなった。
「あ~っはっはっはっはっはっ、いやぁ変なのは安部くんの方だよお~。もう、そんなに笑わせないでぇ」
「は?え、なに?一体なんのこと?もう教えろよぉ。飯野もなんか白くなってないでさあ」
「先輩はむしろずっとそのままでいてください……」
100:風と木の名無しさん
07/05/18 00:39:10 xEdQbglW0
_________
|┌────┐|
|│ロ stop. │|
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ピッ ∧_∧
◇,,(∀・ ) ありがとうございましたorz
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
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101:風と木の名無しさん
07/05/18 00:43:38 tn1uE+980
『いつもコンビニで会う変態』に吹いたw
102:風と木の名無しさん
07/05/18 02:05:44 ViQKErre0
GJ!!
いつ見ても萌える
103:Oの男 王×コン1/3
07/05/18 03:16:31 EyHD0q9t0
映画Oの男 王×コソギルです
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
引きずるように部屋へ連れ込まれ床に投げ出された。肩をしたたかに打って
コソギルは低く呻く。それを意に留めることもなくのしかかってくるヨンサソグンの
身体を押し戻そうと試みるけれど、疲れ切った今のコソギルではそれは叶わなかった。
「男を抱くのは初めてだな」
「殿下…やめてくださ…」
制止の声を無視して衣服を剥ぎ取ると、ヨンサソグンはコソギルの白い首筋に手を這わせる。
掌の熱さにびくりとコソギルの身体が震えた。そんな反応にヨソサングンは満足げに笑い
胸、そして腹部を撫でてゆく。味気ない平らな感触もコソギルの身体かと思えば
どこか淫靡な雰囲気を帯びて、性的な興奮を煽った。
コソギルはぎゅっと目を閉じて耐えていたが、手が双丘の奥まで進むと流石に身が竦む。
「やめて、嫌です。嫌だ…!」
ヨンサソグンを見上げて必死に懇願する瞳には涙が浮かんでいた。しかし願いは
聞き入れられず、ヨソサングンは手近にあった香油を指に絡ませコソギルの中へ挿し入れる。
乱暴に掻き回され、押し広げられていく感覚にコソギルは息を詰めた。
「!!」
ある箇所を指が掻いた瞬間、痛みや違和感とは違った感覚が走る。
「感じたか?」
ヨンサソグンの問いかけに頭を振って否定しても、同じ場所を刺激されれば自然と息は上がった。
思わず鼻にかかった声が出そうになるのを必死に耐える。
指を引き抜かれ、足を抱え上げられた。コソギルは微かに抗ってみるが、もう身体に
力は入らない。ヨンサソグンは充分緩められたそこに自分のものをあてがい腰を進めた。
「んっ…う……」
貫かれる感覚に身を捩る。コゾギルは視界の端に映る王座を避けるように目をきつく閉じた。
104:Oの男 王×コン2/3
07/05/18 03:18:11 EyHD0q9t0
何をやっているのだろう。仲間が殺された夜に男に犯されて嬌声をあげているなんて
正気の沙汰じゃない。眩暈を覚え、手の甲で額に触れた。熱い。
「顔が見えない」
言葉とともにすぐさま額の手をどけられる。薄く目を開けると快感に顔を歪めるヨソサングンが
目に入ったが、不思議と醜悪には映らなかった。コソギルはもう諦めたように隠すことをやめて
甘い吐息を漏らす。
「あっ…あ…」
色めいた声を上げるコソギルの瞳から涙が一筋、こめかみを伝って髪を濡らした。
どうしてこんなことになってしまったのだろう。いつの間にか宮中に渦巻く狂気に飲み込まれて
しまっていたのだろうか。それとも、最初から狂っていたのか――
ヨンサソグンが身体を離すと、女官が湯を持ってきた。身体を拭おうとするのを手で制して
コソギルは手ぬぐいだけ受け取る。緩慢な動作で身体を清めて衣服を整えた。
ヨンサソグンは女官が持ってきた服に袖を通しながら、コソギルに視線を投げる。
「遊ぼうか」
無邪気な笑みを浮かべながらヨンサソグンが言う。
「遊ぼう、そら」
ぐったりしていたコソギルの腕を引き起こし、ヨンサソグンは部屋の端に立てかけてある
弓を持ってきて殺された大臣の声を真似た。
「この国のために、どれほど多くの重臣が血と汗を流したことか!なのに殿下は…
続きはなんだ。覚えているか?」
105:Oの男 王×コン3/3
07/05/18 03:20:32 EyHD0q9t0
コソギルはその様子をぼんやりと見つめていた。
これは王などではなく哀れな一人の男なのだ。ただ心から愛されたいだけの、
そんなあまりにも幼稚で我が儘な願望を抑えることさえできなくなってしまった惨めな男。
ああ、とコソギルは朦朧とする意識のなかで得心する。この人は自分と同じではないか。
どんなに想っても恋人として愛してもらえることはなく、せめて捨てていかれないよう
阿呆のように泣き縋って。結局なにもかも滅茶苦茶にした。
このまま想い続ければ自分だっていずれ気がふれてしまう。いや、やはりもうとっくに
正気など失せているのだろう。
それでも、恋しい。
チャソセンがくれる愛は家族のように、もしかしたらそれ以上に深い。なぜ満足できないのかと
何度も自分をなじった。けれど、穏やかで優しい時を共に過ごせればいいだろうといくら思って
みたところで何も変わらない。
心も、身体も、全てを貪欲に求めるような愛しかコソギルは知らなかった。
「続きはなんだった?なあ、遊ぼう。早く」
彼も、こんな渇きを抱いているのだろうか。無意識に腕が伸びて、ヨンサソグンの頬に触れる。
痛みに軋む身体をそっと起こして、コソギルは沈む月のようにゆっくりとヨンサソグンに口付けをした。
「なのに、殿下は……芸人を…厚遇し…」
「そうだ!それで?」
「国を…愚弄…され…た」
「そう!そうだ!この国のためにどれほど多くの住人が…」
宮中に王の笑い声が響く。
いっそこの男と一緒にどこまでも狂ってしまえればいい。渇きを忘れてしまうほどに。
そうしたらまた、笑えるだろうか。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
106:朝新連載 警部×貴族
07/05/18 03:21:53 g4YnsEDO0
,-、
//||
// .|| ∧∧
. // 生 || ∧(゚Д゚,,) < 1話読んで書いたので
//_.再 ||__ (´∀`⊂| < 時系列とかパラレルかもしれない
i | |/ ||/ | (⊃ ⊂ |ノ~
| | / , | (・∀・; )、 < 誘い受けです
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
/ ゙ / / / ||
| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
| | / `ー-‐'´
| | ./
|_____レ"
107:朝新連載 警部×貴族 1/4
07/05/18 03:27:18 g4YnsEDO0
夜の倫敦、薄暗い通りを足早に警部が行く。
酒場の窓から洩れる喧騒と明かり、袖を引く馴染みの娼婦の猫撫で声。
「ねえ、今日はウチ遊んでいかないの?」
「悪ィな、ヤボ用があってよ」口の端を上げて、女の手を解く。
今日ばかりはその賑いの中に加わることができない。
その代りに待ち受けている用件のことを思うと、改めて苛立ちがこみあげてくる。
警部は再び歩き出しながら、眉間に皺を寄せた。
「ったく、あのバカ貴族。どんな風の吹きまわしだ……」
件の貴族に呼び出された先は安宿の一室だった。
蝋燭の頼りない明かりの中、ストレ井戸侯爵は寝台に腰掛けて安酒をあおっている。
口元に薄ら笑いを浮かべて視線だけを、葉巻をふかしている警部に移した。
「遅い。勤勉さだけがお前ら犬っころの取り柄だろうに」
花の一つもない簡素な狭い部屋だというのに、侯爵はあの豪奢な邸宅で会った時と変わらぬ態度だ。
警部は不快感を思いきり露にして寝台へ詰め寄った。
目の前の平然とした侯爵の笑みと、記憶の中の惨殺された女の姿が疲れた頭の中で交錯する。
「……また一人殺られてな。仕事を増やしてくれてありがとうよ、”バネ脚ジャック”!
今日は何だ?”遊んだ”帰りに自白でもしてくれるのか!?」
低く始まった警部の返答は次第に語調が強くなる。
湧き上がってきた怒りに任せて声を荒げた。
そのまま勢い胸倉を掴もうとしたが、侯爵が軽く音をたてて警部の手を弾いた。
侯爵から笑みが消え、冷やかに警部の瞳を見返す。
「シャツが汚れる。……勝手に吠えずに人の話を聞いたらどうだ?
言った筈だ!犯人だという証拠は無いし、”ジャック”は殺しなんかしない!!……ただ」
前と同様、話の噛み合わない、気の短い二人の取っ組み合いになるかと思いきや
急に侯爵が口調を和らげた。
108:朝新連載 警部×貴族 2/4
07/05/18 03:28:45 g4YnsEDO0
「ただ、何だよ」警部が気味の悪い物を見る目つきで手を止める。
「”バネ脚”の捜査に協力してもいい」
一瞬、耳を疑った。
「本当か!?」警部は思わず身を乗り出す。
「もちろん」
素直な反応を返す警部を見て、侯爵の口元に再び笑みが戻った。
酒の杯をサイドボードに置き、両腕を警部の首に回して囁く。
「ベッドの上で遊んでくれるなら、な」
「バカかてめえは!!」
「嫌なら帰れ。ただし、次に会う時も俺の心が広いままだと思わないことだ」
酒臭い息を吐いて、侯爵は笑う。
一体どこまでが冗談なのだろうか、試すような眼差しを正面から受け止めて警部は迷った。
溜息と共に煙が長く尾を引く。
「男の扱い方なんぞ知らんからな、変態侯爵」
葉巻を灰皿に置いて警部は上着を脱いだ。口調は忌々しそうだが、一度覚悟したら妙に潔い。
侯爵はこらえきれず大声で笑おうとしたが警部の手に口を塞がれた。
「お前のバカ笑いは最高に萎えるんだよ!」
形の良い眉を片方上げて、仕方なく侯爵は喉で笑った。
ボクサーを自称するだけはあって、侯爵の肢体は均整のとれたものだった。
筋肉質なのは警部も同じだが、労働によって汚れた事のない貴族の体は
幾分かしなやかで、肌もやわいような気がした。
薄明かりの中、侯爵が戸惑う警部の手を取り望む場所へと導く。
喉、鎖骨、胸、脇腹、指を絡める。
警部の愛撫は少々荒っぽいが、的確に求めに応えた。
組み敷かれ追い立てられているというのに侯爵の瞳は冴え冴えと、
己がこの場の支配者だと言うように警部の働きを見下ろしている。
こいつのペースに呑まれているな。居心地の悪さから、警部は口を開く。
「なあ、しょっちゅうこんな事してんのか?」
「急に何だ……。そうだな、こういうのは久しぶりだ」
内腿をなぞる。くすぐったそうに侯爵は目を細める。
109:朝新連載 警部×貴族 3/4
07/05/18 03:32:11 g4YnsEDO0
「マー枯ットってメイドは?」
愛撫に震えていた体がぴたりと硬直する。侯爵の頬が酒のせいではなく異様に紅く染まる。
「あいつが好きなら、モノにする方法は幾らでもあるだろ。お前のような金と力を持ったバカなら……」
「っ……、侮辱する気か……」
「不思議に思っただけだ。よりによって、何故俺なのか」
「マー枯ットに無理強いはさせない。他の女も抱かない。
それが自分なりの誠意、だ。……手が止まっているぞ?」
「……男に抱かれるのはいいのか?」
内心呆れながらも行為を再開させる。侯爵がまた警部の手を取り、自分の口元に当てた。
浅く開いた唇の中に二人の指を含み、十分に濡らす。
何を考えているのか解らない、淡い色の侯爵の瞳を、暗い色の警部の瞳が見据える。
交わった視線を逸らさぬまま、二人の手は唇を離れて侯爵の下腹の奥に触れた。
まず侯爵の指が入口を慣らす、しばらくしてから「いいぞ」と言われ、警部も指先をそこに押し当てた。
最初は抵抗が強く、奥に行くほどに潤んで熱い。女とは違う感触の中を、指を動かして探る。
指に意識を集中させていると、侯爵が小さく笑った。
「何だよ」
「別に。起ってきたな、と」
侯爵の視線の先に己の性器があった。
ある一点を指の腹が突いた時、侯爵は微かに呻いて顔を背けた。
「ここか?」
答えを待たずに警部はまたそこを突く。
「あ……あ」切ない溜息が零れ、既に充血している陰茎がぴくりと跳ねる。
「もう、指は……いい」
緩くかぶりを振る金髪を空いた手で撫でて、警部は指を引き抜いた。
代わりに己の熱をあてがい、一気に貫く。
侯爵が掠れた嬌声を上げる。警部はまとわりつくような内部の柔らかさに眉を寄せた。
片手を腰に回して体を寄せる。腰を使う度に肌の触れる乾いた音と密着した粘膜の濡れた音が響く。
警部の腹に反った陰茎が当たって擦れる。
一見乱暴に感じられる動きだが、先ほど探り当てたあの一点を的確に抉る。
最初は息を詰めるだけだった侯爵が、今では泣いているのか叫んでいるのか解らない声を上げている。
その顔にいつもの人を見下した微笑はない。
110:朝新連載 警部×貴族 4/4
07/05/18 03:33:10 g4YnsEDO0
ひくひくと後ろを締め付け、ひときわ苦しそうに眼を伏せた。
警部は腹にぬるりとした熱を感じた。侯爵が吐精したのだ。
「く……っ!もう、い……やめろ」
命令されるが、ここまで来て止めろと言われても体が聞いてくれない。
もう一度突くと侯爵は仰け反ってきつく締めつけた。
「ひっ……あ……!!」
体を震わせ、またくたりとベッドに沈む。
女などは、一度達したあと敏感になって僅かな刺激で何度もイク事があるが、
この男もそうなのだろうか?
頭の隅で考えていると、また侯爵が息も絶え絶えに喚きだす。
「こ……のバカ、が……っ、や……めろ……」
警部は黙ってその喉元に口づけた。
結局、侯爵が五度目に達してようやく警部も精を放った。
ベッドに伏した警部の隣で、侯爵が睨み殺さんばかりの目をして荒い呼吸を整えている。
その眼に宿る光は、普段の高圧的な鋭さを取り戻していた。
さっきは少しばかり可愛げもあったのにな。
等と考え、溜息をつきながら警部は目を閉じた。
111:朝新連載 警部×貴族
07/05/18 03:36:25 g4YnsEDO0
,-、
//||
// .|| ∧∧
. // 止 || ∧(゚Д゚,,) < 萌え抜きにしても
//, 停 ||__ (´∀`⊂| < いいマンガなんだよ
i | |,! ||/ | (⊃ ⊂ |ノ~
| | / , | (・∀・; )、 <おしまい
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
/ ゙ / / / ||
| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
| | / `ー-‐'´
| | ./
|_____レ"
112:103
07/05/18 07:19:46 EyHD0q9t0
( ;゚з゚)=3ブー!
ふと心配になって読み返してみたら最後の台詞間違えてた…
×住人
○重臣
です。すいません。なんで気付かなかったんだろう
113:風と木の名無しさん
07/05/18 07:44:49 YFCQneVr0
>106
GJ!!
元ネタ分かりませんが萌え&悶えました。
114:風と木の名無しさん
07/05/18 09:23:46 OvLtvR850
アベレージGJ!!
このシリーズ大好きだ!
115:風と木の名無しさん
07/05/18 14:24:52 iYt89R2w0
>>106
GJ!
早速この漫画の作品が読めて幸せだ!
侯爵可愛いよ侯爵
116:風と木の名無しさん
07/05/18 17:06:43 5ktdV+dQ0
>>106
元ネタわからんが萌えた…GJ!(*´Д`)ハァハァ
117:風と木の名無しさん
07/05/18 17:42:53 i5hFBAvC0
>>113
>>116
えーと、実は私も読んだことないんだけど
朝=雑誌名(和訳)でフジタセンセの新連載かと。
興味湧いてきたから早速読んでみようかな。
GJでした。
118:風と木の名無しさん
07/05/18 18:01:59 b58aP3V6O
>105
空白の時間が見事に埋まったよGJ
失礼だが誤字吹いたw
119:愛某鑑札上司部下
07/05/18 20:59:40 BmDDOXeD0
|┌────┐|
|│l> play. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
∧∧ 「夕/方/メ/ー/ル」を見ずに
( ,,゚) ピッ ∧_∧ ∧_∧ 「夕/方メール」ネタに挑戦
/ つ◇ ( ・∀・)ミ (` )
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| ┌‐^───────
└───│Kissどころか、会ってさえいないよ(笑)
└────────
120:愛某鑑札上司部下:部下サイド1
07/05/18 21:00:31 BmDDOXeD0
家へ帰ると、妻にただいまを言うのもそこそこに、すぐ書斎のPCを立ち上げる。
そして、あの人からのメールが来ていないかとウィンドウを開く。彼だか彼女だかも判らないあの人からの。
その人のことを、みんなは「ゼロ先生」と呼んでいる。
本来のハンドルネームはO。俺が最近出入りしている推理パズルサイトに於いて、秀逸な着眼点と卓越した
推理能力でゲームを引っ張る、古参常連の一人だ。
このサイトはパスワード請求制で、管理人さんがセクシャルマイノリティと判断した奴しかパスをもらえない。
だから、ゼロ先生も、ゲイかビアンか、あるいはバイなのだろうと思う。
何かの拍子に、先生も職場のストレートに恋をしている最中だと知った。
それ以来、時々メールのやりとりをしている。
『新着メッセージ1通』
うれしい表示が、ツールボックスにひとつ。
クリックしてみたら、やはり先生からの返信だった。
121:愛某鑑札上司部下:部下サイド2
07/05/18 21:01:19 BmDDOXeD0
From: <zero-coach@goo.ne.jp>
To: <halte2@infoseek.co.jp>
Sent: January 14, 2003 11:53 PM
Subject:0です: まだまだ曖昧ですね
本文:
「仕事で海外へ行きますか」という質問文は、私の立場から見ると少々曖昧ですね。
仕事で「海外出張をするか」という意味でなら「Yes、ただし極稀」、
仕事で「海外に転勤するか」という意味でなら「No」になります。
まだまだ道のりは遠いですよ。
ハルさんのほうは進展があったのですね。羨ましいです。
相手と恋仲にはなれない以上、私たちが望み得る最上の立場は「親友」か「愛某」しかありません。貴方の
上司が大仕事を任せてくれたというのは、大いに喜ぶべきことだと思います。きっとハルさんのことを頼りに
していますよ。
こちらは相変わらずというか何と言うか。一度でいい、あいつと仕事以外の会話をしてみたい。願うのはただ
それのみです。悪化しないだけまだマシ、とでも思わないとやっていられません。今度のオフ会で愚痴を言う
かもしれませんが、年寄りの繰言につきあってくださいますか?
では私からの質問です。
「幕張町ですか?」
122:愛某鑑札上司部下:部下サイド3
07/05/18 21:02:20 BmDDOXeD0
…驚いた。
何で判ったんだ!?
ゲームに不慣れな俺を先生が見かねたのか、メールのついでに二人だけで練習をしてくれることになった。
俺が先生の職業を、先生が俺の出身地を、それぞれ質問を重ねて推理する。質問は必ずYesかNoの一言で
答えられるような明快なものでなくてはならない。回答者は決して嘘をついてはいけないし、ミスリードもしては
いけない。
たったこれだけのルールなのだが、実際やってみると案外難しい。まだ3回しかやり取りをしていないが、
すでに何度も先生のチェックを食らってしまっている。
そう、まだたった3回しか質問に答えていない。
なのに、どうして俺の出身地が判ったんだ!? それも県や市じゃなくて、町! ピンポイント過ぎるだろ!?
この人は凄い、と、改めて思う。
大高知主任とプライベートな会話をしたことは一度も無い。無いけど、でもあの人も、こういう知的ゲームの類
だったら乗ってくれるような気がする。現に、「幕張メッセの所在地は幕張ではない」というトリビアを自虐がてら
に披露したら、かなり関心を示してくれたことがあった。
あの時の好奇心に輝いた瞳と一瞬の微笑は、今でも俺の宝物だ。
ゼロ先生じゃないけど、いつか、あの人と仕事抜きで語り合える日が来たら。笑い合える日が来てくれたら…
そう思いながら、俺はメーラーの返信ボタンを押した。
123:愛某鑑札上司部下:上司サイド1
07/05/18 21:03:08 BmDDOXeD0
自宅に戻ると、コートを脱ぐ時間ももどかしく、すぐ自室の私用PCを立ち上げる。
そして、例の彼からのメールが来ていないかとウィンドウを開く。私と同じ苦悩を抱えた彼からの。
彼のハンドルネームはHAL。私がよく訪れる推理ゲームサイトに最近現れた参加者だ。
身元がばれることが即破滅に繋がるこの世界で、彼はあまりにも無用心なところがある。例えば男か女か、
既婚か未婚か、そういったことを容易に連想できるような情報を簡単に他人に公開してしまう。おそらく性指向
の自覚が遅くて、まだ警戒心が薄いのだろう。危なっかしくて見ていられず、つい余計なお節介を焼いてしまい、
以来、すっかり懐かれている。
だが悪い気はしない。久々に、利害関係抜きの友人が出来るかもしれないのだ。
『新着メッセージ1通』
うれしい表示が、ツールボックスにひとつ。
クリックしてみたら、やはりハルからの返信だった。
124:愛某鑑札上司部下:上司サイド2
07/05/18 21:03:56 BmDDOXeD0
From: <halte2@infoseek.co.jp>
To: <zero-coach@goo.ne.jp>
Sent: January 16, 2003 11:53 PM
Subject:HALです: YES!! 正解!
本文:
「幕張ですか?」 YES!! 何で判ったんですか!?
こんな凄い人と同じ職場にいられるなんて、ゼロ先生の想い人さんが羨ましいですよ。でも、お相手さんは
そのことに気付いていないんですよね。もったいないなぁ。俺だったらご自宅まで押しかけますが。
先生も、思い切って話しかけてみては? きっかけは必ずあるはずです。先生は話題豊富なんだし、お相手
さんだって、身近に素晴らしい知恵袋がいると判ったら、きっと頼りにしてくれると思いますよ。
俺も頑張ります。一緒に頑張りませんか?
初参加のオフ会、ゼロ先生やご老公にお会いするのが楽しみです。リアルであのやりとりが見られるのかと
思うと、今からワクワクします。
では、俺からの質問です。
「地方採用ですか?」
***********
by HAL(halte2@infoseek.co.jp)
***********
125:愛某鑑札上司部下:上司サイド3
07/05/18 21:04:37 BmDDOXeD0
…驚いた。
まさか本当に幕張だったとは。
私の質問に対して、彼はこう答えた。
・関東? →「Yes」
・誰でも知っている地名? →「Yes …たぶん。」
・都会? →「本当はNoだけれど、そう答えたらおそらくミスリードになる」
この条件で真っ先に思い出したのが、皆戸の故郷のことだった。
何故そんな話になったのかはもう忘れた。皆戸本人に教えてもらったという事実だけが、心に焼きついている。
曰く、『自分が生まれ育った幕張町は、世間が知っている幕張新都心とは違う町だ』。
ただ一度だけ交わした、仕事以外の会話。
鑑札付きの皆戸調査員ではない、皆戸哲郎個人の側面を知ることが出来て、どんなに嬉しかったか。ほんの
ひと欠片の、だがとても大切な、私の生きる支え。誰にも、ハルにさえ内緒にしておきたい程の。
そのハルが、幕張の出身だという。
言葉の端々から、どうも皆戸とハルは同世代のような気がする。もしかしたら同級生かもしれない。
いや、直接面識が無くてもいい。愛する人が生まれ育った町をよく知っている、それだけでも充分だ。彼に
関わることならどんな些細な事でもいい、知りたい。彼が見ていた景色、彼を育んだもの、それを教えてくれる
可能性のある人物と、偶然とはいえ、明日会う約束になっている。
こんな幸運があっていいのか?
ああ、早く明日になればいいのに!
126:風と木の名無しさん
07/05/18 21:05:19 BmDDOXeD0
|┌────┐|
|│ロ stop. │|
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|└────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
ピッ ∧_∧
◇,,(∀・ ) 翌日どうなったかは、
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒) お好きに想像してください 。
| |
└────────┘
127:風と木の名無しさん
07/05/18 21:57:31 rHnoZPWoO
>>105
GJ!!
映画未見ですが禿げ萌えマスタ!!!
128:風と木の名無しさん
07/05/18 22:09:47 4UPKnZ480
>>105
自分も映画未見だけどD・V・D見るのが楽しみになったよ!
129:風と木の名無しさん
07/05/19 00:13:05 uho6zvDZ0
>>119
久々にキター!GJ!オフで会った時の驚愕ぶりを想像して笑えるw
130:風と木の名無しさん
07/05/19 00:35:17 JvQqnR9X0
>>119
ドラマ見たことがないけどなんかすごく萌えました
131:風と木の名無しさん
07/05/19 00:40:15 6tguFBx40
>>119
GJ!
あの回の衝撃がよみがえったよ~。
132:風と木の名無しさん
07/05/19 09:40:17 k3VUuypOO
>>119
GJ!あのメルアドで気付かない皆戸ワロスw
133:風と木の名無しさん
07/05/20 02:31:53 R8dF9kkx0
>>119
萌えたー!こっそりオフ甲斐に紛れ込みたいぜGJ!!
134:食いしん坊探偵ドラマ食いしん坊×助手 1/3
07/05/20 03:50:00 nF8TgaoVO
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
その日、横浜は滝の様な雨でした。
「…雨、止みませんね」
鷹野は寂しそうに呟いた。
実際は雨で中々帰って来ないキョウコちゃん→ご飯オアズケ、という思考からの発言だ。
「この雨じゃぁ仕方ないでしょ」
先日のキョウコの爆弾発言から未だに立ち直れない亮輔は頭をテーブルにだらしなく乗せた。
「お、亮輔君!どうして僕の考えてがわかったんですか!」
窓から移動しながら鷹野は嬉しそうに声を掛ける。
「ぅん?…何となく?」
面倒臭そうに顔をそちらに向けると目の前に鷹野がニンマリとしている。
「ちょっ!近っ!」
「いやぁ嬉しいなぁ!」
逃げる亮輔をしっかりと抱えて、鷹野は頻りに亮輔の背中を叩く。
「ちょっと!本当に何だよ!?」
「僕も亮輔君の考えている事がわかりますよ?亮輔君、寂しいんでしょう」
今まで腕の中でバタバタ暴れていたがギクリ、と亮輔は動きを止めた。
「おや、当たりましたか?」
鷹野はわざとらしくそう言うと亮輔から離れた。
「…そうだよ、悪いかよ!?」
真っ赤な顔を上げて亮輔は怒鳴った。でも涙目だ。
135:食いしん坊探偵ドラマ食いしん坊×助手 2/3
07/05/20 03:52:02 nF8TgaoVO
「…キョウコちゃんも金田一も恋人が居るのに俺だけ一人だし、こないだの大阪の件も結局カップルで円満解決~、みたいな」
「えぇ、そうですね…でも亮輔君、少~し違いますよ?」
ポツリポツリと語る亮輔の話にうんうん、と頷きながら鷹野は亮輔をそっと自分へと引き寄せる。
「何が、ってだから近」
「僕が居ます」
「は、何言って…」
「僕が亮輔君の側に居ます」
「…それってプロポーズみたいじゃね?」
少しの間のあと、恥ずかしいのかボソッと言うと唇を尖らせた。
「そのつもりでしたけど」
鷹野はしれっと答えると腕に力を込めた。