07/01/18 21:04:47 x6gUz9OC0
>>253
主人公と少女(かなりエキセントリックな家出娘で、主人公とは出会ったばかりという状況)が
渡ろうとした横断歩道の向こう側から、足の悪い女の人が歩いて来ます。
すれ違った後、その後ろ姿をまじまじと凝視しながら、少女が聞こえよがしの大声で
「あたしさあ、いつも思うんだよね。あんな風に生まれなくてよかったァーーーって。ホントに
あんなふうだったらどうしようっていつも思うんだよね。あんなカッコだったらさあ」
びっくりして、何て事を言うんだと怒鳴りつけようとした主人公は、しかしふいに
「殴りつけられたような衝撃を」受け、「目眩のするような驚嘆に似たものが、身内を緩やかに
覆い尽くすのを感じ」るのでした。
「神をも人をも恐れぬ、あまりにも堂々と成し遂げられる冒涜は、事の良し悪しとは別に、
人を揺り動かさずにはおかぬのだ」と。
……まあ端的に言えば>>250ですね。