【陵辱】鬼畜作品を創作して20thプレイ【SM】 at 801
【陵辱】鬼畜作品を創作して20thプレイ【SM】 - 暇つぶし2ch50:プラン 5/10
06/12/06 22:45:35 W+7ilIPp0
※軽いゲロ描写!注意!※

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「500ユーロ!?べト、お前それで釣ったのか」
ベトの言葉にげらげら腹を抱えて笑い転げ始めた連中に、愛想よく手を振る。
「もしもし?盛り上がってるとこ悪いが、いくらだろうと複数プレイなら契約ご破算だ。
どっちにしろそんなに金持ちならちゃんとした娼婦なり男娼なり買う事だな。
それだけ金出しゃ喜んで5人分のピストラ銜え込むぜ」
俺の言葉の何が面白かったのか、連中は再びげらげら笑い始めた。付き合いきれん。
軽く上げた手をひらひら振って、優雅に連中の間を通り抜けようとした瞬間
餓鬼の誰かの手が乱暴に俺をつかんで壁際に叩きつけた。あるいは全員の手かもしれない。
「おい、冗談はそこま」
――でにしろ、という言葉は顔にぶち込まれたパンチと共に霧散した。
それからは なし崩しだ。
誰のものともしれない腕なり足なりが蹲った俺に雨のように降り注ぎ、
突然の連続攻勢にふらついた俺の頭を誰かが強かに蹴り上げた。
鳩尾に叩きこまれたパンチと蹴りは、恐らく同時だったんじゃないだろうか。
パンチと蹴りの合わせ技はかなりのダメージだったと見えて、俺は直後に
胃の中身をそっくりそのまま床にぶちまけた。
蜘蛛の子を散らすとはこの事かとばかりさっと身を引いた餓鬼どもを睨みつけると、
連中はやんややんやの喝采を上げて俺の失態を罵った。
手加減も知らない阿呆の癖に、こういうところだけはちゃっかりしている。
自分の撒き散らした吐瀉物の中に吸いかけの煙草が落ちているのをぼんやり見つけて、
反射的に拾おうとした手を餓鬼どもの足が二つほど、粉々に踏み砕こうとするかのように踏みつけた。
これは効いた。
惨めな悲鳴を上げてその場に蹲った俺を後ろから蹴りつけ、俺は汚い床に這いつくばった。
そんな状況でもしっかり自分の吐瀉物は避ける俺も、なかなかにちゃっかりしているかもしれない。
起き上がる間もなく俺の頭を誰かの足が踏みつけ、長い間掃除すらされていない床に頬なり耳なりが押し付けられる。
正直言って、腹が立つ。暴力沙汰ないしは揉め事を好まない俺が久しぶりに放つ怒りの怒声は、
残念ながらそうそう迫力満点とは言えない代物だった。


51:プラン 6/10
06/12/06 22:46:19 W+7ilIPp0
「ぶっ殺すぞてめえら!」
"てめえら"の"え"が、さながら女性オペラ歌手のように甲高く跳ね上がってしまった。
むろんそんな事にいちいち構ってはいられない。
もがく俺を汚い床に押さえつけながら、連中は俺のベルトに手をかけた。
いよいよ冗談では済まされない事態になってきたようだ。
本格的に抵抗を開始した俺の手なり足なりを連中の汚い靴底が押さえつけ、
怒り以上に、汚らしさに対する嫌悪で寒気がした。
曲がりなりにも一介の浮浪者である俺が汚れを疎ましがる資格はないのかもしれないが、
それにしてもこんなトイレの床に這いつくばって喜ぶような趣味はない。
輪姦を楽しむ趣味もない。

やすやすと俺のベルトを外した連中は次いで俺のボロけたジーンズに手をかけ、
もがく俺を"尻を振って強請る娼婦のようだ"と陳腐な台詞で揶揄しながら
俺の下半身から衣服をそっくり奪い去っていった。
剥き出しになった尻に連中の手が這い、尻肉を揉む手とは別の手がケツの穴をつついた。
「おい、やめろ、触るな」
「二週間、風呂に入ってないってのは嘘だろ。少なくとも毎日身体は洗ってるよな。
下手すりゃ俺達より清潔かも」
尻の方からベトの声がする。今尻を揉んでいるのは恐らくベトだろう。あの餓鬼は尻に執着しすぎるきらいがある。
「さあな?そうだ、言い忘れてた。俺は病気持ちだ。ありとあらゆる性病を患ってる」
「それは気の毒」
尻を弄る手が増えた。その代わり、俺の手や足を踏む靴底の体重が増す。
連中がもう少し太っていたら骨が砕けているところだ。
「よせ、触るな。どうせこの調子じゃ金もくれないんだろ?だったらもっと優しくしてくれよ」
俺の哀れっぽい懇願を文字通り一笑に付し、連中は俺のケツの穴に何か冷たいものを塗りつけた。
「優しいだろ?ローションを使ってやったぜ」
「パキート、チェマ、こいつの足を開かせてくれ」
器用にも俺の脚を踏みつけたまま次第に脚を広げていく。

52:プラン 7/10
06/12/06 22:46:59 W+7ilIPp0
開いた脚の間から陰茎を悪戯に弄られ、それに気をやる間もなくケツにローションを追加された。
連中の誰かの指がにちゅにちゅ嫌な音を立てて俺のケツを弄るたび、背筋を
何とも言えないおぞましい感触が走り抜けていく。
嫌がって腰を捩る俺の動きを"快感"だと受け取ったのか、連中が嬉しげな笑い声を上げた。
その勘違いを正す気にもなれず、入り口の辺りを指で押されるたび抗議の呻き声を上げるにとどまった。

俺の頭を踏んでいる餓鬼は尻には手が届かないと見て、退屈しのぎに
俺の着ていたシャツをわきの下辺りまでまくり上げた。
確実に乳首を狙われると悟った俺は素早く胸を床に押し付け、餓鬼の手から逃れた。
汚いだの何だのとはもはや言っていられない。
拍子抜けした様子で背中なり脇なりをくすぐる餓鬼の手に気を取られているうちに、
唐突に尻側に陣取っている餓鬼が俺の奥深くに指を穿った。
「あっ、あーっ」
「色っぽい声だな」
次いで、二本、三本。いくら初めてではないとはいえ、いきなりこれではきつすぎる。
好き勝手に指を躍らせる餓鬼に抗議の声を上げると、俺の頭を踏んでいる餓鬼が靴底に重みを増した。
「黙ってろよ」
「くそっ、抜けよ!ろくにやり方も知らねえくせに……」
広げた脚の間から餓鬼の誰かが陰茎を扱き始めた。
望まぬ刺激に腰が震え、わななく尻を振ると、案の定連中は喜んだ。
腹が立つ。何で俺がこんな目に遭うんだ。くそ、何が500ユーロだ……。
俺の中を穿つ指が探るように中を掻き回し、俺は押さえつけられた四肢をぶるぶる震わせて喘いだ。
嫌な感じだ。凄く、とてつもなく、すこぶる嫌な感じだ。
指の持ち主は、恐らく前立腺の在り処を探っている。

「あっ、あああっ……くそっ」
唐突に快感の元をつつかれ、俺の腰はわなないた。
反射的に上がった尻をそのまま固定され、より触れやすくなった陰茎を擦られる。


53:プラン 8/9
06/12/06 22:48:57 W+7ilIPp0
「キケ、わかったか?どう?」
「ああ、たぶん。これだ」
再び前立腺を押され、尻が意図せずともびくびく揺れる。
惨めったらしい声を上げる俺に興奮したのか、かたわらの餓鬼が俺の頭を踏む靴底に力を込めた。
「気持ちいいか?気持ちいいって言え」
「あっ、あっあっ……っん、くそっ……あ、んっ……」
「ビンビンだぜ。すげえや、ペドロ、見てみろよ」
「俺の位置からじゃ見えねえよ。顔と声聞いてりゃわかるさ。ケツ掘られてよがってんだよ」
偉そうに言う割には、俺の頭を踏む餓鬼(ペドロと言うらしいが)こそ股間にテントを張っている。
それを馬鹿にしてやろうとも思ったが、とても洒落た皮肉を考えつけるような状況ではなかった。
尻への刺激と陰茎への刺激が強すぎる。
「気持ちいいって言えよ、おい?早くおっきいの頂戴って言えよ」
「ペドロ、誰の受け売りだよ」
「俺のママさ」
どっと連中が賑やかな声を上げる。暢気なものだ。
「言え」
靴底に力がこもると同時に中の指や陰茎を扱く指の動きが強まり、俺は尻を震わせながら
惨めったらしくすすり泣きめいた声を出した。
「あ、あっ、ちくしょうっ……っあ、気持ちいぃ、ああ、んっ……」
「もういいよな?いいだろ?なあ」
ベトの声がしきりに後ろから催促する。ペドロが愉快げな声音で笑った。
「知らねえ。やりたきゃ、好きにやれよ」


54:プラン 9/9
06/12/06 22:49:29 W+7ilIPp0
「やめろ、触るな……あっ、ああっ……ぅくっ」
陰茎を扱く手がそっと離れていき、次いで尻の中を掻き回していた指が
ずるりと音を立てて引き下がっていった。
意図せずして絡みついていく自身の粘膜が腹立たしい事この上ない。

「なあ、どうせ金なんかくれないんだろ……だったらせめて優しくしてくれたって良いだろ……
に、逃げないから、全員やらせてやるから、せめて楽しくやろうぜ」
一言一言言葉を言うだけで難儀だ。後ろでジッパーを下げる音がした。
俺の頭を踏んでいるペドロという餓鬼が胸糞の悪い仕草で肩をすくめてみせた。
「楽しんでるぜ?俺達はな」
直後に押し入ってきた存外に大きなピストラに、俺は堪らず鼻にかかった声を上げた。
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今回はここまで。投下数勘違い。すいません。


55:風と木の名無しさん
06/12/06 23:35:51 267/3bIW0
無問題。
禿乙!リンカーン(;´Д`)ハァハァ

56:風と木の名無しさん
06/12/07 02:59:28 4GwJSIDxO
久々の投下!乙!続き、楽しみにしてます

57:風と木の名無しさん
06/12/07 08:55:17 JAi4DEKNO
鬼畜スレのレベルも下がったね…

58:春
06/12/07 09:49:11 8T3Y6mP0O
教授とゼミ長的に俺はもう、あぼーんされて存在しない模様。
存在しない俺に見られている事を気にする必要なんかない。
ふたりは仲良く、互いのちんぽを扱きあっている。
目の前の光景に刺激され、俺もかなりやばい。ジーンズの前を引き下ろしたい。
ちんぽを取り出して、握って、おもいっきり擦りたい!でも俺の手は手錠で拘束され、真後ろだ。
ファスナーを下ろせない。ちんぽを取り出せない。擦れない。イクには見てるだけじゃ足りないッ。
腰のあたりに、もやついている熱を摩擦でいっきに高めて、飛翔したかった。
ぬるさが辛い。扱けないなんて軽い拷問だ。
いけない俺の目の前で、教授は「モロノブッー!」と言いながらいった。
教授を敬愛してる俺だから、菱.川.師.宣の事だとわかった。
モロノブは「廉価で即製可能な浮世絵版画」を広め、
富裕層だけのものだった絵を楽しむ「喜び」を大衆に「解放」した。
モロノブと射精の共通キーワードは、解放&喜びだ。
「イクー!」でも「出るーッ」でも「オガアザアァーンッ!」でもなく「モロノブッー」。
超、教授らしい快哉だと思った。俺もいきたい。ちんぽを扱きたくて扱きたくてたまらない!!

つづく

59:風と木の名無しさん
06/12/07 13:26:34 4GwJSIDxO
なんか悲しい…。

60:春
06/12/07 14:02:53 8T3Y6mP0O
大学の友人からは、しばしば「ジョジョの世界の住人みたいだ」と言われる俺だけど、スタンドは使えない。
だから手錠は壊せない。
俺に限らず、うちの大学のもんはファッションセンスが傾(かぶ)いてる。
孵化する確率の低い芸術家の卵たちの格好は、オウオウにして独創的だ。
俺の奇髪と妙服やマジヤッベなアクセ達が、ジョジョ的だと言われるのは嬉しいが、
いまは、手錠がぶっ壊れてくれた方が嬉しい……。ちんぽをがしがし扱きたい。


61:春
06/12/07 14:04:11 8T3Y6mP0O
ゼミ長より先にイッてしまった教授は自分の早漏っぷりをしきりに恥じている。
ゼミ長は乙女みたく赤らめている教授の頬に音を立てて慰めのキスをすると、
母国語で気にしないでハニーと囁きながら、指先でやさしく教授の陰毛を梳いた。
二人を見つめていたら、ちんぽの先からがまん汁が滲み出てきてパンツを濡らして冷えた。
教授はまだイッてないゼミ長の股間に顔を埋めて、夢中といった感じでちんぽを貪っている。
緑の瞳をうっとりと潤ませ喘ぐゼミ長が羨ましい。
窮屈なジーンズの中で跳ねている俺のちんぽのがまん汁も、ゼミ長にしてるみたいに舌ですくって欲しい。
ゼミ長の腰の動きが慌ただしくなって、ゼミ長のちんぽをくわえた教授の唇の端から、
涎がゼミ長のがまん汁といっしょくたになって、垂れ流れている。
たまんねえ。だけど見てるだけじゃいけない。引っ張り出して擦らないと駄目だ。
悶々としてる俺を無視してというか、脳内あぼーんされて存在しない俺は二人の中では居ないも同然なので、
ナチュラルに気にも止められないだけなのだけど、まあ、そんな感じでゼミ長は
オナりたくてたまらない俺の前で、愛情たっぷりのフェラを受け、気持ちよさそうにイッた。
ぬきあいっこをし、一発ずつイッたゼミ長と教授は、攻めは互いのケツの中に埋めたローターにまかせ、
手を繋いで仰向けになると冬期休暇中、ケンブリッジ・フィッツウィリアム美術館に行こうよと、旅行の話をはじめた。
繋がれた手と手がエロい。ローターにあ、あ、と喘がされるたび、二人は、握った手にぎゅっと力を込める。
艶やかな声をあげながら、二人は、その美術館にある歌麿の『化.物.の.夢』を見に行こうと語った。
いいなぁと思った。俺も大好きな大判錦絵だ。俺も行きたい。つかイキたい。ジーンズの中から
ぶるんっと飛び出し、はっちゃけたいのだと、股間でちんぽが切々と訴えている。
俺だって引っ張りだしてシコシコしてやりたい。だけどごめん。後ろ手で手錠をかけられてるんだよ。
ごめんな。

つづく

62:風と木の名無しさん
06/12/07 21:04:28 0fZ76CLfO
プランタン、乙!!
久しぶりの投下(´∀`*)ウレスィ
異国情緒ありまくりの雰囲気がたまらん。
年下攻め&リンカーン&漢前主人公とツボど真ん中の作風だ
続きwktk

63:風と木の名無しさん
06/12/08 01:00:08 C9vqTbxXO
プランタン乙!リンカーン(:´Д`)ハァハァ
続き、心待ちにしてるよ。

64:男か女か
06/12/08 12:22:18 yooIsTZ+0
投下します。短いリドルストーリーです。
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むかしむかし、ある王国で。
男色が推奨されている時代があった。戦時中のことだ。
戦意を強く保つため、少年と壮年の間で愛が育まれた。
ところが、先の大戦に勝利したとたん、政策は一変した。
疲弊した国土を立ち直らせるため、生めよ励めよ。
税制を担う子供を生まない、男性同士の恋愛はご法度とされた。

そんな中、堂々と法律違反を行う者があった。
世継ぎの若き王子である。長男であり、たった一人の血筋だった。

王子は絶倫だった。召使小姓下級兵士平民農民貴族問わず手を出した。
さすがに世継ぎがこれでは、国王として示しがつかない。
法を破るものは刑罰を受けるのだと、知らしめてやらねばならなかった。
国民にも、王子にも。
見せしめに選ばれたのは、王子の最もお気に入りの相手である、従者であった。


65:男か女か
06/12/08 12:22:59 yooIsTZ+0
王子は気紛れだった。お気に入りのこの従者には、たまに立場を入れ替える命令をした。
「普段攻められる側が、攻める側にまわるというのは、どんな気持ちだ」
従者は豊かな口ひげの下から、嬉しいような戸惑うような、静かな声で答えた。
「どちらでも受け入れますとも。全ては王子の意のままに」

王子は寂しがり屋だった。帝王の座を継ぐものにありがちな、孤独感だった。
「身体を交じえる間はいい。だが離れれば、私のことなどすぐ意識から掻き消えるだろう」
従者は背中の傷――薄れかけているが、先の大戦で前線に立ち、負った物だ――に触れる王子に、こう返す。
「離れていても、王子のことは思っております。全ては王子の意のままに」

その答えを聞いた時、喜びを隠せなかった王子は、三日間続けて従者を抱いた。
しかし、四日目からは相手を取替え引替えし始めた。王子は飽きっぽくもあった。


66:男か女か
06/12/08 12:23:44 yooIsTZ+0
王子は疑い深くもあった。人を統べる立場にあっては、当然のことだった。
「私の寵愛があるのに、何故もっと上の立場を望まない。腹に一物抱えているな」
従者は豊かな年月が刻んだ、彫りの深い横顔で遠い目をする。
「祖父の代からこの役目を継いでおります。全ては王子の意のままに」

王子は率直であった。
「お前は、私を愛しているか」
壮年の従者の表情は、若く社会経験のない者には、とても読み取れないものだった。
「………全ては王子の意のままに」


67:男か女か
06/12/08 12:24:32 yooIsTZ+0
さて、この国の男色に対する刑罰は、一風変ったものであった。
死刑か、もしくは伴侶を伴っての国外追放という、ギャンブル性の高いものだ。
罪人は広い闘技場の真ん中で、右か左、二つの扉のどちらかを選ばされる。
一方には女が居る。罪人は彼女と結婚し、遠い国で暮らす。それが罰。
もう一方には、屈強な男が三人。東洋の秘薬で性欲を滾らされた彼らに、罪人は犯される。
衆人環視の闘技場で存分になぶられた後、首を刎ねられ晒される。それが刑。

罪人はどちらの扉に罰があり刑があるか、決して知ることはない。
だが、王子はその権力を駆使して、国王しか知らぬその秘密を手に入れた。
深い地下牢に捕らわれた従者を救う手段は、もうなかった。
彼が出来るのは、執行の当日、秘密を伝えることだけだった。

当日。残酷なショーを見物に、国中の民が闘技場につめかけた。
罰ならば、そのまま華やかな結婚式に突入する。
刑ならば、興奮の後、血の流れる瞬間を拝める。
わきあう場の中心に、一人ぽつんと佇む従者は、ボックス席を見上げた。
王子は彼にしか見えない仕草で、右の扉を指さした。

68:男か女か
06/12/08 12:25:41 yooIsTZ+0
*  *  *

賢明なみなさまならば、お察しのことでしょう。
ここまではスト/ック/トン「女/か/虎/か」のパロディー。
しかしみなさまに謎を投げかけるのは、この後の従者の行動。

*  *  *

従者が執行人に伝えたのは、王子が指したのとは逆の扉。
執行人の手により、「左」の扉がゆっくりと、開かれていく。
従者はもう一度見上げ、そして笑った。
赤子を安堵させる母のような微笑か、それとも小気味よさげな嘲笑なのか。
それは、遠すぎて見えなかった。
見下ろす王子の瞳に、衝撃の色が走った。
初めて「意のまま」でなくなった従者への驚愕か、それとも意図を見抜かれた狼狽か。
見極めるには、ボックス席はあまりに高すぎた。
そして、扉は完全に開かれた………



69:風と木の名無しさん
06/12/08 13:56:43 IX9MWMTv0
なんだよう!どうなったんだよう!(@Д@;;)ハァハァ
王子の意図はどっちだったんだ…

乙です!

70:風と木の名無しさん
06/12/08 14:01:49 bg35J2RZ0
パロディの上にオチが謎かけってもにょる
ていうか男同士である必要のない話だね
男女ものでいいじゃん

71:風と木の名無しさん
06/12/08 14:13:22 C9vqTbxXO
気になる…!なんだかモヤモヤするじゃないか。でもなんかいつもと雰囲気が違ってよかった

72:風と木の名無しさん
06/12/08 15:02:18 NjLBVkJZ0
乙です!
自分も気になる

こういうのも良いね

73:風と木の名無しさん
06/12/08 15:41:09 OM3vslaN0
寒い、寒すぎる…
でも、犬を散歩に連れてってやらなきゃいけない…
さぼりたい…

74:風と木の名無しさん
06/12/08 17:19:05 yE2hdXKU0
犬に連れられて逝って来い

75:風と木の名無しさん
06/12/08 18:24:15 AWVrWWicO
待て。
そこから、散歩中の犬プレイのSS始まる?

76:春
06/12/08 18:31:39 Gt/GblHhO
自分で自分のちんぽに謝った。
パンツが冷えたがまん汁でじめじめしている。つめたさが哀しい。
気持ち悪かった。出したいのはザー汁だ。ゼミ長を泣かせるはずだったのに俺が泣きたくなってる。
みじめだ。高2のとき同寮のいっこ上の先輩に強姦されたのを思い出した。
中学・高校の6年間。俺はいま以上に馬鹿だった。
小原(オハラ)という名字とヒロイン顔でついたあだ名はスカーレット。
学祭で女装してちやほやされたり、取り巻きはべらせて男子のくせに女王様を気取ってた。痛い子だった。
服とか髪もエロ可愛く見える様に意識してたし、男とも付き合ってた。
ああ、でも、付き合ってたというか、ハツカレは学園のヒロイン(笑)してた俺との仲を
年上の本命に見せ付けて、やきもきさせたかっただけだったし、俺の気を引きたくて、
輪姦→王子様登場→救出→告白なんて小芝居をしてくれた王子様(だと思ってた)には
手も繋がないうちに振られたんだけど。別れの理由は先方の心変わりだったww
嫌なタイミングで転校してきたあいつの幼なじみに俺は競り負けた。
その次の男とは、はじまりは、いま思い出していた超みじめな強姦でほんと最悪だったけど、
それなりに続いた。二股かけられてたのには途中で気付いてたけど、俺のが本命だと思ってた。
だって俺はいつだってヒロインで、まじ可愛かったから!!! 
別れ話をされた晩、自分が自惚れてた事を思い知った。慰めてくれた寮の同室の先輩にまじ惚れして、
先輩が卒業する日、イッショウケンメイ告ったら、やんわり振られた。
悶々と過ごすこと5ヵ月。父親の進めで高校三年の夏休みに、受けから攻めに転向した。
服も髪も前から気になってたけど、俺には似合わないし
男受けしないと思ってスルーしてた、いまの路線に変えた。
両腕に黒一色で大柄のタトゥーをいれまくった。確変。産まれ変わった気がした。
ぶわっと飛べた。大学デビューで完璧に攻め街道にのったはずだったのに。いま俺は、
手足を拘束されてがまん汁を漏らしてる。1万もした超気に入ってるニットトランクスは
冷えたがまん汁でつめたく濡れそぼっていて気持ち悪い。
これまであれこれ、俺なりにイッショウケンメイ馬鹿げたことをやってきた。
でも結局はどれもうまくいかなかった気がする。

つづく

77:弟分1
06/12/08 22:51:48 O2wwZeCw0
>75
書いてみたw


今日、弟分と朝の早い時間に散歩に連れていかれた。
外はとても寒い。一年で一番日が短くなる日も近い。
弟分は僕と違って頭の上とペニスの周りにしか毛が生えてない。
本当は腋にも生えてたんだけど、見苦しいからといってご主人様が剃ってしまった。
僕の毛は剃らないのに、ご主人様の考えることはわからない。
とにかく、毛がないから、そんな朝早くだと
僕は良くても、弟分は寒いのではないかと心配だった。
なにせ僕の寝床のある玄関でさえ、鼻先がつんと痛いくらいなのだ。
ご主人様もぼやいていた。
「寒い、寒すぎる…
でも、犬を散歩に連れてってやらなきゃいけない…
さぼりたい… 」
けれど、弟分は珍しい犬だから、散歩が人目につくとまずいらしい。
ご主人様が捕まってしまうかもしれないらしい。何に捕まるんだろうか?
噂に聞く保健所ではないよな。人間のことはややこしくてよくわからない。
ご主人様は、僕に首輪をつけると、もがく弟分にも首輪をつけた。
それから、いつものように弟分には尻の穴に尻尾を差し込んだ。
尻尾のない犬は見栄えがしない。これはご主人様の心配りなのだろう。
開け放たれた玄関から弱弱しい暁の光が流れ込み、弟分の陶器のような肌を淡く輝かせた。
「さあ、散歩だ」
ご主人様は弟分の白い尻を蹴った。
弟分はぎゃっと一声上げると、よたよたと歩き出した。
僕も弟分の後を追って歩き始めた。


78:弟分2
06/12/08 22:52:23 O2wwZeCw0
弟分は去年の春に家に来た。
家の側の桜が満開で、風が吹くとはらはらと散っていた。
「スキップ、タカシだ。お前の弟分だよ。仲良くしてやってくれ」
「スキップ、よろしくな」
タカシは僕に手を差し出した。僕はその手を舐めた。
タカシはにっこりと笑った。感じのよい笑顔だった。僕には弟分ができた。
ずっとご主人様と二人きりだったので、嬉しかった。
その時は、弟分は詰襟の黒い服を着ていた。学ランというのだそうだ。
でも、その日のうちに、ご主人様は弟分が風呂に入っている間に服を捨ててしまった。
それ以来、弟分は服を着ない。
「服を返せ!俺は犬じゃない」
何度も弟分はご主人様に叫んだ。
そのたびに弟分は蹴られ、殴られた。
「お前は犬だ。人間のふりをするんじゃない。
薄汚いお前が人間であるものか」
ご主人様に蹴り飛ばされて、弟分は壁に叩きつけられ、口の端から血を流した。
弟分が犬なのか人間なのか僕には難しすぎてわからない。
僕たち犬は姿かたちがばらばらなのだ。
長い歳月を人間と過ごすうちに僕の種族はその形を変えていった。
胴の長いもの、足の短いもの。毛の長いもの、短いもの。
だから、人間に良く似た姿の犬がいてもおかしくはない。
それに、今まで僕と暮らしていてご主人様が間違ったことはなかった。
ご主人様はいつも正しかった。だからご主人様の言う通りなのだろう。
犬なのに自分が人間だと思っているのだとしたら、弟分は間違っている。
ご主人様がしつけをするのは仕方がない。
僕も、仔犬のころ、ご主人様に厳しくしつけられた。
トイレの使い方、お手、伏せ。間違うと拳骨が飛んできた。

79:弟分3
06/12/08 22:54:20 O2wwZeCw0
弟分は何度も家から逃げ出そうとした。
犬が一匹で外を歩くと危ない。人間に捕まってしまう。
このときだけは、僕も弟分も身を慮って、必死で阻止した。
業を煮やしたご主人様は、弟分を太い鎖で柱につないだ。
弟分は吼え、鎖をがちゃがちゃと響かせた。
その音はあまりに大きくて僕の昼寝を妨げた。
それでもご主人様は弟分を大切にしているようだった。
僕の食事は相変わらず一袋いくらのドッグフードだったが、
弟分は柔らかそうな牛肉が与えられていた。というか、弟分の食事は人間と同じだった。
盛られている器は犬用のものだったけれど。
それに、トイレも人間用のものを使っていた。
だから、僕は弟分がご主人様にぶたれて床に転がっているとき、
血のにじむ腕や足をそっとなめた。
早く、ご主人様の命令が飲み込めるようになれば、
こんな痛い目にあわなくて済むよ、と思いながら。
「スキップ。お前だけだよ。僕に優しくしてくれるのは。
叔父さんも、親戚連中もみんな僕をいじめる
ママがパパと駆け落ちして、僕を残して死んだからってさ」
叔父さん、というのがご主人様のことであるらしかった。
でも、ご主人様はお前は甥でもなんでもない、と何度も言っていた。
大体、犬と人間が親戚同士であるわけがない。
僕は弟分の顔に鼻をこすりつけた。
早く、弟分が勘違いに気がついて、ご主人様にぶたれなくなりますように、と願いながら。
弟分の身体からはいつも良いにおいがした。
あまりの飲み込みの悪さに愚かだと思いながらも、決して嫌うことはできなかった。

80:弟分4
06/12/08 22:55:52 O2wwZeCw0
幸いなことに、弟分は段々いろいろなことを飲み込んでいった。
ご主人様にむやみに逆らわなくなった。
これは、ご主人様も、弟分のことを気をつけて、
一緒にいる時間を増やしたからではないかと思う。
ご主人様は、弟分と夜は一緒に寝るようにしていた。
休日などは、一日中弟分と寝室にこもっていた。
ぴったりと閉ざされたドアの外で、僕は少しだけ弟分に嫉妬した。
寝室から出てくるとき、弟分はいつも頬をほんのりと上気させている。
目は潤んで、気だるげだ。ご主人様が腰の辺りを撫でると、口から甘い声が漏れた。
ご主人様と弟分の間に何があったかわからないけれど、
弟分がとても満ち足りた状態であることは僕にもわかった。
一度などはご主人様が
「お前は犬だな」
と聞くと
「はい、ご主人様の忠実な犬です」
ときちんと返事をしていた。その時は、自分のことのように嬉しかった。
やっと、弟分も本当のことを理解できたのだから。

81:弟分5
06/12/08 22:58:14 O2wwZeCw0
「スキップ、待て」
僕の綱をご主人様が強く引いた。
見れば、僕たちは近所の公園に来ていた。
朝まだきの公園は人影がなく、水銀灯がぼやけた光を放っていた。
公園には低潅木の茂みがあり、その茂みの奥がご主人様お気に入りの場所だった。
茂みの奥に入るなり、弟分は四つんばいになって、尻を高く掲げた。
ご主人様は手元の何かを押した。
低い音が弟分の尻から響いてくる。
「あっ……だめぇ…へんになっちゃうよぉ」
弟分は腰を振って、涙を流した。
そうするとご主人様は、弟分の尻尾をぐりぐりと回した。
一段と声が高くなった。
「やっ…あっ、でちゃう……でちゃう…だめぇ」
「どこから何がでちゃうんだ?」
弟分は泣きながら首を振った。
弟分の吐く息は白い。でも、身体からは汗が噴出していた。

82:弟分6
06/12/08 22:59:29 O2wwZeCw0
そうか、と僕は思う。
何がどうなっているのかわからないけれど、ご主人様は弟分が寒くならないように
きちんと考えていたのだ。
僕はほっとした。やはり、ご主人様は弟分のことを大切にしている。
弟分のペニスが固く立ち上がっていた。先端からとろとろと汁がこぼれている。
ご主人様は、先端をこすった。
弟分の口の端から飲み込めない唾液が滴って、枯れた草の上に落ちた。
これから、弟分はちんちんからいやらしい汁がでちゃうと言うのだろう。
ご主人様は、弟分の尻から尻尾を引き抜いて、
ご主人様の太くて硬いものを代わりに入れるのだろう。
いつもの朝だった。
僕は、記憶にもないほど小さいころにペニスを切り取られた。
ご主人様の考えはよくわからない。
僕のペニスは切り取りながら、弟分のは残している。どういう基準なのだろう。
あるいは、僕で切ってまずかったと思ったから、弟分のは残しているのだろうか。
二人は幸せそうに喘いでいた。
そんなに良いものなのだろうかと思いながら
僕はぼんやりと二人を眺めていた。家に帰って、早く朝食を取りたかった。


おしまい

83:風と木の名無しさん
06/12/08 23:03:27 DOy9y+pjO
スキップカワユス。

84:風と木の名無しさん
06/12/08 23:38:23 NOdMXUWI0
うは、萌えw

とか思ったのに最後で orz
さすがにワンコのティンティン切るつーのは、ちょっと……

85:風と木の名無しさん
06/12/08 23:43:22 TxgmZTPa0
玉はいいけどペニスはな…
シッコはどうするのだ!

86:風と木の名無しさん
06/12/08 23:52:06 mIArs6Kq0
代理タソはまだ~?(´・ω・`)

87:春
06/12/09 00:02:45 Gt/GblHhO
教授はやたらとセクシーで、ベリーセクシーで、ゼミ長はとても気持ち良さそうだった。
感じまくってる恋人同士のSEXに煽られて、がまん汁漏らして俺は何をしてるんだろ?
此処に居るのは虚しい。帰ろうと思った。スルーされてるだけで拉致監禁されてるわけじゃない。
両手を後ろで拘束されて、足首をマフラーで括られているだけじゃねーか。
たぶん余裕で帰れる。転がっていた態勢から腹筋を使って体を起こした。
脚を曲げて顔を足首に寄せる。口でマフラーをくわえて解こうと試みた。
けど駄目だった。俺の鋼の体は思うように曲がらなくてマフラーに口が届かない。
しかたがないから、このままホップしながら帰る事にした。ガキの頃、好きだったな、ホッピング。
ハンドルとペダルとスプリングのついた一本足のおもちゃの真っ赤なのを俺は持っていた。
両手でハンドル握ってペダルに左右の足をのっけて、バランスをとりながら跳ねるのが楽しかった。
立ち上がって両足揃えて跳ねながら寝室を後にした。俺は二人にキレイにスルーされている。
部屋を出るときも知らんぷり。引き止めてもらいたかったわけじゃない。だけど寂しかった。
勝手な言い分だけどそう思った。後ろ手でドアノブ回すのがしんどかったけど、無事、外に出れた。
跳ねながらすごすご帰る帰り道。手首が後ろで腕時計が見れないから正確な時間はわからない。
たぶん日付は変わってる。アパートを出たところですれ違った飲み会帰りっぽいリーマンにぎょっとされた。

88:春
06/12/09 00:03:52 4omMeW8KO
奇髪、妙服の男が跳ねてんだ。当然の反応だろう。
もうすぐクリスマスだから、俺の髪(肩をこえてる太めの三つ編み33本)は
クリスマス三原色(赤・白・緑)に染まってて、11本の三つ編み×3色が背中に流れてる。
バイトの時は後ろでまとめるけど、ふだんは結ったり流したりしてる。
きょうは、バイトのあと流していたから、俺が両足で跳ねる度、33本の三つ編みも跳ね広がる。
服の素材や色・形は街灯の明かりだけじゃわからないだろうが、
このちょっとメドゥーサ入ってる髪の形状は、どん引きされる所以になり得るだろう。驚かしてごめん。
跳ね進みながら、心の中で詫びた。俺のアパートはゼミ長の家から近くて遠い。
跳ね疲れた俺は途中のコンビニに駆け込む事にした。足のマフラーを解いてもらえたら普通に歩いて帰れる。
コンビニに跳ねながら入店した瞬間、店員さんに卵(だと思った)をぶつけられた。
胸元にべっとり付着したオレンジ色の蛍光塗料にカラーボールだと気がついた。服を汚されてむかついた。
たぶん、いま、俺、不信者に間違われてる!?お客さまかもしれないのに、いきなりぶつけてくるなんて!
非常識だと思った。けどよく考えたら、時間が時間だし俺のイデタチも大概だ。
頭で考える前に体が動いて投球してしまったのかもしれない。責められねぇ。
ため息ひとつ、俺はウェルカム・マットにへたりこんだ。せつねぇーよ。

つづく

89:風と木の名無しさん
06/12/09 00:43:11 Saga/rQrO
まさか、作者さんは犬の去勢→チンコ切断、と思ってるのか…?
ひどすぎるwww
わんこの去勢はタマタマ切除だぞ~
チンチンはあるんだぞ~

90:風と木の名無しさん
06/12/09 01:06:58 yU4q3W6s0
>89
甥を虐待してるし
しつけでわんこをぶん殴ってるご主人様だから
ご主人様が切ったのかもと思った

91:風と木の名無しさん
06/12/09 01:15:36 Saga/rQrO
そっか…
作者さんの意図はわからんが、いくら鬼畜でも動物虐待系はだめだ

92:風と木の名無しさん
06/12/09 03:46:27 X0onMCf/0
ちょw誤爆?で一作品書けちゃうのかよwww
乙です!

93:風と木の名無しさん
06/12/09 10:19:52 xkvpwOC/O
無知は罪

94:風と木の名無しさん
06/12/09 10:19:56 RiPgSMJ9O
75ですが。
目覚めたら、プレゼントが届いてた、
そんな気持ちです。
兄犬かわいいよ兄犬。

95:春
06/12/09 10:52:50 4omMeW8KO
せつねぇーよ。俺はただ、マフラーを解いて欲しかっただけなんだけど。それだけなんだけど。
俺にカラーボールをぶつけた、メガネ男子な店員さんがマットの上に座り込んでる俺に近寄ってきた。
「わりぃ大丈夫か?やばい奴が来たかと思ったわ。つか前からアレ誰かにぶつけてみたかったからツイ」
ツイやっちゃった。お前ぶつけても良さげだったし、な?と詫びてるつもりのメガネに呆れた。
俺も頭おかしい部類だけどこの人も結構きてる。だいたい、何でお客さまにため口なんだよ!?
むっとしたけど、怒鳴るより、クリーニング代請求するより、とりあえずマフラーを解いて欲しくて俺は、
攻めを志した高3の夏以降長らく封印していた必殺技を使った。上目使いで目から放つ「おねだり光線」だ。
高校時代、俺が目をうるませ一言「パン」と命じて、にこーっと笑うだけで、
俺の取り巻き達はパンを買ってきてくれた。俺は見れる男で、俺の目と笑顔には力があったから。

96:春
06/12/09 10:54:10 4omMeW8KO
高校時代よくやっていたように俺はメガネを見つめた。
わけありで足を縛られています。おもちゃの手錠をかけられています。プリーズ・プリーズ・ヘルプ・ミー。
「解いて」
高飛車ではなく甘える様に頼んだ。誰もが可愛いと太鼓判を押してくれた笑顔をおまけにつけて
真正面からメガネを見た。緑の目を輝かせてキラキラ笑うゼミ長をお手本に、笑顔にラメ感も+して縋る。
奥からもうひとり、やさしそうな顔をしたタレ目の店員さんが出て来たので、
俺はオレンジ色に汚された服を見せ付け、メガネに汚されたのだと主張した。タレ目の店員さんは
飛んできて、へらっと笑ってるメガネの代わりに何度も俺に謝ってくれた。
何も聞かず、ぎゅっと縛られていたマフラーを解いてくれ、足首を擦ってくれた。ちょっと嬉しかった。
緑色の工具箱を持ってきて、取り出したペンチで手錠までも壊してくれた店員さんに感謝した。
冷えたがまん汁で濡れたニットトランクスもオレンジの蛍光塗料で汚されたアウターも気持ち悪かったけど、
冷たい夜のココアみたいな人のやさしさにふれて、さすが街のホッとステーションだと思った。
両手両足が自由になってハイになった。自分史上最高の笑顔で「ありがとう」が言えた。
教授の匂いがするマフラーをたたんで手に持った。お礼に何か買って帰ろうかなとか思っていたら、
メロウな顔したタレ目の店員さんがクリーニング代を渡したいからと、俺を事務所に促した。
のこのこ着いていった俺が馬鹿だった。

つづく


97:春
06/12/09 14:26:05 4omMeW8KO
「顔にも飛んでる」
店員さんは、ティッシュで右頬の蛍光塗料を拭ってくれたけど、こびりついているそれは落ちなかった。
この人、脚長いかも。ヒールのがっしりしたブーツをはいてる俺より背ぇ高い。
見上げながらありがとうと笑ったら、いきなり、数秒前にやさしく拭ってくれた右頬をぶたれた。
ふっとばされて、目をしばたいた。
「あんたの笑い顔、元カノに似てんだよ。むかつく」
俺は女顔だ。可愛いしモテる。小・中・高と子悪魔気取りで井の中の蛙してきたくちだ。
やりたいなら素直に言えよ。手錠壊してくれたお礼をケツで払ってももいいんだぜ?なんて思いながら、
正味の話、まじでこの人俺の笑顔が嫌いなんだとわかった。もう、ながれながれー。
なんかどーでもよくなった。憧れてた攻めにはなれなくて、ゼミ長も教授も抱けなかったし、この人が
俺のことどーにかしたいなら、もっ、ぜんぜん好きにしてくれていいよ??
「もっと殴ってもいいぜ?あんたが男いけるんなら、胸とか孔とか貸すし」
本音とアイロニーを8対2で混ぜて言ったら、乗り気だったはずの店員さんは、
眉を寄せて「積極的なのはちょっと」と引いた。そーなんだ!?むりやり感がないと駄目らしい。
だけど俺の事、裏に連れ込んどいてやっぱいいとか失礼じゃね??
高校のときも似たような事があった。告られて舞い上がってたら、あいつの幼なじみが転校してきて、
やっぱいいと告白を取り消された……。いろいろ思い出してたら、イラ~っとしてきた。
殴るなり犯すなり責任もって最後までやって欲しい。超くやしい。超むなしい。むげねぇーよ、馬鹿。

つづく

98:風と木の名無しさん
06/12/09 15:19:21 E6MSdLW50
春、面白いよ。書き手がどんな奴かなんか匿名掲示板でどうでも
いいことだと思うけど、ここの住人は立派な書き手様じゃないと
駄目なのかな。書き手が自分語りしたければすればいいし、
その語りが気に入らないならその書き手の話をスルーすれば
いいだけだけなのに。

99:啓示1
06/12/09 15:21:40 4xRS+NUR0
電波・近親相姦注意




「久しぶりだね、兄さん。そんな怖い目でにらまないでよ。
あれから、どうしてたって?
えっとね、銀河系の中心のブラックホールから啓示があったんだ。
俺は教祖というのになって、世界を救わなくちゃいけないんだって。
お前の妄想だろって?違うよ。
証明しろって言われても難しいけど、ほんとなんだよ。
声がするんだ。俺の頭の中に直接。
響いて来るんだよ。俺にだけ聞こえるんだ。
銀河系の中心のブラックホールから。
てゆうか神の啓示を受けた人はみんなそうだよね。
声はその人にしか聞こえないんだ。
預言者は、その人しか神の声を預かれないから預言者なんだよね。
みんなに声が聞こえたら預言者は必要ないものね。

100:啓示2
06/12/09 15:22:11 4xRS+NUR0
それでね、俺は世界を救うために、みんなに呼びかけてるんだ。
みんなって、誰かって?
道行く人たちだよ。駅の前に立ったり、ネットで呼びかけたんだよ。
みんな、世界を救うために俺をあがめなさいって。
みんな普通の人たちだよ。いい人たちだよ。
けど、目覚めていないんだ。
だから、銀河系の中心のブラックホールからの啓示によって俺が覚醒させてるんだ。
今忙しいんだよ、俺は。
兄さんの銀行も忙しいのかもしれないけど、俺のほうがもっと忙しい。
全世界を覚醒させなきゃいけないからね。
今、世界の人口は65億人だっけ。
銀行にお金預けてる人や、借りてる人はもっと少ないでしょう。

101:啓示3
06/12/09 15:23:30 4xRS+NUR0
気が狂ったのかって?
まさか。啓示はほんものなんだよ。
だから、たくさんの人が俺のもとに集まってきたんだよ。
今では俺は兄さんの弟なんかじゃない。
神聖覚醒救世教団の教祖なんだよ。
兄さん。
この立派な建物も、兄さんが座ってるふかふかの椅子も全部
熱心な信者からの喜捨に拠ってるんだ。
みんな、俺を信じて、こんなに色々してくれたんだ。
全部、星のかなたからの啓示のおかげなんだ。
何?私を解放しろって?
それは無理だよ。
だって、啓示は言うんだ。
兄さんを俺の妻にしろって。
え?男は妻になれないって?
よくわかんないや。俺馬鹿だもの。兄さんと違って。
でも啓示は言うんだ。兄さんは俺の妻だって。
百万年前から決まっていたことらしいよ、兄さん。すごいよね。
今も、頭の中で声がするよ。銀河系の中心のブラックホールからの声なんだよ、兄さん。
兄さんは俺の妻だって言ってるよ。

102:啓示4
06/12/09 15:24:48 4xRS+NUR0
なんかね、昔の地球では、神聖な王家は近親相姦をしてたんだって。
エ!ジ!プ!トとか、イ!ン!カとか。
兄さんのほうが詳しいかな。俺と違って、兄さんはいつも成績よかったもんね。
だから、これから世界を救うために神聖な一族となる俺も近親相姦する必要があるんだって。
兄さん、動かないでね。といっても、これだけ縛られてたら動けないか。
今から、兄さんは俺と結婚するんだ。
神聖な結婚だよ。もっと喜んでよ。なに、その嫌そうな顔。
眼鏡取るね。ほら、眼鏡とったほうが、兄さんはきれいだよ。
そんなしかめつらしい顔しないの。
これは喜ばしいことだから、信者のみんなにも知らせるんだよ。
そう、そこにカメラがあるでしょう。実況中継するんだ。
ここの大ホールで、みんな見てるんだよ。ほら、笑って。
兄さん、暴れないでね。足、蹴らないで。痛くないから。
兄さん、肌つやつやだね。最後に見たときからちっとも変わってない。
あれは、シャワー浴びてるときだったな。白い肌をお湯が流れ落ちていて、
湯気の中に浮かぶ兄さんの裸はすっごくきれいで、俺鼻血が出ちゃったんだよ。
兄さんは知らないだろうけど。
乳首、立ってるね。すごいや、ピンク色だ。
あれ、ちんぽも立ってる。先っぽからぬるぬるが出てるよ。ほら、くちゅくちゅいってる。
聞こえる?いい音だね。俺も立ってきたよ。
やっぱり、口では嫌がっていても、兄さんも嬉しいんだね。

103:啓示5
06/12/09 15:26:33 4xRS+NUR0
お尻の穴もひくひくしてるね。
兄さん、お尻大好きだもんね。なに驚いてるの。俺、知ってたよ。
高校のころ、親父とお袋が留守にしてるとき、先輩を連れ込んで
部屋でやりまくってた。
先輩の太くて黒いちんぽが兄さんのお尻にずぼずぼ入っていたよ。
俺、ドアの隙間からいつも見てたんだよ。
兄さんは犬みたいな格好して、あんあん喘いでいたよね。
あと、先輩の膝の上に乗せられて、下から突かれてた。
いい、いいって、啼いてたよね。
兄さんのちんぽも立ってて、それを自分でこすってた。
先輩から、とんでもない淫乱だって叱られると、それだけで兄さん大喜びしてた。
……ん、ちょっときついね。兄さん、まさか最近男としてない?
あっ、そんなに締めないでよ。俺の指を食いちぎる気?
まだ、人差し指と中指しか入れてないんだよ。
今、兄さん嫌らしい声出したね。ここ好きなんだ。ここだね。
兄さん、足の小指がひくひくしてる。そんなに、いい?
だめって。ああ、指2本じゃだめってことだね。ちょっと待っててね。
俺のを取り出すから。
行くよ、兄さん

世界を救うために集まってくれた信者の皆さん、俺は今兄さんと結婚します!」


続?

104:春
06/12/09 20:40:18 4omMeW8KO
俺に興醒めしたらしい店員さんがくるりと背を向けて店に戻ってく。クリーニング代は!?
連れ込む口実だったのかもしれない。だったらなおさら、やっちゃってほしかった。
連れ込まれて頬ぶたれただけなんてありえねぇーだろ。マナー違反じゃねえ?何だったんだよ畜生。
とりあえず此処に居る理由はもうない。脚も手も自由になった。
ふっとばされたまま壁ぎわでへたってるより、とっとと帰ろう。
冷えたがまん汁で湿ってるつめたいニットトランクスを脱いで、新鮮なパンツにはきかえたい。
のろのろ立ち上がってたら、メロウなタレ目さんと入れ違いにメガネが入ってきた。
びしっ、と胸にカラーボールをぶつけられたのを思い出した。
痛かった。当たった瞬間破裂してナマタマゴかと思った。
買ったばっかのジャケットが、けばけばしいオレンジの蛍光塗料でぐっしゃり濡らされたのが超くやしい。
胸がむかむかする。目を見開いてメガネを睨んだら、「ひさしぶり~、スカ」と言われた。えっ?
「雰囲気変わったけど、相変わらずお顔は超カワイイな!」
俺のあだ名(スカーレット)の短縮系を親しげに呼ばれたけどピンとこなかった。
「んー?覚えてねえ?まあ、しゃーねえわな。俺、高等部あがんねえで都立行ったしなー」
メガネが四角いセルフレームのメガネを取って俺を見た。
話から察するに中等部で一緒だったみたいだけど、わかんねぇーよ。
再会を祝してカラーボールぶつけられる様な恨みを誰かにかった覚えはない。
「2年のときクラス一緒だったんだぜ?一緒に掲示係りしたの覚えてね?」
申し訳ないことに、素顔をさらされ解説を受けても俺は思い出せなかった。
メガネは外したメガネを掛けなおし、こんな夜中にあんな格好で何してたんだよと俺の顔を覗き込んだ。


105:春
06/12/09 20:41:36 4omMeW8KO
ノーコメントで目をそらしたら、メガネはいきなりムスカみたいにおれの三つ編みの束を掴んで引っ張った!
「エクステ?」
「自毛ッ!!」
痛みに呻きながら引っ張られている髪の根元を押さえて叫んだ。
「俺なぁ、昔からスカのこと大嫌いだったんだぜ」
がばっと押し倒され、満面の笑みでそう言われた。
昔からって……。中学卒業して縁切れて何年たってると思ってんだよ?あんたその間、ずっと俺の事、
大嫌いで居続けたんだ!?ちょっと堪えた。左の胸に雷電が、鋭い痛みがマッハで走った。
俺は彼にどんな酷いことをしたんだろう。思い出せねぇーよ。ごめんな。
ファスナーを下ろされ、濡れたニットトランクスごしに柔らかちんぽを揉まれた。
「早くないか?濡れて冷えてる」
耳元で囁かれ必死に首を横に振った。違う。その濡れは別件。ゼミ長と教授がらみだ。
てゆーかあんたバイト中だろ?何してんだよ。働けよ。「あ、…ん、ッあ~」指を動かされながら、
ゼミ長のベッドルームで、扱きたくて扱きたくてたまらなかったのを思い出した。
夜道を両足揃えて跳ねてる内に萎えきってしまってたけど、俺のはしたないちんぽは、
むくむく勃ち上がってる。強弱をつけて擦られるのが嬉しくて、ちんぽは鈴口から、
俺は涙腺から汁を垂れ流した。メガネに申し訳ないと思った。まじ気持ちくて救われた気がする。
俺がよがってたら鬼畜にも、嫌がらせにもならないよなぁ……。あぁ、でも、ごめん、凄ぇいいっ!!
息が上がる。超上がる。長くは持ちそうにねえよ。

106:春
06/12/09 20:42:47 4omMeW8KO
俺は女顔だけど身長はあるし体格だってゼミ長よりいいから、立派な攻めになれると思ってた。
だけどこうして喘がされてると、受けの方が性にあってるような気がしてくる。
俺が漏らしたがまん汁をメガネは指ですみずみまで延ばし、亀頭全体をヌルヌルにした。
指先で撫でられるだけでちんぽが疼いてせつない気分になる。軽く握られ溜め息が漏れた。
先端を軽くクリックされ体をくねらせた俺を嗤い、メガネは手の平でちんぽをゆっくり撫で上げる。
あぁ~ッ!気持ち良すぎて変になる。「いけよ」と手の動きをはやめられ、俺はあっけなく達した。
力の抜けた下半身から下着ごとパンツを引き下ろされ、外気を感じた次の瞬間。
中指で深々と孔を貫かれ、俺は目を見開き息を呑んだ。痛ぇ、痛えよっ……。
いきなりすぎて、後ろを使うのは久しぶりすぎて、グリッと突き刺された痛みに俺はのたうった。
俺が出したザー汁をローション代わりに使うとかして欲しかった。
「俺、スカのこと大嫌いだから」メガネは嗤いながら、
プラスもう1本、人差し指をめり込ませてきた。あ、あ、ちょ、待っ!
「ケツが破れて血のぬめりでやわくなるのを祈るのと、
俺に舌で舐めほぐして下さいってねだるのと、どっちがいい?」
ぁ、舌っ、したっ、舌ぁ。即答したいのを必死で堪えた。堕ちたら駄目だ。
ちんぽに手を伸ばして、さっき俺が放ったザー汁をすくい孔に運ぼうとしたら、手をねじり上げられた。
「どっちか選べよ」
そんなの舌がいいに決まってる!痛いのは嫌だ。
だけど、羞恥とかプライドとか捨てちゃ駄目なものがある。わかってるのに
流れで俺は「舌っ、舌ぁっ」と懇願しながら、十八番のキラースマイルをメガネに投げかけ媚びていた。
情けなさが込み上げる。

つづく


107:風と木の名無しさん
06/12/09 22:15:04 X0onMCf/0
>>98
自演かも知れんが言っておく。
誰かさんへのスルーっぷりは見ての通りだが、
どうせマンセーするなら与えられた「専用」スレの方で頼むよ。
同じの投下し続けてるんだろ?

108:風と木の名無しさん
06/12/09 22:36:03 Fe6PM93d0
代理たん待ってるよ

109:風と木の名無しさん
06/12/09 22:41:02 yjlqmlDKO
啓示おもしろそうなので続いて欲しい

110:風と木の名無しさん
06/12/10 00:46:16 OjNGtbM+O
待ってるよテュランたん

111:風と木の名無しさん
06/12/10 05:20:20 uT23t7WMO
>>107
>98じゃないが、
専用スレとはどこなんだ>2にもないようだが

112:風と木の名無しさん
06/12/10 08:23:53 7h9XSkXM0
>>111
ヒント つ「重複スレ19th」

113:風と木の名無しさん
06/12/10 13:57:34 DIUea2fQ0
不良少年タソと代理タソ
待ち(´Д`)

114:柿手
06/12/10 19:04:44 bClso21M0
窮した者の賽銭泥棒は罪にならない―そう教えてくれたのは誰だったか。
月明かりだけを頼りに平太は手探りで墓石の前を一つ一つ確認していく。
この寺の墓地で、今晩は三箇所目だ。だが収穫はほとんどない。
わずかばかりの砂利銭と、黴が生えた餅のかけらが幾つか、
鴉が啄ばんだ後の芋の残骸と、虫が湧いた干し柿の切れ端。それで全てだ。
平太は唇を噛んだ。
これでは戦時中のほうがまだマシだった。
現人神が人になり、新嘗祭が勤労感謝の日と呼ばれるようになって一年。
手入れのされない墓は増える一方で、
それに比例して墓前の供物も明らかに減っている。
この国の信仰の形が揺らぎつつあるのだ。
人々の心の中から神や仏が消えてゆく、それはとても悲しいことだ。
そう、平太は思う。
もっとも供え物を狙って深夜の墓地を徘徊するような今の自分が、
他人事のようにそんなことを嘆くのは、おこがましいことだろうけれど。
だが、正直なところ平太には、もう他に手がなかった。
今、平太に必要なのは食料だ。
清一郎の病を治す栄養のある食べ物。
それさえ手に入れば、他には何もいらないのに―。
昼間、清一郎は血を吐いた。
これまでになく大量の血を。
口を覆った清一郎の青白い両の手の平から、
幾筋もの紅い血が零れ落ち、畳に大きな染みをつくった。
このまま放っておいたら清一郎は冬を越せない。
医者に診せるまでもなく、それは明らかだった。
生まれて間もなく両親を失い、孤児として神社に引き取られて十七年。
ずっと一緒に肩を寄せ合って生きてきた。
戦火により、生まれ育った社と、恩人である神主夫妻を失ってからは、
清一郎は平太の、平太は清一郎の唯一の心の支えだった。
(清一郎を死なせはしない。俺がなんとかしてみせる)
平太は拳を握り締めた。

115:柿手
06/12/10 19:05:16 bClso21M0
ひと目を避けるように墓地を抜け、平太は石畳を足早に下りた。
(急げば、今夜中にもう一つ何処かの寺をまわれるかもしれない)
そう考えて、境内を抜けるや駆け出そうとした平太だったが、
視界に見慣れぬものを捉え、足を止めた。
―自動車だった。
進駐軍が乗り回しているような粗野なジープではない。
戦争に負ける前に、軍のお偉方が乗っていたような、
こんな鄙びた町には似つかわしくない洗練された車が、
墓地の裏の路地にひっそりと止まっていた。
(いったいどんなお大尽が乗っているんだ)
興味を惹かれ、平太の足は自然と車へと向かった。
数歩近付いたところで、後部座席のドアが音も無く開いた。
平太はびくりと足を止めた。
異国人だった。
このご時勢、都会ならばいざ知らず、
田舎町でこんな車に乗っているような、
羽振りのいい日本人がいるわけがなかった。
慌てて目を合わせないように踵を返した平太の背に、
低い忍び笑いが被さった。
「墓泥棒か。浅ましいことだ」
慌てて平太は振り向いた。
歳の頃は二十代半ばくらいだろうか。
闇に溶け込むような艶やかな漆黒の髪に、凍えるような冷たい美貌。
仕立ての良い黒いコートを羽織り、優雅に佇む姿は、
見慣れた進駐軍の輩とは、同じ白人でもまるで雰囲気が異なる。
「日本人も堕ちたものだな」
形のよい唇が、嘲りの言葉を流暢な日本語で紡ぐ。
魅入られたように男を見つめていた平太は、
その言葉で我に返った。
(このひと、日本語が通じる……)
そう思った瞬間、体が勝手に動いていた。
平太は男の傍に走り寄って膝をついた。

116:風と木の名無しさん
06/12/10 19:05:28 rb9tmnq3O
テュランさんと初仕事さん…
いつまでも待ってる…

117:柿手
06/12/10 19:05:57 bClso21M0
「恵んでください。何か、何か、食べ物を、お願いします」
磨き上げられた革靴に額をこすりつけるようにして何度も頭を下げる。
「ほう、これが土下座というものか。初めてみるな」
頭上から侮蔑の言葉が投げかけられた。
「墓泥棒の次は、物乞いか。おまえには矜持というものがないのか」
「食べるものさえ手に入るなら、そんなもの俺には必要ないです」
「浅ましいことだ。そんなに餌が欲しければ、盗んだらどうだ。
 人を襲い奪い取ってみろ。ナイフぐらいなら貸してやってもいいぞ」
滴るような悪意を込めて男は平太に告げる。
「それは……」
これまでその選択肢が一度も頭に浮かばなかったわけではない。
だが、それは平太にはどうしても選べない道だった。
「……他人から奪った物じゃ駄目なんです。それじゃ駄目なんだ」
罪に汚れたものを清一郎の口に入れることはできない。
そんなことをしたら清一郎まで穢れてしまう。
「お願いします。俺なら何でもします。だから―」
ふいに男のステッキが平太の額に当てられた。
軽く小突かれただけなのに、刺し貫かれたような鋭い痛みが、
平太の全身を駆け抜ける。
未知の衝撃に、思わず平太は顔をあげ男を見上げた。
月明かりに照らされた男の横顔は、禍々しいほどに青白く、
嘲りの形に歪んだ唇だけが、濡れたように紅く目を惹く。
「なるほど、病気の友の為というわけか、健気なことだ」
何故男がそのことを知っているのか。
今の衝撃は何だったのか。
平太が胸に浮かんだ疑問を言葉にする前に、男が徐に口を開いた。
「よかろう。おまえの望みを叶えてやろう」
「えっ?」
足元の平太に目もくれず、男は車を振り返って合図を送った。
先ほどと同様に、音も無く後部座席のドアが開く。
「乗れ。そして案内しろ。セイイチロウとやらが待つ場所までな」

118:柿手
06/12/10 19:06:40 bClso21M0
どうやって家まで戻ったのか記憶は定かではない。
気がつけば、平太は男とともに自宅の前に立っていた。
頭が重い。
何かを考えようとしても、ぼんやりとして上手くまとまらない。
どうしたというのだろう。
(駄目だ、俺がしっかりしなければいけないのに)
平太は靄を払うように頭を振ると、
平太たちの住むあばら家を、物珍しげに眺めている男に向き直った。
「あの……それで食べ物はいつくださるのですか」
男は低く笑った。
「わざわざ家まで送ってやったというのに。餌をもらって
 さっさと軒先で追い返そうというわけか。随分と無礼なことだな」
「あの、俺は別にそういうつもりで言ったわけじゃ……」
慌てて言い訳を口にしようとする平太を遮り、
男は毒々しいまでに紅い唇をゆっくりと開いた。
「ならば我を家に招き入れよ。"招く"と一言でいい。口にせよ」
清一郎が腰につけてくれた厄除けの守りの鈴が、
風も無いのに揺れて微かな音を立てた。
この男を家に招き入れてはいけない。
まるで、神がそう自分に警告してくれているかのように。
だが、抗いがたい何かに操られるように、
平太は男の言葉に頷いていた。
「"お招きします"。どうぞ中へ」
虚ろな声での平太の呟きに、男は満足そうな笑みを浮かべた。
その表情を見るや、平太は自分が取り返しのつかない失敗を
しでかしてしまったのではとの不安に襲われた。
(違う、気のせいだ。この人は清一郎を助けてくれる人だ)
迷いを打ち消すように、平太は首を振った。
そんな平太の横を男は悠然と横切り、家に足を踏み入れた。
慌てて平太も男に続いた。

119:柿手
06/12/10 19:07:13 bClso21M0
室内には隠しようも無い血の臭いが充満していた。
平太は清一郎の床に走り寄った。
「大丈夫か清一郎。おまえまた血を吐いたのか」
問うまでもなかった。
清一郎の顔や両手そして寝具までもが、鮮血に染まっている。
「すまない平太、また汚してしまった」
痩せ細った腕で支えるようにして上半身をおこした清一郎が、
濡れた唇を拭いながら、平太に向かって頭を下げた。
「そんなこと気にするな。それより清一郎、おまえ体の方は」
「平気だよ。今日はとても気分がいいんだ」
平太に心配をかけぬようにと無理をしているのが、
ひと目でわかる清一郎の痛々しい微笑みに、胸が締め付けられる。
「そっか……よかった」
清一郎の虚勢に気づかぬふりをして、平太もまた無理矢理に笑った。
「ちょっと待ってろ。今、うがいの塩水を持ってくるから」
勝手口へと向かいかけた平太の背後から、ふいに忍び笑いが漏れた。
「やせ我慢も大概にしておけ。自分の体だ。もって数日だと自身でわかっているだろうに」
平太は弾かれたように振り返った。
嘲けりを隠そうともしない男の顔がそこにあった。
「平太、この人は? 外国の方のようだけど」
男の存在に、たった今気づいたらしい清一郎が、訝しげに平太に問う。
「あの、この人は、ええと―」
平太が答えるよりも前に、男は大股で清一郎へ歩み寄った。
「肺病による喀血か。病んだ血のわりになかなかに芳しい」
香煙草を味わうかのように、男は心地良さげに息を吸い込んだ。
「ここまでの清逸な芳香は、獣肉を食さぬ東洋人の血だからこそ放てるもの」
舌なめずりをするように、男の唇から紅い舌が覗く。
「さて味はどれほどか」
男は無造作に清一郎の肩を抱き寄せる。
平太が止める間もなかった。
抗う清一郎の腕をねじ伏せ、男は当然の行動とばかりに、
清一郎の口の周りに残る血の痕へと舌を這わせた。

120:柿手
06/12/10 19:09:22 bClso21M0
室内に乾いた音が響いた。
清一郎が男の頬を叩いたのだとわかるまでに、平太は数秒の時間を要した。
「ほう、我を殴るとは。恐れを知らぬとみえる」
清一郎の行動に怒るふうでもなく、男は愉快げに肩を揺らした。
「今の行いに対し、おまえが贖う代償の大きさを考えたことがあるか」
冴え冴えとした男の容貌も、口の端に浮かべた微笑も、
白人を見慣れていない平太の目からみても、とても美しいものだとわかる。
だが、他を圧倒するかのようなこの禍々しい威容はどうしたことか。
(清一郎を助けなければ)
そう思うのに、平太の体は得体の知れない恐怖にすくんでしまい指一本動かせない。
だが、そんな平太とは対照的に、清一郎は毅然と男を見返した。
「……確かに我が国は、あなた方の国との戦争に負けました。
 ですがこのような辱めを受けて黙って耐える謂われはない」
冷静さを失わない押し殺した声での清一郎の返答に、男はくすりと笑った。
「外見に似合わず随分と気が強いようだな。気に入った」
男は清一郎の手をとった。
振り払おうと清一郎はもがくが、男の腕はぴくりともしない。
「しかし勘違いをしてもらっては困る。我はただ挨拶をしただけだが」
「挨拶?」
訝しげに眉を顰めた清一郎に、男は囁く。
「我らの国では口付けは挨拶に過ぎぬ。それぐらい聞いたことがあるだろう」
記憶を手繰るように清一郎は視線を彷徨わせた後、あっと目を見開いた。
「病人を助けて欲しいと懇願されて、時間を割いて足を運んでみれば
 訪問の挨拶をしただけで、その病人から手を挙げて罵られるとはな」
揶揄を含んだ男の言葉に、己の過ちを恥じ入るように清一郎の頬が朱に染まった。
「ご無礼をいたしました。異国の作法に思いが至りませんでした」
清一郎は男に向かって静かに頭を下げた。
そんな清一郎の態度を眺めやって、男の笑みは更に濃くなった。
「己の過ちと認めれば即座に謝罪をするか。心根も清く美しい。ますます気に入った」
男は己の顔を、清一郎へと近づけた。
「だが言葉での謝罪などいらぬ。本気で謝罪をする気があるなら態度で示せ」

121:柿手
06/12/10 19:10:45 bClso21M0
「態度ですか?」
戸惑いを含んだ清一郎の言葉に、男は頷いた。
「おまえから我に口付けをしてみせよ」
清一郎の瞳が驚愕で見開かれた。「それは……」
「受けた礼には礼でかえすもの。国は変われどその法則は共通のはずだ」
男の言葉に、清一郎は顔を赤らめた。
「どうした? まさか口付けをしたことが無いわけでもあるまい?」
清一郎にそうした経験がないことを見越した上で、男はわざとからかっているらしい。
そのことに気づいた清一郎の頬が、今度は怒りで朱に染まった。
挑むように男を睨みつけると、清一郎は男の肩に手を置いた。
「わざわざお見舞いいただきまして、ありがとうございます」
震える声でそう告げると、清一郎はぎこちない仕草で、男の唇に自分の唇を重ねた。
わずかに触れた後に清一郎はすぐに唇を離そうとしたが、男の腕がそれを許さない。
深く味合うように、男の紅い唇が清一郎の唇を何度も吸い上げる。
清一郎は耐えるように目を瞑り、男のされるがままになっている。
そんな清一郎の態度に、男は苦笑しながら唇を離した。
「健気な態度だが、そんな顔をされては誘われていると勘違いしてしまうぞ」
俯いて口を拭っている清一郎に、男は目を細める。
「挨拶で交わす口付けは、頬と相場が決まっているのだがな。
 まさか唇にくるとは。日本人は奥手にみえて、なかなかに大胆だ」
からかうように呟くと、男は清一郎を舐めるようにじっくりと見つめた。
「神域で育ったもの特有の清逸な血の芳香」
「穢れを知らぬ体と、病に臥してなお歪まぬ高潔な精神」
「人を疑わぬまっすぐな心根と、恐れを知らぬ気の強さ」
男は喉を鳴らして笑った。
「これほどまでに調教しがいのある餌も久しぶりだ」
抗うように暴れる清一郎の体を強引に抱き上げ、男は立ち上がった。
「退屈しのぎによい玩具だ。礼を言うぞ」
事の成り行きを震えたまま見守っていた平太を一瞥すると、
男は清一郎を抱えたまま悠然と家を出て行く。
追わなければと思うのに、平太の体は硬直して指一つ動かせない。
男の腕の中で平太の名を呼ぶ清一郎の声が、どこか遠くに聞こえた。<続>

122:風と木の名無しさん
06/12/10 19:15:07 rb9tmnq3O
柿手さん、リロったんですが被ってしまいました
ごめんなさい

123:風と木の名無しさん
06/12/10 22:55:08 JrP6ioDAO
柿手たん雰囲気出てて好きだ。続き楽しみに待ってます

124:風と木の名無しさん
06/12/11 10:45:26 Q1Bd4y2qO
和もので吸血鬼?

125:風と木の名無しさん
06/12/11 12:09:43 n6C1/Knl0
たぶん。
よく見るよ。

126:風と木の名無しさん
06/12/11 15:49:20 UdxKmB8M0
柿手タソ萌えたよ…!!なんかもうwktkしすぎちゃうよハァハァ…。
姫抱っこで拉致られる、追っ手にはあらかじめ怪しい術??
ツボど真ん中ですた…!

127:風と木の名無しさん
06/12/11 16:23:19 IxGdyG/NO
柿手たんの吸血鬼イイ!これからどうなるのか楽しみ

128:風と木の名無しさん
06/12/11 23:23:51 +vS1dVuGO
初仕事さん、もう来ないで下さい

129:風と木の名無しさん
06/12/11 23:24:35 +vS1dVuGO
↑間違えました。代理さんです。

初仕事さん、すみません

130:風と木の名無しさん
06/12/11 23:43:27 /Eua3gZu0
>>128-129 死ね

131:風と木の名無しさん
06/12/12 02:28:02 oQnKkO17O
すみません。つい本音を。


お 願 い で す

代 理 さ ん


来 な い で


後、無理です、死ねません。

132:風と木の名無しさん
06/12/12 02:32:34 oQnKkO17O
でも、貴方の作品を心待ちにしてる方も沢山いると思いますし、投下するしないは代理さん、貴方の自由です。

ただ単に、私一人が来て欲しくないという個人的な感情なので…。
好きにして下さい。

133:風と木の名無しさん
06/12/12 02:35:14 oQnKkO17O
ただ私一人が不快なのを我慢して、ささやかに愚痴や批判を此処に書き込ませて頂くだけですから。


134:風と木の名無しさん
06/12/12 02:36:36 oQnKkO17O
代 理 さ ん



あ な た の 作 品

長 過 ぎ ん だ

よー

135:風と木の名無しさん
06/12/12 06:18:13 gMeJgUcd0
スレ主旨が 鬼 畜 である以上、
代理さんはここでざっくり投下してあげるのが筋だと思う

しかし究極情熱的なラブコールだな・・・

136:風と木の名無しさん
06/12/12 06:43:34 HWARR6Sl0
>>131-134
すみませんがあなたの方が
ウザく感じる・・・(´・ω・`)

137:風と木の名無しさん
06/12/12 08:22:11 TB4FrsfLO
テュランタンに初仕事タンに代理タン。
全部すげぇ待ってる!

てかお願いだから完結して欲しい…。
続きが気になってなって仕方無いよ~つД`)

138:風と木の名無しさん
06/12/12 09:37:42 X+30/Y/bO
何か変なのがわいてるな。隔離スレから出てきたのか?

139:風と木の名無しさん
06/12/12 14:54:07 BaFrUZQZ0
同じく代理タン凄く待ってるよ!!
続きが気になって気になって・・・

てか個人的な感情とかどうだっていいからさ
投稿する人に失礼だと思・・・

140:風と木の名無しさん
06/12/12 14:55:19 oQnKkO17O
違います。 うざくてもやめれません。代理さんが来る可能性が1%でもある場合

141:風と木の名無しさん
06/12/12 14:57:38 oQnKkO17O
失礼ですみません。

私の事は軽く無視して下さい。それでもやめれませんが

142:風と木の名無しさん
06/12/12 15:16:31 pSM7tkCqO
鬼畜スレにツンデレラか…








だが、ソレも良い

143:風と木の名無しさん
06/12/12 17:36:00 E3va3gAs0
何だここは。
病んでる人多すぎて怖いよ。

144:風と木の名無しさん
06/12/12 17:50:32 8kLPeBfLO
ID:oQnKkO17Oを生け贄に代理タンを召喚!

145:風と木の名無しさん
06/12/12 17:56:38 oQnKkO17O
病んでません。人を勝手に生贄にしないで下さい。

代理さん、来ないで

146:風と木の名無しさん
06/12/12 17:58:11 oQnKkO17O
代理さん、貴方が来るまで私は来ないでと言い続けます(´・ω・`)

147:風と木の名無しさん
06/12/12 18:01:20 t22Hbj6HO
プランたんに期待
迂闊な主人公に萌える

148:風と木の名無しさん
06/12/12 18:12:55 drNJSKZ0O
代理タソ気にしないでね。
ハダレタソ待ってるよ!!

カムバ~ック

149:風と木の名無しさん
06/12/12 18:14:55 r7gVkf5b0
春はもうシベリアへ帰れ。ラーゲルの檻で凍死してろよ

150:風と木の名無しさん
06/12/12 18:21:42 oQnKkO17O
代理さん、気にして下さい。こんなに言われても投下する勇気があるならどうぞ投下して下さい。

辛口で、文章、設定等の批判をしますから

151:風と木の名無しさん
06/12/12 18:23:07 oQnKkO17O
春さん、貴方はどうでもいいです。プランさん、お待ちしてます

152:風と木の名無しさん
06/12/12 18:49:07 drNJSKZ0O
失礼にも程がある……
読ませて頂いてる側なんだから
口をつつしめ。
そんな風に思うんなら書くなよ。目障りだ。

職人さん気にしないでね。
頑張ってください!!!

153:風と木の名無しさん
06/12/12 18:57:15 oQnKkO17O
嫌です。目障りですみません。

でも、代理さんが嫌いなので。

154:風と木の名無しさん
06/12/12 18:59:49 oQnKkO17O
私は自己中、自分さえ良ければ他人は関係ないという最低な人間なので、心の中に悶々と愚痴や批判をタメル事が出来ないんです。


だから

何を言われてもやめません

155:風と木の名無しさん
06/12/12 19:07:32 drNJSKZ0O
これ言うと職人さん方に失礼
かもしれないけど
自分の好みじゃない作品はスルーすればいいだけの事を、わざわざ感情を表に出すなんざ、相当の低レベルだな。
このスレを見る資格ない。

職人さんには本当に迷惑かかるよ。(T-T)そして自分も代理タソ待ち!!

156:風と木の名無しさん
06/12/12 20:45:23 oQnKkO17O
低レベルですか、すみません。でも、そういう輩はスルーするのが一番だと思いますよ?
変にレスすると、面白がりますから。私のように。


代理さん、来るなや

157:風と木の名無しさん
06/12/12 20:51:33 oQnKkO17O
資格がないというならどうするんですか?私にこのスレを見れないように何か手を打つんですか?

158:風と木の名無しさん
06/12/12 20:53:17 oQnKkO17O
代 理 さ ん


あ な た の 出 現 を

私 以 外 が


お 待 ち し て

ま す よ

159:風と木の名無しさん
06/12/12 20:54:23 oQnKkO17O
皆さんが私をしばらく華麗にスルーしてくれたら、時期に私はいなくなるでしょう



たぶん

160:風と木の名無しさん
06/12/12 21:28:59 drNJSKZ0O
どうでもいいけどまとめサイト
更新して欲しいな~

161:風と木の名無しさん
06/12/12 23:23:41 JH3Fm5az0
嘘つきは呼吸をするように嘘をつくから嫌だぜ…。
知ってるか?
NGあぼ~んでも透明あぼ~んにするとレスの存在自体消えちゃうんだぜ?
即ち空気ですらなくなるワケだ。
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 抹殺抹殺!
 ⊂彡

162:風と木の名無しさん
06/12/12 23:44:36 oQnKkO17O
代理さん以外の職人さんの投下待ってます

163:風と木の名無しさん
06/12/12 23:56:25 gBylbNDp0
ID:oQnKkO17O
なんだこいつwwwなんか私怨ぽいな

164:風と木の名無しさん
06/12/13 00:08:49 xuA/QA9d0
スルーできなきゃ普通に削除依頼出しとけば?
ただの嵐だし
自分はあぼんして抹殺する

165:風と木の名無しさん
06/12/13 00:11:52 yVfzszg2O
なんかだるい

166:風と木の名無しさん
06/12/13 00:16:35 csIchjKw0
なんか恐い 精神化池

167:風と木の名無しさん
06/12/13 00:22:34 yqx6Y+Co0
隔離所から這い出してきただけだと思うよ
マンセーもらえない→他の投下者に絡む&叩く
はこれまでも何度もやってたし

>166
あぼんで抹殺しとけ

168:風と木の名無しさん
06/12/13 00:29:02 gpYOLEu+0
代理さん、私はすごく楽しみにしてる。ぜひ完結まで投下してください。

キチガイの批評なんて、他の住人は誰も本気にしないよ。
たいていの作品は探せば何らかのアラが出てくるだろうけど、
そんなの気にならないぐらい萌えるからこそ、乙コールするんだから。

169:風と木の名無しさん
06/12/13 00:34:45 yVfzszg2O
そうだよ。代理さん、早く投下しろや。
てめぇの作品がイイつって待ってる奴らがいんだよ!
分からねぇのか、アァ?

てめぇがさっさと投下しねぇから基地外がわくんだよ。早くハダレに会わせろォオオオオ!

170:風と木の名無しさん
06/12/13 00:40:03 yVfzszg2O
代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代

171:風と木の名無しさん
06/12/13 00:41:33 yVfzszg2O
理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理
代理さん、サイコー!!ステキ!早く来い!

172:風と木の名無しさん
06/12/13 00:43:05 yVfzszg2O
代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理代理
今更だが下げ

173:風と木の名無しさん
06/12/13 01:06:13 yVfzszg2O
代理…だ…い…り

174:風と木の名無しさん
06/12/13 01:22:04 W5TuW8S1O
なるほどIDが変わったのね
今度は迷惑な狂儲なフリか

自分、失礼だけどあんまり代理さん好みじゃないから(ファンタジー系はあんまり…)
読んではいないけど代理さんの事待ってる人沢山居るからあんなキチガイ気にしないで完結させてあげてね

全ての投下者さんに感謝

175:風と木の名無しさん
06/12/13 01:27:42 yVfzszg2O
当たり。一応、本気で投下して欲しいんだけどな。代理さんに会いたいからw

176:風と木の名無しさん
06/12/13 01:33:18 xMTuhCwY0
>174
代理は自分も好きじゃない
萌えない

心配しなくても、あれだけ叩かれても投下し続けてるんだから
投下はするんじゃないかな
ID:yVfzszg2Oの叩きなんぞ、蚊の羽音以下だろ

つか、代理は偉いよなw
作品叩かれてもファビョってスレを荒らさない
投下して去っていく

177:風と木の名無しさん
06/12/13 02:04:07 TVj9a0bL0
結局、創作へのスタンスの違いだろ
自分の萌えを形にして、表現できれば嬉しい人と
マンセーされるために作品を書く人と

マンセーされたいためだけに書いてる人は
萌えがなんなのか永遠にわかんないんだろうなと思う
だから、マンセー※も大してつかないわけで
鬼畜スレだけでなく801板全部から見てスレ違いの人なのかもな

178:風と木の名無しさん
06/12/13 02:10:00 TVj9a0bL0
今まで、作品叩かれたり、乙※があんまもらえない人がいても
スレがここまで荒れなかったのは
書き手さんが、自分の萌えを形にして、
表現できれば嬉しい人だったからなのかもな、と思いました

作品投下して乙がつけば嬉しいけど、
萌えを書きなぐるっていうのはまた別の楽しみだものなぁ

179:風と木の名無しさん
06/12/13 03:05:53 zUrvVzte0
代理が長すぎるのは禿同。その一点のみで自分はスルーしてる。
最初は普通に読んでいたが、あまりにだらだらして飽きたから。
別の意味でちょっとすげえ精神だなとは思ってた。
荒らしとはベクトル真逆の、自分中心感覚なんだろう。
誰に何言われても、耳を貸さずにとにかく書いて投下する。

180:風と木の名無しさん
06/12/13 04:46:28 SPr3KInzO
自分語り乙

181:風と木の名無しさん
06/12/13 07:00:49 +cPym3Zw0
後一回で終わりだっつってんのに今更長い長いと叩いてる奴は何なんだ。
完結を阻止する為に暴れてるようにしか見えんぞ。
これも基地による自演なのか。

代理タンはスレの趣旨に合ってるのでおk。
続き待ってる。

182:風と木の名無しさん
06/12/13 08:56:08 fOdHLIlzO
そうだよ、代理タソ超待ってる!!
本当に好みです。
今までみたく投稿してね。
早くハダレタソに会いたい!!!

183:風と木の名無しさん
06/12/13 13:41:14 yVfzszg2O
代理さんは来なそう…。ちょっとくらい文句言われただけじゃん、気にしないで。
ほら、貴方の作品を待ってる馬鹿が沢山いんだから。


184:風と木の名無しさん
06/12/13 13:42:16 yVfzszg2O
完結阻止とかそんな問題ではない。ただ単に代理が嫌いだから

185:風と木の名無しさん
06/12/13 13:42:58 yVfzszg2O
パクリ…

186:風と木の名無しさん
06/12/13 13:46:14 yVfzszg2O
基地外の一人や二人に比べたら貴方を指示する基地外の方が多いんだから。私の言う事なんて、蚊に刺された程度のささやかダメージしか与えてないと信じてる。代理、基地外一同お待ちしてます

187:風と木の名無しさん
06/12/13 13:46:58 yVfzszg2O
代理は神です。だから早く投下して

188:風と木の名無しさん
06/12/13 15:24:36 yVfzszg2O
ヽ(`Д´)ノダイリアゲ

189:風と木の名無しさん
06/12/13 15:35:04 yVfzszg2O
ヽ(`Д´)ノダイリシネ

190:風と木の名無しさん
06/12/13 15:38:20 yVfzszg2O
上げます

191:風と木の名無しさん
06/12/13 15:48:41 yVfzszg2O
ヽ(`Д´)ノアゲマス


代理来い来い代理来い

192:風と木の名無しさん
06/12/13 15:52:14 yVfzszg2O
>>184の基地外も貴方を待ってんだよ、上げヽ(`Д´)ノ

193:風と木の名無しさん
06/12/13 15:53:21 yVfzszg2O
自分だった…OTL
>>182

194:風と木の名無しさん
06/12/13 16:13:50 arkINk4P0
代理タンは神です。
最高に萌えです!!
はやくカムバック。


195:風と木の名無しさん
06/12/13 16:23:12 fOdHLIlzO
もう一度>>1読もうよ

自分の好みの作品に萌えてれば
それでいいじゃん
作品を叩く権利なんて誰にもないんだよ

196:風と木の名無しさん
06/12/13 16:40:01 yVfzszg2O
作品は叩いてないじゃん?作者は叩いてのかも知れんが。ちなみに今は基地外としてダイリを応援してんだよ

197:風と木の名無しさん
06/12/13 16:40:48 yVfzszg2O
代理そら代理!

逝け逝け代理!投下投下投下しやがれ代理!

198:風と木の名無しさん
06/12/13 16:42:05 yVfzszg2O
代理は最高に萎えです。早くカムバック!

199:風と木の名無しさん
06/12/13 17:05:17 S04ansjZ0
ID:yVfzszg2O=春だろ
代理さん叩きしてるのって、単に目立ってたからなんだ
隔離で、作品に混ぜて本音吐いてんなら、VIPへ帰れば?

200:風と木の名無しさん
06/12/13 17:27:57 fOdHLIlzO
馬鹿だから仕様がない

てか代理タソまだかな~
気にしないで投稿してね!!!

>>199
〉単に目立ってたから
叩いてる奴は嫉妬してんのか??

201:風と木の名無しさん
06/12/13 17:28:47 Vr/O4CUd0
もし春なら続きを向こうのスレで書いて。
おもしろくて続きが読みたい。


202:風と木の名無しさん
06/12/13 17:59:21 8+xyaK9iO
ID:yVfzszg2O=春ではないです。
隔離スレをたてて下さった方、読んで下さっている方乙を下さった方に感謝しています。

203:風と木の名無しさん
06/12/13 18:04:59 fI+W3nPGO
隔離に籠もってる分には応援してもいいかと思っていたがやっぱダメだ。
外に出た基地外はただの害虫だ。

204:風と木の名無しさん
06/12/13 18:22:25 gpYOLEu+0
>>200
以下の189が>>199の隔離スレでのレス。>199で
>隔離で、作品に混ぜて本音吐いてんなら、
と言っていて、最初、隔離189は春の書き込みかと思ったけど、
よく見たら>199の書き込みだった。そもそも隔離189はPCからだし。
まあ春がPC持ってないとは限らないけど。

>代理さん叩きしてるのって、単に目立ってたからなんだ
とかVIPとかは、>199=春でない限りは、単なる思い込みなんじゃないの。

189 名前:春[sage] 投稿日:2006/12/13(水) 02:29:30 ID:S04ansjZ0
PCと携帯を駆使し、キチガイのふりをしてみれば
住人達は本当に俺を気違いだと認識してくれていて
成りすましも表れてくれた。ちんぽだ、ガマン汁だのうんこを鏤め
こうして書くと、馬鹿が反応してくれる。時にVIPが801板を襲撃した時
戦士は敢無くも敗れたが、俺は今こうして春を書くことで
踊ってくれる此処の住人達の脆さも知った。それが愉しいだけなのに
皆エッシャーの蟻みたく、この中でコロコロ踊ってくれる。
叩いた代理も、丁度いい手駒にすぎないだけなのに
20歳を超えた大人はそんな事も考え付かないらしい。
そんな事を思い、俺はオナホールにちんぽを挿入したまま腰を振り
先輩が欲しいと泣きながらオナニー猿になっていた。

つづく

205:風と木の名無しさん
06/12/13 18:23:48 NZCk0WKxO
投下したほうがいいのかな

206:風と木の名無しさん
06/12/13 19:12:58 yVfzszg2O
代理さん?

207:風と木の名無しさん
06/12/13 19:13:46 yVfzszg2O
春じゃない。と一応は言ってみます。


またまた代理アゲヽ(`Д´)ノ

208:風と木の名無しさん
06/12/13 19:14:38 yVfzszg2O
このスレにいるヤツは大抵、というか皆基地外です。




209:風と木の名無しさん
06/12/13 19:17:20 yVfzszg2O
そして、代理は基地外どもの腐神。




210:風と木の名無しさん
06/12/13 19:36:46 2dU9VWRV0
本気で忠告する。精神科行きなさい。
病気なんだから治してもらうのは当たり前だよ。
こんなとんでもなく小さなことに必死にこだわるなんて、自分でもいやになるでしょう。

211:初仕事40
06/12/13 20:04:40 2Qzg5iw60
ゆっくりと僕の中に押し入ってくるものは、ツメカミのより少し細身な気がする。
でも長い。まだ、ああまだ、と予想を少しずつ裏切りながら、その長さが僕の体を
こじ開けながら二つに裂いていく。しつこく出たり入ったりしながら、僕の嫌がる
ところを舐めるようにこすりあげてくる。
キャンディを含んだ口元がほのかに温かくなってきた。やっぱりワインなのかな。
酔いがまわっていく初めの感じ、ふわりと時折視界がにじむあの感じ。うっとりと
雲に抱かれているような、体を縛る羞恥の鎖を一つ一つほどかれていくような。
膝の裏を強く掴まれ、脚を胸に押し付けられると、少し切ない。抗う意志をまったく
封じられてしまうその格好は、犬が腹を上に向けられたときに似た気分を呼び覚ます。
想像だけど、きっとヤツらは飼い主に裏返されるとこんな気分なんだろう。
でも今の僕は、ただの弱い犬とは少し違ってる。
恥ずかしいよ、もう降参、って言いたくなりながら、心のどこかで相手が舌なめずり
する顔を見たい本音が疼いてる。もっといたぶってやろう、組み敷いた情けない犬を
もっと恥ずかしい目にあわせて鳴かせてやろう、なんていい気になってる男の顔が
見たくなる。あれ、僕ってこういう性格だったのか? それとも、相手が変わって
気分もかわったってことかな。


212:初仕事41
06/12/13 20:05:57 2Qzg5iw60
「あっ…」
彼が、硬くなっている僕の中心に手を伸ばした。じっと握っていた僕の手を払いのける
ようにして。彼の肩に掛かっていた僕の脚の片方は、支えをなくしてだらりと床に落ちた。
支えだった彼の手は今、こよりにいじめられた懲りない僕の昂ぶりをなだめ始めている。
「カ……ン、んっ」
なんでだろう。唇が熱い。鼻の奥がぐーんと広げられていくような、ふんわりと体が浮く
ような不思議な感覚に包まれる。
「あ…あ、あっ」
ツメカミにさんざん嬲られた背後の一点は、しみるように痛む。けど、しつこい蛇が
湿った肌をなすりつけてくるように、彼のものが腸壁をしつこく撫でこすり僕を追い詰める。
彼の体から生え伸びた蛇が、僕の体の奥底で赤い舌をちろちろと泳がせているかと思うと、
ぞくりと肌が粟立つ。
「うんっ…」
赤い舌の先が二つに割れてなびく。その色が目の裏側でひらめいたとき、僕は切なく声を
上げて、脱力した。ビク、ビク、と体を震わせるたび、生ぬるい粘液が腹の上に飛び散る。


213:風と木の名無しさん
06/12/13 20:07:07 yVfzszg2O
お医者さんと代理さんは嫌いなの。

初仕事、GJ

214:初仕事42
06/12/13 20:07:13 2Qzg5iw60
なんて気分だろう。まるっきり主人の手に弄ばれる犬だ。恥ずかしくてたまらないくせに、
とても心地いい。
うんっ、と甘ったるく呻きながら、結局僕は自分の腹に全部を放った。彼がそれを手で
塗り広げるように撫でる。僕もそこへ指を這わせて、生ぬるい粘液の手触りとともに、
快感の余韻を楽しんだ。
ぬるぬると指先で腹から胸へなで上げながら、彼の目を見上げた。胸の突起を指先で
弄んでみせる僕の指を目で追う彼は、まだその張りつめた力を失っていない。
「ねえ…」
そう言って僕は、彼の視線を絡め取るようにしてから、目をよそへ向けた。そこでは、
ヒッツレが新たな陵辱にとりかかっていた。もうすでに二度はイっているはずなのに。
四つ這いの姿勢でさんざん突っ込まれたツメカミは、そのまま横倒しになってヒイヒイ
呻いている。ここからは顔しか見えないけど、尻はきっと血まみれでぐちゃぐちゃに
違いない。ああ、見たい。そこを間近で覗き込んでやりたい。
ヒッツレが無造作にツメカミの片脚を掴むと、その体を仰向けにひっくり返す。ひいい、
と泣き声を上げるが、ツメカミはもう抗う力もないらしい。怯えた犬のように、両手は
胸元でくちゃっと丸まって震えている。


215:初仕事43
06/12/13 20:09:40 2Qzg5iw60
横向きになったツメカミの片足首をかるがると掴んで、またヒッツレは腰を押し当てる。
あらわに開かれたそこからはっきりと、ぐちゅ、という音がした。僕はその光景を
ぼんやりと眺めながら、胸の上をぬるぬると撫で回している。
ぎゃう、と踏みつけられたような声を上げるだけで、ツメカミはただの肉の塊みたいに
横たわっている。時折ずるりとヒッツレが体を引くと、くちゅ、と音が鳴る。その顔に
似ず無骨で巨大な代物は、ゼリーと何かと何かにまみれて先端近くまで姿を現す。
抜ききらずにいる張りつめた突端は、ツメカミの受け口を休ませることなく、
拡張し続けている。
「ぎゃ…ぁっ…げぁ…っ」
もう人の声には聞こえない。死にかけの蛙がこれでもかと踏みつけられている。
もしくは、万人に嫌われる毒虫が火に炙られる断末魔。
__________________________________________________
ここまでです。
スレの状態について、いまだにさっぱり事情が飲み込めないんですが、
おかしいところがあれば誘導お願いします。
従来どおりの投下で大丈夫でしたら、また来させていただきます。

216:風と木の名無しさん
06/12/13 22:20:52 OXNBaR/sO
初仕事タン乙乙乙!!
待ってたよー(つД`)゚。゚
泣きボクロタンセクシーすぎww
泣きボクロタンエロいよ可愛いよツメカミタンいい気味だよ萌えるよ(´Д`*)ハァハァ
何の問題もないので、引き続きここに投下してほしいな。
オチが最高に気になる。

テュランタンも待ってるよーノシ

217:風と木の名無しさん
06/12/13 22:30:28 +cPym3Zw0
>>215
全くもって何の問題もありませんよ、気にしないで下さい。
乙です。

218:風と木の名無しさん
06/12/13 23:16:53 uK6aLDJI0
初仕事さん乙
ツメカミタソ脱然、脱力そんでもって脱肛

219:風と木の名無しさん
06/12/13 23:47:48 e4nsp4yf0
初仕事タン乙!!
うまい具合に皆壊れていってるね
エ/スだっけ?なんかの映画思い出した
スレについては自分も事情が分からんけど
分からんままで一緒にスルー汁

220:風と木の名無しさん
06/12/14 00:37:57 HTNhZH4SO
>>205
もし貴方が代理さんならば
気にせず是非投稿してね。
すんごく待ってるから。


221:風と木の名無しさん
06/12/14 00:41:29 y3eVHawTO
>>250
貴方が代理さんなら気にせず投下して下さいね。

基地外が待ってますから


初仕事さん、乙です。

222:風と木の名無しさん
06/12/14 00:52:23 6giZVZ9OO
初仕事タン、待ってたよ~。
続きをありがとう!

とにかく荒氏はヌルーするしか無いんでないかなぁ、と思ってる。
構われたら嬉しがるだけなんでねぇかい。

引き続き、テュランタン、代理タン超待ってます。


223:風と木の名無しさん
06/12/14 02:14:09 y3eVHawTO
実は……なかなか投下し代理をおびき出す為に代理ファンの一人が、嵐をやってるんですって

224:風と木の名無しさん
06/12/14 02:37:09 oCY9GebTO
縺。縺ェ縺ソ縺ォ蠖シ螂ウ縺ョ菴捺?シ縺ッ縺ゥ縺ョ縺上i縺?〒縺吶°?シ?
縺ゅ→縲??壹▲縺ヲ繧九?縺ッ菴輔?驕灘?エ縺ァ縺吶°?シ?

225:風と木の名無しさん
06/12/14 15:50:07 y3eVHawTO
かしらかしらご存じかしら

代理は必ず、来月までに来ます

226:風と木の名無しさん
06/12/14 15:51:16 y3eVHawTO
代理


いっぺん死んでみる?

227:風と木の名無しさん
06/12/14 18:26:45 HTNhZH4SO
お前がな(^ω^)


代理タソは関係ありません。
早くキテ~~!!!

228:風と木の名無しさん
06/12/14 18:51:48 y3eVHawTO
代理


くーるーなー!


本当に構うなつってんのに。嵐はスルーしろよ。そしたら飽きて私もその内いなくなるのに

229:風と木の名無しさん
06/12/14 19:01:28 9fx7SryO0
構わないでちょーだい!
飽きたら来たく無いけど、みんな構うから
ID:y3eVHawTOのアテクシは病気で
暇主婦だし 人を苦しめ陥れに来るんだからね!KF"wふじこってか

230:風と木の名無しさん
06/12/14 19:42:14 y3eVHawTO
お前も構うなよ。嵐はスルーっていうのはあれか。嘘なのか。
今夜零時まで嵐について一切触れず、レスをつけなければ私は大人しく去りましょう


じゃないと、基地外の神様、代理が来ないぞ。いつまでも

231:初仕事44
06/12/14 22:31:13 B15OxvYH0
ガンガンガンガン、と突いて、またズルリと抜く。抜けきるぎりぎりまで抜いてから、
また根元までをズチュっ、と音を立てて突きこむ。そんなことを繰り返しながら、
けれどヒッツレは表情を毛ほども変えない。
なんてかわいいんだろう。不思議と僕はそんなことを感じていた。黙々とツメカミを
いたぶってる姿が、なんだかいじらしい。
たぶん、ヤツは最初からツメカミを狙ってた。冷静に、ただ狙いを定めてたんだ。
いくら目を合わせても、なんの身の危険も、切迫した思いも感じ取れなかったワケが
今なら分かる。いや、かえって安心感みたいなものを僕は感じ取っていた。待ってろ、
そのうちなってヒッツレに言われてるような。それがこんな結果を見ることになろうとは、
全然予想もしてなかったけど。
ツメカミが苛立って、僕を犯して、熱い息を吐きながらイッて。暴れたり物を投げたり
はしゃいだりしてるのを、ヒッツレは身を屈めてじっと見ていたんだ。一気にとびついて
喉笛を噛み切るその瞬間を待って。そこまで思って、ぞくりとした。鳥肌が僕の腕を
覆うように立って、波のように引いていく。
きっともう、ツメカミが発狂するまでヒッツレは止まらない。今までじっと見つめ続けて
きたヤツの熱が全部吐き出されるまで、ツメカミは壊され続けるんだ。


232:初仕事45
06/12/14 22:32:05 B15OxvYH0
「素敵だね…」
思わず呟いた僕の横顔を、カーンがじっと見てるのがわかる。その目を見ないまま、
僕は彼の体を手で押しやった。ぬるん、と硬い蛇が出て行く。ツメカミが僕の中に
放ったものと、僕の腸液と、おいしいゼリーにまみれてそれはきっとてらてらと
光っている。
「食わせてやったら」
ツメカミの顔から視線を外さず、僕は言った。カーンがどんな顔をしたのかは分から
ない。でも少しの間を置いて、僕の言葉どおりに彼はツメカミの方へ向かった。
カーンの手がツメカミの髪をわし掴みにする。その手が僕の胸になすりつけていた
精液が、ツメカミの髪にべっとりとまとわりついた。彼がそこに陣取ったことで、
ツメカミとヒッツレの顔がその陰になった。僕はよく見たくて、足の裏で床を漕いで
少しだけずり上がる。
ヒッツレに突き上げられて揺れている頭をしっかりと掴みあげると、その口に
カーンは汚れた蛇を飲み込ませる。うぐぅ、と呻いて、でも抗うこともなく
ツメカミは長い蛇にその口を犯される。無理やり押し込んだカーンの怒張が、
ツメカミの口にこそげられていく。少し引き、またねじこむのを繰り返すうち、
口の端に濁った粘液が盛り上がっていく。


233:初仕事46
06/12/14 22:33:00 B15OxvYH0
ツメカミは手先を胸のところで丸めたまま、上も下も口をふさがれて、ぐちゃぐちゃに
汚されながら震えてる。目は見開いているけど、その焦点はきっとどこにも合っていない。
カーンの蛇がまとった汚れが盛り上がるようにたまっていく。まるで、食べるのが下手な
子供がソフトクリームを口の端にべたべたにしてるみたいに。
行儀悪いな、いつもながら。ちゃんとこぼさずに食べなくちゃだめだろうツメカミ。
あちこち痛む体を、僕はゆっくりと引き起こす。ツメカミのために。じりじりと体を
引きずってツメカミのそばまで這って行くと、ぼんやりしていたヤツの目がしっかりと
僕をとらえた。その口の両端に、たぶん唾液に薄められたもろもろの汚れが泡だって
ついている。
僕は、自分の精液をなすり付けた指先で、そっとツメカミの口元をぬぐってやった。
指の腹だけではとり切れない粘液は、第二関節までをも汚して、僕の指にのっかった。
白い濁りの中に、赤茶色の濁りが混じって泡立っている。ツメカミが僕の腸の中に
出したもの、そして僕が腹の上に出したもの。そんなもろもろが、僕の指の腹の上で
ミックスされている。汚らわしくて、いつまでも眺めていたいような気がした。


234:初仕事47
06/12/14 22:33:47 B15OxvYH0
ツメカミの目を見下ろすと、しっかりと僕の目を見据えていた。目の端が赤く、たぶん
怒りのせいなんだろう、じんわりと涙に潤んでいる。
僕はにこりと笑ってやった。そして第二関節までしっかりと汚した指を、カーンの犯して
いる口に横からねじ込んでやった。指の背にカーンの硬い熱さが触れる。
「う…ぐぅ…っ」
僕の手に連動するように、カーンがツメカミの髪をぐいっと引いた。喉を反らされて
ごっ、とうめき声を上げる。そこへカーンがさらに腰を押し付けた。僕はヤツの唇の裏側に
指紋の溝の底までなすり付けるように汚れをおしつけてやった。
ぐぅ、ぐぅと呻きながら、ツメカミの目から涙がぼろっと落ちた。目の端が真っ赤だ。
相当苦しくて、悔しいに違いない。ああ、ツメカミ、あんたもかわいいよ。みっともなくて
情けなくて、今の姿、最高に愛しい感じ。
「シャワー、浴びてくるね」
僕はツメカミの口からひっこぬいた指の汚れを目の近くで確認しながら、ぼそりと言った。
それを合図にしたように、二人の男の腰の動きがいっそう激しくなった。



ここまでです。

235:風と木の名無しさん
06/12/14 23:17:33 IRp9eAy+O
初仕事たん乙です!すごい展開になってきたねwwホクロえろす

236:最後の鏡1
06/12/14 23:40:23 TCVsgm+F0
投下します。
エロなし。あまり801っぽくない導入だけです。
既婚者が出てきます。
一応俳優とかアイドルとか芸能関係設定です。

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9月12日 PM10:00
「私、佐山さんがタイプなんですよぉ」
「ほんとですか?じゃあ後で電話番号を…」
「あんた結婚したばっかりやがな」
MCのツッコミにスタジオ中から笑いが起きる。
直人ももちろんそれに合わせて笑う。隣で同期の真司も笑っていた。
「ゆかちゃん、騙されたらあかんで。この人若くて綺麗な奥さんとラブラブやねん」
「えー、ひどい」
ここまでは台本通りだ。
打ち合わせではこの後佐山の新婚生活について話題になるはずだが
毒舌と予想できないトークが売りのこのMCにとって事前の打ち合わせなど
何の意味も持たないことを直人は短い経験の中で悟っていた。
「で、実際どうなん?美人若妻との生活は」
「朝はいってらっしゃいのキスしてます」
「うわー!ムカつくからオンエアではここカットな」
「これ生ですから」
今度も観覧客が笑う。この笑いも含めて予定通りだ。
「そういえば…」
スタジオの空気が硬くなる。
「そういえば」とか「ところで」は予定外のトークが始められる、一種のサインのようなものだと皆知っている。
多分裏で胃を痛めているに違いないディレクターと同じぐらい、直人も緊張していた。


237:最後の鏡2
06/12/14 23:41:33 TCVsgm+F0
「奥さんて内海に似てるんやって?」
思ってもいなかった形で話題に出された直人は目を丸くする。佐山の方を向くと目があった。
「そうですか?」
「似てへんか?なぁ?」
「あー、そういえば」
佐山と仲がいいというタレントが直人を見ながら答える。一瞬考えて直人は
「いってらっしゃい、あなた」とカメラに向かって投げキッスをして笑いをとった。
「さすがにそれはキモいわー、お前」
「可愛いじゃないですか」
当事者の佐山も笑っている。直人は胸を撫で下ろした。
「えー、じゃあ次はそっちのホモ!」
「ホモじゃないですって!普通に間宮って呼んで下さいよ」
残り3分弱の生放送は真司がひたすらMCにいじられて終わり、直人は隣でタイ
ミングを見ながら笑っているだけで良かった。


238:最後の鏡3
06/12/14 23:42:10 TCVsgm+F0

9月14日 AM11:30
直人の控室のドアを開けながらマネージャーの結城が叫んだ。
「やったよ!オーディション合格だって!」
直人は勢いよく立ち上がった。
「ほんと?マジ?!」
「本当だよ!おめでとう!」
結城はファックスと共に台本を手渡す。
『最後の鏡』
ある策略によって全てを失った男が、その元凶である男を追い詰め復讐するというサイコサスペンスだ。
原作は何百万部も売り上げた大ベストセラー、監督は近年海外からも注目を浴びている人物とあって
主役になることができれば俳優としての評判は確立されたようなものだとも言われている。
「やった…すごい嬉しい。結城ちゃんありがとー!」
「結城ちゃんはやめて下さい。そんな歳じゃないですから」
結城は苦笑しながらも抱き着いて来た直人の頭を軽く撫でた。
直人はごめんごめんと軽い調子で言いながら結城から離れた。
そして、改めて台本を見つめる。
「記者会見をいつやるかはまだ未定だそうです。じゃあ私はこれで…」
背を向けた結城に直人は思い出したように声をかけた。
「結城ちゃん、これのオーディション出てたってマジ?俳優志望だってことも知らなかったんだけど、俺」
「ただの人数の水増し用ですよ。それに今は俳優なんて大それたこと目指してませんから」
振り返り、微笑さえ浮かべる結城を見て直人も表情を和らげた。
「良かった。俺、結城ちゃんいないと困るから」

239:最後の鏡4
06/12/14 23:42:49 TCVsgm+F0
9月18日 AM8:00
雨のため、撮影は中断していた。
「最後のカットなのにねー」
共演者のグラビアアイドルが憂鬱そうにしている。
直人と少し言葉を交わした後、彼女は化粧が崩れたと言って控室に戻っていった。
一人になった直人は何をするともなしに空を見上げていた。
「お前さ、寒くないの?そんなとこいて」
直人が振り返ると真司が歩いてくるところだった。
「もうクランクアップしたんじゃなかったっけ」
「近くで別番組の収録やってたんだよ。ラストシーンだっていうから遊びに来た」
「この前の番組?」
「そうだよ。相変わらずキツイんだあの人」
「またホモホモ言われてんの?」
「もちろん」
半ば疲れたような顔で真司が肩を竦める。
本来は二枚目に分類されるはずのはっきりとした顔立ちに、妙に似合う仕草だった。
「そういえば最後の鏡決まったんだって?」
「お蔭様で」
「うわー、お前ってイヤミな奴。絶対主役奪ってやる」
「できるんならどーぞ、会社の友人Aさん」
笑いながらそんなことを言い合っている内に、ようやく雨は止んだ。



9月20日 AM9:00
直人がテレビをつけると、泣いている佐山の顔が大写しになった。
佐山良平、ショック!最愛の妻死去
「ハンドル操作を誤り、中央分離帯に衝突したと見られています。佐山良平さん
ご夫妻はまだ結婚して1ヵ月も経っていないということで、悲しみも一層…」
直人はテレビの音量を下げ、結城に代わりに葬式に出てもらうよう電話をした。

240:最後の鏡
06/12/14 23:43:29 TCVsgm+F0
すみません、ここまでです。

241:風と木の名無しさん
06/12/15 00:58:29 R8aB4oahO
鏡タン、乙乙!続き、特にエロ部分期待してるよ!

242:風と木の名無しさん
06/12/15 01:06:20 a9lJD+aA0
ID:yVfzszg2O=ID:y3eVHawTO か。
毎日ご苦労さん。そのうち他に楽しいこと見つけられるといいな。


243:代理戦争
06/12/15 03:54:32 Ro5o0XcS0
投下します。最後ですが、代理が苦手な方はスルー・NGワード・スクロールでお願いします。
また何時もにも増して長く、エロは無しです。

後半、一瞬だけですが痛そうなグロ描写がありますので、そのあたりも御注意ください。

244:代理戦争
06/12/15 03:57:02 Ro5o0XcS0
「私も未だ信じ切れません。しかし、それを指し示す証拠はごまんとあります」
「……その、証拠とは何なのだ?あの年寄りどもがそれほどまで動揺する証拠とは……?」
呆けたような表情で、独り言のように疑問を口にするカギロイ。ウスライは答えた。
「まず最初に挙げられたのは、彼の戦闘能力についてでした。
 大腿を刺され、暴行を受け、その後高熱でうなされるほどの疲労を蓄積しながら、彼は私を追い詰めて見せました。
 ―そもそも、彼はこの最下層街でそれに見合った戦闘訓練など受けたこともないそうです。
 そういった身上の少年が代理戦争の王者として君臨できる確立が、如何程ありましょうか」
カギロイは呻いた。
「……しかし」
「科学的な分析が終わるには一月必要だそうですが……記録上では、彼には私達との血の交流が見られました。
 東方士族の掟には、『異』を外に持ち出すべからずとあります。この数百年の間、それを破ったものは唯二人。
 一人は―言わずもがな、兄上。貴方です。そしてもう一人は、他民族の女と恋に落ち駆け落ちした数代前の当主。
 彼が女に導かれて根付いた場所は―乾燥して作物も取れず、『異』の保持者しか資源のない土地。―ハダレの故郷です」
「…………………」
「彼の故郷では、血の濃縮の為に近親相姦を許しています。通常その程度の交流では再び発現することのない『異』も、
 何代となく閉鎖された個体群の中で濃縮されることで、復活しないとも限りません」
そっと、ウスライがハダレを見遣った。
「彼自身から聞きました。彼は故郷で『異』の保持者を増やすために強制的に性行為をさせられたそうです。
 ―大幅に能力の劣ったとされる『異』であるにも拘らず。もしそれが二つの『異』を持っている故に起こる現象だとすれば、
 虐待とも取れるその処遇をされた理由も、まだ納得は出来ませんか?」


245:代理戦争
06/12/15 03:59:06 Ro5o0XcS0
「………………………それでも」
余りに長い沈黙―舞台を見つめる観衆達が、戸惑い始める頃ほどの―の末に、カギロイは苦々しく答えた。
「断る。私はお前に追討さえされかけているというのに、今更故郷(くに)の命令に従えるか」
ウスライは、といえば。無表情さを全く崩さずに、視線だけを細めた。―予想していた、とでも言うように。
「……分かりました。それでは、別の手段を取って頂きましょう。兄上」

「……なんだと?」
いい加減、訝しげな思いをするのにも飽きた。
カギロイが些か苛立ったように尋ね返すと、ウスライは何でもないことのようにこう、答えた。
「簡単なことです。ここが何処か御存知ですか、兄上」
カギロイは、一瞬その指し示すところが分からず馬鹿のように周囲に目を遣った。
明滅する派手なライト、リング、ざわめいている観客、負けて倒れている性奴の材料、諸々、諸々……………
そしてその示すところを理解し、にやりとしながら答える。
「戦場だな、ウスライ」
「御名答。上手くあなたが立ち回りさえすれば―私を亡き者にした上で、ハダレも手中に収められるでしょう」
す、っとウスライの右手が滑らかに動いた。このリングに上がってから、初めてのウスライの挙動だった。
例の長細い袋から一本の棒―反り返った片刃の刀を抜き出す。それをカギロイの方に軽く投げて遣す。

「……随分懐かしいものを持ってくるじゃないか」
受け取ったものの向きを直し、カギロイは右手に力を込めた。カチ、と小さく金属のぶつかり合う音が鳴る。
―一瞬の後、ライトを浴びて艶めかしく輝く白刃がカギロイの手に握られていた。
懐かしさとその余りの美しい鋭さに目を細めながら眺めていると、先ほどと同じような音が耳に届いた。
刀身越しに見遣ると、弟も同様にそれを抜き放っていた。
最早どう言った経緯でそうなったのか理解することを諦めた観衆達の、先ほどにもまして大きな歓声が二人を包む。

246:代理戦争
06/12/15 04:01:08 Ro5o0XcS0
「許可は取ってあります。まさか今更此処から逃げなさる訳にもいきますまい」
「勿論。しかし―」
くるりと刃を返しながら、カギロイがウスライに笑いかけた。
「お前は随分と酷な戦いを兄にさせるのだね。
 始終それを振り回しているお前と、組織の一員として務めをこなしている私がやり合えばどうなるか分かるだろうに。
 実際、幼い頃私はお前に勝てた記憶がないんだ。それに真剣では手加減にも出来かねるだろう」
自信があるのかないのか―逃げないというくせに、今の口ぶりではずるい、ハンデをよこせと主張している。
読めない。兄の考えていることが分からない。ウスライは正直にそれを認めた。
―が、先手は打ってある。懐から丁寧に折りたたまれた書類を取り出すと、ウスライはそれを軽く投げた。
「………………?」

音もなくそれを受け取ったカギロイはその書類を開き目を通した。
書類は、代理戦争でリングを使用する際に書く試合の内容を簡単に記したものだった。
それを追う目元が、下がるにつれて緩やかな笑みに染まる。
書類の一番下まで視線が下がり、その長い指が書類を畳みなおす頃には、顔に柔和な余裕の笑みが浮かんでいた。
「……成る程。実戦から離れた兄の事情を良く汲んでくれている。―ササメ!」

聞きなれない人名を呼ぶカギロイの声に、ひくんと顔を上げたのは拘束男だった。
心配そうにこちら方を眺めている奴隷に向け、主人は言い放った。
「急で悪いが、手伝ってくれないかい?―こちらの彼が、『2対2』の代理戦争を要求してきたんだ」
「ぇっ……2対2、ですかぁ?……あの……」
当惑したように主人を見返す拘束男―ササメは、舞台をぐるりと一周見回してから、再び視線を主人に戻した。
今、舞台に立っているのはカギロイと、ウスライ、そしてササメ。あと一人、いるにはいるが―
その疑問に答えたのは、ウスライだった。
「構わない。これは兄上に差し上げたハンデだ」
「―そういう事らしいよ、ササメ」
はぁ……と呆れたような、未だ納得できないような顔でいるササメに、カギロイは穏やかに告げた。
穏やかな調子のまま―背筋を伸ばし、腕を突き出し、右足を少し退き、構える。
「舐められたものだね、お前も私も。彼は一人で二人の『異』を相手に出来るそうだ」

247:代理戦争
06/12/15 04:03:30 Ro5o0XcS0
そういわれて。はっとしたように、ササメが不愉快さを表に現すのをウスライは見た。
一度負けたくせに、という色がありありと読み取れる。その変化を見取ってから、カギロイは告げた。
「私が許す。容赦なく貪れ、―ササメ」

やっと始まった余興に、リングを取り囲む誰もが注目していた。
なぜなら、これは致死試合―この戦場では史上初の、命を奪っても構わない試合であると実況が告げたからだ。
殴り合いの惰性と化した代理戦争の観戦に感動を抱きにくくなっていた彼らは、
誰一人本当に目の前で『死』が訪れるのだ、と自覚すらせずに無責任に応援していた。その瞬間まで。

一歩。二歩。三歩。四歩。ササメが、ウスライとの距離を詰める。相変わらずの速さで。
武器を持った相手に素手で対抗する為に懐に飛び込むのは、有効な戦法だ。
その時一番留意すべきなのは、最後の2歩のスピードとタイミングを誤らないこと。
一歩目の速さが足りなければ真正面から打撃を喰らい、二歩目がずれれば攻撃の後の隙を晒すことになる。
正直に言えば、怖い。失敗すれば、もう二度と主人の好きな綺麗な身体でいられないかもしれない。ササメは思う。
だが、此方には『異』がある。相手が何を考え、一瞬の先に何処にいて何をするつもりかはっきりと分かるそれが。
恐ろしさに耐え、真正面から相手と視線を合わせさえすれば、どうにかなる―

「?!」
視線を合わせようとして、ウスライの黒い瞳の在り処を見失ってササメは制動をかけた。
別に、ウスライの姿が消えたのではない。ただ、視線の合わせて戦うことに慣れているその意識が一瞬取り残された。
―そして、ウスライの白刃が伸び上がるようにササメを貫いた時、痛みと共にそれが引き戻された。
「…………ぇッ……」
あり得ない、と呟いた。それが声になっていなくても。
彼は一度、ハダレと二人がかりで自分に立ち向かい、それでも敗北したのだ。何で、……こんなことに?
「……………………」
こぽこぽと、「あり得ない」という言葉の代わりに血の泡が溢れた。
ふと見下ろすと、自分の身体―主人が手ずから調教してくれた体に、なんともあっさりと刀が突き刺さっていた。
なんて事をしてくれたのだ、とササメは無言でウスライを責めた。ウスライはどこか申し訳なさそうに、口を開きかけ―


248:代理戦争
06/12/15 04:05:32 Ro5o0XcS0
「!」
ササメの体から一気に刀を抜くと、丁度真後ろから斬りかかって来た兄の刀を受け止めた。
その衝撃で、ササメはよろよろと数歩押し返されるように後退り―軽い音を立てて、代理戦争から離脱した。

「……可愛い奴隷を身代わりに後ろから斬りかかるとは…私も予想できかねました」
カタカタと両の腕に震えを立て、交差した刀を挟んで弟が口を開いた。
皮肉が多分に含まれているが、平坦な声。その声に、兄が平静ではない声で応えた。
「……私とて予想できなかったよ……こんなつまらない事で……大切なササメが傷つくなど……」
倒れた彼の身体をウスライ越しに見やることが出来てもまだ信じられないというように、カギロイが唇を震わせた。
―囮のつもりではなかったのか?と訝しげな視線を向ける。すると、
「!」
ぐ、っと強く刀ごと押されてよろめく。たたらを踏むように下がったので、2人の距離が開く。
―その数歩に満たない距離を、息もつかせぬ速さで詰められる。

きぃぃいいん!と高く澄んだ音が、ただでさえ音の反響しやすい戦場に響く。
右下から掬い上げるように命を狙うカギロイの刃を、ウスライが押さえ込むように叩き落とす。
そのまま捻りこむように払い、空いた体の正面を真下から斬り上げる!
……筈が、するりと幻のように刀が空振りした。流石に、一筋縄ではいかないらしい。兄の姿を瞳だけで追い、
「ッ!」
真横にいつの間にか回りこんでいた姿を見止めてそちらに身体を曲げるより速く刀を突き出す。
ぎん、と篭った音が手にも振動を与える。―思ったよりも重い。
じわりと骨を喰らう麻痺に耐えながら白刃を引き戻し矢を薙ぐ様に構えなおすと、もう一度そこに攻撃が降って来た。
「、」
食い縛った奥歯が重圧で軋むのが聞こえた。―やはり、重い。
そこいらのごろつきと同列に考えていたわけではないが、軽く見ていたかもしれないとウスライは反省した。
昔から芯まで腐っていても、カギロイは東方士族筆頭の元嫡子である。
予想以上に鈍っていない斬撃に眉をしかめながら、体勢を立て直そうと踏ん張る。―と、
がん、がん、と連続した攻撃を受けて上に掲げた刀が浮き沈みする。
「!」
予想外の攻撃的なカギロイの姿勢に面食らいながら、押されるように一歩退く。思わず取った、反射的な行動。


249:代理戦争
06/12/15 04:08:07 Ro5o0XcS0
ウスライは次の瞬間、不思議な行動を取っていた。らしからぬ程の素早い後退を取り、カギロイから距離をとる。
そのまま構えるかと思いきや―だらりと左腕を離した。
観客がその逃避行動に激しいブーイングをした。はっきりと馬鹿やろう、戦えとなじる声がウスライに届く。
だが、ウスライは暫く経っても棒立ちのままだ。無表情さの中に、微かな興奮を浮かべた目で睨みながら。それには理由があった。
「正攻法ばかりとは限らないよ。……特に、お前は私の可愛いササメを傷つけたからね」
カギロイは優雅さの中に凄惨さを浮かべた笑いをウスライに向けた。その右手に―刀とは別の刃物が握られていた。
ねっとりと絡みつく血液だけが、その煌きを遮る。
「…………兄上」
微かに上擦った声でウスライが呼びかけた。ゆっくりと刀を握りなおした左の腕から、指の方に向けて紅いものが滴る。
「……貴方は……」
ぽた、とそれが滴った。大した量ではないが、傷口の様子は窺い知れない。それと同様に―
ウスライの言いたいことも、兄には窺い知れなかった。
ただ酷く揺らいだ瞳を向けて、ウスライは兄に刀を振り上げた。

激しい剣戟の音と歓声に両側を挟まれた一方で、忘れ去られたように静かな空間があった。
黒髪の兄弟の戦う場所から少し離れた、リングの隅。そこに、2人の『異』が倒れていた。
片方はうつ伏せで気絶していた。もう片方は、身体に穴を開けていた。気絶はしていない。
血の泡を市場に並べられた蟹のように吹きながら、それでもしっかりと主人の方を見つめている。
しかしのた打ち回る力はもうなく、上下する胸と瞼と、そして隣に眠る青年の髪を撫でる左手だけが動いている。
丁度傍にあったから弄んでいると言った様子のその指先は、酷く優しげだった。それは単に弱っているだけかもしれないが。
拘束男―ササメは、主人を眺めていた。突如現れて、ハダレを取り返しに来たという男と戦う主人を。



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