07/07/31 18:47:06 oN57UoSE0
なんかの短編集にあった主従
平家モノだったかな?
聡明で思いやり深いけど身体は弱い主が、負け戦で足を射られる
単純で粗野だけど頑健な従が、自分もひどい怪我を負ってるんだけど
そんな主をおんぶしてどこまでも逃げる
けれども敵が迫り、主は従だけには助かってほしいと
自ら喉を掻っ切って自害、従の背中から転げ落ちる
主の遺言を反故にできないあまり、主の遺体を放ってその場を逃れるしかなかった従
夜、主の首級を酒の肴に据えて酒宴をひらく敵陣に、
鬼の面をつけた踊り手が現れ、たいまつを蹴倒し敵を切りまくり始める
敵の死骸の山の真ん中で仮面を外すと、それは主を失った悲しみに鬼となった従
主の首級を抱いて座り込み炎の中で燃え尽きてゆく鬼の従を
霊となった主が迎えに来てそっと包み込む
みたいな話
義/仲と兼/平もだけど、逃亡する主将と副将って切な萌え