06/01/07 00:54:36 IhbJ15AJ
>>81 続き
弟「あ…兄貴?‥そ、そろそろ…」
兄「あ!!」
今までニコニコと髪や頬を撫でていた兄が突然声をあげた。
弟「え?!な、なに?」
兄「目、閉じて」
弟「…?なんで?」
兄「いいからw目ぇ閉じろって」
何かと思えば、わけの解らない事を言い出す兄にまた苦しむのは嫌だと思い弟は渋々従った。
弟「こ、これでいーのかよ…?」
兄「うん。…いい子」
しかし目を閉じても何も起こらない
弟「…?兄貴?」
兄「シーッ」
静かに、と言われ弟は頭に「?」を残したまま口ごもった。
しばしの沈黙。静かな部屋に何故か兄の呼吸が異様なほど間近で聞こえ、しびれを切らした弟は片目をうっすらと開けた
弟「…っえ」
そこに見えたのは兄の顔で、それも紙一重ほどの近さだった。
弟「あに…『チュッ』
声をかけようとした途端自分の唇に生暖かさがある。顔にかかる兄の髪がこそばゆかった。次第に視界が明るくなり兄の顔がハッキリ見て取れた
兄「もぅ目開けていーよwって、先に開けてたなー?悪い子だなぁw」
チュッ
またさっきと同じ温もり。兄と二度目のキス。
思考回路が止まってしまった弟は、ただただ兄を見ることしかできなかった