06/08/01 03:54:09 nksiF/sV
保守
>>409
全て萌えました
その3兄弟で妄想
空はぬけるように青く入道雲が幾重にもそびえ立つ、暑い暑い昼下がり。
強い光が差し込まぬよう、すだれを掛けた縁側に浴衣姿の兄の姿を見つけた。
傍らには泡盛の瓶と氷が山ほど入った片口、
注がれた冷たい酒と外気温の差ですっかり汗をかいてしまっている琉球ガラスのグラス、
それと白身魚の刺身が盛られた器が無造作に置かれている。
ふいに兄が振り向き、その漆黒の瞳が俺の姿を認める。
既に酔っているのだろう。いつものように眉間に皺を寄せたりしない。
D&Cの毒々しいシャツの胸をはだけ、限界までローライズのクラッシュジーンズを引きずり、
銀に近い髪を伸ばした俺の姿を見ても。
あろう事か、俺に手招きさえしてみせる。
兄の隣に座り、差し出されたグラスを一気に干す。
強い酒が喉を通り過ぎる感触が気持ちいい。
「昔は、ここで良くスイカを食べたよな」
あのころのお前は俺の行く先々にまとわりついて来るちびだったのにな――
そういって兄は一気に酒を呑み干す。
呑みきれずに、一筋あごを伝い、嚥下するのどを辿るのが死ぬほど色っぽい。
「こんなにでっかくなっちゃって、なあ」
細い箸を器用に扱い、刺身にちょん、とわさびと醤油をつけ、口に運ぶ。