06/01/30 11:49:22 T5ILBpaW
>>155
続き。
「え、ちょっと、にいちゃっ」
ちゅくちゅくと耳を塞ぎたくなるような音を立てて涙を吸う。
千秋は手を初夏の腰から下へ下へと、臀部を撫で回していた。初夏がそれに気付かないわけが無い。
「や、めっ」
批判は塞げ。
そう、自分に言い聞かすかのように、千秋は自分の唇を頬から小さな口へ移した。吃驚した初夏をよそに、舌を千秋のそれにねじり込める。
「んっ、ふ…ぅ……んんっ」
千秋は思った以上に柔らかく甘いその口内に、無心に舌を動かした。
いままで、初夏が眠っていた時にフレンチキスとしてはしたことがあったが、もう流石に我慢の限界だった。
一方、初夏はというと、酸欠と気持ち良さで頭がくらくらしていた。
初めての感覚にどうしていいのか分からず千秋にしがみつく形になっている。
だが、それも時間の問題。
シャツを握りしめる力がだんだん弱まってきて、結局初夏はフラリとソファに倒れ込んでしまう。酸欠で倒れたのだった。
「ふー…………どうしよう」
メガネをテーブルにおいて初夏の隣に腰掛ける。
あまりの心地よさに、無我夢中で唇を合わせていたが、これでは『良い兄貴』が台無しだ。
「まあ、いいか」
初夏を抱き上げ、ベッドまで運ぶ。
起きた時の反応が楽しみだと、千秋は新しい小説を書くために原稿用紙の封を切るのだった。
次男編終了。
あー、どうやって文章って短くするんだろう。
長男編……一応考えてるけど、長い文章なのでプッシュしてくれれば書きます。(ウザイかもしれないしね!!)