05/11/22 23:44:50 qN6HgIL9
豚斬り。
注意・拙者がオマヌケ
拙者、13歳。まだまだ発展途中でござる。
兄上とちい兄にお乳母日傘で育てられたせい。
身分は低いが文武両道の兄上、殊に剣は御前試合の
連破記録を更新中。
そして、藩校始まって以来の秀才の呼び名も高いちい兄上。
二人の兄上の膝で愛育された拙者、敬愛する兄上たちに
なんとか大きな手柄をたてて褒めてもらいたい。
でも、学問も剣の道も兄上たちを追い越すのは夢の彼方。
そんな時、稽古仲間の家に遊びにいくと、屋敷中が
上を下への大騒ぎ。何ごとかと息をのんで見ていると、
やがて奥から元気な産声が。
いつもコワイほど謹厳なその家の主人が、相好を崩してくり返しているのは、嫁女、お手柄だ、あっぱれだぞ!
聞き付けた拙者が、やがて畳を蹴立てて駆け込んでくる。
「兄上! 拙者、妊娠するでござるっっ!!」
「んだとーッ!?」
実は、その頃、長兄に藩の上々士から養子の声が。
あえて次兄に家を継がせて話を進めれば、いずれは藩の執政の
道へもという出世のきざはしをあえて蹴り、生まれた家に
残る決意を決めたのは、長兄いわく、
「駄目だ、ちい。あのような拙者をおいていくわけには、
とてもとても」
敬愛をちょっと越えたレベルで兄上を見ていた、
ちい兄上は人知れずほーっとひと息。
「拙者、GJだぞ」
「兄上ー、GJとはなんでござるかー?」