08/01/28 08:06:36 O
カッとなって続き。
ガキの頃、子供なりの勇気を振り絞ってシモンに好きだと言ったことがある。
結論から言えば本気にされなかった。
というより、シモンの返事は俺の求めていたものじゃなかった。
「俺も好きだよ」シモンはそう笑った。違う。俺が欲しいのはそんな安っぽい好きじゃない。
シモンの中で誰が一番かなんて、その頃から俺は薄々気付いていた。
俺はその一番になりたかったのに。
*
服をはだけながらシモンの首筋に舌を這わせる。
さらさらとしていてどこか甘い。いい匂いがする。
へえ、女っぽくないと豪語する割にこの辺はすっかり女の子じゃんか。
昔ロシウに怒られた日にはこの首元によく顔をうずめて泣いたっけ。
まさか将来こんなことをするとは思わなかった。
「ちょっ、ギ、ギミー!」
焦ったような声が上から降り懸かるが無視する。
眉を上げて視線だけを上に移すと、顔を真っ赤に(恐怖と怒りと羞恥といったところか)
したシモンが口をわななかせていた。
「何の…」
つもり、と言いかけた口をもう一度唇で塞いだ。