07/10/14 21:23:13 0
世界が遠いあいつと離れてからずっと。ゆっくり吸い込んだ秋の空気が癒えたはずの肺をぎしぎしと
軋ませる。ガラスを隔てた向こう側置き去りの感覚。煙草を咥えて俺はひとり慣れた道をたどる。
混ざり合う赤と青の向こう、この空のどこかを飛んでるミサイルが全て終わらせてくれる日を夢見ながら。
チバ、俺は未だに夢を見るよ。お前の隣でギターを弾いている夢だ。極彩色の音の海に溺れ
混ざり合う熱を切り裂く声に顔を上げれば、降り注ぐひかりの下でお前が歌っている。
お前は最後の天国を飛び立って、もう戻らないと知ってるのに。
見上げた空に宇宙船は見えなかった。
大真面目な顔でトカゲになりたいとか云ってた男は、今もステージの上、鮮やかな色を放っている。
それでいい、と俺は、思う。
なあ、チバ、俺はお前を愛してたよ。
逢いたいなんて思わない。注ぎ込まれた生温い体液はとうの昔に流れ出してしまったけれど
灼き尽くされた神経が未だあいつを忘れない。音のない宇宙でも、俺はあいつの歌を聴くだろう。
逢いたいなんて、思わない。この先も、どこにいても。
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お粗末でした
>309
ミシェルだったら水色の水とかキングタイムとか
ミシェル外ならロソのブランコ、バスデの雷とオオカミのノド