右塔フ菓子14at PINKNANMIN
右塔フ菓子14 - 暇つぶし2ch21:名無しさん@ピンキー
07/09/21 14:43:29 O
ほら、ぷりんたべて

22:名無しさん@ピンキー
07/09/21 18:40:05 O
┃Η`)"

23:名無しさん@ピンキー
07/09/21 19:28:08 0
>>21
なんかえろいぞ

24:[=.・з・]y-・~~~
07/09/21 19:38:28 O
あのでかい手でちっちゃいスプーン持って嬉しそうにプリン食べるんだよね

(*`皿´)<これ旨いニッコリ


とか言いながら

25:名無しさん@ピンキー
07/09/21 20:20:41 O
プリンが好きってゆうのは何時から出てきたの?
インタビューの発言とかで?
暇な人教えてくださいな

26:名無しさん@ピンキー
07/09/21 20:34:05 0
打ち上げ出ないでコンビニでプリン買ってたっていう
目撃情報からじゃないの?

27:名無しさん@ピンキー
07/09/21 20:38:04 O
あべくんへいき?

28:名無しさん@ピンキー
07/09/21 20:44:06 0
>>27
だからなんかえろいって!

29:名無しさん@ピンキー
07/09/21 20:45:02 O
あべくんのことしんぱいじゃないの?

30:名無しさん@ピンキー
07/09/21 20:56:19 0
ラジオかなんかで「ちっちゃいスプーンでちょっとずつ食うのがまた旨いんだよ!」って
プリンかゼリーかについて話してたと思う。
とにかくプルプルのスイーツが好きなんだよね。

31:名無しさん@ピンキー
07/09/21 21:02:36 0
∥´_ゝ∥φ"<アベさんはぷるぷるのスイーツが好き…と

Σ∥;`_ゝ∥ハッ<な、なんで俺メモなんか

32:名無しさん@ピンキー
07/09/21 22:24:41 O
>>26
>>30
㌧! なんか微笑ましい。
今思い出したけど、アベは焼きプリン系が好きでチバは安っい感じのプッチンプリン系が好きっていう談義をしてたっていうラジオレポを読んだことがあるような…


33:名無しさん@ピンキー
07/09/21 22:27:24 O
>>31
左でもなんか勘違いしてたよねw


34:名無しさん@ピンキー
07/09/21 22:43:58 O
>>32読んで想像

(`皿´)<やっぱ焼きだよ焼き

ミ;`_ゝ´彡<プ、プッチンがいい

(`皿´)<プッチン系もいいけど焼きがいい!

ミ;`_ゝ´彡<プ、プッチンが好き!

(`皿´)<焼きが好き!

ミ*`_ゝ´彡<アベくんが好き

(*`皿´)<知ってる

     ワーイ
ヽミ*`_ゝ´彡人(`皿´*)ノ


┃з・]

35:名無しさん@ピンキー
07/09/21 22:50:27 O
あべくん、ギャル曾根みたいにいっぱいたべていいよ

36:チバアベ ◆mg9666666Q
07/09/21 23:28:36 0
上の萌えフトツに負けて突発チバアベ
完結

それはちょっとした偶然。

スタジオからの帰り道、なんとはなし甘いものが食べたくなってコンビニに寄った。
くらやみを照らすネオン、オレンジとグリーンとレッド。自動ドアの開く音を聴きながら、
俺は街灯に集る虫の気分になる。
売れ残り廃棄寸前の弁当やサンドイッチを横目に、目指すのは狭い店舗のいちばん奥、
ひんやりとした冷気が心地良いスイーツの棚。最近のコンビニデザートはコンビニエンスの
閾を超えてると思う。ショートケーキにショコラタルト、ティラミス、チョコバナナクレープ。
コーヒーゼリーにはホイップクリームがたっぷり乗っかってる。どれにしようかしばらく悩んで、
結局選んだのはシンプルなプリンひとつ。もともと甘いものがだいすきという性質ではないから、
あんまり凝ったものを買っても俺じゃきっと持て余してしまう。甘いものに目がないあいつ
とは違うのだ。

プリンとラッキーストライクの入った袋をぶら下げてマンションのエレベータに乗る。緩い機械音と
ともに扉が開いて、自分の部屋の前、いつも通り鍵を差し込んで、だけどそっから
先はいつも通りじゃなかった。ドアの鍵が開いてる。合鍵を持ってるのはひとりだけ。
「何してんの」
リビングのドアを開けて、ソファの上、長く伸びた黒尽くめに問いかけた。
肩越しに振り返った顔は眠たげで、細められた目に不機嫌の色。
「遅ぇよ」
勝手に押しかけておきながら理不尽な言い分に思わず苦笑する。

37: ◆mg9666666Q
07/09/21 23:29:34 0
レコーディングが長引いたんだよ、とか言い訳めいたことを口にして後ろ手にドアを閉めた。
どうせお前がミスったんだろだせぇなぁ、とか尖った口調で云いながら、それでも
捻くれた恋人はひょろ長い身体を起こして、ソファに俺のためのスペースを空けてくれる。
そういう不器用な優しさを可愛いと思う、俺は彼と違って素直だから。
飯は? 食ってきた。
短いやり取りの間に俺はソファに辿り着き、黒くて真っ直ぐな髪に触れる。
鋭い目を柔らかく伏せて、彼は俺の手を受け容れる。
「髪、伸びたな」
「そろそろ切るよ」
艶のある髪の長さ。いつと比較してるのかはことばにしなくてもわかる、お互いに。
コンビニの袋から煙草を取り出して封を切った。ガラステーブルの上には見慣れたジッポ。
その隣の灰皿は吸殻でいっぱいだった。随分と待たせてしまったらしい。
来るなら連絡のひとつも寄越せば良いのにと思いながら、モバイルを嫌う俺たちに
は無理だなって自己完結する。煙草の先に火を点けて、袋の中、ひんやりつめたい
そいつを取り出した途端、細められたままだった彼の目が大きく見開かれた。
それはちょっとした偶然。
甘いものが食いたいなぁって思ったら甘いものがだいすきな恋人が帰りを待ってた。
プリンを見て俺を見てそれからもういちどプリンを見て、最後にこどもみたく俺を見上げた
彼の顔に、悪戯心が目を覚ます。
「これ、俺んだからね」
急に甘いもん食いたくなってさあ、それにアベくん焼きプリンのがすきでしょ?
呟きながら蓋を開けた。指先に感じる視線。

38: ◆mg9666666Q
07/09/21 23:31:34 0
コンビニ袋の底からちいさなスプーンを引っ張り出してビニールを剥ぎ取る。
ちらと横目に伺えば、プリンを凝視したまま、もの云いたげにうすく唇を開いた
彼の顔が見えて、なんかほんとにこどもみたいだなって笑いそうになる。
スプーンにひとすくい、あわい黄色のかたまりがぷるんと揺れる。
躊躇いなく口に含めばとろけるような甘さが舌の上に広がって、自然頬が緩んだ。
「チバ」
苛立った口調で彼が俺の名前を呼ぶ。それがベッドの上で散々焦らしてやったときの
声に似てて、生温いなんかが背骨をゆっくり這い上がるのを感じた。まあ、食欲と性欲って
のはすごくちかいものだから、脳味噌が混同しちまってもしょうがないだろ?
「欲しい?」
「欲しい」
即答。
セックスのときには絶対云わない癖に。
おあずけをくらった犬の目で真っ直ぐに見詰められ、ふたくちめをすくったスプーンが
中空で止まる。スプーンと俺の顔とを往復する彼の目には、期待と不安と苛立ち。
執拗な視線を振り切って、スプーンを口に含む。チバ、上擦った声がもういちど
俺の名前を呼ぶ。柔らかくて冷たいかたまりを載せたまま、舌を突き出した。
欲しいなら、とってみろよ、声に出さずに目だけで笑ってやる。急がないと、融けちまうぜ。
目を合わせれば大体の意図は伝わる、その程度には長いつきあいだ。
彼がゆっくりと口を開く。色のうすい唇の隙間鮮やかな舌先が覗く。
プリンの容器を握り締めた。そうしないと今すぐこいつを押し倒してしまいそうだったから。

39: ◆mg9666666Q
07/09/21 23:37:24 0
視線を絡めたまま、顔と顔が近づいて、呼吸の触れ合う距離。
キスのとき、彼は目を閉じない。前に訊いたら、相手の顔を見てたいだけ、って
端的な理由が返って来た。そういう、淡白なフリをして実は貪欲な男なんだって、
俺は知ってる。欲望に正直、それはお互い望むところ。
舌先に舌先が触れて、一瞬後齧り付くようなキス。実際ちょっとだけ舌を噛まれた。
生温かい舌が甘いかたまりを奪い取る。だけどそれだけで済ますつもりはなかった。
逃げる舌先を追いかけてさらに深く唇を重ねる。スプーンを放り出した手で彼の後頭部を
押さえつけて、舌と舌を絡めあう。ふたつの口の中でぬるぬる絡まる唾液とプリンの残骸。
細くて長い指が俺の肩を掴んだ。押し退けようともがくのを赦さず、甘い舌を絡め取り
つよく吸い上げてやる。プリンの対価としてそれくらい要求してもいいだろう?
甘い味がなくなるまで存分に味わって唇を離せば、うっすら涙を浮かべた黒い目が
俺を睨んでいた。切れ上がった眦が赤らんでそういうとこが最高にエロいと思う。
触れ合う呼吸のリズムが速い。きてるな、と俺は思う。多分こいつも同じことを思ってる。
プリンの容器をガラステーブルに置いて骨張った肩を掴んだ。
そこまでは計算どおり。
待てって、掠れた声で彼が云う。聞いてやるつもりはなかったけど、
続けられたことばに力が抜けた。
「プリン食ってから」
そうだよ、食欲と性欲は似てるんだよ、そしてセックスみたいな音楽と甘いものには
誰も勝てないんだ。
不似合いなちいさいスプーンとカップを手ににっこり笑った彼の顔にこんどは
俺がおあずけくらった犬の顔になる。
仕方ない、もうすこしだけ待ってやる。
幸せそうなこいつの顔を眺めるのも悪くない。
ガラステーブルに頬杖をついて、灰皿の上、いつのまにか
フィルタ近くまで燃えてしまった煙草を揉み消した。
プリンよりも甘いセックスを教えてやろうと思いながら。

それはちょっとした偶然。
ささやかな幸福。

40: ◆mg9666666Q
07/09/21 23:39:12 0
萌えに任せた乱文お粗末でした
またいつか

41: ◆6uUuUUUuuU
07/09/21 23:42:43 O
テスト

42:名無しさん@ピンキー
07/09/22 00:31:43 O
最 高 で す!!!


43:名無しさん@ピンキー
07/09/22 00:40:03 0
キテタキテタキテタ!!!!
本当にありがとう

(*`皿´)   ミ`<_´;彡早く食っちゃってよ…
(つ_Д_つ♭  ∪∪ )
と_)_)   (_(_⊃

44:名無しさん@ピンキー
07/09/22 00:48:26 0
>いつと比較してるのかはことばにしなくてもわかる、
のとこ、きゅーん!とキた。

45:名無しさん@ピンキー
07/09/22 12:54:20 0
(*´皿`)<ちばぁ、もっとぷりんほしい…

ムラムラミ;`_ゝ´彡oO(もう我慢できねぇ…)

46:名無しさん@ピンキー
07/09/25 23:31:33 O
……(^ω^;)

47:名無しさん@ピンキー
07/09/27 20:33:23 O
┃з・]    (*´皿`)ミ`<_´*彡つ_Д_

┃彡      (*´皿`)ミ`<_´*彡つ_Д_

┃・з・]つ_Д_ _Д_ Σ(`皿´*)Σミ`<_´彡つ_Д_
   _Д_ _Д_ _Д_

48:名無しさん@ピンキー
07/09/30 01:20:32 O
┃з・]ニヤ  (´皿`*)~ ミ`<_´;彡

49:名無しさん@ピンキー
07/10/01 12:13:29 O
( ´,_ゝ`)プッ

50:名無しさん@ピンキー
07/10/02 00:19:33 O
┃=]人(;´皿`)    ミ`<_´;彡

51:前スレ続きチバアベ ◆mg9666666Q
07/10/03 11:14:27 0
前スレの続きでチバアベのほうです

床に膝をつき俯いたまま、俺は遠ざかる気配に手を伸ばすことはできなかった。
生温い空気が音もなく流れて、ドアが開いて閉じる音。テーブルの上、転がったペットボトルは
まだ半分以上中身が残ってる。くそやろう、口の中で呟いた、自分に向かって。
どうしてこう、大事なとこで間違えちまうんだいつもいつも、誰かを傷つけて生きてる。
締め切られた部屋に響く呼吸の音はひとつきり。それがどうしようもなく寂しくて、だけど
どんな音楽だって今の俺を救ってはくれないだろうと思う。
恋、をした。
融け崩れた脳味噌の中、今更芽生えた愚かしい自覚。
いや、違う。恋、ということばでは足りないくらい、俺は彼を欲してる。
音楽だけで我慢しとけばよかったのに、ライブだけで満足してれば済んだのに、
気付いてしまった、どれだけ彼がたいせつなものかって。
蹲り頭を抱えた視界の隅、置き去りにされた銀色のジッポが電灯のあかりを
反射して鈍く光っていた。自分のものじゃないみたく重く痺れた腕を伸ばし、使いこまれたそれを
拾い上げる。温まった金属に火傷したてのひらがひどく痛んだ。

それから?
何も変わらなかった、いや、何も変わってないように見えた、と思う、多分。
スタジオで、新曲のアイディアを4人でかたちにしてく作業はいっそ今まで以上に濃密で楽しかった。
長いツアーのなかで、俺たちは確実に進歩してた。幾つものフレーズが魔法みたく湧き上がり、
それは他のメンバも同じで、セッションを繰り返すごとにひとつひとつの音が重みを増してくのが解る。
どっか壊れちまったんじゃないかって事務所の連中が呆れて笑い出すくらいの集中力。

52: ◆mg9666666Q
07/10/03 11:18:28 0
あっという間に新しいシングルができて、アルバムに収録する曲が決まって、イベントの出演依頼が
舞い込んで、次のツアーの目途も立ち、眠る時間が勿体無いくらいバンド活動は充実、してた。
音楽漬けの日々。俺たちやべぇよ、ってベーシストが笑う。くるってるな、ってドラマーが同意する。
だけど、あの日の記憶、は確かに、俺と彼の間に真っ黒くこびりついてて、何も変わってないように
見えたのは、ただ単純に俺たちが音楽馬鹿だったから。とりあえずスタジオに入れば音楽をつくれる
環境があって、楽器を手にすれば自然スイッチが切り替わる。もしかすると、
俺が気持ち悪いくらい集中してたのはあの日の記憶から逃げる意味もあったかもしれない。

台風が来た朝の河みたく怒涛の勢いで流れゆく日常。時期も良かった、リリースしたレコードは
予想外の売れ行きで、一気に身辺が騒がしくなった。音楽番組のランキングに興味はないけれど、
売れることによって自然仕事の幅は広がり、いっそう自由度の増した音楽に没頭して、
そいつはまあ音楽馬鹿の集団としては当然のことだったから、俺とそいつの間に生じた些細な変化に、
誰も気付かなかった。
気付く余裕なんてなかったように思う。
それはほんと、ちょっとした変化だったし。
例えばセッションの途中息抜きに買出しでも行こうか、ってなったとき。今までは結構リズム隊が
ふたりで出かけることが多かったのだけど、今回は違った。休憩の合図で真っ先に立ち上がるのは
黒尽くめのギタリスト。ちょっと飲み物でも買ってくるわ、って誰にともなく呟いてひとりスタジオを出る。
リズム隊のどっちかがじゃあ俺も、って云って、もうひとりがじゃああれも買ってきてよとか云って、
俺がそれに便乗する。休憩のときも途切れたセッションを惜しむようにギターを爪弾いてることが
多かったのに、あいつだっていつも以上に集中してたのに、わざわざ率先して買出しに行くのは、
多分、俺とふたりきりになるのを避けるため。音楽をつくる、という絶対の目的を離れた途端、
あの日の記憶が濁流みたく押し寄せるから。だから、俺も、スタジオを出る彼の後を追うことは
しない、できない。だって、どんな顔をすりゃいいんだ? 何を云えばいい?

53: ◆mg9666666Q
07/10/03 11:22:36 0
彼との間に生まれたちいさなずれが胸の底で軋みを上げるのは、いちにちを終えて部屋に戻ったとき。
くらやみの中ベッドに蹲り、時間って取り戻せないんだよなぁとか当たり前のことを思いながら俺は
ひとり眠れない夜を過ごしてた。でも、もしあの日に戻れたとして、多分、同じことを繰り返すだけ
なんだろうとも思う。
このままじゃ駄目だって解ってた。でも臆病で卑怯な俺はベッドの上まんじりともできず、
あの日触れた肌の冷えた感触を、口の中に広がった鉄臭い体液の味を、思い出すことしか
できなかった。
そして、限界はやってきた。

「アベくん遅いなぁ」
スタッフと朝の挨拶を交わしながらスタジオの扉を開けた途端、手持ち無沙汰に弦を弾いてた
ベーシストの声にびくり肩が跳ねた。
誤魔化すようにひとつふたつ咳をして顔を上げる。確かに、いつもなら俺より先にスタジオに入って
愛機のチューニングを済ませている丈高い男の姿が見えない。なんとなく、嫌な予感がした。
胸の底広がる真っ黒い不安。睡眠不足の頭がひどく痛む。今日イベントの打ち合わせ
あるんだよな、って責任感の強いリーダーの心配そうな声に、ドアが開く音が重なった。
振り返った視線の先、今にも倒れそうな黒尽くめの姿。咄嗟に名前を呼ぼうと開いた唇から、
だけど声は出なかった。スタッフの間に動揺が走る。血の気の失せた白い顔、苦しげに歪んだ唇。
病的に痩せた身体が頼りなくいっぽ踏み出して、耐え切れず膝を折る。
「アベくん、どうしたの!?」
半分悲鳴に近い声を上げたスタッフの腕に寄りかかり、彼がちいさく咳き込んだ。
「わ、かんね、なんか、急に、」
最後まで云い切る前に咳がおおきくなって、彼と同じくらい青褪めたマネージャが
タクシー呼べ!と大声で叫ぶ。不安定な呼吸音の合間切れ切れに、大丈夫、と繰り返すそいつは
どう見ても大丈夫な状態ではなくて、騒然としたスタジオに緊張が走る。
「タクシーもう直ぐ着きます!」
「いちばん近い病院ってどこだ!」
蹲る彼の傍ら、駆け寄ったリズム隊の、救急車呼んだ方が、いやタクシーのが早い、とか
焦りの滲んだやりとりを聞きながら、俺だけ、動くことができないでいた。頭痛と耳鳴りが
ひどくなって、ふらり平衡感覚が失せる。うすっぺらい身体を支えてスタジオを出て行く
マネージャの背中に縋りつきたい気持ちだった。俺が付いてく、って云わなきゃって思って、
でも、できなかった。身体の内側で膨れ上がった真っ黒い不安が恐怖に変わる。

54: ◆mg9666666Q
07/10/03 11:25:48 0
膝からちからが抜けて、気付けば床の上しゃがみこんだ俺の顔を残ったメンバが不安げに
覗き込んでいた。
「チバ、お前、ひどい顔してんぞ」
「あ、アベくん、は?」
「わかんねぇ、とりあえず病院向かってる」
わかんねぇってなんだよ、って理不尽なことを叫びそうになって、唇を噛む。打ち合わせ
どうしましょうか、と心配そうに呟くスタッフに、それどころじゃねえだろ、と返すベーシストの声も
やっぱり微かに震えていた。
「とりあえず、今は待つしかないって」
ドラマーの力強い腕に引き起こされて、半ば無理矢理ソファに座らされる。
底なし沼に踏み込んだみたく重い身体。心臓が脈打つたび、頭蓋骨が割れるんじゃ
ないかってくらい頭が痛んだ。確かな質量を持った静寂の中、誰も口を開こうとはしない。
痺れた指先で煙草を引っ張り出して口に咥えた。使い慣れたジッポで火を点けようとして
なんども失敗した。沈黙の底、じりじりと石の擦れる音ばかりが響き、見兼ねたスタッフが
100円ライタで火を点けてくれる。そういえば、あいつのジッポまだ部屋に置きっぱなしだな
とかぼんやり思って、ぞくり背中が寒くなった。
このまま彼を喪ってしまったら、
有り得ない、脳内で繰り返し自分に云い聞かせ、ゆっくり煙を吐き出した。
身体に染み渡るニコチンの感覚。ぐらりぐらり不安定に視界が揺れる。
今更、彼なしでは存在できないのだ、バンドも、俺、も。
じわり広がる認識に、今すぐあの真っ直ぐな黒髪に触れたいと思った。
細い身体を抱き締めたかった。汚れた灰皿で煙草を揉み消し、堪らず頭を抱え込む。
肉体と精神をごっそり半分もぎとられたような気分。
そういえばいつだったか記憶は定かではないのだけど、彼と俺はよく似てるって云われたことがある。
勿論、外見の話ではなく、音楽に対する姿勢とかそういう点について。
そのときは全然似てねえよって笑い飛ばしたっけ。そういう云い方はすきじゃない、とか。
そう、似てる、ってのは違う、俺にとってあいつはそんな単純な存在じゃない。あいつにとっての俺も、多分。
互いの不完全な部分を補ってくれる、それこそ、身体の一部みたく。
思った途端胸がひどく苦しくなって目の奥がつんと痛んだ。自分がどれほど彼という存在に
依存してたのか、思い知って涙が出そうになる。

55: ◆mg9666666Q
07/10/03 11:26:39 0
重い空気の中地獄のような時間が過ぎて、その報せはやってきた。
『気胸だそうだ、肺に穴が開いてるらしい』
とにかくいのちに別条はない、携帯電話越し告げられたことばに、張り詰めていたスタジオの
雰囲気が緩む。キキョウ、耳慣れない病名を、唇だけで繰り返した。呆けた脳味噌が
一瞬星のかたちをした花を思い浮かべて、彼には似合わないなとか場違いなことを思った。

どうやって家に帰ったのかはよく覚えていない。気が付いたら部屋にいて、ひとりベッドに
横たわっていた。鈍くなった頭の中をかきまわし、とりあえず今日は解散して、病状を見つつ
今後のスケジュールを決めようってことになったんだっけ、って思い出す。俺が使い物に
ならなくなってるってのは多分、顔を見ればすぐにわかることだったんだろう。

それからしばらく、俺たちは中途半端なオフに入った。ギタリストが気胸で入院した上、
ヴォーカリストまで使い物にならないのだから仕方ない。イベントの日程は迫っていて、
いろいろと打ち合わせしなくてはいけないことがあると解ってはいたのだけど、どうしても
俺は部屋を出る気になれなかった。外界との繋がりは唯一電話だけで、
彼の病状だとか、予定されてたイベントには3人でも出ようと思ってるだとか
そういう情報は全部留守電に残されてた。強引に引き摺り出そうとしないメンバや
事務所スタッフにこころの中で頭を下げながら、見舞いに、行かなきゃな、とか思う。
彼を喪ってしまうかもしれないと思った瞬間の恐怖。
変化を隠してずれを誤魔化して、今はそれでいい。だけどいずれ限界は来る。
今回のことだって、あるいはその、限界、の表れなのかもしれない。肺が破れる
原因ははっきりしてないらしいけど、一説ではストレスだとか不規則な生活習慣に因って
起きるとも云われてるらしいから。
解ってる癖に、俺はやっぱり部屋にこもったまんまだった。
ただベッドの上に転がってレコードも聴かずギターにも触れずひとり天井を見詰めてた。
どこまで俺は卑怯なんだろう。

56: ◆mg9666666Q
07/10/03 11:28:50 0
喉が渇いてキッチンに向かう途中、留守電のランプが点灯してることに気付いた。
再生ボタンを押せばスピーカから流れるメンバの声。
『あー、クハラです、イベントの件だけど……』
メッセージに耳を傾けながらぼんやり眺めたテーブルの上には、あの日から
置きっぱなしの銀色のジッポがあった。
『……ってことで、出て来れそうだったら俺たちはスタジオにいるから』
のろのろとリビングを横断し、ジッポを手に取った。冷えた感触が皮膚の内側を
するどく刺した。
『あと、アベ君が、チバに、イベント出れなくてごめんって』
とうに治ったはずの火傷の痕がじわり痛む。ああ、行かなくちゃ、って思った。
俺は、俺の半身を取り戻しに行かなくちゃいけない。
ジッポをテーブルに戻し、留守電のテープを止めた。

鼻をつく消毒液の臭い。受付を通らず目指す病室に向かった。病院には慣れている。
こういう建物はだいたいおんなじような造りになってるから、然したる苦労もなく目的の
部屋を探し出すことができた。
躊躇いはもうなかった。
個室の扉をノックもせずに開ける。
ベッドの上、上体を起こした彼が不躾な訪問者にゆっくり顔を振り向けた。一瞬の静寂。
病院に不似合いな黒いシャツを着た身体はいっそう細くなったように見える。
「久しぶり」
自分でも落ち着いた声が出せたと思う。無機質な表情のまま、そいつはちいさく頷いた。
どういう顔をしたらいいか解らないとき、彼は決まって全ての表情を放棄する。愛想笑いとは
無縁に、まるで相手を拒絶するみたく。そんなだから、ともだちができないんだぜ。

57: ◆mg9666666Q
07/10/03 11:31:19 0
ぎこちない沈黙は、耳に痛い。
そいつ以外白く統一された部屋の中、いっぽ足を踏み入れる。扉の閉まる音を背中で聴く。
近づくごとに強張る肩のラインを眺めながら、床頭台に手土産の小説本を置いた。
内容はよく覚えていない。どうせ彼は活字を読まないから、中身なんてなんでもいいんだ。
「今まで来れなくてごめん」
ベッドの傍ら、立ったままで口を開いた。返事はない。いつのまにか伏せられてしまった
真っ黒い目はシーツの上投げ出された自分の指を食い入るように見詰めている。
笑ってしまいそうなくらい緊張してた。初ライブのときみたいだって思ってほんとに笑いそうになった。
白い頬に影を落とす長い睫を眺めながら、重たい沈黙を蹴破るように声を放つ。
いちど喋るのをやめてしまったら多分、俺はまた卑怯な臆病者に逆戻りしてしまうだろうから。
「あの日のこと、俺、反省はしてるけど、後悔はしてねぇから」
うすい瞼がいちど瞬くのが見えた。
「俺、アベくんのこと、ほんとに好きだから」
言葉を飾るのは苦手だ、嘘なら幾らでも吐けるけど。
ざらざらの声で俺は格好悪いことばを吐き続ける。
伝えたいことはひとつだけ。俺にはお前がどうしようもなく必要なんだってこと。
「気持ち悪いかもしんないけど、こういうのって自分じゃどうしようもできねぇし、
やめようと思っても無理だろ」
「、チバ」
「俺は、アベくんが好きだ」
眦の切れ上がったふたつの目が俺を見た。
「愛してる」
白い頬に一瞬、怒りとも恥じらいともつかない赤色が差す。すぐにふかく俯いてしまったから
見えなくなってしまったけど。
「アベくんのジッポ、預かってるから、取りに来いよ」
ひといきに云い終えて、踵を返した。云うべきことは全部云ったと思う。これで嫌だと云われたら
それまでだ。俺はようやく手に入れた半身を喪って、もしかしたらバンドも、続けていけなく
なるかもしれない。それでもよかった。そもそも、あの日の記憶を引き摺って中途半端な気持ち
のままやってけるような関係ではない。ドアノブを握り締めたてのひらはもう痛まなかった。


58: ◆mg9666666Q
07/10/03 11:32:16 0
--------------------

萌えどころなくてごめん
長々とスレ汚しつつ、つぎで終わると思うので
またいつか

59:名無しさん@ピンキー
07/10/03 13:47:38 O
ネ申!!!!
相変わらず言葉の並びや心情の描写が素敵で泣きました。

60:名無しさん@ピンキー
07/10/03 17:37:50 O










( ´,_ゝ`)プッ



61:名無しさん@ピンキー
07/10/03 17:55:20 O
最近妙なの沸いてんね

62:名無しさん@ピンキー
07/10/03 18:17:54 0
>>58
いい!!!!!
良いです最高です。
ゆっくりじっくり読んでしまう。
ありがとうございます。

63:名無しさん@ピンキー
07/10/04 00:00:40 0
チバアベは荒れるもと?

64:名無しさん@ピンキー
07/10/04 00:12:24 O
ありがとう神!!!!!!
神こそ体の具合はどうなのか…
マターリ待ってます。無理しないでくだちい。

65:名無しさん@ピンキー
07/10/04 00:47:21 0
>>63
いいえ
SSが投下されるとageたくなる人が関連スレを見張っているみたいです

66:名無しさん@ピンキー
07/10/04 01:09:08 0
>63
チバアベのせいにするの(・A ・) イクナイ!
なんでもエラアベに持ってく流れに辟易してる人間もいるってことで。

67:名無しさん@ピンキー
07/10/04 01:26:27 O
アベ菓子ならなんでも美味しいので
どれに偏っても辟易なんてしないよ~
菓子スレあげて回ってるのくらい皿皿と流してしまえ

68:名無しさん@ピンキー
07/10/04 01:39:05 O
>>66さんのレスもなんか(・A・)イクナイ!
でもチバとエラでアベの奪い合いハァハァ(*´Д`)

(*`皿´)(・ω・`*)<その隙に…
(つ旦と) (つ旦⊂)
と_)_) (_(_⊃

69:名無しさん@ピンキー
07/10/04 01:40:57 O
>>66さんのレスもなんか(・A・)イクナイ!
でもチバとエラでアベの奪い合いハァハァ(*´Д`)

(*`皿´)(・ω・`*)<その隙に…
(つ旦と) (つ旦⊂)
と_)_) (_(_⊃

70:名無しさん@ピンキー
07/10/04 01:54:58 O
重いと思ったら二重やってしまった

      ((((
    ο(・ω・`*ο
ミ*`_ゝ´(*`皿´*)・ε・*=]
./⌒二つ⊂二  二つ⊂二⌒\

ハーレムハァハァ∥*´Д`∥

71:名無しさん@ピンキー
07/10/04 02:36:49 0
>>70
なんで馬鹿犬がハァハァすんだよw

72:名無しさん@ピンキー
07/10/04 05:01:32 0
>>mg9666666Q氏
アベチバとウエチバ両方書くから変なのが湧くんだよ
どっちかしか好きじゃなくても透明あぼーんできないし
どっちかだけに決めたら?

73:名無しさん@ピンキー
07/10/04 05:13:35 0
ごめん、チバアベとウエアベの間違い

74:名無しさん@ピンキー
07/10/04 06:53:55 O
>>72
アベチバくるといつも刺のあるレスつける人だよね?
ここはあなただけのスレじゃないから。
見ていて不快になるような事は書かないで下さい。

75:名無しさん@ピンキー
07/10/04 06:59:31 O
間違えた
チバアベだwww

76:名無しさん@ピンキー
07/10/04 07:05:01 O
>>72
そういう問題じゃないよ。職人は好きに投下するだけ。
ちゃんと始めにどっちか書いてるんだし、ダメな人は確認したらいい。
投下されてるだけでダメだという人は菓子スレ向いてないよ。
菓子系カオス楽しもう。
みんな違ってみんなハァハァみんな(・∀・)イイ!!

77:名無しさん@ピンキー
07/10/04 07:11:21 O



( ´,_ゝ`)プッ





78:名無しさん@ピンキー
07/10/04 07:46:32 0
ていうか、チバ関係は結構荒らしが来やすいんだよね
真ん中スレの住人は慣れてるよ

79:名無しさん@ピンキー
07/10/04 07:46:31 O
>>58
続きwktkで待ってます

アベが血迷って金髪にしたの肺気胸の前だっけ?

80:名無しさん@ピンキー
07/10/04 07:47:32 0
>79
後だよ~
ギヤツアーのファイナル前だったから

81:名無しさん@ピンキー
07/10/04 07:52:59 O
荒らしというか「鰓アベしか認めないっ!」って人が一人で頑張ってるだけじゃ…

ageる人は定期的に来るから「またここ見つけて浮かれてる人がいるw乙。」くらいにしか思わなくなった

82:名無しさん@ピンキー
07/10/04 08:22:16 O
>>79
金髪アベは見た目の凶悪さに磨きかかって興奮したw

83:名無しさん@ピンキー
07/10/04 08:24:50 O
スルースキル低いレスがあるとカレースルー汁!ってレスつけてしまうのが
我ながらまだまだ未熟だなと思うます

84:名無しさん@ピンキー
07/10/04 08:29:09 O
アベモテモテで幸せ(*´ω`*)

85:名無しさん@ピンキー
07/10/04 09:34:05 0
チバアベの自分にしてみれば、この世の春って気分だよ!
逆が強くて今まであんまり職人さんがいなかったから
mg966...氏には頑張ってほしい!

てか、チバってアベのこと大好きだよね
クラブでいちゃいちゃしてるところ目撃されすぎw

86:名無しさん@ピンキー
07/10/04 09:41:13 O
(*`皿´)y-~~

87:名無しさん@ピンキー
07/10/04 10:01:50 0
フトツ愛されすぎだよフトツ

88:名無しさん@ピンキー
07/10/04 10:38:03 O
>>81
他スレにも来てるし荒らしたら鰓アベの話だって出来ないし
鰓アベどうこうじゃないと思う
スルースキル低くてごめんw

89:名無しさん@ピンキー
07/10/04 10:39:56 O
友達少ないのに愛人セフレ多いとかフケツです><*

90:名無しさん@ピンキー
07/10/04 10:47:49 O
ちゃんと並んでね~>(*`皿´)  ミ`<_´彡・ω・`)<_`∥・ε・=]゚ё゚ )

91:名無しさん@ピンキー
07/10/04 10:52:58 O
>>88
一人で頑張ってる人
ageる人

これ同じ人じゃなくて別人と解釈して。
説明悪くてスマソ

92:名無しさん@ピンキー
07/10/04 11:03:29 O
(`皿´)ノーマル

 ヽ///
(`皿´)キンパツ

ξ`皿´ξチン○パーマ


エロ本ゴッジャズのアベがチ○毛じゃなかったら
もう三杯飯が食えたのに(;´Д`)ハァ…

93:名無しさん@ピンキー
07/10/04 12:31:38 O
>>90
∥;´_ゝ∥[・ε・=#]<なぜお前が俺より先に

なぜお前まで>[#=.・з・](゜ё゜;)

94:名無しさん@ピンキー
07/10/04 13:32:24 O
前菜=ミ`_ゝ´彡(´・ω・)∥´_ゝ∥

メインディッシュ=[ =.・з・]

デザート=(゜ё゜)

95:名無しさん@ピンキー
07/10/04 14:06:43 O
前菜4Pかよ

96:名無しさん@ピンキー
07/10/04 14:23:30 O
>>92
チン毛じゃなかったら発禁レベルにエロがすぎるw

97:名無しさん@ピンキー
07/10/04 15:39:08 0
ちん毛のお陰でエロさ減とは

98:名無しさん@ピンキー
07/10/04 22:36:21 O
フトツ禁断症状でコオロギのDVD買ってしまった…
相変わらず声高いよ
ステージでは鬼だしギャップがたまらん

99:名無しさん@ピンキー
07/10/04 23:07:33 0
喋ってたんだ…
アキオばっかり映ってるもんかと思った

100:名無しさん@ピンキー
07/10/05 01:03:50 O
>>99
キス待ちのRec風景がちょこちょこ入ってて、そこでアキオと話してる&笑ってる

キス待ち ライブ映像は腰の動きが軽くAVよ

101:名無しさん@ピンキー
07/10/05 01:23:34 O
>>100
ありがとう!
見たいなー最近アベ不足が甚だしいから買おうか…orz

一瞬アベのキス待ち顔映像があったのかと思って焦った

102:名無しさん@ピンキー
07/10/05 01:40:23 O
>>99
今まで買わずに居られたことがスゲーヨ

103:名無しさん@ピンキー
07/10/05 03:39:40 0
自分も実は買っていない
キス待ち顔映像あったら即買いだったけど

椅子に座ってのけぞってるイキ顔画が見当たらないorz
チン毛洗面台で我慢するか(´;ω;`)

104:名無しさん@ピンキー
07/10/05 05:10:28 O
キスDVDはフラゲして暫くは見まくったよ~
スタジオでのアベがいちいち可愛いしライブ映像ではエロいし
>>100の言うとおり、腰の動きが(*´Д`)ハァハァ
表情も(*´Д`)ハァハァ

105:チバアベ続き ◆mg9666666Q
07/10/05 07:00:48 0
変な流れにしてごめん
次で最後っていっときながらやたらと長いので先に前半落とします


それから俺はまた、音楽漬けの日々に戻った。あいつが倒れる前みたく。
イベントに出演し、雑誌社の取材を受け、レコードとツアーのプロモーションで全国を巡る。
ようやくスタジオに姿を現した俺を、メンバもスタッフも責めることはしなかった。
チバってほんとアベくんのことすきだよね、とか、仲良く寝込むなよ、とか冗談みたく笑われただけ。
そういうからかいのことばに俺は決まってこう返した。
「そうだよ、俺、アベくんいねぇと駄目だもん」
大真面目に呟く俺に、たいていの奴は呆れ笑いをおおきくするんだけど、気にならなかった。
それは紛れもない事実だったから。
病院を訪れることもしなかった。わざわざ行かないでも、病状くらいなら自然と耳に入ってくる。
自分に残されてるのが、待つ、ということだけなんだってのは頭の悪い俺にもわかってた。
不安は、勿論、あったよ。世間一般的にみて、俺の賭けはそう分のあるものじゃない。
拒絶される確率のが高い、って、そりゃそうだ、男に愛してるって言われて受け容れる
男ってのは多くないだろ。同性同士で欲情してそれが当たり前になっちまったら、遠くない未来
人類は絶滅する。
あなた、それって、きちがい沙汰よ。
脳味噌に残った女の声。もしもういちどそう謗られたとして、今の俺ならきっとこう答えるね。
あ、そう。
きちがいで構わねぇよ。
俺にとっちゃあいつひとりの存在が、地球の未来とかよりはるかに重要だし。

ツアーの打ち合わせを終えたある日、部屋に戻った俺を、いつかみたくドアの前
蹲る黒色が待っていた。エレベータの扉が開く音に、遠目にもはっきりわかるくらい
おおきく肩を震わせて、コンパクトに折りたたまれた身体がさらにちいさくなる。

106: ◆mg9666666Q
07/10/05 07:03:39 0
平素から、彼は膝を抱えて座るのを好んだ。まるで長すぎる脚や貧相な身体つきを厭うように。
その姿は外敵に怯えて身体を縮こめるけもののそれにちょっと似てる。不用意に近づけば
毛を逆立てて威嚇されるんじゃないかって思う。だらしなくソファに腰掛けて、神様が酔っ払って
デッサンをくるわせちまったみたいな両脚を贅沢になげだしてるときの迫力とは正反対。
触れるのを躊躇わせる、という意味でなら、同じだけど。触らないでくれ、って全身で叫んでる。
そうやって彼は今まで、幾つ、差し伸べられた手を拒んできたんだろう。
びっくりするくらい、俺は、落ち着いてた。
エレベータを降りて、電灯のあかりを拒絶する黒色の前に立つ。
「そこにいられると、入れないんだけど」
あの日と違うのは、アルコールの臭いがしないことだけ。
ぎりぎりと軋む間接の音が聴こえそうなぎこちなさで、そいつが立ち上がった。
入院している間に伸びた長い前髪のせいで、その表情は窺えない。顔が見えなくて良かった
と思う。自分がいつ、この冷静を手放してしまうか、俺自身にもわからなかったから。
細い身体がいっぽ横にずれて、ドアの前を空ける。ドアノブに鍵を挿して、試すように俺は云う。
「ジッポ、取ってくるから、待ってろよ」
扉を開いた俺の腕を、白い指が、掴んだ。振り返れば、切羽詰った色のふたつの目が見えた。
ことばを知らないいきもののように、真っ直ぐ俺を見詰める黒。磨きこまれた鏡みたいな眼球。
あれからまた肉の削げてしまった頬に、胸が苦しくなる。
痛みを伴うその感情が、愛おしい、って名前だってこと、俺はもう知っている。
真夜中過ぎの空気はすこし湿って静かだった。血の気のうすい唇が何かことばを発しようとして
果たせず、ただ、きつく、食い縛られる。無愛想な廊下に響くふたつの呼吸音。ちょっとずれて、
たまに、重なる。ゆっくりと手を伸ばし、俺の腕を掴んだ指に触れた。冷えた温度に、
肋の内側がきゅってなった。ことばは、ない。俺が触れた場所から、おおきな手に、じわり力がこもる。

107: ◆mg9666666Q
07/10/05 07:04:38 0
「アベくん」
低めた声で名を呼べば、泣きそうに歪む端正な顔。
気付いたときにはもう、折れそうに細い腕を掴み、彼の身体を扉の内側引きずり込んでた。
そんな目で見るなよ、掠れた喉で囁く。そんな目で見られると、我慢できなくなる。
マンションのドアに押し付けた身体は骨張って硬い。抱き締めたらばらばらになっちまうんじゃ
ないかとか馬鹿げたことを思っちまって、どうしようもなく涙が出そうになった。
自慢になるどころかみっともないのであまりひとに云ったことはないのだけど、俺はすぐに
泣いてしまうほうだ。昔から。音楽はもちろん、わりと低俗な映画や朝の情報番組の
ちいさなコーナーにすら狙い通り泣かされて、さらには、冷蔵庫のモーター音がなんだか無性に
悲しいってだけで涙が出たりする。生まれつき、涙腺がひとよりちょっと柔いのかもしれない。
マイクをマイクスタンドにぶっさそうとして指を挟んじまったときは泣かなかったけど、
ライブのラストで腕を突き上げながら泣いてる不良少年を見て、ステージを降りた後
ちょっとだけ泣いてしまったこともある。そんな俺が、たいせつな奴が泣きそうな顔してるときに
平静を装えるはずもなく、さっきまで危ういバランスを保ってた落ち着きはもう雲散霧消、
向かい合わせに立つ彼の肉のうすい胸に額を押し付け、みっともない嗚咽を堪えるしか
できなくなる。
「チバ、」
苦しげな声が、俺の名を呼んだ。
皮膚の上からでもはっきりわかる貧弱な肋骨の輪郭が、ゆるく膨らんで、萎む。
それだけのことでもう、駄目だ。内臓が引きちぎれるんじゃないかってくらい
しあわせで、理性って何、とか思う。
「アベくん、好きだ」

108: ◆mg9666666Q
07/10/05 07:07:11 0
油断すれば嗚咽交じりになるぎりぎりのとこで、すきだ、ってただそれだけを繰り返す。
彼の胸に顔を押し付けたまま、がむしゃらに掴んだ細い指。バンドの楽しさを思い出させて
くれた、ギタリストの手。普段触れられることを頑なに拒むその繊細な器官は、
まるでそれを待ってたように自然に俺の手を受け容れる。この手に触れられるものが
ギターと俺だけだったらいいのに。浅はかで頑是無い願い。するどい轟音を響かせ俺を生かす
長い指を独り占めしたくて仕方なくなる。いっそ握りつぶしてしまおうかと思った。
そんなことできやしないのに。
彼の尖った鼻先が俺の髪をかきわけて、匂いを確かめるみたくふかくひとつ息を吸う。
「抱けよ」
頭のてっぺんに落ちてきた囁きを、一瞬理解することができなくて脳味噌が白くなった。
そのときの俺は手の中の華奢な指先を折らないように握り締めるので精一杯だったから。
「、何」
返事はなく、ただ、自由な方の手が、ゆっくり、俺の背中を抱き寄せた。
なにかを確かめるみたく慎重に、神聖な儀式めいたやさしさで。
最後の理性を振り絞り、掠れきった喉を開く。
「いいの」
「いい」
「前みたく、途中で止めらんないよ、いいの」
「いいから」
渾身のちからでふたつの身体の触れ合った部分を引き剥がした。
見上げた顔は不思議な穏やかさをたたえてて、ああそういえばこいつは俺より年上だった
なあなんてことを今更思う。くらやみの中ふたり。身体の隙間を埋めるように、
不安定に高くてざりざりした声が響く。

109: ◆mg9666666Q
07/10/05 07:09:05 0
ずっと、考えてた。目と目を真っ直ぐ合わせたまま彼が云う。俺は、お前がいいよ、
お前じゃなきゃ駄目なんだと思う。不器用なことばは春の雨のように柔らかく、俺の内側に
しみこんでいく。手を伸ばした。指先で触れたさらさらの髪は冷たく、でも
このあいだと違って拒まれてる感じはしなかった。かたちのいい後頭部に手を添えて
引き寄せた顔。眦の切れ上がったふたつの目が、ほんの一瞬、痛みを堪えるように細められる。
呼吸の混ざる距離、俺が先に目を閉じた。
爪先立ちしなくちゃいけないキスは、生まれて始めての経験で、だけど唇に唇が触れた
瞬間、そんなことはもうどうでもよくなる。かわいてささくれた粘膜をなんどか重ねて、
うすく目を開けば、俺を見詰めるそいつと目が合った。ぼんやりしたやみの中、
澄んだ白目がこわいくらいひかってて、目を離せなくなる。
視線を絡めたまま、湿らせた舌先で唇を割った。細い呼吸が皮膚を掠めて、腹の底
膨れ上がる熱は純粋な欲望。にんげんっていきものはアルコールと甘いものとセックスみたいな
音楽には抗えない。そして、くらやみの中かわすキスは砂糖菓子よりも甘い。
角度を変えてそいつの頭を引き寄せた、もっと深く繋がりたかったから。
舌に舌を絡めて粘度を増した唾液を混ぜる。湿った音が鼓膜を撫でる。
呼吸をする暇を惜しむようにそいつの粘膜を味わう俺の舌はまだちょっと震えてて、
初めてセックスする高校生みたいなおとなげないキスをしてる自覚はあったけど、
こういう本能的な行為におためごかしのテクニックなど邪魔なだけだろ?
おおきな手が俺の歪んだ背骨のかたちを確かめるように、ゆっくりゆっくり背中を撫でる。
整った歯列を丹念に舐め上げて、唇を離したときにはもうとっくに息が上がってた。
ライブのときと同じだ、ふたり揃って荒い呼吸を繰り返すたび、俺にはこいつが必要だって
心臓が叫ぶ。彼の生み出す轟音に内側から引き裂かれて、そうしてようやく声を放てる。
俺の声が彼を生かし、彼の音が俺を生かす。

110: ◆mg9666666Q
07/10/05 07:10:06 0
見詰め合ったままの目はけものじみた情欲に濡れていた。
「アベくん、すごい目してる」
俺のことばにひとつおおきく息を吐いて目を伏せたそいつの、うすい瞼に唇を押し付ける。
湿った粘膜をくすぐる睫の感触が気持ちいい。瞼ごし眼球のかたちを舌先で辿れば、
背中にまわされた腕のちからがひときわつよくなった。
「ベッド、行こう」
それだけ云うのが精一杯だった。
細い腕を引き、リビングを横切って寝室の扉を開ける。
脱ぎ損ねた靴の底が床を叩いて硬い音を立てた。
もつれたようにふたりベッドの上倒れこむ。狭い部屋の中スプリングの軋む音が響く。
乗り上げた身体は思ってた以上に細く脆そうで、うっかり押し潰してしまうんじゃないかって
心配になった。手を伸ばし、ベッドサイドの電灯を点けた。唐突なよわいひかりに、
猫みたくつりあがったそいつの目がきゅっと細められる。くっきりわかれた白目と黒目の
コントラストはつくりものじみたうつくしさでああなんか美味そうだなとか、変態じみたことを思う。
「全部、俺のだよね」
穏やかな灯りに照らされて確かめるように囁けば、ぬるりひかるふたつの目が戸惑ったように
瞬きを繰り返した。
「アベくん、俺のものに、なってくれんだよね、全部」
こどもじみた要求に、そいつが喉の奥で笑う。
そんな呆れた顔するんじゃねえよ、って唇を尖らす俺は、我ながらこどもじみてる。
「ずっと俺の隣にいてよ」
いじけた顔を骨の浮いた胸に押し付けて云った。やさしい笑いの振動が頬に触れる。
音になる寸前、ぎりぎりまで押し殺されたその笑い方を、すきだって思う。

111: ◆mg9666666Q
07/10/05 07:12:17 0
「全部やるよ」
傷ついた肺のうごきを鼻先に感じながら彼の声を聴く。
「全部やるから、お前はずっと、俺の横で歌ってろ」
繋いだままの指先を引き寄せて爪の先にキス。咄嗟指を引きかけるのを赦さず、
痩せた身体を押さえ込んで、そのまま指先を口に含んだ。彼をかたちづくる
部品の中で俺がいちばん好きなもの。
「っ、ちょ、チバ、嫌だ」
「駄目だよ、アベくん、やめねっつっただろ」
乳離れしたばかりの子犬みたく、硬い弦を押さえる長い指を舐りながら囁く。
口の中、舌先から逃げようともがくギタリストのいのちは、何故だかすこし甘い気がした。
彼の右手が俺の肩を掴む。今この瞬間、ほんのわずか顎にちからをこめるだけで、
俺はこいつのいちばんたいせつなものを奪うことができる。肩を掴んだ手が怯えたように爪を立てた。
構わず、驚くほどかたちのいい指先を吸い上げて、爪から指の股まで丁寧に舐め上げる。
俺の肩に縋りつくおおきな手が怯えの色をなくすまで、なんども、見えない所有権を
刻み込むみたく。頬に触れた胸から聴こえる心臓の音は速度を増して、
いつのまにか、肩を掴んだ指先の震えは止まってた。
唾液塗れの左手をそっとシーツの上に置き、上体を起こす。
遠ざかる体温を惜しむようにちいさな喘ぎが空気を揺らした。すっかりちからを
失った右手がベッドの上に落ちる軽い音。
俺を見上げるそいつの目はとろり焦点がぶれて、溢れかけた熱で潤んでる。
多分俺もおんなじ目をしてる。
身体をずらし、だらり投げ出された長い脚の横に膝をついて、黒いブーツの紐を解いた。
靴下ごと引っこ抜いたそれをベッドの下に放る。

112: ◆mg9666666Q
07/10/05 07:13:22 0
「チバ」
「何」
「自分で脱ぐから、ちょっと、待って」
「脱がしてやるよ」
「嫌だ」
ブーツを両方とも床に放ってから、いつの間にか自分でシャツのボタンを外し始めてた
そいつの手を叩いた。はっきり欲情した目が俺を睨む。その目は、反則だと、思う。
なんかこう、背骨の下のほうがぞくぞくする。
「嫌だっつーの禁止な」
理不尽な命令にそいつは、脱がされんの好きじゃねぇんだよ、と不満げに唇を尖らせる。
首筋からはだけた胸元にてのひらを滑らせれば、頑固なこどもみたくしかめ面で
首を横に振るもんだから、なんかもう、似合わない仕草に笑ってしまう。
「手間かけさせんなって」
笑いながら軽い身体を引き起こし、はだけたシャツに手をかける。性懲りもなく
文句を吐き出そうと開かれた唇は唇で塞いでやった。中途半端に潰れた声が粘膜の
間で柔く融ける。ひとつひとつ丁寧にボタンを外しながら、俺はこいつと出会ったときのことなんか
思い出す。雑踏の中頭ひとつ飛び出した黒尽くめの男。こんなに長く一緒にやってけるって、
あんときは想像もしてなかった。こりゃでかすぎるだろ、とか思いながら、ひょろ長い身体をしばらく
遠目に眺めてた気がする。俺の視線にそいつが気付くまで。声をかけたのはどっちが先だったっけ。
長すぎる付き合いのせいで幾分記憶はうすらいでしまったけれど、安い貸しスタジオで
初めて一緒に音を出したとき、童話に出てくる猫みたく唇の両端をつりあげた彼が
いい声だね、って云ってくれたのは、よく覚えてる。

113: ◆mg9666666Q
07/10/05 07:16:05 0
ボタンを全て外し、骨張った両肩からシャツを落とす。
剥き出しになった両腕が俺の背中にまわされる、まるで縋りつくように。
そのままゆっくりベッドに倒れ込んで、胸と胸を合わせた。お互いあまり肉がないもんだから
骨同士がぶつかってちょっと痛い。だけど肋骨の内側脈打つ心臓の鼓動がずれては重なって、
そんな微かな刺激だけで脳味噌が融けそうになる。

こいつが今俺のそばで呼吸をしてる、それがどんなにしあわせなことか、

ブラックジーンズの前を寛げて、下着ごと長い両足から引き抜いた。背中を軽く
叩かれて唇を離すと、かすれ始めた声でそいつは云う、お前も脱げよ。一方的に愛撫を
施される居心地の悪さからか、長い睫は伏せられていた。赤らんだ頬にキス。
それから、お言葉に甘えて手早く服を脱ぎ捨てた。ふたつの身体を遮る境界線はひとつでも
すくないほうがいい。横たわるそいつの上、剥き出しの肌を重ねるようにゆっくり覆い被されば、
尖った肩が緊張に強張るのがわかった。
互いの裸なんてとっくに見慣れたはずなのに、馬鹿みたく欲情するのはどうしてなんだろう。
触れるだけのキスを繰り返し、右手で肋のういた胸に触れる。皮膚の上からでも
骨の数をかぞえられそうなくらい痩せた身体。なんだか自分がとんでもなく
ひどいことをしてるんじゃないかって気持ちになりかけて、だけど、そいつの腕が
背中にまわされたから、やめようとは思わなかった。青白い首筋にキスを落とす。
俺の肩甲骨の上、細い指が跳ねる。なめらかな肌に唇を滑らせて、銀色のピアスごと
柔らかな耳朶を口に含んだ。
「んっ、」
胸を撫でるてのひらの下、こぼれかけた声を飲み下した肺がちいさく震える。

114: ◆mg9666666Q
07/10/05 07:17:11 0
「声、出せよ」
わざと耳の軟骨に歯を当てて囁いた。返事はない。ほんと、頑固な奴。
耳から首筋へ柔く皮膚を食みながら、刺激に硬くなり始めた乳首を指先でつまんだ。
全身を震わせて、彼がおおきく息を吐く。肋の上申し訳程度に存在を主張する突起を
捏ね回せば、背中にまわされた右手が俺の髪を掴んだ。ちからなく引き剥がそうと
するのに構わず、もう片方の乳首を舌先で舐め上げる。
「う、ぁ……っく」
声ごと呼吸を噛み締めて彼が呻く。
「声出せって、後で辛くなっても知らねえよ?」
乳首に唇を押し当てたまま、云った。無駄だろうなって思いながら。
予想通り、頑固な男は俺の髪を離したおおきな手で自分の口を塞いだ。
どうやら意地でも声は出したくないらしい。男同士で恥かしいも何もないだろうに馬鹿だな、
って思う。まあ、そういう馬鹿な仕草のひとつひとつに煽られる俺は多分、
もっと馬鹿なんだろうけど。
空いた手で平らな腹を撫で下ろし、硬くなり始めたそいつの性器を握りこんだ。
嫌悪感も違和感もなかった。壊れてる、って実感。常識とか理性とかそういう
腥いしがらみはもちろん、本能すらも裏切って、暴走する青い感情。
長い脚がシーツをぐしゃぐしゃにしながら膝を立てる。攣れた長い足指が
そいつの脚の間膝をついた俺の脹脛をかすめて、ぞっとするような快感が走る。
俺が施す行為のひとつひとつが彼の中で快感に変わっていく。こわいくらい素直に。
実際あんまし余裕はなかったんだけど、急くのが勿体無い気がして、ふかい呼吸で
内臓を焦がす感覚を逃がしながら、てのひらの中、自分のとほとんどかたちの
違わないその器官をゆっくりと扱いた。

115: ◆mg9666666Q
07/10/05 07:18:24 0
「、チバ」
「ん?」
「ッ、早く、しろよっ」
「嫌だね」
血の色を増した乳首から口を離し、手の動きは止めないで俺は云う。
「俺、ずっと、待ってたんだから」
てのひらの中、直接的な刺激にみるみる勃ち上がる性器。動物の雄として抗えない快感に、
彼は両の腕で顔を覆い身をよじる。白い胸の下のほう、うき上がった肋骨の隙間、
ちいさな赤い傷口に唇を這わせた。血の味がするかと思ったけどさすがにもうそれはなかった。
いつもひんやりと冷たい肌は熱を孕みうっすらと汗ばんでいる。
「アベくん」
かすれた声で名前を呼んだ途端、陰茎をすり上げる俺の手をぬるりとしたものが伝った。
それが彼の漏らした先走りだと気付いた瞬間に、頭の奥がかっと熱くなる。
顔を上げれば、細い腕の隙間から見える、上気した頬。
「アベくん、顔、見せて」
乳首を嬲っていた手を離し、細い両腕をひとまとめにシーツの上押さえつける。
もがくちからは冗談みたくよわい。野良猫に似た目が咎めるように俺を睨みつけて、
だけど性欲に塗れたそれにいつもの迫力はなかった。こうして見ると彼はほんとうに
端正な顔立ちをしてる。そりゃあ女が絶えないわけだ。今まで何人の女を抱いて
きたんだろうと思って、だけど過去の女の影に嫉妬の念はまるで湧かなかった。
こいつの女に対するフラットさは誰よりよく知ってるから。こいつが今まで女としてきた
行為と、今俺とやってることはなんつーか根本的に、違う。
「こっち見て、アベくん」
名前を呼ぶたび手の中の昂ぶりがおおきく脈打つのに、俺はもう気付いてた。

116: ◆mg9666666Q
07/10/05 07:20:27 0
お前、ほんと、俺の声すきだよな。喉の奥しあわせな振動を押し潰す。
俺の命じたまま、ぶれかけた焦点を必死で繋ぎとめる硬質な黒。うすやみの中でひかる
濡れた白目がきれいだ、って思う。
「きもちいい?」
垂れ落ちたぬめりを空気と混ぜ合わせわざと卑猥な音を立ててやれば、
彼は不躾な視線から逃げるみたく、自分の細い二の腕に鼻先をこすりつけた。
俺の手のうごきに合わせ、忙しなく喘いではきつく唇を噛み締める。こういう顔するんだな、
って思う。普段は何が起きたってマイペースに涼しげな表情を崩さない癖に。
些細なことではしゃぎまわる俺やリズム隊を、ちょっと離れたとこから楽しげに眺めてる癖に。
音楽にしか本気にならないそいつが俺の下で余裕をなくしてる姿は、どうしようもなく
劣情を煽った。
「イっていいよ」
耳朶に呼吸が触れるちかさで、云ってやる。汗ばんだ頬に真っ直ぐな髪をはりつかせ、
そいつはよわく首を振る。濡れた指先で括れた部分をぐるりとなぞり、生温い体液を
溢れされるちいさな穴を爪の先で抉った。なんども噛み締められて赤くなった唇が
ひときわおおきく息を吐き、細い身体がシーツの上で反り返る。跳ね上がった脚が
圧し掛かる俺の脇腹を蹴りつけた。
「だ、駄目、ッ、ぁ!」
張り詰めた屹立がひくひくと震えて、だけどそこは普段の彼そのままの頑固さで
逐情を拒む。早くとか駄目だとか、注文の多い男だ。制止のことばに耳を貸さず
ちいさく痙攣を繰り返す尿道口を指の腹ですり上げた。敏感な部分をぬるぬると往復する
指先に、呼吸を喉を詰まらせながらそいつが身を捩らせる。おおきく開かれた唇から覗く
舌の鮮やかな赤色。

117: ◆mg9666666Q
07/10/05 07:21:04 0
「……っく、やめ、ろ!」
細くて尖った膝がなんどもちからなく脇腹を蹴るから、苦笑して手を止めた。
「何? 何が駄目なの」
宥めるように耳元キスを落とせば、そいつは眦を赤く染めた目で問いかける俺を見上げ、
喘ぎすぎてかわいてしまった唇を開く。
「……せ」
「え?」
「、手、離せ」
乞われるままに両の手を離し上体を起こす。よわい灯りに照らされたベッドの上、
ほんのり赤味を帯びた肌。忙しなく上下するうすい胸。限界まで張り詰めて濡れた性器。
あまりの淫蕩さに喉が鳴った。視覚から、犯されていく感じ。
さっきまでおさえつけられてた彼の腕が、温い空気の中をゆっくりと滑る。
「触ってばっか、いるんじゃ、ねえよ」
不安定に揺らぐ声で切れぎれにのたまいながら、きれいに爪を切り揃えた指先が、
俺の性器に触れた。濡れた感触が広がって、夢中で気付かなかったけど、自分が相当
やばくなってたことに気付く。
「……っ」
呻き声が漏れた。触れた陰茎の熱に、一瞬怯えたように離れかけた指を掴む。
上目遣いに俺を見上げるふたつの目。
「やべえよ」
どうしようもなく息が上がる。
「いっかい、イこう」

118: ◆mg9666666Q
07/10/05 07:22:53 0
細い指先を捉えたまま注意深く腰を落とし、熱に熱を重ねた。筋のういた首筋が
切なげに反り返る。くしゃくしゃに乱れた髪がシーツをかすめるかすかな音。
逃げようともがく右手を強引に引き、重なった陰茎を握らせて、細い指の上から
しっかりと押さえつけた。
「、う……ぁッ」
喉を痞えさせながらそいつが喘ぐ。濡れた亀頭をこすり合わせるように腰を揺らした。
静かな部屋に生温く湿った音が響く。いなづまみたく背骨を突き上げる快感。
解放された左手を伸ばし、彼が俺の身体に縋りついた。引き寄せられるまま上体を
傾けて汗ばんだ首筋に顔を埋めれば、背中這い上がった長い指が俺の髪を
ぐしゃぐしゃにかきまわす。
「チバ、……ッ、チバ……」
うわごとみたく繰り返される俺の名前。腰の動きを早めた。不安定な摩擦に焦れた
ように、細い腰がゆらり揺らめく。
「あ、アベくん、キス」
もっと背が高ければよかったのに、って思う。そうすれば自由に俺からキスをしてやれるのに。
虚ろな目を開き、彼が俺にキスをする。窮屈に背中を丸め、ひょろ長い身体を縮こめて。
ベッドから浮いた頭を抱え込み、ふかく唇を重ねた。忙しない呼吸でかわき、ささくれた
粘膜。潤いを分け与えるように舌先を捻じ込めば、くぐもった喘ぎ声が直接俺の口の中に
零れ落ち、かすかな振動に脳味噌が痺れていく感覚。括れた部分を先端で抉るように
腰を遣う。俺の髪を掴んだ指先がびくり強張って、彼がきつく目を閉じるのが見えた。
「……ッく、」
重なり合った唇の間潰れてひしゃげた高い声。限界まで引き止められた体液は飛び散ることなく
だらり俺の手を伝う。搾り出すようになんどかすり上げれば、切れ上がった眦から
零れ落ちる涙。ずくり、腰の奥が熱くなって、たまらず俺も精を放った。

119: ◆mg9666666Q
07/10/05 07:27:22 0
-------------------

なんか自分ばっかり投下しててすみません
様子見て、エロの後半と、あとXデーにはなんか落としたいと思います
職人様方の投下楽しみにしてます
では

120:名無しさん@ピンキー
07/10/05 08:11:19 O
神神神神!!!
チバに負けず劣らず涙腺虚弱なので貴方の文章にいつも泣いてます(´;ω;`)
身体に無理せずゆっくり投下してください、後半楽しみにしてます。

121:名無しさん@ピンキー
07/10/05 08:19:47 O
朝から泣けた
超乙

122:名無しさん@ピンキー
07/10/05 12:09:43 O















( ´,_ゝ`)プッ

123:名無しさん@ピンキー
07/10/05 12:58:05 O
>>◆mg9666666Q
ありがとうございます(*´∀`)
みっちりした描写スゴス
続き楽しみです

124:名無しさん@ピンキー
07/10/05 23:39:39 O
神!!!
最 高 で す!!!

>>92
ゴッジャズ見直してしまったじゃん
シャツはだけてのけぞってるのは堪らない。あとグレッチ抱えてるやつ。

125:名無しさん@ピンキー
07/10/06 00:35:49 O
蟋蟀DVD、フトツの天使の輪が健在でときめきました

126:名無しさん@ピンキー
07/10/06 00:41:51 0
最後の台詞は希望~

127:名無しさん@ピンキー
07/10/06 02:11:28 O
このチバになってアベとヤりてぇ!!!

128:名無しさん@ピンキー
07/10/06 02:26:26 0
ハルチバアベってどうだろう
需要あり?
ハルキが鬼畜でアベ菓子ー

129:名無しさん@ピンキー
07/10/06 02:32:36 O
>>128
是非ください

130:名無しさん@ピンキー
07/10/06 03:08:41 0
痛>>>エロでもいいすか?

131:名無しさん@ピンキー
07/10/06 03:11:36 O
全然桶ですハァハァ
寝ずに待ちます

132:名無しさん@ピンキー
07/10/06 03:17:17 0
(*`皿´)
( ∪∪
と_)_) _Д_

133:名無しさん@ピンキー
07/10/06 03:39:05 0
>>128
アベが好き



なのでなんの問題もなし

134:名無しさん@ピンキー
07/10/06 03:41:47 0
>>131
まだ起きてる?どういう姿のアベが好き?
暇なので画像リクを募ってみる

135:名無しさん@ピンキー
07/10/06 03:57:29 0
>>131じゃないけど、ゴッジャズあたりのアベあったらください

136:名無しさん@ピンキー
07/10/06 04:07:02 0
はーい
貼り付いて待ってて

137:131
07/10/06 04:08:29 O
>>134
あ、何て優しい!ありがとう!

リクエストは特に無いです
画像頂けるだけでうれしい

138:名無しさん@ピンキー
07/10/06 04:28:45 0
スキャナー調子悪くて遅くなりました
これ多分既出じゃないはず
サイズ小さくしたから携帯さんも見られるよ

アベ他お菓子さんたち
URLリンク(up2.viploader.net)
URLリンク(up2.viploader.net)


眠いからすぐ消しますノシ

139:名無しさん@ピンキー
07/10/06 04:31:21 O
ちん毛ktkr

140:名無しさん@ピンキー
07/10/06 04:35:34 0
>>138
頂きました
ありがとうございました

141:名無しさん@ピンキー
07/10/06 04:44:03 O
ありがとうございます!

142:名無しさん@ピンキー
07/10/06 04:47:50 O
ありがとう!
長い体ちっちゃく折り曲げてるのがカワユス(*´Д`)

143:名無しさん@ピンキー
07/10/06 05:09:09 O
居間北三行

144:名無しさん@ピンキー
07/10/06 05:17:50 0
ちっちゃく座ってるやつは
チバが膝の上に乗る10秒前にも見えるし
エラに鳴かされてほうけてるアベにも見える

145:風と木の長谷川さん
07/10/06 08:16:19 O











( ´,_ゝ`)プッ

146:チバアベラスト ◆mg9666666Q
07/10/06 08:18:44 0
ラスト一発チバアベです


閉ざされた部屋の中、滑稽に速い呼吸の音がふたつ。
重い身体の内側、熱はまだ不完全にくすぶったまま。足りない、と思う。まだ、足りない。
性器を握り締めた指を離せば、体液まみれの彼の手がぱたりシーツの上に落ちる。
にぶくなった膝にちからをこめて、上体を起こした。ぎしり、過負荷に軋むベッドの音。
べたべたの唇からふたりぶん混ざり合った唾液が溢れ出す。粘っこい透明な液体は
遠ざかるふたつの身体を繋ぎ、そいつの首筋から胸元までだらしなく零れ落ちた。
よわいひかりに照らされて、たいらな腹の上、吐き出されたものがぬらぬらとひかっている。
臍のくぼみに溜まったそれをぐりぐりと塗り込めれば、直接内臓に響く刺激に低い声で彼が呻く。
両手ですくい上げるように押し開いた膝はぎょっとするほど細い。長い脚は腿と脹脛の太さが
ほとんど違わなかった。よくこれで生きてられるもんだ。デッサンのくるった身体つきを眺めて思う。
このうすっぺらな身体のどこに、あんな音を生み出すちからがあるのか。
「、ちょ、っと、待て、って……」
「待てない」
制止のことばをひとことで切り捨てて、精を吐き柔くなり始めた彼の性器に指を絡めた。
腰を引きかけるのを赦さず、乱暴な手つきで扱き上げる。つよすぎる刺激に、達したばかりの
身体がおおきく跳ねた。ぬるぬるとぬめる指汗ばんだ肌上がりっぱなしの呼吸。
立てさせた膝に唇を落とす。いろんな体液で汚れた上体を捩り、彼が両手でシーツを掴む。
逃げる腰を追いかけるように、膝から内腿へ濡れたてのひらを滑らせた。視界の隅、
長い足指がきつくシーツを握り締めているのが見えた。
「アベくん、ちから抜いて」
頑固な男は忙しなく喘ぎながら俺のことばにぎくしゃくと首を振り、引き寄せたシーツに顔を埋める。


147: ◆mg9666666Q
07/10/06 08:20:08 0
頑固な男は忙しなく喘ぎながら俺のことばにぎくしゃくと首を振り、引き寄せたシーツに顔を埋める。
嫌なのか、それとも、できないのか。快感を堪えて窮屈に捻られた身体、うきあがる骨の陰影。
陰茎から手を離し、てのひら包み込んだ睾丸をやわやわと揉みしだいた。おおきく割り開いた脚の間は
垂れ落ちた精液でべたべたになっている。湿った音が響くたび目の前横たわる痩せた身体をちいさな痙攣が
駆け上がるのがたまらなくて、骨のかたち削り出すみたく舌先で尖った膝の輪郭を辿った。
「っ、は、ぁッ」
背中を丸めたそいつが荒い息を吐く。睾丸から戸渡りを滑り降りた俺の指が
窄まった場所に触れた途端、シーツの隙間から覗いた目が縋るように俺を見上げた。
「大丈夫だよ、アベくん、大丈夫だから」
何が大丈夫なのか自分でもわからないまま、気持ち悪いくらいやさしい声が出た。
震える膝に音を立ててキス。内腿を撫でるてのひらに張り詰めた緊張が伝わって、溢れ出す
愛しさに胸の奥がくしゃくしゃになる。そりゃこえぇよな、男が男に抱かれる、ってのは。肉体の構造を
無視した行為。抱く方も抱かれる方も初めてで、不安がない、って云ったら嘘になる。
爪が伸びてないのを確かめてから、ゆっくり指にちからをこめた。大丈夫、って囁きながら。
ちからの抜き方がわからなくなっているのか、ちいさな穴は不器用に緊張と弛緩を繰り返す。
精一杯の感情で、摂理に反した欲望を受け容れようとする。忙しなく瞬く目を見詰めながら、
混ざり合った体液で充分に濡れた指先を内側に捻じ込んだ。ひゅっ、とかすかな音を立てて
彼が息を詰めるのがわかった。
「痛い?」
「……たく、な、い」
本能的な恐怖に、唇で触れた膝はがくがくと震えている。長い睫の先、しずくになって絡まる涙。
胸から首筋にかけて昇りきった血の色が、うすくらやみに鮮やかな色彩を放っていた。
初めて触れた内側の粘膜は燃えるように熱い。ことを急くあまり雑になりかける自分を、
懸命に押さえつける。ああくそ、どうしてこう、こいつは俺を煽るんだろう。五感で受け取る全ての
情報が、情欲に変わる。くしゃくしゃのシーツで半ば隠されたそいつの顔に苦痛の色がないことを
確かめて、狭い奥へ、指をすすめた。

148: ◆mg9666666Q
07/10/06 08:21:37 0
「、ん」
喉で潰された低い呻き声が、張り詰めた空気を柔らかく揺らす。ぽたり、汗が頬を伝って落ちる。
今までこんな奉仕的なやり方したことあったっけ。らしくない慎重さに苦笑が漏れた。
しかも、相手は自分と同じ男だってのに。
「指、増やすよ」
挿し入れていた中指をいちどぎりぎりまで引き抜いてから、薬指を添えて捻じ込んだ。
増加する質量に入り口のうすい皮膚がきつく攣れる。細い肩を壊れそうに揺らしてそいつが喘ぐ。
「大丈夫?」
大丈夫じゃなくても今更やめてやれないってのに、わざわざ問いかける俺は卑怯だと思う。
「、い、じょうぶ、だ、けど、苦し……」
眉間にふかいしわを寄せ、到底大丈夫じゃない顔で大丈夫って云うこいつも、卑怯だ。
震えの収まらない膝を柔らかく食み、内腿撫で回していた指を陰茎に絡める。
緊張に萎えかけていた性器を掴まれ、驚いたように竦む身体。不規則に収縮する内壁を
指の腹で丁寧に辿った。苦痛と快感をいちどに与えられて、混乱した目が俺を見る。
本来の用途を違え、異物を呑みこんだ直腸。与えられる刺激に耐える彼も、彼の快感を
呼び覚まそうと初めての場所をまさぐる俺も、多分、同じくらい必死だった。
「ぁ、嫌だ、チバ、」
「なに」
「も、いいから……早、く」
「駄目だって、まだ」
かたちのいい足指が焦れたようにベッドを引っ掻く。気持ちに身体が追いつかない。大丈夫だから、
宥める俺の声だって余裕ゼロ。ほんとは今すぐ突っ込みたい。そうしても彼は怒らないだろう。
皮膚が切れて血が流れても、快感のないセックスを強いても。だけどそれじゃ満足できない。
ふたりで気持ちよくなれなきゃ、こうして抱き合う意味がない。なんど抜き挿しを
繰り返しただろう、適当に曲げた指がかすかなしこりをかすめて、その瞬間、丸まってた
細い身体が勢いよく反り返った。

149: ◆mg9666666Q
07/10/06 08:22:57 0
「ッ、ひ、ぁああっ」
かすれてひびわれた声。てのひら包み込んだ陰茎がひくひくと痙攣し、新しい体液を漏らす。
確かめるようにもういちど爪先でひっかけば、ベッドを掴んだ彼の指が間接を白くした。
「っ、あッ」
「ここ? いい?」
「ッ、……や、嫌だ、チバ!」
信じられない、という顔でそいつが身を捩った。逃げる腰を押さえ込んで、見つけた
場所につよく指を押し当てる。絞り込むように収縮した内壁が、きつく指を締め付けた。
嫌だ、ってそれ以外のことばを忘れたみたく繰り返しながら、そいつが長い腕を伸ばす。
肩に触れた指先は驚くほど熱くなっていた。
「チバ、ぁッ、抜い、て、」
俺を見上げるつりあがった目はうすく水の膜をはっていて、喘ぎっぱなしの唇から透明な
唾液が糸を引いて溢れる。内壁の痙攣が収まるタイミングを待ち、いちどぎりぎりまで
引き抜いた指先で、ひといきに感じるところを突き上げた。反り返った首筋が血の色を増して、
細い脚が俺の腰に絡みつく。白い下腹がおおきく脈打ち、そいつが絶頂をやりすごしたのが
わかる。どろり、粘度を増した先走りが指を伝った。
「イきそう?」
「んッ……わ、かん、ね」
ほんとうにわからないんだろう、泣きそうな目で俺を見上げるそいつは、初めての感覚に
可哀想なくらい混乱してた。扱き上げる性器は限界まで張り詰めて震えてるのに、
無意識に逐情を拒んでいる。俺だってもう限界だった。
「ぁ、……チバ、」
肩を掴んだ指がほんのわずか爪を立てる。何を求めてるのかはことばにしなくても
わかった。内壁を弄ってた指を慎重に抜き、身体を伸ばして触れるだけのキス。
強張っていた身体から、ふ、と柔らかくちからが抜ける。
「挿れるよ」

150: ◆mg9666666Q
07/10/06 08:23:57 0
返事はなくて、だけど、骨張った腕が無言のまま俺の背中に回された。
崩れかけてた膝を、もういちど、両腕で抱え上げる。ぎしり、ベッドが重く軋む。
柔らかく解れた入り口に昂ぶった性器を押し当てれば、背中に回された腕がほんのわずか
震えた。
「アベくん」
名前を呼びながら、ゆっくりと腰をすすめた。
「アベくん、……好きだよ」
幾ら指で馴らしたって、性器と指じゃサイズが違う。先端が這入った瞬間に、わかった。
ああこりゃ痛いな、って。亀頭を咥え込んだうすい皮膚が攣れて、端正な顔が苦痛に歪む。
だけど、そいつは拒絶のことばを一切吐かなかった。
嫌だとかやめろとかさっきまであんなにうるさかったのに、死にそうに苦しそうな顔をしてる癖に、
赤く色づいた唇を白くなるまで噛み締めて、必死に衝撃を耐えている。
全部収めるのに、気が遠くなるくらい時間が掛かった。多分実際にはそんなでもなかったん
だろうけど、なんかもう一生入りきらないんじゃないかって錯覚するくらい、彼の内側は狭かった。
きつい締め付けに快感より痛みが勝って、額に新しい汗がふきだすのがわかる。
それなのに、俺もやめようなんて一瞬だって思わなかった。そいつの中に俺の一部が這入ってる、
その実感だけで、身体の内側があたたかい感覚でいっぱいになる。
キスしたいな、って思う。俺とこいつの身長差ではセックスしながらキスできる体位なんて
ありはしないのだけど。
「っ、ちから抜いて、アベくん」
粘膜を馴らすように小刻みに奥を擦る。ほんのすこし動くだけで背中に回された手が
長い指を震わせる。張り詰めた陰茎を扱く手を早めた。途端、這入り込んだ場所が
俺の性器を食い千切らんばかりに収縮して、喉の奥呻き声が漏れる。
どうしてこんな痛ぇことしてんだろうな。どうしてこんな痛ぇのに、死にそうにキモチイイのかな。
腰を引いて、一気に奥まで突き上げた。さっき塗り込めた体液と俺の漏らす先走りで、
濡れないはずの器官がぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てた。

151: ◆mg9666666Q
07/10/06 08:24:49 0
「んっ、……チバ、」
うわずった声が俺の名を呼んだ。応える代わりに、さっき見つけた場所をつよく突いた。
抱え込んだ細い腿が俺の脇腹をきつくきつく締め上げる。上体を屈め、赤味を帯びた胸の上、
ひときわ鮮やかに色づいた乳首を口に含んだ。背中を這い上がり、髪の毛をかきまぜる長い指。
はげしくギターをかき鳴らすあの指が俺に触れてるって思うだけで、腰の奥が熱くなる。
「う、あッ、……も、出る……!」
がくがく身体を震わせて彼が云う。涙で潤んだ両目はとっくに焦点を手放してる。
汗ばんだ肌にはりついた黒い髪。もうすこしやさしくやってやれよ、って理性が叫ぶ。
だけどもう待ってやれる余裕はない。
「あ、アベくん、アベくん」
うわごとみたく繰り返しながら、全ての気遣いをかなぐり捨てて腰を遣った。
名前を呼ぶたび別のいきものみたく収縮する内壁に、頭の中を白いひかりが駆け巡る。
そいつがひときわおおきく喘ぐところを狙って腰を捻りながら、ひっきりなしに痙攣する
陰茎を扱き上げた。
「あっ、ぁああッ……!」
剥き出しの腹に叩きつけられた熱い飛沫。瞬間、はげしく蠕動した粘膜に、まるで
搾り取られるみたく射精した。冷たいのか熱いのか、するどく尖った感覚に背骨から脳味噌を
貫かれて、みっともなく俺は喘ぐ。抱き締めた細い身体が、直腸を這い上がる熱に怯えたように
反り返り、きつく閉じられた目の端から零れ落ちた涙がきれいだった。

「あ、アベくんさぁ、」
体液まみれになった身体をシーツでぬぐい、ふたりベッドに横たわりながら口を開いた。
シャワーを浴びた方がいいんだろうな、ってわかってはいたんだけど、抱き締めた身体を
離すのがこわくて、手を離した途端、さっきのは夢でした、なんて有り得ないオチがつきそうで、
なんとなく、うごくことがきないでいる。俺の声に反応して、半分眠りかけた目が
ゆっくりひとつ瞬きをした。

152: ◆mg9666666Q
07/10/06 08:25:40 0
「アベくん……」
「なに」
さっきまでの余裕のなさはどこにいったのか、いつもみたくフラットな声。あんまりにも普段どおりに
答えるもんだから、相変わらずあんまり余裕のない俺は続くことばをうっかり飲み込んでしまう。
「なんだよ」
「あー、うん……」
挙動不審な俺の素振りに、口の端を引き上げて彼が笑う。あ、いい顔。誘われるように、
手を伸ばし、のびた前髪をかきあげてきれいな額にキスをした。こどもみたいなキスに、
くすぐったそうにそいつがまた笑う。なんだよ云いたいことあんなら云えって。いつも感情のうすい声は
格好よくてすきなんだけど、おとなぶられてるみたいでちょっとむかつく。
「や、アベくんってさ、」
「うん」
「アベくん、は、」
名前を呼んだとこでどうしてもつっかかってしまう俺を見て、猫みたいな男は猫みたいな顔で
けらけらと笑う。むかついたから唇をくすぐる真っ直ぐな前髪を咥えて引っ張ってやった。
「……俺、アベくんのこと好きだよ」
飛躍する会話に、一瞬そいつが目を見開いた。下手糞な云い方に、だけどつきあいの長さは
ダテじゃない、つりあがった眦がきゅって細まって、俺の意図はなんとか伝わったみたいだ。つまり、
俺はことばが欲しかったんだ、恥かしいけど、アベくんはまだいちども、俺のことを好きだとか
そういうことばを口にしてなかったから。
「俺はお前のもんだよ」
そうじゃなくて、云いかけて口を閉じた。不自然な沈黙に、かたちのいい唇が細く息を吐く。
見失ったことば。寄り添った体温が遠くなってく感覚に、咄嗟手を伸ばし骨のういた背中を
抱いた。そのまま、喉元までせりあがってた声を飲み下す。口を開くことはできなかった。
柔らかく俺を甘やかすそいつの口調や顔は笑ってたけど、真っ黒い目が全然、笑ってなかったから。
ふたつの目がことば以上の雄弁さで俺の内側に届いてくる。

153: ◆mg9666666Q
07/10/06 08:26:51 0
それ以上云うな、って。
男らしく整った顔が近づいてきて、唇に唇が触れた。
「もう寝ようぜ」
やさしいキスに嘘はない。胸元に埋められたかたちのいい頭を抱き寄せて、まあいいか、
って俺は思う。こうして抱き合ってることがなによりの証拠だろ。それ以上ことばを強請る
理由もない。好きだとか愛してるだとか、そういう甘ったるいことばは、確かに、
彼には似合わなかったから。ことばよりもふかい感覚を、共有してる自信があったから。
さらさらと肌ざわりのいい黒髪に鼻先を埋めて、目を閉じた。
夜明けはもうそこまできてた。

彼が頑なにことばを口にしなかった理由を思い知るのは、それから数年後、
長く続いた幸福な夜が明け、俺たちの道が決定的な乖離を迎えた、そのときだった。

終わり。

154: ◆mg9666666Q
07/10/06 08:32:45 0
----------------------
長々とお付き合いありがとうございました
ハッピーエンドにするつもりがなんか無駄に不穏です
とにかくアベさんの生存を確認したい今日この頃

>>138
いただきましたーやばエロかわいいです受けオーラむんむんw
これ何に載ってましたっけ・・・
いい加減古雑誌とツアーパンフ整理しなければorz

155:名無しさん@ピンキー
07/10/06 08:40:58 O
リアル投下に立ち会えた!
幸せなはずなのに影があってセツナス(;_;)

mg966氏はアベ専門?
鰓キュウ書いてほしいと言ってみる

156: ◆mg9666666Q
07/10/06 08:46:49 0
>>155
鰓キュウ!?
予想外の変化球……!
具体的にリクエストあればできる限り応えますよ~

157:15
07/10/06 08:52:46 0
超乙!
今までで最長じゃない?
描写の細かさに脱帽です
チバとアベ、また一緒にやらないかなぁ・・・


こっそりヨダアベが読みたいノシ

158:名無しさん@ピンキー
07/10/06 08:53:35 0
名前欄消し忘れスマソλ....

159:名無しさん@ピンキー
07/10/06 08:58:05 0
キタ━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━!!!!
ネ申ネ申ネ申・・・!すごい!
最後のところで、頭の中に「夜が明ける」流れたよ!
11日投下も楽しみにしてます!

160:名無しさん@ピンキー
07/10/06 08:58:29 O
レスポンスktkr!
アベに冷酷に弄ばれるキュウ

それを優しく介抱する鰓
のような
キュウがかわいそうなのがよいです

161:名無しさん@ピンキー
07/10/06 10:02:14 0
>mg966氏
完結乙です!
最初から読み返して泣けた…!
やっぱりアベはミセルしかダメなのかねえ
そしておらハルアベが読みたいですw
チバアベ(ハルチバ)前提で…ダメですかね…?

162:名無しさん@ピンキー
07/10/06 11:49:48 O
ウワァァン泣いたー!
神ありがとう神!!
不穏な終わり方=それに続く続編があるのか!?なんて期待してしまったww
チバアベマンセーな自分は萌え死に寸前です(つД`)
でも神の文章ならば他のカプも読みたい…wktk
11日の投下を正座しながら待ってます!

163:名無しさん@ピンキー
07/10/06 11:54:24 O
>>159
無粋だけど 夜が終わる だよー

164:名無しさん@ピンキー
07/10/06 12:07:34 0
>>138
なんという時間帯にwww
見れるわけ茄子wァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、

165:名無しさん@ピンキー
07/10/06 19:16:59 O
>>161のハルアベを「ハルヒコとアベ」だと勘違いして激しく動揺しました。

166:名無しさん@ピンキー
07/10/06 21:27:59 0
>>165
('A`)人('A`)

167:名無しさん@ピンキー
07/10/06 21:36:19 O
アベ受けも好物だが非情なほどのSアベも大好物だ



つまりアベならなんでも(ry


>>165-166
職人も「ハルヒコとアベ」と思ってくれてるに違いない

168:名無しさん@ピンキー
07/10/06 21:40:16 0
雑誌の画像を持ってるだけスキャンしてDVD保存
→雑誌本体は処分→引越しでDVD紛失(誤って処分?)
もう自分が嫌になりました。

169:名無しさん@ピンキー
07/10/06 21:42:49 0
ヨダアベ実は好物です
基本的にアベ絡みはなんでも美味しいけど

170:名無しさん@ピンキー
07/10/07 05:36:47 0
さすがに今は誰もいないかな?

171:名無しさん@ピンキー
07/10/07 06:20:53 O
時間さでいるおー

172:名無しさん@ピンキー
07/10/07 08:00:38 0
昨日の人?
起きてたのに2見てなかったorz

173: ◆mg9666666Q
07/10/07 09:15:52 0
>>155
ノブオに落としました


ヨダ=シンヤ
ハル=ハルキ
でおk?
ネタ浮かんだら落とします
シンヤがらみは具体的にどういう傾向がいいんだろう?
ヨダウエでウエアベでヨダアベ?

174:名無しさん@ピンキー
07/10/07 13:21:22 O
あっち見てきた
ああいうアベくんはグチャグチャに乱して溶かしたいよね
余計なこと考えられないように

175:名無しさん@ピンキー
07/10/07 19:15:51 0
>>174
鰓乙

176:名無しさん@ピンキー
07/10/07 21:52:27 O
あっちみて
そこで欲情しないノブオ、スゴス!と感心してしまった…

177:名無しさん@ピンキー
07/10/07 22:06:03 0
あの病みアベそそるよね
すごいな信夫は

178:名無しさん@ピンキー
07/10/07 22:13:06 0
アベが精神的・音楽的な繋がりを求める相手のチバはキュウを、
そしてアベと色々関係(w)があるエラも実はキュウを選んでいる。
─とかだったらかなりきつそうだなーと思いながらドキドキして読んだ。

179:名無しさん@ピンキー
07/10/07 22:21:50 O
それ右住人にはおいしすぎるけどwノブオ住人向きじゃないよね

180:名無しさん@ピンキー
07/10/07 22:40:30 O
あれ読んで落ち込んだのは自分だけ?orz

181:名無しさん@ピンキー
07/10/07 22:57:08 0
>>180だけじゃないぞー(;∀;)

182:名無しさん@ピンキー
07/10/07 23:07:43 0
壊れアベとむちゃくちゃされるだろうキュウの両方にカワイソス萌えしてしまう

183:名無しさん@ピンキー
07/10/07 23:07:45 0
壊れアベとむちゃくちゃされるだろうキュウの両方にカワイソス萌えしてしまう


184:名無しさん@ピンキー
07/10/07 23:21:16 0
あれー?エラー出て宝書き込めてないと思ったら・・・('A`)

185:名無しさん@ピンキー
07/10/08 00:09:11 O
あっちで安部も得話は慎みましょう

186:名無しさん@ピンキー
07/10/08 00:16:57 0
あれは萌えてるというより泣いてないかなw
基本はノブオ住人だけどちょっと悲しいものがあったし
しかしアベくんはオールマイティにエロいねえ

187:名無しさん@ピンキー
07/10/08 00:32:32 0
ノブオで明らかな右的発言はやめてください
住み分けの意味がない

188:名無しさん@ピンキー
07/10/08 00:39:37 O
怒るキュウかわいいよキュウ

189:名無しさん@ピンキー
07/10/08 00:42:26 O
萌えでも亡きでもいーけどあっちに出しゃばるな

190:名無しさん@ピンキー
07/10/08 00:43:19 O
お迎え…orz

191:名無しさん@ピンキー
07/10/08 00:44:16 O
お迎え…orz

192:名無しさん@ピンキー
07/10/08 00:44:57 O
お迎え…orz

193:名無しさん@ピンキー
07/10/08 00:51:50 O
>>173
調子に乗りすぎ

194:名無しさん@ピンキー
07/10/08 00:54:18 O
>>193
オマエガナー

195:名無しさん@ピンキー
07/10/08 00:56:12 O
















>>194 ( ´,_ゝ`)プッ

196:名無しさん@ピンキー
07/10/08 00:56:51 0
空気読めない携帯さんが一人いますね^^

197:名無しさん@ピンキー
07/10/08 01:09:58 0
>>187
明らかな右的発言はなかったけどな?
カリカリすんなよ嵐を呼ぶから

198:名無しさん@ピンキー
07/10/08 01:14:11 0
見てきたよー。
しかしアベ側に立ったレスが2つくらい?で右的とかどんだけ狭量なのかと。

199:名無しさん@ピンキー
07/10/08 01:16:29 O
>>190-192
なんだなんだw

200:名無しさん@ピンキー
07/10/08 01:25:46 O
キュウいい匂いがする(*´皿`)・ω・`*)エヘ
           (  つ⊂  )
            >> <<

201:名無しさん@ピンキー
07/10/08 01:50:07 0
AAずれすぎww
最初アベが雪だるまのように太ったのかと思った

202:名無しさん@ピンキー
07/10/08 01:58:21 O
携帯から見ると大丈夫だけどなw

203:名無しさん@ピンキー
07/10/08 01:58:37 O
仲良くしようぜ、狭い世界なんだから

204:名無しさん@ピンキー
07/10/08 03:19:13 0
眠いから即消し御免
URLリンク(up2.viploader.net)

  (*´皿`)=3ゲフー
(  つ⊂  )_Д_ _Д_ _Д_ _Д_

205:名無しさん@ピンキー
07/10/08 03:21:14 O
ちょw

アベほっそー

206:名無しさん@ピンキー
07/10/08 03:23:51 0
どこが細いねん!






ほそーーーーーー
>>204thx!

207:名無しさん@ピンキー
07/10/08 03:32:05 0
>>204
ありがとう
アベ細長すぎるwwwww

208:名無しさん@ピンキー
07/10/08 03:33:01 O
㌧!
アベ足長杉
かっこよす(;´Д`)ハァハァ

209:名無しさん@ピンキー
07/10/08 05:08:47 O
(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァ
そしたらアベあたしを鬼キックで蹴って

210:名無しさん@ピンキー
07/10/08 09:51:56 O
>>209
  イッチャイナキーック!!!
ヽ(*`皿´)ノ┌┛ガッ☆;´Д`)ノ

211:名無しさん@ピンキー
07/10/08 09:58:59 O
>>200
空白の半角・全角をうまく使うとずれないよ~
がんがれノシ

212:名無しさん@ピンキー
07/10/08 13:04:22 O
キュウすべすべ(*´皿`)・ω・`*)エヘ
        (  つ⊂  )
         >> <<

213:名無しさん@ピンキー
07/10/08 13:12:01 O
テストすみません
今まで(ズレなし)も200も↑も方法は同じなんだけどなー
仕様が変わったのかなヽ(`Д´;)ノ

214:名無しさん@ピンキー
07/10/08 13:17:40 O
[*=.・з・]<214!

215:名無しさん@ピンキー
07/10/08 16:18:29 0
(`皿´)<はい

216:名無しさん@ピンキー
07/10/08 16:22:11 O
>>173
楽しみにしています。
でもでも神…体の具合は?今は入院してないのでつか?
あまり無理せぬよう(;∀;)

217:テス
07/10/08 17:34:00 O
キュウすべすべ(*´皿`)・ω・`*)エヘ
       (  つ⊂  )
        >> <<

>>214
レス番フトシ様思い出した

218:名無しさん@ピンキー
07/10/08 17:39:40 O
キュウすべすべ(*´皿`)・ω・`*)エヘ
          (  つ⊂  )
           >> <<

219:名無しさん@ピンキー
07/10/08 17:41:30 O
orz
消えます

220:名無しさん@ピンキー
07/10/08 17:57:56 0
>>217>>212
最近、携帯でAAってうまくいかないよね

221:名無しさん@ピンキー
07/10/08 17:59:06 0
失敗したらフトシが太るのが面白いw

222:名無しさん@ピンキー
07/10/08 18:13:35 0
キュウすべすべ(*´皿`)・ω・`*)エヘ
             (  つ⊂  )
           >> <<

223:名無しさん@ピンキー
07/10/08 18:14:40 O
デヴで内股のフトシなんてやだ。゚(う皿´)゚。

224:名無しさん@ピンキー
07/10/08 18:19:24 O
URLリンク(p.pita.st)
URLリンク(p.pita.st)
URLリンク(p.pita.st)
この眼が…

どなたかビリヤード台に腰掛けてウエスト細っ!華奢!なアベ画像持ってませんか

225:名無しさん@ピンキー
07/10/08 21:46:17 O
>>224
これの
URLリンク(p.pita.st)
フトツのピン画像ってこと?
オイラも欲しいっす…(*´Д`)

226:名無しさん@ピンキー
07/10/09 01:18:51 O
あっち書き込むなYO

227:名無しさん@ピンキー
07/10/09 01:28:28 O
書き込むのは別にいいだろ、内容を右的にしなければ文句ないんでしょ

228:名無しさん@ピンキー
07/10/09 01:40:54 0
こっちになら右的感想書き込んでもいいかな
チバレスで弱ってただろう(`皿´)に酷いことしたらしい[=.・з・]が憎くて羨ましい

229:名無しさん@ピンキー
07/10/09 01:54:45 0
>>224
>>225
まだいるかな?
それの雑誌名と年号がわかればたぶん出せる

230:名無しさん@ピンキー
07/10/09 01:59:55 O
ヒリヒリ痛いな…

でもあのフトツの病み方はどー考えても右的だな

精神的繋がり(チバ)も身体的繋がり(エララ)も
失って全てを放棄したかんじがする。

明日鰓と会う、今でも会ってるってのがキレた決定打?

231:名無しさん@ピンキー
07/10/09 02:07:27 O
>血と精液で汚れ、くしゃくしゃになったレコードが、まるで、
>音楽を、棄てる、って自暴自棄な宣言のようで、息が苦しくなった。

…… orz

232:名無しさん@ピンキー
07/10/09 02:07:41 0
神の投下以上に953のレスが泣けた

233:名無しさん@ピンキー
07/10/09 02:07:58 0
>>230
バンドメンバーとしてチバに選ばれて
しかもエラにも愛されてるキュウを見て
「なんで俺じゃないんだろう」と感じたのでは?

あーまた鬱に…_| ̄|○

234:名無しさん@ピンキー
07/10/09 02:12:27 0
正に持てる者と持たざる者
何にもないアベって想像するだけで悲惨で胸が詰まるくらいなのに
右菓子的な魅力が鬼のようです…

235:名無しさん@ピンキー
07/10/09 02:21:50 0
もうああいう状況だと、キュウのどんな優しさや気遣いも痛いだけだろうなー。
痛みを感じる自分にさえ傷ついて、キュウを傷つけてしまって更に傷は深く。
もう化膿が進んで痛いのかどうかさえ分からなくなってそうでもある。
いやー読み応えありすぎる。

236:名無しさん@ピンキー
07/10/09 02:25:39 O
各々の考察を見てると余計泣ける&鬱るんだが…orz


237:名無しさん@ピンキー
07/10/09 02:35:45 O
┏━━━━━┓
┃====急募!===┃
┃アベだけを抱きしめる┃
┃暖かい腕をお持ちの方┃
┗━━━━━┛

238:名無しさん@ピンキー
07/10/09 02:41:44 O
┃]ノ

239:名無しさん@ピンキー
07/10/09 02:44:09 O
「オトーシャン」

240:名無しさん@ピンキー
07/10/09 02:46:47 O
>>238
芋煮でも喰ってろ

241:名無しさん@ピンキー
07/10/09 03:00:23 0
┃ё ゚*)ノシ

242:名無しさん@ピンキー
07/10/09 03:00:59 O
>>239-240
KY

243:名無しさん@ピンキー
07/10/09 03:03:47 O
(`皿´)そんな奴いるわけないじゃん
(∩∩)

(ノ皿´)ゴシゴシ
(∩∩)

244:名無しさん@ピンキー
07/10/09 03:04:41 O
>>241
確かにあったかそうだ!

245:名無しさん@ピンキー
07/10/09 03:07:02 O
意外な組み合わせがwww

246: ◆mg9666666Q
07/10/09 06:32:22 0
考察されすぎて恥ずかしくなってきた
HD掃除してたらいろいろ出てきたのでおすそ分け
右中心象さん詰め合わせ、自分用なので縮小とか全くしてません
アンド既出ありと思われますがそれでもよければ
URLリンク(www.rupan.net)
パスはメ欄で
朝になったら消します

247:名無しさん@ピンキー
07/10/09 06:56:06 0
頂きました。ありがとう。早朝からうp乙です

248:名無しさん@ピンキー
07/10/09 07:37:18 0
出勤前にスレ見てよかった
ありがとうございます

249:名無しさん@ピンキー
07/10/09 07:40:41 O
なんだかなあ…
他スレに落とされたネタの感想を書き連ねるってさあ…
なんか不自然極まりないんだが。

ここに落とされたネタで鰓萌えレスついてたり、
真ん中でアベ萌えレスやハル萌えレスがついても
住み分け云々なんて誰も言わなかったのに
なんで今回に限ってこんなんなるわけ?
いちいちむこうに書き込むなとか了見狭くねえか?


250:名無しさん@ピンキー
07/10/09 07:50:35 0
>>246
IDが不正ですってなるけど。。

>>249
>他スレに落とされたネタの感想を書き連ねるってさあ…
>なんか不自然極まりないんだが。
プ厨時代はこんなもんじゃなかったよ?

251:名無しさん@ピンキー
07/10/09 07:54:42 O
>>249
ハゲド
逆に言わせてもらえば、他スレのことをここに持ち込む方がスレチじゃんよpgr


252:名無しさん@ピンキー
07/10/09 08:12:03 0
>>249=251
ちょwwwwww
過去ログ読めないとこういう事になるのか


PINK板21禁に戻らないかなぁ

253:名無しさん@ピンキー
07/10/09 08:24:14 O
大ざっぱ過ぎるかもしれないけど
菓子スレ間の棲み分けなんか気持ち程度だと思う。
だからあまりにも露骨にスレ違ってるレス以外は大して気にならないけど
以前からどこに投下されたネタについてでも露骨に右視点の感想は右に、って感じだったよ。

254:名無しさん@ピンキー
07/10/09 08:29:18 O
他スレネタでの自萌えレスはそれぞれのスレに帰ってする
他スレに迷惑にならないし存分にできるしウマー

255:名無しさん@ピンキー
07/10/09 08:33:34 0
そうそう
言い方悪いけど自慰は自宅でやれって感じだよねw

256:名無しさん@ピンキー
07/10/09 09:02:36 O
お茶吹いた
的確だけどいい方悪すぎww

恐い人がいたときの方がピリピリはしてたけど暗黙のルールがしっかりしてた。
面白い人もたくさんいたよねw

今は四人のキャラをよくわかってないひとがAA動かしたりしててgdgd。
スレの雰囲気わかるまでROMっててくればいいのに。

257:名無しさん@ピンキー
07/10/09 09:09:59 O
あのネタ破壊力あるなー(;∀;)
壊れアベの描写うまいし…
アベがマジで誰にも求められてないとしたら
801神の泥沼四角関係よりきついかも

258:名無しさん@ピンキー
07/10/09 09:14:34 O
長年AAで遊んでるけどgdgdになり果ててすまんかった

259:名無しさん@ピンキー
07/10/09 09:26:30 O
>>257
801神どこ行ったんだろうね
全菓子スレをせつな萌えさせた才能はすごかった
いまだ諦めきれず続き待ってるノシ

260:名無しさん@ピンキー
07/10/09 09:31:28 O
>>258
もちつけ
長年やってるなら「四人のキャラをよくわかってないひと」に該当しないじゃまいか

261:名無しさん@ピンキー
07/10/09 16:14:36 O
昔からズレてる奴もいるけどなww

262:名無しさん@ピンキー
07/10/09 16:57:09 O
→おねいさん

263:名無しさん@ピンキー
07/10/09 16:58:49 O
アベ萌えのやつらってどこにでもでしゃばってきてウザ。
よくもまあ自慰は自宅でとか言えたもんだwwww


あたりかまわずのくせに。

264:名無しさん@ピンキー
07/10/09 17:01:04 O
もちつけ。
ハッピーに行こうぜ

265:名無しさん@ピンキー
07/10/09 17:10:08 O
>>263
自慰は自宅で

266:名無しさん@ピンキー
07/10/09 17:13:35 O
スペースは半角だと省略されたり全角は半角にされたりと不便だからな…

267:名無しさん@ピンキー
07/10/09 17:33:27 O
>>263-265
マジできもい

268:名無しさん@ピンキー
07/10/09 17:35:19 O
>>266
AAのズレの話をしてるんじゃないよ?w

269:名無しさん@ピンキー
07/10/09 17:35:45 O
アベって不幸光りするなぁ・・・
鬱になると同時にどうしようもなく萌える

270:名無しさん@ピンキー
07/10/09 17:37:11 O
ピリピリすんなよ、誰かも言ってたが狭い世界なんだから仲良くしような

271:名無しさん@ピンキー
07/10/09 17:42:34 O
>>270
あんたが消えたらマターリできるよ

272:名無しさん@ピンキー
07/10/09 17:56:45 O
(・∀・)ニヤニヤ

273:名無しさん@ピンキー
07/10/09 18:01:37 O
>>268
自分が思っている性格じゃないAAの場合もあるだろうけど
人それぞれ捉え方にも表現にも幅があるから仕方ないよ
角立たないようにAAのズレの話ってことにしたかったけどマジレス

274:名無しさん@ピンキー
07/10/09 18:02:06 O
こんなところに一日中張り付いてる男ってなんだろね?ww

275:名無しさん@ピンキー
07/10/09 18:04:20 O
男いんの?ここ

276:名無しさん@ピンキー
07/10/09 18:11:25 O
ノブオにアベ寄りレスついたあたりからベッタリなのかなー
しかしまんまと荒らされたー

277:名無しさん@ピンキー
07/10/09 18:13:54 O
荒らしてんの単独だよね

278:名無しさん@ピンキー
07/10/09 18:17:03 O
>>276
他板にリンク貼られてるからそっから来たんだとおも
マターリとかにも出没してるし
壷のずれたレスつけるからすぐわかるwww

279:名無しさん@ピンキー
07/10/09 18:29:31 O
ノブオの852~854で自演してる

280:名無しさん@ピンキー
07/10/09 20:06:52 O
>>279
あれ、牛○さんじゃないの?wwww

281:名無しさん@ピンキー
07/10/09 20:27:51 O
今やアベはネットの中でしか存在してない。

282:名無しさん@ピンキー
07/10/09 21:11:20 O
>>280
違うよ

>>281
消えろ

283:名無しさん@ピンキー
07/10/09 21:28:30 O
ああごめん間違えた。

今やアベは2ちゃんの中にしか存在しない

だったねwww

284:名無しさん@ピンキー
07/10/09 22:37:54 0
>>246
IDが不正ですって出るよ
落とせない

285:名無しさん@ピンキー
07/10/09 22:47:02 0
朝になったら消すって書いてあるから、もう無いんじゃ…

286:名無しさん@ピンキー
07/10/09 22:49:18 0
「自慰は自宅で」って名言だ!と思う
盛り上がってる他スレに水差すの良くないしな・・・

287:名無しさん@ピンキー
07/10/09 22:55:02 0
うん
もうわかった

288:名無しさん@ピンキー
07/10/09 22:58:16 0
どういう経緯で薬をもらったのか?とか
いろいろ妄想しながら寝たらスゴイ夢見ました。
ありがとうエロい神様。

289:名無しさん@ピンキー
07/10/09 22:59:56 O
夢の内容kwsk

290:名無しさん@ピンキー
07/10/09 23:42:47 0
>>289
全然kwskないけどアベが泣き喚かされながらぐちょぐちょにされてました。

291:名無しさん@ピンキー
07/10/09 23:55:51 O
(;`皿´)<夜は肌寒くなってきたな~
 (メ)
` >>

292:名無しさん@ピンキー
07/10/10 00:38:01 O
服着ろよ

293:名無しさん@ピンキー
07/10/10 00:45:10 O
何故全裸なんだいフトシww

294:名無しさん@ピンキー
07/10/10 03:15:04 O
まさか服まで質草に!?

295:名無しさん@ピンキー
07/10/10 06:53:38 0
朝からスットコ家の投下に萌え悶えた


296:名無しさん@ピンキー
07/10/10 07:05:21 O
下着>[=.・з・]つ▽

297:名無しさん@ピンキー
07/10/10 07:45:56 O
あの話の最後の会話が実現されたらどんなにか

298:名無しさん@ピンキー
07/10/10 11:42:42 O
正に夢だね

299:名無しさん@ピンキー
07/10/10 12:03:29 O
正夢で

300:名無しさん@ピンキー
07/10/10 14:15:50 O
ホントに2chにしか生息してないorz

301:名無しさん@ピンキー
07/10/10 14:22:53 O
>>296
(`皿´)<白は嫌。

302:名無しさん@ピンキー
07/10/10 14:37:11 O
わがまま言える身分か









詩ね

303:名無しさん@ピンキー
07/10/10 15:19:27 O
はいはい黒ね>[=.・з・]つ▼

304:名無しさん@ピンキー
07/10/10 15:59:39 O
さすが鰓、わがまま聞き慣れてる

305:名無しさん@ピンキー
07/10/10 17:23:16 O
[=.・з・]つ▼⊂(`皿´)<ありがとー

[=.・з・]つ▼⊂(`皿´)<…

[=.・з・]つ▼⊆(`皿´;)
       グイッ

[=.・з・]つ▼⊂(`皿´;)<手ぇはなせ

306:名無しさん@ピンキー
07/10/10 18:29:21 O
(メ`・ω・)おめーは何時間ハダカでいんだっ!?

307:名無しさん@ピンキー
07/10/11 00:45:53 O
  ))))
(メ`・ω・)
`(| ∩|)    (`皿´;)<ごめん…
 | ω|     ∪∪ )
 し⌒J     (_(_⊃

308:名無しさん@ピンキー
07/10/11 00:54:19 O
ちょww待てwww

309:名無しさん@ピンキー
07/10/11 07:29:10 0
真ん中、歌詞ネタで盛り上がってたけど、アベ受けソングってなんかある?

310:名無しさん@ピンキー
07/10/11 09:26:04 0
ヤンジャガはチバアベだと思ってた

311:名無しさん@ピンキー
07/10/11 11:31:44 O
そうだね
ミシェル時代の歌詞は全部チバアベかアベチバで萌えられる
ミシェル以外にも「これは右」と思ってしまう歌ある

312:名無しさん@ピンキー
07/10/11 12:00:47 O
>>311 kwsk

313:名無しさん@ピンキー
07/10/11 20:55:26 O
自分は吉/井のコールミーが合うと思ってた

314:名無しさん@ピンキー
07/10/11 20:59:14 O
>>314書き忘れた…鰓アベに合うと思ってた。
連続でスマソ

315:名無しさん@ピンキー
07/10/11 21:14:55 O
コールミー…切ないなorz

316:名無しさん@ピンキー
07/10/11 21:45:47 O
林/檎の「罪と罰」は鰓アベっぽいかな?

スレチだが「ここでキスして」はアベチバ気味に聞こえる。

317:名無しさん@ピンキー
07/10/11 22:45:45 O
>>312
結構ある しかおだけでも
エラ視点↓
イジメテミタイ 秘密
チバ視点↓
ルーム201 ストーリー アーケード
いいなり(アベチバアベ) 性的敗北(チバアでエラア)

本当にごめん

318:名無しさん@ピンキー
07/10/11 23:26:18 O
>>317
気になって全ての歌詞を検索して見てみたら萌えてしまった。
責任とってくれ。

319:名無しさん@ピンキー
07/10/12 00:22:54 0
コ/レ/ク/タ/ー/ズの「世/界/を/と/め/て」も鰓アベとして聞いていた

320:名無しさん@ピンキー
07/10/12 00:50:43 0
(*`皿´)y-~~<Xデー投下なかったね

321:名無しさん@ピンキー
07/10/12 01:09:48 O
>>318
よかった
責任はとれますん

322:名無しさん@ピンキー
07/10/12 01:15:04 O
投下予告していたmg9666…神は、もしや体調崩されたのだろうか
何もないことを祈る

323:名無しさん@ピンキー
07/10/12 02:29:18 0
─その信頼関係は音楽を作る上においてっていう事だけ?
「いや……まあ、いろいろあるよ。そりゃ口に出して言う事じゃないじゃん(笑)。

アベさんいろいろってなんですか?
何を思って笑ってるですか?

324:名無しさん@ピンキー
07/10/12 06:19:11 O
金とか女とか貸し借りできっかどーかだよ







とかかなぁ

325:名無しさん@ピンキー
07/10/12 07:11:15 O
[;=.・з・](`皿´)b<口に出された時はものは言えないよな

チョット…アベクン
[;=.‐з‐](`皿´)b<あといく時は一緒よ

326:名無しさん@ピンキー
07/10/12 07:44:20 O
アベwww
ロキノンでそんな事言ってたね

327:名無しさん@ピンキー
07/10/12 19:34:08 O
それいつ言ってたっけ?
二万字?

328:名無しさん@ピンキー
07/10/12 21:52:23 O
後者は2万字後の4人でのインタブでの発言。
他3人が「…………………………」ってなって、記者の人が「3万字以降壊れましたね~」ってフォロー入れてた。


口に出す~は知らない。

329:名無しさん@ピンキー
07/10/12 23:11:43 O
口に出して言うことじゃ~は二万字だとおも
チバにから頼まれた質問(チバのことをどう思ってるのか)に対する答えだったような…資料が手元にないので記憶のみだが

330:名無しさん@ピンキー
07/10/12 23:28:15 O
>>325の最初のフェラ話はネタだよね?

331:名無しさん@ピンキー
07/10/14 01:52:35 O
( `皿´)フェラ…

(*`皿´)……

332: ◆mg9666666Q
07/10/14 21:06:34 0
覿面に体調崩してました、4年経ちゃ平気だろとか思ってたのに
だいぶん遅刻ですがチバアベです、鬱め

指紋の跡ひとつないガラスの扉を押し開けて店に入った。がちゃん、扉が閉まると同時に
繁華街の喧騒がちいさくなって、世界がすこし遠くなった気がする。身体に絡みつく人工的な
冷気と焦茶色の匂い。ここに来るたびコーヒーメイカが欲しくなるんだけど、部屋でコーヒーを
淹れる自分が想像できなくて、たいてい店を出る頃には忘れている。そんなだからいつまでも
マンションの部屋は寒々しく殺風景なまま、俺の財産は多分ちいさなトランクひとつに充分
収まってしまう。たいせつなのは数枚のレコードと、ギター。それだけ。物のない部屋に特別
不便を感じたことはなくて、実際、生きていくのにどうしても必要なものなんてそうたくさんは
ないもんだ。
夕暮れを前に、冷房の効き過ぎた店内にはくらい顔をした中年の男女がいるだけだった。
ポケットの小銭をいじくりながらカウンタの前に立ったとき、女の方と目が合って、すぐに離れた。
次の瞬間には目が合ったことなんて忘れてる。そんな記憶は生きていくのに必要がないからだ。
かたちがあろうとなかろうと、背負う荷物はすくないほうがいい。店内のいたるところに配置された
くらいグリーンとオレンジの縞模様は冴えないトカゲの背中に似てるから、東京にはそぐわないって
いつも思う。静かな店内に低く淀む退屈な音楽。なんとはなし、一時期トカゲに随分と
入れ込んでたあいつを思い出した。些細なことをきっかけによみがえる記憶は破壊的な音を伴い、
思い出すって云うのもおこがましいくらいの頻度で膨れ上がる。あの頃を、振り返らない日はなかった。
鼓膜を劈く叫び声と絡み合う音の奔流。身体中の体液が泡立ち脈打ち逆流する感覚。
俺が手放してしまった全てのもの。今更、辛い、とは思わない。ちょっと鬱陶しいだけだ。
これから先どれだけ生きたって、俺はずっとこの記憶と付き合ってかなきゃいけないんだろう。
背負ってしまった重い荷物。振り解くことはできない。どれだけ、離れても。



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