07/07/29 20:20:51 0
アベ君が?
チバに?
…飽きた?
そんなことありえる訳がない。
確かにアベ君の行動は昔からちょっとネジが外れていたけど
チバに対する執着心といったら無かった。
現にミッシェルが解散した後もずっと離れる事は無かったし
チバに手をだそうというやつがいたらそれは凄まじいものがあった。
だから俺はチバの言葉を鵜呑みにすることはできなかった。
「…飽きたって、あり得ねぇだろ、そんな事。考えすぎとかじゃねぇの?」
「違う。」
「なんで…。」
チバの唇がきゅっと噛まれる。
目からはまた涙が溢れだして細い体は震えだした。
「アベ君は…ハ、ハルキを抱いたんだって……んくっ」
その言葉の意味を理解するより先に俺はとっさにチバの体を抱き締めた。
今にも壊れてしまいそうで、儚すぎる体。
俺の背中に回される腕がきゅっとシャツを掴む。
強く抱き締めると安心したみたいにチバは声を上げて泣いた。