07/07/23 23:28:06 O
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タバコの匂い、いつもの頭痛、カラカラの喉、まだふわふわと浮く体に纏わり付くベッド、秒針の音、薄ぐらい明かり…俺の家か?
いつもの如く、楽しい宴の後半の記憶がすっぽりと抜けている。
キュウか誰かがここまで送り届けてくれたのだろう。
…にしても、気持ちわりぃ。いつも後悔するのは、こうなってる最中だけだ。
「うぅ…水…」
「あ、起きた?」
俺の家…のと、同じくらい寝慣れたベッドの上から目線だけで見渡した薄ぐらい部屋の中に、これでもかってぐらい薄く小さく纏まった黒いの。
俺の家…じゃねぇんだ。