07/08/23 23:27:47 O
声を我慢させる人、声を出させたがる人
声を出したくないと思わせる人、手を縛る人…
「ぁ、ああぁ っ !」
「ハ ルキ ッ」
小さく名を呼ばれた。
真上を見上げる。
逆光になっているそれは黒く影を落として、顔なんか見えなかった。
確かチバさんだったはず。
感覚の麻痺した俺は記憶すら曖昧で。
俺は今誰に抱かれてるんだろう?
そんな錯覚すら起こした。
夜の手癖なんかみんな同じ
笑ってしまうぐらいみんな同じ
何度も聞いた、同じような愛の言葉
なんだっていい、そんなもの
ただただ体が疼くだけ。
それを解消してくれるなら、近くにいれば、誰だって、
「も、いっかい」
顔の見えない相手を誘う
そろそろ俺も狂ってきた