07/02/13 10:18:22 0
「今は建設会社の事務。コネがあってね…。お給料は安いけど、私ひとりだから」
戻ると書いてあった。それは僕にとってこの夏の一番の楽しみだった。
あれから一年が経っていた。その間僕の周りに特に変わったことは起きず、去年や
一昨年の出来事が僕の中で現実味を失ってきていた。
オバさんはひとしきり自分のことを話した後、僕を誘った。僕に断る理由はどこにも無く、
僕たちは席を立った。
今年に入ってから親父は夜遅く帰ってくることが頻繁になった。仕事が忙しいせい
美雪からは、たまに手紙が来ていた。この間の手紙には夏休みの間少しだけ日本に
らしいが…どうだか…。僕はいつの間にか寝入っていた。
オバさんは前に結婚していて子供も一人いたが、離婚して子供とも別れたらしい。
気になっていた。
結構重たい話だが、オバさんの口調はあっけらかんとしていて僕の気分までなんとなく
言われてみればそうだった。僕は不思議とそのことを考えていなかった。
明るくなった。それとここに来た時からオバさんの着ているポロシャツの胸の膨らみが
痛いくらいに反った。