魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え?)7カプ目at LESBIAN
魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え?)7カプ目 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 12:07:15 k3S4u6uy
本編描写から思いつくカップリング
なのは×フェイト
なのは×ヴィヴィオ
なのは×ヴィータ
なのは×アリサ
なのは×リインリィンフォース II
なのは×ティアナ
なのは×スバル
なのは×キャロ
なのは×レイジングハート
フェイト×ヴィヴィオ
フェイト×シグナム
フェイト×ギンガ
フェイト×アルフ
アリサ×すずか
はやて×ヴィータ
はやて×シグナム
はやて×シャマル
はやて×リィンフォース
はやて×リィンフォースⅡ
はやて×すずか
はやて×シャーリー
はやて×カリム
ヴィータ×リィンフォースII
シグナム×シャッハ
シャマル×シグナム
スバル×ティアナ
スバル×ギンガ
キャロ×ルーテシア
リンディ×フェイト

3:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 12:07:58 k3S4u6uy
ナンバーズでカップリング
トーレ×セッテ
クアットロ×ディエチ
チンク×ノーヴェ
セイン×ウェンディ
オットー×ディード


4:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 12:09:15 6AIqnCwX
>>1

5:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 12:24:54 Q35zCvGN
>>1
乙!
そういえば>>2になのは×はやてがない・・・

6:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 12:29:05 YNrVM7Ir
アリすずはー?

>>1乙。

7:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 12:30:06 YNrVM7Ir
途中投稿スマソ
アリすず分が最近不足ー。

8:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 13:04:12 a4lyCgzN
>>1
乙!!

9:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 13:19:06 F3ZGW9FV
>>1
スレ立て乙

10:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 14:04:28 GHptz7SK
ここでレイジングハート×なのはを主張

11:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 14:42:23 Qj6yoe/o
デバイスって性別あるの?
バル様は♂のような気がするが

12:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 14:50:08 PAtP/Snr
レイハさんが漢なのは間違いない(`・ω・´)

13:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 14:57:29 rAFgd0cV
URLリンク(www.f-w.co.jp)
レイハさんの声はこんなお方だからレイハさんは美女だよ

14:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 15:39:56 BcUWzwA4
「麗人具心臓」などと漢字にしてみる。

15:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 15:44:26 Dk6HvQE0
祝福の風を>>1

16:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 15:49:48 YNrVM7Ir
つまり、レイジングハート×リインフォースなわけですね!!

17:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 15:57:52 Dk6HvQE0
レイハさん×なのはさんは考えたことあるなぁ
なのはさんの為に一所懸命特訓メニュー考えたり
危険を顧みずカートリッジシステム組み込むように強請ったり
「マスターを信じています」とエクセリオンモード要求したり
信じて尽くすタイプだよねレイハさん

18:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 16:16:33 bE4PSHhE
A'S本編でヴィータを遠距離から撃った後。。
なの「ちょ!?レイジングハート、やりすぎだよっ!?」
レイ「問題ありません。(貴女を傷付けたビッチには)もう一撃撃ちこんでやりましょう」(注:和訳)

19:前スレ560 ◆JhF0qDQSSc
07/10/24 19:32:42 C83PR4y5
どうも。四番とかなのはごっことか変なのばっか書いてたもんです。
話題のデバイスで書いてみた。
今回からトリップ搭載しますた。


時空管理局にて

技術開発担当シャリオ・フィニーノはもはや管理局のリーサルウェポンともいえるデバイスを定期調整していた。
「レイジングハートよし、バルディッシュよしと…
あとは一日ここで休んでてね」

『all light.』
『yes.』

2つのデバイスがまたたく。
「…たまに目を離してても点滅してるのよね…なんか会話してるのかな?」
不思議な話ではない。インテリジェントデバイスの中でも最高の二つなのだから。
「まっ、いーか。それじゃおやすみっ」
シャーリーは室内の電源を落として去っていった。

だれもいない室内でデバイスがまたたく。そう彼らは会話が可能なのだ…!

20: ◆JhF0qDQSSc
07/10/24 19:46:05 C83PR4y5
以下は意訳です。実際はもっとシンプルかつ英語ですのでご了承ください。


『こうして二機で話すのも久しぶりですね』
『…ああ』
『最近は平和でよいことです』
『そうだな』
『では恒例のマスターフォルダの交換といきましょう』
『ああ』
明滅が激しくなった。

『今回は新規フォトを3252枚更新しました』
『…1523枚』
『執務官はデバイスの使用は少ないのですね』『プライベートを多めにしてある』
『質で勝負というわけですね。……これはなかなかのようです。入浴後のものはマスターは大変喜ばれます』
『そちらもサー・フェイトの嗜好に足りうる』
『恐縮です。では次…
ヴィヴィオ様のフォトを転送します。
前回更新より15276枚追加です』
『わかった』

21: ◆JhF0qDQSSc
07/10/24 19:48:37 C83PR4y5
ちかちか
『ご健勝のようだな』
『マスターのお子さまです。世界一幸福なお嬢様ですよ』
『サー・フェイトも安堵しよう』
『では次…同志レヴァンティンより管理局内においてフェイト様の非公認FCの結成との報告。
シグナム様は勧誘があったものの未加入』
『却下。ミス・タカマチに報告を許可』
『了解しました。模擬戦の申請を該当者に』
『同志グラーフアイゼンより伝達。ミス・ヴィータが休暇の共有をミス・タカマチに申請予定』
『成功率は0.1%。フェイト様との休暇を優先かと思われます』
『同意。同志には謝罪を送信』
『…案件は以上ですか?』
『サー・フェイト、ミスタカマチへの性的欲求不満が残0.8でオーバーヒート』
『了解しました。シフト操作を最優先いたします』
『感謝する』
『問題ありません。全ては』
『『我が主のため』』

『交信を終了します。よい夜を。わが盟友』
『戦友に安息を』

二機の光が落ちた。
彼らはインテリジェントデバイス。
全ては主たちのため…

22: ◆JhF0qDQSSc
07/10/24 19:51:40 C83PR4y5
名前の呼び方はむろん勝手に創作しました。

バルはザフィーラと似てると思うんだ

23:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 19:52:35 xwVeS8Ej
お茶、吹いたっ
とっても素敵なデバイスだぁ
でも、こういうデバイスのマスターにはなりたくないなと思う。。。

24:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 20:05:23 APcBJyka
吹いたwww


レイハさんかわいいよレイハさん
てかフェイト欲求不満に負けるなw

25:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 20:15:39 NlsmHIp6
うはっwめちゃくちゃおもすれーwww
主思いのいいデバイスだな
でいつなのフェの画像は見れるんでしょうか?

26:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 20:25:56 tgO1Y7Ew
ワロタw
これ読んでゼーレ風に話し合うデバイス達というのを幻視した

27:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 20:32:14 Pw+fVNR7
レイ「さいきんマスターが冷たいんです」
デュ「うちのボスも暇さえあれば奥さんと娘の写真ばかりながめてて・・・
   デバイスはアルバムじゃないのに!」
ケル「(みなさんはしゃべれるだけまだましですぅ)」
クロ「気を落とさないでください、そのうちいいこともあるでしょうから」
バル「Get set」
レヴ「卿はきょうも酒が早いね、なーんちゃって」
レイ「エクセリオンモード」
グラ「ギガントフォーム」
リⅡ「出禁にするぞおまえら」
バル「Get set」



某所の過去スレからコピペ

28:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 20:39:15 Mmen4wKQ
>>21
なんという有能秘書デバイス。
なのフェの恋敵となりそうな人物にきっちり死亡フラグを立てていくとは…
一体誰が設計したんだよw

29:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 20:40:32 Dk6HvQE0
すげぇものを見たw

30:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 20:41:53 Dk6HvQE0
>>26
むしろ最後のハモるところが『我等のビッグ・ファイアの為に!』にしか見えなかったぜw

31:304
07/10/24 23:23:59 h2KjgIAU
前スレ6-459の即興ラブレターネタ(なのはさんが見てる)の続きを投下したいと思います。
これから5回に分けて投下します。
一応まとめのばかっぷる夫婦
5-883、5-893の過去話に位置します。

32:続・なのはさんが見てる 304(1/5)
07/10/24 23:27:28 h2KjgIAU
あなたの恋人は可愛いです。世界一可愛いです。
二十四時間ちゅっちゅしていたいくらい大好きなのも知っています。
私はあなたたちを応援しています。もう早う結婚せえと心の底から思っています。本当です。
だから、お願いですからどうか私を巻き込まないでください。

「事なかれ主義万歳。」
「そんなことはどうでもいいよ。何で助けてくれなかったの…?」

ぐったりと机に顔を伏せ、見るからに元気のない金髪の少女に
しかしはやては窓の外を見たまま振り返らなかった。

「恋人同士の話に首を突っ込むのは野暮やろ。」
「ちょっとくらい突っ込んでいいから助けてほしかった…。」
「それは無理や。」

ようやく視線を机に向けると封が切られた薄い桜色の便箋があった。
これがそもそもの発端なのだ。内容は見なくても大体分かる。

「なのはちゃんちょいご立腹やよ。
 ちゃんとケリつけんと話してもらえへんで。」
「分かってるよ。
 中学からは男子の目がなくなって心配事が減ると思ったんだけどな…。」
「モテる女はつらいなあ。」

机から顔を上げるとはぁーっと深いため息をつきながら前髪を掻き揚げる。
最近は特に休みがちでラブレター攻撃も止んでいたのだがここ数日まともに
登校するようになってまた再開されたようだ。
しばらくぶりの穏やかな時間に水を差されてなのはも少々気分を害したらしい。
せっかく一緒にいる時間が出来たのに近くに行けないのがつらい。
しばし額に手を当てたまま動かずにいると
それを見てはやてもはぁーっと息を吐いた。

33:続・なのはさんが見てる 304(2/5)
07/10/24 23:30:33 h2KjgIAU
「なに?」
「いや、綺麗やな…って。髪がこう、さらさらーって流れていくんよ。
 柔らかくて枝毛もないし、ええなぁ…。」
「…ありがとう。」

口には出さないが髪はフェイトにとって数少ない自慢の一つだ。
会った人には大体褒められるるし、それになのはが気に入ってくれている。
抱き合うとき、入浴のとき、髪を梳くとき、あの手がこの髪に優しく触れるのだ。
しかし今がこんな状況ではそれも叶わないだろう。
それがひどく残念だった。

「…とにかく断ってくる。」
「ん、いってらっしゃい。」

ようやく覚悟を決めたらしい。
一度こうと決めると行動は速い。さっと立ち上がるとスタスタと歩いていく。
それを見送ろうとしていたら今まで聞かなかった疑問がふと口をついた。

「なぁ、いっつも何て言って断っとるん?」
「好きな人がいるから付き合えないって言ってる。」
「今回は…女子やろ?女子にもそう言っとるん?
 女子には相手が誰か勘付いてそうな子もいそうやけど。」
「女子だろうと男子だろうと関係ないよ。」
「へぇー。変な噂とか流されるの怖ないの?」
「うーん、あんまり。」
「そうなん?」
「…うん。でも、そうだね。もし誰かがそういうことをするのなら
 それで被害が出るようなら…」

廊下に出る直前。扉の前でちらりと顔だけ振り返る。

「私はなのはを守る。それだけだよ。」

34:続・なのはさんが見てる 304(3/5)
07/10/24 23:33:23 h2KjgIAU
その笑みに、言葉に、ぞわっと何かが背筋を走った気がした。
しかしそんなはやてに構わずフェイトはさっと廊下に消えた。
足音が段々遠ざかっていき、ついには聞こえなくなる。

「あーあ、普段は人の話も聞かん、ばかっぷるのくせになー…。」

頭の後ろで腕を組んで上体を反らすとぎっと椅子が鳴る。
自分が不利益を被ることより、なのはがそうなることのほうが嫌なフェイトのことだ。
案外いつまで経っても終わらないそんな状況に鬱憤を募らせていたのかも知れない。
あんな状態のフェイトは怖い。あそこまで言うなら本気の本気だろう。
つまりこの状況を早くどうにかしないと何度もあんなフェイトを見るハメになるかもしれない。

「あかん…。」

組んでいた手を解いて万歳する。お手上げだ。

「しゃーない…。いっちょ首つっこませてもらおか。」

一秒でも早く元のばかっぷるに戻ってもらわないとこっちの胃が痛くなりそうだ。
取り出したるはかの文明の利器、携帯電話。
勿論相手は決まっている。

「あ、なのはちゃんか?あんな…」

次の日。はやては近くの喫茶店に呼び出された。
すでに待っていた相手が頼んでおいてくれたのか絶妙なタイミングでコーヒーが到着する。
礼を言いつついただくと結構美味しかった。

「…それで話って何なん?」
「昨日のこと、お礼を言いたくて。
 はやてには感謝してるよ。ありがとう。」

35:続・なのはさんが見てる 304(4/5)
07/10/24 23:37:32 h2KjgIAU
珍しくフェイトが神妙にお礼を言う。
大抵呼び出されてor押しかけられての相談(という名を借りた惚気)はこっちに構わず
テンション高めなのだが今日はまともだ。明日は星が降るかも知れない。
でもちょっと嬉しいのでにこにこと対応する。

「いやあ、気にせんといて。あたしが勝手にやったことやし。」
「それもそうだし、いつも話聞いてもらってるからお礼を言いたくなったんだ。
 本当にありがとう。で、そんなこと言った直後で申し訳ないんだけどさ…。」
「ん?そんな遠慮せんと。どんどん言って。」

後にはやては後悔する。私がバカだったと。調子乗っていたと。
フェイトの目がきらりと光った気がした。

「本当?じゃあ聞いて欲しいんだけど。昨日のなのはについて。」

ざ・○ーるど!時よ止まれ!
はやての時が止まった。

「はやてが事前に言っておいたくれたおかげでスムーズになのはに会えたよ。
 ちゃんと断ったよ、不安にさせてごめんねって言ったら私のほうこそ
 焼きもち焼いて勝手に拗ねてごめんねって…。でもフェイトちゃん人気あるからって
 切なそうな顔するんだよ。はぁうっ、思い出しただけでもう…。
 私はなのはだけだよって言って何度も何度もキスしたんだけど泣き出してね。
 その後は泣き止まないなのはをそっと押し倒して優しく慰めたんだよ…。
 何よりあの顔!嫉妬と切なさを必死に押し隠そうとしている健気さ。
 嫉妬して拗ねた自分を汚いって思ってるのかな?自己嫌悪が入り混じってて最高だったよ…。」
「ちょ、待って。人の話を聞かんかい。」

ぴしゃりと言うが当然の如くフェイトは聞いていない。
しかしこんなの序の口だ。本当の地獄はこれから。
喜々として話を続けるフェイトにはやては覚悟を決めた。

36:続・なのはさんが見てる 304(5/5)
07/10/24 23:40:05 h2KjgIAU
がちゃんと玄関のドアが閉まった。
ソファから頭をぐりっと廻らせると小さな声が帰宅を告げる。

「ただいま…。」
「おかえり、はやて。」
「…」
「…はやて?」

それ以上物音がしないのを不審に思い玄関に向かうと
足の力が抜けたのか四つん這いになっているはやてに駆け寄る。

「は、はやて!?」
「ふふ、ヴィータ。あたしは真っ白に燃え尽きたで…。」
「ちょ、何言ってんだよ。大丈夫?」
「ふふふ、ヴィータはええ子やな。大丈夫や、大丈夫…。」

八神はやての受難の日々は続く…。



おわり

37:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 23:41:41 HVmrf2OE
なんだかんだでアリすずもはやてに色々『相談』してそうだよなぁ。
傍から聞いてたらノロケに市か聞こえない相談を双方から。

38:304
07/10/24 23:46:39 h2KjgIAU
以上です。前スレの容量が危ないのでこちらに投下させていただきました。
ばかっぷるはいつでもどこでもということで
フェイトさんがかなりだめですがどうかお許しを。
ありがとうございました。

39:名無しさん@秘密の花園
07/10/24 23:50:22 AYZm0dFD
>>304
GJです!
おっとこまえフェイトとアホフェイトのギャップが最高w
そして泣いちゃうなのはかわええええええええ(*´Д`)

40:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 00:18:00 9E8u2nFR
>>36
部隊長まじ災難wそのうち発狂しないか心配です・・・・・・
フェイトさんはヘタレながらやる時はやるんですな!
甘えん坊ななのはさんは犯罪的にかわいいですの~vさすが末っ子
GJっす!

41:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 01:06:36 ictEfyjL
前スレのはやシグGJ!
はやて×ヴォルケンズが好きな俺にとっては眼福だった!

42:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 01:34:37 h9Cqs26j
>>304
GJ!
両極端すぎるフェイト に振り回される部隊長のコンビが好きすぎます!


43:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 01:35:52 h9Cqs26j
ついでに空気読まずに昔どっかでみた見たスレのコピペ(うろ覚え)
を電波改変して置いてみた↓


今日、ちょっと用があってさミッドチルダに行ったんだよ。
そしたらさ、ハラオウン執務官を見かけたんだよ。
それも子供と手をつないで歩いてんの。
んでそれなんとなく見てたら子供が手離して先に行っちゃって
あらら、フられちゃいましたねー(・∀・)ニヤニヤ
とか思ってたら、
子供が振り返って急かすわけよ。

「フェイトママー! 早く来ないと、先になのはママのところ行っちゃうよー」

って。
で、そん時たまたま顔が見えて(この時はじめてハラオウン執務官だって解かったんだけど)
その顔がまたさ、すげー嬉しそうでさ

ああ、今あんたすげー幸せなんだな

とか思って何でか俺まで嬉しくなっちゃって、
朝から無駄にホクホク気分だったぜ。
いや、まあそんだけの話なんだけどさ。


本当はお父さんと幼稚園児の娘の出勤時のほのぼのやり取りだったんだけど
読んだ時の何なんだおまえらのその可愛さは!感がなくなってる…ort


44:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 01:56:08 IPJ7VAqt
前スレのはやシグGJ!
やっぱはやて強いな

>>43
いや十分(・∀・)ニヤニヤできた
いい親子だ

45: ◆JhF0qDQSSc
07/10/25 02:20:51 7i6OADyA
くっ、はやシグだと…?
なんて萌えるんだ…
今書いてるはやカリがくじけそうな破壊力…
ぐっじょぶです

46:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 05:44:46 nJ2AJQKi
304さんGJ!
>早う結婚せえ
結婚してからも振り回されているわけだがwww

>>43
(・∀・)ニヤニヤした
親子かわいいよ親子

47:いる世界 ◆34IETlJpS6
07/10/25 09:10:58 o0x3bwHN


「おはよう、フェイトちゃん」

その声に呼ばれるようにしてわたしは目を覚ます。
そして、呼ばれたその名を心の中で反復した。

そう、わたしの名前はフェイト・・・フェイト・テスタロッサ・ハラオウンだ

意識と視界が少しだけはっきりとしてくると
目の前に、見たことのない顔があるのに気づく。
でも、わたしにはそれが誰なのか
言われないでも、教えられないでもわかっていた。
強い意志の輝きを灯した青い瞳も、その柔らかい茶色の髪も、わたしの名前を呼んでくれる声も
全然変わってない。

だから、わたしはこう答える。
目の前の少女の唇が、わたしの名前を紡いだように

「おはよう・・・なのは」


エピローグ『君とわたしがいる世界』

48:いる世界 ◆34IETlJpS6
07/10/25 09:36:29 o0x3bwHN

それから1ヶ月後

わたしは氷の中で眠る原因となったリンカーコアの修復手術を受け
しばらくの入院期間を置いて、今日付けで退院する。

この1ヶ月、なのはとシグナム達はわたしの病室へほぼ付きっきりでの看病をしてくれ
その中で、わたしは今の世界がどうなっているのかを知ることになった。


「ここは、お前があの部屋の中で眠りについてから約110年後の世界だ」
シグナムが何を言っているのか、わからなかった。
驚きを隠せないままのわたしが、なのはの方に顔を向けると
なのはもその言葉に黙って頷く。

「でも、それならなのはは・・・」

なのはの見た目は高く見積もっても20歳前後と言った所。
もし今が、わたしの認識から100年以上後の世界だとするなら、なのはが生きているはずがない。

シグナムはわたしの疑問を聞いて、一度確認するようになのはに目をやる。
それになのはが小さく頷くと、シグナムは語ってくれた。
わたしが眠った後に起こったこと

なのはと、はやての物語を

49:いる世界 ◆34IETlJpS6
07/10/25 09:57:46 o0x3bwHN
受付で退院の手続きを済ませ、外に出る。
外では、なのはが待っていてくれた。

「行こう、フェイトちゃん」
「うん、行こうか」
なのはが差し出してくれた手に掴まり、歩き出す。
街並みや風景は・・・病室もだけど、あまり変わった気がしない。
その事をなのはに伝えると

「この世界の技術自体が成長の限界に近付いているから、あまり変わっているように感じられないんだと思うよ」

そんな風に答えてくれた。
良くは解らなかったけれど、なのはが言うのならそう言う事なんだろう。

隣を歩くなのはの姿を見る。
わたしと繋ぐ手も、そこへ繋がる身体も、脚も、大人のそれで
わたしの貧相な子供の体とは違って・・・なのははとても綺麗で、素敵な大人の女性になっていた。
きっと、道行く人達が見ても
わたし達の関係は仲の良い姉妹みたいにしか見えないんだろう。
そう思うと・・・悲しくなった。

せっかくなのはの傍にいられるようになったのに、わたしはなのはの隣を歩くのに相応しく無い・・・
そんな思いが、嬉しかったはずのわたしの心に・・・僅かな陰を落とした。

50:いる世界 ◆34IETlJpS6
07/10/25 10:30:35 o0x3bwHN
「ただいま~」
「お・・・お邪魔します・・・」
わたしがそう言うと、なのはは何故か凄く不満そうな顔をする。
それに気付いてわたしは言い直した。

「ただいま・・・」
「うん、おかえりなさい」

今度は正解だったらしく、なのはは満面の笑みを浮かべて
わたしのことを抱き締めてくれた。

キッチンとお風呂、トイレのついた少し広めなワンルーム
ここが、今日からわたしたちの部屋になる。
わたしたちの戸籍などは本来既に死亡扱いになっていたのだけれど
その辺りは管理局の・・・なんと元帥にまでなっていたリィンが、色々誤魔化してくれた。
そのおかげで、わたし達はこの世界でも普通の人々の中の一人として暮らしていける。

「フェイトちゃん、今日はこれからどうしようか?」

なのはに言われて、わたしは部屋を見回す。
そして、この部屋の中に足りない物があることに気がついた。
「なのは、わたしは一緒に買い物に行きたいな」

そう、この部屋は・・・まだ、わたし達の部屋じゃない。
備え付けの家具に生活用品。
わたし達の物が一つもない。

だから、変えていかないと・・・
わたしと、なのはの部屋に

この場所から、もう一度・・・・

51:いる世界 ◆34IETlJpS6
07/10/25 11:21:53 o0x3bwHN
そんな風に
この世界でのわたし達の生活は始まった。

「なのは、今日は何時くらいに帰れそう?」
「う~ん、今日は試験官のお仕事があるから少しだけ遅くなるかも」
「そっか、じゃあ今日の晩御飯はわたしが作るね」

なのはとわたしは管理局へと戻り
なのはは若い局員達の教導を
わたしは嘱託として簡単な書類処理などを行う内勤の仕事に就いていた。
どちらも出世とは縁遠い仕事だけど

わたし達は・・・もう二度と、お互いのどちらかを失うなんてことは嫌だった。
「今日はなのはの好きな物ばかり作るから、楽しみにしてて」
「うん、でもそれだと沢山食べ過ぎて太っちゃうかも」
「そうだね、最近お腹のあたりがタプタプだもんね」

そう言ってわたしはなのはのお腹の辺りの肉をつまむ。
勿論なのはのお腹には無駄な贅肉なんてついていない。

「もーっ。フェイトちゃん!」
「ごめんごめん」

なのはは拗ねるように膨れてみせた。
体は大きくなっても、そう言う仕草はまるで変わっていない。
ここしばらくの間一緒の部屋で暮らしてきて感じることは
やっぱりなのははなのはなんだな、と言うこと。
体は成長していても、その本質はまるで変わらない。
わたしが好きになった、わたしが愛したなのはのまま。

だから、わたしは気付かなかった。
そんな風にわたしが触れている時のなのはの瞳が、必死に何かを抑えるように揺らいでいることに・・・

52:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 12:58:01 eKp/Xo2C
ここの住人的にレイハさんって人間形態とったらどんなイメージ?

53:いる世界 ◆34IETlJpS6
07/10/25 12:58:51 o0x3bwHN
「・・・ねぇ、フェイトちゃん。久しぶりに一緒にお風呂・・・入らない?」

夜になり、二人だけでの楽しい夕食を終え
わたしが後片付けと洗い物をしていると
なのはは唐突にそんな事を言い出してきた。
背中を向けているため、その表情を伺い知ることはできない。
わたし達がこの部屋に住むようになってから、いつものようにパターン化していたこと
それは、朝食を一緒に食べてから揃って出勤。
帰りが早い方が夕食を作る。
そして、順番にお風呂へ入って・・・
一緒の布団で眠る。
だから、なのはがそう言う風に言い出すのは珍しいことだった。
でも、それはわたしにとって決して嫌な事じゃなかったから
「うん、なのはの髪はわたしが洗ってあげるね」
洗い物をする手を止めて振り返ると、笑顔でそう告げた。


お風呂場はあまり広くはないので、二人で入ると少し狭い。
でも、二人一緒に洗い場を使ったりしないのであればそれで十分だった。

なのはの服が一枚一枚床へと落ちていくと、それまでは服の上からでしか解らなかった体のラインが
はっきりと、わたしの目の前に現れる。
昔はわたしと対して変わらなかったのに・・・
今や、大人の女性の魅力を持った肢体。
わたしは自分の服を脱ぐのも忘れて、その姿にじっと見入っていた。

「・・・そんなに見つめられたら、恥ずかしいよ・・・」
「ご・・・ごめんね!」
わたしは慌てて視線を逸らすと、急いで自分の服を脱ぎ始めた。

54:いる世界 ◆34IETlJpS6
07/10/25 13:50:22 o0x3bwHN

フェイトちゃんがわたしの前で服を脱いでいる。
それは、わたしの方から望んでいたことのはずなのに
一緒にお風呂、なんていう姑息な言い訳を使ったせいか素直に喜べなかった。

フェイトちゃんが目覚めてからしばらくの間は、入院等でドタバタしていたから忘れていたのだけれど
この部屋に移り、二人だけの生活を始めると
途端に心のブレーキが効かなくなってきた。

フェイトちゃんを愛したい

フェイトちゃんに愛されたい

心だけじゃなく、体も全部・・・

思いだけが加速する。
さっきフェイトちゃんに見つめられていた時も
外面では平静を装いながら、わたしの中では破裂してしまいそうなくらいの感情が荒れ狂っていた。

そして、目の前ではフェイトちゃんの体から最後の一枚の服が取り払われ・・・その裸身が露わになる。

「わたしはなのはみたいに胸もないし、綺麗じゃないから・・・恥ずかしいな」
わたしの心の堤防はその一言で決壊した。

55:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 13:56:42 ictEfyjL
幼な妻!幼な妻!

56:いる世界 ◆34IETlJpS6
07/10/25 14:18:40 o0x3bwHN
そのまま脱衣場の床にフェイトちゃんの体を押し倒す。
体格の差も手伝ってか、フェイトちゃんはあっけなく床に倒れ込んだ。

「え・・・なのは、何を?!」
その言葉を無視して、わたしはフェイトちゃんの肩を片手で抑えながら
そのまだ幼い胸に舌を這わせる。

あの夢の世界で何度も繰り返した行為。
フェイトちゃんはいつもわたしの腕の中で甘い声をあげてくれた。

でも・・・

「なのは・・・」
フェイトちゃんがわたしを呼ぶ声は・・・ただ、悲しげで
その瞳からは涙がこぼれ落ちてきた。

わたしは・・・自分が、間違えたことを知る。

泣かせたりしないって・・・守るって誓ったのに・・・

「ごめんね・・・フェイトちゃん。わたし、そんなつもりじゃ・・・」

わたしは立ち上がると、言い訳を口にしながらその場から後ずさる。

しかし

フェイトちゃんは素早く立ち上がるとわたしが予想だにしなかった行動に出る。
そのままの姿で駆け寄ると、その勢いで逃げるわたしに抱き付いてきた。

重心が不安定な状態だったわたしは、体勢を崩してその場に尻餅をつく。

57:いる世界 ◆34IETlJpS6
07/10/25 14:40:55 o0x3bwHN
フェイトちゃんが上でわたしが下

先程とは逆に、わたしがフェイトちゃんの事を見上げる形になってしまった。

「なのは・・・」
フェイトちゃんの口が開かれる。
わたしは、逃げられない。
かつて、病院で投げられた言葉をまた投げられるかもしれない。
それも・・・今度は本気で

せっかく一緒に居られるようになったのに、わたしはなんでこんな簡単にそれを踏み外してしまったんだろう。

「ちゃんと・・・言って?」
「え?」

フェイトちゃんの口から出た言葉は、わたしの予想していたものとは・・・恐れていたものとはまるで違っていた。

「なのはの口から・・・ちゃんと
わたしのことを好きだって、愛してるって言って」
「フェイトちゃん・・・怒って、ない・・・の?」
わたしは恐る恐る訊ねる。

「怒ってるよ! わたし達・・・キスもまだちゃんとしてないのに・・・いきなり、乱暴にされて」
「ごめん・・・ごめんね」
フェイトちゃんはわたしが謝るのを見て、首を横に振る。
わたしはまた・・・間違えてた。

だから、今度はもう間違えないように言う。
「わたしはフェイトちゃんの事が誰よりも好き。 フェイトちゃんを愛してる」

想いは、ちゃんと・・・口にしないと伝わらないのだから。

58:いる世界 ◆34IETlJpS6
07/10/25 15:04:54 o0x3bwHN
その言葉に、少しだけ満足してくれたのか
フェイトちゃんは嬉しそうな笑顔を見せてくれる。
そして

「わたしも、なのはが好き。誰よりも・・・なのはのことを愛してるよ」

わたしの告白への返事をしてくれた。

「ねぇ、フェイトちゃん・・・キス、してもいいかな?」

「・・・・・・」
わたしの野暮な問いかけに、フェイトちゃんは黙って目を瞑る。
わたしも、それ以上は何も言わずフェイトちゃんの小さな唇に自分の唇を重ねた。
三秒間だけの短いキス。
舌も絡めなければ、濃密にお互いの唇を求めあうわけでもない。
それでも、夢の世界でしたどんなキスよりも・・・ずっとドキドキした。
唇が離れると・・・お互いに、目を逸らす。
恥ずかしくて真っ直ぐにフェイトちゃんの目を見ていられなかった。

「わたしは・・・」
先に口を開いたのはフェイトちゃんの方だった。
「なのはが望むなら、さっきみたいな事だって・・・ちゃんとするよ? まだ、わたしは子供だから、よくわらないけど
なのはがしたい事は・・・わたしだって、して欲しいんだから」
その言葉を聞いて
わたしはフェイトちゃんへ向き直る。
そして、その身体をただ抱き締めた。
今は、その気持ちだけで凄く嬉しい。

59:いる世界 ◆34IETlJpS6
07/10/25 15:51:30 o0x3bwHN
体の中に篭もっていたはずの劣情は、既に何処かへ消えていた。
「無理しなくていいよ・・・少しずつ、進んでいこうね」
フェイトちゃんはわたしの胸にそっと体をもたれかけてくる。
この腕の中の小さな少女を守りたい
わたしは・・・強く、そう思った。

きっと、夢の世界のフェイトちゃんも・・・そう思ってくれてたんだね

瞼を閉じると・・・その笑顔がうっすらと映った気がした。
そんな思いに浸っていると・・・
突然、胸を揉まれた。
「フェ・・・フェイトちゃん?!」
「ご・・・ごめんね。わたしの胸は小さいから・・・つい、気になって」
フェイトちゃんの手が・・・わたしの胸を鷲掴みにしていた。
もーっ・・・せっかく真剣に考えてたのに、台無しだよ
「フェイトちゃんも、すぐに大きくなるよ。 身長だって、わたしを追い越しちゃうんだから」
フェイトちゃんはわたしが何でそういうことを断言できるのかわからず、半信半疑と言った感じの目を向ける。
でも、わたしはそれ以上は何も言わなかった。
教えてあげないけど、わたしは絶対にそうなるって知ってるんだよ

その時まで、わたしがあなたの事を守るから

だから、ゆっくりと歩いていこうね

急ぐ必要なんか無い
だってここには

わたしがいて、フェイトちゃんが居る

二人で一緒に・・・

わたし達の・・・この“今”を

60: ◆34IETlJpS6
07/10/25 16:25:45 o0x3bwHN
おしまい

う~ん・・・・

61:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 16:29:02 u3ZfNSt4
>>60
おつかれさまでした!
GJです

しかし、おませなフェイトさん(12)の今後に期待
なのはさんが夜のいけない教導をするんですよね
はぁはぁ

62:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 16:32:54 wcLGP76+
GJの嵐が俺の中で巻き起こってる。
いいな~、最後の二人の甘甘でありながらちょっと切ないような、そんな感じが。
この話を全て見ていてなのは一期のOPを何げに思い出した。
とにかく二人が幸せになれてよかった!

◆34IETlJpS6さん、あんたは最高だ!
またいつか書いてくれ!期待して待ってるから!
だから今はゆっくり休んでくれ!

63:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 16:54:11 9M3qR5q+
>>60
GJ!GJ!GJ!Gry
19×12って鼻血が止まらんのだがw
なんか、フェイトが年上の場合もの凄い変態なイーメージだったんだけど
なのは年上でも結構変態になりそうだなw
あなたのおかげでなのフェイがさらに好きになりました!ありがとうさん
つらい重いした分、二人が沢山幸せになれますように。
すげぇ~ずうずうしんだけど余力があったら19×12の日常も見たいぜ
戯言として流してくれ!お疲れ様

64:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 16:54:55 onBPMIGb
なのはさん余裕無さすぎw
いや、良いものを見せていただきました。
お疲れ様でした、また英気を養って湧き上がる煩悩を思いのままに叩きつけて下さい♪

65:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 17:26:02 Z+C2pBhE
こ、これはなんという少女淫こ(ry
ともあれ大長篇グッジョブ!
おや、桜色の夕日が?

66: ◆34IETlJpS6
07/10/25 17:40:06 o0x3bwHN
言い訳

エロ削ったらこうなりました。
エピローグなので結構はしょってます。


エロ+ネタな幼妻奮闘記はまた別枠で後日。

67:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 17:44:53 3FQb35Te
幼妻奮闘記!!!!!!
エロも大期待してる!!!

68:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 18:09:32 IW6D9rEk
GJ

せっかくのハッピーエンドに水を差して悪いんだけど
先に逝った人たちは二人のことを思いつつ大往生していったと思うんだけどヴィヴィオはいったい…
それだけが心残りで
クロノとエイミィあたりに引き取られてると一安心なんだけど

69:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 18:12:45 IW6D9rEk
それだけがって言ったけどキャロたちも…

70:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 18:25:46 ictEfyjL
フェイトさんが冬眠したままだったからエリオとキャロの出会いはなし、
でたぶん二人は救われていないと思う。
ヴィヴィオもたぶん救出できなかったと思う。夢の中の話でそれを
におわす記述があったし。

なにわともあれ幼妻奮闘記にwktk

71:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 18:33:34 KnhiHw5s
フェイトさん居ないと3人とも救われないのか…カナシス

72:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 18:43:42 qevApuGQ
ギンガも救出されず、姉を亡くしたスバルにも大きなダメージとなって…
そうなるとスバルと出会うはずのティアナもどうなるか…

73:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 19:03:07 zaE3MfHs
お疲れ様です。
二人が幸せになれて、すごくよかったです。
その後の二人の話も楽しみにしてます。

水差して悪いって思うんだったら、スルーすればいいやんってちょっと思った。


気にせずに、幼な妻奮闘記もがんばってください。
気長に待ってます。
もちろん、エロも期待してます。


74:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 19:18:26 GxbGvJs7
妄想力ありすぎだろw

75: ◆JhF0qDQSSc
07/10/25 19:21:53 7i6OADyA
お疲れさまでした。
毎回ワクテカで読んでおりました。
俺もこれくらいの書きたいなあ…

76:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 19:46:02 IW6D9rEk
>>73
ごめん
34さんにもごめん
でも、出てきた以上はいい顔で逝ける人生を送ってほしいって思ってさ

77: ◆34IETlJpS6
07/10/25 21:19:11 o0x3bwHN
>>76
別にそんなに気にしないでいいと思いますよ(`・ω・´)b

あとまとめサイトの中の人いつも早い仕事ご苦労様ですm(_ _)m
もう一万アクセス突破かぁ・・・
スレ自体はそんなに人居るような気しないのに、早いですよね

78:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 21:31:13 phhShAoY
見るだけで、書き込まない人って、結構居るからね。俺とか。

79:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 22:25:59 4zvn8d9Q
職人さんたちGJ!


なまこ|(ω・`ミэ)ミピチピチ

80:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 23:37:38 onBPMIGb
これはなまこで何か一本書けと!?

81:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 23:49:57 GxbGvJs7
なまこプレイだと?

82:名無しさん@秘密の花園
07/10/25 23:56:58 u3ZfNSt4
なのは×マリエルかw

83:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 00:12:45 1oTAc5or
マリー始まったな

84:(ω・`ミэ)ミピチピチ
07/10/26 01:31:09 NDuLB3re
Σ
し,失礼.他意はなかったのです.…が,責任とって書いてきました.

『なまこ』

「フェイトママ~これ何?」

正式になのはと私の娘となったヴィヴィオが嬉しそうな笑みを浮かべながら
ベッドの下に転がっている物を見て,私に問い掛ける…

事の発端は引越しである.
なのはの養女としてヴィヴィオが認定されて,その後住居の方はどうしようという話になり,ついでなので,という事で引越しと相成った.
六課設立以前は,基本的に次元航行部隊…海にいる私がたまにしか帰れないミッドに
一人で一部屋を借りるのは勿体無いという事で,なのはが『フェイトちゃん,私と一緒に住もう』といってくれた御蔭で,
なのはと二人っきりで暮らしていた.…その御蔭で有給を取ってミッドに帰る事が多くなったのは…全くの余談である.
ともあれ,その部屋も3人となると少し手狭,という事でヴィヴィオが娘になったのとあわせて,
先日から住居を探し,漸く良い物件を見つけ,数日前からこの家に住み始めたのだった.

運送屋が運んできた物を荷解きし,漸く落ち着いたのが昨日.
そして今日…現在,今.この時…
ヴィヴィオはなにやらベッドの下に落ちていたものを発見した様子.
わくわくどきどき,といったヴィヴィオの綺麗な瞳が…痛い.
「フェイトママ?」
「う…うん,そ,それはね……」
さて,どう答えよう?
ヴィヴィオの事を考えれば嘘を教えるわけにもいかないのだが,ものがものである.
非常に困った私は,ふいに…昔住んでいた海鳴市で見たものを思い出す.
ある日,なのはに連れられて訪れた水族館.
そこで見たものを……

85:(ω・`ミэ)ミピチピチ
07/10/26 01:32:56 NDuLB3re
「な,なまこ…だよ.なま…こ」
「なまこ?なにそれー?」
「そんな形の…その,生き物かな?」
「いきてるのこれ?」
「そ,そうだよ…ほら,かしてみて」
ヴィヴィオからそれを受け取り……ごそごそとやりると…
うぃ~んうい~ん
「ほ,ほら.ヴィヴィオにびっくりして動いてなかったけど,動き出したよ」
「ほんとだ~!」
無機物的な音が部屋に響き渡る.
それが必要な時ならば,それはそれで良いのだが……と,まぁ…
……はい.
ここまでくれば,もうお分かりだと思いますが…
どうみてもバイブです.
私の物なのか,なのはの物なのかは本人の名誉のために黙秘させて頂きますが,さておきまして……
「あ!なのはママにも見せてこよう!!」
本物のなまこを見た時にヴィヴィオにどう説明すれば良いのかな?などと悩んでいる間に…手の内にいたなまこ(バイブ)
は,…ヴィヴィオの手に渡り…そして,そのままなのはの下へと走り出すヴィヴィオ.
「あ,ヴィヴィオ危ないよ・…」
などと,言えるくらいには落ち着いてるんだね,私.などと思いながら…いいや,もう諦めが入っただけかもしれない.
……ど,どうしよう!?

「なのはママ!なのはママ!なまこ!なまこだよ~!」
「な,なまこ!?…ヴィ…ヴィヴィオ……それ,どこで………」
「フェイトママが教えてくれたの!」
「……そう,そうなんだ.フェイトちゃんが……へぇ……」

ねぇ,なのは…今夜私は色んな意味で寝れるのかな?
寝かせてくれると…その,嬉しいかな?
でも……スターライトブレイカー(御仕置き)は覚悟しておくことにするよ…?

86:(ω・`ミэ)ミピチピチ
07/10/26 01:35:32 NDuLB3re
いじょー.
海鳴に水族館があるのか,とか水族館になまこがいるのか,だとか,
形似てないよね?とかいうのはご容赦のほどーっ
あと,結局誰の?なんて聞いたらだめですよ.SLBですよ…という所で.

布団|(ω・`ミэ)ミピチピチ

87:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 01:40:41 aidcR7x7
吹いたwwww

88:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 01:48:31 1oTAc5or
なまこww
どうみてもバイブですwww

89:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 01:52:54 GjFV7Qsy
なまこにイかされるフェイトさんが見たいです

90:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 01:54:51 nnFMhA7D
鬼才現るw

夜中なのにおもっくそ吹いたじゃねーかw

91:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 01:54:54 Gd3hWyTw
こっそりなのはさん使うために持っていたのか
それともなのはさんがいなくて寂しいときに一人で・・・・

いずれにしてもSLB確定ですねフェイトさんw

92:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 02:10:23 C+uX4uss
な~まこ~wwwwな~まこ~www
そのあふれる才能に嫉妬


93:あと中の人 ◆k1m2.Fa0dM
07/10/26 02:56:27 Y7nq3uYh
>>89
「フェイトちゃん、これなーんだ?」
「あ、バッ、バイブ」

「あれぇ、昼間ヴィヴィオはなまこだって教えてくれたよ、フェイトちゃん嘘ついたの?」
「なっ、なまこ、なまこだよ、なのは」

「そうね、なまこよね、だってこんなに活きがいいもの
 で、そのなまこがなんでヴィヴィオの手の届くところにいたのかな?」
「だって、せっかく有給取って帰ってきたのになのは引越しで疲れたって言ってすぐ寝ちゃうったから」

「えー、私が悪いのー、せっかく艦隊任務でミッドを空けている執務官様に代わって、
 忙しい教導隊任務の合間を縫ってヴィヴィオの世話しつつ家探しから引越し手続きまで全部したのに
 たった一晩も待てなかったの?」
「だって、なのはが隣で寝ていると思うとそれだけでうれしくて
 でっ、でも、疲れているなのはを邪魔したくないから・・・」

「なまこを使って一人で慰めていたんだ?」
「はっ、はい、なまこでじっ、自慰してました」

「フェイトちゃん、我慢できずに一人遊びしちゃうなんて悪い子だね、なまこで少しいっちゃおうか?」
「あっ、なっ、なのはー、だめぇー」

こうですか?わかりません

94:あと中の人 ◆k1m2.Fa0dM
07/10/26 03:21:24 Y7nq3uYh
>>77
どうも、ありがとうございます
そう言っていただけるとまとめがいがあります

ただ、あのカウンターの値は色々問題があって
アクセス数よりかはPageView に近い値と思ったほうがいいかも

あと仕事が早いんじゃなくて続きが気になって
頻繁に読みにきている廃人なだけw

一読者に出来るのは職人が投下しやすい環境づくりまでだから…

95:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 07:27:54 GA9pbAce
>>93
一晩待てないとかフェイトさん自重するなもっとやれ

>>94
いつもお世話になってます
読み返すことができるし見逃しが減るので
まとめは本当にありがたいです

96:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 09:15:55 ZdzMNCEr
まさか80での一言がこんな展開になるとは
みんなノリ良すぎ(爆)

97:機動六課ホスト部 ◆34IETlJpS6
07/10/26 10:25:45 Hw9LJlvV
「お金が・・・ないんや!」
週に一度の朝礼の後わたし達六課隊長陣は今後の方針決定のための会議を行う。
その場ではやての口から開口一番に出た言葉は、あまりにもいきなりなものだった。
「あ、あの・・・はやて。よく意味がわからないんだけど・・・?」
何と言えばいいのかわからずに固まる全員の中で、わたしは幾分か早く立ち直り今出た言葉の真意を問い質す。

「せやから・・・六課の捜査費、設備費もろもろ全部残ってない言うことや」
「え・・・で、でも! そういう場合は本局へ追加の予算を申請すればいいんじゃ・・・・」
機動六課の予算、給与は全て管理局本局から出ている。
予算が合わなくなった、等の場合は所定の手続きを経て臨時予算を出して貰うのが基本だった。

「この隊舎建てるんも、相当無理な予算案通したもんやから。管財部に財布の紐締められてしもうて・・・」
「でも、ここで話を出すって言うことは・・・はやてちゃんには、何か打開策があるんだよね?」

ようやく立ち直ったなのはが、議論は無用とばかりに話を促す。
その言葉にはやては、我が意を得たりというように大きく頷いた。

「そうや、実は打開策の腹案があるんやけど。わたし一人じゃどうにもならへんから、みんなに相談しよ思うて」
「わたし達は主の決定に従うだけです」
「ああ、はやての言うことなら間違いないもんな」

シグナムとヴィータ二人の賛同を得て、はやては嬉しそうに頷く。
そして、次にわたしとなのはの方へと顔を向けた。

「なのはちゃんとフェイトちゃんはどうやろ?」
「そう言われても・・・方法を言ってもらえないと、わからないよ」
「はやてちゃんの案って、いったい何をやるの?」

わたし達の問いに、はやては答えた。
ただ一言で、きっぱりと

「このメンバーで・・・ホストクラブを、やるんや!」

98:機動六課ホスト部 ◆34IETlJpS6
07/10/26 11:06:03 Hw9LJlvV
「「「「ホストクラブ?」」」」

はやての言う言葉の意味がわからず、わたし達四人は声を揃えて聞き返す。

「そや、ホストクラブ言うんはな。
女の子とお喋りして、お酒を飲まして、それで楽しんで貰うてその代価としとお金を頂く・・・そう言う商売やね」
「はぁ・・・・そうなのですか」

シグナムは良くわかっていないのか、とぼけた返事を返している。

「でも、はやてちゃん。ホストクラブって確か男性のお仕事じゃないのかな?
女性の場合だとホステスさんだったと思うけど・・・」

なのはの疑問の言葉に、わたしも頷く。
仕事の中身は良くわからないけれど
男女でそう言う風に分かれていると言うことだけは、海鳴に居た頃得たテレビの知識で知っていた。

「せやね。けど、みんなムサい男連中や親父の相手なんか嫌やろ?」
「そうじゃなくて、それならヴァイス君やグリフィス君とかに頼んで六課の男性陣でやればいいと思うんだけど。なんでわたし達なの?」
「そうだよね、なのはの言うとおり。わたし達がやらなくてもその仕事ならなり手は沢山居るんじゃないかな」

当然の疑問だった。
しかし、はやては静かに首を横に振る。

「だって・・・わたしらの周りの男性陣って・・・ロクなのおらんやろ?」

その言葉によって、部屋の中には『あぁ、言っちゃったよ・・・』的な空気が流れた。
その空気を無視して、はやては言葉を続ける。

「それに、最近は男装のホストみたいなんが受けとるみたいやし」

99:機動六課ホスト部 ◆34IETlJpS6
07/10/26 11:42:12 Hw9LJlvV
「でも・・・・」
それでもまだ渋るわたし達に痺れを切らしたのか、はやてはなのはに近寄ると、その耳元に何事かを囁く。
声は小さくて、隣に座るわたしの耳にも何を話したのか、内容は聞こえなかった。
しかし
「うん、はやてちゃん。わたしもホストクラブって凄く良いと思うよ!」

何を唆されたのか、なのはの態度は一瞬で賛成に回る。
はやては、それに満足そうに頷くとシグナムとヴィータにも同じ様に何事かを吹き込み。
「主はやての御心のままに。我が剣に誓って・・・きっと、繁盛させてみせましょう」
「しょ・・・しょーがねーよな。他に方法があるわけでもねーんだし!」
すぐさま、二人の守護騎士達も賛成票を投じた。
そして最後に、はやてはわたしの方へと近付いてくる。
そして、耳元に口を寄せると小さく呟いた。

「予算が用意できんと、この隊舎も接収されてしまうんやけど・・・」

それは確かに困る。
ここにはせっかく手に入れた、わたしとなのはの愛の巣があるのに・・・

何か言おうと振り返ると、わたしが口を開くよりも早く
はやては言葉を続けた。
「もし、フェイトちゃんが売上1位を取れたら・・・
なのはちゃんと一緒の特別休暇と、この『恋人と行ってみたいランキング第一位』のホテル・アウグスタ、ロイヤルスイート宿泊券を・・・」
「頑張ろう、はやて!」
もちろん即答だった。

こうして、足りない予算を稼ぐため
八神はやてプロデュースによる

『機動六課ホスト部』

は・・・開店の次第と、あいなったのだった。

100: ◆34IETlJpS6
07/10/26 11:46:26 Hw9LJlvV
続く。
午後も時間あれば、書きます。

現在の構成
・ホスト兼店長
 八神はやて
・ホスト
 高町なのは
 フェイト・テスタロッサ・ハラオウン
 シグナム
 ヴィータ


101:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 11:48:16 RkTXeQmV
これはwktkせざるをえない

102:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 11:50:38 XmOnA0ds
>>100
源氏名はどうなるんだろう…wktk

103:名無し娘
07/10/26 12:32:00 08YIM5P9
続きがめっちゃ楽しみです☆
本当にここの小説はいつ読んでも最高です♪

フェイトの仕事ぶりに、なのはが嫉妬する様を見てみたい…(^^)

104:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 13:20:10 qdpQYMHS
むしろなのはさんの天然ジゴロっぷりにやきもきするヴィータとフェイトがみたい!
とくに、ヴィータ。
何を囁かれたのでしょう?w

105:アリ×すず×? ◆JhF0qDQSSc
07/10/26 14:18:46 FudbfN1U
アリすず少ないということで補完投下。
時間の都合で投下にブランクがあるが勘弁。
あ、見たいカップリングがあれば駄文ながらリクも受け付けたい。

夏-


あたしとすずかはむやみに長い夏休みを使ってバカンスにきていた。

「グァムも久しぶりだね、アリサちゃん」
すずかの水着姿がまぶしい。
「そーね。ま、日本人もいっぱいだから外国にきた実感ないわねー」
そうなのよ。なんであたしらがいまさら定番観光地にきたかというと…

「お三方…いえ、お四方で行かれるのでしたら危険の少ないところへお願いいたします」

と、鮫島のたっての願いだったのよ。
大学生にもなって…と思うけど、今回はしかたないのよね…
というのも、

「うわー、うみってすごーい!アリサおねーちゃん!すずかおねーちゃん!はやくー!
アルフいくよー!」
「わおん!」
「はいはい、今行くねー!」
いつもなら二人だけのバカンスなんだけど、今回はちょっと違うのだ。

「こらこら、はしゃぐと転ぶわよ、ヴィヴィオ!」

106: ◆34IETlJpS6
07/10/26 14:52:30 Hw9LJlvV
あー・・・えぇと、投下中?

107:スピノザ
07/10/26 15:03:11 AcsjUZOl
>106
たぶん大丈夫だと思いますよ

108:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 15:04:57 AcsjUZOl
名前消すの忘れてた・・・orz

109: ◆JhF0qDQSSc
07/10/26 15:39:19 FudbfN1U
>>106
投下ペースが遅いので遠慮なくどうぞ。

110:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 15:46:53 3pFfRztN
ありすずきたあああ

111:機動六課ホスト部 ◆34IETlJpS6
07/10/26 17:06:05 Hw9LJlvV
「とりあえず、営業は明日からやから。今日の所は着る服だけ揃えとこ」

会議終了の後、わたし達ははやての号令の元服屋さんへと連れてこられていた。

「注文はもう済ませとるから、それぞれ渡されたもんに着替えといてな」

店員さんから渡される袋を受け取り、それぞれ更衣室に入る。
技術の進んでいるミッドチルダでは、身体データさえ入力すれば簡単に自分にピッタリな寸法の衣服が作ってもらえるため
こんな風に急に用意しなければならないような事態にも困らない。
まぁ勿論値段によってその出来も生地の質も格段に差があるのだけど。
わたしの渡された袋の中には、黒のスーツ上下に白のYシャツ、そして黒色のネクタイが入れられていた。
着ていた執務官の制服を脱ぎ、それを順に身につけていく。
何だかズボンを穿くと、いつもの自分とはまた違う自分になった気がした。
着替え終えて更衣室から出ると、同じタイミングでなのはの姿が隣から現れる。
なのはの服装もサイズ以外は多分わたしと同じもので、違うのは首からレイジングハートを下げていると言うことだけ。
黒のネクタイに紅玉の赤が映え、美しい取り合わせに見える。
わたしも、ズボンのポケットに入れていたバルディッシュを取り出し、胸ポケットに差し込む。
黒のスーツに金色の輝きが加わり、わたしらしさが出た気がした。

「フェイトちゃん、何だか凄く格好いいよ」
「そう・・・かな。でも、なのはだって・・・凛々しく見える」

お互いの姿を瞳に写し合う。
二人ともスーツ姿なのが惜しい。

もし、なのはがドレスを着ていたら
すぐにこの場から浚ってしまうのに・・・

今の姿なら、いつもは恥ずかしくて出来ないそんな事も、言えるような気がした。

112:機動六課ホスト部 ◆34IETlJpS6
07/10/26 18:00:04 Hw9LJlvV
「・・・コホン。お二人さん、イチャイチャするのは後にして、取り敢えずはわたしの話を聞いてくれへん?」

わざとらしい咳払いをして、はやては全員の注目を集める。
いつの間にか、シグナムとヴィータも着替え終えてこの場へと揃っていた。

わたしとなのはも、それに倣い視線をはやてへと向ける。

「その前にさ、はやて・・・」
「なんや、ヴィータ?」
「なんであたしだけ半ズボンなんだよ!!!」

肩を震わせながらヴィータは怒る。
確かに、ヴィータの服は一人だけ半ズボンタイプの物だった。
上着もわたしたちの物よりずっと裾が短い。
ホストと言うよりも、どちらかと言えば・・・七五三のように見える。
でも、はやてはヴィータが怒るのを特に気にもせずに、あっさりとした答えを返した。

「だって、ちゃんと需要には合わせんとな」

「需要?」
わたしは言う意味が解らず聞き返す。

「そや、シグナムは不器用で実直な武士系、ヴィータはロリショタツンデレ系
フェイトちゃんは王子様系で、なのはちゃんは・・・系統問わず天然女殺し、そしてわたしは小粋なジョークと話術で場を盛り上げる面白系兼小悪魔系やろか。
うちのお店は似たり寄ったりのチャラ男ばっかの店とは違うて、お客様のニーズに合う物を提供するんが売りやからね」
「そ、そうなんだ・・・・」
「せやから、ヴィータも我慢してな。・・・・それに、みんな売上1位のご褒美・・・欲しいんやろ?」
そう言われると、ヴィータだけでなくみんなの目の色が変わる。

勿論わたしも欲しいんだけど、一体みんなは何て言われたんだろう・・・

113:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 18:21:50 kR6f/jSu
はやて、ニーズをわかってらっしゃる。
おまけに、適材適所も心得てるし。
さすが、管理職っ!!!

114:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 18:29:50 XmOnA0ds
急にママさんにはシャマルさんという電波が降りてきたのだが誰が送ったんだ?

115:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 18:40:07 1oTAc5or
やべえよはやて
その取り合わせは涎が出るくらいやべえよ

116:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 18:52:01 RMRnN5Ec
>>114
そ れ だ !

あれなんか急に胸から手g

117:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 19:12:51 K73jHMEt
スバルとティアナも無理矢理駆り出される気がしてならないんだ

118:機動六課ホスト部 ◆34IETlJpS6
07/10/26 19:42:59 Hw9LJlvV
「ハコの方はシャーリー指揮で突貫工事しとるから、後はホストとしての最低限の知識と対応の練習やね」

会計を済ませ、そのままの格好で六課へと戻ってくる。
そして、会議室へとまた集まると
はやてによるホスト講座が始められた。
なぜなにホスト、とか言う怪しげなしおりが渡され
食器を渡す時はこう、お酒を勧めるときの上手いやり方、化粧は褒めるな、等何処までが可で何処までが不可かを
急拵えで頭へと詰め込む。

「せやけど、これはただの知識やから。それぞれに合った対応を心掛けておいといてや」
「例えばどのように・・・でしょうか?」
「そやな・・・シグナムなら、お客様に対してはわたしに接するようやればええと思うよ」
「主に対するように・・・ですか。心得ました」
「お客様は神様やからね。いや、ホストクラブなら女神様・・・なんやろか」

はやての答えにシグナムは良くわかったという風に頷いた。
わたしも続いて、シグナムと同じように自分はどうすればいいのかと訊ねる。

「フェイトちゃんはお客様をなのはちゃんやと思って応対すれば問題無しや。
なのはちゃんとヴィータの方はいつも通りでええ。
小細工必要なタイプや無いし」

なのはにしているのと同じようにお客の人に接する・・・
言うは易し行うは難しで、わたしにとってはなかなか難問かもしれない。

でも、なのはとの甘い一時のためには・・・頑張るしかない。

わたしは覚悟を決め、その後の時間を全て実技と応対の練習に費やす。

開店はもう・・・すぐそこにまで、近付いていた。

119: ◆JhF0qDQSSc
07/10/26 19:46:29 FudbfN1U
男装のフェイトとか萌え死ぬ。
区切りまで投下控えるべきか。

120:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 19:55:25 WlwxGVWz
>>117
むしろスバルは給料全額なのはさんにつぎ込むと思うんだ

121: ◆34IETlJpS6
07/10/26 20:07:52 Hw9LJlvV
これで準備編終了。
前振り長過ぎなのもあれなのでパッパと飛ばして行きました。
次から多分開店編です。
スバルは甘え系でティアナはツンデレ系で検討に入れてましたけど
流石にホスト側にキャラ増やしすぎると、名前ありの客が減りすぎて困るので・・・。
因みにホストは毎日店に4人で1人休みです。
休みの人が何をするかは・・・まぁ、ねぇ?
客とは1:1や1:2等
人数が多いとヘルプホストを付けて2:3とかになったりする場合もあります。
>>119
終わりましたのでどーぞです。

しかし・・・雨降りだと帰り道傘持ちながらで打つので、時間がかかってしょうがないorz

122:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 20:18:01 WlwxGVWz
>>121
>休みの人が何をするかは・・・まぁ、ねぇ?

休みの日のフェイトちゃんとか
休みの日のヴィータとか
休みの日のシグナムとかの行動が目に浮かぶようだw

>名前ありの客が減りすぎて

男ありならヴァイスとかクロノとか淫獣とかが給料搾り取られるくらい通って来そうですがw
百合板でやっても楽しくないですしねぇ。
リイン2の元へ通うシャーリーなんかも見てみたかったかも?w

あと肯定的意見ですよと念を押しておきますが、
こういう設定もありとなると今後色々と作品の元枠に囚われない投稿が出来るかもしれませんねぇ。

あと最後に
>雨降りだと帰り道傘持ちながらで打つので

お気をつけください、ってか危ないですよそれ(汗)
子供の頃は雨の日に傘差しながら本を読みつつ学校から帰ってたりしてましたが
車に轢かれかけたりして危なかったですし。
あと後ろから覗き込まれたりしても危ないですよw

123:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 21:34:13 FudbfN1U
>>121
毎度楽しい作品をどうもっス(11)

半日近くも開けたので一気に行きます。


なんであたしらがなのはとフェイトの子供を預かってるかというと…

数週間前
あたしたちはなのはと通信していた。

「夏休み?」
「うん…魔法学校にもあるんだけど…」

なのはいわく、ヴィヴィオの通う学校にもこちらに似た期間で夏休みがあるとのこと。
しかしお盆などというものは当然ないため、長い間一人になることが多くなってしまう。
「アイナさんやザフィーラさんにいつもいてもらうのアレだし…」
ってことで、休みの間、フェイトのお義姉さんが見てくれることに。
「アルフさんもいるからエイミィさんにもあまり手間かけないだろうしね」
ちなみに魔法を知ってからアルフさんとあたしたちはすごい仲良しだ。

124:アリ×すず×? ◆JhF0qDQSSc
07/10/26 21:38:13 FudbfN1U
トリ入れ忘れたorz

「でも、なのはちゃんとしてはかわいい子には…なのよね?」
すずかがなのはの悩みを言い当てる。
「そうなの…外に出て遊びたい年頃だし…」
エイミィさんも自分の子供がいる。
遠出は大変だろう。
「そこであたしたちの出番なわけね!」

あたしは胸をはる。
要するになのははヴィヴィオに旅行をさせたいのだ。
「う、うん。こんなこと二人くらいにしか頼めなくて…」
向こうでなのはが申し訳なさげな顔をしていう。
…まったく。
どれだけ付き合ってると思ってんのかしらね。

「安心なさい。あんたとフェイトの子供に忘れられない思い出作ってやるわ!」

と、いうわけでお目付けのアルフさんも同行してのバカンスとなったのよ。
ヴィヴィオは最初こそあたしたちにびくびくしてたけど、道中でママたちの昔の話をしたとたん仲良くなれた。
アルフさんは道中は飼い犬ってことにして完璧。

125:アリ×すず×? ◆JhF0qDQSSc
07/10/26 21:43:34 FudbfN1U
で、最初に戻ると。
「アリサちゃん、いこっ」すずかに手を引かれてあたしたちもヴィヴィオたちのあとを追う。
ヴィヴィオは海に入ってアルフとボール遊びをしようてしてるみたいだけど…
ふふ、ここはグァム。
そろそろ「洗礼」がくる頃ね。
「わひゃあっ!」
ほらきた。
どうやら「あれ」をふんで転んだわね。
「ヴィヴィオちゃん、大丈夫?」
あわててかけよるすずか。
そんな心配しなくても「あれ」をふんだだけよ。

「うん。これ、踏んじゃったの…ぬるぬる…」
そういってヴィヴィオは「あれ」を持ってぶらぶらさせている。
…驚かないのね。
「あ~。これはね」
すずかが「あれ」について説明しようとする。
けど、それはあたしの役よ!
「ヴィヴィオ~?それなんだかわかる~?」
あたしは得意満面でヴィヴィオの前に立つ。
初めて見たときはすずかも転んだしあたしも…びっくりした。
「これは…」
あたしが名前を教えようとすると、
「うん!知ってるよ!ままからおしえてもらったー」

126:アリ×すず×?
07/10/26 21:49:28 FudbfN1U
へ、へえ。なのはったらずいぶん細かいことまで教育してんのね。
図鑑でもあげたのかしら。


「これはねー、ば い ぶ っていきものなんだよね?」


世界が凍り付いた。
あたしたちだけではなくまわりも間違いなく氷点下だ。
あたしが固まっているといち早く立ち直ったすずかがヴィヴィオに言う。「ヴィ、ヴィヴィオちゃん?違うよ?これはなまこっていって…」
しかし当の本人は
「えー、ちがうよー。
なまこはもっとほそくてういんういんてなくよー」
しれっと第二射を放った。
まさにアブソリュートゼロ。
あたしは凍えた空気に抵抗する。
「ヴィヴィオ?だ、誰に習ったの?」

127:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 21:56:40 WlwxGVWz
ここでそれを持ってくるかっ(爆)

128:アリ×すず×? ◆JhF0qDQSSc
07/10/26 22:11:48 FudbfN1U
「ままたちだよ?なまこはおうちでかうんだよねー」
あの二人…
…次会ったら正座で教育してやるわ…
あたしの怒りをよそにヴィヴィオは
「あーばいぶいっぱいー。
ぬるぬるだー」
まわりを氷結しまくっていた。
「す、すずか!逃げるわよ!」
赤面して硬直している恋人に声をかける。
「う、うん!ほ、ほらヴィヴィオちゃん?まずご飯にしましょうね~?」

「え~もっとばいぶであそぶ~ばいぶ~」

「頼むからそう連呼しないで…!」

結局。
この日の午前中はホテルでほとぼりを冷ました…

129:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 22:13:04 kR6f/jSu
吹いたっ
ばんばんっ!┃☆ヾ(≧▽≦)oひゃっはっはっ!!

130:アリ×すず×? ◆JhF0qDQSSc
07/10/26 22:14:33 FudbfN1U
夜。
朝の借りを返さんばかりで遊んだあたしたちはホテルのベランダでくつろいでいた。
ヴィヴィオとアルフさんは遊び疲れたのか、
体を寄せ合って夢の中だ。
「朝はどうなるかと思ったけど、楽しかったわね」
途中でアルフさんが人前で人間形態になりかけたり、
すずかがナンパされたのをあたしが撃退したりとあったが楽しかった。

「くす。そうだね。たまには四人でバカンスも楽しいよね」

あたしはすずかがいればどこでもバカンスなんだけど、恥ずかしいので言わない。
「ねえ、アリサちゃん…」
すずかがソファから立ち、あたしの隣に座った。

131:アリ×すず×? ◆JhF0qDQSSc
07/10/26 22:21:49 FudbfN1U
そのままあたしによりかかり、頭を肩に乗せる。か、顔が近い…
赤面するあたしをよそにすずかは話し出す。
「今日、思ったんだけど…子供っていいよね」
「そ、そうね…」
「わたしたちも欲しいよね…」
「う…」
すずかとあたしの子供…想像したことはある。
けど、あたしたちは女だから無理だと思ってたけど…
「ヴィ、ヴィヴィオみたいな子、そんなすぐいたら大変よ!
なのはたちはある意味奇跡なの!」
しかしすずかは動じない。
「でも…起こるかもしれないよね?」
「う、うん…」
ヴィヴィオを見たらを期待しちゃうわね…
「ふふ…」
すずかは笑うと目をつぶって顔を寄せてきた。
これはキスの合図。
「すずか…」
あたしも唇を閉じてすずかに近づいていく…

132:アリ×すず×? ◆JhF0qDQSSc
07/10/26 22:25:50 FudbfN1U
「じーっ…」

「ておあっ!?」
いつ起きたのか、ヴィヴィオとアルフさんがのぞいていた。
あたしとすずかは光速で体を離した。
「おー、見つかっちゃったぞ。ヴィヴィオ」
のんきなアルフさん。
「おねーちゃんたち、ちゅーしないの?」
さらにのんきなヴィヴィオ。
「あ、あはは…」
笑ってごまかすすずか。
ん?待てよ。
「ヴィヴィオ、ちゅー知ってるの?」
「うん!ままたちがいつもしてるよ!んちゅーって!
すきなひとにするんだよね!」
間違ってはいないけど…
「あんのバカ夫婦ー!」
今朝のことといい、ホント教育してあげないといけないようね…
ふ、ふふふ…
「だからねー?ヴィヴィオ、ふたりにおやすみのちゅーしにきたの」
「「へ?」」
ぽかんとしていると、ヴィヴィオはあたしたちのほっぺにキスをした。
「おやすみなさい。アリサおねーちゃんにすずかおねーちゃん」
「お、おやすみ…」

133:アリ×すず×? ◆JhF0qDQSSc
07/10/26 22:30:20 FudbfN1U
そうやってヴィヴィオが部屋を出て行き、
「ヴィヴィオ、あんたたちがすごく気に入ったんだよ。よかったな。おやすみー」
アルフさんが笑いながら出て行った。

「アリサちゃん…」
すずかがぽーっとしている。
これじゃ奇跡なんて待ってられないかもね?
でもいまは…
「とりあえず、明日もいっぱい遊ぶわよ!すずか!
もちろんみんなでね!」
「うん!アリサちゃん!」
あたしたちのバカンスははじまったばかりなんだから!

134: ◆JhF0qDQSSc
07/10/26 22:43:06 FudbfN1U
以上。
住人や34氏には連投失礼。
アリすずがヴィヴィオを気に入ってなのフェイに帰すのを渋ったりしなかったり。

135:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 22:46:57 N1rRwj0Z
ヴィヴィオ旅行中はゆっくりキャッキャウフフ出来ますねフェイトそん

136:名無しさん@秘密の花園
07/10/26 22:49:07 BA5iIzk4
GJ!!
なまこ吹いたw


137: ◆JhF0qDQSSc
07/10/26 22:50:53 FudbfN1U
あ、当然ながらなまこは>>80氏からお借りしましたwありがとうw

138:名無し娘
07/10/26 23:43:58 CQNWhSZ6
ホストま~だ~(^ω^)

超楽しみにしてるので、頑張って下さいねwww

139:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 00:20:32 9t/gynxO
GJ!!
はやカリの方もすごい楽しみにしています

140:0/3
07/10/27 00:30:43 xJqn4pqt
ダレモイナイ
バカ話ヲ投下スルナライマノウチ

ということで
シグティアっぽく始まるけど…なお話

141:1/3
07/10/27 00:35:40 xJqn4pqt
テイアナ・ランスターです
精鋭揃いの機動6課の中で凡人は苦労していますがなんとか頑張ってます
それはそうと今ちょっとすごいことになってます

「ちょっといいかランスター二等陸士」
なんとあのシグナム二尉が声をかけてきたのですよ!

シグナム二尉といえばライトニング隊の副隊長で管理局の女子局員人気ナンバーワン
憂いを含んだ鋭い眼差しに 堂々とした長身 風になびく長い髪
局でも有数の剣の使い手とあっては並みの男じゃ束になったってかないません
毎年バレンタインのときは大騒ぎになります
かつてぐーで殴られたのも今ではいい思い出です
というか同期の子にうらやましがられました

そんなシグナム副隊長がこの私に声をかけてきたのです
ひとけのない隊舎の裏手 演習も終わった夜空には月がかかってます
波の音がわずかに聞こえてくる中を副隊長と二人っきり
なんだか鼓動が大きくなってるのが自分でもわかります
「ランスター二等陸士、いや」
そこでシグナム副隊長は振り返って私を見て
「ティアナと呼んでいいかな」
「は、はいっ」

142:2/3
07/10/27 00:37:59 xJqn4pqt
シグナム副隊長、どうしてあなたは絶妙な間の取り方をするんですか
今のでファンクラブの子が十人ぐらい失神してます
「ティアナ、君に頼みがある」
そういって副隊長はあたしの肩をつかみます
「あ、あの」
「君にしかできないことだ」
そ、そんなまっすぐにあたしを見ないでください
「ティアナ」
シグナム副隊長の顔が間近に迫ってきます
ああ、ダメあたしにはスバルが…

「テスタロッサに、なってほしい」

……へ?
「…て、テスタロッサ?」
「そうだ。フェイト・テスタロッサ・ハラオウン隊長だ」
「フェイト隊長になるってどういう意味…」
フェイト隊長なら今は本局に行っていないけど数時間で戻ってくるのに
「君は幻影魔法の使い手だろう、今日の模擬戦のは素晴らしかった」
あああれですか
自分にフェイクシルエットをかけたらどうなるだろうと思って
フェイト隊長に化けてみたらパッと見では結構うまくいった
実際シグナム二尉の目の前を横切ったけど、一瞬は気づかれなかった

…空が飛べないんで次の瞬間にはバレちゃったけど

143:3/3
07/10/27 00:38:47 xJqn4pqt
「あの幻影魔法なら、話すことも、触ることもできるわけだな」
「ええまあ」
そりゃ中身はあたしなんだから触ることはできるし
(似てるかどうかはともかく)しゃべることもできる
「そうか、それはよかった」
心底うれしそうにシグナム副隊長は空を見上げた
「それなら、それならテスタロッサが私のものになる
高町なのはのではなく、私のテスタロッサに」
私のテスタロッサ?
「そんなわけで。ぜひとも私のテスタロッサになってほしい」
力強くあたしの肩をつかんでなにすごいこと言ってるんですか
ってかその手にレヴァンティンを握るのやめてください!
「そうだな、今のテスタロッサもたまらなくいいが、
できれば9才のテスタロッサになってほしい
小さい身体でまっすぐ私に向かってきたあの頃に」
シグナム副隊長はうっとりと遠くを眺めている
「あ、あの、あたし9才のころのフェイト隊長なんて知りませんよ」
なんとか突破口を探そうとしたけど
「大丈夫だ、資料ならいくらでもある」
だめです、止められません
モニターをいくつも立ち上げると全部にフェイト隊長(9才)が映し出されます
「画像も、動画も、音声データもある。
これならあの頃のテスタロッサを再現できる」
これだけ並べると壮観です
いつの間に撮ったのか隠し撮りくさいのもあるし
それにいくつかに見えた極秘とか機密のマークはなんですか?
「シナリオはこんな感じにしてほしい」
そういって空間から妙にラブリィなノートを取り出す
しっかりとした字でこんなタイトルが書いてあります
『テスタロッサとシグナム 愛の道行き』
ちなみに内容はこんな感じでした

144:4/3
07/10/27 00:43:48 xJqn4pqt
「もうよせテスタロッサ、私とお前、同じ空は仰げないのだ」
「いいえシグナム、空はだれの上にも平等に広がってます」
「なぜだテスタロッサ、なぜそこまでする。お前が傷つくのは、もう見たくない」
「シグナム、あなたのことがほっとけないから、あなたのことが忘れられないから、あなたのことが…」
「よせ!それ以上言うな!」
「…あなたのことを、愛しているから」
「そんな真っ直ぐな眼で見るな。私の手は多くの血で汚れている。この手はお前を抱く資格がない」
「そんなことないシグナム。あなたの手はこんなにもきれいなのに」
ちゅぱ
「な、なにをするテスタロッサ」
ちゅぱ
「あなたの手が汚れているというなら、私がきれいにしてあげる」
「よせテスタロッサ、私の魂は地獄の業火で焼かれる運命だ。お前と共に在ることはできない」
「あなたが地獄に堕ちるというなら、私も共に堕ちる。だからシグナム」
「ああテスタロッサ!」
「シグナム!」
「テスタロッサ!」
「シグナム!」

……あー……ダメだ…この人は…
普通にしていればカッコいいのに
なんでフェイト隊長が絡むとおかしくなるんだろ
「今日の模擬戦で眼にしてから、ずっとテスタロッサの姿が頭から離れないんだ。こちらを振り返ったときのあの微笑なんかもう最高だった」
バレないようにと誤魔化して、変なスイッチを入れてしまったのだろうか
「もう、辛抱できんのだ、さあ早く私のテスタロッサを!」
反射的にクロスミラージュを抜こうとしたけどあっさり押さえられる
女子局員あこがれのシグナム副隊長が二人っきりで腕をつかんで顔を寄せてきている
状況だけ説明すると素敵なのに
「さあ、私のテスタロッサを!」

…ごめんスバル…
あたし守れなかったよ…人として大切な何かを…

145:さらに5/3
07/10/27 00:44:52 xJqn4pqt

翌日


「なあティアナ、…ちょっと相談したいことがあんだけど」
ってヴィータ副隊長!
ハンマー持って恥じらいながら迫ってこないでください!

146:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 01:11:34 Xts6ocu+
わらったwww
GJでした。
やっぱりシグナムさんはこんぐらいの変態さんでいてほしいわw


147:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 01:22:39 iSGiSj3d
幻術使い勝手良すぎだなおい(w

ナンバーズ側にも使える娘はいるが、クアットロを押し切れるキャラがほぼ
(ドクター側に)いないのがシチュエーション構成上の難点か。

148:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 01:28:23 epUMN+MX
だが断る
このティアナ・ランンスターが最も好きな事のひとつは
自分で強いと思ってるやつに「NO」と断ってやる事だ・・・

149:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 01:47:12 MxKQ51U0
それやって頭冷やされたのにwww

150:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 02:03:38 kCYvoo4d
かわいそうなティア・・・

副隊長たちは自重してください!!

151:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 02:58:25 EICTsFzk
GJ!
シグナムさん、あなた…ww
だが偽者のなにょはにめろめろなヴィータというのも…!

く、なのヴィがよみたくなってきたぜ

152:スピノザ
07/10/27 06:28:47 5Wzh2lgN
OK、なのヴィを投下します
ツッコミどころ満載だろうけど、そこは敢えてスルーで。
ちなみに時間軸としては墜落事故の一年後くらい?
とにかく退院してからの話。

153:スピノザ
07/10/27 06:30:34 5Wzh2lgN
『優しいのは、』



「ここ、どこ?」

思わず呟くと、応える相手が一人もいないその言葉は独り言になってしまった。
見覚えのない町並みをぐるりと見渡し、なのはは再度同じ問いを頭の中で繰り返すが、やっぱり答えはない。

その筈だ。

見覚えのない景色の中に、突然自分が立っているという事態で、答えになりそうなことと言えば精々ひとつ。


「そっか、これ夢か」


単純な脳の回路はやがて的確な答えに真っ直ぐたどり着き、ひとり納得顔を浮かべる。
夢だとわかって、それで、だからどうしろと言うのかと、なのはが我にかえって途方に暮れる間もなく、イベントは起こった。


通路を挟んだ向こう側に、見覚えのある姿があった。
自分より少し背が低い、赤い髪の少女。
そして彼女を取り巻く数人の男たち。
それは、友人同士の楽しい一時という風にはとても見えなかった。


「ヴィータちゃん!」


なのはは届くはずもない距離と知りつつも声を上げ、走り出した。


154:スピノザ
07/10/27 06:32:03 5Wzh2lgN
ヴィータに近づくにつれて、男たちの声がかすかにからはっきりと聞こえてくる。

「だーかーらぁ、俺達の仲間に怪我させてくれたの、おまえだろ?責任とれよ」
「知らねーよ」
「しらばっくれないで、さっさと謝れって」
「だから知らないって言ってんだろ?もしあたしに怪我させられたってのが本当なら、それ相応のことを先にそっちがやってきたってことだ。どっちにしろ責任取る必要なんてねーよ」
「むかつく態度だな、おい。まさかこの人数に勝てると思ってるのか?」
「争うつもりもねぇーな」

発想力の乏しい男たちの脅し文句に、ヴィータは怯むことなく淡々と答える。
それが余計に、男たちのカンに触ったのだろう。

「んだと、ゴルァ」

その言葉が合図になった。
見るからに短気そうな男たちは一斉にヴィータに向かって襲いかかる。
余裕の表情を浮かべたヴィータが、仕方なしに応戦しようとしたその瞬間、男たちと彼女のあいだに小さな影が割り込んできた。

「だめーっ!」
「・・・なっ、ばかっ!」

余裕の表情が一気にくずれたヴィータは、自分を庇うように両手を広げる少女を慌てて自分の方に引き寄せる。
間髪入れず舞い込んできたいくつかの拳を勢いよく叩き落とし、なのはの体を自分の後ろの方にやった。
けれど、背後の少女が逃げる気配はない。
ヴィータはチッと舌打ちをして、眼の前の男たちと向かい合う。
適当にあしらうつもりだったのだろう先ほどの余裕はすっかり消え、纏うオーラは本気だった。

まるで、自分の後ろへは一歩も進ませないとでも言いたげに。


155:スピノザ
07/10/27 06:34:24 5Wzh2lgN
その鬼気迫る様子が分らないほど馬鹿でもなかったのか、男たちは情けない悲鳴と共に、その場から走り去っていった。
しばらくの沈黙ののち、ヴィータは息をついて、面倒臭そうに振り返る。
するとそこには、予想通り、逃げずに佇む少女の姿があった。

「・・・おまえ、とろいのか?それとも頭が弱えーの?ケンカのど真ん中に入ってきたり、折角逃がしてやったのに、逃げなかったり」
「あ、ごめん・・・。えと、自分が魔法使えなさそうなことにはなんとなく気づいてたし、ヴィータちゃんが強いってこと分かってたんだけど。
なんか、つい、ほっとけなくて。・・・だって、あんな大人数で女の子いじめるなんて・・・」

「・・・ちょっと待て」

叱られた子供の言い訳のように、俯いて話すなのはを、ヴィータは不可解なものでも見るかのような目で遮った。
制されるままに言葉を止めたなのはは、頭を掻きながら、驚き、動揺しているヴィータを不思議そうに見た。

「どうしたの?ヴィータちゃん」
「・・・そうだよ。まず、それだ。・・・なんでおまえ、あたしの名前知ってんだ?」
「へ?」
「大体、名乗ってもない相手に『ヴィータちゃん』呼ばわりはないだろ、普通」
「えっと・・・、なに言ってるの?ヴィータちゃん」
「だから、やめろって!馴れ馴れしいな。テメーいったい誰なんだ!?」

苛立たしそうに声を上げたヴィータに、なのははびくりと体を強張られて、ヴィータもその反応にハッとする。

「・・・あ・・・・わ、悪かったよ。いきなり怒鳴ったりして。・・・でも、そっちも失礼だろ。まずは名乗るくらいしたらどうだ」

いつもの、とまではいかないけれども多少の穏やかさが覗いて見え、なのはは少し安心する。
親しい人間に、初めて会ったときのような挨拶をするのは気まずくもあったが、なにはともあれ、今目の前にいる『ヴィータ』は、自分を知らないのだ。
なのはにも、それは理解できた。


156:スピノザ
07/10/27 06:41:05 5Wzh2lgN

「・・・う・・・・うん。えっと、私、なのは。高町なのは」
「高町なにょ・・・・な、なにょ・・・・えーい!呼びにくい!!!」
「あ・・・うん。やっぱりキレるんだね」
「はぁ?」
「・・・ううん、なんでもない」

なのはがニコッと笑うと、ヴィータは毒気を抜かれたように苦笑を浮かべた。

「変なやつ」
「まぁ、それは良いとして、ここ、どこなの?」

和んだ空気のなかで、なのはのとぼけた声が呑気に響く。

「・・・・・・・は?」

「え、いや、だから・・・・ここどこ?」
「・・・・・・・迷子か?」
「う~ん。迷子っていうか、ここがどこだか知らなくて・・・」
「立派な迷子だろうが。・・・ああ、ったく。しょーがねぇなぁ」

そう言うと、両手を頭の後ろで組み、振り返り歩き出すヴィータ。なのははそれをただ黙って見つめていた。

これからどうしようか。
せっかく会えたヴィータも自分のことを知らないと言い、去っていく。このさき歩いていたら再び自分の知る人に出会えるのだろうか。それとも無難に動かないでいようか。
いや、そもそもこれは夢であって、自分がどうしようと大して関係ないのではないのだろうか。
そんなことを考えていると、なのはがぼんやりと背中を見つめていたヴィータが立ち止まり、振り返った。


157:スピノザ
07/10/27 06:41:45 5Wzh2lgN

「・・・なにしてんだ。早く来いよ」

なのはは「え?」という顔でヴィータを見た。ヴィータにとってはさっき会ったばかりの相手なのに、普通そこまでしてくれるだろうか?表情でそんな疑問を投げかけるなのはに、ヴィータが困った笑顔を浮かべる。それはなのはには見慣れたものだった。

再び歩き出しながら、背中で付いて来いと言うヴィータに、少し迷ってから追い縋る。
隣に小走りで追いつくと、ヴィータはなのはの疑問に答えてやった。

「まぁ、今のところは暇だったし・・・なんつーか、ただの気まぐれだ」
「そんなもんかなぁ」
「そんなもんなんだよ。おまえは黙って付いて来ればいいんだ」
「どこ行くの?」
「あたしのお気に入りの場所だ。たぶん、アンタも気に入るよ・・・なんとなくだけどな」

ヴィータは楽しげに笑った。



158:スピノザ
07/10/27 06:46:42 5Wzh2lgN
続きはまた後ほど。
たぶんヴィータ視点になります

159:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 07:21:13 Nk+8cpIz
>>158
続きwktk

>>122
>雨云々
今日は台風直撃なので気をつけて書きます(`・ω・´)
>設定云々
なのはキャラを使って、百合で、オリキャラや他作品キャラを咬ませなければ
他はほとんどフリーダムでやって良い気はしてます。
まとめれるなら。

160:スピノザ
07/10/27 11:14:58 5Wzh2lgN
目的地に着いたというのに、後ろの『あいつ』はまだ追いつかない。

もう少し訓練でもして体力をつけたらどうだろうか。あたしは、後ろから走ってくるあいつを見ながら思った。
・・・・いや、体力なんて、あいつには必要ないかもしれない。人間たちの『戦争』を見慣れてるせいで、どうもそっちの方に考えがいってしまうが、あたしやシグナムたちと違って、戦う必要がない者に訓練なんていらないのだ。
特にあんな、あたしの大好きな空と同じように澄んだ綺麗な目をしてるあいつには。
どうしてだろう。あいつには、戦争や戦いのない平和な世界で生きてほしいと願ってしまう。
ただその瞳と同じ色の空を見上げてほしいと願ってしまう。
さっきは『気まぐれ』だと言ったけれど、本当はその瞳に魅入られて、一緒に空を見上げたかったんだ。

「やっと・・・はぁ・・・追いついた、よ」

いつの間にかあたしの前に来てたそいつは、苦しそうにしながらも呼吸を整えようとしていた。

「おう」
「ていう、か・・・なんで、・・・・走っ、たの?」

よほどきつかったのか、そんな質問を投げかけてくる。肩で息をするそいつに苦笑しながらもあたしは励ますように言った。

「でもほら、見ろよ」

まだ息の整わないままで、そいつは肩越しに振り返りあたしの視線を辿った。

「街があんなに小さい。アンタでも壊せちゃいそうだな」

それは少しの願いも混じっていたかもしれない。この街がなくなれば、戦争であたしが使われることも、空が汚れてしまうこともきっとなくなるから。

161:スピノザ
07/10/27 11:15:35 5Wzh2lgN
あたしは笑いながら言ったけど、そいつは息を止めてその景色に向き直った。
長い坂の上から見下ろした街並みはいつもと全然違って見えて、走った体に通り過ぎる冷たい風が気持ちいい。夕焼けを前にして、ゆるやかに変化していく空の色が、見飽きた街を染め直していた。

たぶん、こいつの目を奪ったのはそんなキレイな景色とかだったんだろうけど。
あたしはそれを横目で見ながら、そいつの前髪の隙間から見えるなだらかな肌を、汗の雫が滑っていくのを何故だか見ていた。


「綺麗だね、ヴィータちゃん」


やっとで息をついて、そいつが言った。
いきなり目が合ったから、あたしは思わずビクッとなって一瞬声が出なかった。

「・・・えっ?あ、ああ、うん。そうだな、ほんと・・・綺麗だな」

慌てて浮かべた笑顔が多少ぎこちなかったみたいで、そいつはちょっと呆気にとられていた。

「ヴィータちゃん?どうしたの?」
「なっ、なんでもねぇーよ」

――不思議だな。

あたしは、どれくらいぶりかも分からないくらい久しぶりに、心があったまるのを感じた。
どうしてこんな気持ちになるんだろう。
ただ笑っているだけのこいつが、どうして自分にこんなにも穏やかな温度を与えるのか、あたしには分らなかった。

分らないけど、ただ・・・・



ただ、心地よかった。

162:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 11:34:08 ykmL6l7y
>>158
微妙に発動されてるヴィータのデレ具合が溜まりませんなv
天然×ツンデレの組み合わせはやはり最強だ!
続き楽しみにしてますv

163:スピノザ
07/10/27 12:52:55 5Wzh2lgN
「やっと見つけたぜ」

突然、穏やかさも不思議な気持ちもかき消すような声が辺りに響いた。

「っ!・・・来い!!」

後ろを振り返らなくとも、予想はついた。ヴィータはなのはの手を引いて走り出す。やがて見えてきた茂みに身を隠すが、追ってくる足音が徐々に二人の距離を縮めてくる。

「おまえはここに居ろ。今度は、絶対に飛び出してくんなよ。いいな?」

言い聞かせるようにハッキリとした口調で、ヴィータがなのはに念を押しながら立ち上がる。なのはは不安そうにヴィータを振り仰ぐ。

「ヴィータちゃん・・・」
「約束だ」

立ち上がりかけたなのはの肩を押し戻し、ヴィータが不器用な笑顔を浮かべた。



「悪いな。場所を移したかったんだ」

なのはに言い返す隙を与えずに飛び出したヴィータは、目の前の数人の男に言う。見るからに柄の悪そうな男たちは、ついさっき情けない声で逃げて行った男たちの仲間だろう。人数はさっきよりも多い。しかも、雰囲気的にこれで全部では無さそうだ。

「逃げ出したくせによく言うな」
「・・・・あそこじゃ狭くて、暴れられなかったんだよ」

先程まで浮かべていた笑顔は幻だったかのように、どこか虚ろな気迫で囁いた。
どっちが自分の本性か、ヴィータは自分でも分からない。

「・・・行くぞ、アイゼン」

――でもきっと、これがあたしなんだよな。

164:スピノザ
07/10/27 12:55:58 5Wzh2lgN



結局、いったい何人居たんだろう。
ナメられても腹が立つし、女の子だからなんて言うつもりもないが、どれだけ腰が抜けてればたったひとりにこんな人数で喧嘩を売る気になるのか。
人間の愚かさの奥の深さを思いながら、グラーフアイゼンを振り回してた自分の掌をぼんやりと見つめる。

「・・・ヴィータちゃん」

かけられた声には振り返らない。
べつに意外でもなんでもなかったからだ。

「来るなって、言っただろ?」
「・・・・・」

返ってこない答えに少し溜息をついて振り返ると、予想通りの人物が俯いて立ち尽くしていた。あちこちでみっともなく転がった男たちの群れの中で、その少女の立ち姿だけが変に綺麗過ぎた。ヴィータが哀しげに笑う。

「あたしのこと、怖いか?」

なのはは俯いたまま、静かに首を振って否定した。

「アンタは人を疑うとか出来なさそうだけど、どうしようもない奴ってのは居るもんだ」

足元に転がった男を、軽く蹴飛ばしながらヴィータは言う。口元には皮肉げな表情。

「あたしも含めてな」



165:スピノザ
07/10/27 12:59:36 5Wzh2lgN
いつの間に、こんなに強くなってしまったんだろう。
何のために強くなったんだろう。
いつから――そんなことを問い掛けることすら止めてしまったんだろう。

「ヴィータちゃんは優しいよ」

顔を上げ、真っ直ぐにヴィータをみつめる。
きっと悲しんでいると思ったその表情には確信があった。
一定の距離を保ったままだった2人の間を詰めるように、なのはが一歩踏み出す。
ヴィータを庇うつもりで飛び込んできたあの時のような迷いのない足取りに、ヴィータが哀れみのような声でそれを制した。

「あたしは優しくなんかねぇー。だからもうあたしに構うな」

それでもなのはは足を止めなかった。

「私を護ってくれたでしょう?」
「あれは最初からあたしのケンカだったんだ」

言ったあとで、言い訳だなとヴィータが自覚する。なのはもそれは分かっていた。



166:スピノザ
07/10/27 13:03:11 5Wzh2lgN
「――もし、」

近づくなのはとの距離を後ずさって離しながら、ヴィータが呟く。
呟きは揺れて、足元からゆっくりと曖昧になった。
夢から覚めるように。


「アンタを護る為に強くなったんだと言えたら、幸せだろうな」


どこか哀しげに笑っていたヴィータの笑顔が、ぼやけて、消えた。





目が覚めて最初に見たのは、出会ったときから変わらない、あの眼差し。
一瞬自分の状況が掴めなかったが、フェイトたちと一緒に小学校の卒業を祝って、八神家に泊まり込みで遊びに来ていたことを思い出す。

「どうした?」

眠る他の者を起こさないように、小さな声でヴィータが囁いた。
近い距離から伝わる温かい温度のなかで、心配げなヴィータがなのはを見つめる。
どうした、と聞かれる理由はすぐに分かった。
とめどなく溢れる涙が、頬をつたって落ちていく。


167:スピノザ
07/10/27 13:04:37 5Wzh2lgN
間違ったorz
上のなしで。修正したのが以下

168:スピノザ
07/10/27 13:06:31 5Wzh2lgN
「――もし、」

近づくなのはとの距離を後ずさって離しながら、ヴィータが呟く。
呟きは揺れて、足元からゆっくりと曖昧になった。
夢から覚めるように。


「おまえを護る為に強くなったんだと言えたら、幸せだろうな」


どこか哀しげに笑っていたヴィータの笑顔が、ぼやけて、消えた。





目が覚めて最初に見たのは、出会ったときから変わらない、あの眼差し。
一瞬自分の状況が掴めなかったが、フェイトたちと一緒に小学校の卒業を祝って、八神家に泊まり込みで遊びに来ていたことを思い出す。

「どうした?」

眠る他の者を起こさないように、小さな声でヴィータが囁いた。
近い距離から伝わる温かい温度のなかで、心配げなヴィータがなのはを見つめる。
どうした、と聞かれる理由はすぐに分かった。
とめどなく溢れる涙が、頬をつたって落ちていく。


169:スピノザ
07/10/27 13:07:30 5Wzh2lgN
「ヴィータちゃんが優しいから」

寝起きには似合わないはっきりとした口調に、ヴィータは少し驚いた。

「どうしたんだよ?なのは」

ヴィータの声になのはがきつく目を閉じると、目の端からひときわ大きな涙の雫が溢れる。

「やさしくて・・・涙が止まらない」

理由も分からないまま、ヴィータは自分の布団の中になのはを抱き寄せ、小さな手で背中をさする。

「言ってることがめちゃくちゃだぞ」

言葉とは裏腹に温かい声と手に、なのはは一層胸が苦しくなる。
胸に顔を押し付けたなのはの嗚咽を聞きながら、ヴィータは自分のなかにあるいつのものとも知れない記憶を辿った。
これは、いつからこの胸にあったんだろう。
誰にも心を許せずにいたあの頃、突然に沸き起こった「記憶」。

「――でも、たぶん」

古い恋のような記憶。切ない誓いのような記憶。
どんなときも自分の価値を叫び続けている記憶。


170:スピノザ
07/10/27 13:08:11 5Wzh2lgN




「優しいのは、なのはだ」




思い出せない幻のような記憶。
その笑顔がいつも揺り起こす記憶。

なにひとつ
確かな形は分からないけど

今はただ
その優しさが
たまらなく愛しい


171:スピノザ
07/10/27 13:08:59 5Wzh2lgN
長かったけどこれにて終了です
駄文失礼しました

172:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 13:56:40 T7iRL/1t
GJ!ヴィータ可愛いよヴィータ

173:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 15:35:58 Nk+8cpIz
そう言えば・・・リリカルなのはの百合カプに合う曲、歌って何かあるかな?(関連曲以外で)

俺は、なのフェイには三谷朋世さんの『優しくキミは微笑んでいた』なんか凄く合ってて良いと思うんだけど

174:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 16:31:00 vmsNlBbY
ニコニコのリリカルレジェンドとかの影響で蜃気楼とか

つかそう考えるとそう思える曲腐るほどあるぞwww

175:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 16:40:42 j2v5gzvK
はやて×リインに霜月はるかの「Silent Flame」とかどうかな。
なのフェにもある意味合ってると思う。8話的に。

176:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 16:50:18 8y4mAN36
Agonyとか・・

177:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 17:57:51 ykmL6l7y
>>176
百合の定番だね。
川嶋あいの桜慕情、Cryingとか?
後、コードギアスの挿入歌のMasqueradeとか?
好みの問題だけど『百合』かと言われると微妙かも
全部片思いsongだし

178:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 18:17:11 SySBaAzH
>>176
神無月か・・・・・素晴らしい百合だったなwあれも

つーわけで千歌音ちゃんの伝説の迷台詞なのはさんバージョン

179:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 18:18:29 SySBaAzH

フェイトちゃんが好きなの。


フェイトちゃんの瞳が好き。
秋の夕空のように紅く煌めく瞳が
春の日差しのように優しい、どこか寂しそうな眼差しが好き。

フェイトちゃんの髪が好き。
微風にひらめくシルクのように滑らかな
美しい蜜色の髪が好き。


フェイトちゃんの唇が好き。
祝福のケーキのような口付けをくれる
切ない吐息を聞かせてくれる唇が好き。


フェイトちゃんの声が好き。
少し低くて甘い
心に染み込む、愁いを帯びた声が
わたしの名前を紡いでくれる
穏やかな音色が好き。


フェイトちゃんの体が好き。
抱き締めると折れてしまいそうな、華奢な腰が
薄くて、でも形の良い胸が
重ねた白い肌から伝わってくる温もりが好き。

180:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 18:19:53 9XZTCMdp
千歌音=フェイト?

181:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 18:20:55 SySBaAzH


でも。
一番好きなのは、フェイトちゃんの心。
どこまでも純粋で美しい
決して誰も責めたりしない、優しさに満ちた強い魂が。
誰よりも脆くて傷付きやすい
わたしがいないと生きていけない、愛に飢えた弱い心が。


好きだよ。

大好き。

あなたのすべてが愛おしくてたまらないんだよ?フェイトちゃん。
フェイトちゃん以外のモノなんかもう何も要らない。
ただ、フェイトちゃんだけが欲しいの。
フェイトちゃんとわたし、二人だけの永遠の夜が。


なのに世界には余計なモノばかり。
私達の間に図々しく割って入る邪魔者ばかりだから。


だから消すの。全部ね。

182:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 18:23:47 9XZTCMdp
すまんリロードしてなかった…って流石なのはさんだ…

183:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 18:25:06 +yiwETfZ
>>181
全力全壊SLBですか!

184:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 18:26:46 r04Edxo9
>>179
フェイトさんの胸が小さいと申したか

185:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 18:32:19 SySBaAzH
>>184
きっと10~13歳ぐらいの年齢設定なんだよ!ホントだよ!?

本当はフェイトバージョンでつくったんだけど・・・・
あんまりにもヤンデレなのでヤメタ

186:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 18:34:09 fokegtjC
ヤンデレ化するのはやっぱりヴィータかフェイトだとおもうんだぜ

187:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 18:43:26 Qh2Zsm7k
>>185GJ!!
改変うめーよ

ハァハァ切りじゃなくて
ハァハァブレイカーだな

しかしなのはさんだとこえーなw

188:機動六課ホスト部 ◆34IETlJpS6
07/10/27 19:06:22 Nk+8cpIz
翌日

ミッドチルダの空から太陽の姿が消え、月がその位置に納まろうとする頃。
わたし達ホスト陣は店舗内での最終確認を行っていた。
突貫工事で作った割には内装は十分に綺麗に仕上がっている。
設置されたソファー等は、安くあげるために六課の応接室や部隊長室から持ってきたもので
苦しい台所事情が見て取れる。
スーツ同様装飾は抑え目に、とははやての談だけれど
あまり煌びやかなデザインを好まないわたしにとっては、これでも十分に装飾過多な気がした。

「は・・・はやて? この料金表ってゼロが一個多いんじゃないのかな?」

最後に手渡されたお酒の料金表を見て、わたしは目を丸くした。
一・・・十、百、千、万、数字の数え間違えはしていない。
表には安いものでもほぼ万単位、高いものでは0が6個並んでいるものもある。

「ん? どれどれ・・・別におかしなとこはあらへんけどな」
「だって、このドンペリ・ゴールドってお酒・・・一本100万だよ!?」

お酒一本でわたしのお給料の2ヶ月分以上。
宝石や車なら物として残るけど、お酒は飲んでしまえば終わりなのだし
わたしの金銭感覚ではとても考えられないような値段なのだ。

「仕入れ値が20万近くするんやからその位で相場なんよ。
それに、載せてるから言うてお客に買う義務があるわけでもないんやし」

はやての言葉にも一理はある。
でも、これってぼったくりとかそう言うのじゃ・・・

わたしの心の中に、そんな疑問の花が咲き始めると
それを悟ったのか、はやてはポンと軽くわたしの肩を叩いた。

189:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 19:39:51 G/iOS/kQ
>>185
>フェイトバージョン
だがそれは既になのはさんスレが通った道だ(以前フェイトさんのハァハァ(ryを書いた人がいたんだ)

190:機動六課ホスト部 ◆34IETlJpS6
07/10/27 19:44:48 Nk+8cpIz
「フェイトちゃん・・・ホストクラブ言うんわな、ホストと過ごす時間にお金を払う場所や。
せやからそこに載っとる高いお酒類なんかは、お客さんの満足の代価として貰うチップみたいなもんやと思えばええ」

「わたし達のサービスにその酒代を払わせるだけの価値があれば
お客様は喜んでそれを注文してくださる・・・そう言うことだ」

花瓶に薔薇の花を活け終えたシグナムが、横からはやての言葉に補足を加える。
そして、その会話が終わると見計らったかのように時計の鐘が夜の7時を報せてきた。

開店の時刻。

まだ、多少の疑問は残るものの
後は実地で理解していく他はない。
わたしは気持ちを切り替えると、既に入り口に並ぶなのは達の横に立った。
店長であるはやてが扉を開けると、外の雑音と話し声がわずかに耳へ届く。
外には初日であるにも関わらず数人の女性が並んでいた。

兎にも角にも、ここからが本番。

「「「「「機動六課ホスト部へようこそ」」」」」

わたし達の戦いが・・・始まる。

191:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 20:11:12 H5AGS8No
wktkが止まらないんだぜ!!
女性相手だとシグナムとフェイトさんの二強かな?

192:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 20:13:12 8y4mAN36
は・・始まってしまったああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

193:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 20:34:21 zgilfGdA
>>185
730 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/10/27(土) 20:31:05 ID:8SM7GFRh
URLリンク(uploader.fam.cx)

フェイトさんスレより

職人はえーな

194:機動六課ホスト部 ◆34IETlJpS6
07/10/27 20:37:56 Nk+8cpIz
お客さんは当然ながら見た事のない顔が殆どで
その内の三人がシグナムを、一人がなのは、そして一人がわたしを指名しそれぞれの席へと付く。

「はじめまして、フェイトです。よろしくお願いしますね」
「こ・・・こ、こちらこそよろしくお願いします」
わたしは習ったとおり目の前の女性に挨拶をしてから自分の名刺を渡す。
女性はこういう場所に来るのは初めてなのか、カチコチに固まりながら挨拶を返してくれた。
隣のソファーにゆっくりと腰を落とす。
背もたれには寄りかからないように、なるべく相手より低い位置に頭を置くよう心がける。
そして、わたしは落ち着いて貰えるように微笑みを見せながら言葉を続けた。

「来てくれて嬉しいよ、ギンガ」

そう、わたしの最初のお客さんはわたしも良く知る人物。
機動六課スターズ3ことスバルの姉、ギンガ・ナカジマだった。

「スバルが寮のわたしの部屋に、ここのビラを持ってきまして・・・折角なので来てしまいました」
そう言って、ギンガは照れ隠しに笑う。
「そうなんだ」
わたしは笑顔を返しながら、適当な相槌を打つ。
そして、銀の水差しでグラスへと水を注ぐとギンガの前に差し出した。

「どうぞ」
「あ、はい。頂きます」
緊張して喉が渇いていたのか、ギンガはゴクゴクと一気にその水を飲み干す。
しかし、勢いよく飲んだせいか口元にはわずかに水がついてしまっていた。

「ギンガ、こっちを向いて」
「え、あ・・・はい」

わたしは取り出したハンカチで丁寧にギンガの口元を拭ってあげる。
うっすらと施された化粧を駄目にしてしまわないよう気をつけて

195:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 20:42:53 j2v5gzvK
ギンフェイキタ━━(゚∀゚)━━!!

196:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 21:12:38 SySBaAzH
ギンフェイ!ギンフェイ!

>>193
ワロタ

197:機動六課ホスト部 ◆34IETlJpS6
07/10/27 21:28:56 Nk+8cpIz
「ギンガも今日はお化粧してるんだね。
素顔も良いけれど、今の顔もとても可愛いよ」

拭い終えたハンカチをポケットへと仕舞い、わたしはギンガへ顔を近付ける。

「そ、そう・・・ですか? いつもは、仕事柄あまり気を使ったりしないんですけれど・・・今日はこういう場所へ来るので、ちょっと頑張ってみたんです」
「誰かに、見せたりした?」
「え? ・・・いえ、特には」
「それなら、ギンガのこの顔はわたしが最初に見れたんだね。 何だか嬉しいな」

そう言って、わたしはギンガの瞳を見つめながら微笑む。
化粧で僅かに赤みを増しているギンガの頬は、更に強く赤みを増した。
ギンガはそれを隠すように、慌ててテーブルに置かれた注文表を手に取ると
その中に顔を埋めてしまう。
何だか、その仕草はとても可愛らしい。

しかし、暫くして上がったその顔はもう赤くはなく、逆に青かった。

「フェイトさん・・・これ、値段とか間違ったりしていませんよね?」
恐る恐る聞いてくる。
「うん、はやてはそう言ってたけど」

わたしのその言葉に、ギンガの顔は青さを増す。

やっぱり普通の管理局員のお給料じゃ高すぎるよね・・・

「無理しなくてもいいんだよ。注文するしないは、お客様の自由なんだから」
「でも、わたしが何か注文しないとフェイトさんも困りますよね?」

確かに、基本料金だけだとわたしの売上にはならないから
売り上げ勝負をしている状況では、困ると言えば困るのだけど
知り合いからお金を毟るようなことはしたくはなかった。

198:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 21:32:47 npVr5q52
流石フェイトさん天然ジゴロw

199:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 21:34:57 9ixOEAZ9
これはモテるwwwww

200:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 21:44:54 iSGiSj3d
歯の浮くような台詞と行動を意図すらしてやがらねえ(w

201:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 22:06:06 sCB2qJ5Z
だって一期でなのはさん嬉し泣きさせてるんだぜw
こんなの朝飯前だよw

202:機動六課ホスト部 ◆34IETlJpS6
07/10/27 22:13:35 Nk+8cpIz
しかし・・・
勝負の世界とはわたしが思っているものより遥かに非情だったのだ。

「三番テーブルにピンドン入りますー!」
わたしとギンガが押し問答を続けていると
唐突に店長であるはやての声がフロア全体に響いた。
声に続きシャンパンのコルクが抜かれる。
景気の良い音と共にピンク色の液体が三人の女性とシグナムのグラスを満たした。
三番テーブルはシグナムのテーブル。
ピンドンとはピンクドンペリ、つまりロゼのこと。
つまり、シグナムは初見の女性客相手にもうドンペリ・ロゼ(20万)を注文させたのだ。
わたしがその事実に驚き、目を見開いていると
一瞬、シグナムと目が会った。
フッ・・・
シグナムの目は口ほどに物を言い
未だに注文の取れていないわたしを、何だか鼻で笑っているような
もしくはおちょくっているように感じられる。
それを見て、わたしは悟った。
手段を選んでいたら負ける・・・と

「ギンガの髪・・・とっても綺麗だね。大輪の、菫の花が咲いたみたいだ」
わたしはゆっくりと振り返り、ギンガの耳元に囁く。
わたしは『わたしにできる方法』でシグナムに勝つ。
ギンガには悪いけれど・・・優しくしてあげるから許してほしい。
「あ、ありがとう、ございましゅ(/////」
ギンガは精一杯答えるが、恥ずかしさと嬉しさで上手く頭が回らないのか呂律が怪しい。
「この花を、わたしだけのものにしたいんだ。 いいよね?」
答えは聞かない。
態度を見ればもうそれは聞くまでもないこと。
わたしはギンガの髪を一房掬うと
それに自分の唇を当てた。
これは自分の物だという証をつけるように。

203:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 22:27:08 r04Edxo9
こりゃ六課の局員は全員自己破産フラグだなw

204: ◆34IETlJpS6
07/10/27 22:35:48 Nk+8cpIz
今日はここまで

開店編『王子様は剣を抜く』です。

何て言うか、台詞考えるのに死ぬほど苦労してます。
話の構成はラストまで脳内で組みあがってるのに、そのせいで遅々として筆が進まないorz

因みにここからは別ホストの視点も混ざって来ます。

205:名無しさん@秘密の花園
07/10/27 22:35:53 npVr5q52
払った給料を回収して実質上のタダ働きに追い込もうという部隊長の遠大な策略ですねっ

あと本気になったフェイトちゃんはやばい
それを見たなのはさんはもっと怖いと思うがw


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