レズ声優出張所Part9at LESBIANレズ声優出張所Part9 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト352:名無しさん@秘密の花園 07/10/11 23:24:53 /7HZL8Qq きゅっと抱きしめられて、智秋ちゃんの口が私の耳元で動く。 「真澄、こんなアタシのこと鬱陶しいと思ってるよね」 そんなことない。 私は・・・私は智秋ちゃんに抱きしめられることを望んでた。 「アタシは真澄の好きなタイプの人間じゃないし、一緒にいてもお金にもならないし」 確かに私は智秋ちゃんみたいなタイプは苦手だったけど、 一緒にいればいるほど、智秋ちゃんのことをもっと知りたいって思うようになってたよ。 「だから、片思い。でも今日で終わりにする。ごめんね」 言葉が出てこない。伝えたい言葉があるのに。 そっと離れる智秋ちゃんの体。 少しつった大きな目に見つめられると、動けなくなる。 「じゃあね。またどこかの現場で会ったら、よろしく。」 智秋ちゃんのくしゃっとなった笑顔。 笑顔なのに何故か胸の奥が痛くなるような、少し切ない表情だった。 353:名無しさん@秘密の花園 07/10/11 23:25:45 /7HZL8Qq ドアを後ろ手に開けて、笑顔のまま出ていく智秋ちゃん。 スローモーションのように見えた目の前の光景は、バタン、と閉まった扉の音で元の世界に戻る。 玄関口には智秋ちゃんのつけていた香水の匂いと、アルコールの匂いだけが漂っている。 その匂いをかいだ瞬間、体の力が一気に抜けてマットレスの上にへたりこんでしまった。 自分では意識していなかったけれど、体が緊張でガチガチになっていたようだ。 玄関口に置いてある時計を見上げると、時計は11時45分を指していた。 智秋ちゃんが私の部屋に来てから僅か15分しか経ってないのに、すごく時間が経ったように感じる。 でも、まだ私の中に残る智秋ちゃんの温もりが、時間が経ってないことを実感させる。 「何だよ・・・っ。」 嵐のように現れて、私の心を震わせて、嵐のように去って行った智秋ちゃん。 こんな気持ちにさせられて、もう終わりだなんて。 ・・・こんな気持ち・・・。 私は智秋ちゃんのことを、どう思っているのだろう。 わからない。 でも、智秋ちゃんの温もりを求めていたのは確かで。 そして、智秋ちゃんは私の前から去って行ったのも確かで。 ここで今私は何をしなければならないか考える。 このままでは、いけない。 智秋ちゃんは気持ちを伝えてくれたけれど、私はまだ何も伝えられてない。 私はとりあえず、携帯を手に取って智秋ちゃんの番号を呼び出すことにした―――― 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch