【ネギま!】龍宮真名・長瀬楓百合専用スレat LESBIAN
【ネギま!】龍宮真名・長瀬楓百合専用スレ - 暇つぶし2ch724:617
07/05/31 23:30:26 7ifgdjb2
>>712
口下手なのでGJとしか言えない自分を許してくれ。

久々に覗けば自分よりも上手そうなのがいるね、これは対抗意識出るよ。
今度また挑戦してみます。

725:671
07/05/31 23:31:39 7ifgdjb2
>>724でミス。617→671。

726:名無しさん@秘密の花園
07/06/01 17:00:49 YyNsVHvv
只今執筆中。。。
なのですか、龍にん字書き神たちよ……!!

727:名無しさん@秘密の花園
07/06/02 20:28:09 KreQJr+8
wktkして待ってまーす。

728:名無しさん@秘密の花園
07/06/02 22:51:18 OuNVom/t
続き書く暇がないよ……

729:名無しさん@秘密の花園
07/06/02 23:31:11 3a5tboLY
>>712です、テスト期間なので投稿できません(´ω`)申し訳ないです。

730:名無しさん@秘密の花園
07/06/02 23:34:24 9fw3ocvr
>>729
テストガンガレ!!

731:名無しさん@秘密の花園
07/06/03 20:54:15 FY4s2S2j
あげときます

732:名無しさん@秘密の花園
07/06/03 22:34:50 XFlNhxM3
あっげてーあっげてー(急かし)

733:名無しさん@秘密の花園
07/06/04 21:30:17 I539D1VH
>>729
年齢的には大丈夫なのか?ココ。
まぁ、がんばれよ

734:名無しさん@秘密の花園
07/06/06 19:53:39 1ohOHSd0
神まだ~?

735:自分の気持ち
07/06/06 23:51:24 UhOuJJIB
自分の気持ち

最近、楓の視線が痛く感じる。いつもの細めを見開いた状態にしてじっと見ていた。
まるで獲物を狩るライオンかトラのような目つきである。
「どうした龍宮」
刹那に声をかけられて一気に現実に引き戻された。それを見てなのか楓は振り向いて廊下を歩いていく。
気にならないわけではないが、その目は何かを訴えるような目をしている。
「いや、なんでもない」
真名にはその感覚が別の何かであることを知っている。
いや、知っているからこそ表に出したくないことなのだ。

「龍宮さん、この本お願いしますね」
「分かった」
その日はネギに魔法関連の本を探すように頼まれた。
図書室に入ってその本を簡単に見つけることが出来てすぐにでも帰ろうとした時。
「楓……」
「そこにいたでござるな」
話によればさらに追加の本があってたまたま近くに居た楓に頼んだと言うことだ。
別に一緒に探してくれるのは嬉しかったのだが、やはり目は閉じていてもあの視線の感覚だった。
本を探し終えると真名は一刻も早くこの場から去りたかった。
どうしてもあの視線が苦手で、そしてその意味を……。
「助かった、後は私だけで……」
すると楓は真名の手をしっかりと掴んで本棚に向かって体を押さえつけた。
「な、何をする。離せ!」
「………」
だが楓は何も応えようとしない。
じっとあの時の視線のまま睨むような訴えるような目つきだ。

「なん…だ、いきなり」
やっと言葉を発するがそれでも楓は何も応えない。

736:自分の気持ち
07/06/06 23:52:16 UhOuJJIB
その鋭い目つきが苦手だ。
「何故でござる……私の知っている真名は凛々しく、強さと自身に満ち溢れていたでござるよ」
そんなことを告げられてもいきなりのことでどう反応していいのか分からない。
その問いの意味を知ってしまえば、きっと……。
「何を怯えた顔をしているでござる」
「たまたま調子が悪いだけだ、お前が勘違い…っ!」
楓の手が動いた瞬間、真名の持っていた本が地面に落下した。
そしてそのままの体勢で持っていたモデルガンを楓に突きつけてしまった。
ただ手をこちらに差し伸べただけなのに、過剰に反応してしまう。
「す、すまない。咄嗟に反応してしまって」
「勘違いでござるか……」
モデルガンとはいえいきなり武器を突きつけられたはずなのに、楓は殆ど無反応だった。
慌ててモデルガンを片付けるがその瞳のせいでどうしても手放しに出来ない。

「本当は気付いているのでござろう」

その瞬間、自分と楓以外の世界が一瞬にして凍りついた。
真名の頭の中で警告灯が静寂の深夜を切り裂くパトカーのごとく大音量で流れ出す。
そこで『何が』と返してはいけない。
「……」
何も言えない。何かを言えばすべてを言い当てられてしまいそうだから。
「まただんまりでござるか」
「知らないな、何のことだか」
だが平静を装ってもすぐに無意味なことに気付く。
楓は真名の体を抱き寄せてキスをしてきたからだ。
仮契約という意味合いを別とするなら、これが始めてだった。


737:自分の気持ち
07/06/06 23:53:09 UhOuJJIB
唇か重なり合う心のこもったキス。すると楓はそのまま舌まで入れてきた。
「――っ! 何の真似だ!!」
真名は楓を力の限り振り払った。
口元を押さえている楓、どうやら舌を噛まれたようだ。
楓は口元から流れてくる赤い血を見ると、さらに睨みつける。
「真名はずるいでござるな」
「……」
「分かっていて、気付いているはずなのに気付かないフリをする……卑怯でござるよ」
知っていた、気付いていたんだ。
あの視線も態度の意味もすべて、一体自分にどんな思いを込めているか。
「……あ」
「この本は拙者が代わりに渡してくるでござるよ」
床に落とした本を拾うと、楓は一度も真名に振り向くことなく図書室から去った。
扉を閉める際、軽く咳き込んだのが見えたが、そんなことを気にする今の余裕は真名にはなかった。
「………」
真名はそのまま尻餅をついてそこから動かなかった。
気付きたくなかった、ずっと戦友―とも―として、ライバルとしていたかった。
だがこのことに気付いた以上、もう言い訳も何も出来なくなった。
自分にすら嘘をつくことも苦痛に感じてきたからだ。

翌日、楓は学園に来なかった。
「えーと…楓さんは風邪のためにお休みです」
朝のHRでのネギの言葉に一瞬動揺の顔を見せた真名。
昨日の咳き込みは風邪の前兆だったのかと思うと、胸がキリキリと締め付けられる衝動に駆られた。
また知っていて何も告げられなかった。
こんな感情は初めてで、自分がどうしていいのか分からず自問自答する。
―どうすればいい。私は一体何をすればいい。
どんな顔して楓に会えばいいのかすら検討もつかなかった。


738:自分の気持ち
07/06/06 23:54:01 UhOuJJIB
『軽い風邪でござるから、一日休めば明日には出てこれるでござる』
「そうか……」
休み時間に携帯電話で楓に連絡をしてみた。
なかなか気の利いたセリフが思い浮かばず、逆に楓の問いにうんうんと答えるのみだった。
『…昨日は悪かったでござる。あんなことはもう言わないから、気にするなでござる』
何故そんなに優しくする。
そんなことを言われると自分がまた惨めに見えてくる。
最強のスナイパーだとか隊長だとかの肩書きなど全く役に立たない。
楓は自分以上に悩んで言ったのに自分は何一つ解決しようともしない。
答えが出ているくせに口には出さずに逃げている自分を……だから。
「先生! 一身上の都合により早退させてください」
それが答えだった。
真名は授業を午前で切り上げ早退すると真っ先に楓が寝ている寮に向かった。
それまでの道のりはいつもの通学路のはずなのにすごく遠く見える。
到着してすぐ扉を捻ると、丁度風邪薬を飲んでいた楓と出くわした。
「真名!? 学校は」
「早退した」

真名は鞄をその場に投げ捨てると楓と向かい合う。
「楓。お前の言う通り、私は卑怯だ」
その言葉に楓のあの視線が戻ってきた。
だが今度は怖くない、自分も同じ目をするから。その行為の意味を楓は理解した。
「こんなことは始めてで、私はお前の気持ちからも自分の気持ちからも逃げた……だから」
そしてしばらくの間を置いて、真名は喉の奥に引っかかっていた言葉を投げかける。

「楓、私はお前が好きだ」

やっと言葉にしたと思えば、真名は顔を反らして歯を必死になって食いしばっていた。
今にも泣きそうな顔をしている真名を楓はそっと抱き寄せる。

739:自分の気持ち
07/06/06 23:54:55 UhOuJJIB
「拙者も真名のことが好きでござるよ」
まるで憑き物でも落ちたかのような顔をする楓は真名に自分の思いを伝えた。
そしてそのまま二人はそっとキスをした。
「ははは、何て顔をしているでござる」
「う、うるさい!」
さっきまで泣きそうだった顔のため、目が限界まで潤んでいた。
その目を擦って必死に弁解を図ろうとしたが無意味だった。
「楓、私はお前に伝えたいことがいっぱいあるが……今はまだ上手く伝えきれないけど」
「それまで待つでござるよ」
初めての感情に怯えていたけど、これからゆっくり話そうと思う。
そう考えるだけで、真名の顔は自然と笑顔に変わっていった。
これから、ゆっくりと今の気持ちを話そうと思う。それでいいのだ。



740:自分の気持ち
07/06/06 23:57:44 UhOuJJIB
お待たせしました671です。
今回はエロ抜きで真名をヘタレ化させ純愛を重視した作品にしてみました。
普段エロばかり描いてるため結構難しかったです。
やはりすぐ脱いでヤるっていうスチュエーションが描きやすいですね。

741:名無しさん@秘密の花園
07/06/07 00:08:39 W1qBlelK
>>740
いいねいいねぇ~。
ヘタレ真名GJ!

742:名無しさん@秘密の花園
07/06/07 02:30:36 Ky72biHF
マッテタヨー
純愛系もイイ!真名可愛いな

743:名無しさん@秘密の花園
07/06/07 22:19:57 smmUtoOG
きゃっはーー!!GJ!!
ヘタレ真名もいいけど、
自分的には風邪ひいてる楓もいいッ!

744:名無しさん@秘密の花園
07/06/07 22:35:37 0VKWpf49
>>740
数日ぶりに覗いてみたら神がいらしてた。
またよろしくです!

>>743
自分もよく病気で弱ってる楓想像して萌え~

745:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 11:12:19 oo1iPI1p
ネギま!にはまって早一ヶ月。
龍にんにはまったのも同時期。

龍にんのSS書いてみたけど…
2ch初心者。

教えてちゃんで大変恐縮なのですが・・・
投下するときの注意とかってありますかね???
長さとか、投稿タイミングとか・・・教えていただけると嬉しいデス。。。

746:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 18:07:49 785pFNCJ
>>745
タイミングは、他の書き手さんが投下していないとき。
一言断ってから(投下宣言など)投下するとスムーズ。
長さについては一番いいのは話の転換ごとだけれども、制限があるので難しい。
実際にどれくらいなのかはよくわからない。申し訳ない。
あとは専ブラつかうほうが投下しやすいと思う。

何はともあれ、投下期待してる。

747:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 20:42:03 xw4JLX77
>>746
ありがとう! 超感謝!!

はるか昔、2chに晒されて以来2ch怖かったけど、
このスレは優しい感じで投下する勇気がわいたよ!

まったりでもいいからこの雰囲気が崩れないように長く続いて欲しい。


それでは投下いたします。
長乱文だけど読んでもらえるとうれしい。

748:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:43:48 xw4JLX77


 ぽつり、ぽつりと降り始めた雨。
 まったく当たらない天気予報に舌打ちし、龍宮は足早に帰路につく。

 雨はスナイパーとしての勘を鈍らせる。
 護身用に持ち歩いている銃が雨で濡れてしまうのも嫌だった。

 そんな理由で普段使う公道ではなく、多少の近道である公園へと龍宮は足を踏み入れる。



 学園より寮よりの公園はやけに広い。
 子供が普通に遊んでも飽きないくらいの遊具と、大人の憩いの場としての沢山の緑。
 こう広い公園が寮付近にあるため、生徒の多くはここを通る。
 しかし、龍宮は違った。

 こんな小さな林のような場所に、敵が隠れていてもおかしくはない。
 仕事から命を狙われやすい龍宮は、何気ない生活にも気を使う。
 しかし一番の理由は“他人を巻き込みたくない”という、切実な想いからだった。
 ましてや、憂いを求めてこの場に来たものを。

 雨のせいで人がいない公園を全速力で駆け抜ける。
 誰もいないからといって、油断してはいけない。
 明日になればまたここは癒しの地に戻る。
 その地を汚してはいけないのだ。
 生きている価値があるとは思えない…自分のせいで。


749:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:44:48 xw4JLX77


 ようやく広大な公園の出口に差し掛かったその時、龍宮は小さな気配を感じ取った。
 悪意がしないものの、それが“何か”という事を確かめずにはいられない。
 幼い頃から戦地の第一線にいた為の、もはや癖といっても良いものだった。

 龍宮は気配を消し、背の低い木々の中を覗く。


 「・・・・・くぅん」


 緑に包まれながら、小さなそれらはいた。
 天の恵みに喜んで葉を広げている木々とは異なり、無様にも雨粒という弾丸を受ける彼ら


 少しでも濡れる面積を狭めようと、互いに身を寄せ合っている。

 そんな一匹と不覚にも龍宮は目を合わせてしまった。


750:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:46:59 xw4JLX77


 あれからどの位 時がたったのだろうと、龍宮はふと思う。
 天候が天候だけに、時刻の感覚が巧く掴めない。

 芝生の上に無造作に広げた上着に軽く視線を落とす。
 上着はちょうどその大きさに膨らんでいた。
 その中から時折小さな鳴き声が聞こえ、もぞもぞと不規則に動く。

 龍宮はうっすら笑みを浮かべ、上着の膨らみをゆっくりと撫でる。
 中の生物はくすぐったいのだろうか、龍宮の手を上着越しに押し返す。

 先程よりも雨が強くなり、上着は元の色を留めていなかった。
 きっとこんな薄い布では中の小さな命は守れていない。
 それでも多少の防御にはなっている。
 その事実がやけに安心できた。

 自然の恵みに同じ自然物である木々は歓喜を上げているのに対して、人工的に作られた遊具は悲鳴を上げていた。
 人によって織られた制服の上着も。
 そして自分の意思に反して、龍宮の身体も。

(ターゲットがいないというのは…結構 辛いものだな)

 小刻みに震える体を抱き、龍宮は思う。
 敵を攻撃するためにその場と同化し、身を潜めるのは得意だ。
 例え銃弾の嵐でも、鮮血が止まない雨でも、一週間は持ち堪える自信があった。

 しかし一端逆の立場になってしまうと、こんなにも情けない。
 辺りが暗くなってきたとはいえ、まだ半日も経っていないではないか。
 時間が経つのがやけに遅く感じる。
 弱い自分にとてつもなく腹が立つ。


751:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:48:49 xw4JLX77


 くやしい。

 大きなモノでも 小さなモノでも、命は命。
 奪うのはいとも簡単なのに、どうして守るのは大変なのだろう。

 命あるものは常に戦っている。
 人間でも動物でも植物でも。
 その瞬間の息吹を守っている。

 死と隣り合わせの戦地……自分の命を惜しまない場でしか生きられない自分はいったい、何なのだろう。
 “生きる”という生物の摂理を放棄している、自分はいったい。

「私は・・・・・やはり、生きる価値がないのだな」

 小さな呟きと共にため息が漏れた。


752:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:50:47 xw4JLX77


「生きる価値がないモノなど、この世にはいないでござるよ」


 頭上から降ってきた声に龍宮は身体を強張らせる。
 同時に小型の銃を引き抜き、腕を地面と垂直に構える。
 地上より離れた所から声を発した人物が、先刻までなにもなかった銃口の前に立っていた。


 “さすが”というように頭を軽く掻き、そのまま濡れた手で冷たい銃先を握ったのは、龍宮の級友の長瀬だった。
 龍宮は声が聞こえて直に長瀬だとわかった。
 判断の基準は声色でも特徴的な口調でもない。
 龍宮は長瀬…長瀬の気配だけは決して間違えない。

 たとえ 声色や口調が変わっても。
 たとえ 姿・形が変わっても。

 『自分より強い』

 そう認めた物を、龍宮は間違う筈がないのだ。


 だからこそ銃を声がした頭上ではなく、今構えているこの場に向けていた。

 こいつは強い。
 まともに戦ったら、きっと勝てないほど 強い。
 生涯の天敵・・・ライバルと言っても良い。


753:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:52:03 xw4JLX77


 龍宮がそこまで意識する相手はそういない。
 彼女自身 自分の力量がある程度のものだと分かっているし、実際にその力があるからだ。

 ではなぜ、こうまで長瀬を意識するのか。

 それはとても簡単なことで、龍宮も感づいていた。



 長瀬は『守れる』のだ。

 自分の命を。
 他のモノの命を。


754:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:53:41 xw4JLX77


 素早く木の上から降りたのもそのためだ。
 経験上 銃口をそこに向けられる…殺されると分かっているから降りたのだ。
 相手が龍宮だからこそ、距離を取っても意味がない。
 だからこそ自分の身を守りながら交戦できる、彼女の目の前に降りた。

 銃を素手で握った行為の意図を龍宮には理解できなかったが、それも自分を守るためなのだろうと想う。

 雨が地を、自分たちを叩く音だけが響き渡る。
 龍宮はゆっくりと口を開いた。

「いつからいた」

 長瀬は少し考え、言葉をかえす。
「今さっきでござるよ」

 その言葉に龍宮の口元がひくつく。


 今来たばかりの者が、自分の上着と同じ色の服を着ているものか。
 長瀬の足を持ってすれば、たとえ ゆっくりと歩いたとしてもそこまでは濡れない。
 もし「寄り道していた」と誤魔化したとしても、冷めきった金属の銃を触り何も言わないのは、身体が冷えている証拠だ。

 つまり長瀬は、自分と同じ分だけ雨を受けているのだ。

 それなのに平然とした顔で長瀬は、今の発言を繰り返す。
 怒りを覚えた龍宮は迷うことなく空いている手で予備の銃を抜き構え、長瀬の胸目掛け発砲した。

 “利き手ではない”ということは関係ない。
 今できる最大の攻撃を仕掛けたのだ。


755:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:55:16 xw4JLX77


 しかし長瀬は何食わぬ顔でそれをよける。
 腕の薄皮一枚分避けきれず、身体が遅れて反応する。
 布の切れ目から一滴の朱が流れ落ちるが、雨によって癒され色を失う。

「やっぱり真名はすごいでござる」

 本気で避けたでござるよ?
 と笑いながら言う長瀬に龍宮は舌打し、龍宮は銃をしまった。


 何が“本気で避けた”だ。
 自分は“本気で殺しにいった”というのに。

 やはり楓は強い。
 そう龍宮は実感していた。



756:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:56:58 xw4JLX77


 わざとやっているようにしか思えないほどに雨水を掻き鳴らしながら歩く龍宮。
 それとは逆に音も立てずに近づき、長瀬は龍宮の肩を掴む。

「あれがないと、明日 学校で困るでござるよ?」

 自分の制服を指差す長瀬のほうを一瞥した。
 盛り上がった制服は、ぴくりとも動かない。


 ほら、やはり自分は守れないではないか。
 龍宮は 自嘲気味に言葉を投げる。

「必要ない」

 仕事上、服の代えはいくらでもある。
 しかし中のモノの代えなど、どこにもないのだ。


757:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:58:25 xw4JLX77


「私は……弱いな。
 お前より、そいつらより はるかに弱い。
 弱いものは嫌いだ。
 全部 無くなってしまえば良いのに」

 それきり龍宮も長瀬も口を開くことはなかった。
 さっきまでの雨が嘘のようにゆっくりと雲が引き、うっすらと月の明かりが差し込む。

「強くなりたいんだ」

 一言だけ残すと、龍宮は寮へと向かっていった。


758:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:59:34 xw4JLX77


 一人残された長瀬は先程の木陰に戻り、龍宮の重みで少しへこんだ芝生に腰を下ろす。

「真名は強いでござるよ」


 世辞からではなく、長瀬は本当にそう思っていた。
 常に先を読みながら仕掛ける攻撃。
 それを避けるのが、どんなに大変なことか。

 先程の銃傷が忘れていたように口を開き、シャツを染める。

 なんとなくだが龍宮の考えていることが、分かる気がしていた。
 昔聞いた“龍宮の過去のパートナー”の存在を知っているからかもしれない。
 長瀬は地面に広げられた上着をめくる。


「攻撃は最大の防御でござる。
 死にたい…死なせたい、殺したい……
 心の底からそう思う者など、ないでござる。
 それなのに・・・・・」

 どうして真名は自分を追い込んでしまうのだろう。


 長瀬はその場に寝転がり、月光に照らされた小さな命を見やる。

 そこには龍宮の上着によって守られた、子犬が三匹。
 何も知らずに、気持ちよさそうに寝息を立てているのだった。

     fin

759:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 21:02:41 xw4JLX77
こんなに意味がないものを長々とすまなかった。
とても反省している。

批評は厳しいほうがうれしい。
内容・改行・言葉遣い
全てにおいて突っ込んでくれてかまわない。


・・・っていうか、突っ込んで

760:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 21:40:11 785pFNCJ
>>756
うわあああGJ!!!批判が見つからないぜ・・・
龍宮も楓もどっちも『らしい』。映像が見えた。
これからも期待してる。


761:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 21:41:47 785pFNCJ
なんか変な場所に安価ついた・・・
>>759ね。

762:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 21:48:15 xw4JLX77
>>760
ありがとー
でも批判がないてことはないんじゃね?

実はまだ書き溜めてあるんだが・・・小出しに。

安価ってなん?
・・・初心者の教えてちゃんでスマソ

763:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 22:20:29 CDJKsISi
>>759
GJ。

安価=アンカー
>>762 ←これが安価。

764:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 22:36:46 4o9gU/YM
>>759
突っ込めと言われてもなぁ……神過ぎて何も言えない……
どうしてもというなら俺のデザートイーグルを突っ込んでもいいんだが

765:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 22:43:01 xw4JLX77
>>759
ありがとう!

なるへそ。
アンカーテキストね


>>764
自分としてはもう少し短くしても良かったのではないかと。
ブラウザで見ることを考慮して、文は短めだが。
書いてしまうと、削ることができない
↑これが一番の課題。

デザートイーグルね(笑
書いてるの雌だから出来ないこともないぜ(ちょっっっ

766:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 22:58:54 4o9gU/YM
>>765
これ以上無理に削ると逆に読みにくくなると思うよ。ダラダラと文字を並べても見辛いけどね。バランス的には調度いいよ。
情景や心理状態を的確に伝えて細かいとこに比喩などを使ってアクセントを付ける。そうすると見てて上手く感じるし読みたくなる。

と、偉そうに書いた割には自分もたいした物は書けない。投下のペースも遅いしね。
あと龍にん好きが俺の理想の女なんだ!結婚しようぜ!

767:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 23:05:11 xw4JLX77
>>766
貴重な意見ありがとう。
実はこれエピローグで、後2話ほど書き溜めてあるんだ。
そっちはこれより短め。
読みきりでも連続でも読めるモノを書こうと頑張ってみている。

 >比喩やアクセント
愛読書を辞書にして、語彙をつけてみる。
ただしやりすぎ注意と(←昔言われた

自分はビアン寄りのバイだからw
その分、ビアン視点(?)で龍にん書くさ!

768:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 11:43:22 sG3xQXYQ
>>767
↓ライトノベル用だがここでSSの描き方が書いてある。
URLリンク(www.raitonoveru.jp)

結構タメになる書き方があるし、俺もこの書き方に沿ってる。
ただ読んでると今のネギまの内容と逆なことが書いてあったりw

769:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 16:26:03 09eyuS8a
>>768
お前、いいやつだなww

770:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 18:16:53 09eyuS8a
あげます。
ギャグだし、エロないけど、ごめん。

771:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 18:21:28 09eyuS8a
「はっぁーーい!!本日はき・も・だ・め・し・大会をしっまーーす!!」
明日菜が今日も軽やかに叫んでいる。
私は、そうか、今日は肝試しをするのか、なんて思いながら。
ネギがいつものように、手をわたわたさせながら、心配している。
「二人…一組で学校敷地内の、林の最奥にある、メモ帳を取って来るらしいです」
宮崎が何やら書かれた紙を見て説明する。
明日菜が頼んだにでもしたに違いない。
許せ、宮崎。あいつは悪いやつじゃない。
「真名」
隣で奴が言う。楓。
「…お前、私の隣じゃないだろ。出席番号的に……超はどこいった」
「そこらへんはノータッチでござる。というか、むしろ超殿がいないでござるよ」
にこ、と笑った顔。
実は長い髪。糸目とか。
「肝試し……真名といきたいと思ってる、でござる」
その『ござる』の文法活用法が間違っているとか、そう言うことよりも先に。
―まじですか。
驚愕というよりは、心が跳ねた。

772:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 18:26:48 09eyuS8a
【肝試し・ラブ・ドラゴン】

肝試しってのは子供だましだと思った。
カップルがイチャつきたいだけの行事だと思った。
しかし、今日、今現在それは覆された。
(怖い!!)
思ったより怖いよ、夜中の校庭。+、林。
無駄に広い上に、端なんて真っ暗で何も見えない。
そのうえかなりの寒さ。凍える!!!
背筋が震えるのは、ここが寒いから?
「怖いのろ?」
「ひゃわぁ~大きいのにぃ」
うるさいっ!!鳴滝の二人!!
そうやって、一括すると、楓におこられた。
「こら真名。ふーかふみかには、優しくするでござる!」
そういえば、楓はこいつらと仲いいのか。忘れていた。
くっそこいつら…私が楓に弱いのをうまくとりやがって……。
「さて、始めるよーっww」
明日菜は今日も、長い髪を宙に舞わせ、ノリノリ(死語)でみんなをまとめている。


773:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 18:30:21 09eyuS8a
「三番☆長瀬・龍宮ペア!」
き、キターーーーーーー(´∀`)ーーーーーーー!
心の中でガッツポーズをしている私をよそ目に双子は怒りを露にした表情でこちらを睨んでいる。
っていうかお前らね、どっちか楓とあたってもどっちか外れるからね。(二人一組だから)
「よろしくでござる、真名」
楓がいつものニコニコフェイスでこちらを向いた。
「ああ」
(よろこんで~~♪)
素っ気ない顔で返事を返すが、
もう一度、心の中でガッツ!!(ぐっ)

あっという間に、順番は回ってきたようだ。
「ほら、いったいったーー!」
取り仕切っているのは明日菜。
明日菜、本当に今日は仕切るな。仕切りまくるな。
あ、こら朝倉、カメラ持って行くな!(何か写るから)
なんで朝倉が一人で林に入っていくのかと思ったら、隣にいるのは相坂ですか、このヤロー。
「次はー!?」
元気いっぱいに明日菜。
「はい、はい!でござる!」
元気いっぱい手を上げて、返事をする楓。
楽しそうだね、楓!(諤々)
「震えてるでござるかー?真名ー」
ええ、震えてますよ、震えてますよ。
手には小型拳銃を握っている。いつだって戦闘体制だよ、このヤロー。


774:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 18:36:10 09eyuS8a
「真名は、やっぱ怖いんだ」
「なっ……!!」
声を荒げると、楓はいつもとかわらぬ、細い目で私を見ていた。
「怖くなんかない」
「手が震えてますが」
「……ッッ!!」
私の反抗も、余儀なく覆され、私は今度こそ泣きそうになる。

「あ、」
声を発して、笑顔を壊す楓と、楓の長い髪が翻ったのは同時だった。
「へ?」
どっぎゃあぁあぁ。
派手な効果音と共に―私のの体が、木に叩きつけられた。
「真名!!」
頭上で楓が叫ぶのが聞こえる。
木の上―…瞬時にそこまで跳躍し、逃げたのだ。
私ををとばした本体は、いう。
『あっちゃぁー。戦闘系の二人だから、最大にしたのに……、案外あっさり!?』
ハカセである。
もう一体、後方で待機しているのは、超。
だから超は、あの場にいなかったのか。
そして、この肝試しは、3-Aのクラスメイトを驚かすためのイベント、と。
私は全て理解した。
アニメ的な外見をした機械は、起動を終了する。
「大丈夫アルかー?」
「大丈夫ですか?」
二人が、駆け寄ろうとした。
傷つきながらも、二人に笑いかけようとした私。
―しかし。



775:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 18:37:53 09eyuS8a
「ちょおーーっと、待つでござる」
刹那に響くその声は。
機械の操縦席から現れた、ハカセと超に戦闘能力はほぼない。
真名も、傷ついていて、立つのがやっと。
彼女を止めるものは、何もなかったのである。
「何をやったかを、思い知るがいいでござる」
目を完全に開いた楓が、木の枝の上で立っていた。
手には手裏剣。あと、もろもろ。
「ひっ……」
彼女達二人が、息を呑む瞬間でさえも、彼女は与えなかった。

「ほら、運んで運んでー」
亜子が、担架にハカセと超を乗せて、走っていく。
同じく担架を持つ、アキラと美空と茶々丸、それにチアガール三人組。
「どうしたのよっ、楓ちゃん!」
明日菜が強い表情で問い詰めると、楓はいつもよりも、苦渋な笑顔で返した。
「いやいやいや、拙者がやったとは思い難い!拙者ではないでござる」
「あの二人は『楓サンにやられたアルー』とか言ってたわよ!悪夢見てるみたいに!」
「うぅっ……!!;;ちょ、ちょ」
楓は全く持って、明日菜に弱い。太刀打ちすることができないようだ。
「問答無用!」
明日菜は脚を思い切り上げたかと思うと、瞬間的に、その脚を楓のつま先に、下ろした。

「うぁぁあったーーー!!」

かなり珍しい、楓の叫び声が、学園に響いたのであった。

776:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 18:40:48 09eyuS8a
「っていうか、楓」
「ん?」
真名が、保健室で楓に呼びかける。
先ほどの叫び声は、ただの楓の大げさな振る舞いに見られたが、実は普通の人間であったら、骨折を起こしていたほどの重症であった。
しかし、楓は少しの捻挫ですみ、その処置をしに二人は保健室にいた。
「何であそこでキレたんだ?」
「拙者はー、何にもー、キレてないでござーるー☆」
「隠しても無駄だぞ」
「……ぁいぁい」
しょぼくれた返事をし、楓は包帯を巻く。
「真名だって、拙者にとっては大事な仲間でござるよー。だから、それが傷つけられたら誰だってキレるでござる」
包帯が、シュルシュルという音を立てて巻かれていく。
「つい、相手が機械に乗っていたから、敵と認識してしまったのでござる。拙者の失態だ」
真名が、ふう、と一つ、ため息をつく。
「あー、そうかい。意外とお前もいいやつだな?」
「元からでござるよ」
此処で初めて、包帯から目を離して、楓は真名を見た。
その顔は、真名が思うには晴れ晴れとした顔で。


真名はしきりに、思う。

777:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 18:43:34 09eyuS8a
ただただ、楓が好きだ。
一緒に戦って、対立して、それでも、好きだ。
それだから好きなのかも、しれない。

「せっかくだから、さぼっちゃおうか?で、ござる」
楓の楽しそうな声。

「へ?え、ぇえ?」
楓が私のの腕を引いた。
その先は―……保健室の、真っ白いベッド。
消毒液の匂い、注ぎ込む風、白い、シーツの意味するもの。
「え……えぇえっ!?」
それは……。

そして、彼女は微笑んだ。
「サボろうか?今日は寮に帰れないくらいに」

             End

778:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 18:44:59 09eyuS8a

よく見たら、なんかたつみー視点と客観視点で入り組んでた……。
しかも駄文でごめん。

エロ書けなくってごめん……。

779:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 20:40:01 xrX5DTeZ
GJww
ちょっww
龍宮が壊れてるww


780:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 21:13:20 OqsyRAac
こわれたつみーキター。

781:名無しさん@秘密の花園
07/06/10 01:42:47 XWWnTCsd
GJw
たつみー かわいいよ たつみーwww

782:名無しさん@秘密の花園
07/06/10 22:12:27 gsgMr1lp
>>768
参考にさせていただく。
サンクス!

>>778
原作からじゃ 壊れた たつみー なんて考えられないけど、
なんかしっくりくるのはなんでかなww


駄作ながらまたもや投下させていただきます。

783:PNはプピリオロース(仮)
07/06/10 22:14:23 gsgMr1lp

「案外、可愛いとこあんじゃん たつみー」

 馴れ馴れしく声をかけられ、私は少し苛立つ。
 意味が分からないことも、苛立ちを増幅させる要素だった。

 同じ顔のもう一人が
「本当に可愛いですぅ~」
 と頬を染めて言うが、やはり意味が分からない。

 感情が表に出ていたのだろうか。
 少し遠いところにいた楓が側に来て、
「真名は昔から可愛いでござるよ?」
 とかほざきながら双子をあやす。

 じゃれあいながら双子の姉が指を私に向け、言い放った。


784:PNはプピリオロース(仮)
07/06/10 22:15:24 gsgMr1lp

「たつみー、お前の秘密は知っている!
 ばらされたくなければ、放課後に部屋に来い!!」

 あまりにも大きな声のため、教室がざわめく。

 ・ ・・・・秘密?

 くすりと笑う楓が絡んでいることは間違いない。
 ……いったい何を言ったというのだ?
 楓のことを睨んだが、動じることもなく双子と共にどこかに消えてしまった。

 仕方ない。
 貴重な放課後をこいつらに少しやるか。

 私は寝不足を補うために机に突っ伏して、差し込む陽光の中 浅い眠りに導かれた。


785:名無しさん@秘密の花園
07/06/10 22:15:26 77H66dPj
今日一日せめて明日一日
憎しみも悲しみもなく
ネギまスレの住人が平和であるように

786:PNはプピリオロース(仮)
07/06/10 22:16:58 gsgMr1lp


 コンコン。

 出迎えてくれたのは、妹だった。
 万遍の笑みで軽く挨拶をし、犬の形のモコモコした中履きを出してくれる。
 普通のスリッパはないのかと聞いたが、「ないですー」と言ったので、しぶしぶそれをはくことになった。

「なんだ? 秘密って?」

 楓が裏の仕事のことや、昔のパートナーのことを言うはずがない。
 しかしあそこまで自信有り気に言われると、やはり気になるのだ。
 私の性格上あんな風に言われると、放っておけない。

 風香がフフフ…と変な笑みを漏らすと、私の手を引きベッドへ向かう。
 ・・・・・そんな所に、私の秘密など…ないと思う。

 史伽も後からやって来てベッドの中を覗くので、つられて自分も目を向ける。
 すると薄い毛布がモゾモゾと動くではないか。


787:PNはプピリオロース(仮)
07/06/10 22:17:53 gsgMr1lp

 魔物か!?
 銃を抜こうと思い指をかけたが、楓によって阻止された。
 するとこれは魔物ではないのか。
 まぁ…確かに楓がそんなものをかくまう意味などないのだが。

 楓が「それでは」と言いながら毛布をめくった。
 そこには…昨日の雨の中にいた三匹の子犬。

 すやすやと眠る一匹に他の二匹が近づいて顔を寄せている。

「桜咲が犬嫌いだから、楓姉に預けたんだって~?
 それに楓姉が来るまで一緒に濡れてたって言うじゃん」
 たつみー、可愛いなぁ~
 そう言いながら一匹を手に取ると、胸に抱き遊びだす。
 もう一匹の起きている方も史伽によって遊ばれている。

「たつみーさんは 抱かないんですかー?」
 そう言う史伽。
 私の視線の元には眠っている子犬。

 私は思いっきり楓を睨みつけた。


788:PNはプピリオロース(仮)
07/06/10 22:18:40 gsgMr1lp


 すぐに帰るはずだった。
 仕事も部活もなかったが、部屋でゆっくりしたかった。

 それなのになぜ私は楓と双子に夕飯をもてなされ、風呂から上がった今もこの部屋にいるのだろう。
 双子たちは遊び疲れたのか、すでに夢の中だ。


「なぜ こんなことをした?」

 膝の上に三匹の子犬を乗せている楓に私は問う。
 昨日、私はこいつらを置いて逃げた。
 その非を責めているのだろうか?

「弱い……私が弱いと言いたいのか」

 つい大きな声になり、楓が口元に指を持って来て しぃー とする。
 そして膝の上から子犬を下ろし、私の元へ近づく。

「真名は弱くなんてないでござるよ」

 髪を梳かれ 私はその手を払うが、またもや髪を指に取られてしまう。


789:PNはプピリオロース(仮)
07/06/10 22:19:30 gsgMr1lp

「確かに守れなかったものがあるかもしれないでござる。
 でもその事実より、守ろうとした想いの方が大切でござるよ。
 それに昔は守れなかったものが…今は守れているではござらんか。
 真名は成長したのでござる。
 これからも もっと強くなれるのでござるよ」

 楓はそう言いながら、私を抱きしめていた。
 なぜかそれを振り払えず、私は楓の胸に顔をうずめる。

「真名は少し頑張り過ぎでござらんか?
 たまには休むことも必要でござる。
 休むのが怖いと言うのなら…その間、拙者に守らせてはくれぬか?
 拙者は真名を守る。
 真名は拙者を守る。
 互いに守りあう存在になりたいのでござるよ」

 それに、拙者は簡単に死なないでござるし。

 かつての想い人に対する嫌味も含んだ言い方だった。
 だけどその言葉にやけに安心して、私の目から涙が溢れてくる。


790:PNはプピリオロース(仮)
07/06/10 22:21:07 gsgMr1lp


 ほんとうに?
 本当に死なない?
 私が弱くても・・・・・私が守りきれなくても、
 死なないでいてくれる?


 もしかしたら、それは私が待ち望んでいた言葉なのかもしれない。

 あの人を守れなかった自分を許してくれる誰かを。
 私を戦士から女へ戻してくれる誰かを、待っていたのかもしれない。

 涙が楓の胸を濡らしていく。
 楓は何も言わずに、それを受け止めてくれた。


791:PNはプピリオロース(仮)
07/06/10 22:22:37 gsgMr1lp


「たつみー 朝だぞー 起きろよー 遅刻するぞー」
 いつの間にか眠ってしまっていた私に、双子たちが乗っかってくる。
 “泣く”という慣れない行為のせいか、身体がだるかった。

 そんな私たちを見て楓が双子を私の上から降ろすと、
「今日、拙者と真名はお休みでござるよー。
 先日雨に濡れて、風邪をひいたでござるからに」
 とか言いながら部屋から追い出した。

 部屋の外で騒いでいる双子の声がかすかに聞こえる。

「風邪などひいてないぞ」
 毛布に包まりながら言うと、
「でも、声が少し変でござるよ?」
 と返された。

  …それは、泣いたからだ。
 そんなことは楓でも分かるだろう。


792:PNはプピリオロース(仮)
07/06/10 22:23:36 gsgMr1lp

 楓は私が横たわるベッドに腰を落とし、顔を覗き込む。
 そして器用に私の首元に指をいれ、常に着けているロケット型のペンダントをはずした。

「過去は大切でござるな」
 抜き取ったペンダントを、サイドテーブルに静かに置く。

「過去があるから、今がある。
 過去がなければ、今の真名はいないでござる。
 けれど・・・・・
 今をちゃんと生きなければ、過去は何も意味をなさないでござるよ」

 楓の唇と私の唇が重なる。


793:PNはプピリオロース(仮)
07/06/10 22:25:05 gsgMr1lp


 うん。
 今を生きていこう。
 こいつと共に。

 こいつを守りながら。
 過去も守りながら。
 私が守りたいもの、全てを守るために。

 
 名残惜しく唇を離す。
 
 余韻に浸りながら目を開けると、眩しいくらいの光が差し込んでくる。
 目が痛いくらいのその光は、ペンダントが朝日を受けている光だった。

     fin

794:名無しさん@秘密の花園
07/06/10 22:27:08 gsgMr1lp
お粗末さまでした。

本当に駄作で・・・首つってくるかw

795:名無しさん@秘密の花園
07/06/10 23:02:32 P9Td8O4c
たつみーが可愛すぎる…!
全米が萌えた!GJ!!

796:名無しさん@秘密の花園
07/06/10 23:53:46 kkdiUiev
GJ!!
可愛いたつみーはブームですか!?
ブーム到来ですか!?!?

797:名無しさん@秘密の花園
07/06/11 02:14:15 t2yFhZFj
GJ!
たつみー可愛すぐるw

798:名無しさん@秘密の花園
07/06/11 04:10:31 0kzW48Hx
おいおい、GJなんて
レベルじゃねぇぞww

799: ◆mk4Xo.O8AE
07/06/12 03:57:05 t2psb/08
お久しぶりです。リハビリがてら1本書いてみました。


>>497
GJです。描写がとても綺麗で感動しました。&龍宮のかわいさに悶死しました。
勉強させていただきます。

800:1 ◆mk4Xo.O8AE
07/06/12 03:57:58 t2psb/08
私は涙を持ち合わせてはいない。
形式的に流す為の涙こそあれど、心の底から流す涙など、ない。
誰かの為に流す涙も、自分の為に流す涙も…
悲しみという感情など忘れてしまった。

私は誰とも交われない。
私は誰も愛せない。
私は誰からも愛されない。
そうでなければならない。
クラスメイトの談笑にも混ざることは出来ない。


【Persona】


801:2 ◆mk4Xo.O8AE
07/06/12 03:58:40 t2psb/08
「悩みすぎでござるよ」
糸目のおとぼけ忍者と付き合い出して暫くした頃。
彼女は前ぶれもなく口を開いた。
「何が。」
「何に対しても…でござる。」
そういって細い目をさらに細くする。
「真名は何でも一人で抱え込むのが好きでござるな…マゾというやつでござるか?」
「それ以上無駄口を開くな。撃つぞ?」
人が真剣に考え事をしているというのに、楓は人の顔を覗き込んでくる。
「あまり怒ると体に悪いでござるよ?」
怒らせているのは誰だ。
頼むから人の邪魔をするな。
「まぁ拙者とて独り言を言いたくなることもあるのでござるよ。気にしては駄目でござる。」
だったら他所でしゃべってくれ。
わざわざ私の横で独り言をつぶやくこともないだろう。
私の思いとは裏腹に楓は口を開き続ける。
「せっかく拙者が傍にいるというのに、真名は何も相談してくれないのでござるな。流石に寂しいでござるよ。」
「確かに拙者は馬鹿でござる。それは拙者も認めるでござる。宿題など相談されてもわからないでござる。それはわかっているでござるよ。でも今真名が考えてるのは宿題や仕事のことではないでござろうに…そんなに拙者は頼りないのでござるか?」
「真名と付き合い始めたころは拙者もうれしかったのでござるよ。でも最近の真名ときたらそんなに構ってもくれぬし…そろそろ泣いてもいいでござろうか?」
「大体拙者たちはまだ20にもなってないのでござるよ?何でも背負いすぎなのでござるよ…30過ぎた大人ですら抱えきれるかどうかわからぬ悩みを真名一人で解決できるわけないでござろうに。何のために拙者が傍にいるのか思い出してくれてもいいでござろう…」


802:3 ◆mk4Xo.O8AE
07/06/12 03:59:47 t2psb/08
とうとういじけ始めた楓に我慢できず、私は口を開いた。
「楓。」
「なんでござるか?」
待っていましたといわんばかりのうれしそうな顔。
やられた、と思ってももう遅い。
仕方なく私は言葉を続ける。
「いいたいことがあるのなら聞いてやる。お前の独り言は耳に障る。」
「真名はそんなに何を怯えているのでござるか?」
怯える?私が?
「怯えるというと少し違うでござるな。恐れるというのでござろうか。」
私が何を恐れるというのだ。
自らの手が汚れることを厭わない。
自らの命が奪われることさえ厭わないこの私が。
「真名は回りに壁を作っているように見えるでござる。もちろん人間は皆それなりに壁を持ってはいるのでござるが…何というか真名はその壁が厚いのでござるよ。」
そういって楓は私に腕を伸ばす。


803:4 ◆mk4Xo.O8AE
07/06/12 04:01:33 t2psb/08
「万人に壁を無くせなどという無理なことは言わぬでござる。
そんなこと、拙者にも無理でござるよ。
でもせめて、拙者にだけでもその壁を溶かしてくれぬでござるか?」
「そんなものなど…」
「だったらもっと拙者を頼ってほしいでござる。
真名の話を聞きたいでござる。
頼りないかも知れぬでござるが…拙者は真名の一番傍にいるのでござるよ?」

今でも十分に話している。抱きたいときは抱く。抱かれたいといわれれば楓を抱いている。
それ以上私に何を望んでいるのだ、楓は。

「真名はいつも肝心なことを話してくれないでござる。真名の傍にいても…拙者はいつも独りきりでござる…」
「そんなはずはないだろう。」
「そうなのでござるよ。拙者が何をしても真名の心の中には触れられない。何をしても虚しいだけでござる。」
「私は何をすればいいんだ?何をすれば楓は満たされるというんだ?」
自分でも驚くほど大声が出ていた。
なぜ私が責められなければならないのか。
私は楓の気に障るようなことをしたつもりはない。
楓は私に何を求めているのだ。


804:5 ◆mk4Xo.O8AE
07/06/12 04:03:24 t2psb/08
「…拙者を…長瀬楓を愛してほしいでござる。
その代わり、拙者も…真名を愛するでござるから。
誰よりも、真名を愛するでござる。
どこにいても、真名を忘れないでござる。
真名を、独りにはしないでござるから。
たとえ何があっても、拙者だけは龍宮真名を見続けるでござる、信じ続けるでござるから。」

楓に目尻から流れた一筋の涙。
何故かそれがひどく心を締め付けた。

「楓」

私はたまらず楓の名を呼ぶ。

「私は…私がわからない。
龍宮真名という人間は一人の殺し屋であって、それ以外のなんでもない。
殺し屋にとって不要なもの…たとえば感情だとかそういうものは持ち合わせていない…はずだった。
だが、今楓の涙を見て苦しいと思った。これは、何なのだ?私にはわからないんだ。すまない…」

不意に楓の温かい腕が、私の体を包んだ。

「たぶんそれが、真名の拙者に対する愛なのでござるよ。
愛しいという感情なのでござるよ。
真名が、拙者を大切に思ってくれている証拠でござるよ」


805:6 ◆mk4Xo.O8AE
07/06/12 04:04:36 t2psb/08
愛しい。
この気持ちが、愛しいということなのか。
目の前で楓が涙した。
私のことを見放さないと、私を信じ続けると。

「拙者が傍にいるでござる。
感情を持ち合わせていないと真名が言うのであれば、それを取り戻していけばいいだけのこと。
大丈夫でござるから。壁はゆっくり溶かしていけばいいだけでござるよ。」

楓の優しい笑顔がとても印象的だった。



「龍宮さん、最近表情が豊かになったね。」

クラスメイトの何気ない一言が、私と楓の進む道が正しいことを教えてくれた。



<fin>


806: ◆mk4Xo.O8AE
07/06/12 04:06:14 t2psb/08
途中改行ミスで読みにくい文章が入っています、申し訳ないです。


随分時間がかかったので完全復活には程遠いですが、生暖かい目で見守っていただけるとうれしいです。



では失礼いたします。

807:名無しさん@秘密の花園
07/06/12 07:15:16 p3hIC/kr
>>806
俺もこういうの書けるようになりたいわ。GJ!!

808:名無しさん@秘密の花園
07/06/12 15:28:36 B+LzcYT5
 >>795
 >>796
 >>797
GJサンクス!

 >>798
もう ちょっと頑張るさ~
具体的にどこが悪かったか言ってもらえると、改善できるのだが。

>>799
具体的な感想ありがとうございます。
自分も>>800->>805で勉強させていただきました。
一人称で書くのが苦手なので。
人物の思考を深いところまで考え、すばらしいと思います。

809:名無しさん@秘密の花園
07/06/12 15:35:12 B+LzcYT5
またしても投下させていただく。

ネタばれほどでもないが・・・
先週号のシーンの妄想のため、コミックス派は軽く注意を。

810:PNはプピリオロース(仮)
07/06/12 15:36:25 B+LzcYT5

 同じ顔の姉妹を、長瀬と龍宮は手分けして着付けていく。
 薄い桃色の浴衣が、幼さを強調していた。

「馬子にも衣装だな」
 龍宮は最後の仕上げに風香の帯をぎゅっと引くと、風香の口から おかしな声が漏れる。
 そんな光景を目の当たりにし、史伽は長瀬に恐る恐る視線を向けた。

「真名はひどいでござるな~」
 その言葉を聴いた史伽は表情を緩めた。
 しかし長瀬の手によって締められた帯に、風香同様 おかしな声を上げるのだった。


 着付けが終わった双子は、晴れ姿を見せるために部屋を飛び出す。

 今日は夏祭り。
 祭り騒ぎの好きな3-Aが、じっとしている訳がない。


811:PNはプピリオロース(仮)
07/06/12 15:37:29 B+LzcYT5

 部屋に残った長瀬が「拙者も着替えるでござる」と言いながら服を下ろし始める。
 同じ部屋に龍宮もいたが、気にしていないようだった。

 しかし龍宮は違う。
 目の前で脱ぎ始めた長瀬に、一瞬顔が強張る。

(……見てるのは・・・・・悪いよな)
 そうは思うものの、目が離せない。
 体育時の着替えでも見慣れているはずなのに、鼓動が早くなっていく気がしていた。

 そんな龍宮の視線を感じたのか、下着姿の長瀬が近づいていく。


812:PNはプピリオロース(仮)
07/06/12 15:38:18 B+LzcYT5


「真名、着替えさせて欲しいでござる」
 そう言いながら、自分の浴衣を龍宮に投げる。

 龍宮の視線が紺色に変わり、彼女の頭に疑問が浮かぶ。
(なぜ私が、楓を着付けなければならない?)


 家庭の環境上、龍宮も長瀬も和服に違和感を覚えない。
 動きづらいとも思わないし、着替えづらいとも思わない。


 龍宮は疑問を直接長瀬に投げつけると、
「風香ばかりずるいでござる」
 と幼い子供のように駄々をこね始めた。

 それきり両手を広げ、長瀬は動かない。


 外見に似合わない我侭に、龍宮はくすりと笑う。
 恋人の嫉妬が 可愛くてしかたない。
 祭りを一緒にまわれない せめてもの罪滅ぼしに、龍宮は長瀬の着付けを始めるのだった。

     fin

813:PNはプピリオロース(仮)
07/06/12 15:41:09 B+LzcYT5
先週号のシーンはこんな裏があったと思いたい!

楓のお着替えの続きとか・・・・・
要望があるようだったら、投下するかも。

814:名無しさん@秘密の花園
07/06/12 21:14:25 ommh38hG
>>813
いいぞ!いいぞ!
着替え中にソフトエロキボン!
先週の浴衣はホントよかった!!
GJ!

815:名無しさん@秘密の花園
07/06/13 13:51:08 S1/IhGQt
お着替え続きキボンヌ
楓タソの浴衣はセンスよかったでつ。

816:名無しさん@秘密の花園
07/06/13 16:46:21 DsLeekw7
 >>814
 >>815
要望サンクス!

早速投下させていただく。

817:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 16:48:32 DsLeekw7

 楓の“浴衣を着せてくれ”という願いを、すんなり受け入れてやる。
 普段の私なら文句の一つも言うが、祭りを一緒に回れない罪滅ぼしも含んでいるから何も言わない。
 言った当人が一番驚いているのか、私の返答に きょとんとしていた。

 そんな楓を立たせ、私はさっそく着付けにかかる。



(・・・・・風香の方がよっぽど マシだな)

“浴衣を着せろ”というのは“徹底的に何もやらない”という意味だったらしい。
 楓の肩に浴衣をかけ 袖を通すように促すが、動いてくれない。
 動きすぎの風香にも困ったが、まったく動かないのは もっと困るものだな。


818:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 16:49:28 DsLeekw7

 仕方がなく楓の片腕を軽く曲げ 袖を通した。
 反対の腕も同じように袖を通すと、肌と布が擦れるのが くすぐったいのだろうか。
 微かに身体が揺れる。

 正面に回り 裾を揃えるために腰付近に手をまわす。
 わざとではないが、ショーツとサラシの間の素肌に指が掠める。
 女らしい肉という肉がついていなく、それといって筋肉質というほどでもない。
 均等の取れた腹筋。

 着付けよりもそちらに意識が行ってしまい、思わずその脇腹に触れた。


 下から上に向けてゆっくりと撫でる。
 珠のような肌とは こういうことを言うのだろう。
 手がぴたりとくっついて、離れることを名残惜しむ。
 そのまま自分の欲望のままに 夢中で弄った。


819:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 16:50:20 DsLeekw7


「あっ……」

 小さく漏れる楓の溜息混じりの声に、ようやく私は我に戻った。
 白い肌を 朱く染めにかかりそうになる。
 目的を忘れるという失態に、大きな溜息をついた。


「丈はこの位で平気か?」
 視線を上に向け、楓に訪ねる。
 楓は何も言わず、軽く頷いた。
 了承を得て 先に進もうと思うと、楓から下帯を渡される。

 浴衣には本来、下帯などいらない。
 近年では着付けをする時の補助として使うようだが、着慣れた者が使うのは少ないだろう。
 その証拠に、楓が史伽を着付けた時にも使っていなかった。

「何かあった時に 着崩れるのはまずいでござるから」

 確かにこいつらしいと言えば、こいつらしい。
 自分もそうするかもしれない、そう思い 受け入れてやる。


820:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 16:51:15 DsLeekw7

 帯よりもずっと細い下帯を巻くと、私によって弄ばれた肌が震えた。
 その理由はなんとなく感じていたが、気にしないで目線を合わせるように目の前に立つ。

 普段から開かれない瞳の端が、うっすらと潤んでいる。
 そこに軽く口付けを落としてやると、小さな吐息が漏れた。



821:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 16:53:15 DsLeekw7


 身八つ口から手を入れ、御端折りを作る。
 そのまま手を後ろに持って行き、後ろの御端折りも整える。
 必要以上に肌に触れていることに 楓が睨んできた。

「着せろと言ったのはお前だ。
 これくらい 我慢しろ」

 サラシの上から胸を玩ぶと、耐えられなくなったのだろうか。
 楓が私の首に腕を回し、抱き寄せてくる。

「立っていることも出来ないのか?
 風香ですらできたぞ」

 嫌味を言うが、もはや届いていないようだった。
 楓の口から漏れる息が熱い。
 私の耳元にかかり、またしてもその気になってしまいそうになる。

 しかし言いわたされたのは“着付け”だ。
 “気持ちよくさせてくれ”とは言われていない。

 私は軽く微笑むと、無理やり楓を引き離す。
 せめてもの情けで箪笥の端に手をつかせ、背後にまわりこんだ。


822:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 16:54:16 DsLeekw7


 帯は自由にしていいと言われたので、好きなように結ぶ。
 楓がそれを確認すると、もう一度やり直すことになった。

「これは既婚者の結び方でござるよ!」

 もちろん分かっていた。
 浴衣用の短い帯で無理やり締めたのだ。

 お前は私の嫁だろ? と説いたら、顔を赤く染めた楓に頬を叩かれる。


 「頬が痛い」とか「好きにして良いと言った」とかほざきながら、風香とお揃いに結び直す。
 少し悪く思ったのか、楓が私の頬の赤くなった所に手を当ててくれた。
 冷たくて気持ちが良い。


823:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 16:55:33 DsLeekw7


 任務はたいした時間がかからなかった。
 罪滅ぼしの着付けだったが、ふと思う。
 風香の着付けで それはチャラになっていたのではないか、と。

 だから楓の着付け代として、報酬をもらう事にした。


824:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 16:56:47 DsLeekw7


 頬に当てていた楓の手を取り、口に含む。
 ねっとりと指の先から間まで舐める。
 爪と指の僅かな隙間に舌を入れ込み、一本ずつ丁寧に愛撫していく。

 歯を立てないように吸い付いてもみた。
 何本か同時に口に入れ、行為の真似事のように出し入れしてみる。

 時折 咽にかかる位に強く引き込む。
 口内を性器に見立てて、楓の指を犯していく。

 その間中聞こえる、楓の吐息が愛らしい。


 左手が私の唾液まみれになるのを確認すると、見上げるように楓を覗き込んだ。
 楓の右手はもはや箪笥を掴む事が出来ないのだろう。
 その場に崩れるように倒れこんだ。


825:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 16:57:58 DsLeekw7

 肩で息をする 楓のはだけた裾から覗く素足。
 その脚を割り開き、身体をねじ込んだ。

 身体が先を期待しているのが分かる。
 陽を浴びることのない純白の二脚は震え、うっすら桜色に充血している。

 指から 足と言えない位の付け根に舌を移し、口の中の空気を抜いていく。
 同時に首元に腕を回し、浴衣の中に納まっていた 楓の一房の髪を引き抜いた。

「・・・・・んっ!」

 一際大きな喘ぎをして、楓は朽ちた。


 額に浮かぶ汗を指で拭ってやる。
 力の入らない目で睨んでくるが、それは煽っていると気づかないのだろうか。


826:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 16:59:14 DsLeekw7


 雪肌に残った、ルージュの刻印を指で軽く押す。

「何かあっても 着崩すなよ。
 下帯を付けたからと言って」

 これを見せるのは私だけで良い。
 約束を守れたら・・・・・ご褒美、欲しいだろ?


 そう言うと、楓は俯きながら頷いた。


827:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 17:00:20 DsLeekw7


 後日聞いた話によれば、やはり祭りで何かあったらしい。
 楓が新たに入った ふざけた名前の部活が絡んでいるらしいが、本人はあまり語ってくれなかった。

 双子の話によると、楓は必死で裾を守っていたそうだ。

 楓がそんなことを気にするのが珍しく、印象に残ったと言う。
 しかし胸がはだけるのは まったく気にしていないのが、楓らしいとも。



 胸にも痕を残すべきだったと思う反面、所有印を見せなかったのは上出来だと思う。
 少しばかりの褒美と、それ以上の仕置きをするために、私は楓に近づくのだった。

     fin

828:名無しさん@秘密の花園
07/06/13 17:07:12 DsLeekw7
お粗末さまでした。

>>783で可愛いたつみー(へたれとも言う)を書いたので、
少し鬼畜目にしてみた。


自分がエロ書くと長くなりすぎる。
今回は喘ぎなしの描写攻め。
指ちゅぱでこの長さだから、本番は・・・分かるだろう???


『楓の仕返し』もプロット起こしてるが・・・
要望なさそうだなww

829:名無しさん@秘密の花園
07/06/13 20:03:05 m7Y/tjGx
>>828
死んだ・・・超GJ!!!!
仕返し激しく希望!!!!!!

830:名無しさん@秘密の花園
07/06/13 21:00:50 9JBCeQYq
>>828
スバラシイです!!
着付けの知識はさすが女性(でしたよね?)ですね。

続きキボンヌです。

831:名無しさん@秘密の花園
07/06/13 23:33:40 azeJ44pp
 >>829
GJサンクス!
ってか、死ぬなw
死ぬ時は、龍にんのせくーすを原作で見てしまった時にww

 >>830
あんがとです~
一応、浴衣くらいなら着れる&作れるのでw
雌ってか、レ○ヤーの知識(笑


続きのプロット、なかなか出来上がらん。。。
今週の水着に気が行ってるからかな?
まったり描くので、ゆっくり待っていただけるとウレシス!

・・・・・海の妄想は想い浮かんでるんだけどな~

832:名無しさん@秘密の花園
07/06/13 23:52:28 Pm0dVGq2
>>831

仕返しも良いが,海でもいいんジャマイカ?
水着!水着!

833:名無しさん@秘密の花園
07/06/14 20:09:26 6FEa+Sqs
>>831
マターリでいいですよ。
気長に待ってます。

834:名無しさん@秘密の花園
07/06/14 21:46:30 VBQnK/5M
>>579

現在時刻は22時40分程。天候は曇り。龍宮は指定された場所で依頼主を待っていた。
森の中の景色はどこも同じに見える。龍宮は無意識の内に楓の事を思い出していた。
一緒に山で修行し魚を獲り風呂に入り……一夜を共にしたあの時の記憶が次から次へと頭に流れ込んでくる。
「こんな時に私は何を思い出しているんだ……あいつの事など忘れろ、仕事に集中しろ」
楓の姿を掻き消そうと頭を振る。その時人の気配がした。

「誰だ……?」
暗くてよく見えない。やがて雲が晴れて徐々にその姿が月明かりに照らされ映し出される。
「お、おまえ……」
そこには先程記憶から掻き消そうとした人物、長瀬楓がそこに立っていた。
「私はこれから仕事なんだ。今すぐ消えろ……」
「たった数日で随分と拙者に対する口調が変わったでござるな……やはり拙者が原因なのでござるか?」
「……早くどこかに行け。仕事と無関係の人物にうろつかれると困る」
「無関係ではないでござる。依頼主は拙者でござるからな」
「何!?」
楓の予想外の言葉に龍宮は驚きを隠せない。

「こうでもしないと拙者とは会ってくれないからな……仕事内容は“拙者からの質問に答える”でいいでござるかな?」
「ふざけるな!何を勝手に……」
「まず一つ目、何が真名をそんなに苦しめている?別に他言する気はない。遠慮なく話せ」
優しく全てを包んでくれるような柔らかい表情。この顔に何度龍宮は安心感を得る事が出来ただろうか。
「…………お前のその顔だ」
龍宮は俯きながら呟いた。その表情はよく見えなかった。
「お前から滲み出てくる優しさが私にとって居心地のいいものだった……あの頃のように……」
「……あの頃?」
「私はかつてある人と旅をしていた。世界の紛争地帯にいる難民救援の旅だ。その頃の私はどうしようもなく馬鹿だった……」

835:名無しさん@秘密の花園
07/06/14 21:48:22 VBQnK/5M
私は他の人と違う。他の人よりも強い。だからみんなを守る。守れる。いつからかそんな風に思っていた。
その自惚れが取り返しの付かないミスを招いた。守るはずの沢山の子供達を、そして彼を失った。

「何が守るだ……!私のせいで大勢の人が死に、彼も私を庇って死んだ!」
龍宮は自分の秘めた思いを楓にぶつける。楓はそれを黙って聞いている。
「怖いんだ。目の前で大切なものが消えていくのが、守れなくなるのが……だからそう言うものは作らない事にした」
龍宮は振り返るとそのまま立ち去ろうとした。

「全く……勘違いもいいとこでござるな」
「何?」
楓のまるで人を小ばかにしたような口調に龍宮は少し怒りを込めた表情で睨む。
「“守れないのが怖い”と申したな?生憎だがお主に守られるほど拙者は弱くないでござる。逆に拙者が守ることはあるかもしれぬが」
いつも冷静沈着な流石の龍宮もこの楓の発言には頭にきたようだ。
「聞き捨てならんな。あまり殺し屋を舐めないほうがいい」
「口ばかりでなく実力で証明しないとだめでござるよ♪」

この言葉を皮切りに二人は戦闘を開始した。

―数分後

両手を押さえられ首にクナイを当てられる龍宮の姿があった。ボロボロな龍宮に対し楓は傷一つ無い。誰がどう見ても圧勝だった。
「まだ続けるでござるか?」
「…………もう、いい。負けだ」
「あいあい♪」
龍宮の降参を聞き楓はクナイを仕舞うと龍宮の隣に寝転んだ。
「お主はまだまだ弱い。だから一人で背負い込む必要はないでござる」

楓は龍宮の手を握り言葉を続ける。

「何のために今まで拙者が側にいたのか……もっと頼ってほしいでござる。そしてあのクラスにも……」

836:名無しさん@秘密の花園
07/06/14 21:50:47 VBQnK/5M
彼女の手はとても暖かかった。彼女の笑顔がとても眩しかった。彼女の全てが私の心の闇を晴らした。
気付いたら私は彼女の胸で泣いていた。彼が死んでから流れる事が無かった涙が今頬を、楓の服を濡らした。



―二年後の学園祭三日目

屋根の上で龍宮は遥か遠くにいる楓に告げる
「楓、お前には感謝している。お前のお陰でこの三年間は自分でも充実したものとなった」
「それは何よりでござる」
本当に清清しい、心からの笑顔。それを見た楓も嬉しそうに答える。

「さあ戦ろうか、楓。あの頃のお返しをしないとな」
「望むところでござる」

龍宮はライフルを構え楓は大地を蹴った。


「なあ楓……」
「なんでござるか?」
「あの時の報酬がまだ貰ってないんだが……いいか?」
「なんでもいいでござるよ」
「報酬は……」

―お前が欲しい。お前の全てが……

おわり

837:名無しさん@秘密の花園
07/06/14 21:51:59 VBQnK/5M
飽きっぽいのに長編を書く意味がわからん。どうしても終盤が適当になりがち。
しかも何か他の作者様と同じような設定……。
やっぱり短編でちまちま書くほうがいいや。読んでる人いたかわからないけど読んでたらありがとね。バイバイ

838:名無しさん@秘密の花園
07/06/14 22:18:52 yMi9/JNh
>>837
おみゃさんの文体意外と好きだったよ。
気が向いたらまた書いて。
飽きっぽくて終盤が適当になりがちなら,
終盤から書いてみたらどうだ?

839:名無しさん@秘密の花園
07/06/14 22:31:00 nCK+FQ59
ここのいいところは、好きなものは好きといえる人間が多いことさ。

840:名無しさん@秘密の花園
07/06/15 00:02:54 FvolKwhc
>>837
オレも837の文体好きだった。短編でもいい、次回作を期待してる。




あと、SS書きさんに提案なんだが、各自トリップをつけてはもらえないか・・・?
そっちのほうが開いた瞬間に「SSが投下されてる!」と気づけるんだが…

841:名無しさん@秘密の花園
07/06/15 14:33:58 XLLHeDPU
久しぶりに来たら、素晴らしい龍にん投稿されてる!!萌え死ぬ(´ω`)!!
>>740
>>759
>>778
>>794
>>805
>>828
GJ!!勉強疲れ吹っ飛んだww

842:酉が嫌いな流れ無視
07/06/15 16:10:26 0SYPttLd
シトシトと雨が降り注ぐ。教室で楓はそれをただボーッと見ていた。
「今日はここまで。来週はP78からだから予習しとけよ」
最後の授業が終わり昇降口に向かう。楓は鞄からから折畳み傘を取り出そうと手を入れた。

「どうした楓、まさか傘でも忘れたのか?」

結局楓は何も掴む事無く鞄から手を引いた。
「うむ、うっかりしてたでござる。だから一緒に入れてはくれないか?」
「仕方ないな、ほら、入れ」

龍宮に促され楓は肩をくっつける。
「ち、近すぎだ……」
「気にしたら負けでござるよ♪」

梅雨の時期は欝陶しいと思っていた。
けど、こういうことがあるなら好きになれそうだ。

さて、明日は雨は降るだろうか?


おわり

843:名無しさん@秘密の花園
07/06/15 16:36:39 VEeVKNJe
短文のクセに萌えがある
お前、GJだwwww

844:名無しさん@秘密の花園
07/06/15 19:00:15 C/cJVtP3
スンバラ(゚д゚)スィ!!!!

845:荒らし無視
07/06/16 15:13:57 ULsN9RXz
URLリンク(www.freepe.com)
↑いちおSS集めてみますた。



846:名無しさん@秘密の花園
07/06/16 16:19:42 +by4Ldpr
すでにまとめサイトがあったと思う

847:名無しさん@秘密の花園
07/06/16 17:21:55 DOmN3L+y
>>846
URLリンク(www24.atwiki.jp)

848:荒らし無視
07/06/16 17:47:41 ULsN9RXz
ホントだw

スマヌ。まぁみてください。

849:名無しさん@秘密の花園
07/06/16 18:11:16 +by4Ldpr
まあ、携帯用まとめサイトってことでいいんジャマイカ?

850:荒らし無視
07/06/16 20:33:53 ULsN9RXz
その方向でよろしくw


851: ◆mk4Xo.O8AE
07/06/17 08:43:39 //3y8l+q
携帯用があると、外出中でも萌えられるから助かる!

6月ってことで、近いうちにSS投下します

852:名無しさん@秘密の花園
07/06/17 17:01:40 mYrqdh8r
680ですがまた新作が明日にでも出来そうな勢いです。
一応聞きますがここは陵辱やアブノーマルもすべてOKでしたっけ?
内容的に結構ヤバい方向へ向かっているので…

あとトリップが必要なら次からチャチャゼロの名で投下します

853:名無しさん@秘密の花園
07/06/17 22:36:27 PoulOOxx
全然OKだと思う(*´д`*)ハァハァ

854:荒らし無視
07/06/17 23:30:47 DSD9kBzH
「ついてない・・・」
彼女─龍宮真名は漆黒の闇に包まれた森に嘆いた。
彼女は、任務中。と言っても、麻帆良学園に侵入してくる族の始末だ。
「よりによって、こんなときに刹那が休むとは・・・。そして、私らしくないな・・・利き腕の肩をやられるとは・・・」
彼女はふと刹那が休んだわけを思い出す。
「確か、お嬢様の付き人をすることになったと言ってたな。刹那らしいな。にしても今、敵に襲われたら反撃の仕様がない・・・・ん???」
彼女は何かの「気」を感じる。前の草むらからだ。
「そこにいるのは誰だ。今なら私にとどめをさせるぞ???」
「いやぁ~。そんな物騒なことはしないでござるよ~。しかし、流石真名でござるな。結構がんばったがばれてしまうとは・・・拙者も修行が足りないでござるな。ニンニン♪」
そう。隠れていたのは楓だった。
(ここは素直に喜ぶべきところか?それとも冷静を保つか・・・)
龍宮は考えた。挙句の果てに冷静を保つことにした。
「なんだ、楓か・・・何のようだ???まさか、私の負け面を見に来たのか。」
「なんのようだとは失礼でごさるな。真名の負け面を見に来たでござるよ♪」
「何!?きさまっ──」
「真名は冗談が通じないでござるな。助けに来たのでござるよ。」
「・・・そうか」


855:荒らし無視
07/06/17 23:32:32 DSD9kBzH
龍&楓「!!!!!!!」
「むっ・・・こんなときに侵入者でござるか・・・その様子じゃ真名も気づいたでござるな」
「確かに。何人くらいだ。」
「約・・・10人くらいでござろう。」
「そうか、よし。行くぞ楓!!!!」
「あいあい」
右手を地面につけ立ち上がろうとしたとき龍宮の右肩に激痛が走った。
「痛っ・・・!!!!」
(忘れてた。右肩に銃撃を食らったんだ・・・)
「大丈夫でござるか???」
龍宮を心配そうに見つめる楓。とっさに龍宮は言った。
「だっ大丈夫だ」
「そうでござるか?かなり無理をしているように見えるでござる」
楓の言葉は図星だった。だが龍宮は大丈夫だと言わんばかり敵に向かっていった。
「左手さえあれば大丈夫」
龍宮は走りながら言った
「そぅでござるか?」
「そうだ!!!!」
そして、楓と龍宮は敵数10名と戦闘開始。敵はかなりの強者みたいだ。
「くっ・・・!!!真名殿。かなりの強者でござるよ!!!本当に大丈夫でござるか」
「大丈夫だ。それより、自分の心配したらどうだ?」
漆黒の森に響く銃声。そして金属音。
数時間後・・・敵の数は5人まで減らした。しかし、肩の痛みもあるせいか、龍宮は限界にまで達してた。
「ハァ、ハァハァハァ、・・ッハァ・・・」
「そろそろ、真名殿は退却したほうがいいでござる。息が荒れてるし、肩も負傷しているでござるから・・・」
「うるさい!!!!私はまだまだッ!!!・・・・てアレ?」
龍宮はドサッ・・・とその場に倒れた。
「真名殿!?」
楓がさけんだ。

856:荒らし無視
07/06/17 23:34:12 DSD9kBzH
どうですか???
いちお、がんばってみたけど・・・
微妙なところでとめてスマヌ。
初作品だから下手糞だけどヨロシク。
続き書こうか迷ってるw


857:名無しさん@秘密の花園
07/06/17 23:45:59 qnkab3zm
続き、続きッ(・∀・)

858:名前が似てるぜ流れ無視
07/06/17 23:49:39 SUeZhtie
1・「!」や「?」は基本全角で一個使用

「そうか、よし。行くぞ楓!!!!」→「そうか、よし。行くぞ楓!」

2・「・・・」でなく「……」それと地の文では多用しない

「・・・そうか」→「……そうか」

3・適度に行間を開ける。場面が変わる時や文と会話を分ける時とか

オイラもたいした作品書けないから何とも言えないけど

859:名無しさん@秘密の花園
07/06/18 00:07:50 BnNiOsG5
858の言うこと最も!

続きキボン!
初めてだとためらいがちになるけど,全部書いて完結
させてから落とした方が読むほうも読みやすいよ。
原稿用紙じゃないから,読みやすくって難しいけどね。
ガンガレ!!

860:名無しさん@秘密の花園
07/06/18 00:24:19 KI0kh/iy
>>858
確かに流れ無視と荒らし無視の名前似てるな。狙ってつけたのか?

861:荒らし無視
07/06/18 18:03:59 bujrUkUU
>>858
アドバイスありです。勉強になります。

>>859
応援ありです。完成させてからですか・・・

よし。このことを頭において、続きがんばります。。。


862:名無しさん@秘密の花園
07/06/18 23:44:48 KQ9cYlrL
 >>832
お言葉に甘えて、水着妄想を投下させていただく。
仕返しも少しずつ、プロットができてきたw

 >>833
マターリしてたら、今週号出るところだったorz

 >>837
君がいたから、自分が投下できた。
そのことを忘れないで。
バイバイなんて・・・寂しすぎるよ。。。

 >>840
トリップ・・・いまいち分からんのだが。
名前の後ろに、#パスワード で良いのかな?

 >>853
陵辱・アブノーマルOKか!
自分も書くーーー!!!


長くなったが、先週号の水着シーン妄想を投下させて頂きます。

863:PNはプピリオロース(仮) ◆Jn469ffUtQ
07/06/18 23:46:09 KQ9cYlrL

「真名ぁ~ これ、見て欲しいでござるよ~」

 ノックもされずに開かれた扉に、私と龍宮は視線を向ける。
 そこにはパーカーを一枚羽織っただけの楓が立っていた。

(なんて格好してるんだ)

 龍宮もそう思ったのだろうか。
 眉をしかめている。
 そんな私たちを他所に、楓は龍宮の前にちょこんと座った。


864:PNはプピリオロース(仮) ◆Jn469ffUtQ
07/06/18 23:47:06 KQ9cYlrL


 にこにこと嬉しそうな楓の頭を、龍宮が撫でている。
 龍宮も楓につられて、いつもの無表情が崩れていた。
 それでもやはり楓の服装に疑問を持ったのだろう。
 「どうしたんだ?」と言いながら、剥き出しの足に目線を持っていった。


 楓は忘れていたかのように「そうでござるよ」と言いながら立ち上がる。
 いつも細い目がより一層細くなり、パーカーのファスナーを下ろし始めた。

 龍宮が「見るな」という表情を私に向ける。
 ……勝手に事を進めたのは、楓なのだが。

 部屋を出ようとしぶしぶ立ち上がる私の耳に、威勢の良い楓の声が入る。


「明日、ネギま部で海に行くでござる!」


 目をやると 水着といえないきわどい姿の楓がいた。
 自分も少なからず関係がある。
 面倒に巻き込まれなければ良いのだが。


865:PNはプピリオロース(仮) ◆Jn469ffUtQ
07/06/18 23:47:50 KQ9cYlrL

 あれから数十分。
 龍宮は恐ろしい顔で楓に諭している。
 こんな必死な龍宮を見たことがない。

 痴話喧嘩に巻き込まれる前に逃げようと思ったが、それを感知した龍宮に止められていた。

「刹那も何か言ってくれ!」
 龍宮が話を私に振り、口元がひくつく。


 龍宮の言いたいことも何となく分かる。
 大切な恋人が人前でこんな姿を晒す。
 きっと自分なら涙が止まらない。

 木乃香お嬢様が一瞬頭に過る。
 それを振り払うように
「学校の水着じゃ駄目なのか?」
 と言うと、楓の頬が膨らんだ。


「あれだと動きづらいでござる。
 水に濡れると、べたーって張り付いて
 気持ち悪いでござるよ~」

 まるで幼児だ。
 手足をバタつかせ、楓が床を転げまわる。

 こんな楓も見たことがない。


866:PNはプピリオロース(仮) ◆Jn469ffUtQ
07/06/18 23:48:31 KQ9cYlrL

 ……これ以上巻き込まれたくない。
 そう思い立ち上がると、龍宮が楓に乗りかかった。

「こんな状況になったらどうする?」

 楓の両腕を龍宮の右手が一つにまとめ、押さえつける。
 互いの両足は、みだらに絡んでいた。



 な、何してるんだ 龍宮ーーー!!


 声にならない悲鳴を上げるが、聞こえてないようだった。
 空いていた龍宮の左手が、楓の水着の中に入っていく。


 これ以上は危険だ。
 本当にヤバイ。

 私の何かがアラートを知らせ、出口に足を向ける。
 距離などほとんどない扉までの道をようやく歩ききり、ドアに手をかけた瞬間 鈍音が聞こえた。


867:PNはプピリオロース(仮) ◆Jn469ffUtQ
07/06/18 23:49:34 KQ9cYlrL

 ゴン・・・・・?


 恐る恐る元の位置に目を向けると、頭を押さえ もがく龍宮。
 楓の姿はない。

 不思議に思う私の脇を
「真名のばかぁ~」
 と叫ぶ楓が横切り、部屋を音速の如く飛び出して行った。



「楓姉泣いてたぞ、たつみー」

 龍宮の秘蔵のあんみつを頬張る、鳴滝の長子。
 赤くなった龍宮の額を撫でる、次子。
 物凄く不機嫌な龍宮。
 そしてなぜか正座の私。


 楓が先に出て行き どうしようもなくなった私は、龍宮によって呼ばれた鳴滝姉妹と共に自室にいた。
 これから明日の事について、話し合うらしい。
 巻き込まれる前に逃走できなかった自分を恨んだ。


868:PNはプピリオロース(仮) ◆Jn469ffUtQ
07/06/18 23:50:28 KQ9cYlrL

「お前たちは委員長にたのんで、ネギま部について行け。
 なに、“ネギ先生も一緒だ”と言えば何をしなくても連れて行ってくれるさ」

 あんみつを口に運ぶ風香に龍宮が言うと、「それだけ?」と史伽が問う。
 龍宮は風香の口元についたクリームを指で掬い舐め、話を進める。

「行った先では、楓に近づくものは全て抹殺しろ。
 たとえネギ先生でも容赦は要らない。
 相手が男だった場合は……そうだな、蹴りでもいれてやれ」

 あわあわと取り乱す妹と違い、姉は素直にうなずく。


「んで? 見返りは?」
 まさか あんみつだけじゃないよね?

 と食べきったカップを龍宮に見せると、龍宮は薄く笑った。

「海では委員長が面倒を見てくれるだろう。
 だから今日、好きなものを奢ってやる。
 明日用の水着でも良いし、ホテルのディナーでも良い」

 好きにして良いぞ。
 その言葉を聞き、にんまりとする風香。
 史伽はまだ おろおろしていて、「本当に良いんですか~?」と尋ねている。

 龍宮は鞄から財布を出すと、数枚の万札を私に握らせた。


869:PNはプピリオロース(仮) ◆Jn469ffUtQ
07/06/18 23:51:15 KQ9cYlrL

「刹那 お前の仕事は、楓を人ごみから遠ざけることだ」
 それだけ言うと、風香を先頭に史伽の手をとり歩き出す。

 私だって遊びたいし、お嬢様の護衛もある。
 呼び止めようと思うと
「報酬を受け取った以上、無責任な仕事はするなよ。
 それに・・・・・近衛に良い所を見せるには、金もかかるだろう?」

 冷たい目で龍宮に言われてしまった。



 私は大きくため息をつき、依頼を飲むことしかできない。
 ……いったい、明日はどうなるのだろうか。

     fin

870:名無しさん@秘密の花園
07/06/18 23:57:24 KQ9cYlrL
シリアス→ェロと書いたから、ギャグていすとで書いてみた。
んが、面白くない。
所詮自分なんて、こんなもん。

補足だと、
当日(先週号)は刹那が頑張って楓を人ごみから遠ざける。
だから楓の登場シーンが少ない。
楓と話してたネギは、たつみーの指示により双子に蹴り入れられる。
こんな感じ。

仲直りはェロかシリアス、どっちなんだろうか。
これも希望があるようなら、投下するかも?

871:名無しさん@秘密の花園
07/06/19 00:28:01 PQunFWFh
なるほど…!たつみーの配慮があったからこそ
楓は皆と海で楽しんで来たんだな…!GJ!!

872:チャチャゼロ ◆S2owCwnJaY
07/06/19 00:31:18 NAEGK4IJ
>>869
これはなかなかな作品ですねGJです。

>>870
まずは投下してみてはどうでしょうか?
それで住人の意見を見て今度の展開を考えても遅くはないはずですが。

なかなかいい作品が連続で投下されてますけど……
こっちの作品は相当なアブノーマルなので投下していいのかちょっと迷ってます
寝る前ギリギリまで見直しをしてどうしようか考え中なので……

873:PNはプピリオロース(仮) ◆Jn469ffUtQ
07/06/19 00:52:40 bJrqkt2x
 >>871
GJ㌧クス!
たつみーはきっとお仕事だったんだよ。
んで、終わったあとにこっそり行ってたりとか。

 >>872
ごめん、>>870は自分なんだ。
シリアスは>>748-758,>>783-793
ェロは>>810-812,>>817-827
で投下している。

「続きを投下してみろ」の意味だったら、もっとごめん。
今後の展開はリクエストがあったら、書くがあったら予定なんだ。
違う話のプロットも起こしてるし、特に書きたいわけでも…って感じ。

悩む前に投下してみてはいかがでしょうか?
もしかしたら、自分の自作がはるかにアブノーマルになるかもですしw

874:名無しさん@秘密の花園
07/06/19 00:57:11 bJrqkt2x
うへ、SSじゃないとタイプミス多すぎw

>>873の「自作」は「次作」
「書くがあったら」は「書く」
に脳内変換しておいてくれww

875:チャチャゼロ ◆S2owCwnJaY
07/06/19 01:19:43 NAEGK4IJ
それではアブノーマル版 楓(超ドS)×真名(Mのツンデレ) 投下してみます。
もしも受け入れられないという意見がありましたら、今後はさらに修正を加えた作品になると思います。

>>873
続きを投下してみろと言う意味ではなく、新人だと思って試しにやってみては?という意味合いです。
別に催促や強要の意味合いではないです。
変な勘違いをさせてすみません。

876:渦巻く思い
07/06/19 01:20:59 NAEGK4IJ
渦巻く思い

時々、言いようのない衝動に駆られることがある。
好きな相手を独占したいという気持ち。
しかしその相手は並大抵のことでは簡単にかわしてしまう。
そのため、数々の修羅場を潜った経験を生かして強引に自分のものにする。

「真名疲れたでござろう、これでも飲むナリよ」
「あぁ、すまないな」
楓の差し出された飲み物を真名は何の抵抗なく受け取った。
そっとストローに口をつける瞬間、楓の顔はふっと笑ったようにも見える。
だが真名はそれを飲むフリをして楓に振りかけた。
「!!」
その隙を突いて楓の喉元に自前のモデルガンを突きつける。
ほんの一瞬の出来事だが、楓はその瞬間にモデルガンを持った真名の手を掴む。
「何の真似でだ。飲み物の匂いで何かが入っていることくらいすぐ分かるぞ」
鋭い目つきで睨む真名は今にも楓に襲い掛からんという勢いだ。
しかし楓はその飲み物で濡れた雫を一口舐めて笑った。
ジュースには確かに薬が入っていたが、それは真名に何かが入っていると思わせるイミテーション。
本当の仕掛けは別の場所に置いてあった。
「そろそろでござるな」
「何が……っ!?」
急に真名の視界が歪む。盛られている分けでもないし何かをされているわけでも……。
否、今触れている手が“なにか”をしていた。
楓が力強く握っている腕に、相手の爪が自分の皮膚に食い込んでいることに気付かなかった。
「…か……え……でぇ………」
徐々に視界がなくなっていき、最後は自分の体を支えきれなくなりその場に倒れた。


877:渦巻く思い
07/06/19 01:21:52 NAEGK4IJ
「…ふ」
成功するかどうかはその場の反応次第だったがうまくいったようだ。
楓の親指の爪の間に小さな針が仕込んでおり、その先にじわじわと効く薬を塗っていたのだった。
これで真名は私のもの……。

あれからどのくらい眠っていただろうか。
ぼんやりと視界が開けてくると、そこには手裏剣などの忍者道具が置かれてあった机。
真名も見慣れた場所だった。そこは楓の部屋。
だがそれ以外の情報が全く分からない。よく考えれば自分は楓に眠らされて……。
次の瞬間、何かのスイッチが入る音がしたと同時に真名の身体が跳ね上がった。
「うあぁぁっ!!」
電気にも似た衝撃。一気に自分の意識が覚醒した先でようやく身体の感覚が戻ってきた。
そしてそれと同時に真名は全身から火が出るような思いになる。
意識を失っているうちに、真名の衣類はすべて剥ぎ取られてしまっていた。
その上、ベッドの枠に両手足を広げてロープで何重にもくくりつけられている。
足はM字開脚を思わせるような有様で、大写しになっている真名の秘所には太めのバイブが刺さっていた。
先ほどのスイッチの音はそれだったようで、今もバイブは秘所を音を立てながら動き回っている。
「おはようでござる。でんどうきとか言うものと組み合わせるのは苦労したでござるよ」
そのすぐ横で楓が手作りバイブのスイッチらしきものを握って不適に笑っていた。
「楓っ! 貴様ぁ、何の真似だ!!」
真名はすぐに怒号を上げて何とかこの戒めから逃れようとするが、しっかりくくりつけられたロープはなかなか外れない。
しかも痺れ薬のせいなのか身体が思うように動かない。
「ちょっと親睦を深めようと思ったでござるよ」

スイッチをポケットに入れると楓は真名の秘所に刺さっているバイブを握った。
「くっ……あぁぁ」
「見るでござる、がっちりくわえ込んで離さないナリよ」
今も振動を繰り返すバイブを強引に止めて抜こうとする仕草をする。
しかし楓は抜くというよりも、そうするフリをして真名の反応を伺っているようにも見える。

878:渦巻く思い
07/06/19 01:22:44 NAEGK4IJ
案の定、真名の秘所で動いていたバイブの振動を強引に押さえつけたため行き場のない振動はさらに膣壁を激しく揺らす。
「ああぁぁっ! は、早く抜けぇ!」
そんな真名の悲鳴を無視するかのように、楓はいきなり楓のアナルに指を突き入れた。
「ひあっ!」
予想外の反応、普段排出意外で使うことのない箇所をいきなり攻められ声にならない声を上げる真名。
バイブで刺激され愛液だらけの秘所と違って、全く濡れていないアナルの抵抗感は相当なものだった。
膣からの分泌液を潤滑油としてさらに指を一本増やしてほぐす楓。

「くあっ……楓…っ! …やめ……」
指を動かしてアナルの壁ごしにバイブの刺さった膣壁を刺激する。
「あっ、ダ…メッ、ふぁ、あぁ……!!」
あまりの刺激に真名は耐え切れなくなり、遂に絶頂を迎えようとした。
だが楓はその瞬間、アナルから指を抜きバイブも一気に抜く。
「おもちゃなんかでイかせないでござるよ」
頭の中であと2、3回くらいで間違いなくイけると思った矢先のいきなりの行動。
寸止めで身体も精神も気が狂いそうなほどに悶える。

「あぁぁ……なんでだ楓……あと少しで……」
「そうでござるなぁ、お主を本気でイかせるのは私だけでござるよ」
すると絶頂間近でかなり敏感な状態となっている真名の秘所に直接口をつけた。
性器と口のディープキス、かなり刺激された真名の秘所は愛液でぐしょぐしょのままだ。
唾液が混じり、舌で真名の敏感な場所を直接刺激する。
「ふあっ、……は…っ……は…ぁ、あぁぁ…」
一旦強制的に止められた絶頂の寸止めのせいで、真名の頭の中はパンク寸前だった。
吸盤のようにしっかりと吸い付いて離れない楓の口は、真名がどんなに腰を振っても離れようとしない。
空気を含んだ唾液と愛液は真名の口の隙間から激しい音を何度も繰り返す。
さらに楓は愛液だらけの口で真名の秘所で一番敏感なクリトリスを甘噛した。
「ま、…なっ! …あああああああああっ!!」
楓の口使いは相当なもので、真名はあっという間に絶頂を迎えてしまった。

879:渦巻く思い
07/06/19 01:23:35 NAEGK4IJ
全力で抵抗していた楓の縛られた手足は一瞬全開まで伸びきり、身体を弓のように仰け反らせてそのままベッドに倒れた。

「はぁ……はぁ……はぁ……」
真名は体力を使い切ってそのまま息を荒々しくさせてぐったりとした。
「誰が休んでいいと言ったでござる」
すると楓はたった今絶頂を迎えたばかりの真名の秘所にまた口をつけて、今度は舌を使って秘所全体を舐めまわした。
「ひぎっ!? や、やめろ楓!! …たった今…イったばか…っぁ…ああっ、ああぁぁぁ」
さらに何度も刺激を咥えて真名の身体はさらに弓なりに仰け反って楓から逃げようとする。
だが手足のロープは未だに外れず、逆に抵抗をする真名をさらに困らせようと楓は不適に笑う。
「かなり濡れているから、そのままでも十分でござろう」
さらに楓は、先ほどまで真名の秘所に刺さっていたバイブをアナルにねじ込んだ。
「ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
指二本が限界だった所に、それとは比べ物にならないほどの大きさのモノが入り込んできた。
その衝撃は凄まじく、真名は普段とは別人のように悲鳴をあげて暴れだす。
それも構わずに楓の手はバイブを力の限りピストン運動を繰り返す。
「ひぎっ…ぃぃぃ抜いて!! 頼む……抜いてくれぇぇぇぇぇ!!」
するとそれまで興奮していた楓の顔に、愛液とはまた別のモノが顔に付着した。
それは穴の奥まで刺さっているバイブと出口の間から出た鮮血だった。
強引にねじ込んだせいで真名のアナルは切れて出血しまったようだ。
悔しさと痛みと恥ずかしさで、真名の全開まで見開いた目からついに涙が毀れ嗚咽をあげてすすり泣きだした。
「痛…ぐっ………うぅぅ……酷い……」

流石の楓も予想外の展開にそれまでの行動をすべて止めた。
「すまない。少しやりすぎたでござる」
頭を下げて謝ると、その状態でバイブの刺さったままの真名のアナルをそっと舐める。
膣からの刺激とはまた違った刺激に、真名はまた対処不能の状態に陥った。
「ひあぁぁっ! やめっ……そんな所…きたな……」
「真名に汚い所なんてないでござるよ」

880:渦巻く思い
07/06/19 01:24:26 NAEGK4IJ
丹念に血を舐めとった後、直接粘膜を刺激してバイブをゆっくりと動かす。
だがまだ痛いせいか真名はまた小さく悲鳴を出した。
「ひぎっ!」
「大丈夫、ゆっくりするナリよ」
バイブの振動を最弱にしてマッサージをするように舐める楓。
ゆっくり時間をかけてしていくうちに、痛みから徐々に快楽へと変わっていく気分を味わう真名。
「ひぅぅん。……あぁ…楓」
「…真名」
楓が真名の手足を縛っていたロープを自前のクナイを出して切った。
「申し訳ないでござる。痛かったでござろう」
真名の手足を結んだ場所は何度もの摩擦で皮膚が赤くなっていたり、皮膚が裂けて出血もしていた。
楓はそんな真名の傷跡をそっと舐める。
今まで必死に抵抗して、憎しみすらぶつけていた真名の頭からはもうそんなものは消えうせていた。
「……楓」
「どうしたでござる」
「……キスしろ」
この日、二人は初めてキスをした。唇が重なり。自分の愛液と楓の唾液が混じり、舌を絡めあう。
口内で舌を舌が押し合い、主導権の奪い合いを始める。
「ふぁ……」
「これが真名の味でござる、悪くはないでござろう」

楓はそのまま服を脱ぎ、真名の秘所に自分の秘所を合わせる。
「真名……んっ……最後は…拙者も一緒に……」
楓の言葉を聞いて真名は小さく頷いた。それを合図に互いの秘所が擦り合う。
摩擦の際、敏感なクリトリスが刺激されて二人の裸体が一層激しく揺れる。
ベッドのシーツは二人の絡み合う愛液と、初めに漏れ出たアナルからの血が完全に染み込んでいる。
互いの胸も重ねあい、くぐもった喘ぎを上げながら、全身で感じあう。
「楓……っ!! 私は……もう……限界……っ!」


881:渦巻く思い
07/06/19 01:25:19 NAEGK4IJ
「んッ! ……真名………拙者……も……」
限界に達した瞬間、二つの(中学生には見えない)裸体はビクビクと痙攣しながら互いに抱き合う。
「ひぐぅ…。いぁ…あっ! ああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
二人は完全にイッた。
手を繋いだままで絶頂に達した状態で二人はベッドに寝転んだのであった。


「大丈夫でござるか?」
「流石にお尻が切れて痛いから、明日は休むよ」
あれから何もせずにベッドで休み、落ち着いたところで楓は真名に話しかける。
こんな強引なことをしても溝が埋まるはずはないのに…。
「すまないでござる、このドロドロとした感情でお前のモノに出来るはずないのに……こんなのただの自己満足でござる」
意外な発言が飛び出してきた。
どんなに求めても結局真名がOKしないとただの自己満足であることに変わりない。
だが真名はどうして最後に自分と身体を重ねることを選んだのか。
すると真名は上半身を起こして楓の方向へ向く。
「そのドロドロとしたモノとは欲望か?」
「真名」
「これからはもっと私のスチュエーションも交えてもらおうか。でないと次からはタダじゃおかないぞ」

答えは単純だった。真名もその欲望を抱えていただけだった。ただ自分が早く爆発しただけで……。
それを理解して真名を力強く抱きしめる楓。
「好きでござるよ真名!」
その言葉に真名はゆっくりと微笑んでまた楓にキスをする。
「そうだ、そうやって煩く構えてればいい……私の側だけでな」

まだまだこの二人の愛し合い方は満足の領域に達していないご様子で。




882:チャチャゼロ ◆S2owCwnJaY
07/06/19 01:27:51 NAEGK4IJ
以上です。かなり本気モードで描いたのでかなりヤバい方向です。
以前、楓は誘い受けと言いましたが、目を全開まで見開くと激ヤバモードにスイッチする
―という面白い設定をしようと思ってボツにしたのをこっちで使ってみました。

それではまた機会があればまた投下します。
おやすみなさい……zzz.



883:名無しさん@秘密の花園
07/06/19 11:48:05 Y639UeK8
 >>875
こちらこそ、自分が投下したことを言わなくて申し訳ない。
IDが同じだから平気だと思った自分が、浅はかだった。


そしてSS・GJ!
リアルな描写で、思わず濡れてしまった(笑

次作がアブノーマルになるかも、などと言ったが・・・・・
これ以上だと、フィ○トとかスカト○とかリ○カンとか
そんなことしか思い浮かばない。

さすがの自分でもそれはちょっと……投下するのが怖いよ。
万遍の笑みで書く自信はあるのだがorz

ということで、精神的にアブノーマルなのを投下させていただく。

884:PNはプピリオロース(仮) ◆Jn469ffUtQ
07/06/19 11:49:38 Y639UeK8

「なぁ、龍宮」

 銃の手入れをする同室の相手に声をかける。
 龍宮はこちらに目を向けることも無く「ん?」と短く返事をした。


「もしも……
 もしも、“楓を殺せ”という依頼が入ったら、
 お前はどうする?」

 そんな依頼など入っていない。
 ただ、自分と同じように 同性を愛してしまった者に聞きたかっただけだった。

 金で動くこいつが、それを蹴って思い人を守る。
 罪深き者が 自分以外にこの世にいる。
 そんな安心感が欲しかった。

 龍宮は少し考え、答える。



「殺すよ」


 その言葉に、私は愛刀を抜き龍宮の首に当てる。
 本気ではなかったが、思わぬ返答で距離を見間違った。
 薄皮が一枚裂け、刃と首を一滴の鮮血が伝う。


885:PNはプピリオロース(仮) ◆Jn469ffUtQ
07/06/19 11:50:50 Y639UeK8


「楓は私を好きだと言った。
 龍宮 真名、そのままの私を愛していると。
 私はスナイパーだ。
 仕事に生きる人間だ。
 そんな私を愛している楓を、私も愛している。
 だから 迷わず殺す」

 平然と言う龍宮。
 思わず私は刀を握る指に力を篭めた。


 なぜこんな事を言うのだろう。
 私が求めたのはそんな物ではない。


886:PNはプピリオロース(仮) ◆Jn469ffUtQ
07/06/19 11:51:37 Y639UeK8


「きっとそうなったら、楓も私を殺しにくるだろう。
 私を迷わせないために。
 自分以外の誰かが 私を殺さないように。
 全力の本気で」


 なぜ、愛し合うもの同士が殺しあわなければならない?
 互いに守り抜けば良いだけの事ではないか。


 いっそこの場で龍宮を殺してしまえば……
 そんな悲劇は起こらないのかもしれない。

 私の瞳に涙が溜まる。
 止めようと思っても止まらない水滴に、視界が霞む。

 私は刀を鞘に納め、涙を拭った。


887:PNはプピリオロース(仮) ◆Jn469ffUtQ
07/06/19 11:52:21 Y639UeK8


「なぁ、刹那。
 お前には理解できないかもしれないが……」

 私は楓を守りたい。
 その楓は 私の仕事もプライドも過去も、全部守ってくれる。
 だから殺さなきゃいけないんだ。
 楓の想いを守るために。


 どちらかが死ぬ。
 そんなことは たいした事じゃない。


 生き残った者は、死んだ者の全てを奪える。
 死んだ者は、生き残った者の一生を手に入れられる。
 互いの心に深い傷ができ、支配できるんだ。

 そして二人の想いは守られる。
 これ以上の愛はないんだよ。



 龍宮の歪んだ感情が痛い。
 楓は……こんなに歪んでいる龍宮を受け入れているのだろうか。


888:PNはプピリオロース(仮) ◆Jn469ffUtQ
07/06/19 11:53:58 Y639UeK8


 翌日、私は愛しい人と一緒に学校へ向かう。
 私の僅かな変化を鋭く見破り、心配してくださる。

 一歩先を行く龍宮の脇を、楓が双子と共に通り過ぎた。

 楓は首の瘡蓋に気づいているはずなのに、軽く挨拶をするだけで その事には触れない。
 龍宮も挨拶を短く返すだけで、並んで歩こうとはしない。


 平行線のような龍宮と楓の信念。
 どちらかを殺すことにより、その平行線は交わり 一つになるのだと言う。


889:PNはプピリオロース(仮) ◆Jn469ffUtQ
07/06/19 11:55:13 Y639UeK8


 そんな事を信じたくないのに・・・・・
 傍を供に歩く私たちのほうが 正論なのに・・・・
 なぜだろう。


 お嬢様の笑顔よりも、
 屈託のない美しい愛情よりも、

 一定の距離を保つ平行線が 輝いてみえる。

     fin

890:名無しさん@秘密の花園
07/06/19 11:57:32 Y639UeK8
お粗末さまでした。


歪んだ愛。
龍にんは、このせつよりも
ディープで、苦くて、痛々しいものが好き。

誰にも分かってもらえなくても、
互いには分かる――みたいな。

のほほんラヴラヴも、もちろん好きだが。

891:名無しさん@秘密の花園
07/06/19 13:55:13 9nQs5HHF
>>890
歪んだ龍にんきたー!!
大変GJです(・∀・)!!

892:名無しさん@秘密の花園
07/06/19 13:57:17 9nQs5HHF
興奮してさげんの忘れた;スマン

893:名無しさん@秘密の花園
07/06/19 16:39:57 H2NvnspQ
すっげGJ!!
おれ、こういうの大好きww

894:名無しさん@秘密の花園
07/06/19 20:28:45 86337IHH
神技的な銃使い 人気キャラ投票
URLリンク(www.vote5.net)

895:名無しさん@秘密の花園
07/06/19 22:34:14 cpR35uii
>>882
所々で楓の口調が変だったがGJ!久々にPINK板っぽいのを読んだ

>>890
鬱っぽいけどどこかロマンチックな話は個人的に好き

896:名無しさん@秘密の花園
07/06/19 22:39:05 yCxCHQxN
DJだ!!!

897:名無しさん@秘密の花園
07/06/20 00:05:26 9WslNATw
>>882
エロいいな!惚れた。

>>890
歪んだ愛情好きだ。視線が、楓でもたつみーでもなく刹那なのが新鮮だった。

898:名無しさん@秘密の花園
07/06/20 16:46:27 cYQKaUrf
急に悪い!!

このスレ、ついに900行くぞ!?

899:名無しさん@秘密の花園
07/06/20 17:39:49 6+lEuX+j
携帯でいつも見てる俺が
踏み台になってやんよ。

900:名無しさん@秘密の花園
07/06/20 21:00:32 3zu/XYaG
さてそれはそうとこのスレも御好評につき残すところあと100レスを数える迄になった訳だが

901:名無しさん@秘密の花園
07/06/20 21:21:16 45tpEqiq
次スレ出来るよね?
あえて900踏まなかったZE

902:名無しさん@秘密の花園
07/06/20 22:23:24 pW2Zpu3q
まさか900いくとはな

903:名無しさん@秘密の花園
07/06/20 22:34:11 45tpEqiq
そんだけ龍にんが認められたってことか?

904:荒らし無視
07/06/20 23:07:35 l8lXLzUx
ちょっwwwやばい1000行くw

誰か次、たててくれw

905:名無しさん@秘密の花園
07/06/20 23:10:40 SitRRlwa
>>904
早すぎるだろ。>>980の奴が立てろ。そしてsageろ

906:名無しさん@秘密の花園
07/06/20 23:31:20 pW2Zpu3q
>>1
のせいで龍にん好きになっちまったじゃねぇかww

907:名無しさん@秘密の花園
07/06/21 01:43:37 eePiWGU8
次スレ用にテンプレ考えるべきでは?

908:名無しさん@秘密の花園
07/06/21 16:26:49 9UwnJvdX
>>907
こんなのどうよ


ここは龍宮真名と長瀬楓のペアにハァハァしたり和んだりするスレです

~投下時の注意~
・投下するときは他の書き手さんが投下していないときにしよう
・なるべく投下宣言してから投下しよう
・2、3レス以上のものは番号をつけよう
・こんな風に書くといいかも
 1・「!」や「?」は基本全角で一個使用
  例
  「そうか、よし。行くぞ楓!!!!」→「そうか、よし。行くぞ楓!」
 2・「・・・」でなく「……」それと地の文では多用しない
  例
  「・・・そうか」→「……そうか」
 3・適度に行間を開ける。場面が変わる時や文と会話を分ける時とか

~過去スレ~
【ネギま!】龍宮真名・長瀬楓百合専用スレ
スレリンク(lesbian板)


909:名無しさん@秘密の花園
07/06/21 16:28:26 9UwnJvdX
~関連スレ~
【ネギま!】龍宮 真名萌えスレ9【ヤッてみたかったよ】(落ちてます)
スレリンク(cchara板)

【ネギま!】20番 長瀬楓萌えスレ 14【疾風の如く!】
スレリンク(cchara板)

~関連サイト~
魔法先生ネギま!@2ch
URLリンク(negimagi.at.infoseek.co.jp)

ネギま!龍宮真名・長瀬楓百合専用スレまとめ
URLリンク(www24.atwiki.jp)

龍宮×楓(携帯用まとめ)
URLリンク(www.freepe.com)

龍にん同盟
URLリンク(www.geocities.jp)

思い立ったらすぐ実行 書いて書いたら投下!
お姉さんとの約束だ



910:名無しさん@秘密の花園
07/06/21 16:30:13 0n9mVaKX
>>909
龍宮スレ落ちてるよ

911:名無しさん@秘密の花園
07/06/21 16:30:19 w8XLTxiZ
まあ投下期待して待ってるよ

912:名無しさん@秘密の花園
07/06/21 18:36:16 N/O1kewB
携帯用まとめサイトも落ちてるよ…

913:名無しさん@秘密の花園
07/06/21 18:54:18 9tc0mqQs
ネギま!に登場する龍宮真名と長瀬楓をSSや絵でラブラブニャンヤンさせるスレです。以下注意事項など

・荒らしは徹底無視。反応する人も同罪(スルーこそが最大の反撃でござる)
・基本sage進行(E-mailに半角でsageと入れましょう)
・ネタバレは原則水曜日の0時から(どうしてもと言うならうpろだに挙げましょう)
・龍にん派かにん龍派かで喧嘩しない(萌えられればどちらでもいいじゃないか)
・SSや絵に対しての中傷禁止(指摘は中傷とは別なので素直に受け止めましょう)
・投下前には他の作者と被らないようになるべく投下宣言をしましょう(被ったらやーよ)
・トリップは各作者の自由でつけてください(名前欄で#の後ろに適当な文字を打てば出来ます)
・関連ページなどは>>2を参照

以上を守れない者は問答無用で蜂の巣だ。お姉さんとの約束だ!いいね?

ほのぼの、えっちぃ系、シリアス何でもアリでござるよ。にんにん~♪

914:名無しさん@秘密の花園
07/06/21 18:55:09 9tc0mqQs
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