【ネギま!】龍宮真名・長瀬楓百合専用スレat LESBIAN
【ネギま!】龍宮真名・長瀬楓百合専用スレ - 暇つぶし2ch600:名無しさん@秘密の花園
07/05/13 20:58:46 4QQUbQa0
もうこの二人は作者公認だね。

601:名無しさん@秘密の花園
07/05/13 23:53:49 TcmQf1aM
>>600
もしや、赤松さんこのスレ見てる?
(゚Д゚)

602:名無しさん@秘密の花園
07/05/13 23:57:38 uZR2ty9c
>この回と次回で、「ネットでの評価」と「本誌人気アンケート」との乖離率
>が大方判明すると思います。一致してると今後楽なのですが

やはりここを見てるな

603:名無しさん@秘密の花園
07/05/14 00:00:21 zFJm+fnm
絶対本家だよね

ページ番号からして


604:名無しさん@秘密の花園
07/05/14 21:19:21 6m+SOScB
たつみーの私服…
なんかアキバにいる人っぽい…

605:名無しさん@秘密の花園
07/05/14 22:09:15 dTKbivKz
奇遇っていうかデートなんだろ?
URLリンク(kjm.kir.jp)

606:名無しさん@秘密の花園
07/05/14 22:22:51 EaGwtZE4
ハァハァ……



先生最高じゃなぁいですか!!(゚Д゚) カポーン?


607:名無しさん@秘密の花園
07/05/14 22:58:08 u9qJ1K6P
龍ニンニン

608:名無しさん@秘密の花園
07/05/14 23:03:03 TIIi+TmO
>>605
あれ?スカート?

609:名無しさん@秘密の花園
07/05/14 23:15:13 shFH0mKF
>>605
たつみーの下半身に異変が!

610:名無しさん@秘密の花園
07/05/14 23:16:49 shFH0mKF
すまんあげてしまった(´ω`)

611:名無しさん@秘密の花園
07/05/14 23:46:57 dTKbivKz
>>608
>>609
たつみーはスカートの方が似合う希ガしたので改造したw

612:名無しさん@秘密の花園
07/05/14 23:48:52 shFH0mKF
>>611
あなた偉いわ!!

613:名無しさん@秘密の花園
07/05/14 23:49:51 u9qJ1K6P
楓が制服以外でスカートはいてたら
びっくりするな

614:名無しさん@秘密の花園
07/05/15 20:57:35 +vBrLCsF
チャイナは?

615:名無しさん@秘密の花園
07/05/16 00:56:17 gRg7lKZB
そういやなんでチャイナだったんだろ

616:名無しさん@秘密の花園
07/05/16 13:45:40 mY/f/ZSv
相変わらず仲良しだったな。今週号。

617:名無しさん@秘密の花園
07/05/16 15:15:36 RK78d5lG
ラスト二人で歩いてるとこに萌え~(*´д`*)
恋人同士みたいやんw


618:名無しさん@秘密の花園
07/05/16 20:12:19 Ei+1HkJ/
楓のベルトの色が前と後で違う件について

619:名無しさん@秘密の花園
07/05/16 22:52:02 CklKfGtE
>>617
みたいじゃなく、そうだ

620:名無しさん@秘密の花園
07/05/16 22:55:32 SfCQxMXS
やつらは遂に公認に恋人に……!!

621:名無しさん@秘密の花園
07/05/16 23:16:02 AdL5Ja4H
双子とは別れて二人で帰ってきたのかね、あれは。
あと学生服ってなんか古風な言い方だなw

622:名無しさん@秘密の花園
07/05/16 23:16:26 fwh7tIZo
>>617
恋人じゃなくて夫婦だ

623:名無しさん@秘密の花園
07/05/17 00:39:00 9jjQi+6E
他カプは恋人って感じだけどこの2人だと夫婦って方がしっくり来るよね。
食後に何も言わずともすっとお茶が出てくるような…

624:名無しさん@秘密の花園
07/05/17 19:40:47 HLpyELHm
お前らなら分かってくれると思うが、
龍にんって波平とふねさんのような、そんなお互いに無意識に理解しあってる感じだよな。。

625:名無しさん@秘密の花園
07/05/17 19:58:54 45AceREe
前に他スレに同じ内容書いたことあるんだけどw>波平とフネ

626:名無しさん@秘密の花園
07/05/17 20:54:17 0rZWRixD
今週号は永久保存ww

627:名無しさん@秘密の花園
07/05/17 22:55:38 SQzM/eRk
正直言って、よくもまあ、この2人で夫婦だ何だと妄想できるものだと思う。
恋人はまあ、分かる。だが、夫婦はないだろう。結婚式執行できると思うのか?
絶対、白無垢orウェディングドレスをどっちが着るかで揉めるね、きっと。

628:名無しさん@秘密の花園
07/05/18 00:23:31 wOJKLG8I
今週号読んで、
「こういうとき老け顔は得でござるな」と言いながら、
真名をホテルに連れ込む楓を想像した。

629:名無しさん@秘密の花園
07/05/18 01:49:06 MgGHilqJ
大喧嘩した後に二人ともウエディングドレスというオチ

630:名無しさん@秘密の花園
07/05/18 15:33:13 SGERMBvU
>>629
ちょっwww

631:名無しさん@秘密の花園
07/05/18 16:22:29 x64tYyRa
>>629
どっちっていうとどっちがモーニングって話なんじゃ

632:名無しさん@秘密の花園
07/05/18 20:35:38 ho7S6Nfc
>絶対、白無垢orウェディングドレスをどっちが着るかで揉めるね、きっと。

どっちも花嫁衣裳だからいいじゃん。
どっちかが袴orモーニングじゃかわいそうだけどさ。

633:名無しさん@秘密の花園
07/05/19 13:06:25 yL6Jwm7q
おいお前ら、二人が結婚するのは決定なのかよww

634:名無しさん@秘密の花園
07/05/19 15:18:06 xYBZUsE3
>>633あれ?まだしてなかったっけ?w

635:名無しさん@秘密の花園
07/05/19 15:55:00 iexfvQD2
龍宮「こらこら君達、結婚なんてしてるわけないだろう」
楓(その手があったでござるか……)
龍宮「ん?何か言ったか?」
楓「いやぁ何でも……それより今印鑑は持ってるか?持ってるなら貸してほしいでござる」

636:sage
07/05/19 22:26:15 fu7DDeP2
龍宮「う~ん……」
楓「どうしたでござるか?」
龍宮「最近、アレが遅れてな」
楓「奇遇でござるな、拙者もでござる」
龍宮「吐き気もするし」
楓「拙者もでござる」
龍宮「胸が異様に張ってるし」
楓「拙者もでござる」
龍宮「…………」
楓「…………」
龍宮「お前、子供好きか?」
楓「5人は欲しいでござる♪」

637:名無しさん@秘密の花園
07/05/20 08:09:26 EkAq0vQk
両者ともに俺の子を孕んだのでした。

638:名無しさん@秘密の花園
07/05/20 08:34:49 z6RM5bpL
体中にクナイが刺さり蜂の巣にされた>>637の死体が見つかった

639:名無しさん@秘密の花園
07/05/20 10:25:55 ijGUNaW1
体中銃弾で蜂の巣にされた>>637が見つかった

640:名無しさん@秘密の花園
07/05/20 12:39:55 RAcuQj+b
葉加瀬なら、子供のできる薬とか発明してくれそう、、、と思ったのは自分だけ?(^^;

641:名無しさん@秘密の花園
07/05/20 13:07:15 E0le8GRa
龍宮・楓(その手があったか)

642:名無しさん@秘密の花園
07/05/20 17:03:32 RYp4bCDP
葉加瀬に土下座してその薬を貰う、たつみーを妄想してしまった。

643:名無しさん@秘密の花園
07/05/20 20:41:10 satQYJn0
葉加瀬に子供の出来る薬をもらう
  ↓
毎晩愛し合う
  ↓
見事孕む
  ↓
産まれるもどちらにも似ていない
  ↓
成長すると○○にそっくり
  ↓
(裏ルート突入)


644:名無しさん@秘密の花園
07/05/20 21:06:25 6nSbLyFp
楓「うむ、真名にそっくりで凛々しい顔立ちでござる」
龍宮「いやいや、お前に似て優しそうな顔だ」
二人「ふふふ、ははは!」

龍宮「さて、大きくなったら射撃の訓練をしよう。そして私以上の狙撃手に……」
楓「ちょっと待つでござる。まずは忍術でござろう?将来は立派な火影に……」
龍宮「なにぃ?」
楓「戦るでござるか?」

チビ「おぎゃーー!!」

二人「おお、よしよし!泣かない泣かない!」

楓「戦闘技術は拙者達だけでよかろう」
龍宮「そうだな。チビにはしっかり遊んでもらおう。そして幸せになって貰えれば私たちは満足だ」
楓「真名……」
龍宮「楓……」

645:名無しさん@秘密の花園
07/05/20 21:52:58 rbcsqWjn
ザジ「…バカばっか」

646:名無しさん@秘密の花園
07/05/20 22:24:00 ijGUNaW1
真名「…3点。」
楓「真名殿~忍者は何人じゃ?」
真名「1万点」
ザジ「…恋人には甘いですね」
真名「ま―な」


647:名無しさん@秘密の花園
07/05/21 01:20:06 b/ukQU3I
>>646
なんとバカップルww

648:名無しさん@秘密の花園
07/05/21 08:48:05 EJffLuGI
>>644
―名前はどうする?
この質問に楓は「真名が決めた名前なら異論はないでござる」と言ったが、やはり二人で話し合って決めたい。
「互いの名前から一文字ずつ貰おうか」
「拙者は名前が一文字でごるが」
「じゃあ読みからだ」
「……カナなんてどうでござる」
「それが一番まともだな。……漢字では風名か?」
「風香殿と被るでござるな」
「じゃあどうする」
「……拙者の楓から木偏を取り、真名の真と組み合わせて……」
「槙、か」
「まき絵どのと被るでござるな」
……こいつ。

ごめん、オチはない。

649:名無しさん@秘密の花園
07/05/21 11:50:08 b/ukQU3I
>>648
オチなくても大丈夫さぁ(・∀・)!!

650:名無しさん@秘密の花園
07/05/21 20:38:36 MvjUE1PB
楓似の子供が産まれたらその子にも真名は攻められるのか?

651:名無しさん@秘密の花園
07/05/21 20:50:14 LhHw7Yjb
>>648
冗談でなく「槙」っていいね。

652:名無しさん@秘密の花園
07/05/21 22:31:53 30rVg+Ni
>>650
龍宮似の子供も生まれて楓似の子供と・・・

653:名無しさん@秘密の花園
07/05/22 08:38:41 RVEYAqcW
高身長、抜群の身体能力、爆乳、長い髪。これらは完璧に受け継ぐな。
問題は褐色肌、糸目、頭脳か……。

654:名無しさん@秘密の花園
07/05/22 11:30:06 q0RlZNyh
龍宮は女の子を産む。褐色でココネっぽい。成長すると高身長でスタイル抜群。他の人にはツンだが龍にんに対してはデレ

楓は男の子を産む。糸目でセルヒコっぽい。成長すると高身長でスタイル抜群。基本的に受け、不幸属性。でも笑って許してくれる



授業中にこんなのを考えるオレはおわってる

655:名無しさん@秘密の花園
07/05/22 12:02:14 OPYXYNFH
笠:shichi33381 passは目欄

・・・勢いでやった。反省はしていない。

656:名無しさん@秘密の花園
07/05/22 12:32:15 KqE7PUiN
>>653
隊長の頭脳は平凡だから比較的アホな子になるだろう。

657:名無しさん@秘密の花園
07/05/22 14:22:15 oI6wjujF
アホな子も可愛いと思う(・ω・)

658:名無しさん@秘密の花園
07/05/22 19:11:19 3f/N0klG
・・・糸目で黒肌というのも有りかと・・・

659:名無しさん@秘密の花園
07/05/22 21:54:55 up58pQ6D
>>655
お前は頑張った!一生懸命探した俺も頑張った!

660:名無しさん@秘密の花園
07/05/22 22:39:31 yvRk89xI
>>655
探したがわからんorz

661:名無しさん@秘密の花園
07/05/22 23:06:53 up58pQ6D
>>660
URLリンク(vegetarianism.o0o0.jp)

662:名無しさん@秘密の花園
07/05/23 00:11:16 AqcVwF67
>>661
マリガトお前マジ優しいな
>>655
gj 何度も観てしまったw

663:名無しさん@秘密の花園
07/05/23 04:53:36 2BlFDB9N
見れない……!!;;
どうにか見せてくれ……!!

664:655
07/05/23 07:27:56 95W8N3wx
おや、bbspinkの住人だったらアプロダに関する隠語などには詳しいだろうと
思ったのですが・・・つかカサマツは直リン禁止では?
 
笠=カサマツさん URLリンク(kasamatusan.sakura.ne.jp)

7MB(shichi)→アップローダー→D shichi33381.avi →パス(sage)を入れダウンロード

→ファイルの受信のページの「ダウンロード」をクリック

だけど、ホントに大した物じゃないのであんまり期待せぬよう・・・
二人の子供を予想したかったのですが、糸目だと上手くいかなくてw

665:名無しさん@秘密の花園
07/05/23 15:18:34 ZQTHc2bc
>>664が優しすぎワロタ

666:名無しさん@秘密の花園
07/05/23 16:16:46 NxoNXyL5
女同士で子供を作る方法:

1.女Aの体細胞を採取する。女Bの卵を採取する。
2.女Aの体細胞から核を取り出す。女Bの卵から核を取り出す。
3.女Aの核を女Bの卵に移植する。
4.3を受精状態にし、発生を開始させる。
5.ある程度発生を進行させ卵が成長したら、女C(CはA・Bいずれでも良い)
の子宮に着床させる。
6.女Cは妊娠しやがて出産。
7.女Aのクローン誕生。

:この方法だと男は要らない

667:名無しさん@秘密の花園
07/05/23 17:27:48 erhP9eBU
>>666
卵細胞×卵細胞でいけるのか?

668:名無しさん@秘密の花園
07/05/23 21:15:08 sBgYLQOi
ここではふたなりはいけるのか?

669:名無しさん@秘密の花園
07/05/23 21:27:05 2BlFDB9N
>666
理科は不得意だから教えてほしいんだけど。。(詳しく

670:名無しさん@秘密の花園
07/05/23 21:29:32 FxvP1GJ/
俺フタナリキライ

671:名無しさん@秘密の花園
07/05/23 21:38:39 AXYpiOwY
問答無用でエロ書いていい?

672:名無しさん@秘密の花園
07/05/23 21:48:29 G7x7uU+K
wktkしながら待っています(・∀・)

673:名無しさん@秘密の花園
07/05/23 22:06:10 AqcVwF67
wktk

674:欲望
07/05/24 01:50:51 z4v1riSi
欲望

「危ない!!」
工具などを置いてあった角材類がすぐそばを通りかかった楓に向かって倒れてきた。
真名の怒号と共に楓の体が宙を舞った。

目を見開き驚く顔を見せた楓は真名に抱きしめられる形で角材の直撃を免れた。
自身の足の数センチ先に10キロはあろうかというものが横倒しになっている。
「怪我はないか?」
立ち上がる真名は楓の安否を心配する。
「大丈夫でござるよ。今の間合いならすぐに避けられ…」
「それでも心配なんだ」
真名の真っ直ぐな瞳に一瞬言葉が詰まってしまった楓。
よく見ると真名の肘が赤くなっている。さっきのことで擦り剥いてしまったのだろう。
「真名、肘を擦り剥いているでござるよ」
「大丈夫だ、このくらい」
「ダメでござる」
腕を掴まれて傷口を見る楓はすぐに秘伝の薬を取り出し治療にかかる。
治療するその手はずっと真名の手を掴み、自分だけを見ているその楓の姿……。
何かを言おうとしても声が出てこない。
その手がもしも自分の感じやすい場所を触れていたら……。そんないやらしい想像をかきたててしまう。

―駄目だ。抑えろ…っ!
この場で今すぐにでも押し倒したい。
欲望を描き立てる思いを必死に抑えて楓の姿を見た。
「これでいいでござるよ。すまなかったでござる真名」
「……あぁ」
返事が曖昧でとても感謝しているようには聞こえない。

675:欲望
07/05/24 01:51:43 z4v1riSi
今すぐにこの場から、楓から離れないといけない。そうでないと…
「こっちこそ助かった、遅くなる前にすぐ帰るんだぞ」
「あ、真名……」
逃げるように帰ってしまう真名の後姿を追わずに見つめる楓は寂しげに見ていた。

寮の部屋で一人、気を紛らわすように銃の手入れをする真名。
助けようとしたときに楓を抱きしめたあの感触が忘れられない。
「…(体格的にしっかりしていると思ったが……意外とスリムだったな)」
楓の温かみと感触が手を伝って頭に直接叩きつけられる。
どうしても抑えきれない。己の力を使って無理矢理楓の自由を奪って、そして…
その想像が具体的な描写へと変わっていくごとに、その手は自分の下半身へと伸びていく。
「…っ…くっ………楓……」
そのはしたない妄想だけでは留まらず、自慰でようやく落ち着かせることになった。
だが気持ちは落ち着いても、行き場のない感情は変わらない。

翌日の放課後―
「真名、一緒に帰ろうでござる」
楓はいつもの調子で一緒に帰宅しようと誘ってきた。
「昨日助けてくれたお礼にお主が好きな餡蜜をおごるでござるよ」
笑って真名を誘っているが、真名は今もあの感情が心に残る。
「……昨日のことはいい」
素っ気無く誘いを断ると真名は一目散に帰った。
楓がそれ以上近寄れば自分がどんな行動に出るか分からない。
それで楓を傷つけるようなことになれば…。
「真名!」
寮の扉を開けようとして楓に行く手を阻まれた。
「何を怒っているでござる」


676:欲望
07/05/24 01:52:35 z4v1riSi
楓の目が珍しく見開いてこっちを見た。
あれだけしっかりと自分を見つめられるとまたあの欲望が掻き立てられるため、目を反らす。
「拙者の不注意で怪我をさせたのは謝るでござる。しかし、そういう態度は真名らしくないでござるよ!」

次の瞬間、真名は楓の胸元を掴み挙げて壁に叩きつける。
「……ならどうすればいい」
「真名…?」
真名は目を反らしたまま下を向いて何かを訴えそうか顔をしていた。
その行動に、いつもの状態ではないと悟る楓。
すると徐々に制服の胸元を外し、そこから手を滑り込ませた。
「なっ、何を!」
その声に反応して手を止めた。
「私は…お前が思っているような人間じゃない」
お前―楓をこのまま抱きたくて……。
「私が何を考えているか…お前には分からない」
お前―楓を思いっきり自分の手で汚したい。

「だから帰れ」
そうやって楓を押し返す真名。
扉を開け、急いで閉めようとした時、楓がまた止めに入った。
開いた胸元を隠す様子もなく、むしろ楓に己の裸を見てもらいたいような素振りをしている。
「真名こそ、拙者のことを何も分かっていないでござるな」
ゆっくりと制服の上着をその場で脱ぎだした。
そして真名の手を掴むと自身の豊富な胸に置いた。真名は目を丸くして驚く。
「真名になら、何をされてもいいでござるよ……」
「楓…」
「真名は拙者のことをどうしたいでござるか?」
扉を閉めようとした手が緩み、そこから楓が抱きついてきた。
もう歯止めが利かなくなったことを真名は理解した。
「どうなっても知らんぞ」

677:欲望
07/05/24 01:53:30 z4v1riSi
その体の温もりを確かめつつ、真名と楓はキスをした。
口唇を犯す卑猥な音などもう聞こえなかった。

ドアの鍵をかけて薄暗い部屋の中で二人は裸で抱き合う。
ベッドは程よい冷たさを保っており、火照った体を冷やすのにはちょうど良かった。
しかしすぐにそのシーツも何もかも二人の温かみで温もってしまう。
真名の舌は首筋に何度もキスマークをつけた後、徐々に首筋から胸元へ。
右の乳房を自分の腕と指使いで犯し、左の乳房は自分の口で直接犯す。
「はぁ……っ……」
楓の口から必死に耐えようとする悶絶の呻き声。
真名の欲望の塊とほぼ同化している性欲をさらに増幅さえる要因ともなった。
乳房の責めをやめると、開いた手で楓の太ももに触れ、そして一番感じる秘所に触れた。

「ま、真名!」
「ふふふふ、どうした楓? 濡れているじゃないか」
楓の秘所から真名の指が離れて目の前の持っていく。
真名の指にべったりとくっついた愛液は楓の顔を赤くさせ、しばらく見せ付けると顔を抑えて横を向いた。
どうやらあまりの恥ずかしさに耐え切れなくなったのだろう。
真名はそんな楓の秘所にもう一度触れて今度は一気に指を動かす。
「んぅぅ……ああぁ―っ!!!」
楓はたまらなくなり声を出すが、即座に真名によってキスで口を塞がれる。
舌と舌が絡み合いぴちゃぴちゃと唾液が混ざり合う。口で犯される感覚に楓の目はとろんと垂れてしまった。
「声を出すな、皆にばれるだろ」
「う……」
口をまたキスで塞がれた。これでは声を出せということの方が無理である。
「さて、そろそろ…」
真名は楓の足を開き、自分の秘所を見せ付けるようにしてのしかかった。
互いに濡れた秘所同士が重なり合って愛液がシーツを汚す。


678:欲望
07/05/24 01:54:45 z4v1riSi
「はぁ! あっ、あっ、あぁぁ…ぅぅ……」
割れ目から止め処なく流れ続ける愛液を、真名は軽くすくって口に入れた。
「そ、そのような汚いものを……」
「そうか? 楓の味は悪くないぞ」
「真名……」
ぺろっと舌を出して笑うと真名はさらにピッチを上げた。
「あうっ……うっぅぅぅ…」
重なり合う秘所のいやらしい音と真名の指が秘所の敏感な場所を同時に刺激し、楓を快楽の渦へと巻き込む。
声が漏れ、必死に耐えても口と感情は止まることを知らない。
「ま……真名…せ…拙者…も…ぅ」
息が上がり、まともに声が出せなくなった楓が限界を知らせた。
「いいぞ…私もそろそろ限界だ……流石にここで大声はまずいから…」
頭からぞくぞく刺激する何かがこみ上げてきた。真名はその感覚を自覚して楓の口をキスで塞いだ。
それと同時に二人の中で絶頂の波が津波のように襲い掛かった。
「うぅぐぅぅっ! ふぅぅ――っ!」
「――っ!!」
声を出さないようにキスで口を塞がれたまま楓と真名はすぐに絶頂に達してしまった。


「大丈夫か?」
「ん…まだ変な感覚でござるが大丈夫でござる」
すべてが終わった後、真名と楓はシーツを体に乗せて眠っていた。
まだ時間は午後7時。食事もまだのため腹が減ってしまった。
「私は食事に行くが」
「拙者も行くでござる……あれ?」
服を着るために立ち上がる真名と違い、立ち上がろうとしても立ち上がれない楓。
腰から下が震えて力が入らない。
「…腰が抜けてしまって立てないでござる」
少しやりすぎたと反省する真名は財布を持って部屋を出る。

679:欲望
07/05/24 01:57:18 z4v1riSi
「何か買ってきてやる、そこで休んでいろ」
「分かったでござる」
そしてそのまま扉を閉めようとした瞬間。
「真名」
楓は真名を呼び止めた。
「…?」
「いつでも真名のしたいようにしていいでござるよ」
己の欲望が叶った。しかし今度はそれ以上のことが頭を過ぎった。
今度は二人でこの気持ちを守り抜きたいと。ただの欲望から希望と喜びへ。
これほど楓のことを愛しく思ったことはない。
―好きだ楓、心の底から愛している。

だが真名は恥ずかしがってそれを口に出さない。むしろ態度で示す。
「ならおとなしくしてろ、夜はもっと激しいぞ」
その発言で真名と楓は頬を赤く染めて笑った。
真名が部屋を出て行って、楓はしばらく自分が何をしていたかをゆっくりと考えた。
ここまで自分を愛してくれる人がいた。
「嬉しいでござるよ真名」
明日は休んでもいいから真名と一緒に居たい。
それは欲望にも似た幸せな感情……。



680:名無しさん@秘密の花園
07/05/24 01:58:27 z4v1riSi
671です。ここは昨日知って初めて投下しました。
ちょっと感じが悪いし描写もワンパターンですけどご勘弁を。
自分の中で楓は誘い受けタイプw

681:名無しさん@秘密の花園
07/05/24 07:07:03 VSfuisnD
>>680
神過ぎて抜いた

682:名無しさん@秘密の花園
07/05/24 11:34:15 2QK2C7FT
>>680

ネ申キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!

スバラシイです!!
またよろしくお願いします!!

683:名無しさん@秘密の花園
07/05/24 12:36:36 cSTaRo9Q
>>680
全力で萌えたGJ!
>楓は誘い受け
同意だな

684:名無しさん@秘密の花園
07/05/24 15:43:33 U5l/ioqp
>>680
GJ!GJ!

自分も楓は誘い受
そして自分の中で龍宮は鬼畜攻め

685:名無しさん@秘密の花園
07/05/24 15:53:20 U5l/ioqp
URLリンク(blog6.fc2.com)
こんなんありました

686:おさる
07/05/24 15:55:40 ydnxN2F2
みーんな頑張れー♪
応援してる~♪
俺もたつみーand楓
いいと思ってますよーww
でわでわたまにきますねー♪

687:名無しさん@秘密の花園
07/05/24 16:29:28 PyJUTx7g
>>680
くわっ!!胸きゅん!!ありがとう!!

688:名無しさん@秘密の花園
07/05/24 16:51:24 mTlLuAj0
>>680
GJ!!
にん龍派だったけど龍にんも好きになったわw

689:名無しさん@秘密の花園
07/05/24 16:53:08 i1f01+/+
>>680
謙遜しすぎ!
めちゃクオリティ高いじゃん。

690:名無しさん@秘密の花園
07/05/24 18:01:25 PyJUTx7g
自分も初心者ながら龍にん書こうと思う、内容は薄いと思うけど(ω`;)ネギま10巻までしか読んでないしな、出来たら投稿します。

691:名無しさん@秘密の花園
07/05/24 18:07:52 HcbSpkJv
がんばってね。

692:名無しさん@秘密の花園
07/05/24 18:13:37 vnkHUQT3
>>680GJ!!ネ申杉
>>6852人ともカッコイい!
>>686取り敢えず半年ROMっとけ

693:名無しさん@秘密の花園
07/05/24 21:04:54 tzpeFCnO
>>680
GJGJGJGJGJGJGJ!!!
やばい!神が降臨なさりました…!!

694:名無しさん@秘密の花園
07/05/24 21:37:42 cBE1DJor
なんと!カサマツさん閉鎖!新規アップロード停止だそうで。

695:名無しさん@秘密の花園
07/05/24 22:16:17 cSTaRo9Q
活気付いてきたなwいいことだ。本誌の効果か?
>690ガンガレ!ワクテカでまってる

696:名無しさん@秘密の花園
07/05/25 22:26:58 rArMnZTc
あげときます

697:名無しさん@秘密の花園:
07/05/26 03:09:50 Nf3DhWru
龍にんでもにん龍でも、それはそれ。だったのですが、龍にんになった決定的な事項が…。

「ふうっ」
彼女はためいきをついた
「平和でござるな」
「ああ」
いつも漆黒の肌の少女はそっけない。それが彼女の彼女らしさといえるのかもしれないが。
心地よい沈黙を破るのは、楓。
「そろそろ、拙者たち、どうふるまうか決めたらいいと思うのでござるが」
立ちいち?
2人の艶めいた芳香が満ちるベッドのなか、漆黒の肌をもつ少女は腑に落ちた表情をしていない。
そんな真名の表情を感知した楓は
「こうでござる」
言うが早いか、真名の漆黒のボディーの下に自分のスタイリッシュな体をすべりこませた。
「…(えっ)…」
百戦錬磨の達人真名は、自分の葛藤を瞬時に口にすることはなかった。すべてのことを自分の想定の範囲内におきたいという彼女の戦場で得た処世訓とも言える。
が、楓の言動は真名のシュミレーションを上回っていた。
「拙者を好きにしていいでござるよ。」

698:名無しさん@秘密の花園:
07/05/26 03:18:43 Nf3DhWru
しかし、楓の発言は真名の想定を超えた。
「拙者を好きにしていいでござるよ。」



真名の百戦錬磨の思考回路にして追いつかない。そんな楓の一言。

好きにしてって

「いや~」
真名の葛藤を知ってか知らずか、楓のいつもののほほんとした口調が二人を包む漆黒のベッド中響く。
「拙者の方が、真名より身長が低いでござるから」
「…(え)…」
真名は、まだ声を出さないでいる。
(身長?)
それだけではないはずだ。
楓ののほほんとした口調に、瞬時に反応する。

そんな真名の態度を見越したように、いたずらっ子のように細い目を一層細めて言う。

「拙者のほうがバストサイズは大きいでゴザるから」
「…」
真名は声がでない。
追い討ちをかける楓
「バストが大きいほうが女性(にょしょう)で ござろう」

真名はまだ声が出ない。

699:名無しさん@秘密の花園:
07/05/26 03:23:42 Nf3DhWru
そんな真名の態度を見越したように、いたずらっ子のように細い目を一層細めて言う。
「拙者のほうがバストサイズは大きいでゴザるから」
「…」
真名は声がでない。
追い討ちをかける楓
「バストが大きいほうが女性(にょしょう)で ござろう」

真名はまだ声が出ない。

「何呆然としてるでござるか。」
楓が言う。いたずらっぽい目はかわらずに
「誘っているでござるよ」



「真名が欲しいといってるでごさる」

700:名無しさん@秘密の花園:
07/05/26 03:33:54 Nf3DhWru
ほ、欲しいって、そんなこと言われたことは無かった。戦場で価値があると言われたことはあった。が、人として、有能なアサシンとして求められることこそあったものの、龍宮真名として、求められることはいままで無かった。
そんな外から見ても気がつかない劣等コンプレックスに、楓はクリティカルヒットをした。
「真名が欲しい」
「真名が欲しい」
「真名が欲しい」

なんていう甘美な、今までの戦場生活では味わった事の無い麻薬のような言葉であろうか。
が、ソルジャーの本能がここでも炸裂した。
これが戦場を生き抜いた彼女の生きるすべだ。
「それほどいうのなら、相手してやってもいい。ただし、激しすぎても後悔するなよ」
彼女のあるいみ虚勢から出た強がりだった。
が、そんな虚勢は通用しなかった。
彼女の
「あいあい、よろしく頼むでござるよ」

といった耳元でされたささやきに。
そして甘美な夜はふけ行く。

妄想200%ーの駄言、失礼いたしました。

701:名無しさん@秘密の花園
07/05/26 07:42:14 ijJHhWkD
楓の誘い受け――ッ!!GJッ!!!

702:名無しさん@秘密の花園
07/05/26 18:20:44 xqx4bEaq
たつみだいすきな楓ーーーーーーー!!GJ!
「それほどいうのなら、相手してやってもいい。ただし、激しすぎても後悔するなよ」
「あいあい、よろしく頼むでござるよ」
この掛け合いがいいっ!!

703:名無しさん@秘密の花園
07/05/26 21:01:52 YmaKBePo
スピードワゴン風に「甘ーーーーーい!」って感じですねw

704:初めてのお泊まり① 龍にん
07/05/27 13:44:11 wB06OQoN
>>690です。つまらなく長いですが書きました。

 真名と楓が付き合い始めて1ヶ月がたった。

 真名と楓は未だキスより先は交えたことが無かった。
お互いに遠慮しているせいもあるが 一番の理由は
―場所が無い。
 真名の部屋には刹那が、楓の部屋には風香と史伽がいる。
―しかし今日の昼この問題を木乃香に相談したら簡単に解けたのだった。
 「なんや? 龍宮さんそんな事で悩んどったん?」
 「……結構重要なことだと思うんだが;」
 「今日から学校お休みや!! 今晩うちの部屋にせっちゃん泊まればええやん♪」
 「∑そうか! 近衛、感謝する!」
 「ええんよw それじゃー任せといてな♪」
 (帰ったらネギ君と明日菜追い出さなあかんね!!)

そう言って木乃香は私の前から消えていった、後ろ姿が妙に黒かったのは気のせいだろう。

 (後に気がついたんだが……同室の神楽坂やネギ先生はどうする気だ?
そう考えた瞬間に悪寒がしたのでその先を考えるのはやめた)

 「……放課後に話してみるか」
 授業中、断られるかもしれないと不安な考えを真名は何度もしてしまった。
おかげで授業内容はさっぱり頭に入らなかった。


705:初めてのお泊まり② 龍にん
07/05/27 13:56:14 wB06OQoN
 ついに放課後が来た 楓は帰る準備をしている。
―今しかない。

  「楓、話があるんだが」
放課後 真名は楓を呼び止めた。

 「ん? どうしたでござるか真名?」
首を傾げながらこちらに向かってくる楓、
目の前に来たところで真名は話はじめた。

 「今日、刹那が近衛のところに泊まりに行くんだが……」
 「ほぉー相変わらず仲が良いでござるなーww」
 (……やはり私から言うしかないか;)

 「―楓 今日泊まりに来ないか?」
真名は意を固め楓に向かって言った。
 「…!?」
驚いたのか一瞬、目が開いた。
 「嫌なら無理しなくて良いんだ、いきなりでお前の都合だってある―」
 「行くでござる!!」
 「……用事は大丈夫なのか?」
 「拙者にとって真名が一番優先でござるよw それに今日はさんぽ部もお休みでござる♪」
 「そうか、なら支度が終わったら部屋に来てくれ」
 (こいつ、何気に恥ずかしいこと言ってくれたな……)
 「あいあい~♪」

 ご機嫌な楓と別れて真名は早急に部屋へと向かった。

 部屋の中に刹那は居なかった、既に近衛の部屋だろう。

706:初めてのお泊まり③ 龍にん
07/05/27 13:59:01 wB06OQoN
 部屋のドアを閉めた途端に、色々な妄想が頭に浮かんできた。
 恋人同士が同じ部屋で一夜を過ごすのだから期待しないほうが無理だろう、
楓はそんなこと思っていないかもしれないが。

(―少なくとも私は今夜、初めて楓を抱こうと決めている)

 真名は一旦気を落ち着かせるために相棒の銃を磨くことにした。

 (そろそろ楓が来る頃かな……)
―内心、落ち着かない真名がいた。


707:初めてのお泊まり④ 龍にん
07/05/27 14:09:31 wB06OQoN
 ノックする音が聞こえ ガチャりとドアの開く音が聞こえた。

 「真名ーお邪魔するでござるよ」
世界で一番愛おしい楓が現れ、真名の心拍数が少し早まる。

 「真名と一晩過ごせるなんて拙者嬉しいでござるw にんにん♪」
 「私も楓と一緒にいれて嬉しいよ」
これだけ喜んでくれるなら誘った側も嬉しくなるものだ。

 二人で他愛の無い話をし合い、気づいた時には外が暗くなっていた。
夕飯は食堂棟で済ませ、大浴場に二人一緒に行ってきた。
大浴場には木乃香と刹那がいて、木乃香は真名に気がつくとグッ!と親指を突き立ててきた、
これを気に途中からこの後のことを意識してしまい、真名は楓のことを直視できなかった。

 「いい湯でござったな~♪」
 「あぁ……そうだな」
部屋に戻り真名は我慢の限界だった。

 楓の前に座り直し、正面から抱きしめる。
 「まッ、真名!?」
 「楓 私たちが付き合って一ヶ月だな……」
 「……そぅでござるな…」

 赤くなった顔と同様に赤い耳、その耳元で真名は囁いた。

 「―そろそろ良いだろう?」
 そう言い 真名は桜色の薄い唇に口付けた。


708:初めてのお泊まり⑤ 龍にん
07/05/27 14:19:38 wB06OQoN
 「んん…ぅん……ぷはぁっ」
 息継ぎを与える暇もなくさらに深く口付ける。
 「―ぅむ…っん…ぁ…んんン……」
 舌を口膣に入れ楓の舌と絡めた。
何度も口付けを繰り返すうちに楓のほうからも絡めてきた。
 「んふ…っはぁ、楓ッ……」
 「っ…ま、な…ぁ……」
 艶かしい瞳で見つめてくる楓に真名は興奮を抑えきれなかた。

 一旦口付けを止め電気を落としお互いの服を脱がし合ながらベットに移動した。

 「楓の身体……綺麗だな」
組み敷いた楓の身体は染み一つなく美しかった。
 「や、恥ずかしいからあまり見ないでほしいでござる……」
触れ合っている楓の身体がほんのりと熱くなった。
 「この身体に触れたかった」
首筋から胸までゆっくりと舌を這わせる。
 「……っぁ」
真名は楓の胸の先を口に含んだ。
 「…ぁあっ!!…ふぅっ!!」
ひときわ大きく、楓が喘いだ。
 「っ、ふは…楓、感じるのか…?」
豊富な胸の上にある小さな突起が硬くなり立ち上がっている。
真名がその突起を吸ったり、甘噛みをする度に楓は声をあげて身体をそらす。

 真名の右手が楓の下半身に触れると くちゅり、と水気のある音がした。

709:初めてのお泊まり⑥ 龍にん
07/05/27 14:24:38 wB06OQoN
 「……やっ!まっ真名!!」
楓が秘所に触れている真名の手を掴んだ。
 「…楓?…嫌、か?」
急なことに真名は焦った。
 「嫌…ではない…」
 「なら急にどうした?具合でも悪くなったか?」
真名は楓になにかあったのかと心配になった。
 「―っ―せ、拙者 初めてなんでござる……」
そう言いながら楓は真名の身体に抱きついた。
 「だから…その、怖くてつい……」
真名は胸の奥から熱いなにかが込み上げてくるのがわかった、
恥ずかしそうに言い終えた後、真名の胸に顔を疼くめる楓。

真名はそんな楓が堪らなく愛しかった。

 「楓、大丈夫だ 私に任せろ」
 「―んっ」
真名は安心させるようにに口付け、再び楓を組み敷いた。


710:初めてのお泊まり⑦ 龍にん
07/05/27 14:34:08 wB06OQoN
 再び秘所に触れ、真名は指の腹で楓の蜜をすくい、
すぐ上にあるクリトリスに塗りつけた。
 「―ひっ!!…アぁう!!…ぁあア……」
指を押し当てるたびに楓の身体が跳ねた。
何度か繰り返すと楓の身体が震え、硬直した。
 「…ぅ…はぁはぁ…ま、な」
 「楓、お前の初めて私が貰うぞ」
右手の中指を、楓の中へ差し入れた。
 「―――!!」
楓の目が見開かれ、声にならない悲鳴をあげた。
 (っ…楓の中、狭いな…)
 「ぅ……真名っ、ぃっ痛い―でござるよ、」
真名は痛みに耐える楓に何度も口付けを落とした。

 暫く出し入れしていると楓の声が変わってきた、
 「楓 もう平気か?」
楓は首を縦にコクリと動かした。
その合図に真名は楓の中に埋めている指を激しく動かした。
くちゅ、くちゅと淫らな水音が大きくなる。

 「ひぁ!く…ぁん、んん……あっ!!」
他の箇所と違いざらついた部分を強く押し上げると楓が切羽詰まった声をあげる。
 「だっだめ!―真名っ!そこは…ぁあン、やっ、」
 「駄目? 気持ちいいの間違いじゃないのか?」

真名は執拗にそこばかりを押し上げた。


711:初めてのお泊まり⑦ 龍にん
07/05/27 14:40:11 wB06OQoN
 「んん…まな、やめ…っくぅ」
 「なっ、なに、か出そうで…ござるっ!!」
楓が悲鳴をあげるように叫ぶ。
真名はそれを聞くと人差し指をさらに追加しぐりぐりと攻め立てた。

 「ぁ…んん、はぁはぁ…っく―もっ、はぁ…おかしく、なるでござ、る」
楓の呼吸が浅くなり、身体がぶるぶると震えてきた。
 真名はすかさず楓のクリトリスを親指で押しつぶした。

 「ぁあっ…はぁっ!んくぅぅ――!ぁああああっっ!!!」


ぷしゃぁぁあ―――
 楓の秘所から尿と異なるものが吹き出し 身体をガクガクしながら楓は果てた。

真名は息を弾ませぐったりとし、虚ろな目をしている楓の頬に愛おしそうに口付け
 「愛してるよ 楓」
二人はきつく抱きしめ合いながら深い眠りについた。

712:名無しさん@秘密の花園
07/05/27 14:46:01 wB06OQoN
申し訳ない、誤字が数個あった、
それと2つ目の⑦は⑧です。
ミスってしまった(´ω`)

長い駄文投稿お許し下さい;

713:名無しさん@秘密の花園
07/05/27 16:04:10 XR3Ju03U
GJ!!!

714:名無しさん@秘密の花園
07/05/27 18:44:23 zy+XgB+b
龍にんエロって萌えるな。
すげ!GJ!
最近エロSS増えて
嬉しい限りだぜい。

715:名無しさん@秘密の花園
07/05/27 20:16:15 4zAH6I4R
龍にん祭り~

716:名無しさん@秘密の花園
07/05/27 20:29:05 a0wE9Irv
>>712
スゴイね!エロ杉w
また待ってるよん♪

717:名無しさん@秘密の花園
07/05/28 15:15:48 8Rf56w8I
URLリンク(p.pita.st)

718:名無しさん@秘密の花園
07/05/28 15:16:57 Qqz+nre3
携帯ですまん
下手ながら書いてみた。

719:名無しさん@秘密の花園
07/05/28 17:08:39 Y1nJ9VYi
>>712GJ!!
エロ最高だよ、エロ!!
神だーー!!
次回作をひそかに期待。

>>718
携帯OKだぜ!!
っていうか、俺はこういう楓が好きだな。
で、こういう顔で驚くたつみが好き。

720:名無しさん@秘密の花園
07/05/28 18:38:35 gcWh5mNe
>>717
上手いです(人∀・)!!GJですよ!
>>713
>>714
>>716
>>719
感想どもです(´ω`)
今見直すと誤字だらけでお恥ずかしいかぎりです;もしまた投稿したらお手柔らかにお願い致します;

721:名無しさん@秘密の花園
07/05/28 20:26:27 h5yo2N9T
>>717
GJ!!

>>720
いつでも大歓迎です!!

722:名無しさん@秘密の花園
07/05/29 00:40:17 bnusSOv0
おまいら・・・最高だ!!

723:名無しさん@秘密の花園
07/05/30 22:41:35 54aiKLZY
>>717
GJGJ!!

724:617
07/05/31 23:30:26 7ifgdjb2
>>712
口下手なのでGJとしか言えない自分を許してくれ。

久々に覗けば自分よりも上手そうなのがいるね、これは対抗意識出るよ。
今度また挑戦してみます。

725:671
07/05/31 23:31:39 7ifgdjb2
>>724でミス。617→671。

726:名無しさん@秘密の花園
07/06/01 17:00:49 YyNsVHvv
只今執筆中。。。
なのですか、龍にん字書き神たちよ……!!

727:名無しさん@秘密の花園
07/06/02 20:28:09 KreQJr+8
wktkして待ってまーす。

728:名無しさん@秘密の花園
07/06/02 22:51:18 OuNVom/t
続き書く暇がないよ……

729:名無しさん@秘密の花園
07/06/02 23:31:11 3a5tboLY
>>712です、テスト期間なので投稿できません(´ω`)申し訳ないです。

730:名無しさん@秘密の花園
07/06/02 23:34:24 9fw3ocvr
>>729
テストガンガレ!!

731:名無しさん@秘密の花園
07/06/03 20:54:15 FY4s2S2j
あげときます

732:名無しさん@秘密の花園
07/06/03 22:34:50 XFlNhxM3
あっげてーあっげてー(急かし)

733:名無しさん@秘密の花園
07/06/04 21:30:17 I539D1VH
>>729
年齢的には大丈夫なのか?ココ。
まぁ、がんばれよ

734:名無しさん@秘密の花園
07/06/06 19:53:39 1ohOHSd0
神まだ~?

735:自分の気持ち
07/06/06 23:51:24 UhOuJJIB
自分の気持ち

最近、楓の視線が痛く感じる。いつもの細めを見開いた状態にしてじっと見ていた。
まるで獲物を狩るライオンかトラのような目つきである。
「どうした龍宮」
刹那に声をかけられて一気に現実に引き戻された。それを見てなのか楓は振り向いて廊下を歩いていく。
気にならないわけではないが、その目は何かを訴えるような目をしている。
「いや、なんでもない」
真名にはその感覚が別の何かであることを知っている。
いや、知っているからこそ表に出したくないことなのだ。

「龍宮さん、この本お願いしますね」
「分かった」
その日はネギに魔法関連の本を探すように頼まれた。
図書室に入ってその本を簡単に見つけることが出来てすぐにでも帰ろうとした時。
「楓……」
「そこにいたでござるな」
話によればさらに追加の本があってたまたま近くに居た楓に頼んだと言うことだ。
別に一緒に探してくれるのは嬉しかったのだが、やはり目は閉じていてもあの視線の感覚だった。
本を探し終えると真名は一刻も早くこの場から去りたかった。
どうしてもあの視線が苦手で、そしてその意味を……。
「助かった、後は私だけで……」
すると楓は真名の手をしっかりと掴んで本棚に向かって体を押さえつけた。
「な、何をする。離せ!」
「………」
だが楓は何も応えようとしない。
じっとあの時の視線のまま睨むような訴えるような目つきだ。

「なん…だ、いきなり」
やっと言葉を発するがそれでも楓は何も応えない。

736:自分の気持ち
07/06/06 23:52:16 UhOuJJIB
その鋭い目つきが苦手だ。
「何故でござる……私の知っている真名は凛々しく、強さと自身に満ち溢れていたでござるよ」
そんなことを告げられてもいきなりのことでどう反応していいのか分からない。
その問いの意味を知ってしまえば、きっと……。
「何を怯えた顔をしているでござる」
「たまたま調子が悪いだけだ、お前が勘違い…っ!」
楓の手が動いた瞬間、真名の持っていた本が地面に落下した。
そしてそのままの体勢で持っていたモデルガンを楓に突きつけてしまった。
ただ手をこちらに差し伸べただけなのに、過剰に反応してしまう。
「す、すまない。咄嗟に反応してしまって」
「勘違いでござるか……」
モデルガンとはいえいきなり武器を突きつけられたはずなのに、楓は殆ど無反応だった。
慌ててモデルガンを片付けるがその瞳のせいでどうしても手放しに出来ない。

「本当は気付いているのでござろう」

その瞬間、自分と楓以外の世界が一瞬にして凍りついた。
真名の頭の中で警告灯が静寂の深夜を切り裂くパトカーのごとく大音量で流れ出す。
そこで『何が』と返してはいけない。
「……」
何も言えない。何かを言えばすべてを言い当てられてしまいそうだから。
「まただんまりでござるか」
「知らないな、何のことだか」
だが平静を装ってもすぐに無意味なことに気付く。
楓は真名の体を抱き寄せてキスをしてきたからだ。
仮契約という意味合いを別とするなら、これが始めてだった。


737:自分の気持ち
07/06/06 23:53:09 UhOuJJIB
唇か重なり合う心のこもったキス。すると楓はそのまま舌まで入れてきた。
「――っ! 何の真似だ!!」
真名は楓を力の限り振り払った。
口元を押さえている楓、どうやら舌を噛まれたようだ。
楓は口元から流れてくる赤い血を見ると、さらに睨みつける。
「真名はずるいでござるな」
「……」
「分かっていて、気付いているはずなのに気付かないフリをする……卑怯でござるよ」
知っていた、気付いていたんだ。
あの視線も態度の意味もすべて、一体自分にどんな思いを込めているか。
「……あ」
「この本は拙者が代わりに渡してくるでござるよ」
床に落とした本を拾うと、楓は一度も真名に振り向くことなく図書室から去った。
扉を閉める際、軽く咳き込んだのが見えたが、そんなことを気にする今の余裕は真名にはなかった。
「………」
真名はそのまま尻餅をついてそこから動かなかった。
気付きたくなかった、ずっと戦友―とも―として、ライバルとしていたかった。
だがこのことに気付いた以上、もう言い訳も何も出来なくなった。
自分にすら嘘をつくことも苦痛に感じてきたからだ。

翌日、楓は学園に来なかった。
「えーと…楓さんは風邪のためにお休みです」
朝のHRでのネギの言葉に一瞬動揺の顔を見せた真名。
昨日の咳き込みは風邪の前兆だったのかと思うと、胸がキリキリと締め付けられる衝動に駆られた。
また知っていて何も告げられなかった。
こんな感情は初めてで、自分がどうしていいのか分からず自問自答する。
―どうすればいい。私は一体何をすればいい。
どんな顔して楓に会えばいいのかすら検討もつかなかった。


738:自分の気持ち
07/06/06 23:54:01 UhOuJJIB
『軽い風邪でござるから、一日休めば明日には出てこれるでござる』
「そうか……」
休み時間に携帯電話で楓に連絡をしてみた。
なかなか気の利いたセリフが思い浮かばず、逆に楓の問いにうんうんと答えるのみだった。
『…昨日は悪かったでござる。あんなことはもう言わないから、気にするなでござる』
何故そんなに優しくする。
そんなことを言われると自分がまた惨めに見えてくる。
最強のスナイパーだとか隊長だとかの肩書きなど全く役に立たない。
楓は自分以上に悩んで言ったのに自分は何一つ解決しようともしない。
答えが出ているくせに口には出さずに逃げている自分を……だから。
「先生! 一身上の都合により早退させてください」
それが答えだった。
真名は授業を午前で切り上げ早退すると真っ先に楓が寝ている寮に向かった。
それまでの道のりはいつもの通学路のはずなのにすごく遠く見える。
到着してすぐ扉を捻ると、丁度風邪薬を飲んでいた楓と出くわした。
「真名!? 学校は」
「早退した」

真名は鞄をその場に投げ捨てると楓と向かい合う。
「楓。お前の言う通り、私は卑怯だ」
その言葉に楓のあの視線が戻ってきた。
だが今度は怖くない、自分も同じ目をするから。その行為の意味を楓は理解した。
「こんなことは始めてで、私はお前の気持ちからも自分の気持ちからも逃げた……だから」
そしてしばらくの間を置いて、真名は喉の奥に引っかかっていた言葉を投げかける。

「楓、私はお前が好きだ」

やっと言葉にしたと思えば、真名は顔を反らして歯を必死になって食いしばっていた。
今にも泣きそうな顔をしている真名を楓はそっと抱き寄せる。

739:自分の気持ち
07/06/06 23:54:55 UhOuJJIB
「拙者も真名のことが好きでござるよ」
まるで憑き物でも落ちたかのような顔をする楓は真名に自分の思いを伝えた。
そしてそのまま二人はそっとキスをした。
「ははは、何て顔をしているでござる」
「う、うるさい!」
さっきまで泣きそうだった顔のため、目が限界まで潤んでいた。
その目を擦って必死に弁解を図ろうとしたが無意味だった。
「楓、私はお前に伝えたいことがいっぱいあるが……今はまだ上手く伝えきれないけど」
「それまで待つでござるよ」
初めての感情に怯えていたけど、これからゆっくり話そうと思う。
そう考えるだけで、真名の顔は自然と笑顔に変わっていった。
これから、ゆっくりと今の気持ちを話そうと思う。それでいいのだ。



740:自分の気持ち
07/06/06 23:57:44 UhOuJJIB
お待たせしました671です。
今回はエロ抜きで真名をヘタレ化させ純愛を重視した作品にしてみました。
普段エロばかり描いてるため結構難しかったです。
やはりすぐ脱いでヤるっていうスチュエーションが描きやすいですね。

741:名無しさん@秘密の花園
07/06/07 00:08:39 W1qBlelK
>>740
いいねいいねぇ~。
ヘタレ真名GJ!

742:名無しさん@秘密の花園
07/06/07 02:30:36 Ky72biHF
マッテタヨー
純愛系もイイ!真名可愛いな

743:名無しさん@秘密の花園
07/06/07 22:19:57 smmUtoOG
きゃっはーー!!GJ!!
ヘタレ真名もいいけど、
自分的には風邪ひいてる楓もいいッ!

744:名無しさん@秘密の花園
07/06/07 22:35:37 0VKWpf49
>>740
数日ぶりに覗いてみたら神がいらしてた。
またよろしくです!

>>743
自分もよく病気で弱ってる楓想像して萌え~

745:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 11:12:19 oo1iPI1p
ネギま!にはまって早一ヶ月。
龍にんにはまったのも同時期。

龍にんのSS書いてみたけど…
2ch初心者。

教えてちゃんで大変恐縮なのですが・・・
投下するときの注意とかってありますかね???
長さとか、投稿タイミングとか・・・教えていただけると嬉しいデス。。。

746:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 18:07:49 785pFNCJ
>>745
タイミングは、他の書き手さんが投下していないとき。
一言断ってから(投下宣言など)投下するとスムーズ。
長さについては一番いいのは話の転換ごとだけれども、制限があるので難しい。
実際にどれくらいなのかはよくわからない。申し訳ない。
あとは専ブラつかうほうが投下しやすいと思う。

何はともあれ、投下期待してる。

747:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 20:42:03 xw4JLX77
>>746
ありがとう! 超感謝!!

はるか昔、2chに晒されて以来2ch怖かったけど、
このスレは優しい感じで投下する勇気がわいたよ!

まったりでもいいからこの雰囲気が崩れないように長く続いて欲しい。


それでは投下いたします。
長乱文だけど読んでもらえるとうれしい。

748:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:43:48 xw4JLX77


 ぽつり、ぽつりと降り始めた雨。
 まったく当たらない天気予報に舌打ちし、龍宮は足早に帰路につく。

 雨はスナイパーとしての勘を鈍らせる。
 護身用に持ち歩いている銃が雨で濡れてしまうのも嫌だった。

 そんな理由で普段使う公道ではなく、多少の近道である公園へと龍宮は足を踏み入れる。



 学園より寮よりの公園はやけに広い。
 子供が普通に遊んでも飽きないくらいの遊具と、大人の憩いの場としての沢山の緑。
 こう広い公園が寮付近にあるため、生徒の多くはここを通る。
 しかし、龍宮は違った。

 こんな小さな林のような場所に、敵が隠れていてもおかしくはない。
 仕事から命を狙われやすい龍宮は、何気ない生活にも気を使う。
 しかし一番の理由は“他人を巻き込みたくない”という、切実な想いからだった。
 ましてや、憂いを求めてこの場に来たものを。

 雨のせいで人がいない公園を全速力で駆け抜ける。
 誰もいないからといって、油断してはいけない。
 明日になればまたここは癒しの地に戻る。
 その地を汚してはいけないのだ。
 生きている価値があるとは思えない…自分のせいで。


749:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:44:48 xw4JLX77


 ようやく広大な公園の出口に差し掛かったその時、龍宮は小さな気配を感じ取った。
 悪意がしないものの、それが“何か”という事を確かめずにはいられない。
 幼い頃から戦地の第一線にいた為の、もはや癖といっても良いものだった。

 龍宮は気配を消し、背の低い木々の中を覗く。


 「・・・・・くぅん」


 緑に包まれながら、小さなそれらはいた。
 天の恵みに喜んで葉を広げている木々とは異なり、無様にも雨粒という弾丸を受ける彼ら


 少しでも濡れる面積を狭めようと、互いに身を寄せ合っている。

 そんな一匹と不覚にも龍宮は目を合わせてしまった。


750:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:46:59 xw4JLX77


 あれからどの位 時がたったのだろうと、龍宮はふと思う。
 天候が天候だけに、時刻の感覚が巧く掴めない。

 芝生の上に無造作に広げた上着に軽く視線を落とす。
 上着はちょうどその大きさに膨らんでいた。
 その中から時折小さな鳴き声が聞こえ、もぞもぞと不規則に動く。

 龍宮はうっすら笑みを浮かべ、上着の膨らみをゆっくりと撫でる。
 中の生物はくすぐったいのだろうか、龍宮の手を上着越しに押し返す。

 先程よりも雨が強くなり、上着は元の色を留めていなかった。
 きっとこんな薄い布では中の小さな命は守れていない。
 それでも多少の防御にはなっている。
 その事実がやけに安心できた。

 自然の恵みに同じ自然物である木々は歓喜を上げているのに対して、人工的に作られた遊具は悲鳴を上げていた。
 人によって織られた制服の上着も。
 そして自分の意思に反して、龍宮の身体も。

(ターゲットがいないというのは…結構 辛いものだな)

 小刻みに震える体を抱き、龍宮は思う。
 敵を攻撃するためにその場と同化し、身を潜めるのは得意だ。
 例え銃弾の嵐でも、鮮血が止まない雨でも、一週間は持ち堪える自信があった。

 しかし一端逆の立場になってしまうと、こんなにも情けない。
 辺りが暗くなってきたとはいえ、まだ半日も経っていないではないか。
 時間が経つのがやけに遅く感じる。
 弱い自分にとてつもなく腹が立つ。


751:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:48:49 xw4JLX77


 くやしい。

 大きなモノでも 小さなモノでも、命は命。
 奪うのはいとも簡単なのに、どうして守るのは大変なのだろう。

 命あるものは常に戦っている。
 人間でも動物でも植物でも。
 その瞬間の息吹を守っている。

 死と隣り合わせの戦地……自分の命を惜しまない場でしか生きられない自分はいったい、何なのだろう。
 “生きる”という生物の摂理を放棄している、自分はいったい。

「私は・・・・・やはり、生きる価値がないのだな」

 小さな呟きと共にため息が漏れた。


752:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:50:47 xw4JLX77


「生きる価値がないモノなど、この世にはいないでござるよ」


 頭上から降ってきた声に龍宮は身体を強張らせる。
 同時に小型の銃を引き抜き、腕を地面と垂直に構える。
 地上より離れた所から声を発した人物が、先刻までなにもなかった銃口の前に立っていた。


 “さすが”というように頭を軽く掻き、そのまま濡れた手で冷たい銃先を握ったのは、龍宮の級友の長瀬だった。
 龍宮は声が聞こえて直に長瀬だとわかった。
 判断の基準は声色でも特徴的な口調でもない。
 龍宮は長瀬…長瀬の気配だけは決して間違えない。

 たとえ 声色や口調が変わっても。
 たとえ 姿・形が変わっても。

 『自分より強い』

 そう認めた物を、龍宮は間違う筈がないのだ。


 だからこそ銃を声がした頭上ではなく、今構えているこの場に向けていた。

 こいつは強い。
 まともに戦ったら、きっと勝てないほど 強い。
 生涯の天敵・・・ライバルと言っても良い。


753:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:52:03 xw4JLX77


 龍宮がそこまで意識する相手はそういない。
 彼女自身 自分の力量がある程度のものだと分かっているし、実際にその力があるからだ。

 ではなぜ、こうまで長瀬を意識するのか。

 それはとても簡単なことで、龍宮も感づいていた。



 長瀬は『守れる』のだ。

 自分の命を。
 他のモノの命を。


754:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:53:41 xw4JLX77


 素早く木の上から降りたのもそのためだ。
 経験上 銃口をそこに向けられる…殺されると分かっているから降りたのだ。
 相手が龍宮だからこそ、距離を取っても意味がない。
 だからこそ自分の身を守りながら交戦できる、彼女の目の前に降りた。

 銃を素手で握った行為の意図を龍宮には理解できなかったが、それも自分を守るためなのだろうと想う。

 雨が地を、自分たちを叩く音だけが響き渡る。
 龍宮はゆっくりと口を開いた。

「いつからいた」

 長瀬は少し考え、言葉をかえす。
「今さっきでござるよ」

 その言葉に龍宮の口元がひくつく。


 今来たばかりの者が、自分の上着と同じ色の服を着ているものか。
 長瀬の足を持ってすれば、たとえ ゆっくりと歩いたとしてもそこまでは濡れない。
 もし「寄り道していた」と誤魔化したとしても、冷めきった金属の銃を触り何も言わないのは、身体が冷えている証拠だ。

 つまり長瀬は、自分と同じ分だけ雨を受けているのだ。

 それなのに平然とした顔で長瀬は、今の発言を繰り返す。
 怒りを覚えた龍宮は迷うことなく空いている手で予備の銃を抜き構え、長瀬の胸目掛け発砲した。

 “利き手ではない”ということは関係ない。
 今できる最大の攻撃を仕掛けたのだ。


755:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:55:16 xw4JLX77


 しかし長瀬は何食わぬ顔でそれをよける。
 腕の薄皮一枚分避けきれず、身体が遅れて反応する。
 布の切れ目から一滴の朱が流れ落ちるが、雨によって癒され色を失う。

「やっぱり真名はすごいでござる」

 本気で避けたでござるよ?
 と笑いながら言う長瀬に龍宮は舌打し、龍宮は銃をしまった。


 何が“本気で避けた”だ。
 自分は“本気で殺しにいった”というのに。

 やはり楓は強い。
 そう龍宮は実感していた。



756:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:56:58 xw4JLX77


 わざとやっているようにしか思えないほどに雨水を掻き鳴らしながら歩く龍宮。
 それとは逆に音も立てずに近づき、長瀬は龍宮の肩を掴む。

「あれがないと、明日 学校で困るでござるよ?」

 自分の制服を指差す長瀬のほうを一瞥した。
 盛り上がった制服は、ぴくりとも動かない。


 ほら、やはり自分は守れないではないか。
 龍宮は 自嘲気味に言葉を投げる。

「必要ない」

 仕事上、服の代えはいくらでもある。
 しかし中のモノの代えなど、どこにもないのだ。


757:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:58:25 xw4JLX77


「私は……弱いな。
 お前より、そいつらより はるかに弱い。
 弱いものは嫌いだ。
 全部 無くなってしまえば良いのに」

 それきり龍宮も長瀬も口を開くことはなかった。
 さっきまでの雨が嘘のようにゆっくりと雲が引き、うっすらと月の明かりが差し込む。

「強くなりたいんだ」

 一言だけ残すと、龍宮は寮へと向かっていった。


758:PNはプピリオロース(仮)
07/06/08 20:59:34 xw4JLX77


 一人残された長瀬は先程の木陰に戻り、龍宮の重みで少しへこんだ芝生に腰を下ろす。

「真名は強いでござるよ」


 世辞からではなく、長瀬は本当にそう思っていた。
 常に先を読みながら仕掛ける攻撃。
 それを避けるのが、どんなに大変なことか。

 先程の銃傷が忘れていたように口を開き、シャツを染める。

 なんとなくだが龍宮の考えていることが、分かる気がしていた。
 昔聞いた“龍宮の過去のパートナー”の存在を知っているからかもしれない。
 長瀬は地面に広げられた上着をめくる。


「攻撃は最大の防御でござる。
 死にたい…死なせたい、殺したい……
 心の底からそう思う者など、ないでござる。
 それなのに・・・・・」

 どうして真名は自分を追い込んでしまうのだろう。


 長瀬はその場に寝転がり、月光に照らされた小さな命を見やる。

 そこには龍宮の上着によって守られた、子犬が三匹。
 何も知らずに、気持ちよさそうに寝息を立てているのだった。

     fin

759:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 21:02:41 xw4JLX77
こんなに意味がないものを長々とすまなかった。
とても反省している。

批評は厳しいほうがうれしい。
内容・改行・言葉遣い
全てにおいて突っ込んでくれてかまわない。


・・・っていうか、突っ込んで

760:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 21:40:11 785pFNCJ
>>756
うわあああGJ!!!批判が見つからないぜ・・・
龍宮も楓もどっちも『らしい』。映像が見えた。
これからも期待してる。


761:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 21:41:47 785pFNCJ
なんか変な場所に安価ついた・・・
>>759ね。

762:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 21:48:15 xw4JLX77
>>760
ありがとー
でも批判がないてことはないんじゃね?

実はまだ書き溜めてあるんだが・・・小出しに。

安価ってなん?
・・・初心者の教えてちゃんでスマソ

763:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 22:20:29 CDJKsISi
>>759
GJ。

安価=アンカー
>>762 ←これが安価。

764:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 22:36:46 4o9gU/YM
>>759
突っ込めと言われてもなぁ……神過ぎて何も言えない……
どうしてもというなら俺のデザートイーグルを突っ込んでもいいんだが

765:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 22:43:01 xw4JLX77
>>759
ありがとう!

なるへそ。
アンカーテキストね


>>764
自分としてはもう少し短くしても良かったのではないかと。
ブラウザで見ることを考慮して、文は短めだが。
書いてしまうと、削ることができない
↑これが一番の課題。

デザートイーグルね(笑
書いてるの雌だから出来ないこともないぜ(ちょっっっ

766:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 22:58:54 4o9gU/YM
>>765
これ以上無理に削ると逆に読みにくくなると思うよ。ダラダラと文字を並べても見辛いけどね。バランス的には調度いいよ。
情景や心理状態を的確に伝えて細かいとこに比喩などを使ってアクセントを付ける。そうすると見てて上手く感じるし読みたくなる。

と、偉そうに書いた割には自分もたいした物は書けない。投下のペースも遅いしね。
あと龍にん好きが俺の理想の女なんだ!結婚しようぜ!

767:名無しさん@秘密の花園
07/06/08 23:05:11 xw4JLX77
>>766
貴重な意見ありがとう。
実はこれエピローグで、後2話ほど書き溜めてあるんだ。
そっちはこれより短め。
読みきりでも連続でも読めるモノを書こうと頑張ってみている。

 >比喩やアクセント
愛読書を辞書にして、語彙をつけてみる。
ただしやりすぎ注意と(←昔言われた

自分はビアン寄りのバイだからw
その分、ビアン視点(?)で龍にん書くさ!

768:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 11:43:22 sG3xQXYQ
>>767
↓ライトノベル用だがここでSSの描き方が書いてある。
URLリンク(www.raitonoveru.jp)

結構タメになる書き方があるし、俺もこの書き方に沿ってる。
ただ読んでると今のネギまの内容と逆なことが書いてあったりw

769:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 16:26:03 09eyuS8a
>>768
お前、いいやつだなww

770:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 18:16:53 09eyuS8a
あげます。
ギャグだし、エロないけど、ごめん。

771:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 18:21:28 09eyuS8a
「はっぁーーい!!本日はき・も・だ・め・し・大会をしっまーーす!!」
明日菜が今日も軽やかに叫んでいる。
私は、そうか、今日は肝試しをするのか、なんて思いながら。
ネギがいつものように、手をわたわたさせながら、心配している。
「二人…一組で学校敷地内の、林の最奥にある、メモ帳を取って来るらしいです」
宮崎が何やら書かれた紙を見て説明する。
明日菜が頼んだにでもしたに違いない。
許せ、宮崎。あいつは悪いやつじゃない。
「真名」
隣で奴が言う。楓。
「…お前、私の隣じゃないだろ。出席番号的に……超はどこいった」
「そこらへんはノータッチでござる。というか、むしろ超殿がいないでござるよ」
にこ、と笑った顔。
実は長い髪。糸目とか。
「肝試し……真名といきたいと思ってる、でござる」
その『ござる』の文法活用法が間違っているとか、そう言うことよりも先に。
―まじですか。
驚愕というよりは、心が跳ねた。

772:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 18:26:48 09eyuS8a
【肝試し・ラブ・ドラゴン】

肝試しってのは子供だましだと思った。
カップルがイチャつきたいだけの行事だと思った。
しかし、今日、今現在それは覆された。
(怖い!!)
思ったより怖いよ、夜中の校庭。+、林。
無駄に広い上に、端なんて真っ暗で何も見えない。
そのうえかなりの寒さ。凍える!!!
背筋が震えるのは、ここが寒いから?
「怖いのろ?」
「ひゃわぁ~大きいのにぃ」
うるさいっ!!鳴滝の二人!!
そうやって、一括すると、楓におこられた。
「こら真名。ふーかふみかには、優しくするでござる!」
そういえば、楓はこいつらと仲いいのか。忘れていた。
くっそこいつら…私が楓に弱いのをうまくとりやがって……。
「さて、始めるよーっww」
明日菜は今日も、長い髪を宙に舞わせ、ノリノリ(死語)でみんなをまとめている。


773:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 18:30:21 09eyuS8a
「三番☆長瀬・龍宮ペア!」
き、キターーーーーーー(´∀`)ーーーーーーー!
心の中でガッツポーズをしている私をよそ目に双子は怒りを露にした表情でこちらを睨んでいる。
っていうかお前らね、どっちか楓とあたってもどっちか外れるからね。(二人一組だから)
「よろしくでござる、真名」
楓がいつものニコニコフェイスでこちらを向いた。
「ああ」
(よろこんで~~♪)
素っ気ない顔で返事を返すが、
もう一度、心の中でガッツ!!(ぐっ)

あっという間に、順番は回ってきたようだ。
「ほら、いったいったーー!」
取り仕切っているのは明日菜。
明日菜、本当に今日は仕切るな。仕切りまくるな。
あ、こら朝倉、カメラ持って行くな!(何か写るから)
なんで朝倉が一人で林に入っていくのかと思ったら、隣にいるのは相坂ですか、このヤロー。
「次はー!?」
元気いっぱいに明日菜。
「はい、はい!でござる!」
元気いっぱい手を上げて、返事をする楓。
楽しそうだね、楓!(諤々)
「震えてるでござるかー?真名ー」
ええ、震えてますよ、震えてますよ。
手には小型拳銃を握っている。いつだって戦闘体制だよ、このヤロー。


774:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 18:36:10 09eyuS8a
「真名は、やっぱ怖いんだ」
「なっ……!!」
声を荒げると、楓はいつもとかわらぬ、細い目で私を見ていた。
「怖くなんかない」
「手が震えてますが」
「……ッッ!!」
私の反抗も、余儀なく覆され、私は今度こそ泣きそうになる。

「あ、」
声を発して、笑顔を壊す楓と、楓の長い髪が翻ったのは同時だった。
「へ?」
どっぎゃあぁあぁ。
派手な効果音と共に―私のの体が、木に叩きつけられた。
「真名!!」
頭上で楓が叫ぶのが聞こえる。
木の上―…瞬時にそこまで跳躍し、逃げたのだ。
私ををとばした本体は、いう。
『あっちゃぁー。戦闘系の二人だから、最大にしたのに……、案外あっさり!?』
ハカセである。
もう一体、後方で待機しているのは、超。
だから超は、あの場にいなかったのか。
そして、この肝試しは、3-Aのクラスメイトを驚かすためのイベント、と。
私は全て理解した。
アニメ的な外見をした機械は、起動を終了する。
「大丈夫アルかー?」
「大丈夫ですか?」
二人が、駆け寄ろうとした。
傷つきながらも、二人に笑いかけようとした私。
―しかし。



775:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 18:37:53 09eyuS8a
「ちょおーーっと、待つでござる」
刹那に響くその声は。
機械の操縦席から現れた、ハカセと超に戦闘能力はほぼない。
真名も、傷ついていて、立つのがやっと。
彼女を止めるものは、何もなかったのである。
「何をやったかを、思い知るがいいでござる」
目を完全に開いた楓が、木の枝の上で立っていた。
手には手裏剣。あと、もろもろ。
「ひっ……」
彼女達二人が、息を呑む瞬間でさえも、彼女は与えなかった。

「ほら、運んで運んでー」
亜子が、担架にハカセと超を乗せて、走っていく。
同じく担架を持つ、アキラと美空と茶々丸、それにチアガール三人組。
「どうしたのよっ、楓ちゃん!」
明日菜が強い表情で問い詰めると、楓はいつもよりも、苦渋な笑顔で返した。
「いやいやいや、拙者がやったとは思い難い!拙者ではないでござる」
「あの二人は『楓サンにやられたアルー』とか言ってたわよ!悪夢見てるみたいに!」
「うぅっ……!!;;ちょ、ちょ」
楓は全く持って、明日菜に弱い。太刀打ちすることができないようだ。
「問答無用!」
明日菜は脚を思い切り上げたかと思うと、瞬間的に、その脚を楓のつま先に、下ろした。

「うぁぁあったーーー!!」

かなり珍しい、楓の叫び声が、学園に響いたのであった。

776:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 18:40:48 09eyuS8a
「っていうか、楓」
「ん?」
真名が、保健室で楓に呼びかける。
先ほどの叫び声は、ただの楓の大げさな振る舞いに見られたが、実は普通の人間であったら、骨折を起こしていたほどの重症であった。
しかし、楓は少しの捻挫ですみ、その処置をしに二人は保健室にいた。
「何であそこでキレたんだ?」
「拙者はー、何にもー、キレてないでござーるー☆」
「隠しても無駄だぞ」
「……ぁいぁい」
しょぼくれた返事をし、楓は包帯を巻く。
「真名だって、拙者にとっては大事な仲間でござるよー。だから、それが傷つけられたら誰だってキレるでござる」
包帯が、シュルシュルという音を立てて巻かれていく。
「つい、相手が機械に乗っていたから、敵と認識してしまったのでござる。拙者の失態だ」
真名が、ふう、と一つ、ため息をつく。
「あー、そうかい。意外とお前もいいやつだな?」
「元からでござるよ」
此処で初めて、包帯から目を離して、楓は真名を見た。
その顔は、真名が思うには晴れ晴れとした顔で。


真名はしきりに、思う。

777:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 18:43:34 09eyuS8a
ただただ、楓が好きだ。
一緒に戦って、対立して、それでも、好きだ。
それだから好きなのかも、しれない。

「せっかくだから、さぼっちゃおうか?で、ござる」
楓の楽しそうな声。

「へ?え、ぇえ?」
楓が私のの腕を引いた。
その先は―……保健室の、真っ白いベッド。
消毒液の匂い、注ぎ込む風、白い、シーツの意味するもの。
「え……えぇえっ!?」
それは……。

そして、彼女は微笑んだ。
「サボろうか?今日は寮に帰れないくらいに」

             End

778:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 18:44:59 09eyuS8a

よく見たら、なんかたつみー視点と客観視点で入り組んでた……。
しかも駄文でごめん。

エロ書けなくってごめん……。

779:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 20:40:01 xrX5DTeZ
GJww
ちょっww
龍宮が壊れてるww


780:名無しさん@秘密の花園
07/06/09 21:13:20 OqsyRAac
こわれたつみーキター。

781:名無しさん@秘密の花園
07/06/10 01:42:47 XWWnTCsd
GJw
たつみー かわいいよ たつみーwww

782:名無しさん@秘密の花園
07/06/10 22:12:27 gsgMr1lp
>>768
参考にさせていただく。
サンクス!

>>778
原作からじゃ 壊れた たつみー なんて考えられないけど、
なんかしっくりくるのはなんでかなww


駄作ながらまたもや投下させていただきます。

783:PNはプピリオロース(仮)
07/06/10 22:14:23 gsgMr1lp

「案外、可愛いとこあんじゃん たつみー」

 馴れ馴れしく声をかけられ、私は少し苛立つ。
 意味が分からないことも、苛立ちを増幅させる要素だった。

 同じ顔のもう一人が
「本当に可愛いですぅ~」
 と頬を染めて言うが、やはり意味が分からない。

 感情が表に出ていたのだろうか。
 少し遠いところにいた楓が側に来て、
「真名は昔から可愛いでござるよ?」
 とかほざきながら双子をあやす。

 じゃれあいながら双子の姉が指を私に向け、言い放った。


784:PNはプピリオロース(仮)
07/06/10 22:15:24 gsgMr1lp

「たつみー、お前の秘密は知っている!
 ばらされたくなければ、放課後に部屋に来い!!」

 あまりにも大きな声のため、教室がざわめく。

 ・ ・・・・秘密?

 くすりと笑う楓が絡んでいることは間違いない。
 ……いったい何を言ったというのだ?
 楓のことを睨んだが、動じることもなく双子と共にどこかに消えてしまった。

 仕方ない。
 貴重な放課後をこいつらに少しやるか。

 私は寝不足を補うために机に突っ伏して、差し込む陽光の中 浅い眠りに導かれた。


785:名無しさん@秘密の花園
07/06/10 22:15:26 77H66dPj
今日一日せめて明日一日
憎しみも悲しみもなく
ネギまスレの住人が平和であるように

786:PNはプピリオロース(仮)
07/06/10 22:16:58 gsgMr1lp


 コンコン。

 出迎えてくれたのは、妹だった。
 万遍の笑みで軽く挨拶をし、犬の形のモコモコした中履きを出してくれる。
 普通のスリッパはないのかと聞いたが、「ないですー」と言ったので、しぶしぶそれをはくことになった。

「なんだ? 秘密って?」

 楓が裏の仕事のことや、昔のパートナーのことを言うはずがない。
 しかしあそこまで自信有り気に言われると、やはり気になるのだ。
 私の性格上あんな風に言われると、放っておけない。

 風香がフフフ…と変な笑みを漏らすと、私の手を引きベッドへ向かう。
 ・・・・・そんな所に、私の秘密など…ないと思う。

 史伽も後からやって来てベッドの中を覗くので、つられて自分も目を向ける。
 すると薄い毛布がモゾモゾと動くではないか。


787:PNはプピリオロース(仮)
07/06/10 22:17:53 gsgMr1lp

 魔物か!?
 銃を抜こうと思い指をかけたが、楓によって阻止された。
 するとこれは魔物ではないのか。
 まぁ…確かに楓がそんなものをかくまう意味などないのだが。

 楓が「それでは」と言いながら毛布をめくった。
 そこには…昨日の雨の中にいた三匹の子犬。

 すやすやと眠る一匹に他の二匹が近づいて顔を寄せている。

「桜咲が犬嫌いだから、楓姉に預けたんだって~?
 それに楓姉が来るまで一緒に濡れてたって言うじゃん」
 たつみー、可愛いなぁ~
 そう言いながら一匹を手に取ると、胸に抱き遊びだす。
 もう一匹の起きている方も史伽によって遊ばれている。

「たつみーさんは 抱かないんですかー?」
 そう言う史伽。
 私の視線の元には眠っている子犬。

 私は思いっきり楓を睨みつけた。


788:PNはプピリオロース(仮)
07/06/10 22:18:40 gsgMr1lp


 すぐに帰るはずだった。
 仕事も部活もなかったが、部屋でゆっくりしたかった。

 それなのになぜ私は楓と双子に夕飯をもてなされ、風呂から上がった今もこの部屋にいるのだろう。
 双子たちは遊び疲れたのか、すでに夢の中だ。


「なぜ こんなことをした?」

 膝の上に三匹の子犬を乗せている楓に私は問う。
 昨日、私はこいつらを置いて逃げた。
 その非を責めているのだろうか?

「弱い……私が弱いと言いたいのか」

 つい大きな声になり、楓が口元に指を持って来て しぃー とする。
 そして膝の上から子犬を下ろし、私の元へ近づく。

「真名は弱くなんてないでござるよ」

 髪を梳かれ 私はその手を払うが、またもや髪を指に取られてしまう。


789:PNはプピリオロース(仮)
07/06/10 22:19:30 gsgMr1lp

「確かに守れなかったものがあるかもしれないでござる。
 でもその事実より、守ろうとした想いの方が大切でござるよ。
 それに昔は守れなかったものが…今は守れているではござらんか。
 真名は成長したのでござる。
 これからも もっと強くなれるのでござるよ」

 楓はそう言いながら、私を抱きしめていた。
 なぜかそれを振り払えず、私は楓の胸に顔をうずめる。

「真名は少し頑張り過ぎでござらんか?
 たまには休むことも必要でござる。
 休むのが怖いと言うのなら…その間、拙者に守らせてはくれぬか?
 拙者は真名を守る。
 真名は拙者を守る。
 互いに守りあう存在になりたいのでござるよ」

 それに、拙者は簡単に死なないでござるし。

 かつての想い人に対する嫌味も含んだ言い方だった。
 だけどその言葉にやけに安心して、私の目から涙が溢れてくる。


790:PNはプピリオロース(仮)
07/06/10 22:21:07 gsgMr1lp


 ほんとうに?
 本当に死なない?
 私が弱くても・・・・・私が守りきれなくても、
 死なないでいてくれる?


 もしかしたら、それは私が待ち望んでいた言葉なのかもしれない。

 あの人を守れなかった自分を許してくれる誰かを。
 私を戦士から女へ戻してくれる誰かを、待っていたのかもしれない。

 涙が楓の胸を濡らしていく。
 楓は何も言わずに、それを受け止めてくれた。


791:PNはプピリオロース(仮)
07/06/10 22:22:37 gsgMr1lp


「たつみー 朝だぞー 起きろよー 遅刻するぞー」
 いつの間にか眠ってしまっていた私に、双子たちが乗っかってくる。
 “泣く”という慣れない行為のせいか、身体がだるかった。

 そんな私たちを見て楓が双子を私の上から降ろすと、
「今日、拙者と真名はお休みでござるよー。
 先日雨に濡れて、風邪をひいたでござるからに」
 とか言いながら部屋から追い出した。

 部屋の外で騒いでいる双子の声がかすかに聞こえる。

「風邪などひいてないぞ」
 毛布に包まりながら言うと、
「でも、声が少し変でござるよ?」
 と返された。

  …それは、泣いたからだ。
 そんなことは楓でも分かるだろう。


792:PNはプピリオロース(仮)
07/06/10 22:23:36 gsgMr1lp

 楓は私が横たわるベッドに腰を落とし、顔を覗き込む。
 そして器用に私の首元に指をいれ、常に着けているロケット型のペンダントをはずした。

「過去は大切でござるな」
 抜き取ったペンダントを、サイドテーブルに静かに置く。

「過去があるから、今がある。
 過去がなければ、今の真名はいないでござる。
 けれど・・・・・
 今をちゃんと生きなければ、過去は何も意味をなさないでござるよ」

 楓の唇と私の唇が重なる。


793:PNはプピリオロース(仮)
07/06/10 22:25:05 gsgMr1lp


 うん。
 今を生きていこう。
 こいつと共に。

 こいつを守りながら。
 過去も守りながら。
 私が守りたいもの、全てを守るために。

 
 名残惜しく唇を離す。
 
 余韻に浸りながら目を開けると、眩しいくらいの光が差し込んでくる。
 目が痛いくらいのその光は、ペンダントが朝日を受けている光だった。

     fin

794:名無しさん@秘密の花園
07/06/10 22:27:08 gsgMr1lp
お粗末さまでした。

本当に駄作で・・・首つってくるかw

795:名無しさん@秘密の花園
07/06/10 23:02:32 P9Td8O4c
たつみーが可愛すぎる…!
全米が萌えた!GJ!!

796:名無しさん@秘密の花園
07/06/10 23:53:46 kkdiUiev
GJ!!
可愛いたつみーはブームですか!?
ブーム到来ですか!?!?

797:名無しさん@秘密の花園
07/06/11 02:14:15 t2yFhZFj
GJ!
たつみー可愛すぐるw

798:名無しさん@秘密の花園
07/06/11 04:10:31 0kzW48Hx
おいおい、GJなんて
レベルじゃねぇぞww

799: ◆mk4Xo.O8AE
07/06/12 03:57:05 t2psb/08
お久しぶりです。リハビリがてら1本書いてみました。


>>497
GJです。描写がとても綺麗で感動しました。&龍宮のかわいさに悶死しました。
勉強させていただきます。

800:1 ◆mk4Xo.O8AE
07/06/12 03:57:58 t2psb/08
私は涙を持ち合わせてはいない。
形式的に流す為の涙こそあれど、心の底から流す涙など、ない。
誰かの為に流す涙も、自分の為に流す涙も…
悲しみという感情など忘れてしまった。

私は誰とも交われない。
私は誰も愛せない。
私は誰からも愛されない。
そうでなければならない。
クラスメイトの談笑にも混ざることは出来ない。


【Persona】


801:2 ◆mk4Xo.O8AE
07/06/12 03:58:40 t2psb/08
「悩みすぎでござるよ」
糸目のおとぼけ忍者と付き合い出して暫くした頃。
彼女は前ぶれもなく口を開いた。
「何が。」
「何に対しても…でござる。」
そういって細い目をさらに細くする。
「真名は何でも一人で抱え込むのが好きでござるな…マゾというやつでござるか?」
「それ以上無駄口を開くな。撃つぞ?」
人が真剣に考え事をしているというのに、楓は人の顔を覗き込んでくる。
「あまり怒ると体に悪いでござるよ?」
怒らせているのは誰だ。
頼むから人の邪魔をするな。
「まぁ拙者とて独り言を言いたくなることもあるのでござるよ。気にしては駄目でござる。」
だったら他所でしゃべってくれ。
わざわざ私の横で独り言をつぶやくこともないだろう。
私の思いとは裏腹に楓は口を開き続ける。
「せっかく拙者が傍にいるというのに、真名は何も相談してくれないのでござるな。流石に寂しいでござるよ。」
「確かに拙者は馬鹿でござる。それは拙者も認めるでござる。宿題など相談されてもわからないでござる。それはわかっているでござるよ。でも今真名が考えてるのは宿題や仕事のことではないでござろうに…そんなに拙者は頼りないのでござるか?」
「真名と付き合い始めたころは拙者もうれしかったのでござるよ。でも最近の真名ときたらそんなに構ってもくれぬし…そろそろ泣いてもいいでござろうか?」
「大体拙者たちはまだ20にもなってないのでござるよ?何でも背負いすぎなのでござるよ…30過ぎた大人ですら抱えきれるかどうかわからぬ悩みを真名一人で解決できるわけないでござろうに。何のために拙者が傍にいるのか思い出してくれてもいいでござろう…」


802:3 ◆mk4Xo.O8AE
07/06/12 03:59:47 t2psb/08
とうとういじけ始めた楓に我慢できず、私は口を開いた。
「楓。」
「なんでござるか?」
待っていましたといわんばかりのうれしそうな顔。
やられた、と思ってももう遅い。
仕方なく私は言葉を続ける。
「いいたいことがあるのなら聞いてやる。お前の独り言は耳に障る。」
「真名はそんなに何を怯えているのでござるか?」
怯える?私が?
「怯えるというと少し違うでござるな。恐れるというのでござろうか。」
私が何を恐れるというのだ。
自らの手が汚れることを厭わない。
自らの命が奪われることさえ厭わないこの私が。
「真名は回りに壁を作っているように見えるでござる。もちろん人間は皆それなりに壁を持ってはいるのでござるが…何というか真名はその壁が厚いのでござるよ。」
そういって楓は私に腕を伸ばす。


803:4 ◆mk4Xo.O8AE
07/06/12 04:01:33 t2psb/08
「万人に壁を無くせなどという無理なことは言わぬでござる。
そんなこと、拙者にも無理でござるよ。
でもせめて、拙者にだけでもその壁を溶かしてくれぬでござるか?」
「そんなものなど…」
「だったらもっと拙者を頼ってほしいでござる。
真名の話を聞きたいでござる。
頼りないかも知れぬでござるが…拙者は真名の一番傍にいるのでござるよ?」

今でも十分に話している。抱きたいときは抱く。抱かれたいといわれれば楓を抱いている。
それ以上私に何を望んでいるのだ、楓は。

「真名はいつも肝心なことを話してくれないでござる。真名の傍にいても…拙者はいつも独りきりでござる…」
「そんなはずはないだろう。」
「そうなのでござるよ。拙者が何をしても真名の心の中には触れられない。何をしても虚しいだけでござる。」
「私は何をすればいいんだ?何をすれば楓は満たされるというんだ?」
自分でも驚くほど大声が出ていた。
なぜ私が責められなければならないのか。
私は楓の気に障るようなことをしたつもりはない。
楓は私に何を求めているのだ。


804:5 ◆mk4Xo.O8AE
07/06/12 04:03:24 t2psb/08
「…拙者を…長瀬楓を愛してほしいでござる。
その代わり、拙者も…真名を愛するでござるから。
誰よりも、真名を愛するでござる。
どこにいても、真名を忘れないでござる。
真名を、独りにはしないでござるから。
たとえ何があっても、拙者だけは龍宮真名を見続けるでござる、信じ続けるでござるから。」

楓に目尻から流れた一筋の涙。
何故かそれがひどく心を締め付けた。

「楓」

私はたまらず楓の名を呼ぶ。

「私は…私がわからない。
龍宮真名という人間は一人の殺し屋であって、それ以外のなんでもない。
殺し屋にとって不要なもの…たとえば感情だとかそういうものは持ち合わせていない…はずだった。
だが、今楓の涙を見て苦しいと思った。これは、何なのだ?私にはわからないんだ。すまない…」

不意に楓の温かい腕が、私の体を包んだ。

「たぶんそれが、真名の拙者に対する愛なのでござるよ。
愛しいという感情なのでござるよ。
真名が、拙者を大切に思ってくれている証拠でござるよ」


805:6 ◆mk4Xo.O8AE
07/06/12 04:04:36 t2psb/08
愛しい。
この気持ちが、愛しいということなのか。
目の前で楓が涙した。
私のことを見放さないと、私を信じ続けると。

「拙者が傍にいるでござる。
感情を持ち合わせていないと真名が言うのであれば、それを取り戻していけばいいだけのこと。
大丈夫でござるから。壁はゆっくり溶かしていけばいいだけでござるよ。」

楓の優しい笑顔がとても印象的だった。



「龍宮さん、最近表情が豊かになったね。」

クラスメイトの何気ない一言が、私と楓の進む道が正しいことを教えてくれた。



<fin>


806: ◆mk4Xo.O8AE
07/06/12 04:06:14 t2psb/08
途中改行ミスで読みにくい文章が入っています、申し訳ないです。


随分時間がかかったので完全復活には程遠いですが、生暖かい目で見守っていただけるとうれしいです。



では失礼いたします。

807:名無しさん@秘密の花園
07/06/12 07:15:16 p3hIC/kr
>>806
俺もこういうの書けるようになりたいわ。GJ!!

808:名無しさん@秘密の花園
07/06/12 15:28:36 B+LzcYT5
 >>795
 >>796
 >>797
GJサンクス!

 >>798
もう ちょっと頑張るさ~
具体的にどこが悪かったか言ってもらえると、改善できるのだが。

>>799
具体的な感想ありがとうございます。
自分も>>800->>805で勉強させていただきました。
一人称で書くのが苦手なので。
人物の思考を深いところまで考え、すばらしいと思います。

809:名無しさん@秘密の花園
07/06/12 15:35:12 B+LzcYT5
またしても投下させていただく。

ネタばれほどでもないが・・・
先週号のシーンの妄想のため、コミックス派は軽く注意を。

810:PNはプピリオロース(仮)
07/06/12 15:36:25 B+LzcYT5

 同じ顔の姉妹を、長瀬と龍宮は手分けして着付けていく。
 薄い桃色の浴衣が、幼さを強調していた。

「馬子にも衣装だな」
 龍宮は最後の仕上げに風香の帯をぎゅっと引くと、風香の口から おかしな声が漏れる。
 そんな光景を目の当たりにし、史伽は長瀬に恐る恐る視線を向けた。

「真名はひどいでござるな~」
 その言葉を聴いた史伽は表情を緩めた。
 しかし長瀬の手によって締められた帯に、風香同様 おかしな声を上げるのだった。


 着付けが終わった双子は、晴れ姿を見せるために部屋を飛び出す。

 今日は夏祭り。
 祭り騒ぎの好きな3-Aが、じっとしている訳がない。


811:PNはプピリオロース(仮)
07/06/12 15:37:29 B+LzcYT5

 部屋に残った長瀬が「拙者も着替えるでござる」と言いながら服を下ろし始める。
 同じ部屋に龍宮もいたが、気にしていないようだった。

 しかし龍宮は違う。
 目の前で脱ぎ始めた長瀬に、一瞬顔が強張る。

(……見てるのは・・・・・悪いよな)
 そうは思うものの、目が離せない。
 体育時の着替えでも見慣れているはずなのに、鼓動が早くなっていく気がしていた。

 そんな龍宮の視線を感じたのか、下着姿の長瀬が近づいていく。


812:PNはプピリオロース(仮)
07/06/12 15:38:18 B+LzcYT5


「真名、着替えさせて欲しいでござる」
 そう言いながら、自分の浴衣を龍宮に投げる。

 龍宮の視線が紺色に変わり、彼女の頭に疑問が浮かぶ。
(なぜ私が、楓を着付けなければならない?)


 家庭の環境上、龍宮も長瀬も和服に違和感を覚えない。
 動きづらいとも思わないし、着替えづらいとも思わない。


 龍宮は疑問を直接長瀬に投げつけると、
「風香ばかりずるいでござる」
 と幼い子供のように駄々をこね始めた。

 それきり両手を広げ、長瀬は動かない。


 外見に似合わない我侭に、龍宮はくすりと笑う。
 恋人の嫉妬が 可愛くてしかたない。
 祭りを一緒にまわれない せめてもの罪滅ぼしに、龍宮は長瀬の着付けを始めるのだった。

     fin

813:PNはプピリオロース(仮)
07/06/12 15:41:09 B+LzcYT5
先週号のシーンはこんな裏があったと思いたい!

楓のお着替えの続きとか・・・・・
要望があるようだったら、投下するかも。

814:名無しさん@秘密の花園
07/06/12 21:14:25 ommh38hG
>>813
いいぞ!いいぞ!
着替え中にソフトエロキボン!
先週の浴衣はホントよかった!!
GJ!

815:名無しさん@秘密の花園
07/06/13 13:51:08 S1/IhGQt
お着替え続きキボンヌ
楓タソの浴衣はセンスよかったでつ。

816:名無しさん@秘密の花園
07/06/13 16:46:21 DsLeekw7
 >>814
 >>815
要望サンクス!

早速投下させていただく。

817:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 16:48:32 DsLeekw7

 楓の“浴衣を着せてくれ”という願いを、すんなり受け入れてやる。
 普段の私なら文句の一つも言うが、祭りを一緒に回れない罪滅ぼしも含んでいるから何も言わない。
 言った当人が一番驚いているのか、私の返答に きょとんとしていた。

 そんな楓を立たせ、私はさっそく着付けにかかる。



(・・・・・風香の方がよっぽど マシだな)

“浴衣を着せろ”というのは“徹底的に何もやらない”という意味だったらしい。
 楓の肩に浴衣をかけ 袖を通すように促すが、動いてくれない。
 動きすぎの風香にも困ったが、まったく動かないのは もっと困るものだな。


818:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 16:49:28 DsLeekw7

 仕方がなく楓の片腕を軽く曲げ 袖を通した。
 反対の腕も同じように袖を通すと、肌と布が擦れるのが くすぐったいのだろうか。
 微かに身体が揺れる。

 正面に回り 裾を揃えるために腰付近に手をまわす。
 わざとではないが、ショーツとサラシの間の素肌に指が掠める。
 女らしい肉という肉がついていなく、それといって筋肉質というほどでもない。
 均等の取れた腹筋。

 着付けよりもそちらに意識が行ってしまい、思わずその脇腹に触れた。


 下から上に向けてゆっくりと撫でる。
 珠のような肌とは こういうことを言うのだろう。
 手がぴたりとくっついて、離れることを名残惜しむ。
 そのまま自分の欲望のままに 夢中で弄った。


819:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 16:50:20 DsLeekw7


「あっ……」

 小さく漏れる楓の溜息混じりの声に、ようやく私は我に戻った。
 白い肌を 朱く染めにかかりそうになる。
 目的を忘れるという失態に、大きな溜息をついた。


「丈はこの位で平気か?」
 視線を上に向け、楓に訪ねる。
 楓は何も言わず、軽く頷いた。
 了承を得て 先に進もうと思うと、楓から下帯を渡される。

 浴衣には本来、下帯などいらない。
 近年では着付けをする時の補助として使うようだが、着慣れた者が使うのは少ないだろう。
 その証拠に、楓が史伽を着付けた時にも使っていなかった。

「何かあった時に 着崩れるのはまずいでござるから」

 確かにこいつらしいと言えば、こいつらしい。
 自分もそうするかもしれない、そう思い 受け入れてやる。


820:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 16:51:15 DsLeekw7

 帯よりもずっと細い下帯を巻くと、私によって弄ばれた肌が震えた。
 その理由はなんとなく感じていたが、気にしないで目線を合わせるように目の前に立つ。

 普段から開かれない瞳の端が、うっすらと潤んでいる。
 そこに軽く口付けを落としてやると、小さな吐息が漏れた。



821:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 16:53:15 DsLeekw7


 身八つ口から手を入れ、御端折りを作る。
 そのまま手を後ろに持って行き、後ろの御端折りも整える。
 必要以上に肌に触れていることに 楓が睨んできた。

「着せろと言ったのはお前だ。
 これくらい 我慢しろ」

 サラシの上から胸を玩ぶと、耐えられなくなったのだろうか。
 楓が私の首に腕を回し、抱き寄せてくる。

「立っていることも出来ないのか?
 風香ですらできたぞ」

 嫌味を言うが、もはや届いていないようだった。
 楓の口から漏れる息が熱い。
 私の耳元にかかり、またしてもその気になってしまいそうになる。

 しかし言いわたされたのは“着付け”だ。
 “気持ちよくさせてくれ”とは言われていない。

 私は軽く微笑むと、無理やり楓を引き離す。
 せめてもの情けで箪笥の端に手をつかせ、背後にまわりこんだ。


822:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 16:54:16 DsLeekw7


 帯は自由にしていいと言われたので、好きなように結ぶ。
 楓がそれを確認すると、もう一度やり直すことになった。

「これは既婚者の結び方でござるよ!」

 もちろん分かっていた。
 浴衣用の短い帯で無理やり締めたのだ。

 お前は私の嫁だろ? と説いたら、顔を赤く染めた楓に頬を叩かれる。


 「頬が痛い」とか「好きにして良いと言った」とかほざきながら、風香とお揃いに結び直す。
 少し悪く思ったのか、楓が私の頬の赤くなった所に手を当ててくれた。
 冷たくて気持ちが良い。


823:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 16:55:33 DsLeekw7


 任務はたいした時間がかからなかった。
 罪滅ぼしの着付けだったが、ふと思う。
 風香の着付けで それはチャラになっていたのではないか、と。

 だから楓の着付け代として、報酬をもらう事にした。


824:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 16:56:47 DsLeekw7


 頬に当てていた楓の手を取り、口に含む。
 ねっとりと指の先から間まで舐める。
 爪と指の僅かな隙間に舌を入れ込み、一本ずつ丁寧に愛撫していく。

 歯を立てないように吸い付いてもみた。
 何本か同時に口に入れ、行為の真似事のように出し入れしてみる。

 時折 咽にかかる位に強く引き込む。
 口内を性器に見立てて、楓の指を犯していく。

 その間中聞こえる、楓の吐息が愛らしい。


 左手が私の唾液まみれになるのを確認すると、見上げるように楓を覗き込んだ。
 楓の右手はもはや箪笥を掴む事が出来ないのだろう。
 その場に崩れるように倒れこんだ。


825:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 16:57:58 DsLeekw7

 肩で息をする 楓のはだけた裾から覗く素足。
 その脚を割り開き、身体をねじ込んだ。

 身体が先を期待しているのが分かる。
 陽を浴びることのない純白の二脚は震え、うっすら桜色に充血している。

 指から 足と言えない位の付け根に舌を移し、口の中の空気を抜いていく。
 同時に首元に腕を回し、浴衣の中に納まっていた 楓の一房の髪を引き抜いた。

「・・・・・んっ!」

 一際大きな喘ぎをして、楓は朽ちた。


 額に浮かぶ汗を指で拭ってやる。
 力の入らない目で睨んでくるが、それは煽っていると気づかないのだろうか。


826:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 16:59:14 DsLeekw7


 雪肌に残った、ルージュの刻印を指で軽く押す。

「何かあっても 着崩すなよ。
 下帯を付けたからと言って」

 これを見せるのは私だけで良い。
 約束を守れたら・・・・・ご褒美、欲しいだろ?


 そう言うと、楓は俯きながら頷いた。


827:PNはプピリオロース(仮)
07/06/13 17:00:20 DsLeekw7


 後日聞いた話によれば、やはり祭りで何かあったらしい。
 楓が新たに入った ふざけた名前の部活が絡んでいるらしいが、本人はあまり語ってくれなかった。

 双子の話によると、楓は必死で裾を守っていたそうだ。

 楓がそんなことを気にするのが珍しく、印象に残ったと言う。
 しかし胸がはだけるのは まったく気にしていないのが、楓らしいとも。



 胸にも痕を残すべきだったと思う反面、所有印を見せなかったのは上出来だと思う。
 少しばかりの褒美と、それ以上の仕置きをするために、私は楓に近づくのだった。

     fin

828:名無しさん@秘密の花園
07/06/13 17:07:12 DsLeekw7
お粗末さまでした。

>>783で可愛いたつみー(へたれとも言う)を書いたので、
少し鬼畜目にしてみた。


自分がエロ書くと長くなりすぎる。
今回は喘ぎなしの描写攻め。
指ちゅぱでこの長さだから、本番は・・・分かるだろう???


『楓の仕返し』もプロット起こしてるが・・・
要望なさそうだなww

829:名無しさん@秘密の花園
07/06/13 20:03:05 m7Y/tjGx
>>828
死んだ・・・超GJ!!!!
仕返し激しく希望!!!!!!

830:名無しさん@秘密の花園
07/06/13 21:00:50 9JBCeQYq
>>828
スバラシイです!!
着付けの知識はさすが女性(でしたよね?)ですね。

続きキボンヌです。

831:名無しさん@秘密の花園
07/06/13 23:33:40 azeJ44pp
 >>829
GJサンクス!
ってか、死ぬなw
死ぬ時は、龍にんのせくーすを原作で見てしまった時にww

 >>830
あんがとです~
一応、浴衣くらいなら着れる&作れるのでw
雌ってか、レ○ヤーの知識(笑


続きのプロット、なかなか出来上がらん。。。
今週の水着に気が行ってるからかな?
まったり描くので、ゆっくり待っていただけるとウレシス!

・・・・・海の妄想は想い浮かんでるんだけどな~

832:名無しさん@秘密の花園
07/06/13 23:52:28 Pm0dVGq2
>>831

仕返しも良いが,海でもいいんジャマイカ?
水着!水着!

833:名無しさん@秘密の花園
07/06/14 20:09:26 6FEa+Sqs
>>831
マターリでいいですよ。
気長に待ってます。

834:名無しさん@秘密の花園
07/06/14 21:46:30 VBQnK/5M
>>579

現在時刻は22時40分程。天候は曇り。龍宮は指定された場所で依頼主を待っていた。
森の中の景色はどこも同じに見える。龍宮は無意識の内に楓の事を思い出していた。
一緒に山で修行し魚を獲り風呂に入り……一夜を共にしたあの時の記憶が次から次へと頭に流れ込んでくる。
「こんな時に私は何を思い出しているんだ……あいつの事など忘れろ、仕事に集中しろ」
楓の姿を掻き消そうと頭を振る。その時人の気配がした。

「誰だ……?」
暗くてよく見えない。やがて雲が晴れて徐々にその姿が月明かりに照らされ映し出される。
「お、おまえ……」
そこには先程記憶から掻き消そうとした人物、長瀬楓がそこに立っていた。
「私はこれから仕事なんだ。今すぐ消えろ……」
「たった数日で随分と拙者に対する口調が変わったでござるな……やはり拙者が原因なのでござるか?」
「……早くどこかに行け。仕事と無関係の人物にうろつかれると困る」
「無関係ではないでござる。依頼主は拙者でござるからな」
「何!?」
楓の予想外の言葉に龍宮は驚きを隠せない。

「こうでもしないと拙者とは会ってくれないからな……仕事内容は“拙者からの質問に答える”でいいでござるかな?」
「ふざけるな!何を勝手に……」
「まず一つ目、何が真名をそんなに苦しめている?別に他言する気はない。遠慮なく話せ」
優しく全てを包んでくれるような柔らかい表情。この顔に何度龍宮は安心感を得る事が出来ただろうか。
「…………お前のその顔だ」
龍宮は俯きながら呟いた。その表情はよく見えなかった。
「お前から滲み出てくる優しさが私にとって居心地のいいものだった……あの頃のように……」
「……あの頃?」
「私はかつてある人と旅をしていた。世界の紛争地帯にいる難民救援の旅だ。その頃の私はどうしようもなく馬鹿だった……」

835:名無しさん@秘密の花園
07/06/14 21:48:22 VBQnK/5M
私は他の人と違う。他の人よりも強い。だからみんなを守る。守れる。いつからかそんな風に思っていた。
その自惚れが取り返しの付かないミスを招いた。守るはずの沢山の子供達を、そして彼を失った。

「何が守るだ……!私のせいで大勢の人が死に、彼も私を庇って死んだ!」
龍宮は自分の秘めた思いを楓にぶつける。楓はそれを黙って聞いている。
「怖いんだ。目の前で大切なものが消えていくのが、守れなくなるのが……だからそう言うものは作らない事にした」
龍宮は振り返るとそのまま立ち去ろうとした。

「全く……勘違いもいいとこでござるな」
「何?」
楓のまるで人を小ばかにしたような口調に龍宮は少し怒りを込めた表情で睨む。
「“守れないのが怖い”と申したな?生憎だがお主に守られるほど拙者は弱くないでござる。逆に拙者が守ることはあるかもしれぬが」
いつも冷静沈着な流石の龍宮もこの楓の発言には頭にきたようだ。
「聞き捨てならんな。あまり殺し屋を舐めないほうがいい」
「口ばかりでなく実力で証明しないとだめでござるよ♪」

この言葉を皮切りに二人は戦闘を開始した。

―数分後

両手を押さえられ首にクナイを当てられる龍宮の姿があった。ボロボロな龍宮に対し楓は傷一つ無い。誰がどう見ても圧勝だった。
「まだ続けるでござるか?」
「…………もう、いい。負けだ」
「あいあい♪」
龍宮の降参を聞き楓はクナイを仕舞うと龍宮の隣に寝転んだ。
「お主はまだまだ弱い。だから一人で背負い込む必要はないでござる」

楓は龍宮の手を握り言葉を続ける。

「何のために今まで拙者が側にいたのか……もっと頼ってほしいでござる。そしてあのクラスにも……」

836:名無しさん@秘密の花園
07/06/14 21:50:47 VBQnK/5M
彼女の手はとても暖かかった。彼女の笑顔がとても眩しかった。彼女の全てが私の心の闇を晴らした。
気付いたら私は彼女の胸で泣いていた。彼が死んでから流れる事が無かった涙が今頬を、楓の服を濡らした。



―二年後の学園祭三日目

屋根の上で龍宮は遥か遠くにいる楓に告げる
「楓、お前には感謝している。お前のお陰でこの三年間は自分でも充実したものとなった」
「それは何よりでござる」
本当に清清しい、心からの笑顔。それを見た楓も嬉しそうに答える。

「さあ戦ろうか、楓。あの頃のお返しをしないとな」
「望むところでござる」

龍宮はライフルを構え楓は大地を蹴った。


「なあ楓……」
「なんでござるか?」
「あの時の報酬がまだ貰ってないんだが……いいか?」
「なんでもいいでござるよ」
「報酬は……」

―お前が欲しい。お前の全てが……

おわり


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