07/06/04 00:23:13 gj5fl+bz
「許せない。許せないんだから! 」
PC画面に向かい、綺麗な顔を歪めて398は叫んだ。彼女自身が妹にいじめられており、
ネット上とはいえ、「実の妹に虐められる姉」などというスレッドが存在すること。
そして、憎むべきスレにSSが投下されること等、断じて許されるものではなかった。
「くそっ、今日もこいつ書いてやがるっ」
整った顔立ちに似合わない荒々しい口調で、苛立ちを押さえきれずに毒つくと、
投稿中のSSの邪魔をする為の文面を考える。
今日の398は、他人の名前を無断使用して、お下品な文章を書くことでやり場の無い
怒りを発散させようと書き込みを続けた。
しかし、所詮、398のやっていることは無意味な事にすぎなかった。
いくら荒らして他人の足を引っ張っても、不快感を与えても、所詮、こころに空虚な
闇がひろがるだけ。
精神的にくたくたになったところで、ドアがゆっくりと開き、398の妹が姿をあらわした。
同時に、398はびくんと背中が震える。
「お姉ちゃん。なーに、やっているのかなあ」
妹はにやりと笑って、キーボードを叩いている姉の背後に迫る。
「な、なんでもないわよ」
表面上は強がってみせるものの、いつも性的ないじめをしてくる妹は、彼女にとって
恐怖の対象でしかない。反射的に逃げようと身体を捩るが、数歩も動けないうちに、
強い力でひっぱられて、強引にベッドに押し倒される。
「ホント運動不足だよねえ。おねえちゃん」
「嫌っ、やめて! 」
398は悲痛な声をあげた。つい先程までネット上で傍若無人ぶりをかましていた時の
面影は全く無い。彼女の動揺を見過ごしたように妹は、スカートをまくりあげ、飾り気の
無い白い下着の中央を楽しそうにつついて笑った。